JP2007097296A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
小型化が可能で、コストを低減でき、また、比較的容易にメンテナンスできる屋外設置に適した冷却効果の優れた電源装置を提供すること。
【解決手段】
電子部品が搭載されているプリント基板を収納する電源ケースと、その電源ケースの開口部を密閉するように防水用パッキングを介して取り付けられ、電源カバーとして作用する冷却用フィンを備え、前記プリント基板は前記冷却用フィンと一緒に前記電源ケースに対して着脱できるように前記冷却用フィンに取り付けられていることを特徴とする電源装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源装置の構造、特に風雨に曝されるなど劣悪な環境で用いるのに適した電源装置に関する。
通信設備などにあっては電源装置を分散して屋外に設置するものもある。また、太陽光発電設備にあっても太陽電池にて発電された直流電力を交流電力に変換するインバータ装置などからなる電源装置を屋外に設置する場合がある。これら屋外に設置される電源装置は風雨に曝される劣悪な環境で用いられるので、防水対策が完全に行われていなければならず、また、夏季には特に温度上昇が厳しいことから冷却対策も十分に施されていなければならない。このような屋外設置用の電源装置は完全に密閉されていなければ、防水対策が完全とは言えないので、電源ボックスは密閉されている(例えば、特許文献1参照)。
したがって、前掲の特許文献1で開示された電源装置は電源部を収納する電源ケースと電源カバーとで密閉される電源ボックスを備えている。そして、このような密閉型の電源ボックスにあっては、外部から冷却風を電源ボックスに取り入れ、熱せられた空気を排気する強制冷却機構を採用することができないので、電源ケースそのものの冷却効果を向上させなければならず、電源ケースの一部分を冷却フィン部としている。そして、その冷却フィン部に電源部を配置し、その後に電源カバーで電源ケースを密閉するようになっている。
特開2001−286013公報
しかし、前掲のような電源装置にあっては、電源ケースそのものの一部分に冷却フィン部を形成しなければならないので、電源ケースの製作が複雑になり、コストが高くなる。また、電源ケースの冷却フィン部に対して電源部を最適に配置しなければならず、設計の余裕度が厳しくなるという問題もある。さらに、電源部全体が電源ケース内に固定されているので、メンテナンスも容易であるとは言えない。このような問題点を解決するために、熱交換器などを用いて冷却効果を向上させることが考えられるが、価格が大幅に高くなること、及び電源装置が大型化するなどの問題が生じ、別途、熱交換器などを用いることは得策でない場合が多い。
したがって、本発明は前述の問題点を解決し、電源装置の小型化が可能で、コストを低減でき、また、設計の余裕度が高く、比較的容易にメンテナンスできる屋外設置に適した冷却効果の優れた電源装置を提供することを主目的としている。
前述のような問題を解決するため、第1の発明は、電子部品が搭載されているプリント基板を収納する電源ケースと、その電源ケースの開口部を密閉するように防水用パッキングを介して取り付けられ、電源カバーとして作用する冷却用フィンを備え、前記プリント基板は前記冷却用フィンと一緒に前記電源ケースに対して着脱できるように前記冷却用フィンに取り付けられていることを特徴とする電源装置を提供する。
第2の発明は、前記第1の発明において、前記電源ケースは前記開口部の周囲に複数の過圧縮防止用突起部を備え、これら過圧縮防止用突起部は前記防水用パッキングの厚みよりも小さな高さを有すると共に、取付け用小孔を備え、前記防水用パッキングは前記過圧縮防止用突起部に対応する箇所に取付け用孔を有することを特徴とする電源装置を提供する。
第3の発明は、前記第1の発明又は前記第2の発明において、前記電源ケースの内面に輻射熱を吸収し易い被膜が形成、又は前記電源ケースの外面と内面とに同色の被膜が形成されていることを特徴とする電源装置を提供する。
第4の発明は、前記第1の発明ないし前記第3の発明のいずれかにおいて、前記電源ケースの外面が赤外線反射型の塗膜で覆われ、さらにその上に所望の色彩を呈する赤外線透過型の塗膜が形成されていることを特徴とする電源装置を提供する。
第5の発明は、前記第1の発明ないし前記第4の発明のいずれかにおいて、前記冷却用フィンは互いに並行に延びるフィン片を有し、前記電源ケースは、前記フィン片の延びる方向の両端に、前記電源ケースを固定部材に取り付けるための取付け用金具を備えていることを特徴とする電源装置を提供する。
第6の発明は、前記第1の発明ないし前記第5の発明のいずれかにおいて、太陽光遮蔽部材がスペーサ部材を介して前記電源ケースに固定されていることを特徴とする電源装置を提供する。
前記第1の発明によれば、電子部品の搭載されているプリント基板が取り付けられた冷却用フィンで電源ケースの開口部を密閉しているので、専用の電源カバー(蓋)が不要であり、電源ケースに冷却フィン部を設ける必要もないので、電源装置のコストダウンが図れると共に、プリント基板を冷却用フィンに取り付けているので、プリント基板全体の冷却効果、設計の裕度に優れている。また、蓋として作用する冷却用フィンを取り外すときに一緒にプリント基板も電源ケースから取り出せるので、メンテナンスが容易となる。
前記第2の発明によれば、前記第1の発明が奏する効果に加えて、冷却用フィンを電源ケースに取り付けるときに、過圧縮防止用突起部によって防水用パッキングに加圧力をかけ過ぎる、つまり過圧縮することがないので、防水用パッキングの良好な防水作用を長期に渡って保持することができ、また、防水効果を高めることができる。
前記第3の発明によれば、前記第1の発明及び前記第2の発明が奏する効果に加えて、電源ケース内の冷却能力をより一層向上させることができるという効果を奏する。
前記第4の発明によれば、前記第1の発明ないし前記第3の発明が奏する効果に加えて、電源ケースを所望の意匠を施しながら電源ケース内の冷却能力をより一層向上させることができるという効果を奏する。
前記第5の発明によれば、前記第1の発明ないし前記第4の発明が奏する効果に加えて、この電源装置をコンクリートポール又は鋼鉄製ポール、あるいは固定の壁面などに容易に取り付けることができ、また、メンテナンス時に冷却用フィンに雨水や露などの水が溜まることがないので、メンテナンスを安全かつ容易に行うことができる。
前記第6の発明によれば、前記第1の発明ないし前記第5の発明が奏する効果に加えて、電源装置の冷却能力をより一層向上させることができるという効果を奏する。
[実施形態1]
図1ないし図4によって本発明に係る電源装置の実施形態1について説明する。図1はこの電源装置100の組み立て前の状態及び組み立てを説明するための図、図2は電源ケースの一部分を拡大して示す図、図3は防水用パンキングと過圧縮防止用突起との関係などを説明するための図、図4は取付け用金具を備えている電源装置の外観を示す図である。電源ケース1はステンレススチール製又はアルミニウム合金製などの軽量で錆び難く、かつ熱伝導性の良好な金属材料からなる直方体状のものであり、設置されたときに設置側で裏面となる面2には矩形状の開口部3が形成されている。電源ケース1は開口部3が形成されている面2を除いて他の面は全て閉じられている。しかし、実際の電源ケース1にあっては、面2以外の他の面、例えば設置したときに下面となる面にも図示しない入力端子と出力端子の導出口、スイッチや運転状態を示すランプなどを取り付けるための開口が形成されており、これら導出口又は開口は不図示のパッキング、及び入力端子と出力端子、前記スイッチ、ランプなどによって密閉される。これら導出口又は開口、スイッチやランプなどについては図示していない。
面2における開口部3の周りの各辺には、所定の間隔で過圧縮防止用突起部4A〜4Lなどが形成されている。一部分の過圧縮防止用突起部は図示されていない。これら過圧縮防止用突起部4A〜4L他は全て同じ構成であり、所定の高さを有すると共に、図2に示すように面2に対して垂直となる雌ねじ孔又はリベット孔のような取付け用小孔F1を有する。また、面2における開口部3の周りの辺における四隅には、所定の長さを有するボスのような取付け用部材5A〜5Dが面2に対してほぼ垂直になるように植設されている。取付け用部材5A〜5Dはすべて同一構造であり、その長さ方向に延びる雌ねじ孔又はリベット孔のような取付け用孔F2を備える。これら過圧縮防止用突起部4A〜4L他、及び取付け用部材5A〜5Dの作用については後述する。
これら部材を備える電源ケース1の面2に、合成ゴム又は弾性に優れた樹脂のような弾性材料からなる防水用パッキング6が配設される。この防水用パッキング6は開口部2と同等程度の大きさの開口6Aを有し、面2からはみ出さない程度の外形をもつのが好ましい。防水用パッキング6は、過圧縮防止用突起部4A〜4L他の互いに隣り合うもの同士の間隔とほぼ等しく、かつ過圧縮防止用突起部4A〜4L他の位置に相当する位置に、過圧縮防止用突起部4A〜4L他の外径にほぼ等しい直径をもつ貫通孔6Hを有する。これら貫通孔6Hに過圧縮防止用突起部4A〜4L他が納められるように、防水用パッキング6は面2上に配置される。加圧力が加わらない状態では防水用パッキング6は、図3(A)に示すように、過圧縮防止用突起部4A〜4Lの高さhよりも大きな厚みHを有する。
防水用パッキング6を挟んで、電源ケース1の面2に冷却用フィン7が位置合わせして配置される。冷却用フィン7は、アルミニウム又はアルミニウム合金製のベース部7Aとその外面から一定間隔で延びる複数のフィン片7Bとからなる一般的な冷却部を備えるものであるが、電源ケース1の面2に備えられた過圧縮防止用突起部4A〜4L他に相当する位置に、図3(B)に示すように小孔7Hを有する。これら小孔7Hを通して雄ねじ又はリベットのような締結金具8を、相当する過圧縮防止用突起部4A〜4L他の取付け用小孔F1に螺合して、又は打ち込んで、冷却用フィン7を過圧縮防止用突起部4A〜4L他に固定する。このとき、冷却用フィン7のベース部7Aの下面7Cが過圧縮防止用突起部4A〜4L他の頂面に当接するまで、締結金具8を取付け用小孔F1に螺合するか又は打ち込む。
このようにすることによって、防水用パッキング6は過圧縮防止用突起部4A〜4L他の高さhに圧縮される。したがって、防水用パッキング6は均一の厚みに圧縮され、部分的に過圧縮されて薄い箇所と厚い箇所が生ずることがなく、均一に所定の厚みhになるので、防水効果に優れると共に、過圧縮されることがない。したがって、防水用パッキング6の良好な防水性能を長期間保持することができる。過圧縮防止用突起部4A〜4L他は、その他に防水用パッキング6の位置決め、位置ずれ防止の働きも行う。冷却用フィン7が電源カバー(蓋)の役割を行うので、別途に電源カバーを用意して取り付ける手間を省略することができる。なお、必要に応じて防水用パッキング6の両面に接着剤などを塗布しておくことによって、より水密性を向上させ、電源ケース内への湿気の浸入を防止することもできる。ここで、冷却用フィン7のフィン片7Bはこの電源装置が設置されるときに、図示の方向、つまり天地方向に長くなるように延びているので、雨露が冷却用フィン7に留まることが無く、メンテナンス時に雨露の雫などが電源ケース1内に入り込むことがないのでメンテナンスの信頼度が向上する。
冷却用フィン7の内面、つまりフィン片7Bの延びる方向とは反対面に、取付け金具9が冷却用フィン7の四隅近傍に固定されている。これら取付け金具9によってプリント基板10が冷却用フィン7に取り付けられる。取付け金具9は、プリント基板10の熱を冷却用フィン7に良好に伝達する金属材料からなる。プリント基板10には、図示していないIGBT又はFETなどのような発熱の大きな半導体素子、抵抗器など、この電源回路を構成するすべての電子部品が搭載されている。それらの一部分の電子部品、特に発熱量の大きな前記半導体素子は熱伝導性の比較的良好な電気絶縁シートを介して冷却用フィン7の内面に当接、又は図示しない別の冷却用部材を介して冷却用フィン7の内面に当接していても勿論よい。ここで、プリント基板10は電源ケース1の開口3よりも小さな面積のものに選定されており、開口3を通して電源ケース1内へ収納したり、又は取り出しが容易にできるようになっている。
なお、前述したようにプリント基板10に全ての電子部品が搭載され、電源回路構成しても勿論良いが、例えば、必要に応じて発熱の小さな制御回路を構成する電子部品を搭載してなる不図示の制御回路用プリント基板が電源ケース1側に固定されていても良い。この場合には、不図示のコネクタによって双方プリント基板の回路を容易に接続、又は切り離しすることができる。また、図示しないコネクタによって入力端子、出力端子にそれぞれ接続される不図示の入力導線、出力導線とプリント回路基板10に構成されている電源回路とを接続又は切り離しをしても勿論よい。したがって、メンテナンス時には冷却用フィン7の取り外しと一緒にプリント回路基板10を電源ケース1内から取り出すことができるので、メンテナンスが容易であり、また、新たなプリント回路基板に交換する場合にも短時間で容易に行うことができる。
更に、図4に示すように取付け用部材5Aと5Bとには第1の取付け片11が雄ねじ又はリベットのような締結金具12によって固定されている。また、取付け用部材5Cと5Dとには第2の取付け片13が雄ねじ又はリベットのような締結金具14によって固定されている。そして、第1の取付け片11には雄ねじ又はリベットのような締結金具15によって第1の取付け用金具16が固定され、第2の取付け片13には雄ねじ又はリベットのような締結金具17によって第2の取付け用金具18が固定されている。取付け用金具16は、締結金具15によって第1の取付け片11に固定される固定部16Aと固定部16Aから延びて不図示のコンクリートポール又は鋼鉄製ポールなどのような固定部材を締め付ける締め付けベルト部16Bとからなる。第2の取付け用金具18も第1の取付け用金具16と同一の構造であり、固定部18Aと締め付けベルト部18Bとからなる。つまり、取付け用部材5A〜5Dと第1、第2の取付け片11、13と第1、第2の取付け用金具16、18と締結金具15、17とはこの防水型の電源装置100を屋外の固定部材に取り付けるための取付け部材を構成することになる。ただし、この取付け部材はあくまで一例であり、この防水型の電源装置100の設置構造によってはこのような取付け部材は必ずしも必要とされず、例えば壁などに設置する場合には設置構造に適した別の取付け部材が必要とされる。
この実施形態1の電源装置100にあっては、電源ケース1がステンレススチール又はアルミニウムなどの金属材料からなると共に、蓋となる電源カバーが冷却用フィン7で構成されているので、優れた冷却性能を有するが、直射日光を受けることが多いので、特に夏季など気温の高い時期にはより一層高い冷却性能が望まれる。電源ケース1がステンレススチール又はアルミニウム材料からなる場合には、その表面が平坦、好ましくは鏡面に近い状態であれば太陽光に含まれる赤外線を反射する割合、つまり反射率が高いので、太陽光による熱の影響を比較的小さくできる。したがって、この場合には必ずしも電源ケース1の外面に太陽光を反射する反射膜を形成する必要は無いが、この電源装置100は屋外に設置される場合が多いので、意匠性を要求されることもあり、電源ケース1の外面を所望の色彩を呈する被膜で覆いたい場合がある。この場合には、所望の色彩を呈する顔料を含有する塗料を電源ケース1の外面に塗布することが多いが、一般的な塗料では太陽光、特に赤外線を吸収するために電源ケース1の放熱効果が低下する。したがって、この電源装置100では太陽光に含まれる赤外線の中で発熱に寄与する近赤外線、例えば700〜2000nmの範囲の波長を有する赤外線の多くを吸収せずに透過する顔料を樹脂成分に含有してなる塗料を電源ケース1の外面に塗布する。
ステンレススチール又はアルミニウム材料の電源ケース1の外面1Aは予め鏡面に近い平坦な面に仕上げられている。この上に、図5に示すように、近赤外線の吸収率が小さく、近赤外線の多くを透過し、所望の色を呈する顔料、例えば酸化鉄顔料又は酸化チタン顔料などの無機顔料や、ある有機顔料などを樹脂成分に混練してなる赤外線透過型の塗料を塗布し、所望の膜厚の塗膜20を形成する。この赤外線透過型の塗料ではカーボンブラックを最小限又はゼロに抑えることが望ましい。この赤外線透過型の塗膜20は、図5の矢印Fで示すように、太陽光中の近赤外線の多くを透過させ、電源ケース1の外面1Aで反射させ、赤外線透過型の塗膜20を通して空中に放出することによって、太陽光によって受ける熱的影響を最小限に抑制することができる。この場合、図示しないが、放熱効果を高めるという面から電源ケース1の内面1Bはざらざらで凹凸のある面であることが好ましく、あるいは電源ケース内の輻射熱を反射せずに吸収するように黒色系統の塗料が塗布されているのが好ましい。
また、コストの関係などから電源ケース1が鉄板などからなる場合には、風雨の影響及び太陽光の熱的影響を最小限に止めるために、図6の矢印Fで示すように、太陽光に含まれる赤外線の中で発熱に寄与する近赤外線の多くを反射する赤外線反射型の塗膜21で電源ケース1の外面を覆うことが好ましい。その赤外線反射型の塗膜21を形成する塗料は、近赤外線を効率よく反射する酸化鉄顔料又は酸化チタン顔料などを樹脂成分に混練してなる耐候性に優れた塗料が好ましく、乾燥した塗膜の状態では白色又は白色系であることが望ましい。近赤外線の反射率を低下させないために顔料としてカーボンブラックの含有量をゼロにするのが好ましい。また前述したように、意匠性が要求される場合には、図6に示すように、前述した赤外線反射型の塗膜21上に前述の所望の着色を呈する赤外線透過型の塗膜20を形成することが好ましい。この赤外線透過型の塗膜20については前述したものと同じであるので、説明を省略する。したがって、電源ケース1が近赤外線を反射し難い鉄材料からなる場合であっても、太陽光中の近赤外線は、図6の矢印Fで示すように、赤外線透過型の塗膜20を透過して、赤外線反射型の塗膜21の外面21A上に至り、その外面21Aで反射し、赤外線透過型の塗膜20を再び通って空中に放出される。このような塗膜層を有する電源装置にあっては、所望の意匠を満足させながら、太陽光によって受ける熱的影響を小さくすることができる。また、電源ケース1が鉄材料からなる電源装置であっても、電源ケース1の内面に輻射熱の吸収し易い黒色又は灰色系統、赤色系統などの塗膜、あるいは外面に形成される赤外線透過型の塗膜20の色彩と同様な色彩を有する塗膜のような内側被膜22を形成することによって、電源装置の放熱効果を改善することができる。
[実施形態2]
実施形態2では、太陽光の熱的な影響をより小さくできる太陽光遮蔽部材で電源ケースの一部分を覆ってなる電源装置200について、図7及び図8によって説明する。図7及び図8において、図1ないし図6で用いた記号と同じ記号は同じ名称の部材を示すものとする。太陽光遮蔽部材23は、図1で示した電源ケース1の面2における開口部3を密閉する冷却用フィン7及びこの電源装置を設置したときに下面となる面2Aを覆わないようになっており、電源装置200を設置したときに電源ケース1の上板に対向する上板23A、電源ケース1の側板それぞれに対向する側板23B、23C、及び電源ケース1の正面板に対向する正面板23Dを有する。太陽光遮蔽部材23は、電源ケース1の対応する面からそれぞれ延びる一つ以上のスペーサ部材24によって、電源ケース1の外面との間にスペーサ部材24の長さに等しい間隙Sを有する。
それらスペーサ部材24は同一構造のものであって、一端側は電源ケース1に固定されており、他端には雌ネジ孔又はリベット孔のような不図示の締結用小孔が形成されており、それら締結用小孔にネジ又はリベットのような締結用部材25を螺合するか又は打ち込むことによって、太陽光遮蔽部材23が電源ケース1に固定される。したがって、スペーサ部材24は締結用部材25と共に太陽光遮蔽部材23を電源ケース1に固定する働きも行う。太陽光遮蔽部材23が、ステンレススチール又はアルミニウム材料からなって予め鏡面に近い平坦な面に仕上げられ、色彩の指定がない場合には、太陽光の反射率が高いので、わざわざ反射率の高い塗膜で被覆する必要が無いが、色彩の指定がある場合には、指定された色彩の塗膜で太陽光遮蔽部材23の外面を覆う必要がある。この場合には、図5で示したように、太陽光に含まれる赤外線の中で発熱に寄与する近赤外線の吸収率が小さく、近赤外線の多くを透過し、所望の色を呈する顔料、例えば酸化鉄顔料又は酸化チタン顔料などの無機顔料や、ある有機顔料などを樹脂成分に混練してなる赤外線透過型の塗料を塗布し、赤外線透過型の塗膜20を太陽光遮蔽部材23の外面に形成すればよい。
また、太陽光遮蔽部材23の大幅なコストダウンを図るために、ブリキ板のような比較的薄い鉄板で製作された太陽光遮蔽部材23については、新たに図示しないが、赤外線の反射率が低いので、図6で示し、かつ前述したように、太陽光に含まれる赤外線の中で発熱に寄与する近赤外線の多くを反射する赤外線反射型の塗膜21で先ず太陽光遮蔽部材23の外面を覆い、その上に所望の色彩を呈する赤外線透過型の塗膜20形成すればよい。このようにすることによって、太陽光の熱による影響を大分小さくできる。しかし一般的に、電源装置の寸法は極力小さいことが要求され、間隙Sは必要最小限に抑えねばならないので、間隙Sに熱が籠り、放熱効果が十分に向上しないことがある。この問題点を解決するために、図示しないが、太陽光遮蔽部材23、特にその側板23B、23C、及び正面板23Dに適当なスリット、例えば細長い孔を複数設け、外側から間隙Sに空気が入りやすくすると共に、間隙Sにおける熱せられた空気を外部に排出し易くすることによって、更に一層冷却性能を高めることができる。太陽光遮蔽部材23に設けられる前記細長い孔はそれら孔を通して入り込む太陽光による熱と間隙S内の熱の放出との関係で決められる。なお、太陽光遮蔽部材23は必ずしも電源ケース1に取り付けられていなくてもよく、必要に応じて不図示の固定具で図示しないコンクリートポール又は鋼鉄製ポール、あるいは固定の壁などに直接取り付けられてもよい。また、この実施形態2においても、図示しないが、輻射の熱線を吸収し易い黒色系統の被膜が電源ケース1の内壁面に形成されているのが好ましい。
図示しないが、冷却用フィン7の内面、つまり電源ケース1の内側となる冷却用フィン7の面に、カーボンブラックなど黒色を呈する顔料を含む黒色系統の塗膜を形成することによって、電源ケース1と冷却用フィン7とによって囲まれた密閉空間内における輻射熱の吸収効率を更に向上させることができる。また、実施形態2における電源装置においては、太陽光遮蔽部材23によって太陽光が遮られ、ほとんど太陽光が電源ケース1に照射されることがないので、電源ケース1自身の放熱効果を高めるために、電源ケース1の内外面は鏡面でなく、ざらざらな細かい凹凸のある面にして電源ケース1自身の放熱面積を大きくしてもよい。また、電源装置の設置の向きによって太陽光が冷却用フィン7に照射されないように、太陽光遮蔽部材23が冷却用フィン7を太陽光から遮蔽するような形状になっていても勿論よい。なお、電源装置100は風雨を完全に遮断すると共に、小型化が可能であり、防水用パッキングが弾力性を有するので、自動車用の電源装置にも適用することができる。
本発明の実施形態1に係る電源装置100を説明するための図である。 本発明の実施形態1に係る電源装置100の一部分を拡大して示す図である。 本発明の実施形態1に係る電源装置の防水構造部分を説明するための部分断面図である。 本発明の実施形態1に係る電源装置100を示す図である。 本発明の実施形態1に係る電源装置100における電源ケースの一部分における断面の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る電源装置100における電源ケースの一部分における断面の他の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る電源装置200を冷却用フィン側から見た面図である。 本発明の実施形態2に係る電源装置200を側面から見た部分断面図である。
符号の説明
1・・・電源ケース
2・・・電源ケース1の裏面側の面
3・・・面2に設けられた開口部
4A〜4L・・・過圧縮防止用突起部
5A〜5D・・・取付け用部材
6・・・防水用パッキング
6A・・・防水用パッキングの開口部
7・・・冷却用フィン
7A・・・冷却用フィン7のベース部
7B・・・冷却用フィン7のフィン片
9・・・取付け金具
10・・・プリント基板
11、13・・・第1、第2の取付け片
12、14・・・締結金具
15、17・・・締結金具
16、18・・・取付け用金具
20・・・赤外線透過型の塗膜
21・・・赤外線反射型の塗膜
22・・・内側被膜
23・・・太陽光遮蔽部材
24・・・スペーサ部材
25・・・締結用部材
F1・・・過圧縮防止用突起部4A〜4Lに設けられた取付け用孔
F2・・・取付け部材5A〜5Dに設けられた取付け用孔

Claims (6)

  1. 電子部品が搭載されているプリント基板を収納する電源ケースと、
    該電源ケースの開口部を密閉するように防水用パッキングを介して取り付けられ、電源カバーとして作用する冷却用フィンを備え、
    前記プリント基板は前記冷却用フィンと一緒に前記電源ケースに対して着脱できるように前記冷却用フィンに取り付けられていることを特徴とする電源装置。
  2. 請求項1において、
    前記電源ケースは前記開口部の周囲に複数の過圧縮防止用突起部を備え、
    これら過圧縮防止用突起部は前記防水用パッキングの厚みよりも小さな高さを有すると共に、取付け用小孔を備え、
    前記防水用パッキングは前記過圧縮防止用突起部に対応する箇所に取付け用孔を有することを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記電源ケースの内面に輻射熱を吸収し易い被膜が形成、又は前記電源ケースの外面と内面とに同色の被膜が形成されていることを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、
    前記電源ケースの外面が赤外線反射型の塗膜で覆われ、さらにその上に所望の色彩を呈する赤外線透過型の塗膜が形成されていることを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、
    前記冷却用フィンは互いに並行に延びるフィン片を有し、
    前記電源ケースは、前記フィン片の延びる方向の両端に、前記電源ケースを固定部材に取り付けるための取付け用金具を備えていることを特徴とする電源装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかにおいて、
    太陽光遮蔽部材がスペーサ部材を介して前記電源ケースに固定されていることを特徴とする電源装置。
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