JPH08104616A - 日焼け止め効果と美白効果を兼備した化粧料 - Google Patents
日焼け止め効果と美白効果を兼備した化粧料Info
- Publication number
- JPH08104616A JPH08104616A JP6268207A JP26820794A JPH08104616A JP H08104616 A JPH08104616 A JP H08104616A JP 6268207 A JP6268207 A JP 6268207A JP 26820794 A JP26820794 A JP 26820794A JP H08104616 A JPH08104616 A JP H08104616A
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- JP
- Japan
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- extract
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- cosmetic
- suppressing
- scutellaria baicalensis
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 日焼け止め効果と美白効果を兼備した化粧料
の提供。 【構成】 コガネバナ根エキスと、ウイキョウエキス
と、プラセンタエキスを含有する化粧料。
の提供。 【構成】 コガネバナ根エキスと、ウイキョウエキス
と、プラセンタエキスを含有する化粧料。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外線による日焼けを
防止することができると共に、シミ、ソバカス等を予防
ないしは回復する美白効果を兼備した化粧料に関する。
防止することができると共に、シミ、ソバカス等を予防
ないしは回復する美白効果を兼備した化粧料に関する。
【０００２】
【従来の技術】日焼けは、紫外線を浴びて活性化した酵
素チロシナーゼの触媒的作用で、チロシンがドーパキノ
ンに酸化され、さらにこれがメラニン色素に変化するた
めと考えられている。従来の日焼け止め剤は、その多く
が紫外線吸収剤を配合したタイプであって、この紫外線
吸収剤としては、キニン塩類（例：塩酸キニーネ）、パ
ラアミノ安息香酸誘導体（例：パラアミノ安息香酸エチ
ル）、サリチル酸誘導体（例：サリチル酸フェニル）、
ベンゾフェノン誘導体、けいひ酸誘導体などが使用され
ている。この外、亜鉛華やチタン白などの粉末を配合し
て、紫外線遮断効果を高めたものも知られている。一
方、シミやソバカスの予防ないしは回復を助ける美白化
粧料には、ビタミンＣ（Ｌ−アスコルビン酸）を初めと
して、メラニン色素を生成する酵素チロシナーゼの活性
を抑制するアルブチンやコウジ酸などが通常配合されて
いる。
素チロシナーゼの触媒的作用で、チロシンがドーパキノ
ンに酸化され、さらにこれがメラニン色素に変化するた
めと考えられている。従来の日焼け止め剤は、その多く
が紫外線吸収剤を配合したタイプであって、この紫外線
吸収剤としては、キニン塩類（例：塩酸キニーネ）、パ
ラアミノ安息香酸誘導体（例：パラアミノ安息香酸エチ
ル）、サリチル酸誘導体（例：サリチル酸フェニル）、
ベンゾフェノン誘導体、けいひ酸誘導体などが使用され
ている。この外、亜鉛華やチタン白などの粉末を配合し
て、紫外線遮断効果を高めたものも知られている。一
方、シミやソバカスの予防ないしは回復を助ける美白化
粧料には、ビタミンＣ（Ｌ−アスコルビン酸）を初めと
して、メラニン色素を生成する酵素チロシナーゼの活性
を抑制するアルブチンやコウジ酸などが通常配合されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の日焼け止め剤
は、上記した通り、その主眼が専ら紫外線吸収にあり、
紫外線吸収剤の助けをかりて皮膚に照射される紫外線量
を軽減を図るものであるのであるから、酵素チロシナー
ゼそのものの活性を抑制することができない。そして亜
鉛華やチタン白などの粉末を配合した日焼け止め剤にあ
っては、皮膚に塗布して長時間経過すると、粉を吹いた
状態になる不都合もある。また、従来の美白化粧料につ
いて言えば、これに配合されているＬ−アスコルビン
酸、アルブチン、コウジ酸などは酸化され易く、酸化を
受けるとその効能が衰退してしまう欠点がある。本発明
は日焼け防止効果と美白効果を兼備していながら、従来
の日焼け止め剤や美白化粧料に認められた上記の如き欠
点を持たない新しい化粧料を提供する。
は、上記した通り、その主眼が専ら紫外線吸収にあり、
紫外線吸収剤の助けをかりて皮膚に照射される紫外線量
を軽減を図るものであるのであるから、酵素チロシナー
ゼそのものの活性を抑制することができない。そして亜
鉛華やチタン白などの粉末を配合した日焼け止め剤にあ
っては、皮膚に塗布して長時間経過すると、粉を吹いた
状態になる不都合もある。また、従来の美白化粧料につ
いて言えば、これに配合されているＬ−アスコルビン
酸、アルブチン、コウジ酸などは酸化され易く、酸化を
受けるとその効能が衰退してしまう欠点がある。本発明
は日焼け防止効果と美白効果を兼備していながら、従来
の日焼け止め剤や美白化粧料に認められた上記の如き欠
点を持たない新しい化粧料を提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明に係る化粧料は、
従来の紫外線吸収剤やＬ−アスコルビン酸及び／又はコ
ウジ酸などを含まず、代りにコガネバナ根エキスと、ウ
イキョウエキスと、プラセンタエキスを含有することを
特徴とする。本発明で使用するコガネバナ根エキスは、
シソ科の植物コナネバナの根（その乾燥物はオウゴンと
呼ばれる生薬である）をアルコール抽出して得られる抽
出物であって、このエキスにはチロシナーゼ活性抑制
（メラニン生成抑制）作用、紫外線吸収作用などと共
に、過酸化脂質形成抑制作用があることが知られてい
る。また、セリ科の多年草であるウイキョウの果実を水
蒸気蒸留することで得られるウイキョウエキスは、紫外
線で誘発される突然変異の発現を抑制する作用を有して
いることが知られ、牛や羊などの胎盤から抽出されるプ
ラセンタエキスは、活性酸素除去作用を有している。
従来の紫外線吸収剤やＬ−アスコルビン酸及び／又はコ
ウジ酸などを含まず、代りにコガネバナ根エキスと、ウ
イキョウエキスと、プラセンタエキスを含有することを
特徴とする。本発明で使用するコガネバナ根エキスは、
シソ科の植物コナネバナの根（その乾燥物はオウゴンと
呼ばれる生薬である）をアルコール抽出して得られる抽
出物であって、このエキスにはチロシナーゼ活性抑制
（メラニン生成抑制）作用、紫外線吸収作用などと共
に、過酸化脂質形成抑制作用があることが知られてい
る。また、セリ科の多年草であるウイキョウの果実を水
蒸気蒸留することで得られるウイキョウエキスは、紫外
線で誘発される突然変異の発現を抑制する作用を有して
いることが知られ、牛や羊などの胎盤から抽出されるプ
ラセンタエキスは、活性酸素除去作用を有している。
【０００５】従って、上記の３成分を併用した本発明の
化粧料は、日焼け防止に有効であるばかりでなく、シ
ミ、ソバカズの予防、回復にも有効であり、さらには紫
外線による皮膚細胞の突然変異を抑制することもでき
る。ちなみに、紫外線によって生成されると考えられる
活性酸素は、チロシンの酸化に関与し、メラニン色素の
生成を増加させるが、本発明の化粧料はこの活性酸素を
除去する作用を有している。また、脂質の酸化によって
生じる過酸化脂質が新陳代謝の衰えによって蓄積される
と、皮膚の張りや弾力に影響を及ぼす線維が脆くなるた
め、シワの発生や色素沈着を助長するが、本発明の化粧
料は、過酸化脂質の形成を抑制することができる。さら
にまた、変異原の一つである紫外線によって引き起こさ
れるＤＮＡの障害は、皮膚細胞を突然変異させて皮膚の
老化を促進すると考えられるが、本発明の化粧料に含ま
れるウイキョウエキスは、ＤＮＡ障害を受けた細胞に働
き、ＤＮＡ修復酵素の活性化を促進して、細胞の突然変
異を抑制するところの、バイオアンチミュータジェンと
しての作用を発揮する。
化粧料は、日焼け防止に有効であるばかりでなく、シ
ミ、ソバカズの予防、回復にも有効であり、さらには紫
外線による皮膚細胞の突然変異を抑制することもでき
る。ちなみに、紫外線によって生成されると考えられる
活性酸素は、チロシンの酸化に関与し、メラニン色素の
生成を増加させるが、本発明の化粧料はこの活性酸素を
除去する作用を有している。また、脂質の酸化によって
生じる過酸化脂質が新陳代謝の衰えによって蓄積される
と、皮膚の張りや弾力に影響を及ぼす線維が脆くなるた
め、シワの発生や色素沈着を助長するが、本発明の化粧
料は、過酸化脂質の形成を抑制することができる。さら
にまた、変異原の一つである紫外線によって引き起こさ
れるＤＮＡの障害は、皮膚細胞を突然変異させて皮膚の
老化を促進すると考えられるが、本発明の化粧料に含ま
れるウイキョウエキスは、ＤＮＡ障害を受けた細胞に働
き、ＤＮＡ修復酵素の活性化を促進して、細胞の突然変
異を抑制するところの、バイオアンチミュータジェンと
しての作用を発揮する。
【０００６】本発明に係る化粧料の製品形態は、液状、
乳液状、クリーム状の何れであっても差し支えないが、
何れの場合でも、コガネハナ根エキスを１．５〜１０重
量％、ウイキョウエキスを１〜１０重量％、プラセンタ
エキスを１〜５０重量％の範囲で含有していることが好
ましい。
乳液状、クリーム状の何れであっても差し支えないが、
何れの場合でも、コガネハナ根エキスを１．５〜１０重
量％、ウイキョウエキスを１〜１０重量％、プラセンタ
エキスを１〜５０重量％の範囲で含有していることが好
ましい。
【０００７】実施例 実施例１ 下記の配合で本発明の化粧料を得た。 組成（重量％） 成 分 液状 乳液状 クリーム状 コナネバナ根エキス ２ ２ ３ ウイキョウエキス ２ ３ ２ プラセンタエキス ３ ３ １０ ヒアルロン酸 ０．０２ ０．０１ ０．０１ エタノール １ − − スクワラン − ２ ３ 自己乳化型モノステ アリン酸グリセリン − ３ １０ ホホバ油 − ２ ステアリルアルコール − ２ 香料 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 精製水 バランス バランス バランス 計 １００％ １００％ １００％
【０００８】効能試験１ 本発明に係る上記のクリーム状化粧料の適量を、人の太
股の一方の内側だけに塗布し、両太股に１５Ｗの紫外線
ランプを５分間照射した。化粧料を塗布した太股を試験
区、塗布しない太股を対象区として観察したところ、対
象区では照射後６０分で赤斑が生じ、３日目頃から次第
に黒褐色になるにの対し、試験区では何の変化も認めら
れなかった。そして、１０日経過後では、対象区に明瞭
な黒色斑点が現れるのに対し、試験区においては何の異
状も認められなかった。これらの事実から、本発明の化
粧料には紫外線吸収機能及びメラニン色素生成抑制機能
があることが分かる。 効能試験２ 人の両腕の内側に１５Ｗの紫外線ランプを５分間照射し
た後、一方の腕を対象区とし、照射部分に本発明の係る
上記の液状化粧料を適量塗布した他方の腕を試験区とし
た。試験区には朝晩２回化粧料を塗り続けた。対象区は
紫外線照射後３０分経過すると、赤斑が生じ、２日目に
は赤斑が黒褐色に変化し、３日目には黒褐色が濃くな
り、５日目には皮膚が剥けはじめ、１０日後一皮剥けた
皮膚は紫外線の照射を受けなかった部位より黒すんでい
た。これに対し、試験区は２日頃から若干赤味を帯びた
が、３日目には赤味は消失した。５日目から化粧料の塗
布を中止したが、化粧料を塗布していた部分は、他の部
分より皮膚がむしろスベスベしていた。
股の一方の内側だけに塗布し、両太股に１５Ｗの紫外線
ランプを５分間照射した。化粧料を塗布した太股を試験
区、塗布しない太股を対象区として観察したところ、対
象区では照射後６０分で赤斑が生じ、３日目頃から次第
に黒褐色になるにの対し、試験区では何の変化も認めら
れなかった。そして、１０日経過後では、対象区に明瞭
な黒色斑点が現れるのに対し、試験区においては何の異
状も認められなかった。これらの事実から、本発明の化
粧料には紫外線吸収機能及びメラニン色素生成抑制機能
があることが分かる。 効能試験２ 人の両腕の内側に１５Ｗの紫外線ランプを５分間照射し
た後、一方の腕を対象区とし、照射部分に本発明の係る
上記の液状化粧料を適量塗布した他方の腕を試験区とし
た。試験区には朝晩２回化粧料を塗り続けた。対象区は
紫外線照射後３０分経過すると、赤斑が生じ、２日目に
は赤斑が黒褐色に変化し、３日目には黒褐色が濃くな
り、５日目には皮膚が剥けはじめ、１０日後一皮剥けた
皮膚は紫外線の照射を受けなかった部位より黒すんでい
た。これに対し、試験区は２日頃から若干赤味を帯びた
が、３日目には赤味は消失した。５日目から化粧料の塗
布を中止したが、化粧料を塗布していた部分は、他の部
分より皮膚がむしろスベスベしていた。
【０００９】
【発明の効果】本発明の化粧料は、紫外線吸収作用、チ
ロジナーゼ活性抑制（メラニン色素生成抑制）作用、過
酸化脂質形成抑制作用、さらには、バイオアンチミュー
タジェンとしての作用を有しているので、日焼け止め効
果と美白効果を兼備した化粧料として有用である。
ロジナーゼ活性抑制（メラニン色素生成抑制）作用、過
酸化脂質形成抑制作用、さらには、バイオアンチミュー
タジェンとしての作用を有しているので、日焼け止め効
果と美白効果を兼備した化粧料として有用である。
Claims (1)
- 【請求項１】 コガネバナ根エキスと、ウイキョウエキ
スと、プラセンタエキスを含有し、日焼け防止効果と美
白効果を兼備した化粧料
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6268207A JPH08104616A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 日焼け止め効果と美白効果を兼備した化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6268207A JPH08104616A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 日焼け止め効果と美白効果を兼備した化粧料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08104616A true JPH08104616A (ja) | 1996-04-23 |
Family
ID=17455415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6268207A Pending JPH08104616A (ja) | 1994-10-06 | 1994-10-06 | 日焼け止め効果と美白効果を兼備した化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08104616A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020014451A (ko) * | 2000-08-18 | 2002-02-25 | 김해관 | 항산화 효과를 갖는 피부용 일소방지 화장료 조성물 |
| JP2002179523A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ブタ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物 |
| JP2002187812A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ウマ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物 |
| KR20020061196A (ko) * | 2001-01-15 | 2002-07-24 | 주식회사 코리아나화장품 | 황금 추출물을 함유하는 화장료 조성물 |
| JP2005298511A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Amorepacific Corp | 金銀花、桑白皮及び黄金抽出物を含有し、炎症緩和効果を有する抗紫外線用化粧料組成物。 |
| JP2006321781A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-30 | Snowden Co Ltd | 高機能性付与化粧品組成物 |
| US7576125B2 (en) | 2003-02-14 | 2009-08-18 | Takasago International Corporation | Melanogenesis inhibitor and skin preparation containing the same |
| JP2016145169A (ja) * | 2015-02-07 | 2016-08-12 | 尾池 哲郎 | 帰水性クリーム |
-
1994
- 1994-10-06 JP JP6268207A patent/JPH08104616A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020014451A (ko) * | 2000-08-18 | 2002-02-25 | 김해관 | 항산화 효과를 갖는 피부용 일소방지 화장료 조성물 |
| JP2002179523A (ja) * | 2000-12-15 | 2002-06-26 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ブタ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物 |
| JP2002187812A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | ウマ胎盤抽出物を含有する化粧料組成物 |
| KR20020061196A (ko) * | 2001-01-15 | 2002-07-24 | 주식회사 코리아나화장품 | 황금 추출물을 함유하는 화장료 조성물 |
| US7576125B2 (en) | 2003-02-14 | 2009-08-18 | Takasago International Corporation | Melanogenesis inhibitor and skin preparation containing the same |
| JP2005298511A (ja) * | 2004-04-14 | 2005-10-27 | Amorepacific Corp | 金銀花、桑白皮及び黄金抽出物を含有し、炎症緩和効果を有する抗紫外線用化粧料組成物。 |
| JP2006321781A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-30 | Snowden Co Ltd | 高機能性付与化粧品組成物 |
| JP2016145169A (ja) * | 2015-02-07 | 2016-08-12 | 尾池 哲郎 | 帰水性クリーム |
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