JPH1168358A - 収納フレームのガイドレール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント回路板を縦方向に収納する場合の分
割損による価格高を解消できると共に、信頼性の向上に
も貢献できる収納フレームのガイドレール装置を提供す
る。 【解決手段】 ガイドレール２０を、その係合爪２２
を、左、右側板３、４に設けた係合孔１１に係合するだ
けではなく、ねじ用孔２３に挿入した皿ねじ２５を左、
右側板３、４のねじ孔２６にねじ込んで、左、右側板
３、４の内面に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、収納フレーム構造
において、各種電気・電子機器に組み込まれるプリント
回路板等を収納フレーム内部に案内・保持するガイドレ
ール装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、各種電気・電子機器に組み込まれ
るプリント回路板等を収納する収納フレームとして、例
えば、図４に示すものがある。

【０００３】この収納フレームは、一定の間隔を開けて
設けられた天板１と底板２と左、右側板３、４とで構成
してあり、この収納フレームの後面にはマザーボード５
が配設してある。そして、左、右側板３、４の内面に
は、プリント回路板６を収納フレーム内に案内するため
のガイドレール装置７が設けてある。

【０００４】このガイドレール装置７は、左右一対のガ
イドレール８を備えており、これらのガイドレール８
は、図５の（１）、（２）及び図６に示すように内面側
にガイド溝９を形成したレール本体８Ａを有しており、
このレール本体８Ａの外面には前後に位置させて係合爪
１０が設けてある。

【０００５】そして、ガイドレール８は、その係合爪１
０を、左、右側板３、４に設けた係合孔１１に係合し
て、左、右側板３、４の内面に、水平に且つガイド溝９
を互いに対向させて取り付けてある。

【０００６】そして、プリント回路板６は、その左、右
側縁部を、左右のガイドレール８のガイド溝９に挿入さ
れて押し込まれることにより、収納フレーム内に水平状
態で収納・保持され、プリント回路板６に設けたコネク
タ１２をマザーボード５のコネクタ１３に接続してい
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の収納フレームのガイドレール装置にあっては、
そのガイドレール８がプリント回路板６を水平状態に保
持しているために、このプリント回路板６の重量が、ガ
イドレール８の係合爪１０に対して剪断破壊または係合
爪１０を係合孔１１から外す力となって作用し、輸送中
の振動等によりプリント回路板６が脱落する。

【０００８】以上のことから、プリント回路板６を縦に
した状態で収納フレーム７に収納すべく、図７に示すよ
うに収納フレームの天板１と底板２とにガイドレール８
を、そのガイド溝９を互いに対向させて取り付けたもの
があるが、収納フレームの高さ寸法を低く押える必要が
ある場合、必然的にプリント回路板６の大きさが小さく
なり、結果として、回路を分割することになって、マザ
ーボード５のコネクタ１３を介しての接続ポイントが増
えることになり、信頼性の低下ばかりでなく、価格的に
も分割損が生じることになるという問題点があった。

【０００９】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、プリント回
路板を縦方向に収納する場合の分割損による価格高を解
消できると共に、信頼性の向上にも貢献できる収納フレ
ームのガイドレール装置を提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１の発明に係る収納フレームのガイドレー
ル装置は、プリント回路板を収納フレーム内に案内する
ためのガイドレールを、前記ガイドレールが有する係合
爪を、前記収納フレームの左、右側板に設けた係合孔に
係合すると共に、ねじ部材により前記収納フレームの
左、右側板に取り付けるようにしたことを特徴とする。

【００１１】かかる構成により、ガイドレールは、その
係合爪を、左、右側板に設けた係合孔に係合するだけで
はなく、ねじ部材を左、右側板にねじ込んで、左、右側
板の内面に取り付けられているために、プリント回路板
の重量が、ガイドレールの係合爪に対して剪断破壊また
は係合爪を係合孔から外す力となって作用しても、ガイ
ドレールが左、右側板から外れることがなく、輸送中の
振動等によりプリント回路板が脱落するということがな
くなる。

【００１２】このために、プリント回路板を収納フレー
ム内に水平状態で収納することができるので、高さ寸法
が低い収納フレームにおいても、プリント回路板の面積
を大きくすることができる。これによりプリント回路板
を縦方向に収納する場合の分割損による価格高を解消で
きると共に、信頼性の向上にも貢献できる。

【００１３】また、上記の目的を達成するために、請求
項２の発明に係る収納フレームのガイドレール装置は、
請求項１に記載の収納フレームのガイドレール装置にお
いて、前記ガイドレールを、内面側にガイド溝を形成し
たレール本体の外面に位置させて係合爪を設け、前記レ
ール本体に、前記ガイド溝から前記レール本体の外面に
抜けるねじ用孔を形成して構成し、前記ガイドレール
を、前記係合爪を、前記左、右側板に設けた前記係合孔
に係合すると共に、前記ねじ用孔に挿入したねじ部材を
前記左、右側板にねじ込んで、前記左、右側板の内面
に、水平に且つ前記ガイド溝を互いに対向させて取り付
けた。

【００１４】かかる構成により、上記した請求項１の発
明の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりか、ガ
イドレールが収納フレームの左、右側板の内面に確実に
固定されることになり、プリント回路板を横方向に収納
した時の脱落の問題を解決することが可能になり、これ
により、高さ寸法の低い収納フレームにおいて、効率よ
く、プリント回路板を収納することができる。

【００１５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。

【００１６】図１は本発明に係るガイドレール装置を備
えた収納フレームの斜視図、図２の（１）は同ガイドレ
ール装置のガイドレールの平面図、図２の（２）は同ガ
イドレールの側面図、図３は同ガイドレール装置の一部
省略した断面図である。

【００１７】収納フレームＦは、一定の間隔を開けて設
けられた天板１と底板２と左、右側板３、４とで構成し
てあり、この収納フレームＦの後面にはマザーボード５
が配設してある。そして、左、右側板３、４の内面に
は、プリント回路板６を収納フレームＦ内に案内・保持
するためのガイドレール装置Ｇが設けてある。

【００１８】このガイドレール装置Ｇは左右一対のガイ
ドレール２０を備えており、これらのガイドレール２０
は、図２の（１）、（２）及び図３に示すように内面２
０ａ側にガイド溝２１を形成したレール本体２０Ａを有
しており、このレール本体２０Ａの外面２０ｂには前後
に位置させて係合爪２２が設けてある。また、レール本
体２０Ａには前後に位置させて、ガイド溝２１からレー
ル本体２０Ａの外面２０ｂに抜けるねじ用孔２３が形成
してある。

【００１９】すなわち、ねじ用孔２３はガイド溝２１の
底面部２１ａに形成してあり、ねじ用孔２３の上部は漏
斗状に成してあり、ガイド溝２１の両側壁面部２１ｂ、
２１ｃには、ねじ用孔２３の漏斗状の上部に連なる凹み
部２４が形成してある。

【００２０】そして、ガイドレール２０は、その係合爪
２２を、左、右側板３、４に設けた係合孔１１に係合す
ると共に、ねじ用孔２３に挿入したねじ部材である皿ね
じ２５を左、右側板３、４のねじ孔２６にねじ込んで、
左、右側板３、４の内面に、水平に且つガイド溝２１を
互いに対向させて取り付けてある。

【００２１】そして、プリント回路板６は、その左、右
側縁部を、左右のガイドレール２０のガイド溝２１に挿
入されて押し込まれることにより、収納フレームＦ内に
水平状態で収納・保持され、プリント回路板６に設けた
コネクタ１２をマザーボード５のコネクタ１３に電気的
に接続されている。

【００２２】上記のように、ガイドレール２０は、その
係合爪２２を、左、右側板３、４に設けた係合孔１１に
係合するだけではなく、ねじ用孔２３に挿入した皿ねじ
２５を左、右側板３、４のねじ孔２６にねじ込んで、
左、右側板３、４の内面に取り付けられているために、
プリント回路板６の重量が、ガイドレール２０の係合爪
２２に対して剪断破壊または係合爪２２を係合孔１１か
ら外す力となって作用しても、ガイドレール２０が左、
右側板３、４から外れることがない。このために、輸送
中の振動等によりプリント回路板６が脱落するというこ
とがなくなる。

【００２３】このために、プリント回路板６を収納フレ
ームＦ内に水平状態で収納することができるので、高さ
寸法が低い収納フレームＦにおいても、プリント回路板
６の面積を大きくすることができる。これにより、プリ
ント回路板６を縦方向に収納（実装）する場合の分割損
による価格高を解消できると共に、信頼性の向上にも貢
献できる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の発明に
係る収納フレームのガイドレール装置によれば、ガイド
レールは、その係合爪を、左、右側板に設けた係合孔に
係合するだけではなく、ねじ部材を左、右側板にねじ込
んで、左、右側板の内面に取り付けられているために、
プリント回路板の重量が、ガイドレールの係合爪に対し
て剪断破壊または係合爪を係合孔から外す力となって作
用しても、ガイドレールが左、右側板から外れることが
なく、輸送中の振動等によりプリント回路板が脱落する
ということがなくなる。

【００２５】このために、プリント回路板を収納フレー
ム内に水平状態で収納することができるので、高さ寸法
が低い収納フレームにおいても、プリント回路板の面積
を大きくすることができる。これにより、プリント回路
板を縦方向に収納する場合の分割損による価格高を解消
できると共に、信頼性の向上にも貢献できる。

【００２６】また、請求項２の発明に係る収納フレーム
のガイドレール装置によれば、上記した請求項１の発明
の作用効果と同様な作用効果を奏し得るばかりかガイド
レールが、収納フレームの左、右側板の内面に確実に固
定されることになり、プリント回路板を横方向に収納し
た時の脱落の問題を解決することが可能になり、これに
より、高さ寸法の低い収納フレームにおいて、効率よ
く、プリント回路板を収納することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るガイドレール装置を備えた収納フ
レームの斜視図である。

【図２】（１）は同ガイドレール装置のガイドレールの
平面図である。（２）は同ガイドレールの側面図であ
る。

【図３】同ガイドレール装置の一部省略した断面図であ
る。

【図４】従来のガイドレール装置を備えた横型の収納フ
レームの斜視図である。

【図５】（１）は同ガイドレール装置のガイドレールの
平面図である。（２）は同ガイドレールの側面図であ
る。

【図６】同ガイドレール装置の一部省略した断面図であ
る。

【図７】従来のガイドレール装置を備えた縦型の収納フ
レームの斜視図である。

【符号の説明】

１ 天板 ２ 底板 ３ 左側板 ４ 右側板 １１ 係合孔 ２０ ガイドレール ２２ 係合爪 ２３ ねじ用孔 ２５ 皿ねじ（ねじ部材） ２６ ねじ孔 Ｆ 収納フレーム Ｇ ガイドレール装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プリント回路板を収納フレーム内に案内
   するためのガイドレールを、前記ガイドレールが有する
   係合爪を、前記収納フレームの左、右側板に設けた係合
   孔に係合すると共に、ねじ部材により前記収納フレーム
   の左、右側板に取り付けるようにしたことを特徴とする
   収納フレームのガイドレール装置。
2. 【請求項２】 前記ガイドレールを、内面側にガイド溝
   を形成したレール本体の外面に位置させて係合爪を設
   け、前記レール本体に、前記ガイド溝から前記レール本
   体の外面に抜けるねじ用孔を形成して構成し、 前記ガイドレールを、前記係合爪を、前記左、右側板に
   設けた前記係合孔に係合すると共に、前記ねじ用孔に挿
   入したねじ部材を前記左、右側板にねじ込んで、前記
   左、右側板の内面に、水平に且つ前記ガイド溝を互いに
   対向させて取り付けた請求項１に記載の収納フレームの
   ガイドレール装置。