JPH116708A - 誘導型位置測定器 - Google Patents

誘導型位置測定器

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JPH116708A
JPH116708A JP15854697A JP15854697A JPH116708A JP H116708 A JPH116708 A JP H116708A JP 15854697 A JP15854697 A JP 15854697A JP 15854697 A JP15854697 A JP 15854697A JP H116708 A JPH116708 A JP H116708A
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JP
Japan
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coil
absolute position
drive
scale
relative movement
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JP15854697A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Miyata
宮田  俊治
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitutoyo Corp, Mitsutoyo Kiko Co Ltd filed Critical Mitutoyo Corp
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変動磁場を発生する駆動コイルとこれと結合
して誘起電圧を発生する検出用コイルの組み合わせによ
り、一つのスケールトラックでアブソリュート測定とイ
ンクリメンタル測定を可能とした小型で高精度の誘導型
位置測定器を提供する。 【解決手段】 スケール1に三角形状の駆動コイル11
を上向き,下向きを絶対位置コードの“0”,“1”に
対応させて配列して、長手方向の全長にわたって同じ組
み合わせコードが発生しないような絶対位置コードを付
与したスケールトラック12を形成する。スライダ2上
には、駆動コイル11と結合して絶対位置コードを検出
する絶対位置コードのビット数分の絶対位置検出用コイ
ル22を形成し、同じスケールトラックの駆動コイル1
1と結合してインクリメンタル測定用の変位信号を得る
一対の相対位置検出用コイル21A,21Bを形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対移動する第
1及び第2部材の相対変位や位置を変動磁場との誘導結
合によるコイルの誘起電圧変化を利用して測定する誘導
型位置測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、位置や直線変位,角度変位等
の測定を行うエンコーダとして、静電容量式、光学式、
磁気式等、種々の形式のものが用いられている。磁気式
には、静磁場を用いる方式と、変動磁場を用いる方式と
がある。またエンコーダには、絶対位置測定を行う方式
(アブソリュート型)と、相対位置測定を行う方式(イ
ンクリメンタル型)とがある。
【0003】静磁場を用いるアブソリュート型エンコー
ダとしては、例えば特開昭64−709619号公報が
ある。また変動磁場を発生するスケールと、これと誘導
結合する平面型コイルとを用いて位置測定を行うエンコ
ーダについては、特公昭51−18181号公報、特公
昭51−47544号公報等が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にアブソリュート
型エンコーダでは、高精密な位置測定が難しく、高精密
の位置測定にはインクリメンタル型が適している。その
ためアブソリュート型とインクリメンタル型の併用型エ
ンコーダを作ろうとすると、通常アブソリュート用スケ
ールトラックとインクリメンタル用スケールトラックと
は構成原理が異なるから、それらのトラックを並べて設
けることが必要になる(例えば、特開平2−35314
号公報)。しかし二つのスケールトラックを用意するに
は大きなスケール幅を必要とするため、エンコーダの小
型化が損なわれる。
【0005】この発明は、変動磁場を発生する駆動コイ
ルと、これと結合して誘起電圧を発生する検出用コイル
とのパターンの組み合わせによりアブソリュート測定を
行う誘導型位置測定器を提供することを目的としてい
る。この発明はまた、変動磁場を発生する駆動コイルと
これと結合して誘起電圧を発生する検出用コイルとのパ
ターンの組み合わせにより、一つのスケールトラックを
用いてアブソリュート測定と同時にインクリメンタル測
定をも可能とした、小型で高精度の誘導型位置測定器を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る誘導型位
置測定器は、所定ギャップをもって相対移動可能に対向
配置された第1及び第2の部材と、前記第1の部材上に
前記相対移動方向に沿って交流電源により励磁される駆
動コイルが一定ピッチで配列形成され、各駆動コイルは
それぞれ“0”,“1”に対応させて前記相対移動方向
に直交する方向の上向き,下向きの三角形状パターンと
して相対移動方向に同じ組み合わせコードが発生しない
複数ビットの絶対位置コードを付与してなるスケールト
ラックと、前記第2の部材上に前記駆動コイルからの変
動磁場に応じ、かつ前記駆動コイルの上向き,下向きの
三角形状パターンに応じて互いに逆極性の誘起電圧を生
じるようにパターン形成された前記絶対位置コードのビ
ット数分の絶対位置検出用コイルとを備えたことを特徴
とする。
【0007】この発明に係る誘導型位置測定器はまた、
所定ギャップをもって相対移動可能に対向配置された第
1及び第2の部材と、前記第1の部材上に前記相対移動
方向に沿って交流電源により励磁される駆動コイルが一
定ピッチで配列形成され、各駆動コイルはそれぞれ
“0”,“1”に対応させて前記相対移動方向に直交す
る方向の上向き,下向きの三角形状パターンとして相対
移動方向に同じ組み合わせコードが発生しない複数ビッ
トの絶対位置コードを付与してなるスケールトラック
と、前記第2の部材上に前記駆動コイルからの変動磁場
に応じ、かつ前記駆動コイルの上向き,下向きの三角形
状パターンに応じて互いに逆極性の誘起電圧を生じるよ
うにパターン形成された前記絶対位置コードのビット数
分の絶対位置検出用コイルと、前記第2の部材上に前記
駆動コイルからの変動磁場に応じ、かつ前記相対移動に
応じて前記駆動コイルの配列ピッチと等しいピッチの繰
り返し波形となる誘起電圧を生じるようにパターン形成
された、前記駆動コイルの配列ピッチの1/4の位相差
をもつ少なくとも2相の相対位置検出用コイルとを備え
たことを特徴とする。
【0008】この発明において好ましくは、前記各絶対
位置検出用コイルは、前記駆動コイルの前記相対移動方
向と直交する方向の上半分に対向する第1コイル部と、
この第1コイル部に直列に形成されて下半分に対向す
る,第1コイル部とは逆巻きの第2コイル部とを有し、
かつ各絶対位置検出用コイルは一端が共通に基準電位に
接続され、他端を前記絶対位置コードの各ビット出力端
子とする。この発明において好ましくは、前記相対位置
検出用コイルは、前記駆動コイルの配列ピッチの1/4
の位相差をもつ前記駆動コイルの配列ピッチの半周期毎
に逆巻きとなる第1コイル部と第2コイル部とが前記相
対移動方向に直列に所定の繰り返し数をもって配列形成
されるものとする。
【0009】この発明においては、第1部材上に交流駆
動される駆動コイルを所定ピッチで配列形成してこれを
スケールトラックとする。スケールトラックの各駆動コ
イルは三角形状パターンのコイルとして、相対移動方向
(スケール長手方向)と直交する方向の上向きと下向き
を絶対位置コードの“0”と“1”に対応させて、スケ
ール長手方向に同じ組み合わせコードが発生しないよう
に配列することにより、スケールトラックには複数ビッ
トの絶対位置コードが付与される。一方、第2部材上に
は、スケールトラック上の駆動コイルの上向き,下向き
の三角形状パターンに応じて互いに逆極性の誘起電圧を
生じるようにパターン形成された絶対位置コードのビッ
ト数分の絶対位置検出用コイルが形成される。これによ
り、絶対位置測定用(アブソリュート型)エンコーダが
得られる。また、三角形状の駆動コイルを用いたスケー
ルトラックに対して、駆動コイルの配列ピッチと等しい
ピッチの繰り返し波形となる誘起電圧を生じるようにパ
ターン形成された相対位置検出用コイルを駆動コイルの
配列ピッチの1/4の位相差をもつ少なくとも2相分設
けることにより、同じスケールトラックを利用してアブ
ソリュート型より高精細のインクリメンタル測定が可能
となる。即ちこの発明によれば、小型で高精度の絶対位
置測定を可能としたエンコーダが得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施例を説明する。図1は、この発明の一実施例によ
る誘導型リニアエンコーダの要部構成を示す分解斜視図
である。第1の部材であるスケール1と第2の部材であ
るスライダ2とは、所定ギャップをもって矢印で示す方
向に相対移動可能に配置される。スライダ2は、スケー
ル1のスケールトラックを読み取るセンサが搭載された
ものであり、図では第1層2aと第2層2bを分離して
示しているが、好ましくは例えば多層配線基板等を用い
て一体に形成される。なお第1層2aと第2層2bの上
下関係は問わない。また、第1層2aと第2層2bが別
々の基板であって、スケール1がこれら第1層2aと第
2層2bの間に挿入される構成であってもよい。
【0011】スケール1は、絶縁性基板10上に金属薄
膜により形成した三角形状の多数の平面型駆動コイル1
1をスケール長手方向に所定ピッチλで配列したスケー
ルトラック12を有する。駆動コイル11は疑似閉路を
なしているが、全てが共通に交流電源13により励磁さ
れて、変動磁場を生成する。スケール1とスライダ2の
間のキャップは、スケール1上の駆動コイル11からの
磁束がスライダ2を垂直に貫通するように設定される。
各駆動コイル11は、スケール1の長手方向に直交する
方向に上向きのものと下向きのものとがあり、それぞれ
が絶対位置コードを表すビット“0”,“1”に対応す
るもので、その組み合わせによりスケール1の長手方向
全長に絶対位置コードが設定される。その詳細は後述す
る。
【0012】スライダ1の第1層2aには、スケール1
の駆動コイル11からの変動磁場を検出して相対位置を
測定するための少なくとも一対の相対位置検出用コイル
21(21A,21B)が金属薄膜によりパターン形成
されている。またスライダの第2層2bには、スケール
1の駆動コイル11からの変動磁場を検出して絶対位置
を測定するために、同様に金属薄膜により絶対位置コー
ドのビット数分(図1では、4ビット分を例示してい
る)の絶対位置検出用コイル22(22a0〜22a3)が
パターン形成されている。
【0013】図2は、以上のスケール1上の駆動コイル
11によるスケールトラックと、スライダ2上の相対位
置検出用コイル21及び絶対位置検出用コイル22のパ
ターンの重なり関係を平面に並べて示している。高さ2
Lをもちピッチλで配列された駆動コイル11に対し
て、相対位置検出用コイル21は、駆動コイルの配列ピ
ッチλの半周期毎に逆巻き、即ち+,−で示した逆極性
電圧を誘起する第1コイル部231 と第2コイル部23
2 とが、スケール1の長手方向に直列に所定の繰り返し
数(図の場合、繰り返し数が2)をもって配列形成され
る。第1コイル部231 と第2コイル部232 は、矩形
パターンの3/4周からなる疑似閉路をなして直列に接
続されて、高さ2Lの矩形パターンをなしている。対を
なす相対位置検出用コイル21A,21Bは、λ/4の
位相差をもって配置されて、一端は共通に基準電位に接
続され、他端がそれぞれ90°位相差の変位信号(A,
B相出力信号)を出力する出力端子A,Bとなる。
【0014】絶対位置検出用コイル22は、相対位置検
出用コイル21とは90°回転した形の矩形パターンを
もつ。即ち駆動コイル11のスケール長手方向と直交す
る方向の上半分に対向する第1コイル部241 と、この
第1コイル部241 に直列に形成されて下半分に対向す
る,第1コイル部241 とは逆巻きの第2コイル部24
2 とを有する。従って第1コイル部241 と第2コイル
部242 には、+,−で示したように互いに逆極性の誘
起電圧が得られる。各絶対位置検出用コイル22は一端
が共通に基準電位に接続され、他端を絶対位置コードの
各ビット出力端子a0〜a3としている。
【0015】なお、図では駆動コイル11はほぼ1ター
ンの平面コイルとして、また相対位置検出用コイル21
及び絶対位置検出用コイル22の各第1コイル部231
,241 ,第2コイル部232 ,242 はいずれも3
/4ターンの平面コイルとして示したが、これらを例え
ば多層配線技術を等を利用した複数ターンのコイルとし
て構成してもよい。
【0016】次に、この実施例のエンコーダの位置測定
動作を説明する。図3は、インクリメンタル測定の原理
を説明するために、スケール1上の駆動コイル11と、
スライダ2上の相対位置検出用コイル21(図では、第
1コイル部231 と第2コイル部232 が一つずつの基
本単位構成のみを示している)のスケール移動に伴う重
なり状態の変化を示している。インクリメンタル測定に
は、スケール1上の駆動コイル11の上向きと下向きは
無関係であり、スケール1の移動に伴う駆動コイル11
からの相対位置検出用コイル21への鎖交磁束数の変化
を相対位置検出用コイル21の誘起電圧により検出す
る。
【0017】全ての駆動コイル11には、上向き,下向
きパターンに拘らず、矢印で示したように同じ向きとな
る交流駆動電流が流される。図3(a)の状態(これを
相対変位x=0とする)では、駆動コイル11と、相対
位置検出用コイル21の第1コイル部231 及び第2コ
イル部232 との重なり面積は等しく、したがって第1
コイル部231 と第2コイル部232 の互いに逆極性の
誘起電圧は相殺されて、トータルの差動検出電圧はゼロ
となる。スケール移動して、図3(b)のようにx=λ
/4になると、駆動コイル11と第1コイル部231 と
の重なり面積は最大になり、逆に第2コイル部232 と
の重なり面積は最小になる。このとき、相対位置検出用
コイル21には、第1コイル部231 の最大誘起電圧
(これを正とする)がほぼそのまま検出電圧として出力
される。以下、図3(c)のx=λ/2で再び検出出力
はゼロになり、図3(d)のようにx=3λ/4では第
2コイル部232 による負の最大検出電圧が得られる。
【0018】以下、同様の繰り返しにより、図4に示す
ように、変位xに応じて疑似正弦波となる変位検出出力
が得られる。対をなす相対位置検出用コイル21A,2
1Bによる検出出力はそれぞれ実線と破線で示すよう
に、90°ずれたA相,B相出力となる。これらの変位
出力信号を周知の方法で処理することにより、駆動コイ
ル11の配列ピッチλに対して内挿数4のインクリメン
タル測定ができる。
【0019】次に、アブソリュート測定の原理を説明す
る。図5は、スケール1上の駆動コイル11と、スライ
ダ2上の絶対位置検出用コイル22の重なり状態を示し
ている。駆動コイル11は、前述のように上向き三角形
と下向き三角形があり、上向き三角形の場合、絶対位置
検出用コイル22の上半分の第1コイル部241 と下半
分の第2コイル部242 とでは、前者の方が駆動コイル
11との重なり面積が小さい。したがって、第2コイル
部242 の誘起電圧(これを+とする)が第1コイル部
241 のそれに比べて大きい。下向きの三角形の場合は
その関係が逆になり、負の誘起電圧が大きくなる。した
がって図5の重なり位置で、端子a0,a1,a3と端
子a2の検出出力電圧は逆極性になり、これらの極性を
検知することによって、a0=a1=a3=0,a2=
1が得られる。これにより、図の例の場合、4個の駆動
コイル11による4ビットの絶対位置コードが絶対値検
出用コイル22により検出されることになる。
【0020】実際の絶対位置コードは、上述した三角形
状の駆動コイル11の向きにより、スケール長手方向の
全長にわたって同じ組み合わせコードが発生しないよう
な非繰り返しの絶対位置コードとして付与される。具体
的に、7ビットで1〜128の絶対位置コードを設定し
た場合のスケール1上の駆動コイル11のパターンと、
相対移動したときのスライダ2上の絶対位置検出用コイ
ル22(これも7個となる)による出力の関係を図6に
示す。この様な非繰り返しのコード自体は既に知られて
いるものであり、これにより、駆動コイル11の配列ピ
ッチλを最小単位とするアブソリュート測定が可能にな
る。
【0021】以上のようにこの実施例によれば、一本の
スケールが絶対位置コードトラックであると同時に、イ
ンクリメンタルスケールしても用いられる誘導型エンコ
ーダが得られる。スケールトラックが一つであるから、
スケール全体の幅は小さいものでよく、従ってエンコー
ダは小型化が可能である。しかも相対位置検出用コイル
を搭載することによって、絶対位置検出用コイル22の
みを用いたアブソリュート測定では得られない高精細の
絶対位置測定が可能となる。また、相対位置検出用コイ
ルと絶対位置検出用コイルは、多層配線基板を用いるこ
とにより、スライダ内に薄く積層形成することができ
る。
【0022】実施例では、A,B相の相対位置検出用コ
イル21A,21Bを同一面内に並べたが、図7に示す
ようにこれらを異なる層2a1,2a2に分けて重ねて構成
してもよい。これらの層2a1,2a2は、絶対位置検出用
コイル22を形成した層2bと共に、スケール1の変動
磁場を検出できるように、多層配線基板技術を用いて微
小ギャップをもって一体形成してスライダ2を構成する
ことができる。なお、層2a1,2a2及び2bの積層順は
問わないし、先にも述べたようにスライダ2がスケール
1を挟んで上下に分けられても差し支えない。
【0023】相対位置及び絶対位置検出用コイルは、上
記実施例に示した矩形パターン(櫛型パターン)に限ら
れず、駆動コイル11の変位方向或いはそれと直交する
方向の磁束幅の変化や差を検出できるものであればよ
い。図8(a)は、先の実施例に示した図8(b)の矩
形パターン(櫛型パターン)の相対位置検出用コイル2
1に対応させて、λ/2のピッチで励磁電流を反転させ
るツイストペアコイルからなる相対位置検出用コイル2
5を示している。絶対位置検出用コイルについても同様
のツイストペアコイルを用いることができる。
【0024】スケール1上の三角形状の駆動コイル11
についても、厳密な三角形である必要はなく、スケール
移動に伴って相対位置検出用コイル21の鎖交磁束数が
繰り返し変化を示し、またスケール移動方向と直交する
方向について上半分と下半分の面積が異なるようなパタ
ーンであればよい。具体的にこの発明に用いられる三角
形状の駆動コイル11としては、図9に示すような正弦
波波形に近いものも含まれる。
【0025】上記実施例では、スケール1上の駆動コイ
ル11に直接励磁源13を接続したが、スライダ2上に
スケール1上の駆動コイル11を励磁する送信部を配置
してもよい。図10はその様な実施例の要部構成を示
す。スライダ2上には、相対位置検出用コイル21に対
してスケール幅方向に隣接して、交流電源13が接続さ
れる送信用コイル31が配置される。スケール1上に
は、送信用コイル31と誘導結合する転送用コイル32
が各駆動コイル11に隣接して配置される。各転送用コ
イル32とそれぞれ対応する駆動用コイル11とは細い
連結部を介して接続されて完全な閉コイルを構成する。
スライダ2上の送信用コイル31のスケール移動方向の
幅は、スライダ2上の相対位置検出用コイル21A,2
1Bの全体の幅、及び図10では省略しているが絶対位
置検出用コイル22の全体の幅をカバーする範囲とす
る。
【0026】この実施例の場合、スライダ2上の送信用
コイル31からの磁束はスケール1上の転送用コイル3
2と鎖交して、転送用コイル32に生じる誘導電流はそ
のまま駆動コイル11に流れる。これにより、先の実施
例と同様に駆動コイル11に生じる変動磁場がスライダ
2上の相対位置検出用コイル21及び絶対位置検出用コ
イル22により検出される。この様な構成とすれば、ス
ケール1からの配線引き出しは必要がなくなり、スライ
ダ2上に励磁源及び検出回路をまとめて搭載することが
可能となる。
【0027】この発明は上記実施例に限られない。例え
ば実施例では、リニアエンコーダを説明したが、ロータ
リーエンコーダにも同様にこの発明を適用することが可
能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、第
1部材上に、変動磁場を発生する三角形状の駆動コイル
をそのパターンの上下関係の組み合わせにより絶対位置
コードを付与したスケールトラックを構成し、第2部材
上には駆動コイルと結合して誘起電圧を発生する絶対位
置検出用コイルを形成して、アブソリュート測定を可能
とした誘導型エンコーダが得られる。また、第2部材上
に、三角形状の駆動コイルとの結合により相対移動に伴
って正弦波出力が得られるような相対位置検出用コイル
を配置することにより、一つのスケールトラックでイン
クリメンタル測定をも可能として、小型の高精度エンコ
ーダを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例に係るリニアエンコーダ
の要部構成を示す分解斜視図である。
【図2】 同実施例のスケール及びスライダ上の各コイ
ルパターンを示す図である。
【図3】 同実施例の相対位置検出の動作を説明するた
めの図である。
【図4】 同実施例の相対位置検出の変位出力信号波形
を示す。
【図5】 同実施例の絶対位置検出の原理を説明するた
めの図である。
【図6】 具体的なスケール上の絶対位置コードとその
検出出力の例を示す図である。
【図7】 他の実施例の検出用コイルの積層構造を示す
図である。
【図8】 他の実施例の検出用コイルの構成を示す図で
ある。
【図9】 他の実施例のスケールの駆動コイルのパター
ンを示す図である。
【図10】 他の実施例のリニアエンコーダの要部構成
を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…スケール(第1の部材)、2…スライダ(第2の部
材)、11…駆動コイル、12…スケールトラック、1
3…交流電源、21(21A,21B)…相対位置検出
用コイル、231 …第1コイル部、232 …第2コイル
部、22(22a0〜22a3)…絶対位置測定用コイル、
241 …第1コイル部、242 …第2コイル部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定ギャップをもって相対移動可能に対
    向配置された第1及び第2の部材と、 前記第1の部材上に前記相対移動方向に沿って交流電源
    により励磁される駆動コイルが一定ピッチで配列形成さ
    れ、各駆動コイルはそれぞれ“0”,“1”に対応させ
    て前記相対移動方向に直交する方向の上向き,下向きの
    三角形状パターンとして相対移動方向に同じ組み合わせ
    コードが発生しない複数ビットの絶対位置コードを付与
    してなるスケールトラックと、 前記第2の部材上に前記駆動コイルからの変動磁場に応
    じ、かつ前記駆動コイルの上向き,下向きの三角形状パ
    ターンに応じて互いに逆極性の誘起電圧を生じるように
    パターン形成された前記絶対位置コードのビット数分の
    絶対位置検出用コイルとを備えたことを特徴とする誘導
    型位置測定器。
  2. 【請求項2】 所定ギャップをもって相対移動可能に対
    向配置された第1及び第2の部材と、 前記第1の部材上に前記相対移動方向に沿って交流電源
    により励磁される駆動コイルが一定ピッチで配列形成さ
    れ、各駆動コイルはそれぞれ“0”,“1”に対応させ
    て前記相対移動方向に直交する方向の上向き,下向きの
    三角形状パターンとして相対移動方向に同じ組み合わせ
    コードが発生しない複数ビットの絶対位置コードを付与
    してなるスケールトラックと、 前記第2の部材上に前記駆動コイルからの変動磁場に応
    じ、かつ前記駆動コイルの上向き,下向きの三角形状パ
    ターンに応じて互いに逆極性の誘起電圧を生じるように
    パターン形成された前記絶対位置コードのビット数分の
    絶対位置検出用コイルと、 前記第2の部材上に前記駆動コイルからの変動磁場に応
    じ、かつ前記相対移動に応じて前記駆動コイルの配列ピ
    ッチと等しいピッチの繰り返し波形となる誘起電圧を生
    じるようにパターン形成された、前記駆動コイルの配列
    ピッチの1/4の位相差をもつ少なくとも2相の相対位
    置検出用コイルとを備えたことを特徴とする誘導型位置
    測定器。
  3. 【請求項3】 前記各絶対位置検出用コイルは、前記駆
    動コイルの前記相対移動方向と直交する方向の上半分に
    対向する第1コイル部と、この第1コイル部に直列に形
    成されて下半分に対向する,第1コイル部とは逆巻きの
    第2コイル部とを有し、かつ各絶対位置検出用コイルは
    一端が共通に基準電位に接続され、他端を前記絶対位置
    コードの各ビット出力端子としたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の誘導型位置測定器。
  4. 【請求項4】 前記相対位置検出用コイルは、前記駆動
    コイルの配列ピッチの1/4の位相差をもつ前記駆動コ
    イルの配列ピッチの半周期毎に逆巻きとなる第1コイル
    部と第2コイル部とが前記相対移動方向に直列に所定の
    繰り返し数をもって配列形成されていることを特徴とす
    る請求項2記載の誘導型位置測定器。
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