JP2008059914A - 樹脂微粒子及び導電性微粒子 - Google Patents

樹脂微粒子及び導電性微粒子 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロ素子実装において、適度の柔軟性を有し、安定した導通を維持出来る導電性微粒子を得、これを用いた導電性接着剤等を提供する。
【解決手段】導電性微粒子用の樹脂微粒子であって、負荷除荷試験において、約1.42196mN/秒の荷重負荷速度により微粒子を圧縮して、下記式(1):
P=7/96×d2×9.80665/1000 ・・・(1)
[式中、dは微粒子の個数平均粒子径(μm)であり、P(N)は、小数点以下2桁目を四捨五入した値である。]
で表される荷重値P(N)に達したときに50%以上の圧縮率を有し、かつ、微粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率の割合が1回目の圧縮率の80%以上である、樹脂微粒子を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、マイクロ素子実装用の異方性導電接着剤に用いられ得る導電性微粒子、特にその基材としての樹脂微粒子に関する。
異方性導電接着剤は、ベースをなす接着剤樹脂中に導電性微粒子が単分散されたものであり、電極端子の間に挟まれて厚さ方向に加圧された状態で、導電性微粒子が該端子間の電気的接続を実現する。すなわち、異方性導電接着剤は、端子面同士の物理的接続を行うと同時に、対応する端子間の電気的接続を行うものである。
異方性導電接着剤は、一般には、フィルム又はペースト等の状態で、すなわち、異方導電性フィルム(ACF)や異方導電ペースト(ACP)、又は異方性導電インク(ACI)等として供給されている。べースをなす接着剤には、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が用いられている。
異方性導電接着剤は、液晶表示装置(LCD)やプラズマディスプレイ装置(PDP)といった平面表示装置や駆動回路基板等において、表示パネル上や基板上の端子部と外部接続端子との接続や、パネル面又は基板面へのICチップの実装等に用いられている。異方性導電接着剤を用いて、ICチップのパネル面への表面実装(COG; Chip On Glass)や、基板面への表面実装(COB; Chip On Board、COF; Chip On Flexibleboard)、及び半導体表面実装パッケージ等が実現されている。例えば、液晶表示パネル本体とフレキシブル接続基板(FPC)やTCP(Tape Carrier Package: TABとも呼ばれる)との間の接続に用いられる場合、フレキシブル基板の端子部が、テープ状異方性導電接着材を介して、パネル本体周辺部の端子部に貼り付けられる。この貼り付けの際には、対応する端子同士が接続する様に精密な位置合わせが行われると共に、導電性接着材の配置箇所全体にわたって加熱・圧着が行われる。
異方性導電接着剤用の導電微粒子には、金属のみからなる球状の粒子も用いられているが、樹脂微粒子に金属層を被覆したものが、微細端子間の接続等に広く用いられている。この金属層を被覆した樹脂微粒子は、実装時、一般に、150℃以上の高温下、約15〜20kgf(約147.10〜196.133N、1kgf=約9.80665Nとして換算。)/cm2の圧力で圧着される。この圧力を受けて電極端子の間に挟まれて厚さ方向に加圧された微粒子は、適度に変形し、該端子と出来るだけ広い面積で常時接触している必要があり、これにより、接続抵抗値を低減し、又、導電信頼性を向上した接続が可能となる。
圧縮試験において40%歪ませるのに必要な荷重の規定をした導電性微粒子(例えば、特許文献1参照)、又、10%変形した時のK値の値を規定した導電性微粒子(例えば、特許文献2参照)が知られている。
特開2001-216840号公報 特開2001-216841号公報
しかしながら、本発明者の研究によれば、従来の樹脂微粒子では、硬過ぎて接続面積が充分に得られなかったり、電極を傷付けたりし、又、単に柔らかい為に、初期の接続面積は得られるものの、外部環境の変化により生じる接続部の変化(温度による膨張収縮等)に追従出来る弾性的な変形をするものが無く、2つの電極間の導通抵抗が次第に上昇し断線する等、導通状態が不安定になる事が分った。
又、上記の40%歪ませるのに必要な荷重やK値は、初期の粒子の強度を規定するものであり、製品を作る場合のものである。製品として組み込まれ、使い続ける場合の信頼性を維持する指針にはなり得ない。
本発明は、上記に鑑み、新しい種類の樹脂微粒子を得、かかる樹脂微粒子に導電層を被覆し、マイクロ素子実装において、適度の柔軟性を有し、安定した導通を維持出来る導電性微粒子を得、これを用いた異方性導電接着剤を提供する事を目的とする。
導電性微粒子用の樹脂微粒子であって、負荷除荷試験において、0.145gf/sec×9.80665N/1000gf(N/秒)(約1.42196mN/秒)の荷重負荷速度により微粒子を圧縮して、下記式(1):
P=7/96×d2×9.80665(N)/1000(gf) ・・・(1)
[式中、dは微粒子の個数平均粒子径(μm)であり、P(N)(gf×9.80665N/1000gf)は、小数点以下2桁目を四捨五入した値である。]
で表される荷重値P(N)に達したときに50%以上、好ましくは50%以上80%以下の圧縮率を有し、かつ、微粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率の割合が1回目の圧縮率の80%以上、好ましくは80%以上100%以下である、樹脂微粒子を用いる事により、導電性微粒子における上記問題点を解決出来る事を見出し、本発明に至った。
本発明によれば、樹脂微粒子は、圧縮された場合にも適度に変形し、圧力を取り去ると適度に回復する。この為、これを基材とした導電性微粒子において、2つの電極間にこの導電性微粒子を配置し、加圧した場合、周囲の温度変化等によって電極の間隔や加圧力に変動があっても、導電性粒子が追従して十分に変形するので、2つの電極間で安定した導通を維持する事が出来る。
以下に本発明を詳述する。
本発明は、マイクロ素子実装において、安定した導通を維持させるという目的を、導電性微粒子について、接続面積を十分に確保させつつ適度な柔軟性を発揮させ、環境の変化により生じる接続部の変化に追従出来る弾性的な変形を可能にする事で、電極を傷付けたりする事なく実現させた。
樹脂微粒子は、負荷除荷試験において、荷重負荷速度0.145gf/secにより圧縮して、下記式(1):
P=7/96*d2 ・・・(1)
[式中、*は乗記号(×)であり、dは微粒子の粒子径(μm)であり、P(gf)は小数点以下2桁目を四捨五入した値である。]
で表される荷重値P(gf)に達したときの圧縮率が50%以上あり、かつ、同一の粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率の割合が1回目の圧縮率の80%以上である。又、上述の樹脂微粒子の物性は、樹脂微粒子の表面に通常の導電層を被覆して導電性微粒子とした場合にも保たれる。
好適例において、樹脂微粒子、好ましくは、導電性微粒子は、1~10μmの個数平均粒子径の範囲に入る。ここで、個数平均粒子径は、得られる平均粒子径から見て、それより粒子径が小さな粒子の数と、それより粒子径が大きな粒子の数の割合が同一になる粒子径である。又、粒子分布においては、偏差係数、すなわちCv値が10%以下である。
樹脂微粒子には、公知の手段により導電層を被覆し、導電性微粒子を得る事が出来る。そして、この導電性微粒子を使用する事により、加圧硬化時に十分な接触面積と導電性が得られ、電極を傷付ける事が無く、更に外部環境の変化によっても安定した信頼性の高い導通が得られる。かかる導電性微粒子は、導電性接着剤、異方性導電接着剤等として提供させる。
樹脂微粒子の試験方法、特に負荷除荷試験方法について、以下に示す。
例えば、平滑表面を有する鋼板の上に、樹脂微粒子を散布し、これを微小圧縮試験機(島津製作所製、MCTM-200)の試料台に乗せて、顕微鏡により適当な粒子径の1個の粒子を選ぶ。次に、20℃の室温において、荷重負荷速度(荷重印加速度ともいう。)0.145gf/secで、荷重値(最大試験荷重ともいう。)P(gf)に達する条件下に、ダイヤモンド製の直径50μmの円柱の平滑端面において樹脂微粒子を圧縮し、荷重値がP(gf)に達した時点で、同速度で負荷を取り除く。
ここで、荷重値P(gf)は、次式(1)で求められる値である。
P=7/96*d2 ・・・(1)
[式中、dは前記微粒子の粒子径、好ましくは個数平均粒子径(μm)であり、Pは小数点以下2桁目を四捨五入した値である。]
なお、本試験で用いる原点荷重値は0(gf)である。この負荷除荷試験を20回繰り返し、初期の圧縮率と20回目の圧縮率を測定する事により、以下の条件が得られる。
樹脂微粒子は、負荷除荷試験において、荷重負荷速度0.145gf/secにより圧縮して荷重値がP(gf)に達したときの圧縮率が50%以上あり、かつ、同一の粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率の割合が1回目の圧縮率の80%以上である。
電極端子間の接続には、通常、電極端子間に高い圧着力(通常、15〜20kg/cm2)が加わる条件で接続を行っている。又、圧着時には、一般的には、150℃以上の温度がかかる。しかしながら、このような温度条件下、圧着力が強過ぎると、間隙の狭い電極端子間においては、従来の金属メッキ樹脂粒子では、塑性変形したり、破壊したりしてしまい、復元力が発生せずに、接続不良になるおそれがある。又、当然、圧着力が弱過ぎると、間隙の広い電極端子間においては、バインダー樹脂が集中して流出したりして、金属メッキ樹脂粒子と電極端子間のバインダー樹脂が排除されず接続不良になるおそれがある。
導電性微粒子は、導通性能を得る為に、上下の端子との接触面積を充分に得る必要があり、通常は、40%(好ましくは50%)以上圧縮した状態で用いられる。その為の適度な変形を得る為の荷重値P(gf)と粒子径の関係を経験的に得る事が出来た。すなわち、負荷除荷試験において、荷重負荷速度0.145gf/secにより圧縮して、下記式(1):
P=7/96*d2 ・・・(1)
[式中、dは前記微粒子の粒子径(μm)であり、P(gf)は、小数点以下2桁目を四捨五入した値である。]
で表される荷重値がP(gf)に達したときの圧縮率が50%以上必要であった。
又、接続抵抗値の低減化や導電信頼性の向上の為には、基材微粒子が樹脂微粒子であって、適度な柔軟性があり、電極を圧着する時に導電性微粒子として弾性的に変形する事が必要であり、又それにより粒子が壊れ難くなる。導電性微粒子が硬い場合、定荷重での圧縮率が50%未満になると、電極端子間の接合の際に、加わる圧力により容易に変形せず、その結果として、端子に対する接触面積が充分に得られず、接続抵抗値が高くなる事がある。又、硬い為、圧着時の圧力で電極を破壊してしまうおそれがあった。なお、この初期圧縮率は、概して、90%以下であり、ある程度の圧縮は必要だからである。また、50%未満では硬過ぎるため、異方性導電接着剤等の導電性微粒子として機能し難い。したがって、好ましくは50%以上90%以下、より好ましくは55%以上70%以下等である。
さらに、樹脂微粒子は、荷重値がP(gf)に達したときの圧縮率が50%以上あると同時に、繰り返し圧縮したときの圧縮率の割合が1回目の圧縮率の80%以上である。同一の粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率が1回目の圧縮率に対する割合(%)としては、例えば、1回目の圧縮率が50%であり、同一の粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率の収束値が40%であった場合、次の様に計算される。
同一の粒子を20回繰り返し圧縮した時の圧縮率が1回目の圧縮率に対する割合(%)=同一の粒子を20回繰り返し圧縮した時の圧縮率の収束値/1回目の圧縮率×100=40/50×100=80(%)。
初期の圧縮率は、微小圧縮試験機に付帯の光学顕微鏡で所定の粒子径dを測定し、この粒子1つに荷重値P(gf)を加えたときの粒子径の変形量を所定の粒子径dで割り100 %を乗じた値として得る事が出来る。次に、2回目以降の圧縮率は、粒子径を初期の粒子径dとし、初期に圧縮した同一粒子に荷重値P(gf)を加えたときのその試験回数の粒子径の変形量を所定の粒子径dで割り100 %を乗じた値として得る事が出来る。
負荷除荷試験とは、定荷重圧縮を行い、粒子に歪みを生じさせ、除荷した時の回復性を調べるものである。これを繰り返すと、1回目の定荷重圧縮により発生した変形の内、塑性変形した部分はほとんどが瞬時に回復出来ず、弾性変形した部分のみが回復する。2回目以降も瞬時に回復出来ない塑性変形部分は残るが、その割合は大幅に減り、弾性変形部分に近づき(変化過程)、20回目(10回目以降)には一定の値に収束する。又、このとき、弾性率が低く、変形に追従出来なくなったものは、圧砕してしまう。なお、測定値を安定にするため、圧縮試験と次の圧縮試験との間隔は5秒から10秒の間が好ましい。
この圧縮率の変化割合は、上述のように、1回目の圧縮率の80%以上であるが、概して、80%以上100%以下、好ましくは80%以上90%以下である。
樹脂微粒子又は導電性微粒子は、上記の条件をクリアーした弾性体であり、圧縮された場合にも、適度に変形し、圧力を取り去ると、適度に回復する。この為、2つの電極間にこの導電性微粒子を配置し加圧した場合、周囲の温度変化等によって電極の間隔や加圧力に変動があっても、導電性粒子が追従して変形するので、2つの電極間で安定した導通を維持する事が出来る。
導電性微粒子は、概して、球状であり、粒子径が1μm〜10μmの範囲内であり、粒子径の変動係数(Cv値)は10%以下である。ここで、平均粒子径(μm)や、偏差係数、すなわちCv値(=標準偏差/平均粒子径*100、単位%)は、微粒子300個の電子顕微鏡観察により得られた値を用いる事が出来る。
近年、電極の高ピッチ化が進み、電極間の間隙がより一層狭くなっている傾向にある。その為、電極の間隙に対し、導電性微粒子の粒子径が大き過ぎる場合には、同電極内での接続が生じ易くなり、それにより、リーク現象が起こり、不良となる。したがって、導電性微粒子の粒子径は、1〜10μmの範囲、更に好ましくは、1〜5μm、特に好ましくは、2〜4μmの範囲である。近年は、4μm以下の微粒子化の傾向が更に強い。
次に、導電性微粒子としてのCv値は、10%以下であり、好ましくは、6%以下、特に好ましくは、2〜5%である。導電性微粒子のCv値が10%を超えると、得られる導電性微粒子と電極との接触面積にバラツキが生じ易くなり、又、粒子径の大きい粒子により電極間の間隙が支配され易くなり、導通に関与しない粒子の絶対数が増加する。これに対し、導電性微粒子が、10%以下のCv値を有すれば、導通に関与する粒子数を多くする事が出来、導通抵抗を小さくする事が出来る。又、多くの粒子で2電極間の導通を確保する事が出来るので、接続信頼性も高くする事が出来る。
樹脂微粒子を得る方法は特に限定されず、例えば、乳化重合、懸濁重合、シード重合、分散重合、分散シード重合等の重合法による方法が挙げられる。
樹脂微粒子の種類としては、上述の諸条件を満たすものであれば良く、特に制限されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン等のオレフィン系樹脂; ポリスチレン等のスチレン系樹脂; ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩化ビニル系樹脂; ポリメチル(メタ)アクリレート等のアクリル系樹脂; ポリブタジエン、ポリイソプレン等の共役ジエン系樹脂; フェノールホルムアルデヒド樹脂、メラミンホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミンホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂等の縮合系樹脂; ポリアルキレンテレフタレート、ポリスルホン、ポリカーボネート、ポリアミド等からなる樹脂微粒子が挙げられ、中でも、微粒子として必要な任意の機械的強度や弾性回復率等の物性を有する樹脂微粒子を得易い事から、エチレン性不飽和基を有する重合性単量体の1種類もしくは2種類以上を(共)重合させて得られる樹脂からなる樹脂微粒子が好適に用いられる。これらの樹脂微粒子は単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。なお、上記の(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味し、上記(共)重合は単独重合又は共重合を意味する。
エチレン性不飽和基を有する重合性単量体を重合させて樹脂微粒子を得る場合、非架橋性単量体と架橋性単量体とを併用して共重合させる事により、樹脂微粒子を得る事が好ましい。架橋性単量体を併用する事によって、得られる樹脂微粒子のゲル分率が向上して、樹脂微粒子ひいては導電性微粒子の機械的強度、弾性回復率、耐熱性等がより一層優れたものとなる。
非架橋性単量体としては、特に制限されないが、例えば、スチレン、α-メチルスチレン、β-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、p-エチルスチレン、2,4-ジメチルスチレン、2,5-ジメチルスチレン、3,4-ジメチルスチレン、3,5-ジメチルスチレン、2,4,5-トリメチルスチレン、2,4,6-トリメチルスチレン、p-(n-ブチル)スチレン、p-(t-ブチル)スチレン、p-(n-ヘキシル)スチレン、p-(n-オクチル)スチレン、p-(n-ドデシル)スチレン、p-メトキシスチレン、p-フェニルスチレン、p-クロルスチレン、クロルメチルスチレン、3,4-ジクロルスチレン、等のスチレン系単量体; アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、等のカルボン酸系単量体; メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、等のアルキル(メタ)アクリレート系単量体; 2-ヒドロキシルエチル(メタ)アクリレート、グリセロール(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、等の酸素原子含有(メタ)アクリレート系単量体; アクリロニトリル、メタクリロニトリル、等の不飽和ニトリル系単量体; メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、等のビニルエーテル系単量体; 酢酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、等のビニルエステル系単量体; エチレン、プロピレン、イソプレン、ブタジエン、等の不飽和炭化水素系単量体; 塩化ビニル、フッ化ビニル、トリフルオロメチル(メタ)アクリレート、ペンタフルオロエチル(メタ)アクリレート、等のハロゲン基含有単量体等が挙げられる。これらの非架橋性単量体は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
又、架橋性単量体としては、特に制限されないが、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、等の多官能ビニル系単量体; テトラメチレンジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキシドジ(メタ)アクリレート、テトラエチレンオキシド(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメテロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンジ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、テトラメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、グリセロールジ(メタ)アクリレート、グリセロールトリジ(メタ)アクリレート、等の多官能(メタ)アクリレート; ビニルトリメトキシシラン、トリメトキシシリルスチレン、γ-(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、等のシラン含有系単量体; トリアリルイソシアヌレート、ジアリルフタレート、ジアリルアクリルアミド、ジアリルエーテル、等のアリル基含有系単量体、1,3-ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン系単量体等が挙げられる。
これらの架橋性単量体は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。非架橋性単量体と架橋性単量体とを併用する場合の架橋性単量体の使用量は、特に限定されるものではないが、架橋性単量体5重量%以上を含有する事が好ましく、より一層好ましくは架橋性単量体20重量%以上、特に好ましくは、60〜98重量%を含有する事である。架橋性単量体の使用量が5重量%未満であると、得られる樹脂微粒子のゲル分率が十分に向上せず、粘着性が現れたり、熱可塑性の性質が強くなったりする傾向がある。
上記樹脂微粒子の製造に際しては、必要に応じて、重合開始剤、高分子保護剤(保護コロイド)、分散安定剤、膨潤助剤、連鎖移動剤、粘度調整剤、着色剤(染料や顔料)、消泡剤等の各種添加剤の1種類もしくは2種類以上が用いられても良い。
重合開始剤としては、特に制限されないが、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスシクロヘキサカルボニトリル、アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、等のアゾ系化合物; 過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、オルソクロル過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベンゾイル、3,5,5-トリメチルヘキサノイルパーオキサイド、t-ブチルパーオキシ2-エチルヘキサノエート、ジ-t-ブチルパーオキサイド、等の有機過酸化物、等が挙げられる。これらの重合開始剤は、単独で用いても良いし、2種類以上が併用されても良い。このような重合開始剤としては、重合開始剤のうち、60重量%以上、好ましくは、70重量%以上、更に好ましくは80〜100重量%の範囲であるアゾ系化合物が用いられる。このような硬化は、所望の性能の微粒子を得易い。
上記重合開始剤の使用量は、特に制限されないが、前記重合性単量体の合計量100重量部に対して、重合開始剤0.1〜10重量部である事が好ましい。重合性単量体の合計量100重量部に対する重合開始剤の使用量が0.1重量部未満であると、重合反応が円滑に進行しない事があり、逆に重合性単量体の合計量100重量部に対する重合開始剤の使用量が10重量部を超えると、得られる樹脂微粒子の重合度(分子量)が低くなり過ぎて、樹脂微粒子ひいては導電性微粒子の機械的強度や耐熱性が不十分となる事がある。特に好ましくは、0.5〜5重量部である。
高分子保護剤を用いる事が出来る。高分子保護剤(保護コロイド)としては、特に制限されないが、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、等の水溶性高分子が挙げられる。これらの高分子保護剤(保護コロイド)は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
分散安定剤を用いる事が出来る。分散安定剤としては、特に制限されないが、例えば、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩、等の陰イオン性界面活性剤: 脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤; カルボキシベタイン、スルホベタイン、アミノカルボン酸塩、イミダゾリン誘導体等の両性界面活性剤; エーテル型、エーテルエステル型、エステル型、含窒素型等の非イオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの分散安定剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
膨潤助剤を用いる事が出来る。膨潤助剤としては、シード重合法又は、分散シード重合法において、シード粒子(種粒子)への吸着又は吸収を促進させ得るものであれば良く、特に制限されないが、例えば、エタノール等のアルコール類やイソアミル等が挙げられる。これらの膨潤助剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
連鎖移動剤を用いる事が出来る。連鎖移動剤としては、特に制限されないが、例えば、アルキルメルカプタン等のメルカプタン系化合物等が挙げられる。これらの連鎖移動剤は、単独で用いられても良いし、2種類以上が併用されても良い。
次に、上記樹脂微粒子の表面に形成される導電層は、導電性材料からなるものである。上記導電性材料としては、Ni、Cu、Au、Ag、Pd、In、等の金属を用いる事が出来る。導電層の厚さは、好ましくは、50〜10000Å、更に好ましくは、500〜2000Åである。
樹脂微粒子の表面に導電層を形成する方法としては、特に制限されず、例えば、無電解メッキ、蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、物理的な乾式又は湿式コーティング等を用いる事が出来、公知の手法で行う事が出来る。好適例では、公知の無電解メッキ手法により樹脂粒子にNi層及びAu層を形成し、導電性粒子とした。
導電性微粒子は、導電性接着剤、好ましくは異方性導電接着剤中の導電性物質として用いられ、導通加工された製品を使い続ける場合に、環境の温度変化により硬化したエポキシ及び接着基材が膨張と収縮とを繰り返しても、その度重なる変化に対しても、導通の信頼性を維持する事が出来る。
導電性微粒子は、導電性接着剤、好ましくは、異方性導電接着剤中の導電性物質として用いられる。導電性接着剤中の接着剤成分は、特に制限されないが、公知の種々の接着成分、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂等を含む事が出来る。
以下に、実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例のみに制限されるものではない。
(実施例1)
予め、ビーカーに単量体として、1,6-ヘキサンジオール20重量部、n-ラウリルアクリレート1重量部及び重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を入れ、均一に混合し、単量体溶液を準備する。
別に、セパラブルフラスコ反応器に、ポリビニルアルコール(日本合成化学製)の5%水溶液20重量部を入れ、これに前記の単量体溶液を加え、よく撹拌した後、イオン交換水を120重量部加える。
次に、この溶液を撹拌しながら、窒素気流下、80℃で18時間反応を行う。得られる微粒子を熱水で洗浄し、その後、分級操作を行い、平均粒子径3.8μm、Cv値4.8%の樹脂粒子を得る。
この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層750Å、金層300Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(実施例2)
実施例1と同様の組成で同様に重合反応等を行い、分級操作により平均粒子径6.1μm、Cv値4.2%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層800Å、金層350Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(実施例3)
実施例1と同様の組成で同様に重合反応等を行い、分級操作により平均粒子径10μm、Cv値4.1%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層900Å、金層400Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(実施例4)
予め、ビーカーに単量体として1,6-ヘキサンジオール20重量部、n-ラウリルアクリレート0.2重量部及び重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル0.2重量部を入れ、均一に混合し、単量体溶液を準備する。別に、セパラブルフラスコ反応器に、ポリビニルアルコール(日本合成化学製)の5%水溶液20重量部を入れ、これに前記の単量体溶液を加え、よく撹拌した後、イオン交換水を120重量部加える。次に、この溶液を撹拌しながら、窒素気流下、80℃で18時間反応を行う。得られる微粒子を熱水で洗浄し、その後、分級操作を行い、平均粒子径4.0μm、Cv値4.6%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層750Å、金層300Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(実施例5)
実施例4と同様の組成で同様に重合反応等を行い、分級操作により平均粒子径5.9μm、Cv値4.5%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層780Å、金層320Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(実施例6)
実施例1において、単量体として、1,6-ヘキサンジオールの代わりにポリエチレングリコール200ジアクリレートの20重量部と、n-ラウリルアクリレート1重量部の代わりにブチルアクリレートの5重量部とを用い、重合開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル0.12重量部及びパーオキシエステルの0.08重量部を用い、実施例1と同様に単量体溶液を準備し、同様にポリビニルアルコールとの反応等を行い、分級操作により平均粒子径5.0μm、Cv値3.6%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行って、ニッケル層800Å、金層200Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(実施例7)
実施例6において、単量体として、ポリエチレングリコール200ジアクリレートの代わりに1,9-ノナンジオールジアクリレートの20重量部と、ブチルアクリレート5重量部の代わりに2-エチルヘキシルアクリレートの0.6重量部とを用い、実施例6と同様に単量体溶液を準備し、同様にポリビニルアルコールとの反応等を行い、分級操作により平均粒子径4.0μm、Cv値4.2%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層750Å、金層200Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(比較例1)
予め、ビーカーに単量体としてのトリメチロールプロパントリアクリレート20重量部及び重合開始剤として過酸化ベンゾイル0.2重量部を入れ、均一に混合し、単量体溶液を準備する。別に、セパラブルフラスコ反応器に、ポリビニルアルコール(日本合成化学製)の5%水溶液20重量部を入れ、これに前記の単量体溶液を加えよく撹拌した後、イオン交換水を120重量部加える。次に、この溶液を撹拌しながら、窒素気流下、80℃で18時間反応を行う。得られる微粒子を熱水で洗浄し、その後、分級操作を行い、平均粒子径4μm、Cv値4.5%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層800Å、金層300Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(比較例2)
単量体としてイソボルニルアクリレートを用いる以外は、比較例1と同様に重合反応を行う。得られる微粒子を熱水で洗浄し、その後、分級操作を行い、平均粒子径4μm、Cv値4.8%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層760Å、金層320Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(比較例3)
予め、ビーカーに数平均分子量2000のウレタンアクリレートオリゴマー紫光2000B(日本合成化学製)7重量部と単量体としての1,6-ヘキサンジオールジアクリレート14重量部及び重合開始剤としての過酸化ベンゾイル0.2重量部を入れ、均一に混合し、単量体溶液を準備する。別に、セパラブルフラスコ反応器に、ポリビニルアルコール(日本合成化学製)の5%水溶液20重量部を入れ、これに前記の単量体溶液を加え、よく撹拌した後、イオン交換水を120重量部加える。次に、この溶液を撹拌しながら、窒素気流下、80℃で18時間反応を行う。得られる微粒子を熱水で洗浄し、その後、分級操作を行い、平均粒子径9.6μm、Cv値4.6%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層800Å、金層300Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(比較例4)
実施例1と同様の操作により、重合反応を行う。得られる微粒子を熱水で洗浄し、その後、分級操作を行い、平均粒子径4.0μm、Cv値11.2%の樹脂粒子を得る。この樹脂粒子にメッキ処理を行い、ニッケル層750Å、金層300Åの導電性微粒子を得る。得られる導電性微粒子からの任意の300ヶの粒子について、電子顕微鏡で粒子径を測定し、平均粒子径及び粒子径分布を求める。得られる値を表1に示す。
(評価)
実施例1〜7及び比較例1〜4で得られる導電性微粒子について、下記の評価を行う。
[1](負荷除荷繰り返し試験)
島津製作所製の微小圧縮試験機(PCTM200)を用いて、負荷除荷試験及びその繰り返し試験を行い、圧縮率(%)、及び同一の粒子を20回繰り返し圧縮した時の圧縮率が1回目の圧縮率に対する割合(%)を求める。
試験結果を表1に示す。なお、表中、同一の粒子を20回繰り返し圧縮した時の圧縮率が1回目の圧縮率に対する割合(%)を、「1回目の圧縮率に対する割合(%)」と略記した。
[2](導通信頼性試験)
エポキシ樹脂70重量部とトルエン30重量部とを均一に混合し、得られる導電性微粒子を7重量部混合分散させる。次いで、導電性微粒子分散溶液をPET製の片面離型処理フィルム上にアプリケーターにて一定厚みに塗布し、トルエンを蒸発させ、異方性導電膜を作製する。膜厚は30μmである。
ガラス基板上に形成されたITO電極(0.2mmピッチ)に、得られる異方性導電膜を貼付ける。この上に、別のガラス基板のITO電極(電極間0.2mmピッチ)を重ね合わせ、プレス機により15kgf/cm2の圧力を掛けながら、15℃、30分間加熱圧着して試験片を得る。
この試験片について、高温側150℃*2時間保持、及び低温側-20℃*2時間保持を1サイクルとした温度サイクル試験を30サイクル処理で行い、処理前後について、ITO電極間の電気抵抗値(Ω)を測定する。
試験結果を表1に示す。
Figure 2008059914
表1に示すように、実施例1〜7において、微粒子は、その表面に金属層をメッキしても所定の物性を有し、異方性導電膜における導電性微粒子として極めて良好な導通安定性を示す。
本発明の微粒子は、圧縮された場合にも適度に変形し、圧力を取り去ると適度に回復する。この為、かかる微粒子を導電性微粒子として、2つの電極間に配置し加圧した場合、周囲の温度変化等によって電極の間隔や加圧力に変動があっても、導電性粒子が追従して変形するので、2つの電極間で安定した導通を維持する事が出来、導電性接着剤等の導電性物質として非常に有用である。

Claims (5)

  1. 導電性微粒子用の樹脂微粒子であって、負荷除荷試験において、1.42196mN/秒の荷重負荷速度により微粒子を圧縮して、下記式(1):
    P=7/96×d2×9.80665/1000 ・・・(1)
    [式中、dは微粒子の個数平均粒子径(μm)であり、P(N)は、小数点以下2桁目を四捨五入した値である。]
    で表される荷重値P(N)に達したときに50%以上の圧縮率を有し、かつ、微粒子を20回繰り返し圧縮したときの圧縮率の割合が1回目の圧縮率の80%以上である、樹脂微粒子。
  2. 微粒子が重合開始剤による重合性単量体の重合によって得られ、前記重合開始剤として60重量%以上のアゾ系化合物が用いられる、請求項1の樹脂微粒子。
  3. 微粒子が1μmから10μmまでの範囲内の個数平均粒子径を有する、請求項1又は2の樹脂微粒子。
  4. 微粒子が10%以下のCv値を有する、請求項1〜3のいずれか一項の樹脂微粒子。
  5. 基材としての樹脂微粒子と前記樹脂微粒子の表面上の導電層とを備え、異方性導電接着剤のために用いる導電性微粒子であって、樹脂微粒子が請求項1〜4のいずれか一項の樹脂微粒子である、導電性微粒子。
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