JP3608472B2 - 出力回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主スイッチング素子を介して負荷に対し電流を供給するものであって、特には昇圧回路により生成した昇圧電圧を用いて主スイッチング素子を駆動する出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の回路として、特許第2605854号公報に開示されたスイッチ回路がある。このスイッチ回路は、図8に示すように、負荷1と電源線2との間に接続されハイサイドスイッチとして動作するNチャネル型のMOSFET3(主スイッチング素子)を備えている。そして、昇圧回路としてのチャージポンプ回路4は、制御回路5から出力されるオンオフ制御信号を昇圧し、その昇圧により得られたオン駆動電圧またはオフ駆動電圧は、抵抗6を介してMOSFET3のゲートに与えられるようになっている。また、抵抗7、定電圧回路8、MOSFET9および定電圧ダイオード10は、電源線2の電圧VB(電源電圧VB)が上昇した場合に、その電圧上昇を抑制するとともにMOSFET3をオフさせるために設けられている。
【0003】
このスイッチ回路において、MOSFET3に対し電源電圧VBよりも十分に高いゲート電圧VG (オン駆動電圧)を印加すると、ゲート・ソース間電圧VGSが十分に高くなる。このため、MOSFET3は線形領域で動作し、負荷1に対しドレイン・ソース間電圧VDSがほぼ0Vの状態で電流を流せるようになる。このオン駆動状態(以下、完全オン状態と称す)においては、負荷1に対して電源電圧VBがほぼそのまま出力され、しかもMOSFET3のドレイン損失が減って素子の発熱が小さくなる。従って、この完全オン状態は、スイッチ回路において好ましい駆動状態となる。
【0004】
これに対し、MOSFET3のゲート電圧VG が低下すると、上記完全オン状態とするために必要なゲート・ソース間電圧VGSが得られなくなり、MOSFET3は線形領域での動作から飽和領域での動作に移行する。これに伴って、ドレイン電流が減少し、ドレイン・ソース間電圧VDSが増加する。この駆動状態(以下、不完全オン状態と称す)においては、負荷1に出力される電圧は電源電圧VBよりも低下する。また、MOSFET3のドレイン損失が増えて素子の発熱が大きくなる。従って、この不完全オン状態は、スイッチ回路において好ましくない駆動状態となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、チャージポンプ回路4は、例えばダイオードとコンデンサとが多段に接続された回路構成であり、電源電圧VBに基づいて動作する発振回路からの昇圧制御電圧をこれら各コンデンサに印加することにより、チャージポンプ動作を行うようになっている。
【0006】
しかしながら、電源電圧VBが低下して下限電源電圧に近付くと、前記昇圧制御電圧の振幅および周波数が低下するため昇圧電圧幅が小さくなる。そして、さらに電源電圧VBが低下すると、発振回路が停止してチャージポンプ回路4の昇圧動作が停止してしまう。こうした現象は、チャージポンプ回路4に限らずチョッパ方式を用いた昇圧回路などにおいても同様にして発生する。
【0007】
その結果、チャージポンプ回路4は、MOSFET3を完全オン状態に維持するために必要となるオン駆動電圧を出力できなくなり、MOSFET3が不完全オン状態となって上述した不具合が発生する。
【0008】
これに対処するためは、チャージポンプ回路4の動作用電源として、上記電源電圧VBよりも高い電圧を出力できる別電源を設けることが考えられるが、回路が複雑化しコスト高を招いてしまう。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、負荷と共通の電源により動作する昇圧回路を設けその昇圧された駆動用電圧で主スイッチング素子を駆動するものにおいて、電源電圧が低下した状態であっても負荷に対する出力電圧を極力高く維持できる出力回路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために各請求項に記載した手段を採用できる。昇圧回路は、負荷に対して設けられた電源から電圧を入力し、その電源電圧の昇圧動作を行って駆動用電圧を生成している。このため、電源電圧が下限電源電圧よりも低下すると、昇圧回路は、主スイッチング素子を十分にオンするために必要となる駆動用電圧を生成できなくなる。
【0011】
請求項1に記載した手段によれば、電源電圧が下限電源電圧よりも低い期間、補助駆動回路は、低電圧検出回路から出力される低電圧検出信号に基づいて補助スイッチング素子をオンオフ駆動するので、そのオン駆動時における電源から負荷への電流は、主スイッチング素子ではなくそれをバイパスするように設けられた補助スイッチング素子を介して流れるようになる。この補助駆動回路は、昇圧回路が生成する駆動用電圧ではなく電源電圧に基づいて補助スイッチング素子をオンオフ駆動するので、補助スイッチング素子は、電源電圧低下の影響を受けにくく、電源電圧が下限電源電圧よりも低下した場合であっても十分なオン状態となる。
【0012】
これにより、電源電圧が下限電源電圧よりも低い場合であっても、オン駆動に際し負荷に対してほぼ電源電圧に等しい電圧を出力することができ、負荷の十分な駆動が可能となる。また、このオン駆動時において、補助スイッチング素子は十分なオン状態となっているためその素子損失も小さくなる。
【0013】
請求項2に記載した手段によれば、負荷と接続される主端子(例えば、ソースやエミッタ)の電位は、オンオフ駆動状態に応じてほぼ電源電圧だけ変化する。この電位変化の大きい主端子を基準として制御端子(例えばゲートやベース)に駆動信号が印加される回路構成では、昇圧回路は、主スイッチング素子の駆動用電圧として電源電圧よりもさらに十分に高い駆動用電圧を生成する必要があり、従来回路にあっては特に電源電圧低下の影響を受け易かった。
【0014】
本手段によれば、昇圧回路が停止するなどして駆動用電圧が電源電圧よりも低下したような場合であっても、補助スイッチング素子が動作するので、負荷を十分に駆動することができる。
【0015】
請求項3に記載した手段によれば、補助スイッチング素子と主スイッチング素子とが並列接続されているので、電源電圧の低下とともに主スイッチング素子のオン状態が不十分になると、主スイッチング素子を介して負荷に流れる電流が減少し、補助スイッチング素子を介して負荷に流れる電流が増加する。
【0016】
請求項4に記載した手段によれば、低電圧検出回路は、電源電圧が下限電源電圧よりも高く設定された判定電圧以下に低下した場合に、低電圧検出信号を出力して補助スイッチング素子を駆動する。その結果、昇圧回路の昇圧特性や主スイッチング素子の静特性が各出力回路ごとにばらついたり温度により変動したりして下限電源電圧が一定しないような場合であっても、その下限電源電圧付近において負荷の駆動が不十分となる事態を回避できる。この効果を十分に得るために、判定電圧を下限電源電圧の取り得る最大値以上に設定することが好ましい。
【0017】
請求項5に記載した手段によれば、昇圧回路は、チャージポンプ回路またはチョッパ型電源回路であるため、比較的小規模な回路構成とすることができIC化に適している。
【0018】
請求項6に記載した手段によれば、主スイッチング素子はFETであるため、バイポーラトランジスタなどに比べてその駆動に要する電流が小さくて済み、昇圧回路の出力電流が小さくなる。昇圧回路は、比較的高い出力インピーダンスを有するため、昇圧回路の出力電流が小さくなることにより、昇圧回路が出力する駆動用電圧の低下を抑えることができる。また、FETは、IC化する場合、同一定格のバイポーラトランジスタよりもチップ面積を小さく構成できる。
【0019】
請求項7に記載した手段によれば、補助スイッチング素子はバイポーラトランジスタであるため、FETなどに比べてその駆動に必要な電圧(ベース・エミッタ間電圧)が低くて済む。このため、補助駆動回路は、電源電圧が下限電源電圧よりも低下した場合であっても、電源電圧を用いて補助スイッチング素子を十分に駆動することが可能となる。
【0020】
請求項8に記載した手段によれば、主スイッチング素子はFETであり、且つ補助スイッチング素子はバイポーラトランジスタであるため、上述した理由により主トランジスタの駆動および電源電圧の低下時における補助スイッチング素子の駆動について特に好ましい構成となる。
【0021】
請求項9に記載した手段によれば、主スイッチング素子および補助スイッチング素子はハイサイドスイッチとして動作するので、特に自動車などにおいて一端が車体アースされているような負荷を駆動するのに適している。そして、主スイッチング素子は、Pチャネル型に比べ低いオン抵抗を実現できるNチャネル型のMOSFETを用いているので、素子発熱を低減することができる。また、主スイッチング素子と並列接続される補助スイッチング素子は、PNP型のバイポーラトランジスタなので、電源電圧が低電圧検出回路や補助駆動回路の動作限界電圧またはベース・エミッタ間電圧のうち何れか高い電圧以上あればオン駆動が可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照しながら説明する。
図1は、自動車用ICに内蔵された出力回路の電気的構成の一例を示している。この図1において、IC11内には、出力回路12および図示しない種々の回路が形成されている。その電源入力端子11a、11b、11cにはバッテリ13(電源に相当)の正側端子が接続され、IC11内のグランド端子に繋がる電源入力端子11dにはバッテリ13の負側端子が接続されている。そして、IC11は、バッテリ13から電源供給を受けて動作するようになっている。また、バッテリ13の負側端子は車体アースされており、IC11の出力端子11eと車体アースとの間には、リレーの励磁コイル14(負荷に相当)が接続されている。
【0023】
出力回路12は以下のように構成されている。
すなわち、IC11の電源入力端子11aと出力端子11eには、それぞれNチャネル型のMOSFET15(主スイッチング素子に相当)のドレインとソース(何れも主端子に相当)が接続されている。また、これら電源入力端子11aと出力端子11eには、それぞれ補助スイッチング素子としてのPNP型のバイポーラトランジスタ16(以下、トランジスタ16と称す)のエミッタとコレクタが接続され、そのベース・エミッタ間には抵抗17が接続されている。つまり、トランジスタ16は、MOSFET15に対して並列接続されており、MOSFET15の電流バイパス経路を形成している。
【0024】
IC11の電源入力端子11bは、昇圧回路としてのチャージポンプ回路18の入力線18aに接続され、そのチャージポンプ回路18の出力線18bとMOSFET15のゲート(制御端子に相当)との間には駆動回路19(主駆動回路に相当)が接続されている。また、電源入力端子11bには制御電源20が接続されており、この制御電源20は、チャージポンプ回路18が昇圧動作を行うために必要となる制御電圧(例えば5V)を生成するようになっている。
【0025】
チャージポンプ回路18は、ダイオード21〜25、コンデンサ26〜29および制御回路30を備えて構成されている。入力線18aと出力線18bとの間には、入力線18a側をアノードとしてダイオード21が接続され、さらに入力線18a側をアノードとしてダイオード22〜25が直列に接続されている。制御電源20から制御電圧の供給を受けて動作する制御回路30は、その内部に発振回路を備えており、繰り返しパルス波形を持つ2つの昇圧制御電圧Ea、Eb(図3参照)を出力するようになっている。
【0026】
ダイオード22のカソードとダイオード23のアノードとの共通接続点およびダイオード24のカソードとダイオード25のアノードとの共通接続点には、それぞれコンデンサ26および28の各一端子が接続され、これらコンデンサ26および28の各他端子には上記昇圧制御電圧Eaが与えられるようになっている。同様に、ダイオード23のカソードとダイオード24のアノードとの共通接続点およびダイオード25のカソードには、それぞれコンデンサ27および29の各一端子が接続され、これらコンデンサ27および29の各他端子には上記昇圧制御電圧Ebが与えられるようになっている。
【0027】
駆動回路19は、具体的に図2(a)に示す回路構成となっている。すなわち、チャージポンプ回路18の出力線18bは、MOSFET15のゲートに接続されるとともに、NPN型のトランジスタ31のコレクタ・エミッタ間を介してグランド端子に接続されている。トランジスタ31のベースは、抵抗32を介してCPU(図示せず)の出力端子に接続されている。このCPUは、MOSFET15のオン駆動またはオフ駆動に対応して、それぞれLレベルまたはHレベルのオンオフ制御信号を出力するようになっている。
【0028】
また、駆動回路19は、上記構成に替えて図2(b)に示す回路構成としても良い。この場合には、チャージポンプ回路18の出力線18bは、PNP型のトランジスタ33のエミッタ・コレクタ間を介してMOSFET15のゲートに接続されている。そして、トランジスタ33のベースには、CPUから抵抗34を介して上述したオンオフ制御信号が与えられるようになっている。
【0029】
さて、出力回路12は、図1に示すように上記各構成要素に加え、トランジスタ16を駆動するための駆動回路35とバッテリ13の電圧VB(以下、バッテリ電圧VBと称す)の電圧低下を検出するための低電圧検出回路36とを備えている。
【0030】
低電圧検出回路36は、電源入力端子11cとグランド端子との間に直列接続されてバッテリ電圧VBを分圧する抵抗37と38、基準電圧Vref を生成する基準電源39、およびバッテリ電圧VBにより動作し非反転入力端子と反転入力端子にそれぞれ前記分圧電圧と基準電圧Vref が入力されるコンパレータ40により構成されている。このコンパレータ40の出力端子は、駆動回路35と抵抗41とを直列に介してトランジスタ16のベースに接続されている。
【0031】
駆動回路35(補助駆動回路に相当)は、CPUからのオンオフ制御信号が与えられており、コンパレータ40の出力信号がLレベルの期間すなわち低電圧検出信号が出力されている期間、トランジスタ16をオンオフ駆動するようになっている。
【0032】
次に、本実施形態の作用について図3および図4も参照しながら説明する。 まず、チャージポンプ回路18の昇圧動作について説明する。バッテリ電圧VBがほぼ5V以上ある場合には、制御電源20はバッテリ電圧VBに基づいて5V一定の制御電圧を生成する。この場合、チャージポンプ回路18の制御回路30は、その電圧供給を受けて発振動作を行い、図3に示すような50%デューティ、所定周期、所定振幅(Vh=5V)を有し且つ互いに反転した位相関係を持つ2つの昇圧制御電圧Ea、Ebを出力する。
【0033】
いま、ダイオード21〜25の順方向電圧をVfとすると、昇圧制御電圧Ea=0V、Eb=Vhとなる期間T1において、コンデンサ26は、バッテリ13から電源入力端子11bとダイオード22とを介して充電され、コンデンサ26の両端電圧およびノード18cの電圧は(VB−Vf)となる。この場合、ダイオード23は逆バイアスされている。
【0034】
続いて、昇圧制御電圧Ea=Vh、Eb=0Vとなる期間T2に移行すると、昇圧制御電圧EaがVhだけ持ち上げられることにより、ノード18cの電圧が(VB−Vf+Vh)に持ち上げられる。一方、昇圧制御電圧EbはVhだけ下げられるので、ノード18dの電圧がその分だけ低下する。その結果、ダイオード23がオンとなり、コンデンサ26の充電電荷がコンデンサ27に移動する。この場合、ダイオード22は逆バイアスされている。チャージポンプ回路18の出力電流が0の場合、コンデンサ27の両端電圧は(VB+Vh−2・Vf)となる。
【0035】
以降、期間T3、T4、…と移行するごとに、コンデンサ26の充電とコンデンサ26からコンデンサ27への電荷移動とが繰り返して行われる。ここでは、コンデンサ26と27とに着目して説明したが、コンデンサ27と28との間およびコンデンサ28と29との間の充電および電荷移動についても同様となる。また、上述した通り、各コンデンサの充電電荷は電圧Vhだけ持ち上げられた状態で次段のコンデンサに移されるので、後段(出力線18b側)に接続されたコンデンサであるほどその両端電圧が高くなる。その結果、チャージポンプ回路18は、バッテリ電圧VBをそれよりも十分に高い電圧Vcにまで昇圧して出力することができる。
【0036】
ところで、オン駆動時におけるMOSFET15のドレイン・ソース間電圧VDSとドレイン電流ID (つまり励磁コイル14に流れる負荷電流)とは、ゲート・ソース間電圧VGSに対応したMOSFET15の静特性に従って定まる。出力回路12においては、Nチャネル型のMOSFET15をハイサイドスイッチとして用いているため、MOSFET15がオンするとそのソース電位(出力電圧Vo)が上昇する。そして、MOSFET15が線形領域において十分にオンした状態(以下、完全オン状態と称す)にあっては、ドレイン・ソース間電圧VDSがほぼ0Vとなり、ソース電位はバッテリ電圧VBにほぼ等しくなる。
【0037】
このため、MOSFET15が完全オン状態となるゲート・ソース間電圧VGSをVTとすると、チャージポンプ回路18は、常にバッテリ電圧VBよりもVT以上高い電圧Vcを出力することが要求される。
【0038】
しかしながら、実際のチャージポンプ回路18は、バッテリ電圧VBが低下するに従って昇圧電圧幅が減少し、やがて昇圧動作を停止してしまうという特性を有している。図4(a)に示す実線Aは、バッテリ電圧VB(横軸)に対するチャージポンプ回路18の出力電圧Vc(縦軸)の変化特性を示している。
【0039】
すなわち、バッテリ電圧VBがV5(例えば5V)以上ある場合には、チャージポンプ回路18は正常に昇圧動作を行い、バッテリ電圧VBよりも少なくともVTだけ高い電圧Vcを出力する。この場合、バッテリ電圧VBに対する昇圧電圧幅は、バッテリ電圧VBが高い程大きくなる。
【0040】
バッテリ電圧VBがV5よりも低下すると、制御電源20の出力電圧が低下するので、制御回路30が出力する昇圧制御電圧Ea、Ebの振幅Vhが低下する。このため、上記各コンデンサ22、…、25間における電荷移動時の昇圧電圧が低下する。また、制御回路30を構成する各素子(図示せず)の動作速度が低下し、昇圧制御電圧Ea、Ebの周波数が低下するので、単位時間当たりに各コンデンサ22、…、25に充電・移動する電荷量が減少する。こうした理由により、チャージポンプ回路18の出力電圧Vcは急激に低下する。
【0041】
そして、バッテリ電圧VBがV3まで低下すると、昇圧動作が停止する。バッテリ電圧VBがV3以下の場合には、ダイオード21がオンとなり、チャージポンプ回路18の出力電圧Vcは(VB−Vf)となる。さらに、バッテリ電圧VBがV1(ほぼVf)以下になると、ダイオード21もオフとなって出力電圧Vcは0Vになる。
【0042】
さて、本実施形態の特徴部分であるトランジスタ16、低電圧検出回路36および駆動回路35についての作用を説明する前に、バッテリ電圧VBの低下がMOSFET15の駆動に及ぼす影響について説明する。図4(a)に示す実線Bは、トランジスタ16を非動作とした状態(つまり従来構成と同じ状態)で、MOSFET15をオン駆動した場合のバッテリ電圧VBに対する出力電圧Voの変化特性を示している。
【0043】
この図4(a)において、バッテリ電圧VBがV4(下限電源電圧に相当)以上の場合には、チャージポンプ回路18の出力電圧Vcは(VB+VT)以上あるので、MOSFET15は完全オン状態となり、出力電圧Voはほぼバッテリ電圧VBとなる。しかし、バッテリ電圧VBがV4よりも低い場合、チャージポンプ回路18の出力電圧Vcが低下して、MOSFET15のゲート・ソース間電圧VGSがVTよりも低下する。その結果、MOSFET15は、完全オン状態から不完全オン状態へと移行する。この不完全オン状態にあっては、出力電圧Voは、前記出力電圧Vcの低下に伴ってバッテリ電圧VBよりも低下するので、励磁コイル14を十分に駆動できなくなる。
【0044】
これに対し、図4(b)は、低電圧検出回路36、駆動回路35およびトランジスタ16を動作させた状態で、CPUからオン制御信号が与えられた場合のバッテリ電圧VBに対する出力電圧Voの変化特性を示している。この図4(b)について、バッテリ電圧VBを複数の電圧範囲に分け、以下において各電圧範囲ごとの動作説明を行う。
【0045】
(1)V6<VBの場合
低電圧検出回路36は、バッテリ電圧VBがV6(判定電圧に相当)以下に低下したかどうかを検出する回路である。この電圧V6は、MOSFET15が完全オン状態から不完全オン状態に移行する電圧V4よりも高い電圧に設定されている。低電圧検出回路36の抵抗37、38の抵抗値をそれぞれRa、Rbとすると、基準電源39の基準電圧Vref は、以下の(1)式を満足するように設定されている。
Vref =V6×Rb/(Ra+Rb) …(1)
【0046】
バッテリ電圧VBがV6よりも高い場合には、コンパレータ40はバッテリ電圧VBにほぼ等しい電圧を出力するので、駆動回路35はトランジスタ16のベース電流をひくことができず、トランジスタ16はCPUからのオンオフ制御信号にかかわらずオフ状態となる。このとき、MOSFET15は完全オン状態となるので、出力電圧Voはバッテリ電圧VBにほぼ等しくなり、バッテリ13からMOSFET15を介して励磁コイル14に十分な電流が供給される。
【0047】
(2)V4≦VB≦V6の場合
コンパレータ40は0Vを出力するので、駆動回路35は、CPUからのオン制御信号に従ってトランジスタ16をオン駆動する。また、MOSFET15のゲート・ソース間にVT以上の電圧が印加されるので、MOSFET15はトランジスタ16とともにオン状態となる。
【0048】
このように、MOSFET15とトランジスタ16とがともにオン状態となる重なり期間を設けたのは、チャージポンプ回路18の昇圧特性やMOSFET15の静特性が出力回路12毎にばらついたり温度により変化したりして電圧V4が一定しないことによる。従って、電圧V6は、これらばらつきなどにより電圧V4が取り得る最大電圧値以上に設定されている。
【0049】
(3)V2′≦VB<V4の場合
上記(2)と同様に、駆動回路35は、CPUからのオン制御信号に従ってトランジスタ16をオン駆動する。トランジスタ16は、オン駆動に要する電圧(ベース・エミッタ間電圧Vf)が小さく、しかもPNP型を用いたハイサイドスイッチであるため、バッテリ電圧VBがV4より低下しても十分にオン駆動できる。この時、トランジスタ16のコレクタ・エミッタ間電圧は飽和電圧Vsat となるので、出力電圧Voはバッテリ電圧VBにほぼ等しくなり、バッテリ13からトランジスタ16を介して励磁コイル14に十分な電流が供給される。
【0050】
一方、駆動回路19もオン制御信号に従ってMOSFET15をオン駆動するが、チャージポンプ回路18の出力電圧Vcが(VB+VT)よりも低下することに加え、出力電圧Voつまりソース電位がほぼバッテリ電圧VBに保持されるので、ゲート・ソース間電圧が急激に低下する。その結果、MOSFET15はオフ状態となる。
【0051】
(4)VB<V2′の場合
低電圧検出回路36が動作できなくなるため、駆動回路35はトランジスタ16をオン駆動することができなくなる。従って、MOSFET15とトランジスタ16とはともにオフ状態となる。
【0052】
以上説明したように、バッテリ13と励磁コイル14との間に接続されたMOSFET15は、チャージポンプ回路18により昇圧された電圧Vcを用いてオン駆動されるが、バッテリ電圧VBがV4以下に低下すると電圧Vcが低下して不完全オン状態となる。
【0053】
本実施形態の出力回路12によれば、MOSFET15にPNP型のトランジスタ16が並列接続されており、バッテリ電圧VBがV4よりも高く設定されたV6以下に低下している期間、低電圧検出回路36がこれを検出し、駆動回路35がトランジスタ16をオンオフ駆動する。
【0054】
トランジスタ16は、MOSFET15に比べオン駆動に必要な電圧が小さくしかもPNP型を採用しているため、バッテリ電圧VBがMOSFET15の下限電源電圧V4よりも低下した場合であっても、十分なオン状態(飽和オン状態)となる。その結果、出力電圧Voはバッテリ電圧VBにほぼ等しくなり、トランジスタ16は、MOSFET15に代わり、励磁コイル14に対しバッテリ電圧VBに応じた電流を流すことができる。また、トランジスタ16は、飽和オン状態であるため、その素子損失(コレクタ損失)を低く抑えることができる。
【0055】
バッテリ電圧VBがV4よりも低い場合、MOSFET15はオフ状態となるので、MOSFET15が不完全オン状態のまま電流を流し続けることがなくなり、その素子損失(ドレイン損失)の増加を防ぐことができる。
【0056】
トランジスタ16が動作を開始する電圧V6は、MOSFET15が完全オン状態から不完全オン状態に移行する電圧V4よりも高い電圧に設定されている。従って、IC11内の素子のばらつきや温度変化などにより電圧V4がばらついたり変化したりする場合であっても、少なくともMOSFET15が不完全オン状態となる場合には常にトランジスタ16がオン駆動されるようになり、励磁コイル14の駆動が不十分となる事態の発生を防ぐことができる。
【0057】
主トランジスタとしてMOSFET15を採用したので、バイポーラトランジスタを採用した場合に比べてチャージポンプ回路18の出力電流が低減される。チャージポンプ回路18は出力インピーダンスが高いので、出力電流が減少することにより出力電圧Voを高めることができる。また、同一定格のバイポーラトランジスタを採用する場合に比べ、IC化する際のチップ面積を小さくすることができる。さらに、MOSFET15にはNチャネル型を採用したので、Pチャネル型を用いる場合に比べてオン抵抗を下げることができ、ドレイン損失を一層低減することができる。
【0058】
(第2の実施形態)
図5は、上述した出力回路12の低電圧検出回路36を低電圧検出回路43に置き替えて構成される出力回路42の電気的構成を示している。この出力回路42は、低電圧検出回路43を除き出力回路12と同じ構成を有している。
【0059】
低電圧検出回路43は、エミッタ接地された2つのトランジスタ44、45、電源入力端子11cとグランド端子との間に直列接続されてバッテリ電圧VBを分圧する抵抗46と47、および電源入力端子11cとトランジスタ44のコレクタ間に接続された図示極性の定電流回路48から構成されている。トランジスタ44のベースおよびコレクタは。それぞれ抵抗46と47との共通接続点およびトランジスタ45のベースに接続され、トランジスタ45のコレクタが駆動回路35に対する出力端子となっている。
【0060】
この場合、トランジスタ44のオンに必要なベース・エミッタ間電圧をVf、抵抗46、47の抵抗値をそれぞれRc、Rdとすると、これら抵抗値Rc、Rdは、前述した電圧V6を用いて以下の(2)式に示す関係式を満足するように設定される。
【0061】
Vf=V6×Rd/(Rc+Rd) …(2)
バッテリ電圧VBがV6よりも高い場合には、トランジスタ44がオンとなり、定電流回路48からの電流は全てトランジスタ44を介して流れる。この場合、トランジスタ45はオフとなり、駆動回路35はトランジスタ16のベース電流をひくことができず、トランジスタ16はオフ状態となる。
【0062】
一方、バッテリ電圧VBがV6以下の場合には、トランジスタ44がオフとなり、定電流回路48からの電流はトランジスタ45のベース電流となる。このためトランジスタ45がオン状態となり、駆動回路35はCPUからのオンオフ制御信号に従ってトランジスタ16をオンオフ駆動する。
上記構成の出力回路42によっても、第1の実施形態で述べた出力回路12と同じ作用および効果を得ることができる。
【0063】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について、出力回路の電気的構成を示す図6を参照しながら説明する。
自動車用のIC49に内蔵された出力回路50は、第1、第2の実施形態で説明した出力回路12、42とは異なり、Pチャネル型のMOSFET51(主スイッチング素子に相当)とNPN型のバイポーラトランジスタ52(補助スイッチング素子に相当)とが並列接続された上でローサイドスイッチとして用いられている。
【0064】
IC49の電源入力端子49aと49bには、それぞれバッテリ13の正側端子と負側端子が接続され、IC49の出力端子49cとバッテリ13の正側端子との間には、負荷としてのリレーの励磁コイル14が接続されている。IC49の電源入力端子49bと出力端子49cとの間には、MOSFET51のドレイン・ソース間が接続されている。また、これら電源入力端子49bと出力端子49cとの間には、トランジスタ52のエミッタ・コレクタ間が接続され、さらにトランジスタ52のベース・エミッタ間には抵抗53が接続されている。
【0065】
昇圧回路としてのチャージポンプ回路54は、MOSFET51を十分に駆動するための負のゲート・ソース間電圧VGS(電圧VT)を生成するもので、そのチャージポンプ回路54の出力端子とMOSFET51のゲートとの間には駆動回路55(主駆動回路に相当)が接続されている。このチャージポンプ回路54は、前述したチャージポンプ回路18と同様にダイオード、コンデンサおよび制御回路から構成されている。従って、バッテリ電圧VBがV5以下に低下すると、チャージポンプ回路54の昇圧電圧幅が低下したり昇圧動作が停止したりする事情が存在する。
【0066】
低電圧検出回路56は、前述した低電圧検出回路36または43とほぼ同様に構成されており、IC49の電源入力端子49aを介して入力したバッテリ電圧VBがV6以下に低下した場合、バッテリ電圧VBにほぼ等しい電圧(低電圧検出信号に相当)を出力するようになっている。この低電圧検出回路56の出力端子は、駆動回路57と抵抗58とを直列に介してトランジスタ52のベースに接続されている。
【0067】
上記構成を有する出力回路50によっても、バッテリ電圧VBがV4よりも高く設定されたV6以下に低下している期間、低電圧検出回路56がこれを検出してトランジスタ52をオンオフ駆動する。従って、出力回路50は、出力回路12、42と同様に、バッテリ電圧VBがV4よりも低下した場合であっても、出力電圧Voとしてバッテリ電圧VBをほぼそのまま出力することができる。また、MOSFET51やトランジスタ52の素子損失の増加を抑えることができるなど、出力回路12、42とほぼ同様の作用および効果を得ることができる。
【0068】
(第4の実施形態)
次に、上述した第1、第2の実施形態の昇圧回路について、チャージポンプ回路18ではなく昇圧チョッパ型電源回路(以下、チョッパ回路と称す)を採用した第4の実施形態について、そのチョッパ回路の電気的構成を示す図7を参照しながら説明する。
【0069】
チョッパ回路59の電源入力端子59aにはバッテリ電圧VBが印加され、制御端子59bには図示しない制御回路から所定周波数を有する昇圧制御電圧Ecが印加されるようになっている。また、昇圧した電圧Vcは、出力端子59cから出力されるようになっている。
【0070】
電源入力端子59aとグランド端子との間にはコイル60とトランジスタ61のコレクタ・エミッタ間とが直列に接続され、電源入力端子59aと制御端子59bとの間には抵抗62が接続されている。トランジスタ61のベースは制御端子59bに接続され、コレクタはダイオード63を順方向に介して出力端子59cに接続されている。出力端子59cとグランド端子との間にはコンデンサ64が接続されている。
【0071】
上記構成を有するチョッパ回路59において、昇圧制御電圧EcがHレベルになると、トランジスタ61がオンしてコイル60に電流が流れる。その後、昇圧制御電圧EcがLレベルに変化すると、トランジスタ61がオフしてコイル60に流れていた電流がダイオード63を介してコンデンサ64に流れる。この動作を繰り返すことにより、コンデンサ64に昇圧された電圧Vcが生成される。
【0072】
しかし、このチョッパ回路59についても、バッテリ電圧VBが低下するに従って昇圧電圧幅が低下し、MOSFET15(図1、図5参照)の駆動に十分な電圧Vcが得られなくなるという特性を有している。
【0073】
従って、昇圧回路としてチョッパ回路59を採用した出力回路においても、出力回路12、42と同様にトランジスタ16を備えた構成とすることにより、これら出力回路12、42と同様の作用および効果を得ることができる。
【0074】
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に示す各実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように変形または拡張が可能である。
電源はバッテリ13に限られず直流電源であれば良く、負荷はリレーの励磁コイル14に限られずその他の誘導性負荷、抵抗負荷または容量性負荷であっても良い。
【0075】
主スイッチング素子は、MOSFETに限られず、例えばバイポーラトランジスタやIGBTなどのスイッチング素子であっても良い。また、補助スイッチング素子は、バイポーラトランジスタに限られず、例えばFETやIGBTなどのスイッチング素子であっても良い。
第3の実施形態において、昇圧回路としてチャージポンプ回路54に替えてチョッパ型電源回路を採用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す出力回路の電気的構成図
【図2】駆動回路の電気的構成図
【図3】チャージポンプ回路で用いる昇圧制御電圧Ea、Ebの波形図
【図4】(a)トランジスタ16が非動作の場合におけるバッテリ電圧VBに対する出力電圧Vcと出力電圧Voの変化特性を示す図、(b)トランジスタ16を動作させた場合におけるバッテリ電圧VBに対する出力電圧Voの変化特性を示す図
【図5】本発明の第2の実施形態を示す図1相当図
【図6】本発明の第3の実施形態を示す図1相当図
【図7】本発明の第4の実施形態を示すチョッパ回路の電気的構成図
【図8】従来技術を示す図1相当図
【符号の説明】
12、42、50は出力回路、13はバッテリ(電源)、14は励磁コイル(負荷)、15、51はMOSFET(主スイッチング素子)、16、52はバイポーラトランジスタ(補助スイッチング素子)、18、54はチャージポンプ回路(昇圧回路)、19、55は駆動回路(主駆動回路)、35、57は駆動回路(補助駆動回路)、36、43、56は低電圧検出回路、59は昇圧チョッパ型電源回路(昇圧回路)である。
Claims (9)
- 電源と負荷とを接続する電源供給経路に設けられた主スイッチング素子と、前記電源の電圧を入力してその昇圧動作を行い前記主スイッチング素子の駆動に十分な駆動用電圧を生成する昇圧回路と、この生成された駆動用電圧を用いて前記主スイッチング素子を駆動する主駆動回路とを備えた出力回路において、
前記主スイッチング素子に流れる電流をバイパスすべく接続された補助スイッチング素子と、
前記昇圧回路による十分な駆動用電圧の生成が不能となる下限電源電圧よりも前記電源電圧が低い場合に低電圧検出信号を出力する低電圧検出回路と、
この低電圧検出回路が低電圧検出信号を出力している期間、前記補助スイッチング素子を駆動する補助駆動回路とを備えて構成されていることを特徴とする出力回路。 - 前記主スイッチング素子は2つの主端子と1つの制御端子とを備え、その2つの主端子はそれぞれ前記電源と前記負荷に接続されるとともに、前記負荷と接続される主端子と前記制御端子との間に駆動信号が印加されることを特徴とする請求項1記載の出力回路。
- 前記補助スイッチング素子は、前記主スイッチング素子に対して並列接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の出力回路。
- 前記低電圧検出回路は、前記電源電圧が前記下限電源電圧よりも高く設定された判定電圧以下に低下した場合に前記低電圧検出信号を出力するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の出力回路。
- 前記昇圧回路は、チャージポンプ回路またはチョッパ型電源回路であることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の出力回路。
- 前記主スイッチング素子はFETであることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の出力回路。
- 前記補助スイッチング素子はバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の出力回路。
- 前記主スイッチング素子はFETであり、且つ前記補助スイッチング素子はバイポーラトランジスタであることを特徴とする請求項1ないし5の何れかに記載の出力回路。
- 前記主スイッチング素子および前記補助スイッチング素子は、それぞれNチャネル型MOSFETおよびPNP型バイポーラトランジスタであって、前記MOSFETのドレインと前記バイポーラトランジスタのエミッタとが前記電源に接続され、前記MOSFETのソースと前記バイポーラトランジスタのコレクタとが前記負荷に接続されたハイサイドスイッチを形成していることを特徴とする請求項8記載の出力回路。
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