JPH1171293A - 皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚外用剤Info
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- JPH1171293A JPH1171293A JP9250088A JP25008897A JPH1171293A JP H1171293 A JPH1171293 A JP H1171293A JP 9250088 A JP9250088 A JP 9250088A JP 25008897 A JP25008897 A JP 25008897A JP H1171293 A JPH1171293 A JP H1171293A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 日焼けによるシミ、ソバカス、色黒等の色素
沈着症を予防、治療するとともに、日焼けに起因する発
赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の炎症反応を予防、治療
することのできる皮膚外用剤の提供にある。 【解決手段】 アルクトスタフィロス ビスシダ(Ar
ctostaphylos viscida)及び/又
はアルクトスタフィロス パツラ(Arctostap
hylos patula)或いはこれらの抽出物が含
有されてなることを特徴とする皮膚外用剤とする。
沈着症を予防、治療するとともに、日焼けに起因する発
赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の炎症反応を予防、治療
することのできる皮膚外用剤の提供にある。 【解決手段】 アルクトスタフィロス ビスシダ(Ar
ctostaphylos viscida)及び/又
はアルクトスタフィロス パツラ(Arctostap
hylos patula)或いはこれらの抽出物が含
有されてなることを特徴とする皮膚外用剤とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤に関
し、その目的は、日焼けによるシミ、ソバカス、色黒等
の色素沈着症を予防、治療するとともに、日焼けに起因
する発赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の炎症反応を予
防、治療することのできる皮膚外用剤を提供することに
ある。
し、その目的は、日焼けによるシミ、ソバカス、色黒等
の色素沈着症を予防、治療するとともに、日焼けに起因
する発赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の炎症反応を予
防、治療することのできる皮膚外用剤を提供することに
ある。
【0002】
【従来の技術】シミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症
は、皮膚にメラニン色素が過剰に沈着することにより発
生する。この色素沈着症は、紫外線が皮膚に照射される
ことにより引き起こされ、特に紫外線の強い夏には発生
しやすい症状である。紫外線はA波とB波の2種類に分
けられ、波長の長いものをA波、波長の短いものをB波
と呼んでいる。色素沈着症はA波とB波の両方により引
き起こされるが、その過程は異なっている。
は、皮膚にメラニン色素が過剰に沈着することにより発
生する。この色素沈着症は、紫外線が皮膚に照射される
ことにより引き起こされ、特に紫外線の強い夏には発生
しやすい症状である。紫外線はA波とB波の2種類に分
けられ、波長の長いものをA波、波長の短いものをB波
と呼んでいる。色素沈着症はA波とB波の両方により引
き起こされるが、その過程は異なっている。
【0003】色素沈着症の原因となるメラニンは、メラ
ノサイト中の細胞質顆粒メラノソームでチロシンがチロ
シナーゼにより酸化されることにより生成される。より
詳しくは、チロシンの酸化により生成されるドーパ、ド
ーパキノンが更に酸化されてインドールキノンになり、
その後複雑な経路を経てメラニンが生成されるが、ドー
パ、ドーパキノン等の還元メラニンの酸化を誘発するの
が紫外線A波である。
ノサイト中の細胞質顆粒メラノソームでチロシンがチロ
シナーゼにより酸化されることにより生成される。より
詳しくは、チロシンの酸化により生成されるドーパ、ド
ーパキノンが更に酸化されてインドールキノンになり、
その後複雑な経路を経てメラニンが生成されるが、ドー
パ、ドーパキノン等の還元メラニンの酸化を誘発するの
が紫外線A波である。
【0004】一方、紫外線B波は表皮細胞(ケラチノサ
イト)を損傷してヒスタミン、ブラジキニン等の炎症起
因物質を産生させ、この炎症起因物質がメラノサイトを
活性化することにより、チロシンが酸化されてメラニン
が生成される。
イト)を損傷してヒスタミン、ブラジキニン等の炎症起
因物質を産生させ、この炎症起因物質がメラノサイトを
活性化することにより、チロシンが酸化されてメラニン
が生成される。
【0005】上述した如く、紫外線はメラニンの過剰生
成を引き起こし、シミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症
を発生させる。このような色素沈着症は、特に女性にと
っては美容上好ましくないものであり、また、色白を好
む人が多いため、色素沈着症を改善、緩和或いは予防す
る美白用の皮膚外用剤が数多く存在する。
成を引き起こし、シミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症
を発生させる。このような色素沈着症は、特に女性にと
っては美容上好ましくないものであり、また、色白を好
む人が多いため、色素沈着症を改善、緩和或いは予防す
る美白用の皮膚外用剤が数多く存在する。
【0006】従来より、美白用の皮膚外用剤に用いられ
ている美白剤としては、アスコルビン酸、コウジ酸、ア
ルブチン、グルタチオン、イオウ製剤等の美白剤を挙げ
ることができる。
ている美白剤としては、アスコルビン酸、コウジ酸、ア
ルブチン、グルタチオン、イオウ製剤等の美白剤を挙げ
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来よ
り用いられている美白剤は、いずれも、チロシナーゼの
活性を阻害することによりメラニンの生成を抑制して色
素沈着症を予防するものであるため、紫外線B波の照射
によって引き起こされるチロシンの酸化を抑制して、メ
ラニンの生成を防ぐことはできるが、紫外線A波の照射
により、表皮の還元メラニンが酸化されてメラニンが皮
膚に沈着するのを防ぐことはできないため、美白効果の
点で十分満足できるものではなかった。また、紫外線B
波の照射により産生される上記炎症起因物質は、メラノ
サイトを活性化してメラニンの生成を誘発するだけでな
く、発赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の炎症反応も引き
起こすが、従来の美白剤はこの炎症反応を予防及び治療
する効果を有していなかった。
り用いられている美白剤は、いずれも、チロシナーゼの
活性を阻害することによりメラニンの生成を抑制して色
素沈着症を予防するものであるため、紫外線B波の照射
によって引き起こされるチロシンの酸化を抑制して、メ
ラニンの生成を防ぐことはできるが、紫外線A波の照射
により、表皮の還元メラニンが酸化されてメラニンが皮
膚に沈着するのを防ぐことはできないため、美白効果の
点で十分満足できるものではなかった。また、紫外線B
波の照射により産生される上記炎症起因物質は、メラノ
サイトを活性化してメラニンの生成を誘発するだけでな
く、発赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の炎症反応も引き
起こすが、従来の美白剤はこの炎症反応を予防及び治療
する効果を有していなかった。
【0008】また、最近では、天然物由来の美白剤につ
いても種々の研究が行われているが、いずれも紫外線A
波による色素沈着や上記炎症反応を予防及び治療するこ
とのできるものではなかった。
いても種々の研究が行われているが、いずれも紫外線A
波による色素沈着や上記炎症反応を予防及び治療するこ
とのできるものではなかった。
【0009】そこで、紫外線A波によるメラニンの皮膚
への沈着と紫外線B波によるメラニンの生成の両方を抑
制して、日焼けに起因するシミ、ソバカス、色黒等の色
素沈着症を予防、治療することができ、更に、日焼けに
起因する発赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の皮膚の炎症
反応を予防、治療することのできる皮膚外用剤の創出が
望まれていた。
への沈着と紫外線B波によるメラニンの生成の両方を抑
制して、日焼けに起因するシミ、ソバカス、色黒等の色
素沈着症を予防、治療することができ、更に、日焼けに
起因する発赤、疼痛、腫脹、透過性亢進等の皮膚の炎症
反応を予防、治療することのできる皮膚外用剤の創出が
望まれていた。
【0010】一方、本発明者らが既に開示した特開平8
−231365号(発明の名称「美白剤」)において、
アルクトスタフィロス ビスシダ、アルクトスタフィロ
スパツラ、アルクトスタフィロス カネスセンス、アル
クトスタフィロス コルンビアナ及びアルクトスタフィ
ロス ネバデンシスが含有されてなる美白剤が開示され
ている。この発明においては、これらの植物がチロシナ
ーゼの活性を阻害してメラニンの生成を抑制することが
見出されている。本発明者は、これらの植物についての
鋭意研究を続けたところ、これらの植物のうち、アルク
トスタフィロス ビスシダ及びアルクトスタフィロス
パツラがチロシナーゼ活性阻害効果だけでなく、メラニ
ンの皮膚への沈着を抑制する効果も有しており、また、
炎症反応を予防及び治療する効果をも有していることを
見出し、本発明の完成に至った。
−231365号(発明の名称「美白剤」)において、
アルクトスタフィロス ビスシダ、アルクトスタフィロ
スパツラ、アルクトスタフィロス カネスセンス、アル
クトスタフィロス コルンビアナ及びアルクトスタフィ
ロス ネバデンシスが含有されてなる美白剤が開示され
ている。この発明においては、これらの植物がチロシナ
ーゼの活性を阻害してメラニンの生成を抑制することが
見出されている。本発明者は、これらの植物についての
鋭意研究を続けたところ、これらの植物のうち、アルク
トスタフィロス ビスシダ及びアルクトスタフィロス
パツラがチロシナーゼ活性阻害効果だけでなく、メラニ
ンの皮膚への沈着を抑制する効果も有しており、また、
炎症反応を予防及び治療する効果をも有していることを
見出し、本発明の完成に至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctos
taphylos viscida)及び/又はアルク
トスタフィロス パツラ(Arctostaphylo
s patula)或いはこれらの抽出物が含有されて
なることを特徴とする皮膚外用剤に関し、請求項2に係
る発明は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arct
ostaphylos viscida)及び/又はア
ルクトスタフィロス パツラ(Arctostaphy
lospatula)の水及び/又は親水性有機溶媒に
よる抽出物が含有されてなることを特徴とする皮膚外用
剤に関する。
明は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctos
taphylos viscida)及び/又はアルク
トスタフィロス パツラ(Arctostaphylo
s patula)或いはこれらの抽出物が含有されて
なることを特徴とする皮膚外用剤に関し、請求項2に係
る発明は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arct
ostaphylos viscida)及び/又はア
ルクトスタフィロス パツラ(Arctostaphy
lospatula)の水及び/又は親水性有機溶媒に
よる抽出物が含有されてなることを特徴とする皮膚外用
剤に関する。
【0012】また、請求項3に係る発明は、前記抽出物
を濃縮して得られる軟エキスからなることを特徴とする
皮膚外用剤に関し、請求項4に係る発明は、前記抽出物
の乾燥エキスからなることを特徴とする皮膚外用剤に関
する。更に、請求項5に関する発明は、前記抽出物のカ
ラムクロマトグラフによる精製物が含有されてなること
を特徴とする皮膚外用剤に関する。
を濃縮して得られる軟エキスからなることを特徴とする
皮膚外用剤に関し、請求項4に係る発明は、前記抽出物
の乾燥エキスからなることを特徴とする皮膚外用剤に関
する。更に、請求項5に関する発明は、前記抽出物のカ
ラムクロマトグラフによる精製物が含有されてなること
を特徴とする皮膚外用剤に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、鋭意美白剤に関す
る研究を続けたところ、アルクトスタフィロス ビスシ
ダ(Arctostaphylos viscida)
及びアルクトスタフィロス パツラ(Arctosta
phylos patula)がチロシナーゼ活性阻害
効果だけでなく、メラニンの皮膚への沈着を抑制する効
果も有しており、また、炎症反応を予防及び治療する効
果をも有していることを見出し、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明に係る皮膚外用剤は紫外線A波によ
る色素沈着症とB波による色素沈着症の両方を予防、治
療する効果及び、色素沈着と同時に誘発される炎症反応
を予防、治療する効果を有している。
る研究を続けたところ、アルクトスタフィロス ビスシ
ダ(Arctostaphylos viscida)
及びアルクトスタフィロス パツラ(Arctosta
phylos patula)がチロシナーゼ活性阻害
効果だけでなく、メラニンの皮膚への沈着を抑制する効
果も有しており、また、炎症反応を予防及び治療する効
果をも有していることを見出し、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明に係る皮膚外用剤は紫外線A波によ
る色素沈着症とB波による色素沈着症の両方を予防、治
療する効果及び、色素沈着と同時に誘発される炎症反応
を予防、治療する効果を有している。
【0014】本発明に用いられるアルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)とは、アメリカのオレゴン州、ネバダ州等に分
布するツツジ科の常緑灌木の一種で、高さは1〜4m、
葉は白っぽい淡緑色で、両表面に気孔があり、葉形は円
形から楕円形、葉の長さは2.5〜4cmである。
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)とは、アメリカのオレゴン州、ネバダ州等に分
布するツツジ科の常緑灌木の一種で、高さは1〜4m、
葉は白っぽい淡緑色で、両表面に気孔があり、葉形は円
形から楕円形、葉の長さは2.5〜4cmである。
【0015】また、アルクトスタフィロス パツラ(A
rctostaphylos patula)とは、ア
メリカのオレゴン州、ネバダ州、ユタ州等に分布するツ
ツジ科の常緑灌木の一種で、小さな散房状の花を咲かせ
る。葉は明緑色で、両表面に気孔があり、葉形は幅広く
ほぼ円形、葉の長さは2.5〜4cmである。また高さ
は1〜2mである。
rctostaphylos patula)とは、ア
メリカのオレゴン州、ネバダ州、ユタ州等に分布するツ
ツジ科の常緑灌木の一種で、小さな散房状の花を咲かせ
る。葉は明緑色で、両表面に気孔があり、葉形は幅広く
ほぼ円形、葉の長さは2.5〜4cmである。また高さ
は1〜2mである。
【0016】本発明においては、アルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)の全部位が使用
可能で、葉部、茎部、花部等の一部位を単独で用いて
も、或いは各部位を適宜混合して用いてもよい。また、
アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctostap
hylos viscida)、アルクトスタフィロス
パツラ(Arctostaphylos patul
a)をそれぞれ単独で用いることも、或いは混合して用
いることも可能である。
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)の全部位が使用
可能で、葉部、茎部、花部等の一部位を単独で用いて
も、或いは各部位を適宜混合して用いてもよい。また、
アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctostap
hylos viscida)、アルクトスタフィロス
パツラ(Arctostaphylos patul
a)をそれぞれ単独で用いることも、或いは混合して用
いることも可能である。
【0017】アルクトスタフィロス ビスシダ(Arc
tostaphylos viscida)及び/又は
アルクトスタフィロス パツラ(Arctostaph
ylos patula)の使用形態は特に限定され
ず、乾燥粉末をそのまま用いても、或いは抽出物として
用いてもよい。また、粉末と抽出物を混合して用いるこ
とも可能である。
tostaphylos viscida)及び/又は
アルクトスタフィロス パツラ(Arctostaph
ylos patula)の使用形態は特に限定され
ず、乾燥粉末をそのまま用いても、或いは抽出物として
用いてもよい。また、粉末と抽出物を混合して用いるこ
とも可能である。
【0018】抽出物を得る際に用いられる抽出溶媒は特
に限定されないが、水やアルコール等の親水性有機溶
媒、あるいはこれらの混液が好ましく用いられる。親水
性有機溶媒としては、メタノール、エタノール等のアル
コール類、アセトン等を例示することができ、特にエタ
ノールが好ましく用いられる。抽出方法としては、例え
ば、冷浸法、温浸法等を採用することができるが、特に
限定はされない。
に限定されないが、水やアルコール等の親水性有機溶
媒、あるいはこれらの混液が好ましく用いられる。親水
性有機溶媒としては、メタノール、エタノール等のアル
コール類、アセトン等を例示することができ、特にエタ
ノールが好ましく用いられる。抽出方法としては、例え
ば、冷浸法、温浸法等を採用することができるが、特に
限定はされない。
【0019】上記方法により得られた抽出物はそのまま
用いても構わないが、濃縮して軟エキスとして用いるこ
とも、或いは凍結乾燥や噴霧乾燥等により乾燥させて、
乾燥エキスとして用いることも可能である。また、抽出
物をカラムクロマトグラフ等により精製して用いること
も可能である。
用いても構わないが、濃縮して軟エキスとして用いるこ
とも、或いは凍結乾燥や噴霧乾燥等により乾燥させて、
乾燥エキスとして用いることも可能である。また、抽出
物をカラムクロマトグラフ等により精製して用いること
も可能である。
【0020】本発明に係る皮膚外用剤に用いられる、ア
ルクトスタフィロス ビスシダ(Arctostaph
ylos viscida)及び/又はアルクトスタフ
ィロス パツラ(Arctostaphylos pa
tula)の配合量は特に限定されないが、植物の乾燥
固形分(抽出物の場合は抽出に用いた植物の乾燥固形
分)として、全組成中0.0001〜20重量%、より
好ましくは0.1〜1重量%とするのが望ましい。0.
0001重量%未満では、アルクトスタフィロス ビス
シダ(Arctostaphylos viscid
a)及び/又はアルクトスタフィロス パツラ(Arc
tostaphylos patula)配合による効
果が得られず、また20重量%を超えても大幅な効果の
増大は望めないからである。
ルクトスタフィロス ビスシダ(Arctostaph
ylos viscida)及び/又はアルクトスタフ
ィロス パツラ(Arctostaphylos pa
tula)の配合量は特に限定されないが、植物の乾燥
固形分(抽出物の場合は抽出に用いた植物の乾燥固形
分)として、全組成中0.0001〜20重量%、より
好ましくは0.1〜1重量%とするのが望ましい。0.
0001重量%未満では、アルクトスタフィロス ビス
シダ(Arctostaphylos viscid
a)及び/又はアルクトスタフィロス パツラ(Arc
tostaphylos patula)配合による効
果が得られず、また20重量%を超えても大幅な効果の
増大は望めないからである。
【0021】本発明に係る皮膚外用剤は、日焼けによる
シミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症、炎症の予防、日
焼け後の肌の回復等特定の使用目的を有した薬用化粧料
(医薬部外品)、日焼けに起因する皮膚炎症等の治療を
目的とした医薬品として用いることができる。また、美
容を目的として健常皮膚に施用する化粧品として用いる
こともできる。具体的には、化粧水、クリーム、乳液、
ファンデーション、油性化粧料、パック剤、皮膚洗浄剤
等の化粧品及び薬用化粧品(医薬部外品)、軟膏剤、リ
ニメント剤、ローション剤等の薬用外用剤として用いる
ことができる。
シミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症、炎症の予防、日
焼け後の肌の回復等特定の使用目的を有した薬用化粧料
(医薬部外品)、日焼けに起因する皮膚炎症等の治療を
目的とした医薬品として用いることができる。また、美
容を目的として健常皮膚に施用する化粧品として用いる
こともできる。具体的には、化粧水、クリーム、乳液、
ファンデーション、油性化粧料、パック剤、皮膚洗浄剤
等の化粧品及び薬用化粧品(医薬部外品)、軟膏剤、リ
ニメント剤、ローション剤等の薬用外用剤として用いる
ことができる。
【0022】本発明においては、上記したアルクトスタ
フィロス ビスシダ(Arctostaphylos
viscida)及び/又はアルクトスタフィロス パ
ツラ(Arctostaphylos patula)
以外に、通常の皮膚外用剤に配合される成分、例えば油
剤、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、薬効成分、ア
ルコール類、防腐剤、色素、香料等を、本発明の効果を
損なわない範囲で適宜配合することができる。
フィロス ビスシダ(Arctostaphylos
viscida)及び/又はアルクトスタフィロス パ
ツラ(Arctostaphylos patula)
以外に、通常の皮膚外用剤に配合される成分、例えば油
剤、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、薬効成分、ア
ルコール類、防腐剤、色素、香料等を、本発明の効果を
損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づき、
詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 (実施例1)アルクトスタフィロス ビスシダ(Arc
tostaphylos viscida)の葉部20
gの乾燥粉末に、50%水−エタノール混液200ml
を加え、還流冷却装置付抽出装置を用いて80〜90℃
で2時間加熱抽出し、冷却後400メッシュのフィルタ
ーで濾過した。この操作を2回繰り返し、得られた濾液
を40℃以下で減圧濃縮し、固形分が20〜30%とな
った時点で凍結乾燥を行い、淡黄褐色の乾燥エキスを得
た。尚、収率は約46.3%であった。
詳細に説明する。但し、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。 (実施例1)アルクトスタフィロス ビスシダ(Arc
tostaphylos viscida)の葉部20
gの乾燥粉末に、50%水−エタノール混液200ml
を加え、還流冷却装置付抽出装置を用いて80〜90℃
で2時間加熱抽出し、冷却後400メッシュのフィルタ
ーで濾過した。この操作を2回繰り返し、得られた濾液
を40℃以下で減圧濃縮し、固形分が20〜30%とな
った時点で凍結乾燥を行い、淡黄褐色の乾燥エキスを得
た。尚、収率は約46.3%であった。
【0024】(実施例2)アルクトスタフィロス パツ
ラ(Arctostaphylos patula)を
用いて、実施例1と同様にして乾燥エキスを得た。
ラ(Arctostaphylos patula)を
用いて、実施例1と同様にして乾燥エキスを得た。
【0025】(比較例1〜2)アルブチンの標準品(東
京化成工業製)を比較例1、コウジ酸の標準品(ナカラ
イテスク製)を比較例2とした。
京化成工業製)を比較例1、コウジ酸の標準品(ナカラ
イテスク製)を比較例2とした。
【0026】
【試験例】上記実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を
用いて、以下の試験を行った。 (試験例1) 〈紫外線吸収試験〉実施例1〜2の50ppmメタノー
ル溶液及び比較例1〜2の25ppmメタノール溶液に
ついて、紫外部波長(250〜400nm)における吸
光度を測定した。
用いて、以下の試験を行った。 (試験例1) 〈紫外線吸収試験〉実施例1〜2の50ppmメタノー
ル溶液及び比較例1〜2の25ppmメタノール溶液に
ついて、紫外部波長(250〜400nm)における吸
光度を測定した。
【0027】実施例1の結果を図1に、実施例2の結果
を図2に、比較例1の結果を図3に、比較例2の結果を
図4に示す。
を図2に、比較例1の結果を図3に、比較例2の結果を
図4に示す。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【0028】図1〜図4の結果より、アルクトスタフィ
ロス ビスシダ(Arctostaphylos vi
scida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Ar
ctostaphylos patula)は紫外線A
波(320〜400nm)及びB波(280〜320n
m)を吸収するのに対し、アルブチン及びコウジ酸は紫
外線B波を吸収するがA波を吸収しないことがわかる。
ロス ビスシダ(Arctostaphylos vi
scida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Ar
ctostaphylos patula)は紫外線A
波(320〜400nm)及びB波(280〜320n
m)を吸収するのに対し、アルブチン及びコウジ酸は紫
外線B波を吸収するがA波を吸収しないことがわかる。
【0029】(試験例2) 〈紫外線による紅斑抑制試験1〉まず、実施例1〜2及
び比較例1〜2の検体を濃度が2%となるように40%
エタノールに溶解し、この溶液と4%キトフィルマー
(一丸ファルコス製)をその混合比率が1:1になるよ
うに混合して試料溶液を準備した。ddY系雄性マウス
(28〜30g)の背部を剪毛し、翌日、上記実施例1
〜2及び比較例1〜2の試料溶液をそれぞれ10匹のマ
ウスに塗布した。塗布した15分後に麻酔下でデルマレ
イ(M−DMR−80;東光電気製)を用いて波長が2
80〜320nmの紫外線B波(1.8mW/cm2)を3分
間照射した。48時間経過後、紫外線による紅斑を肉眼
で観察して数え、10匹の平均値を算出した。また、1
%エバンス ブルー生理食塩液を尾静脈に投与し、炎症
の程度を示す指標となる照射部位の漏出色素量を求め、
10匹の平均値を算出した。尚、対照試料として、何も
塗布しないものを対照例1とし、40%エタノールと4
%キトフィルマーの混合溶液を塗布したものを対照例2
とし、実施例及び比較例と同様に、10匹の紅斑の平均
値及び漏出色素量の平均値を算出した。
び比較例1〜2の検体を濃度が2%となるように40%
エタノールに溶解し、この溶液と4%キトフィルマー
(一丸ファルコス製)をその混合比率が1:1になるよ
うに混合して試料溶液を準備した。ddY系雄性マウス
(28〜30g)の背部を剪毛し、翌日、上記実施例1
〜2及び比較例1〜2の試料溶液をそれぞれ10匹のマ
ウスに塗布した。塗布した15分後に麻酔下でデルマレ
イ(M−DMR−80;東光電気製)を用いて波長が2
80〜320nmの紫外線B波(1.8mW/cm2)を3分
間照射した。48時間経過後、紫外線による紅斑を肉眼
で観察して数え、10匹の平均値を算出した。また、1
%エバンス ブルー生理食塩液を尾静脈に投与し、炎症
の程度を示す指標となる照射部位の漏出色素量を求め、
10匹の平均値を算出した。尚、対照試料として、何も
塗布しないものを対照例1とし、40%エタノールと4
%キトフィルマーの混合溶液を塗布したものを対照例2
とし、実施例及び比較例と同様に、10匹の紅斑の平均
値及び漏出色素量の平均値を算出した。
【0030】結果を表1に示す。尚、炎症抑制率は漏出
色素量を対照例2と比較して算出した。但し、表中、紅
斑及び漏出色素量の値は、平均値±標準誤差で示してあ
る。
色素量を対照例2と比較して算出した。但し、表中、紅
斑及び漏出色素量の値は、平均値±標準誤差で示してあ
る。
【表1】
【0031】(試験例3) 〈紫外線による紅斑抑制試験2〉ddY系雄性マウス
(28〜30g)の背部を剪毛し、翌日、メトキサレン
(和光純薬製)20mg/Kgを、0.5%CMC・N
aに懸濁して経口投与した。その75分後に、試験例2
で使用した実施例1〜2及び比較例1〜2の試料溶液を
それぞれ10匹のマウスに塗布した。塗布した15分後
に麻酔下でデルマレイ(M−DMR−80;東光電気
製)を用いて波長が320〜400nmの紫外線A波
(8.2mW/cm2)を2分間照射した。48時間経過後、
上記試験例1と同様に、紫外線による紅斑を肉眼で観察
して数え、10匹の平均値を算出した。また、1%エバ
ンス ブルー生理食塩液を尾静脈に投与し、炎症の程度
を示す指標となる照射部位の漏出色素量を求め、10匹
の平均値を算出した。また、上記試験例3と同様に、対
照例1及び2についても紅斑の平均値及び漏出色素量の
平均値を算出した。
(28〜30g)の背部を剪毛し、翌日、メトキサレン
(和光純薬製)20mg/Kgを、0.5%CMC・N
aに懸濁して経口投与した。その75分後に、試験例2
で使用した実施例1〜2及び比較例1〜2の試料溶液を
それぞれ10匹のマウスに塗布した。塗布した15分後
に麻酔下でデルマレイ(M−DMR−80;東光電気
製)を用いて波長が320〜400nmの紫外線A波
(8.2mW/cm2)を2分間照射した。48時間経過後、
上記試験例1と同様に、紫外線による紅斑を肉眼で観察
して数え、10匹の平均値を算出した。また、1%エバ
ンス ブルー生理食塩液を尾静脈に投与し、炎症の程度
を示す指標となる照射部位の漏出色素量を求め、10匹
の平均値を算出した。また、上記試験例3と同様に、対
照例1及び2についても紅斑の平均値及び漏出色素量の
平均値を算出した。
【0032】結果を表2に示す。尚、炎症抑制率は漏出
色素量を対照例2と比較して算出した。但し、表中、紅
斑及び漏出色素量の値は、平均値±標準誤差で示してあ
る。
色素量を対照例2と比較して算出した。但し、表中、紅
斑及び漏出色素量の値は、平均値±標準誤差で示してあ
る。
【表2】
【0033】表1及び表2より、アルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)は、紫外線A波
による紅斑と紫外線B波による紅斑の両方を抑制する効
果を有しているのに対し、アルブチン及びコウジ酸は紫
外線B波による紅斑を抑制する効果は有しているが、紫
外線A波による紅斑を抑制する効果は有していないこと
がわかる。試験例1〜3の結果から、アルクトスタフィ
ロス ビスシダ(Arctostaphylos vi
scida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Ar
ctostaphylos patula)を含有す
る、本発明に係る皮膚外用剤は、優れた日焼け予防効果
を有しているといえる。
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)は、紫外線A波
による紅斑と紫外線B波による紅斑の両方を抑制する効
果を有しているのに対し、アルブチン及びコウジ酸は紫
外線B波による紅斑を抑制する効果は有しているが、紫
外線A波による紅斑を抑制する効果は有していないこと
がわかる。試験例1〜3の結果から、アルクトスタフィ
ロス ビスシダ(Arctostaphylos vi
scida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Ar
ctostaphylos patula)を含有す
る、本発明に係る皮膚外用剤は、優れた日焼け予防効果
を有しているといえる。
【0034】(試験例4) 〈抗炎症試験1〉Wistar系雄性ラット(150〜
160g)を用いて、カラゲニン誘発足蹠浮腫試験を行
った。上記実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を0.
2%CMC・Naに溶解あるいは懸濁した後、それぞれ
を7匹のラットに経口投与し、その1時間後に、右後肢
足蹠皮下に1%λ−カラゲニン生理食塩液0.1mlを
注射した。注射直前及び反応惹起1〜5時間後に、ラッ
トの右後肢足蹠の体積を水容積置換方法にて測定し、7
匹の平均の浮腫率を算出した。尚、対照試料として、
0.2%CMC・Na溶液を投与したものを対照例1と
し、陽性対照薬であるインドメタシンを投与したものを
対照例2として、実施例及び比較例と同様に、浮腫率を
算出した。
160g)を用いて、カラゲニン誘発足蹠浮腫試験を行
った。上記実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を0.
2%CMC・Naに溶解あるいは懸濁した後、それぞれ
を7匹のラットに経口投与し、その1時間後に、右後肢
足蹠皮下に1%λ−カラゲニン生理食塩液0.1mlを
注射した。注射直前及び反応惹起1〜5時間後に、ラッ
トの右後肢足蹠の体積を水容積置換方法にて測定し、7
匹の平均の浮腫率を算出した。尚、対照試料として、
0.2%CMC・Na溶液を投与したものを対照例1と
し、陽性対照薬であるインドメタシンを投与したものを
対照例2として、実施例及び比較例と同様に、浮腫率を
算出した。
【0035】結果を表3に示す。但し、表中の数値は平
均値±標準誤差で示してある。
均値±標準誤差で示してある。
【表3】
【0036】(試験例5) 〈抗炎症試験2〉ddY系雄性マウス(18〜20g)
を用いて、酢酸誘発毛細血管透過性亢進試験を行った。
マウスに実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を経口投
与し、その1時間後に、4%ポンタミン スカイ ブル
ー生理食塩液10ml/kgを尾静脈に注射した。その
15分後に0.7%酢酸生理食塩液10ml/kgを腹
腔内投与し、更に20分後にマウスを断頭致死させ、腹
腔内に浸潤した色素を生理食塩液で洗い集めて全量を1
0mlとした後、1NのNaOH溶液0.1mlを添加
した。この溶液の吸光度を590nmで測定し、別途求
めた色素の検量線に基づいて色素量を算出した。また、
上記試験例4と同様に、対照例1及び2についても色素
量を算出した。
を用いて、酢酸誘発毛細血管透過性亢進試験を行った。
マウスに実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を経口投
与し、その1時間後に、4%ポンタミン スカイ ブル
ー生理食塩液10ml/kgを尾静脈に注射した。その
15分後に0.7%酢酸生理食塩液10ml/kgを腹
腔内投与し、更に20分後にマウスを断頭致死させ、腹
腔内に浸潤した色素を生理食塩液で洗い集めて全量を1
0mlとした後、1NのNaOH溶液0.1mlを添加
した。この溶液の吸光度を590nmで測定し、別途求
めた色素の検量線に基づいて色素量を算出した。また、
上記試験例4と同様に、対照例1及び2についても色素
量を算出した。
【0037】結果を表4に示す。
【表4】
【0038】表3及び表4より、アルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)が、アルブチン
及びコウジ酸に比べて浮腫を抑制する効果及び酢酸誘発
毛細血管透過性亢進を抑制する効果が大きいことがわか
る。試験例4及び5の結果から、アルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)を含有する、本
発明に係る皮膚外用剤は、優れた炎症治療効果を有して
いるといえる。
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)が、アルブチン
及びコウジ酸に比べて浮腫を抑制する効果及び酢酸誘発
毛細血管透過性亢進を抑制する効果が大きいことがわか
る。試験例4及び5の結果から、アルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visc
ida)及びアルクトスタフィロス パツラ(Arct
ostaphylos patula)を含有する、本
発明に係る皮膚外用剤は、優れた炎症治療効果を有して
いるといえる。
【0039】(試験例6) 〈SOD様活性〉実施例1及び比較例1〜2について、
SOD様活性を亜硝酸法により測定した。0.5mMヒ
ポキサンチンと10mM塩酸ヒドロキシルアミン、及び
実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を含んだEDTA
−リン酸緩衝液(pH8.2)0.8mlを37℃で1
0分間インキュベートした。次に5mU/mlキサンチ
ンオキシダーゼ0.2mlを添加し、30分間インキュ
ベートした。発色剤(N−1−ナフチルエチレンジアミ
ン、スルファニル酸、酢酸の混液)2mlを加え、室温
で30分間放置した後、550nmにおける吸光度を測
定し、生じたスーパーオキサイド量を求めた。また、対
照試料として、試料を含まないものを対照例1とし、試
料の代わりにSODを含んだものを対照例2とし、実施
例及び比較例と同様に、吸光度を測定した。実施例1〜
2、比較例1〜2及び対照例2の吸光度をそれぞれ対照
例1の吸光度と比較して阻害率を算出した。
SOD様活性を亜硝酸法により測定した。0.5mMヒ
ポキサンチンと10mM塩酸ヒドロキシルアミン、及び
実施例1〜2及び比較例1〜2の試料を含んだEDTA
−リン酸緩衝液(pH8.2)0.8mlを37℃で1
0分間インキュベートした。次に5mU/mlキサンチ
ンオキシダーゼ0.2mlを添加し、30分間インキュ
ベートした。発色剤(N−1−ナフチルエチレンジアミ
ン、スルファニル酸、酢酸の混液)2mlを加え、室温
で30分間放置した後、550nmにおける吸光度を測
定し、生じたスーパーオキサイド量を求めた。また、対
照試料として、試料を含まないものを対照例1とし、試
料の代わりにSODを含んだものを対照例2とし、実施
例及び比較例と同様に、吸光度を測定した。実施例1〜
2、比較例1〜2及び対照例2の吸光度をそれぞれ対照
例1の吸光度と比較して阻害率を算出した。
【0040】結果を表5に示す。
【表5】
【0041】表5より、アルクトスタフィロス ビスシ
ダ(Arctostaphylosviscida)及
びアルクトスタフィロス パツラ(Arctostap
hylos patula)は、SOD様活性を有して
おり、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctos
taphylos viscida)及びアルクトスタ
フィロス パツラ(Arctostaphylos p
atula)を含有する、本発明に係る皮膚外用剤は、
優れた日焼け治療効果を有しているといえる。
ダ(Arctostaphylosviscida)及
びアルクトスタフィロス パツラ(Arctostap
hylos patula)は、SOD様活性を有して
おり、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctos
taphylos viscida)及びアルクトスタ
フィロス パツラ(Arctostaphylos p
atula)を含有する、本発明に係る皮膚外用剤は、
優れた日焼け治療効果を有しているといえる。
【0042】試験例1〜6の結果を、以下に示す◎、
○、×の3段階で表し、まとめて表6に示す。 ◎;著効 ○;効果あり ×;無効
○、×の3段階で表し、まとめて表6に示す。 ◎;著効 ○;効果あり ×;無効
【表6】
【0043】表6の結果から、アルクトスタフィロス
ビスシダ(Arctostaphylos visci
da)及び/又はアルクトスタフィロス パツラ(Ar
ctostaphylos patula)を含有する
皮膚外用剤は、紫外線A波だけでなく、B波をも吸収す
るため、A波によるメラニンの皮膚への沈着と紫外線B
波によるメラニンの生成の両方を抑制して、日焼けに起
因するシミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症を予防、治
療することができ、更に、日焼けに起因する発赤、疼
痛、腫脹、透過性亢進等の皮膚の炎症反応を予防、治療
することができるといえる。
ビスシダ(Arctostaphylos visci
da)及び/又はアルクトスタフィロス パツラ(Ar
ctostaphylos patula)を含有する
皮膚外用剤は、紫外線A波だけでなく、B波をも吸収す
るため、A波によるメラニンの皮膚への沈着と紫外線B
波によるメラニンの生成の両方を抑制して、日焼けに起
因するシミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症を予防、治
療することができ、更に、日焼けに起因する発赤、疼
痛、腫脹、透過性亢進等の皮膚の炎症反応を予防、治療
することができるといえる。
【0044】以下、本発明に係る皮膚外用剤の配合例を
示す。 (配合例1)エモリエントクリーム(O/W型) 組 成 配合量(重量%)アルクトスタフィロス ヒ゛スシタ゛乾燥エキス 1.0 ミツロウ 6.0 エタノール 5.0 還元ラノリン 8.0 スクワラン 37.5 脂肪酸グリセリン 4.0 親油性モノステアリンサンク゛リセリン 2.0 (20E.O) 2.0 香料 適 量 酸化防止剤 適 量 プロピレングリコール 5.0精製水 残 部 合 計 100.0
示す。 (配合例1)エモリエントクリーム(O/W型) 組 成 配合量(重量%)アルクトスタフィロス ヒ゛スシタ゛乾燥エキス 1.0 ミツロウ 6.0 エタノール 5.0 還元ラノリン 8.0 スクワラン 37.5 脂肪酸グリセリン 4.0 親油性モノステアリンサンク゛リセリン 2.0 (20E.O) 2.0 香料 適 量 酸化防止剤 適 量 プロピレングリコール 5.0精製水 残 部 合 計 100.0
【0045】(配合例2)エモリエントローション(O/W型) 組 成 配合量(重量%)アルクトスタフィロス ハ゜ツラ乾燥エキス 1.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 ミツロウ 0.5ソルヒ゛タンセスキオレイン 酸エステル 0.8 (20E.O) 0.5 香料 適 量 酸化防止剤 適 量 プロピレングリコール 5.0 エタノール 5.0 粘液質(1%液) 20.0水酸化カリ
ウム 0.1精製水 残 部 合 計 100.0
ウム 0.1精製水 残 部 合 計 100.0
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1に係る発明
は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctost
aphylos viscida)及び/又はアルクト
スタフィロス パツラ(Arctostaphylos
patula)或いはこれらの抽出物が含有されてな
ることを特徴とする皮膚外用剤に関し、請求項2に係る
発明は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arcto
staphylos viscida)及び/又はアル
クトスタフィロス パツラ(Arctostaphyl
os patula)の水及び/又は親水性有機溶媒に
よる抽出物が含有されてなることを特徴とする皮膚外用
剤に関するものである。また、請求項3に係る発明は、
前記抽出物を濃縮して得られる軟エキスからなることを
特徴とする皮膚外用剤に関し、請求項4に係る発明は、
前記抽出物の乾燥エキスからなることを特徴とする皮膚
外用剤に関し、更に、請求項5に関する発明は、前記抽
出物のカラムクロマトグラフによる精製物が含有されて
なることを特徴とする皮膚外用剤に関するものである。
従って以下のような効果を奏する。
は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arctost
aphylos viscida)及び/又はアルクト
スタフィロス パツラ(Arctostaphylos
patula)或いはこれらの抽出物が含有されてな
ることを特徴とする皮膚外用剤に関し、請求項2に係る
発明は、アルクトスタフィロス ビスシダ(Arcto
staphylos viscida)及び/又はアル
クトスタフィロス パツラ(Arctostaphyl
os patula)の水及び/又は親水性有機溶媒に
よる抽出物が含有されてなることを特徴とする皮膚外用
剤に関するものである。また、請求項3に係る発明は、
前記抽出物を濃縮して得られる軟エキスからなることを
特徴とする皮膚外用剤に関し、請求項4に係る発明は、
前記抽出物の乾燥エキスからなることを特徴とする皮膚
外用剤に関し、更に、請求項5に関する発明は、前記抽
出物のカラムクロマトグラフによる精製物が含有されて
なることを特徴とする皮膚外用剤に関するものである。
従って以下のような効果を奏する。
【0047】即ち、本発明に係る皮膚外用剤は、アルク
トスタフィロス ビスシダ(Arctostaphyl
os viscida)及び/又はアルクトスタフィロ
スパツラ(Arctostaphylos patul
a)或いはこれらの抽出物が含有されていることによ
り、紫外線A波によるメラニンの皮膚への沈着と紫外線
B波によるメラニンの生成の両方を抑制して、日焼けに
起因するシミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症を予防、
治療することができ、更に、日焼けに起因する発赤、疼
痛、腫脹、透過性亢進等の皮膚の炎症反応を予防、治療
することができる。
トスタフィロス ビスシダ(Arctostaphyl
os viscida)及び/又はアルクトスタフィロ
スパツラ(Arctostaphylos patul
a)或いはこれらの抽出物が含有されていることによ
り、紫外線A波によるメラニンの皮膚への沈着と紫外線
B波によるメラニンの生成の両方を抑制して、日焼けに
起因するシミ、ソバカス、色黒等の色素沈着症を予防、
治療することができ、更に、日焼けに起因する発赤、疼
痛、腫脹、透過性亢進等の皮膚の炎症反応を予防、治療
することができる。
【図1】アルクトスタフィロス ビスシダ(Arcto
staphylos viscida)抽出液の紫外部
波長における吸光度を示す図である。
staphylos viscida)抽出液の紫外部
波長における吸光度を示す図である。
【図2】アルクトスタフィロス パツラ(Arctos
taphylos patula)抽出液の紫外部波長
における吸光度を示す図である。
taphylos patula)抽出液の紫外部波長
における吸光度を示す図である。
【図3】アルブチンの紫外部波長における吸光度を示す
図である。
図である。
【図4】コウジ酸の紫外部波長における吸光度を示す図
である。
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/48 A61K 7/48
Claims (5)
- 【請求項1】 アルクトスタフィロス ビスシダ(Ar
ctostaphylos viscida)及び/又
はアルクトスタフィロス パツラ(Arctostap
hylos patula)或いはこれらの抽出物が含
有されてなることを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項2】 アルクトスタフィロス ビスシダ(Ar
ctostaphylos viscida)及び/又
はアルクトスタフィロス パツラ(Arctostap
hylos patula)の水及び/又は親水性有機
溶媒による抽出物が含有されてなることを特徴とする皮
膚外用剤。 - 【請求項3】 前記抽出物を濃縮して得られる軟エキス
からなることを特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項4】 前記抽出物の乾燥エキスからなることを
特徴とする皮膚外用剤。 - 【請求項5】 前記抽出物のカラムクロマトグラフによ
る精製物が含有されてなることを特徴とする皮膚外用
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9250088A JPH1171293A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 皮膚外用剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9250088A JPH1171293A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 皮膚外用剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1171293A true JPH1171293A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17202641
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9250088A Pending JPH1171293A (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | 皮膚外用剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1171293A (ja) |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP9250088A patent/JPH1171293A/ja active Pending
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