JPH1173817A - 導電性粒子および異方導電性接着材および液晶表示装置 - Google Patents

導電性粒子および異方導電性接着材および液晶表示装置

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JPH1173817A
JPH1173817A JP9247775A JP24777597A JPH1173817A JP H1173817 A JPH1173817 A JP H1173817A JP 9247775 A JP9247775 A JP 9247775A JP 24777597 A JP24777597 A JP 24777597A JP H1173817 A JPH1173817 A JP H1173817A
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JP
Japan
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conductive
particles
particle
adhesive
conductive particles
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Application number
JP9247775A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kozuka
武 小塚
Tsutomu Yamazaki
勉 山崎
Ikumi Sakata
郁美 坂田
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Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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  • Conductive Materials (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Combinations Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上の配線パターンや基板上の外部引き出
し用電極などに変形あるいは損傷を与えることなく、極
めて良好な導電接続を得ることの可能な新規な導電性粒
子を提供する。 【解決手段】 芯材粒子2の表面に導電性層3が形成さ
れている導電性粒子1において、圧縮荷重を加えると
き、該導電性粒子1の圧縮変形率が5〜40%の範囲
で、圧縮変形率が急激に増加する変曲点を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の基板の配線
パターンを対面した状態で導電接続したり、1つの素子
基板の外部引き出し用配線電極と他のデバイスの配線電
極端子との間を導電接続する用途などに用いられる導電
性粒子および異方導電性接着材および液晶表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、表面に配線パターンが形
成された2枚の配線基板を、各基板の配線パターンが対
面した状態で接着し、同一基板の配線パターン間は絶縁
すると共に、対面する配線パターン間での電気導通性を
確保する(横方向には絶縁性を確保し、縦方向にのみ導
電性を確保する)ための接着材として、異方導電性接着
材(異方性導電膜;異方性導電フィルム)が知られてい
る。このような異方導電性接着材は、熱接着性および電
気絶縁性を有する接着性成分(絶縁性接着剤;バインダ)
中に導電性粒子が分散されているフィルム状のものとし
て提供される。具体的に、この異方導電性接着材(異方
性導電膜;異方性導電フィルム)を2枚の配線基板の間
に挾んで、2枚の配線基板を加熱加圧すると、配線パタ
ーンが形成された部分の絶縁性接着剤は横方向に移動
し、2枚の基板の対面する配線パターン間は、縦方向に
導電性粒子で電気的に接続されるので、2枚の基板間で
の電気的接続を確保することができる。すなわち、異方
性導電接着を行なうことができる。
【0003】このような異方導電性接着材において、導
電性粒子としては、金属粒子あるいは硬質の樹脂粒子の
表面に導電性層(導電性金属膜)を形成(コーティング)し
たものが使用されている。このような導電性粒子は、通
常硬度が高いため、基板上の配線パターンとは点接触す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各基板に硬
質のガラス板が用いられ、配線パターンが硬質のガラス
板上に形成されている場合、基板間に上記のような異方
導電性接着材を挟んで、基板間を加熱圧着しても、基板
に形成されている配線パターンが異方導電性接着材に含
まれている導電性粒子によって損傷を受けることは少な
い。
【0005】しかしながら、近年、例えば液晶表示素子
では、配線パターンが形成される基板として、比較的柔
らかな樹脂フィルム(ポリマーフィルム)の基板が用いら
れるようになっている。すなわち、基板として、硬質ガ
ラス板の他に、フレキシブルプリント配線基板のように
比較的柔らかな素材を使用することが多くなってきてい
る。そして、液晶表示素子などのこのような樹脂フィル
ム基板(フレキシブル基板)では、配線パターンが形成さ
れるとともに、基板の周縁部には外部引き出し用電極が
形成されている。
【0006】このような柔らかな(可撓性のある)基板を
2枚対面させ、2枚の柔らかな基板上にそれぞれ形成さ
れている配線パターン間を導電接続するとき、あるい
は、柔らかな基板の周縁部に露出して形成されている外
部引き出し用電極と他のデバイス(例えば、駆動回路部
品)のフレキシブル配線電極端子との間を導電接続する
などの場合に、上記のような硬質の導電性粒子を含有す
る異方導電性接着材を使用して熱圧着すると、硬質の導
電性粒子によって電極などが破壊されることがあり、良
好な導電性が確保できないことがあるという問題があっ
た。
【0007】すなわち、通常の高分子材料(ポリマー材
料)からなる芯材粒子の周囲に導電性層を有する粒子径
(直径)2〜30μm程度の導電性粒子は、圧縮強度が非
常に高く、異方性導電接着の際の加熱圧着の際に加える
圧力(通常は、45kg/cm2程度)では、このような
導電性粒子を圧潰することは難しい。そして、このよう
な通常の高分子材料からなる芯材粒子の周囲に導電性層
が形成された導電性粒子をその弾性限界を超えて変形さ
せようとすると、圧着の際に加えられる圧力によって、
基板に形成された配線パターンや、基板の周縁部に形成
された外部引き出し用電極などが変形することがあり、
またフィルム状の基板の場合には、フィルム状基板自体
が破壊されることもあるという問題があった。
【0008】本発明は、基板上の配線パターンや基板上
の外部引き出し用電極などに変形あるいは損傷を与える
ことなく、極めて良好な導電接続を得ることの可能な新
規な導電性粒子および異方導電性接着材および液晶表示
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、芯材粒子の表面に導電性
層が形成されている導電性粒子において、圧縮荷重を加
えるとき、該導電性粒子の圧縮変形率が5〜40%の範
囲で、圧縮変形率が急激に増加する変曲点を有している
ことを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の発明は、芯材粒子の
表面に導電性層が形成されている導電性粒子において、
常温下で、圧縮荷重が2gf/粒子〜3gf/粒子まで
は硬い弾性球としての特性を有しており、圧縮荷重が2
gf/粒子〜3gf/粒子に達した時点で、圧潰し、塑
性変形することを特徴としている。
【0011】また、請求項3記載の発明は、芯材粒子の
表面に導電性層が形成されている導電性粒子において、
該導電性粒子の芯材粒子は、所定の樹脂材料で形成され
ており、また、導電性粒子の導電性層は、芯材粒子の表
面全面に所定の金属材料がコーティングされて形成され
ており、圧縮荷重が2gf/粒子〜3gf/粒子の荷重
値で導電性粒子が圧潰し、塑性変形することにより、圧
縮変形率が急激に増加する変曲点を有していることを特
徴としている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3のいずれか一項に記載の導電性粒子におい
て、Fを圧縮荷重(kgf)とし、Sを圧縮変形量(mm)
とし、Rを粒子半径(mm)とし、導電性粒子1個の圧縮
弾性変形特性を、K=(3/21/2)・(S-3/2)・
(R-1/2)・Fで表わす場合、導電性粒子の圧縮変形率が
40%であるときの上記K値が10〜100(kgf/
mm2)であることを特徴としている。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至請求項4のいずれか一項に記載の導電性粒子が、絶縁
性接着剤中に所定の割合で分散されていることを特徴と
している。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載の異方導電性接着材において、該異方導電性接着材は
フィルム状の膜として構成されており、この場合、導電
性粒子の粒子径Dと絶縁性接着剤の膜厚Tとの関係がD
≧Tであることを特徴としている。
【0015】また、請求項7記載の発明は、請求項5ま
たは請求項6記載の異方導電性接着材において、絶縁性
接着剤中に分散されている導電性粒子の平均粒子径が2
μm〜30μmの範囲内にあり、かつ、該導電性粒子の
CV値が20%以下であることを特徴としている。
【0016】また、請求項8記載の発明は、樹脂基板を
用いた液晶表示素子の外部引き出し用配線電極と所定デ
バイス用のフレキシブル配線電極端子とを、請求項5乃
至請求項7のいずれか一項に記載の異方導電性接着材を
用いて熱圧着接続する場合に、熱圧着時の異方導電性接
着材の導電性粒子の圧縮変形率が20〜80%であるこ
とを特徴としている。
【0017】また、請求項9記載の発明は、樹脂基板を
用いた液晶表示素子の外部引き出し用配線電極と所定デ
バイス用のフレキシブル配線電極端子とが、請求項5乃
至請求項8のいずれか一項に記載の異方導電性接着材を
用いて熱圧着接続されていることを特徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る導電性粒子の構
成例を示す図(断面図)である。図1を参照すると、この
導電性粒子1は、芯材粒子2と、芯材粒子2の表面に形
成された導電性層3とにより構成されている。
【0019】本発明の導電性粒子1は、これに圧縮荷重
を加えたときの圧縮変形特性に特徴がある。図2は、本
発明の導電性粒子1の圧縮変形特性C1を従来の一般的
な導電性粒子の圧縮変形特性C2あるいはC3と対比して
概略的に示す図である。なお、図2に示す圧縮変形特性
は、常温(例えば、室温23℃)下で、粒子に圧縮加重F
を加えたときの粒子の圧縮変形量S(mm)(あるいは圧
縮変形率(%))として求められる。
【0020】図3(a)には、圧縮加重Fを加える前の導
電性粒子の状態が示され、図3(b)には、圧縮加重Fを
加えたときの導電性粒子の状態が示されており、図3
(a),(b)から、導電性粒子の圧縮変形量S(mm),圧
縮変形率(%)は、圧縮加重Fを加える前の粒子径をx0
とし、圧縮加重Fを加えたときの圧縮方向粒子径をxと
するとき、圧縮変形量S(mm)=(x0−x),圧縮変形
率(%)=(x0−x)/xとして求められる。なお、図2
の例では、導電性粒子として、圧縮加重Fを加える前の
粒子径x0が約20μm程度のものを用いている。
【0021】図2を参照すると、圧縮変形特性がC2
従来の導電性粒子は、圧縮荷重(gf/粒子)が増加する
と、弾性的に変形するが、圧縮荷重に対する圧縮変形
量,圧縮変形率が大きい特性のものとなっている。すな
わち、軟らかい弾性球としての特性を有している。
【0022】また、圧縮変形特性がC3の従来の導電性
粒子も、圧縮荷重(gf/粒子)が増加すると、弾性的に
変形するが、この導電性粒子は、圧縮荷重に対する圧縮
変形量,圧縮変形率が小さい特性のものとなっている。
すなわち、硬い弾性球としての特性を有している。
【0023】これに対し、圧縮変形特性がC1の本発明
の導電性粒子1は、初期の圧縮荷重Fにおいて(図2の
例では、常温下で、圧縮荷重Fが2gf/粒子〜3gf
/粒子までは)、圧縮変形特性がC3の従来の導電性粒子
とほぼ同様の硬度の弾性特性を有しているが(硬い弾性
球としての特性を有しているが)、圧縮荷重が2gf/
粒子〜3gf/粒子の荷重値に達した時点で(初期の段
階で)、圧潰し塑性変形する。なお、ここで、圧潰と
は、圧力により導電性粒子1が塑性的に潰れ(塑性変形
し)、圧力を解除しても元の形態には戻らない状態にな
ることを意味する。
【0024】換言すれば、図2において、圧縮変形特性
がC1の本発明の導電性粒子1は、圧縮荷重を加えると
き、該導電性粒子1の圧縮変形率が5〜40%の範囲に
おいて、圧縮変形率が急激に増加する変曲点を有してい
る。
【0025】より詳しくは、導電性粒子の圧縮変形特性
を評価するための値(硬さ評価の指標)として、K値を用
いることができる。すなわち、Fを圧縮荷重(kgf)と
し、Sを圧縮変形量(mm)とし、Rを粒子半径(mm)と
して、導電性粒子1個の圧縮弾性変形特性を、次式(数
1)で表わす場合、本発明の導電性粒子1は、圧縮変形
率が40%であるときのK値が10〜100(kgf/
mm2)となっている。
【0026】
【数1】K=(3/21/2)・(S-3/2)・(R-1/2)・F
【0027】なお、上記数1は、次のようにして導かれ
たものである。すなわち、一般に、弾性球の圧縮加重と
変形量との関係式は、Eを圧縮弾性率(kgf/mm2)
とし、σをポアソン比とするとき、シュルツの式の応用
により次式(数2)で近似的に得られる。
【0028】
【数2】 F=(21/2/3)(S3/2)(R1/2)(E)/(1−σ2)
【0029】ここで、K=(E)/(1−σ2)と定義する
と、数1が導かれる。そして、数1において、実測値
F,S,RによりK値を求めることができる。
【0030】この場合、本発明の導電性粒子1は、圧縮
変形率が40%であるときのK値が10〜100(kg
f/mm2)であるので、圧縮変形率が上記例では40%
に達するまでの初期荷重の段階で、硬い弾性球としての
特性を有している。
【0031】そして、本発明の導電性粒子1は、すなわ
ち、圧縮荷重が比較的小さい初期の段階では、上記のよ
うに硬い弾性球としての特性を有しているが、圧縮荷重
がある程度大きくなると、急激に圧潰し、塑性変形する
特性を有している。すなわち、粒子変形率が5乃至40
%の範囲内において、圧縮変形率が急激に増加する変曲
点を有している。
【0032】このような本発明の導電性粒子1の圧縮変
形特性は、これを導電性粒子1の芯材粒子2にもたせる
ことができる。この場合、上記のような圧縮変形特性を
有する芯材粒子2は、無機材料あるいは有機材料で形成
することができる。また、このとき、芯材粒子2は、中
実粒子であっても中空粒子であってもよく、さらに、使
用しようとする芯材粒子の平均粒子径の1/3〜1/1
00程度の粒子径を有する微細粒子の凝集体であっても
良い。
【0033】より具体的に、無機材料を用いて芯材粒子
を形成する場合、ガラス中空粒子、シリカ中空粒子、シ
ラス中空粒子、セラミック中空粒子、シリカ凝集粒子等
を使用することができる。
【0034】このように、芯材粒子2として、上記のよ
うな無機材料を使用することもできるが、無機材料は比
較的硬質であることから、本発明では、芯材粒子2とし
て樹脂(ポリマー)粒子(例えば、プラスチック材料から
なる粒子)を使用することが好ましい。
【0035】本発明の導電性粒子1を形成する芯材粒子
2のうち、樹脂粒子からなる芯材粒子は、例えば(メタ)
アクリレート系樹脂,ポリスチレン系樹脂,スチレン−
(メタ)アクリル共重合樹脂,ウレタン系樹脂,エポキシ
系樹脂,ポリエステル樹脂等で形成することができる。
【0036】例えば(メタ)アクリレート系樹脂で芯材粒
子を形成する場合には、この(メタ)アクリル系樹脂は、
(メタ)アクリル酸エステルと、さらに必要によりこれと
共重合可能な反応性二重結合を有する化合物および二官
能あるいは多官能性モノマーとの共重合体であることが
好ましい。
【0037】また、ポリスチレン系樹脂で芯材粒子を形
成する場合には、このポリスチレン系樹脂は、スチレン
の誘導体と、さらに必要によりこれと共重合可能な反応
性二重結合を有する化合物および二官能あるいは多官能
性モノマーとの共重合体であることが好ましい。
【0038】しかしながら、通常の(メタ)アクリレート
系樹脂あるいはポリスチレン系樹脂では高架橋密度の場
合は圧縮破壊強度が高く、加熱圧着の際の圧力で導電性
粒子が圧潰するようにはならず、また未架橋あるいは低
架橋密度の場合には、圧縮荷重が2gf/粒子よりも低
い荷重値で、導電性粒子が圧潰し、良好な性能が得られ
ないので、本発明では、こうした樹脂に適当な密度で架
橋構造を形成して圧縮破壊強度を前述の範囲内にする
(圧縮荷重が2gf/粒子〜3gf/粒子の範囲の荷重
値に達した時点で導電性粒子が圧潰するようにする)。
【0039】本発明の芯材粒子が(メタ)アクリル系樹脂
からなる芯材粒子を有する場合、この(メタ)アクリル系
樹脂としては、(メタ)アクリル酸エステルの(共)重合体
が好ましく、さらにこの(メタ)アクリル酸エステル系の
モノマーと他のモノマーとの共重合体を使用することも
できる。
【0040】ここで、(メタ)アクリル酸エステル系のモ
ノマーの例としては、メチル(メタ)アクリレート,エチ
ル(メタ)アクリレート,プロピル(メタ)アクリレート,
ブチル(メタ)アクリレート,2-エチルヘキシル(メタ)
アクリレート,ラウリル(メタ)アクリレート,ステアリ
ル(メタ)アクリレート,シクロヘキシル(メタ)アクリレ
ート,2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート,2-プ
ロピル(メタ)アクリレート,クロロ-2-ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート,ジエチレングリコールモノ(メ
タ)アクリレート,メトキシエチル(メタ)アクリレー
ト,グリシジル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニ
ル(メタ)アクリレート,ジシクロペンテニル(メタ)アク
リレートおよびイソボロノル(メタ)アクリレート等を挙
げることができる。
【0041】また、本発明の導電性粒子を形成する芯材
粒子がポリスチレン系樹脂である場合、スチレン系モノ
マーの具体的な例としては、スチレン、メチルスチレ
ン、ジメチルスチレン、トリメチルスチレン、エチルス
チレン、ジエチルスチレン、トリエチルスチレン、プロ
ピルスチレン、ブチルスチレン、ヘキシルスチレン、ヘ
ブチルスチレンおよびオクチルスチレン等のアルキルス
チレン;フロロスチレン、クロロスチレン、ブロモスチ
レン、ジブロモスチレン、ヨウドスチレンおよびクロロ
メチルスチレンなどのハロゲン化スチレン;ならびに、
ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチ
レンを挙げることができる。
【0042】芯材粒子は、上記のような(メタ)アクリル
系樹脂またはスチレン系樹脂のいずれかの樹脂単独で形
成されていることが好ましいが、これらの樹脂からなる
組成物から形成されていてもよい。また、上記(メタ)ア
クリル酸エステル系のモノマースチレン系のモノマーと
の共重合体であってもよい。
【0043】さらに、この(メタ)アクリル系樹脂または
スチレン系樹脂には、上記のような(メタ)アクリル酸エ
ステル系のモノマーおよび/またはスチレン系のモノマ
ーとさらに必要により共重合可能な他のモノマーとが共
重合していても良い。
【0044】上記のような(メタ)アクリル酸エステル系
のモノマーあるいはスチレン系モノマーと共重合可能な
他のモノマーの例としては、ビニル系モノマー、不飽和
カルボン酸モノマーを挙げることができる。
【0045】ここでビニル系モノマーの具体的な例とし
ては、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカル
バゾール、ビニルアセテートおよびアクリロニトリル;
ブタジエン、イソプレンおよびクロロプレン等の共役ジ
エンモノマー;塩化ビニルおよび臭化ビニル等のハロゲ
ン化ビニル、塩化ビニリデンなどのハロゲン化ビニルデ
ンを挙げることができる。
【0046】また、不飽和カルボン酸モノマーの具体的
な例としては、(メタ)アクリル酸、α−エチル(メタ)ア
クリル酸、クロトン酸、α−メチルクロトン酸、α−エ
チルクロトン酸、イソクロトン酸、チグリン酸およびウ
ンゲリカ酸等の付加重合性不飽和脂肪族モノカルボン
酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、メサコン酸、グリタコン酸およびヒドロムコン酸等
の付加重合性不飽和脂肪ジカルボン酸を挙げることがで
きる。
【0047】このような樹脂芯材粒子に架橋構造を形成
するには、二官能性あるいは多官能性モノマーを使用す
る。二官能あるいは多官能性モノマーの例としては、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、1,1,1-トリスヒドロキシメチ
ルエタンジアクリレート、1,1,1-トリスヒドロキシ
メチルエタントリアクリレート、1,1,1-トリスヒド
ロキシメチルプロパントリアクリレートおよびジビニル
ベンゼンを挙げることができる。
【0048】特に本発明においては二官能あるいは多官
能モノマーとして、ジビニルベンゼンを使用することが
好ましい。芯材粒子が(メタ)アクリル系樹脂で形成され
ている場合、(メタ)アクリル酸エステル系のモノマー
を、通常は20〜100重量部、好ましい40〜100
重量部、スチレン系モノマーを、通常は0重量部以上2
0重量部未満、好ましくは0〜15重量部、ビニル系モ
ノマーを、通常は0〜50重量部、不飽和カルボン酸モ
ノマーを通常は0〜50重量部の量で(共)重合させた共
重合体が使用できる。
【0049】また、芯材粒子がスチレン系樹脂の場合、
スチレン系モノマーを、通常は20〜100重量部、好
ましくは40〜100重量部、(メタ)アクリル酸エステ
ル系モノマーを、通常は0重量部以上20重量部未満、
好ましくは0〜15重量部、ビニル系モノマーを、通常
は0〜50重量部、不飽和カルボン酸モノマーを通常は
0〜50重量部の量で(共)重合させた共重合体が使用で
きる。
【0050】また、芯材粒子が(メタ)アクリル酸エステ
ル系モノマーとスチレン系モノマーとの共重合体である
場合は、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーが、通常
は20〜80重量部、好ましくは40〜60重量部、ス
チレン系モノマーが、通常20〜80重量部、好ましく
は40〜60重量部、ビニル系モノマーを通常は0〜5
0重量部、不飽和カルボン酸モノマーを通常は0〜50
重量部の量で(共)重合させた共重合体が使用できる。
【0051】さらに、本発明ではこのような樹脂粒子に
架橋構造を形成するために二官能あるいは多官能モノマ
ーを使用することが好ましい。そして、芯材粒子の圧縮
破壊強度を本発明のようにするためには(圧縮荷重が2
gf/粒子〜3gf/粒子の範囲の荷重値に達した時点
で導電性粒子が圧潰するようにする)ためには、この二
官能あるは多官能モノマーの使用量を調整して適度に架
橋構造を形成する。具体的には上記のような圧縮破壊強
度を達成するためには、二官能あるいは多官能モノマー
を通常は0.1〜50重量部、好ましくは1〜20重量
部の量で使用する。
【0052】上記の例は、単一の粒子の圧縮破壊強度を
本発明の範囲内に調整する方法の一例であり、このよう
な二官能あるいは多官能モノマーを使用する方法に限ら
ず、他の方法を採用することもできる。例えば、本発明
で使用する芯材粒子の1/3〜1/100程度の粒子径
を有する樹脂粒子を製造し、これらを凝集させて平均粒
子径が2〜30μm程度の凝集粒子を製造する。こうし
た凝集粒子は、個々の粒子が吸着力等の比較的弱い係合
力で結合されており、このような凝集粒子の内圧縮破壊
強度が、4kgf/mm2以下、好ましくは3kgf/
mm2以下の粒子を使用することができる。
【0053】また、中空樹脂粒子は例えば樹脂の厚さを
薄くすれば圧縮破壊強度を低くすることができ、本発明
では中空樹脂粒子の内で、例えば樹脂の厚さを薄くして
圧縮破壊強度を4kgf/mm2以下、好ましくは3kgf/mm2
下に調整した中空樹脂粒子を使用することができる。さ
らに、こうした中空樹脂粒子の場合には、樹脂の厚さを
調整する代わりに、あるいは樹脂の厚さを調整すると共
に、上述のように二官能あるいは多官能モノマーを共重
合させることにより、圧縮破壊強度を調整することもで
きる。
【0054】このように、本発明の導電性粒子1の芯材
粒子2には、圧縮荷重を加えるとき、該導電性粒子の圧
縮変形率が5〜40%の範囲において、圧縮変形率が急
激に増加する変曲点を有する圧縮変形特性を具備するも
の、換言すれば、常温下で、圧縮荷重が1gf/粒子〜
3gf/粒子までは硬い弾性球としての特性を有してい
るが、圧縮荷重が1gf/粒子〜3gf/粒子に達した
時点で、圧潰し、塑性変形する圧縮変形特性を有するも
のであれば、任意の材料を用いることができる。
【0055】本発明の導電性粒子1(芯材粒子2)は、上
記のような圧縮変形特性を有していることによって、後
述のように、この導電性粒子1を含有する異方導電性接
着材(異方性導電膜,異方性導電フィルム)を用いて、電
極間を導電接着するなどの場合にも、電極あるいは基板
を変形させたりあるいは電極あるいは基板に損傷を与え
ることがない。
【0056】また、本発明の導電性粒子1において、芯
材粒子2の表面に形成されている導電性層3は、導電性
金属、これらの金属を含有する合金、導電性セラミッ
ク、導電性金属酸化物またはその他の導電性材料から形
成されている。
【0057】導電性金属の例としては、Zn、Al、S
b、U、Cd、Ga、Ca、Au、Ag、Co、Sn、
Se、Fe、Cu、Th、Pb、Ni、Pd、Beおよ
びMgを挙げることができる。また上記金属は単独で用
いてもよいし、2種類以上を用いてもよく、さらに他の
元素、化合物(例えばハンダ)等を添加してもよい。導電
性セラミックの例としては、Vo2、Ru2O、SiC、
ZrO2、Ta2N、ZrN、NbN、VN、TiB2
ZrB、HfB2、TaB2、MoB2、CrB2、B
4C、MoB、ZrC、VCおよびTiCを挙げること
ができる。また、上記以外の導電性材料としてカーボン
およびグラファイトのような炭素粒子、ならびにITO
等を挙げることができる。
【0058】このような導電性材料の中でも、特に、導
電性層3に金を含有させることが好ましい。導電性層3
に金を含有させることにより、電気抵抗値が低くなると
共に、展延性が良好になり、良好な導電性を得ることが
できる。また、金は硬度が低いので、後述のように、こ
の導電性粒子1を含有する異方導電性接着材(異方性導
電膜,異方性導電フィルム)を用いて、電極間を導電接着
するなどの場合にも、電極などに損傷を与えることも少
ない。
【0059】特に、導電性層3として、図4に示すよう
に、例えば、ニッケル(Ni)金属層3aの表面に金(A
u)層3bが形成されたもの(金(Au)によって置換され
たもの)を用いるのが好ましい。
【0060】上記のような各種の導電性層3は、蒸着
法、イオンスパッタリング法、無電解めっき法、溶射法
などの物理的方法、官能基を有する樹脂芯材表面に導電
性材料を科学的に結合させる化学的方法、界面活性剤等
を用いて芯剤の表面に導電性材料を吸着させる方法、芯
材を形成する際に導電性粒子を反応系に共存させて芯材
の表面に導電性粒子を析出させながら芯材と導電性層と
を同時に形成する方法などにより形成することができ
る。特に無電解めっき法によりこの導電性層を形成する
ことが好ましく、無電解めっきの前処理工程でのパシジ
ウム濃度を従来の方法よりも高くする等により、無電解
めっき工程での酸化還元反応を促進すると良い。このよ
うな導電性層は単層である必要はなく、複数の層が積層
されていてもよい。
【0061】このような導電性層3の厚さは、通常は
0.01〜10.0μm、好ましくは0.05〜5μ
m、さらに好ましくは0.2〜2μmの範囲内にある。
この複合粒子の表面には、さらに絶縁性樹脂からなる絶
縁層が形成されていてもよい。絶縁層を形成する方法と
して例えば、ハイブリダイゼーションシステムによりポ
リフッ化ビニリデンからなる不連続な絶縁層を形成する
方法の例を示すと、導電性粒子100重量部に対して2
〜8重量部のポリフッ化ビニリデンを用い、85〜11
5℃の温度で5〜10分間処理する。この絶縁層の厚さ
は通常は0.1〜0.5μm程度である。なお、この絶
縁層は導電性粒子の表面を不完全に被覆するものであっ
てもよい。
【0062】以上のように、本発明の導電性粒子1は、
上述したような圧縮変形特性を有していることによっ
て、後述のように、この導電性粒子1を含有する異方導
電性接着材(異方性導電膜)を用いて、電極間を導電接着
するなどの場合にも、電極あるいは基板を変形させたり
あるいは電極あるいは基板に損傷を与えることがない。
【0063】なお、本発明の導電性粒子1を後述のよう
に異方導電性接着材(異方性導電膜)に用いる場合、導電
性粒子1は、通常2〜50μm、好ましくは5〜30μ
mの平均粒子径を有しているのが良い。
【0064】図5は本発明に係る異方導電性接着材の構
成例を示す図である。なお、図5の例では、異方導電性
接着材11は、フィルム状の膜(異方性導電膜,異方性
導電フィルム)として構成されている。図5を参照する
と、この異方導電性接着材11は、絶縁性接着剤12中
に所定の割合で導電性粒子1が分散されたものとなって
いる。
【0065】具体的に、導電性粒子1は、異方導電性接
着材11が異方導電接着材としての機能を発揮すること
ができるような密度で(すなわち、この異方導電性接着
材11を用いて、例えば、表面に配線パターンが形成さ
れた2枚の配線基板を、各基板の配線パターンが対面し
た状態で接着するときに、同一基板の配線パターン間は
絶縁すると共に、対面する配線パターン間での電気導通
性を確保する(横方向には絶縁性を確保し、縦方向にの
み導電性を確保する)機能を発揮できるような密度で)、
絶縁性接着剤12中に分散されている。より具体的に
は、異方導電性接着材11では、絶縁性接着剤12中
に、本発明の導電性粒子1が50〜5000個/m
2、好ましくは100〜3000個/mm2、より好ま
しくは300〜1000個/mm2の量で分散されてい
る。
【0066】また、図5の異方導電性接着材11に含有
されている導電性粒子1には、前述した本発明の導電性
粒子1が用いられている。すなわち、この異方導電性接
着材11に含有されている導電性粒子1は、芯材粒子2
の表面に導電性層3が形成されており、圧縮荷重を加え
るとき、該導電性粒子の圧縮変形率が5〜40%の範囲
において、圧縮変形率が急激に増加する変曲点を有して
いる特性を具備しているもの(常温下で、圧縮荷重が2
gf/粒子〜3gf/粒子までは硬い弾性球としての特
性を有しており、圧縮荷重が2gf/粒子〜3gf/粒
子に達した時点で、圧潰し、塑性変形する圧縮変形特性
を有するもの)となっている。
【0067】より具体的に、この導電性粒子1は、芯材
粒子2が、所定の樹脂材料で形成され、また、導電性層
3が、芯材粒子2の表面全面に所定の金属材料がコーテ
ィングされて形成されており、圧縮荷重が2gf/粒子
〜3gf/粒子の荷重値で導電性粒子1が圧潰し、塑性
変形することにより、圧縮変形率が急激に増加する変曲
点を有しているものとなっている。
【0068】より具体的に、この導電性粒子1は、Fを
圧縮荷重(kgf)とし、Sを圧縮変形量(mm)とし、R
を粒子半径(mm)とし、導電性粒子1個の圧縮弾性変形
特性を、K=(3/21/2)・(S-3/2)・(R-1/2)・Fで
表わす場合、導電性粒子の圧縮変形率が40%であると
きの上記K値が10〜100(kgf/mm2)となって
いる。
【0069】すなわち、上記圧縮変形特性をもつ導電性
粒子1は、異方導電性接着材11を用いて電極間などを
加熱圧着する際に、確実に圧潰される粒子である。すな
わち、本発明の導電性粒子1を形成する芯材粒子2は、
120〜170℃の温度で10〜30kg/cm2の圧
力で1〜10秒間加圧することにより確実に圧潰され、
圧力を解除してもその形態はもとには戻らない特性のも
のとなっている。
【0070】また、導電性粒子1は、通常2〜50μ
m、好ましくは5〜30μmの平均粒子径を有してい
る。また、導電性粒子1のCV値は、20%以下である
ことが好ましく、さらに15%以下であることが特に好
ましい。なお、ここで、CV値とは、異方導電性接着材
11中に含有(分散)されている各導電性粒子1の粒子径
の平均値(平均粒子径)AVと各導電性粒子1の粒子径の
標準偏差σとの比(σ/AV)を意味しており、異方導電
性接着材11中に含有される導電性粒子1のCV値は、
できる限り、小さい方が良い。すなわち、異方導電性接
着材11に使用される導電性粒子1としては、できる限
り、粒子径が揃っているのが良い。
【0071】また、図5の異方導電性接着材11におい
て、絶縁性接着剤12としては、例えば(メタ)アクリル
系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリエステル系接着剤、
ウレタン系接着剤およびゴム系接着剤を用いることがで
きる。特に本発明においては(メタ)アクリル系樹脂接着
剤を使用することが好ましい。
【0072】このアクリル系樹脂接着剤例としては、
(メタ)アクリル酸エステルと、これと共重合可能な反応
性二重結合を有する化合物との共重合体を挙げることが
できる。ここで使用される(メタ)アクリル酸エステルの
例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブチ
ル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロロ-2-ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルモノ(メタ)アクリレート、メトキシエチル(メタ)アク
リレート、エトキシエチル(メタ)アクリレート、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびグリシジル
(メタ)アクリレートを挙げることができる。
【0073】上記のような(メタ)アクリル酸エステルと
共重合可能な反応性二重結合を有する化合物の例として
は、不飽和カルボン酸モノマー、スチレン系モノマーお
よびビニル系モノマー等を挙げることができる。
【0074】ここで、不飽和カルボン酸モノマーの例と
しては、アクリル酸、(メタ)アクリル酸、α-エチルア
クリル酸、クロトン酸、α-メチルクロトン酸、α-エチ
ルクロトン酸、イソクロトン酸、チグリン酸およびウン
ゲリカ酸などの付加重合性不飽和脂肪族モノカルボン
酸;マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン
酸、メサコン酸、グルタコン酸およびジヒドロムコン酸
などの付加重合性不飽和脂肪族ジカルボン酸をあげるこ
とができる。
【0075】また、スチレン系モノマーの例としては、
スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメ
チルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、ト
リエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレ
ン、ヘキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチ
ルスチレン等のアルキルスチレン;フロロスチレン、ク
ロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレンおよ
びヨードスチレンなどのハロゲン化スチレン;さらに、
ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチ
レンを挙げることができる。
【0076】さらに、ビニル系モノマーの例としては、
ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルカルパゾー
ル、ジビニルベンゼン、ビニルアセテートおよびアクリ
ロニトリル;ブタジエン、イソプレンおよびクロロプレ
ン等の共役ジエンモノマー;塩化ビニルおよび臭化ビニ
ル等のハロゲン化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲン
化ビニリデンを挙げることができる。
【0077】(メタ)アクリル系樹脂接着剤は、上記の
(メタ)アクリル酸エステルを通常は60〜90重量部、
これ以外のモノマーを通常は10〜40重量部の量で共
重合させて製造される。
【0078】このようなアクリル系接着剤は、通常の方
法により製造することができる。例えば上記単量体を有
機溶剤に溶解または分散させ、この溶液または分散液を
窒素ガスのような不活性ガス置換された反応器中で反応
させることにより製造することができる。ここで使用さ
れる有機溶媒の例としては、トルエンおよびキシレン等
の芳香族炭化水素類、n-ヘキサン等の脂肪族炭化水素
類、酢酸エチルおよび酢酸ブチル等のエステル類、n-
プロピルアルコールおよびi-プロピルアルコール等の
脂肪族アルコール類、メチルエチルケトン、メチルイソ
ブチルケトンおよびシクロヘキサノン等のケトン類を挙
げることができる。上記反応で有機溶媒は(メタ)アクリ
ル系樹脂接着剤形成原料100重量部に対して、通常
は、100〜250重量部の量で使用される。
【0079】この反応は、重合開始剤の存在下に加熱す
ることにより行なわれる。ここで使用される反応開始剤
の例としては、アゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイ
ルパーオキサイド、ジ-tert-ブチルパーオキサイドおよ
びクメンハイドロパーオキサイド等を挙げることができ
る。この重合開始剤は、原料モノマー100重量部に対
して通常は0.01〜5重量部の量で使用される。
【0080】上記のような有機溶剤中における重合反応
は、反応液を通常は60〜75℃に加熱し、通常は2〜
10時間、好ましくは4〜8時間行なわれる。こうして
製造された(メタ)アクリル系樹脂接着剤の重量平均分子
量は通常は10万〜100万の範囲内にある。
【0081】このようなアクリル系接着剤中にはアルキ
ルフェノール、テルペンフェノール、変性ロジン、キシ
レン樹脂のような熱可塑性樹脂を配合してもよく、また
エポキシ樹脂等の反応硬化性樹脂を配合しても良く、さ
らにこうした反応硬化性樹脂のイミダゾール化合物のよ
うな硬化剤を配合することもできる。
【0082】そして、本発明の異方導電性接着材11で
は、上記のような絶縁性接着剤12に導電性粒子1が5
0〜5000個/mm2、好ましくは100〜3000
個/mm2、より好ましくは300〜1000個/mm2
の量で分散されていることで、異方性のある導電接着を
行なわせることが可能となる。
【0083】さらに、本発明で使用される絶縁性接着剤
12中には、フィラーを配合することが好ましい。ここ
でフィラーとしては絶縁性無機粒子が好ましく、この例
としては、酸化チタン、二酸化珪素、炭酸カルシウム、
リン酸カルシウム、酸化アルミニウムおよび酸化アンチ
モンを挙げることができる。この絶縁性無機粒子は、通
常は0.01〜5μmの平均粒子径を有している。この
絶縁性無機粒子は単独であるいは組み合わせて使用する
ことができる。
【0084】この絶縁性無機粒子は、接着剤中の樹脂成
分100重量部に対して、通常は10〜100重量部、
好ましくは50〜80重量部の量で使用される。
【0085】フィラーとして絶縁性無機粒子を上記の量
で配合することにより、接着剤12の流動性を調整する
ことができ、接着後に加熱しても接着剤12が逆流して
導通性を阻害することが少なくなる。また、例えば2枚
の基板を対面させて、各基板上の配線パターン間を導電
接着する際に、基板の端部からの接着剤12のはみだし
を防止することができる。このようにシリコン樹脂粉末
および/または二酸化珪素を使用することにより、本発
明の異方導電性接着材11の耐応力に対する接着信頼性
および導通信頼性が向上する。
【0086】このように、本発明の異方導電性接着材1
1(異方性導電膜,異方性導電フィルム)は、上記各成分
を混合することにより製造することができる。
【0087】また、本発明の異方導電性接着材11は、
これを異方性導電膜(フィルム)として構成する場合、膜
(シート)の厚さを10〜50μmの範囲内にすることが
好ましい。なお、本発明の異方導電性接着材11をシー
ト状にするには、例えば、ナイフコーター、コンマコー
ター、リバースロールコーターおよびグラビアコーター
等を使用することができる。
【0088】シート状に形成された本発明の異方導電性
接着材11(すなわち、異方性導電膜)は、例えば図6に
示すようにして使用することができる。すなわち、図6
(a),(b)には、本発明の異方性導電膜を用いた基板の
接着例が模式的に示されている。
【0089】図6(a),(b)の例では、先ず、図6(a)
に示すように、表面に配線パターン19a,19bが形
成された2枚の基板18a,18bを、この間に配線パ
ターン19a,19bが対面するように配置し、この配
線パターン19a,19bの間にシート状に成形された
本発明の異方導電性接着材11(異方性導電膜)を挟み込
む。なお、この異方性導電膜11は、例えば、アクリル
系接着剤からなる絶縁性接着剤12中に、前述のような
圧縮変形特性の本発明の導電性粒子1が分散され、さら
に、フィラー16が分散されたものとなっている。
【0090】このように異方性導電膜11が配置された
基板18a,18bを、例えば120℃〜170℃の温
度下で、図6(a)に示す矢印方向に、30〜100kg
/cm2の圧力で加圧して接着すると、図6(b)に示す
ように、配線パターン19a,19bの間にある導電性
粒子1が最も高い圧力を受けて、この導電性粒子1が圧
潰する。導電性粒子1が圧潰した状態を図7により詳細
に示す。図7において、1bは圧潰していない導電性粒
子であり、1aが圧潰した導電性粒子である。
【0091】この加熱圧着の際に基板にかかる圧力は、
一般に30〜100kg/cm2であるが、本発明の導
電性粒子1は、10〜30kg/cm2の加圧で圧潰す
る。そして、配線パターンの形成されている部分では、
配線パターン19aと配線パターン19bによって圧潰
された導電性粒子1aにより配線パターン19aと19
bとが導通する。他方、配線パターンが形成されていな
い部分にある粒子1bにはこうした圧力がかからないの
で、良好な絶縁性を示す。このようにして、異方性導電
接着を行なうことができる。
【0092】上述の説明では、本発明の異方導電性接着
材11をシート状にして(異方性導電膜にして)使用する
態様を示したが、本発明の異方導電性接着材11に適当
な溶剤を含有することにより、これをペイスト状で使用
することもできる。このペイスト状の異方導電性接着材
11は、例えば、スクリーンコータ等を利用して基板上
に塗布して上記と同様にして異方導電性接着材として使
用することができる。すなわち、本発明の異方導電性接
着材11は、シート状(フィルム状)のみならず、ペイス
ト状など種々の形態で使用することができる。
【0093】本発明の異方導電性接着材11は、これに
含有される導電性粒子1が、前述のように、圧縮荷重が
比較的小さい初期の段階では、上記のように硬い弾性球
としての特性を有しているが、圧縮荷重がある程度大き
くなると、急激に圧潰し、塑性変形する特性を有してい
るので、通常の加圧圧着操作の際に加える圧力よりも低
い圧力で圧潰する。従って、本発明の異方導電性接着材
11を用いて、フィルム液晶に形成された電極、フレキ
シブルプリント基板に形成された電極について異方性導
電接着を行なう際に、これらの電極や基板を変形させた
り損傷を与えることがない。
【0094】従って、本発明の異方導電性接着材は、硬
質のガラス基板を2枚対面させ、2枚のガラス基板上に
それぞれ形成されている配線パターン間を異方導電接続
するときに用いることはもちろん、樹脂フィルム基板な
どの柔らかな(可撓性のある)基板を2枚対面させ、2枚
の柔らかな基板上にそれぞれ形成されている配線パター
ン間を異方導電接着するときにも好適に使用することが
でき、特に、ポリマーフィルムを基板として用いた液晶
表示素子の作製に適している。
【0095】すなわち、近年、PDA(携帯情報端末),
携帯電話等の携帯機器におけるマンマシンインタフェー
スとなるディスプレイとして、薄型、軽量、割れないな
どの特徴を有するポリマーフィルムを基板として用いた
液晶表示素子が注目を集めている。図8はこの種の液晶
表示素子(液晶表示装置)の一例を示す概略平面図、図9
は図8のA−A線における断面図である。
【0096】図8,図9を参照すると、第1のポリマー
フィルム基板21の表面には、一定の間隔を隔てて形成
されたストライプ状のITO電極(配線パターン)22
と、配向膜23とが形成され、また、第1のポリマーフ
ィルム基板21の裏面には、偏光板24,反射板25が
順次に形成されている。また、第2のポリマーフィルム
基板31の表面には、一定の間隔を隔てて形成されたス
トライプ状のITO電極(配線パターン)32と、配向膜
33とが形成され、第2のポリマーフィルム基板31の
裏面には偏光板34が形成されている。
【0097】ここで、第1のポリマーフィルム基板2
1,第2のポリマーフィルム基板31は、例えば、ポリ
カーボネート(PC),ポリエーテルサルフォン(PE
S),あるいはポリサルフォン(PS)などの材料によ
り、例えば、0.1〜0.2mmの厚さで形成されてい
る。
【0098】また、第1のポリマーフィルム基板21の
表面には、シール材26が設けられ、また、第2のポリ
マーフィルム基板31の表面には(配向膜33の表面に
は)、一定の間隔でギャップ材(スペーサ)35が配置さ
れている。
【0099】なお、ここで、第1のポリマーフィルム基
板21、および、この基板21に形成されているITO
電極22,配向膜23,シール材26,偏光板24,反
射板25を、総称して、下側基板20と呼び、また、第
2のポリマーフィルム基板31、および、この基板31
に形成されているITO電極32,配向膜33,ギャッ
プ材35,偏光板34を、総称して、上側基板30と呼
ぶ。
【0100】図8,図9の例では、下側基板20と上側
基板30とを、ストライプ状のITO電極22の配線パ
ターンとITO電極32の配線パターンとが互いに直交
する仕方で、また、ITO電極22の一部,ITO電極
32の一部がそれぞれ露出するように、対面(対向)させ
て、加熱圧着し、これを液晶表示素子用基板としてい
る。すなわち、下側基板20と上側基板30とは、互い
にギャップ材(スペーサ)35の厚さによって定まる間隔
を隔てて対向し、また、下側基板20と上側基板30と
は、ITO電極22の一部,ITO電極32の一部を露
出させるような仕方で、下側基板20と上側基板30の
互いの周縁が、液晶注入部40を除いて、シール材26
によってシール(密封)され、これによって、液晶表示素
子用基板として作製されている。
【0101】このような液晶表示用基板では、下側基板
20と上側基板30との間のギャップ材35によって隔
てられた間隙に、液晶注入部40から液晶材料を注入
し、しかる後、液晶注入部40を封止剤で封止すること
で、これを液晶表示素子として作製できる。
【0102】このように作製された液晶表示素子では、
ストライプ状のITO電極22とストライプ状のITO
電極23との交差部分(配線パターンの交差部分)を液晶
表示画面の1つのドットとして機能させることができ
る。すなわち、露出しているITO電極22,ITO電
極32の各部分に所定の駆動信号を印加することで、I
TO電極22,ITO電極32の交差部分の液晶の配向
状態を変化させ、上側基板30の側から見たときに、こ
の画面上に所定の文字や図形などを表示させたりするこ
とができる。
【0103】換言すれば、図8,図9の構成例におい
て、下側基板20上に露出しているITO電極22の部
分と、上側基板30上に露出しているITO電極32の
部分とは、それぞれ、外部引き出し用配線電極(下側電
極取り出し部)42,外部引き出し用配線電極(上側電極
取り出し部)43として機能し、通常は、これらの部分
に、駆動回路デバイスからの駆動信号をそれぞれ与える
ことで、表示を行なわせることができる。このため、外
部引き出し用配線電極(下側電極取り出し部)42,外部
引き出し用配線電極(上側電極取り出し部)43には、通
常、駆動回路デバイス用のフレキシブル配線電極端子が
熱圧着接続される。すなわち、駆動回路基板上の電極端
子)が熱圧着接続される。
【0104】なお、図8,図9の構成例では、外部引き
出し用配線電極(電極取り出し部)42,43が下側基板
20と上側基板30とのそれぞれに設けられた、所謂、
両側電極取り出し型式のものとなっているが、外部引き
出し用配線電極(電極取り出し部)42,43の両方を、
下側基板20あるいは上側基板30のいずれか一方にの
み設ける構成のものとすることもできる(すなわち、所
謂、片側電極取り出し型式のものとすることもでき
る)。
【0105】図10は片側電極取り出し型式の液晶表示
素子(液晶表示装置)の一例を示す概略平面図、図11は
図10のB−B線における断面図である。図10のよう
に片側電極取り出し型式のものとするときには、例え
ば、下側基板20上のストライプ状のITO電極22の
配線パターンを、例えばシール材26の直前で上側基板
30上のストライプ状のITO電極32の配線パターン
と平行となるように直角に曲げ、下側基板20上のIT
O電極22のこの配線パターンを、シール材26中に穿
設されている上下導通部(スルーホール)29を介して上
側基板30上に延ばし(図11を参照)、上側基板30上
において、ITO電極32の配線パターンとともに露出
させて、外部引き出し用配線電極(電極取り出し部)42
として構成することができる。すなわち、上側基板30
上に、外部引き出し用配線電極(電極取り出し部)42,
43の両方を設けることができる。
【0106】ところで、図8,図9のような両側電極取
り出し型式のものであっても、また、図10,図11の
ような片側電極取り出し型式のものであっても、外部引
き出し用配線電極(電極取り出し部)42,43には、前
述のように、通常、駆動回路デバイス用のフレキシブル
配線電極端子(すなわち、駆動回路基板上の電極端子)が
熱圧着接続される。この熱圧着接続を行なうのに、前述
した本発明の異方導電性接着材(異方性導電膜)11を用
いることができる。
【0107】図12は、液晶表示素子用基板の外部引き
出し用配線電極(電極取り出し部)と駆動回路デバイス用
のフレキシブル配線電極端子との熱圧着接続を本発明の
異方導電性接着材(異方性導電膜)11を用いて行なう方
法の一例を示す図である。なお、図12では、図8,図
9のような両側電極取り出し型式の液晶表示素子におい
て、下側基板20上の外部引き出し用配線電極(下側電
極取り出し部)42に、駆動回路基板51上の電極端子
52が熱圧着接続される場合が示されている。また、図
12の例では、異方導電性接着材(異方性導電膜)11に
は、セパレータ60が予め貼付られている。
【0108】図12を参照すると、先ず、下側基板20
上の外部引き出し用配線電極(下側電極取り出し部)42
上に、本発明の異方導電性接着材(異方性導電膜)11を
載置し、例えば60℃〜80℃の温度で、異方導電性接
着材(異方性導電膜)11を下側基板20上の外部引き出
し用配線電極(下側電極取り出し部)42に熱圧着する
(図12(a))。なお、このとき、セパレータ60は、異
方導電性接着材(異方性導電膜)11から剥離される。
【0109】しかる後、この異方導電性接着材(異方性
導電膜)11を介して、下側基板20上の外部引き出し
用配線電極(下側電極取り出し部)42上に、駆動回路基
板51上の電極端子52を位置決めする(図12(b))。
このように位置決めを行なった後、下側基板20に対
し、異方導電性接着材(異方性導電膜)11を介して、駆
動回路基板51を熱圧着する(図12(c))。なお、この
熱圧着処理は、仮処理と本処理との2段階に分けて行な
うことができ、本処理は、例えば、110℃〜150℃
(好適には約130℃)の温度、2〜4MPa(好適には
約3MPa)の圧力で、約5〜15秒間(好適には約10
秒間)にわたって行なうことができる。
【0110】このような熱圧着処理によって、下側基板
20と駆動回路基板51との間の異方導電性接着材(異
方性導電膜)11は、図6(b),図7に示したと同様の
状態となる。すなわち、下側基板20上の外部引き出し
用配線電極42と駆動回路基板51上の電極端子52と
が存在する部分では、下側基板20上の外部引き出し用
配線電極42と駆動回路基板51上の電極端子52とに
よって圧潰された導電性粒子1aにより下側基板20上
の外部引き出し用配線電極42と駆動回路基板51上の
電極端子52とが導通する。他方、下側基板20上の外
部引き出し用配線電極42と駆動回路基板51上の電極
端子52とが存在しない部分にある粒子1bにはこうし
た圧力がかからないので、良好な絶縁性を示す。このよ
うにして、異方性導電接着を行なうことができる。
【0111】ところで、本発明では、異方導電性接着材
11は、これに含有される導電性粒子1が、図2の圧縮
変形特性C1のような圧縮変形特性(圧縮荷重が比較的小
さい初期の段階では、上記のように硬い弾性球としての
特性を有しているが、圧縮荷重がある程度大きくなる
と、急激に圧潰し、塑性変形する特性)を有しているの
で、通常の加圧圧着操作の際に加える圧力よりも低い圧
力で圧潰する。具体的に、下側基板20上の外部引き出
し用配線電極42に対し、異方導電性接着材(異方性導
電膜)11を介して、駆動回路基板51上の電極端子5
2を熱圧着するときに、熱圧着時の異方導電性接着材の
導電性粒子の圧縮変形率は、20〜80%程度のもので
ある。
【0112】図13(a),(b),(c)には、図2の圧縮
変形特性C1,C2,C3を有する導電性粒子をそれぞれ
用いて、下側基板20上の外部引き出し用配線電極42
と駆動回路基板51上の電極端子52との間の導電接着
を行なうときの概略が示されている。
【0113】圧縮変形特性がC2の従来の導電性粒子
は、前述のように、圧縮荷重に対する圧縮変形量,圧縮
変形率が大きい特性のものとなっているので(すなわ
ち、軟らかい弾性球としての特性を有しているので)、
図13(b)に示すように、下側基板20上の外部引き出
し用配線電極42と駆動回路基板51上の電極端子52
との間で熱圧着を行なうとき、導電性粒子が容易に変形
してしまい、下側基板20上の外部引き出し用配線電極
42,駆動回路基板51上の電極端子52と導電性粒子
1との間に、絶縁性接着剤(バインダ)12が残された状
態になり(導電性粒子1が下側基板20上の外部引き出
し用配線電極42と駆動回路基板51上の電極端子52
とに直接接触する割合いが低減し)、良好な導電接着を
図ることができない。
【0114】また、圧縮変形特性がC3の従来の導電性
粒子は、前述のように、圧縮荷重に対する圧縮変形量,
圧縮変形率が小さい特性のものとなっているが(すなわ
ち、硬い弾性球としての特性を有しているが)、この硬
い弾性球としての特性は、圧縮荷重が相当大きい範囲ま
で保持されるので、図13(c)に示すように、下側基板
20上の外部引き出し用配線電極42と駆動回路基板5
1上の電極端子52との間で熱圧着を行なうとき、圧縮
荷重が相当大きくなるまで、硬い導電性粒子1が圧潰せ
ずに、基板20や電極42,52などを変形させたり損
傷を与えてしまう(例えば、ITO電極にクラックが生
じたりする)。
【0115】これに対し、圧縮変形特性がC1の本発明
の導電性粒子1は、図13(a)に示すように、下側基板
20上の外部引き出し用配線電極(下側電極取り出し部)
42と駆動回路デバイス用のフレキシブル配線電極端子
(すなわち、駆動回路基板51上の電極端子52)との間
で熱圧着を行なうとき、初期の硬さによって導電性粒子
1が電極に直接接触する割合いが非常に多くなり、ま
た、この段階で、導電性粒子1が圧潰することによっ
て、基板20や電極42,52などを変形,損傷させず
に済み、また、この圧潰によって、基板20や電極4
2,52などを変形,損傷させずに導電性粒子1と電極
42,52との接触面積を増加させることができる。
【0116】このように、圧縮変形特性がC1の本発明
の導電性粒子1およびそれを用いた異方導電性接着材
(異方性導電膜)11を用いることによって、下側基板2
0上の外部引き出し用配線電極42と駆動回路基板51
上の電極端子52との間の導電接着を、極めて信頼性良
く行なうことができる。
【0117】さらに、本発明の異方導電性接着材(異方
性導電膜)11を、例えば下側基板20上の外部引き出
し用配線電極(下側電極取り出し部)42と駆動回路デバ
イス用のフレキシブル配線電極端子(すなわち、駆動回
路基板51上の電極端子52)との異方性導電接着に用
いる場合、本発明の異方導電性接着材(異方性導電膜)1
1を図14に示すように、導電性粒子1の粒子径Dと絶
縁性接着剤(バインダ)12の膜厚Tとの関係がD≧Tと
なるように、構成するのが良い。
【0118】より具体的に、絶縁性接着剤(バインダ)1
2の厚さTは、熱圧着時に、下側基板20上の外部引き
出し用配線電極42と駆動回路基板51上の電極端子5
2との間の間隙が本発明の異方導電性接着材(異方性導
電膜)11でほぼ完全に埋められ、かつ、余分な接着剤
(バインダ)12が下側基板20と駆動回路基板51との
間から溢れない程度のものであるのが良い。
【0119】このように、導電性粒子1の粒子径Dと絶
縁性接着剤(バインダ)12の膜厚Tとの関係がD≧Tの
ように構成されていることによって、熱圧着時に、導電
性粒子1と電極42,52との間に接着剤(バインダ)1
2が残る割合いをより一層低減でき、より確実に、下側
基板20と駆動回路基板51上の電極端子52との間の
異方性導電接着が可能となる。さらに、この場合には、
熱圧着時に、余分な接着剤(バインダ)12が基板から溢
れるのを防止できる。
【0120】このように、本発明では、異方導電性接着
材11に含有されている導電性粒子1が、圧縮荷重が比
較的小さい初期の段階では、上記のように硬い弾性球と
しての特性を有していることにより、下側基板20上の
外部引き出し用配線電極42,駆動回路基板51上の電
極端子52と導電性粒子1との間に、絶縁性接着剤(バ
インダ)12が残る割合いを著しく低減することがで
き、導電性粒子1を介して、下側基板20上の外部引き
出し用配線電極42と駆動回路基板51上の電極端子5
2との間の導通を確実に図ることができる。また、本発
明の導電性粒子1は、圧縮荷重が比較的小さい初期の段
階を過ぎると、急激に圧潰し、塑性変形する特性を有し
ているので、基板20がポリマーフィルムなどの柔らか
い材料のものであっても、導電性粒子1によって、基板
20や電極42,52などを変形させたり損傷させたり
することがない。そして、導電性粒子1が圧縮荷重が比
較的小さい初期の段階を過ぎた段階で圧潰し、塑性変形
することで、基板20や電極42,52などを変形させ
たり損傷させたりすることなく、導電性粒子1の電極4
2,電極52に対する接触面積を増加させることができ
る。この結果、下側基板20上の外部引き出し用配線電
極42と駆動回路基板51上の電極端子52との間の導
電性粒子1を介した抵抗(接触抵抗)を小さなものにする
ことができる。
【0121】すなわち、本発明の導電性粒子1を含有す
る異方導電性接着材11を用いることで、電極と導電性
粒子との接触面積を確保できるとともに、導電性粒子と
接触するポリマーフィルム基板上のITO電極のクラッ
クの発生などを著しく低減することができる。また、こ
のことから、下側基板20上の外部引き出し用配線電極
42のピッチ(ITO電極のピッチ)が例えば200μm
程度の微細な配線パターンのものである場合にも、下側
基板20と駆動回路基板51上の電極端子52との間の
異方性導電接着を信頼性良く行なうことが可能となる。
【0122】なお、上述の例では、図8,図9のような
両側電極取り出し型式の液晶表示素子において、下側基
板20上の外部引き出し用配線電極(下側電極取り出し
部)42と駆動回路デバイス用のフレキシブル配線電極
端子(すなわち、駆動回路基板51上の電極端子52)と
を熱圧着接続する場合について説明したが、図8,図9
のような両側電極取り出し型式の液晶表示素子におい
て、上側基板30上の外部引き出し用配線電極(下側電
極取り出し部)43に、駆動回路デバイス用のフレキシ
ブル配線電極端子(すなわち、駆動回路基板上の電極端
子)を熱圧着接続する場合についても、上述したと全く
同様の仕方で行なうことができ、また、図10,図11
のような片側電極取り出し型式の液晶表示素子におい
て、例えば上側基板30上の外部引き出し用配線電極
(下側電極取り出し部)42,43に、駆動回路デバイス
用のフレキシブル配線電極端子(すなわち、駆動回路基
板上の電極端子)を熱圧着接続する場合についても、上
述したと全く同様の仕方で、行なうことができる。
【0123】このように、本発明の導電性粒子1は、こ
れを圧潰するために過度の圧力をかける必要がないの
で、この導電性粒子1を含有する異方導電性接着材11
を用いて、例えば、フィルム液晶に形成された電極、フ
レキシブルプリント基板に形成された電極について異方
性導電接着を行なう際に、電極あるいは基板を変形させ
たりあるいは損傷を与えることがない。
【0124】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1乃至請
求項9記載の発明によれば、導電性粒子が、圧縮荷重が
比較的小さい初期の段階では、硬い弾性球としての特性
を有し、圧縮荷重が比較的小さい初期の段階を過ぎる
と、急激に圧潰し、塑性変形する特性を有していること
により、この導電性粒子を含有する異方導電性接着材を
用いて、例えばポリマーフィルムのような柔らかい基板
上の外部引き出し用配線電極(下側電極取り出し部)と駆
動回路デバイス用のフレキシブル配線電極端子との間を
異方性導電接着する場合にも、基板や電極などを変形,
損傷させずに、信頼性良く異方性導電接着を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る導電性粒子の構成例を示す図であ
る。
【図2】本発明の導電性粒子1の圧縮変形特性C1を従
来の一般的な導電性粒子の圧縮変形特性C2あるいはC3
と対比して概略的に示す図である。
【図3】圧縮加重Fを加える前の導電性粒子の状態,圧
縮加重Fを加えたときの導電性粒子の状態を示す図であ
る。
【図4】本発明に係る導電性粒子のより具体的な構成例
を示す図である。
【図5】本発明に係る異方導電性接着材の構成例を示す
図である。
【図6】本発明の異方導電性接着材を用いた接着方法を
模式的に示す図である。
【図7】本発明の異方導電性接着材を用いて接着された
電極部分の拡大図である。
【図8】液晶表示素子(液晶表示装置)の一例を示す概略
平面図である。
【図9】図8のA−A線における断面図である。
【図10】液晶表示素子(液晶表示装置)の他の例を示す
概略平面図である。
【図11】図10のB−B線における断面図である。
【図12】液晶表示素子用基板の外部引き出し用配線電
極と駆動回路デバイス用のフレキシブル配線電極端子と
の熱圧着接続を本発明の異方導電性接着材を用いて行な
う方法の一例を示す図である。
【図13】図2の圧縮変形特性C1,C2,C3を有する
導電性粒子をそれぞれ用いて、基板上の外部引き出し用
配線電極と駆動回路デバイス用のフレキシブル配線電極
端子との間の導電接着を行なうときの概略を示す図であ
る。
【図14】本発明に係る異方導電性接着材の他の構成例
を示す図である。
【符号の説明】
1 導電性粒子 2 芯材粒子 3 導電性層 11 異方導電性接着材 12 絶縁性接着剤 16 フィラー 20 下側基板 30 上側基板 21 第1のポリマーフィルム基板 31 第2のポリマーフィルム基板 22,32 ITO電極 23,33 配向膜 24,34 偏光板 25 反射板 26 シール材 35 ギャップ材 42 外部引き出し用配線電極(下側電極取り
出し部) 43 外部引き出し用配線電極(上側電極取り
出し部) 51 駆動回路基板 52 電極端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 1/14 H05K 1/14 C // B22F 1/02 B22F 1/02 A (72)発明者 坂田 郁美 埼玉県狭山市上広瀬130 綜研化学株式会 社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材粒子の表面に導電性層が形成されて
    いる導電性粒子において、圧縮荷重を加えるとき、該導
    電性粒子の圧縮変形率が5〜40%の範囲で、圧縮変形
    率が急激に増加する変曲点を有していることを特徴とす
    る導電性粒子。
  2. 【請求項2】 芯材粒子の表面に導電性層が形成されて
    いる導電性粒子において、常温下で、圧縮荷重が2gf
    /粒子〜3gf/粒子までは硬い弾性球としての特性を
    有しており、圧縮荷重が2gf/粒子〜3gf/粒子に
    達した時点で、圧潰し、塑性変形することを特徴とする
    導電性粒子。
  3. 【請求項3】 芯材粒子の表面に導電性層が形成されて
    いる導電性粒子において、該導電性粒子の芯材粒子は、
    所定の樹脂材料で形成されており、また、導電性粒子の
    導電性層は、芯材粒子の表面全面に所定の金属材料がコ
    ーティングされて形成されており、圧縮荷重が2gf/
    粒子〜3gf/粒子の荷重値で導電性粒子が圧潰し、塑
    性変形することにより、圧縮変形率が急激に増加する変
    曲点を有していることを特徴とする導電性粒子。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載の導電性粒子において、Fを圧縮荷重(kgf)と
    し、Sを圧縮変形量(mm)とし、Rを粒子半径(mm)と
    し、導電性粒子1個の圧縮弾性変形特性を、K=(3/
    1/2)・(S-3/2)・(R-1/2)・Fで表わす場合、導電性
    粒子の圧縮変形率が40%であるときの上記K値が10
    〜100(kgf/mm2)であることを特徴とする導電
    性粒子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に
    記載の導電性粒子が、絶縁性接着剤中に所定の割合で分
    散されていることを特徴とする異方導電性接着材。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の異方導電性接着材におい
    て、該異方導電性接着材はフィルム状の膜として構成さ
    れており、この場合、前記導電性粒子の粒子径Dと絶縁
    性接着剤の膜厚Tとの関係がD≧Tであることを特徴と
    する異方導電性接着材。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6記載の異方導電
    性接着材において、絶縁性接着剤中に分散されている導
    電性粒子の平均粒子径が2μm〜30μmの範囲内にあ
    り、かつ、該導電性粒子のCV値が20%以下であるこ
    とを特徴とする異方導電性接着材。
  8. 【請求項8】 樹脂基板を用いた液晶表示素子の外部引
    き出し用配線電極と所定デバイス用のフレキシブル配線
    電極端子とを、請求項5乃至請求項7のいずれか一項に
    記載の異方導電性接着材を用いて熱圧着接続する場合
    に、熱圧着時の前記異方導電性接着材の導電性粒子の圧
    縮変形率が20〜80%であることを特徴とする異方導
    電性接着材。
  9. 【請求項9】 樹脂基板を用いた液晶表示素子の外部引
    き出し用配線電極と所定デバイス用のフレキシブル配線
    電極端子とが、請求項5乃至請求項8のいずれか一項に
    記載の異方導電性接着材を用いて熱圧着接続されている
    ことを特徴とする液晶表示装置。
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