JPH117613A - シールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

シールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JPH117613A
JPH117613A JP9176489A JP17648997A JPH117613A JP H117613 A JPH117613 A JP H117613A JP 9176489 A JP9176489 A JP 9176489A JP 17648997 A JP17648997 A JP 17648997A JP H117613 A JPH117613 A JP H117613A
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forming
resist pattern
face
protrusion
resist
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JP9176489A
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English (en)
Inventor
Shigeru Shoji
茂 庄司
Yukio Wakui
幸夫 涌井
Toshihiro Nakajima
敏博 中嶋
Shin Yamashita
伸 山下
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポール幅およびスロートハイトを高精度に形
成する。 【解決手段】 上コアのポール下面に突出部を形成する
ためのレジストパターンを二度に分けて形成する。すな
わち、最初にネガレジスト52で奥行き方向形成用レジ
ストパターン52aを一直線状に形成する。次いで、幅
方向端面形成用レジストパターン54a,54bを互い
に平行にかつ奥行き方向形成用レジストパターン52a
と直角に形成する。これにより、コーナー部がほぼ直角
の突出部形成用凹部38が作成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハードディスク
装置等に用いられる狭トラック幅のシールド型磁気抵抗
効果薄膜磁気ヘッド(通常のMR素子を用いたもののほ
かにGMR素子等各種磁気抵抗効果素子を用いた磁気ヘ
ッドを含む。以下「シールド型MRヘッド」という。)
の製造方法に関し、高い書込能力を得るために書込上コ
アの下面に突出部を形成する場合に、ポール幅およびス
ロートハイトを精度よく作成できるようにしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置に用いられているシ
ールド型MRヘッドは、下シールドと上シールドの間の
再生ギャップ内の記録媒体対向面を臨む位置にMR素子
を配置した再生用ヘッドと、上シールドを下コアとして
兼用して下コアと上コアとの間にコイルを配置しかつ上
コアと下コアとの間の記録媒体対向面を臨む位置に書込
ギャップを形成した記録用ヘッドとを積層配置したMR
型・誘導型複合磁気ヘッドとして構成される。
【0003】シールド型MRヘッドの書込能力を高める
ために、書込ポールの対向面に突出部を形成することが
考えられている。そのように構成したシールド型MRヘ
ッドの一例を図2に示す。図2において(a)はポール
部分の平面図、(b)は記録媒体対向面側から見た正面
図、(c)は上コア32のポール部分の側面図である。
【0004】下シールド18の上には再生ギャップ20
を介して一定厚の上シールド22が対向して配置されて
いる。再生ギャップ20内の記録媒体対向面16を臨む
位置にはMR素子24が埋め込まれている。MR素子2
4の左右両端部には、このMR素子24にセンス電流を
流すためのリード23,25が接続されている。以上で
再生用ヘッド27(MR型ヘッド)が構成される。
【0005】上シールド22は書込下コアを兼用し、そ
の上にコイル(図示せず)が絶縁層内に埋め込まれた状
態で配置されている。このコイルおよび絶縁層の上には
上コア32が配置されている。上シールド兼下コア22
の先端の下ポール22dと上コア32の先端の上ポール
32aとは、記録媒体対向面16に臨む位置で書込ギャ
ップ34を形成して対向している。以上で記録用ヘッド
(誘導型ヘッド)29が構成される。
【0006】上ポール32aの下面の一部には、突出部
33が形成されている。突出部33は一定幅Bおよび一
定長さAでほぼ矩形に形成されている。書込時に書込ギ
ャップ34間に得られる書込磁束35は突出部33に集
中し、強い書込磁界が得られる。書込トラック幅(書込
ポール幅)はほぼ突出部33の幅Bで定まり、スロート
ハイトはほぼ突出部33の奥行き方向の長さAで定ま
る。
【0007】図2のシールド型MRヘッド10は、書込
ギャップ34を構成する書込ギャップ層を作成後、上コ
ア32のうち突出部33を予め作成し、次いでコイルお
よび絶縁層を作成し、その上に上コア32の残りの部分
を突出部33につなげて作成することにより作られる。
このうち、書込ギャップ層の上に突出部33を作成する
工程を図3により説明する。 (1) 書込ギャップ34を構成する書込ギャップ層2
1の上に突出部33を形成するパターンでレジストパタ
ーン36を作成する。 (2) レジストパターン36で囲まれた凹部38に磁
性材料を堆積させて突出部33を作成する。 (3) レジストパターン36を除去して完成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図3の工程(1)のレ
ジストパターン36を作成する場合、露光用の光は露光
面の端部において円弧状に広がるため、凹部38の奥行
き方向のカット端面38aはそのコーナー部が円弧状に
カットされる。例えば、解像度が0.5μmの場合、カ
ット端面38aのコーナー部はおおよそ0.5μm程度
の円弧となる。そして、トラック幅(ポール幅すなわち
突出部33の幅)が1〜2μmの狭トラックになると、
凹部38の奥行き方向のカット端面38aは図4(a)
に示すように完全な円弧状になってしまう。凹部38の
奥行き方向のカット端面38aは突出部33の奥行き方
向の端面を転写作成しスロートハイトゼロ位置を決定す
るので、カット端面38aが円弧状であると、完成した
シールド型MRヘッド10の突出部33の奥行き方向の
端面33aは図4(b)に示すように円弧状となりスロ
ートハイトはトラック幅方向中央部で長くなり、トラッ
ク幅方向両側部で短くなる。
【0009】このような磁気ヘッドで磁気ディスク上に
書込みを行うと、トラック幅方向中央部で突出部33か
ら書込ギャップ層21を貫いて上シールド兼下コア22
に直接至る上下コア間漏洩磁束が増え、書込ギャップ3
4のトラック幅中央部から外部に放出されて書込に関与
する書込ギャップ漏れ磁束が少なくなるので、記録され
たトラックの磁化反転パターンがトラック幅方向中央部
で不安定になることがある。このような現象はスロート
ハイトが長くなるほど顕著である。また、凹部38の奥
行き方向のカット端面38aが円弧状であると、スロー
トハイトが短い磁気ヘッドの場合、円弧状の部分が記録
媒体対向面に掛かり、図4(c)のようにポール幅が規
定値より狭く形成されてしまう。
【0010】また、図3の工程(1)に示すような凹部
38を有するレジストパターン36を形成するために、
レジストを露光後現像する場合、凹部38は端部が袋小
路状に閉じているため、現像液は凹部38内で移動を停
止されて淀むため、現像の速度が遅くなる。そこで、こ
の部分の現像不足によるレジスト残りを防ぐためには、
時間を十分にかけて現像しなければならず、現像が過度
になる傾向がある。そして、現像が過度になると凹部3
8の幅方向のカット端面38b,38cの位置が後退し
てポール幅Bが広がり、それとともにポール幅Bのばら
つきも大きくなる。また、現像が過度になると、凹部3
8の奥行き方向のカット端面38aの位置も奥行き方向
に大きく変動する。
【0011】この発明は、前記従来の技術における問題
点を解決して、書込上コアの下面に突出部を形成する場
合に、突出部を高精度に形成してポール幅およびスロー
トハイトを精度よく作成できるようにしたシールド型M
Rヘッドの製造方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、記録媒体対
向面に直角なほぼ直線状のカット端面を有し突出部の幅
方向の端面を転写作成する幅方向端面形成用レジストパ
ターンと、記録媒体対向面に平行なほぼ直線状のカット
端面を有し突出部の奥行き方向の端面を転写作成する奥
行き方向端面形成用レジストパターンを別々の工程で相
互に一部が重なり合った状態に作成し、これら2種類の
レジストパターンで囲まれた凹部に磁性材料を堆積させ
て突出部を作成するようにしたものである。
【0013】これによれば、それぞれほぼ直線状のカッ
ト端面を有する縦方向のレジストパターンと横方向のレ
ジストパターンを重ね合わせて凹部を形成するので、凹
部のコーナー部が円弧状に形成されにくくなる。したが
って、凹部の奥行き方向のカット端面が直線状になり、
この凹部を転写して作成される突出部は奥行き方向の端
面が直線状になり、トラック幅方向の各位置でスロート
ハイトを一定に形成することができる。また、各レジス
トパターンは袋小路状に閉じて形成する必要がないた
め、現像時に現像液に淀みが生じるのを防止できる。し
たがって、過度に現像をすることがなくなり、凹部の幅
方向および奥行方向のカット端面位置を正確に形成する
ことができる。これにより突出部のポール幅およびスロ
ートハイトを精度よく形成することができる。
【0014】なお、2種類のレジストパターンのうち、
先に形成する方のレジストパターンをネガレジストで形
成することにより、後に形成する方のレジストパターン
を形成する際の露光、現像によって先のレジストパター
ンが除去されるのを防止することができる。
【0015】また、レジストパターン形成を2段階に分
けて行う場合、先に形成されたレジストパターンは次の
レジストパターン形成時に膜減りを生じることがある。
突出部は幅方向の寸法が特に重要であるので、2種類の
レジストパターンのうち幅方向端面形成用レジストパタ
ーンを後で形成することにより、幅方向端面形成用レジ
ストパターンの膜減りが防止され、突出部の幅方向の寸
法を高精度に形成することができる。
【0016】また、2種類のレジストパターンで形成さ
れた凹部内に磁性材料を堆積させて突出部を作成する場
合、始めに高磁束密度磁性材料を堆積し、次いで非高磁
束密度磁性材料を堆積する2段階の工程で作成すること
により、書込磁束をより明確に突出部に集中させる効果
が得られ、より高い書込能力のシールド型MRヘッドが
得られる。
【0017】また、突出部形成用のレジストパターンの
作成時にスロートハイトモニタ形成用レジストパターン
を同時に作成し、突出部形成用のレジストパターンで囲
まれた凹部内に磁性材料を堆積させる際に、スロートハ
イトモニタ形成用レジストパターンで囲まれた凹部内に
当該磁性材料を堆積させてスロートハイトモニタを同時
に作成することにより、金属製で視認性のよい(コント
ラストのよい)スロートハイトモニタが得られる。特
に、奥行き方向端面形成用レジストパターンの作成と同
時にスロートハイト形成用レジストパターンを作成すれ
ば、これら両パターンを描いた1枚のマスクを用いて同
時に露光できるので、スロートハイトモニタと実際のス
ロートハイトとの相対精度がきわめて高くなり、スロー
トハイトを高精度に形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】この発明によるシールド型磁気抵
抗効果薄膜磁気ヘッドの製造方法の実施の形態を以下説
明する。図5〜図15はその全体の工程を示したもので
ある。各工程について説明する。 (1) Al2 3 −TiC(アルチック)等で作られ
た基板12上にAl23 (アルミナ)等の非磁性絶縁
層14を形成する。非磁性絶縁層14の上部には記録媒
体対向面16に先端面を露出させてパーマロイ等の磁性
材料で構成された下シールド18が埋め込まれている。
下シールド18の上にはアルミナ等の非磁性絶縁材で構
成された再生ギャップ層40が成膜され、再生ギャップ
20を構成している。再生ギャップ層40内には、MR
素子24およびこのMR素子24の左右両端部につなげ
てリード23,25が成膜されている。
【0019】再生ギャップ層40の上には、上シールド
兼下コア22の下ポール以外の部分を構成する非高磁束
密度磁性材料層22cとして、通常の81Ni組成のパ
ーマロイ等が磁場中でのめっき等で成膜されている。非
高磁束密度磁性材料層22cの上には、上シールド兼下
コア22の下ポールを形成するための高磁束密度磁性材
料層22bとして、45Ni組成のパーマロイ等が磁場
中でのめっき等で成膜されている。
【0020】(2) 上シールド兼下コア22の下ポー
ルの突出部を形成するために、高磁束密度磁性材料層2
2b上にレジスト42を堆積し、所定の平面形状にカッ
トする。 (3) イオンミリングにより、レジスト42が被さっ
ていない箇所の高磁束密度磁性材料層22bを除去す
る。 (4) レジスト42を除去すると、上シールド兼下コ
ア22の下ポール22aの突出部19が完成する。
【0021】(5) 突出部19にかからないようにリ
フトオフレジスト44を堆積する。 (6) 書込ギャップを形成するための書込ギャップ層
21として、アルミナ等の絶縁材をスパッタで堆積させ
る。
【0022】(7) リフトオフレジスト44を除去す
る。 (8) 全面にパーマロイ等の磁性材料をスパッタや蒸
着等で薄く堆積させてめっき下地層47を成膜する。 (9) 上コア先端の上ポールの下面に突出部を形成す
るために、めっき下地層47の上にレジストを堆積し、
突出部形成用レジストパターン48とスロートハイトモ
ニタ形成用レジストパターン50を同時にカットする。
【0023】突出部形成用レジストパターン48の形成
過程を図1を参照して説明する。 i) はじめに全面にネガレジスト52を塗布する。ネ
ガレジストを用いるのは、幅方向端面形成用レジストパ
ターンの作成時の露光現像で除去されないようにするた
めである。粘度が100〜200cpのネガレジスト5
2を3000〜5000rpmのコータで塗布すると4
〜5μmの厚さに塗布することができる。また、ネガレ
ジスト52は、合成ゴム系のレジストでは解像度が得ら
れないため、スチレン系、ノボラック系の、g線あるい
はi線に感光する種類のものを用いる。このようなレジ
ストを用いることにより、塗膜厚4μmでも解像度±
0.2μm程度のものが得られる(再現性は、±0.0
5μmが可能である。)。
【0024】ii) ネガレジスト52をマスクを通して
露光し、現像して、スロートハイトゼロ位置TH0 で記
録媒体対向面16と平行に一直線状にカットして、奥行
方向端面形成用レジストパターン52aを作成する。一
直線状にカットするだけでよいので、カット端面52b
はシャープに形成される。これで、突出部33の奥行方
向の端面位置(すなわちスロートハイトゼロ位置T
0 )が正確に定まる。尚、上記マスクにはスロートハ
イトモニタのパターンも一緒に描かれており、スロート
ハイトモニタ形成用レジストパターン50も同時に作成
される。
【0025】iii) 全面にレジストパターンを塗布し、
別のマスクを通して露光、現像して幅方向端面形成用レ
ジストパターン54a,54bを相互に平行にかつ記録
媒体対向面16と直角に形成する。ここで使用するレジ
ストはネガでもポジでもよく、解像度を目安に選べばよ
い。この場合も一直線状にカットするだけでよいので、
カット端面54c,54dはシャープに形成される。こ
れで、突出部33の幅(ポール幅すなわち書込トラック
幅が正確に定まる。) なお、突出部形成用レジストパターン48の手前側のカ
ット端面48a(図9の工程(9)の平面図参照)を形
成するレジストパターンは、奥行方向端面形成用レジス
トパターン52aの作成と同時にまたは幅方向端面形成
用レジストパターン54a,54bの作成と同時に作成
することができる。
【0026】このようにして作成した突出部形成用レジ
ストパターン48によれば、凹部38の幅が1μm以下
でも、凹部38の奥行方向端部のコーナー部はほぼ直角
に形成される。したがって、スロートハイトゼロ位置T
0 が正確に決まる。また、現像液の淀みも少なくなる
ので、過度の現像をしなくてすみ、ポール幅のばらつき
を±0.2μm以下に抑えることができる。
【0027】(10) 全面に高磁束密度磁性材層33c
として45Ni組成のパーマロイ等が磁場中でめっき等
で成膜され、続いて非高磁束密度磁性材層33bとして
81Ni組成のパーマロイ等が磁場中でめっき等で成膜
される。これにより、突出部形成用レジストパターン4
8で囲まれた凹部38およびスロートハイトモニタ形成
用レジストパターン50で囲まれた凹部38には、両磁
性層33b,33cの積層体が構成される。
【0028】(11) レジストパターン48,50を除
去する。これで、突出部33とスロートハイトモニタ6
0が完成する。突出部33の奥行き方向の端面33aは
記録媒体対向面16と平行に直線状に形成され、幅方向
の端面33d,33eは記録媒体対向面16と直角に直
線状に形成される。尚、突出部33は最終的には、スロ
ートハイト削り込み目標位置THt まで研削される。突
出部33を予め大きく形成するのは、突出部33の膜構
成や膜厚を均一に成膜するためである。 (12) 上シールド兼下コア22の付加部分を作成する
ために、レジストを塗布し、マスクを通して露光し、現
像して、レジストパターン62を作成する。
【0029】(13) パーマロイ等の磁性材料をめっき
等で成膜して、上シールド兼下コア22の付加部分22
dを作成する。 (14) レジストパターン62を除去する。 (15) 露出しているめっき下地層47をイオンミリン
グで除去する。 (16) 突出部33を構成する部分以外の磁性材層33
b,33cを除去するために、レジストパターン64を
作成する。
【0030】(17) エッチングして磁性材層33b,
33cを除去する。 (18) 全面にアルミナ等の絶縁材66を堆積させる。 (19) 表面を研磨して平坦化する。この研磨によって
突出部33の表面が露出する。
【0031】(20) 絶縁材とコイル材を交互に積層し
てコイル68および絶縁層70を作成する。その上に非
高磁束密度磁性材料を所定形状に成膜して上コア32を
作成する。突出部33は上コア32とつながって上コア
32の上ポール32aを構成する。最後にアルミナ等の
保護膜を被せて完成する。
【0032】ここで、突出部形成用レジストパターンを
一度で形成する従来方法(図3(1))で作成した場合
と、二度に分けて形成する図1の方法で作成した場合と
で、でき上がった磁気ヘッドの性能の違いについて説明
する。突出部形成用レジストパターンを一度で形成する
従来方法で作成した磁気ヘッドのスロートハイトとオー
バライト特性の関係を図16に示す。図16によれば、
30dB以上のオーバライト特性を得るには、スロート
ハイトが1.6μm以下である必要がある。また、スロ
ートハイトが0.8μm以下では図4(c)に示すよう
なトラック幅の減少が見られた。したがって、スロート
ハイトを0.8〜1.6μmの範囲に設定する必要があ
る。
【0033】これに対し、突出部形成用レジストパター
ンを二度に分けて形成する図1の方法で作成した磁気ヘ
ッドのスロートハイトとオーバライト特性の関係を図1
7に示す。図17によれば、30dB以上のオーバライ
ト特性は、2.0μm以上のスロートハイトで得られ
る。また、図4(c)のようなトラック幅の減少は、ス
ロートハイトが0.4μmまで観測されなかった。した
がって、スロートハイトは0.4〜2.0μmの範囲に
設定すればよく、突出部形成用レジストパターンを一度
で形成する場合に比べてスロートハイト研磨の誤差の許
容値が2倍となり、歩留が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す図で、図9の工
程(9)の突出部形成用レジストパターン48の作成過
程を示す工程図である。
【図2】 上下ポール対向面に突出部を形成したシール
ド型MRヘッドを示す図である。
【図3】 突出部を形成する従来方法を示す工程図であ
る。
【図4】 図3の方法により形成される突出部を示す図
である。
【図5】 この発明の実施の形態を示す工程図である。
【図6】 図5の続きを示す工程図である。
【図7】 図6の続きを示す工程図である。
【図8】 図7の続きを示す工程図である。
【図9】 図8の続きを示す工程図である。
【図10】 図9の続きを示す工程図である。
【図11】 図10の続きを示す工程図である。
【図12】 図11の続きを示す工程図である。
【図13】 図12の続きを示す工程図である。
【図14】 図13の続きを示す工程図である。
【図15】 図14の続きを示す工程図である。
【図16】 突出部形成用レジストパターンを1度で形
成する従来方法で作成した磁気ヘッドのスロートハイト
とオーバライト特性の関係を示す特性図である。
【図17】 突出部形成用レジストパターンを1度で形
成する従来方法で作成した磁気ヘッドのスロートハイト
とオーバライト特性の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
10 シールド型MRヘッド 16 記録媒体対向面 18 下シールド 20 再生ギャップ 22 上シールド兼下コア 22a 下ポール 24 MR素子 27 再生用ヘッド 29 記録用ヘッド 32 上コア 32a 上ポール 33 突出部 33a 突出部の奥行方向の端面 33b 高磁束密度磁性材料 33c 非高磁束密度磁性材料 33d,33e 突出部の幅方向の端面 34 書込ギャップ 38 凹部 48 突出部形成用レジストパターン 50 スロートハイトモニタ形成用レジストパターン 52 ネガレジスト 52a 奥行き方向端面形成用レジストパターン 52b 奥行き方向端面形成用レジストパターンのカッ
ト端面 54a,54b 幅方向端面形成用レジストパターン 54c,54d 幅方向端面形成用レジストパターンの
カット端面 60 スロートハイトモニタ 68 コイル TH0 スロートハイトゼロ位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 伸 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下シールドと上シールドの間の再生ギャッ
    プ内の記録媒体対向面を臨む位置にMR素子を配置した
    再生用ヘッドと、前記上シールドを下コアとして兼用し
    て当該下コアと上コアとの間にコイルを配置しかつ前記
    記録媒体対向面を臨む位置で前記上コアの先端の上ポー
    ルと前記下コアの先端の下ポールとの間に書込ギャップ
    を形成した記録用ヘッドとを積層配置したシールド型磁
    気抵抗効果薄膜磁気ヘッドであって、上ポールの下面の
    一部または全部に一定幅および一定長さでほぼ矩形に形
    成された突出部を下ポールの上面に対向して形成し、当
    該突出部の幅で書込トラック幅を規定し、当該突出部の
    奥行き方向の端面位置でスロートハイトゼロ位置を規定
    し、当該突出部の奥行き方向の長さでスロートハイトを
    規定するようにしたシールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘ
    ッドを製造する方法において、前記記録媒体対向面に直
    角なほぼ直線状のカット端面を有し前記突出部の幅方向
    の両端面を転写作成する幅方向端面形成用レジストパタ
    ーンと、前記記録媒体対向面に平行なほぼ直線状のカッ
    ト端面を有し前記突出部の奥行き方向の端面を転写作成
    する奥行き方向端面形成用レジストパターンを別々の工
    程で相互に一部が重なり合った状態に作成し、当該2種
    類のレジストパターンで囲まれた凹部に磁性材料を堆積
    させて前記突出部を作成してなるシールド型磁気抵抗効
    果薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】下シールドと上シールドの間の再生ギャッ
    プ内の記録媒体対向面を臨む位置にMR素子を配置した
    再生用ヘッドと、前記上シールドを下コアとして兼用し
    て当該下コアと上コアとの間にコイルを配置しかつ前記
    記録媒体対向面を臨む位置で前記上コアの先端の上ポー
    ルと前記下コアの先端の下ポールとの間に書込ギャップ
    を形成した記録用ヘッドとを積層配置したシールド型磁
    気抵抗効果薄膜磁気ヘッドであって、上ポールの下面の
    一部または全部に一定幅および一定長さでほぼ矩形に形
    成された突出部を下ポールの上面に対向して形成し、当
    該突出部の幅で書込トラック幅を規定し、当該突出部の
    奥行き方向の端面位置でスロートハイトゼロ位置を規定
    し、当該突出部の奥行き方向の長さでスロートハイトを
    規定するようにしたシールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘ
    ッドを製造する方法において、前記記録媒体対向面に直
    角なほぼ直線状のカット端面を有し前記突出部の幅方向
    の両端面を転写作成する幅方向端面形成用レジストパタ
    ーンを作成し、その後前記記録媒体対向面に平行なほぼ
    直線状のカット端面を有し前記突出部の奥行き方向の端
    面を転写作成する奥行き方向端面形成用レジストパター
    ンを前記幅方向端面形成用レジストパターンと一部が重
    なり合うように作成し、当該2種類のレジストパターン
    で囲まれた凹部に磁性材料を堆積させて前記突出部を作
    成してなるシールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  3. 【請求項3】前記磁性材料の堆積が、始めに高磁束密度
    磁性材料を堆積し、次いで非高磁束密度磁性材料を堆積
    する2段階の工程からなる請求項1または2記載のシー
    ルド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  4. 【請求項4】前記幅方向端面形成用レジストパターンと
    前記奥行き方向端面形成用レジストパターンのうち先に
    作成する方のレジストパターンをネガレジストで形成し
    てなる請求項1から3のいずれかに記載のシールド型磁
    気抵抗効果薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  5. 【請求項5】前記突出部形成用のレジストパターンの作
    成時にスロートハイトモニタ形成用レジストパターンを
    同時に作成し、前記突出部形成用のレジストパターンで
    囲まれた凹部内に前記磁性材料を堆積させる際に、前記
    スロートハイトモニタ形成用レジストパターンで囲まれ
    た凹部内に当該磁性材料を堆積させてスロートハイトモ
    ニタを同時に作成することを特徴とする請求項1から4
    のいずれかに記載のシールド型磁気抵抗効果薄膜磁気ヘ
    ッドの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6762011B2 (en) 2002-04-15 2004-07-13 International Business Machines Corporation Deposition of a projection structure on a substrate using a negative mask and negative photoresist
US8015693B2 (en) * 2006-10-20 2011-09-13 Tdk Corporation Method of manufacturing a thin-film magnetic head having a lower magnetic pole projection projecting toward an upper magnetic pole

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