JPH1168222A - 半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザの製造方法

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JPH1168222A
JPH1168222A JP21685697A JP21685697A JPH1168222A JP H1168222 A JPH1168222 A JP H1168222A JP 21685697 A JP21685697 A JP 21685697A JP 21685697 A JP21685697 A JP 21685697A JP H1168222 A JPH1168222 A JP H1168222A
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etching
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JP21685697A
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Inventor
Koji Nakamura
幸治 中村
Saeko Oshiba
小枝子 大柴
Hideaki Horikawa
英明 堀川
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な製造プロセス及び出力レベルの低下を
改善した半導体レーザの製造方法を提供する。 【解決手段】 基板21上の全面にグレーティング22
を形成する。グレーティング22上に、導波路層23、
活性層24、及び保護層25を順次成長させ、グレーテ
ィング22を埋め込む。保護層25上のレーザ部形成予
定領域Aに島状エッチング用マスク26を形成し、該島
状エッチングマスク26以外の領域を異方性エッチング
することにより、保護層25、活性層24、及び導波路
層23を除去する。更に、この時、グレーティング22
もエッチングし、レーザ部形成予定領域A以外を平坦に
する。この異方性エッチングを行うと、活性層24の端
面がサイドエッチングされないので、変調器部形成予定
領域Mと活性層24との結合状態が良好になる。その
後、通常のプロセスで半導体レーザを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、部分的に
グレーティングを有する変調器集積化分布帰還(Distri
buted Feedback、以下、DFBという)型の半導体レー
ザの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば、次のような文献に記載されるものがあった。 文献1;電子情報通信学会、信学技報、OQE89−3
(1989) 讐田晴久、古津美貴、佐藤恵二、松田学、沖山正、横田
泉、西本央、石川浩、「光変調器/DFBレーザ集積化
光源」、P.31-36 文献2;電子情報通信学会、信学技報、LQE95−1
6(1995) 森戸健、佐藤恵二、小滝祐二、佐原リチャード、讐田晴
久、「10Gb/s用MQW構造変調器集積化DBRレ
ーザ」、P.1-6 図2、図3及び図4の(a)〜(k)は、前記文献1及
び2に記載された従来のバットジョイント構造の変調器
集積化DFB型の半導体レーザの製造方法を示す工程図
である。
【0003】これらの図を参照しつつ、従来の半導体レ
ーザの製造工程(1)〜(11)を説明する。 (1) 図2の(a)の工程 InP基板1上のレーザ部形成予定領域Aにグレーティ
ングを形成するため、変調器部形成予定領域M上にSi
2 の絶縁膜マスク2を形成する。 (2) 図2の(b)の工程 干渉露光法を用いてレーザ部形成予定領域A上にグレー
ティング3を形成する。 (3) 図2の(c)の工程 絶縁マスク2を除去した後、有機金属気相成長(Metal
Organic Vapor PhaseEpitaxy 、MOVPE)法を用い
てInGaAsPの導波路層4を成長させて埋め込み、
続いて、InPのエッチングストップ層5、多重量子井
戸(Multi Quantum Well、MQW)構造の活性層6、及
びInP保護層7を順次結晶成長させる。
【0004】(4) 図2の(d)の工程 レーザ部形成予定領域Aのみに島状エッチングマスク8
を形成後、該島状エッチングマスク8以外をウェットエ
ッチングすることにより、保護層7及び活性層6を除去
する。この場合、ドライエッチングにより、導波路層4
もエッチングすることがある。前記文献1では、導波路
層4はエッチングされていない。 (5) 図3の(e)の工程 島状エッチングマスク8を残したまま吸収層9を埋め込
み、InPの保護層10を成長させる。 (6) 図3の(f)の工程 島状エッチングマスク8及び保護層10の上面の所望の
領域にストライプマスク11を形成し、エッチングを施
して該ストライプマスク11の下部にメサストライプ1
1Mを形成する。
【0005】(7) 図3の(g)の工程 ストライプマスク11を残したまま、基板1上にp−I
nPの電流ブロック層12及びn−InPの電流ブロッ
ク層13を順次成長させる。 (8) 図3の(h)の工程 ストライプマスク11を除去した後、p−InPのクラ
ッド層14及びp−InGaAsのコンタクト層15を
順次成長させる。そして、変調器部形成予定領域Mにリ
ッジ導波路を形成するためのマスク16を形成する。 (9) 図4の(i)の工程 マスク16以外の領域をエッチングすることにより、変
調器部形成予定領域Mにリッジ導波路Rを形成する。 (10) 図4の(j)の工程 前記(9)の工程でエッチングした領域にポリイミド1
7を埋め込む。 (11) 図4の(k)の工程 蒸着によりリッジ導波路Rの上面に変調器部電極19を
形成し且つレーザ部形成予定領域Aの上面にレーザ部電
極18を形成すると共に、基板1の厚みを適切な厚み
(例えば、100〜150μm)に調整し、該基板1の
下面にn側電極20を蒸着する。ポリイミド17は、変
調器部電極19とn側電極20との間の容量を低減する
働きがある。
【0006】このような工程によって製造された半導体
レーザでは、レーザ部電極18からn側電極20に順方
向バイアスを印加して電流を流すことにより、活性層6
にキャリア(即ち、電子と正孔)が注入され、該注入さ
れたキャリアの密度が或る値を越えた時に、電子と正孔
の結合が加速されてレーザ発振を行う。特に、DFBレ
ーザの場合、活性層6の近傍に設けられた周期構造(即
ち、グレーティング3)によって特定の波長が透過しや
すく、この波長と端面反射により共振した波長とが重な
った波長でレーザ発振を行う。この発振したレーザ光
は、変調器部へ導波される。変調器部電極19には、逆
方向バイアスを印加し、吸収層9に電界を加えることに
より、吸収係数を増大させ、導波光を吸収させる。この
時、変調器部から出力される光の出力レベルが低下す
る。この原理を利用し、変調された逆方向バイアスを変
調器部電極19に印加することにより、変調器部から出
力される光出力も変調され、信号光として使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図2〜図4の半導体レーザの製造方法では、次のような
課題があった。図2の(a)〜(d)までのプロセス工
程が複雑である。更に、図2の(d)の島状エッチング
用マスク8をマスクとしてウェットエッチングを行う
と、該島状エッチング用マスク8の下部の活性層6の端
面がサイドエッチングされ、該活性層6に凹みが生じ
る。この凹みが大きい場合、吸収層9及び保護層10を
埋め込み成長させても、この凹みが埋まらず、間隙が生
じることがある。そのため、この間隙内で活性層6から
発生したレーザ光の反射や散乱が起こり、この半導体レ
ーザから出力されるレーザ光のレベルが低下する。しか
も、このサイドエッチングの制御は、エッチングの最適
化制御等、複雑な制御が必要になるという課題があっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、半導体レーザの製造方法において、レー
ザ部形成予定領域及び変調器部形成予定領域を有する基
板上の全面に、レーザ光の発振波長を決定するグレーテ
ィングを形成するグレーティング形成工程と、前記グレ
ーティング上に、前記レーザ光を伝導する導波路層、電
流を流すことによって該レーザ光を発生する活性層、及
び該活性層を保護する第1の保護層を順次成長させ、該
グレーティングを埋め込む導波路層/活性層/保護層成
長工程と、前記保護層上の前記レーザ部形成予定領域に
所望の大きさの島状エッチング用マスクを形成し、該島
状エッチングマスク以外の領域を異方性エッチングする
ことにより、前記第1の保護層、前記活性層、及び前記
導波路層を除去すると共に、前記グレーティングをエッ
チングして該島状エッチング用マスク以外の領域を平坦
にするエッチング工程と、前記基板上の前記島状エッチ
ング用マスクの周囲の領域に、外部から供給される変調
信号に基づいて前記レーザ光を吸収して変調する吸収
層、及び該吸収層を保護する第2の保護層を順次成長さ
せ、該島状エッチング用マスクを埋め込んで平坦面を形
成する吸収層埋め込み成長工程と、前記平坦面上の所望
の領域にストライプマスクを形成した後、前記第2の保
護層及び前記吸収層に対してエッチングを施して該スト
ライプマスクの下部にメサストライプを形成するメサエ
ッチング工程とを行う。
【0009】更に、前記基板上の前記メサストライプの
両側の領域に、前記活性層のみに電流を流す第1の導電
型の電流ブロック層及び第2の導電型の電流ブロック層
を順次成長させる電流ブロック層埋め込み成長工程と、
前記ストライプマスクを除去した後、前記メサストライ
プ及び前記第2の導電型の電流ブロック層上に前記レー
ザ光を遮蔽する第1の導電型のクラッド層と、レーザ部
電極とオーミック接続を形成する第1の導電型のコンタ
クト層とを順次成長させ、前記変調器部形成予定領域中
の前記メサストライプからリッジ導波路を形成するため
のリッジ導波路構造用マスクを該コンタクト層上のリッ
ジ導波路形成予定領域及び前記レーザ部形成予定領域に
形成する該リッジ導波路構造用マスク形成工程と、前記
リッジ導波路構造用マスク以外の領域の前記コンタクト
層、前記クラッド層、及び前記第1、第2の導電型の電
流ブロック層をエッチングすることにより、前記変調器
部形成予定領域に前記リッジ導波路を形成するリッジ導
波路構造形成工程と、前記リッジ導波路構造形成工程で
エッチングした領域に絶縁層を埋め込む絶縁層埋め込み
工程と、前記リッジ導波路の上面に前記活性層に電源電
圧を供給する前記レーザ部電極を形成し且つ前記変調器
部形成予定領域の上面に前記変調信号を供給する変調器
部電極を形成すると共に、前記基板の厚みを所望の厚み
に調整し、該基板の下面にアース用電極を形成する電極
形成工程とを、行うようにしている。本発明によれば、
以上のように半導体レーザの製造方法を構成したので、
グレーティング形成工程において基板上にグレーティン
グが形成され、導波路層/活性層/保護層成長工程にお
いて、該グレーティング上に、導波路層、活性層、及び
第1の保護層が順次成長し、該グレーティングが埋め込
まれる。エッチング工程において、島状エッチングマス
ク以外の領域が異方性エッチングされ、前記第1の保護
層、前記活性層、及び前記導波路層を除去されると共に
前記グレーティングがエッチングされ、該島状エッチン
グ用マスク以外の領域が平坦になる。この場合、異方性
エッチングを施すようにしたので、前記島状エッチング
マスクの下方の前記活性層の端面がサイドエッチングさ
れることはない。吸収層埋め込み成長工程において、基
板上の島状エッチング用マスクの周囲の領域に吸収層及
び第2の保護層が順次成長し、該島状エッチング用マス
クが埋め込まれて平坦面が形成される。メサエッチング
工程において、前記平坦面上にストライプマスクが形成
された後、エッチングが施されて該ストライプマスクの
下部にメサストライプが形成される。電流ブロック層埋
め込み成長工程において、前記基板上の前記ストライプ
マスクの両側の領域に第1の導電型の電流ブロック層及
び第2の導電型の電流ブロック層が順次成長する。
【0010】リッジ導波路構造用マスク形成工程におい
て、前記ストライプマスクが除去された後、前記第2の
導電型の電流ブロック層上に第1の導電型のクラッド層
及び第1の導電型のコンタクト層が順次成長し、変調器
部形成予定領域にリッジ導波路構造用マスクが形成され
る。リッジ導波路構造形成工程において、前記リッジ導
波路構造用マスク以外の領域がエッチングされ、前記変
調器部形成予定領域にリッジ導波路が形成される。絶縁
層埋め込み工程において、前記リッジ導波路構造形成工
程でエッチングした領域に絶縁層が埋め込まれる。電極
形成工程において、前記リッジ導波路の上面にレーザ部
電極が形成され且つ前記変調器部領域の上面に変調器部
電極が形成される。更に、前記基板の厚みが所望の厚み
に調整され、該基板の下面にアース用電極が形成され
る。従って、前記課題を解決できるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1、図5及び図6の(a)〜
(j)は、本発明の実施形態を示す半導体レーザの製造
方法を示す工程図である。これらの図を参照しつつ、本
発明の実施形態の半導体レーザの製造工程(1)〜(1
0)を説明する。 (1) 図1の(a)のグレーティング形成工程 干渉露光法を用い、InPの基板21上の全面にレーザ
光の発振波長を決定する均一周期のグレーティング22
を形成する。このグレーティング22の周期は、次のよ
うに決める。即ち、DFBレーザの発振波長は、グレー
ティングのブラッグ波長λb によって決まる。ブラッグ
波長λb は、次式(1)に示すように、グレーティング
22の周期Λと導波路層23の等価屈折率neqによって
決まる。 λb =2・neq・Λ ・・・(1) 但し、DFBレーザの場合、このブラッグ波長λb
は、実際には回折効果等で誤差が発生する。更に、実効
屈折率は導波路層23の組成及び形状(即ち、厚みと
幅)によって決まる。そのため、これらのことを考慮し
て所望の発振周波数の波長に設計する。例えば、波長が
1.55μm帯の場合、グレーティング22の周期Λは
2350〜2450Åである。
【0012】(2) 図1の(b)の導波路層/活性層
/保護層成長工程 グレーティング22上に、レーザ光を伝導する導波路層
23、電流を流すことによって該レーザ光を発生する活
性層24、及び活性層24を保護する第1の保護層25
を順次成長させ、該グレーティング22を埋め込む。こ
れらの成長層の組成及び厚みは、設計により異なる。例
えば、導波路層23には、InPに格子整合し且つバン
ドギャップ波長1.1〜1.3μmのInGaAsPを
成長させ、活性層24には、多重量子井戸構造(MQ
W)を用いる。又、保護層25には、p−InPを0.
1〜0.4μm程度成長させる。 (3) 図1の(c)のエッチング工程 保護層25上のレーザ部形成予定領域Aに島状エッチン
グ用マスク26を形成する。そして、島状エッチングマ
スク26以外の領域に異方性のドライエッチングを施す
ことにより、保護層25、活性層24、及び導波路層2
3を除去する。更に、この時、グレーティング22もエ
ッチングし、島状エッチング用マスク26以外の領域を
平坦にする。この異方性のドライエッチングでは、島状
エッチング用マスク26の下方の活性層24の端面に対
してサイドエッチングが発生しないので、変調器部と活
性層24との結合状態が良好になる。
【0013】(4) 図5の(d)の吸収層埋め込み成
長工程 島状エッチング用マスク26を残したまま、吸収層27
を成長させ、更に、該吸収層27上にInPの第2の保
護層28を成長させることにより、該島状エッチング用
マスク26を埋め込んで平坦面を形成する。この吸収層
27は、外部から供給される変調信号に基づいてレーザ
光を吸収して変調する働きがあり、通常、量子閉じ込め
シュタルク効果を用いた多重量子井戸(MQW)構造に
なっている。 (5) 図5の(e)のメサエッチング工程 前記平坦面上にストライプマスク29を形成し、保護層
28及び吸収層27に対してエッチングを施して該スト
ライプマスク29の下部にメサストライプ29Mを形成
する。 (6) 図5の(f)の電流ブロック層埋め込み成長工
程 ストライプマスク29を残したまま、基板21上に第1
の導電型(例えば、p型)のInP(以下、p−INP
という)の電流ブロック層30及び第2の導電型(例え
ば、n型)のInP(以下、n−INPという)の電流
ブロック層31を順次成長させる。電流ブロック層3
0,31は、活性層24のみに電流を流す働きがある。
【0014】(7) 図5の(g)のリッジ導波路構造
用マスク形成工程 ストライプマスク29を除去した後、メサストライプ2
9M及び電流ブロック層31上にp−InPのクラッド
層32、及びp−InGaAsのコンタクト層33を順
次成長させる。クラッド層32は、活性層24から発生
したレーザ光を遮蔽する働きがあり、コンタクト層33
が後に形成するレーザ部電極とオーミック接続を形成す
る働きがある。更に、変調器部形成予定領域Mにメサス
トライプ29Mからリッジ導波路を形成するためのリッ
ジ導波路構造用マスク34をコンタクト層33上のリッ
ジ導波路形成予定領域及びレーザ部形成予定領域Aに形
成する。 (8) 図6の(h)のリッジ導波路構造形成工程 リッジ導波路構造用マスク34以外の領域のコンタクト
層33、クラッド層32、及び電流ブロック層31,3
0をエッチングすることにより、変調器部形成予定領域
Mにリッジ導波路Rを形成する。 (9) 図6の(i)のポリイミド埋め込み工程 前記(8)の工程でエッチングした領域に絶縁層(例え
ば、ポリイミド)35を埋め込む。
【0015】(10) 図6の(j)の電極形成工程 蒸着によりリッジ導波路Rの上面にレーザ部電極36を
形成し且つ変調器部形成予定領域Mの上面に変調器部電
極37を形成すると共に、基板21の厚みを適切な厚み
(例えば、100〜150μm)に調整し、アース用電
極(例えば、n側電極)38を蒸着する。ポリイミド3
5は、変調器電極37とn側電極38との間の容量を低
減する働きがある。このような工程によって製造された
半導体レーザでは、レーザ部電極36からn側電極38
に順方向のバイアス電圧を印加して電流を流すことによ
り、活性層24にキャリアが注入され、該注入されたキ
ャリアの密度が或る値を越えた時に、電子と正孔の結合
が加速されてレーザ発振を行う。特に、DFBレーザの
場合、グレーティング22によって特定の波長が透過し
やすく、この波長と端面反射により共振した波長とが重
なった波長でレーザ発振を行う。この発振したレーザ光
は、変調器部へ導波される。変調器部電極37には、逆
方向バイアスを印加し、吸収層27に電界を加えること
により、吸収係数を増大させ、導波光を吸収させる。こ
の時、変調器部から出力される光の出力レベルが低下す
る。この原理を利用し、変調された逆方向バイアスを変
調器部電極37に印加することにより、変調器部から出
力される光出力も変調され、信号光として使用される。
【0016】本実施形態では、次のような利点がある。
従来の図2の(a)の工程における絶縁膜マスク2の形
成と、その後の該絶縁膜マスク2を除去する工程を省略
できるので、従来よりもプロセスを簡略化できる。更
に、図1の(c)のエッチング工程において、異方性の
ドライエッチングにより、保護層25、活性層24、及
び導波路層23を除去するようにしたので、該活性層2
4の端面がサイドエッチングされることがなく、変調器
部と活性層24との結合状態が良好になる。そのため、
本実施形態の製造方法で製造した半導体レーザから出力
されるレーザ光のレベルは、従来よりも高くできる。
尚、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が
可能である。その変形例としては、例えば次のようなも
のがある。 (a) 実施形態では、材料がInP系の集積化レーザ
に関して説明したが、本発明は、GaAs系の半導体レ
ーザの製造方法にも適用できる。 (b) 実施形態では、埋め込み構造の半導体レーザに
関して説明したが、本発明の半導体レーザの製造方法
は、リッジ導波路構造(即ち、レーザ部の導波路もリッ
ジ形状になっているもの)の半導体レーザにも適用でき
る。
【0017】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、従来技術における絶縁膜マスクの形成と、その後
の該絶縁膜マスクを除去する工程を省略できるので、従
来よりも簡略化した工程で半導体レーザを製造できる。
更に、エッチング工程において、異方性エッチングによ
り、保護層、活性層、及び導波路層を除去するようにし
たので、該活性層の端面がサイドエッチングされること
がなく、変調器部と活性層との結合状態が良好になる。
そのため、本発明の製造方法で製造した半導体レーザか
ら出力されるレーザ光のレベルは、従来の製造方法で製
造した半導体レーザよりも高くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の半導体レーザの製造方法の
工程図である。
【図2】従来の半導体レーザの製造方法の工程図であ
る。
【図3】従来の半導体レーザの製造方法の工程図であ
る。
【図4】従来の半導体レーザの製造方法の工程図であ
る。
【図5】本発明の実施形態の半導体レーザの製造方法の
工程図である。
【図6】本発明の実施形態の半導体レーザの製造方法の
工程図である。
【符号の説明】
21 基板 22 グレーティング 23 導波路層 24 活性層 25 保護層 26 島状エッチング用マスク 27 吸収層 28 保護層 29 ストライプマスク 29M メサストライプ 30,31 電流ブロック層 32 クラッド層 33 コンタクト層 34 リッジ導波路構造用マスク 35 ポリイミド 36 レーザ部電極 37 変調器部電極 38 n側電極 A レーザ部形成予定領域 M 変調器部形成予定領域 R リッジ導波路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ部形成予定領域及び変調器部形成
    予定領域を有する基板上の全面に、レーザ光の発振波長
    を決定するグレーティングを形成するグレーティング形
    成工程と、 前記グレーティング上に、前記レーザ光を伝導する導波
    路層、電流を流すことによって該レーザ光を発生する活
    性層、及び該活性層を保護する第1の保護層を順次成長
    させ、該グレーティングを埋め込む導波路層/活性層/
    保護層成長工程と、 前記保護層上の前記レーザ部形成予定領域に所望の大き
    さの島状エッチング用マスクを形成し、該島状エッチン
    グマスク以外の領域を異方性エッチングすることによ
    り、前記第1の保護層、前記活性層、及び前記導波路層
    を除去すると共に、前記グレーティングをエッチングし
    て該島状エッチング用マスク以外の領域を平坦にするエ
    ッチング工程と、 前記基板上の前記島状エッチング用マスクの周囲の領域
    に、外部から供給される変調信号に基づいて前記レーザ
    光を吸収して変調する吸収層、及び該吸収層を保護する
    第2の保護層を順次成長させ、該島状エッチング用マス
    クを埋め込んで平坦面を形成する吸収層埋め込み成長工
    程と、 前記平坦面上の所望の領域にストライプマスクを形成し
    た後、前記第2の保護層及び前記吸収層に対してエッチ
    ングを施して該ストライプマスクの下部にメサストライ
    プを形成するメサエッチング工程と、 前記基板上の前記メサストライプの両側の領域に、前記
    活性層のみに電流を流す第1の導電型の電流ブロック層
    及び第2の導電型の電流ブロック層を順次成長させる電
    流ブロック層埋め込み成長工程と、 前記ストライプマスクを除去した後、前記メサストライ
    プ及び前記第2の導電型の電流ブロック層上に前記レー
    ザ光を遮蔽する第1の導電型のクラッド層と、レーザ部
    電極とオーミック接続を形成する第1の導電型のコンタ
    クト層とを順次成長させ、前記変調器部形成予定領域中
    の前記メサストライプからリッジ導波路を形成するため
    のリッジ導波路構造用マスクを該コンタクト層上のリッ
    ジ導波路形成予定領域及び前記レーザ部形成予定領域に
    形成する該リッジ導波路構造用マスク形成工程と、 前記リッジ導波路構造用マスク以外の領域の前記コンタ
    クト層、前記クラッド層、及び前記第1、第2の導電型
    の電流ブロック層をエッチングすることにより、前記変
    調器部形成予定領域に前記リッジ導波路を形成するリッ
    ジ導波路構造形成工程と、 前記リッジ導波路構造形成工程でエッチングした領域に
    絶縁層を埋め込む絶縁層埋め込み工程と、 前記リッジ導波路の上面に前記活性層に電源電圧を供給
    する前記レーザ部電極を形成し且つ前記変調器部形成予
    定領域の上面に前記変調信号を供給する変調器部電極を
    形成すると共に、前記基板の厚みを所望の厚みに調整
    し、該基板の下面にアース用電極を形成する電極形成工
    程とを、 行うことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記異方性エッチングは、ドライエッチ
    ングであることを特徴とする請求項1記載の半導体レー
    ザの製造方法。
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