JP2738377B2 - 防水機能付き屋外設置筐体 - Google Patents

防水機能付き屋外設置筐体

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JP2738377B2
JP2738377B2 JP8007940A JP794096A JP2738377B2 JP 2738377 B2 JP2738377 B2 JP 2738377B2 JP 8007940 A JP8007940 A JP 8007940A JP 794096 A JP794096 A JP 794096A JP 2738377 B2 JP2738377 B2 JP 2738377B2
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flat plate
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央 松本
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NEC Corp
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は通信機器や各種電気
機器を屋外に設置する際にこれらの機器を覆うための屋
外設置筐体に関し、特に洪水等の災害対策としての防水
機能を備える筐体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の筐体は、箱体として構成
されており、その前面が開閉可能な扉として構成され、
この扉を開いて筐体内に通信機器や電気機器を内装し、
かつ種々のメインテナンスを行うことができるように構
成されている。例えば、図4はその一例であり、筐体本
体21は矩形の箱状に形成されて設置台により屋外に設
置されている。そして、この筐体本体21の前面には一
側部が筐体にヒンジ23で結合された扉22が設けられ
ており、この扉22を筐体本体21に対して開閉可能に
構成されている。また、通信機器や電気機器は前記筐体
本体1内に収納される。
【0003】ところで、このような屋外設置筐体では、
雨水等から機器を保護するために、筐体各部は気密な構
造とされており、また扉が開閉される筐体前面において
も、前面扉22の周縁部に沿って突条24が形成され、
かつ開口の周縁部にそってシール溝25が形成され、扉
22を閉じたときに筐体本体21との間を封止するよう
な構成が取られている。このような筐体としては、例え
ば実開平3−3778号公報、特公昭60−56000
号公報等に記載の技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の筐体
の構造では、扉22を閉じている状態では、扉22と筐
体本体21の開口とのシール性が確保されるため、多少
の雨水では筐体内部の防水性を確保することができる。
しかしながら、河川の氾濫等による洪水が生じたような
場合には、水が筐体の下部領域を完全に包囲する状態と
なり、その際の水圧によって扉22と筐体本体21との
間の防水性が維持できなくなり、筐体内に浸水されるお
それがある。このような、洪水による水圧に対しても筐
体の防水性を確保するためには前記した防水構造を強固
なものに設計する必要があり、筐体構造がいたずらに複
雑化され、かつ大型化、高重量化され、屋外への設置作
業が困難なものになる。
【0005】また、扉を閉じている状態での防水性は確
保されるとしても、洪水が生じている状態で扉を開ける
と、筐体開口を通して筐体内にまで浸水が生じ、機器が
水没されてしまうことがある。このため、図4に示した
設置台26の高さを高くして筐体が洪水によっても浸水
されることがないようにする必要があるが、これでは筐
体の設置高さが高くなり、筐体に内装した機器のメイン
テナンス作業が困難なものになるとともに、筐体が倒れ
ることを防止する等の安全対策も必要となり、コスト高
を生じることなる。
【0006】本発明の目的は、設置高さを高くすること
なく、洪水等に対しても有効な防水効果が得られる屋外
設置筐体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の屋外設置筐体
は、前面が開口された箱状に形成され、その内部に各種
機器が内装されて屋外に設置される筐体本体と、この筐
体本体の前面開口を開閉させる扉を有し、この扉と開口
との間を防水するための防水構造を有し、さらに開口の
下部領域に所要高さの防水壁を設けたことを特徴とす
る。この防水壁は、開口の両内側面と下面との領域にわ
たって固定された平板で構成され、この平板と開口の両
内側面と下面との間にシール材を延設して前記筐体本体
の内部の下部領域を防水構造とする。例えば、開口の両
内側面と下面との領域にわたってコ字状をした保持枠が
固定され、この保持枠と開口の両内側面と下面との間に
シール材を延設し、平板の内面の周縁部をシール材に当
接させた状態で平板を保持枠に固定した構成とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施形態の外観斜
視図であり、一部を分解して示す図である。この筐体
は、例えば、通信機器を屋外設置する際に用いる筐体と
して構成されており、上面、底面、左右側面、背面を有
する矩形の箱状をした筐体本体1が形成され、これらの
各面間は気密な構成とされ、その前面のみが開口されて
いる。そして、この筐体本体1の前面開口の一側部には
ヒンジ3が設けられ、このヒンジ3によって前面開口を
開閉可能な扉2が連結支持されている。この扉2の内面
にはその周縁部に沿って帯状の突条4が固定されてお
り、これに対応する筐体本体1の開口の周縁部には、扉
2を閉じたときに前記突条4に弾性的に当接されるシー
ル溝5が形成されており、これらの突条4とシール溝5
とで開口の防水構造を構成している。
【0009】なお、前記扉2と筐体本体1の開口一部に
はロック機構6が設けられ、扉2を閉じたときに図外の
鍵によりロック状態として扉2が開かないようにするこ
とが可能である。また、この実施形態では、筐体本体1
の内部は左右中央に設けられた隔壁7によって左右2つ
の室R1,R2に区画され、それぞれに機器が収納され
ることが可能とされる。そして、これらの室のうち、防
水性が要求される機器は、図示の右側の室R1に収納さ
れる。
【0010】すなわち、前記2つの室のうち、防水性が
要求される機器が収納される図示右側の室R1には、そ
の前面開口の下側領域に防水壁8が設けられる。この防
水壁8は1枚の平板9で構成されており、この平板9が
前面開口の下部に固定されている。図2はその要部の拡
大斜視図であり、前記室R1の開口下部の両内側面から
下面にわたって上向きコ字状をした保持枠10が溶接あ
るいはネジ止め等により筐体本体1に固定されている。
そして、この保持枠10は前記開口の両内側面及び下面
との固定領域が奥方向に曲げ形成されることで、これら
両内側面と下面との間に溝が画成されており、この溝内
にストリップ状のゴム等で構成されるシール材11が嵌
入されている。そして、前記保持枠10の複数箇所にナ
ット12が埋め込み固定されており、この埋め込みナッ
ト12を利用して前記平板9をネジ13により保持枠に
固定している。これにより、平板9は保持枠10を介し
て筐体本体1の下部に固定され、このとき、平板9の内
面周縁部がシール材11に弾接されることで平板9の周
縁部において筐体本体1の開口との間の防水性が確保さ
れる。
【0011】したがって、この構造の筐体によれば、扉
2が閉じられているときには、扉内面の突条4と開口の
シール溝5とによるシール構造によって、扉2と筐体本
体1の開口との間の周縁部における防水性が確保され、
雨や雪等が筐体内に侵入されることが防止され、室R
1,R2に内装された通信機器等を保護することが可能
となる。一方、河川の氾濫等による洪水が生じた場合に
は、図3に示すように、筐体の下部は洪水によって包囲
されることになり、その水圧によって突条4とシール溝
5とによるシール構造の防水性が維持できなくなるおそ
れが生じる。
【0012】この場合、仮にこの防水性が損なわれて、
水が扉2と開口との間から内部に侵入される状態とされ
ても、筐体の内部、特に2つの室のうち、一方の室R1
は、その下部に平板9で構成された防水壁8が存在して
おり、特にこの防水壁8は保持枠10と、これに強固に
固定された平板9との間に圧縮状態に設けられているシ
ール材11によるシール構造であるために、その防水効
果は高く、洪水による水圧にも耐え、この防水壁8によ
って一方の室R1への浸水は防止される。さら、洪水の
浸水深さが防水壁8の高さよりも低い限りにおいては、
扉2を開いても水が室R1内に浸水されことはなく、室
内に設置してある通信機器が浸水されることは回避され
る。
【0013】したがって、この筐体では、保持枠10、
シール材11、平板9で構成される防水壁8を筐体本体
1の開口内部の下部領域に付設するだけで、洪水に対し
て有効な防水効果を得ることができる。このため、扉と
開口との間の防水構造を強固なものにする必要はなく、
筐体の大型化や高重量化を生じることはない。また、防
水壁8の高さまでの水位の洪水に対しては浸水が有効に
防止できるため、設置台を高くして筐体自体を高い位置
に設置する必要もなく、通常時における筐体内部の機器
のメインテナンス作業を困難なものにすることはなく、
また高い位置に設置する際に必要とされる安全対策も不
要となり、低コスト化の点で有利となる。
【0014】なお、前記実施形態では、筐体を左右の室
に2分し、一方の室にのみ防水壁を設けているが、必要
に応じて任意の室に分割し、必要な室に対してのみ防水
壁を設けるようにしてもよい。もちろん、筐体の全領域
にわたって防水壁を設けてもよいことは言うまでもな
い。また、防水壁の高さは、通常時のメインテナンス作
業と、設置場所における過去の洪水の水位等を総合勘案
して好ましい高さに設定すればよい。さらに、防水壁を
構成する平板を筐体に固定する構造を含む防水構造は、
前記した実施形態の構造に限られるものではなく、種々
の防水構造が採用できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、前面が開
口されて扉で開閉可能な箱状に形成された筐体本体の開
口の下部領域に所要高さの防水壁を設け、この防水壁よ
りも低い水位の洪水では筐体本体内に浸水が生じないよ
うに構成しているので、洪水時の水圧に対抗できるよう
な防水構造を得るための筐体の大型化や高重量化を生じ
ることなく、また設置高さを高くすることなく洪水に対
しても有効な防水性を得ることができ、筐体の小型軽量
化が実現でき、かつ低コスト化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筐体の一実施形態の全体斜視図であ
る。
【図2】図1の要部の拡大斜視図である。
【図3】洪水時における防水効果を説明するための図で
ある。
【図4】従来の筐体の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体本体 2 扉 4 突条 5 シール溝 6 ロック機構 7 隔壁 8 防水壁 9 平板 10 保持枠 11 シール材

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口された箱状に形成され、そ
    の内部に各種機器が内装されて屋外に設置される筐体本
    体と、前記筐体本体の前記前面開口を開閉させる扉を有
    し、この扉と前記開口との間を防水するための防水構造
    を有する防水機能付き屋外設置筐体において、前記開口
    の下部領域に所要高さの防水壁を設けており、前記防水
    壁は、前記開口の両内側面と下面との領域にわたって固
    定された平板で構成され、この平板と前記開口の両内側
    面と下面との間にシール材を延設し、前記筐体本体の内
    部の下部領域を防水構造としたことを特徴とする防水機
    能付き屋外設置筐体。
  2. 【請求項2】 前記筐体本体の前記開口の両内側面と下
    面との領域にわたってコ字状をした保持枠が固定され、
    この保持枠と前記開口の両内側面と下面との間にシール
    材を延設し、平板の内面の周縁部を前記シール材に当接
    させた状態で平板を保持枠に固定してなる請求項1に記
    の防水機能付き屋外設置筐体。
  3. 【請求項3】 前記筐体本体の内部は複数の室に区分さ
    れ、そのうちの一部の室の下部領域にのみ前記防水壁が
    設けられる請求項1また2に記載の防水機能付き屋外設
    置筐体。
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