JPH1171512A - ベント式成形物品用のポリカーボネート組成物 - Google Patents
ベント式成形物品用のポリカーボネート組成物Info
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- JPH1171512A JPH1171512A JP10163048A JP16304898A JPH1171512A JP H1171512 A JPH1171512 A JP H1171512A JP 10163048 A JP10163048 A JP 10163048A JP 16304898 A JP16304898 A JP 16304898A JP H1171512 A JPH1171512 A JP H1171512A
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- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/15—Heterocyclic compounds having oxygen in the ring
- C08K5/151—Heterocyclic compounds having oxygen in the ring having one oxygen atom in the ring
- C08K5/1515—Three-membered rings
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08J—WORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
- C08J5/00—Manufacture of articles or shaped materials containing macromolecular substances
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/49—Phosphorus-containing compounds
- C08K5/51—Phosphorus bound to oxygen
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好な加工特性を維持しながら改良された加
水分解安定性を有しており、そして予備乾燥の必要なし
にガス抜きの下に成形できる芳香族ポリカーボネート組
成物。 【解決手段】 この芳香族ポリカーボネート組成物は芳
香族ポリカーボネート、および少なくとも1種のビス
(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホスフ
ァイトと少なくとも255℃、好ましくは少なくとも2
80℃のオン−セット温度を有する少なくとも1種の特
定のエポキシとからなる添加剤を含んでいる。この組成
物は水分を除去するために予備乾燥することなくそして
ガス抜きの下で最終物品に成形することができる。かか
る組成物を使用することにより、本質的にスプレーのな
い、射出成形されたあるいは押出された物品、殊に透明
なポリカーボネート物品のような物品の製造方法も提供
される。
水分解安定性を有しており、そして予備乾燥の必要なし
にガス抜きの下に成形できる芳香族ポリカーボネート組
成物。 【解決手段】 この芳香族ポリカーボネート組成物は芳
香族ポリカーボネート、および少なくとも1種のビス
(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホスフ
ァイトと少なくとも255℃、好ましくは少なくとも2
80℃のオン−セット温度を有する少なくとも1種の特
定のエポキシとからなる添加剤を含んでいる。この組成
物は水分を除去するために予備乾燥することなくそして
ガス抜きの下で最終物品に成形することができる。かか
る組成物を使用することにより、本質的にスプレーのな
い、射出成形されたあるいは押出された物品、殊に透明
なポリカーボネート物品のような物品の製造方法も提供
される。
Description
【0001】発明の分野 本発明は良好な加工特性を維持しながら改良された加水
分解安定性を有する熱可塑性芳香族ポリカーボネート組
成物に係わる。特に、本発明の組成物は芳香族ポリカー
ボネート、および成形前に組成物を予備乾燥する必要な
しに良好な加工特性を維持しながらポリカーボネート組
成物に加水分解安定性を付与するのに十分な量で共に存
在する特定のホスファイトとエポキシとを含む安定剤系
を組み合わせて含んでいる。
分解安定性を有する熱可塑性芳香族ポリカーボネート組
成物に係わる。特に、本発明の組成物は芳香族ポリカー
ボネート、および成形前に組成物を予備乾燥する必要な
しに良好な加工特性を維持しながらポリカーボネート組
成物に加水分解安定性を付与するのに十分な量で共に存
在する特定のホスファイトとエポキシとを含む安定剤系
を組み合わせて含んでいる。
【0002】発明の背景 射出成形、異形押出、シートおよびフイルム押出および
最終成形前に組成物を予備乾燥するその他の最終加工法
等によって最終的な形体に金型成形あるいは押出する前
にポリマー組成物を予備乾燥するのが長年の慣習であ
る。しかし、時間と費用とを削減するためには、予備乾
燥することなくポリカーボネート組成物を加工するのが
望ましかろう。これはベント式装置で試みられている。
最終物品の金型成形等の成形中、特に透明なまたは半透
明な部品を成形するときに組成物中になお水分が残留し
ているためにベント式成形装置においてですらこれらの
組成物からは”スプレー(splay )”の生じた成形部品
が得られている。更に、組成物中の水分のレベルが高す
ぎるとたとえ顔料着色された組成物ですら、”スプレ
ー”条件は起こりうる。組成物中に少量ですら水が存在
すると、殊に顔料中に不純物が存在したり高温の加工温
度を伴う場合に、この”スプレー”現象を起こすことは
明らかである。予備乾燥なしに水分および”スプレー”
現象を減少する試みとして、組成物中にある種の添加剤
例えばトリ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイトまたはビス(2,4−ジ−t−ブチルフェノー
ル)ペンタエリトリットジホスファイトを単独であるい
はこれらをエポキシドと組み合わせてすら混合しても、
特に透明または半透明のあるいは殊に硫酸バリウム(B
aSO 4 )や二酸化チタン(TiO2 )を使用した低く
顔料着色されたポリカーボネートに対してはまたして
も”スプレー”を減少しあるいは除去するに十分な程水
分を減少しない。これは、水が酸を形成し、この酸が連
鎖を切断する反応を起こし、この反応は顔料着色の低い
ポリカーボネートに対してより過酷であるように思われ
る。
最終成形前に組成物を予備乾燥するその他の最終加工法
等によって最終的な形体に金型成形あるいは押出する前
にポリマー組成物を予備乾燥するのが長年の慣習であ
る。しかし、時間と費用とを削減するためには、予備乾
燥することなくポリカーボネート組成物を加工するのが
望ましかろう。これはベント式装置で試みられている。
最終物品の金型成形等の成形中、特に透明なまたは半透
明な部品を成形するときに組成物中になお水分が残留し
ているためにベント式成形装置においてですらこれらの
組成物からは”スプレー(splay )”の生じた成形部品
が得られている。更に、組成物中の水分のレベルが高す
ぎるとたとえ顔料着色された組成物ですら、”スプレ
ー”条件は起こりうる。組成物中に少量ですら水が存在
すると、殊に顔料中に不純物が存在したり高温の加工温
度を伴う場合に、この”スプレー”現象を起こすことは
明らかである。予備乾燥なしに水分および”スプレー”
現象を減少する試みとして、組成物中にある種の添加剤
例えばトリ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスフ
ァイトまたはビス(2,4−ジ−t−ブチルフェノー
ル)ペンタエリトリットジホスファイトを単独であるい
はこれらをエポキシドと組み合わせてすら混合しても、
特に透明または半透明のあるいは殊に硫酸バリウム(B
aSO 4 )や二酸化チタン(TiO2 )を使用した低く
顔料着色されたポリカーボネートに対してはまたして
も”スプレー”を減少しあるいは除去するに十分な程水
分を減少しない。これは、水が酸を形成し、この酸が連
鎖を切断する反応を起こし、この反応は顔料着色の低い
ポリカーボネートに対してより過酷であるように思われ
る。
【0003】或る特定の特性あるいは改善された特性を
得るためにポリカーボネート組成物に添加剤を加えると
押出あるいは射出成形中にポリカーボネート樹脂の加工
性に影響を与えることが知られている。それ故に、改善
されたあるいは或る特定の特性を得るためそしてここで
は”スプレー”を最小にするかあるいは除去するために
使用される添加剤はポリカーボネートの加工性に影響を
与えるべきでなくあるいはポリカーボネートの加工性に
及ぼすこの影響や劣化を少なくとも最小にするべきであ
る。ホスファイトおよび/またはエポキシドを安定化用
添加剤として使用することによりポリカーボネート樹脂
組成物を安定化することも知られている。しかし、こら
は例えば米国特許4,381,358; 4,358,563; 3,673,146 の
ような米国特許に広義に開示されているにすぎない。こ
れらの米国特許には本発明で組成物を予備乾燥せずに使
用することを要求されるような特殊の添加剤に関する臨
界的な重要性に関しては何ら開示されていない。米国特
許5,364,895 ;5,438,086に開示されているように、たと
えビス(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジ
ホスファイトを単独で使用してもたとえベント式金型成
形等の成形装置を使った場合ですら組成物を予備乾燥せ
ずには芳香族ポリカーボネート組成物中の水分のレベル
を減少するには不十分である。
得るためにポリカーボネート組成物に添加剤を加えると
押出あるいは射出成形中にポリカーボネート樹脂の加工
性に影響を与えることが知られている。それ故に、改善
されたあるいは或る特定の特性を得るためそしてここで
は”スプレー”を最小にするかあるいは除去するために
使用される添加剤はポリカーボネートの加工性に影響を
与えるべきでなくあるいはポリカーボネートの加工性に
及ぼすこの影響や劣化を少なくとも最小にするべきであ
る。ホスファイトおよび/またはエポキシドを安定化用
添加剤として使用することによりポリカーボネート樹脂
組成物を安定化することも知られている。しかし、こら
は例えば米国特許4,381,358; 4,358,563; 3,673,146 の
ような米国特許に広義に開示されているにすぎない。こ
れらの米国特許には本発明で組成物を予備乾燥せずに使
用することを要求されるような特殊の添加剤に関する臨
界的な重要性に関しては何ら開示されていない。米国特
許5,364,895 ;5,438,086に開示されているように、たと
えビス(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジ
ホスファイトを単独で使用してもたとえベント式金型成
形等の成形装置を使った場合ですら組成物を予備乾燥せ
ずには芳香族ポリカーボネート組成物中の水分のレベル
を減少するには不十分である。
【0004】発明の要約 本発明はポリカーボネートが特定のホスファイトとエポ
キシ組成物とを含む安定化添加剤によって安定化された
加水分解に安定な芳香族ポリカーボネート組成物に係わ
る。本発明はまた、組成物を予備乾燥する必要なしにポ
リカーボネート組成物から物品を製造する方法にも係わ
る。本発明の組成物および方法から製造された物品は射
出成形物品、押出シートまたはフイルム、押出異形材、
同時押出物品あるいは押出吹込成形物品のいずれでもよ
く、そして本質的にスプレーがない。
キシ組成物とを含む安定化添加剤によって安定化された
加水分解に安定な芳香族ポリカーボネート組成物に係わ
る。本発明はまた、組成物を予備乾燥する必要なしにポ
リカーボネート組成物から物品を製造する方法にも係わ
る。本発明の組成物および方法から製造された物品は射
出成形物品、押出シートまたはフイルム、押出異形材、
同時押出物品あるいは押出吹込成形物品のいずれでもよ
く、そして本質的にスプレーがない。
【0005】本発明に使用されるホスファイトはビス
(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホスフ
ァイトあるいはこのようなホスファイトの2種以上の組
合せである。本発明に使用しうるジホスファイトは前記
の米国特許5,364,895 ;5,438,086に記載されている。本
発明の実施に使用する好ましいビス(アルアルキルフェ
ニル)ペンタエリトリットジホスファイトはビス(2,
4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリットジホスファ
イトである。
(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホスフ
ァイトあるいはこのようなホスファイトの2種以上の組
合せである。本発明に使用しうるジホスファイトは前記
の米国特許5,364,895 ;5,438,086に記載されている。本
発明の実施に使用する好ましいビス(アルアルキルフェ
ニル)ペンタエリトリットジホスファイトはビス(2,
4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリットジホスファ
イトである。
【0006】本発明の実施に使用されるエポキシ組成物
は窒素雰囲気中で熱重量分析器(TGA)で測定して少
なくとも約255℃のオン−セット(on-set)温度を有
するエポキシ化合物ならばいずれでもよい。好ましく
は、本発明の実施に使用されるエポキシ組成物は1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(BPF)お
よび2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(BPA)並びにこれらの混合物のような二価フェノー
ルに基づくグリシジルエーテルである。液状並びに固体
の両方のエーテルが適用できる。多官能性のフェノール
/クレゾールノボラックのグリシジルエーテル、脂肪族
/環式脂肪族/芳香族エポキシ樹脂例えばエポキシ化大
豆油、テレフタル酸のビス(2,3−エポキシプロピ
ル)エステル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸の
トリス(2,3−エポキシプロピル)エステル、3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキシルカルボキシレート等が本発明において適当
である。イソシアヌル酸トリグリシジルのような複素環
式基を含有するエポキシドもエポキシドの混合物と同様
に適用できる。本発明に使用されるエポキシドの重大な
特徴はエポキシが少なくとも約255℃のオン−セット
温度を持たねばならない点である。もしもエポキシが約
255℃より低いオン−セット温度を持つ場合には、酷
いプレートアウトが起きる可能性がある。
は窒素雰囲気中で熱重量分析器(TGA)で測定して少
なくとも約255℃のオン−セット(on-set)温度を有
するエポキシ化合物ならばいずれでもよい。好ましく
は、本発明の実施に使用されるエポキシ組成物は1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン(BPF)お
よび2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(BPA)並びにこれらの混合物のような二価フェノー
ルに基づくグリシジルエーテルである。液状並びに固体
の両方のエーテルが適用できる。多官能性のフェノール
/クレゾールノボラックのグリシジルエーテル、脂肪族
/環式脂肪族/芳香族エポキシ樹脂例えばエポキシ化大
豆油、テレフタル酸のビス(2,3−エポキシプロピ
ル)エステル、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸の
トリス(2,3−エポキシプロピル)エステル、3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキシルカルボキシレート等が本発明において適当
である。イソシアヌル酸トリグリシジルのような複素環
式基を含有するエポキシドもエポキシドの混合物と同様
に適用できる。本発明に使用されるエポキシドの重大な
特徴はエポキシが少なくとも約255℃のオン−セット
温度を持たねばならない点である。もしもエポキシが約
255℃より低いオン−セット温度を持つ場合には、酷
いプレートアウトが起きる可能性がある。
【0007】本発明に使用されるエポキシは次式で表す
ことができる。 このエポキシは少なくとも約255℃、好ましくは少な
くとも約280℃、より好ましくは少なくとも約300
℃のオン−セット温度を有する。上記式において、Rは
少なくとも2個の炭素原子、好ましくは2−50個の炭
素原子を有するアルキル、アリール、アルアルキル、シ
クロアルキル、複素環式基、これらの置換誘導体等から
なる群から個々に選ばれ、nは1−5の整数である。好
ましいエポキシは環式脂肪族のエポキシ樹脂である。
ことができる。 このエポキシは少なくとも約255℃、好ましくは少な
くとも約280℃、より好ましくは少なくとも約300
℃のオン−セット温度を有する。上記式において、Rは
少なくとも2個の炭素原子、好ましくは2−50個の炭
素原子を有するアルキル、アリール、アルアルキル、シ
クロアルキル、複素環式基、これらの置換誘導体等から
なる群から個々に選ばれ、nは1−5の整数である。好
ましいエポキシは環式脂肪族のエポキシ樹脂である。
【0008】本発明に使用される添加剤の量は芳香族ポ
リカーボネート樹脂を組成物を予備乾燥することなく最
終の物品に成形するときにスプレーの形成に対して加水
分解的に安定化し、そして押出または金型成形の間に良
好な加工性を維持するのに十分な量であるべきである。
好ましくは、この安定剤系はポリカーボネート樹脂の重
量に基づいて約0.01重量%乃至約0.50重量%含
まれる。より好ましくは、安定剤の量は約0.01乃至
約0.3重量%である。
リカーボネート樹脂を組成物を予備乾燥することなく最
終の物品に成形するときにスプレーの形成に対して加水
分解的に安定化し、そして押出または金型成形の間に良
好な加工性を維持するのに十分な量であるべきである。
好ましくは、この安定剤系はポリカーボネート樹脂の重
量に基づいて約0.01重量%乃至約0.50重量%含
まれる。より好ましくは、安定剤の量は約0.01乃至
約0.3重量%である。
【0009】本発明ではエポキシと組み合わせて単一の
ビス(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホ
スファイトが適用できるが、このようなホスファイトの
組合せを使用することもできる。2種のこのようなホス
ファイトの組合せを使用するときには、安定剤のホスフ
ァイト部分は好ましくは本発明に使用される特定のホス
ファイトの合計重量に基づいて一方のホスファイトを約
10−90重量%そして他方のホスファイトを約90−
10重量%含む。2種より多いホスファイトを使用する
ときのホスファイトの実際の組合せは本発明に使用され
る特定のエポキシと組み合わされたときに芳香族ポリカ
ーボネートを安定化するのに十分ならば実際にはどの様
に組み合わせてもよい。
ビス(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホ
スファイトが適用できるが、このようなホスファイトの
組合せを使用することもできる。2種のこのようなホス
ファイトの組合せを使用するときには、安定剤のホスフ
ァイト部分は好ましくは本発明に使用される特定のホス
ファイトの合計重量に基づいて一方のホスファイトを約
10−90重量%そして他方のホスファイトを約90−
10重量%含む。2種より多いホスファイトを使用する
ときのホスファイトの実際の組合せは本発明に使用され
る特定のエポキシと組み合わされたときに芳香族ポリカ
ーボネートを安定化するのに十分ならば実際にはどの様
に組み合わせてもよい。
【0010】本発明の安定剤系のホスファイトとエポキ
シの比は約5:1乃至1:5であるべきである。好まし
くは、この比は約3:1乃至1:3である。本発明に使
用される芳香族ポリカーボネート樹脂は既知の芳香族ポ
リカーボネート、コ−ポリカーボネート、あるいはポリ
カーボネートと他のポリマーまたはコ−ポリカーボネー
トとのブレンドのいずれでもよい。本発明の実施に使用
される芳香族ポリカーボネートは酸受容体および一般に
は分子量調節剤の存在下で二価フェノールをカーボネー
ト前駆体と反応させることにより調製できる。ここに開
示されるポリカーボネート樹脂を製造するにはどの様な
二価フェノールも使用できる。好ましくは、これらの二
価フェノールはそれぞれ芳香族核の炭素原子に直接結合
されている2つのヒドロキシル基を官能基として含有す
る単核または多核芳香族化合物である。本発明の実施に
使用されるポリカーボネートの製造に使用できる二価フ
ェノールの幾つかの例を挙げると、ビスフェノール類例
えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン等;
二価フェノールエーテル類例えばビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)エーテル等;ジヒドロキシジフェニ
ル類例えばp,p′−ジヒドロキシジフェニル、3,
3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル
等;ジヒドロキシアリールスルホン類例えばビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メ
チル−5−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン
等;ジヒドロキシベンゼン類例えばレゾルシノール、ヒ
ドロキノン等;ハロおよびアルキル置換ジヒドロキシベ
ンゼン類例えば1,4−ジヒドロキシ−2−クロロベン
ゼン、1,4−ジヒドロキシ−2,3−ジクロロベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン等;お
よびジヒドロキシジフェニルスルホキシド類例えばビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド
等である。
シの比は約5:1乃至1:5であるべきである。好まし
くは、この比は約3:1乃至1:3である。本発明に使
用される芳香族ポリカーボネート樹脂は既知の芳香族ポ
リカーボネート、コ−ポリカーボネート、あるいはポリ
カーボネートと他のポリマーまたはコ−ポリカーボネー
トとのブレンドのいずれでもよい。本発明の実施に使用
される芳香族ポリカーボネートは酸受容体および一般に
は分子量調節剤の存在下で二価フェノールをカーボネー
ト前駆体と反応させることにより調製できる。ここに開
示されるポリカーボネート樹脂を製造するにはどの様な
二価フェノールも使用できる。好ましくは、これらの二
価フェノールはそれぞれ芳香族核の炭素原子に直接結合
されている2つのヒドロキシル基を官能基として含有す
る単核または多核芳香族化合物である。本発明の実施に
使用されるポリカーボネートの製造に使用できる二価フ
ェノールの幾つかの例を挙げると、ビスフェノール類例
えば1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
4,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン等;
二価フェノールエーテル類例えばビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エーテル、ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)エーテル等;ジヒドロキシジフェニ
ル類例えばp,p′−ジヒドロキシジフェニル、3,
3′−ジクロロ−4,4′−ジヒドロキシジフェニル
等;ジヒドロキシアリールスルホン類例えばビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3,5−ジメチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(3−メ
チル−5−エチル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン
等;ジヒドロキシベンゼン類例えばレゾルシノール、ヒ
ドロキノン等;ハロおよびアルキル置換ジヒドロキシベ
ンゼン類例えば1,4−ジヒドロキシ−2−クロロベン
ゼン、1,4−ジヒドロキシ−2,3−ジクロロベンゼ
ン、1,4−ジヒドロキシ−2−メチルベンゼン等;お
よびジヒドロキシジフェニルスルホキシド類例えばビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)スルホキシド
等である。
【0011】本発明の実施に使用されるポリカーボネー
トの製造に使用できるカーボネート前駆体はカルボニル
ハライドまたはハロホーメートのいずれでもよい。使用
できるカルボニルハライドは臭化カルボニル、塩化カル
ボニル、弗化カルボニル等あるいはこれらの混合物であ
る。使用するのに適したハロホーメートには二価フェノ
ールのビスハロホーメート(ヒドロキノンのビスクロロ
ホーメート)あるいはグリコールのビスハロホーメート
(エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリ
エチレングリコール等のビスハロホーメート)が含まれ
る。当業者には他のカーボネート前駆体も思い浮かぶで
あろうが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボニルが
好ましい。
トの製造に使用できるカーボネート前駆体はカルボニル
ハライドまたはハロホーメートのいずれでもよい。使用
できるカルボニルハライドは臭化カルボニル、塩化カル
ボニル、弗化カルボニル等あるいはこれらの混合物であ
る。使用するのに適したハロホーメートには二価フェノ
ールのビスハロホーメート(ヒドロキノンのビスクロロ
ホーメート)あるいはグリコールのビスハロホーメート
(エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリ
エチレングリコール等のビスハロホーメート)が含まれ
る。当業者には他のカーボネート前駆体も思い浮かぶで
あろうが、ホスゲンとしても知られる塩化カルボニルが
好ましい。
【0012】上記に記載した反応は好ましくはジヒドロ
キシ化合物と塩化カルボニル即ちホスゲンとの間の界面
法または界面反応として知られるものである。本発明に
使用される芳香族ポリカーボネートの別の調製方法はエ
ステル交換法であり、これは芳香族ジヒドロキシ化合物
と炭酸ジエステルとのエステル交換を伴う。この方法は
溶融法として知られる。本発明の実施においては、芳香
族ポリカーボネートの製造方法は重大でない。本発明の
重要な特徴は芳香族ポリカーボネートと安定剤系の組成
にある。本発明に使用される芳香族ポリカーボネートは
上記に示した芳香族ポリカーボネートおよびその組合せ
のいずれをも意味しそして包含するものである。
キシ化合物と塩化カルボニル即ちホスゲンとの間の界面
法または界面反応として知られるものである。本発明に
使用される芳香族ポリカーボネートの別の調製方法はエ
ステル交換法であり、これは芳香族ジヒドロキシ化合物
と炭酸ジエステルとのエステル交換を伴う。この方法は
溶融法として知られる。本発明の実施においては、芳香
族ポリカーボネートの製造方法は重大でない。本発明の
重要な特徴は芳香族ポリカーボネートと安定剤系の組成
にある。本発明に使用される芳香族ポリカーボネートは
上記に示した芳香族ポリカーボネートおよびその組合せ
のいずれをも意味しそして包含するものである。
【0013】既述したとおり、本発明に開示される安定
剤はポリカーボネート樹脂に加水分解安定性を提供し、
それ故射出成形装置、押出装置あるいはその他のベント
式成形装置のようなベント式成形装置で樹脂組成物を予
備乾燥することなく成形することのできる組成物を提供
する。ベントによるガス抜きは大気圧でもあるいは真空
下でもよい。
剤はポリカーボネート樹脂に加水分解安定性を提供し、
それ故射出成形装置、押出装置あるいはその他のベント
式成形装置のようなベント式成形装置で樹脂組成物を予
備乾燥することなく成形することのできる組成物を提供
する。ベントによるガス抜きは大気圧でもあるいは真空
下でもよい。
【0014】本発明の実施例の詳細な記述 本発明を以下の実施例で更に記述するが、本発明はこれ
らの実施例によって何らの限定を受けないことを理解す
べきである。実施例中で量が%で表されている場合には
%は調合組成物の合計重量に基づく重量%である。実施
例中に使用される成分は以下の通りである。 PC=メチレンクロライド中で20℃で測定して約0.
48デシリットル/グラムの固有粘度を有する芳香族ポ
リカーボネート。 A=トリ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファ
イト。 B=ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)ペンタ
エリトリットジホスファイト。 C=2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル−2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール。 D=トリフェニルホスフィン。 E=ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリ
ットジホスファイト。 エポキシ=環式脂肪族エポキシ樹脂。
らの実施例によって何らの限定を受けないことを理解す
べきである。実施例中で量が%で表されている場合には
%は調合組成物の合計重量に基づく重量%である。実施
例中に使用される成分は以下の通りである。 PC=メチレンクロライド中で20℃で測定して約0.
48デシリットル/グラムの固有粘度を有する芳香族ポ
リカーボネート。 A=トリ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファ
イト。 B=ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェノール)ペンタ
エリトリットジホスファイト。 C=2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル−2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール。 D=トリフェニルホスフィン。 E=ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリ
ットジホスファイト。 エポキシ=環式脂肪族エポキシ樹脂。
【0015】実施例1 以下の表1に示されるPC粉末および添加剤を配合して
約310℃の溶融温度でストランドに押出した。各調合
組成物は本質的に同じ量のポリカーボネート、通常の重
量%のUV吸収剤および離型剤並びに1.2重量%のB
aSO4 を含有していた。ポリカーボネート含有量は各
調合組成物中に使用される安定剤の量に関連して変動す
るのみである。押出されたストランドは水中で急速に冷
却されそしてペレットにされた。ペレットは予備乾燥せ
ずに水分を分析したところ約0.2重量%の水分含有量
を示した。次いでペレットはベント式射出成形機械で約
310℃および約600kg/cm2 圧にて約25平方
cmで約2.5mm厚の小板試料部品に射出成形した。
この結果を表1に示す。
約310℃の溶融温度でストランドに押出した。各調合
組成物は本質的に同じ量のポリカーボネート、通常の重
量%のUV吸収剤および離型剤並びに1.2重量%のB
aSO4 を含有していた。ポリカーボネート含有量は各
調合組成物中に使用される安定剤の量に関連して変動す
るのみである。押出されたストランドは水中で急速に冷
却されそしてペレットにされた。ペレットは予備乾燥せ
ずに水分を分析したところ約0.2重量%の水分含有量
を示した。次いでペレットはベント式射出成形機械で約
310℃および約600kg/cm2 圧にて約25平方
cmで約2.5mm厚の小板試料部品に射出成形した。
この結果を表1に示す。
【0016】 表1 調合組成 スプレー Mw低下 Mw低下% 1. 0.1%A 部品全体 − − 2. 0.1%エポキシ および0.1%B 部品全体 2033 9 3. 0.1%エポキシ および0.1%C 少々のスプレー 1660 7.1 4. 0.1%エポキシ および0.1%E スプレー無し 584 2.5 5. 0.1%D スプレー無し 1336 脚註:Mw=ペレットおよび金型成形された小板に対し
てゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定された
重量平均分子量。
てゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定された
重量平均分子量。
【0017】Mw低下=ペレットおよび熱的に処理され
た湿った試料に対する重量平均分子量。 上記の試験結果はそれぞれ5つの試料の平均であるが、
これによればエポキシと本発明の特定のジホスファイト
を有する調合組成物4によれば、ポリカーボネートの分
子量を実質的に低下することなくスプレーの回避が達成
されていることが明確に実証されている。再度述べれ
ば、この実施例は真空下でガス抜きするベント式射出成
形機械を使用して試料小板の射出成形前に樹脂を予備乾
燥しないで調製されている。調合組成物5もスプレーを
示していないが、Mwの低下で測定されているように、
本発明の調合組成物4に比べてポリカーボネートの劣化
は実質的なものである。
た湿った試料に対する重量平均分子量。 上記の試験結果はそれぞれ5つの試料の平均であるが、
これによればエポキシと本発明の特定のジホスファイト
を有する調合組成物4によれば、ポリカーボネートの分
子量を実質的に低下することなくスプレーの回避が達成
されていることが明確に実証されている。再度述べれ
ば、この実施例は真空下でガス抜きするベント式射出成
形機械を使用して試料小板の射出成形前に樹脂を予備乾
燥しないで調製されている。調合組成物5もスプレーを
示していないが、Mwの低下で測定されているように、
本発明の調合組成物4に比べてポリカーボネートの劣化
は実質的なものである。
【0018】実施例2 以下の表2に示されるPC粉末および添加剤を実施例1
と同じ条件で配合し、押出し、そしてペレットにした。
以下に列挙される各調合組成物は実施例1に使用されて
いるように他の添加剤を通常の重量%で含有しており、
ポリカーボネート含有量は各調合組成物中に使用される
添加剤の量に関連して変動されているだけである。これ
らの調合組成物を水分について分析したところ約0.1
5重量%の水分含有量を示した。
と同じ条件で配合し、押出し、そしてペレットにした。
以下に列挙される各調合組成物は実施例1に使用されて
いるように他の添加剤を通常の重量%で含有しており、
ポリカーボネート含有量は各調合組成物中に使用される
添加剤の量に関連して変動されているだけである。これ
らの調合組成物を水分について分析したところ約0.1
5重量%の水分含有量を示した。
【0019】配合された各調合組成物は予備乾燥するこ
となく約300℃で約8分間熱処理した。各試料に対し
て重量平均分子量を測定して(各調合組成物につき5つ
の試料の平均)、分子量低下を測定することにより各ポ
リカーボネート調合組成物に対する劣化の影響を調べ
た。この試験結果を以下の表2に示す。 表2 調合組成 Mw低下 Mw低下% 6. 0.1%A 1740 6.7 7. 0.1%Aおよび 0.1%エポキシ 1290 5.0 8. 0.2%E 4500 17.3 9. 0.1%E 3058 11.7 10. 0.05%E 1757 6.7 11. 0.03%E 1195 4.6 12. 0.2%Eおよび 0.1%エポキシ 0 0 13. 0.1%Eおよび 0.1%エポキシ 450 1.7 14. 0.05%Eおよび 0.1%エポキシ 911 3.5 15. 0.03%Eおよび 0.1%エポキシ 977 3.8 16. 0.1%D 2954 11.4 上記の調合組成物に対する結果から明確に理解できるよ
うに、本発明の組成物はポリカーボネートの劣化に対し
て本質的に殆どまたは全く影響を受けない。たとえ添加
剤E、即ちビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエ
リトリットジホスファイトを使用しても単独では、即ち
エポキシが無ければ(調合組成物8−11)、エポキシ
を使用した調合組成物、即ち調合組成物12−15に比
べてポリカーボネートの劣化は著しい。また、本発明の
特定のホスファイト以外のホスファイトを使用し、ある
いはこれをエポキシと共に使用したときですら、調合組
成物1および16、調合組成物7特に調合組成物2にお
けるように、分子量低下が著しいことに注目されたい。
となく約300℃で約8分間熱処理した。各試料に対し
て重量平均分子量を測定して(各調合組成物につき5つ
の試料の平均)、分子量低下を測定することにより各ポ
リカーボネート調合組成物に対する劣化の影響を調べ
た。この試験結果を以下の表2に示す。 表2 調合組成 Mw低下 Mw低下% 6. 0.1%A 1740 6.7 7. 0.1%Aおよび 0.1%エポキシ 1290 5.0 8. 0.2%E 4500 17.3 9. 0.1%E 3058 11.7 10. 0.05%E 1757 6.7 11. 0.03%E 1195 4.6 12. 0.2%Eおよび 0.1%エポキシ 0 0 13. 0.1%Eおよび 0.1%エポキシ 450 1.7 14. 0.05%Eおよび 0.1%エポキシ 911 3.5 15. 0.03%Eおよび 0.1%エポキシ 977 3.8 16. 0.1%D 2954 11.4 上記の調合組成物に対する結果から明確に理解できるよ
うに、本発明の組成物はポリカーボネートの劣化に対し
て本質的に殆どまたは全く影響を受けない。たとえ添加
剤E、即ちビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエ
リトリットジホスファイトを使用しても単独では、即ち
エポキシが無ければ(調合組成物8−11)、エポキシ
を使用した調合組成物、即ち調合組成物12−15に比
べてポリカーボネートの劣化は著しい。また、本発明の
特定のホスファイト以外のホスファイトを使用し、ある
いはこれをエポキシと共に使用したときですら、調合組
成物1および16、調合組成物7特に調合組成物2にお
けるように、分子量低下が著しいことに注目されたい。
【0020】以上、本発明を好適なおよび代替的な実施
の態様を参照して記載した。しかしながら、自明の通
り、本明細書の記載を理解すれば本発明への修正および
変更が当業者に思い浮かぶであろうから、このような本
発明の修正および変更も特許請求の範囲およびその均等
物の範疇に入る限りは本発明の範囲に包含される筈であ
る。
の態様を参照して記載した。しかしながら、自明の通
り、本明細書の記載を理解すれば本発明への修正および
変更が当業者に思い浮かぶであろうから、このような本
発明の修正および変更も特許請求の範囲およびその均等
物の範疇に入る限りは本発明の範囲に包含される筈であ
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 芳香族ポリカーボネート、および少なく
とも1種のビス(アルアルキルフェニル)ペンタエリト
リットジホスファイトと255℃より高いオン−セット
温度を有する少なくとも1種のエポキシとを組み合わせ
て含む添加剤を含んでなる、良好な加工特性を維持しな
がら改良された加水分解安定性を有しており、そして予
備乾燥の必要なしにガス抜きの下に成形できる芳香族ポ
リカーボネート組成物。 - 【請求項2】 添加剤が少なくとも2種の異なるビス
(アルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホスフ
ァイト含む請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 エポキシがそれぞれ少なくとも255℃
のオン−セット温度を有する少なくとも2種のエポキシ
の混合物からなる請求項1記載の組成物。 - 【請求項4】 添加剤がポリカーボネート組成物の重量
に基づいて約0.01乃至約0.50重量%含まれる請
求項1記載の組成物。 - 【請求項5】 添加剤が約0.01乃至約0.10重量
%含まれる請求項4記載の組成物。 - 【請求項6】 エポキシが少なくとも280℃のオン−
セット温度を有する請求項1記載の組成物。 - 【請求項7】 ビス(アルアルキルフェニル)ペンタエ
リトリットジホスファイトがビス(2,4−ジクミルフ
ェニル)ペンタエリトリットジホスファイトである請求
項1記載の組成物。 - 【請求項8】 エポキシが環式脂肪族エポキシ樹脂であ
る請求項1記載の組成物。 - 【請求項9】 予備乾燥することなく芳香族ポリカーボ
ネート組成物を配合し、この配合した組成物を熱および
圧力の下にそしてガス抜きの下で成形して本質的にスプ
レーのない最終物品を成形する、改善された加水分解安
定性を有する芳香族ポリカーボネート組成物から熱可塑
性樹脂物品を製造する方法において、前記組成物が芳香
族ポリカーボネート、および少なくとも1種のビス(ア
ルアルキルフェニル)ペンタエリトリットジホスファイ
トと少なくとも255℃のオン−セット温度を有する少
なくとも1種のエポキシとを組み合わせて含む添加剤を
含んでいる、方法。 - 【請求項10】 物品が半透明の射出成形物品、透明な
ポリカーボネート押出シートまたは押出異形材である請
求項9記載の方法。 - 【請求項11】 ガス抜きが真空下でなされる請求項9
記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US87660297A | 1997-06-16 | 1997-06-16 | |
US08/876602 | 1997-06-16 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171512A true JPH1171512A (ja) | 1999-03-16 |
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ID=25368122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10163048A Withdrawn JPH1171512A (ja) | 1997-06-16 | 1998-06-11 | ベント式成形物品用のポリカーボネート組成物 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0885929A1 (ja) |
JP (1) | JPH1171512A (ja) |
KR (1) | KR19990006987A (ja) |
AU (1) | AU6991498A (ja) |
BR (1) | BR9802378A (ja) |
SG (1) | SG68668A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013088796A1 (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-20 | 出光興産株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び光学成形品 |
JPWO2019026784A1 (ja) * | 2017-07-31 | 2020-05-28 | 出光興産株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び光学成形品 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AU2001212294A1 (en) * | 2000-04-10 | 2001-10-23 | General Electric Company | Polycarbonate having excellent hydrolytic stability |
WO2001098402A1 (en) * | 2000-06-22 | 2001-12-27 | General Electric Company | Polycarbonate composition with reduced mold deposits |
US20080119619A1 (en) * | 2006-11-16 | 2008-05-22 | General Electric Company | Thermoplastic composition, method of making, and articles formed therefrom |
US8057873B2 (en) | 2008-04-28 | 2011-11-15 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Injection molded article and method for the manufacture thereof |
US7790791B2 (en) * | 2008-10-21 | 2010-09-07 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Injection molded article and method for the manufacture thereof |
US8524137B2 (en) | 2011-05-26 | 2013-09-03 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Injection molded article and method for the manufacture thereof |
US9290618B2 (en) | 2011-08-05 | 2016-03-22 | Sabic Global Technologies B.V. | Polycarbonate compositions having enhanced optical properties, methods of making and articles comprising the polycarbonate compositions |
US8962117B2 (en) | 2011-10-27 | 2015-02-24 | Sabic Global Technologies B.V. | Process for producing bisphenol A with reduced sulfur content, polycarbonate made from the bisphenol A, and containers formed from the polycarbonate |
EP2810309A1 (en) | 2012-02-03 | 2014-12-10 | SABIC Innovative Plastics IP B.V. | Light emitting diode device and method for production thereof containing conversion material chemistry |
EP2820106B1 (en) | 2012-02-29 | 2017-11-22 | SABIC Global Technologies B.V. | Polycarbonate compositions containing conversion material chemistry and having enhanced optical properties, methods of making and articles comprising the same |
CN104144902A (zh) | 2012-02-29 | 2014-11-12 | 沙特基础创新塑料Ip私人有限责任公司 | 用于生产低硫双酚a的方法、用于生产聚碳酸酯的方法以及由聚碳酸酯制作的制品 |
US9346949B2 (en) | 2013-02-12 | 2016-05-24 | Sabic Global Technologies B.V. | High reflectance polycarbonate |
US9821523B2 (en) | 2012-10-25 | 2017-11-21 | Sabic Global Technologies B.V. | Light emitting diode devices, method of manufacture, uses thereof |
WO2014186548A1 (en) | 2013-05-16 | 2014-11-20 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Branched polycarbonate compositions having conversion material chemistry and articles thereof |
WO2014191942A1 (en) | 2013-05-29 | 2014-12-04 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Color stable thermoplastic composition |
EP3004234B1 (en) | 2013-05-29 | 2021-08-18 | SABIC Global Technologies B.V. | Illuminating devices with color stable thermoplastic light-transmitting articles |
EP3625289A1 (en) | 2017-05-17 | 2020-03-25 | SABIC Global Technologies B.V. | Use of a polycarbonate composition |
EP3786226A1 (en) | 2019-08-27 | 2021-03-03 | Trinseo Europe GmbH | Stabilized compositions of polycarbonates and vinylidene substituted aromatic compounds |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4066611A (en) * | 1976-06-23 | 1978-01-03 | General Electric Company | Stabilized polycarbonate composition |
NL8302686A (nl) * | 1983-07-28 | 1983-11-01 | Gen Electric | Informatiedrager voor optisch uitleesbare informatie. |
SG68631A1 (en) * | 1996-09-06 | 1999-11-16 | Gen Electric | Improved color stabilization of polycarbonate resins |
-
1998
- 1998-06-02 SG SG1998001170A patent/SG68668A1/en unknown
- 1998-06-04 AU AU69914/98A patent/AU6991498A/en not_active Abandoned
- 1998-06-11 JP JP10163048A patent/JPH1171512A/ja not_active Withdrawn
- 1998-06-15 KR KR1019980022287A patent/KR19990006987A/ko not_active Application Discontinuation
- 1998-06-15 BR BR9802378A patent/BR9802378A/pt not_active Application Discontinuation
- 1998-06-15 EP EP98304704A patent/EP0885929A1/en not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013088796A1 (ja) * | 2011-12-13 | 2013-06-20 | 出光興産株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び光学成形品 |
KR20140105464A (ko) * | 2011-12-13 | 2014-09-01 | 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 | 방향족 폴리카보네이트 수지 조성물 및 광학 성형품 |
JPWO2013088796A1 (ja) * | 2011-12-13 | 2015-04-27 | 出光興産株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び光学成形品 |
US9708487B2 (en) | 2011-12-13 | 2017-07-18 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Aromatic polycarbonate resin composition and optical molded article |
JPWO2019026784A1 (ja) * | 2017-07-31 | 2020-05-28 | 出光興産株式会社 | 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物及び光学成形品 |
US11525056B2 (en) | 2017-07-31 | 2022-12-13 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Aromatic polycarbonate resin composition and optical molded article |
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Publication number | Publication date |
---|---|
AU6991498A (en) | 1998-12-17 |
BR9802378A (pt) | 1999-06-29 |
EP0885929A1 (en) | 1998-12-23 |
KR19990006987A (ko) | 1999-01-25 |
SG68668A1 (en) | 1999-11-16 |
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---|---|---|---|
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