JPH117384A - ソフトウエア配布装置 - Google Patents

ソフトウエア配布装置

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JPH117384A
JPH117384A JP9160170A JP16017097A JPH117384A JP H117384 A JPH117384 A JP H117384A JP 9160170 A JP9160170 A JP 9160170A JP 16017097 A JP16017097 A JP 16017097A JP H117384 A JPH117384 A JP H117384A
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JP9160170A
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Masahiko Oura
雅彦 大浦
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、分散処理を行う複数のプロセッサ
にソフトウエアを配布するソフトウエア配布装置に関
し、配布の省力化をはかることを目的とする。 【解決手段】 ソフトウエアデータベースと、複数のプ
ロセッサが個別に実行または参照し得るソフトウエアの
識別情報がプロセッサ毎に登録されたローディング対象
テーブルと、ライセンスの範囲でインストール可能な本
数の残りの数が登録されたライセンステーブルと、複数
のプロセッサの始動を個別に識別する始動識別手段と、
始動したプロセッサに対してローディング対象テーブル
に登録された識別情報を取得し、その識別情報が示すソ
フトウエアの残りの数が「1」以上であるか否かを判別
するライセンス管理手段と、その結果が真であるとき
に、該当するプロセッサに取得された識別情報で示され
るソフトウエアを網を介してダウンロードし、かつ残り
の数を更新するダウンロード手段とを備えて構成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散処理を行う複
数のプロセッサに、これらのプロセッサが実行し、ある
いは参照すべきソフトウエアを配布するソフトウエア配
布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータその他の
情報処理装置は、低廉化され、かつ性能が著しく向上し
つつある。したがって、多くの企業体では、LANを介
して接続された複数のこのような情報処理装置によって
情報、ソフトウエアその他の資源が共有され、これらの
情報処理装置が設置された個々の部門に適応した分散処
理が行われている。
【0003】また、上述した分散処理を行う系の内、特
に、リレーショナル・データベース管理システムが適用
されたアプリケーションシステムには、データベース本
体が設けられたサーバと、そのサーバにLANを介して
アクセスすることによって所望の情報を取得し、あるい
は更新する複数のクライアントとからなるクライアント
/サーバ・モデルが多く適用されている。
【0004】さらに、このようなクライアント/サーバ
・モデルの分散処理系では、各クライアントには、個々
の業務に適応した種々のソフトウエアがインストールさ
れている。図14は、従来のクライアント/サーバ・モ
デルの分散処理系の構成例を示す図である。
【0005】図において、サーバ装置90は、LAN9
1を介して複数のクライアント装置92-1〜92-Nに接
続される。このような構成の従来例では、(1) クライア
ント装置92-1〜92-Nが設置された個々の部門のソフ
トウエア管理者がそれぞれ所望のソフトウエアを発注
し、かつ納品されたソフトウエア(ライセンスとそのラ
イセンスに関する情報を含む。)をシステム管理者に配
送する方法と、(2) システム管理者が所望のソフトウエ
ア(例えば、新規に発売され、あるいはヴァージョンが
更新されたもの)について、クライアント装置92-1〜
92-Nの内、インストールされるべきクライアント装置
の数を把握し、その数以上のインストールが許容される
企業パックを購入すると共に、該当するクライアント装
置宛にこの企業パックを配布しつつライセンスを管理す
る方法と、の何れかの方法が適用される。
【0006】さらに、納品されたソフトウエアは、シス
テム管理者によって一旦サーバ装置90の外部記憶(図
示されない。)にロードされ、かつクライアント装置9
2-1〜92-Nの内、配布先となるべきクライアント装置
宛にそのサーバ装置90からLAN91を介して適宜ダ
ウンロードされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した方法
(1) では、システム管理者は、各クライアント装置を担
当するソフトウエア管理者からソフトウエアが配送され
る度に、そのソフトウエアをサーバ装置90の外部記憶
にロードし、かつ所望のクライアント装置宛にダウンロ
ードするために所定の作業を行わなければならなかっ
た。
【0008】さらに、上述した方法(1) では、ソフトウ
エアの発注が複数のソフトウエア管理者によって行われ
るために、その発注に要する作業が重複し、かつ企業パ
ックの購入による費用の削減が必ずしもできず、無用に
コストを要する可能性があった。また、上述した方法
(2) では、各ソフトウエアがインストールされるべきク
ライアント装置の数を調査するためには、クライアント
装置92-1〜92-Nの数が多いほど多くの工数を要して
いた。
【0009】さらに、納品されたソフトウエアの配布
は、上述した方法(1)、(2)の何れが適用された場合であ
っても、システム管理者がサーバ装置90の外部記憶に
そのソフトウエアをロードすることによって可能となる
ために、人手を介さなければ実現されなかった。本発明
は、個々のクライアント装置に配布されるべきソフトウ
エアをライセンスに基づいて一元的に管理し、かつその
配布に要する作業の省力化をはかるソフトウエア配布装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、請求項1、4〜
7に記載の発明の原理ブロック図である。請求項1に記
載の発明は、網11を介して接続された複数のプロセッ
サ12-1〜12-Nについて、これらのプロセッサ12-1
〜12-Nが個別に実行し、あるいは参照し得る単一また
は複数のソフトウエアが予め登録されたソフトウエアデ
ータベース13と、単一または複数のソフトウエアの
内、複数のプロセッサ12-1〜12-Nが個別に実行し、
あるいは参照し得る特定のソフトウエアの識別情報がこ
れらの複数のプロセッサ12-1〜12-N毎に予め登録さ
れたローディング対象テーブル14と、単一または複数
のソフトウエアについて、複数のプロセッサ12-1〜1
2-Nに対して個別にライセンス契約の範囲でインストー
ルが許容される本数の残りの数が登録されたライセンス
テーブル15と、網11を介して複数のプロセッサ12
-1〜12-Nの状態を監視し、これらのプロセッサ12-1
〜12-Nの始動を個別に識別する始動識別手段16と、
複数のプロセッサ12-1〜12-Nの内、始動識別手段1
6によって始動が識別されたプロセッサに対してローデ
ィング対象テーブル14に登録された識別情報を取得
し、その識別情報で示される特定のソフトウエアについ
て、ライセンステーブル15に登録された残りの数が
「1」以上であるか否かの判別を行うライセンス管理手
段17と、ライセンス管理手段17によって行われた判
別の結果が真であるときに、始動識別手段16によって
始動が識別されたプロセッサに、ソフトウエアデータベ
ース13に登録されたソフトウエアの内、そのライセン
ス管理手段17によって取得された識別情報で示される
ソフトウエアを網11を介してダウンロードし、かつそ
の判別の結果を与える残りの数を更新するダウンロード
手段18とを備えたことを特徴とする。
【0011】図2は、請求項2、4〜7に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項2に記載の発明は、網1
1を介して接続された複数のプロセッサ12-1〜12-N
について、これらのプロセッサ12-1〜12-Nが個別に
実行し、あるいは参照し得る単一または複数のソフトウ
エアが予め登録されたソフトウエアデータベース13
と、単一または複数のソフトウエアの内、複数のプロセ
ッサ12-1〜12-Nが個別に実行し、あるいは参照し得
る特定のソフトウエアの識別情報がこれらの複数のプロ
セッサ12-1〜12-N毎に予め登録されたローディング
対象テーブル14と、単一または複数のソフトウエアに
ついて、複数のプロセッサ12-1〜12-Nに対して個別
にライセンス契約の範囲でインストールが許容される本
数の残りの数が登録されたライセンステーブル15と、
複数のプロセッサ12-1〜12-Nの内、何れかのプロセ
ッサが網11を介して送出し、そのプロセッサにダウン
ロードされるべきソフトウエアの識別情報を含む要求を
識別する要求識別手段21と、複数のプロセッサ12-1
〜12-Nの内、要求識別手段21によって識別された要
求の送信元であるプロセッサに対してローディング対象
テーブル14に登録され、かつ上述した要求に含まれる
識別情報を取得し、その識別情報で示される特定のソフ
トウエアについて、ライセンステーブル15に登録され
た残りの数が「1」以上であるか否かの判別を行うライ
センス管理手段22と、ライセンス管理手段22によっ
て行われた判別の結果が真であるときに、要求の送信元
であるプロセッサに、ソフトウエアデータベース13に
登録されたソフトウエアの内、そのライセンス管理手段
22によって取得された識別情報で示されるソフトウエ
アを網11を介してダウンロードし、かつその判別の結
果を与える残りの数を更新するダウンロード手段23と
を備えたことを特徴とする。
【0012】図3は、請求項3、4〜7に記載の発明の
原理ブロック図である。請求項3に記載の発明は、網1
1を介して接続された複数のプロセッサ12-1〜12-N
について、これらのプロセッサ12-1〜12-Nが個別に
実行し、あるいは参照し得る単一または複数のソフトウ
エアが予め登録されたソフトウエアデータベース13
と、単一または複数のソフトウエアの内、複数のプロセ
ッサ12-1〜12-Nが個別に実行し、あるいは参照し得
る特定のソフトウエアの識別情報がこれらの複数のプロ
セッサ12-1〜12-N毎に予め登録されたローディング
対象テーブル14と、単一または複数のソフトウエアに
ついて、複数のプロセッサ12-1〜12-Nに対して個別
にライセンス契約の範囲でインストールが許容される本
数の残りの数が登録されたライセンステーブル15と、
複数のプロセッサ12-1〜12-Nの内、何れかのプロセ
ッサにダウンロードされるべきソフトウエアの識別情報
を含む要求の取得について、マンマシンインタフェース
をとるマンマシンインタフェース手段31と、複数のプ
ロセッサ12-1〜12-Nの内、マンマシンインタフェー
ス手段31を介して与えられた要求の対象であるプロセ
ッサに対してローディング対象テーブル14に登録され
た識別情報を取得し、その識別情報で示される特定のソ
フトウエアについて、ライセンステーブル15に登録さ
れた残りの数が「1」以上であるか否かの判別を行うラ
イセンス管理手段32と、ライセンス管理手段32によ
って行われた判別の結果が真であるときに、要求の対象
であるプロセッサに、ソフトウエアデータベース13に
登録されたソフトウエアの内、そのライセンス管理手段
32によって取得された識別情報で示されるソフトウエ
アを網11を介してダウンロードし、かつその判別の結
果を与える残りの数を更新するダウンロード手段33と
を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
請求項3の何れか1項に記載されたソフトウエア配布装
置において、ライセンス管理手段17、22、32によ
って行われた判別の結果が偽であるときに、特定のソフ
トウエアの販売元宛にその特定のソフトウエアの発注を
行う発注手段41を備えたことを特徴とする。請求項5
に記載の発明は、請求項4に記載のソフトウエア配布装
置において、発注手段41によって行われた発注に応じ
て販売元から特定のソフトウエアの納品が完了したか否
かの判別を行う納品判別手段51と、納品判別手段51
によって行われた判別の結果が真であるときに、複数の
プロセッサ12-1〜12-Nの内、納品が完了した特定の
ソフトウエアの識別情報がローディング対象テーブル1
4に登録されたプロセッサの全てまたは一部に、その旨
を示すメッセージを網11を介して与える納品通知手段
52とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
のソフトウエア配布装置において、発注手段41によっ
て行われた発注に応じて販売元からダウンロードされる
ことによって、特定のソフトウエアの納品が完了したか
否かの判別を行うオンライン納品判別手段61を備え、
ダウンロード手段18、23、33は、オンライン納品
判別手段61によって行われた判別の結果が真であると
きに、複数のプロセッサ12-1〜12-Nの内、納品が完
了した特定のソフトウエアの識別情報がローディング対
象テーブル14に登録されたプロセッサの全てまたは一
部に、網11を介してその特定のソフトウエアをダウン
ロードすることを特徴とする。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
のソフトウエア配布装置において、ローディング対象テ
ーブル14には、特定のソフトウエアの名称と版数との
組み合わせが識別情報として登録され、ダウンロード手
段18は、複数のプロセッサ12-1〜12-Nの内、名称
が一致し、かつ版数が異なる識別情報がローディング対
象テーブル14に登録されたプロセッサの全てまたは一
部をダウンロードの対象とすることを特徴とする。
【0016】請求項1に記載の発明にかかわるソフトウ
エア配布装置では、始動識別手段16は、網11を介し
て複数のプロセッサ12-1〜12-Nの状態を監視し、こ
れらのプロセッサ12-1〜12-Nの始動を個別に識別す
る。ライセンス管理手段17は、上述したプロセッサ1
2-1〜12-Nの内、このようにして始動が識別されたプ
ロセッサに対してローディング対象テーブル14に登録
された識別情報を取得し、その識別情報で示される特定
のソフトウエアについて、ライセンステーブル15に登
録された残りの数が「1」以上であるか否かの判別を行
う。ダウンロード手段18は、その判別の結果が真であ
るときに、始動識別手段16によって上述したように始
動が識別されたプロセッサに、ソフトウエアデータベー
ス13に登録されたソフトウエアの内、そのライセンス
管理手段17によって取得された識別情報で示されるソ
フトウエアを網11を介してダウンロードすると共に、
その判別の結果を与える残りの数を更新する。
【0017】すなわち、複数のプロセッサ12-1〜12
-Nの内、始動したプロセッサには、ローディング対象テ
ーブル14に登録された所望のソフトウエアがライセン
スの範囲において自動的に網11を介してダウンロード
されるので、このようなライセンスの管理が人手を介し
て行われていた従来例に比べてソフトウエアの配布の省
力化がはかられる。
【0018】請求項2に記載の発明にかかわるソフトウ
エア配布装置では、要求識別手段21は、複数のプロセ
ッサ12-1〜12-Nの内、何れかのプロセッサが網11
を介して送出し、そのプロセッサにダウンロードされる
べきソフトウエアの識別情報を含む要求を識別する。ラ
イセンス管理手段22は、上述したプロセッサ12-1〜
12-Nの内、このようにして識別された要求の送信元で
あるプロセッサに対してローディング対象テーブル14
に登録され、かつ上述した要求に含まれる識別情報で示
される特定のソフトウエアについて、ライセンステーブ
ル15に登録された残りの数が「1」以上であるか否か
の判別を行う。ダウンロード手段23は、ライセンス管
理手段22によって行われた判別の結果が真であるとき
に、上述した要求の送信元であるプロセッサに、ソフト
ウエアデータベース13に登録されたソフトウエアの
内、そのライセンス管理手段22によって取得された識
別情報で示されるソフトウエアを網11を介してダウン
ロードすると共に、その判別の結果を与える残りの数を
更新する。
【0019】すなわち、複数のプロセッサ12-1〜12
-Nの内、上述した要求を発したプロセッサには、ローデ
ィング対象テーブル14に登録されたソフトウエアの
内、その要求に含まれる識別情報で示される所望のソフ
トウエアがライセンスの範囲において自動的に網11を
介してダウンロードされるので、このようなライセンス
の管理が人手を介して行われていた従来例に比べてソフ
トウエアの配布の省力化がはかられる。
【0020】請求項3に記載の発明にかかわるソフトウ
エア配布装置では、マンマシンインタフェース手段31
は、複数のプロセッサ12-1〜12-Nの内、何れかのプ
ロセッサにダウンロードされるべきソフトウエアの識別
情報を含む要求の取得にかかわるマンマシンインタフェ
ースをとる。ライセンス管理手段32は、これらのプロ
セッサ12-1〜12-Nの内、マンマシンインタフェース
手段31を介して与えられた要求の対象であるプロセッ
サに対してローディング対象テーブル14に登録された
識別情報を取得し、その識別情報で示される特定のソフ
トウエアについて、ライセンステーブル15に登録され
た残りの数が「1」以上であるか否かの判別を行う。ダ
ウンロード手段33は、その判別の結果が真であるとき
に、上述した要求の対象であるプロセッサに、ソフトウ
エアデータベース13に登録されたソフトウエアの内、
ライセンス管理手段32によって取得された識別情報で
示されるソフトウエアを自動的に網11を介してダウン
ロードし、かつその判別の結果を与える残りの数を更新
する。
【0021】すなわち、複数のプロセッサ12-1〜12
-Nの内、マンマシンインタフェース手段31を介して指
定されたプロセッサには、ローディング対象テーブル1
4に登録されたソフトウエアの内、そのプロセッサと共
に要求として指定された識別情報で示されるソフトウエ
アがライセンスの範囲において自動的に網11を介して
ダウンロードされるので、このようなライセンスの管理
が人手を介して行われていた従来例に比べてソフトウエ
アの配布の省力化がはかられる。
【0022】請求項4に記載の発明にかかわるソフトウ
エア配布装置では、請求項1〜3に記載のソフトウエア
配布装置において、発注手段41は、ライセンス管理手
段17、22、32によって行われた判別の結果が偽で
あるときに、特定のソフトウエアの販売元宛にその特定
のソフトウエアの発注を行う。すなわち、特定のソフト
ウエアがダウンロードされるべき本数がライセンスの範
囲を超える場合には、その特定のソフトウエアの追加の
注文が自動的に行われるので、このような注文が人手を
介して行われていた従来例に比べてライセンスの管理が
省力化されつつ確度高く行われる。
【0023】請求項5に記載の発明にかかわるソフトウ
エア配布装置では、請求項4に記載のソフトウエア配布
装置において、納品判別手段51は、発注手段41によ
って行われた発注に応じて販売元から特定のソフトウエ
アの納品が完了したか否かの判別を行う。納品通知手段
52は、その判別の結果が真であるときに、複数のプロ
セッサ12-1〜12-Nの内、その納品が完了した特定の
ソフトウエアの識別情報がローディング対象テーブル1
4に登録されたプロセッサの全てまたは一部に、その旨
を示すメッセージを網11を介して与える。
【0024】すなわち、複数のプロセッサ12-1〜12
-Nは、ライセンスの管理の下でダウンロードが保留され
ていたソフトウエアが納品されたことが自動的に通知さ
れることによって、そのダウンロードに要する処理の起
動が可能となったことを確実に把握することができる。
したがって、個々のプロセッサに対する所望のソフトウ
エアのダウンロードについては、負荷の程度や資源の占
有状況に適応しつつ確実に行うことが可能となる。
【0025】請求項6に記載の発明にかかわるソフトウ
エア配布装置では、請求項4に記載のソフトウエア配布
装置において、オンライン納品判別手段61は、発注手
段41によって行われた発注に応じて販売元からダウン
ロードされることによって特定のソフトウエアの納品が
完了したか否かの判別を行う。ダウンロード手段18、
23、33は、その判別の結果が真であるときに、複数
のプロセッサ12-1〜12-Nの内、上述した納品が完了
した特定のソフトウエアの識別情報がローディング対象
テーブル14に登録されたプロセッサの全てまたは一部
に、網11を介してその特定のソフトウエアをダウンロ
ードする。
【0026】すなわち、発注に応じて納品されたソフト
ウエアの配布が自動的に行われるので、このような配布
の対象となるべきプロセッサとその配布とが人手を介し
て指示されていた従来例に比べて大幅に省略化がはから
れる。請求項7に記載の発明にかかわるソフトウエア配
布装置では、請求項6に記載のソフトウエア配布装置に
おいて、ローディング対象テーブル14には特定のソフ
トウエアの名称と版数との組み合わせが識別情報として
登録され、かつダウンロード手段18は、複数のプロセ
ッサ12-1〜12-Nの内、同じ名称と異なる版数とから
なる識別情報がローディング対象テーブル14に登録さ
れたプロセッサの全てまたは一部をダウンロードの対象
とする。
【0027】すなわち、版数が更新されたソフトウエア
は、そのソフトウエアの名称と同じ名称が識別情報の一
部としてローディング対象テーブル14に登録されたプ
ロセッサに対して自動的にダウンロードされる。したが
って、ソフトウエアの版数の管理が自動的に、かつ確実
に一元化される。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施形態について詳細に説明する。図4は、請求項1〜7
に記載の発明に対応した実施形態を示す図である。
【0029】図において、図14に示すものと構成が同
じものについては、同じ符号を付与して示し、ここでは
その説明を省略する。本実施形態と図14に示す従来例
との構成の相違点は、サーバ装置90に代えてサーバ装
置70が備えられ、公衆回線に接続された電子発注管理
装置71がサーバ装置70およびクライアント装置92
-1〜92-Nと共にLAN91に接続された点にある。
【0030】なお、電子発注管理装置71は、商取引に
かかわる見積書、伝票、納品書、請求書等が電子化さ
れ、かつ通信回線を介して送受されるEDI(Electroni
c DataInterchange)に適応した装置である。また、本実
施形態と図1〜図3に示すブロック図との対応関係につ
いては、LAN91は網11に対応し、サーバ装置70
およびクライアント装置92-1〜92-Nはプロセッサ1
2-1〜12-Nに対応し、サーバ装置70はソフトウエア
データベース13、ローディング対象テーブル14、ラ
イセンステーブル15、始動識別手段16、ライセンス
管理手段17、22、32、ダウンロード手段18、2
3、33、要求識別手段21、マンマシンインタフェー
ス手段31および納品通知手段52に対応し、サーバ装
置70および電子発注管理装置71は発注手段41、納
品判別手段51およびオンライン納品判別手段61に対
応する。
【0031】図5は、請求項1、2に記載の発明に対応
した本実施形態の動作フローチャートである。以下、図
4および図5を参照して請求項1、2に記載の発明に対
応した本実施形態の動作を説明する。サーバ装置70
は、図6〜図9にそれぞれ示すように、(1) クライアン
ト装置92-1〜92-N(それぞれクライアント識別情報
「1」〜「N」で示される。)について、それぞれLA
N91に物理的に接続されているか否かを示す「実装状
況」と、実際に稼働しているか否かを示す「稼働状況」
とが登録されるべきクライアントテーブル81と、(2)
クライアント装置92-1〜92-Nについて、ダウンロー
ドされるべきソフトウエアを示す「ソフトウエア識別情
報」と、そのソフトウエアの「版数」との組み合わせの
列が予め登録されたダウンロード対象テーブル82と、
(3) 上述した「ソフトウエア識別情報」で示される全て
のソフトウエアについて、個別に「版数」と、ダウンロ
ードが許容される最大の本数を示す「最大本数」と、ダ
ウンロードが許容される残りの本数を示す「残本数」と
の組み合わせが登録されたライセンステーブル83と、
(4) 「ソフトウエア識別情報」で示される全てのソフト
ウエアについて、「版数」と、サーバ装置70の外部記
憶(図示されない。)にアップロードされたフォルダを
示す「フォルダ識別情報」との組み合わせが登録された
ソフトウエアテーブル84と、をそれぞれ図示されない
主記憶の上に有する。
【0032】サーバ装置70、電子発注管理装置71お
よびクライアント装置92-1〜92-Nが共に駆動電力が
供給されることによって始動し、あるいはこれらのクラ
イアント装置92-1〜92-Nの内、何れか(ここでは、
簡単のため添え文字「K」を付して示す。)が改修、交
換、修理の完了に応じて始動した場合には、サーバ装置
70は、このようにして始動した個々のクライアント装
置とLAN91を介して予め決められた手順に基づいて
相互に制御情報を送受する。
【0033】さらに、サーバ装置70は、その手順に基
づいて各クライアント装置について、物理的にLAN9
1に接続されているか否かを判別し、かつ正常に稼働し
ているか否かを判別すると共に、これらの判別の結果を
既述の「実装状況(LAN91に接続されている場合に
は「I」、反対に接続されていない場合には「D」がそ
れぞれ設定される。)」と、「稼働状況(正常に稼働し
ている場合には「W」、反対に稼働していない場合には
「O」がそれぞれ設定される。)」としてクライアント
テーブル81に登録する(図5(1))。
【0034】また、サーバ装置70は、クライアントテ
ーブル81を参照することによって、クライアント装置
92-1〜92-Nの内、「実装状況」が「I」であり、か
つ「稼働状況」が「W」であるクライアント装置(以
下、「始動クライアント装置」という。)の全てを特定
する(図5(2))。さらに、サーバ装置70は、これらの
始動クライアント装置の全てについて、(1) 個々の始動
クライアント装置を示す「クライアント識別情報」に対
応したダウンロード対象テーブル82を参照することに
よって、そのダウンロード対象テーブル82に登録され
た「ソフトウエア識別情報」と「版数」との全ての組み
合わせを取得し(図5(3))、さらに、(2) これらの「ソ
フトウエア識別情報」と「版数」との全ての組み合わせ
について、 個別に両者を検索キーとしてライセンステーブル8
3を検索し、 そのライセンステーブル83に登録された「残本
数」が「最大本数」を超えない限りにおいて(ここで
は、簡単のため全ての「残本数」が「最大本数」未満で
あると仮定する。)、同様の検索キーに基づいてソフト
ウエアテーブル84を検索することによって「フォルダ
識別情報」を取得すると共に、 既述の外部記憶の領域の内、その「フォルダ識別情
報」で示されるフォルダの全てのファイルを特定し、 これらのファイルをLAN91を介して該当する始
動クライアント装置にダウンロードし(図5(4))、さら
に、 その始動クライアント装置の識別情報に対応つけら
れてクライアントテーブル81に登録された稼働状況を
『上述したダウンロードが完了したことを示す「R」』
に更新する(図5(5))。
【0035】このように本実施形態によれば、クライア
ント装置92-1〜92-Nの内、全てもしくは一部のクラ
イアント装置が始動した際には、これらの全てまたは一
部のクライアント装置には、ダウンロード対象テーブル
82に予め登録された単一または複数のソフトウエアが
人手を介することなくライセンスの範囲において確実
に、かつ自動的に配布される。
【0036】なお、本実施形態では、クライアント装置
92-1〜92-Nの内、始動したクライアント装置の全て
もしくは一部のクライアント装置に、ライセンスの範囲
でソフトウエアが自動的にダウンロードされているが、
例えば、図5に点線で示すように、個々のクライアント
装置が処理の手順に基づいて与える要求に応じて、その
要求の対象となるべきソフトウエアがダウンロードされ
る場合にも、本発明は適用可能である。
【0037】図10は、請求項3〜7に記載の発明に対
応した本実施形態の動作フローチャートである。以下、
図4〜図10を参照して請求項3、4、7に記載の発明
に対応した本実施形態の動作を説明する。サーバ装置7
0は、図11〜図13にそれぞれ示すように、(1) クラ
イアント装置92-1〜92-Nに対してダウンロードされ
得る最新の全てのソフトウエアについて、個別に「ソフ
トウエア識別情報」と「最新版数」とが登録されるべき
最新版数テーブル85と、(2) 全てのソフトウエアにつ
いて、「ソフトウエア識別情報」と「版数」とに併せ
て、「単価」と「販売元」とが予め登録された発注先テ
ーブル86と、(3) 発注されたソフトウエアの全てにつ
いて、「ソフトウエア識別情報」と「版数」とに併せ
て、「発注番号」と、発注から納品に至る経過を示す
「経過」と、後述する納品待ち行列の参照に供される
「行列ポインタ」との組み合わせが個別に登録されるべ
き発注管理テーブル87と、(4) 上述した発注に応じて
納品されるべき全てのソフトウエアについて、ダウンロ
ードの対象となる全てのクライアント装置を個別に示す
「該当クライアント識別情報」の列が登録されるべき納
品待ち行列88と、をそれぞれ図示されない主記憶の上
に有する。
【0038】クライアント装置92-1〜92-Nの何れか
にダウンロードされたソフトウエアについて、「版数が
更新された」ことを示す情報がソフトウエアの製造者そ
の他によって提供されると、サーバ装置70を操作する
システム管理者は、図示されない操作部を介して上述し
た最新版数テーブル85とダウンロード対象テーブル8
2とに登録された「最新版数」と、発注先テーブル86
に登録された「版数」と「単価」とを更新する(図10
(1))。
【0039】さらに、この「最新版数」のソフトウエア
を購入する場合には、サーバ装置70は、システム管理
者の指示に応じてその「最新版数」のソフトウエアを示
す「ソフトウエア識別情報」を検索キーとしてダウンロ
ード対象テーブル82を検索することによって、最新の
ソフトウエアがダウンロードされるべき個々のクライア
ント装置を示す「該当クライアント識別情報」の列を取
得する(図10(2))。
【0040】また、サーバ装置70は、納品待ち行列8
8の領域管理を行うことによってその納品待ち行列88
の空いている領域に、上述した「該当クライアント識別
情報」の列を登録し(図10(3))、かつその領域を示す
「行列ポインタ」と、該当するソフトウエアの「ソフト
ウエア識別情報」と「版数(最新版数)」とを発注管理
テーブル87に格納する(図10(4))。
【0041】さらに、サーバ装置70は、これらの「行
列ポインタ」、「ソフトウエア識別情報」および「版数
(最新版数)」に併せて、該当するソフトウエアについ
て発注先テーブル86に登録された「単価」や「販売
元」を含む所定の形式の発注依頼票を生成し(図10
(5))、その発注依頼票をLAN91を介して電子発注管
理装置71に与える(図10(6))。
【0042】また、サーバ装置70は、上述した「該当
クライアント識別情報」の数以上の本数に亘ってダウン
ロードを許容する企業パックに固有の「最大本数」を所
定のマンマシンインタフェースに基づいて取得し、その
「最大本数」に併せて、同様の「ソフトウエア識別情
報」、「版数」および「残本数(=0)」をライセンス
テーブル83に登録する(図10(7))。
【0043】電子発注管理装置71は、この発注依頼票
に含まれる情報に基づいて公衆回線を介して上述した
「販売元」に対して発注を行い、LAN91を介してサ
ーバ装置70にその発注の結果(例えば、納期、在庫の
有無等々)を与える。サーバ装置70は、その結果(こ
こでは、簡単のため「発注済み」であるとする。)を
「経過」として発注管理テーブル87の該当するフィー
ルドに格納する(図10(8))。
【0044】また、上述した発注に応じて所望のソフト
ウエアが納品された場合には、サーバ装置70は、シス
テム管理者が行う操作に応じて、(1) そのサーバ装置7
0の外部記憶の所望のフォルダにそのソフトウエアを格
納し(図10(9))、(2) そのフォルダの識別情報と該当
するソフトウエアの「ソフトウエア識別情報」と「版
数」とをソフトウエアテーブル84に格納する(図10
(10))と共に、(3) 発注管理テーブル87の該当する
「経過」と「行列ポインタ」との欄に、それぞれ「納入
完了」と「0(納品待ち行列88の何れの領域にもリン
クしないことを示す。)」とを記録し(図10(11)) 、
さらに、(4) その納品待ち行列88に登録された「該当
クライアント識別情報」と、該当するソフトウエアを示
す「ソフトウエア識別情報」とに対応付けられてダウン
ロード対象テーブル82に登録された「版数」を上述し
た「最新版数」に一括して置換する(図10(12))。
【0045】サーバ装置70は、上述したの一連の処理
を完了すると、納品待ち行列88に登録された該当クラ
イアント識別情報で示される個々のクライアント装置
に、納品されたソフトウエアを請求項1、2に記載の発
明に対応した実施形態と同様(図5(3)、(4))にしてダウ
ンロードした(図10(13)) 後に、その納品待ち行列8
8の該当する領域を領域管理に基づいて解放する(図1
0(14)) 。
【0046】このように本実施形態によれば、クライア
ント装置92-1〜92-Nの何れかにダウンロードされて
いるソフトウエアについて版数が更新されたときに、そ
の更新された版数のソフトウエアを自動的に所望の本数
の企業パックとして発注し、かつその企業パックのライ
センスの範囲において旧版数の同じソフトウエアに代え
て最新のソフトウエアが自動的にダウンロードされる。
【0047】したがって、このような発注とダウンロー
ドとが人手を介して行われていた従来例に比べて、ソフ
トウエアの配布にかかわる工数が大幅に削減される。な
お、本実施形態では、版数が更新されたソフトウエアに
ついて発注が自動的に行われているが、例えば、サーバ
装置70を操作するシステム管理者によって指定された
所望のソフトウエア(クライアント装置92-1〜92-N
の何れにもダウンロードされていないものを含む。)に
ついても、同様にして発注が可能である。
【0048】また、本実施形態では、旧版数のソフトウ
エアがダウンロードされているクライアント装置の全て
に最新の版数のソフトウエアがダウンロードされている
が、例えば、クライアント装置毎に、最新の版数のソフ
トウエアがダウンロードされるべきか否かを示す属性が
クライアントテーブル81に付加され、かつその属性に
基づいてダウンロードの要否が適宜判別されてもよい。
【0049】以下、図4、図6〜図13を参照して請求
項5に記載の発明に対応した本実施形態の動作を説明す
る。本実施形態と請求項3、4、7に記載の発明に対応
した実施形態との相違点は、納品されたソフトウエアが
個々のクライアント装置にダウンロードされる過程にあ
る。
【0050】発注されたソフトウエアが納品された場合
には、サーバ装置70は、システム管理者が行う操作に
応じて、請求項3、4、7に記載の発明に対応した実施
形態と同様にして、(1) そのサーバ装置70の外部記憶
の所望のフォルダにそのソフトウエアを格納し(図10
(9))、(2) そのフォルダの識別情報と該当するソフトウ
エアの「ソフトウエア識別情報」と「版数」とをソフト
ウエアテーブル84に格納する(図10(10))と共に、
(3) 発注管理テーブル87の該当する「経過」と「行列
ポインタ」との欄に、それぞれ「納入完了」と「0(納
品待ち行列88の何れの領域にもリンクしないことを示
す。)」とを記録し(図10(11)) 、さらに、(4) その
納品待ち行列88に登録された「該当クライアント識別
情報」と、該当するソフトウエアを示す「ソフトウエア
識別情報」とに対応つけられてダウンロード対象テーブ
ル82に登録された「版数」を上述した「最新版数」に
一括して置換する(図10(12)) 。
【0051】しかし、サーバ装置70は、これらの一連
の処理を完了すると、納品待ち行列88に登録された該
当クライアント識別情報で示される個々のクライアント
装置に、LAN91を介してその旨を示す通知を送出し
た(図10(a))後に、納品待ち行列88の該当する領域
を領域管理に基づいて解放する(図10(14))。一方、
このような通知を受信した個々のクライアント装置で
は、その旨を操作者に通知し、この操作者が納品された
ソフトウエアのダウンロードの要求を発すると、その要
求(ソフトウエア識別情報およびクライアント識別情報
を含む。)をLAN91を介してサーバ装置70に与え
る。
【0052】サーバ装置70は、上述した要求を認識す
る度に、その要求に含まれるクライアント識別情報で示
されるクライアント装置宛に、このクライアント識別情
報と共に含まれるソフトウエア識別情報で示されるソフ
トウエアを適宜ダウンロードする(図10(b))。このよ
うに本実施形態によれば、納品されたソフトウエアのダ
ウンロードが行われるべき時点がそのダウンロードの対
象となるクライアント装置の操作者によって確実に決定
されるので、個々のクライアント装置の運用の形態に対
する柔軟な適応が可能となる。
【0053】なお、本実施形態では、全てのクライアン
ト装置についてダウンロードが行われるべき時点が操作
者によって決定されているが、請求項1〜4に記載の発
明に対応した実施形態と同様にして自動的にダウンロー
ドが行われるべきクライアント装置が混在してもよい。
以下、図4、図6〜図13を参照して請求項6に記載の
発明に対応した本実施形態の動作を説明する。
【0054】本実施形態と請求項3、4、7に記載の発
明に対応した実施形態との相違点は、発注に応じて行わ
れるソフトウエアの納品の形態と、その形態に応じたサ
ーバ装置70の処理とにある。電子発注管理装置71
は、請求項3、4、7に記載の発明に対応した実施形態
と同様にして発注依頼票が与えられると、その発注依頼
票に含まれる情報に基づいて公衆回線を介して「販売
元」に対して発注を行う。
【0055】また、電子発注管理装置71は、上述した
公衆回線を介して「販売元」と相互に情報を送受する手
順に基づいて、「納品の形態がその公衆回線を介して即
時にダウンロードされる形態」であるか否かを判別し、
その判別の結果が真である場合には、所定の通信手順に
基づいてダウンロードされるソフトウエアを受信する。
【0056】さらに、電子発注管理装置71は、このよ
うにしてダウンロードされたソフトウエアの受信が完了
すると、LAN91を介してサーバ装置70にそのソフ
トウエアと上述した発注の結果(ここでは、「納入完
了」であると仮定する。)とを与える。サーバ装置70
は、この結果を「経過」として発注管理テーブル87の
該当する欄に格納し、その結果が「納入完了」を示す場
合には、システム管理者の操作を介することなく、自動
的に外部記憶の所望のフォルダにそのソフトウエアを格
納する(図10(9))。なお、フォルダの名称等について
は、簡単のため、予め与えられ、あるいは納品時にダウ
ンロードされたソフトウエアの一部に含まれると仮定す
る。
【0057】さらに、サーバ装置70は、請求項3、
4、7に記載の発明と同様にして該当クライアント識別
情報で示されるクライアント装置に対してそのソフトウ
エアをダウンロードする(図10(10)〜(13))。このよ
うに本実施形態によれば、即時に通信回線を介して納品
されたソフトウエアが所望のクライアント装置に確実
に、かつ速やかにダウンロードされるので、請求項1〜
5に記載の発明に対応した実施形態に比べて大幅に作業
の効率と信頼性とが高められる。
【0058】なお、上述した各実施形態では、販売元
(注文先)が発注先テーブル86に予め登録されている
が、その販売元については、例えば、通信回線を介して
所定のデータベースに問い合わせることによって求めら
れ、あるいは「全てのソフトウエアを納入可能である業
者」に一律に設定されてもよい。また、上述した各実施
形態では、電子発注管理装置71に接続された公衆回線
やLAN91については、何ら示されていないが、如何
なる伝送方式や通信方式が適用されてもよく、かつ回線
交換方式の回線に限定されず、インターネットやイント
ラネットが適用されてもよい。
【0059】さらに、上述した各実施形態では、クライ
アント装置92-1〜92-Nにダウンロードされたソフト
ウエアがこれらのクライアント装置92-1〜92-Nにお
いてインストールされ、あるいは実行される過程につい
ては何ら記述されていないが、このようにダウンロード
されたソフトウエアは、例えば、インターネットやイン
トラネットの技術が適用されることによって即時に実行
されてもよい。
【0060】また、上述した各実施形態では、発注され
たソフトウエアの代金の支払いについては、何ら記述さ
れていないが、例えば、ビデオテックス通信網その他の
料金支払い代行サービスを提供する通信網を利用するこ
とによって行われてもよい。
【0061】
【発明の効果】上述したように請求項1〜3に記載の発
明では、ライセンスの管理が自動的に行われ、かつソフ
トウエアの配布の省力化がはかられる。
【0062】また、請求項4に記載の発明では、ライセ
ンスの管理の下でソフトウエアの発注が確実に、かつ自
動的に行われる。さらに、請求項5に記載の発明では、
所望のソフトウエアがダウンロードされるべきプロセッ
サの負荷の程度や資源の占有状況に適応しつつそのダウ
ンロードが確実に行われる。
【0063】また、請求項6に記載の発明では、発注に
応じて納品されたソフトウエアの配布が自動的に行われ
る。さらに、請求項7に記載の発明では、ソフトウエア
の版数の管理が一元化され、かつ確実に行われる。した
がって、これらの発明が適用された分散処理システムで
は、保守および運用が効率的に、かつ安価に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、4〜7に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図2】請求項2、4〜7に記載の発明の原理ブロック
図である。
【図3】請求項3〜7に記載の発明の原理ブロック図で
ある。
【図4】請求項1〜7に記載の発明に対応した実施形態
を示す図である。
【図5】請求項1、2に記載の発明に対応した本実施形
態の動作フローチャートである。
【図6】クライアントテーブルの構成を示す図である。
【図7】ダウンロード対象テーブルの構成を示す図であ
る。
【図8】ライセンステーブルの構成を示す図である。
【図9】ソフトウエアテーブルの構成を示す図である。
【図10】請求項3〜7に記載の発明に対応した本実施
形態の動作フローチャートである。
【図11】最新版数テーブルの構成を示す図である。
【図12】発注先テーブルと発注管理テーブルとの構成
を示す図である。
【図13】納品待ち行列の構成を示す図である。
【図14】従来のクライアント/サーバ、モデルの分散
処理系の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11 網 12 プロセッサ 13 ソフトウエアデータベース 14 ローディング対象テーブル 15 ライセンステーブル 16 始動識別手段 17,22,32 ライセンス管理手段 18,23,33 ダウンロード手段 21 要求識別手段 31 マンマシンインタフェース手段 41 発注手段 51 納品判別手段 52 納品通知手段 61 オンライン納品判別手段 70,90 サーバ装置 71 電子発注管理装置 81 クライアントテーブル 82 ダウンロード対象テーブル 83 ライセンステーブル 84 ソフトウエアテーブル 85 最新版数テーブル 86 発注先テーブル 87 発注管理テーブル 88 納品待ち行列 91 LAN 92 クライアント装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網を介して接続された複数のプロセッサ
    について、これらのプロセッサが個別に実行し、あるい
    は参照し得る単一または複数のソフトウエアが予め登録
    されたソフトウエアデータベースと、 前記単一または複数のソフトウエアの内、前記複数のプ
    ロセッサが個別に実行し、あるいは参照し得る特定のソ
    フトウエアの識別情報がこれらの複数のプロセッサ毎に
    予め登録されたローディング対象テーブルと、 前記単一または複数のソフトウエアについて、前記複数
    のプロセッサに対して個別にライセンス契約の範囲でイ
    ンストールが許容される本数の残りの数が登録されたラ
    イセンステーブルと、 前記網を介して前記複数のプロセッサの状態を監視し、
    これらのプロセッサの始動を個別に識別する始動識別手
    段と、 前記複数のプロセッサの内、前記始動識別手段によって
    前記始動が識別されたプロセッサに対して前記ローディ
    ング対象テーブルに登録された識別情報を取得し、その
    識別情報で示される特定のソフトウエアについて、前記
    ライセンステーブルに登録された残りの数が「1」以上
    であるか否かの判別を行うライセンス管理手段と、 前記ライセンス管理手段によって行われた判別の結果が
    真であるときに、前記始動識別手段によって前記始動が
    識別されたプロセッサに、前記ソフトウエアデータベー
    スに登録されたソフトウエアの内、そのライセンス管理
    手段によって取得された識別情報で示されるソフトウエ
    アを前記網を介してダウンロードし、かつその判別の結
    果を与える残りの数を更新するダウンロード手段とを備
    えたことを特徴とするソフトウエア配布装置。
  2. 【請求項2】 網を介して接続された複数のプロセッサ
    について、これらのプロセッサが個別に実行し、あるい
    は参照し得る単一または複数のソフトウエアが予め登録
    されたソフトウエアデータベースと、 前記単一または複数のソフトウエアの内、前記複数のプ
    ロセッサが個別に実行し、あるいは参照し得る特定のソ
    フトウエアの識別情報がこれらの複数のプロセッサ毎に
    予め登録されたローディング対象テーブルと、 前記単一または複数のソフトウエアについて、前記複数
    のプロセッサに対して個別にライセンス契約の範囲でイ
    ンストールが許容される本数の残りの数が登録されたラ
    イセンステーブルと、 前記複数のプロセッサの内、何れかのプロセッサが網を
    介して送出し、そのプロセッサにダウンロードされるべ
    きソフトウエアの識別情報を含む要求を識別する要求識
    別手段と、 前記複数のプロセッサの内、前記要求識別手段によって
    識別された要求の送信元であるプロセッサに対して前記
    ローディング対象テーブルに登録され、かつ上述した要
    求に含まれる識別情報を取得し、その識別情報で示され
    る特定のソフトウエアについて、前記ライセンステーブ
    ルに登録された残りの数が「1」以上であるか否かの判
    別を行うライセンス管理手段と、 前記ライセンス管理手段によって行われた判別の結果が
    真であるときに、前記要求の送信元であるプロセッサ
    に、前記ソフトウエアデータベースに登録されたソフト
    ウエアの内、そのライセンス管理手段によって取得され
    た識別情報で示されるソフトウエアを前記網を介してダ
    ウンロードし、かつその判別の結果を与える残りの数を
    更新するダウンロード手段とを備えたことを特徴とする
    ソフトウエア配布装置。
  3. 【請求項3】 網を介して接続された複数のプロセッサ
    について、これらのプロセッサが個別に実行し、あるい
    は参照し得る単一または複数のソフトウエアが予め登録
    されたソフトウエアデータベースと、 前記単一または複数のソフトウエアの内、前記複数のプ
    ロセッサが個別に実行し、あるいは参照し得る特定のソ
    フトウエアの識別情報がこれらの複数のプロセッサ毎に
    予め登録されたローディング対象テーブルと、 前記単一または複数のソフトウエアについて、前記複数
    のプロセッサに対して個別にライセンス契約の範囲でイ
    ンストールが許容される本数の残りの数が登録されたラ
    イセンステーブルと、 前記複数のプロセッサの内、何れかのプロセッサにダウ
    ンロードされるべきソフトウエアの識別情報を含む要求
    の取得について、マンマシンインタフェースをとるマン
    マシンインタフェース手段と、 前記複数のプロセッサの内、前記マンマシンインタフェ
    ース手段を介して与えられた要求の対象であるプロセッ
    サに対して前記ローディング対象テーブルに登録された
    識別情報を取得し、その識別情報で示される特定のソフ
    トウエアについて、前記ライセンステーブルに登録され
    た残りの数が「1」以上であるか否かの判別を行うライ
    センス管理手段と、 前記ライセンス管理手段によって行われた判別の結果が
    真であるときに、前記要求の対象であるプロセッサに、
    前記ソフトウエアデータベースに登録されたソフトウエ
    アの内、そのライセンス管理手段によって取得された識
    別情報で示されるソフトウエアを前記網を介してダウン
    ロードし、かつその判別の結果を与える残りの数を更新
    するダウンロード手段とを備えたことを特徴とするソフ
    トウエア配布装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れか1項に
    記載されたソフトウエア配布装置において、 ライセンス管理手段によって行われた判別の結果が偽で
    あるときに、特定のソフトウエアの販売元宛にその特定
    のソフトウエアの発注を行う発注手段を備えたことを特
    徴とするソフトウエア配布装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のソフトウエア配布装置
    において、 発注手段によって行われた発注に応じて販売元から特定
    のソフトウエアの納品が完了したか否かの判別を行う納
    品判別手段と、 前記納品判別手段によって行われた判別の結果が真であ
    るときに、複数のプロセッサの内、前記納品が完了した
    特定のソフトウエアの識別情報がローディング対象テー
    ブルに登録されたプロセッサの全てまたは一部に、その
    旨を示すメッセージを網を介して与える納品通知手段と
    を備えたことを特徴とするソフトウエア配布装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のソフトウエア配布装置
    において、 発注手段によって行われた発注に応じて販売元からダウ
    ンロードされることによって、特定のソフトウエアの納
    品が完了したか否かの判別を行うオンライン納品判別手
    段を備え、 ダウンロード手段は、 前記オンライン納品判別手段によって行われた判別の結
    果が真であるときに、複数のプロセッサの内、前記納品
    が完了した特定のソフトウエアの識別情報がローディン
    グ対象テーブルに登録されたプロセッサの全てまたは一
    部に、網を介してその特定のソフトウエアをダウンロー
    ドすることを特徴とするソフトウエア配布装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のソフトウエア配布装置
    において、 ローディング対象テーブルには、 特定のソフトウエアの名称と版数との組み合わせが識別
    情報として登録され、 ダウンロード手段は、 複数のプロセッサの内、前記名称が一致し、かつ前記版
    数が異なる識別情報が前記ローディング対象テーブルに
    登録されたプロセッサの全てまたは一部をダウンロード
    の対象とすることを特徴とするソフトウエア配布装置。
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