JP3297238B2 - 適応的符号化システム及びビット割当方法 - Google Patents

適応的符号化システム及びビット割当方法

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JP3297238B2
JP3297238B2 JP02596395A JP2596395A JP3297238B2 JP 3297238 B2 JP3297238 B2 JP 3297238B2 JP 02596395 A JP02596395 A JP 02596395A JP 2596395 A JP2596395 A JP 2596395A JP 3297238 B2 JP3297238 B2 JP 3297238B2
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鐘一 金
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルオーディオ
符号化システム及びそのビット割当方法に関するもので
あって、特に、複数のフレームからなる入力ディジタル
オーディオ信号を、人間の聴覚特性に符合するフレーム
の認知情報量に基づいて、適応的に符号化する改良され
た適応的ディジタルオーディオ符号化システム及びその
ビット割当方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク(CD)及び/また
はディジタルオーディオテープ(DAT)のようなもの
に比肩しうる高音質のオーディオ信号は、ディジタル化
されたオーディオ信号として伝送される。オーディオ信
号がディジタル形態で表現される場合、特に、高精細度
テレビ(HDTV)の場合、相当な量のデータを伝送す
る必要がある。しかし、このようなオーディオ信号に割
り当てられた利用可能な周波数帯域幅は限定されている
ので、例えば、48KHzでサンプリングされた16ビ
ットパルス符号変調(PCM)オーディオ信号、すなわ
ち、1秒当り768Kビットの相当な量のデータを限定
されたオーディオ帯域(約128KHz)を通じて伝送
するためには、データの圧縮が必要である。
【0003】多様なオーディオ圧縮デバイスまたは技法
の中で、HDTV用の心理音響アルゴリズム(Psyc
hoacoustic algorithm)を用い
る、いわゆるMPEGオーディオアルゴリズムが提案さ
れてきた。
【0004】このMPEGオーディオアルゴリズムはサ
ブバンドフィルタリング、心理音響モデリング、量子化
及び符号化、及びフレームフォーマッティングのような
四つの主な要素で形成されている。このサブバンドフィ
ルタリングは、入力PCMディジタルオーディオ信号を
時間領域から周波数領域へ写像する方法である。B個
(たとえば、32個)のサブバンドを有するフィルタバ
ンク(Filterbank)を用いることができる。
各々のサブバンドにおいて、12個または36個のサン
プルがグループになって処理され、そのB個のサブバン
ドからのグループされたサンプル、すなわち、Nx12
個または36個のサンプルが一つのフレームで構成され
る。この各々のフレームはオーディオ信号を符号化、伝
送及び復号化するための処理単位である。心理音響モデ
リングは、各々のサブバンドまたはサブバンドの群に対
して、量子化及び符号化の処理を制御するための1セッ
トのデータ、たとえば、信号対マスク比(Signal
−to−Mask Ratio;SMR)データを生成
する。その次に、サブバンドサンプルを量子化及び符号
化する方法によって、そのSMRデータを参照して利用
可能なビットを1フレームの各々のサブバンドに適応的
に割当てる。フレームフォーマッタはフレームデータを
他の必要な附加情報と共に適切な形態でフォーマットし
て伝送する。
【0005】しかし、上述のMPEGオーディオ技法は
各フレームに固定されたビットを割当てるために、その
フレームとの間に連続して変化できる入力ディジタルオ
ーディオ信号の平均、標準偏差、認知情報量のような統
計的特性を反映できないという問題点が内在されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、人間の聴覚特性に一致するように、フレームの
認知情報量に基づいて、複数のフレームからなる入力デ
ィジタルオーディオ信号を適応的に符号化して、符号化
効率と音質を向上させる新規なシステムを提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、N個(Nは正の整数)のフレーム
を有する入力ディジタルオーディオ信号を適応的に符号
化するものであって、該各々のフレームは複数のサブバ
ンドを備える適応的符号化システムが提供され、この適
応的符号化システムは、前記入力ディジタルオーディオ
信号を各サブバンド単位で受信して、フィルタリングす
る手段と、前記ディジタルオーディオ信号における各サ
ブバンドに対する信号対マスクの比データ、音圧レベル
及びマスキング臨界値を測定する第1測定手段と、前記
測定された信号対マスクの比データ、音圧レベル及びマ
スキング臨界値に基づいて、前記入力ディジタルオーデ
ィオ信号における各フレームに対する認知情報量を測定
し、前記測定された認知情報量に対応する少なくとも二
つ以上の現フレーム及び前フレームを含むフレームグル
ープに対する平均及び標準偏差パラメータを測定する第
2測定手段と、前記測定された信号対マスクの比デー
タ、認知情報量、平均及び標準偏差パラメータに基づい
て、前記フレームグループの各サブバンドに対するビッ
トを適応的に特定すると共に、該サブバンドに対して決
定されたビットに対応するビット割当情報を発生するビ
ット割当手段と、前記サブバンドに対する対応するビッ
ト割当情報に応答して、量子化する手段と、前記量子化
済みのオーディオ信号と共に、前記ビット割当情報をフ
ォーマットする手段とを含む。
【0008】また本発明による複数のフレームを有する
入力ディジタルオーディオ信号を適応的に符号化するた
めに用られ、前記各々のフレームは複数のサブバンドを
含むビット割当方法であって、前記入力ディジタルオー
ディオ信号をサブバンド単位で受信してフィルタリング
する過程と、前記ディジタルオーディオ信号の各サブバ
ンドに対する信号対マスク比データ、音圧レベル及びマ
スキング臨界値を測定する過程と、前記入力ディジタル
オーディオ信号の該フレームに対する認知情報量を前記
測定された信号対マスク比データ、音圧レベル及びマス
キング臨界値に基づいて測定し、前記測定された認知情
報量に対する少なくとも二つ以上の現フレーム及び前フ
レームを含むフレームグループに対する平均及び標準偏
差パラメータを測定する過程と、前記測定された決定レ
ベル、前記決定レベルの全数、前記認知情報量及び予め
定められた平均ビットに基づいて前記フレームグループ
の各フレームに対するビットを決定し、前記各フレーム
に対して決定されたビットに対応するビット割当情報を
発生する過程と、前記測定された信号対マスク比データ
及び前記発生されたビット割当情報に基づいて前記各フ
レームの該サブバンドに対するビットを決定し、前記各
サブバンドに対して決定されたビットに対応するビット
割当情報を発生する過程とを含むビット割当方法が提供
される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の適応的符号化システムについ
て、図面を参照しながら詳しく説明する。
【0010】図1には、本発明による適応的ディジタル
オーディオ符号化システム及びビット割当方法を概略的
に示したブロック図が示されている。
【0011】この適応的ディジタルオーディオ符号化シ
ステムはサブバンドフィルタリングデバイス10、第1
及び第2認知パラメータ測定器20、30、第1及び第
2ビット割当ユニット40、50、量子化器60及びフ
ォーマッティング回路70からなる。
【0012】i番目のフレームまたは、現フレームの入
力ディジタルオーディオ信号X(n)は、第1認知パラ
メータ測定器20及び前記サブバンドフィルタリングデ
バイス10に印加される(ここで、n=0,1...,
N−1で、Nは正の整数である)。このサブバンドフィ
ルタリングデバイス10は入力ディジタルオーディオ信
号のサブバンドフィルタリング処理を行う。本明細書で
用いられた「フレーム」は、固定された数のオーディオ
サンプルに対応するディジタルオーディオ信号の一部分
を表すとともに、ディジタルオーディオ信号の符号化及
び復号化のための処理単位である。
【0013】図示されたように、サブバンドフィルタリ
ングデバイス10は、現フレームの入力ディジタルオー
ディオ信号を受信して当業者には良く知られているサブ
バンドフィルタリング技法、例えば、ISO/IEC
JTCI/SC2/WG 11、「Part3,Aud
io Proposal」、CD−11172−3(1
991年)に記載されたMPEGオーディオアルゴリズ
ムに開示された方法を利用することによって、該入力デ
ィジタルオーディオ信号に対して各々フィルタリング処
理を行う。すなわち、サブバンドフィルタリングデバイ
ス10は、サンプリング周波数fsを有する入力ディジ
タルオーディオ信号をサンプリング周波数fs/Bを有
するB個(たとえば、32個)の同一の大きさのサブバ
ンドに分割し、その分分割されたサブバンドオーディオ
サンプルを量子化器60へ提供する。
【0014】一方、第1認知パラメータ測定器20は、
現フレームの入力ディジタルオーディオ信号を受信し
て、各々のサブバンドに対する信号対マスク比(SM
R)データと、音圧レベルと、マスキング臨界値とを測
定する。その各々のサブバンドはたとえば、前記MPE
Gオーディオアルゴリズムで説明された心理音響モデル
を用いて現フレームの入力ディジタルオーディオ信号内
に含まれており、各サブバンドに対する信号対マスク比
が次式のように表現される。
【0015】 SMR(j)=P(j)−M(j) ・・・(1)
【0016】ここで、jはサブバンドインデックス(j
=0,1,...,B−1)であり、Bは一つのフレー
ム内の全サブバンド数であり、SMR(j)はサブバン
ドjにおける信号対マスク比であり、P(j)は高速フ
ーリエ変換(FFT)技法から測定されたサブバンドj
における音圧レベルであり、M(j)はサブバンドjに
おけるマスキング臨界値である。但し、SMR(j)、
P(j)及びM(j)の単位は全てデシベル(dB)で
ある。
【0017】マスキング臨界値は可聴限界を表すもので
あって、固有の可聴限界または音の臨界値と、オーディ
オ信号の他の音調及び非音調成分の存在によって生じた
増分との和を表す。その次に、そのSMR(j)は第2
ビット割当ユニット50へ供給されると共に、P(j)
及びM(j)は第2認知パラメータ測定器30へ供給さ
れる。
【0018】この第2認知パラメータ測定器30は、第
1認知パラメータ測定器20からの音圧レベルP(j)
及びマスキング臨界値M(j)に基づいて、i番目のフ
レームと入力ディジタルオーディオ信号とに対する認知
情報量PE(i)を測定する。i番目のフレームに対す
る認知情報量PE(i)は、当業者には良く知られてい
るように、次式のように表すことができる。
【0019】
【数1】
【0020】ここで、i,j及びBは上述した式のもの
と等しい。
【0021】上記式(2)は、いわゆるひずみ率理論
(Rate DistortionTheory)を適
用することによって得られ、人間の聴覚特性に基づいた
認知情報量に一致する。
【0022】そして、第2認知パラメータ測定器30
は、Q個(たとえば、4個)の現フレーム及びその前フ
レームに対して測定された認知情報量(すなわち、PE
(i)、PE(i−1)、PE(i−2)及びPE(i
−3))をグループ化させるように働く。その結果、図
1及び図2を参照して以下で詳細に説明される第1ビッ
ト割当ユニット40の処理によって、そのグループされ
たフレームの間にビットを適応的に割当ることができ、
ここで、そのグループされた認知情報量は四つの現フレ
ーム及び前フレームを備える。また、そのフレームグル
ープの全認知情報量を用いてそれらの統計的特性を表す
平均及び標準偏差パラメータPEm及びPEstdを測定
する。フレームグループの全認知情報量に対する平均パ
ラメータPEmは、当業者には良く知られているよう
に、次式のように表される。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、Pは、フレームグループにおける
フレームインデックス(p=0,1,...,Q−1)
であり、Qはフレームグループの全フレーム数であり、
PE(p)はフレームグループにおけるp番目のフレー
ムの認知情報量である。
【0025】従って、フレームグループの全認知情報量
に対する標準偏差PEstdは当業者には良く知られてい
るように、次式に示すように得られる。
【0026】
【数3】
【0027】ここで、p及びQは上述した式のものと等
しい。
【0028】第2認知パラメータ測定器30でグループ
化されて測定されたp番目のフレームの認知情報量PE
(p)と、平均及び標準偏差パラメータPEm、PEst
dとは、その後、第1ビット割当ユニット40へ供給さ
れる。この第1ビット割当ユニット40は第2認知パラ
メータ測定器30からのp番目のフレームの認知情報量
と平均及び標準偏差パラメータに基づいて、そのフレー
ムグループに含まれた各々のフレームに対するビットを
特定し、フレームグループの各フレームに対して特定さ
れたビットに対応するビット割当情報FBIを第2ビッ
ト割当ユニット50及びフォーマッティング回路70へ
供給する。
【0029】図2には、図1に示された第1ビット割当
ユニット40の詳細ブロック図が示されている。この第
1ビット割当ユニット40は決定レベル測定器41、減
算器42及びビット割当デバイス43を含む。
【0030】この決定レベル測定器41は、ビット割当
デバイス43がフレームグループにおける各フレームに
対してビットを適応的に割当てるため、該フレームグル
ープの最適の決定レベルを測定するように働く。これ
は、図1に示された第2認知パラメータ測定器30から
の平均及び標準偏差パラメータPEm及びPEstdに基
づくものである。本発明の好ましい実施例において、フ
レームグループのk番目の決定レベルD(k)は次式の
ように得られる。
【0031】 D(j)=NF・PEstd・k ・・・(5)
【0032】ここで、kは決定レベルインデックス(k
=−q〜q)であり、qは正の整数であり、NFはフレ
ームグループにおける正規化ファクタである。
【0033】上記式(5)からわかるように、k番目の
決定レベルD(k)と(k−1)番目の決定レベルD
(k−1)との間のレベル間隔は、第2認知パラメータ
計算器30からの標準偏差パラメータPEstdとグルー
プ化されたフレームデータの正規化ファクタNFとに依
存するが、決定レベルの全数は予め定められている。決
定レベルの全数は、符号化システムの符号化効率及び音
質に基づいて決定される。決定レベル測定器41で用い
られたフレームグループの正規化ファクターNFは、実
際の人間の聴覚特性と非常に一致するグループ化された
フレームデータの最適の決定レベルを取出すために、第
2認知パラメータ器30からの平均及び標準偏差パラメ
ータPEm及びPEstdと、メモリ(図示せず)に予め
記憶されたグローバル平均とグローバル標準偏差パラメ
ータの平均とを用いることによって、特定できることが
好ましい。この各々のグローバル平均とグローバル標準
偏差の平均パラメータは予め定められた期間で測定され
た平均及び標準偏差パラメータを用いることによって容
易に測定される。本発明において、このフレームグルー
プの正規化ファクターは次式のように表される。
【0034】 NF=(PEgstd/PEgm)・(PEm/PEstd) ・・・(6)
【0035】上記式(5)及び式(6)から分かるよう
に、フレームグループの決定レベルはその平均パラメー
タの正数倍として決定されることが理解できる。
【0036】一方、減算器42は第2認知パラメータ測
定器30からの認知情報量PE(p)を平均パラメータ
PEmで減算することによって、フレームグループにお
けるp番目のフレームの偏差信号E(p)を算出する。
その次に、決定レベル測定器41で測定されて、予め定
められた決定レベルD(k)と決定レベルの全数(すな
わち、2q+1)は偏差信号E(p)ビット割当デバイ
ス43へ同時に供給される。
【0037】このビット割当デバイス43は、決定レベ
ル測定器41からの決定レベル及び決定レベル全数と、
前記減算器42からの偏差信号に基づいてフレームグル
ープにおける各フレームに対するビットを特定する。そ
の後、前記各フレームに対して特定されたビットに対応
するビット割当情報FBIを図1の第2ビット割当ユニ
ット50及びフォーマッティング回路70へ各々供給す
る。本発明の好ましい実施例において、フレームグルー
プにおけるp番目のフレームのビット割当FB(p)
は、次式のように決定される。
【0038】 FB(p)= FBm +(BV/(2q+1))・I ・・・(7)
【0039】ここで、pは上述した式のものと等しく、
FBmは該フレームの平均ビット(たとえば、3072
ビットすなわち、サンプリング周波数が48KHz、オ
ーディオデータが16ビットPCM、従って、1秒当1
28Kビットの伝送率場合)で、BVは予め定められた
ビット変更値を表し、2q+1は予め定められた決定レ
ベルの全数を表し、Iはp番目のフレームにおけるレベ
ルインデックスである。
【0040】上記式(7)から分かるように、p番目の
フレームに対するビット割当FB(p)は、平均ビット
FBmにその二番目の項から計算された可変ビットを加
算することによって算出される。その予め定められたビ
ット変更値BVは、上記式(7)に定義されたように、
一つのフレームへの平均ビット値と同一の値として決定
されうる。また、フレームグループにおけるp番目のフ
レームに対するレベルインデックスIは、決定レベル測
定器41からの決定レベルD(k)と前記減算器42か
らの偏差信号E(p)に基づいて得られる。本発明の好
ましい実施例において、フレームグループにおけるp番
目のフレームに対するレベルインデックスIは、次の表
に示されたように表すことができる(ここで、決定レベ
ルの間隔が1.27で、決定レベルインデックスkが−
2〜2と仮定する)。
【0041】
【表1】
【0042】上記表1から分かるように、たとえば、も
し偏差信号E(p)が決定レベル−1.28〜−2.0
の間に存在すれば、p番目のフレームのレベルインデッ
クスIは−1として選択されて、また、もし偏差信号E
(p)が決定レベル−1.27〜2.0の間に存在すれ
ば、レベルインデックスIは1として選択される。この
ような方法で、p番目のフレームのビット割当FB
(p)を上記式(7)を用いることによって効果的に特
定することができる。
【0043】次に、ビット割当デバイス43でフレーム
グループの各フレームに対して特定されたビットに対応
するビット割当情報FBIと、図1の第1認知パラメー
タ測定器20からの信号対マスク比SMR(j)とは第
2ビット割当ユニット50へ同時に供給されると共に、
各フレームに対するビット割当情報FBIはフォーマッ
ティング回路70へ供給される。
【0044】図1を再び参照すれば、第2ビット割当ユ
ニット50は、第1認知パラメータ測定器20から供給
された信号対マスク比SMR(j)と第1ビット割当ユ
ニット40から提供された各フレームに対するビット割
当情報FBIとを受け取った後、フレームグループの各
フレームに含まれた各サブバンドに対してビットを特定
する。そののち、その各サブバンドに対して決定された
ビットに対応するビット割当情報SBIを量子化器60
及びフォーマッティング回路70へ各々供給する。第2
ビット割当ユニット50で用いられている原理は、第1
ビット割当ユニット40から伝送された各フレームに対
する利用可能なビットを超過しない範囲内で、一つのフ
レームに対する全信号対マスク比を最適化することであ
る。その次に、第2ビット割当ユニット50からの各サ
ブバンドに対するビット割当情報SBIと、サブバンド
フィルタリングデバイス10から各々分けられたサブバ
ンドオーディオサンプルとが量子化器60へ同時に供給
される。
【0045】この量子化器60は、第2ビット割当ユニ
ット50からのその対応するビット割当情報に基づい
て、各々サブバンドフィルタリングデバイス10からそ
の分割されたサブバンドオーディオサンプルを適応的に
量子化すると共に、フォーマッティング回路70へ供給
するように働く。
【0046】このフォーマッティング回路70におい
て、量子化器60から各々量子化済みのオーディオサン
プルと、第1及び第2ビット割当ユニット40、50か
らのビット割当情報とをフォーマッティングすると共
に、その伝送のために伝送器(図示せず)へ伝送する。
これによって、入力ディジタルオーディオ信号の符号化
効率と音質を向上させる。サブバンドフィルタリングデ
バイス10の原理及び機能と、第2ビット割当ユニット
50と、第1認知パラメータ測定器20と、量子化器6
0及びフォーマッティング回路70とはMPEGオーデ
ィオアルゴリズムで説明されたものと本質的に等しいで
ある。
【0047】本発明は、特定の実施例について説明され
たが、本発明の技術的視点を逸脱することなく、当業者
は種々の改変をなし得るであろう。
【0048】
【発明の効果】従って、本発明の新規なシステムによれ
ば、人間の聴覚特性に一致するようにフレームの認知情
報量に基づいて、複数のフレームからなる入力ディジタ
ルオーディオ信号を適応的に符号化して、符号化効率と
音質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による入力ディジタルオーディオ信号を
適応的に符号化する新規なシステム及びそのビット割当
方法を概略的に示したブロック図である。
【図2】図1に示された第1ビット割当ユニットの詳細
ブロック図である。
【符号の説明】
10 サブバンドフィルタリングデバイス 20 第1認知パラメータ測定器 30 第2認知パラメータ測定器 40 第1ビット割当ユニット 42 減算器 41 決定レベル測定器 43 ビット割当デバイス 50 第2ビット割当ユニット 60 量子化器 70 フォーマッティング回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 7/30 G10L 19/00 H03M 7/40

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフレームを有する入力ディジタ
    ルオーディオ信号を適応的に符号化するものであって、
    該各々のフレームは複数のサブバンドを備える適応的符
    号化システムであって、 前記入力ディジタルオーディオ信号をサブバンド単位で
    受信してフィルタリングする手段と、 前記ディジタルオーディオ信号における各サブバンドに
    対する信号対マスク比データ、音圧レベル及びマスキン
    グ臨界値を測定する第1測定手段と、 前記測定された信号対マスク比データ、音圧レベル及び
    マスキング臨界値に基づいて、前記入力ディジタルオー
    ディオ信号における各フレームに対する認知情報量を測
    定し、その測定された認知情報量に対応する少なくとも
    二つ以上の現フレーム及び前フレームを備えるフレーム
    グループへの、平均及び標準偏差パラメータを測定する
    第2測定手段と、 前記測定された信号対マスク比データ、認知情報量、平
    均及び標準偏差パラメータに基づいて、フレームグルー
    プの各サブバンドに対するビットを適応的に特定すると
    ともに、該各サブバンドに対して特定されたビットに対
    応するビット割当情報を発生するビット割当手段と、 前記各サブバンドに対する生成されたビット割当情報に
    応答して、前記ディジタルオーディオ信号のフィルタリ
    ング済みの各サブバンドを量子化する手段と、 前記量子化済みのオーディオ信号と共に、前記生成され
    たビット割当情報とをフォーマットする手段とを有する
    ことを特徴とする適応的符号化システム。
  2. 【請求項2】 前記ビット割当手段が、 前記測定された平均及び標準偏差パラメータに基づい
    て、前記フレームグループへの決定レベルを測定する手
    段と、 前記各々の認知情報量と前記平均パラメータとの偏差を
    表す偏差信号を発生する手段と、 前記測定された決定レベル、前記決定レベルの全数、前
    記認知情報量及び予め定められた平均ビットに基づい
    て、前記フレームグループの各フレームに対するビット
    を特定すると共に、前記各フレームに対して特定された
    ビットに対応するビット割当情報を発生する第1ビット
    割当手段と、 前記測定された信号対マスク比データと、前記生成され
    たビット割当情報とに基づいて、前記各フレームの各サ
    ブバンドに対するビットを特定すると共に、前記各サブ
    バンドに対して特定されたビットに対応するビット割当
    情報を発生する第2ビット割当手段とを有することを特
    徴とする請求項1に記載の適応的符号化システム。
  3. 【請求項3】 前記フレームグループの各決定レベル
    Dが、次式のように決定され、 D=NF・PEstd・k ここで、k;決定レベルインデックス(k=−q〜q) q;正の整数 NF;前記フレームグループにおける正規化ファクター PEstd;前記フレームグループの標準偏差パラメータ であることを特徴とする請求項2に記載の適応的符号化
    システム。
  4. 【請求項4】 p番目のフレームへのビット割当FB
    (p)が、次式のように得られ、 FB(p)=FBm+(BV/(2q+1))・I ここで、p;前記フレームグループでのフレームインデ
    ックス FBm;一つのフレームに対する平均ビット BV;予め定められたビット変更値 2q+1;予め定められた決定レベルの全数 I;前記p番目のフレームのレベルインデックス であることを特徴とする請求項3に記載の適応的符号化
    システム。
  5. 【請求項5】 複数のフレームを有する入力ディジタ
    ルオーディオ信号を適応的に符号化するディジタルオー
    ディオ符号化装置で用いるものであって、該各々のフレ
    ームは複数のサブバンドを備える、ビット割当方法であ
    って、 前記入力ディジタルオーディオ信号をサブバンド単位で
    受信してフィルタリングする過程と、 前記ディジタルオーディオ信号の各サブバンドに対する
    信号対マスク比データ、音圧レベル及びマスキング臨界
    値を測定する過程と、 前記測定された信号対マスク比データ、音圧レベル及び
    マスキング臨界値に基づいて、前記入力ディジタルオー
    ディオ信号の各フレームに対する認知情報量を測定し、
    その測定された認知情報量に対応する少なくとも二つ以
    上の現フレーム及び前フレームを備えるフレームグルー
    プへの平均及び標準偏差パラメータを測定する過程と、 前記測定された平均及び標準偏差パラメータに基づい
    て、前記フレームグループの決定レベルを測定する過程
    と、 前記各々の認知情報量と平均パラメータとの差を表す差
    分信号を生成する過程と、 前記測定された決定レベル、決定レベルの全数、認知情
    報量及び平均ビットに基づいて、前記フレームグループ
    の各フレームに対するビットを特定し、前記各フレーム
    に対して特定されたビットに対応するビット割当情報を
    発生する過程と、 前記測定された信号対マスク比データ及び前記生成され
    たビット割当情報に基づいて、前記各フレームの各サブ
    バンドに対するビットを特定し、前記各サブバンドに対
    して特定されたビットに対応するビット割当情報を生成
    する過程とを有することを特徴とするビット割当方法。
  6. 【請求項6】 前記フレームグループの各決定レベル
    Dは次式のように決定され、 D=NF・PEstd・k ここで、k;決定レベルインデックス(k=−q〜q) q;正の整数 NF;前記フレームグループにおける正規化ファクター PEstd;前記フレームグループの標準偏差パラメータ であることを特徴とする請求項5に記載のビット割当方
    法。
  7. 【請求項7】 p番目のフレームへのビット割当FB
    (p)は、次式のように計算され、 FB(p)=FBm+(BV/(2q+1))・I ここで、p;測定フレームグループにおけるフレームイ
    ンデックス FBm;一つのフレームに対する平均ビット BV;予め定められたビット変更値 2q+1;予め定められた決定レベルの全数 I;p番目のフレームのレベルインデックス であることを特徴とする請求項6に記載のビット割当方
    法。
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