JPH1174687A - 電磁波シールド性光透過窓材 - Google Patents
電磁波シールド性光透過窓材Info
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- JPH1174687A JPH1174687A JP9258376A JP25837697A JPH1174687A JP H1174687 A JPH1174687 A JP H1174687A JP 9258376 A JP9258376 A JP 9258376A JP 25837697 A JP25837697 A JP 25837697A JP H1174687 A JPH1174687 A JP H1174687A
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- JP
- Japan
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- electromagnetic wave
- wave shielding
- window material
- pattern
- transparent substrate
- Prior art date
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- Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 PDP用電磁波シールドフィルタ等として好
適な、良好な電磁波シールド性能を有し、かつ光透過性
で鮮明な画像を得ることができ、製造が容易な電磁波シ
ールド性光透過窓材を提供する。 【解決手段】 透明基板2Aに、パターンエッチングさ
れた金属膜3を形成したものをEVA4で透明基板2B
と接着一体化してなる電磁波シールド性光透過窓材1。 【効果】 パターンエッチングによれば金属膜を所望の
パターン形状にエッチングすることができることから、
線径や間隔、網目形状の自由度は導電性メッシュに比べ
て格段に大きい。このため、電磁波シールド性、光透過
性が共に良好でモアレ現象も起こることがない良好な電
磁波シールド性光透過窓材を実現することができる。予
め、透明基板にパターンエッチングされた金属膜を形成
しておくことで、通常の接着処理で容易に製造すること
ができる。
適な、良好な電磁波シールド性能を有し、かつ光透過性
で鮮明な画像を得ることができ、製造が容易な電磁波シ
ールド性光透過窓材を提供する。 【解決手段】 透明基板2Aに、パターンエッチングさ
れた金属膜3を形成したものをEVA4で透明基板2B
と接着一体化してなる電磁波シールド性光透過窓材1。 【効果】 パターンエッチングによれば金属膜を所望の
パターン形状にエッチングすることができることから、
線径や間隔、網目形状の自由度は導電性メッシュに比べ
て格段に大きい。このため、電磁波シールド性、光透過
性が共に良好でモアレ現象も起こることがない良好な電
磁波シールド性光透過窓材を実現することができる。予
め、透明基板にパターンエッチングされた金属膜を形成
しておくことで、通常の接着処理で容易に製造すること
ができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁波シールド性光
透過窓材に係り、特に、良好な電磁波シールド性を備
え、かつ光透過性で、PDP(プラズマディスプレーパ
ネル)の前面フィルタ等として有用な電磁波シールド性
光透過窓材に関する。
透過窓材に係り、特に、良好な電磁波シールド性を備
え、かつ光透過性で、PDP(プラズマディスプレーパ
ネル)の前面フィルタ等として有用な電磁波シールド性
光透過窓材に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器や通信機器等の普及にと
もない、これらの機器から発生する電磁波が問題視され
るようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸
念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題
となっている。
もない、これらの機器から発生する電磁波が問題視され
るようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸
念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題
となっている。
【0003】特に近年、平面大型ディスプレーとして商
品化されているPDPは、その動作機構ゆえ、画面から
の電磁波放射が大きいため、電磁波シールド性を有し、
かつ光透過性の窓材が開発され、実用に供されている。
このような窓材はまた、携帯電話等の電磁波から精密機
器を保護するために、病院や研究室等の精密機器設置場
所の窓材としても利用されている。
品化されているPDPは、その動作機構ゆえ、画面から
の電磁波放射が大きいため、電磁波シールド性を有し、
かつ光透過性の窓材が開発され、実用に供されている。
このような窓材はまた、携帯電話等の電磁波から精密機
器を保護するために、病院や研究室等の精密機器設置場
所の窓材としても利用されている。
【0004】従来の電磁波シールド性光透過窓材は、主
に、金網のような導電性メッシュ材を、アクリル板等の
透明基板の間に介在させて一体化した構成とされてい
る。
に、金網のような導電性メッシュ材を、アクリル板等の
透明基板の間に介在させて一体化した構成とされてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、導電性
メッシュを用いた従来の電磁波シールド性光透過窓材で
は、十分な電磁波シールド性を得るためには、メッシュ
の網目を相当細かくする必要があるが、この場合、OA
機器のPDPの前面に格子状のものを置くことになるこ
とから、画像がにじんで見えるなどの現象が起こり、鮮
明な画像が得られない。また、PDPのドット数と、メ
ッシュの格子とで干渉縞(いわゆるモアレ)が発生し、
この現象によっても画像は見難いものとなる。
メッシュを用いた従来の電磁波シールド性光透過窓材で
は、十分な電磁波シールド性を得るためには、メッシュ
の網目を相当細かくする必要があるが、この場合、OA
機器のPDPの前面に格子状のものを置くことになるこ
とから、画像がにじんで見えるなどの現象が起こり、鮮
明な画像が得られない。また、PDPのドット数と、メ
ッシュの格子とで干渉縞(いわゆるモアレ)が発生し、
この現象によっても画像は見難いものとなる。
【0006】しかも、導電性メッシュを用いる場合、基
板の貼り合せ工程において、基板間に薄いメッシュを挿
入しなければならないため、ハンドリングが煩雑な上、
貼り合せ条件の設定等も難しく、製造が容易ではないと
いう問題点もある。
板の貼り合せ工程において、基板間に薄いメッシュを挿
入しなければならないため、ハンドリングが煩雑な上、
貼り合せ条件の設定等も難しく、製造が容易ではないと
いう問題点もある。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決し、PD
P用電磁波シールドフィルタ等として好適な、良好な電
磁波シールド性能を有し、かつ光透過性で鮮明な画像を
得ることができ、しかも製造が容易な電磁波シールド性
光透過窓材を提供するものである。
P用電磁波シールドフィルタ等として好適な、良好な電
磁波シールド性能を有し、かつ光透過性で鮮明な画像を
得ることができ、しかも製造が容易な電磁波シールド性
光透過窓材を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁波シールド
性光透過窓材は、透明基板の板面に導電層を形成してな
る電磁波シールド性光透過窓材において、該導電層は、
透明基板の板面に形成された導電性の膜をパターンエッ
チングしたものであることを特徴とする。
性光透過窓材は、透明基板の板面に導電層を形成してな
る電磁波シールド性光透過窓材において、該導電層は、
透明基板の板面に形成された導電性の膜をパターンエッ
チングしたものであることを特徴とする。
【0009】パターンエッチングによれば、導電性の膜
を所望のパターン形状にエッチングすることができるこ
とから、線径や間隔、網目形状の自由度は導電性メッシ
ュに比べて格段に大きい。
を所望のパターン形状にエッチングすることができるこ
とから、線径や間隔、網目形状の自由度は導電性メッシ
ュに比べて格段に大きい。
【0010】このため、電磁波シールド性、光透過性が
共に良好でモアレ現象も起こることがないエッチング膜
を形成して良好な電磁波シールド性光透過窓材を実現す
ることができる。
共に良好でモアレ現象も起こることがないエッチング膜
を形成して良好な電磁波シールド性光透過窓材を実現す
ることができる。
【0011】本発明の窓材は、少なくとも一方に上記導
電性の膜が形成された2枚の透明基板を接着樹脂により
接合一体化した構成とすることができる。
電性の膜が形成された2枚の透明基板を接着樹脂により
接合一体化した構成とすることができる。
【0012】このような電磁波シールド性光透過窓材
は、予めパターンエッチングされた導電性の膜を形成し
た透明基板を用いて、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)等の接着樹脂をシート成形した接着用フィル
ムを2枚の透明基板間に介在させて接着処理を行うこと
により、容易に製造することができる。
は、予めパターンエッチングされた導電性の膜を形成し
た透明基板を用いて、エチレン−酢酸ビニル共重合体
(EVA)等の接着樹脂をシート成形した接着用フィル
ムを2枚の透明基板間に介在させて接着処理を行うこと
により、容易に製造することができる。
【0013】この導電性の膜は、透明基板面に形成した
金属膜をフォトレジストのコーティング、パターン露光
及びエッチングの工程により所定パターンにエッチング
したものが好適である。
金属膜をフォトレジストのコーティング、パターン露光
及びエッチングの工程により所定パターンにエッチング
したものが好適である。
【0014】また、本発明において、透明基板を接着さ
せる樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)が好適である。
せる樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)が好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の電
磁波シールド性光透過窓材の実施の形態を詳細に説明す
る。
磁波シールド性光透過窓材の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0016】図1は本発明の電磁波シールド性光透過窓
材の実施の形態を示す模式的な断面図であり、図2
(a)〜(f)はエッチングパターンの実施例を示す平
面図である。
材の実施の形態を示す模式的な断面図であり、図2
(a)〜(f)はエッチングパターンの実施例を示す平
面図である。
【0017】図1の電磁波シールド性光透過窓材1は、
2枚の透明基板2A,2Bを接着層4で接合一体化して
なるものであり、これら2枚の透明基板2A,2Bのう
ち、透明基板2Aの接着層4側にパターンエッチングさ
れた金属膜3が設けられている。
2枚の透明基板2A,2Bを接着層4で接合一体化して
なるものであり、これら2枚の透明基板2A,2Bのう
ち、透明基板2Aの接着層4側にパターンエッチングさ
れた金属膜3が設けられている。
【0018】透明基板2A,2Bの構成材料としては、
ガラス、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチル
メタアクリレート(PMMA)、アクリル板、ポリカー
ボネート(PC)、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレ
ン−メタアクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファ
ン等、好ましくは、ガラス、PET、PC、PMMAが
挙げられる。
ガラス、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチル
メタアクリレート(PMMA)、アクリル板、ポリカー
ボネート(PC)、ポリスチレン、トリアセテートフィ
ルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレ
ン−メタアクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファ
ン等、好ましくは、ガラス、PET、PC、PMMAが
挙げられる。
【0019】透明基板2A,2Bの厚さは得られる窓材
の用途による要求特性(例えば、強度、軽量性)等によ
って適宜決定されるが、通常の場合、0.05〜5mm
の範囲とされる。
の用途による要求特性(例えば、強度、軽量性)等によ
って適宜決定されるが、通常の場合、0.05〜5mm
の範囲とされる。
【0020】透明基板2A,2Bは、必ずしも同材質で
ある必要はなく、例えば、PDP前面フィルタのよう
に、表面側のみに耐傷付性や耐久性等が要求される場合
には、この表面側となる透明基板2Aを厚さ1.0〜
4.0mm程度のガラス板とし、裏面側の透明基板2B
を厚さ0.05〜0.3mm程度のPET板等とするこ
ともできる。
ある必要はなく、例えば、PDP前面フィルタのよう
に、表面側のみに耐傷付性や耐久性等が要求される場合
には、この表面側となる透明基板2Aを厚さ1.0〜
4.0mm程度のガラス板とし、裏面側の透明基板2B
を厚さ0.05〜0.3mm程度のPET板等とするこ
ともできる。
【0021】なお、この場合、表面側となる透明基板2
Aには、酸化珪素等によるハードコート処理、ポリフッ
化ビニリデン系塗料等による防汚処理、二酸化珪素膜と
二酸化チタン膜の積層等によるAR(反射防止)コート
処理、或いは光散乱材料を含むハードコートや表面が凹
凸形状をしたハードコート等によるアンチグレア加工等
を施し、また、裏面側となる透明基板2Bには、酸化亜
鉛や銀薄膜等の熱線反射コート等を施し、機能性を高め
ることができる。
Aには、酸化珪素等によるハードコート処理、ポリフッ
化ビニリデン系塗料等による防汚処理、二酸化珪素膜と
二酸化チタン膜の積層等によるAR(反射防止)コート
処理、或いは光散乱材料を含むハードコートや表面が凹
凸形状をしたハードコート等によるアンチグレア加工等
を施し、また、裏面側となる透明基板2Bには、酸化亜
鉛や銀薄膜等の熱線反射コート等を施し、機能性を高め
ることができる。
【0022】本発明に係る金属膜の金属としては、銅、
ステンレス、クロム、アルミニウム、ニッケル、鉄、真
鍮、或いはこれらの合金、好ましくは銅、ステンレス、
アルミニウム、クロムが用いられる。
ステンレス、クロム、アルミニウム、ニッケル、鉄、真
鍮、或いはこれらの合金、好ましくは銅、ステンレス、
アルミニウム、クロムが用いられる。
【0023】透明基板上に、このような金属膜を形成す
る方法としては、無電解めっき、真空蒸着、スパッタリ
ング、化学気相蒸着法等の方法を採用することができ
る。
る方法としては、無電解めっき、真空蒸着、スパッタリ
ング、化学気相蒸着法等の方法を採用することができ
る。
【0024】金属膜の厚さは、薄過ぎると電磁波シール
ド性が不足するので好ましくなく、厚過ぎると得られる
電磁波シールド性光透過窓材の厚さに影響を及ぼした
り、エッチング工程の所要時間が長くなることから、
0.01〜50μm程度とするのが好ましい。
ド性が不足するので好ましくなく、厚過ぎると得られる
電磁波シールド性光透過窓材の厚さに影響を及ぼした
り、エッチング工程の所要時間が長くなることから、
0.01〜50μm程度とするのが好ましい。
【0025】このような金属膜をパターンエッチングす
る方法は、一般に用いられているどのような方法でも構
わないが、レジストを用いるフォトエッチングが好まし
い。この場合、金属膜上にフォトレジストをコーティン
グした後、所望のマスクを用いるなどしてパターン露光
後、現像処理してレジストパターンを形成する。その
後、レジストのない部分の金属膜を塩化第一鉄液等のエ
ッチング液で除去すればよい。
る方法は、一般に用いられているどのような方法でも構
わないが、レジストを用いるフォトエッチングが好まし
い。この場合、金属膜上にフォトレジストをコーティン
グした後、所望のマスクを用いるなどしてパターン露光
後、現像処理してレジストパターンを形成する。その
後、レジストのない部分の金属膜を塩化第一鉄液等のエ
ッチング液で除去すればよい。
【0026】パターンエッチングによれば、パターンの
自由度が大きく、金属膜を任意の線径、間隔及び孔形状
にエッチングすることができ、従って、モアレ現象がな
く、所望の電磁波シールド性と光透過性を有する電磁波
シールド性光透過窓材を容易に形成することができる。
自由度が大きく、金属膜を任意の線径、間隔及び孔形状
にエッチングすることができ、従って、モアレ現象がな
く、所望の電磁波シールド性と光透過性を有する電磁波
シールド性光透過窓材を容易に形成することができる。
【0027】本発明において、金属膜のエッチングパタ
ーンの形状には特に制限はなく、例えば図2(a),
(b)に示すような四角形の孔Mが形成された格子状の
金属膜3A,3B、図(c),(d),(e),(f)
に示すような円形、六角形、三角形又は楕円形の孔Mが
形成されたパンチングメタル状の金属膜3C,3D,3
E,3F等が挙げられる。また、このように孔Mが規則
的に並んだものの他、ランダムパターンとしてモアレ現
象を防止することもできる。
ーンの形状には特に制限はなく、例えば図2(a),
(b)に示すような四角形の孔Mが形成された格子状の
金属膜3A,3B、図(c),(d),(e),(f)
に示すような円形、六角形、三角形又は楕円形の孔Mが
形成されたパンチングメタル状の金属膜3C,3D,3
E,3F等が挙げられる。また、このように孔Mが規則
的に並んだものの他、ランダムパターンとしてモアレ現
象を防止することもできる。
【0028】電磁波シールド性と光透過性とを共に確保
するために、この金属膜の投影面における開口部分の面
積割合(以下「開口率」と称す。)は、20〜90%で
あることが好ましい。
するために、この金属膜の投影面における開口部分の面
積割合(以下「開口率」と称す。)は、20〜90%で
あることが好ましい。
【0029】なお、光透過性の向上のために、この開口
率を大きくした場合、透明基板2A又は2B、或いは、
透明基板2に透明導電膜を形成して金属膜による電磁波
シールド性の不足分を補うようにしても良い。
率を大きくした場合、透明基板2A又は2B、或いは、
透明基板2に透明導電膜を形成して金属膜による電磁波
シールド性の不足分を補うようにしても良い。
【0030】図1では、金属膜3を透明基板2Aの裏面
側に形成しているが、金属膜3は透明基板2Bの接着層
4側や接着層と反対側の表面側に形成しても良く、これ
らのうちの2箇所以上に形成しても良い。
側に形成しているが、金属膜3は透明基板2Bの接着層
4側や接着層と反対側の表面側に形成しても良く、これ
らのうちの2箇所以上に形成しても良い。
【0031】本発明において、透明基板2A,2Bを接
着する接着層4の接着樹脂としては、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架橋エチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体、部分鹸化エチレン−
酢酸ビニル共重合体、カルボキシル化エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−無水マレ
イン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アク
リレート共重合体等のエチレン系共重合体が挙げられる
(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタク
リル」を示す。)。その他、ポリビニルブチラール(P
VB)樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール
樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂
等も用いることができるが、性能面で最もバランスがと
れ、使い易いのはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)である。また、耐衝撃性、耐貫通性、接着性、透明
性等の点から自動車用合せガラスで用いられているPV
B樹脂も好適である。
着する接着層4の接着樹脂としては、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−
(メタ)アクリル酸エチル共重合体、エチレン−(メ
タ)アクリル酸メチル共重合体、金属イオン架橋エチレ
ン−(メタ)アクリル酸共重合体、部分鹸化エチレン−
酢酸ビニル共重合体、カルボキシル化エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル−無水マレ
イン酸共重合体、エチレン−酢酸ビニル−(メタ)アク
リレート共重合体等のエチレン系共重合体が挙げられる
(なお、「(メタ)アクリル」は「アクリル又はメタク
リル」を示す。)。その他、ポリビニルブチラール(P
VB)樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール
樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂
等も用いることができるが、性能面で最もバランスがと
れ、使い易いのはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EV
A)である。また、耐衝撃性、耐貫通性、接着性、透明
性等の点から自動車用合せガラスで用いられているPV
B樹脂も好適である。
【0032】PVB樹脂は、ポリビニルアセタール単位
が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重
量%で、平均重合度が200〜3000、好ましくは3
00〜2500であるものが好ましく、PVB樹脂は可
塑剤を含む樹脂組成物として使用される。
が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重
量%で、平均重合度が200〜3000、好ましくは3
00〜2500であるものが好ましく、PVB樹脂は可
塑剤を含む樹脂組成物として使用される。
【0033】PVB樹脂組成物の可塑剤としては、一塩
基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐
酸系可塑剤が挙げられる。
基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐
酸系可塑剤が挙げられる。
【0034】一塩基酸エステルとしては、酪酸、イソ酪
酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オ
クチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−
ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコ
ールとの反応によって得られるエステルが好ましく、よ
り好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、ト
リエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等であ
る。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又は
トリプロピレングリコールとのエステルも使用可能であ
る。
酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オ
クチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−
ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコ
ールとの反応によって得られるエステルが好ましく、よ
り好ましくは、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレー
ト、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエ
ート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、ト
リエチレングリコール−ジ−n−オクトエート等であ
る。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又は
トリプロピレングリコールとのエステルも使用可能であ
る。
【0035】多塩基酸エステル系可塑剤としては、例え
ば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸
と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエス
テルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジ
ペート等が挙げられる。
ば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸
と炭素数4〜8の直鎖状又は分岐状アルコールとのエス
テルが好ましく、より好ましくは、ジブチルセバケー
ト、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジ
ペート等が挙げられる。
【0036】燐酸系可塑剤としては、トリブトキシエチ
ルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェー
ト、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。
ルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェー
ト、トリイソプロピルフォスフェート等が挙げられる。
【0037】PVB樹脂組成物において、可塑剤の量が
少ないと製膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損
なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部
に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部とする。
少ないと製膜性が低下し、多いと耐熱時の耐久性等が損
なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100重量部
に対して可塑剤を5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部とする。
【0038】PVB樹脂組成物には、更に劣化防止のた
めに、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が
添加されていても良い。
めに、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤が
添加されていても良い。
【0039】図1の電磁波シールド性光透過窓材1は、
予めパターンエッチングされた金属膜3が形成された透
明基板2Aと透明基板2Bとの間に、EVA等のエチレ
ン系共重合体に熱又は光硬化のための架橋剤を混合して
シート化した接着用フィルムを介在させ、減圧、加温下
に脱気して予備圧着した後、加熱又は光照射により接着
層を硬化させて一体化することにより容易に製造するこ
とができる。
予めパターンエッチングされた金属膜3が形成された透
明基板2Aと透明基板2Bとの間に、EVA等のエチレ
ン系共重合体に熱又は光硬化のための架橋剤を混合して
シート化した接着用フィルムを介在させ、減圧、加温下
に脱気して予備圧着した後、加熱又は光照射により接着
層を硬化させて一体化することにより容易に製造するこ
とができる。
【0040】なお、接着層3の厚さは、電磁波シールド
性光透過窓材の用途等によっても異なるが、通常の場合
0.05〜1.0mm程度とされる。従って、接着用フ
ィルムは、このような厚さの接着層が得られるように、
0.05〜1.0mm厚さに成形される。
性光透過窓材の用途等によっても異なるが、通常の場合
0.05〜1.0mm程度とされる。従って、接着用フ
ィルムは、このような厚さの接着層が得られるように、
0.05〜1.0mm厚さに成形される。
【0041】以下に、エチレン系共重合体としてEVA
を用いた場合を例示して本発明に係る接着層についてよ
り詳細に説明する。
を用いた場合を例示して本発明に係る接着層についてよ
り詳細に説明する。
【0042】EVAとしては酢酸ビニル含有量が5〜5
0重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用さ
れる。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと耐候性
及び透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械
的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィ
ルム相互のブロッキングが生ずる。
0重量%、好ましくは15〜40重量%のものが使用さ
れる。酢酸ビニル含有量が5重量%より少ないと耐候性
及び透明性に問題があり、また40重量%を超すと機械
的性質が著しく低下する上に、成膜が困難となり、フィ
ルム相互のブロッキングが生ずる。
【0043】架橋剤としては加熱架橋する場合は、有機
過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯
蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物と
しては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
ハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブ
チルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイ
ド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;
n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バ
レレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオ
キシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブ
チルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5
−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1
−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオ
キシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサ
イド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオ
キシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイ
ド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロル
ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソ
ブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロ
ルヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。これら
の過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通
常EVA100重量部に対して、5重量部以下、好まし
くは0.5〜5.0重量部の割合で使用される。
過酸化物が適当であり、シート加工温度、架橋温度、貯
蔵安定性等を考慮して選ばれる。使用可能な過酸化物と
しては、例えば2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
ハイドロパーオキサイド;2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3;ジーt−ブ
チルパーオキサイド;t−ブチルクミルパーオキサイ
ド;2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン;ジクミルパーオキサイド;α,α’−
ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン;
n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バ
レレート;2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン;1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサン;t−ブチルパーオ
キシベンゾエート;ベンゾイルパーオキサイド;第3ブ
チルパーオキシアセテート;2,5−ジメチル−2,5
−ビス(第3ブチルパーオキシ)ヘキシン−3;1,1
−ビス(第3ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン;1,1−ビス(第3ブチルパーオ
キシ)シクロヘキサン;メチルエチルケトンパーオキサ
イド;2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオ
キシベンゾエート;第3ブチルハイドロパーオキサイ
ド;p−メンタンハイドロパーオキサイド;p−クロル
ベンゾイルパーオキサイド;第3ブチルパーオキシイソ
ブチレート;ヒドロキシヘプチルパーオキサイド;クロ
ルヘキサノンパーオキサイドなどが挙げられる。これら
の過酸化物は1種を単独で又は2種以上を混合して、通
常EVA100重量部に対して、5重量部以下、好まし
くは0.5〜5.0重量部の割合で使用される。
【0044】有機過酸化物は通常EVAに対し押出機、
ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニ
ルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法によ
り添加しても良い。
ロールミル等で混練されるが、有機溶媒、可塑剤、ビニ
ルモノマー等に溶解し、EVAのフィルムに含浸法によ
り添加しても良い。
【0045】なお、EVAの物性(機械的強度、光学的
特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良
のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及
びアリル基含有化合物を添加することができる。この目
的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリ
ル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般
的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデ
シル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シク
ロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙
げられる。また、エチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールと
のエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイ
アセトンアクリルアミドが代表的である。
特性、接着性、耐候性、耐白化性、架橋速度など)改良
のために、各種アクリロキシ基又はメタクリロキシ基及
びアリル基含有化合物を添加することができる。この目
的で用いられる化合物としてはアクリル酸又はメタクリ
ル酸誘導体、例えばそのエステル及びアミドが最も一般
的であり、エステル残基としてはメチル、エチル、ドデ
シル、ステアリル、ラウリル等のアルキル基の他、シク
ロヘキシル基、テトラヒドロフルフリル基、アミノエチ
ル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピ
ル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル基などが挙
げられる。また、エチレングリコール、トリエチレング
リコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコールと
のエステルを用いることもできる。アミドとしてはダイ
アセトンアクリルアミドが代表的である。
【0046】より具体的には、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又
はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種
を単独で或いは2種以上を混合して、通常EVA100
重量部に対して0.1〜2重量部、好ましくは0.5〜
5重量部用いられる。
ン、ペンタエリスリトール、グリセリン等のアクリル又
はメタクリル酸エステル等の多官能エステルや、トリア
リルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、フタ
ル酸ジアリル、イソフタル酸ジアリル、マレイン酸ジア
リル等のアリル基含有化合物が挙げられ、これらは1種
を単独で或いは2種以上を混合して、通常EVA100
重量部に対して0.1〜2重量部、好ましくは0.5〜
5重量部用いられる。
【0047】EVAを光により架橋する場合、上記過酸
化物の代りに光増感剤が通常EVA100重量部に対し
て5重量部以下、好ましくは0.1〜3.0重量部使用
される。
化物の代りに光増感剤が通常EVA100重量部に対し
て5重量部以下、好ましくは0.1〜3.0重量部使用
される。
【0048】この場合、使用可能な光増感剤としては、
例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジ
ベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシク
ロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロア
ニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベ
ンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1
種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができ
る。
例えばベンゾイン、ベンゾフェノン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソ
プロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ジ
ベンジル、5−ニトロアセナフテン、ヘキサクロロシク
ロペンタジエン、p−ニトロジフェニル、p−ニトロア
ニリン、2,4,6−トリニトロアニリン、1,2−ベ
ンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロンなどが挙げられ、これらは1
種を単独で或いは2種以上を混合して用いることができ
る。
【0049】また、この場合、接着促進剤としてシラン
カップリング剤が併用される。このシランカップリング
剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランなどが挙げられる。
カップリング剤が併用される。このシランカップリング
剤としては、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス
(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキ
シシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N
−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシランなどが挙げられる。
【0050】これらのシランカップリング剤は通常EV
A100重量部に対して0.001〜10重量部、好ま
しくは0.001〜5重量部の割合で1種又は2種以上
が混合使用される。
A100重量部に対して0.001〜10重量部、好ま
しくは0.001〜5重量部の割合で1種又は2種以上
が混合使用される。
【0051】なお、本発明に係るEVA接着層には、そ
の他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料
加工助剤、着色剤等を少量含んでいてもよく、また、場
合によってはカーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カ
ルシウム等の充填剤を少量含んでも良い。
の他、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、老化防止剤、塗料
加工助剤、着色剤等を少量含んでいてもよく、また、場
合によってはカーボンブラック、疎水性シリカ、炭酸カ
ルシウム等の充填剤を少量含んでも良い。
【0052】また、接着性改良の手段として、シート化
されたEVA接着フィルム面へのコロナ放電処理、低温
プラズマ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有
効である。
されたEVA接着フィルム面へのコロナ放電処理、低温
プラズマ処理、電子線照射、紫外光照射などの手段も有
効である。
【0053】本発明に係るEVA接着用フィルムは、E
VAと上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混
練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレ
ーション等の成膜法により所定の形状にシート成形する
ことにより製造される。成膜に際してはブロッキング防
止、透明基板との圧着時の脱気を容易にするためエンボ
スが付与される。
VAと上述の添加剤とを混合し、押出機、ロール等で混
練した後、カレンダー、ロール、Tダイ押出、インフレ
ーション等の成膜法により所定の形状にシート成形する
ことにより製造される。成膜に際してはブロッキング防
止、透明基板との圧着時の脱気を容易にするためエンボ
スが付与される。
【0054】このような本発明の電磁波シールド性光透
過窓材は、PDPの前面フィルタとして、或いは、病院
や研究室等の精密機器設置場所の窓材等として有効に利
用可能である。
過窓材は、PDPの前面フィルタとして、或いは、病院
や研究室等の精密機器設置場所の窓材等として有効に利
用可能である。
【0055】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
り具体的に説明する。
【0056】なお、実施例及び比較例で用いた接着用フ
ィルムは、次のようにして製造した。
ィルムは、次のようにして製造した。
【0057】接着用フィルムの製造 エチレン−酢酸ビニル共重合体(東洋曹逹社製ウルトラ
セン634:酢酸ビニル含量26%、メルトインデック
ス4)100重量部に、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日
本油脂社製パーヘキサ3M)1重量部、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン0.1重量部、ジアリ
ルフタレート2重量部、及び紫外線吸収剤としてスミソ
ルブ130(住友化学工業社製)0.5重量部とを混合
し、40mm押出機にて0.2mm厚さの両面エンボス
の接着用フィルムを作製した。
セン634:酢酸ビニル含量26%、メルトインデック
ス4)100重量部に、1,1−ビス(t−ブチルパー
オキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン(日
本油脂社製パーヘキサ3M)1重量部、γ−メタクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン0.1重量部、ジアリ
ルフタレート2重量部、及び紫外線吸収剤としてスミソ
ルブ130(住友化学工業社製)0.5重量部とを混合
し、40mm押出機にて0.2mm厚さの両面エンボス
の接着用フィルムを作製した。
【0058】実施例1,2 表面側透明基板2Aとして厚さ3.0mmのガラス板を
用意し、このガラス板の一方の面に、表1に示す金属の
金属膜を表1に示す厚さに形成した後、表1に示すパタ
ーンにパターンエッチングした。また、裏面側透明基板
2Bとして厚さ0.1mmのPETシートを用い、これ
ら透明基板2A,2B間に、接着用フィルムを介在さ
せ、これを、ゴム袋に入れて真空脱気し、85℃の温度
で15分加熱して予備圧着した。その後、この予備圧着
体をオーブン中に入れ、150℃の条件下で15分間加
熱処理し、架橋硬化させて一体化した。
用意し、このガラス板の一方の面に、表1に示す金属の
金属膜を表1に示す厚さに形成した後、表1に示すパタ
ーンにパターンエッチングした。また、裏面側透明基板
2Bとして厚さ0.1mmのPETシートを用い、これ
ら透明基板2A,2B間に、接着用フィルムを介在さ
せ、これを、ゴム袋に入れて真空脱気し、85℃の温度
で15分加熱して予備圧着した。その後、この予備圧着
体をオーブン中に入れ、150℃の条件下で15分間加
熱処理し、架橋硬化させて一体化した。
【0059】得られた窓材について下記方法により、3
0MHz〜300MHzにおける電磁波シールド性、光
透過率及び視認性(モアレ現象の有無)を調べ、結果を
表1に示した。
0MHz〜300MHzにおける電磁波シールド性、光
透過率及び視認性(モアレ現象の有無)を調べ、結果を
表1に示した。
【0060】電磁波シールド性 KEC法(関西電子工業振興センター)に準拠したアン
リツ社製EMIシールド測定装置(MA8602B)を
用いて電界の減衰測定を行った。サンプルの大きさは9
0mm×110mmであった。光透過率(%) 日立製可視紫外光分光測定装置(U−4000)を用
い、380nm〜780nm間の平均可視光透過率を求
めた。視認性 ディスプレイ上に設置し、画面に干渉縞模様が発生する
か否かを目視で観察した。
リツ社製EMIシールド測定装置(MA8602B)を
用いて電界の減衰測定を行った。サンプルの大きさは9
0mm×110mmであった。光透過率(%) 日立製可視紫外光分光測定装置(U−4000)を用
い、380nm〜780nm間の平均可視光透過率を求
めた。視認性 ディスプレイ上に設置し、画面に干渉縞模様が発生する
か否かを目視で観察した。
【0061】比較例1 実施例1において、透明基板2Aに金属膜を形成せずに
接合一体化したこと以外は同様にして光透過窓材を作製
し、同様にその特性を調べ、結果を表2に示した。
接合一体化したこと以外は同様にして光透過窓材を作製
し、同様にその特性を調べ、結果を表2に示した。
【0062】比較例2,3 実施例1において、透明基板2Aに金属膜を形成せず、
表2に示す銅金網を2枚の透明基板間に介在させて接合
一体化したこと以外は同様にして電磁波シールド性光透
過窓材を作製し、同様にその特性を調べ、結果を表2に
示した。
表2に示す銅金網を2枚の透明基板間に介在させて接合
一体化したこと以外は同様にして電磁波シールド性光透
過窓材を作製し、同様にその特性を調べ、結果を表2に
示した。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】表1、2より本発明によれば良好な電磁波
シールド性光透過窓材が提供されることがわかる。
シールド性光透過窓材が提供されることがわかる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の電磁波シー
ルド性光透過窓材は、 導電性の膜のパターンエッチングの形状を選択する
ことにより、所望の電磁波シールド性と光透過性を得る
ことができる。 導電性メッシュを用いた場合のモアレ現象等を防止
して鮮明な画像を得ることができる。 透明基板に予めパターンエッチングされた導電性の
膜を形成しておくことにより、通常の接着処理で容易に
製造することができる。 等の優れた効果を奏し、PDP用電磁波シールドフィル
タ等として工業的に極めて有用である。
ルド性光透過窓材は、 導電性の膜のパターンエッチングの形状を選択する
ことにより、所望の電磁波シールド性と光透過性を得る
ことができる。 導電性メッシュを用いた場合のモアレ現象等を防止
して鮮明な画像を得ることができる。 透明基板に予めパターンエッチングされた導電性の
膜を形成しておくことにより、通常の接着処理で容易に
製造することができる。 等の優れた効果を奏し、PDP用電磁波シールドフィル
タ等として工業的に極めて有用である。
【図1】本発明の電磁波シールド性光透過窓材の実施の
形態を示す模式的な断面図である。
形態を示す模式的な断面図である。
【図2】エッチングパターンの実施例を示す平面図であ
る。
る。
1 電磁波シールド性光透過窓材 2A,2B 透明基板 3 金属膜 4 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01J 11/02 H01J 11/02 Z 17/16 17/16
Claims (4)
- 【請求項1】 透明基板の板面に導電層を形成してなる
電磁波シールド性光透過窓材において、 該導電層は、透明基板の板面に形成された導電性の膜を
パターンエッチングしたものであることを特徴とする電
磁波シールド性光透過窓材。 - 【請求項2】 請求項1において、該窓材は、2枚の透
明基板を接着樹脂により接合一体化してなり、少なくと
も一方の透明基板に前記導電層が形成されていることを
特徴とする電磁波シールド性光透過窓材。 - 【請求項3】 請求項1又は2のいずれか1項におい
て、前記導電性の膜は金属膜であり、フォトレジストの
コーティング、パターン露光及びエッチングの工程によ
り所定パターンにエッチングされたものであることを特
徴とする電磁波シールド性光透過窓材。 - 【請求項4】 請求項2又は3において、前記接着樹脂
はエチレン−酢酸ビニル共重合体であることを特徴とす
る電磁波シールド性光透過窓材。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9258376A JPH1174687A (ja) | 1997-06-25 | 1997-09-24 | 電磁波シールド性光透過窓材 |
US09/099,343 US6090473A (en) | 1997-06-24 | 1998-06-18 | Electromagnetic-wave shielding and light transmitting plate |
DE69838762T DE69838762T2 (de) | 1997-06-24 | 1998-06-24 | Elektromagnetische Wellen abschirmende lichtdurchlässige Platte |
DE69824441T DE69824441T2 (de) | 1997-06-24 | 1998-06-24 | Elektromagnetische Wellen abschirmende lichtdurchlässige Platte |
EP00201367A EP1028611B1 (en) | 1997-06-24 | 1998-06-24 | Electromagnetic wave shielding and light transmitting plate |
EP98304968A EP0887834A3 (en) | 1997-06-24 | 1998-06-24 | Electromagnetic wave shielding and light transmitting plate |
EP04076065A EP1453371B1 (en) | 1997-06-24 | 1998-06-24 | Electromagnetic wave shielding and light transmitting plate |
US09/475,079 US6262364B1 (en) | 1997-06-24 | 1999-12-30 | Electromagnetic-wave shielding and light transmitting plate |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9-168687 | 1997-06-25 | ||
JP16868797 | 1997-06-25 | ||
JP9258376A JPH1174687A (ja) | 1997-06-25 | 1997-09-24 | 電磁波シールド性光透過窓材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1174687A true JPH1174687A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=26492294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9258376A Pending JPH1174687A (ja) | 1997-06-24 | 1997-09-24 | 電磁波シールド性光透過窓材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1174687A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109890192A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-06-14 | 北醒(北京)光子科技有限公司 | 一种电磁屏蔽罩 |
-
1997
- 1997-09-24 JP JP9258376A patent/JPH1174687A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109890192A (zh) * | 2019-04-11 | 2019-06-14 | 北醒(北京)光子科技有限公司 | 一种电磁屏蔽罩 |
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