JP2009022643A - 内視鏡洗浄消毒方法および内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents
内視鏡洗浄消毒方法および内視鏡洗浄消毒装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】内視鏡を収容する収納容器内および内視鏡の複数のチャンネルに洗浄剤を含む洗浄液を供給して内視鏡の外表面およびチャンネル内を洗浄し、洗浄後、洗浄液を収納容器外に排出する洗浄工程と、収納容器内およびチャンネルに乾燥気体を送気して、収納容器内ならびに内視鏡の外表面およびチャンネル内を乾燥させる送気工程と、送気により乾燥した収納容器内およびチャンネルに消毒液を供給して内視鏡の外表面およびチャンネル内を消毒する消毒工程とを有する内視鏡洗浄消毒方法により上記課題を解決する。
【選択図】図1
Description
このような問題に対して、消毒液の供給量を増大させることにより、内視鏡の消毒を十分に行うようにすることもできるが、消毒液の使用量が増大することによりランニングコストが増大してしまうという問題があった。
また、前記消毒工程に次いで、さらに、前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに乾燥気体を送気する第2送気工程を有することが好ましい。
また、前記収納容器の一部には、前記収納容器の一部に振動を付与する加振手段が取り付けられ、前記加振手段は、前記送気工程において前記収納容器の一部に振動を付与して、前記収納容器の内部に付着している液滴を落下させることが好ましい。
また、前記内視鏡は、コネクタ部、操作部および体内挿入部を備え、前記収納容器は、前記内視鏡の前記コネクタ部および前記操作部を収容する箱状の洗浄室、および前記洗浄室と連通して前記内視鏡の前記体内挿入部を収容する筒状洗浄部を有することが好ましく、また、前記筒状洗浄部には、前記筒状洗浄部に振動を付与する加振手段が取り付けられ、前記加振手段は、前記送気工程において、前記筒状洗浄部に振動を付与して、前記筒状洗浄部の内部に付着している液滴を落下させ、前記筒状洗浄部の末端から排出させることが好ましい。
また、前記送気手段は、前記洗浄手段によって洗浄された前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに送気すると共に、前記消毒手段によって消毒された前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに送気するものであることが好ましい。
また、さらに、前記収納容器の一部に取り付けられ、前記収納容器の一部に振動を付与する加振手段を備え、前記加振手段は、前記送気手段によって前記乾燥空気を送気している時に、前記収納容器の一部に振動を付与して、前記収納容器の内部に付着している液滴を落下させることが好ましい。
また、さらに、前記筒状部に取り付けられた、前記筒状部に振動を付与する加振手段を備え、前記加振手段は、前記送気手段によって前記乾燥空気を送気している時に、前記筒状部に振動を付与して、前記筒状部の内部に付着している液滴を落下させ、前記筒状部の末端から排出させることが好ましい。
また、前記収納容器は、その内部の一部を外部から観察するための透明部分を有することが好ましい。
また、前記収納容器は、さらに、前記内視鏡の前記体内挿入部を挿入するための前記洗浄室に開口し、前記洗浄室と連通する前記筒状部の先端が接続される挿入口およびその底部に設けられ、前記筒状部の末端が接続される排水口を備え、前記洗浄室の下方に配置される、前記筒状部を収納するケーシングを有することが好ましい。
また、本発明の第2の態様にかかる内視鏡洗浄消毒装置よれば、2以上の複数の内視鏡をそれぞれ独立して洗浄、送気および消毒をすることができる。
図1は、本発明に係る内視鏡洗浄消毒方法を実施する内視鏡洗浄消毒装置(以下、洗浄装置という)の洗浄ユニットを模式的に示す概念図である。また、図2は、図1に示す内視鏡の一実施例の断面図である。
送気チャンネル112a、送水チャンネル112bおよび吸引チャンネル112cは、それぞれ、コネクタ部108に設けられた送気コネクタ114a、送水コネクタ114bおよび吸引コネクタ114cに、それぞれ開口115a、115bおよび115cを有する。また、鉗子チャンネル112bは、操作部104に設けられた鉗子コネクタ114dに開口115dを有する。
また、吸引チャンネル112cおよび鉗子チャンネル112dは、操作部104で合流し、1つのチャンネルである鉗子・吸引チャンネル112fとなる。
送気・送水チャンネル112eおよび鉗子・吸引チャンネル112fは、操作部104から挿入部102を通り、挿入部102の先端で、それぞれ、送気・送水口116aおよび吸引口116bを形成する。
送気チャンネル112a及び送水チャンネル112bは、送気・送水ボタン110aと連通している。この送気・送水ボタン110aを操作することにより、送気チャンネル112aおよび送水チャンネル112bは、閉塞または開放される。
また、吸引チャンネル112cは、吸引ボタン110bと連通している。この吸引ボタン110bを操作することにより、吸引チャンネル112cは、閉塞または開放される。
また、送水コネクタ114bに送水手段を接続して、送水チャンネル112bおよび送気・送水チャンネル112eを介して送気・送水口116aから送水する。
また、吸引コネクタ114cに吸引手段を接続して、吸引チャンネル112cおよび鉗子・吸引チャンネル112fを介して吸引口116bから吸引する。
さらに、鉗子コネクタ114dの開口から鉗子等の処置具を挿入し、鉗子チャネル112dおよび鉗子・吸引チャンネル112fを通して、吸引口116bから処置具を突出させる。
送気コネクタ114a、送水コネクタ114b、吸引コネクタ114c、および鉗子コネクタ114dは、単に、コネクタ114ともいう。
また、送気コネクタ114a、送水コネクタ114b、吸引コネクタ114c、および鉗子コネクタ114dのそれぞれの開口115a、115b、115cおよび115dは、チャンネル開口115ともいう。
また、送気・送水口116aおよび吸引口116bは、単に、先端開口116ともいう。
なお、洗浄装置は、洗浄ユニット10を含む洗浄装置の全体の動作を制御する制御部130(図3参照)を有する。
なお、図1では、簡単のため、内視鏡100の操作部104、ユニバーサルコード部106およびコネクタ部108を一体に示し、また、一つのチャンネル112のみを示す。
また、洗浄管14は、合成樹脂製の可撓性を有する筒状部材を螺旋状に成形したものである。本実施形態では、洗浄管14は、螺旋を描きながら下方に向かって延設され、その一端が洗浄室12の下方に設けられた挿入口に接続、洗浄室12内とで連通している。また、洗浄管14は、その他端が後述する排出用配管38に連通している。洗浄管14は、その内部に内視鏡100の挿入部102を収容する。
洗浄室12および洗浄管14は、内視鏡100を収容した状態で、後述する水洗水供給手段16から供給された水洗水、洗浄液供給手段18から供給された洗浄液、または、消毒液供給手段20から供給された消毒液を貯留して内視鏡100を浸漬させる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤またはノニオン界面活性剤である各種の界面活性剤を用いることができる。
また、ビルダは、アルカリ緩衝作用、分散作用および金属封鎖作用等の1以上の作用を実現するものである。このようなビルダの少なくとも1種を洗浄液に添加することにより、洗浄液の洗浄性能を向上させることができる。
また、酵素は、蛋白質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼ、炭水化物を分解するアミラーゼ等を用いることができる。
また、酸化型漂白剤は、塩素ガスと水の反応により生成するハイドロキラジカルの酸化作用を利用する塩素系の漂白剤や、過酸化水素による酸化作用を利用する酸素系の漂白剤を用いることができる。
洗浄液供給手段18は、洗浄液を洗浄室12および洗浄管14、ならびに内視鏡100のチャンネル112内に供給するものである。この洗浄液供給手段18は、洗浄液を貯留する洗浄液タンクと、洗浄液を供給する配管と、洗浄液を送液する送液ポンプとを有し、洗浄液の供給先に応じて所定の圧力で送液する。
消毒液供給手段20は、消毒液を洗浄室12および洗浄管14、ならびに内視鏡100のチャンネル112内に供給するものである。この消毒液供給手段20は、消毒液を貯留する消毒液タンクと、消毒液を供給する配管と、消毒液を送液する送液ポンプとを有し、同様に、供給先に応じて所定の圧力で送液する。
また第2送気手段28は、第1送気手段と同様に、エア供給装置30と、エア供給装置30および後述する第2バルブ36のそれぞれに配管で接続される送気ポンプ32とを有し、内視鏡100のチャンネル112内に殺菌空気を送気するものである。
また、水洗水供給手段16、洗浄液供給手段18、消毒液供給手段20および第2送気手段28は、それぞれ配管により第2バルブ36に接続され、第2バルブ36を介して第2共通配管37に接続される。この第2共通配管は、内視鏡100のチャンネル開口115を有するコネクタ114に接続される。第2バルブ36を切り換えることにより、水洗水供給手段16、洗浄液供給手段18、消毒液供給手段20および第2送気手段28のいずれか1つが内視鏡100のチャンネル112に連通される。
なお、上述のように、図示例では、簡単のため1つのコネクタ114を示し、このコネクタ114に第2共通配管37を接続しているが、内視鏡100は複数のコネクタ114を有するものであり、第2共通配管37を複数に分枝して内視鏡100の複数のコネクタ114のそれぞれに接続する。
また、排出用配管38の途中には第3バルブ40が配設され、この第3バルブ40には、後述する消毒液回収手段42が接続される。第3バルブ40は、洗浄管14が、閉塞された状態と、排出用配管38の排出口と連通された状態と、消毒液回収手段42と連通された状態とを切り換える。この第3バルブ40を洗浄管14が閉塞された状態とすることにより、排出用配管38が接続されている洗浄管14の下流側が閉塞されて、水洗水、洗浄液および消毒液を洗浄室12および洗浄管14内部に貯留することができる。
また、消毒液回収手段42は、その消毒液回収タンク48と、消毒液供給手段20の図示しない消毒液タンクとを接続する配管52を有し、さらに、消毒液回収タンクと消毒液タンクに向かって回収した消毒液を送液する送液ポンプ50を有し、回収した消毒液を消毒液供給手段34に送液する。このように、本実施形態の洗浄ユニット10は、使用した消毒液を回収し、再利用可能に構成される。
ここで、本実施形態の洗浄ユニット10で用いることができる、再利用可能な消毒液は、例えば、過酢酸、フタラール、グルタラール(GA)である。
制御部130は、洗浄装置の動作を制御する。図3は、制御部130の概略構成を概念的に示すブロック図である。
制御部130は、CPU132、RAM134、ROM136、I/O制御回路138、通信I/F回路140、パネルI/F回路142、クロック144、リセット回路146、負荷駆動回路148、センサI/F回路150、および振動源制御回路152を有する。
ROM136は、洗浄消毒処理制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムを記憶する。記憶された洗浄プログラムを含む各種アプリケーションプログラムは、CPU132によってROM136から読み出され、RAM134にセットされる。
RAM134は、洗浄装置における洗浄消毒の履歴データを記憶する。
センサI/F回路150は、洗浄液や消毒液を貯留する貯留タンクや洗浄槽の水位を検出するフロートスイッチ162や、内視鏡のチャンネルおよび洗浄装置の収納容器や各配管の内部の圧力ならびに温度が所定値以上になったことを検出するリミットセンサ164や、その他の洗浄装置に設けられる各種センサのインターフェースである。ここで、各種センサとは、例えば、洗浄室12の蓋の開閉を検出するセンサ、内視鏡および洗浄装置の各部の温度を測定する温度センサ、ならびに、内視鏡のチャンネルおよび洗浄装置の収納容器や各配管の内部の圧力を測定する圧力センサ等である。
洗浄装置は、LAN接続部154により、制御部130を病院内のネットワーク等に接続して、洗浄装置における洗浄消毒の履歴データを通信することができる。
また、洗浄装置は、RS232C接続部156により、洗浄装置の外部に配置されたPCや、その他の周辺機器に接続する。洗浄装置に接続された外部PCを用いて、洗浄装置の動作制御を行ったり、洗浄消毒の履歴データの管理を行うことができる。
プリンタ148からは、履歴管理データをプリントすることができる。このプリンタ148は、洗浄装置に搭載されたものでもよいし、外部のプリンタでもよい。
なお、本実施形態では、図4に示す、内視鏡を洗浄装置内にセットする工程に先立ち、洗浄装置を使用する使用者が、使用済み(洗浄対象)の内視鏡を手動で洗浄して、内視鏡のチャンネル内や外表面の付着物を除去する予備洗浄を行う。
本工程は、予備洗浄が施された洗浄消毒対象の内視鏡100の挿入部102を洗浄室12の下方に開口した挿入口から洗浄管14内に挿入し、かつ、内視鏡100の操作部104、ユニバーサルコード部106およびコネクタ部108を洗浄室12内に配置して、この洗浄消毒対象の内視鏡100を洗浄室12および洗浄管14に収容する。そして、操作部104およびコネクタ部108のコネクタ114に、第2共通配管37を接続して、水洗水供給手段16、洗浄液供給手段18および消毒液供給手段20を第2バルブ36を介して連通可能な状態とする。さらに、洗浄室12の蓋を閉めて収納容器を密閉する。これにより、洗浄ユニット10による内視鏡100の洗浄消毒動作が開始可能な状態となる。
水洗水供給手段16は、高圧流水を洗浄室12およびチャンネル112に供給し、内視鏡100の外皮やチャンネル112内の付着物や、予備洗浄に用いられた処理液等を除去する。内視鏡100の外表面およびチャンネルを水洗水ですすいだ後に、水洗水供給手段16の水洗水の供給を停止する。水洗水の供給を停止したら、第3バルブ40を切り換えて、洗浄管14を排出用配管38の排出口と連通させ、水洗水を排出する。
なお、本工程では、洗浄室12および洗浄管14内に所定量の水洗水が貯留された後、第3バルブ40を開放して、内視鏡100の外表面を流水によりすすぐようにしてもよい。
この、チャンネル112内および外皮を消毒する工程(S5)において、チャンネル112内に消毒液を充填し、かつ、内視鏡100を消毒液で浸漬することにより、内視鏡100のチャンネル112および外表面を消毒することができる。
なお、本工程においてもS4の工程と同様に、洗浄管内およびチャンネル112内が乾燥するまでの所定時間を、図示しないタイマにより計測し、所定時間経過後に送気を停止する。
ここで、収納容器内およびチャンネル112内に送気する工程(S8)において、S4およびS6の工程と同様に、超音波振動素子52により洗浄管14に振動力を印加する(S9)。
また、消毒液の希釈を防止することができ、かつ、消毒液を高い効率で回収することができるので、消毒液の消耗を抑制することができ、洗浄消毒にかかるコストをより一層低減させることができる。
また、使い捨ての消毒液を用いる場合でも、上述のように、消毒工程の前に、洗浄管およびチャンネル内に送気して、洗浄管およびチャンネル内に残留した水分を除去することにより、消毒液が薄まることを防止することができる。
上記実施形態では、収納容器内およびチャンネル112内に送気する工程において、タイマを用いて所定時間が経過後に送気を停止するようにしたが、これに限定されない。例えば、洗浄管14の少なくとも一部を透明な部材で形成して洗浄管14内部を視認可能とし、さらに、付着している水分が乾燥したら変色する部材を洗浄管14の透明部分から目視可能な位置に配置し、送気により乾燥したことを使用者が確認した時点で送気を停止するようにしてもよい。これにより、送気時間を短縮し、洗浄消毒にかかる時間を短縮することができる。
この洗浄管62の液溜まり位置64に、開閉バルブ66を介して排出用配管68を接続して液溜り位置64に溜まった液体を洗浄管62の外部に排出する。排出用配管68は、切り換えバルブ70を介して、水洗水および洗浄液を排出する排出経路72と、消毒液を回収する回収経路74とに接続される。排出経路72は、水洗水および洗浄液を洗浄装置の外部に排出する経路である。また、回収経路74は、消毒液回収手段42(図1参照)に消毒液を送る経路である。
ここで、洗浄管62から排出する溶液が消毒液の場合、切り換えバルブ70を操作して排出用配管68と回収経路74とを連通させ、液溜り位置64に溜まった消毒液を回収する。
一方、洗浄管62から排出する溶液が消毒液以外の水洗水あるいは洗浄液の場合には、切り換えバルブ70を操作して排出用配管68と排出経路72とを連通させ、液溜まり位置64に溜まった水洗水あるいは洗浄液を装置外部に排出する。
また、液溜り位置64に排出用配管68等を有する排液手段を設けて、洗浄管62の一端が接続された排出用配管38の排出口と、液溜り位置64の排出用配管68との2箇所から洗浄管62内の水分を排出するので、排出用配管38の排出口の一箇所のみで排液する場合よりも、洗浄管62内の排出口から離れた位置に残留した水洗水、洗浄液および消毒液も効率よく洗浄管62の外部に排出することができる。
本実施形態の洗浄装置は、洗浄管82に複数の液溜部84が形成され、この液溜部84のそれぞれに排出用配管等を備える排出手段が配設されものである。本実施形態の洗浄装置は、それ以外の点では、基本的に図1に示す洗浄ユニット10を備える洗浄装置装置と同様であるので、以下、異なる点について説明する。
液溜部84は、洗浄管82の一部の下面側に内部から外部に向かって突出して設けられる。液溜部84には、開口が形成されており、開閉バルブ86を介して排出用配管88が接続される。複数(図示例では、3つ)の液溜部84のそれぞれに設けられた排出用配管88は、排出用主配管90に連通する。
また、保持フレーム86には、超音波振動素子87が配設される。この超音波振動素子87は、複数箇所で洗浄管82を保持する保持フレーム86に振動を与えることにより、保持フレーム86を介して洗浄管82に振動を与える。
また、複数箇所で洗浄管を保持する保持フレームに超音波振動素子を配設することにより、一つの超音波振動素子で、洗浄管の複数箇所に対して加振することができ、水洗水、洗浄液および消毒液を洗浄管の内部から排出することができる。
図7に示す、洗浄装置170は、上述の本発明に係る内視鏡洗浄消毒方法により内視鏡100を洗浄消毒する、相互に独立して稼動可能な2つの洗浄ユニット172を有し、2台の内視鏡100を、それぞれ独立して洗浄消毒できる。
洗浄管176は、洗浄室174の下方に縦方向に配置された螺旋状または渦状に成形された筒状部材である。洗浄管176の一端は、洗浄室174の挿入口に接続され洗浄室174と連通している。また、洗浄管176の他端は、排出用配管に接続されている。洗浄管176は、洗浄室174の下方に配設され、洗浄室174と略同幅のケーシング177により覆われている。
ケーシング177は、洗浄室174の下方に洗浄室174の外壁と一体に配設され、洗浄室174と略同幅の平箱形状を有し、その内部に洗浄管176を収納するものである。ケーシング177は、洗浄室174の挿入口に対応する位置、および洗浄管176の排出用配管と接続する位置にそれぞれ開口が形成されている。
本実施形態では、洗浄室174、洗浄管176およびケーシング177を備える収納容器は細幅の平箱形状を有する。
蓋178は、洗浄装置170の下方に設けられたフットステップ180を踏むことにより、図7の矢印Aの示す方向に開くように構成される。これにより、使用者が、内視鏡を両手に持ったまま蓋178を開閉させることができる。
また、制御部184の下方には、消毒液タンク186が配設される。本実施形態では、2つの洗浄ユニット172のそれぞれが、独立して駆動可能とするため、各洗浄ユニット172に1つずつの消毒液タンク186が設けられている。
また、消毒液タンク186の下方には、1つの洗浄液タンク188が配設される。すなわち、本実施形態では、2つの洗浄ユニット172で1つの洗浄液タンク188を共有しているが、これに限定されず、洗浄ユニット172のそれぞれに個別に洗浄液タンク188を設けてもよい。
また、本実施形態の収納容器は、細幅の平箱形状を有するものであり、これにより、複数の収納容器を幅方向に配列しても、洗浄装置の幅方向のサイズを小さくすることができる。
なお、本実施形態では、2以上の内視鏡をそれぞれ別々の収納容器に収容するため、漏水している内視鏡を特定することができる。
例えば、本発明の内視鏡洗浄消毒方法を適用可能な内視鏡洗浄消毒装置は、収納容器として内視鏡の挿入部を収容する洗浄管を有するものに限定されず、洗浄管がなく、挿入部を含む内視鏡の全部分を洗浄室に収容するものでもよい。
12、60、80、174 洗浄室
14、62、82、176 洗浄管
16 水洗水供給手段
18 洗浄液供給手段
20 消毒液供給手段
22 第1送気手段
24、30 エア供給装置
26、32 送気ポンプ
28 第2送気手段
34 第1バルブ
36 第2バルブ
38 排出用配管
40 第3バルブ
42 消毒液回収手段
44 回収配管
46 フィルタ
48 消毒液回収タンク
50 送液ポンプ
52、87 超音波振動素子
64 液溜り位置
66、86 開閉バルブ
68、88 排出用配管
70、91 切り換えバルブ
72、92 排出経路
74、94 回収経路
84 液溜部
90 排出用主配管
100 内視鏡
102 挿入部
104 操作部
106 ユニバーサルコード部
108 コネクタ部
110a 送気・送水ボタン
110b 吸引ボタン
112 チャンネル
112a 送気チャンネル
112b 送水チャンネル
112c 吸引チャンネル
112d 鉗子チャンネル
112e 送気・送水チャンネル
112f 鉗子・吸引チャンネル
114 コネクタ
114a 送気コネクタ
114b 送水コネクタ
114c 吸引コネクタ
114d 鉗子コネクタ
116 先端開口
116a 送気・送水口
116b 吸引口
130 制御部
132 CPU
134 RAM
136 ROM
138 I/O制御回路
140 通信I/F回路
142 パネルI/F回路
144 クロック
146 リセット回路
148 負荷部品駆動回路
150 センサI/F回路
152 振動源制御回路
154 LAN接続部
156 RS232C接続部
158 プリンタ
160 表示・操作パネル
162 フロートスイッチ
164 リミットセンサ
170 内視鏡洗浄消毒装置
178 蓋
180 フットペダル
186 消毒液タンク
188 洗浄液タンク
Claims (13)
- その内部に複数のチャンネルを有する内視鏡を収納容器の内部に収容し、前記内視鏡を洗浄および消毒する内視鏡洗浄消毒方法であって、
前記内視鏡が収容された前記収納容器内および前記複数のチャンネルに洗浄剤を含む洗浄液を供給して前記内視鏡の外表面および前記複数のチャンネル内を洗浄し、洗浄後、前記洗浄液を前記収納容器外に排出する洗浄工程と、
前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに乾燥気体を送気して、前記収納容器内ならびに前記内視鏡の前記外表面および前記複数のチャンネル内を乾燥させる送気工程と、
前記送気により乾燥した前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに消毒液を供給して前記内視鏡の前記外表面および前記複数のチャンネル内を消毒する消毒工程とを有することを特徴とする内視鏡洗浄消毒方法。 - 前記消毒工程は、消毒後、使用された前記消毒液を前記収納容器外に排出する排出工程と、再使用に供するために、排出された前記消毒液を回収する回収工程とを含む請求項1に記載の内視鏡洗浄消毒方法。
- 前記消毒工程に次いで、さらに、前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに乾燥気体を送気する第2送気工程を有する請求項1または2に記載の内視鏡洗浄消毒方法。
- 前記収納容器の一部には、前記収納容器の一部に振動を付与する加振手段が取り付けられ、
前記加振手段は、前記送気工程において前記収納容器の一部に振動を付与して、前記収納容器の内部に付着している液滴を落下させる請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡洗浄消毒方法。 - 前記内視鏡は、コネクタ部、操作部および体内挿入部を備え、
前記収納容器は、前記内視鏡の前記コネクタ部および前記操作部を収容する箱状の洗浄室、および前記洗浄室と連通して前記内視鏡の前記体内挿入部を収容する筒状洗浄部を有する請求項1〜4のいずれに記載の内視鏡洗浄消毒方法。 - 前記筒状洗浄部には、前記筒状洗浄部に振動を付与する加振手段が取り付けられ、
前記加振手段は、前記送気工程において、前記筒状洗浄部に振動を付与して、前記筒状洗浄部の内部に付着している液滴を落下させ、前記筒状洗浄部の末端から排出させる請求項5に記載の内視鏡清浄方法。 - コネクタ部、操作部および体内挿入部を備え、その内部に複数のチャンネルを有する、2以上の内視鏡をそれぞれ独立して洗浄および消毒可能な内視鏡洗浄消毒装置であって、
前記内視鏡の前記コネクタ部および前記操作部をその内部に収容し、上側に配置された開閉可能な開閉蓋を備える洗浄室、および前記洗浄室の下方に配置され、前記洗浄室と連通して前記内視鏡の前記体内挿入部をその内部に収容する筒状部を有し、前記内視鏡を収容する2以上の収納容器と、
前記内視鏡が収容された前記収納容器内およびこの収納容器内に収容された前記内視鏡の前記複数のチャンネル内に洗浄剤を含む洗浄液を供給して、前記内視鏡の外表面および前記複数のチャンネル内を洗浄する洗浄手段と、
前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに送気して、前記収納容器内ならびに、前記内視鏡の前記外表面および前記複数のチャンネル内を乾燥させる送気手段と、
前記送気により乾燥した前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに消毒液を供給して前記内視鏡の前記外表面および前記複数のチャンネル内を消毒する消毒手段とを有し、
前記2以上の収納容器は、細幅の深い箱形状であり、幅方向に並列に配置され、
前記洗浄手段、前記送気手段および前記消毒手段は、前記2以上の収納容器内に個々に収容された前記内視鏡をそれぞれ独立して、洗浄、送気、消毒することを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。 - 前記消毒手段は、消毒後、使用された前記消毒液を前記収納容器外に排出し、再使用に供するために、排出された前記消毒液を回収する請求項7に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
- 前記送気手段は、前記洗浄手段によって洗浄された前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに送気すると共に、前記消毒手段によって消毒された前記収納容器内および前記内視鏡の前記複数のチャンネルに送気するものである請求項7または8に記載の内視鏡洗浄消毒装置。
- さらに、前記収納容器の一部に取り付けられ、前記収納容器の一部に振動を付与する加振手段を備え、
前記加振手段は、前記送気手段によって前記乾燥空気を送気している時に、前記収納容器の一部に振動を付与して、前記収納容器の内部に付着している液滴を落下させる請求項7〜9のいずれかに記載の内視鏡洗浄消毒装置。 - さらに、前記筒状部に取り付けられた、前記筒状部に振動を付与する加振手段を備え、
前記加振手段は、前記送気手段によって前記乾燥空気を送気している時に、前記筒状部に振動を付与して、前記筒状部の内部に付着している液滴を落下させ、前記筒状部の末端から排出させる請求項7〜10のいずれかに記載の内視鏡洗浄消毒装置。 - 前記収納容器は、その内部の一部を外部から観察するための透明部分を有する請求項7〜11のいずれかに記載の内視鏡洗浄消毒装置。
- 前記収納容器は、さらに、前記内視鏡の前記体内挿入部を挿入するための前記洗浄室に開口し、前記洗浄室と連通する前記筒状部の先端が接続される挿入口およびその底部に設けられ、前記筒状部の末端が接続される排水口を備え、前記洗浄室の下方に配置される、前記筒状部を収納するケーシングを有する請求項7〜12のいずれかに記載の内視鏡洗浄消毒装置。
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