JP2004505559A - 屋外用ドーム - Google Patents
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Abstract
本発明は、光学的平面が取付けられた側壁に取付けられる取付けキャップを有し、カメラシステムを囲う筐体を含むカメラ組立体を提供し、光学的平面は、カメラシステムが位置決めされた後、カメラ筐体に対して回転可能である。光学的平面は、筐体の円周方向のフランジ部分に取付けられる円周方向のシールを用いることで筐体に対して回転可能なドームであることが好ましい。シールは、断面がS字形状の連続的な円周方向の二層構造のシールであり、上記筐体の壁部分の円周方向のフランジ部分を含む第1の溝を含む第1の層と、上記ドームの壁の円周方向のフランジ部分を含む第2の溝を含む第2の層とを有することがより好ましい。
Description
【0001】
本発明は、2000年7月28日に出願された仮出願第60/221,399号の恩典を請求するものである。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、屋内用/屋外用監視機器及びシステムに係わり、より特定的には、半球の窓或いはドームを有する筐体を含む改善されたカメラ組立体に関わる。
【0003】
[発明の背景]
閉回路監視機器は、よく確立されており、固定された位置のカメラ、及び、警備職員によって典型的には制御されているパン及びチルト機構に取付けられるズームレンズを含んでもよい。屋外では、通常カメラの筐体用に囲いが使用され、外観により、及び、カメラが広域を走査できるにも関わらずカメラ自体が簡単に可視でないことにより、このようなカメラにはドーム形の筐体が望ましい。典型的には、ドーム自体は、限定された域又はカメラが外の周辺を見ることを可能にさせる窓以外は不透明となるよう塗装されるか色が付けられる。
【0004】
典型的な屋外用カメラの囲いにおいて、単一の主筐体部が利用され、その上部はパイプに接続されている。電気接続は、一般的に、主電源からパイプを通じて筐体の中に送られる。更に、半球ドームと、カメラ電源、カメラ本体、レンズ、パン及びチルト機構、並びに、制御電子機器のような更なる内部構成要素とは、単一の筐体部の内側に取り外し可能に取付けられる。このようなカメラ組立体は、損傷を受け、湿気及び雨、極端な温度、更には、認可されていないいじりからカメラを保護する手段を必要とする。例えば、幾つかの従来の筐体は、雨又は他の水分が蓄積し筐体の円錐側に沿ってドームまで流れることを可能にする。しかしIPGS及びNEMA4の評価を有する多数の警備用ドームの筐体がある、つまり、中でも水及び埃による損傷から内部電子構成要素を保護する。これら評価されたドームは、可動部分を有さない。従って、窓をカメラと位置合わせすることが必要或いは望まれる全ての場合にドームを解体し取り外すことが必要となる。
【0005】
[発明の要約]
本発明は、回転可能なドームを有するカメラ組立体を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、回転可能なドームを有し、IPGS及びNEMA4評価をみなす基準を満たすカメラ組立体を提供することを更なる目的とする。
【0007】
本発明は、水及び埃による損傷に対して保護を与える可動ドームを有するカメラ組立体を提供することを更なる目的とする。
【0008】
本発明の上記及び他の目的は、回転可能且つ可動なドーム、好ましくは透明な窓を有する略不透明なドームを有する筐体を含みカメラ組立体によって実現される。ドームは、シール、好ましくは、断面がs字形状である連続的な円周方向の二層構造のシールであるシールを用いて回転可能であり、上記シールは、上記筐体の壁部分の円周方向のフランジ部分を含み好ましくは包む第1の溝を画成し含む第1の層と、上記ドームの壁の円周方向のフランジウ分を含み好ましくは包む第2の溝を画成し含む第2の層とを有し、ドームはシールの第1の溝において回転可能且つ可動であり、好ましくは、第2の溝において略固定されており不動であることが好ましい。
【0009】
[好ましい実施例の詳細な説明]
図1A及び図1Bを参照するに、技術において周知であるように、カメラ或いはレンズ構成要素(電子機器含)150を囲うカメラ筐体130を形成するために光学的平面或いはドーム135に取付けられる側壁109、126に取付けられた取付けキャップ140を有するカメラ組立体10が示される。
【0010】
所望の場合、カメラ筐体130は、熱エネルギーをそらし、反射されていない熱エネルギーを散らし、水及び/又は他の水分からカメラを保護するのに効果的であり、カメラが高い周囲温度で日光の下で操作されるときでも高レベルの熱放散を可能にする環境囲い板190を有してもよい。図1Bに示す本発明の第1の実施例によると、環境的囲い板190は略完全にカメラ筐体130を囲い、下セクション100及び上セクション120を有する。囲い板190の下セクション100は、カメラ筐体130に対して放射熱エネルギーへの保護を提供し、その表面にコーティングを有してもよく、或いは、太陽或いは任意の他の熱体からの放射熱エネルギーの殆どを反射又はそらすような放射率であるよう表面自体が特定されてもよい。適切なコーティングは、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ、透明な金属化ポリカーボネートコーティング、様々な透明材料中のアルミニウム箔、冷間圧延鋼、粉体コーティング等を含む。
【0011】
筐体130は、上部分115及び側壁109を含む下部分110を有する。図2乃至図4を参照すると、透明な窓136及び側壁137を有する、光学的平面又は略不透明ドーム135は、シールSを用いて筐体の下部分110の筐体の側壁109に可動式に取付けられ、このシールは、断面がS字形状の連続的な円周方向の二層構造のシールであり、上記シールは、上記筐体の下部分110の壁部分の円周方向のフランジ部分3を含み且つ好ましくは包む第1の溝2を画成し且つ含む第1の層1と、上記ドーム135の壁137の円周方向のフランジ部分6を含み且つ好ましくは包む第2の溝5を画成し且つ含む第2の層4とを有し、ドームがシールSの第1の溝2において回転可能且つ可動であり、好ましくは、シールの第2の溝5において略固定されており不動である。
【0012】
本発明のカメラ組立体は、技術において公知の通り、吊り下げ式取付け又は壁取付けとして取付けられてもよい。壁取付け或いは吊り下げ式取付けが確立された後、筐体が開けられ、カメラが筐体の中に取付けられる。一旦カメラが取付けられると、監視といった一般的な分野に向けられ、筐体が閉じられる。ドームは、カメラを隠すのに内側から覆われる。本発明に従って一旦筐体が閉じられると、ドームの視野領域がカメラの位置と一致するように位置決めするためにドームが回転されてもよい。従来では、ドーム窓136の位置とカメラ110の位置とを互いに対して任意に調節するために筐体からドームを解体し、再組立することが必要であった。
【0013】
屋外使用のためのカメラ組立体は、工業規格IP65レーティングを満たすか否かを判断するために試験される。この規格を満たすためには、ある期間にわたって組立体が加圧水及び埃で噴霧される試験を含む一連の試験が実施される。この試験の基準を満たさない組立体は、屋外で使用されるとみなされない。本発明のカメラ組立体は、この試験に大いに適し容易に満たすことが分かった。
【0014】
屋外の監視カメラの場合において本発明は便宜上説明されたが、本発明がこれらの実施例に制限されないことは理解すべきである。本発明のカメラ組立体は、水分及び熱又は埃から筐体の中身を保護することが必要な全ての情況、例えば、閉照明、電子機器、スイッチのような他の監視機器、マルチプレクサ等において使用されてもよい。更に、本発明は、その精神及び範囲又は重要な特徴から逸脱すること無く他の特定の形態に含まれてもよく、本願で開示する実施例はその好ましい実施例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明のカメラ組立体の第1の実施例の外観を示す図である。
【図1B】線A−Aについて取られた図1Aに示される実施例の垂直方向の断面図である。
【図2】図1のドームの拡大断面図である。
【図3】図1Bに示すセクションXの拡大図である。
【図4】図1のドームの上正面図である。
本発明は、2000年7月28日に出願された仮出願第60/221,399号の恩典を請求するものである。
【0002】
[発明の分野]
本発明は、屋内用/屋外用監視機器及びシステムに係わり、より特定的には、半球の窓或いはドームを有する筐体を含む改善されたカメラ組立体に関わる。
【0003】
[発明の背景]
閉回路監視機器は、よく確立されており、固定された位置のカメラ、及び、警備職員によって典型的には制御されているパン及びチルト機構に取付けられるズームレンズを含んでもよい。屋外では、通常カメラの筐体用に囲いが使用され、外観により、及び、カメラが広域を走査できるにも関わらずカメラ自体が簡単に可視でないことにより、このようなカメラにはドーム形の筐体が望ましい。典型的には、ドーム自体は、限定された域又はカメラが外の周辺を見ることを可能にさせる窓以外は不透明となるよう塗装されるか色が付けられる。
【0004】
典型的な屋外用カメラの囲いにおいて、単一の主筐体部が利用され、その上部はパイプに接続されている。電気接続は、一般的に、主電源からパイプを通じて筐体の中に送られる。更に、半球ドームと、カメラ電源、カメラ本体、レンズ、パン及びチルト機構、並びに、制御電子機器のような更なる内部構成要素とは、単一の筐体部の内側に取り外し可能に取付けられる。このようなカメラ組立体は、損傷を受け、湿気及び雨、極端な温度、更には、認可されていないいじりからカメラを保護する手段を必要とする。例えば、幾つかの従来の筐体は、雨又は他の水分が蓄積し筐体の円錐側に沿ってドームまで流れることを可能にする。しかしIPGS及びNEMA4の評価を有する多数の警備用ドームの筐体がある、つまり、中でも水及び埃による損傷から内部電子構成要素を保護する。これら評価されたドームは、可動部分を有さない。従って、窓をカメラと位置合わせすることが必要或いは望まれる全ての場合にドームを解体し取り外すことが必要となる。
【0005】
[発明の要約]
本発明は、回転可能なドームを有するカメラ組立体を提供することを目的とする。
【0006】
本発明は、回転可能なドームを有し、IPGS及びNEMA4評価をみなす基準を満たすカメラ組立体を提供することを更なる目的とする。
【0007】
本発明は、水及び埃による損傷に対して保護を与える可動ドームを有するカメラ組立体を提供することを更なる目的とする。
【0008】
本発明の上記及び他の目的は、回転可能且つ可動なドーム、好ましくは透明な窓を有する略不透明なドームを有する筐体を含みカメラ組立体によって実現される。ドームは、シール、好ましくは、断面がs字形状である連続的な円周方向の二層構造のシールであるシールを用いて回転可能であり、上記シールは、上記筐体の壁部分の円周方向のフランジ部分を含み好ましくは包む第1の溝を画成し含む第1の層と、上記ドームの壁の円周方向のフランジウ分を含み好ましくは包む第2の溝を画成し含む第2の層とを有し、ドームはシールの第1の溝において回転可能且つ可動であり、好ましくは、第2の溝において略固定されており不動であることが好ましい。
【0009】
[好ましい実施例の詳細な説明]
図1A及び図1Bを参照するに、技術において周知であるように、カメラ或いはレンズ構成要素(電子機器含)150を囲うカメラ筐体130を形成するために光学的平面或いはドーム135に取付けられる側壁109、126に取付けられた取付けキャップ140を有するカメラ組立体10が示される。
【0010】
所望の場合、カメラ筐体130は、熱エネルギーをそらし、反射されていない熱エネルギーを散らし、水及び/又は他の水分からカメラを保護するのに効果的であり、カメラが高い周囲温度で日光の下で操作されるときでも高レベルの熱放散を可能にする環境囲い板190を有してもよい。図1Bに示す本発明の第1の実施例によると、環境的囲い板190は略完全にカメラ筐体130を囲い、下セクション100及び上セクション120を有する。囲い板190の下セクション100は、カメラ筐体130に対して放射熱エネルギーへの保護を提供し、その表面にコーティングを有してもよく、或いは、太陽或いは任意の他の熱体からの放射熱エネルギーの殆どを反射又はそらすような放射率であるよう表面自体が特定されてもよい。適切なコーティングは、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ、透明な金属化ポリカーボネートコーティング、様々な透明材料中のアルミニウム箔、冷間圧延鋼、粉体コーティング等を含む。
【0011】
筐体130は、上部分115及び側壁109を含む下部分110を有する。図2乃至図4を参照すると、透明な窓136及び側壁137を有する、光学的平面又は略不透明ドーム135は、シールSを用いて筐体の下部分110の筐体の側壁109に可動式に取付けられ、このシールは、断面がS字形状の連続的な円周方向の二層構造のシールであり、上記シールは、上記筐体の下部分110の壁部分の円周方向のフランジ部分3を含み且つ好ましくは包む第1の溝2を画成し且つ含む第1の層1と、上記ドーム135の壁137の円周方向のフランジ部分6を含み且つ好ましくは包む第2の溝5を画成し且つ含む第2の層4とを有し、ドームがシールSの第1の溝2において回転可能且つ可動であり、好ましくは、シールの第2の溝5において略固定されており不動である。
【0012】
本発明のカメラ組立体は、技術において公知の通り、吊り下げ式取付け又は壁取付けとして取付けられてもよい。壁取付け或いは吊り下げ式取付けが確立された後、筐体が開けられ、カメラが筐体の中に取付けられる。一旦カメラが取付けられると、監視といった一般的な分野に向けられ、筐体が閉じられる。ドームは、カメラを隠すのに内側から覆われる。本発明に従って一旦筐体が閉じられると、ドームの視野領域がカメラの位置と一致するように位置決めするためにドームが回転されてもよい。従来では、ドーム窓136の位置とカメラ110の位置とを互いに対して任意に調節するために筐体からドームを解体し、再組立することが必要であった。
【0013】
屋外使用のためのカメラ組立体は、工業規格IP65レーティングを満たすか否かを判断するために試験される。この規格を満たすためには、ある期間にわたって組立体が加圧水及び埃で噴霧される試験を含む一連の試験が実施される。この試験の基準を満たさない組立体は、屋外で使用されるとみなされない。本発明のカメラ組立体は、この試験に大いに適し容易に満たすことが分かった。
【0014】
屋外の監視カメラの場合において本発明は便宜上説明されたが、本発明がこれらの実施例に制限されないことは理解すべきである。本発明のカメラ組立体は、水分及び熱又は埃から筐体の中身を保護することが必要な全ての情況、例えば、閉照明、電子機器、スイッチのような他の監視機器、マルチプレクサ等において使用されてもよい。更に、本発明は、その精神及び範囲又は重要な特徴から逸脱すること無く他の特定の形態に含まれてもよく、本願で開示する実施例はその好ましい実施例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明のカメラ組立体の第1の実施例の外観を示す図である。
【図1B】線A−Aについて取られた図1Aに示される実施例の垂直方向の断面図である。
【図2】図1のドームの拡大断面図である。
【図3】図1Bに示すセクションXの拡大図である。
【図4】図1のドームの上正面図である。
Claims (9)
- 光学的平面が取付けられた側壁に取付けられる取付けキャップを含み、カメラシステムを囲うカメラ筐体を有し、
上記光学的平面は、上記カメラシステムが位置決めされた後、上記筐体に対して回転可能であるカメラ組立体。 - 光学的ドームを含む筐体を有し、
上記光学的ドームは、上記筐体の円周方向のフランジ部分に取付けられる円周方向のシールを用いることで上記筐体に対して回転可能であるカメラ組立体。 - 上記シールは、断面がS字形状の連続的な円周方向の二層構造のシールであり、
上記シールは、上記筐体の壁部分の円周方向のフランジ部分を含む第1の溝を含む第1の層と、上記ドームの壁の円周方向のフランジ部分を含む第2の溝を含む第2の層とを有する請求項2記載のカメラ組立体。 - 上記ドームは、上記シールの上記第1の溝において回転可能であり、上記第2の溝において略固定且つ不動である請求項3記載のカメラ組立体。
- 上記ドームは、透明な窓を有する略不透明なドームであり、
上記ドームは、上記カメラ組立体の位置を上記透明な窓と位置合わせするために回転され得る請求項1記載のカメラ組立体。 - 上壁、及び、光学的平面が取付けられた側壁に取付けられる取付けキャップを有し、カメラシステムを囲うカメラ筐体と、
上記カメラ筐体に取付けられ、熱エネルギーを反射及び/又はそらし、反射又はそらされていない熱エネルギーを放散させ、上記カメラ筐体を水分が入ることから保護するのに効果的な環境的囲い板と、
上記筐体の円周方向のフランジ部分に取付けられる円周方向のシールを用いることで上記筐体に対して回転可能な光学的ドームとを有するカメラ組立体。 - 上記シールは、断面がS字形状の連続的な円周方向の二層構造のシールであり、
上記シールは、上記筐体の壁部分の円周方向のフランジ部分を含む第1の溝を含む第1の層レベルと、上記ドームの壁の円周方向のフランジ部分を含む第2の溝を含む第2の層とを有する請求項6記載のカメラ組立体。 - 上記ドームは、上記シールの上記第1の溝において回転可能であり、上記第2の溝において略固定且つ不動である請求項7記載のカメラ組立体。
- 上記ドームは、透明な窓を有する略不透明なドームであり、 上記ドームは、上記カメラ組立体の位置を上記透明な窓と位置合わせするために回転され得る請求項6記載のカメラ組立体。
Applications Claiming Priority (3)
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Family Applications (1)
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