JPH1174695A - ワーク装着方式及びその装置 - Google Patents

ワーク装着方式及びその装置

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JPH1174695A
JPH1174695A JP9232023A JP23202397A JPH1174695A JP H1174695 A JPH1174695 A JP H1174695A JP 9232023 A JP9232023 A JP 9232023A JP 23202397 A JP23202397 A JP 23202397A JP H1174695 A JPH1174695 A JP H1174695A
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stroke
mounting
electronic component
work
variable
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JP9232023A
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Takeaki Kozuka
武明 小塚
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を電子回路基板に対して、その電子
部品の装着方向の大きさに応じて簡単に、かつ確実に装
着できるワーク装着装置を得ること。 【解決手段】 本発明の電子部品実装装置20は、回転
カム3(図3)の回転に連動して一定のストロークを発
生させるストローク発生手段(5、8など)と、このス
トローク発生手段によって発生するストローク長を可変
させるストローク可変手段(26、31、34、35、
36など)と、このストローク可変手段の回動角を制御
するACサーボモーター22と、このサーボモーターを
制御するための数値制御手段と、前記ストローク可変手
段によって発生したストロークに基づいてノズル61に
保持された電子部品Wを、その装着方向の大きさに応じ
て電子回路基板CBに装着するプッシャー52とから構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品などのワ
ークをワーク装着対象物の所定の位置に対してワークの
装着方向の大きさに応じてワークを押し付けて装着する
ためのワーク装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークをワークの装着対象物に対して装
着する装置としては、例えば、電子部品を対象物である
電子回路基板に対して実装する電子部品実装装置があ
る。この電子部品実装装置の多くは、多品種の電子部品
を取扱い、電子回路基板の所定の位置に実装できるよう
に構成されている。この種の電子部品実装装置では、次
のような点を考慮しなければならない。即ち、電子部品
の高さ(厚み)が、その電子部品の種類によりまちまち
であり、部品装着部がその電子部品の厚みに応じて電子
部品を確実に、例えば、吸着により保持する必要があ
る。
【0003】従来のこの種の電子部品実装装置として
は、吸着保持するノズルにスプリングを設けて、このス
プリングの力で電子部品の高さの違いを吸収する方式の
ものがある。この方式のものでは、背の高い電子部品に
対しては、スプリングの力が大きく作用し過ぎて電子部
品に損傷を与えたり、電子回路基板が跳ねて正しく実装
されている電子部品をも実装不良にしてしまうなどの問
題があり、電子部品の実装の品質及び効率上の問題があ
る。
【0004】また、別の従来の電子部品実装装置として
は、所謂、XYテーブルのような2軸移動テーブルの上
に設けられた基板固定部を、電子部品の高さに応じて上
下させる方式のものもある。この方式のものでは、面積
の広い電子回路基板を精密に均等に上下させる機構が複
雑で、しかも高価である。
【0005】これらの問題点を解消した電子部品実装装
置として、カム機構を用い、電子部品を吸着保持するノ
ズルのストロークの下死点の位置を電子部品の高さに応
じて変更させる方式のものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このカ
ム機構を用いた方式のものは、電子部品の実装速度を高
速化すると、背の高さが高い電子部品により衝撃が加わ
り、その電子部品を損傷するという問題点がある。ま
た、リンク部品の数が多く、機構が複雑であり、高価な
装置になるなど多くの課題がある。本発明はこれらの課
題を解決しようとするものであって、電子部品のような
ワークを電子回路基板のような装着対象物に対して、ワ
ークの装着方向の大きさに応じて簡単に、かつ確実に装
着できるワーク装着装置を得ることを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
回転カムの回転に連動して発生する一定のストローク
を、ストローク長可変手段の回動角をサーボモーターの
数値制御の下に可変することにより、装着しようとする
ワークの装着方向の大きさに応じたストローク長に可変
させて、前記ワークを、そのワークの装着対象物に対し
て装着するワーク装着方式を採って、前記課題を解決し
ている。
【0008】また、前記ワーク装着方式を実用化した本
発明のワーク装着装置は、回転カムと、この回転カムの
回転に連動して一定のストロークを発生させるストロー
ク発生手段と、このストローク発生手段によって発生す
るストローク長を可変させるストローク可変手段と、こ
のストローク可変手段の回動角を制御するサーボモータ
ーと、このサーボモーターを制御するための数値制御手
段と、前記ストローク可変手段によって発生したストロ
ークに基づいて前記保持手段に保持されたワークを前記
装着対象物の所定の位置に装着する装着手段とから構成
されて、前記ワークを、そのワークの装着対象物に対し
て、保持手段により保持されているワークの装着方向の
大きさに応じて前記ワークを装着するようにし、前記課
題を解決している。
【0009】従って、本発明は、ストローク可変手段の
回動角を数値制御する比較的簡単な手段で、回転カムの
回転に連動して発生する、ワークを装着しようとするス
トロークを、それらのワークの装着方向の大きさに応じ
たストローク長に可変させたり、一定に保持することが
でき、また、前記ストロークを発生させないようにでき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のワーク装着装置の
好適な実施の態様として電子部品実装装置を一実施例に
取り挙げ、添付図面に基づいて説明する。なお、以下に
記す実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の
記載がない限り、これらの形態に限定されるものではな
いことを断っておく。
【0011】先ず、図1乃至図5を用いて本発明の電子
部品実装装置の実施形態の構成を説明する。図1は本発
明の電子部品実装装置を備えた実装機の斜視図であり、
図2は本発明の電子部品実装装置の形態を示す斜視図で
あり、図3は図2に示した電子部品実装装置にカム機構
を付加して表した側面図であり、図4は図3に示した電
子部品実装装置の矢視A−Aから見たストローク可変機
構の断面図であり、図5は図4に示したストローク可変
機構の矢視D−Dから見た断面図であり、図6は図3に
示した電子部品実装装置の矢視B−Bから見たストロー
ク方向変換機構の断面図であり、図7は図3に示した電
子部品実装装置の矢視C−Cから見たプッシャー押圧機
構の断面図である。
【0012】図1において符号10は本発明の電子部品
実装装置を備えた実装機10を指す。この実装機10
は、ヘッドフレームアセンブリ11、メイン駆動アセン
ブリ12、ベースシャーシアセンブリ13、基板位置決
めユニット14、基板搬送ユニット15、ローダーユニ
ット16、アンローダーユニット17、ガードフェンス
ユニット18などから構成されている。ローダーユニッ
ト16は、電子回路基板を基板搬送ユニット15側に供
給し、基板搬送ユニット15は電子回路基板を基板位置
決めユニット14に搬送するようになっている。アンロ
ーダーユニット17は実装を終えた電子回路基板を外部
に排出するものである。ガードフェンスユニット18は
実装機10の外周部を囲んで防護壁の役割を果たしてい
る。
【0013】ヘッドフレームアセンブリ11には基板搬
送ユニット15で搬送されてきた電子回路基板に対して
各種の電子部品を装着する後記の電子部品実装装置20
とロータリーユニットと図3に示した複数のノズル61
を備えているノズルユニット60などが配設されてい
る。メイン駆動アセンブリ12はヘッドフレームアセン
ブリ11の各部の駆動を受け持つ部分である。前記ロー
タリーユニットの下方には、ノズルユニット60とノズ
ルユニット60内の各ノズル61を個々に制御するため
のメカバルブ装置が配設されている。各ノズル61はロ
ータリーユニットにインデックスされて順次回転させら
れながら複数箇所のステーションで所定の動作を行う。
即ち、例えば、各ノズル61が吸着した電子部品Wの向
き、高さの検出、電子部品Wの装着、不良電子部品Wの
廃棄などが行われる。これらロータリーユニット及びノ
ズルユニット60の動作、機能の詳細は本出願人が平成
8年4月2日に出願した特願平8−102055号「ノ
ズルの回転位相調整装置及び方法」の明細書内に記述さ
れているので、本明細書ではそれらの説明を割愛する。
【0014】図2及び図3に示した本発明の電子部品実
装装置20は前記ヘッドフレームアセンブリ11に配設
されている。この電子部品実装装置20は、図2及び図
3に示したように、カム機構1(図3)、制御駆動機構
21を含むストローク長可変機構30、ストローク方向
変換機構40、プッシャー押圧機構50とから構成され
ている。この電子部品実装装置20は、複数個のノズル
から構成されているノズルユニット60の1個のノズル
61に真空吸着されている電子部品Wを基板搬送ユニッ
ト15に固定されている電子回路基板CBの所定の位置
に対して装着する装置である。この電子部品実装装置2
0は、電子部品Wの装着方向の高さ(或いは厚み)Hの
電子部品の種類による差を吸収して、電子部品Wを電子
回路基板CBに対して正確に装着するために工夫されて
いる。
【0015】前記カム機構1は、図3に示したように、
カム3は回転軸2に固定されており、この回転軸2は図
1のメイン駆動アセンブリ12に存在するモータ(不図
示)により駆動される。カム3のカム面3aにはローラ
ーフォロア4が当接している。このローラーフォロア4
はカムレバー5の中間の位置に取り付けられている。こ
のカムレバー5の一端5aは支点6に回動自在に軸支さ
れている。カムレバー5の他端5bは、支点6を中心と
してローラーフォロア4がカム面3aを追従することに
より揺動所定角度θの角度分だけ揺動できるように構成
されている。また、カムレバー5の他端5bには球面滑
り軸受7が固定されており、この球面滑り軸受7にリン
クロッド8のコネクター8aが連結されている。リンク
ロッド8の他端はコネクター8bで、後記のストローク
長可変機構30を構成する1要素のコの字型揺動ブラケ
ット31の両先端部に差し渡された支点軸S4(図4)
に連結されている。更にカムレバー5の他端5bの終端
部にはカム飛び防止バネ9が掛けられ、そのカム飛び防
止バネ9の他端は図示していないシャーシなどに係止さ
れている。
【0016】前記ストローク長可変機構30は、図2乃
至図5に示したように、前記揺動ブラケット31、ヘッ
ドフレームアセンブリ11のシャシーに固定されている
ブラケット32及びブラケット33、ストローク可変ブ
ラケット34、ストローク可変ブラケット35、コネク
ター36、支点軸S1、支点軸S2、支点軸S3、支点
軸S4とから構成されている。
【0017】そして、前記のように揺動ブラケット31
はコの字型の形状をしており、その開放端を形成する両
先端部には支点軸S4が差し渡されている(図3、図
4)。また、揺動ブラケット31の連結端を形成する基
部の両側面には短い支点軸S3が固定されており、これ
ら両先端部には、それぞれストローク可変ブラケット3
4、35が連結されている。これらのストローク可変ブ
ラケット34、35の長さは前記揺動ブラケット31の
長さとほぼ同一の長さである。両ストローク可変ブラケ
ット34、35の先端部は、それぞれブラケット32
(図4)、33に軸受けで軸支されている支点軸S1、
S2に連結されれている。支点軸S1及び支点軸S2の
軸線は、図4に示したように、支点軸S4の軸線と同一
の線上にある。前記支点軸S4には、前記リンクロッド
8用コネクター8bと両ストローク可変ブラケット3
4、35とのそれぞれの間にコの字型コネクター36の
先端部がそれぞれ回動自在に連結されている。また、前
記ストローク可変ブラケット35とブラケット33との
間の支点軸S4には、後記する制御駆動機構21を構成
する1要素のタイミングプーリ26が固定されている。
【0018】前記制御駆動機構21は、エンコーダー付
きACサーボモーター(以下、単に「ACサーボモータ
ー」と略記する)22、小径のタイミングプーリ24、
タイミングベルト25、タイミングプーリ24より大径
のタイミングプーリ26などから構成されている。
【0019】ACサーボモーター22は前記ブラケット
33に複数本の間座24により所定の間隔を開けて支
持、固定されている支持基板23に固定されている。こ
のACサーボモーター22の回転軸22aには前記タイ
ミングプーリ24が固定されている。前記したように、
タイミングプーリ26が前記ストローク可変ブラケット
35とブラケット33との間の支点軸S4に固定されて
いる。そしてタイミングベルト25はこのタイミングプ
ーリ24と前記タイミングプーリ26との間に装着され
ている。
【0020】前記ストローク方向変換機構40は、図
2、図3、図6及び図7に示したように、リンクロッド
41、コネクター42、支点軸S5、支点軸S6、L字
型のレバー43、コネクター44、ローラーフォロア4
5、支点軸S7、ブラケット46などから構成されてい
る。
【0021】リンクロッド41は、その一端が前記コネ
クター36の連結端面の中央部に連結されており、他端
はコの字型コネクター42の連結端面の中央部に連結さ
れている。支点軸S6は断面U字型のブラケット46
(図6)の両側壁46a、46b面に垂直に固定されて
いる。この支点軸S6には前記レバー43のL字の屈曲
部に形成され、ブラケット46の両内壁間の間隔とほぼ
同一の長さのスリーブ43a(図6)がブラケット46
(図6)の両側壁46a、46b面に平行に回動できる
ように軸支されており、レバー43のL字の短い方のア
ーム43bの端部が支点軸S5に回動自在に軸支されて
前記コネクター42の連結端面の中央部に連結されてお
り、そしてレバー43のL字の長い方のアーム43cの
端部がコの字型コネクター44の両先端部に差し渡され
た支点軸S7(図7)の中央部に固定されている。ま
た、この支点軸S7に固定された前記レバー43の先端
部の両側の支点軸S7には、前記コネクター44の両先
端部との間に前記ローラーフォロア45が固定されてい
て、コネクター44が回動できるように構成されてい
る。
【0022】前記プッシャー押圧機構50は、図2、図
3及び図7に示したように、直動シャフト51、プッシ
ャー52、直動ガイド53、コイルバネ54、跳ね防止
板56などから構成されている。
【0023】前記ブラケット46の前記支点軸S7、コ
ネクター44の下方の底部46cには円形の孔46dが
開けられており、この孔46dが開けられている部分の
ブラケット46の底部46c下面に直動ガイド53がネ
ジ57などで固定されている。この直動ガイド53は、
その中心軸上に、丸棒状の直動シャフト51の太さより
やや大きめの直径のガイド孔53aがその軸方向に開け
られた円筒状のものであり、直動シャフト51の長さよ
りは短いが直動シャフト51のほぼ2/3の長さのもの
である。そしてその外周面53bの直径は基端部53c
のそれよりも若干細く、従って、基端部53cとの境目
に段部53dが形成されている。
【0024】前記コネクター44の連結端面の中央部に
はネジなどで直動シャフト51が取り付けられており、
その直動シャフト51は直動ガイド53の前記ガイド孔
53aに挿入されていて、そのほぼ上半分が直動シャフ
ト51により上下方向に案内される。直動ガイド53の
外周面53bには、上端が前記段部53dに固定され、
下端が直動ガイド53の下端より下方に長く、その直動
ガイド53から下方に突き出た直動シャフト51の先端
部中程まで延伸した長さのコイルバネ54が装着されて
いる。また、そのコイルバネ54の下端には、直動シャ
フト51の直径より大きい直径の孔が開けられた環状の
跳ね防止板56が、その直動シャフト51に装着された
状態の跳ね防止板56が固定されている。この跳ね防止
板56とコイルバネ54とは、プッシャー52の異常な
上昇を防止するものである。そして、直動シャフト51
の先端部には、そのプッシャー52の基端部52aがネ
ジなどで固定された状態で取り付けられている。
【0025】以上、説明したような各部の構成で本発明
の電子部品実装装置20は構成されているが、次に、そ
の動作を図2乃至図7を参照し、そして図8乃至図12
を用いて説明する。図8はカムの回転角に対するプッシ
ャー及びストローク可変ブラケットの動きを示すタイミ
ングチャートであり、図9は実装しようとする電子部品
が不良の場合のカムレバーの動きとストローク可変ブラ
ケット、プッシャーとの関係を説明するための動作説明
図であり、図10は実装しようとする電子部品の高さが
異なる場合のストローク可変ブラケットとプッシャーと
の関係を説明するための動作説明図であり、図11は電
子部品の高さに応じてプッシャーのストローク量を設定
するためのACサーボモーターの制御パルス量を設定す
るための関係図であり、そして図12はストローク可変
ブラケット34の各回動角度θの変位に対する支点軸S
7の各ストローク長との関係グラフである。
【0026】この電子部品実装装置20に供給されてく
る前段階で、電子回路基板CBに実装されようとする電
子部品Wは検査される。前記のようにロータリーユニッ
ト(不図示)内で前記ノズルユニット60の各ノズル6
1が吸着した電子部品Wの向き、高さ或いは損傷などの
不良電子部品の検出などが行われる。電子回路基板CB
に実装する電子部品Wの種類、高さ、そしてそれらの実
装順序は予め決まっているため、それらの数値は予め実
装プログラムに組み立てられ、ACサーボモーター22
を制御する送りパルス量を設定する。また、この実装プ
ログラムには、異常な向き、損傷などが生じている不良
電子部品を検出した場合に、その不良電子部品をノズル
61が吸着、保持しないように作動させるプログラムも
組み込まれている。
【0027】図3に示したカム3は、この電子部品実装
装置20が作動状態にある時には、常時、回転軸2を中
心にして回転する。このカム3が回転すると、例えば、
そのカム面3aに沿ってローラーフォロア4が図8に示
したように上下に揺動する。図8において、0度から1
80度までの回転角の間は、カム面3aはカムレバー5
を上死点(A)に押し上げる面に形成されており、18
0度から約270度までの回転角の間は、カムレバー5
を、そして、リンクロッド8を下降させる傾斜面に形成
されており、約270度から約315度までの回転角の
間は、カム面3aはカムレバー5を下死点(B)に留め
ておく面に形成されており、そして約315度から36
0度までの回転角の間は、カムレバー5を、そして、リ
ンクロッド8を短時間に上昇させる傾斜面に形成されて
いる。
【0028】このような形状のカム3のカム面3aによ
って、ローラーフォロア4が上下し、カムレバー5が支
点軸S6を中心にして揺動し、カムレバー5が揺動する
とリンクロッド8が上下方向に上下する。そして、この
上下のストロークは、後記するように、ストローク長可
変機構30によりリンクロッド41を水平方向に移動さ
せる。そしてこのリンクロッド41の水平方向の移動に
よるストロークは、ストローク方向変換機構40により
直動シャフト51、そしてプッシャー52を上下方向に
移動させ、上下方向のストロークに変換する。このスト
ローク量は、前記のように、例えば、図11に表した図
及び図12に示したグラフの説明を基に求められた数式
に、実装しようとする各種電子部品Wの高さに応じた数
値を当てはめて予めプログラミングしておき、ACサー
ボモーター22を数値制御することにより設定される。
【0029】前記のように、この電子部品実装装置20
に供給されてくる前段階で、電子部品Wの向きが正しく
なく、また、電子部品Wが損傷しているような場合に
は、その不良電子部品を電子回路基板CBに実装するこ
とはできない。従って、電子部品Wの不良が検出される
と、支点軸S7での上下ストローク量を0にし、直動シ
ャフト51、プッシャー52を上下動させないようにす
ればよい。また、電子回路基板CBに実装しようとする
複数種或いは複数個の電子部品Wの高さが同一である場
合も、支点軸S7での上下ストローク量を0にし、直動
シャフト51、プッシャー52を上下動させないように
する。
【0030】そのためには、図9に示したように、カム
ドエル時{図8の(A)上死点(カム3の0度から18
0度の回転角範囲にある時}に、その検出信号に基づく
制御信号をACサーボモーター22に印加し、ACサー
ボモーター22を若干回動させ、タイミングプーリ2
4、タイミングベルト25、タイミングプーリ26(図
2、図4)を介して、ストローク可変ブラケット34、
35を支点軸S1、S2を中心に、ストローク可変ブラ
ケット34、35の支点軸S3の中心が支点軸S1、S
2の中心より下方h/2の位置になるまで回動させ{図
8の(C)}、そしてACサーボモーター22のサーボ
をロックする。この状態のストローク可変ブラケット3
4の位置を「ストローク可変ブラケット原点位置」と呼
ぶ。
【0031】次に、カムレバー5が揺動してリンクロッ
ド8が上死点(図9の二点鎖線)から下方にhストロー
ク下降すると(図9の実線図示の状態)、支点軸S4の
中心の上死点位置と下死点位置とは垂直線上にあるため
に、支点軸S4の上死点位置と下死点位置とでは、支点
軸S5の水平方向の位置は変化せず、水平方向のストロ
ークは発生しない。支点軸S4の上死点位置と下死点位
置との間では、ストローク量≒(R−Rcosθ)×支
点軸S6を中心とするレバー43の比が支点軸S7で発
生する。しかし、レバー43の比によるが、このストロ
ーク量は極めて微小であるために、直動シャフト51、
プッシャー52の上下ストローク量は極めて微小であ
り、無視することができる。
【0032】次に、電子回路基板CBに高さが異なる電
子部品Wを実装する場合には、支点軸S7で上下ストロ
ーク量を発生させればよい。この支点軸S7での上下ス
トローク量の発生により、直動シャフト51、そしてプ
ッシャー52が上下動させることができる。この一連の
動作を図10をも用いて説明する。
【0033】図10に示したように、カムドエル時{図
8の(A)上死点(カム3の0度から180度の回転角
範囲にある時}に、実装プログラムにプログラミングさ
れている制御信号によりACサーボモーター22が若干
回動し、タイミングプーリ24、タイミングベルト2
5、タイミングプーリ26(図2、図4)を介して、ス
トローク可変ブラケット34、35を支点軸S1、S2
を中心に、ストローク可変ブラケット34、35の支点
軸S3の中心がストローク可変ブラケット原点位置(二
点鎖線の位置)から矢印で示した反時計方向の下方位置
(実線位置)に回動させ{図8の(C)}、そしてAC
サーボモーター22のサーボをロックする{図8の
(D)}。
【0034】次に、カムレバー5が揺動してリンクロッ
ド8が上死点(図9の二点鎖線)から下方の下死点まで
最大ストローク量h下降すると(図10の実線図示の状
態)、支点軸S4の中心は上死点位置(図9の二点鎖線
の位置)から右下方向にずれた下死点位置(図10の実
線の位置)へAストローク移動するために支点軸S5の
中心位置も右方向に移動し、水平方向のストロークが発
生する。この水平ストロークが発生すると、レバー43
は支点軸S6を中心にして時計方向に回動し、そのレバ
ー43の先端部の支点軸S7は下方に移動し、下向きの
ストロークが発生する。この下向きストロークの発生に
より、直動シャフト51、そしてプッシャー52が下が
り{図8の(B)}、下向きのストロークが発生する。
この下向きストロークの発生により、プッシャー52の
下方に位置し、ノズル61が吸着している電子部品Wを
電子回路基板CBの所定の位置に実装することができ
る。
【0035】プッシャー52が電子部品Wを実装し終え
ると、プッシャー52の上方位置に復帰する。この動作
は、カムレバー5が二点鎖線で示した位置に揺動し、球
面滑り軸受7、そしてリンクロッド8が上死点に移動す
ることにより行われる。支点軸S4は前記Aストローク
分だけ左に戻り、支点軸S5も左方向に移動する。この
支点軸S5の移動によりレバー43は支点軸S6を中心
に反時計方向に回動し、支点軸S7が上昇する。この支
点軸S7の上昇により、直動シャフト51、そしてプッ
シャー52が上昇し、二点鎖線の上死点に復帰する。こ
のようにストローク可変ブラケット34の回動、カムレ
バー5の揺動、リンクロッド41の上下動、リンクロッ
ド41の左右の移動、レバー43の回動、直動シャフト
51とプッシャー52の上下動の反復により、電子回路
基板CBの所定の位置に複数個の電子部品Wを次々に実
装することができる。
【0036】電子回路基板CBに高さの異なる複数個の
電子部品Wを実装するためには、前記支点軸S7の上下
方向のストローク量を実装しようとする電子部品Wの高
さに応じて可変させればよい。このためには、ACサー
ボモーター22を制御する実装プログラムに実装しよう
とする電子部品Wの高さの数値を入力して、それらの設
定ストロークに対するACサーボモーター22の送りパ
ルス量を設定すればよい。そしてこの送りパルス量によ
り前記ストローク可変ブラケット34の回動角度θが決
定されて、前記上下方向のストローク量を設定すること
ができる。
【0037】先ず、前記ストローク可変ブラケット34
の回動角度θの求め方を図11及び図12を用いて説明
する。カムレバー5が下死点の位置でストローク可変ブ
ラケット34の角度をストローク可変ブラケット原点位
置から5度単位で30度まで回動させると、支点軸S7
の中心はh1からh6へと変位する。なお、h1はθ=
5°に、h2はθ=10°に、h3はθ=15°に、h
4はθ=20°に、h5はθ=25°に、そしてh6は
θ=30°に対応しているものとする。図12に示した
ように、ストローク可変ブラケット34の角度θ(最大
30度)を横軸に、そして支点軸S7のストローク長h
を縦軸にとって、θとhとの交点を結んだ線は、特に図
12Bに拡大して示したように、直線にはならず、半径
rの円弧になる。なお、ストローク可変ブラケットの角
度θが30度を超えると誤差は大きくなり、円弧でなく
なる。また、角度θが30度以内でも微小の誤差はあ
る。設定したストローク量hを得るためのストローク可
変ブラケット34の角度θは次の〔数1〕で求められ、
ストローク可変ブラケット34の角度をθ度変位させれ
ばよい。
【0038】
【数1】
【0039】次に、所望の設定ストローク量に対するA
Cサーボモーター22の送りパルス量Pは次の〔数2〕
で求められる。
【0040】
【数2】
【0041】従って、〔数1〕から設定したストローク
量hからストローク可変ブラケット34の角度θが求め
られ、〔数1〕から所望の設定ストローク量を得るため
のサーボモーター22の送りパルス量Pが〔数2〕で求
められる。これらの数式で求められる、装着しようとす
る複数個の電子部品Wの高さに対応した数値を、前記A
Cサーボモーター22を制御するコンピュータに実装プ
ログラムとして入力しておけば、本発明の電子部品実装
装置20により、前記複数個の電子部品Wを、それらの
高さに応じて電子回路基板CBの所定の位置に自動的に
実装することができる。
【0042】また、本発明の前記ストローク長可変機構
30は、前記形態の電子部品実装装置20のみならず、
リンク機構のリンク終端部で回転、直動、揺動などの調
整機構としても利用できることを付言しておく。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ストローク可変手段の回動角を数値制御する比較的
簡単な手段で、回転カムの回転に連動して発生する一定
のストロークを、装着しようとするワークの装着方向の
大きさに応じたストローク長に可変させて、それらのワ
ークを、それぞれの装着方向の大きさに応じて確実に装
着対象物に装着することができ、装着しようとする複数
種のワークの高さが全て一定である場合は、前記ストロ
ーク可変手段の回動角を或る数値制御の下に一定に保持
しておけば、ワークを装着するためのストローク長を一
定にでき、また、装着しようとするワークが不良の場合
には、回転カムが回転していても、ワークを装着するた
めの前記ストロークを発生させないようにできるため、
不良のワークを装着対象物に装着することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子部品実装装置を備えた実装機の
斜視図である。
【図2】 本発明の電子部品実装装置の形態を示す斜視
図である。
【図3】 図2に示した電子部品実装装置にカム機構を
付加して表した側面図である。
【図4】 図3に示した電子部品実装装置の矢視A−A
から見たストローク可変機構の断面図である。
【図5】 図4に示したストローク可変機構の矢視D−
Dから見た断面図である。
【図6】 図3に示した電子部品実装装置の矢視B−B
から見たストローク方向変換機構の断面図である。
【図7】 図3に示した電子部品実装装置の矢視C−C
から見たプッシャー押圧機構の断面図である。
【図8】 カムの回転角に対するプッシャー及びストロ
ーク可変ブラケットの動きを示すタイミングチャートで
ある。
【図9】 実装しようとする電子部品が不良の場合のカ
ムレバーの動きとストローク可変ブラケット、プッシャ
ーとの関係を説明するための動作説明図である。
【図10】 実装しようとする電子部品の高さが異なる
場合のストローク可変ブラケットとプッシャーとの関係
を説明するための動作説明図である。
【図11】 電子部品の高さに応じてプッシャーのスト
ローク量を設定するためのACサーボモーターの制御パ
ルス量を設定するための関係図である。
【図12】 ストローク可変ブラケット34の各回動角
度θの変位に対する支点軸S7の各ストローク長の関係
グラフである。
【符号の説明】
1…カム機構、4…ローラーフォロア、5…カムレバ
ー、8…リンクロッド、20…本発明の電子部品実装装
置、21…制御駆動機構、22…(エンコーダー付き)
ACサーボモーター、25…タイミングベルト、30…
ストローク長可変機構、31…揺動ブラケット、34,
35…ストローク可変ブラケット、36…コネクター、
40…ストローク方向変換機構、41リンクロッド、4
2…コネクター、43…(L字型)レバー、44…コネ
クター、50…プッシャー押圧機構、51…直動シャフ
ト、52…プッシャー、53…直動ガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転カムの回転に連動して発生する一
    定のストロークを、ストローク長可変手段の回動角をサ
    ーボモーターの数値制御の下に可変することにより、装
    着しようとするワークの装着方向の大きさに応じたスト
    ローク長に可変させて、前記ワークを、そのワークの装
    着対象物に対して装着することを特徴とするワーク装着
    方式。
  2. 【請求項2】 ワークをワークの装着対象物に対して、
    保持手段により保持されているワークの装着方向の大き
    さに応じてワークを装着するためのワーク装着装置にお
    いて、 回転カムと、 この回転カムの回転に連動して一定のストロークを発生
    させるストローク発生手段と、 このストローク発生手段によって発生するストローク長
    を可変させるストローク可変手段と、 このストローク可変手段の回動角度を制御するサーボモ
    ーターと、 このサーボモーターを制御するための数値制御手段と、 前記ストローク可変手段によって発生したストロークに
    基づいて前記保持手段に保持されたワークを前記装着対
    象物の所定の位置に装着する装着手段と、から構成され
    ていることを特徴とするワーク装着装置。
  3. 【請求項3】 一定の直動ストロークを発生させる第1
    ストローク発生手段と、 このストローク発生手段によって発生するストローク長
    を可変させるストローク可変手段と、 このストローク可変手段の支点軸を回動角度を制御する
    サーボモーターと、 このサーボモーターを制御するための数値制御手段と、 前記ストローク可変手段の回動角の設定によって直動ス
    トロークを発生させる第2ストローク発生手段と、から
    構成されていることを特徴とするストローク長可変装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004005616A3 (en) * 2002-07-03 2004-03-25 Lamberti Spa Paper coating formulations for rotogravure applications

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