JPH1171435A - カチオン性基含有共重合体及び増粘剤 - Google Patents

カチオン性基含有共重合体及び増粘剤

Info

Publication number
JPH1171435A
JPH1171435A JP28517697A JP28517697A JPH1171435A JP H1171435 A JPH1171435 A JP H1171435A JP 28517697 A JP28517697 A JP 28517697A JP 28517697 A JP28517697 A JP 28517697A JP H1171435 A JPH1171435 A JP H1171435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
sec
containing copolymer
cationic group
vinyl monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28517697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3221851B2 (ja
Inventor
Masanori Iwasaki
正規 岩崎
Tadanori Yoshimura
忠徳 吉村
Takashi Matsuo
貴史 松尾
Koji Yui
幸治 湯井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP28517697A priority Critical patent/JP3221851B2/ja
Priority to TW87108076A priority patent/TW483900B/zh
Priority to US09/089,358 priority patent/US6069216A/en
Priority to DE69821550T priority patent/DE69821550T2/de
Priority to ES98110501T priority patent/ES2213856T3/es
Priority to EP98110501A priority patent/EP0884334B1/en
Priority to CNB981154298A priority patent/CN1150223C/zh
Priority to IDP980861A priority patent/ID20442A/id
Publication of JPH1171435A publication Critical patent/JPH1171435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3221851B2 publication Critical patent/JP3221851B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたチキソトロピー性及び皮膚、毛髪等へ
の高い吸着性を有し、増粘剤として化粧品等に配合した
場合、非常に良好な使用感を発現する共重合体の提供。 【解決手段】 イオン交換水に 0.5重量%になるように
添加したときの25℃での粘度が、シェアレート 1 sec-1
の時 0.3〜20Pa・sec、シェアレート10sec-1の時0.01〜
5Pa・sec で、かつシェアレート 1 sec-1の時の粘度が
シェアレート10sec-1の時の粘度より高いカチオン性基
含有共重合体、特にカチオン性基含有ビニル単量体と、
N,N−ジメチル(メタ) アクリルアミド、N,N−ジエチル
(メタ)アクリルアミド等の親水性ノニオン性基含有ビ
ニル単量体と、少なくとも2個のビニル基を分子中に有
する架橋性ビニル単量体を必須構成単量体とし、ラジカ
ル重合することにより得られるカチオン性基含有共重合
体及びそれよりなる増粘剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン性基含有
共重合体及びそれよりなる増粘剤に関する。さらに詳し
くは、化学品、化粧品などの添加剤、特に良好な使用感
を有する増粘剤として好適に使用できるカチオン性基含
有共重合体及びそれよりなる増粘剤に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
様々な産業分野において種々の増粘剤が利用されてい
る。このような増粘剤としては、たとえば、カルボキシ
メチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、デンプン、キサンタンガム、アルギン酸
ナトリウムなどの天然系高分子が知られている。しかし
これらは、一般的にチキソトロピー性に乏しく、化粧品
用添加剤として用いた場合、塗布性は余り良くない。
【0003】また特開昭51−46586 号公報などには、ポ
リアクリル酸架橋ポリマーのアルカリ金属塩が開示され
ているが、この場合は、チキソトロピー性があり塗布性
も悪くないが、感触的に余り好ましくなく、特に毛髪等
に塗布した場合は顕著である。
【0004】また特開平4−20584 号公報にはカチオン
性ビニル単量体と、N−ビニル型のノニオン性モノマー
とを架橋剤の存在下で共重合してできた化合物が提案さ
れている。しかしこの公報に記載の架橋剤では、N−ビ
ニル型のノニオン性モノマーと良好な共重合性を持た
ず、ポリマー分子鎖に対して、架橋点が重合初期から終
了まで均一に導入されにくい。このため、架橋剤が有効
に使用されず十分に架橋されないため、水に添加した場
合、非常に不均一なゲルになりやすい。
【0005】一方、特開平5−140531号、特開平4−18
3772号公報には、アミン含有(メタ)アクリル系モノマ
ー、その他のビニルモノマーなどを架橋剤の存在下で重
合してから、中和した化合物が提案されているが、この
場合、ポリマー中のアミノ基を酸化合物などで中和して
カチオン化するため、系中のpH等によりハイドロゲルの
チキソ性が大きく変化しやすい。また前記化合物を化粧
品用の添加剤として使用した場合、高い使用性(塗布時
にのばしやすいこと、ハイドロゲルの残留感が強いこ
と)を有するものではなかった。
【0006】従って、本発明が解決しようとする課題
は、優れたチキソトロピー性及び皮膚、毛髪等への高い
吸着性を有し、化粧品等に配合した場合、非常に良好な
使用感(塗布時ののばしやすさ、ハイドロゲルの残留物
の感触が良好等)を発現する共重合体及びそれよりなる
増粘剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意研究を行った結果、特定のチキソトロ
ピー性を示すカチオン性基含有共重合体が皮膚、毛髪等
への高い吸着性を有し、増粘剤として化粧品等に配合し
た場合、非常に良好な使用感(塗布時ののばしやすさ、
ハイドロゲルの残留物の感触が良好等)を発現すること
を見出し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、イオン交換水に 0.5重量
%になるように添加したときの25℃での粘度が、シェア
レート 1 sec-1のとき、 0.3〜20Pa・sec であって、シ
ェアレート 10sec-1のとき、0.01〜5Pa・sec であり、
かつシェアレート 1 sec-1のときの粘度がシェアレート
10sec-1のときの粘度より高いことを特徴とするカチオ
ン性基含有共重合体及びそれよりなる増粘剤を提供する
ものである。
【0009】また本発明は、カチオン性基含有ビニル単
量体の少なくとも1種と、一般式(I)又は(II)で表
される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくと
も1種と、少なくとも2個のビニル基を分子中に有する
架橋性ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量
体とし、ラジカル重合することにより得られることを特
徴とするカチオン性基含有共重合体及びそれよりなる増
粘剤を提供するものである。
【0010】
【化5】
【0011】〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示
し、R2及びR3は同一又は異なって、水素原子又は炭素数
1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基又はアルケ
ニル基を示す。〕
【0012】
【化6】
【0013】〔式中、R1は前記の意味を示し、A1及びA2
は同一又は異なって、式 -(CH2)n- (nは2〜6の整数を
示す)で表される基を示し、B は -O-又は -CH2-基を示
す。〕
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。
【0015】〔カチオン性基含有共重合体〕本発明のカ
チオン性基含有共重合体は、本発明が所望する良好な使
用感を発現する為に、イオン交換水に 0.5重量%になる
ように添加したときの25℃での粘度が、シェアレート 1
sec-1のとき、 0.3〜20Pa・sec であって、シェアレー
ト10sec-1のとき、0.01〜5Pa・sec であり、かつシェ
アレート 1 sec-1のときの粘度がシェアレート 10sec-1
のときの粘度より高いようなチキソトロピー性を示すこ
とが必要である。粘度挙動が上記範囲をはずれる共重合
体では皮膚等へ塗布しにくくなったり、皮膚への残留感
が感じられず、良好な使用感を得ることができない。
【0016】本発明のカチオン性基含有共重合体として
好ましい粘度挙動は、イオン交換水に0.5重量%になる
ように添加したときの25℃での粘度が、シェアレート1
sec-1のとき、 0.4〜10Pa・secであって、シェアレート
10sec-1のとき、0.05〜3Pa・sec であり、かつシェア
レート 1 sec-1のときの粘度がシェアレート10sec-1
ときの粘度より高いものである。
【0017】更に、イオン交換水に 0.5重量%になるよ
うに添加した時の25℃での水溶液について動的粘弾性に
よって得られる物性値が、周波数6.28rad/sec 、ひずみ
1%の時、複素弾性率が1N/m2 以上 300N/m2 以下、
損失正接(tanδ)が2以下、好ましくは 1.5以下、更に
好ましくは1以下であって、周波数6.28 rad/sec、ひず
み 500%の時、複素弾性率が0.01N/m2 以上30N/m2
下、損失正接(tanδ)が1以上である場合に非常に良好
な使用感を発現させ得る。
【0018】また、本発明のカチオン性基含有共重合体
は、エタノール、イソプロピルアルコール等の親水性溶
媒の増粘(チキソトロピー性の付与)も可能である。こ
れらオルガノゲルにおいて、本発明が所望する良好な使
用感を発現するためには、エタノールに 2.0重量%にな
るように添加したときの25℃での粘度が、シェアレート
1 sec-1のとき、 0.3〜20Pa・sec であって、シェアレ
ート 10sec-1のとき、0.01〜5Pa・sec であり、かつシ
ェアレート 1 sec-1のときの粘度がシェアレート 10sec
-1のときの粘度より高いようなチキソトロピー性を示す
ことが好ましい。
【0019】かかる性能を有する本発明のカチオン性基
含有共重合体は、水系媒体もしくは炭素数1〜3の低級
アルコール(エタノール、イソプロピルアルコール等)
の親水性媒体又はこれらの混合媒体中における増粘剤と
して極めて有用である。
【0020】前述のチキソトロピー性を示すカチオン性
基含有共重合体としては、例えば、カチオン性基含有ビ
ニル単量体の少なくとも1種と、上記一般式(I)又は
(II)で表される親水性ノニオン性基含有ビニル単量体
から選ばれる少なくとも1種と、少なくとも2個のビニ
ル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の少なくとも
1種とを必須構成単量体とし、ラジカル重合することに
より得られる、カチオン性基含有共重合体が挙げられ
る。このようなカチオン性基含有共重合体について以下
に説明する。
【0021】〔カチオン性基含有ビニル単量体〕本発明
のカチオン性基含有共重合体を構成する単量体のうち、
カチオン性基含有ビニル単量体としては、ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジプロピルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジイソプロピルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジブチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジイソブチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、ジt−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジプ
ロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソ
プロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジブ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソブ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジt−ブ
チルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアル
キルアミノ基を有する(メタ)アクリル酸エステル又は
(メタ)アクリルアミド類、ジメチルアミノスチレン、
ジメチルアミノメチルスチレン等のジアルキルアミノ基
を有するスチレン類、4−ビニルピリジン、2−ビニル
ピリジン等のビニルピリジン類、N−ビニルイミダゾー
ル等のN−ビニル複素環化合物類、アミノエチルビニル
エーテル、ジメチルアミノエチルビニルエーテル等のビ
ニルエーテル類などのアミノ基を有する単量体の酸中和
物あるいは4級アンモニウム塩;ジメチルジアリルアン
モニウムクロライド、ジエチルジアリルアンモニウムク
ロライド等のジアリル型4級アンモニウム塩などが挙げ
られる。
【0022】これらのカチオン性基含有ビニル単量体と
して好ましいものは、一般式(III)又は(IV)で表される
化合物から選ばれる少なくとも1種である。
【0023】
【化7】
【0024】〔R1は前記の意味を示し、R4及びR5は同一
又は異なって、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニ
ル基を示し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル
基を示し、Y は -O-、-NH-又は -O-CH2CH(OH)-基を示
し、Z は炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキレン
基を示し、X は酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数
1〜4のアルキルサルフェート基を示す。〕
【0025】
【化8】
【0026】〔式中、R7及びR8は同一又は異なって水素
原子又はメチル基を示し、R9及びR10は同一又は異なっ
て水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示し、X は
前記の意味を示す。〕 上記一般式(III) で表される化合物の具体例としては、
上記で例示したジアルキルアミノ基を有する(メタ)ア
クリル酸エステル又は(メタ)アクリルアミド類を酸で
中和した酸中和物あるいは4級化剤で4級化した4級ア
ンモニウム塩が挙げられ、上記一般式 (IV) で表される
化合物の具体例としては、上記で例示したジアリル型4
級アンモニウム塩が挙げられる。
【0027】上記の酸中和物を得るための好ましい酸と
しては、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、ギ酸、マレイン酸、
フマル酸、クエン酸、酒石酸、アジピン酸、スルファミ
ン酸、トルエンスルホン酸、乳酸、ピロリドン−2−カ
ルボン酸、コハク酸などが挙げられ、上記4級アンモニ
ウム塩を得るための好ましい4級化剤としては、塩化メ
チル、塩化エチル、臭化メチル、ヨウ化メチル等のハロ
ゲン化アルキル、硫酸ジメチル、硫酸ジエチル、硫酸ジ
−n−プロピル等の一般的なアルキル化剤が挙げられ
る。
【0028】上記一般式(III) 又は (IV) で表される化
合物の中でより好ましいものとしては、ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミドを前記の4級化剤で4級化した4級アン
モニウム塩、あるいはジメチルジアリルアンモニウムク
ロライドが挙げられる。ここで酸中和物モノマーは、系
のpHなどにより中和した酸の解離が起こり、ポリマー構
造が変化するため、粘度の安定性が低いという欠点を有
する。この点からも4級アンモニウム塩型モノマーがよ
り好ましい。
【0029】〔親水性ノニオン性基含有ビニル単量体〕
本発明のカチオン性基含有共重合体を構成する単量体の
うち、前記一般式(I)で表される親水性ノニオン性基
含有ビニル単量体としては、(メタ)アクリルアミド、
N−メチル(メタ)アクリルアミド、N, N−ジメチル
(メタ)アクリルアミド、N, N−ジエチル(メタ)ア
クリルアミド、N−n−プロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−t
−ブチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブチル(メ
タ)アクリルアミド等が挙げられ、一般式(II)で表さ
れる親水性ノニオン性基含有ビニル単量体としては、N
−(メタ)アクロイルモルホリンなどが挙げられるが、
本発明はかかる例示のみに限定されるものではなく、ま
たこれらの親水性ノニオン性基含有ビニル単量体は、単
独または2種以上を混合して用いることができる。
【0030】これらの親水性ノニオン性基含有ビニル単
量体の中では、N, N−ジ置換アクリルアミドを用いた
場合に使用感的に特に好ましく、更にはN, N−ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N, N−ジエチル(メタ)
アクリルアミドが、エタノール水溶液やアニオン活性剤
水溶液をもゲル化できるため、応用範囲は広く好まし
い。
【0031】〔少なくとも2個のビニル基を分子中に有
する架橋性ビニル単量体〕本発明のカチオン性基含有共
重合体を構成する単量体のうち、少なくとも2個のビニ
ル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体としては、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,2 −ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、1,3 −ブチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールテトラ(メタ)アクリレート等の多価アルコー
ルの(メタ)アクリル酸エステル類;N−メチルアリル
アクリルアミド、N−ビニルアクリルアミド、N, N'
−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、ビスアクリル
アミド酢酸等のアクリルアミド類;ジビニルベンゼン、
ジビニルエーテル、ジビニルエチレン尿素等のジビニル
化合物;ジアリルフタレート、ジアリルマレート、ジア
リルアミン、トリアリルアミン、トリアリルアンモニウ
ム塩、ペンタエリスリトールのアリルエーテル化体、分
子中に少なくとも2個のアリルエーテル単位を有するス
クローゼのアリルエーテル化体等のポリアリル化合物;
ビニル(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等の不飽和アルコールの(メ
タ)アクリル酸エステルなどが挙げられる。
【0032】これらの架橋性ビニル単量体の中では、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタ
エリスリトールテトラアリルエーテルが好ましい。
【0033】〔単量体成分の配合割合〕本発明のカチオ
ン性基含有共重合体を得るために好ましいカチオン性基
含有ビニル単量体と親水性ノニオン性基含有ビニル単量
体との配合比率は、カチオン性基含有ビニル単量体/親
水性ノニオン性基含有ビニル単量体(モル比)で、98/
2〜2/98であり、更に好ましくは60/40〜3/97であ
る。これらの単量体の配合比率がここに示した範囲を逸
脱した場合、例えばカチオン性基含有ビニル単量体の配
合比率が、ここに示した範囲より過剰になった場合に
は、チキソトロピー性に欠けるような傾向となる。また
親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の配合比率が、こ
こに示した範囲より過剰になった場合には、低シェアレ
ート時の粘度が低くなりやすい傾向となる。
【0034】また、本発明のカチオン性基含有共重合体
を構成する単量体中の少なくとも2個のビニル基を分子
中に有する架橋性ビニル単量体の割合は、単量体全量に
対して 0.002〜5重量%が好ましく、0.002 重量%以上
0.1 重量%未満が特に好ましい。かかる少なくとも2個
のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル単量体の割合
が 0.002重量%未満である場合には、得られるカチオン
性基含有共重合体の架橋度が小さくなりすぎるため、該
カチオン性基含有共重合体から形成されるハイドロゲル
の粘度を高くすることができなくなり、また5重量%を
超える場合には、ハイドロゲルを手にとって触った時の
感触が硬く、すべりの悪いものが得られやすくなる。
【0035】〔他の単量体成分〕本発明のカチオン性基
含有共重合体は、前記の3種類のビニル単量体を必須構
成成分とする共重合体であるが、これらビニル単量体と
共重合可能な他のビニル単量体も構成成分とすることが
できる。
【0036】他のビニル単量体としては、たとえばメチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メ
タ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチル(メタ)アクリレート、シクロペンチ
ル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリ
レート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n−オ
クチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)ア
クリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、n−デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ト
リデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)ア
クリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、ベ
ヘニル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリ
レート、トルイル(メタ)アクリレート、キシリル(メ
タ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2
−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−ブトキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−フェノキシ(メタ)
アクリレート、2−メトキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、3−メトキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−エトキシプロピル(メタ)アクリレート、3−エトキ
シプロピル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリ
ル酸誘導体;2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウム、アクリル
酸、メタアクリル酸、2−スルホエチルメタクリレート
などのアニオン性基含有単量体;N−(3−スルホプロ
ピル)−N−アクリロイルオキシエチル−N, N−ジメ
チルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロピ
ル)−N−メタクリロイルアミドプロピル−N, N−ジ
メチルアンモニウムベタイン、N−(3−カルボキシメ
チル)−N−メタクリロイルアミドプロピル−N, N−
ジメチルアンモニウムベタイン、N−(3−スルホプロ
ピル)−N−メタクリロイルオキシエチル−N, N−ジ
メチルアンモニウムベタイン、N−カルボキシメチル−
N−メタクリロイルオキシエチル−N, N−ジメチルア
ンモニウムベタイン等のベタイン類が挙げられる。
【0037】〔重合方法〕本発明のカチオン性基含有共
重合体を製造する方法については必ずしも制限はない
が、通常は水溶液重合法、逆相懸濁重合法、沈澱重合法
などの方法によることが好ましい。例えば、水溶液重合
法としては、水又は水と均一に混合可能な親水性有機溶
媒或いはこれらの混合溶媒等の溶媒中に単量体成分、架
橋剤を均一に溶解し、窒素、炭酸ガス等の不活性ガスに
よる置換等により系内の溶存酸素を除去した後、重合開
始剤を添加して反応させる方法が挙げられる。重合開始
温度は通常20〜90℃程度であり、反応時間は1〜10時間
程度である。単量体として水に溶け難い成分を使用する
場合、親水性有機溶媒を併用するのが望ましい。
【0038】上記親水性有機溶媒の代表的な例として
は、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、プ
ロピルアルコール等の低級アルコール、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等の環状エーテル、アセトン、アセト
ニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらのう
ち特に、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、ジメチ
ルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスル
ホキシド等が好ましい。
【0039】また、重合開始剤としては、溶媒中に均一
に溶解する過酸化物、有機又は無機過酸若しくはその
塩、アゾビス系化合物の単独或いは還元剤との組合せに
よるレドックス系のものが用いられ、それらの代表的な
例としては、例えば、t−ブチルパーオキサイド、t−
アミルパーオキサイド、クミルパーオキサイド、アセチ
ルパーオキサイド、プロピオニルパーオキサイド、ベン
ゾイルパーオキサイド、ベンゾイルイソブチリルパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、シクロヘキシルハイドロパーオキ
サイド、テトラリンハイドロパーオキサイド、t−ブチ
ルパーアセテート、t−ブチルパーベンゾエート、ビス
(2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート)、2,
2'−アゾビスイソブチロニトリル、フェニルアゾトリフ
ェニルメタン、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)二塩酸塩、2,2'−アゾビス〔2−(5−メチル−2
−イミダゾリン−2−イル)プロパン] 二塩酸塩、2,2'
−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロ
パン] 二塩酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、
過硫酸アンモニウム、過酸化水素、過硫酸塩とトリエチ
ルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアニリン等
の第3級アミンとの組合せ等が挙げられる。
【0040】これらのうち特に、t−ブチルパーオキサ
イド、ベンゾイルパーオキサイド、2,2'−アゾビスイソ
ブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパ
ン)二塩酸塩、2,2'−アゾビス〔2−(5−メチル−2
−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩酸塩、2,2'
−アゾビス〔2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロ
パン〕二塩酸塩、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム若
しくは過硫酸アンモニウムの単独、又はこれらの過硫酸
塩とトリエチルアミン、トリエタノールアミン若しくは
ジメチルアニリン等の第3級アミンとの組合せが好まし
い。
【0041】本発明の共重合体を製造する際に用いられ
る重合装置としては特に制限はない。水溶液重合法で
は、例えば複数の回転する攪拌腕を有する容器が挙げら
れる。複数の回転攪拌腕を有する容器は、単量体混合物
を水溶液重合する時に重合の進行に伴い生成する含水ゲ
ル状重合体に回転攪拌腕の回転により剪断力を与え得る
ものである事が必要である。回転攪拌腕は複数個である
事が必要で、その様な容器としてたとえば双腕型ニーダ
ー(以下単にニーダーという。)の様な装置が挙げられ
る。ニーダーを使用するに際しては、二本の回転攪拌腕
を互いに逆方向に等速又は不等速で回転して使用する。
等速の場合は二本の回転攪拌腕の回転半径は互いに重な
りあう部分を有する状態で使用し、不等速の場合は二本
の回転攪拌腕の回転半径は互いに重ならない状態で使用
する。回転攪拌腕はシグマ型、S型、バンバリー型ある
いは魚尾型などのいずれも使用できる。
【0042】本発明の共重合体を製造する手順の一例を
示すと、フタを有するニーダー中に単量体混合物の10〜
50重量%の水溶液を送入し、必要に応じて系を窒素等の
不活性気体で置換し、水溶性ラジカル重合開始剤を添加
して、常温であるいは30〜70℃に加熱して重合を開始さ
せ、重合の進行に伴い生成する含水ゲル状重合体をニー
ダーの羽根の回転による剪断力で細分化しながら重合を
完結する方法を挙げることができる。勿論本発明の範囲
がこの例により限定されるものではない。ここで用いら
れる単量体混合物水溶液の初期濃度は10〜50重量%であ
ることが好ましい。
【0043】重合開始剤の使用量としては、単量体成分
を基準として0.01〜5モル%、好ましくは0.01〜3モル
%、特に好ましくは0.01〜1モル%の範囲である。因み
に、重合開始剤の使用量が単量体成分を基準として5モ
ル%よりも多いときは、主鎖の高分子鎖の重合度が上が
らず、架橋されない高分子鎖の割合が増し、水や有機溶
媒に溶解し易くなるために期待する性能が発揮できな
い。一方、0.01モル%よりも少ない時は重合反応の反応
率が上がらず、残留モノマーの量が増加するという難点
がある。
【0044】反応生成物は反応に使用した溶媒を含むゲ
ル状であり、通常は回転式カッター等で粉砕し、更に、
加熱、減圧等の方法により溶媒を除去して乾燥、粉砕分
級して粉末とする。
【0045】逆相懸濁重合法としては、水中に単量体成
分、架橋剤を均一に溶解し、分散剤などを用いて水と均
一に混合しない有機溶媒中に懸濁又は乳化させて重合反
応を行う。重合開始剤としては、必ずしも水溶性のもの
のみに限らず有機溶媒中に可溶なものも用いられる。こ
こで用いられる有機溶媒としては、前記のもの以外に、
例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン等
の炭化水素系有機溶媒、四塩化炭素、ジクロルエタン等
のハロゲン化炭化水素系有機溶媒、アイソバー等の鉱油
等も用いられる。
【0046】また、分散剤としては、例えば、ソルビタ
ンモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、ポ
リビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシ
エチルセルロース、シュガーエステル(三菱化成(株)
製、商品名)等があげられる。
【0047】系内の溶存酸素の除去、反応生成物の処理
等は前記と同様であり、また、反応条件は必ずしも制限
はないが、概ね次の通りである。溶媒使用量:単量体水
溶液と等量〜20倍、好ましくは等量〜10倍、重合開始剤
の使用量:単量体成分を基準として0.01〜5モル%、好
ましくは0.01〜3モル%、重合開始温度:10〜90℃程
度、反応時間:1〜10時間程度である。
【0048】〔粘度及び動的粘弾性の測定法〕本発明の
カチオン性基含有共重合体は、良好なチキソトピー性、
即ち、イオン交換水に 0.5重量%になるように添加した
ときの25℃での粘度が、シェアレート1 sec-1のとき、
0.3〜20Pa・secであって、シェアレート10sec-1のと
き、0.01〜5Pa・sec であり、かつシェアレート 1 sec
-1のときの粘度がシェアレート10sec-1のときの粘度よ
り高いようなチキソトロピー性を示すが、本発明におけ
る粘度は以下の方法により測定した。
【0049】即ち、平均粒径50μm以下のカチオン性基
含有共重合体の濃度が0.5 重量%になるようにイオン交
換水に添加して50℃で半日放置してハイドロゲルを得た
後、このハイドロゲルについて、HAAKE社製粘度
計、Rotovisco RV-20 、測定頭M10 を用い、ローターに
センサーシステムSV-DINの共軸2重円筒タイプを用い
た。ローター内に25℃で保存したハイドロゲルを10〜15
ml入れ、25℃で測定を開始した。シェアレート( se
c-1)のタイムプログラムは、2分でシェアレートを0s
ec-1から15 sec-1まで上昇させた。この間に60ポイント
のデータをソフトウェアを使って記憶させた。使用した
プログラムは、Rotation Version 2.3で、シェアレート
が1sec-1及び10sec-1のときの粘度η(Pa・sec)を算出
させた。
【0050】また本発明のカチオン性基含有共重合体を
エタノールに添加し、粘度を測定する場合には添加濃度
を2.0 重量%とする以外はイオン交換水の場合と同様な
条件、方法で行なった。
【0051】更に本発明のカチオン性基含有共重合体の
動的粘弾性測定に関しては、以下に示す方法で行なっ
た。平均粒径が50μm以下のカチオン性基含有共重合体
の濃度が0.5 重量%になるようにイオン交換水に添加し
てハイドロゲルを調製する。これを25℃にて動的粘弾性
測定装置(Rheometrics 社製、Fluids Spectrometer RF
S-II) を用いて、Dynamic Strain Sweep (動的ひずみ掃
引)モードにて、直径50mm、ギャップ0.05mm、コーンア
ングル0.04radのコーンプレートを使用し、ひずみの周
波数を6.28rad/sec、ひずみの変化を0.5 〜500 %に設
定し、動的粘弾性測定を行なった。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される
ものではない。
【0053】実施例1 内容積1リットルで、ジャケットに55℃のオイルを外部
循環させたシグマ型攪拌腕を2本有するステンレス製ニ
ーダー中に、ジメチルアミノプロピルメタアクリルアミ
ドの塩化メチル付加物(MAPTAC:日東化学工業(株)
製) 17.58g、N, N−ジメチルアクリルアミド 71.37
g、ポリエチレングリコールジメタクリレート(NK−9
G:新中村化学(株)製)0.0429g、イオン交換水 350
gからなるあらかじめ窒素置換したモノマー水溶液を入
れ、20〜40分さらに窒素ガスを吹き込み反応系内を窒素
置換しながら、モノマー水溶液の昇温を行った。つい
で、重合開始剤として2,2'−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)2塩酸塩を0.22g添加した。重合開始剤を添加
してから30分〜1時間後に重合が開始し全体が柔らかい
ゲル状となった。そのまま攪拌を続け、重合開始剤を添
加してから4時間後にふたをはずし、重合を停止させ
た。餅状の内容物を取り出し、5リットルのエタノール
中で5〜10分攪拌しながら洗浄し、乾燥させた。その
後、コーヒーミル、ジェットミルで粉砕した。粉砕した
架橋粒子をハイボルターで分級し、カチオン性基含有共
重合体を得た。
【0054】実施例2 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物をメタクロイルオキシエチ
ルトリメチルアンモニウムクロライド(QDM:日東化学工
業(株)製)24.92gに、N, N−ジメチルアクリルア
ミドの量を67.41gに、ポリエチレングリコールジメタ
クリレートをペンタエリスリトールトリアリルエーテル
0.0103gに変えた以外は同様な操作を行い、カチオン性
基含有共重合体を得た。
【0055】この共重合体の赤外線吸収スペクトルを測
定したところ図1に示すようなスペクトルが得られ、第
3アミド構造由来の1620〜1650cm-1(C=O 伸縮)、エス
テル結合由来の1730〜1740cm-1(C=O 伸縮)、メチル、
メチレン結合に由来の2900〜3000cm-1(CH2, CH3 伸縮)
が観察され、目的の共重合体が得られていることが示さ
れた。
【0056】実施例3 実施例1においてジメチルアミノプロピルメタアクリル
アミドの塩化メチル付加物の量を 123.1gに、N, N−
ジメチルアクリルアミドの量を23.8gに、ポリエチレン
グリコールジメタクリレートの量を 0.107gに変えた以
外は、同様な操作を行い、カチオン性基含有共重合体を
得た。
【0057】実施例4 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物の量を 17.58gに、N, N
−ジメチルアクリルアミドをN, N−ジメチルアクリル
アミド67.8gとN−t−ブチルアクリルアミド4.58gと
の混合物に、ポリエチレングリコールジメタクリレート
をエチレングリコールジメタクリレート(NK−1G:新中
村化学(株)製)0.0429gに変えた以外は、同様な操作
を行い、カチオン性基含有共重合体を得た。
【0058】実施例5 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物をジアリルジメチルアンモ
ニウムクロライドの65%水溶液(DADMAC:ダイソー
(株)製) 29.85gに、N, N−ジメチルアクリルアミ
ドをN−メチルアクリルアミド57.8gに、ポリエチレン
グリコールジメタクリレートの量を0.0214gに変えた以
外は、同様な操作を行い、カチオン性基含有共重合体を
得た。
【0059】実施例6 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物をジメチルアミノエチルメ
タクリル酸ジエチル硫酸塩の80%水溶液(MOEDES:日東
化学工業(株)製) 93.42gに、N, N−ジメチルアク
リルアミドをN−アクロイルモルホリン(ACMO:興人
(株)製) 79.07gに、ポリエチレングリコールジメタ
クリレートの量を 0.129gに変えた以外は、同様な操作
を行い、カチオン性基含有共重合体を得た。
【0060】比較例1 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物の量を8.79gに、N, N−
ジメチルアクリルアミドの量を 75.34gにし、ポリエチ
レングリコールジメタクリレートを添加しなかった以外
は、同様な操作を行い、カチオン性基含有共重合体を得
た。
【0061】比較例2 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物を添加せず、N, N−ジメ
チルアクリルアミドの量を 75.34gに、ポリエチレング
リコールジメタクリレートをエチレングリコールジメタ
クリレート(NK-1G:新中村化学(株)製) 1.072gに
変えた以外は、同様な操作を行い、共重合体を得た。
【0062】比較例3 実施例1において、ジメチルアミノプロピルメタアクリ
ルアミドの塩化メチル付加物の量を 43.96gに、N, N
−ジメチルアクリルアミドをメトキシポリエチレングリ
コールメタクリレート(M-90G:新中村化学(株)製)9
3.6gに、ポリエチレングリコールジメタクリレートの
量を0.0214gに変えた以外は、同様な操作を行い、カチ
オン性基含有共重合体を得た。
【0063】比較例4 アニオン性基含有ポリマーであるBF Goodrich 社製 C
ARBOPOL941(ポリアクリル酸架橋ポリマー)をそのまま
比較サンプルとして用いた。
【0064】試験例1 実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた共重合体を用
い、イオン交換水に0.5 重量%になるように添加したと
きの25℃での粘度、エタノールに 2.0重量%になるよう
に添加したときの25℃での粘度、及びイオン交換水に
0.5重量%になるように添加した時の25℃での水溶液の
動的粘弾性を前記方法で測定した。結果を表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】試験例2 実施例1〜6及び比較例1〜4で得られた共重合体を
1.0重量%になるようにイオン交換水に添加し、50℃で
半日放置すると粘稠なハイドロゲルが得られた。得られ
たハイドロゲルについて塗布のしやすさ及び残留感の強
さを以下に示す方法に従って調べた。結果を表2に示
す。
【0067】<塗布のしやすさ>得られたハイドロゲル
5mlを10人のパネラーの右手前腕部にのせ、左手の平
で、ゆっくりとのばした時の塗布のしやすさ(のばしや
すさ)を、以下の評価基準に基づいて評価した。
【0068】評価基準 1:非常に塗布しやすい 2:塗布しやすい 3:やや塗布しやすい感触がある 4:塗布しにくい <残留感の強さ>得られたハイドロゲルを5ml手に取
り、10人のパネラーの右手前腕部にのせ、左手の平で、
ゆっくりとのばし、5分放置後、水道水で良く洗い流し
てタオルで拭いた後の肌ざわりを、以下の評価基準に基
づいて調べた。
【0069】評価基準 A:残留感が強い B:残留感がある C:やや残留感がある D:残留感が感じられない この場合において、ハイドロゲルの残留感が強いほど、
好ましい。
【0070】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2で得られたカチオン性基含有共重合
体の赤外線吸収スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯井 幸治 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社研 究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン交換水に 0.5重量%になるように
    添加したときの25℃での粘度が、シェアレート 1 sec-1
    のとき、 0.3〜20Pa・sec であって、シェアレート 10s
    ec-1のとき、0.01〜5Pa・sec であり、かつシェアレー
    ト 1 sec-1のときの粘度がシェアレート 10sec-1のとき
    の粘度より高いことを特徴とするカチオン性基含有共重
    合体。
  2. 【請求項2】 イオン交換水に 0.5重量%になるように
    添加した時の25℃での水溶液について動的粘弾性によっ
    て得られる物性値が、周波数6.28rad/sec 、ひずみ1%
    の時、複素弾性率が1N/m2 以上 300N/m2 以下、損失
    正接(tanδ)が2以下であって、周波数6.28rad/sec 、
    ひずみ 500%の時、複素弾性率が0.01N/m2 以上30N/m
    2 以下、損失正接(tanδ)が1以上であることを特徴と
    する請求項1記載のカチオン性基含有共重合体。
  3. 【請求項3】 イオン交換水に 0.5重量%になるように
    添加した時の25℃での水溶液について動的粘弾性によっ
    て得られる物性値が、周波数6.28rad/sec 、ひずみ1%
    の時、複素弾性率が1N/m2 以上 300N/m2 以下、損失
    正接(tanδ)が1.5以下であって、周波数6.28rad/sec
    、ひずみ500%の時、複素弾性率が0.01N/m2 以上30N/
    2 以下、損失正接(tanδ)が1以上であることを特徴
    とする請求項1又は2記載のカチオン性基含有共重合
    体。
  4. 【請求項4】 イオン交換水に 0.5重量%になるように
    添加した時の25℃での水溶液について動的粘弾性によっ
    て得られる物性値が、周波数6.28rad/sec 、ひずみ1%
    の時、複素弾性率が1N/m2 以上 300N/m2 以下、損失
    正接(tanδ)が1以下であって、周波数6.28rad/sec 、
    ひずみ500%の時、複素弾性率が0.01N/m2 以上30N/m
    2 以下、損失正接(tanδ)が1以上であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれか一項に記載のカチオン性基
    含有共重合体。
  5. 【請求項5】 カチオン性基含有ビニル単量体の少なく
    とも1種と、一般式(I)又は(II)で表される親水性
    ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種と、少
    なくとも2個のビニル基を分子中に有する架橋性ビニル
    単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体とし、ラジ
    カル重合することにより得られることを特徴とするカチ
    オン性基含有共重合体。 【化1】 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を示し、R2及びR3
    同一又は異なって、水素原子又は炭素数1〜4の直鎖状
    もしくは分岐状のアルキル基又はアルケニル基を示
    す。〕 【化2】 〔式中、R1は前記の意味を示し、A1及びA2は同一又は異
    なって、式 -(CH2)n- (nは2〜6の整数を示す)で表さ
    れる基を示し、B は -O-又は -CH2-基を示す。〕
  6. 【請求項6】 カチオン性基含有ビニル単量体が、一般
    式(III) 又は(IV)で表される化合物から選ばれる少なく
    とも1種であることを特徴とする請求項5記載のカチオ
    ン性基含有共重合体。 【化3】 〔R1は前記の意味を示し、R4及びR5は同一又は異なっ
    て、炭素数1〜4のアルキル基又はアルケニル基を示
    し、R6は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基を示
    し、Y は -O-、-NH-又は -O-CH2CH(OH)-基を示し、Z は
    炭素数1〜4の直鎖状又は分岐状のアルキレン基を示
    し、X は酸の共役塩基、ハロゲン原子又は炭素数1〜4
    のアルキルサルフェート基を示す。〕 【化4】 〔式中、R7及びR8は同一又は異なって水素原子又はメチ
    ル基を示し、R9及びR10は同一又は異なって水素原子又
    は炭素数1〜4のアルキル基を示し、X は前記の意味を
    示す。〕
  7. 【請求項7】 親水性ノニオン性基含有ビニル単量体
    が、N, N−ジメチル(メタ)アクリルアミド及びN,
    N−ジエチル(メタ)アクリルアミドから選ばれる少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項5又は6記載
    のカチオン性基含有共重合体。
  8. 【請求項8】 少なくとも2個のビニル基を分子中に有
    する架橋性ビニル単量体の量が、単量体全量に対して
    0.002〜5重量%であることを特徴とする請求項5〜7
    のいずれか一項に記載のカチオン性基含有共重合体。
  9. 【請求項9】 少なくとも2個のビニル基を分子中に有
    する架橋性ビニル単量体の量が、単量体全量に対して
    0.002重量%以上 0.1重量%未満であることを特徴とす
    る請求項5〜8のいずれか一項に記載のカチオン性基含
    有共重合体。
  10. 【請求項10】 カチオン性基含有ビニル単量体の少な
    くとも1種と、前記一般式(I)又は(II)で表される
    親水性ノニオン性基含有ビニル単量体の少なくとも1種
    と、少なくとも2個のビニル基を分子中に有する架橋性
    ビニル単量体の少なくとも1種とを必須構成単量体と
    し、ラジカル重合することにより得られることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか一項に記載のカチオン性基
    含有共重合体。
  11. 【請求項11】 カチオン性基含有ビニル単量体が、前
    記一般式(III) 又は(IV)で表される化合物から選ばれる
    少なくとも1種であることを特徴とする請求項10記載
    のカチオン性基含有共重合体。
  12. 【請求項12】 親水性ノニオン性基含有ビニル単量体
    が、N, N−ジメチル(メタ)アクリルアミド及びN,
    N−ジエチル(メタ)アクリルアミドから選ばれる少な
    くとも1種であることを特徴とする請求項10又は11
    記載のカチオン性基含有共重合体。
  13. 【請求項13】 少なくとも2個のビニル基を分子中に
    有する架橋性ビニル単量体の量が、単量体全量に対して
    0.002〜5重量%であることを特徴とする請求項10〜
    12のいずれか一項に記載のカチオン性基含有共重合
    体。
  14. 【請求項14】 少なくとも2個のビニル基を分子中に
    有する架橋性ビニル単量体の量が、単量体全量に対して
    0.002重量%以上 0.1重量%未満であることを特徴とす
    る請求項10〜13のいずれか一項に記載のカチオン性
    基含有共重合体。
  15. 【請求項15】 エタノールに 2.0重量%になるように
    添加したときの25℃での粘度が、シェアレート 1 sec-1
    のとき、 0.3〜20Pa・sec であって、シェアレート 10s
    ec-1のとき、0.01〜5Pa・sec であり、かつシェアレー
    ト 1 sec-1のときの粘度がシェアレート 10sec-1のとき
    の粘度より高いことを特徴とする請求項1〜14のいず
    れか一項に記載のカチオン性基含有共重合体。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のいずれか一項に記載
    のカチオン性基含有共重合体からなる増粘剤。
JP28517697A 1997-06-11 1997-10-17 カチオン性基含有共重合体及び増粘剤 Expired - Lifetime JP3221851B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28517697A JP3221851B2 (ja) 1997-06-11 1997-10-17 カチオン性基含有共重合体及び増粘剤
TW87108076A TW483900B (en) 1997-06-11 1998-05-25 Cationic group-containing copolymer and thickener
US09/089,358 US6069216A (en) 1997-06-11 1998-06-03 Cationic group-containing copolymer and thickener
ES98110501T ES2213856T3 (es) 1997-06-11 1998-06-09 Copolimero que contiene un grupo cationico y agente espesante.
DE69821550T DE69821550T2 (de) 1997-06-11 1998-06-09 Copolymer mit einer kationischen Gruppe und Verdickungsmittel
EP98110501A EP0884334B1 (en) 1997-06-11 1998-06-09 Cationic group-containing copolymer and thickener
CNB981154298A CN1150223C (zh) 1997-06-11 1998-06-10 含阳离子基团的共聚物和增稠剂
IDP980861A ID20442A (id) 1997-06-11 1998-06-11 Kopolimer yang mengandung grup kation dan pengental

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15343697 1997-06-11
JP17957597 1997-07-04
JP9-179575 1997-07-04
JP9-153436 1997-07-04
JP28517697A JP3221851B2 (ja) 1997-06-11 1997-10-17 カチオン性基含有共重合体及び増粘剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1171435A true JPH1171435A (ja) 1999-03-16
JP3221851B2 JP3221851B2 (ja) 2001-10-22

Family

ID=27320464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28517697A Expired - Lifetime JP3221851B2 (ja) 1997-06-11 1997-10-17 カチオン性基含有共重合体及び増粘剤

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP3221851B2 (ja)
TW (1) TW483900B (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005133075A (ja) * 2003-10-07 2005-05-26 Kao Corp 界面活性剤組成物
JP2005533887A (ja) * 2002-07-22 2005-11-10 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド コポリマー及び個人ケア用組成物中におけるその使用
WO2008029516A1 (en) 2006-09-08 2008-03-13 Kao Corporation Skin or hair cleanser composition
JP2008535954A (ja) * 2005-03-18 2008-09-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 水系およびアルコール系組成物用の増粘剤としてのカチオン性ポリマー
WO2009110223A1 (ja) 2008-03-04 2009-09-11 花王株式会社 毛髪用洗浄剤組成物
JP2012519751A (ja) * 2009-03-05 2012-08-30 チバ、コーポレーション パーソナルケア組成物における使用のための両性ターポリマー
US9078834B2 (en) 2010-07-08 2015-07-14 Kao Corporation Hair cosmetic
JP2015164977A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 富士フイルム株式会社 イオン交換性ポリマー、高分子機能性膜および高分子機能性膜の製造方法
JP2019505658A (ja) * 2016-01-25 2019-02-28 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 少なくとも二峰性の分子量分布を有するカチオン性ポリマー

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533887A (ja) * 2002-07-22 2005-11-10 チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド コポリマー及び個人ケア用組成物中におけるその使用
JP2011137012A (ja) * 2002-07-22 2011-07-14 Ciba Holding Inc コポリマー及び個人ケア用組成物中におけるその使用
JP2005133075A (ja) * 2003-10-07 2005-05-26 Kao Corp 界面活性剤組成物
JP4503403B2 (ja) * 2003-10-07 2010-07-14 花王株式会社 レオロジー改質剤
JP2008535954A (ja) * 2005-03-18 2008-09-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 水系およびアルコール系組成物用の増粘剤としてのカチオン性ポリマー
WO2008029516A1 (en) 2006-09-08 2008-03-13 Kao Corporation Skin or hair cleanser composition
WO2009110223A1 (ja) 2008-03-04 2009-09-11 花王株式会社 毛髪用洗浄剤組成物
US8741825B2 (en) 2008-03-04 2014-06-03 Kao Corporation Hair washing composition
JP2012519751A (ja) * 2009-03-05 2012-08-30 チバ、コーポレーション パーソナルケア組成物における使用のための両性ターポリマー
US9078834B2 (en) 2010-07-08 2015-07-14 Kao Corporation Hair cosmetic
JP2015164977A (ja) * 2014-02-28 2015-09-17 富士フイルム株式会社 イオン交換性ポリマー、高分子機能性膜および高分子機能性膜の製造方法
JP2019505658A (ja) * 2016-01-25 2019-02-28 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 少なくとも二峰性の分子量分布を有するカチオン性ポリマー

Also Published As

Publication number Publication date
TW483900B (en) 2002-04-21
JP3221851B2 (ja) 2001-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7700702B2 (en) High molecular weight associative amphoteric polymers and uses thereof
US4800220A (en) Crosslinked carboxylic copolymers usable as thickeners in aqueous media and preparation thereof
EP0884334B1 (en) Cationic group-containing copolymer and thickener
JP2006249194A (ja) カチオン性増粘剤
KR20050054941A (ko) 다목적 양이온성 및 회합 중합체, 이들을 함유하는 조성물 및 이들의 제조 방법
JP3221851B2 (ja) カチオン性基含有共重合体及び増粘剤
BR0306975A (pt) Polìmero associativo, processo para a preparação de um polìmero associativo, e, composição
JPS6012361B2 (ja) 共重合体の製造方法
KR950701354A (ko) 거대단량체 연쇄이동제를 이용한 가교결합성 중합체의 제법(preparing crosslinkable polymers employing macromonomer chain transfer agents)
PT1419181E (pt) Processo para a preparação de látices utilizando copolímeros em blocos como surfactantes
JP6359012B2 (ja) 親水性増粘剤及び化粧料組成物
JP3649299B2 (ja) 水溶性増粘剤及びこれを配合した化粧料
JP2000024672A (ja) 水溶性ポリマ―をベ―スにした水性分散体
JP5454319B2 (ja) 泡改質用共重合体
CA2655166A1 (en) Physically crosslinked copolymer compounds and related compositions and methods for electrophoretic separation
JP2004307419A (ja) 感触向上剤組成物
JP2000144185A (ja) 洗浄剤組成物
JP2000144184A (ja) 洗浄剤組成物
JP2000144183A (ja) 洗浄剤組成物
GB2305927A (en) Water-soluble associative polymers
JP5036980B2 (ja) 毛髪用洗浄剤組成物
JP2000143462A (ja) 毛髪化粧料
EP0436960A1 (en) Cosmetic or pharmaceutical formulations comprising crosslinked carboxylic copolymers useful as thickeners
JP2000143461A (ja) ローション組成物
JP2000178121A (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080817

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090817

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110817

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120817

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 12

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term