JPH117316A - 画面表示方法及び装置 - Google Patents

画面表示方法及び装置

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JPH117316A
JPH117316A JP16140497A JP16140497A JPH117316A JP H117316 A JPH117316 A JP H117316A JP 16140497 A JP16140497 A JP 16140497A JP 16140497 A JP16140497 A JP 16140497A JP H117316 A JPH117316 A JP H117316A
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JP16140497A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuboi
謙二 坪井
Yasuaki Sakuma
康彰 佐久間
Makoto Aida
相田  真
Wataru Sugiyama
弥 杉山
Hiroshi Kobayashi
博 小林
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Hitachi Ltd
Hitachi Information and Control Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Process Computer Engineering Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指定の倍率で画面の全体または任意の領域を
拡大/縮小すると、表示要素も一緒に拡大/縮小され、
倍率によっては図形の形状変形や文字等の表示くずれが
発生し、表示情報が読み取れない場合がある。 【解決手段】 表示対象のデータをデータ収集手段11
で収集し、このデータを表示情報格納メモリ12に格納
する。演算手段14及び表示倍率取得手段13はデータ
の表示座標と表示サイズを算出する。優先表示手段17
により機器等の状態に応じて画面上の表示要素の表示優
先順位が決定される。形状保持手段15及び代替表示手
段16を含む表示編集手段により拡大縮小時の表示要素
の形状の歪みや表示くずれを補正する処理が行われ、こ
の結果及び優先表示手段17の表示優先順位に従った表
示が表示処理手段18によりディスプレイに表示され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークステーショ
ン、パーソナルコンピュータ等でプラントの監視制御用
画面等を作成し、これをオンライン表示するに際し、そ
の画面を効果的に作成ならびにオンライン表示するため
の画面表示方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークステーション、パーソナルコンピ
ュータ等によりプラント等の監視制御用画面等を作成
し、これをオンライン表示するマンマシン開発支援シス
テムにおいては、例えば、対象プラントの稼働中に監視
画面の全体または任意領域をディスプレイ装置上に任意
の倍率で拡大表示した詳細な表示、或いは縮小表示して
全体の概略の表示が行えるようにし、使い勝手やプラン
ト等の監視業務の効率向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に、指定の倍率で画面の全体または任意の領域を拡大/
縮小すると、その内容(表示要素)も一緒に拡大/縮小
されるため、倍率によっては図形の形状が変形したり、
文字等の表示くずれが発生して表示情報を読み取れなく
なることがある。
【0004】図11は画面の全体を縮小表示した場合を
示す表示例である。この表示例は火力発電所における復
水予熱器の監視画面であり、復水予熱器の模式的形状と
接続系及び水温のデータ表示がなされる。(a)の画面
状態は文字サイズが16ドットで表示されている。この
状態から文字サイズが8ドットの(b)の画面状態に縮
小(x方向に0.5、y方向に0.5)した場合、形状
と同時に文字も縮小される。しかし、この状態では文字
が縮小限界に達しているため、文字に表示くずれが生
じ、判読することができない。
【0005】また、表示要素同士の重なり合いによって
下位の表示階層の表示要素が上位の表示階層に隠されて
視認不可能になり、プラント監視員が注視すべき重要な
情報を見落とす恐れがある。例えば、図12に示すよう
に、(a)の画面状態において、温度値が異常に変化
し、監視員に警告を行うべく水温値(ここでは“XX
X”で示す)を拡大表示すると、“℃”部分が復水予熱
器の模式的形状と同じ画像部分として扱われ、かつ、
“℃”部分の表示優先順位が温度値表示部分より上であ
るため、(b)のように“XXX”の一部が“℃”部分
で隠されてしまい、温度値を正確に読み取れない恐れが
ある。
【0006】以上のような事態が生じる理由は、任意の
条件に応じて表示要素の表示優先順位を動的に決定する
手段がなく、画面作成時の表示要素のレイヤー(表示階
層)に従って画面上の表示要素が表示(拡大/縮小表示
時も含む)されるためである。プラント監視制御におい
ては、常に監視すべき情報をリアルタイムで、かつ視認
性良く表示することを要求されている。しかし、従来の
画面表示方法ではこの要件に完全に対処できない。
【0007】本発明の目的は、表示条件の変化に応じて
表示要素の表示順位を動的に決定できるようにし、重要
な情報を優先的に表示できるようにし、かつ、画面の全
体または任意領域を拡大/縮小した際に生じる図形形状
の変形、文字等の表示くずれを防止し、画面の視認性の
向上を図ることのできる画面表示方法及び装置を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明は、機器、設備等を文字や図形等の表示要素
で構成して表示し、同時に、前記機器、設備等から監視
用データを周期的に収集してディスプレイに表示する画
面表示方法において、前記表示要素を拡大縮小する際、
その拡大縮小率に応じて所定の条件で表示内容を編集
し、この編集結果に基づいて表示を行う画面表示方法に
している。この方法によれば、機器、設備等から収集し
た温度等のデータを監視対象画面を所望の表示倍率でデ
ィスプレイに表示し、その際の表示は、状況に応じて他
の画像に対して優先させて上位階層で表示する優先表
示、形状を変更前と相似にした表示、及び表示要素のく
ずれを無くした代替表示を用いた最適な表示が可能にな
る。この結果、画面の視認性が向上し、監視員等が注視
すべき重要な情報を見落とす危険性を回避することがで
きる。
【0009】更に、本発明の目的は、表示対象の機器、
設備等からデータを収集するデータ収集手段と、前記デ
ータを格納する表示情報格納メモリと、オンライン表示
する際の拡大縮小率を設定する表示倍率取得手段と、前
記拡大縮小率を基に前記データの表示座標及び表示サイ
ズを算出する演算手段と、前記機器、設備等の状態に応
じて画面上の表示要素の表示優先順位を決定し、この表
示優先順位にしたがった表示を行わせる優先表示手段
と、前記表示要素の形状の歪みや表示くずれを補正する
処理を行う表示編集手段と、前記演算手段の演算結果を
もとに表示データをディスプレイに表示する表示処理手
段を備えた画面表示装置によっても達成される。この構
成によれば、機器、設備等を示す図形及び文字の画像と
収集したデータを拡大縮小する際、温度変化等の重要な
表示要素は優先表示手段によって他の画像に対して優先
表示される。また、表示編集手段により、画像を縮小し
た際の温度変化等の表示要素が判読できないレベルに縮
小される場合は他の画像とは異なる縮小率で表示され、
或いは、縮小後の画像の縦と横の比率が異なる場合は本
来の形で表示されるように補正され、この結果に基づい
た表示が画面表示装置により行われる。したがって、画
面の視認性が向上し、監視員等が注視すべき重要な情報
を見落とす危険性を回避することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。なお、以下においては、プラント
の監視制御表示を例に説明する。図1は本発明による画
面表示装置の実施の形態を示すブロック図である。図
中、11はデータ収集手段、12は表示情報格納メモ
リ、13は表示倍率取得手段、14は演算手段、15は
形状保持手段、16は代替表示手段、17は優先表示手
段、18は表示処理手段、19はCRT等のディスプレ
イ装置を用いた表示手段である。
【0011】データ収集手段11は、センサユニット等
により対象プラントから表示対象のデータ(温度、圧
力、流量、レベル等)を周期的に収集し、これを表示情
報格納メモリ12に格納する。表示情報格納メモリ12
は、例えば、図2に示す構造を持ち、プラントを構成す
る設備の状態等により時々刻々に変化する収集データの
ほか、設備の状態と関連性のない背景画面等のデータの
ほか、これらの表示座標や表示サイズが格納される。表
示情報格納メモリ12に格納されたデータは、最終的に
は、プラント監視員が見易く、かつ、わかり易く視認で
きるようにグラフィカルな画面で表示される。その一例
を示したのが図3である。図3はプラント系統図を示す
画面30を示し、この内容を予め画面作成ソフトで作成
しておくことにより、各表示要素の表示座標、表示サイ
ズ、及び収集データを除く表示データ等が表示情報格納
メモリ12に格納される。
【0012】図3において、復水予熱器には複数のポン
プPが接続され、このポンプPに冷却水冷却器が接続さ
れ、復水予熱器には油冷却器が接続されている。各機器
の近傍には、その温度値(xxx℃)、流量(xx%)
等が表示される。また、必要に応じて供給量等が%で表
示される。
【0013】表示倍率取得手段13は、画面をオンライ
ン表示するための表示倍率を取得する。この表示倍率
は、画面を拡大/縮小する目的で使用し、画面作成時の
x方向(横方向)とy方向(縦方向)の各サイズに対す
る拡大縮小率である。つまり、拡大縮小率の値が1.0
のときに画面は原寸大の表示になり、1.0を超えると
画面は拡大され、或る情報をより詳細に表示することが
できる。また、1.0未満のときに画面は縮小され、全
体の概略表示等を行うことができる。拡大縮小率は、一
般には画面オンライン表示の要求時に指定され、それが
表示倍率取得手段13により取り出される。演算手段1
4は、拡大縮小率を基に画面の各表示要素毎の表示座標
と表示サイズを算出する。
【0014】形状保持手段15は、x方向とy方向が異
なる拡大縮小率で画面を表示したときに生じる表示要素
の形状の歪みを防止する。形状保持手段15の制御方法
について、表示編集制御手段20では、例えば、プラン
ト状変を監視するデータと結び付いている表示要素(設
備シンボル)等を自動的に検索し、形状保持手段15に
より当該表示要素の表示イメージを保持する。
【0015】代替表示手段16は、画面の縮小限界値を
超過して縮小したときに生じる表示要素の表示くずれを
防止する。優先表示手段17は、表示要素同士が重なり
合って下位の表示階層の表示要素が視認不可能となる場
合、下位の表示階層の表示要素が持つ情報がプラントを
監視する上で重要であるとき、その情報を優先的に表示
する。代替表示手段16の制御方法について、表示編集
制御手段20では、例えば、常に視認性を確保する必要
があるプラント状変を監視するデータ(温度等)と結び
付いている表示要素(文字データ)は、代替表示手段1
6を使用して、当該表示要素の表示サイズを代替サイズ
22で代替し、かつ、優先表示手段17により優先的に
表示する。
【0016】表示処理手段18は、優先表示手段17、
形状保持手段15及び代替表示手段16の各々により得
られた演算結果に従って表示データをディスプレイ装置
に表示する。つまり、表示処理手段18は演算手段14
から渡される表示データを受け取り、これを表示手段1
9(ディスプレイ装置)のデータ受信インタフェースに
合致する形式(ハードウェアが認識できるコード)にデ
ータ変換してから表示手段19に出力する。
【0017】表示編集制御手段20は、表示編集手段を
構成する形状保持手段15、代替表示手段16、及び優
先表示手段17の使い分けを制御する。優先表示手段1
7の制御方法について、表示編集制御手段20では、例
えば、対象プラントのどの設備が異常になりつつあるの
か、或いは異常なのかを一目で把握したい場合、データ
収集手段11で収集された対象プラントからの表示対象
のデータと前回収集時の同データとの変化量等を監視
し、その変化量が警告、異常等の判断を下した場合、当
該状変をプラント監視員に通知するために、優先表示手
段17を使用して該当する表示要素の表示優先度を設定
(通常、一番高い値に)する。更に、画面オンライン表
示要求を行って、所望の画面をディスプレイに表示す
る。
【0018】次に、図4を参照して演算手段14におけ
る処理の詳細を説明する。図4の(a)に示すように、
例えば、復水予熱器は5つの表示要素を持ち、表示要素
(1)は数値データ、表示要素(2),(3),(4)
の各々は図形データ、表示要素(5)は文字データであ
る。各表示要素毎に表示座標(始点と終点)、表示サイ
ズ(大きさと太さ)の情報を持っている。演算手段14
は次式を用いて演算を実行する。
【0019】・演算後表示座標=演算前表示座標×拡大
縮小率 ・演算後表示サイズ=演算前表示サイズ×拡大縮小率 例えば、表示要素(1)は演算前の始点座標が(50
0,100)、サイズが16ドット、拡大縮小率がx及
びy方向共に0.75で指定されていると、演算後は、 ・始点座標x=500×0.75=375 ・始点座標y=100×0.75=75 ・サイズ =16×0.75=12 となり、始点座標(375,75)から12ドットサイ
ズのフォントで水温計測値が表示される。
【0020】同様にして表示要素(2)から表示要素
(5)までを演算することによって図4の(b)に示す
演算結果が得られ、最終的には75%に縮小(表示処理
手段18の実施によって)された画面が表示されること
になる。但し、これは形状保持手段15及び代替表示手
段16を用いなかった場合の演算結果である。また、座
標及びサイズは整数値で扱うため、演算結果に少数点以
下が生じたときは切り捨てる。このため、場合によって
は、サイズが0になって表示要素が消滅してしまうの
で、この防止策として、サイズに+1する。
【0021】次に、形状保持手段15の処理について、
図2及び図5を参照して説明する。図2に示す形状保持
フラグ21は、ON状態で形状を保持、OFF状態で形
状を保持しないことを意味する。この切り替えが形状保
持手段15によって行われる。画面オンライン表示の要
求によって演算処理が行われるが、この際、演算手段1
4は当該画面の形状保持フラグ21の状態を調べ、OF
F状態のときに上記した演算式を用いて表示座標と表示
サイズを算出する。その結果、図5の(b)の「形状保
持手段未使用」に示すように、拡大縮小率がx方向に
1.0、y方向に0.75で指定されていると、図5の
(a)の「縮小前」と比較してy方向に歪んだ画面が表
示される。ON状態のとき、まず、最初にx方向とy方
向の拡大縮小率を調べ、両者が異なる場合、拡大縮小率
をx又はy方向の一方の値に統一してから上記演算式を
用いて表示座標、表示サイズを算出する。その結果、図
5の(c)の「形状保持手段使用」に示すように、x方
向とy方向を共に0.75の拡大縮小率に統一して演算
するので、縮小前と比較して同等の表示イメージで画面
が表示されることになる。
【0022】拡大縮小率を一方の値に統一する一つの方
法として、拡大/縮小した結果が所望の領域内に入り切
るか否かをx方向とy方向の夫々で評価し、その条件を
満たす方に統一する方法がある。例えば、1280×1
024のサイズの画面を1024×768に縮小する場
合、拡大縮小率をx方向に0.8にし、y方向に0.7
5にすれば所望の領域内に縮小表示することができる。
しかし、これではy方向に画面が歪んでしまうので、x
方向も0.75にして演算する。なお、ここでは形状保
持フラグ21を画面で1つだけ保有するものとしたが、
各表示要素毎に決め細かく設定する場合、図2において
形状保持フラグ21を各表示要素毎に保有する構造に
し、前記条件判定を各表示要素毎に行えばよい。
【0023】次に、代替表示手段16の動作を図2及び
図6を参照して説明する。ここでは、表示要素が文字の
場合を例にして説明する。図2に示す代替サイズ22
は、「文字サイズがs未満の場合、tに代替する」とい
う処理を行うため、文字サイズs及びtの情報を持って
いる。代替サイズ22は、画面作成ソフトで画面を作成
するとき、代替表示手段16を用いて画面毎に設定す
る。画面オンライン表示要求によって前記演算処理が行
われるが、この際、演算手段14は算出した表示サイズ
(文字サイズ)が代替サイズ22の条件を満たしている
か否か(すなわち、文字サイズがs以下であるか否か)
を判定する。条件を満たしている場合、図2に示す表示
サイズの情報がtで置き換えられる。その結果、図6の
(b)の「代替表示手段使用」に示すように、文字が縮
小限界値の10ドットを超えて縮小(x方向0.5及び
y方向0.5)された場合でも、10ドットに代替(代
替サイズ22:s=10及びt=10)して表示される
結果、表示要素(文字)の視認性を確保することができ
る。
【0024】一方、代替サイズ22に何の条件も設定さ
れていない場合、図11の(b)の「代替表示手段未使
用」に示したように、前記演算結果が文字の縮小限界を
超えたサイズになるため、表示くずれが発生する。ま
た、拡大限界についても同様の方法で実施することがで
きる。なお、代替サイズ22は画面で1つのみを保有す
るものとしたが、各表示要素毎に決め細かく設定する場
合、図2における代替サイズ22を各表示要素毎に保有
する構造にし、前記条件判定を各表示要素毎に行えばよ
い。
【0025】次に、優先表示手段17の動作について説
明する。表示要素同士が重なり合って下位の表示階層の
表示要素が視認不可能になる場合、下位の表示階層の表
示要素が持つ情報がプラントを監視する上で重要であれ
ば、その情報を優先的に表示する。表示要素同士が重な
り合う例として、1つは任意領域を拡大表示した場合、
もう1つは画面縮小時に代替表示手段16によって文字
サイズが代替サイズで置き換えられた場合であり、当該
表示要素が近辺の表示要素の領域に干渉したときに発生
する。この任意領域を拡大表示した場合と、画面縮小時
に文字サイズが代替サイズで置き換えられた場合につい
て、図7と図8を用いて説明する。
【0026】まず、初めに、両者に共通する表示優先度
について説明する。図2に示す表示優先度23は、プラ
ント状変の状況に応じて動的に決定した表示要素の表示
順位を示している。つまり、表示処理手段18は、表示
優先度23の値に従って画面を表示する。画面作成ソフ
トで画面を作成するとき、一般的には表示要素を作成し
た順に表示階層(作成した順番が遅いほど上位層に配置
される)が決定されるが、表示優先度23は前記表示階
層には依存せずに、表示優先度が低い順に表示する効果
を持つ。但し、同一表示優先度の場合に限り、表示階層
に従うようにすることによって、複数の表示要素が同一
表示階層に配置されないようになる。
【0027】次に任意領域を拡大表示した場合について
説明する。図12の(a)の「状変前」に示すように、
復水予熱器に流入する水温の値と、その単位の2つの表
示要素は、水温が正常範囲内にある場合、互いに重なり
合わないので視認可能である。一方、図12の(b)の
「状変後」に示すように、水温が警告・異常値を示した
場合、当該状変をプラント監視員に通知するために、例
えば、水温値を拡大表示した場合、その単位である表示
要素に重なり合ってしまうため、水温値が視認不可能と
なる。しかし、図7の「優先表示手段使用」の画面にお
いては、水温値の表示優先度を単位よりも高い値に設定
されるため、視認可能にする。このとき、単位(℃)は
不可視状態(水温値の背後に表示されているので実際に
は見えない)となるが、プラント監視員が注視すべき重
要な情報は単位ではなく水温値であるので、特に問題に
はならない。
【0028】次に、画面縮小時(拡大縮小率:x方向
0.5及びy方向0.5、代替サイズ22:s=10及
びt=10)に文字サイズが代替サイズで置き換えられ
た場合について説明する。従来、図8(b)の「優先表
示手段未使用」の図に示すように、罫線が文字や水温デ
ータよりも上位層にあったので、監視対象の水温データ
は視認不可能である。しかし、本発明では(c)の「優
先表示手段使用」の図に示すように、表示階層に依存し
ない表示優先度23を用いて表示するので、水温データ
は上位に優先的に表示される結果、視認性を確保するこ
とができる。
【0029】ここで表示優先度23の意義について説明
する。従来のように表示階層のみで画面上の表示要素同
士の重なり関係を管理しようとすると、それを常に意識
しながら画面を作成しなければならず、作業効率が低下
する。例えば、表示要素の複製や削除等の編集操作を繰
り返しているうち、画面を見ただけでは表示階層を明確
に把握できなくなってしまう。このような理由から、表
示階層を意識しない表示優先度23によって表示順を制
御する優先表示手段が必要になる。なお、表示処理手段
18において、演算結果を基にデータをディスプレイ装
置に表示する際、表示優先度23に従って表示すること
により、プラント監視上、重要な情報を優先的に表示す
ることができる。
【0030】優先表示手段17の他の実施の形態とし
て、画面をディスプレイ装置に表示する際、プラント状
変を監視するデータと結び付いている表示要素を上位階
層へ拡大優先表示し、監視対象外の表示要素は下位階層
へ縮小して画面を表示する方法がある。この方法によ
り、常に監視すべき情報を前面に大きく表示し、かつ、
監視対象外の表示要素は背後に小さく表示できるため、
注視すべき重要な情報を目立たせることができ、視認性
に優れた画面を表示することができる。これを実現する
には、表示倍率取得手段13において、監視対象表示要
素を拡大するための拡大縮小率と、監視対象外表示要素
を縮小するための拡大縮小率の2種類を指定できるよう
にし、演算手段14の算出は各表示要素の表示座標と表
示サイズを該当する拡大縮小率を用いて行えばよい。ま
た、表示優先度は、監視対象表示要素を監視対象外表示
要素よりも高い値に設定する。以上の説明に対応した表
示例が図9である。図9の(a)は優先表示手段17が
末使用の場合であり、(b)は優先表示手段17を使用
の場合である。
【0031】また、表示編集制御手段20においては、
設備間の関連性を基に監視したい場合、例えば、冷却器
の温度が上昇傾向を示して、かつ、ポンプの回転数が上
昇傾向を示せば、自動的に冷却動作の働いていることが
わかるし、逆に、冷却器の温度に変動がないにもかかわ
らず、ポンプの回転数が上昇傾向を示せば、パイプの損
傷等の何らかの異常が発生していることを類推できる、
等の監視方法も可能である。この場合、各表示要素の表
示座標の接点と入出力情報(データが流れる方向)から
設備の接続関係を調べ、その関連性を分析した後、優先
表示手段17を使用して関連する全ての表示要素の表示
優先度を一番高い値に設定する。更には、設備間に共通
するデータに着目して監視する方法も考えられる。この
場合、表示要素の部品属性から設備種別を調べることで
共通するデータを割り出すことが可能である。以上述べ
たことは、図2に示すようなデータを持つことで実施可
能である。その表示例を示したのが図10である。図1
0の(a)は設備間の関連性で表示を行う画面例であ
り、冷却水冷却器、ポンプ、復水予熱器の相互の入出力
に関連性を持つ表示要素を優先的に表示している。図1
0の(b)は設備間の共通データに着目した監視が行え
るようにする画面例であり、水温値という共通の属性デ
ータを持つ表示要素を優先的に表示している。
【0032】表示優先順位は、プラント状変の状況に応
じて各表示要素の表示優先順位を動的に切り換えるもの
であり、上記した従来の「レイヤー」とは次の点で異な
る。レイヤーは静的な表示階層であり、レイヤー階層が
低い表示要素から順次表示される。一般的に、画面作成
ソフトで表示要素を作成した順から、順次より高いレイ
ヤーに割り当てられる。一方、表示優先順位は画面作成
ソフトで予め決められた静的なレイヤーから影響を受け
ずに、画面を表示するための技術であり、表示優先順位
の低い表示要素から順次表示される。
【0033】プラント監視制御画面では、プラント状変
に応じて表示要素の表示順位を変えて表示する(常に監
視すべき情報をリアルタイムで、かつ視認性良く表示す
る)必要があるが、この表示優先順位と従来からの画面
拡大縮小手段を組み合わせることにより、監視すべき情
報の視認性をより高める(拡大して優先表示)ことによ
って注意喚起を促し、プラント監視員が注視すべき重要
な情報を見落とす危険性を回避することができる。
【0034】なお、上記実施の形態においては、プラン
トの監視を例に説明したが、本発明はプラントに限定さ
れるものではなく、画面上で監視する対象の全ての機
器、設備等に適用可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
任意の条件に応じて画面を動的に表示編集してディスプ
レイ装置に表示することにより、重要な情報を優先的に
表示し、かつ画面の全体、または任意領域を拡大・縮小
した際に生じる図形形状の変形や文字等の表示くずれが
防止され、画面の視認性の向上を図ることができる。こ
の結果、監視員等が注視すべき重要な情報を見落とす危
険性を回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画面表示装置の一実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】図1の表示情報格納メモリの一例を示す構成図
である。
【図3】プラント監視制御表示画面の一例を示す画面図
である。
【図4】図1の演算手段による処理を示し、(a)は演
算前と後の表示画面変化を示す説明図、(b)は演算前
と後の座標及びサイズの各値を示す説明図である。
【図5】図1の形状保持手段による処理を示し、(a)
は縮小前の表示画面図、(b)は形状保持手段を未使用
時の縮小表示画面図、(c)は形状保持手段を用いた時
の縮小表示画面図である。
【図6】図1の代替表示手段による処理を示し、(a)
は縮小前の表示画面図、(b)は代替表示手段を使用時
の縮小表示画面図である。
【図7】図1の優先表示手段を用いて優先表示を行った
場合の表示画面図である。
【図8】図1の優先表示手段を用いて表形式画面の優先
表示を行った場合の表示画面図であり、(a)は縮小前
の表示画面図、(b)は優先表示手段を末使用時の表示
画面図、(c)は優先表示手段を使用時の表示画面図で
ある。
【図9】図1の優先表示手段を用いて注視すべき重要情
報を目立たせて表示した場合の表示画面図であり、
(a)は優先表示手段の末使用時の表示画面図、(b)
は優先表示手段を使用時の表示画面図である。
【図10】設備間の関連性及び共通性を考慮して表示編
集制御手段による表示を行った場合の表示画面図であ
り、(a)は設備間の関連性で監視用画面の表示を行っ
たときの表示画面図、(b)は設備間の共通データに着
目して監視用画面の表示を行ったときの表示画面図であ
る。
【図11】従来方法により縮小表示した画面を示し、
(a)は縮小前の表示画面図、(b)は代替表示手段を
末使用時の縮小表示画面図である。
【図12】表示値の表示優先順位が下位である場合の状
変時の画面変化を示し、(a)は状変前の画面図、
(b)は状変後の画面図である。
【符号の説明】
11 データ収集手段 12 表示情報格納メモリ 13 表示倍率取得手段 14 演算手段 15 形状保持手段 16 代替表示手段 17 優先表示手段 18 表示処理手段 19 表示手段 20 表示編集制御手段 21 形状保持フラグ 22 代替サイズ 23 表示優先度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09G 5/00 510 G09G 5/36 520E 5/36 520 G06F 15/62 U (72)発明者 佐久間 康彰 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 相田 真 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 杉山 弥 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 日 立プロセスコンピュータエンジニアリング 株式会社内 (72)発明者 小林 博 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器、設備等を文字や図形等の表示要素
    で構成して表示し、同時に、前記機器等から監視用デー
    タを周期的に収集してディスプレイに表示する画面表示
    方法において、前記表示要素を拡大縮小する際、その拡
    大縮小率に応じて所定の条件で表示内容を編集し、この
    編集結果に基づいて表示を行うことを特徴とする画面表
    示方法。
  2. 【請求項2】 前記編集は、前記機器、設備等の状変発
    生時に、状変の状況に応じて画面上の表示要素の表示優
    先順位を決定し、前記表示優先順位に従って画面を表示
    する処理を含むことを特徴とする請求項1記載の画面表
    示方法。
  3. 【請求項3】 前記優先順位に従った表示は、前記機
    器、設備等の状変を監視する前記収集データと密接な関
    係にある表示要素を拡大して優先表示し、監視対象外の
    表示要素は縮小して表示することを特徴とした請求項2
    記載の画面表示方法。
  4. 【請求項4】 前記編集は、x方向とy方向を異なる拡
    大縮小率で表示したときに生じる表示要素の形状の歪み
    を補正する処理を含むことを特徴とする請求項1記載の
    画面表示方法。
  5. 【請求項5】 前記編集は、縮小表示を行う場合、その
    縮小限界値を越えて縮小したときに生じる表示要素の表
    示くずれを補正する処理を含むことを特徴とする請求項
    1記載の画面表示方法。
  6. 【請求項6】 表示対象の前記機器、設備等からデータ
    を収集するデータ収集手段と、前記データを格納する表
    示情報格納メモリと、オンライン表示する際の拡大縮小
    率を設定する表示倍率取得手段と、前記拡大縮小率を基
    に前記データの表示座標及び表示サイズを算出する演算
    手段と、機器等の状態に応じて画面上の表示要素の表示
    優先順位を決定し、この表示優先順位に従った表示を行
    わせる優先表示手段と、前記表示要素の形状の歪みや表
    示くずれを補正する処理を行う表示編集手段と、前記演
    算手段の演算結果を基に表示データをディスプレイに表
    示する表示処理手段を備えることを特徴とする画面表示
    装置。
  7. 【請求項7】 前記表示編集手段は、拡大縮小した時の
    前記表示要素の形状の歪みを補正する形状保持手段と、
    縮小限界値を越えて縮小したときに生じる表示要素の表
    示くずれを補正する代替表示手段を備えることを特徴と
    する請求項6記載の画面表示装置。
  8. 【請求項8】 前記優先表示手段は、前記機器、設備等
    の状態に応じて重要な情報を優先的に表示し、かつ、前
    記機器、設備等の状態を監視する前記収集データと密接
    な関係にある表示要素を拡大して優先表示すると共に監
    視対象外の表示要素は縮小して表示する機能を備えるこ
    とを特徴とする請求項7記載の画面表示装置。
JP16140497A 1997-06-18 1997-06-18 画面表示方法及び装置 Pending JPH117316A (ja)

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