JPH116674A - 保冷体 - Google Patents

保冷体

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JPH116674A
JPH116674A JP9159471A JP15947197A JPH116674A JP H116674 A JPH116674 A JP H116674A JP 9159471 A JP9159471 A JP 9159471A JP 15947197 A JP15947197 A JP 15947197A JP H116674 A JPH116674 A JP H116674A
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千束 甲斐
Tadayoshi Teramoto
忠義 寺本
Fumihiro Murata
文博 村田
Takeharu Nakano
丈晴 中野
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Yakult Honsha Co Ltd
Toho Shoji KK
Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
Yakult Honsha Co Ltd
Toho Shoji KK
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25DREFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • F25D2303/08Devices using cold storage material, i.e. ice or other freezable liquid
    • F25D2303/082Devices using cold storage material, i.e. ice or other freezable liquid disposed in a cold storage element not forming part of a container for products to be cooled, e.g. ice pack or gel accumulator
    • F25D2303/0822Details of the element
    • F25D2303/08221Fasteners or fixing means for the element
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25D2303/0822Details of the element
    • F25D2303/08222Shape of the element

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保冷容器内に各種の飲料水を分別して収納す
ることができ、衛生的で、かつ繰り返し使用が可能な保
冷体を得ることを目的とする。 【解決手段】 本発明の保冷体は、蓄冷剤を充填した蓄
冷体を複数個連設する蓄冷パックを、その連設する蓄冷
体の連結部分で折り曲げて所望形状にして該蓄冷体の連
設方向と垂直な方向に立設させた状態で、該蓄冷パック
を単独または複数個組み合わせて保冷容器内に収納し
て、該保冷容器内で収納物の仕切部屋を形成するもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸送用容器の内部
保冷用として使用される保冷体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の飲料水を宅配する場合、保冷体と
して氷が充填された断熱性保冷容器の中に、予め冷蔵庫
で冷却された飲料水を収納して運搬していた。しかしな
がら特に夏場は氷がすぐに溶けて保冷容器内に充満して
しまうので、飲料水の容器が濡れてしまい見た目が悪か
った。そこで、濡れた飲料水の容器を布で拭くことによ
り対処していたが、この作業は面倒であるし、商品名を
記したラベルが容器表面に貼ってある場合はそのラベル
が剥がれてしまうという問題点があった。また、紙製の
容器等では、紙がふやけてしまう。
【0003】上記のように保冷容器内に氷の溶けた水が
充満してしまうのを解決するために、氷をビニール袋に
詰めたり、氷の代わりにドライアイスを保冷体として用
いていた。しかしながら、ビニール袋への氷詰め作業も
面倒であるし、ビニール袋が破損して氷の溶けた水が保
冷容器内に漏れるという事態も生じていた。また、氷の
代わりにドライアイスを使用する場合は、保冷容器内に
水が充満するという問題点は解決されるが、気化したガ
ス状ドライアイスの回収は不可能であるため、繰り返し
使用ができずコストアップとなった。
【0004】上記のような水漏れや繰り返し使用の問題
点を解決することを意図した保冷体は、これまでにもい
くつか開発されていた。例えば実公昭45−27082
号公報には、ポリビニルアルコール水溶液にホウ砂また
はホウ酸を加えてゲル化した含水ゲルをプラスチック等
の袋に充填した保冷体や、ポリビニルアルコール水溶液
にポリ酢酸ビニルを分散させて得たポリ酢酸ビニルエマ
ルジョンにホウ砂またはホウ酸を加えてゲル化した含水
ゲルからなる蓄冷剤をプラスチック等の袋に充填した保
冷温器、特公昭57−28505号公報には、ポリアク
リル酸に少なくとも2個のエポキシ基を有する化合物を
加えて得た含水ゲルからなる蓄冷材、特公平1−244
34号公報には、ポリアクリル酸水溶液に飽和カルボン
酸を溶解し、水酸化ナトリウムとアルミン酸ナトリウム
で中和架橋した後炭酸水素ナトリウムと無機塩類を添加
して得たゲルからなる蓄冷剤が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の保冷体はその保冷温度の上下の温度で塑性変形してし
まい、一定の形状を保持することができなかった。つま
り、保冷温度より高い温度において一定しない形状であ
った保冷体は、使用する前に保冷温度よりも低い温度で
冷却すると、その一定しない形状のままで凍結してしま
うので、非常に使いにくいという課題を有していた。
【0006】また、氷,ドライアイス,上記に示したゲ
ル状保冷体は、保冷容器内で各種の飲料水を整理して分
別収納することができなかった。すなわち、数種類の飲
料水の中から目的の商品を短時間で探しだすことが不可
能であり、作業効率が悪いという課題も有していた。
【0007】本発明は、上記のような状況に鑑みてなさ
れたものであり、保冷容器内に各種の飲料水を分別して
収納することができ、衛生的で、かつ繰り返し使用が可
能な保冷体を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
保冷体は、保冷容器内に収納する収納物の保冷とその仕
切りを兼ねる,板状の蓄冷体を複数個連設する蓄冷パッ
クよりなる保冷体であって、上記蓄冷体は、蓄冷剤を充
填する蓄冷剤収容部と、該蓄冷体の側端部分にて他の蓄
冷体を連結するための連結部材を挿通させる穴部を設け
てなる鍔状の側辺部とを形成してなるものであり、上記
蓄冷パックは、上記蓄冷体の側辺部に設けた穴部に連結
部材を挿通させて該連結部分を軸にして他の蓄冷体を回
動自在に連結して、複数個の蓄冷体を相互に連設させて
なるものであり、該蓄冷パックをその連設する蓄冷体の
連結部分で折り曲げて所望形状にして該蓄冷体の連設方
向と垂直な方向に立設させた状態で、該蓄冷パックを単
独または複数個組み合わせて上記保冷容器内に収納し
て、該保冷容器内で収納物の仕切部屋を形成してなるも
のであることを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項2に係る保冷体は、上記請
求項1に記載の保冷体において、上記蓄冷体は、鍔状の
側辺部においてその穴部に対応する位置に該側辺部を切
り欠いた切込部を形成したものからなることを特徴とす
るものである。
【0010】本発明の請求項3に係る保冷体は、保冷容
器内に収納する収納物の保冷とその仕切りを兼ねる,板
状の蓄冷体を複数個連設する蓄冷パックよりなる保冷体
であって、上記蓄冷体は、蓄冷剤を充填する蓄冷剤収容
部と、該蓄冷体の側端部分にて鍔状の側辺部とを形成し
てなるものであり、上記蓄冷パックは、上記蓄冷体の側
辺部にてヒンジを介して該ヒンジ部分を軸にして他の蓄
冷体を回動自在に連結して、複数個の蓄冷体を相互に連
設させてなるものであり、該蓄冷パックをその連設する
蓄冷体のヒンジ部分で折り曲げて所望形状にして該蓄冷
体の連設方向と垂直な方向に立設させた状態で、該蓄冷
パックを単独または複数個組み合わせて上記保冷容器内
に収納して、該保冷容器内で収納物の仕切部屋を形成し
てなるものであることを特徴とするものである。
【0011】本発明の請求項4に係る保冷体は、上記請
求項1ないし3のいずれかに記載の保冷体において、上
記蓄冷体は、その蓄冷剤収容部の下部に該蓄冷剤収容部
より薄くした鍔状のひれ部を形成したものからなること
を特徴とするものである。
【0012】本発明の請求項5に係る保冷体は、上記請
求項1ないし4のいずれかに記載の保冷体において、上
記蓄冷体は、その下部に表側面と裏側面を貫通する冷気
口を設けたものからなることを特徴とするものである。
【0013】本発明の請求項6に係る保冷体は、上記請
求項1ないし5のいずれかに記載の保冷体において、上
記蓄冷パックは、複数個の蓄冷体を横一列に連設したも
のからなることを特徴とするものである。
【0014】本発明の請求項7に係る保冷体は、上記請
求項1ないし5のいずれかに記載の保冷体において、上
記蓄冷パックは、複数個の蓄冷体を放射状に連設したも
のからなることを特徴とするものである。
【0015】本発明の請求項8に係る保冷体は、上記請
求項1ないし5のいずれかに記載の保冷体において、上
記蓄冷パックは、3個以上の蓄冷体を環状に連設したも
のからなることを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項9に係る保冷体は、保冷容
器内に収納する収納物の保冷とその仕切りを兼ねる保冷
体であって、蓄冷剤収容部内に蓄冷剤を充填する板状の
蓄冷体を立設させた状態で該蓄冷体を複数個組み合わせ
て上記保冷容器内に収納して、該保冷容器内で収納物の
仕切部屋を形成してなるものであることを特徴とするも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明による保冷体の実
施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここ
で、実施の形態1は、図3に示す蓄冷体2を用いたも
の、実施の形態2は、図13に示す蓄冷体2を用いたも
の、実施の形態3は、図14に示す蓄冷体2を用いたも
の、実施の形態4は、図15に示す蓄冷体2を用いたも
のである。
【0018】実施の形態1.図1は、本実施の形態1に
よる保冷体の一例を示す斜視図である。図中1は保冷
体、2は蓄冷体、3は蓄冷パック、4は仕切部屋、5は
保冷容器本体、6は蓋体、7は保冷容器、10は飲料水
などの収納物を示す。図1(a) は、合計12個の蓄冷体
2を用いた保冷体1が9個の仕切部屋4を形成するよう
に保冷容器本体5にセットされ、各仕切部屋4に飲料水
などの収納物10が種類別に分けて分別収納されている
様子を示している。保冷体1と収納物10を収納した保
冷容器本体5は、図1(b) に示すように蓋体6で蓋をし
て運搬、保管等される。この保冷容器本体5と蓋体6か
ら構成される保冷容器7は、例えば、断熱層として発泡
樹脂を内部に介装した非発泡性樹脂(実公昭59−11
098号公報に開示)や合成樹脂発泡体等から製造され
ており、その大きさは例えば340×163×280m
m,400×400×278mm,410×203×2
78mm,500×345×300mm,435×28
5×265mm,380×200×260mm等のよう
に多様なサイズがある。保冷容器7に収納する商品は、
飲料水に限る必要はなく、アイスクリームやヨーグルト
といった保冷を必要とする食品等であってもかまわな
い。
【0019】本実施の形態1による保冷体は、すべて図
3に示す蓄冷体2より構成されており、まず、この蓄冷
体2から説明する。図3は、蓄冷体2の外観を示す正面
図であり、図4は、蓄冷体2の内部構造を示す断面図で
ある。この蓄冷体2は、蓄冷剤8を充填する蓄冷剤収容
部21と、この蓄冷剤収容部21の下部に形成した鍔状
のひれ部22と、蓄冷剤収容部21の両側端部に形成し
た鍔状の側辺部23と、蓄冷体2の上部に形成した蓄冷
剤注入部24とを有するものである。
【0020】蓄冷剤8には、アクリルアミドまたはメタ
クリルアミドの架橋性単量体からなり、常温で高い弾性
を持つ冷却効率の高いプリン状弾性ゲルを用いるのが好
ましい。このプリン状弾性ゲルは、従来の蓄冷剤に比べ
ると保冷温度の上下において塑性変形せずに凍結するこ
とができるので、与えられたスペースにフィットし、弾
性ゲルを充填する蓄冷剤収容部21を薄く形成すること
が可能となる。また、この弾性ゲルは融解温度を−20
℃〜0℃の範囲でコントロールすることが可能なので、
商品の適正温度管理に最適な融解温度を持つ弾性ゲルを
製造することができる。さらに、このプリン状弾性ゲル
は人体に安全な物質であるので食品に直接触れても無害
である。なお蓄冷剤8は、蓄冷剤収容部21の内部に充
填できるものであれば、カルボキシメチルセルロースナ
トリウム4%水溶液に防腐剤として約0.3%濃度とな
るように安息香酸ナトリウムを添加したものや、先述し
た従来の蓄冷剤であってもよく、また単に水を使用した
ものであってもかまわないが、これらは冷却効率の点で
上記に示したプリン状弾性ゲルよりも劣る。
【0021】上記蓄冷体2は、ポリエチレンやポリプロ
ピレンなどから、例えば実公平3−51667号公報に
開示のブロー成形法にて製造された板状のものであり、
強度が比較的高く形状の自己保持性を有するものであ
る。蓄冷体2の大きさは、横幅が160mm、高さが2
50mm程度のものであるが、保冷容器本体5のサイズ
や、その横幅方向に連結する蓄冷体2の数などを考慮し
て適宜に決定することができる。蓄冷剤収容部21は、
蓄冷剤8を充填できるよう内部が中空になっており、そ
の大きさは、横幅が130mm、高さが200mm、厚
みが15mm程度である。ひれ部22は、蓄冷体2の軽
量化等を図るためのものであり、その大きさは、横幅が
160mm、高さが50mm、厚みが2mm程度であ
る。左右両方の側辺部23には、それぞれ直径が6mm
程度の穴部26が3つ設けてあり、この穴部26には他
の蓄冷体2を連結するための連結部材9がそれぞれ挿通
される。また、この3つの穴部26に対応する位置には
側辺部23を外側から内側へ向けてテーパ状に切り欠い
た切込部27が形成されている。側辺部23の大きさ
は、横幅が15mm、高さが200mm、厚みが2mm
程度である。3つの穴部26は、蓄冷体2の上部から2
5mm、110mm、195mmの位置にそれぞれ設け
られている。また、蓄冷剤注入部24は、蓄冷体2の上
部の中央に形成した凹部25内に形成されており、その
直径が12mm、高さが14mm程度の円筒状に形成し
たものである。なお、凹部25の大きさは、横幅40m
m、深さ15mm程度のものである。この蓄冷剤注入部
24から蓄冷剤8が蓄冷剤収容部21内に充填され、そ
の後は入り口を熱シールなどにより閉じられ、密閉され
る。
【0022】以上のような蓄冷体2を用いると、保冷温
度の前後で塑性変形してしまう従来の蓄冷剤や水などを
上記蓄冷剤8として用いたとしても、それらは蓄冷剤収
容部21の内部に封入されているので、蓄冷体2は、そ
の板状形状を常に保つことができ、一定しない形状のま
ま凍結してしまうといった状態は回避される。また、蓄
冷剤収容部21の内部に封入できるものであれば、どの
ような蓄冷剤を用いてもかまわないので、蓄冷剤8に対
する適用範囲が広がる。さらには、蓄冷体2におけるひ
れ部22を長めに形成しておき保冷体として使用する際
に適当な長さに切断してその高さを調整することも可能
である。
【0023】次に、上記蓄冷体2を用いた保冷体の実施
例を説明する。 実施例1.図2は、実施の形態1における実施例1の保
冷体1を示す平面図である。本実施例1による保冷体1
は、図2に示すように、3つの蓄冷体2を連結させた3
連の蓄冷パック3を4つ(3a,3b,3c,3d)組
み合わせたものである。なおここでいう蓄冷パック3と
は、蓄冷体2を複数個連設したものをいうが、以下に、
この蓄冷パック3について説明する。
【0024】図5は、3個の蓄冷体2からなる3連蓄冷
パック3を示す斜視図であり、図6は、この蓄冷パック
3を折り畳んだ状態を示す斜視図である。蓄冷パック3
は、図5に示すように、3個の蓄冷体2a,2b,2c
をその側辺部23に設けた3つの穴部26に楕円形状を
した環状の連結部材9を挿通させて横一列に連設させた
ものである。すなわち、この蓄冷パック3は、図5中、
左側に配置する蓄冷体2aの,右側の側辺部23と、真
ん中に配置する蓄冷体2bの,左側の側辺部23とをそ
れぞれの3つの穴部26に連結部材9をそれぞれ1つず
つ通して蓄冷体2aと蓄冷体2bとを連結し、さらにこ
の真ん中の蓄冷体2bの,右側の側辺部23と、一番右
側に位置する蓄冷体2cの,左側の側辺部23とをそれ
ぞれの3つの穴部26に連結部材9をそれぞれ1つずつ
通して蓄冷体2bと蓄冷体2cとを連結したものであ
る。
【0025】このような3連蓄冷パック3は、3つの蓄
冷体2a,2b,2cを楕円形状をした環状の連結部材
9を用いて横一列に連設するものであり、各蓄冷体2の
連結部分で蓄冷体2a,2b,2cごとに回動させ折り
曲げることができ、しかも、図6に示すように、屏風の
ごとく折り畳むこともできる。また、このようにして蓄
冷パック3を折り畳んだときには、蓄冷体2の側辺部2
3には穴部26に対応する位置に側辺部23を切り欠い
た切込部27を設けているので、この切込部27内に連
結部材9を収納させて外方へ出張ることを回避すること
ができる。なお、この3連蓄冷パック3では、両端に位
置する蓄冷体2a,2cとして、連結部材9を取り付け
ていない側の側辺部23を形成していないものを使用し
てもよい。
【0026】上記連結部材9としては、ポリエチレンな
どのプラスチック製のものが使用されるが、その他にゴ
ム質の弾性体、金属製、あるいは木製などの材質のもの
を使用することができる。ゴム質などの弾性体で連結部
材9を構成する場合は、蓄冷パック3の折り畳み時等に
連結部材9が適当に変形するので、蓄冷体2の回動を円
滑にすることができる。また、連結部材9の形状とし
て、円形状をした環状のものを用いた場合には、蓄冷パ
ック3を折り畳んだときに連結部材9が多少外方へ出張
るものの保冷体として使用するのには特に支障はない。
さらには、蓄冷体2の取付けや取り外しを容易に行える
よう連結部材9に例えば弁のような機構を取付けたもの
を用いてもよい。
【0027】次に、保冷体1について説明する。本実施
の形態1における実施例1の保冷体1は、図2に示すよ
うに、上記3連蓄冷パック3を4つ組み合わせたもので
ある。すなわち、上記3連蓄冷パック3をその連設する
蓄冷体2のうち両端にある2つの蓄冷体2a,2cを同
じ側に90度折り曲げてコ字状に形成し、このようにコ
字状にした蓄冷パック3を4つ用意して保冷容器本体5
の4つの側壁部分にそれぞれ1つずつその開放している
側を内壁面に向けて配置する。このようにして4つの蓄
冷パック3a,3b,3c,3dを保冷容器本体5内に
立設させた状態で収納したものが上記保冷体1である。
蓄冷パック3は、それを構成する蓄冷体2がポリプロピ
レン等により製造され自己保持性があるので、保冷体1
は蓄冷体2の連結方向と垂直をなす方向に立設させた状
態で、保冷容器本体5に収納することができ、そのため
保冷容器本体5内で仕切りを形成することが可能となっ
ている。これにより、保冷容器本体5内には、保冷体1
により9つの仕切部屋4が形成されることとなる。その
結果、最高9種類の飲料水などの収納物10をその種類
ごとに区分けして各仕切部屋4に入れ、保冷容器本体5
に収納することができるので、目的の商品をすぐに探し
出すことが可能となる。このような保冷体1により飲料
水などの収納物の分別収納が可能となった保冷容器本体
5は、図1(b) に示したように、蓋体6がセットされた
状態で運搬される。
【0028】以上のように、本実施の形態1における実
施例1の保冷体1は、3個の蓄冷体2を連設する蓄冷パ
ック3をコ字状に形成して、この蓄冷パック3を4つ組
み合わせてその蓄冷体2の連設方向と垂直な方向に立設
させた状態で保冷容器本体5内に収納したものであり、
これにより、各蓄冷パック3が収納物10の仕切りとし
ての役目を果たし上記保冷容器本体5内に収納物10の
仕切部屋4を形成することができる。したがって、本保
冷体1では、この蓄冷パック3によって収納物10を保
冷する効果に加えて、さらに各仕切部屋4に収納物10
を整理して分別収納しておくことができ、これにより、
一見して目的とする収納物10を出し入れすることがで
きる。また、蓄冷パック3の保冷効果がなくなったとき
は蓄冷体2を折り畳んで冷凍庫内で嵩張らないよう小ス
ペースにして保管しておくことができ、これにより保冷
効果を回復させて繰り返して使用することができる。ま
た、本実施例1の保冷体1では、蓄冷パック3における
ひれ部22を予め長めに形成しておけばその後適当な長
さに切断してその高さを調整することで、色々な深さの
保冷容器に応じて使用することができる。
【0029】実施例2.図7は、本実施の形態1におけ
る実施例2の保冷体1が保冷容器本体5に収納されてい
る状態を示す斜視図であり、図8は、この保冷体1を構
成する蓄冷パック31を示す斜視図である。蓄冷パック
31は、図8に示すように、2個の蓄冷体2a,2bを
その側辺部23に設けた3つの穴部26に楕円形状をし
た環状の連結部材9を挿通させて連設させたものであ
る。すなわち、この蓄冷パック31は、図8中、左側に
配置する蓄冷体2aの,右側の側辺部23と、右側に配
置する蓄冷体2bの,左側の側辺部23とをそれぞれの
3つの穴部26に連結部材9をそれぞれ1つずつ通して
蓄冷体2aと蓄冷体2bとを連結したものである。な
お、この2連蓄冷パック31では、蓄冷体2a,2bと
して、連結部材9を取り付けていない側の側辺部23を
形成していないものを使用してもよい。
【0030】このような2連蓄冷パック3は、2つの蓄
冷体2a,2bを楕円形状をした環状の連結部材9を用
いて並設したものであり、2つの蓄冷体2a,2bをそ
の連結部分を軸にして回動させ折り曲げることができ、
しかも、図示していないが、折り畳むこともできる。ま
た、このようにして蓄冷パック3を折り畳んだとき、蓄
冷体2の側辺部23には穴部26に対応する位置に側辺
部23を切り欠いた切込部27を設けているので、この
切込部27内に連結部材9を収納させて外方へ出張るこ
とを回避することができる。
【0031】本実施例2による保冷体1では、上記の2
連蓄冷パック31を6つ組み合わせたものである。すな
わち、図8に示した2連蓄冷パック31をその蓄冷体2
a,2bの連結部分を軸にして蓄冷体2a,2bを回動
させ折り曲げ、く字状に形成して、このく字状にした蓄
冷パック31を6つ用意し、そのうちの4つの蓄冷パッ
ク31を保冷容器本体5の四隅部分にそれぞれ1つずつ
その開放している側を内壁面に向けて配置し(31a,
31b,31c,31d)、残りの2個の2連蓄冷パッ
ク31e,31fをその開放している側を対向させ四方
を蓄冷体2で囲われた状態にして保冷容器本体5の中心
部分に配置する。このようにして6つの2連蓄冷パック
31を組み合わせたものが図7に示す保冷体1を形成す
る。
【0032】このように、本実施例2による保冷体1
は、保冷容器本体5内に、上記実施例1の場合と同様に
保冷体1によって9つの仕切部屋4を形成することがで
き、それにより最高9種類の飲料水等の収納物10をそ
の種類ごとに区分けして各仕切部屋4に入れ、保冷容器
本体5に収納することができ、その結果、目的の商品を
すぐに探し出すことが可能となる。また、蓄冷パック3
1の保冷効果がなくなったときは蓄冷体2を折り畳んで
冷凍庫内で嵩張らないよう小スペースにして保管してお
くことができ、これにより保冷効果を回復させて繰り返
して使用することができる。
【0033】実施例3.図9は、本実施の形態1におけ
る実施例3の保冷体1が保冷容器本体5に収納されてい
る状態を示す斜視図である。
【0034】本実施例3による保冷体1では、図9に示
すように、2個の蓄冷体2を連結してなる2連蓄冷パッ
ク31と、3個の蓄冷体2を連設してなる3連蓄冷パッ
ク3とを組み合わせたものである。すなわち、この保冷
体1は、図8に示した2連蓄冷パック31をく字状に形
成したものを2つ用意し、このく字状にした蓄冷パック
31を保冷容器本体5の四隅部分においてその2か所に
それぞれ1つずつその開放している側を内壁面に向けて
配置し、さらにこれら2連蓄冷パック31の間に、図5
に示した3連蓄冷パック3をコ字状に形成したものをそ
の真ん中にある蓄冷体2が保冷容器本体5の中心に位置
するようにしてその開放側を2連蓄冷パック31の反対
側に向けて配置したものである。
【0035】このように、本実施例3による保冷体1
は、保冷容器本体5内に、6つの仕切部屋4を形成する
ことができ、それにより最高6種類の飲料水等の収納物
10をその種類ごとに区分けして各仕切部屋4に入れ、
保冷容器本体5に収納することができ、その結果、目的
の商品をすぐに探し出すことが可能となる。
【0036】実施例4.図10は、本実施の形態1にお
ける実施例4の保冷体1が保冷容器本体5に収納されて
いる状態を示す斜視図である。
【0037】本実施例4による保冷体1では、図10に
示すように、15個の蓄冷体2を横一列に連設した15
連蓄冷パック32を容器本体5内に立設させたものであ
る。この15連蓄冷パック32は、上記実施例1で説明
したようにして15個の蓄冷体を連結部材9により順次
横一列に連結したものである。本実施例4の保冷体1
は、この15連蓄冷パック32をその連結部分を軸にし
て各蓄冷体2を適宜に回動させて折り曲げていき、保冷
容器本体5内に立設させ9個の仕切部屋4を形成するよ
うにしたものである。
【0038】このように、本実施例4の保冷体1では、
上記実施例1,2と同様に、保冷容器本体5内には9つ
の仕切部屋4を形成することができ、各仕切部屋4に最
高9種類の収納物10を区分けして入れ、保冷容器本体
5に収納することができる。また、本保冷体1では、1
5連蓄冷パック32を単独で保冷容器内に収納したもの
であり、蓄冷パック32を安定して立設しておくことが
できる。また、蓄冷パック32の保冷効果がなくなった
ときは蓄冷体2を屏風のごとく折り畳んで冷凍庫内で嵩
張らないよう小スペースにして保管しておくことがで
き、これにより保冷効果を回復させて繰り返して使用す
ることができる。
【0039】実施例5.図11は、本実施の形態1にお
ける実施例5の保冷体1が保冷容器本体5に収納されて
いる状態を示す斜視図である。
【0040】本実施例5による保冷体1では、図11に
示すように、2個の蓄冷体2を連結した2連蓄冷パック
31と、4個の蓄冷体2を環状に連結した4連環状の蓄
冷パック33とを組み合わせたものである。4連環状の
蓄冷パック33は、まず、4つの蓄冷体2を上記実施例
1で説明したように連結部材9で横一列に連結し、次い
で、両端に位置する2つの蓄冷体2をさらに連結部材9
で連結することにより環状に形成したものである。本実
施例5の保冷体1は、2連蓄冷パック31をく字状に形
成したものを4つ、4連環状の蓄冷パック33を1つ用
意し、2連蓄冷パック31を保冷容器本体5の四隅部分
にその開放している側を内壁面に向けてそれぞれ1つず
つ配置して(31a,31b,31c,31d)、さら
に保冷容器本体5の中心部分には、上記4連環状の蓄冷
パック33を配置したものである。
【0041】このように、本実施例5の保冷体1では、
保冷容器本体5内に9つの仕切部屋4を形成することが
でき、各仕切部屋4に収納物10を区分けして入れ、保
冷容器本体5に収納することができ、その結果、目的の
商品をすぐに探し出すことが可能となる。しかも、蓄冷
パック33は、4つの蓄冷体2を環状に配置したもので
あるので、保冷容器内で蓄冷パック33を安定して立設
させることができる。また、蓄冷パック31,33の保
冷効果がなくなったときは折り畳んで冷凍庫内で嵩張ら
ないよう小スペースにして保管しておくことができ、こ
れにより保冷効果を回復させて繰り返して使用すること
ができる。
【0042】実施例6.図12は、本実施の形態1にお
ける実施例6の保冷体1が保冷容器本体5に収納されて
いる状態を示す斜視図である。
【0043】本実施例6による保冷体1では、図12に
示すように、4個の蓄冷体2を放射状に連結してなる蓄
冷パック34を保冷容器に収納するものである。すなわ
ち、この実施例6の保冷体1は、4個の蓄冷体2をその
片側の側辺部23で同じ連結部材91により連結させて
蓄冷体2を放射状に形成した蓄冷パック34を、保冷容
器本体5内に収納して三角形の仕切部屋4を4つ形成し
たものである。
【0044】このように、本実施例6の保冷体1では、
保冷容器本体5内には、4つの仕切部屋4を形成するこ
とができ、各仕切部屋4に収納物10を区分けして入
れ、保冷容器本体5に収納することができ、しかも、蓄
冷パック34は、4つの蓄冷体2を放射状に配置したも
のであるので、保冷容器内で蓄冷パック34を安定して
立設させることができる。また、蓄冷パック34の保冷
効果がなくなったときは蓄冷体2を折り畳んで冷凍庫内
で嵩張らないよう小スペースにして保管しておくことが
でき、これにより保冷効果を回復させて繰り返して使用
することができる。
【0045】実施の形態2.図13は、本実施の形態2
において用いられる蓄冷パック3の一例を示す斜視図で
ある。図13において、図5と同一符号は、同一または
相当するものを示すが、221は、冷気を通させる冷気
口である。
【0046】この蓄冷パック3を構成する蓄冷体2は、
上記実施の形態1に用いたものと異なるところは、その
ひれ部22において、表側面と裏側面とを貫通する円形
の冷気口221が2つ設けられていることである。この
ような冷気口221を設けることにより、蓄冷剤収容部
21から流れてくる冷気をこの冷気口221を通して蓄
冷体2の手前側と向こう側とで相互に流通させることが
できる。したがって、この冷気口221を設けた蓄冷パ
ック3を、例えば図2に示す如く、保冷容器本体5内に
配置した保冷体によれば、この冷気口221を通じて仕
切部屋4間の冷気を流通させることができ、このため保
冷容器7内での保冷効果を効率よく発揮させることがで
きる。
【0047】なお、冷気口221以外の蓄冷パック3の
構造については、図5に示した蓄冷パック3と同様の構
造を有するが、冷気口221の数、大きさ、形などは適
宜変更することができる。
【0048】実施の形態3.図14は、本実施の形態3
において用いられる蓄冷パック31の一例を示す斜視図
である。図14において、図8と同一符号は、同一また
は相当するものを示す。この蓄冷パック31を構成する
蓄冷体2は、上記実施の形態1で用いたものと異なると
ころは、その下部にひれ部22を形成することなく蓄冷
剤収容部21を下部まで形成していることである。この
ように蓄冷剤収容部21で蓄冷体2の大半を形成するこ
とにより、多くの蓄冷剤8を封入することができ、特に
保冷効果の持続性に有利なものとなる。ただし、上記各
実施の形態1、2のものでは、そのひれ部22には蓄冷
剤8が充填されないため、本実施の形態3で用いた蓄冷
体2では、実施の形態1、2で使用したものに比べてそ
の重量が重くなる。この蓄冷パック31を、例えば図7
に示す如く、保冷容器本体5内に配置した保冷体1によ
れば、蓄冷パック31による保冷効果が長く持続させる
ことができるものが得られる。
【0049】実施の形態4.図15は、本実施の形態4
において用いられる蓄冷パック31の一例を示す斜視図
である。図15において、図8と同一符号は、同一また
は相当するものを示す。この蓄冷パック31を構成する
蓄冷体2は、上記実施の形態1で用いたものと異なると
ころは、2個の蓄冷体2をその側辺部23同士がヒンジ
92を介して相互に連設させたことである。この蓄冷パ
ック31は、2個の蓄冷体2がヒンジ92によって連設
されているので、このヒンジ92を軸にして各蓄冷体2
を回動させ折り曲げ可能に構成されている。このような
蓄冷パック31を製造するには、ヒンジ92部分を含め
てブロー成形法により一体成形して製造してもよく、あ
るいは最初はこのようなヒンジ92を形成していない蓄
冷パックをブロー成形法にて製造し、次いで各蓄冷体2
を連結する側辺部23の中央に切り込みを設ける等して
ヒンジ92を形成してもよく、また、蓄冷パック31を
構成する蓄冷体2を1個ずつブロー成形法にて製造した
後、各蓄冷体2の側辺部23同士を、熱を加えた溶着等
にて接合しヒンジ92を形成するようにして製造する等
したものでもよい。
【0050】また、この蓄冷パック31は、図14に示
した実施の形態3におけるものと同様に、その下部にひ
れ部22を形成することなく蓄冷剤収容部21を下部ま
で形成したものであり、その保冷効果の持続性に有利な
ものである。
【0051】この実施の形態4による保冷体1では、蓄
冷パック31が各蓄冷体2をヒンジ92を介して連設し
たものであり、このヒンジ92部分を軸にして蓄冷体2
部分を適宜に折り曲げて、例えば図7に示すように保冷
容器本体5内に配置することができ、これにより、複数
個の仕切部屋4を形成することができるので、各仕切部
屋4に収納物10を区分けして入れ、保冷容器本体5に
収納することができる。しかも本保冷体1では、蓄冷パ
ック31は蓄冷体2がヒンジ92によって連結されてい
るので、保冷容器本体5内で蓄冷パック31を安定して
立設させておくことができる効果が得られる。
【0052】実施の形態5.実施の形態5による保冷体
は、蓄冷剤収容部内に蓄冷剤を充填する板状の蓄冷体を
立設させた状態で該蓄冷体を複数個組み合わせて上記保
冷容器内に収納して、該保冷容器内で収納物の仕切部屋
を形成してなるものである。この蓄冷体としては、上記
実施の形態で示した各蓄冷体3,31,32,33,3
4を使用することができる。なお、蓄冷体を保冷容器内
に立設させるために、保冷容器本体内にこの蓄冷体を嵌
合可能な溝を設け、この溝に蓄冷体を保持するようにし
てもよく、また、このような溝を設けることなく保冷容
器内の収容物自体によって保持されるようにしてもよ
い。
【0053】このように実施の形態5による保冷体によ
れば、蓄冷剤収容部内に蓄冷剤を充填する板状の蓄冷体
を立設させた状態で該蓄冷体を複数個組み合わせて上記
保冷容器内に収納して、該保冷容器内で収納物の仕切部
屋を形成してなるので、衛生的に、かつ各仕切部屋に種
々の収納物を分別収納した状態で保冷することができ、
一見して目的とする収納物を出し入れすることができる
という効果が得られる。また、本保冷体では、蓄冷体の
保冷効果がなくなったときには個々の蓄冷体を冷凍庫内
で保管しておくことにより、保冷効果を回復させて繰り
返して使用することができるという効果が得られる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係る
保冷体によれば、蓄冷パックをその連設する蓄冷体の連
結部分を軸にして折り曲げ所望形状にして該蓄冷体の連
設方向と垂直な方向に立設させた状態で、該蓄冷パック
を単独または複数個組み合わせて保冷容器内に収納して
該保冷容器内で収納物の仕切部屋を形成してなるので、
収納物の保冷とその仕切りとしての役目を果たすことが
できる。また、蓄冷パックは、各蓄冷体の連結部材を軸
にして蓄冷体を回動させて折り曲げることができるの
で、保冷容器や収納物の形、大きさ等に応じて蓄冷パッ
クを所望の形状に形成することができる。さらには蓄冷
剤は、蓄冷体の蓄冷剤収容部内に封入されるので、外部
へ漏れ出す心配もない。したがって、本保冷体では、衛
生的に、かつ各仕切部屋に種々の収納物を分別収納した
状態で保冷することができ、一見して目的とする収納物
を出し入れすることができるという効果が得られる。ま
た、本保冷体では、蓄冷パックの保冷効果がなくなった
ときには蓄冷パックを折り畳んで冷凍庫内で嵩張らない
よう小スペースにして保管しておくことができ、これに
より、保冷効果を回復させて繰り返して使用することが
できるという効果が得られる。
【0055】本発明の請求項2に係る保冷体によれば、
上記請求項1に記載の保冷体において、蓄冷体は、鍔状
の側辺部においてその穴部に対応する位置に該側辺部を
切り欠いた切込部を形成したものからなるので、蓄冷パ
ックを折り曲げたり折り畳んだりしたときには穴部に挿
通した連結部材を切込部に収納することができる。した
がって、本保冷体では、上記効果に加えて、蓄冷パック
を折り曲げたり折り畳んだときに連結部材を切込部内に
収納して外方へ出張ることを回避することができるとい
う効果が得られる。
【0056】本発明の請求項3に係る保冷体によれば、
蓄冷体の側辺部にてヒンジを介して該ヒンジ部分を軸に
して他の蓄冷体を回動自在に連結している蓄冷パックを
用いているので、上記請求項1に係る保冷体と同じく、
蓄冷パックが収納物の保冷およびその仕切りとしての役
目を果たす効果や、未使用時には蓄冷パックを小さく折
り畳んで冷凍庫内に保管できる効果などが得られる。
【0057】本発明の請求項4に係る保冷体によれば、
上記請求項1ないし3のいずれかに記載の保冷体におい
て、蓄冷体は、その蓄冷剤収容部の下部に該蓄冷剤収容
部より薄くした鍔状のひれ部を形成したものからなるの
で、ひれ部によって蓄冷剤収容部が底上げされるため、
この蓄冷剤収容部から出てくる冷気を流下させて保冷容
器内でムラなく冷気を対流させることができ、かつ、こ
のひれ部の分だけ蓄冷剤を封入しなくて済むので、蓄冷
体を軽くすることができる。加えて、上記ひれ部を長め
に製造しておくことで、使用する保冷容器の深さに応じ
て該ひれ部を適当な長さに切断して使用することができ
る。したがって、本保冷体では、保冷効果を減少させる
ことなく保冷体の軽量化を実現することができ、かつ使
用時にひれ部を適当な長さに切断することで色々な深さ
の保冷容器に応じて使用することができるという効果が
得られる。
【0058】本発明の請求項5に係る保冷体によれば、
上記請求項1ないし4のいずれかに記載の保冷体におい
て、蓄冷体は、その下部に表側面と裏側面を貫通する冷
気口を設けたものからなるので、この冷気口を通じて仕
切部屋間の冷気を流通させることができる。したがっ
て、本保冷体では、蓄冷体に設けた冷気口を通じて冷気
を流通させることで保冷容器内の保冷効果を効率よく発
揮させることができるという効果が得られる。
【0059】本発明の請求項6に係る保冷体によれば、
上記請求項1ないし5のいずれかに記載の保冷体におい
て、蓄冷パックは、複数個の蓄冷体を横一列に連設した
ものからなるので、適当に他の蓄冷パックと組み合わせ
て使用するか、多数の蓄冷体を連設するものを用意して
単独で使用することで、自由に仕切部屋を形成すること
ができるという効果が得られる。
【0060】本発明の請求項7に係る保冷体によれば、
上記請求項1ないし5のいずれかに記載の保冷体におい
て、蓄冷パックは、複数個の蓄冷体を放射状に連設した
ものからなるので、保冷容器内で蓄冷パックを安定して
立設させておくことができるという効果が得られる。
【0061】本発明の請求項8に係る保冷体によれば、
上記請求項1ないし5のいずれかに記載の保冷体におい
て、蓄冷パックは、3個以上の蓄冷体を環状に連設した
ものからなるので、保冷容器内で蓄冷パックを安定して
立設させておくことができるという効果が得られる。
【0062】本発明の請求項9に係る保冷体によれば、
保冷容器内に収納する収納物の保冷とその仕切りを兼ね
る保冷体であって、蓄冷剤収容部内に蓄冷剤を充填する
板状の蓄冷体を立設させた状態で該蓄冷体を複数個組み
合わせて上記保冷容器内に収納して、該保冷容器内で収
納物の仕切部屋を形成してなるので、衛生的に、かつ各
仕切部屋に種々の収納物を分別収納した状態で保冷する
ことができ、一見して目的とする収納物を出し入れする
ことができるという効果が得られる。また、本保冷体で
は、蓄冷体の保冷効果がなくなったときには個々の蓄冷
体を冷凍庫内で保管しておくことにより、保冷効果を回
復させて繰り返して使用することができるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における実施例1の保冷体を保
冷容器に収納した状態を示す斜視図である。
【図2】 実施の形態1における実施例1の保冷体を保
冷容器に収納した状態を示す平面図である。
【図3】 実施の形態1における実施例1の保冷体に用
いる蓄冷体を示す正面図である。
【図4】 図3に示す蓄冷体の内部構造を表す断面図で
ある。
【図5】 実施の形態1における実施例1の保冷体を構
成する蓄冷パックを示す斜視図である。
【図6】 図5に示す蓄冷パックの折り畳んだ状態を示
す斜視図である。
【図7】 実施の形態1における実施例2の保冷体を保
冷容器に収納した状態を示す平面図である。
【図8】 実施の形態1における実施例2の保冷体を構
成する蓄冷パックを示す斜視図である。
【図9】 実施の形態1における実施例3の保冷体を保
冷容器に収納した状態を示す平面図である。
【図10】 実施の形態1における実施例4の保冷体を
保冷容器に収納した状態を示す平面図である。
【図11】 実施の形態1における実施例5の保冷体を
保冷容器に収納した状態を示す平面図である。
【図12】 実施の形態1における実施例6の保冷体を
保冷容器に収納した状態を示す平面図である。
【図13】 実施の形態2による保冷体を構成する蓄冷
パックを示す斜視図である。
【図14】 実施の形態3による保冷体を構成する蓄冷
パックを示す斜視図である。
【図15】 実施の形態4による保冷体を構成する蓄冷
パックを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 保冷体、2,2a,2b,2c 蓄冷体、3,3
a,3b,3c,3d31,31a,31b,31c,
31d,31e,31f,32,33,34蓄冷パッ
ク、4 仕切部屋、5 保冷容器本体、6 蓋体、7
保冷容器、8蓄冷剤、9,91 連結部材、10 収納
物、21 蓄冷剤収容部、22 ひれ部、23 側辺
部、24 蓄冷剤注入部、25 凹部、26 穴部、2
7 切込部、92 ヒンジ、221 冷気口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺本 忠義 大阪府大阪市西成区玉出西1丁目16番5号 東邦商事株式会社内 (72)発明者 村田 文博 三重県阿山郡大山田村千戸1174−215 (72)発明者 中野 丈晴 奈良県北葛城郡王寺町久度4−5−27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保冷容器内に収納する収納物の保冷とそ
    の仕切りを兼ねる,板状の蓄冷体を複数個連設する蓄冷
    パックよりなる保冷体であって、 上記蓄冷体は、蓄冷剤を充填する蓄冷剤収容部と、該蓄
    冷体の側端部分にて他の蓄冷体を連結するための連結部
    材を挿通させる穴部を設けてなる鍔状の側辺部とを形成
    してなるものであり、 上記蓄冷パックは、上記蓄冷体の側辺部に設けた穴部に
    連結部材を挿通させて該連結部分を軸にして他の蓄冷体
    を回動自在に連結して、複数個の蓄冷体を相互に連設さ
    せてなるものであり、 該蓄冷パックをその連設する蓄冷体の連結部分で折り曲
    げて所望形状にして該蓄冷体の連設方向と垂直な方向に
    立設させた状態で、該蓄冷パックを単独または複数個組
    み合わせて上記保冷容器内に収納して、該保冷容器内で
    収納物の仕切部屋を形成してなるものであることを特徴
    とする保冷体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の保冷体において、 上記蓄冷体は、鍔状の側辺部においてその穴部に対応す
    る位置に該側辺部を切り欠いた切込部を形成したものか
    らなることを特徴とする保冷体。
  3. 【請求項3】 保冷容器内に収納する収納物の保冷とそ
    の仕切りを兼ねる,板状の蓄冷体を複数個連設する蓄冷
    パックよりなる保冷体であって、 上記蓄冷体は、蓄冷剤を充填する蓄冷剤収容部と、該蓄
    冷体の側端部分にて鍔状の側辺部とを形成してなるもの
    であり、 上記蓄冷パックは、上記蓄冷体の側辺部にてヒンジを介
    して該ヒンジ部分を軸にして他の蓄冷体を回動自在に連
    結して、複数個の蓄冷体を相互に連設させてなるもので
    あり、 該蓄冷パックをその連設する蓄冷体のヒンジ部分で折り
    曲げて所望形状にして該蓄冷体の連設方向と垂直な方向
    に立設させた状態で、該蓄冷パックを単独または複数個
    組み合わせて上記保冷容器内に収納して、該保冷容器内
    で収納物の仕切部屋を形成してなるものであることを特
    徴とする保冷体。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記蓄冷体は、その蓄冷剤収容部の下部に該蓄冷剤収容
    部より薄くした鍔状のひれ部を形成したものからなるこ
    とを特徴とする保冷体。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記蓄冷体は、その下部に表側面と裏側面を貫通する冷
    気口を設けたものからなることを特徴とする保冷体。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記蓄冷パックは、複数個の蓄冷体を横一列に連設した
    ものからなることを特徴とする保冷体。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記蓄冷パックは、複数個の蓄冷体を放射状に連設した
    ものからなることを特徴とする保冷体。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし5のいずれかに記載の保
    冷体において、 上記蓄冷パックは、3個以上の蓄冷体を環状に連設した
    ものからなることを特徴とする保冷体。
  9. 【請求項9】 保冷容器内に収納する収納物の保冷とそ
    の仕切りを兼ねる保冷体であって、蓄冷剤収容部内に蓄
    冷剤を充填する板状の蓄冷体を立設させた状態で該蓄冷
    体を複数個組み合わせて上記保冷容器内に収納して、該
    保冷容器内で収納物の仕切部屋を形成してなるものであ
    ることを特徴とする保冷体。
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