JPH1169844A - トランジスタ駆動装置 - Google Patents

トランジスタ駆動装置

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JPH1169844A
JPH1169844A JP9227416A JP22741697A JPH1169844A JP H1169844 A JPH1169844 A JP H1169844A JP 9227416 A JP9227416 A JP 9227416A JP 22741697 A JP22741697 A JP 22741697A JP H1169844 A JPH1169844 A JP H1169844A
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transistors
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turned
control
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Hiroaki Asano
裕明 浅野
Kouichi Makinose
公一 牧野瀬
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価で小型化を図ることができるトランジスタ
駆動装置を提供する。 【解決手段】駆動回路13,14の第2制御トランジス
タQ4は、コレクタが第1及び第2下側アームトランジ
スタSwa1のゲートに接続されエミッタが接地される
とともに、ベースがスイッチング制御回路12からの第
1及び第2制御信号SG3,SG4をそれぞれ入力す
る。駆動回路13,14の電解コンデンサC12は第3
ダイオードD3を介して第1及び第2下側アームトラン
ジスタSwb1,Swb2をオンさせる第1及び第2制
御信号を充電する。また、第1及び第2下側アームトラ
ンジスタSwb1,Swb2をオフさせる第1及び第2
制御信号に基づいて第2制御トランジスタQ4はオフ
し、電解コンデンサC12の充電電圧は第5抵抗R16
を介して第1 及び第2 上側アームトランジスタSwa
1,Swa2のゲートに供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトランジスタ駆動装
置に係り、詳しくはHブリッジ形DC−ACインバータ
に備えられた上アームのパワートランジスタの駆動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車内でOA機器等を使用する
機会が増加している。そのためにOA機器のための駆動
電源を確保するためのAC電源装置が種々提案されてい
る。一般に、この種のAC電源装置は自動車に備えられ
たバッテリの12ボルトの直流電源を実効値100ボル
トの交流電源に変換するものである。
【0003】AC電源装置はDC−DCコンバータとD
C−ACインバータを備えている。DC−DCコンバー
タは、トランジスタにより昇圧用のトランスの一次側巻
線に間欠的に前記直流電圧を印加させトランスの二次側
巻線に高電圧の交流電圧を発生させて、その高電圧の交
流電圧を整流回路にて整流し直流電圧に変換する。つま
り、DC−DCコンバータは、バッテリの12ボルトの
直流電源電圧を100〜144ボルトの直流電圧Vhに
昇圧して次段のDC−ACインバータに出力する。
【0004】DC−ACインバータはDC−DCコンバ
ータからの昇圧された直流電圧Vhを実効値が100ボ
ルトの交流電圧に変換して負荷としてのOA機器に駆動
電源を供給する。図2はそのDC−ACインバータの電
気的構成を示す。DC−ACインバータは、2個のエン
ハンメント形NチャネルMOSトランジスタよりなる上
側アームトランジスタSW1、SW3と2個のエンハン
メント形NチャネルMOSトランジスタよりなる下側ア
ームトランジスタSW2,SW4よりなるHブリッジ回
路を備えている。Hブリッジ回路は、一方の上側アーム
及び下側アームトランジスタSW1,SW4の組と、他
方の上側アーム及び下側アームトランジスタSW3,S
W2の組を交互にオン・オフさせることにより、出力端
子に交流電圧を出力しOA機器等の負荷10に駆動電源
を供給する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のD
C−ACインバータにおけるHブリッジ形回路では、下
側アームトランジスタSW2,SW4は接地されるが、
上側アームトランジスタSW1、SW3は接地されずフ
ローティング状態にある。従って、上側アームトランジ
スタSW1、SW3を駆動する電源は、半導体集積回路
装置(IC)よりなる電源回路31にて直流電源を交流
に変換してトランスTに供給し、そのトランスTの二次
側巻に誘起された起電力を整流しその整流した直流電圧
(アイソレート電源電圧)を使用している。つまり、前
記電源回路31は上側アームトランジスタSW1、SW
3に対してトランスTを介してアイソレートさせてい
る。
【0006】又、前記アイソレート電源電圧を上側アー
ムトランジスタSW1、SW3のゲートに印加するため
のトランジスタをドライブさせるための制御信号SG1
1,SG12を生成するスイッチング制御回路33につ
いてもフォトカプラ34を介してアイソレートしてい
る。
【0007】その結果、DC−ACインバータはその回
路構成が大規模となるとともに、コストアップとなり、
ひいてはAC電源装置の大型化及びコストアップにつな
がっていた。
【0008】本発明の目的は、上記問題点を解消するた
めになされたものであって、トランスやフォトカプラを
用いないでフローティング状態にあるトランジスタをア
イソレートして駆動できるようにし、安価で小型化を図
ることができるトランジスタ駆動装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一端
が共に直流電源電圧が印加される第1及び第2上側アー
ムトランジスタと、一端が共に接地された第1及び第2
下側アームトランジスタとからなり、前記第1上側及び
第1下側アームトランジスタの他端が共に一方の出力端
子に接続され、前記第2上側及び第2下側アームトラン
ジスタの他端が共に他方の出力端子に接続されたHブリ
ッジ回路と、前記第1及び第2下側アームトランジスタ
を交互にオン・オフさせるためにその第1及び第2下側
アームトランジスタの制御端子にそれぞれ出力する第1
及び第2制御信号を生成し出力するスイッチング制御回
路と、前記第1及び第2制御信号がそれぞれ前記第1及
び第2下側アームトランジスタをオンさせるとき、同第
1及び第2制御信号にて前記第1及び第2上側トランジ
スタの制御端子をそれぞれ接地させるとともに同第1及
び第2制御信号にて駆動電源をそれぞれ生成し、前記第
1及び第2制御信号が前記第1及び第2下側アームスイ
ッチング素子をオフさせるとき、同第1及び第2制御信
号に基づいて同第1及び第2上側トランジスタの制御端
子をそれぞれ接地から遮断し前記駆動電源をそれぞれ印
加する駆動回路とからなるトランジスタ駆動装置。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のトランジスタ駆動装置において、駆動回路は、一端が
それぞれ前記第1及び第2下側アームトランジスタの制
御端子に接続され他端がそれぞれ接地され、前記第1及
び第2制御信号に基づいてそれぞれオン・オフする接地
用トランジスタと、前記第1及び第2制御信号をそれぞ
れ駆動電源として充電するコンデンサと、コンデンサに
それぞれ前記第1及び第2制御信号を供給する逆流防止
用ダイオードと、前記第1及び第2上側アームトランジ
スタを前記第1及び第2下側アームトランジスタがオフ
した後にそれぞれオンさせるように前記コンデンサの駆
動電源をそれぞれ供給する抵抗とからなる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のトランジスタ駆動装置に置いて、前記駆動回路に、前
記第1及び第2下側アームトランジスタを前記第1及び
第2上側アームトランジスタがオンする前にそれぞれオ
フさせる放電回路を備えた。
【0012】請求項1の発明によれば、駆動回路は、ス
イッチング制御回路が第1及び第2下側アームトランジ
スタをオンさせる第1及び第2制御信号を出力したと
き、同第1及び第2制御信号にて前記第1及び第2上側
トランジスタの制御端子をそれぞれ接地させるととも
に、同第1及び第2制御信号にて駆動電源をそれぞれ生
成する。駆動回路は、第1及び第2下側アームスイッチ
ング素子をオフさせる第1及び第2制御信号を出力した
とき、同第1及び第2制御信号に基づいて同第1及び第
2上側トランジスタの制御端子をそれぞれ接地から遮断
し前記駆動電源を印加する第1及び第2上側アームトラ
ンジスタをオンさせる。
【0013】従って、第1及び第2下側アームトランジ
スタがオンときには、第1及び第2上側アームトランジ
スタが接地された状態になるとともに、第1及び第2上
側アームトランジスタの駆動電源が第1及び第2制御信
号に基づいて生成される。そして、第1及び第2下側ア
ームトランジスタのオフのときには、該駆動電源が第1
及び第2上側アームトランジスタをオンさせる。その結
果、フローティング状態にある第1及び第2上側アーム
トランジスタに対してトランス及びフォトカプラ等でア
イソレートしなくても第1及び第2上側アームトランジ
スタを駆動することができることから、安価で小型化を
図ることができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、接地用ト
ランジスタは1及び第2下側アームトランジスタのオン
させる第1及び第2制御信号に応答してそれぞれオン
し、第1及び第2上側アームトランジスタの制御端子を
それぞれ接地する。この時、逆流防止用ダイオードと抵
抗にてコンデンサに第1及び第2制御信号がそれぞれ駆
動電源として充電される。接地用トランジスタは第1及
び第2下側アームトランジスタのオフさせる第1及び第
2制御信号に応答してオフして第1及び第2上側アーム
トランジスタの制御端子をそれぞれ接地状態から遮断す
る。この時、コンデンサに充電された駆動電源が第1及
び第2上側アームトランジスタの制御端子にそれぞれ供
給される。
【0015】従って、フローティング状態にある第1及
び第2上側アームトランジスタに対してトランス及びフ
ォトカプラ等でアイソレートしなくても第1及び第2上
側アームトランジスタを駆動することができることか
ら、安価で小型化を図ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、放電回路
は第1及び第2下側アームトランジスタを第1及び第2
上側アームトランジスタがオンする前にそれぞれオフさ
せる。従って、第1及び第2上側アームトランジスタが
オンする時、Hブリッジ回路にはアーム短絡は生じな
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図面に従って説明する。図1はDC−ACインバ
ータの電気的構成を示す回路図である。図1において、
DC−ACインバータは、Hブリッジ回路11と、その
Hブリッジ回路11に備えたトランジスタを駆動するた
めの制御信号を生成するスイッチング制御回路12と、
スイッチング制御回路12からの第1及び第2制御信号
SG3,SG4に基づいて前記トランジスタを駆動させ
る駆動回路13,14とを備えている。
【0018】Hブリッジ回路11は、2個のエンハンメ
ント形NチャネルMOSトランジスタよりなる第1及び
第2上側アームトランジスタSWa1、SWa2と2個
のエンハンメント形NチャネルMOSトランジスタより
なる第1及び第2下側アームトランジスタSWb1,S
Wb2を備えている。
【0019】第1上側アームトランジスタSWa1のド
レインはプラスの直流電圧Vhが印加されている入力端
子cに接続されている。第1上側アームトランジスタS
Wa1のソースは一方の出力端子aに接続されていると
ともに、第2下側アームトランジスタSWb2のドレイ
ンに接続されている。第2下側アームトランジスタSW
b2のソースは接地されている。
【0020】第2上側アームトランジスタSWa2のド
レインは前記入力端子cに接続されている。第2上側ア
ームトランジスタSWa2のソースは他方の出力端子b
に接続されているとともに、第1下側アームトランジス
タSWb1のドレインに接続されている。第1下側アー
ムトランジスタSWb1のソースは接地されている。
【0021】第1上側及び第1下側アームトランジスタ
SWa1,SWb1の組と、第2上側及び第2下側アー
ムトランジスタSWa2,SWb2の組を交互にオン・
オフさせることにより、出力端子a,bに接続した負荷
15に実効値100ボルトの交流電源を供給するように
なっている。
【0022】従って、第1上側及び第1下側アームトラ
ンジスタSWa1,SWb1の組がオンしている時(第
2上側及び第2下側アームトランジスタSWa2,SW
b2の組はオフしている)、プラス入力端子c→第1上
側アームトランジスタSWa1→出力端子a→負荷15
→出力端子b→第1下側アームトランジスタSWb1→
接地の経路を電流が流れる。
【0023】又、第2上側及び第2下側アームトランジ
スタSWa2,SWb2の組がオンしている時(第1上
側及び第1下側アームトランジスタSWa1,SWb1
の組はオフしている)、プラス入力端子c→第2上側ア
ームトランジスタSWa2→出力端子b→負荷15→出
力端子a→第2下側アームトランジスタSWb2→接地
の経路を電流が流れる。
【0024】スイッチング制御回路12は半導体集積回
路装置(IC)にて構成されていて、バッテリの直流電
源を入力するDC−DCコンバータに設けられたトラン
スの二次側巻線より誘起された電源から作成された12
ボルトの直流電源電圧Vbを動作電源として入力する。
制御回路11は、コンデンサC10が外付けされていて
12ボルトの直流電源電圧Vbの負荷に対する変動を吸
収している。又、スイッチング制御回路11は、前記交
互にオン・オフする各組のトランジスタのオン・オフの
周期を決定する発振用抵抗R11と発振用コンデンサC
11が外付けされている。
【0025】スイッチング制御回路12は、第1上側ア
ームトランジスタSWa1と第2下側アームトランジス
タSWb2を制御するための第1制御トランジスタQ1
と、第2上側アームトランジスタSWa2と第1下側ア
ームトランジスタSWb1を制御するための第2制御ト
ランジスタQ2を備えている。第1及び第2制御トラン
ジスタQ1,Q2は共にバイポーラトランジスタであっ
て、その両コレクタ端子は共に12ボルトの直流電源電
圧Vbが印加されている。第1及び第2制御トランジス
タQ1,Q2のエミッタは、それぞれ対応する第1及び
第2駆動回路13、14に接続されている。
【0026】第1及び第2制御トランジスタQ1,Q2
のベースは、制御回路12内で前記発振用抵抗R11と
発振用コンデンサC11の値に基づいて生成した駆動信
号SG1,SG2を入力する。制御回路12が生成する
駆動信号SG1,SG2は、周期が一定で互いに位相が
半周期ずれた信号である。そして、本実施形態では、負
荷15に流れる負荷電流を検出する図示しない負荷電流
検出装置からの検出信号に基づいて、スイッチング制御
回路12は実効値が100ボルトとなるように駆動信号
SG1,SG2のデューティ比を0%〜50%の範囲で
変更するるようになっている。
【0027】駆動信号SG1,SG2により第1及び第
2制御トランジスタQ1,Q2がオン・オフされると、
第1及び第2制御トランジスタQ1,Q2に基づいて第
1及び第2制御信号SG3,SG4がそれぞれ第1及び
第2駆動回路13,14に出力される。因みに、駆動信
号SG1,SG2がHレベルで第1及び第2制御トラン
ジスタQ1,Q2がオンするとき、第1及び第2制御信
号SG3,SG4は12ボルトのHレベルとなる。又、
駆動信号SG1,SG2がLレベルで第1及び第2制御
トランジスタQ1,Q2がオフするとき、第1及び第2
制御信号SG3,SG4は0ボルトのLレベルとなる。
【0028】次に、第1及び第2駆動回路13,14に
ついて説明する。尚、第1駆動回路13と第2駆動回路
14は、入力する制御信号SG3,SG4と駆動制御す
る対象(第1上側及び第2下側アームトランジスタSW
a1,SWb2と第2上側及び第1下側アームトランジ
スタSWa2,SWb1)が相違するだけでその回路構
成を同じとするため説明の便宜上第1駆動回路13につ
いて説明し第2駆動回路14の構成と同一の部分につい
ては符号を同じにして説明を省略する。
【0029】第1駆動トランジスタQ3は、そのベース
端子がスイッチング制御回路12の第1制御トランジス
タQ1のエミッタ端子に接続され、そのコレクタ端子は
接地されている。第1駆動トランジスタQ3のベース・
コレクタ端子間には第1抵抗R12が接続され、ベース
・エミッタ端子間にはアノード端子がベース端子にカソ
ード端子がエミッタ端子に接続されるように第1ダイオ
ードD1が接続されている。第1ダイオードD1のカソ
ード端子は放電回路を構成する第2抵抗R13及び第3
抵抗R14を介して第2下側アームトランジスタSWb
2のゲート端子に接続されている。第2抵抗R13は放
電回路を構成する第2ダイオードD2が並列に接続され
ている。第2下側アームトランジスタSWb2のゲート
・ソース端子間にはコンデンサC13が接続されてい
る。本実施形態では第2抵抗R13の抵抗値を62キロ
オームで、第3抵抗R14の抵抗値を10オームとして
いる。
【0030】従って、第1制御トランジスタQ1がオン
した時、Hレベルの制御信号SG3が第1ダイオードD
1、第2及び第3抵抗R13,R14を介して第2下側
アームトランジスタSWb2のゲート端子に印加され、
第2下側アームトランジスタSWb2はオン状態にな
る。反対に、第1制御トランジスタQ1がオフした時、
Lレベルの制御信号SG3が第1駆動トランジスタQ3
のベース端子に印加され、同第1駆動トランジスタQ3
はオンする。この第1駆動トランジスタQ3のオンに基
づいて第2下側アームトランジスタSWb2のゲート電
荷は、第3抵抗R14、第2ダイオードD2及び第1駆
動トランジスタQ3を介して素早く放電される。その結
果、第2下側アームトランジスタSWb2は素早くオフ
状態になる。
【0031】因みに、第1制御信号SG3がHレベルに
立ち上がってから第2下側アームトランジスタSWb2
がターンオンするまでの時間より、第1制御信号SG3
がLレベルに立ち下がってから第2下側アームトランジ
スタSWb2がターンオフするまでの時間のほうが短
い。
【0032】前記第1駆動トランジスタQ3のエミッタ
端子は、第4抵抗R15、逆流防止用の第3ダイオード
D3及び第5抵抗R16を介して第1上側アームトラン
ジスタSWa1のゲート端子に接続されている。第3ダ
イオードD3のカソード端子と第1上側アームトランジ
スタSWa1のソース端子間には電解コンデンサC12
が接続されている。又、第1上側アームトランジスタS
Wa1のゲート・ソース端子間には第4ダイオードD4
が接続され、そのアノード端子がソース端子に接続され
カソード端子がゲート端子に接続されている。
【0033】又、前記第1駆動トランジスタQ3のエミ
ッタ端子は、第6抵抗R17を介して接地用トランジス
タとしての第2駆動トランジスタQ4のベース端子に接
続されている。第2駆動トランジスタQ4のエミッタ端
子は接地されているとともに、第2駆動トランジスタQ
4のベース・エミッタ端子間には第7抵抗R18が接続
されている。第2駆動トランジスタQ4のコレクタ端子
は、第8抵抗R19を介して第1上側アームトランジス
タSWa1のゲート端子に接続されている。本実施形態
では第5抵抗R16の抵抗値を180キロオームで、第
8抵抗R19の抵抗値を2.2キロオームとしている。
【0034】従って、第1制御トランジスタQ1がオン
した時(第2下側アームトランジスタSWb2はオンさ
れる時)、Hレベルの制御信号SG3により第1駆動ト
ランジスタQ3はオフし、第2駆動トランジスタQ4は
オンする。第2駆動トランジスタQ4のオンに基づいて
第1上側アームトランジスタSWa1のゲートの電荷は
第8抵抗R19及び第2駆動トランジスタQ4を介して
放電される。その結果、第1上側アームトランジスタS
Wa1はオフ状態になる。この時、Hレベルの制御信号
SG3は、第1ダイオードD1、第4抵抗R15及び第
3ダイオードD3を介して電解コンデンサC12に充電
される。
【0035】つまり、第1上側アームトランジスタSW
a1がオフ状態にある時、同上側アームトランジスタS
Wa1のゲートは、第2駆動トランジスタQ4がオンし
ていることと第5抵抗R16が高抵抗であることに基づ
いて接地された状態にある。しかも、接地されている
間、上側アームトランジスタSWa1をオンさせるため
の電源電圧は、電解トランジスタC12にHレベルの駆
動信号SG3に基づいて充電される。
【0036】反対に、第1制御トランジスタQ1がオフ
した時(第2下側アームトランジスタSWb2はオフさ
れる時)、Lレベルの制御信号SG3により第1駆動ト
ランジスタQ3はオンし、第2駆動トランジスタQ4は
オフする。第2駆動トランジスタQ4のオフに基づい
て、電解トランジスタC12の充電電荷が第1上側アー
ムトランジスタSWa1のゲートに注入されて、同上側
アームトランジスタSWa1はオン状態になる。このゲ
ートへの充電電荷の注入は、180キロオームという高
抵抗値の第5抵抗R16を介して行われるため、第1上
側アームトランジスタSWa1は比較的ゆっくりとオン
状態となる。即ち、第2下側アームトランジスタSWb
2が先にオフされてから、第1上側アームトランジスタ
SWa1がオンするようになっている。
【0037】つまり、第1上側アームトランジスタSW
a1がオン状態にある時、第1駆動トランジスタQ3が
オンされ、前記逆流防止用第3ダイオードD3によりス
イッチング制御回路12と電解トランジスタC12とは
アイソレートした状態となる。その結果、電解コンデン
サC12の充電電圧は第1上側アームトランジスタSW
a1を駆動する電源電圧として使用される。
【0038】従って、スイッチング制御回路12は、第
1上側アームトランジスタSWa1に対してアイソレー
トされた状態で同上側アームトランジスタSWa1を確
実に駆動していることになる。
【0039】上記のように構成されたDC−ACコンバ
ータの作用について説明する。今、スイッチング制御回
路12から第1駆動回路13に出力される第1制御信号
SG3がHレベルに立ち上がると、第1ダイオードD
1、第2抵抗R13及び第3抵抗R14を介して第2下
側アームトランジスタSWb2のゲートに該第1制御信
号SG3が印加されてオンされる。一方、該第1制御信
号SG3に基づいて第2駆動トランジスタQ4がオンさ
れて、第1上側アームトランジスタSWa1のゲートの
電荷は第2駆動トランジスタQ4を介して放電される。
この放電に基づいて第1上側アームトランジスタSWa
1はオフする。
【0040】この第2下側アームトランジスタSWb2
のターンオンのタイミングと、第1上側アームトランジ
スタSWa1のターンオフのタイミングは、第1上側ア
ームトランジスタSWa1のターンオフのタイミングの
ほうが速く行われる。即ち、第2下側アームトランジス
タSWb2のターンオンのタイミングは、第2抵抗R1
3とコンデンサ13によって決定され、第2下側アーム
トランジスタSWb2がターンオンするのに時間を要す
るからである。その点、第1上側アームトランジスタS
Wa1は、第2駆動トランジスタQ4がオンすれば素早
い電荷の放電が開始されるため、第2下側アームトラン
ジスタSWb1がターンオンより速くターンオフされ
る。従って、第1上側アームトランジスタSWa1と第
2下側アームトランジスタSWb2とが同時にオン状態
となる状態がないため、アーム短絡といった問題は生じ
ない。
【0041】又、Hレベルの第1制御信号SG3に基づ
いて電解コンデンサC12が充電を開始される。この
時、第5抵抗R16が180キロオームという高抵抗値
であることと第2駆動トランジスタQ4がオンしている
ため、電解コンデンサC12への充電に基づく第1上側
アームトランジスタSWa1のゲートへの電荷注入は行
われない。
【0042】一方、スイッチング制御回路12は、Hレ
ベルの第1制御信号SG3とともに、第2駆動回路14
にLレベルに立ち下がる第2制御信号SG4を出力して
いる。第2駆動回路14に出力される第2制御信号SG
4がLレベルに立ち下がると、第2駆動回路14の第1
駆動トランジスタQ3はオンする。この第1駆動トラン
ジスタQ3のオンに基づいて第1下側アームトランジス
タSWb1のゲート電荷は、第3抵抗R14、第2ダイ
オードD2及び第1駆動トランジスタQ3を介して素早
く放電される。この放電の際、逆流防止用の第3ダイオ
ードD3により、スイッチング制御回路12と電解コン
デンサC12(上側アームトランジスタSWa2)とは
アイソレートされている。
【0043】又、第1駆動トランジスタQ3のオンに基
づいて、第2駆動トランジスタQ4はオフする。第2駆
動トランジスタQ4のオフに基づいて、電解トランジス
タC12の充電電荷が第2上側アームトランジスタSW
a2のゲートに注入されて、同上側アームトランジスタ
SWa2はオン状態になる。このゲートへの充電電荷の
注入は、高抵抗値の第5抵抗R16を介して行われるた
め、第2上側アームトランジスタSWa2は比較的ゆっ
くりとオン状態となる。即ち、第1下側アームトランジ
スタSWb1が先にオフされてから、第2上側アームト
ランジスタSWa2がオンするようになっている。
【0044】従って、第2上側アームトランジスタSW
a2と第1下側アームトランジスタSWb1とが同時に
オン状態となる状態がないため、アーム短絡といった問
題は生じない。
【0045】以後、第1及び第2駆動回路13,14
は、交互にレベルが変わる第1及び第2制御信号SG
3,SG4に基づいて前記した相手の駆動回路と同様な
動作を行いHブリッジ回路11の各トランジスタSWa
1,SWb1,SWa2,SWb2に基づいて制御す
る。
【0046】次に、上記のように構成したDC−DCコ
ンバータの本実施形態の特徴を以下に記載する。 ○上記実施形態では、第2駆動トランジスタQ4により
1及び第2下側アームトランジスタのオンさせる第1及
び第2制御信号に応答して第1及び第2上側アームトラ
ンジスタの制御端子を接地する。この時、第3ダイオー
ドD3と第4抵抗R15にて電解コンデンサC12に第
1及び第2制御信号SG3,SG4をそれぞれ駆動電源
として充電させるようにした。また、第2駆動トランジ
スタQ4により第1及び第2下側アームトランジスタの
オフさせる第1及び第2制御信号に応答して第1及び第
2上側アームトランジスタを制御端子をそれぞれ接地状
態から遮断するようにした。この時、第3ダイオードD
3と第4抵抗R15にて電解コンデンサC12に充電さ
れた充電電圧を第1及び第2上側アームトランジスタの
制御端子にそれぞれ供給するようにした。
【0047】従って、フローティング状態にある第1及
び第2上側アームトランジスタに対してトランス及びフ
ォトカプラ等でアイソレートしなくても第1及び第2上
側アームトランジスタを駆動することができ、安価で小
型化を図ることができる。
【0048】○本実施形態では、第1及び第2下側アー
ムトランジスタSWb1、SWb2を第1及び第2上側
アームトランジスタSWa1,SWa2がオンする前に
それぞれオフさせるとともに、反対に第1及び第2上側
アームトランジスタSWa1,SWa2を第1及び第2
下側アームトランジスタSWb1,SWb2がオンする
前にそれぞれオフさせるようにした。従って、第1及び
第2上側アームトランジスタSWa1,SWa2がオン
する時及び第1及び第2下側アームトランジスタSWb
1,SWb2がオンする時、Hブリッジ回路にはアーム
短絡は生じない。
【0049】尚、発明の実施の形態は上記実施形態に限
定されるものではなく、以下のように実施してもよい。 ○上記実施形態では、Hブリッジ回路11のトランジス
タはMOSトランジスタで具体化したがバイポーラトラ
ンジスタ等その他半導体スイッチング素子で具体化して
もよい。
【0050】○上記実施形態では、第1及び第2駆動ト
ランジスタQ3、Q4はバイポーラトランジスタで実施
したが、これをMOSトランジスタ等その他半導体スイ
ッチング素子で実施してもよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1及び2の発明によれば、フロー
ティング状態にある第1 及び第2 上側アームトランジス
タに対してトランス及びフォトカプラ等でアイソレート
しなくても第1及び第2上側アームトランジスタをそれ
ぞれ駆動することができることから、安価で小型化を図
ることができる優れた効果を有する。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
の効果に加えて、第1及び第2上側アームトランジスタ
がオンする時、Hブリッジ回路にアーム短絡を生じさせ
ない優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】Hブリッジ回路の駆動回路を説明する電気回路
図。
【図2】従来のHブリッジ回路の駆動回路を説明する電
気回路図。
【符号の説明】
11…Hブリッジ回路、12…スイッチング制御回路、
13,14…駆動回路、15…負荷、SWa1,SWa
2…第1及び第2上側アームトランジスタ、SWb1、
SWb2…第1及び第2下アーム側トランジスタ、Q
1,Q2…第1及び第2制御トランジスタ、Q3,Q4
…第1及び第2駆動トランジスタ、D1〜D3…第1〜
第3ダイオード、C12…電解コンデンサ、R16…第
5抵抗。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が共に直流電源電圧が印加される第
    1及び第2上側アームトランジスタと、一端が共に接地
    された第1及び第2下側アームトランジスタとからな
    り、前記第1上側及び第1下側アームトランジスタの他
    端が共に一方の出力端子に接続され、前記第2上側及び
    第2下側アームトランジスタの他端が共に他方の出力端
    子に接続されたHブリッジ回路と、 前記第1及び第2下側アームトランジスタを交互にオン
    ・オフさせるためにその第1及び第2下側アームトラン
    ジスタの制御端子にそれぞれ出力する第1及び第2制御
    信号を生成し出力するスイッチング制御回路と、 前記第1及び第2制御信号がそれぞれ前記第1及び第2
    下側アームトランジスタをオンさせるとき、同第1及び
    第2制御信号にて前記第1及び第2上側トランジスタの
    制御端子をそれぞれ接地させるとともに同第1及び第2
    制御信号にて駆動電源をそれぞれ生成し、前記第1及び
    第2制御信号が前記第1及び第2下側アームスイッチン
    グ素子をオフさせるとき、同第1及び第2制御信号に基
    づいて同第1及び第2上側トランジスタの制御端子をそ
    れぞれ接地から遮断し前記駆動電源をそれぞれ印加する
    駆動回路とからなるトランジスタ駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトランジスタ駆動装置
    において、 駆動回路は、一端がそれぞれ前記第1及び第2下側アー
    ムトランジスタの制御端子に接続され他端がそれぞれ接
    地され、前記第1及び第2制御信号に基づいてそれぞれ
    オン・オフする接地用トランジスタと、 前記第1及び第2制御信号をそれぞれ駆動電源として充
    電するコンデンサと、 前記コンデンサにそれぞれ前記第1及び第2制御信号を
    供給する逆流防止用ダイオードと、 前記第1及び第2上側アームトランジスタを前記第1及
    び第2下側アームトランジスタがオフした後にそれぞれ
    オンさせるように前記コンデンサの駆動電源をそれぞれ
    供給する抵抗とからなるトランジスタ駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のトランジスタ駆動装置
    に置いて、 前記駆動回路は、前記第1及び第2下側アームトランジ
    スタを前記第1及び第2上側アームトランジスタがオン
    する前にそれぞれオフさせる放電回路を備えたトランジ
    スタ駆動装置。
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