JPH11223440A - 蓄冷剤容器 - Google Patents

蓄冷剤容器

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JPH11223440A
JPH11223440A JP10044326A JP4432698A JPH11223440A JP H11223440 A JPH11223440 A JP H11223440A JP 10044326 A JP10044326 A JP 10044326A JP 4432698 A JP4432698 A JP 4432698A JP H11223440 A JPH11223440 A JP H11223440A
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    • F25D3/06Movable containers
    • F25D3/08Movable containers portable, i.e. adapted to be carried personally

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外側面にリブが設けられており、このリブが
保冷容器本体の側壁に設けられた切り欠き部に嵌め込ま
れることにより、保冷容器本体に載置される蓄冷剤容器
を提供する。 【解決手段】 外側面に形成されるパーティクルライン
と一体に成形され、パーティクルラインから外方へ突き
出したリブを設ける。また、端縁の容器壁を円弧状と
し、端縁とそれ以外の部位の容器壁の厚さが略同じにな
るようにする。更に、左右のリブの位置及び形状を特定
すること等により、規格化された複数の蓄冷剤容器を、
そのリブを嵌め合わせながら並べるなどして、保冷容器
本体の上方開口部にほぼ隙間なく載置することもでき
る。また、容器壁が下側にのみ突き出した蓄冷剤容器と
することにより、保冷容器本体の切り欠き部を浅くする
ことができ、それによってさらに保冷性能に優れた保冷
容器を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、その外側面にリブ
が設けられ、このリブが保冷容器本体の側壁に設けられ
た切り欠き部に嵌め込まれることにより、容器本体に載
置される蓄冷剤容器に関する。本発明の蓄冷剤容器は、
リブによって容器本体に載置されるため、その端縁の容
器壁を円弧状としても、保冷容器本体に安定して載置す
ることができる。また、本発明では、容器壁が下側のみ
に突き出した蓄冷剤容器とすることができる。このよう
な容器を使用すれば、保冷容器本体の側壁に設けられる
切り欠き部を浅くすることができ、この切り欠き部にお
ける熱伝導を抑えることができるため、効率よく保冷す
ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来より、保冷を要する食材などを輸送
し、保管するための保冷容器としては、例えば、図6の
ように、樹脂発泡体からなる保冷容器本体2が使用され
ている。この保冷容器本体2には、その側壁21の上端
近傍内方に切り欠き部22が設けられており、この切り
欠き部22に蓄冷剤容器1が載置されている。この蓄冷
剤容器1は、高密度ポリエチレン等、低温脆性に優れ、
強度の大きい樹脂を使用し、ブロー成形法等によって成
形したものが多用されている。また、蓋3は、図7のよ
うに、容器本体2と同様に樹脂発泡体からなるものが一
般に用いられており、この蓋3の下面の落とし込み部3
1が保冷容器本体2に嵌合され、密閉されている。
【0003】蓄冷剤容器1は、その断面を、保冷容器本
体2の側壁21の上端近傍及び蓋3の断面とともに図7
に示すように、容器本体2の側壁21に設けられた切り
欠き部22に載置されている。この図7では、蓄冷剤容
器1の端縁14は角形であって、安定しているため、切
り欠き部22の幅をそれほど広くしなくても蓄冷剤容器
1が切り欠き部22から外れてしまうようなことはな
い。しかし、この蓄冷剤容器1では、一般的な成形法で
あるブロー成形によると、その端縁14は図9(a)の
ように角部において容器壁の厚さが薄くならざるを得
ず、蓄冷剤容器1に収納された蓄冷剤4の凍結時、その
膨張にともない亀裂を生ずることがある。
【0004】端縁14の角部において亀裂を生ずる等の
上記の問題は、図9(b)のように、蓄冷剤容器1の端
縁14を円弧状とすることにより解決することができ
る。このように端縁14を円弧状にすれば、この端縁1
4の容器壁の厚さと、それ以外の部位の容器壁の厚さと
を同程度とすることができ、蓄冷剤4の凍結時、その膨
張により亀裂を生ずるといった問題はない。しかし、端
縁14が円弧状であると、蓄冷剤容器1を切り欠き部2
2に安定して載置することが難しくなる。特に、切り欠
き部22の幅が小さい場合など、蓄冷剤容器1が切り欠
き部22から外れて容器本体2内へ落ち込むことも有り
得る。
【0005】尚、図8のように、切り欠き部22の幅を
大きくすれば、端縁14が円弧状の蓄冷剤容器1であっ
ても、より安定に載置させることができる。しかし、こ
のように切り欠き部22の幅を大きくした場合、この切
り欠き部22の底面より上方の容器本体2の成形壁厚さ
が小さくなり、強度が低下するとともに、この部分から
外部の熱が侵入し易くなり、保冷容器の性能が低下す
る。また、このような容器本体2の側壁21に蓄冷剤容
器1を載置した従来の保冷容器では、通常、切り欠き部
22は1対のみであることが多く、載置することができ
る蓄冷剤容器1は1個である。そのため、特に、外気温
が高い場合など、容器本体2内に別途適宜形態の蓄冷剤
容器を追加、載置する必要があり、野菜等の食材がこの
蓄冷剤容器に直に接触し、凍傷を負うことがある。更
に、この蓄冷剤容器が容器本体2内で転がったりして、
食材等に傷が付くこともある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するものであり、その外側面の適宜の個所にリブ
が設けられた蓄冷剤容器を提供することを目的とする。
また、端縁における容器壁の厚さが薄くなることのない
特定の構造の蓄冷剤容器、或いは上側は平板状であり、
下側にのみ蓄冷剤を収納する空間が形成された構造の蓄
冷剤容器を提供することを目的とする。更に、所定の位
置に特定の形状のリブが設けられ、その複数個を並べて
使用すること等により、保冷容器本体の開口部の全面を
隙間なく覆うこともできる蓄冷剤容器を提供することを
目的とする。これらの蓄冷剤容器は保冷容器本体に安定
に載置することができ、蓄冷剤の凍結時、容器に亀裂を
生ずることがなく、これらの蓄冷剤容器を使用すること
によって、より保冷性能の高い保冷容器を容易に得るこ
とができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1発明の蓄冷剤容器
は、容器基体と、該容器基体の外側面に設けられるリブ
とを備え、該リブが保冷容器本体の側壁の上端近傍内方
に設けられた切り欠き部に嵌め込まれることによって、
上記保冷容器本体に載置されることを特徴とする。
【0008】第1発明において、上記「蓄冷剤容器」
は、通常、上記「容器基体」と上記「リブ」とを一体に
成形することにより得ることができる。その平面形状
は、一般に、略方形であり、角部がやや丸みを帯びた正
方形、特に長方形であることが多い。この蓄冷剤容器
は、低温脆性等に優れる樹脂を、射出成形、ブロー成形
及び圧縮成形等、適宜の方法によって成形することによ
り得ることができる。この樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリアミド及
びポリエステルなどの汎用のものを使用することができ
る。特に、低温脆性に優れ、耐水性及び耐薬品性等に優
れるポリオレフィンが多用される。また、成形が容易で
あって、強度の大きい高密度ポリエチレンがより好まし
い。
【0009】また、この蓄冷剤容器は、リブの位置及び
形状を、図6のような従来の保冷容器本体に設けられた
切り欠き部に対応したものとすれば、この保冷容器本体
にそのまま載置して用いることができる。更に、保冷容
器本体としては、第1、第2、第3、第4及び第5発明
の蓄冷剤容器に設けられたリブの位置及び形状に対応し
た複数の切り欠き部を設けた特定のものを使用すること
もできる。
【0010】蓄冷剤容器に収納される蓄冷剤は、一般
に、短時間で凍結し、凍結に要するエネルギーが少な
く、且つ有効な保冷時間が長いものが好ましい。実用的
には融解潜熱の大きい水を主剤として、これにゲル化剤
及び寒剤等が配合されたものが多用されている。このゲ
ル化剤としては、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアク
リルアミド等の親水性ポリマーを架橋することにより水
不溶性とした高吸水性ポリマーを使用することができ
る。また、デンプン、ゼラチン、グアガム等の天然多糖
類などを用いることもできる。このゲル化剤は、蓄冷剤
を100重量部とした場合に、通常、1〜5重量部、特
に1〜3重量部程度配合される。ゲル化剤の配合量の低
下とともに蓄冷剤の粘度が低下し、蓄冷剤を容器に充填
する際など、その取り扱い性等が向上するため、ゲル化
剤は所要量を越えて配合しないことが好ましい。
【0011】寒剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリ
ウム等の無機酸の金属塩或いはエチレングリコール、プ
ロピレングリコール等の多価アルコールなどが挙げられ
る。これら寒剤は蓄冷剤の所望の融点に応じて、その所
要量を水に添加すればよい。更に、蓄冷剤が過冷却の状
態になると、凍結に長時間を要し、且つ多大なエネルギ
ーが必要となるため、融点近傍で速やかに凍結するよう
に核剤を配合することも多い。この核剤は、蓄冷剤が凍
結するための氷晶核となるもので、核剤としては、ヨウ
化銀、メタアルデヒド、α−フェナジン、ステロイド等
の無機又は有機化合物を使用することができる。尚、蓄
冷剤には、この他、必要に応じてその特性を損なわない
程度の量の、防腐剤、防黴剤及び色粉等、通常、この種
の蓄冷剤に使用される添加剤を配合することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施例によって本発明を詳
しく説明する。図1(a)は、第1発明に対応する蓄冷
剤容器1の一実施例の平面図である。図1(a)におい
て、蓄冷剤容器1は、高密度ポリエチレンを使用し、ブ
ロー成形によって得られたものである。容器基体11は
平板状の中空体であり、平面形状は角部がやや丸みを帯
びた長方形である。また、この容器基体11の厚さ方向
の中間部位の全外側面に渡って、パーティングライン1
2と、容器基体11及びパーティングライン12と一体
に成形され、パーティングライン12からさらに外方へ
突き出して設けられたリブ13とが形成されている。
【0013】容器基体11の平面の外寸法は381×2
06mm、厚さは16mmであり、容器壁の厚さは1.
5mmである。また、パーティングライン12の厚さは
2mm、幅は2mmであり、このパーティングライン1
2と一体に成形されたリブ13の厚さも同様である。リ
ブ13は、容器基体11の長辺及び短辺のそれぞれに各
2個、合計8個設けられており、その形状はいずれも台
形である。容器基体11の長辺に設けられたリブ13の
パーティングライン12との境界部における長さは8
2.5mm、外方端縁の長さは62.5mm、幅は10
mmである。また、容器基体11の短辺に設けられたリ
ブ13のパーティングライン12との境界部における長
さは62.5mm、外方端縁の長さは42.5mm、幅
は15mmである。尚、これら各々2個のリブ13の間
隔は、長辺では140mm、短辺では45mmである。
【0014】図1(b)の蓄冷剤容器1において、容器
基体11及びパーティングライン12の形状及び各部の
寸法は図1(a)の場合と同様である。この図1(b)
の蓄冷剤容器1では、容器基体11の相対向する短辺の
みに計4個のリブ13が設けられており、長辺はパーテ
ィングライン12のみが形成されている。これら4個の
リブの位置、形状及び寸法は図1(a)の場合と同様で
ある。
【0015】尚、図1(a)及び(b)の蓄冷剤容器1
においては、容器基体11の一面の角部近傍に4個の突
起15又はこの突起15を嵌合させ得る嵌め込み部16
が設けられている。また、他面の突起15に対応する位
置には嵌め込み部16が、嵌め込み部16に対応する位
置には突起15が設けられている。図1(a)及び
(b)においては、突起15の平面形状は正方形である
が、この形状は特に限定されず、長方形、円或いは楕円
等、いずれであってもよい。また、その寸法は蓄冷剤容
器1の大きさにもよるが、一辺或いは径が2〜15m
m、特に3〜10mm程度、高さが1〜8mm、特に2
〜5mm程度であれば十分である。嵌め込み部16は、
その中心部に突起15を嵌合し得る形状及び寸法の凹部
を有するものであればよい。
【0016】蓄冷剤容器は、所定温度に設定された冷凍
庫等において冷却され、収納された蓄冷剤が凍結する。
この冷却、凍結は、通常、多数の蓄冷剤容器を積み上げ
て効率よくなされる。しかし、蓄冷剤容器は高密度ポリ
エチレン等の樹脂製の容器であるため、その表面が平板
である場合は、上方のものが滑り落ちてしまうことがあ
る。そのため、上記のように、その表裏面の対応する位
置に突起又は嵌め込み部を設け、これらを嵌合させるよ
うにすれば、複数の蓄冷剤容器の相互の滑りを確実に防
止することができる。また、上下2個の蓄冷剤容器の間
に数mm程度の空間ができるため、蓄冷剤容器の外表面
の全面に渡って冷気が十分に行き渡り、蓄冷剤を非常に
効率よく凍結させることができる。
【0017】蓄冷剤容器を1を、その側壁21に設けら
れた切り欠き部22に載置するための保冷容器本体2と
しては、リブ13を、容器本体2に設けられた切り欠き
部22に安定して嵌め込むことができれば、従来の保冷
容器本体2をそのまま使用し得ることは前記の通りであ
る。しかし、蓄冷剤容器1をより安定して載置すること
ができ、且つ保冷性能に優れた保冷容器を得るために
は、図3のように、容器基体11に設けられたリブ13
に対応した形状、寸法の切り欠き部22が設けられた保
冷容器本体2を用いることが好ましい。
【0018】図3の保冷容器本体2では、その側壁21
の上面の横方向の内方に4個、立て方向の内方に2個、
合計で12個の切り欠き部22が設けられている。図1
の蓄冷剤容器1であれば、この容器本体2の左右いずれ
かの側壁21に接して1個、或いは中央部に1個載置し
てもよいし、外気温が高い場合、或いはより高い保冷性
能を要する場合は、2個の蓄冷剤容器1を並べて載置し
てもよい。また、さらに大きな保冷容器本体2を使用す
れば、3個以上の蓄冷剤容器1を並べて載置することも
できる。このように複数の蓄冷剤容器1を並べて載置す
れば、これらの蓄冷剤容器1が保冷容器本体2の上方開
口部を塞ぐことになり、熱伝導が抑えられ、保冷容器の
保冷性能がより高められる。
【0019】尚、このように複数の蓄冷剤容器1を並べ
て載置する場合、図1(a)の蓄冷剤容器1では、相隣
るリブ13の端縁が突き合わされた状態となり、形成さ
れる空間における熱伝導によって保冷性能が損なわれる
ことがある。そこで、図1(b)のような、長辺にはリ
ブ13が設けられていない蓄冷剤容器1を使用すれば、
相隣るパーティングライン12が隙間なく接することに
なり、熱伝導が抑えられ、第2発明のように、より保冷
性能の高い保冷容器とすることができる。しかし、この
図1(b)の蓄冷剤容器1では、特に長辺方向の寸法が
大きい場合は、強度が不足し、中央部が垂れ下がったり
することもあり得る。
【0020】そのような場合は、第3発明に対応する図
2のような構造の蓄冷剤容器1を使用することもでき
る。この蓄冷剤容器1では、その複数個を並べた場合
に、それぞれの蓄冷剤容器1の左右のリブ13がほぼ隙
間なく交互に嵌め合わされるような形状となっている。
このように、相隣るリブ13が隙間なく接して空間が形
成されないため、熱伝導が抑えられ、保冷性能の高い保
冷容器とすることができる。また、長辺にもリブ13が
設けられているため、この蓄冷剤容器1は十分な強度を
有している。このような形状の蓄冷剤容器1を規格化
し、併せてそのリブ13の位置及び形状に合った切り欠
き部22が設けられた保冷容器本体2を用いることによ
って、優れた保冷性能を有する保冷容器を容易に得るこ
とができる。
【0021】また、本発明の蓄冷剤容器1は、リブ13
によって保冷容器本体2の切り欠き部22に載置される
ため、図4に示すように、その端縁14が円弧状である
第3発明に対応したものとすることができる。この図4
の蓄冷剤容器1では、その端縁14の形状は円弧状であ
るが、何ら問題なく安定に載置することができる。そし
て、端縁14が円弧状であるため、端縁14において特
に容器壁の厚さが薄くなることもなく、蓄冷剤4の凍結
時に亀裂を生ずることもない。この第3発明の蓄冷剤容
器1では、端縁14以外の部位の容器壁の厚さを1とし
た場合に、端縁14における容器壁の厚さは0.8〜1
であり、通常、ほぼ同等の厚さとすることができる。
【0022】更に、蓄冷剤容器1は、図4のように、パ
ーティングライン12の上下にほぼ対称に容器壁を形成
するのではなく、図5に示すような第4発明に対応した
ものとすることもできる。この図5の蓄冷剤容器1で
は、パーティングライン12の上側は平板状であり、下
側のみに容器壁が形成されている。この第4発明の蓄冷
剤容器1の作用、効果について以下に説明する。
【0023】図7の従来の蓄冷剤容器1では、容器本体
2の側壁21設けられた切り欠き部22の深さは、少な
くとも蓄冷剤容器1の厚さに、蓋3の落とし込み部31
の厚さを加算したものとなる。一方、図4の蓄冷剤容器
1では、切り欠き部22の深さは、蓄冷剤容器1の厚さ
からリブ13の厚さを減じたものを2で除して、これに
リブ13の厚さ及び蓋3の落とし込み部31の厚さを加
算したものとなる。また、図5の蓄冷剤容器1では、切
り欠き部22の深さは、リブ13の厚さと蓋3の落とし
込み部31の厚さとを加算したものとなる。
【0024】より具体的には、蓄冷剤容器1、リブ13
及び蓋3の落とし込み部31の厚さを、それぞれ16m
m、2mm及び10mmとすれば、図7の従来の蓄冷剤
容器1では、少なくとも26mmの深さの切り欠き部2
2が必要である。一方、図4の蓄冷剤容器1では、切り
欠き部22の深さは(16−2)/2+2+10=19
mmであればよく、図5の蓄冷剤容器1では、切り欠き
部22の深さは2+10=12mmであればよい。この
ように、図4の蓄冷剤容器1では、図7の従来の蓄冷剤
容器1の場合に比べて、切り欠き部22の深さを35%
程度浅くすることができる。また、図5の蓄冷剤容器1
では、切り欠き部22の深さを60%程度近く浅くする
ことができる。蓋3の落とし込み部31の厚さがより小
さい場合は、この差異はさらに大きくなる。
【0025】保冷容器本体2の切り欠き部22が設けら
れた部位の側壁21の幅は、その他の部位に比べて相当
に薄くなり、この部位を介して外部から熱が流入し易
く、それによって保冷容器の保冷性能が低下することは
避けられない。そのため、この切り欠き部22はできる
だけ浅くすることが好ましい。本発明では、第4発明に
対応する図4の蓄冷剤容器1、或いは特に第5発明に対
応する図5の蓄冷剤容器1とすることによって、切り欠
き部22を浅くすることができ、より保冷性能に優れた
保冷容器を得ることができる。尚、図4及び図5の蓄冷
剤容器1では、切り欠き部22より下方に蓄冷剤容器1
が入り込むことになるが、切り欠き部22が浅くなり、
蓄冷剤容器1がより上方に載置されることになるため、
保冷を要する食材等を収容するための空間が小さくなる
ことはない。
【0026】尚、本発明においては、上記の具体的な実
施例に示したものに限られず、目的、用途によって本発
明の範囲内で、種々変更した実施例とすることができ
る。例えば、保冷容器の蓋として、落とし込み部を有さ
ず、その内面に容器本体の外形と略同じ寸法の窪みを有
する蓋を用いることもできる。このような蓋であれば、
容器本体に蓋の落とし込み部のための切り欠き部を設け
る必要がなく、図4、特に図5の蓄冷剤容器とした場合
に、容器本体の切り欠き部を、従来の蓄冷剤容器に比べ
てより一層浅くすることができ、さらに保冷性能に優れ
た保冷容器とすることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明のリブを設けた蓄冷剤容器によれ
ば、保冷容器本体の切り欠き部に安定して載置すること
ができる。また、その端縁を角形ではなく、円弧状とす
ることができるため、蓄冷剤の凍結時に蓄冷剤容器に亀
裂を生ずることもない。更に、嵌め合わせ容易なリブを
有する蓄冷剤容器とし、そのリブの位置及び形状に合っ
た切り欠き部を有する保冷容器本体を使用すること等に
より、並べて載置した蓄冷剤容器の間に隙間を生ずるこ
とがなく、規格化が容易であって、より保冷性能に優れ
た保冷容器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例における蓄冷剤容器の一例の断
面図である。(b)は実施例における蓄冷剤容器の他の
例の断面図である。
【図2】嵌め合わせ容易なリブを有する蓄冷剤容器を嵌
め合わせた様子を表す平面図である。
【図3】実施例の蓄冷剤容器のリブの位置及び形状に合
わせた切り欠き部が設けられた保冷容器本体の平面図で
ある。
【図4】パーティングラインの上側及び下側に突き出し
て蓄冷剤を収納するための空間が形成された蓄冷剤容器
の断面図である。
【図5】パーティングラインの下側のみに突き出して蓄
冷剤を収納するための空間が形成された蓄冷剤容器の断
面図である。
【図6】従来の蓄冷剤容器を保冷容器本体の側壁の上面
近傍に載置した様子を表す斜視図である。
【図7】従来の蓄冷剤容器を保冷容器本体の側壁の上面
近傍に載置し、蓋を被せた様子を表す断面図である。
【図8】従来の他の蓄冷剤容器を保冷容器本体の側壁の
上面近傍に載置し、蓋を被せた様子を表す断面図であ
る。
【図9】(a)は従来の端縁が角形の蓄冷剤容器の端縁
の断面図である。(b)は端縁が円弧状の蓄冷剤容器の
端縁の断面図である。
【符号の説明】
1;蓄冷剤容器、11;容器基体、12;パーティング
ライン、13;リブ、14;蓄冷剤容器の端縁、15;
突起、16;嵌め込み部、2;保冷容器本体、21;側
壁、22;切り欠き部、3;蓋、31;落とし込み部、
4;蓄冷剤。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器基体と、該容器基体の外側面に設け
    られるリブとを備え、該リブが保冷容器本体の側壁の上
    端近傍内方に設けられた切り込み部に嵌め込まれること
    によって、上記保冷容器本体に載置されることを特徴と
    する蓄冷剤容器。
  2. 【請求項2】 複数の上記蓄冷剤容器を上記保冷容器本
    体に載置した場合に、相隣る一の蓄冷剤容器のリブが設
    けられていない外側面と、他の蓄冷剤容器のリブが設け
    られていない外側面とを、隙間を生ずることなく載置可
    能である請求項1記載の蓄冷剤容器。
  3. 【請求項3】 複数の上記蓄冷剤容器を上記保冷容器本
    体に載置した場合に、相隣る一の蓄冷剤容器に設けられ
    たリブと、他の蓄冷剤容器に設けられたリブとが隙間な
    く嵌め合わされる請求項1記載の蓄冷剤容器。
  4. 【請求項4】 上記容器基体の端縁の断面形状が円弧状
    であり、該端縁以外の部位の容器壁の厚さを1とした場
    合に、該端縁における容器壁の厚さが0.8〜1である
    請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の蓄冷剤容
    器。
  5. 【請求項5】 上記リブを含んで構成される平面の下側
    のみに突き出して容器壁が形成される請求項1乃至4の
    うちのいずれか1項に記載の蓄冷剤容器。
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