JP2002158589A - 符号化装置および復号化装置 - Google Patents
符号化装置および復号化装置Info
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Abstract
ィオ信号を符号化列に符号化する。 【解決手段】 本発明の符号化装置は、オーディオ信号
に基づいて、所定の量子化精度で量子化した量子化スペ
クトル列を生成する量子化スペクトル列生成部と、前記
量子化スペクトル列に最も類似する循環型量子化スペク
トル列が基準スペクトル列をいくつ循環させることによ
り得られるかを示す循環位置識別情報を含むスペクトル
列コードを出力する循環型コードベクトル量子化部とを
備える。
Description
復号化装置に関する。さらに詳細には、オーディオ信号
の音質を保持しながら符号化時の情報量を少なくする符
号化装置および復号化装置に関する。
オ信号の符号化方法および復号化方法は、現在までに非
常に多くの方式が開発されている。特に最近では、それ
らの中でもISO/IECで国際標準化されたIS13
818−7が認知され、高音質および高効率な符号化方
法として評価されている。この符号化方法はAACと呼
ばれている。近年、AACはMPEG4と呼ばれる標準
規格にも採用され、IS13818−7に対していくつ
かの拡張機能を有するMPEG4−AACと呼ばれる方
式が定められている。符号化過程の一例は、INFOM
ATIVE PARTにその記述がある。
化装置について説明する。
す構成図である。符号化装置1600は、スペクトル正
規化部1601と、スペクトル増幅部1602と、スペ
クトル量子化部1603と、ハフマン符号化部1604
と、符号化列転送部1605とを含む。
よって得られたオーディオ離散信号(PCMデータ)
は、時間周波数変換部(図示せず)において、直交変換
等の手法を使用して、オーディオ信号の時間軸上のデー
タからオーディオ信号の周波数スペクトルデータに変換
される。オーディオ信号の時間軸上のデータは、時間に
対するオーディオ信号の離散データであり、オーディオ
信号の周波数スペクトルデータは、周波数に対するオー
ディオ信号の離散データである。オーディオ信号の周波
数スペクトルデータは、スペクトル正規化部1601に
入力される。
オ信号を複数の周波数帯域に分割したうちの1つの周波
数帯域の周波数スペクトルデータである周波数スペクト
ル列を受け取り、スケールファクタを用いて、周波数ス
ペクトル列の平均値を特定のレンジ内の値に正規し、浮
動小数点で表現する正規化スペクトル列を生成する。ス
ケールファクタは、例えば、2の巾乗における乗算係数
である。
クトル列を受け取り、正規化スペクトル列のそれぞれの
値が特定範囲の値になるように、補正ゲインを用いて補
正した増幅スペクトル列を生成する。
クトル列を受け取り、増幅スペクトル列を所定の変換式
を用いて量子化した量子化スペクトル列を生成する。ス
ペクトル量子化部1603は、AAC方式の場合、量子
化によって、浮動小数点で表現されているスペクトルデ
ータを整数値に丸めこむ。
クトル列をハフマン符号列に変換する。
規化部1601から出力されるスケールファクタと、ス
ペクトル増幅部1602から出力される補正ゲインと、
ハフマン符号化部1604から出力されるハフマン符号
列とを外部装置1608に転送する。外部装置1608
は、例えば、記録媒体または復号化装置である。
量をより少なくするために、オーディオ信号の圧縮率を
より高くすることが望まれている。
の性能はハフマン符号化部1604に依存する。符号化
装置1600において、オーディオ信号を高い圧縮率、
すなわち、少ない情報量で符号化する場合、スペクトル
増幅部1602の補正ゲインを制御して量子化スペクト
ル列の値を小さくし、それにより、ハフマン符号化部1
604によって符号化される情報量を小さくする。
と、ハフマン符号列を復号化した周波数スペクトルに、
非常に多くの振幅(量子化値)ゼロの値が現れ、十分な
音質を確保できないという課題がある。
なされたものであり、音質を確保しながら、少ない情報
量でオーディオ信号を符号化列に符号化する符号化装
置、および、符号化列から周波数スペクトル列を復号化
する復号化装置を実現することを目的とする。
オーディオ信号に基づいて、所定の量子化精度で量子化
した量子化スペクトル列を生成する量子化スペクトル列
生成部と、前記量子化スペクトル列に最も類似する循環
型量子化スペクトル列が基準スペクトル列をいくつ循環
させることにより得られるかを示す循環位置識別情報を
含むスペクトル列コードを出力する循環型コードベクト
ル量子化部とを備える。
ン符号列を出力するハフマン符号化部と、前記量子化ス
ペクトル列を受け取り、前記量子化スペクトル列を前記
循環型コードベクトル量子化部または前記ハフマン符号
化部のいずれに出力するかを所定の条件に基づいて切り
換える符号化切換部とさらに備えてもよい。
記基準スペクトル列を循環させた複数の循環型量子化ス
ペクトル列を有するコードブックを含んでもよい。
記複数の循環型量子化スペクトル列のうち、前記量子化
スペクトル列との内積が最大を示す循環型量子化スペク
トル列を、前記量子化スペクトル列に最も類似する循環
型量子化スペクトル列としてもよい。
記複数の循環型量子化スペクトル列のうち、前記量子化
スペクトル列との内積変形関数が最大を示す循環型量子
化スペクトル列を、前記量子化スペクトル列に最も類似
する循環型量子化スペクトル列としてもよい。
り、前記複数の循環型量子化スペクトル列のそれぞれが
有する要素はc0、c1、c2、...、cn-1、c nであ
り、前記複数の循環型量子化スペクトル列のそれぞれの
要素の数はn+1であってもよい。
れぞれの要素c0、c1、c2、...、cn-1、cnのう
ちの幾つかが0であってもよい。
れぞれの要素c0、c1、c2、...、cn-1、cnのう
ちの一定の間隔の要素が0であってもよい。
ーディオ信号を複数の周波数帯域に分割したうちの1つ
の周波数帯域のスペクトルデータである周波数スペクト
ル列に基づいて前記量子化スペクトル列を生成し、前記
所定の条件は、前記周波数スペクトル列が、前記複数の
周波数帯域のうちのどの周波数帯域のスペクトルデータ
であるかに基づていもよい。
報量の配分が大きい場合、前記符号化切換部は前記量子
化スペクトル列を前記ハフマン符号化部に出力してもよ
い。
報量の配分が小さい場合、前記符号化切換部は前記量子
化スペクトル列を前記循環型コードベクトル量子化部に
出力してもよい。
子化スペクトル列が有する全ての要素の正負の符号を反
転させた第2の複数の循環型量子化スペクトル列をさら
に含んでもよい。
前記量子化スペクトル列が有する要素の数と等しい要素
の数を有する複数の基準スペクトル列のそれぞれを循環
させた循環型量子化スペクトル列を含んでもよい。
を有し、前記基準スペクトル列と、入力されるスペクト
ル列コードとに基づいて、量子化スペクトル列を生成す
る循環型コードベクトル逆量子化部と、前記量子化スペ
クトル列を受け取り、補正ゲインを用いて前記量子化ス
ペクトル列を逆増幅して増幅スペクトル列を生成するス
ペクトル逆増幅部と、前記増幅スペクトル列を受け取
り、スケールファクタを用いて前記増幅スペクトル列を
変換して周波数スペクトル列を生成するスペクトル逆正
規化部とを備え、前記スペクトル列コードは、前記基準
スペクトル列をいくつ循環させることにより前記量子化
スペクトル列が得られるかを示す循環位置識別情報を含
む。
符号列を変換して前記量子化スペクトル列を生成するハ
フマン逆量子化部と、前記量子化スペクトル列を前記循
環型コードベクトル逆量子化部または前記ハフマン逆量
子化部のいずれに出力するかを所定の条件に基づいて切
り換える復号化切換部とをさらに備え、前記符号化列が
前記ハフマン符号列を含んでもよい。
る符号化装置および復号化装置について、図面を参照し
ながら説明する。
号化装置100を示す構成図である。符号化装置100
は、オーディオ信号に基づいて所定の量子化精度で量子
化した量子化スペクトル列を生成する量子化スペクトル
列生成部110と、量子化スペクトル列に基づいてスペ
クトル列コードを出力する循環型コードベクトル量子化
部104と、量子化スペクトル列生成部110および/
または循環型コードベクトル量子化部104からの出力
を外部装置108に転送する符号化列転送部105とを
備える。
クトル正規化部101と、スペクトル増幅部102と、
スペクトル量子化部103とを含む。
ディオ信号から以下に示すように量子化スペクトル列を
生成する。
よって得られたオーディオ離散信号(PCMデータ)
は、時間周波数変換部(図示せず)において、直交変換
等の手法を使用して、オーディオ信号の時間軸上のデー
タからオーディオ信号の周波数スペクトルデータに変換
される。オーディオ信号の時間軸上のデータは、時間に
対するオーディオ信号の離散データであり、オーディオ
信号の周波数スペクトルデータは、周波数に対するオー
ディオ信号の離散データである。オーディオ信号の周波
数スペクトルデータは、スペクトル正規化部101に入
力される。
クトル列xを受け取り、受け取った周波数スペクトル列
xを、スケールファクタを用いて、前記周波数スペクト
ル列の平均値、または最大値を特定のレンジ内の値に正
規化し、浮動小数点で表現する正規化スペクトル列yを
生成する。周波数スペクトル列xは、オーディオ信号を
複数の周波数帯域に分割したうちの1つの周波数帯域の
スペクトルデータであり、所定数のデータを含む。スケ
ールファクタは、例えば、2の巾乗における乗算係数で
ある。
ル列yのそれぞれの値が特定の範囲の値になるように、
補正ゲインαを用いて増幅した増幅スペクトル列y・α
を生成する。補正ゲインαは、予め決められた周波数帯
域ごとに特定の範囲の値になるように補正するために使
用される。
トル列y・αを所定の変換式を用いて、所定の量子化精
度で量子化した量子化スペクトル列zを生成する。AA
C方式の場合、スペクトル量子化部103は、量子化に
よって、浮動小数点で表現されている増幅スペクトル列
y・αを整数値に丸めこみ、整数値のデータを有する量
子化スペクトル列zを生成する。
子化スペクトル列生成部110において、周波数スペク
トル列と、正規化スペクトル列と、増幅スペクトル列
と、量子化スペクトル列のそれぞれの要素の数は等し
い。
トル量子化部104は、コードブック104aと、格納
部115とを含む。コードブック104aは、量子化ス
ペクトル列zの要素と同じ数の要素を有する1つの基準
スペクトル列を循環させた複数の循環型量子化スペクト
ル列を有する。格納部115は、コードブック104a
の循環型量子化スペクトル列の要素を格納する。
複数の循環型量子化スペクトル列のそれぞれと量子化ス
ペクトル列zとを比較して、複数の循環型量子化スペク
トル列のうちの量子化スペクトル列zと最も類似する循
環型量子化スペクトル列を判定し、量子化スペクトル列
zと最も類似する循環型量子化スペクトル列が基準スペ
クトル列をいくつ循環させることにより得ることができ
るかを示す循環位置識別情報を含むスペクトル列コード
を出力する。このように、循環型コードベクトル量子化
部104は、量子化スペクトル列z(正確には、量子化
スペクトル列zに最も類似する循環型量子化スペクトル
列)をスペクトル列コードに変換して符号化転送部10
5に出力する。
化部101から出力されるスケールファクタと、スペク
トル増幅部102から出力される補正ゲインと、循環型
コードベクトル量子化部104から出力されるスペクト
ル列コードとを外部装置108に転送する。外部装置1
08は、例えば、記録媒体または復号化装置である。
化部101と、スペクトル増幅部102と、スペクトル
量子化部103と、循環型コードベクトル量子化部10
4のうちの任意のいずれかからの信号に基づいて符号化
列を生成し、符号化装置100に入力される周波数スペ
クトル列xに対応するスペクトル列コードを外部装置1
08に出力する。符号化列転送部105は、循環型コー
ドベクトル量子化部104からのスペクトル列コードを
のみを外部装置108に出力することもあり得る。
さらに詳細に説明する。
は、時間周波数変換部(図示せず)においてある時間間
隔ごとに周波数スペクトルデータに変換される。この周
波数スペクトルデータは、予め設定された複数の周波数
帯域ごとに分割され、周波数スペクトル列xが生成され
る。正規化部101は、この周波数スペクトル列xを受
け取る。
ごとに入力される周波数スペクトル列xのエネルギーを
算出し、算出したエネルギーの平均値を特定のレンジ内
の値に正規化する。スペクトル正規化部101は生成さ
れた正規化スペクトル列yをスペクトル増幅部102に
出力し、スケールファクタを符号化転送部105に出力
する。
トル列yのそれぞれの値が、予め決定された範囲内にな
るように補正ゲインαを用いて増幅し、増幅スペクトル
列y・αを生成する。スペクトル増幅部102は、増幅
スペクトル列y・αをスペクトル量子化部103に出力
し、補正ゲインαを符号化転送部105に出力する。
トル列y・αに予め決められた変換式を用いて量子化を
行なう。変換式は、例えば、以下の式(1)である。
目の要素であり、yiは正規化スペクトル列yのi番目
の要素である。αは補正ゲインであり、補正ゲインは、
分割された周波数帯域ごとに設定される。(int)
は、式の値を整数に量子化する関数である。
αは、整数値の量子化スペクトル列zに変換される。ス
ペクトル量子化部103は、量子化スペクトル列zを、
循環型コードベクトル量子化部104に出力する。
上述したように、基準スペクトル列を循環させた複数の
循環型量子化スペクトル列のうちの、量子化スペクトル
列zと最も類似する循環型量子化スペクトル列を判定す
る。上記複数の循環型量子化スペクトル列のうちのどれ
が量子化スペクトル列zと最も類似であるかの判定は、
上記複数の循環型量子化スペクトル列のそれぞれと量子
化スペクトル列zとの内積によって求めることができ
る。この動作について、図2を参照して詳細に説明す
る。
04の動作を示すフローチャートである。
トル量子化部104に入力されると、初期化ステップ2
01において、iを0、最大値maxを0に初期化す
る。
て、スペクトル量子化部103から入力される量子化ス
ペクトル列zと、コードブック104aに含まれる循環
型量子化スペクトル列との内積を計算する。ここで、量
子化スペクトル列zの要素数は、循環型量子化スペクト
ル列の要素数と同じである。例えば、量子化スペクトル
列zの要素の数が16である場合、循環型量子化スペク
トル列の要素の数も16である。これにより、量子化ス
ペクトル列zと循環型量子化スペクトル列との類似度を
示すEPi(iは要素数)を計算する。以下、量子化ス
ペクトル列および基準スペクトル列、すなわち、循環型
量子化スペクトル列のそれぞれの要素数が16である場
合の具体例を説明する。
られるコードブック104aの循環型量子化スペクトル
列を示す。基準スペクトル列を表すコードをP0、基準
スペクトル列を循環させた複数の循環型量子化スペクト
ル列をコードPnで表す。
列を循環させた複数の循環型量子化スペクトル列は、基
準スペクトル列そのものも含む。基準スペクトル列は、
基準スペクトル列を0回循環させた循環型量子化スペク
トル列である。
0、1、2、...、15)のそれぞれの要素数は16
である。
0は、{c0、c1、c2、...、c 15}というベクトル
からなり、1番目のコードP1は、{c15、c0、
c1、...、c14}というベクトルからなる。上述し
たように、コードP0は基準スペクトル列であり、1番
目のコードP1は、コードP0に対して各要素が1つずつ
右側にシフトし、さらに、1番目のコードP1の要素位
置0には、0番目のコードP0の要素位置15の要素c
15が循環した構成となる。2番目以降のコードP2〜15
も、同様に0番目のコードP0の各要素が対応した数だ
け循環した構成をしている。したがって、コードP0の
各要素が判明すれば、他のコードP1〜15はコードP0を
循環させて一意に決定する。
クトル列は、右側に循環しているが、本発明はこれに限
定されず、左側に循環していてもよい。
化スペクトル列zと循環型量子化スペクトル列を表すコ
ードPiとのベクトル内積EPiを計算する。
は、各コードPn(n=0、1、2、...、15)
と、入力される量子化スペクトル列zの要素zn(n=
0、1、2、...、15)との内積値である。
型コードベクトル量子化部104は、ステップ202の
計算結果がいままで計算した結果のうちの最大かどうか
を判定する。最大値判定ステップ203は、例えば、以
下の(3)式を用いる。
合の循環値iである。
ステップ202の計算結果が最大と判定される場合(最
大値判定ステップ203のY)、保存ステップ204に
進む。保存ステップ204において、計算したEPiを
最大値maxとして更新する。また循環数iを循環型コ
ードベクトル量子化部104内の格納部115に保存す
る。ただし、循環数iを循環型コードベクトル量子化部
104内の任意の格納部に格納されてもよい。次いで、
終端判定ステップ205に進む。
結果、ステップ202の計算結果が最大でない場合(最
大値判定ステップ203のN)、終端判定ステップ20
5に進む。
1において、最大値maxは0に初期化されているの
で、最大値判定ステップ203において、EP0は最大
と判定され、保存ステップ204において、EP0は循
環型コードベクトル量子化部104の格納部115に保
存される。
ペクトル列を循環させた複数の循環型量子化スペクトル
列のすべての計算が終了したかどうかを判定する。すな
わち、終端判定ステップ205において、iが最大値か
どうかを判定する。
Y)、この動作を終了する。
N)、更新ステップ206において、iを1つインクリ
メントし、ステップ202に戻る。
04内は、インクリメントされたiに対してステップ2
02〜206の動作を繰り返す。
ペクトル列を循環させた複数の循環型量子化スペクトル
列の全てを計算した場合、すなわち、iが最大値まで到
達して終了と判定される場合(終了判定ステップ205
のY)、循環型コードベクトル量子化部104は、保存
ステップ204において保存された最大EPi値の循環
値iをスペクトル列コードとして符号列転送部105に
出力する。ここで、循環値iは、量子化スペクトル列と
最も類似する循環型量子化スペクトル列が基準スペクト
ル列からi個循環させることにより得られることを意味
し、本明細書において循環位置識別情報とよぶ。上記説
明では、量子化スペクトル列zの要素は16であるの
で、循環値iが取り得る値も16個である。従って、循
環位置識別情報は、4ビットの符号で表現することがで
きる。
置108に出力される符号化列400の構造の一例を示
す。符号化列400は、一般に、低い周波数帯域から高
い周波数帯域の順番に符号化されたスペクトル列コード
を含む。ここで、周波数帯域nに対応する符号化列40
0、すなわち、スペクトル列コード401について説明
する。
nに対応する循環位置識別情報402を含む。ここで、
上述したように、量子化スペクトル列の要素が16個で
ある場合、循環位置識別情報は4ビットで表現すること
ができる。
数帯域nの符号として、スペクトル正規化部101から
出力されるスケールファクタと、スペクトル増幅部10
2から出力される補正ゲインとをさらに含んでもよい。
ことで、少ない固定ビットで符号化を行なうことができ
る。また、コードブック104aの各コード(循環型量
子化スペクトル列)が循環構造で作成されていることか
ら、c0、c1、・・・、c15の16個の要素のみを符号
化装置および復号化装置が有すればよく(例えば、循環
型コードベクトル量子化部104の格納部115)、そ
れにより、要素を記憶するための格納部の容量を小さく
することができる。
および循環型量子化スペクトル列の要素の数が16個の
場合を説明したが、本発明はこれに限定されない。量子
化スペクトル列および循環型量子化スペクトル列の要素
の数は任意でよい。
列zと最も類似の循環型量子化スペクトル列を判定する
ために内積を使用した。しかし、本発明はこれに限定さ
れない。例えば、内積変形関数を使用してもよい。本明
細書において、内積変形関数とは、内積の係数に重み付
けがしていある関数を意味する。具体的には、図2に示
されるEPi計算ステップ202において、量子化スペ
クトル列zと循環型量子化スペクトル列を表すコードP
iとのベクトル内積変形関数EPiを計算する。
5)は、各コードPn(n=0、1、2、...、1
5)と、入力される量子化スペクトル列zの要素z
n(n=0、1、2、...、15)との内積変形関数
値である。
ため、ある周波数帯域内の周波数スペクトルデータの重
要度も均一として計算される。しかし、式(4)に示す
ように、内積変形関数を用いると、ある周波数帯域内の
周波数スペクトルデータの重要度を考慮することができ
る。例えば、より低い周波数の影響をより強く考慮する
場合、より低い周波数成分のデータに対応する量子化ス
ペクトル列の係数を大きくすればよい。
態2における符号化装置について説明する。実施の形態
2における符号化装置は、循環型コードベクトル量子化
部104の最大値判定ステップ203、保存ステップ2
04の動作が異なる点を除いて、実施の形態1で説明し
た符号化装置と同じである。
203(図2参照)は、例えば、式(5)を用いる。
関数であり、変数faceは、コードの値が反転されて
いるかどうか示す。本明細書において、変数face
は、位相識別情報とよぶ。上記式において、変数fac
e=1の場合、図5に示されるコードブック104bか
らの1つのコードが、量子化スペクトル列に最も類似し
ていることを意味し、変数face=0の場合、図3に
示されるコードブック104aからの1つのコードが、
量子化スペクトル列に最も類似していることを意味す
る。
て、ncodeとfaceの値が保存される。
値判定ステップ203において、内積値ではなく、EP
i計算ステップ202において計算した値を用いて内積
値の絶対値が最大となる循環値iを求める。これは、図
3に示すコードブック104aのコードを計算しなが
ら、同時に、図5に示すコードブック104bのコード
を計算しているのと同義である。なぜなら、コードブッ
ク104bのコードの各要素は、図3に示すコードの各
要素の値の符号を全て反転させたものに対応するからで
ある。ただし、式(5)に示すように計算することで、
コードブック104a、104bのコードを順次計算す
る場合と比べて、大幅に計算時間を短縮することができ
る。
ル量子化部104のコードブックは、コードブック10
4a、104bに示されるコードを有する。コードブッ
ク104bの各コードは、コードブック104aの各コ
ードに対して符号をすべて反転させたものである。
置108に出力される符号化列600の構造の一例を示
す。符号化列600は、一般に、低い周波数帯域から高
い周波数帯域の順番に符号化されたスペクトル列コード
を含む。ここで、周波数帯域nに対応する符号化列60
0、すなわちスペクトル列コード601について説明す
る。
nに対応する循環位置識別情報602と位相識別情報6
03とを含む。ここで、上述したように、量子化スペク
トル列の要素が16個である場合、循環位置識別情報は
4ビットで表現することができ、位相識別情報は1ビッ
トで表現することができる。
数帯域nの符号として、スペクトル正規化部101から
出力されるスケールファクタと、スペクトル増幅部10
2から出力される補正ゲインとをさらに含んでもよい。
施の形態1と比較して計算量が最大値判定ステップ20
3の部分のみが大きくなるだけであり、また、スペクト
ル列コード601の観点から位相識別情報603に割り
当てるビット数が1だけ増加するのみである。要素の数
が16の場合、本実施の形態は5ビットという少ない符
号量で符号化を行なうことができる。
い固定ビットで符号化を行なうことができる。また、コ
ードブック104bに含まれる複数の循環型量子化スペ
クトル列は、コードブック104aの基準スペクトル列
を循環させた循環型量子化スペクトル列の全ての要素の
符号を反転して作成されているため、c0、c1、・・
・、c15の16個の要素のみを符号化装置および復号化
装置が有すればよく(例えば、循環型コードベクトル量
子化部104の格納部115)、それにより、要素を記
憶するための格納部の容量を小さくすることができる。
態3における符号化装置について説明する。実施の形態
3における符号化装置は、コードブック104cと、E
Pi計算ステップ202における動作が異なる点を除い
て、実施の形態2で説明した符号化装置と同じである。
ル量子化部104のコードブック104cを図7に示
す。本実施の形態におけるコードブック104cは、要
素c0、c1、・・・、cn-1、cnのうち、一定の間隔で
0の要素が配置されていることを特徴とする。図7に示
す例では、c1、c2、c3、c5、c6、c7、c9、
c1 0、c11、c13、c14、c15の値が0である。これに
伴い、EPi計算ステップ202での計算は、式(6)
に示すように単純化される。
プ202の計算量を4分の1に減らすことができる。
ことにより、少ない固定ビットで符号化を行なうことが
できる。また、コードブック104cの各コードが循環
構造で作成されており、かつ、4つの要素(c0、c4、
c8、c12)のみが値を有するので、符号化装置および
復号化装置は4つの要素の値のみを有すればよく(例え
ば、循環型コードベクトル量子化部104の格納部11
5)、要素を記憶するための格納部の容量を小さくする
ことができる。
態2において説明したのと同様に、循環型コードベクト
ル量子化部104のコードブックは、コードブック10
4cに示されるコードだけでなく、図8に示すコードブ
ック104dに示されるコードを有してもよい。
が連続する場合を説明したが、本発明はこれに限定され
ない。循環型量子化スペクトル列が有する任意の要素の
うちの少なくとも1つ0の値を有する要素があればよ
い。
トル列の要素の数が16の場合を説明したが、本発明は
これに限定されない。循環型量子化スペクトル列の要素
の数は任意の数であればよい。
4における符号化装置について説明する。本実施の形態
における符号化装置は、ハフマン符号化部と符号化切換
部とを備える点を除いて、実施の形態1で説明した符号
化装置100と同じ構成を有する。
900を示す構成図である。符号化装置900は、量子
化スペクトル列生成部110と、循環型コードベクトル
量子化部104と、符号化列転送部105と、ハフマン
符号化部106と、符号化切換部107とを備える。量
子化スペクトル列生成部110は、スペクトル正規化部
101と、スペクトル増幅部102と、スペクトル量子
化部103とを含む。
(スペクトル正規化部101と、スペクトル増幅部10
2と、スペクトル量子化部103)と、循環型コードベ
クトル量子化部104と、符号化列転送部105と、外
部装置108とは、図1に示す符号化装置100と同一
であるので、それらの説明を省略する。
部103で得られた量子化スペクトル列zをハフマン符
号化するか、循環型量子化スペクトル列に変換するかを
所定の条件に基づいて切り換える。このとき、符号化切
換部107は、符号化方式を符号化転送部105に伝え
る。
zをハフマン符号部106に入力するように切り換えた
場合、ハフマン符号化部106は、量子化スペクトル列
zを変換してハフマン符号列を生成する。ハフマン符号
化部106は、量子化スペクトルziの複数個をまとめ
てハフマン符号化する。ハフマン符号化によって符号化
されたハフマン符号列を復号化する場合、復号化装置
は、量子化スペクトルz iを完全に復元することができ
る(ロスレス復号化)。
zを循環型コードベクトル量子化部104に入力するよ
うに切り換えた場合、循環型コードベクトル量子化部1
04は、量子化スペクトル列zを、量子化スペクトル列
zに最も類似する循環型量子化スペクトル列に変換す
る。なお、量子化スペクトル列zに最も類似する循環型
量子化スペクトル列は、実施形態1〜3に説明したよう
に生成される。
が複数の周波数帯域に分割され、周波数帯域ごとに周波
数スペクトル列を符号化する場合、符号化切換部107
は、所定の条件に基づいて、量子化スペクトル列を循環
型コードベクトル量子化部104か、ハフマン符号化部
106に出力するかを切り換える。上記所定の条件と
は、例えば、その量子化スペクトル列が、オーディオ信
号の複数の周波数帯域のどの周波数帯域から派生したか
による。符号化に必要な情報量の配分が小さい場合(す
なわち、その周波数帯域が受聴者の聴感に影響の少ない
場合)、符号化切換部107は、量子化スペクトル列z
を循環型コードベクトル量子化部104に出力するよう
に切り換える。符号化に必要な情報量の配分が大きい場
合(すなわち、その周波数帯域が受聴者の聴感に影響す
る場合)、符号化切換部107は、量子化スペクトル列
zをハフマン符号化部106に出力するように切り換え
る。
部104において、量子化スペクトル列zと、量子化ス
ペクトル列zに最も類似する循環型量子化スペクトル列
との類似度がそれほどよくなく、復号化の際に多少のロ
スが生じても、対象の周波数帯域は受聴者の聴感に影響
の少ない。また、音質をある程度保ちながら、少ない情
報量で符号化を行なうことができる。
態5における符号化装置について説明する。実施の形態
5における符号化装置は、コードブック104eの内容
と、計算ステップ202における動作が異なる点を除い
て、実施の形態3で説明した符号化装置と同じである。
104a、104b、104c、104dに含まれる複
数の循環型量子化スペクトル列は、1つの基準スペクト
ル列を循環させた循環型量子化スペクトル列であった。
しかし、本発明はこれに限定されない。本実施の形態で
は、コードブック104eが、複数の基準スペクトル列
のそれぞれを循環させた循環型量子化スペクトル列を含
む場合を説明する。
るコードブック104eを模式的に示す。コードブック
104eは、4つの基準スペクトル列のそれぞれを循環
させた複数の循環型量子化スペクトル列を含むが、ここ
では、簡略化のため、基準スペクトル列のみを示す。
する循環型量子化スペクトル列は、第2の基準スペクト
ル列を3つ循環させ、すべての要素を反転させたスペク
トルが量子化スペクトル列zに最も類似するスペクトル
であると仮定する。図10に示されるように、第2の基
準スペクトル列は{2、0、0、0、−2、0、0、
0、−1、0、0、0、1、0、0、0}であり、これ
を3つ循環させて、すべての要素を反転させた循環型量
子化スペクトル列は、{0、2、0、0、0、1、0、
0、0、−1、0、0、0、−2、0、0}である。し
たがって、量子化スペクトル列zに最も類似する循環型
量子化スペクトル列スペクトルは、{0、2、0、0、
0、1、0、0、0、−1、0、0、0、−2、0、
0}である。
を示す。ここで、codebookidは基準スペクト
ル列識別情報であり、code indexは循環位置
識別情報であり、phaseは位相識別情報である。基
準スペクトル列識別情報は、スペクトル列コードによっ
て表される循環型量子化スペクトル列がコードブック1
04eのどの基準スペクトルから派生するかを示す情報
である。循環位置識別情報は、スペクトル列コードによ
って表される循環型量子化スペクトル列がその基準スペ
クトル列をいくら循環することによって得られるかを示
す情報である。位相識別情報は、スペクトル列コードに
よって表される循環型量子化スペクトル列が基準スペク
トル列の全ての要素の符号を反転したスペクトル列に対
応するか否かを示す情報である。
05から外部装置108に出力される符号化列1200
の構造の一例を示す。符号化列1200は、一般に、低
い周波数帯域から高い周波数帯域の順番に符号化された
スペクトル列コードを含む。ここで、周波数帯域nに対
応する符号化列1200、すなわちスペクトル列コード
1201について説明する。
域nに対応する、追加情報1202と、基準スペクトル
列識別情報1203と、循環位置識別情報1204と、
位相識別情報1205とを含む。ここで、上述したよう
に、コードブック104eが4個の基準スペクトル列を
有する場合、基準スペクトル列識別情報1203は2ビ
ットで表現される。また、周波数スペクトル列の要素が
16個である場合、循環位置識別情報1204は4ビッ
トで表現される。また、位相識別情報1205は1ビッ
トで表現される。
情報1203と、循環位置識別情報1204と、位相識
別情報1205は、10進表記でそれぞれ、1、3、1
である。したがって、これらは、2進表記で、それぞ
れ、01、0011、1と表現される。
加情報1202として、周波数帯域nの符号として、ス
ペクトル正規化部101から出力されるスケールファク
タ、および/または、スペクトル増幅部102から出力
される補正ゲインとをさらに含んでもよい。
態6として、復号化装置について説明する。本実施の形
態の復号化装置は、実施の形態1〜3、5の符号化装置
で符号化された符号化列を受け取り、上記符号化列を復
号化して、オーディオ信号を得る。
1300の構成を示すブロック図である。復号化装置1
300は、循環型コードベクトル逆量子化部1301
と、スペクトル逆増幅部1302と、スペクトル逆正規
化部1303と、符号化列入力部1304とを備える。
1307と、格納部1308とを含む。コードブック1
307は、符号化列入力部1304に入力される符号化
列を生成する際に使用されたコードと同じコードを含
む。したがって、コードブック1307は、基準スペク
トル列と、基準スペクトル列を循環させた複数の循環型
量子化スペクトル列を含む。格納部1308は、コード
ブック1307のコードの各要素を格納する。
号化装置100によって出力された符号化列を受け取
る。符号化列入力部1304は、受け取った符号化列か
ら循環型量子化スペクトル列を符号化した循環位置識別
情報を抽出する。また、符号化列が、スペクトル正規化
部101で用いられたスケールファクタおよび/または
スペクトル増幅部102で用いられた補正ゲインとを含
む場合、符号化列入力部1304は、スケールファクタ
および/または補正ゲインを抽出する。
は、符号化列入力部1304から受け取った循環位置識
別情報に基づいて、コードブック1307の循環型量子
化スペクトル列から、該当する循環型量子化スペクトル
列を量子化スペクトル列として選択し、スペクトル列コ
ードのデータの復元を行なう。
示されるコードバック104aと同じであると仮定す
る。例えば、循環位置識別情報の値iが1の場合のコー
ドブック1307の循環型量子化スペクトル列は
(c15、c0、c1、...、c13、c 14)であるので、
量子化スペクトル列(c15、c0、c1、...、c13、
c14)がスペクトル逆増幅部1302に出力する。
ル逆増幅部1302から入力されたスペクトル列に、符
号化列入力部1304から受け取った補正ゲインを用い
て逆増幅し、逆増幅スペクトル列を生成する。具体的に
は、符号化列入力部1304から受け取った補正ゲイン
がαであれば、1/α倍に増幅する。
スペクトル列の各要素に対して、符号化列入力部130
4から受け取ったスケールファクタを乗算し、各スペク
トルにおける実際のレベル値に変換する。
によって得られた実際のレベル値を示す1つの周波数帯
域のスペクトルデータは、低域から高域へと並べられ、
オーディオ信号の周波数スペクトルデータとして使用さ
れる。次いで、周波数時間変換部(図示せず)を用い
て、周波数スペクトルデータを時間軸上のデータ、すな
わち、PCMデータに変換する。さらに、このPCMデ
ータをDA変換すると、アナログのオーディオ信号が生
成される。
は循環位置識別情報のみを含む場合を説明したが、本発
明はこれに限定されない。以下に、循環型コードベクト
ル逆量子化部1301は、循環位置識別情報だけでな
く、基準スペクトル列識別情報と、位相識別情報とを含
むスペクトル列コードから、スペクトル列コードが表す
循環型量子化スペクトル列(すなわち、量子化スペクト
ル列)を生成する場合を説明する。
る循環型コードベクトル逆量子化部1301の動作を示
すフローチャートである。循環型コードベクトル逆量子
化部1301は、スペクトル列コード1201(図12
参照)に基づいて量子化スペクトル列を生成する。
は、ステップ1401において、基準スペクトル列識別
情報に基づいて、循環型コードベクトル逆量子化部13
01のコードブック1307に含まれる基準スペクトル
列を特定する。この場合、コードブック1307は、図
10に示されるコードブック104dと同じである。図
12に示されるように基準スペクトル列識別情報の値は
10進法表記で1(2進法表記で01)であり、これ
は、基準スペクトル列識別情報が第2の基準スペクトル
列であることを示す。
ベクトル逆量子化部1301は、循環位置識別情報に基
づいて、量子化スペクトル列を得るための基準スペクト
ル列循環量を取得する。循環位置識別情報は、図12に
示されるように、10進法表記で3(2進法表記で00
11)である。
は、ステップ1403において、位相識別情報から位相
の反転情報を取得する。位相識別情報は、図12に示さ
れるように、10進法表記で1(2進法表記で1)であ
る。
環型コードベクトル逆量子化部1301が、スペクトル
列コード1201に基づいて生成される量子化スペクト
ル列は、{0、2、0、0、0、1、0、0、0、−
1、0、0、0、−2、0、0}となる。
形態7による復号化装置を説明する。図15は、本実施
の形態による復号化装置1500の構成を示すブロック
図である。復号化装置1500は、図9に示される符号
化装置900によって符号化された符号化列から、オー
ディオ信号を得る。
トル逆量子化部1301と、スペクトル逆増幅部130
2と、スペクトル逆正規化部1303と、符号化列入力
部1304と、復号化切換部1305と、ハフマン逆量
子化1306とを備える。循環型コードベクトル逆量子
化部1301は、コードブック1307と、格納部13
08とを含む。
1301と、スペクトル逆増幅部1302と、スペクト
ル逆正規化部1303と、符号化列入力部1304は、
図13に示される復号化装置1300のものと同一であ
るで、説明を省略する。
取ると、ハフマン符号列または循環位置識別情報と、符
号化方式とを抽出する。さらに、符号化列入力部130
4は、補正ゲインおよびスケールファクタを取り出す。
符号化列入力部1304は、符号化方式に関する情報を
復号化切換部1305に出力する。復号化切換部130
5は、符号化方式に基づいて、循環型コードベクトル逆
量子化部1301またはハフマン逆量子化部1306を
切り換える。循環位置識別情報は循環型コードベクトル
逆量子化部1301に出力され、ハフマン符号列はハフ
マン逆量子化部1306に出力される。
コードブックを格納する格納部1309を有する。復号
化切換部1305がハフマン逆量子化部1306に切り
換えて、ハフマン符号列を出力する場合、ハフマン逆量
子化部1306が復号化処理を開始する。ハフマン逆量
子化部1306は、ハフマンコードブック名とハフマン
符号列が入力されると、ハフマン符号列に対応するイン
デックス値を読み出し、量子化スペクトル列を復元す
る。この場合、ロスレス復号化が実現される。
トル逆量子化部1301に切り換えて、位置循環識別情
報を出力する場合、実施の形態6で説明したのと同様な
復号化処理が行なわれ、量子化スペクトル列が復元され
る。
コードベクトル逆量子化部1301によって生成された
量子化スペクトル列は、実施の形態6において説明した
ように周波数スペクトルデータに変換される。
は、上記の周波数スペクトルデータを時間軸上のデー
タ、すなわち、PCMデータに変換する。さらに、この
PCMデータをDA変換すると、アナログのオーディオ
信号が生成される。
ル逆量子化部1301が、循環位置識別情報のみから量
子化スペクトル列を生成する場合を説明したが、本発明
はこれに限定されない。実施の形態6で説明したよう
に、循環型コードベクトル逆量子化部1301は、循環
位置識別情報だけでなく、基準スペクトル列識別情報
と、位相識別情報とを含むスペクトル列コードから、ス
ペクトル列コードが表す循環型量子化スペクトル列(す
なわち、量子化スペクトル列)を生成してもよい。
クトル列と最も類似する循環型量子化スペクトル列は基
準スペクトル列をいくつ循環させたかを示す循環位置識
別情報を含むスペクトル列コードを出力することによ
り、符号化時の情報量を少なくし、かつ、よりよい音質
を得ることができる。
べて、計算量が少なく、かつ、格納部の容量をを小さく
することができ、その結果、低いビットレートで効率的
な符号化列を生成することができる。
ル列を有し、基準スペクトル列と、上記基準スペクトル
列をいくつ循環させることにより量子化スペクトル列が
得られるかを示す循環位置識別情報とから、量子化スペ
クトル列を生成することにより、復号化装置が受け取る
情報量が少なくでき、かつ、よりよい音質を効率的に得
ることができる。
装置の構成図。
に用いられる循環型コードベクトル量子化部の動作を示
すフローチャート。
ブック中の循環型量子化スペクトル列。
られるコードブック中の循環型量子化スペクトル列。
られるコードブック中の循環型量子化スペクトル列。
られるコードブック中の別の循環型量子化スペクトル
列。
図。
いられるコードブック中の複数の基準スペクトル列。
ード。
造。
成図。
用いられる循環型コードベクトル逆量子化部の動作を示
すフローチャート。
成図。
コードブック 105 符号化列転送部 108 外部装置 110 量子化スペクトル列生成部 115 格納部
Claims (15)
- 【請求項1】 オーディオ信号に基づいて、所定の量子
化精度で量子化した量子化スペクトル列を生成する量子
化スペクトル列生成部と、 前記量子化スペクトル列に最も類似する循環型量子化ス
ペクトル列が基準スペクトル列をいくつ循環させること
により得られるかを示す循環位置識別情報を含むスペク
トル列コードを出力する循環型コードベクトル量子化部
とを備えた符号化装置。 - 【請求項2】 前記量子化スペクトル列を変換したハフ
マン符号列を出力するハフマン符号化部と、 前記量子化スペクトル列を受け取り、前記量子化スペク
トル列を前記循環型コードベクトル量子化部または前記
ハフマン符号化部のいずれに出力するかを所定の条件に
基づいて切り換える符号化切換部とをさらに備える、請
求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項3】 前記循環型コードベクトル量子化部は、
前記基準スペクトル列を循環させた複数の循環型量子化
スペクトル列を有するコードブックを含む、請求項1に
記載の符号化装置。 - 【請求項4】 前記循環型コードベクトル量子化部は、 前記複数の循環型量子化スペクトル列のうち、前記量子
化スペクトル列との内積が最大を示す循環型量子化スペ
クトル列を、前記量子化スペクトル列に最も類似する循
環型量子化スペクトル列とする、請求項3に記載の符号
化装置。 - 【請求項5】 前記循環型コードベクトル量子化部は、 前記複数の循環型量子化スペクトル列のうち、前記量子
化スペクトル列との内積変形関数が最大を示す循環型量
子化スペクトル列を、前記量子化スペクトル列に最も類
似する循環型量子化スペクトル列とする、請求項3に記
載の符号化装置。 - 【請求項6】 前記複数の循環型量子化スペクトル列
は、 P0=(c0、c1、c2、...、cn-1、cn) P1=(cn、c0、c1、...、cn-2、cn-1) P2=(cn-1、cn、c0、...、cn-3、cn-2) ・・・・・ Pn=(c1、c2、c3、...、cn、c0) で表現され、 ここで、前記基準スペクトル列はP0であり、前記複数
の循環型量子化スペクトル列のそれぞれが有する要素は
c0、c1、c2、...、cn-1、cnであり、前記複数
の循環型量子化スペクトル列のそれぞれの要素の数はn
+1である、請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項7】 前記複数の循環型量子化スペクトル列の
それぞれの要素c0、c1、c2、...、cn-1、cnの
うちの幾つかが0である、請求項6に記載の符号化装
置。 - 【請求項8】 前記複数の循環型量子化スペクトル列の
それぞれの要素c0、c1、c2、...、cn-1、cnの
うちの一定の間隔の要素が0である、請求項6に記載の
符号化装置。 - 【請求項9】 前記量子化スペクトル列生成部は、前記
オーディオ信号を複数の周波数帯域に分割したうちの1
つの周波数帯域のスペクトルデータである周波数スペク
トル列に基づいて前記量子化スペクトル列を生成し、 前記所定の条件は、前記周波数スペクトル列が、前記複
数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域のスペクトルデ
ータであるかに基づく、請求項2に記載の符号化装置。 - 【請求項10】 前記周波数スペクトル列の周波数帯域
の情報量の配分が大きい場合、前記符号化切換部は前記
量子化スペクトル列を前記ハフマン符号化部に出力す
る、請求項9に記載の符号化装置。 - 【請求項11】 前記周波数スペクトル列の周波数帯域
の情報量の配分が小さい場合、前記符号化切換部は前記
量子化スペクトル列を前記循環型コードベクトル量子化
部に出力する、請求項9に記載の符号化装置。 - 【請求項12】 前記コードブックは、前記複数の循環
型量子化スペクトル列が有する全ての要素の正負の符号
を反転させた第2の複数の循環型量子化スペクトル列を
さらに含む、請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項13】 前記複数の循環型量子化スペクトル列
は、前記量子化スペクトル列が有する要素の数と等しい
要素の数を有する複数の基準スペクトル列のそれぞれを
循環させた循環型量子化スペクトル列を含む、請求項3
に記載の符号化装置。 - 【請求項14】 基準スペクトル列を有し、前記基準ス
ペクトル列と、入力されるスペクトル列コードとに基づ
いて、量子化スペクトル列を生成する循環型コードベク
トル逆量子化部と、 前記量子化スペクトル列を受け取り、補正ゲインを用い
て前記量子化スペクトル列を逆増幅して増幅スペクトル
列を生成するスペクトル逆増幅部と、 前記増幅スペクトル列を受け取り、スケールファクタを
用いて前記増幅スペクトル列を変換して周波数スペクト
ル列を生成するスペクトル逆正規化部とを備え、 前記スペクトル列コードは、前記基準スペクトル列をい
くつ循環させることにより前記量子化スペクトル列が得
られるかを示す循環位置識別情報を含む、復号化装置。 - 【請求項15】 ハフマン符号列を受け取り、前記ハフ
マン符号列を変換して前記量子化スペクトル列を生成す
るハフマン逆量子化部と、 前記量子化スペクトル列を前記循環型コードベクトル逆
量子化部または前記ハフマン逆量子化部のいずれに出力
するかを所定の条件に基づいて切り換える復号化切換部
とをさらに備え、 前記符号化列が前記ハフマン符号列を含む、請求項14
に記載の復号化装置。
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