JPH1170883A - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JPH1170883A
JPH1170883A JP9332477A JP33247797A JPH1170883A JP H1170883 A JPH1170883 A JP H1170883A JP 9332477 A JP9332477 A JP 9332477A JP 33247797 A JP33247797 A JP 33247797A JP H1170883 A JPH1170883 A JP H1170883A
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leaf spring
input shaft
spring
power steering
output shaft
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勝博 鈴木
Shinichi Hagihira
慎一 萩平
Masashi Takai
正史 高井
Tadao Hasegawa
忠夫 長谷川
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    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/06Power-assisted or power-driven steering fluid, i.e. using a pressurised fluid for most or all the force required for steering a vehicle
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    • B62D5/083Rotary valves
    • B62D5/0832Rotary valves with elastic means other than a torsion bar, e.g. leaf springs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み付けが簡単で、入力軸に作用する弾性力
がばらつくことのないパワーステアリング装置を提供す
ることである。 【解決手段】 板バネは、第1、2板バネ13、14か
らなる。そして、第1板バネ13は、VあるいはU溝か
らなるバネ側支持部17と、このバネ側支持部17の両
側に連続する一対の転動面18と、これら転動面18に
連続する一対の支脚部19と、これら支脚部19の先端
に連続する一対の掛け止め部20とを有し、その掛け止
め部20をバネ設置部9の圧接面11に圧接させて掛け
止める構成としている。また、第2板バネ14は、第1
板バネ13の外面から、ボールあるいはローラ23を入
力軸4側に押し付ける弾性力を付与する構成にしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力軸と出力軸
とをトーションバーを介して連結してなるパワーステア
リング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トーションバーを用いたパワーステアリ
ング装置では、ステアリングホイールの手応えの一要因
として、トーションバーのねじれ抵抗がある。ところ
が、ステアリングホイールの中立時には、トーションバ
ーのねじれ抵抗がないため、その中立剛性が弱くなり、
車両の直進走行時の安定性が悪くなってしまう。そこ
で、プリセット力を付与して、中立剛性を高めるパワー
ステアリング装置として、例えば、特表平6−5073
62号公報や、特表平6−507363号公報に記載さ
れたものが開示されている。
【0003】図13に示すように、図面では現れていな
い出力軸に連係する支持体101を、入力軸102の周
囲に配置している。この支持体101には、その円周方
向に等間隔に配置した摺動孔103を形成し、これら摺
動溝103には、プランジャ104を摺動自在にはめ込
んでいる。さらに、これらプランジャ104には、支持
体101の周囲に設けたC字状ばね105の弾性力を付
与している。したがって、これらプランジャ104は、
それぞれ入力軸102の中心方向に押し付けられること
になる。上記プランジャ104の先端には、切欠き10
6を形成している。一方、入力軸102の外周面にも、
入出力軸が中立状態にあるとき、上記切欠き106に対
向する切欠き107を形成している。そして、これら切
欠き106、107間に、ローラ108を介在させてい
る。
【0004】このようにしたパワーステアリング装置で
は、ステアリングホイールの中立時に、C字状ばね10
5の弾性力が、プリセット力としてプランジャ104及
びローラ108を介して入力軸102に作用する。そし
て、ステアリングホイールを切って、所定のトルクを入
力すると、入出力軸がトーションバー109を捩じりな
がら相対回転する。したがって、ローラ108が切欠き
106、107から外れて、入力軸102の外周面とプ
ランジャ10の先端の転動面との間を転動することにな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のパワース
テアリング装置では、プリセット力を付与するC字状ば
ね105の弾性力を、プランジャ104を介して入力軸
102に作用させている。しかし、これらプランジャ1
04は、支持体101に形成した摺動溝103に摺動自
在にはめ込まなければならず、その組み付けが面倒とな
ってしまう。また、いかにその寸法精度が高くとも、プ
ランジャ104には多少のガタが必ずる。そして、プラ
ンジャ104ががたつくと、その間はプリセット力が作
用しないことになり、本来の効果を発揮できなくなる。
また、ローラ108が転動しているときにも、入力軸1
02に作用する弾性力にばらつきが生じてしまう。この
発明の目的は、組み付けが簡単で、入力軸に作用する弾
性力がばらつくことのないパワーステアリング装置を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ステアリン
グホイールに連係する入力軸と、車輪に連係する出力軸
と、これら入力軸と出力軸とを連結するトーションバー
とを備え、このトーションバーを捩じりながら両軸が相
対回転したとき、その回転量に応じてアシスト力を発生
させる構成にし、しかも、上記出力軸あるいは出力軸と
一体に回転する部材に設けたバネ設置部と、入力軸を挟
むようにバネ設置部に設置した一対の板バネと、これら
板バネに設けたバネ側支持部と、入力軸の外周面に形成
し、入力軸と出力軸との中立状態でバネ側支持部に対向
させた軸側支持部と、これら対向する支持部間に介在さ
せたボールあるいはローラとを備え、入力軸と出力軸と
が相対回転すると、上記ボールあるいはローラが、板バ
ネをたわませ、両支持部間を転動しながら外れるととも
に、両支持部を外れてからは、板バネと入力軸との間を
転動する構成にしたパワーステアリング装置を前提とす
る。
【0007】そして、第1の発明は、上記板バネは、第
1板バネ及び第2板バネからなり、しかも、第1板バネ
は、VあるいはU溝からなるバネ側支持部と、このバネ
側支持部の両側に連続する一対の転動面と、これら転動
面に連続する一対の支脚部と、これら支脚部の先端に連
続する一対の掛け止め部とを有し、その掛け止め部をバ
ネ設置部の圧接面に圧接させて掛け止める構成とし、ま
た、第2板バネは、第1板バネの背面から、ボールある
いはローラを入力軸側に押し付ける弾性力を付与する構
成にした点に特徴を有する。第2の発明は、第1の発明
において、第1板バネには、転動面と支脚部との間に一
対のストッパを設け、入力軸と出力軸とが所定量だけ相
対回転したとき、ボールあるいはローラがストッパに当
接する構成にした点に特徴を有する。第3の発明は、第
1、2の発明において、第1板バネの一対の支脚部を、
入力軸側に向けて傾斜する形状とするとともに、これら
支脚部に連続する一対の掛け止め部を、入力軸側から離
れる方向に湾曲させた点に特徴を有する。
【0008】第4の発明は、第1〜3の発明において、
掛け止め部をバネ設置部の圧接面に圧接させたとき、そ
の圧接する部分を、中立状態でバネ側支持部がボールあ
るいはローラに接触する二点を結ぶほぼ延長線上に位置
させた点に特徴を有する。第5の発明は、第1〜4の発
明において、入力軸には、その軸側支持部の両側に連続
する転がり面を形成し、この転がり面を入力軸の軸中心
を中心とする円弧面と一致しない面として、入力軸と出
力軸とが相対回転したとき、両支持部を外れたボールあ
るいはローラが第1板バネの転動面と入力軸の転がり面
との間を転動するとともに、ボールあるいはローラと上
記転がり面との接点における力が、入力軸の回転方向と
同方向あるいは反対方向の分力を発生する構成にした点
に特徴を有する。
【0009】第6の発明は、第1〜5の発明において、
バネ設置部を設けた部材に挿入孔を形成し、この挿入孔
に固定部材を挿入して、上記部材を出力軸に直接的ある
いは間接的に連結する構成とし、しかも、上記挿入孔と
固定部材との間に、上記部材の出力軸側に対する連結位
置を微調整することのできる遊びを持たせる構成にした
点に特徴を有する。第7の発明は、第1〜6の発明にお
いて、第2板バネを複数枚重ね合わせて構成した点に特
徴を有する。第8の発明は、第7の発明において、複数
枚からなる第2板バネを、予め2枚または3枚重ね合わ
せて固定した点に特徴を有する。第9の発明は、第1〜
8の発明において、第2板バネの両端を、入力軸側に湾
曲させた点に特徴を有する。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜4に、この発明のパワース
テアリング装置の第1実施例を示す。図1に示すインテ
グラルタイプのパワーステアリング装置では、パワーシ
リンダ1内に図示しないピストンを組み込み、このピス
トンに出力軸2を貫通させている。そして、これらピス
トンと出力軸2とを、図示しないボールナットを介して
連係させている。また、このピストンには、図示しない
セクタギヤをかみ合わせ、ピストンの移動によってセク
タギヤが回転するようにしている。そして、セクタギヤ
が回転すると、それに連係した車輪を転舵する構成とし
ている。
【0011】上記パワーシリンダ1には、その端部を閉
塞するようにバルブケース3を固定している。そして、
このバルブケース3内で、上記出力軸2の基端を回転自
在に支持している。この出力軸2は、その内部を中空と
するとともに、その基端側に、入力軸4の先端を回転自
在に挿入している。そして、これら入力軸4と出力軸2
とは、トーションバー5を介して連結している。つま
り、トーションバー5の一端を入力軸4内に挿入し、そ
の挿入部分をピン6で固定する一方、トーションバー5
の他端を出力軸2側に固定している。このようにした入
力軸4と出力軸2とは、トーションバー5を捩じりなが
ら相対回転することになる。
【0012】入力軸2の外周面には、ロータリスプール
7を一体に形成している。また、このロータリスプール
7に対向する出力軸2の内周面には、スリーブ8を一体
的に形成している。そして、これらロータリスプール7
とスリーブ8とを相対回転自在に嵌合して、ロータリバ
ルブvを構成している。いま、図示しないステアリング
ホイールを切り、入力軸4と出力軸2とが相対回転する
と、ロータリバルブvが切換わる。そして、ロータリー
バルブvが切換わると、パワーシリンダ1内に区画され
たいずれか一方の圧力室に作動油を供給し、かつ、他方
の圧力室の作動油を排出するので、その圧力差によって
ピストンが移動し、セクタギヤを回転させて、アシスト
力を付与することになる。
【0013】このようにしたパワーステアリング装置で
は、出力軸2の基端に、バネ設置部としてバネ収納室9
を形成している。そして、このバネ収納室9をシール部
材10によって上記ロータリバルブvから遮断してい
る。バネ収納室9は、図2に示すように、出力軸2の基
端面をほぼ正方形にくり貫いた形状で、壁面11、12
を形成している。このバネ収納室9には、一対の第1板
バネ13と、一対の第2板バネ14とを組み付けてい
る。
【0014】第1板バネ13は、図3に示すように、V
あるいはU溝からなるバネ側支持部17と、このバネ側
支持部17の両側に連続する一対の転動面18と、これ
ら転動面18に連続する一対の支脚部19と、これら支
脚部19に連続する湾曲形状の一対の掛け止め部20と
からなる。そして、この第1板バネ13は、ノーマル状
態で、その掛け止め部20がX方向に広がった形状とな
っている。なお、転動面18と支脚部19との間には、
ストッパとして一対の凸部21を形成している。一方、
第2板バネ14は、図4に示すように、湾曲部15と、
その両端に形成したフラット部16とからなる。
【0015】上記第2板バネ14のフラット部16を、
バネ収納室9の壁面12に接触させるとともに、上記第
1板バネ13をこの第2板バネ14に重ねる。このと
き、第1板バネ13は、広がった状態にある掛け止め部
20を、壁面11に圧接して固定する。このようにして
第1、2板バネ13、14を設置したとき、第2板バネ
14の湾曲部15の頂点が、ちょうど第1板バネ13の
バネ側支持部17の裏側に位置するようにしている。そ
して、第1板バネ13の掛け止め部20の下端と壁面1
2とによってフラット部16を挟み込んで、第2板バネ
14も固定するようにしている。
【0016】一方、図2に示すように、バネ収納室9に
挿入された入力軸4の外周面には、その径方向に対向さ
せたVあるいはU溝からなる一対の軸側支持部22を形
成している。そして、入力軸4と出力軸2とが相対回転
していない中立状態で、バネ側支持部17と軸側支持部
22とを対向させ、その間にボールあるいはローラ23
を介在させている。このとき、支持部17、22がボー
ルあるいはローラ23に対してそれぞれ二点接触するこ
とで、このボールあるいはローラ23が支えられること
になる。
【0017】このようにしてボールあるいはローラ23
を支持部17、22間に介在させると、図2のY方向と
は逆方向に第2板バネ14が押し付けられて変形する。
したがって、この第2板バネ14にY方向へのイニシャ
ル荷重が発生し、そのイニシャル荷重がボールあるいは
ローラ23を介して入力軸4にプリセット力として作用
する。このとき、第1板バネ13には、Y方向のイニシ
ャル荷重と、その掛け止め部20を壁面に圧接させるだ
けのX方向のイニシャル荷重とが発生している状態にし
ている。
【0018】次に、この第1実施例のパワーステアリン
グ装置の作用を説明する。いま、ステアリングホイール
を中立位置に保っていれば、入力軸4と出力軸2とは、
図2に示す中立状態にある。この中立状態では、第2板
バネ14のY方向へのイニシャル荷重が、プリセット力
として入力軸4に作用する。したがって、そのプリセッ
ト力により中立剛性を高めて、車両の直進走行時の安定
性を確保することができる。
【0019】上記中立状態からステアリングホイールを
切り、例えば、入力軸4を出力軸2に対して、図2の矢
印a方向に回転させようとしたとする。このとき、所定
のトルクが入力されると、ボールあるいはローラ23
は、プリセット力に抗して第1、2板バネ13、14を
たわませ、図2の矢印b方向に転動しながら支持部1
7、22から外れる。そして、入力軸4と出力軸2とが
さらに相対回転すると、ボールあるいはローラ23は、
入力軸4の外周面と第1板バネ13の転動面18との間
を転動することになる。
【0020】この状態では、ボールあるいはローラ23
の転動により、第1板バネ13には、方向Xのうち左右
いずれか一方に力が作用する。そのため、壁面11に掛
け止め部20を圧接する第1板バネ13の弾性力が、一
方では大きくなり、他方では小さくなる。そこで、第1
板バネ13の掛け止め部20を壁面11に圧接させると
き、その掛け止め部20で弾性力が不均一になってもず
れることのないよう、予め大きなイニシャル荷重で圧接
させるようにしている。したがって、掛け止め部20で
弾性力が不均一になっても、第1板バネ13がX方向に
ずれるのを防止することができる。
【0021】そして、第1板バネ13の弾性力が掛け止
め部20で不均一になったとしても、方向Yに作用する
第2板バネ14の弾性力には無関係なので、この方向Y
ヘの弾性力がばらつくことがない。なお、ボールあるい
はローラ23が支持部17、22から外れるとき、第1
板バネ13もたわむので、この第1板バネ13にもY方
向の弾性力が発生する。したがって、Y方向の弾性力
は、第1板バネ13と第2板バネ14との合成によって
決められるが、このY方向の弾性力は、第2板バネ14
の依存度が大きくなるように設定している。そして、第
1板バネ13のX方向の弾性力が掛け止め部20で不均
一になったとしても、この第1板バネのY方向への弾性
力はほとんど変化することがない。また、第1板バネ1
3は、その掛け止め部20を壁面11に圧接させるだけ
の弾性力をX方向に発揮するように設計してもよい。そ
して、第1板バネ13には、Y方向にたわんでもわずか
な弾性力しか発生させないようにして、このY方向ヘの
弾性力のほぼ全てを、上記第2板バネ14によって決め
てもよい。
【0022】なお、入力軸4と出力軸2とが最大量だけ
相対回転すると、ボールあるいはローラ23は、第1板
バネ13の凸部21に当接する。したがって、この凸部
21がストッパとして機能し、ボールあるいはローラ2
3の動きをそこで規制するので、このボールあるいはロ
ーラ23が第1板バネ13の転動面18と入力軸4の外
周面との間から脱落してしまうことがない。以上述べた
ようにして入力軸4と出力軸2とが相対回転すると、前
述したとおりロータリバルブvが切換わり、パワーシリ
ンダ1内の作動油を制御してアシスト力を発生させる。
そして、このアシスト力により車輪が目標値まで転舵さ
れると、両軸2、4が中立状態に復帰するが、このと
き、ボールあるいはローラ23も転動しながら支持部1
7、22の位置に戻り、図2に示す中立状態に復帰する
ことになる。
【0023】以上述べた第1実施例のパワーステアリン
グ装置によれば、プリセット力を付与して中立剛性を高
め、車両の直進走行時の安定性を確保することができ
る。しかも、第2板バネ14に第1板バネ13を重ねる
とともに、第1板バネ13の掛け止め部20を壁面11
に圧接させるだけでよいので、その組み付けが非常に簡
単である。また、Y方向に弾性力を付与するとともに、
X方向にも弾性力を付与し、その方向にずれるのを防止
する第1板バネ13と、Y方向に弾性力を付与する第2
板バネ14とを別々にしたので、その両方の機能を一枚
の板バネに持たせるのに比べて、Y方向への弾性力にば
らつきが生じにくくなる。つまり、入力軸4と出力軸2
とが中立状態にあるときのプリセット力は、第2板バネ
13に大きく依存して決められるので、ばらつきが生じ
ることはない。しかも、ボールあるいはローラ23が転
動しているとき、第1板バネ13の掛け止め部20で弾
性力が不均一になっても、Y方向への弾性力は第2板バ
ネ14に大きく依存しているので、ほとんどばらつきは
生じない。
【0024】さらに、第1、2板バネ13、14を別々
にすることで、それぞれを薄く成形でき、加工性を向上
させることができる。さらにまた、第1、2板バネ1
3、14に別々にすることで、その機能を一枚の板バネ
に持たせるのに比べて、耐久性を向上させることができ
る。例えば、第1板バネ13は、ほとんど方向Xの弾性
力を発揮するので、その分応力を緩和させ、耐久性を向
上させることができる。また、第2板バネ14も、方向
Yヘの弾性力を発揮するだけでよいので、簡単な形状に
することができ、応力集中を避けて、耐久性を向上させ
ることができる。
【0025】図5に示す第2実施例は、第1板バネ13
の形状を変更しただけであり、以下ではその相違点を中
心に説明するとともに、同一の構成要素については同一
の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第1板バネ
13は、上記第1実施例と同じく、VあるいはU溝から
なるバネ側支持部17と、このバネ側支持部17の両側
に連続する一対の転動面18と、これら転動面18に連
続する一対の凸部21とを備えている。ただし、これら
凸部21に連続する一対の支脚部19は、凸部21に対
して段差を形成するのではなく、第1実施例とは逆に、
その凸部21方向、すなわち、入力軸4側に向けて傾斜
する形状となっている。
【0026】さらに、これら支脚部19に連続する一対
の掛け止め部20も、第1実施例とは逆に、入力軸4側
から離れる方向に湾曲している。そして、第1実施例と
同じように、この第1板バネ13を第2板バネ14に重
ねて、第2板バネ14の湾曲部15の頂点が、ちょうど
第1板バネ13のバネ側支持部17の裏側に位置するよ
うにしている。このようにした第1板バネ13も、その
掛け止め部20を壁面11に圧接して固定している。
【0027】以上述べた第2実施例のパワーステアリン
グ装置によれば、第1実施例に比べて、第1板バネ13
の寿命を長くすることができる。つまり、ボールあるい
はローラ23が支持部17、22から外れるとき、第
1、2板バネ13、14をたわませるが、このとき、上
記第1実施例では、第1板バネ13の掛け止め部20
が、壁面11に圧接する方向(図2の矢印x方向)に押
し付けられる。したがって、第1板バネ13に作用する
力がそれだけ大きくなり、大きな応力が発生して、その
寿命が短くなってしまう。
【0028】それに対して、この第2実施例の場合、第
1、2板バネ13、14がたわむとき、第1板バネ13
の掛け止め部20が、壁面11から離れる方向(図5の
矢印x方向)に引っ張られる。したがって、第1板バネ
13に作用する力がそれだけ小さくなり、応力を緩和し
て、その寿命を長くすることができる。もちろん、第1
板バネ13の掛け止め部20が壁面11から離れる方向
(図5の矢印x方向)に引っ張られたときにも、掛け止
め部20には、第1板バネ13がずれないだけの弾性力
をX方向に残すようにしておく。
【0029】図6〜8に示す第3実施例では、上記第
1、2実施例のように出力軸2に直接ではなく、出力軸
2と一体に回転する部材にバネ設置部を設けている。つ
まり、図6、7に示すように、第1実施例と同じような
インテグラルタイプのパワーステアリング装置を構成す
るが、ロータリバルブvを構成するスリーブ8を、出力
軸2に一体に形成するのはなく、別部材として出力軸2
にピン24を介して連結させている。そして、バルブケ
ース3の拡径部分にドーナツ状の円板部材25を収納し
て、この円板部材25を、上記スリーブ8の端部にボル
ト26によって連結している。このように、バネ設置部
を設けた円板部材25を、別部材としたスリーブ8を介
して出力軸2に連結させているので、この円板部材25
は、出力軸2と一体に回転することになる
【0030】図7に示すように、上記円板部材25に
は、バネ設置部として4つの台部27を設け、これら台
部27に、第1板バネ13を設けるための第1段部28
と、第2板バネ14を設けるための第2段部29とを形
成している。そして、第1段部28の対向する側面30
に、第2実施例と同じタイプの第1板バネ13の掛け止
め部20を圧接している。ここで、第1板バネ13の掛
け止め部20を側面30に圧接させるとき、この図7に
示すように、その圧接する部分を、中立状態でバネ側支
持部17がボールあるいはローラ23に接触する二点を
結ぶ延長線c上にほぼ位置させるのが望ましい。
【0031】もし、掛け止め部20を圧接する部分が、
延長線cから大きくずれた位置にあると、ボールあるい
はローラ23が転動して、第1板バネ13にX方向の力
が作用したとき、そのX方向への力と、側面30から第
1板バネ13に作用する反力とがずれて発生してしま
う。そのため、第1板バネ13がずれやすくなってしま
う。それに対して、掛け止め部20を圧接する部分が、
延長線c上に位置していれば、ボールあるいはローラ2
3が転動して、第1板バネ13にX方向の力が作用した
ときに、そのX方向への力と、側面30から第1板バネ
13に作用する反力とをほぼ対向させることができる。
したがって、第1板バネ13をずれにくくすることがで
きる。
【0032】また、台部27の第2段部29には、第2
板バネ14の端部を乗せている。ここでは、この第2板
バネ14にフラット部を形成していないが、その機能
は、第1、2実施例の第2板バネ14と全く同じであ
る。さらに、ここでは第2板バネ14を3枚重ねて使用
しているが、その枚数は、必要プリセット力に応じて適
宜変更すればよい。そして、図8に示すように、複数枚
の第2板バネ14を、スポット溶接等によって予め固定
しておいてもよい。なお、符号38は、スポット溶接部
を示す。
【0033】以上述べた第3実施例のパワーステアリン
グ装置によれば、円板部材25に第1、2板バネ13、
14を設置するので、ロータリバルブvのセンタリング
調整をしてから、この円板部材25の連結位置を決める
ことができる。つまり、具体的には図示しないが、円板
部材25に形成した挿入孔としてのボルト孔と、固定部
材としてのボルト26との間に遊びを持たせ、この円板
部材25を回転方向及びラジアル方向に動かせるように
しておけば、円板部材25の連結位置を微調整すること
ができる。したがって、ロータリバルブvのセンタリン
グ調整をしてから、第1、2板バネ13、14を組み付
けてプリセット力を調整することが可能となり、そのア
シスト力特性を管理しやすくなる。
【0034】また、第2板バネ14の枚数を変更するこ
とによって、プリセット力をより簡単に変えることがで
きる。さらに、複数枚の第2板バネ14を、スポット溶
接等によって予め固定しておけば、組み付け時に第2板
バネ14がバラバラになったりせず、組み付け易い。特
に、2枚または3枚重ね合わせた第2板バネ14を1組
として固定しておけば、第2板バネ14の重ね合わせ枚
数が多くなったとしても対応できる。例えば、第2板バ
ネ14を4枚必要とする場合には2枚組のものを2組使
用し、第2板バネ14を5枚必要とする場合には2枚組
のものと3枚組のものを重ね合わせればよい。このよう
にすれば、第2板バネ14の必要枚数が多くなったとし
ても組み付け易く、また、その枚数を確認し易い。この
ようなことから、第2板バネ14を組み付けるときの作
業性が向上する。
【0035】なお、この第3実施例のロータリバルブで
は、図6に示すように、入力軸4内のトーションバー5
を組み込んだ中空部分を、ロータリーバルブvのタンク
通路31として利用している。そして、このタンク通路
31を、円板部材25を収納したバルブケース3の拡径
部分→バルブケース3に形成した通路32を介して、図
示しないタンクに接続している。したがって、第1、2
板バネ13、14を設置した部分に油が流れることにな
り、それが潤滑油として機能して、ボールあるいはロー
ラ23の転動を滑らかにすることができる。
【0036】図9、10に示す第4実施例は、上記第3
実施例の第2板バネ14の形状を変えた例である。図示
するように、第2板バネ14の両端を入力軸4側に湾曲
して、この部分を湾曲部14b、14bとする。そし
て、この湾曲部14b、14bを、第2段部29に押し
付けている。このようにすると、以下に説明する上記第
3実施例の問題点を解決することができる。
【0037】すなわち、入力軸4と円盤部材25とが相
対回転して、ボールあるいはローラ23が支持部17、
22から外れると、第1、2板バネ13、14が外方向
に押される。そのため、第2板バネ14の両端は、第2
段部29に押しつけられる。このとき、上記第3実施例
では、図7に示すように第2板バネ14の両端部14
a、14aが第2段部29上を摺動することになる。し
かし、第2板バネ14の端部14aは、切断したままの
鋭いエッジになっているので、両者間の摩擦力は非常に
大きい。そのため、これら第2板バネ14の両端部14
a、14aと第2段部29との接触面の摩耗が激しく、
このように接触面が摩耗してしまうと、第2板バネ14
によるプリセット力が変わり、アシスト力特性も変わっ
てしまうという問題が生じる。
【0038】これに対して第4実施例の場合、第2板バ
ネ14の両端に形成した湾曲部14b、14bを、第2
段部29に当接することで滑り易くしている。このよう
にすれば、第2板バネ14と第2段部29との摩擦力が
小さくなり、その分摩耗も少なくなる。したがって、よ
り長期間安定したアシスト力特性を維持することができ
る。なお、この第4実施例の第2板バネ14の形状は、
第1、2実施例にも適用できる。そして、この場合に
も、上記と同様の効果を得ることができる。
【0039】図11に示す第5実施例では、入力軸4の
外周面に軸側支持部22の両側に連続する転がり面33
を形成している。そして、入力軸4と出力軸2とが相対
回転したとき、両支持部17、22から外れたボールあ
るいはローラ23が、この転がり面33と第1板バネ1
3の転動面18との間を転動するようにしている。上記
第1実施例では、両支持部17、22から外れたボール
あるいはローラ23が、円筒形状の入力軸4の外周面と
第1板バネ13の転動面18との間を転動する構成とな
っている。このとき、ボールあるいはローラ23が入力
軸4の外周面に一点接触しながら転動するが、第1、2
板バネ13、14の弾性力は、この接触点において入力
軸4の中心に向かって作用する。
【0040】したがって、入力軸4の回転方向には、操
舵反力となる分力が発生しないことになる。つまり、上
記第1実施例では、ステアリングホイールを切って、ボ
ールあるいはローラ23が転動しているときの操舵反力
は、トーションバー5のねじれ抵抗のみからなることに
なる。それに対して、この第5実施例では、軸側支持部
22の両側に連続する転がり面33を形成し、これら転
がり面33を、入力軸4の軸中心Oを中心とする円弧
面、すなわち、入力軸4の外周面と一致しない面として
いる。
【0041】図11では、中立状態を実線で示し、ボー
ルあるいはローラ23が、転がり面33と転動面18と
の間を転動するときの状態を二点鎖線で示している。中
立状態での両支持部17、22の中心と入力軸4の軸中
心Oとを通る基準線をsとする。そして、入力軸4が、
この基準線sに対して角度βだけ回転したとき、ボール
あるいはローラ23と転がり面33との接点Pにおける
力Wは、線分OPに対してθの角度を持つ。したがっ
て、入力軸4の回転方向、すなわち、線分OPに直交す
る方向には、F=W・sinθとなる分力が発生するこ
とになる。そして、この分力Fは、入力軸4を回転させ
ようとするトルクに抗して作用するので、操舵反力とな
ることになる。つまり、この第5実施例では、ステアリ
ングホイールを切って、ボールあるいはローラ23が転
動しているときの操舵反力は、トーションバー5のねじ
れ抵抗と上記分力Fとを合成したものとなる。
【0042】ただし、転がり面33の形状としては、こ
の実施例のものに限るものではない。つまり、転がり面
33は、入力軸4の軸中心を中心とする円弧面と一致さ
せなければ、どのような形状であってもθ≠0となり、
分力を発生させることができる。例えば、図11では、
常にsinθ>0なので、分力Fが入力軸4の回転方向
と反対に発生し、操舵反力を増加させるように作用す
る。ただし、基準線sに直交する線tに対する転がり面
33の角度αによっては、この分力Fの向きを入力軸4
の回転方向と同じにして、操舵反力を減少させることも
できる。例えば、図11において、線分OPと基準線s
との角度をγとすると、θ=α+β−γであることか
ら、角度αを変えてやれば、sinθ<0とすることも
でき、分力Fの向きを入力軸4の回転方向と同じにする
ことができる。なお、これら角度θ、α、β、γは、図
中矢印kの方向を正としているものとする。
【0043】また、図11において、符号hはボールあ
るいはローラ23が転動することによって生じる第1、
2板バネ13、14のたわみ量であり、このたわみ量h
によってY方向への弾性力が決められ、接点における力
Wが発生する。そして、このたわみ量hは、転がり面3
3の形状、第1板バネ13の形状や第2板バネ14のバ
ネ定数等によって変化させることができる。このよう
に、転がり面33の形状、第1板バネ13の形状や第2
板バネ14のバネ定数等を適宜決めてやり、適当な分力
Fを発生させるようにすれば、この分力Fとトーション
バー5のねじれ抵抗とを合成させて、操舵反力を増加・
低減させたり、一定に保ったりすることが可能となる。
したがって、車種やユーザーからの要望に応じて、適切
な操舵フィーリングを決めてやることができる。なお、
ここでは転がり面33を平面に形成しているが、曲面と
してもかまわない。
【0044】以上述べた第1〜5実施例では、インテグ
ラルタイプの油圧パワーステアリング装置について説明
したが、それ以外のタイプでもかまわない。また、入力
軸4と出力軸2とがトーションバー5を捩じりながら相
対回転し、アシスト力を発生させる構成にしたものであ
れば、油圧パワーステアリング装置だけでなく、電動パ
ワーステアリング装置であってもよい。例えば、図12
に示す第5実施例では、入力軸4と出力軸2との外周に
設けたスライダ34を、出力軸2にはネジ部35で結合
し、かつ、入力軸4にはスプライン部36で結合してい
る。したがって、入力軸4と出力軸2とが相対回転する
と、スライダ34は、その回転が規制されて、軸方向に
移動することになる。
【0045】そして、このスライダ34の移動量によっ
てトルクセンサ37が入力トルクを検出し、そのトルク
に応じて図示しない電動モータを駆動して、アシスト力
を発生させるようにしている。このようにした電動パワ
ーステアリング装置においても、出力軸2の端部に形成
したバネ収納室9内に第1、2板バネ13、14を設置
すれば、プリセット力を付与して中立剛性を高めること
ができる。ただし、その詳細な構成及び効果については
油圧パワーステアリング装置の場合と同じなので、ここ
ではその詳細な説明を省略する。
【0046】
【発明の効果】第1の発明によれば、プリセット力を付
与して中立剛性を高め、車両の直進走行時の安定性を確
保することができる。しかも、第1板バネの掛け止め部
を圧接面に圧接させるだけでよいので、その組み付けが
非常に簡単である。また、第1、2板バネを別々にした
ので、その両方の機能を一枚の板バネに持たせるのに比
べて、ボールあるいはローラを入力軸側に押し付ける弾
性力にばらつきが生じにくくなる。さらに、第1、2板
バネを別々にすることで、それぞれを薄く成形でき、加
工性を向上させることができる。さらにまた、第1、2
板バネに別々にすることで、その機能を一枚の板バネに
持たせるのに比べて、耐久性を向上させることができ
る。
【0047】第2の発明によれば、第1の発明におい
て、ストッパを設けたので、例えば、入力軸と出力軸と
が最大量だけ相対回転したとき、ボールあるいはローラ
の転動をそこで規制することができる。したがって、ボ
ールあるいはローラが入力軸と第1板バネとの間から脱
落するのを防止することができる。第3の発明によれ
ば、第1、2の発明において、第1、2板バネがたわむ
とき、第1板バネの掛け止め部が圧接面から離れる方向
に引っ張られる。したがって、第1板バネに作用する力
がそれだけ小さくなり、応力を緩和して、その寿命を長
くすることができる。
【0048】第4の発明によれば、第1〜3の発明にお
いて、第1板バネに、その掛け止め部の圧接方向の力が
作用したときに、その方向への力と、圧接面から第1板
バネに作用する反力とをほぼ対向させることができ、第
1板バネをずれにくくすることができる。第5の発明に
よれば、第1〜4の発明において、ボールあるいはロー
ラが、第1、2板バネをたわませながら、第1板バネの
転動面と入力軸の転がり面との間を転動するとき、その
回転方向に分力を発生させることができる。したがっ
て、操舵反力は、その分力とトーションバーのねじれ抵
抗とを合成させたものとなる。そして、この分力の大き
さを適当に変えてやれば、操舵反力を増加・低減させた
り、一定に保ったりすることが可能となり、車種やユー
ザーからの要望に応じて、適切な操舵フィーリングを決
めることができる。
【0049】第6の発明によれば、第1〜5の発明にお
いて、バネ設置部を設けた部材の連結位置を微調整する
ことができるので、入力軸と出力軸とのセンタリング調
整をしてから、第1、2板バネ組み付けてプリセット力
を調整することが可能となり、そのアシスト力特性を管
理しやすくなる。第7の発明によれば、第1〜6の発明
において、第2板バネの枚数を変えることによって、プ
リセット力を調節できるので、アシスト力特性を管理し
やすくなる。
【0050】第8の発明によれば、2枚または3枚の第
2板バネを重ね合わせて、それを予め固定しているの
で、組み付け時に第2板バネがバラバラになったりしな
い。また、第2板バネを、2枚または3枚で1組にして
いるので、重ね合わせ枚数が多い場合でも、その枚数を
簡単に確認することができる。このようなことから第2
板バネの組み付け作業性が向上する。第9の発明によれ
ば、第2板バネの両端を入力軸側に湾曲して、その滑り
をよくしている。このようにすれば、第2板バネに作用
する摩擦力が小さくなり、摩耗も少なくなる。したがっ
て、より長期間安定したアシスト力特性を維持すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の油圧パワーステアリング装置の断
面図である。
【図2】第1実施例の油圧パワーステアリング装置のバ
ネ収納室9部分を示す断面図である。
【図3】第1板バネ13を示す斜視図である。
【図4】第2板バネ14を示す斜視図である。
【図5】第2実施例の油圧パワーステアリング装置のバ
ネ収納室9部分を示す断面図である。
【図6】第3実施例の油圧パワーステアリング装置の断
面図である。
【図7】第3実施例の油圧パワーステアリング装置のバ
ネ収納室9部分を示す断面図である。
【図8】第3実施例の第2板バネ14を2枚スポット溶
接した図である。
【図9】第4実施例の第2板バネ14を示す図である。
【図10】第4実施例の油圧パワーステアリング装置の
バネ収納室9部分を示す断面図である。
【図11】第5実施例において転がり面33付近を示す
拡大図である。
【図12】電動パワーステアリング装置を示す断面図で
ある。
【図13】従来例のパワーステアリング装置のうちプリ
セット力付与機構を示した図である。
【符号の説明】
2 出力軸 4 入力軸 5 トーションバー 9 バネ収納室 11 壁面 13 第1板バネ 14 第2板バネ 14b 湾曲部 17 バネ側支持部 18 転動面 19 支脚部 20 掛け止め部 21 凸部 22 軸側支持部 23 ボールあるいはローラ 25 円板部材 26 ボルト 27 台部 28 第1段部 29 第2段部 30 側面 33 転がり面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のパワース
テアリング装置では、プリセット力を付与するC字状ば
ね105の弾性力を、プランジャ104を介して入力軸
102に作用させている。しかし、これらプランジャ1
04は、支持体101に形成した摺動溝103に摺動自
在にはめ込まなければならず、その組み付けが面倒とな
ってしまう。また、いかにその寸法精度が高くとも、プ
ランジャ104には多少のガタが必ず生じる。そして、
プランジャ104ががたつくと、その間はプリセット力
が作用しないことになり、本来の効果を発揮できなくな
る。また、ローラ108が転動しているときにも、入力
軸102に作用する弾性力にばらつきが生じてしまう。
この発明の目的は、組み付けが簡単で、入力軸に作用す
る弾性力がばらつくことのないパワーステアリング装置
を提供することである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高井 正史 東京都港区浜松町2−4−1 世界貿易セ ンタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 長谷川 忠夫 東京都港区浜松町2−4−1 世界貿易セ ンタービル カヤバ工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールに連係する入力軸
    と、車輪に連係する出力軸と、これら入力軸と出力軸と
    を連結するトーションバーとを備え、このトーションバ
    ーを捩じりながら両軸が相対回転したとき、その回転量
    に応じてアシスト力を発生させる構成にし、しかも、上
    記出力軸あるいは出力軸と一体に回転する部材に設けた
    バネ設置部と、入力軸を挟むようにバネ設置部に設置し
    た一対の板バネと、これら板バネに設けたバネ側支持部
    と、入力軸の外周面に形成し、入力軸と出力軸との中立
    状態でバネ側支持部に対向させた軸側支持部と、これら
    対向する支持部間に介在させたボールあるいはローラと
    を備え、入力軸と出力軸とが相対回転すると、上記ボー
    ルあるいはローラが、板バネをたわませ、両支持部間を
    転動しながら外れるとともに、両支持部を外れてから
    は、板バネと入力軸との間を転動する構成にしたパワー
    ステアリング装置において、上記板バネは、第1板バネ
    及び第2板バネからなり、しかも、第1板バネは、Vあ
    るいはU溝からなるバネ側支持部と、このバネ側支持部
    の両側に連続する一対の転動面と、これら転動面に連続
    する一対の支脚部と、これら支脚部の先端に連続する一
    対の掛け止め部とを有し、その掛け止め部をバネ設置部
    の圧接面に圧接させて掛け止める構成とし、また、第2
    板バネは、第1板バネの背面から、ボールあるいはロー
    ラを入力軸側に押し付ける弾性力を付与する構成にした
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 第1板バネには、転動面と支脚部との間
    に一対のストッパを設け、入力軸と出力軸とが所定量だ
    け相対回転したとき、ボールあるいはローラがストッパ
    に当接する構成にしたことを特徴とする請求項1記載の
    パワーステアリング装置。
  3. 【請求項3】 第1板バネの一対の支脚部を、入力軸側
    に向けて傾斜する形状とするとともに、これら支脚部に
    連続する一対の掛け止め部を、入力軸側から離れる方向
    に湾曲させたことを特徴とする請求項1又は2記載のパ
    ワーステアリング装置。
  4. 【請求項4】 掛け止め部をバネ設置部の圧接面に圧接
    させたとき、その圧接する部分を、中立状態でバネ側支
    持部がボールあるいはローラに接触する二点を結ぶほぼ
    延長線上に位置させたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか一に記載のパワーステアリング装置。
  5. 【請求項5】 入力軸には、その軸側支持部の両側に連
    続する転がり面を形成し、この転がり面を入力軸の軸中
    心を中心とする円弧面と一致しない面として、入力軸と
    出力軸とが相対回転したとき、両支持部を外れたボール
    あるいはローラが第1板バネの転動面と入力軸の転がり
    面との間を転動するとともに、ボールあるいはローラと
    上記転がり面との接点における力が、入力軸の回転方向
    と同方向あるいは反対方向の分力を発生する構成にした
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一に記載のパ
    ワーステアリング装置。
  6. 【請求項6】 バネ設置部を設けた部材に挿入孔を形成
    し、この挿入孔に固定部材を挿入して、上記部材を出力
    軸に直接的あるいは間接的に連結する構成とし、しか
    も、上記挿入孔と固定部材との間に、上記部材の出力軸
    側に対する連結位置を微調整することのできる遊びを持
    たせる構成にしたことを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか一に記載のパワーステアリング装置。
  7. 【請求項7】 第2板バネは、複数枚を重ね合わせてな
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記載の
    パワーステアリング装置。
  8. 【請求項8】 第2板バネは、複数枚からなり、これら
    第2板バネを予め2枚または3枚重ね合わせて固定した
    ことを特徴とする請求項7記載のパワーステアリング装
    置。
  9. 【請求項9】 第2板バネの両端を、入力軸側に湾曲さ
    せたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一に記載
    のパワーステアリング装置。
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