JPH1168345A - 屋外装置の密閉筐体 - Google Patents

屋外装置の密閉筐体

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Publication number
JPH1168345A
JPH1168345A JP23035497A JP23035497A JPH1168345A JP H1168345 A JPH1168345 A JP H1168345A JP 23035497 A JP23035497 A JP 23035497A JP 23035497 A JP23035497 A JP 23035497A JP H1168345 A JPH1168345 A JP H1168345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enclosure
heat
housing
frp
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP23035497A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Watabe
晋二 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Communication Equipment Co Ltd
Original Assignee
Toyo Communication Equipment Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Communication Equipment Co Ltd filed Critical Toyo Communication Equipment Co Ltd
Priority to JP23035497A priority Critical patent/JPH1168345A/ja
Publication of JPH1168345A publication Critical patent/JPH1168345A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量且つ耐食性に優れるというFRP製筐体
の利点と、十分な放熱性とを兼ね備えた屋外装置の密閉
筐体を提供する。 【解決手段】 FRPで形成された筐体壁2aの一部に
放熱窓7を形成するとともに、放熱窓7をアルミ板など
熱伝導性に優れた放熱板8で閉塞し、かつ放熱板8の周
縁部8aを筐体壁2a内に埋設した。筐体1内に収容し
た電源トランスなど熱源9を作動させると、熱源9の発
熱により筐体1内に熱がこもり始めるが、筐体1内の加
熱された雰囲気が放熱板8に接触することにより、放熱
板8を通して外部に放熱されるため、FRPで形成され
た筐体本体2や扉3を変形させたり、筐体1内に収容し
た熱源9その他の要素を損傷させたりする程の高温状態
になるのを防止できる。また、放熱板8の周縁部8aが
筐体壁を構成するFRPによって完全にシールドされて
いるので、筐体1の内部に雨水や粉塵などが進入するの
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は屋外装置の密閉筐体
に関し、特に軽量で耐食性の高い繊維強化プラスチック
(FRP:Fiber Reinforced Plastic)製の密閉筐体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、電源その他の発熱源を内蔵
した屋外装置の筐体には金属筐体が使用されている。し
かし、金属筐体を使用したことにより屋外装置の重量が
重くなるため、設置時の作業性が悪いという問題や、高
強度の設置台を設けなければならないといった問題があ
り、金属筐体に代わるより軽い筐体が求められてきた。
また、金属筐体は塩害地やイオウ源に近い地域に設置す
ると金属腐食を生じる。そのため筐体表面への塗装が必
須であり、また定期的に塗装の塗り替えを行うなどのメ
ンテナンスが欠かせないため、維持に手間がかかり費用
もかさむという問題があった。そこで、これまで主に屋
内装置の筐体材料として使用されてきたFRPを屋外装
置の筐体に使用することが望まれていた。FRPはボー
トやブイに用いられているように塩害に強く、また温泉
地などイオウ濃度の高い環境下においても十分な耐食性
を有している。しかも、樹脂であるから金属に比べて格
段に軽量である。また、樹脂を紫外線から保護する種々
のコーティングが開発されており、日光に曝される環境
下においても実用の域に達している。この種のコーティ
ング材料は耐食性も高いため、塗装の塗り替えの必要が
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、FR
P製筐体は、金属筐体と比較して軽量であり且つ耐食性
に優れ、しかも塗装の塗り替えの必要がないなど種々の
利点を有している。しかし、FRP製筐体は放熱性が悪
いため、熱源を内蔵した装置の筐体には適していない。
屋内装置の筐体であれば筐体壁に通気孔を設けて熱を逃
がすことができるが、屋外装置の筐体に通気孔を設ける
と防水性等が無くなるため、防水対策等が必要ない極限
られた環境下でしか使用できない。そのため、電源トラ
ンスなど熱源となる要素を備えた屋外装置においては、
さほど熱を発しない要素をFRP製筐体内に収容し、熱
源となる要素はFRP製筐体の外に別途設けた金属筐体
内に収容するといった対策が必要であった。本発明は上
記事情の下に創案されたものであり、その目的は、金属
筐体と比較して遥かに軽量且つ耐食性に優れるというF
RP製筐体の利点と、十分な放熱性とを兼ね備えた屋外
装置の密閉筐体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明に係る密閉筐体は、FRPで
形成された筐体壁の一部に放熱窓を形成するとともに、
該放熱窓をアルミ板など熱伝導性に優れた放熱板で閉塞
したことを特徴としている。上記のように構成された請
求項1に記載の密閉筐体によれば、筐体内に収容した熱
源となる要素により筐体内部が加熱されてもその熱が放
熱板を通して筐体外部に放熱されるので、筐体内が高温
状態になるのを防止でき、FRPで形成された筐体壁及
び筐体内部の要素を保護することができる。また、請求
項2に記載の発明は、請求項1の密閉筐体において、前
記放熱板の周縁部を前記筐体壁内に埋設したことを特徴
としている。上記のように構成された請求項2に記載の
密閉筐体によれば、放熱板の周縁部が筐体壁を構成する
FRPによって完全にシールドされるので、密閉筐体の
気密性を高め、筐体内部に雨水や粉塵などが進入するの
を防止できる。また、請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の密閉筐体において、前記放熱板の断面
形状が屈曲した形状になっていることを特徴としてい
る。上記のように構成された請求項3に記載の密閉筐体
によれば、放熱板の表面積が大きくなり、放熱板が筐体
内及び筐体外の雰囲気と接触する面積が増大するので、
筐体内の熱を放熱板を通して効率良く筐体外部に放熱す
ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示した実施の形
態により本発明の詳細を説明する。図1(a)は本発明
に関わる屋外装置の密閉筐体の実施の形態の一例を示す
正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、図2は図1
(c)のI−I断面図である。図示するように、密閉筐
体1は全体的に矩形状に形成されたFRP製の筐体本体
2の正面部にFRP製の扉3を、背面部に放熱部4を設
けてなる。扉3は、筐体本体2に対し前後方向に水平回
動可能に右端がヒンジ5、5で連結されている。扉3の
左端部にはロック式取手6が設けられており、この取っ
手に手を掛けて扉3を開閉できるようになっている。扉
3の周縁部と筐体本体2の内周部との間には図示しない
パッキングが設けられており、扉3を閉じると密閉筐体
1内が気密に保持されるようになっている。放熱部4
は、筐体本体2の背面壁2aに矩形状の放熱窓7を開口
するとともに、その放熱窓7を矩形状のアルミ板からな
る放熱板8で閉塞してなる。放熱板8の周縁部8aは、
図2に示すように背面壁2aの肉厚内に埋め込まれてい
る。なお、放熱板8の周縁部8aを筐体壁内に埋設する
技術については、周知のFTP加工技術に含まれるので
説明を省略する。
【0006】次に、実施の形態の作用、効果について説
明する。本実施の形態の構成によれば、密閉筐体1の扉
3を閉じた状態で、筐体1内に収容した電源トランスな
ど熱源9を作動させると、密閉筐体1の大部分は熱伝導
性の悪いFRPで形成されているため、熱源9の発熱に
より筐体1内に熱がこもり始める。しかし、筐体1内の
加熱された雰囲気が筐体壁の一部を構成する放熱板8に
接触することにより、筐体1内の熱が放熱板8を通して
筐体1の外部に放熱されるため、FRPで形成された筐
体本体2や扉3を変形させたり、筐体1内に収容した熱
源9その他の要素を損傷させたりする程の高温状態にな
るのを防止できる。また、放熱板8に熱伝導性の高い金
属材料であるアルミ板を使用しているため、筐体1内の
熱を放熱板8を通して筐体1の外部に効率良く放熱でき
る。また、アルミ板は比較的錆びにくく、耐食性に優れ
ているので塗装の必要がない。また、放熱板8の周縁部
8aが筐体壁を構成するFRPによって完全にシールド
されているので、筐体壁の一部に放熱窓7を設けたこと
によって気密性が低下することはなく、筐体1の内部に
雨水や粉塵などが進入するのを防止できる。
【0007】なお、上記実施の形態では放熱板8が密閉
筐体1の背面に設けられているが、加熱された雰囲気は
上方へ移動するので、密閉筐体1の上面部に配置するの
が望ましい。ただし、密閉筐体1の上面部では放熱に必
要な面積を確保できない場合や、外観上或いは設置環境
等の理由により上面部に放熱板8を設けることができな
い場合は、上記の例のように背面部に設けても、側面部
や前面部に設けてもよい。また、放熱板8を密閉筐体1
の複数箇所に設けてもよい。
【0008】また、上記実施の形態では放熱板8として
平板状のものを使用しているが、これに限らず、例えば
図4(a)、(b)に示すように波状に屈曲した形状の
ものを使用してもよい。このように波状に屈曲した放熱
板8を使用することにより、放熱板8の表面積が大きく
なり、放熱板8が筐体内及び筐体外の雰囲気と接触する
面積が増大するので、平板状の放熱板を使用した場合よ
りも放熱効果を高めることができる。また、放熱板8が
波状に屈曲していることにより、温度変化により放熱板
8が膨張或いは収縮したときに筐体壁との接合部(埋設
部)にかかる力を吸収できるので、放熱板8と筐体壁と
の接合状態を長期にわたって良好に保つことができる。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下のような優れた効果を発揮できる。請求項1に記載の
発明によれば、密閉筐体の筐体壁をFRPで形成したこ
とにより軽量化し且つ耐食性を向上でき、筐体壁の一部
に放熱板を設けて密閉筐体内の熱を外部に放熱させるよ
うにしたことにより、FRPで形成された筐体壁が変形
したり、筐体内に収容した熱源その他の要素が損傷した
りするのを防止できる。また、請求項2に記載の発明に
よれば、請求項1において、放熱板の周縁部を筐体壁内
に埋設したことにより、放熱板の周縁部が筐体壁を構成
するFRPによって完全にシールドされるので、密閉筐
体の気密性が確保され、筐体内部に雨水や粉塵などが進
入するのを防止できる。また、請求項3に記載の発明に
よれば、請求項1又は2において、放熱板の断面形状を
屈曲した形状としたことにより、放熱板の表面積を大き
くすることができるので、筐体内の熱を放熱板を通して
より効率良く筐体外部に放熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明に関わる屋外装置の密閉筐体の
実施の形態の一例を示す正面図、(b)は側面図、
(c)は背面図である。
【図2】図1(c)のI−I断面図である。
【図3】図1の密閉筐体内に熱源となる要素を収容して
なる屋外装置の概略断面図である。
【図4】(a)、(b)は別の実施の形態を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1 密閉筐体、2 筐体本体、3 扉、4 放熱部、5
ヒンジ、6 ロック式取手、2a 背面壁、7 放熱
窓、8 放熱板、8a 周縁部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化プラスチックで形成された筐体
    壁の一部に放熱窓を形成するとともに該放熱窓を放熱板
    で閉塞したことを特徴とする屋外装置の密閉筐体。
  2. 【請求項2】 前記放熱板の周縁部を前記筐体壁内に埋
    設したことを特徴とする請求項1に記載の屋外装置の密
    閉筐体。
  3. 【請求項3】 前記放熱板はその断面形状が屈曲した形
    状になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の屋外装置の密閉筐体。
JP23035497A 1997-08-12 1997-08-12 屋外装置の密閉筐体 Pending JPH1168345A (ja)

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JP23035497A JPH1168345A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 屋外装置の密閉筐体

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JP23035497A Pending JPH1168345A (ja) 1997-08-12 1997-08-12 屋外装置の密閉筐体

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011077805A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Enegate:Kk 架空支持線への屋外用機器取付構体
JP2015131701A (ja) * 2014-01-10 2015-07-23 株式会社Ihi デッキクレーン
WO2016147226A1 (ja) * 2015-03-19 2016-09-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 筐体、蛍光体ホイール装置、投影装置
JP2019134084A (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 矢崎総業株式会社 樹脂ケースのカバー、及び、箱状体

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JPWO2016147226A1 (ja) * 2015-03-19 2018-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 筐体、蛍光体ホイール装置、投影装置
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