JPH117075A - カメラのファインダー内表示装置 - Google Patents

カメラのファインダー内表示装置

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JPH117075A
JPH117075A JP17517697A JP17517697A JPH117075A JP H117075 A JPH117075 A JP H117075A JP 17517697 A JP17517697 A JP 17517697A JP 17517697 A JP17517697 A JP 17517697A JP H117075 A JPH117075 A JP H117075A
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JP
Japan
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projection
camera
display device
viewfinder
focus plate
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JP17517697A
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English (en)
Inventor
Naoki Ito
直樹 伊藤
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カメラの小型化に有利であり、明瞭かつ正確に
ファインダー画面に表示を行うことができるカメラのフ
ァインダー内表示装置を提供する。 【解決手段】カメラ1は、一眼レフカメラであり、その
ミラーボックス7の側壁71には、投影ブロック3L、
3Cおよび3Rで構成された投影手段2が設置されてい
る。各投影ブロック3L〜3Rは、それぞれ、観察位置
にあるときのメインミラー81の図1中左上に位置して
いる。各投影ブロック3L〜3Rは、それぞれ、光源4
と、投影パターンを有するチャート5と、結像レンズ6
と、これらを収納する筒状のケーシング31とで構成さ
れ、前記投影パターンをメインミラー81を介さずにピ
ント板11上の所定の位置に投影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのファイン
ダー内表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のカメラのファインダー内
表示装置を示す側面図である。同図に示すように、従来
のカメラのファインダー内表示装置100は、ペンタプ
リズム200の前方に設置された光源300と、図示し
ない集光レンズおよびプリズム400等の光学系とで構
成された複数の投光部を有している。これら投光部は、
図7の紙面と垂直な方向に沿って設置されている。
【0003】光源300からの光束は、図示しない集光
レンズを経て、プリズム400で偏向され、メインミラ
ー500で反射し、ピント板600に照射される。これ
により、ファインダー画面に、スポット光が表示され
る。このファインダー画面上のスポット光の位置は、測
光および測距位置を表わす。
【0004】しかしながら前述した従来のファインダー
内表示装置100では、メインミラー500に粉塵等が
付着していると、プリズム400からの光束がそのメイ
ンミラー500で乱反射を起こし、ゴーストが生じ、ス
ポット光が予め設定されているパターンどうりに表示さ
れないおそれがある。
【0005】また、光源300からピント板600まで
の間に、プリズム400およびメインミラー500によ
り光路を何度も屈曲させるので、光束のピント板600
への照射位置の調整、設定に手間がかかる。
【0006】また、光源300からの光束が、プリズム
400を透過したり、メインミラー500で反射する際
に、光量の損失が生じるので、光源300のパワーをそ
の分増大させなければならなかった。
【0007】また、光源300がペンタプリズム200
の前方に設置されているので、ペンタプリズム200の
他に、光路を屈曲させるためのプリズム400が必要と
なり、カメラの小型化に不利である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カメ
ラの小型化に有利であり、明瞭かつ正確にファインダー
画面に表示を行うことができるカメラのファインダー内
表示装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(10)の本発明により達成される。
【0010】(1) カメラの諸機能に関する情報をフ
ァインダー画面に表示するファインダー内表示装置であ
って、光源と、投影パターンと、前記投影パターンの像
をピント板上に結像させる結像レンズとを備え、カメラ
の諸機能に関する情報を持つ光束を投影する投影手段を
有し、前記投影手段は、ミラーを撮影位置と、観察位置
とに移動可能に支持するミラーボックスの側壁に設けら
れ、前記ミラーが観察位置にあるとき、直接前記ピント
板上に前記光束を投影し、前記投影手段の駆動により、
前記ファインダー画面に前記情報を表示するよう構成さ
れていることを特徴とするカメラのファインダー内表示
装置。
【0011】(2) 前記投影手段は、前記ピント板上
の異なる複数の位置に光束を投影し得るよう構成されて
いる上記(1)に記載のカメラのファインダー内表示装
置。
【0012】(3) 前記投影手段は、前記光源、投影
パターンおよび結像レンズを備えた投影ブロックを複数
有している上記(2)に記載のカメラのファインダー内
表示装置。
【0013】(4) 前記投影手段は、前記ピント板上
の直線上に並んだ複数の位置に光束を投影し得るよう構
成され、前記投影手段は、前記光源、投影パターンおよ
び結像レンズを備え、少なくとも撮影光学系の光軸の方
向にずれた位置に配置された複数の投影ブロックを有
し、前記直線からの距離が小さい前記投影ブロックほ
ど、該投影ブロックからの距離が大きい前記位置に光束
を投影するように、前記各投影ブロックが配置されてい
る上記(1)に記載のカメラのファインダー内表示装
置。
【0014】(5) 前記複数の投影ブロックは、前記
ピント板に対し垂直な方向にずれた位置に配置されてお
り、前記直線からの距離が小さい前記投影ブロックほ
ど、前記ピント板からの該ピント板に対し垂直な方向の
距離が小さい上記(4)に記載のカメラのファインダー
内表示装置。
【0015】(6) 前記各投影ブロックからの光束の
投影方向は、該光束が前記ピント板上の撮影光学系の光
軸に垂直な方向に沿った異なる複数の位置に投影される
ように設定されている上記(3)ないし(5)のいずれ
かに記載のカメラのファインダー内表示装置。
【0016】(7) 前記各投影ブロックから前記ピン
ト板上の結像位置までの光束の光路長がそれぞれ等しく
なるように、前記各投影ブロックが配置されている上記
(3)ないし(6)のいずれかに記載のカメラのファイ
ンダー内表示装置。
【0017】(8) 前記投影手段は、光束を、その光
路を屈曲させることなく前記ピント板上に投影するよう
構成されている上記(1)ないし(7)のいずれかに記
載のカメラのファインダー内表示装置。
【0018】(9) 前記情報は、前記ファインダー画
面上の被写体に対する位置の情報である上記(1)ない
し(8)のいずれかに記載のカメラのファインダー内表
示装置。
【0019】(10) 前記投影手段は、前記ファインダ
ー画面に、前記位置を示す指標を表示するよう構成され
ている上記(9)に記載のカメラのファインダー内表示
装置。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカメラのファイン
ダー内表示装置を添付図面に示す好適実施例に基づいて
詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明のファインダー内表示装置
を有するカメラの実施例を示す側面図、図2は、図1中
のA−A線での断面図、図3は、図1に示すカメラのフ
ァインダー画面を示す図、図4は、図1に示すカメラの
ピント板およびファインダー内表示装置の投影手段を示
す平面図である。
【0022】これらの図に示すように、カメラ1は、一
眼レフカメラ(TTL方式のファインダーを持つカメ
ラ)であり、図示しないカメラ本体と、このカメラ本体
に設置されているミラーボックス(鏡箱)7と、カメラ
1の諸機能に関する情報をファインダー画面21に表示
するファインダー内表示装置と、図示しない制御手段
と、この制御手段に接続されている図示しないレリーズ
スイッチとを有している。なお、レリーズスイッチは、
2段スイッチで構成されている。
【0023】ここで、前記カメラ1の諸機能に関する情
報としては、例えば、撮影者がカメラ1のファインダー
を覗いたときの視線位置、測距領域、測光領域等のファ
インダー画面上の被写体に対する位置の情報等が挙げら
れる。
【0024】ミラーボックス7の前方(図1中左側)に
は、レンズマウント13が設けられている。このレンズ
マウント13には、図示しない撮影レンズの鏡筒が着脱
自在に装着される。
【0025】また、ミラーボックス7の後方(図1中右
側)には、シャッターブロック15が設置されている。
【0026】また、ミラーボックス7の図1および図2
中上側には、ピント板11が設置され、さらにその上側
には、ペンタプリズム9が設置されている。
【0027】そして、ミラーボックス7内には、メイン
ミラー81およびサブミラー82を備えたクイックリタ
ーンミラー8が設置(収納)されている。この場合、ク
イックリターンミラー8は、ミラーボックス7により、
撮影位置と観察位置とに移動可能(揺動可能)に支持さ
れている。なお、メインミラー81は、ハーフミラーで
構成されている。
【0028】図1に示すように、クイックリターンミラ
ー8が観察位置に位置している場合には、撮影レンズか
らの入射光は、メインミラー81で反射光と透過光とに
2分される。この反射光は、一度、上方のピント板11
上に結像し、ペンタプリズム9へ入射し、このペンタプ
リズム9で偏向されてファインダー(光学式ファインダ
ー)の接眼レンズ12および測光用ユニット(輝度検出
用ユニット)17へ導かれる。また、透過光は、サブミ
ラー82で反射して、下方の測距用ユニット(焦点検出
用ユニット)14へ導かれる。
【0029】そして、レリーズスイッチの2段目がオン
すると、クイックリターンミラー8が撮影位置に移動、
すなわち、メインミラー81およびサブミラー82が跳
ね上がりピント板11に平行となり、これにより、入射
光は、シャッターブロック15まで到達する。この後、
シャッターブロック15が作動して、銀塩写真フィルム
(写真フィルム)16への露光がなされる。
【0030】制御手段は、通常、マイクロコンピュータ
(CPU)で構成され、シーケンス制御、後述する各光
源4の点灯および消灯、露出演算、AF(自動焦点)測
距演算、自動露出や自動焦点合わせの実行等のカメラ1
における諸機能の制御を行う。
【0031】測光用ユニット17は、図示しない受光素
子により被写体の輝度を検出(測定)するもので、得ら
れた情報(測光情報)は、制御手段に入力される。制御
手段は、この情報に基づいて、露出演算を行い、適正な
絞り値およびシャッター速度を決定する。
【0032】測距ユニット14は、カメラ1内の予定焦
点面(写真フィルム面)に対する焦点ずれ量(デフォー
カス量)を検出するもので、得られた情報(測距情報)
は、制御手段に入力される。制御手段は、この情報に基
づいて、AF測距演算を行い、デフォーカス量を求め
る。
【0033】この場合、測距ユニット14は、図3に示
すファインダー画面(撮影画面)21中のL領域23
L、C領域23CおよびR領域23Rのそれぞれに対応
する3つのセンサー(CCD)を有しており、制御手段
は、後述するように、各センサーからの情報に基づい
て、L領域23L、C領域23CおよびR領域23Rの
それぞれにおけるデフォーカス量dL 、dC およびdR
を求める。
【0034】なお、前記L領域23L、C領域23Cお
よびR領域23Rは、それぞれ、図4に示すピント板1
1上のL領域24L、C領域24CおよびR領域24R
に対応する。
【0035】ミラーボックス7の一方(図2中右側)の
側壁71には、3つの投影ブロック3L、3Cおよび3
Rで構成された投影手段2が設置されている。
【0036】これら投影ブロック3L〜3Rは、撮影レ
ンズ(撮影光学系)の光軸18の方向にずれた位置に配
置されている。また、各投影ブロック3L〜3Rは、そ
れぞれ、観察位置にあるときのメインミラー81および
サブミラー82が、投影ブロック3L〜3Rからピント
板11に投影される光束の障害物とならないように、観
察位置にあるときのメインミラー81の図1中左上に位
置している。
【0037】各投影ブロック3L〜3Rは、それぞれ、
光源4と、結像レンズ6と、光源4と結像レンズ6の間
に配置されたチャート5と、これらを収納する筒状のケ
ーシング31とで構成されている。なお、各ケーシング
31は、それぞれ、側壁71に形成されている。
【0038】チャート5は、光透過性を有する基板(透
明または半透明な基板)に、投影パターン(本実施例で
は、測距領域および測光領域を示す四角形のパターン)
またはその反転パターン(マスキング)が設けられたも
のである。各投影ブロック3L、3Cおよび3Rの投影
パターンの像が、それぞれ、図3に示すファインダー画
面21中の指標22L、22Cおよび22Rを構成す
る。
【0039】また、光源4としては、例えば、発光ダイ
オード(LED)のような発光素子を用いることができ
る。
【0040】図2および図4に示すように、これら投影
ブロック3L、3Cおよび3Rからの光束(指標光)の
投影方向は、それぞれ、その光束がピント板11上の光
軸18に垂直な方向に沿った位置25L、25Cおよび
25Rに投影されるように設定される。この場合、前記
位置25L、25Cおよび25Rは、それぞれ、L領域
24L、C領域24CおよびR領域24R内に位置す
る。
【0041】換言すれば、図4に示すように、投影ブロ
ック3L、3Cおよび3Rの投影パターンが、それぞ
れ、ピント板11上の位置25L、25Cおよび25R
に投影、すなわち、図3に示すように、指標22L、2
2Cおよび22Rが、それぞれ、ファインダー画面21
中のL領域23L、C領域23CおよびR領域23R内
に表示されるように、投影ブロック3L、3Cおよび3
Rの各光源4、各チャート5および各結像レンズ6の位
置や方向(角度)、各結像レンズ6の焦点距離等の諸条
件が設定される。
【0042】特に、位置25L、25Cおよび25Rを
結ぶ直線26からの距離が小さい投影ブロックほど、そ
の投影ブロックからの距離が大きい前記位置に光束を投
影するように、すなわち、直線26からの距離が最も小
さい(直線26に最も近い)投影ブロック3Lが、投影
ブロック3Lからの距離が最も大きい(投影ブロック3
Lから最も遠い)位置25Lに光束を投影し、直線26
からの距離が2番目に小さい(直線26に2番目に近
い)投影ブロック3Cが、投影ブロック3Cからの距離
が2番目に大きい(投影ブロック3Cから2番目に遠
い)位置25Cに光束を投影し、直線26からの距離が
最も大きい(直線26から最も遠い)投影ブロック3R
が、投影ブロック3Rからの距離が最も小さい(投影ブ
ロック3Rに最も近い)位置25Rに光束を投影するよ
うに、かつ、投影ブロック3Lから位置25Lまでの光
路191と、投影ブロック3Cから位置25Cまでの光
路192と、投影ブロック3Rから位置25Rまでの光
路193の各光路長がそれぞれ等しくなるように、各投
影ブロック3L〜3Rをミラーボックス7の側壁71に
配置する。
【0043】この場合、各投影ブロック3L〜3Rを光
軸18と平行な方向に沿って配置してもよいが、本実施
例では、各投影ブロック3L〜3Rをピント板11に対
し垂直な方向にずれた位置に配置する。すなわち、ピン
ト板11に対し垂直な方向に、ピント板11からの距離
が小さい順に、3L、3C、3Rとなるように、各投影
ブロック3L〜3Rをずらす。
【0044】これにより、光路191〜193の各光路
長をそれぞれ等しくしつつ、位置25L、25C、25
R間の間隔を比較的大きくすることが容易に可能とな
る。
【0045】また、投影ブロック3Lが位置25Lに、
投影ブロック3Cが位置25Cに、投影ブロック3Rが
位置25Rに、それぞれ光束を投影するように各投影ブ
ロック3L〜3Rが配置されているので、ピント板11
に対し垂直な方向や光軸18と平行な方向の投影ブロッ
クのずれ量を小さくすることができる。
【0046】投影ブロック3Lの光源4が点灯すると、
この投影ブロック3Lからの光束は、ピント板11上の
位置25Lに一度結像し、この投影パターンの像、すな
わち指標22Lを、ペンタプリズム9とファインダーの
接眼レンズ12とを順次介して視認することができる。
【0047】これと同様に、投影ブロック3Cまたは3
Rの光源4が点灯すると、投影ブロック3Cまたは3R
からの光束は、ピント板11上の位置25Cまたは25
Rに一度結像し、この投影パターンの像、すなわち指標
22Cまたは22Rを、ペンタプリズム9とファインダ
ーの接眼レンズ12とを順次介して視認することができ
る。
【0048】なお、このカメラ1のファインダー内表示
装置は、前述した投影手段2と、制御手段とで構成され
る。
【0049】次に、カメラ1の作用を説明する。図5お
よび図6は、カメラ1の制御手段の制御動作を示すフロ
ーチャートである。以下、このフローチャートに基づい
て説明する。
【0050】レリーズスイッチの1段目がオンすると、
このプログラムが実行される。すなわち、レリーズスイ
ッチの1段目がオンすると、L領域測距OKフラグ、C
領域測距OKフラグおよびR領域測距OKフラグをそれ
ぞれクリアーする(各領域の測距OKフラグ=0)(ス
テップ101)。
【0051】次いで、図3に示すL領域23L、C領域
23CおよびR領域23Rのそれぞれにおいて、前述し
たように、AF測距演算を行い、L領域23L、C領域
23CおよびR領域23Rにおけるデフォーカス量d
L 、dC およびdR を算出する(ステップ102)。
【0052】このステップ102では、デフォーカス量
を算出できた場合には、対応する領域の測距OKフラグ
を立てる(対応する領域の測距OKフラグ=1)。
【0053】次いで、L領域測距OKフラグ、C領域測
距OKフラグおよびR領域測距OKフラグがすべて0か
否かを判断する(ステップ103)。
【0054】ステップ103において、L領域測距OK
フラグ、C領域測距OKフラグおよびR領域測距OKフ
ラグがすべて0と判断した場合、すなわち、デフォーカ
ス量dL 、dC およびdR のうちのいずれも算出できな
かった場合には、ステップ101に戻り、再度、ステッ
プ101以降を実行する。
【0055】また、ステップ103において、L領域測
距OKフラグ、C領域測距OKフラグおよびR領域測距
OKフラグのうちの少なくとも一つが1と判断した場
合、すなわち、デフォーカス量dL 、dC およびdR
うちの少なくとも一つを算出できた場合には、その算出
された各デフォーカス量を制御手段に内蔵されているR
AM(メモリー)に記憶する(ステップ104)。
【0056】次いで、L領域測距OKフラグ=1か否か
を判断する(ステップ105)。ステップ105におい
て、L領域測距OKフラグ=0と判断した場合には、L
領域23Lにおけるデフォーカス量dL として、RAM
に「0」を記憶する(ステップ106)。
【0057】また、ステップ105において、L領域測
距OKフラグ=1と判断した場合、または、ステップ1
06の後、C領域測距OKフラグ=1か否かを判断する
(ステップ107)。
【0058】ステップ107において、C領域測距OK
フラグ=0と判断した場合には、C領域23Cにおける
デフォーカス量dC として、RAMに「0」を記憶する
(ステップ108)。
【0059】また、ステップ107において、C領域測
距OKフラグ=1と判断した場合、または、ステップ1
08の後、R領域測距OKフラグ=1か否かを判断する
(ステップ109)。
【0060】ステップ109において、R領域測距OK
フラグ=0と判断した場合には、R領域23Rにおける
デフォーカス量dR として、RAMに「0」を記憶する
(ステップ110)。
【0061】このステップ110までにより、デフォー
カス量が算出されているときは、その算出されたデフォ
ーカス量がRAMに記憶され、デフォーカス量が算出さ
れなかったときは、デフォーカス量=0がRAMに記憶
される。
【0062】次いで、L領域23Lにおけるデフォーカ
ス量dL と、R領域23Rにおけるデフォーカス量dR
とを比較し、dL <dR か否かを判断する(ステップ1
11)。
【0063】ステップ111において、dL <dR と判
断した場合には、R領域23Rにおけるデフォーカス量
R と、C領域23Cにおけるデフォーカス量dC とを
比較し、dR ≦dC か否かを判断する(ステップ11
2)。
【0064】ステップ112において、dR ≦dC と判
断した場合には、C領域23Cを選択する(ステップ1
13)。
【0065】また、ステップ112において、dR >d
C と判断した場合には、R領域23Rを選択する(ステ
ップ114)。
【0066】また、ステップ111において、dL ≧d
R と判断した場合には、L領域23Lにおけるデフォー
カス量dL と、C領域23Cにおけるデフォーカス量d
C とを比較し、dL ≦dC か否かを判断する(ステップ
115)。
【0067】ステップ115において、dL ≦dC と判
断した場合には、C領域23Cを選択する(ステップ1
16)。
【0068】また、ステップ115において、dL >d
C と判断した場合には、L領域23Lを選択する(ステ
ップ117)。
【0069】このステップ117までにより、L領域2
3L、C領域23CおよびR領域23Rのうち、デフォ
ーカス量が最も大きい領域(求めた合焦点と測距点との
差が最も大きい領域)が選択される。
【0070】次いで、制御手段に内蔵されている点灯タ
イマーをセットし、スタートさせる(ステップ11
8)。
【0071】次いで、ステップ117で選択された領域
を特定する位置を示す指標の表示をオンする(ステップ
119)。
【0072】このステップ119では、L領域23Lが
選択されている場合には、投影ブロック3Lの光源4が
点灯し、前述したように、指標22Lがファインダー画
面21に表示される。また、C領域23Cが選択されて
いる場合には、投影ブロック3Cの光源4が点灯し、前
述したように、指標22Cがファインダー画面21に表
示され、また、R領域23Rが選択されている場合に
は、投影ブロック3Rの光源4が点灯し、前述したよう
に、指標22Rがファインダー画面21に表示される。
【0073】次いで、点灯タイマーがカウントアップし
たか否かを判断し(ステップ120)、カウントアップ
していないと判断した場合には、ステップ119に戻
り、再度、ステップ119以降を実行する。
【0074】また、ステップ120において、点灯タイ
マーがカウントアップしたと判断した場合には、前述し
た指標の表示をオフする(ステップ121)。このステ
ップ121では、点灯している光源4が消灯し、ファイ
ンダー画面21への指標の表示が中止される。
【0075】前記ステップ118〜121により、点灯
タイマーがスタートしてからカウントアップするまでの
間、被写体(被写体像)とともに、指標22L、22C
または22Rがファインダー画面21に表示され、これ
により、撮影者は、測距領域および測光領域を把握する
ことができる。
【0076】なお、図示しないが、ステップ117で選
択された領域におけるデフォーカス量に基づいて、撮影
レンズのうちの焦点合わせレンズが駆動され、合焦状態
を得る。
【0077】また、光源4が点灯する前に、測光用ユニ
ット17により、ファインダー画面21に表示される指
標によって特定される図示しない測光領域における被写
体の輝度を検出し、前述したように、この測光用ユニッ
ト17からの情報に基づいて、露出演算を行い、適正な
絞り値およびシャッター速度を決定し、絞りを駆動す
る。
【0078】そして、レリーズスイッチの2段目がオン
すると、前述したように、撮影が行われる。すなわち、
クイックリターンミラー8が撮影位置に移動し、シャッ
ターブロック15が作動して、写真フィルム16への露
光がなされる。
【0079】但し、前記点灯タイマーの作動中、すなわ
ち、指標22L、22Cまたは22Rがファインダー画
面21に表示されている間(いずれかの光源4が点灯し
ている間)は、レリーズスイッチの2段目がオンして
も、光源4からの光束による写真フィルム16への露光
を防止するため、クイックリターンミラー8は、撮影位
置に保持されるとともに、シャッターブロック15は作
動しない。すなわち、撮影は行われない。
【0080】以上説明したように、本実施例のファイン
ダー内表示装置によれば、その投影手段2がミラーボッ
クス7の側壁71に設置されているので、光源4からの
光束を、観察位置にあるときのメインミラー81や、光
源4からの光束の光路屈曲用のミラーおよびプリズム等
で光路を屈曲(光束を反射、偏向)させずに、ピント板
11上に投影、すなわち、投影パターンを光路を屈曲さ
せずにピント板11上に投影することができる。
【0081】このため、光源4からピント板11までの
光路長が比較的短いとともに、投影位置の設定(光束の
投影方向の設定)の際、光束の反射、偏向を考慮する必
要がないので、投影位置(光束の投影方向)を容易かつ
正確に、調整、設定することができる。
【0082】また、光源4からの光束を光路を屈曲させ
ずにピント板11上に投影するので、光量の損失が少な
い。このため、ピント板11上において同じ明るさの指
標光を得るのに、光源4のパワー(出力)を小さくする
ことができる。
【0083】また、光源4からの光束をメインミラー8
1を介さずにピント板11上に投影するので、メインミ
ラー81の影響を受けることなく、明瞭かつ正確に指標
22L〜22Rの表示を行うことができる。すなわち、
チャート5の投影パターンどうりの指標を表示すること
ができる。
【0084】また、光源4からの光束をメインミラー8
1を介さずにピント板11上に投影するので、光源4か
らの光束をメインミラー81を介してピント板11上に
投影する場合のように写真フィルム16への露光を防止
するためにメインミラー81の遮光等を行う必要がな
い。
【0085】また、光源4からの光束2の光路を屈曲さ
せるためにプリズムやミラーを別途設置する必要がない
ので、構造が簡易であるとともに、カメラ1を大型化せ
ずに、カメラ1内に、このファインダー内表示装置を設
置することができる。
【0086】また、投影ブロック3L〜3Rのオン、オ
フにより、所定の位置に指標を表示するようになってい
るので、構造が簡易であるとともに、制御が容易であ
る。
【0087】また、光路191、192および193の
各光路長がそれぞれ等しくなるように、各投影ブロック
3L、3Cおよび3Rを配置しているので、各投影ブロ
ック3L、3Cおよび3Rに、倍率や焦点距離等の光学
特性が同一の結像レンズ6を用いることができ、製造上
有利である。
【0088】以上、本発明のカメラのファインダー内表
示装置を、図示の実施例に基づいて説明したが、本発明
はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様
の機能を有する任意の構成のものに置換することができ
る。
【0089】なお、前記実施例では、ミラーボックス7
の一方の側壁71に、3つの投影ブロック3L、3Cお
よび3Rがすべて設置されているが、本発明では、これ
ら投影ブロック3L、3Cおよび3Rを、ミラーボック
ス7の両方の側壁(側壁71および側壁71に対向する
側壁)に分けて設置してもよい。
【0090】また、本発明では、一つの投影ブロックを
用い、この投影ブロックから出射される光束の方向を変
えて、指標光の投影位置として前述した図4に示す位置
25L〜25Rのいずれかを選択するように構成しても
よい。
【0091】また、本発明では、測距領域の輪郭部や、
測光領域の輪郭部がファインダー画面に表示されるよう
に構成されていてもよい。
【0092】また、本発明では、同時に、ファインダー
画面の異なる複数の位置に表示がなされるように構成さ
れていてもよい。
【0093】また、ファインダー内表示装置により表示
される情報は、前記実施例では、測距領域および測光領
域であるが、本発明では、カメラの諸機能に関する情報
であれば特に限定されない。
【0094】また、ファインダー内表示装置により表示
される情報の種類は、本実施例では、2種類であるが、
本発明では、1種類または3種類以上であってもよい。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカメラの
ファインダー内表示装置によれば、光源からの光束を観
察位置にあるときのミラーを介さずにピント板上に投影
するので、前記ミラーの影響を受けることなく、明瞭か
つ正確に表示を行うことができる。特に、投影手段が投
影パターンを有し、その投影パターンを投影するよう構
成されているので、投影パターンどうりの表示を行うこ
とができる。
【0096】また、本発明のカメラのファインダー内表
示装置では、投影手段がミラーボックスの側壁に設置さ
れているので、光源からの光束を、光路を屈曲させず
に、ピント板上に投影することができる。
【0097】このため、光源からピント板までの光路長
が比較的短いとともに、光束の投影方向の設定の際、光
束の反射、偏向を考慮する必要がないので、光束の投影
方向を容易かつ正確に設定することができる。
【0098】そして、投影手段が、光束を、その光路を
屈曲させることなくピント板上に投影するよう構成され
ている場合には、光路を屈曲させるためのプリズムやミ
ラーを別途設置する必要がないので、構造が簡易である
ともに、カメラを大型化せずに、カメラ内に、ファイン
ダー内表示装置を設置することができる。
【0099】また、本発明のカメラのファインダー内表
示装置では、光源からの光束を観察位置にあるときのミ
ラーを介さずにピント板上に投影するので、光源からの
光束を前記ミラーを介してピント板上に投影する場合の
ように写真フィルムへの露光を防止するために前記ミラ
ーの遮光等を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファインダー内表示装置を有するカメ
ラの実施例を示す側面図である。
【図2】図1中のA−A線での断面図である。
【図3】本発明におけるファインダー画面を示す図であ
る。
【図4】本発明におけるピント板および投影手段を示す
平面図である。
【図5】本発明における制御手段の制御動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明における制御手段の制御動作を示すフロ
ーチャート(図4の続き)である。
【図7】従来のカメラのファインダー内表示装置を示す
側面図である。
【符号の説明】
1 カメラ 2 投影手段 3L、3C、3R 投影ブロック 31 ケーシング 4 光源 5 チャート 6 結像レンズ 7 ミラーボックス 71 側壁 8 クイックリターンミラー 81 メインミラー 82 サブミラー 9 ペンタプリズム 11 ピント板 12 接眼レンズ 13 レンズマウント 14 測距用ユニット 15 シャッターブロック 16 銀塩写真フィルム 17 測光用ユニット 18 光軸 191〜193 光路 21 ファインダー画面 22L〜22R 指標 23L L領域 23C C領域 23R R領域 24L L領域 24C C領域 24R R領域 25L〜25R 位置 26 直線 100 ファインダー内表示装置 200 ペンタプリズム 300 光源 400 プリズム 500 メインミラー 600 ピント板 101〜121 ステップ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの諸機能に関する情報をファイン
    ダー画面に表示するファインダー内表示装置であって、 光源と、投影パターンと、前記投影パターンの像をピン
    ト板上に結像させる結像レンズとを備え、カメラの諸機
    能に関する情報を持つ光束を投影する投影手段を有し、 前記投影手段は、ミラーを撮影位置と、観察位置とに移
    動可能に支持するミラーボックスの側壁に設けられ、前
    記ミラーが観察位置にあるとき、直接前記ピント板上に
    前記光束を投影し、 前記投影手段の駆動により、前記ファインダー画面に前
    記情報を表示するよう構成されていることを特徴とする
    カメラのファインダー内表示装置。
  2. 【請求項2】 前記投影手段は、前記ピント板上の異な
    る複数の位置に光束を投影し得るよう構成されている請
    求項1に記載のカメラのファインダー内表示装置。
  3. 【請求項3】 前記投影手段は、前記光源、投影パター
    ンおよび結像レンズを備えた投影ブロックを複数有して
    いる請求項2に記載のカメラのファインダー内表示装
    置。
  4. 【請求項4】 前記投影手段は、前記ピント板上の直線
    上に並んだ複数の位置に光束を投影し得るよう構成さ
    れ、 前記投影手段は、前記光源、投影パターンおよび結像レ
    ンズを備え、少なくとも撮影光学系の光軸の方向にずれ
    た位置に配置された複数の投影ブロックを有し、 前記直線からの距離が小さい前記投影ブロックほど、該
    投影ブロックからの距離が大きい前記位置に光束を投影
    するように、前記各投影ブロックが配置されている請求
    項1に記載のカメラのファインダー内表示装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の投影ブロックは、前記ピント
    板に対し垂直な方向にずれた位置に配置されており、前
    記直線からの距離が小さい前記投影ブロックほど、前記
    ピント板からの該ピント板に対し垂直な方向の距離が小
    さい請求項4に記載のカメラのファインダー内表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記各投影ブロックからの光束の投影方
    向は、該光束が前記ピント板上の撮影光学系の光軸に垂
    直な方向に沿った異なる複数の位置に投影されるように
    設定されている請求項3ないし5のいずれかに記載のカ
    メラのファインダー内表示装置。
  7. 【請求項7】 前記各投影ブロックから前記ピント板上
    の結像位置までの光束の光路長がそれぞれ等しくなるよ
    うに、前記各投影ブロックが配置されている請求項3な
    いし6のいずれかに記載のカメラのファインダー内表示
    装置。
  8. 【請求項8】 前記投影手段は、光束を、その光路を屈
    曲させることなく前記ピント板上に投影するよう構成さ
    れている請求項1ないし7のいずれかに記載のカメラの
    ファインダー内表示装置。
  9. 【請求項9】 前記情報は、前記ファインダー画面上の
    被写体に対する位置の情報である請求項1ないし8のい
    ずれかに記載のカメラのファインダー内表示装置。
  10. 【請求項10】 前記投影手段は、前記ファインダー画
    面に、前記位置を示す指標を表示するよう構成されてい
    る請求項9に記載のカメラのファインダー内表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006003523A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Nikon Corp ファインダ内表示装置およびこれを有するカメラ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006003523A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Nikon Corp ファインダ内表示装置およびこれを有するカメラ
JP4649884B2 (ja) * 2004-06-16 2011-03-16 株式会社ニコン ファインダ内表示装置およびこれを有するカメラ

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