JPH1166742A - 信号符号化装置 - Google Patents

信号符号化装置

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JPH1166742A
JPH1166742A JP9214356A JP21435697A JPH1166742A JP H1166742 A JPH1166742 A JP H1166742A JP 9214356 A JP9214356 A JP 9214356A JP 21435697 A JP21435697 A JP 21435697A JP H1166742 A JPH1166742 A JP H1166742A
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Koji Nakajima
康志 中嶋
Kiyohisa Azuma
清久 東
Akira Usami
陽 宇佐見
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余剰ビットの再割当を効果的に行うことによ
り、音質を劣化させずに物理特性を向上することができ
る信号符号化装置を提供する。 【解決手段】 入力信号S101は時間周波数変換手段
1で周波数スペクトルに変換され、得られたスペクトル
信号S102から必要ビット割当手段7が聴覚モデルを
利用して各ユニットの必要ビット数S108を決定す
る。余剰ビットがある場合、再割当手段8がレベルの高
いスペクトルの上下の周波数のスペクトルに優先的にビ
ットの再割当てを行う。得られた再割当ビット数S10
7に基づいて量子化手段4が量子化スペクトルS105
を生成する。最後に、マルチプレクス手段5が再割当ビ
ット数S107、量子化スペクトルS105等に基づい
て符号化信号S106を生成し出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声等の信号をフ
レーム単位で圧縮符号化する信号符号化装置に関し、特
に、圧縮符号化時の物理特性を向上した信号符号化装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声、画像等のデジタル信号を高
能率で符号化する技術の研究開発が進み、その適用分野
が拡大しつつある。例えば音声信号に関して、直交変換
符号化の技術を利用して高能率符号化を行い、この符号
化信号を蓄積メディアを用いて記録再生する技術が広く
適用されつつある。一例として、民生用オーディオ分野
ではMD(ミニディスク)が実用化されている。MDは
高能率符号化の技術によりCD(コンパクトディスク)
の約半分の直径のディスクにCDと同等時間のステレオ
信号を記録することができる。
【0003】図5に、このような高能率符号化技術を用
いた従来の信号符号化装置のブロック図を示す。図5に
おいて、1は時間周波数変換手段、2はスケールファク
タ算出手段、3は正規化手段、4は量子化手段、5はマ
ルチプレクス手段、6はビット割当手段である。
【0004】図5に示す従来の信号符号化装置の動作を
図6を参照しながら説明する。まず、時間周波数変換手
段1は、時間軸信号である入力信号S101に離散コサ
イン変換のような直交変換処理を施して周波数軸のスペ
クトル信号S102に変換する。直交変換を行う場合、
図6(a)に示すような窓関数を入力信号にかけてから
所定の演算を行う。この窓関数の式の例を次式に示す。
【0005】h(i)=sqrt((cos(π・i/
(L−1)−π)+1)/2) ただし、sqrt( )は平方根演算を示す。また、L
はウィンドウをかけるサンプル数である。入力信号が正
弦波の場合、この処理により図6(b)に示すような波
形になる。これに離散コサイン変換の処理を施すと図6
(c)に示すようなスペクトル信号S102が得られ
る。離散コサイン変換の式を次式に示す。
【0006】X(k)=2/M・Σx(n)cos(π
(k+1/2)(n+M/2+1/2)/M) ただし、Σ演算はn=0からn=2M−1までとする。
Mはポイント数である。
【0007】時間周波数変換手段1として、クオドラチ
ャ・ミラー・フィルタのようなフィルタバンクによって
入力信号S101を予(あらかじ)め複数の帯域に分割
し、それぞれの帯域で直交変換を行う構成のものもあ
る。
【0008】スケールファクタ算出手段2はスペクトル
信号S102を数本ずつのユニットにグルーピングし、
ユニット内のスペクトルの最大値をスケールファクタS
103として出力する。ユニット内のスペクトル本数
は、例えば聴覚モデルの臨界帯域幅にしたがって定めら
れる。図7(a)に示す例では、4本のスペクトルが1
つのユニットを構成している。図7(a)のk番目のユ
ニットUkは最大スペクトルが0dBであるので、スケ
ールファクタS103は0dBとなる。
【0009】正規化手段3はスペクトル信号S102を
スケールファクタS103で正規化し、正規化スペクト
ルS104を出力する。ユニット毎にそれぞれのスケー
ルファクタS103で正規化が行われる。
【0010】ビット割当手段6はスペクトル信号S10
2から聴覚モデルを使って各ユニットの割当ビット数S
107を決定する。図8に基づいて割当ビット数の求め
方を説明する。図8において、a〜eはスペクトル信号
S102、maはスペクトルaがマスクする信号レベ
ル、mbはスペクトルbがマスクする信号レベル、mc
はスペクトルcがマスクする信号レベル、mgは最小可
聴限界の信号レベルを示す。
【0011】スペクトルaは、聞こえる限界の信号レベ
ルである最小可聴限界mgまで70dBの差があり、符
号化に9ビットを必要とする。スペクトルaが存在する
ことによって最小可聴限界がmaのように持ち上がる
(マスクされる)ことが知られている。スペクトルbは
スペクトルaのmaによって一定レベル以下がマスクさ
れてしまい、30dB分を符号化すれば良い。したがっ
て符号化には4ビットあればよい。同様に、スペクトル
cは最小可聴限界まで50dBあり、符号化に7ビット
必要とする。スペクトルdはスペクトルcのmcによっ
て完全にマスクされており聞こえないため符号化の必要
はない。スペクトルeは最小可聴限界mg以下であり、
聞こえないため符号化の必要はない。このようにして符
号化に必要なビット数を決定する。
【0012】量子化手段4は正規化スペクトルS104
を割当ビット数S107で量子化して量子化スペクトル
S105を出力する。マルチプレクス手段5は割当ビッ
ト数S107とスケールファクタS103と量子化スペ
クトルS105とから符号化信号S106を生成して出
力する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の信
号符号化装置では、ビット割当手段6で聴覚特性を利用
する際にマスキングによって不要と判断されたスペクト
ルが無くなるために、復号化によって再合成された信号
は源信号が完全に復元されたものではない。このため、
正弦波信号等の符号化及び復号化において歪が増加する
ことがある。
【0014】図7(a)及び(b)は従来の信号符号化
装置の動作上の問題点を示している。図7(a)に示す
スペクトルは前述したように正弦波を直交変換したもの
である。窓関数をかけて直交変換を行うので正弦波であ
ってもスペクトルは1本だけではなく図のように広がっ
てしまう。
【0015】図8のスペクトルdがスペクトルcのmc
によってマスクされるのと同様に、ユニットUkの最大
スペクトルによるマスキングmによりユニットUk+1
以上のスペクトルは完全にマスクされてしまう。したが
って符号化されるスペクトルは図7(b)のようにな
る。このスペクトルを復号化しても、元の正弦波には戻
らない。聴感上は問題ないが、測定器を使用すれば明ら
かな特性劣化が観察される。ウィンドウを用いて周波数
変換するような符号化装置では必ず正弦波スペクトルが
分散するため、このような問題が発生する。
【0016】スペクトルは周波数に対して等間隔で存在
するが、聴覚モデルは周波数に対してほぼ対数的になっ
ており、高い周波数ほどマスクされるスペクトル本数も
多い。このため、特に10kHz以上の高い周波数で上
記のような問題が発生しやすい。また、正弦波のような
集中スペクトルを基本とする信号は、スペクトル本数が
比較的少なく割当てビットに余裕が出ることが多い。
【0017】本発明は上記のような従来の問題点を解決
するために、余裕の出たビットの再割当を効果的に行う
ことにより、音質を劣化させずに物理特性を向上するこ
とができる信号符号化装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の信号符号化装置は、入力信号を時間関数から
周波数関数に変換してスペクトル信号を出力する時間周
波数変換手段と、前記スペクトル信号を複数本ずつのユ
ニットにまとめて、各ユニット毎にユニット内の最大レ
ベルを示すスケールファクタを出力するスケールファク
タ算出手段と、前記スペクトル信号を前記スケールファ
クタで正規化し正規化スペクトルを出力する正規化手段
と、前記スペクトル信号を入力し、聴覚のマスキングモ
デルを使って各ユニットに必要な割当ビット数を求め、
各ユニット毎の必要ビット数を出力する必要ビット割当
手段と、各ユニット毎の前記必要ビット数に基づいて求
めたビットレートが転送ビットレートに対して余裕があ
り、しかも、前記スペクトル信号のうちレベルが高いス
ペクトルの上または下の周波数におけるスペクトルの必
要ビット数が零又は少ない場合に、前記レベルが高いス
ペクトルのレベルに応じた本数の前記必要ビット数が零
又は少ないスペクトルにビット再割り当てを行い、再割
当ビット数を出力する再割当手段と、前記正規化スペク
トルを前記再割当ビット数で示されるビット数で量子化
し、量子化スペクトルを出力する量子化手段と、前記再
割当ビット数と前記スケールファクタと前記量子化スペ
クトルとを入力して符号化信号を生成し出力するマルチ
プレクス手段とを備えている。
【0019】また、本発明の信号符号化装置の別の構成
は、入力信号を時間関数から周波数関数に変換してスペ
クトル信号を出力する時間周波数変換手段と、前記スペ
クトル信号を複数本ずつのユニットにまとめ、各ユニッ
ト毎にユニット内の最大レベルを示すスケールファクタ
を出力するスケールファクタ算出手段と、前記スペクト
ル信号を前記スケールファクタで正規化し正規化スペク
トルを出力する正規化手段と、前記スペクトル信号を入
力し、聴覚のマスキングモデルを使って各ユニットに必
要な割当ビット数を求め、各ユニット毎の必要ビット数
を出力する必要ビット割当手段と、各ユニット毎の前記
必要ビット数に基づいて求められたビットレートが転送
ビットレートに対して余裕があり、しかも、前記スケー
ルファクタのレベルが高いユニットの上または下の周波
数におけるユニットの必要ビット数が零又は少ない場合
に、前記レベルが高いユニットのスケールファクタに応
じた本数の前記必要ビット数が零又は少ないユニットに
ビット再割り当てを行い、再割当ビット数を出力する再
割当手段と、前記正規化スペクトルを前記割当ビット数
で示されるビット数で量子化し、量子化スペクトルを出
力する量子化手段と、前記割当ビット数と前記スケール
ファクタと前記量子化スペクトルとを入力して符号化信
号を生成し出力するマルチプレクス手段とを備えてい
る。
【0020】上記のような構成により、本発明の信号符
号化装置は再割当手段が余剰ビットを効果的に再割当す
るので、音質を劣化させずに物理特性を向上することが
できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第1
の実施形態による信号符号化装置の構成を示すブロック
図である。図1において、1は時間周波数変換手段、2
はスケールファクタ算出手段、3は正規化手段、4は量
子化手段、5はマルチプレクス手段、7は必要ビット割
当手段、8は再割当手段である。
【0022】時間周波数変換手段1は時間軸信号である
入力信号S101を離散コサイン変換のような直交変換
を用いて周波数軸のスペクトル信号S102に変換す
る。この時間周波数変換手段1は、クオドラチャ・ミラ
ー・フィルタのようなフィルタバンクによって入力信号
S101をあらかじめ複数の帯域に分割し、それぞれの
帯域で直交変換を行うものであってもよい。
【0023】スケールファクタ算出手段2はスペクトル
信号S102を数本ずつのユニットにグルーピングして
そのユニット内のスペクトルの最大値をスケールファク
タS103として出力する。1ユニットに含まれるスペ
クトルの本数は、例えば聴覚モデルの臨界帯域幅にした
がって定められる。
【0024】正規化手段3はスペクトル信号S102を
スケールファクタS103で正規化し、正規化スペクト
ルS104を出力する。正規化はユニット毎にそれぞれ
のスケールファクタS103で行われる。
【0025】必要ビット割当手段7はスペクトル信号S
102から各ユニットの必要ビット数S108を決定す
る。従来の信号符号化装置と同様に、聴覚のマスキング
モデルによって符号化に必要なビット数S108を決定
する。この動作は従来の信号符号化装置と同様であるの
で説明を省略する。
【0026】再割当手段8はスペクトル信号S102に
基づいて必要ビット数S108に再割当を行い再割当ビ
ット数S107を出力する。各ユニット毎の必要ビット
数S108の合計から算出したビットレートが符号化信
号S106の転送ビットレートに対して余裕がある場合
であって、スペクトル信号S102のうちレベルが高い
スペクトルの上又は下の周波数における所定本数のスペ
クトルの必要ビット数が零又は少ない場合に、ユニット
UkのスケールファクタS103のレベルが高いときは
多く、低いときは少ない本数の上又は下の周波数のスペ
クトルにビットの再割当てを行う。
【0027】量子化手段4は正規化スペクトルS104
を再割当ビット数S107で量子化し量子化スペクトル
S105を出力する。マルチプレクス手段5は再割当ビ
ット数S107とスケールファクタS103と量子化ス
ペクトルS105とから符号化信号S106を生成し出
力する。
【0028】図2(a)〜(d)に基づいて再割当手段
8の動作を説明する。図2(a)は従来の信号符号化装
置で説明した入力信号S101と周波数が同じで振幅が
30dB低い正弦波が入力された場合の例である。時間
周波数変換手段1の動作は入力信号S101に対して線
形であるので、図7(b)のスペクトルがすべて30d
B下がったスペクトル信号となっている。図7(b)と
同様に、最大スペクトルによるマスキングによりユニッ
トUk+1以上のスペクトルは完全にマスクされてい
る。
【0029】再割当手段8は必要ビット数S108から
レベルの高いスペクトルの上の周波数のビット数が零で
あることを判断し、更に最大スペクトルのレベルが−3
0dBであるので、このスペクトルの上の周波数の例え
ば4本のスペクトルに余剰ビットの再配分を行う。これ
によって図2(b)に示すようにユニットUk+1のス
ペクトルが符号化信号S106として符号化される。
【0030】更に信号レベルが高ければ、より多くのス
ペクトルに余剰ビットの再配分を行う。その例を以下に
説明する。図2(c)は従来の信号符号化装置で説明し
た入力信号S101と同じ正弦波が入力された場合の例
を示している。図7(b)と同様に、最大スペクトルに
よるマスキングによりユニットUk+1以上のスペクト
ルは完全にマスクされている。
【0031】再割当手段8は必要ビット数S108から
レベルの高いスペクトルの上の周波数のビット数が零で
あることを判断し、更に最大スペクトルのレベルが0d
Bであるので、このスペクトルの上の周波数の例えば8
本のスペクトルに余剰ビットの再配分を行う。これによ
って図2(d)に示すように、ユニットUk+1とユニ
ットUk+2のスペクトルが符号化信号S106として
符号化される。この例のように正弦波のような集中スペ
クトルを基本とする信号は、時間周波数変換された後の
スペクトル本数が比較的少なく割当てビットに余裕が出
ることが多い。この符号化信号S106を復号化するこ
とにより、入力信号S101をほぼ復元できる。
【0032】以上のように、第1の実施形態によれば、
必要ビット割当手段7によって得られた必要ビット数S
108に対して再割当手段8でレベルの高いスペクトル
の上又は下の周波数におけるレベルに応じた本数のスペ
クトルの割当ビットに再割当てを行うことによって、符
号化音質を損なうことなく、効果的に物理特性を向上す
ることができる。
【0033】つぎに、本発明の第2の実施形態による信
号符号化装置のブロック図を図3に示す。図3におい
て、1は時間周波数変換手段、2はスケールファクタ算
出手段、3は正規化手段、4は量子化手段、5はマルチ
プレクス手段、7は必要ビット割当手段、8は再割当手
段である。
【0034】時間周波数変換手段1は時間軸信号である
入力信号S101を離散コサイン変換のような直交変換
を用いて周波数軸のスペクトル信号S102に変換す
る。時間周波数変換手段1は、クオドラチャ・ミラー・
フィルタのようなフィルタバンクによって入力信号S1
01をあらかじめ複数の帯域に分割し、それぞれの帯域
で直交変換を行うものであってもよい。
【0035】スケールファクタ算出手段2はスペクトル
信号S102を数本ずつのユニットにグルーピングして
そのユニット内のスペクトルの最大値をスケールファク
タS103として出力する。1つのユニットに含まれる
スペクトルの本数は、例えば聴覚モデルの臨界帯域幅に
したがって定められる。
【0036】正規化手段3はスペクトル信号S102を
スケールファクタS103で正規化し、正規化スペクト
ルS104を出力する。正規化はユニット毎にそれぞれ
のスケールファクタS103で行われる。
【0037】必要ビット割当手段7はスペクトル信号S
102から各ユニットの必要ビット数S108を決定す
る。従来の信号符号化装置と同様に、聴覚のマスキング
モデルによって符号化に必要なビット数を決定する。こ
の動作は従来の信号符号化装置と同様であるので説明は
省略する。
【0038】再割当手段8は、スケールファクタS10
3に基づいて必要ビット数S108に再割当を行い再割
当ビット数S107を出力する。各ユニット毎の必要ビ
ット数S108の合計から算出したビットレートが符号
化信号S106の転送ビットレートに対して余裕がある
場合であって、スケールファクタS103のレベルが高
いユニットの上又は下の周波数におけるユニットの必要
ビット数が零又は少ない場合に、ユニットUkのスケー
ルファクタS103のレベルに応じてレベルの高いとき
は多く、低いときには少ない上又は下の周波数のユニッ
トにビットの再割当てを行う。
【0039】量子化手段4は正規化スペクトルS104
を再割当ビット数S107で量子化し量子化スペクトル
S105を出力する。マルチプレクス手段5は再割当ビ
ット数S107とスケールファクタS103と量子化ス
ペクトルS105とから符号化信号S106を生成し出
力する。
【0040】図4(a)〜(d)に基づいて再割当手段
8の動作を説明する。図4(a)は従来の信号符号化装
置で説明した入力信号S101と周波数が同じで振幅が
30dB低い正弦波が入力された場合の例である。時間
周波数変換手段1の動作は入力信号S101に対して線
形であるので、図7(b)のスペクトルがすべて30d
B下がったスペクトル信号となっている。図7(b)と
同様に、ユニットUkの最大スペクトルによるマスキン
グによりユニットUk+1以上のスペクトルは完全にマ
スクされている。
【0041】再割当手段8はスケールファクタS103
と必要ビット数S108からレベルの高いユニットUk
内のスペクトルの上の周波数のビット数が零であること
を判断し、更に図4(a)に示すように、ユニットUk
のスケールファクタが−30dBであるので、このスペ
クトルの上の周波数の例えば1ユニットに余剰ビットの
再配分を行う。これによって図4(b)に示すように、
ユニットUk+1のスペクトルが符号化信号S106と
して符号化される。
【0042】更に信号レベルが高ければ、より多くのス
ペクトルに余剰ビットの再配分を行う。その例を以下に
説明する。図4(c)は従来の信号符号化装置で説明し
た入力信号S101と同じ正弦波が入力された場合の例
を示している。図7(b)と同様に、ユニットUkの最
大スペクトルによるマスキングによりユニットUk+1
以上のスペクトルは完全にマスクされている。
【0043】再割当手段8は必要ビット数S108から
レベルの高いユニットUk内のスペクトルの上の周波数
のビット数が零であることを判断し、更にユニットUk
のスケールファクタが0dBであるので、このスペクト
ルの上の周波数の例えば2ユニットに余剰ビットの再配
分を行う。これによって図2(d)に示すように、ユニ
ットUk+1とユニットUk+2のスペクトルが符号化
信号S106として符号化される。この符号化信号S1
06を復号化した場合、入力信号S101をほぼ復元で
きる。
【0044】以上のように、第2の実施例によれば、必
要ビット割当手段7によって得られた必要ビット数S1
08に対して再割当手段8でレベルの高いユニットの上
又は下の周波数におけるレベルに応じたユニット数の割
当ビットに再割当てを行うことによって、符号化音質を
損なうことなく、またスケールファクタを用いる簡単な
処理で物理特性を向上することができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、再割当
手段が余剰ビットを効果的に再割当し、音質を劣化させ
ずに物理特性を向上することができる信号符号化装置を
提供することができる。音声信号以外の正弦波のような
物理信号に対しても特性の優れた信号符号化装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による信号符号化装置
の構成を示すブロック図
【図2】図1の信号符号化装置における再割当手段の動
作を説明するためのスペクトル図
【図3】本発明の第2の実施形態による信号符号化装置
の構成を示すブロック図
【図4】図3の信号符号化装置における再割当手段の動
作を説明するためのスペクトル図
【図5】従来の信号符号化装置の構成を示すブロック図
【図6】従来の信号符号化装置の動作を説明するための
【図7】従来の信号符号化装置の動作を説明するための
【図8】従来の信号符号化装置の割当ビット数の求め方
を説明するための図
【符号の説明】
1 時間周波数変換手段 2 スケールファクタ算出手段 3 正規化手段 4 量子化手段 5 マルチプレクス手段 7 必要ビット割当手段 8 再割当手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声等の入力信号をフレーム単位で一定
    の転送ビットレートに圧縮符号化する信号符号化装置で
    あって、 入力信号を時間関数から周波数関数に変換してスペクト
    ル信号を出力する時間周波数変換手段と、 前記スペクトル信号を複数本ずつのユニットにまとめ、
    各ユニット毎にユニット内の最大レベルを示すスケール
    ファクタを出力するスケールファクタ算出手段と、 前記スペクトル信号を前記スケールファクタで正規化し
    正規化スペクトルを出力する正規化手段と、 前記スペクトル信号を入力し、聴覚のマスキングモデル
    を使って各ユニットに必要な割当ビット数を求め、各ユ
    ニット毎の必要ビット数を出力する必要ビット割当手段
    と、 各ユニット毎の前記必要ビット数に基づいて求められた
    ビットレートが転送ビットレートに対して余裕があり、
    しかも、前記スペクトル信号のうちレベルが高いスペク
    トルの上又は下の周波数におけるスペクトルの必要ビッ
    ト数が零又は少ない場合に、前記レベルが高いスペクト
    ルのレベルに応じた本数の前記必要ビット数が零又は少
    ないスペクトルにビット再割当てを行い、再割当ビット
    数を出力する再割当手段と、 前記正規化スペクトルを前記再割当ビット数で示される
    ビット数で量子化し、量子化スペクトルを出力する量子
    化手段と、 前記再割当ビット数と前記スケールファクタと前記量子
    化スペクトルとを入力して符号化信号を生成し出力する
    マルチプレクス手段とを備えている信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 音声等の入力信号をフレーム単位で一定
    の転送ビットレートに圧縮符号化する信号符号化装置で
    あって、 入力信号を時間関数から周波数関数に変換してスペクト
    ル信号を出力する時間周波数変換手段と、 前記スペクトル信号を複数本ずつのユニットにまとめ、
    各ユニット毎にユニット内の最大レベルを示すスケール
    ファクタを出力するスケールファクタ算出手段と、 前記スペクトル信号を前記スケールファクタで正規化し
    正規化スペクトルを出力する正規化手段と、 前記スペクトル信号を入力し、聴覚のマスキングモデル
    を使って各ユニットに必要な割当ビット数を求め、各ユ
    ニット毎の必要ビット数を出力する必要ビット割当手段
    と、 各ユニット毎の前記必要ビット数に基づいて求められた
    ビットレートが転送ビットレートに対して余裕があり、
    しかも、前記スケールファクタのレベルが高いユニット
    の上又は下の周波数におけるユニットの必要ビット数が
    零又は少ない場合に、前記レベルが高いユニットのスケ
    ールファクタに応じた本数の前記必要ビット数が零又は
    少ないユニットにビット再割当てを行い、再割当ビット
    数を出力する再割当手段と、 前記正規化スペクトルを前記割当ビット数で示されるビ
    ット数で量子化し、量子化スペクトルを出力する量子化
    手段と、 前記再割当ビット数と前記スケールファクタと前記量子
    化スペクトルとを入力して符号化信号を生成し出力する
    マルチプレクス手段とを備えている信号符号化装置。
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