JPH1166526A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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Publication number
JPH1166526A
JPH1166526A JP9242014A JP24201497A JPH1166526A JP H1166526 A JPH1166526 A JP H1166526A JP 9242014 A JP9242014 A JP 9242014A JP 24201497 A JP24201497 A JP 24201497A JP H1166526 A JPH1166526 A JP H1166526A
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JP
Japan
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magnetic head
recording
rotating magnetic
head
rotating
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Application number
JP9242014A
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English (en)
Inventor
Toshio Kaneshiro
寿雄 金城
Yoshio Mizuno
良夫 水野
Naoto Hirohata
直人 広畑
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1166526A publication Critical patent/JPH1166526A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 往復記録再生可能なヘリカルスキャン型の磁
気記録再生装置。 【解決手段】 逆アジマスの第1,第2のヘッドH1,H2を上
ドラムDuに同一高さで180度対称に配設し、ヘッドH1と
ドラム円周方向に所定の微小間隔dを隔てて、ヘッドH1
と同一アジマス角の第3のヘッドH3を設け、ヘッドH3と1
80度対称の位置にヘッドH2と同一のアジマス角の第4の
ヘッドH4を、ヘッドH3,H4のヘッドトラック幅の中心の
高さ位置が、ヘッドH1,H2のヘッドトラック幅の中心の
高さに対してH=(2n−1)Tp (nは1,2,3…、Tpは記録
済み磁気テープのトラックピッチ)の高さの差を有する
ように上ドラムに配設する。上ドラムを特定な回転方向
だけに特定な回転数で回転させる。往路の走行状態でヘ
ッドH1,H4により形成される2本の記録跡よりなる記録跡
群の相隣る記録跡群の間に2記録跡幅の未記録領域を形
成させて走行し、復路の走行時に未記録領域にヘッドH
2,H3で記録跡を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上ドラムと下ドラ
ムとからなるドラムの周面の一部へ巻回された状態で、
間欠走行あるいは連続走行する磁気テープに、回転磁気
ヘッドを用いて記録再生動作を行なうことができるよう
にしたヘリカル・スキャン型の磁気記録再生装置、特に
連続往復走行状態で磁気テープに記録動作を行なうこと
ができるマルチセグメント記録再生方式の磁気記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上ドラムと下ドラムとからなるドラムの
周面の一部へ巻回された状態の磁気テープに回転磁気ヘ
ッドによって情報信号の記録を行なったり、磁気テープ
から情報信号を再生したりするるヘリカル・スキャン型
の磁気記録再生装置は、従来からビデオ・テープ・レコ
ーダ(VTR)[あるいはビデオ・カセット・レコーダ
(VCR)]は、VCR(あるいはVTR)として、ア
ナログ映像信号の記録再生用として、広く使用されて来
ている他、最近になってデジタルデータの記録再生用の
ヘリカル・スキャン型の磁気記録再生装置も提供される
ようになった。前記したヘリカル・スキャン型の磁気記
録再生装置では、高密度記録を達成するための一手段と
して、互に逆のアジマス角度を有する磁気空隙を備えて
いる1対の回転磁気ヘッド、すなわち、磁気空隙のアジ
マス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度
以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を有する回
転磁気ヘッドと、磁気空隙のアジマス角度が記録跡の幅
方向に対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に
設定されている磁気空隙を有する回転磁気ヘッドとから
なる1対の回転磁気ヘッドを、180度対称の位置に設
けられている上ドラムを所定の回転数で回転させ、前記
のドラムの周面の少なくとも一部へ斜めに巻付けられた
磁気テープの基準縁の位置が、下ドラムに設けられてい
る案内部によって規制された状態で所定の走行速度で走
行する磁気テープを、前記の1対の回転磁気ヘッドによ
って順次交互にヘリカルスキャンさせ、前記した1対の
回転磁気ヘッドにおける各回転磁気ヘッドの180度毎
の回転と対応して、記録対象の信号による順次の記録跡
を、磁気テープ上に隣接した状態で順次に記録形成させ
たり、記録跡中の記録情報を再生させるようにしてい
る。
【0003】ところで、走行する磁気テープを回転磁気
ヘッドによってヘリカルスキャンして、磁気テープにデ
ジタルデータをアジマス記録,再生できるようにした家
庭用デジタルVTR(VCR)について、世界各国の多
数のVTR関連のメーカー、研究所等が参加した「HD
デジタルVCR協議会」における協議の結果として定め
られたDVC規格には、離散コサイン変換(DCT)、
適応量子化、可変長符号化等の諸技術により画像情報の
高能率圧縮を行ない、前記の高能率圧縮された画像情報
のデジタルデータ及び音響情報のデジタルデータとを、
SDモード信号やHDモード信号として、磁気テープに
記録し再生する際に適用されるべき高能率圧縮の態様、
記録データの構成態様、所定のトラックパターン、磁気
テープの物理特性、カセットの構成態様、等が定められ
ている。
【0004】ところが、従来の一般的なヘリカル走査型
の磁気記録再生装置では、1本の磁気テープに対する記
録動作が、磁気テープの巻始め端部から巻終り端部にま
で行なわれた場合に、その磁気テープに対する記録動作
が終了していた。そのために、長時間にわたる記録動作
を続行するためには、次々に別の磁気テープ、テープカ
セット等を磁気記録再生装置に装着して記録動作を続行
させるようにしたり、あるいは巻始め端から巻終わり端
までに記録され終った磁気テープを巻始め端まで巻戻
し、改めてその磁気テープの巻始め端から記録動作を続
行させるようにするなどの煩雑な作業が必要とされてい
た。このように、従来の一般的な構成のヘリカル走査型
の磁気記録再生装置では、1本の磁気テープを往復させ
て連続的な記録再生動作を行なうことができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1本の磁気
テープを往復させて連続的な記録再生動作を行なうこと
ができるように構成したヘリカル走査型の磁気記録再生
装置は、例えば同一の内容を繰返し再生して利用される
プレゼンテーション用、あるいは、常に最新情報を記録
できることが望まれるセキュリティ用、その他、多くの
利用態様が考えられるので、従来から各種の提案が行な
われて来ているが、構造が複雑であったり、特殊な構造
で通常の記録再生動作ができなかったり、その他の問題
点があったので、前記のような問題点のない往復記録再
生の可能なヘリカル走査型の磁気記録再生装置の出現が
望まれた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、アジマス角度
が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度以下の所
定の角度に設定されている磁気空隙を備えている第1の
回転磁気ヘッドと、アジマス角度が記録跡の幅方向に対
して反時計まわりに90度以下の所定の角度に設定され
ている磁気空隙を備えている第2の回転磁気ヘッドと
を、上ドラムに同一の取付け高さで、ドラムの中心軸を
対称中心とする180度対称の位置に配設させてあると
ともに、前記した第1の回転磁気ヘッドとドラムの円周
方向について所定の微小間隔を隔てた位置に設けられる
べき、前記した第1の回転磁気ヘッドと同一のアジマス
角度の磁気空隙を備えている第3の回転磁気ヘッドと、
前記の第3の回転磁気ヘッドに対して、ドラムの中心軸
を対称中心とする180度対称の位置に設けられるべ
き、前記した第2の回転磁気ヘッドと同一のアジマス角
度の磁気空隙を備えている第4の回転磁気ヘッドとを、
前記した第3,第4の回転磁気ヘッドのヘッドトラック
幅の中心の高さ位置が、前記した第1,第2の回転磁気
ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置に対して、 H=(2n−1)Tp…(1) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(1)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして配設させてある上ドラムと、前記の上ドラ
ムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転数
で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープの
走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持され
るように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向に
走行している状態において、上ドラムの1回転の期間中
に、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッドと第
4(または第3)の回転磁気ヘッドとによって、磁気テ
ープに順次に記録形成される2本の記録跡よりなる記録
跡群の相隣る記録跡群の間に、前記の回転磁気ヘッドに
よる2記録跡幅の未記録領域が形成されるような所定の
走行速度で走行させ、また、磁気テープが前記した特定
な一方向とは逆の方向に前記した所定の走行速度で走行
している状態においては、前記した第1(または第2)
の回転磁気ヘッドと第4(または第3)の回転磁気ヘッ
ドとによる記録動作時に、磁気テープに順次に記録形成
されていた記録跡群間の2記録跡幅の未記録領域に対し
て、前記した第2(または第1)の回転磁気ヘッドと第
3(または第4)の回転磁気ヘッドとにより順次の記録
跡が形成されるように磁気テープを所定の走行速度と走
行位相で走行させる手段とからなる磁気記録再生装置、
及びアジマス角度が記録跡の幅方向に対して時計まわり
に90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を
備えている第1の回転磁気ヘッドと、アジマス角度が記
録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度以下の所定
の角度に設定されている磁気空隙を備えている第2の回
転磁気ヘッドとを、上ドラムに同一の取付け高さで、ド
ラムの中心軸を対称中心とする180度対称の位置に配
設させてあるとともに、前記した第1の回転磁気ヘッド
とドラムの円周方向について所定の微小間隔を隔てた位
置に設けられるべき、前記した第2の回転磁気ヘッドと
同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている第4の回転
磁気ヘッドと、前記の第4の回転磁気ヘッドに対して、
ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称の位置に
設けられるべき、前記した第1の回転磁気ヘッドと同一
のアジマス角度の磁気空隙を備えている第3の回転磁気
ヘッドとを、前記した第3,第4の回転磁気ヘッドのヘ
ッドトラック幅の中心の高さ位置が、前記した第1,第
2の回転磁気ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位
置に対して、 H=4n・Tp…(2) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(2)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして配設させてある上ドラムと、前記した上ド
ラムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転
数で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転
軌跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープ
の走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持さ
れるように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向
に走行している状態において、前記した第1(または第
2)の回転磁気ヘッドと第3(または第4)の回転磁気
ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成される
記録跡間に、前記の回転磁気ヘッドによる1記録跡幅の
未記録領域が形成されるような所定の走行速度で走行さ
せ、また磁気テープが前記した特定な一方向とは逆の方
向に前記した所定の走行速度で走行している状態におい
ては、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッドと
第3(または第4)の回転磁気ヘッドとによる記録動作
時に、磁気テープに順次に記録形成されていた記録跡間
の1記録跡幅の未記録領域に対して、前記した第2(ま
たは第1)の回転磁気ヘッドと第4(または第3)の回転
磁気ヘッドとによって、順次の記録跡が形成されるよう
に磁気テープを所定の走行速度と走行位相で走行させる
手段とからなる磁気記録再生装置、ならびにアジマス角
度が記録跡の幅方向に対して時計まわりに90度以下の
所定の角度に設定されている磁気空隙を備えている第1
の回転磁気ヘッドと、アジマス角度が記録跡の幅方向に
対して反時計まわりに90度以下の所定の角度に設定さ
れている磁気空隙を備えている第2の回転磁気ヘッドと
を、上ドラムに同一の取付け高さで、ドラムの中心軸を
対称中心とする180度対称の位置に配設させてあると
ともに、前記した第1の回転磁気ヘッドとドラムの円周
方向について所定の微小間隔を隔てた位置に設けられる
べき、前記した第1の回転磁気ヘッドと同一のアジマス
角度の磁気空隙を備えている第3の回転磁気ヘッドと、
前記の第3の回転磁気ヘッドに対して、ドラムの中心軸
を対称中心とする180度対称の位置に設けられるべ
き、前記した第2の回転磁気ヘッドと同一のアジマス角
度の磁気空隙を備えている第4の回転磁気ヘッドとを、
前記した第3,第4の回転磁気ヘッドのヘッドトラック
幅の中心の高さ位置が、前記した第1,第2の回転磁気
ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置に対して、 H=(2+4n)Tp…(3) (ただし、nは0,1,2,3…、Tpは往復記録が行
なわれた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッ
チ) 前記した(3)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして配設させてある上ドラムと、前記の上ドラ
ムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転数
で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープの
走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持され
るように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向に
走行している状態において、前記した第1(または第
2)の回転磁気ヘッドと第3(または第4)の回転磁気
ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成される
記録跡間に、前記の回転磁気ヘッドによる1記録跡幅の
未記録領域が形成されるような所定の走行速度で走行さ
せ、また、磁気テープが前記した特定な一方向とは逆の
方向に前記した所定の走行速度で走行している状態にお
いては、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッド
と第3(または第4)の回転磁気ヘッドとによる記録動
作時に、磁気テープに順次に記録形成されていた記録跡
間の1記録跡幅の未記録領域に対して、前記した第2
(または第1)の回転磁気ヘッドと第4(または第3)
の回転磁気ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録
形成された記録跡間の1記録跡幅の未記録領域に順次の
記録跡が形成されるように磁気テープを所定の走行速度
と走行位相で走行させる手段と、記録動作時に前記した
第1(または第2)の回転磁気ヘッドに供給される記録
信号に回転磁気ヘッドの回転周期の1/2の時間遅延を
与え、再生動作時に前記した第3(または第4)の回転
磁気ヘッドから再生された再生信号に回転磁気ヘッドの
回転周期の1/2の時間遅延を与える手段とからなる磁
気記録再生装置、及びアジマス角度が記録跡の幅方向に
対して時計まわりに90度以下の所定の角度に設定され
ている磁気空隙を備えている第1の回転磁気ヘッドと、
アジマス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに
90度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備
えている第2の回転磁気ヘッドとを、上ドラムに同一の
取付け高さで、ドラムの中心軸を対称中心とする180
度対称の位置に配設させてあるとともに、前記した第1
の回転磁気ヘッドとドラムの円周方向について所定の微
小間隔を隔てた位置に設けられるべき、前記した第2の
回転磁気ヘッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備え
ている第4の回転磁気ヘッドと、前記の第4の回転磁気
ヘッドに対して、ドラムの中心軸を対称中心とする18
0度対称の位置に設けられるべき、前記した第1の回転
磁気ヘッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えてい
る第3の回転磁気ヘッドとを、前記した第3,第4の回
転磁気ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置が、
前記した第1,第2の回転磁気ヘッドのヘッドトラック
幅の中心の高さ位置に対して、 H=(2n−1)Tp…(4) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(4)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして配設させてある上ドラムと、前記の上ドラ
ムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転数
で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープの
走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持され
るように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向に
走行している状態において、前記した第1(または第
2)の回転磁気ヘッドと第4(または第3)の回転磁気
ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成される
2本の記録跡よりなる記録跡群の相隣る記録跡群の間
に、前記の回転磁気ヘッドによる2記録跡幅の未記録領
域が形成されるような所定の走行速度で走行させ、ま
た、磁気テープが前記した特定な一方向とは逆の方向に
前記した所定の走行速度で走行している状態において
は、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッドと第
4(または第3)の回転磁気ヘッドとによる記録動作時
に、磁気テープに順次に記録形成されていた記録跡間の
1記録跡幅の未記録領域に対して、前記した第2(また
は第1)の回転磁気ヘッドと第3(または第4)の回転
磁気ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成さ
れた記録跡群間の2記録跡幅の未記録領域に順次の記録
跡が形成されるように磁気テープを所定の走行速度と走
行位相で走行させる手段と、記録動作時に前記した第1
(または第2)の回転磁気ヘッドに供給される記録信号
に回転磁気ヘッドの回転周期の1/2の時間遅延を与
え、再生動作時に前記した第4(または第3)の回転磁
気ヘッドから再生された再生信号に回転磁気ヘッドの回
転周期の1/2の時間遅延を与える手段とからなる磁気
記録再生装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の磁気記録再生装置の具体的な内容を詳細に説明する。
図1は本発明の磁気記録再生装置の一例の概略構成を示
すブロック図であり、また、図2乃至図6は本発明の磁
気記録再生装置の一部の構成部分を示す図である。図2
乃至図6においてDuは上ドラム、Tは磁気テープであ
り、前記の磁気テープTは上ドラムDu(及び図2乃至
図6中には示されていない下ドラム)の周面の一部(ド
ラムの中心角で180度強と対応する範囲)に巻回され
た状態で走行する。
【0008】図1は本発明の磁気記録再生装置の概略構
成を示すブロック図である。図1中にはドラムの回転制
御系、磁気テープの走行速度及び走行位相の制御系(キ
ャプスタン制御系)等についての図示説明は図示の簡略
化のために省略してある。図1にに示す磁気記録再生装
置において、59は記録の対象にされている画像信号及
び音響信号等の記録対象信号の入力端子である。また、
61は記録系の信号処理回路であり、この記録系の信号
処理回路61では、前記の入力端子59に供給された記
録対象信号をデジタル信号に変換した後に、DCTブロ
ックの形成、DCT演算処理、量子化及び可変長符号
化、誤り訂正符号の付加、その他必要な各種の信号処理
を行なう。なお、前記の記録系の信号処理回路61が、
DVC規格におけるSDモードの信号と、HDモードの
信号とを発生しうるものとして構成されていてもよい。
また、入力端子59に供給される信号がデシタル信号の
場合には、前記した記録系の信号処理回路61で入力端
子59に供給された記録対象信号をデジタル信号に変換
する必要はない。
【0009】71は主制御部であり、この主制御部71
は図示されていない操作部からの入力情報に従って、磁
気記録再生装置の各構成部分、例えば、記録系の信号処
理回路61や、例えば図示していない磁気テープの走行
速度及び走行位相の制御系(キャプスタン制御系)など
に制御信号を供給する。記録系の信号処理回路61は、
DVC規格におけるSDモードの信号あるいはHDモー
ドの信号を発生したり、往復記録のための識別信号、ト
ラッキングデータ等を発生して、記録データを作り、ビ
ツトストリームを記録増幅器63に供給する、また、図
示しないキャプスタン制御系は、往,復記録に応じて、
それぞれ所定の走行方向に所定のテープ走行速度で磁気
テープを走行させるように動作する。
【0010】また、主制御部71は各切換スイッチ67
〜70に対して、録再切換、ヘッド選択等の切換制御信
号を供給して、適切に記録信号(再生信号)の信号の切
換えが行なわれるようにしたり、ドラムの傾斜制御機構
部72に制御信号を供給して、順方向あるいは逆方向に
所定の磁気テープ走行速度で走行している磁気テープ
に、回転磁気ヘッドH1,H2,Hi,Hjの回転軌跡
と、磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープに
記録形成される記録跡の基準のトラック角と同一となる
ように、ドラムの傾斜制御機構部72の動作によってド
ラムの中心角を傾斜させるようにする。前置増幅器6
5,66は再生信号を増幅して再生系の信号処理回路6
2に供給する。前記した再生系の信号処理回路62で
は、前置増幅器65,66かに供給された再生信号を波
形等価回路で波形等化を行なった後に、符号検出回路と
フェーズロックドループ(PLL)とを経てデジタルデ
ータにメモリに格納する。前記のデジタルメモリのデジ
タルデータは、主制御部71から供給される読出し許可
信号タイミングで読出された後に、時間軸上で直列に並
ぶようなビットストリームとされて、誤り訂正回路にお
いて誤り訂正の信号処理が行なわれる。次いで可変長復
号部により可変長符号の復号が行なわれて出力されたデ
ジタルデータは、逆DCT回路で逆DCTが行なわれて
フレームメモリに格納され、前記のフレームメモリから
読出されたデジタルデータが出力端子60に送出させ
る。
【0011】図2は磁気記録再生装置の磁気テープの走
行系の概略構成を示す図であって、上ドラムDuと、前
記の上ドラムDuと対をなして設けられる下ドラムDd
(図3参照)と、磁気テープTの基準縁Teの位置を規
制する磁気テープの走行位置規制用案内部材Lr(以
下、リードリングLrのように記載されることもある)
とによって構成されているドラム構体DAを備えている
VTRの機構部と、テープ走行系の一例の概略構成を示
している斜視図である。また図3は回転磁気ヘッドによ
って磁気テープTに描かれる回転軌跡を、磁気テープT
の基準縁Teに対して所定の角度となるように制御でき
るようにさせる機構部分(図1中にブロック72で示し
てあるドラムの傾斜制御機構部72における機構部分)
の構成例を示している。
【0012】まず、図2において1は供給リール台、2
は巻取りリール台であり、カセットケース3内に設けて
ある供給リール4及び巻取りリール19に巻回させて磁
気テープTを収納してあるカセットケース3をVTRに
装着すると、カセットケース3内の供給リール4は機台
20に設けられている供給リール台1と連結され、また
カセットケース3内の巻取りリール19は機台20に設
けられている巻取りリール台2と連結される。磁気テー
プTがパラレルローディング方式のローディング機構に
設けられているローディングポール(垂直ガイドローラ)
9,14によってカセットケース3内から引出される
と、前記の磁気テープTはテンションポール5,ガイド
ポール6,全幅消去ヘッド7,インピーダンスローラ8,
ローディングポール(垂直ガイドローラ)9,傾斜ガイド
(スラントポール)10等を経て所定の回転数で駆動回
転されている上ドラムDuと、静止の状態の下ドラムD
dの周面の一部に、磁気テープの基準縁Teが案内され
ている状態で巻回された後に、傾斜ガイド(スラントポ
ール)13,ローディングポール(垂直ガイドローラ)1
4,ガイドポール16,キヤプスタン18とピンチロー
ラ17等を経て巻取りリール19に至る磁気テープの走
行路を走行できるように張設される。図中の22sはサ
プライポールベース、22tはティクアップポールベー
スである。
【0013】前記した上ドラムDuに設けられている回
転磁気ヘッドが所定の回転数で駆動回転された状態で、
磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の動作モ
ードに対応して、VTRに設けられている図1中の制御
部71に設定されるのに応じて、前記の制御部71から
制御情報が与えられる図1中のドラムの傾斜制御機構部
72は、ドラム構体DAにおける上ドラムDuと下ドラ
ムDd(図3参照)とリードリングLrとからなるドラ
ム構体DAの中心線21を、図3中の矢印21a(また
は21b)の方向に所定量だけ傾斜させるような制御動
作を行ない、またリードリングLrも、所定の方向に所
定量だけ傾斜される。それにより、回転磁気ヘッドの回
転軌跡によって磁気テープTに描かれる回転軌跡のパタ
ーンが、磁気テープの記録跡と一致する状態にされると
ともに、磁気テープの基準縁Teの移動軌跡にリードリ
ングの案内部G(位置規制面)が一致する状態にされ
る。
【0014】前記のようにローディング機構によるロー
ディング動作が行なわれた後に、供給リール4から巻取
りリール19までの間に設定された磁気テープの走行路
を走行する磁気テープTは、テンションポール5→ガイ
ドポール6→全幅消去ヘッド7→インピーダンスローラ
8→ローディングポール(垂直ガイドローラ)9の区間の
走行路中では水平な状態で走行し、次いで、傾斜ガイド
(スラントポール)10によって磁気テープTの走行方向
が変更されることにより、前記の磁気テープTは所定の
回転数で駆動回転されている上ドラムDuと下ドラムD
dとの両者に対して中心角で180度強の範囲にわたり
リードリングLrに設けられている案内部Gに沿うよう
な状態で巻付けられるのである。
【0015】前記のように上ドラムDu及び下ドラムD
dに対し、中心角で180度強の範囲にわたり巻付けら
れた磁気テープTは、次いで傾斜ガイド(スラントポー
ル)13によって磁気テープTの走行方向が再び水平の
状態の走行方向に戻された後に、ローディングポール
(垂直ガイドローラ)14→ガイドポール16→キヤプス
タン18とピンチローラ17等の区間の磁気テープの走
行路を走行して巻取りリール19に巻回される。図2中
における矢印aは、上ドラムDuの回転方向であり、ま
た、矢印bは磁気テープTの順方向における移送方向を
示している。磁気テープTの逆方向における移送方向
は、図2中の矢印bの方向とは反対の方向であること
は、いうまでもない。
【0016】図2及び図3中には図面の簡略化表示のた
めに、上ドラムDuを所定の回転数で駆動回転させるた
めのドラムモータの図示を省略してあるが、前記のドラ
ムモータとしては、例えば、図5,図6中に例示してあ
るように、前記した上ドラムDuにロータを固定させた
構成のモータを用いるようにしてもよい。前記のような
構成態様のドラムモータが使用される場合には、上ドラ
ムDuをドラム構体DAの中心軸に対して回転自在に軸
受けによって支持させる。
【0017】次に、回転磁気ヘッドによって磁気テープ
Tに描かれる回転軌跡を、磁気テープTの基準縁Teに
対して、任意所定の角度となるように制御できるように
するためのドラムの傾斜制御機構部(図1中に図面符号
72で示してある部分)の動作原理を図3について説明
する。図3においてDBはドラムベースであり、上ドラ
ムDuと下ドラムDdとリードリングLrとからなるド
ラム構体DAは、前記のドラムベースDBによって支持
されている。上ドラムDuは、ドラム構体DAの中心軸
(図5,図6中の49)に装着されている図示していな
い軸受けによって、ドラム構体DAの中心軸に対して回
転自在に支持されており、また下ドラムDdは前記のド
ラム構体DAの中心軸に固着されている。
【0018】また磁気テープTの基準縁Teの案内部と
して機能するリードリングLrは、前記した下ドラムD
dとは別体に構成されていて、下ドラムDdの下方の外
周部に近接し、リードリングLrの内周に設けられたナ
イフエッジ23によって下ドラムDdの下方突出部と同
軸嵌合している。記録動作時における下ドラムDdは、
それの底面部がドラムベースDBに突設してある4個の
回動支点(図中には、4個の回動支点の内の2個の回動
支点25,26だけが示されている。なお、図示されて
いない2個の回動支点は、図中に示されている回動支点
25,26の位置における紙面に垂直な線上に1個ずつ
設けられており、それは図4中に図面符号35,36を
付して示してある)によって支持される。
【0019】また、記録動作時におけるリードリングL
rは、リードリングLrに突設してある4個の回動支点
(図中には、4個の回動支点の内の2個の回動支点2
7,28だけが示されている。なお、図示されていない
2個の回動支点は、図中に示されている回動支点27,
28の位置における紙面に垂直な線上に1個ずつ設けら
れており、それは図4中に図面符号37,38を付して
示してあるが、下ドラムDdのドラムの底面部に圧接さ
れた状態にされる。前記したリードリングLrとドラム
ベースDBとの間及び下ドラムDdとドラムベースDB
との間には、それぞればね(図4〜図6中のばね44,
45、ばね46,47)が装着されていて、前記の各部
が相互に所定の連結状態となるようにされる[具体的な
構成例について、記録動作が行なわれる場合における各
構成部分の相互の結合状態が図5に例示されている]。
【0020】例えば、記録動作時における磁気テープの
走行方向と同一の走行方向で、早送り再生(FF)が行
なわれる場合には、ねじ29が下ドラムDdの底面を押
上げるように駆動されるとともに、ねじ30が下ドラム
Ddの底面から離れる方向に駆動されて、ドラムベース
DBに突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支
点(回動支点25と、図中に示されている回動支点25
の位置における紙面に垂直な線上に設けられている1個
の回動支点…図4中の35)が、下ドラムDdの底面と
接し、前記の2個の回動支点を回動支点として、上ドラ
ムDuと下ドラムDdとの中心軸が図3(及び図6)中
の矢印21aの方向に回動するようにされる[具体的な
構成例について、順方向での早送り再生が行なわれる場
合における各構成部分の相互の結合状態が図6に例示さ
れている。図中の49は中心軸、21は中心線であ
る]。
【0021】また、磁気テープの走行方向を逆にして記
録再生が行なわれる場合には、ねじ30が下ドラムDd
の底面を押上げるように駆動されるとともに、ねじ29
が下ドラムDdの底面から離れる方向に駆動されて、ド
ラムベースDBに突設してある4個の回動支点の内の2
個の回動支点(回動支点26と、図中に示されている回
動支点26の位置における紙面に垂直な線上に設けられ
ている1個の回動支点…図4中の36)が、下ドラムD
dの底面と接し、前記の2個の回動支点を回動支点とし
て、上ドラムDuと下ドラムDdとの中心軸が図3中の
矢印21bの方向に回動するようにされる。
【0022】前記したねじ29,30に対する前記のよ
うな駆動々作は、駆動機構の動作によって行なわれる。
前記の駆動機構は、図4の分解斜視図中に示されている
ような動力源とされるモータ40、複数の歯車よりなる
減速機構41、位置検出器42、ロータリエンコーダ4
3などを備えて構成されている。そして、磁気テープT
の走行方向、及び走行速度が各種の動作モードに対応し
て、VTRに設けられている制御部71に設定されるの
に応じて、前記の制御部71から制御情報が与えられた
ドラムの傾斜制御機構部72は、ドラム構体DAにおけ
る上ドラムDuと下ドラムDd(図3参照)とリードリ
ングLrとからなるドラム構体DAの中心軸を、図3中
の矢印21a(または21b)の方向に、それぞれ所定
量だけ傾斜させるように、前記の駆動機構を制御して前
記したねじ29,30を進退させる。
【0023】また、例えば記録動作時における磁気テー
プの走行方向と同一の走行方向での早送り再生(FF)
が行なわれる場合には、リードリングLrに突設してあ
る4個の回動支点の内の2個の回動支点(回動支点27
と、図中に示されている回動支点27の位置における紙
面に垂直な線上に設けられている1個の回動支点…図4
中の37)が、下ドラムDdの底面と接し、前記の2個
の回動支点を回動支点として、リードリングLrの中心
軸が図3(及び図6)中の矢印21aの方向に所定量だ
け回動された状態となるように、リードリングLrに螺
入されているとともに、先端部が下ドラムDdの底面に
それぞれ当接する状態として設けられている2つのねじ
31,32を互いに逆回転させる[具体的な構成例につ
いて、順方向での早送り再生が行なわれる場合における
各構成部分の相互の結合状態が図6に例示されてい
る]。
【0024】さらに、磁気テープの走行方向を逆にし
て、記録再生が行なわれる場合には、リードリングLr
に突設してある4個の回動支点の内の2個の回動支点
(回動支点28と、図中に示されている回動支点28の
位置における紙面に垂直な線上に設けられている1個の
回動支点…図4中の38)が、下ドラムDdの底面と接
し、前記の2個の回動支点を回動支点として、リードリ
ングLrの中心軸が図3中の矢印21bの方向に所定量
だけ回動された状態となるように、リードリングLrに
螺入されているとともに、先端部が下ドラムDdの底面
にそれぞれ当接する状態として設けられている2つのね
じ31,32を互いに逆回転させる。
【0025】前記のねじ31,32に対する前記のよう
な駆動々作も、図示していない傾斜制御部の制御の下に
動作する前述の駆動機構の動作によって行なわれるので
あり、磁気テープTの走行方向、及び走行速度が各種の
動作モードに対応して、VTRに設けられている制御部
71に設定されるのに応じて、前記の制御部71から制
御情報が与えられたドラムの傾斜制御機構部72が、リ
ードリングLrを、図3中の矢印21a(または21
b)の方向に所定量だけ傾斜させるように駆動機構を制
御して、前記したねじ31,32を進退させる。前述の
説明では動作の理解を容易にするために、ねじ29,3
0の進退動作によるドラム構体の中心軸の傾斜動作と、
ねじ31,32の進退動作によるリードリングLrの中
心軸の傾斜動作とが、それぞれ独立して行なわれるかの
ような説明を行なった。
【0026】しかし、前記した各ねじ29〜32は、図
6中に示されているように、ねじ29とねじ31とは共
通の動力伝達機構によって同時に駆動回転され、また、
ねじ30とねじ32とは共通の動力伝達機構によって同
時に駆動回転されるように構成されているから、ねじ2
9,30の進退動作によるドラム構体の中心軸の傾斜動
作と、ねじ31,32の進退動作によるリードリングL
rの中心軸の傾斜動作とは同時的に行なわれてもよい。
【0027】なお、磁気記録再生装置の具体的な構成態
様を示す図5は90度ー180度方向での縦断面図であ
り、また、図6は0度ー180度方向での縦断面図であ
る。前記した90度ー180度方向、0度ー180度方
向などの角度の表現は、上,下ドラムDu,Ddの摺接
面に対して磁気テープTが巻回される領域の中間位置を
90度の方向とし、前記の90度の位置と上,下ドラム
の中心軸の中心線とを結ぶ直線と直交し、かつ、上,下
ドラムの中心軸の中心線を通過する直線の方向を0度ー
180度方向であるとして、前記の上,下ドラムDu,
Ddの摺接面に対して磁気テープTが巻回される領域の
中間位置から反時計まわりの方向に、90度→180度
→270度→0度→90度であるとして定めた角度であ
る。
【0028】図5は磁気記録再生装置が記録動作時にお
ける状態を示しており、また、図6は磁気記録再生装置
が早送り再生時における状態、すなわち、ドラム構体D
Aの中心線21が図中の矢印21aの方向に傾斜してい
る状態を示している。また、一部の分解斜視図を示す図
4中には上ドラムDuやドラムモータ50の部分の図示
を省略してある。図5及び図6において、49は下ドラ
ムDdに固設された中心軸であり、前記の中心軸49に
は軸受51,52が嵌入されている。また、上ドラムD
uは前記の軸受51,52によって前記した中心軸49
に対して回転自在に支持されている。H1,H2は前記
した上ドラムDuに設けられている回転磁気ヘッド対で
ある。上ドラムDuには、ドラム駆動モータ50のロー
タ50rが固着されている。また、ドラム駆動モータ5
0のステータ50sは、前記した中心軸49に固着され
ている。48は下ドラムDdに取付けられている回転ト
ランスであり、また53は上ドラムDuに取付けられて
いる回転トランスである。
【0029】図2乃至図6を参照して説明した磁気記録
再生装置では、磁気テープに形成されている記録跡に対
して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になる
と予定された角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気
ヘッドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、
前記した上,下ドラムとは別体構成で、かつ、前記した
下ドラムの下部に構成させた小径部39(図4〜図6参
照)の外周面に接近した状態に配置させた、磁気テープ
の基準縁の位置の規制面Gを備えている磁気テープの位
置規制用案内部材(リードリング)Lrと、前記の磁気
テープの位置規制用案内部材を磁気テープの基準縁位置
に一致させるように傾斜させる第2の傾斜駆動手段とに
よって、上,下ドラムと、磁気テープの基準縁の位置規
制面Gを備えているリードリングLrとを、各種の動作
モードに応じて、それぞれ所要のように傾斜させること
により、磁気テープに形成されている記録跡に対して回
転磁気ヘッドの回転軌跡が一致した状態にさせるととも
に、前記のリードリングLrの位置規制面Gによって磁
気テープTの基準縁Teの案内を良好に行なうことがで
きる。
【0030】図2乃至図6を参照して説明した磁気記録
再生装置は、第2の傾斜駆動手段によって駆動される部
材が、磁気テープの基準縁の位置の規制面Gを備えてい
る磁気テープの位置規制用案内部材(リードリング)L
rである場合の構成例であったが、前記した磁気記録再
生装置が、第1の傾斜駆動手段に駆動される部材が、回
転磁気ヘッドが取付けられている上ドラムであり、第2
の傾斜駆動手段によって駆動される部材が、磁気テープ
の基準縁の位置の規制面Gを備えている下ドラムDdと
されてもよいのであるが、前記のように第2の傾斜駆動
手段によって駆動される部材が下ドラムDdとされた場
合には、その下ドラムDdは、例えば中心軸に対して回
動自在に係合された状態で、90度ー270度方向に配
設された2個の回動支点を結ぶ直線を回動軸として第2
の傾斜駆動手段によって駆動されるように構成される。
【0031】それで、磁気記録再生装置が往復記録再生
動作を行なう場合に、主制御部71からドラムの傾斜制
御部72に対して所定の制御信号が供給されることによ
り、ドラムの傾斜制御部72は、磁気テープが順方向に
走行している場合でも、あるいは磁気テープが逆方向に
走行している場合でも、常に、回転磁気ヘッドの回転軌
跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、基準のトラッ
ク角度に一致させるようにすることができる。
【0032】さて、往復記録再生動作を行なわせること
もできるように構成した本発明の磁気記録再生装置で
は、図1中に示してあるように、上ドラム(回転ドラ
ム)Duに、アジマス角度が記録跡の幅方向に対して時
計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている磁
気空隙を備えている第1の回転磁気ヘッドH1と、アジ
マス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90
度以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えて
いる第2の回転磁気ヘッドH2とが、上ドラムに同一の
取付け高さの状態で、ドラムの中心軸を対称中心とする
180度対称の位置に配設させてある。それで、前記し
た第1の回転磁気ヘッドH1と第2の回転磁気ヘッドH
2との2個の回転磁気ヘッドだけを順次交互に使用し
て、磁気テープ上に前記した第1,第2の回転磁気ヘッ
ドH1,H2により、磁気テープに順次の記録跡をガー
ドバンドレスの状態で密接記録させた状態の記録済磁気
テープを作成できるような走行速度で磁気テープを走行
させて場合には、前記したような記録状態の記録済み磁
気テープが作成できる。また、前記のようにして作成さ
れた記録済磁気テープを、前記した第1の回転磁気ヘッ
ドH1と第2の磁気ヘッドH2との2個の回転磁気ヘッ
ドだけを順次交互に使用して、磁気テープに記録形成さ
れている記録跡から信号を再生することもできる。
【0033】前記のように上ドラムDuの中心軸を対称
中心とする180度対称の位置に配設させてある第1の
回転磁気ヘッドH1に対して、ドラムの円周方向につい
て所定の微小間隔(d)を隔てた位置には、前記した第
1の回転磁気ヘッドH1の取付け高さに対してHの高さ
だけ取付け高さを異にして、回転磁気ヘッドHiが設け
られており、また、第2の回転磁気ヘッドH2に対し
て、ドラムの円周方向について所定の微小間隔(d)を
隔てた位置には、前記した第2の回転磁気ヘッドH2の
取付け高さに対してHの高さだけ取付け高さを異にし
て、回転磁気ヘッドHjが設けられている。なお、前記
した第1の回転磁気ヘッドH1と第2の回転磁気ヘッド
H2との取付け高さは同一である。
【0034】そして、前記した第1の回転磁気ヘッドH
1と回転磁気ヘッドHiとは、同一のヘッドホルダに固
着されていてペアヘッドを構成しており、また、前記し
た第2の回転磁気ヘッドH2と回転磁気ヘッドHjと
は、同一のヘッドホルダに固着されていてペアヘッドを
構成している。前記のように、第1の回転磁気ヘッドH
1とともにペアヘッドを構成する回転磁気ヘッドをHi
のように表わしているのは、前記した回転磁気ヘッドH
iとして、第1の回転磁気ヘッドH1の磁気空隙と同一
のアジマス角度を有する第3の回転磁気ヘッドH3が使
用されたり、あるいは前記した回転磁気ヘッドHiとし
て、第2の回転磁気ヘッドH2の磁気空隙と同一のアジ
マス角度を有する第4の回転磁気ヘッドH4が使用され
たりするからである。
【0035】同様に、第2の回転磁気ヘッドH2ととも
にペアヘッドを構成する回転磁気ヘッドをHjのように
表わしているのは、前記した回転磁気ヘッドHjとし
て、第2の回転磁気ヘッドH2の磁気空隙と同一のアジ
マス角度を有する第4の回転磁気ヘッドH4が使用され
たり、あるいは前記した回転磁気ヘッドHjとして、第
1の回転磁気ヘッドH1の磁気空隙と同一のアジマス角
度を有する第3の回転磁気ヘッドH3が使用されたりす
るからである。なお、前記した回転磁気ヘッドHi,H
jの内の一方として第3の磁気ヘッドH3が使用された
場合には、他方の回転磁気ヘッドとしては第4の磁気ヘ
ッドH4が使用されるのである。
【0036】すなわち、本発明の磁気記録再生装置にお
いては、往復記録再生動作に使用される各ペアヘッド
が、 [1]第1の回転磁気ヘッドH1と回転磁気ヘッ
ドHiとによるペアヘッドを、第1の回転磁気ヘッドH
1と第3の回転磁気ヘッドH3とによって構成し、第2
の回転磁気ヘッドH2と回転磁気ヘッドHjとによるペ
アヘッドを、第2の回転磁気ヘッドH2と第4の回転磁
気ヘッドH4とによって構成したものが使用される場合
と、 [2]第1の回転磁気ヘッドH1と回転磁気ヘッ
ドHiとによるペアヘッドを、第1の回転磁気ヘッドH
1と第4の回転磁気ヘッドH4とによって構成し、第2
の回転磁気ヘッドH2と回転磁気ヘッドHjとによるペ
アヘッドを、第2の回転磁気ヘッドH2と第3の回転磁
気ヘッドH3とによって構成したものが使用される場合
とがある。
【0037】また、本発明の磁気記録再生装置が、前記
した[1],[2]に示した各構成態様のペアヘッドを
使用して行なう往復記録再生動作に際して、 往路の
記録(または再生)動作時に前記した各個別のペアヘッ
ドを構成している1組の2個の回転磁気ヘッドの内の1
個ずつを組合せて用いる場合と、 往路の記録(また
は再生)動作時に、前記した各個別のペアヘッドを構成
している1組(2個)の回転磁気ヘッドを用いる場合と
がある。
【0038】図7は上ドラムDuに配設されている2個
のペアヘッドの一方のものが、第1の回転磁気ヘッドH
1と第3の回転磁気ヘッドH3とによって構成されてお
り、また他方のペアヘッドが、第2の回転磁気ヘッドH
2と第4の回転磁気ヘッドH4とによって構成されてい
る場合を示している。図8は前記した図7に示す4個の
回転磁気ヘッドH1,H2,H3,H4の取付け高さの
関係を示している図であり、第1の回転磁気ヘッドH1
と第2の回転磁気ヘッドH2とは、上ドラムDuに同一
の高さ位置に取付けられており、また、第3の回転磁気
ヘッドH3と第4の回転磁気ヘッドH4とは、前記した
第1の回転磁気ヘッドH1と第2の回転磁気ヘッドH2
とに対して、前記した第3,第4の回転磁気ヘッドのH
3,H4のヘッドトラック幅の中心の高さ位置が、前記
した第1,第2の回転磁気ヘッドH1,H2のヘッドト
ラック幅の中心の高さ位置に対して、 H=(2n−1)Tp…(1) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ…
図12を参照) 前記した(1)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして上ドラムに取付けられている。
【0039】磁気記録再生装置が、図7に示したあるよ
うな構成態様の回転磁気ヘッドを使用して、往路記録
(再生)動作を行なう場合には、主制御部71からの制
御信号によって、図示されていないキャプスタン制御系
は、磁気テープTが往復記録(再生)動作時における所
定の走行速度(既述した2個の回転磁気ヘッドH1,H
2だけを使用して、密接記録された状態のトラックパタ
ーンが得られるようにしたときの磁気テープの走行速度
の2倍の走行速度)で、順方向(図中の矢印b方向)に
走行するような制御を行ない、また、前記の主制御部7
1は、切換スイッチ69,70における可動接点の切換
えの状態を図1中に示されているような切換え状態とし
て、第1の回転磁気ヘッドH1と、第4の磁気ヘッドH
4とによって記録データが磁気テープTに記録されるよ
うにする。なお、主制御部71はドラムの傾斜制御部7
2に制御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動作
により、往路の記録(再生)動作時に、回転磁気ヘッド
の回転軌跡が、所定のトラック角度となるように回転磁
気ヘッドの回転軌跡の位置が制御されている。
【0040】それにより、往復記録再生動作時における
所定の走行速度で走行している磁気テープTには、第1
の回転磁気ヘッドH1と、第4の磁気ヘッドH4とによ
って、記録データのビットストリームによる記録跡を順
次に形成させた場合には、図10に例示してあるよう
に、上ドラムDuの1回転の期間中に、前記した第1の
回転磁気ヘッドH1と第4の回転磁気ヘッドH4とによ
って、2本の記録跡(図10中の記録跡th1,th4)が隣
接した状態の記録跡群が、相隣る記録跡群間に、それぞ
れ2記録跡幅の未記録領域Znr2が形成された状態の
トラックパターンを示す記録跡が形成される(図9を参
照)。
【0041】次に、図示されていない磁気テープ端の検
出手段(例えば、光学的な検出手段、あるいは磁気テー
プに予め記録されていた折返し点の指示信号の検出手
段)により、磁気テープTの終端、あるいは折返し点が
検出されて、その情報が主制御部71に与えられること
により、主制御部71ではドラムの傾斜制御部72に制
御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動作によ
り、往路の記録(再生)動作時に、回転磁気ヘッドの回
転軌跡が、所定のトラック角度となるように回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡の位置を変化させるような制御動作を行
なう。また主制御部71では図示されていないキャプス
タン制御系に所定の制御信号を供給して、それによりキ
ャプスタン制御系は、磁気テープTを、往復記録再生動
作時における所定の走行速度で逆方向(図11中の矢印
−b方向)に走行させる。
【0042】磁気テープが前記した特定な一方向とは逆
の方向に前記した所定の走行速度で走行している状態に
おいては、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッ
ドH1(またはH2)と第4(または第3)の回転磁気
ヘッドH4(またはH3)とによる記録動作時に、磁気
テープに順次に記録形成されていた2本の隣接した記録
跡(図10中の記録跡th1,th4)よりなる記録跡群間の
2記録跡幅の未記録領域Znr2に対して、前記した第
2(または第1)の回転磁気ヘッドH2(またはH1)
と第3(または第4)の回転磁気ヘッドH3(またはH
4)とにより順次の記録跡[図11中の記録跡th2,th
3(またはth1,th4)]が形成される。図9は前記した
(1)式で示されているH=(2n−1)Tpにおける
nが1の場合を1例として、往路記録動作時において、
前記した前記した第1の回転磁気ヘッドH1と第4の回
転磁気ヘッドH4とによる記録跡の記録形成態様を説明
している図である。なおnが2以上であっても同様であ
るので特に図示しない。
【0043】次に、図12は上ドラムDuに配設されて
いる2個のペアヘッドの一方のものが、第1の回転磁気
ヘッドH1と第4の回転磁気ヘッドHj3とによって構
成されており、また他方のペアヘッドが、第2の回転磁
気ヘッドH2と第3の回転磁気ヘッドHi4とによって
構成されている場合を示している。図13は前記した図
12に示す4個の回転磁気ヘッドH1,H2,H3,H
4の取付け高さの関係を示している図であり、第1の回
転磁気ヘッドH1と第2の回転磁気ヘッドH2とは、上
ドラムDuに同一の高さ位置に取付けられており、ま
た、第3の回転磁気ヘッドH3と第4の回転磁気ヘッド
H4とは、前記した第1の回転磁気ヘッドH1と第2の
回転磁気ヘッドH2とに対して、前記した第3,第4の
回転磁気ヘッドのH3,H4のヘッドトラック幅の中心
の高さ位置が、前記した第1,第2の回転磁気ヘッドH
1,H2のヘッドトラック幅の中心の高さ位置に対し
て、 H=4n・Tp…(2) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(2)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして上ドラムに配設されている。
【0044】磁気記録再生装置が、図12に示したある
ような構成態様の回転磁気ヘッドを使用して、往路記録
(再生)動作を行なう場合には、主制御部71からの制
御信号によって、図示されていないキャプスタン制御系
は、磁気テープTが往復記録(再生)動作時における所
定の走行速度(既述した2個の回転磁気ヘッドH1,H
2だけを使用して、密接記録された状態のトラックパタ
ーンが得られるようにしたときの磁気テープの走行速度
の2倍の走行速度)で、順方向(図中の矢印b方向)に
走行するような制御を行なう。また、前記の主制御部7
1は、図12中に示されている第1の回転磁気ヘッドH
1と、第3の磁気ヘッドH3とによって記録データが磁
気テープTに記録されるように切換スイッチ69,70
の切換えを行なう。なお、主制御部71はドラムの傾斜
制御部72に制御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部7
2の動作により、往路の記録(再生)動作時に、回転磁
気ヘッドの回転軌跡が、所定のトラック角度となるよう
に回転磁気ヘッドの回転軌跡の位置が制御されている。
なお、主制御部71はドラムの傾斜制御部72に制御信
号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動作により、往
路の記録(再生)動作時に、回転磁気ヘッドの回転軌跡
が、所定のトラック角度となるように回転磁気ヘッドの
回転軌跡の位置が制御されていることは当然である。
【0045】それにより、磁気記録再生装置が図12に
示してあるような構成態様の回転磁気ヘッドを使用して
往復記録再生動作時を行なっている際に、所定の走行速
度で走行している磁気テープTには、図12中に示され
ている第1の回転磁気ヘッドH1と、第3の磁気ヘッド
H3とによって、記録データのビットストリームによる
記録跡を順次に記録形成させた場合には、図13に例示
してあるように、上ドラムDuの1回転の期間中に、前
記した第1の回転磁気ヘッドH1と第3の回転磁気ヘッ
ドH3とによって記録形成される順次の記録跡(図10
中の記録跡th1,th3)間に、それぞれ1記録跡幅の未記
録領域Znr1が形成された状態のトラックパターンを
示す記録跡が形成される(図15参照)。
【0046】次に、図示されていない磁気テープ端の検
出手段(例えば、光学的な検出手段、あるいは磁気テー
プに予め記録されていた折返し点の指示信号の検出手
段)により、磁気テープTの終端、あるいは折返し点が
検出されて、その情報が主制御部71に与えられること
により、主制御部71ではドラムの傾斜制御部72に制
御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動作によ
り、往路の記録(再生)動作時に、回転磁気ヘッドの回
転軌跡が、所定のトラック角度となるように回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡の位置を変化させるような制御動作を行
なう。また主制御部71では図示されていないキャプス
タン制御系に所定の制御信号を供給して、それによりキ
ャプスタン制御系は、磁気テープTを、往復記録再生動
作時における所定の走行速度で逆方向(図14中の矢印
−b方向)に走行させる。
【0047】磁気記録再生装置が図12に示してあるよ
うな構成態様の回転磁気ヘッドを使用して往復記録再生
動作時を行なっている際に、磁気テープが前記した特定
な一方向とは逆の方向に前記した所定の走行速度で走行
している状態においては、前記した第1(または第2)
の回転磁気ヘッドH1(またはH2)と第3(または第
4)の回転磁気ヘッドH3(またはH4)とによる記録
動作時に、磁気テープに順次に記録形成されていた順次
の隣接した記録跡(図13中の記録跡th1,th3)間の1
記録跡幅の未記録領域Znr1に対して、前記した第2
(または第1)の回転磁気ヘッドH2(またはH1)と
第4(または第3)の回転磁気ヘッドH4(またはH
3)とにより順次の記録跡[図14中の記録跡th2,th
4(またはth1,th3)]が形成される(図15参照)。
【0048】次に、本発明の磁気記録再生装置で往復記
録再生動作を行なう場合に使用される4個の回転磁気ヘ
ッドによって構成される2つのペアヘッドにおける2個
ずつの回転磁気へッドの組合わせが、図7について既述
した構成例の場合と同じに、上ドラムDuに配設されて
いる2個のペアヘッドの一方のものとして、第1の回転
磁気ヘッドH1と第3の回転磁気ヘッドH3とを用い、
また他方のペアヘッドが、第2の回転磁気ヘッドH2と
第4の回転磁気ヘッドH4とを用いているが、同一の取
付け高さに設けられている第1の回転磁気ヘッドH1と
第2の回転磁気ヘッドH2とに対して、第3の回転磁気
ヘッドH3と第4の回転磁気ヘッドH4とが、
H=(2+2n)Tp…(3) (ただし、nは0,1,2,3…、Tpは往復記録が行
なわれた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッ
チ) 前記した(3)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして構成されているものを使用して、往路の記
録再生動作時には第1の回転磁気ヘッドH1と第3の回
転磁気ヘッドH3とを使用し、復路の記録再生動作時に
は第2の回転磁気ヘッドH2と第4の回転磁気ヘッドH
4とを使用する場合について図7を引用して説明する。
【0049】磁気記録再生装置は、往路記録(再生)動
作を行なう場合に、主制御部71からの制御信号によっ
て、図示されていないキャプスタン制御系が、磁気テー
プTが往復記録(再生)動作時における所定の走行速度
(既述した2個の回転磁気ヘッドH1,H2だけを使用
して、密接記録された状態のトラックパターンが得られ
るようにしたときの磁気テープの走行速度の2倍の走行
速度)で、順方向(図中の矢印b方向)に走行するよう
な制御を行ない、また、前記の主制御部71は、例え
ば、第1の回転磁気ヘッドH1と、第3の磁気ヘッドH
3とによって記録データが磁気テープTに記録されるよ
うに切換えスイッチを制御する(この場合に使用される
切換スイッチ69,70と、4つの回転磁気ヘッドH
1,H2,Hi,Hiとの接続態様は図1中に示されて
いる切換スイッチ69,70に対する4つの回転磁気ヘ
ッドH1,H2,Hi,Hiとの接続状態とは異なり、
例えば、切換スイッチ69(70)には回転磁気ヘッド
H1,H2とを接続し、また切換スイッチには70(6
9)回転磁気ヘッドHi,Hjとを接続する)。
【0050】前記のようにして往路記録(再生)動作を
行なった場合には、一方のペアヘッドを構成している2
個の回転磁気ヘッドが、例えば第1の回転磁気ヘッドH
1と、第3の磁気ヘッドH3との場合には、上ドラムD
uの1回転毎の半回転の周期中に、前記した1対の第1
の回転磁気ヘッドH1と第3の磁気ヘッドH3とによっ
て、図13中に記録跡th1と記録跡th3として示されて
いるように1記録跡間隔の未記録領域Znr1を隔てた
状態の2本の記録跡が同時的に記録される。往路の記録
(再生)動作時に、主制御部71がドラムの傾斜制御部
72に制御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動
作によって、回転磁気ヘッドの回転軌跡が、所定のトラ
ック角度となるように回転磁気ヘッドの回転軌跡の位置
が制御されていることは当然である。
【0051】次に、図示されていない磁気テープ端の検
出手段(例えば、光学的な検出手段、あるいは磁気テー
プに予め記録されていた折返し点の指示信号の検出手
段)により、磁気テープTの終端、あるいは折返し点が
検出されて、その情報が主制御部71に与えられること
により、主制御部71ではドラムの傾斜制御部72に制
御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動作によ
り、往路の記録(再生)動作時に、回転磁気ヘッドの回
転軌跡が、所定のトラック角度となるように回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡の位置を変化させるような制御動作を行
なう。また主制御部71では図示されていないキャプス
タン制御系に所定の制御信号を供給して、それによりキ
ャプスタン制御系は、磁気テープTを、往復記録再生動
作時における所定の走行速度で逆方向に走行させる。そ
して、復路記録(再生)動作の場合には、上ドラムDu
の1回転毎の半回転の周期中に、前記した1対の第1の
回転磁気ヘッドH1と第3の磁気ヘッドH3とによっ
て、往路の記録(再生)時に磁気テープTに形成されて
いた2個の1記録跡間隔の未記録領域Znr1中に、他
方のペアヘッドを構成している第2の回転磁気ヘッドH
2と、第4の磁気ヘッドH4とのそれぞれにより、図1
4中に記録跡th2と記録跡th4として示されているよう
な各1本の記録跡が同時的に記録される。往復記録が終
了した状態におけるトラックパターンは、図14に示さ
れるものとなる。
【0052】ところで、記録の対象にされている信号
は、図16中に入力信号として示してあるような1個の
時系列信号であるが、前記のようにペアヘッドを構成し
ている2個の回転磁気ヘッドH1,H3によって、同時
的に磁気テープTに信号の記録を行なうためには、記録
の対象にされる信号として2個の同時信号が必要とされ
る。図16に示されている入力信号において、S1,S
2,S3…は1個の回転磁気ヘッドによって、磁気テー
プTに記録形成される1本毎の記録跡毎に記録されるべ
き記録信号を示している。図16中において、一方の回
転磁気ヘッドと、他方の回転磁気ヘッドと記載してある
のは、ペアヘッドを構成している2個の回転磁気ヘッド
の一方の回転磁気ヘッドと、他方の回転磁気ヘッドとで
あり、前述の例では、往路の記録(再生)動作時におけ
る一方の回転磁気ヘッドは回転磁気ヘッドH1、他方の
回転磁気ヘッドは回転磁気ヘッドH3であり、また復路
の記録(再生)動作時における一方の回転磁気ヘッドは
回転磁気ヘッドH2、他方の回転磁気ヘッドは回転磁気
ヘッドH4である。
【0053】前記したように1個の時系列信号から2個
の同時信号を発生させて、それをペアヘッドを構成して
いる2個の回転磁気ヘッドH1,H3により、磁気テー
プTへ同時的に記録させるためには、一方の回転磁気ヘ
ッドで記録する信号として、例えば図16中に示してあ
るように、遅延回路によって入力信号を回転磁気ヘッド
の回転周期の1/2だけ遅延させた信号を用い、また一
方の回転磁気ヘッドで記録する信号としては、その時点
における入力信号を直接に用いるようにしてもよい。ま
た再生時には、図16中に示してあるように、記録動作
時に時間遅延が与えられなかった方の再生信号を回転磁
気ヘッドの回転周期の1/2だけ遅延させることによ
り、最終的に得られる再生信号は時系列的な1個の再生
信号とされる。
【0054】次に、本発明の磁気記録再生装置で往復記
録再生動作を行なう場合に使用される4個の回転磁気ヘ
ッドによって構成される2つのペアヘッドにおける2個
ずつの回転磁気へッドの組合わせが、図12について既
述した構成例の場合と同じに、上ドラムDuに配設され
ている2個のペアヘッドの一方のものとして、第1の回
転磁気ヘッドH1と第4の回転磁気ヘッドH4とを用
い、また他方のペアヘッドが、第2の回転磁気ヘッドH
2と第3の回転磁気ヘッドH3とを用いているが、同一
の取付け高さに設けられている第1の回転磁気ヘッドH
1と第2の回転磁気ヘッドH2とに対して、第3の回転
磁気ヘッドH3と第4の回転磁気ヘッドH4とが、
H=(2n−1)Tp…(4) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ…
図12を参照) 前記した(4)式のHで示される取付け高さの差を有す
るようにして構成されているものを使用して、往路の記
録再生動作時には第1の回転磁気ヘッドH1と第4の回
転磁気ヘッドH4とを使用し、復路の記録再生動作時に
は第2の回転磁気ヘッドH2と第3の回転磁気ヘッドH
3とを使用する場合について図12を引用して説明す
る。
【0055】磁気記録再生装置は、往路記録(再生)動
作を行なう場合に、主制御部71からの制御信号によっ
て、図示されていないキャプスタン制御系が、磁気テー
プTが往復記録(再生)動作時における所定の走行速度
(既述した2個の回転磁気ヘッドH1,H2だけを使用
して、密接記録された状態のトラックパターンが得られ
るようにしたときの磁気テープの走行速度の2倍の走行
速度)で、順方向(図中の矢印b方向)に走行するよう
な制御を行ない、また、前記の主制御部71は、例え
ば、第1の回転磁気ヘッドH1と、第4の磁気ヘッドH
4とからなるペアヘッドによって記録データが磁気テー
プTに記録されるように切換えスイッチを制御する(こ
の場合に使用される切換スイッチ69,70と、4つの
回転磁気ヘッドH1,H2,Hi,Hiとの接続態様は
図1中に示されている切換スイッチ69,70に対する
4つの回転磁気ヘッドH1,H2,Hi,Hiとの接続
状態とは異なり、例えば、切換スイッチ69(70)に
は回転磁気ヘッドH1,H2とを接続し、また切換スイ
ッチには70(69)回転磁気ヘッドHi,Hjとを接
続する)。
【0056】前記のようにして往路記録(再生)動作を
行なった場合には、一方のペアヘッドを構成している2
個の回転磁気ヘッドが、例えば第1の回転磁気ヘッドH
1と、第4の磁気ヘッドH4との場合には、上ドラムD
uの1回転毎の半回転の周期中に、前記した1対の第1
の回転磁気ヘッドH1と第4の磁気ヘッドH4とによっ
て同時的に2本の記録跡(図10中の記録跡th1,th4)
が隣接した状態の記録跡群が記録形成される。そして、
磁気テープTには、前記の順次の記録跡群における各相
隣る記録跡群間に、それぞれ2記録跡幅の未記録領域Z
nr2が形成された状態のトラックパターンが形成され
る(図9を参照)。
【0057】次に、図示されていない磁気テープ端の検
出手段(例えば、光学的な検出手段、あるいは磁気テー
プに予め記録されていた折返し点の指示信号の検出手
段)により、磁気テープTの終端、あるいは折返し点が
検出されて、その情報が主制御部71に与えられること
により、主制御部71ではドラムの傾斜制御部72に制
御信号を与えて、ドラムの傾斜制御部72の動作によ
り、往路の記録(再生)動作時に、回転磁気ヘッドの回
転軌跡が、所定のトラック角度となるように回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡の位置を変化させるような制御動作を行
なう。また主制御部71では図示されていないキャプス
タン制御系に所定の制御信号を供給して、それによりキ
ャプスタン制御系は、磁気テープTを、往復記録再生動
作時における所定の走行速度で逆方向(図11中の矢印
−b方向)に走行させる。
【0058】磁気テープが前記した特定な一方向とは逆
の方向に前記した所定の走行速度で走行している状態に
おいては、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッ
ドH1(またはH2)と第4(または第3)の回転磁気
ヘッドH4(またはH3)とによる記録動作時に、磁気
テープに記録形成されていた2本の隣接した記録跡(図
10中の記録跡th1,th4)よりなる記録跡群間の2記録
跡幅の未記録領域Znr2に対して、ペアヘッドを構成
している2個の回転磁気ヘッド、すなわち、前記した第
2(または第1)の回転磁気ヘッドH2(またはH1)
と第3(または第4)の回転磁気ヘッドH3(またはH
4)とにより2本の記録跡[図11中の記録跡th2,th
3(またはth1,th4)]が同時に形成される。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように本発明の磁気記録再生装置は、上ドラムの18
0度対称の位置に配置された2個の回転磁気ヘッドを使
用して、密接記録された状態のトラックパターンが得ら
れるような状態での記録再生動作を行なうことができる
とともに、前記した各回転磁気ヘッド毎に往復記録再生
用に使用されるべき回転磁気ヘッドを付加して、それぞ
れペアヘッドを構成させ、前記のペアヘッドを構成して
いる2個ずつの回転磁気ヘッドを種々に組合わせて、前
記のように2個の回転磁気ヘッドだけを使用して、密接
記録された状態のトラックパターンが得られるような状
態での記録再生動作を行なう場合のテープ走行速度の2
倍の走行速度磁気テープを往復走行させた状態で、磁気
テープTに対して良好な状態の往復記録(再生)動作を
行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】磁気記録再生装置の機構部と、テープ走行系の
一例の概略構成を示している斜視図である。
【図3】磁気テープの走行状態が変化しても磁気テープ
の基準縁と、回転磁気ヘッドの回転軌跡とのなす角度
が、特定なトラック角度と一致するように、回転磁気ヘ
ッドの回転磁気ヘッドの回転軌跡を調整変化させるのに
使用される機構の構成例を説明するための図である。
【図4】磁気テープの走行速度が変化しても磁気テープ
の基準縁と、回転磁気ヘッドの回転軌跡とのなす角度
が、特定なトラック角度と一致するように、回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡を調整変化させるのに使用される機構の
構成例を説明するための図である。
【図5】磁気テープの走行状態が変化しても磁気テープ
の基準縁と、回転磁気ヘッドの回転軌跡とのなす角度
が、特定なトラック角度と一致するように、回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡を調整変化させるのに使用される機構の
構成例を説明するための図である。
【図6】磁気テープの走行速度が変化しても磁気テープ
の基準縁と、回転磁気ヘッドの回転軌跡とのなす角度
が、特定なトラック角度と一致するように、回転磁気ヘ
ッドの回転軌跡を調整変化させるのに使用される機構の
構成例を説明するための図である。
【図7】回転磁気ヘッドの配置態様を説明するための図
である。
【図8】回転磁気ヘッドの配置態様を説明するための図
である。
【図9】往復記録動作を説明するための図である。
【図10】往復記録動作時のトラックパターンを例示し
た図である。
【図11】往復記録動作時のトラックパターンを例示し
た図である。
【図12】回転磁気ヘッドの配置態様を説明するための
図である。
【図13】往復記録動作時のトラックパターンを例示し
た図である。
【図14】往復記録動作時のトラックパターンを例示し
た図である。
【図15】往復記録動作を説明するための図である。
【図16】往復記録動作時における信号の説明用の図で
ある。
【符号の説明】
1…供給リール台、2…巻取りリール台、3…カセット
ケース、4…供給リール、5…テンションポール、G
P,6,16…ガイドポール、7…全幅消去ヘッド、8
…インピーダンスローラ、9,14…ローディングポー
ル(垂直ガイドローラ)、10,13…傾斜ガイド(スラ
ントポール)、15…コントロールヘッド、17…ピン
チローラ、18…キヤプスタン、19…巻取りリール、
20…機台、23…ナイフエッジ、25〜28…回動支
点、40…ドラム傾斜制御モータ、41…複数の歯車よ
りなる減速機構、42…基準位置センサ、43…ロータ
リエンコーダ、45…ドラムモータ、59…記録の対象
にされているデジタル情報信号の入力端子、60…磁気
記録再生装置の出力端子、61…記録系の信号処理回
路、62…記録系の信号処理回路、63,64…記録増
幅器、65,66…前記増幅器、67〜70…切換スイ
ッチ、71…主制御部、72…ドラムの傾斜制御部、T
…磁気テープ、DA…ドラム構体、Du…上ドラム、D
d…下ドラム、Lr…リードリング、G…リードリング
の案内部、H1〜H4,Hi,Hj…回転磁気ヘッド、
Te…磁気テープTの基準縁、

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アジマス角度が記録跡の幅方向に対して
    時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている
    磁気空隙を備えている第1の回転磁気ヘッドと、アジマ
    ス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度
    以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えてい
    る第2の回転磁気ヘッドとを、上ドラムに同一の取付け
    高さで、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称
    の位置に配設させてあるとともに、前記した第1の回転
    磁気ヘッドとドラムの円周方向について所定の微小間隔
    を隔てた位置に設けられるべき、前記した第1の回転磁
    気ヘッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている
    第3の回転磁気ヘッドと、前記の第3の回転磁気ヘッド
    に対して、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対
    称の位置に設けられるべき、前記した第2の回転磁気ヘ
    ッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている第4
    の回転磁気ヘッドとを、前記した第3,第4の回転磁気
    ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置が、前記し
    た第1,第2の回転磁気ヘッドのヘッドトラック幅の中
    心の高さ位置に対して、 H=(2n−1)Tp…(1) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
    れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(1)式のHで示される取付け高さの差を有す
    るようにして配設させてある上ドラムと、前記の上ドラ
    ムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転数
    で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
    跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープの
    走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持され
    るように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向に
    走行している状態において、上ドラムの1回転の期間中
    に、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッドと第
    4(または第3)の回転磁気ヘッドとによって、磁気テ
    ープに順次に記録形成される2本の記録跡よりなる記録
    跡群の相隣る記録跡群の間に、前記の回転磁気ヘッドに
    よる2記録跡幅の未記録領域が形成されるような所定の
    走行速度で走行させ、また、磁気テープが前記した特定
    な一方向とは逆の方向に前記した所定の走行速度で走行
    している状態においては、前記した第1(または第2)
    の回転磁気ヘッドと第4(または第3)の回転磁気ヘッ
    ドとによる記録動作時に、磁気テープに順次に記録形成
    されていた記録跡群間の2記録跡幅の未記録領域に対し
    て、前記した第2(または第1)の回転磁気ヘッドと第
    3(または第4)の回転磁気ヘッドとにより順次の記録
    跡が形成されるように磁気テープを所定の走行速度と走
    行位相で走行させる手段とからなる磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 アジマス角度が記録跡の幅方向に対して
    時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている
    磁気空隙を備えている第1の回転磁気ヘッドと、アジマ
    ス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度
    以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えてい
    る第2の回転磁気ヘッドとを、上ドラムに同一の取付け
    高さで、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称
    の位置に配設させてあるとともに、前記した第1の回転
    磁気ヘッドとドラムの円周方向について所定の微小間隔
    を隔てた位置に設けられるべき、前記した第2の回転磁
    気ヘッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている
    第4の回転磁気ヘッドと、前記の第4の回転磁気ヘッド
    に対して、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対
    称の位置に設けられるべき、前記した第1の回転磁気ヘ
    ッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている第3
    の回転磁気ヘッドとを、前記した第3,第4の回転磁気
    ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置が、前記し
    た第1,第2の回転磁気ヘッドのヘッドトラック幅の中
    心の高さ位置に対して、 H=4n・Tp…(2) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
    れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(2)式のHで示される取付け高さの差を有す
    るようにして配設させてある上ドラムと、前記の上ドラ
    ムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転数
    で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
    跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープの
    走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持され
    るように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向に
    走行している状態において、前記した第1(または第
    2)の回転磁気ヘッドと第3(または第4)の回転磁気
    ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成される
    記録跡間に、前記の回転磁気ヘッドによる1記録跡幅の
    未記録領域が形成されるような所定の走行速度で走行さ
    せ、また磁気テープが前記した特定な一方向とは逆の方
    向に前記した所定の走行速度で走行している状態におい
    ては、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッドと
    第3(または第4)の回転磁気ヘッドとによる記録動作
    時に、磁気テープに順次に記録形成されていた記録跡間
    の1記録跡幅の未記録領域に対して、前記した第2(ま
    たは第1)の回転磁気ヘッドと第4(または第3)の回
    転磁気ヘッドとによって、順次の記録跡が形成されるよ
    うに磁気テープを所定の走行速度と走行位相で走行させ
    る手段とからなる磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 アジマス角度が記録跡の幅方向に対して
    時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている
    磁気空隙を備えている第1の回転磁気ヘッドと、アジマ
    ス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度
    以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えてい
    る第2の回転磁気ヘッドとを、上ドラムに同一の取付け
    高さで、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称
    の位置に配設させてあるとともに、前記した第1の回転
    磁気ヘッドとドラムの円周方向について所定の微小間隔
    を隔てた位置に設けられるべき、前記した第1の回転磁
    気ヘッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている
    第3の回転磁気ヘッドと、前記の第3の回転磁気ヘッド
    に対して、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対
    称の位置に設けられるべき、前記した第2の回転磁気ヘ
    ッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている第4
    の回転磁気ヘッドとを、前記した第3,第4の回転磁気
    ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置が、前記し
    た第1,第2の回転磁気ヘッドのヘッドトラック幅の中
    心の高さ位置に対して、 H=(2+4n)Tp…(3) (ただし、nは0,1,2,3…、Tpは往復記録が行
    なわれた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッ
    チ) 前記した(3)式のHで示される取付け高さの差を有す
    るようにしてに配設させてある上ドラムと、前記の上ド
    ラムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転
    数で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転
    軌跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープ
    の走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持さ
    れるように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向
    に走行している状態において、前記した第1(または第
    2)の回転磁気ヘッドと第3(または第4)の回転磁気
    ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成される
    記録跡間に、前記の回転磁気ヘッドによる1記録跡幅の
    未記録領域が形成されるような所定の走行速度で走行さ
    せ、また、磁気テープが前記した特定な一方向とは逆の
    方向に前記した所定の走行速度で走行している状態にお
    いては、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッド
    と第3(または第4)の回転磁気ヘッドとによる記録動
    作時に、磁気テープに順次に記録形成されていた記録跡
    間の1記録跡幅の未記録領域に対して、前記した第2
    (または第1)の回転磁気ヘッドと第4(または第3)
    の回転磁気ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録
    形成された記録跡間の1記録跡幅の未記録領域に順次の
    記録跡が形成されるようにうに磁気テープを所定の走行
    速度と走行位相で走行させる手段と、記録動作時に前記
    した第1(または第2)の回転磁気ヘッドに供給される
    記録信号に回転磁気ヘッドの回転周期の1/2の時間遅
    延を与え、再生動作時に前記した第3(または第4)の
    回転磁気ヘッドから再生された再生信号に回転磁気ヘッ
    ドの回転周期の1/2の時間遅延を与える手段とからな
    る磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 アジマス角度が記録跡の幅方向に対して
    時計まわりに90度以下の所定の角度に設定されている
    磁気空隙を備えている第1の回転磁気ヘッドと、アジマ
    ス角度が記録跡の幅方向に対して反時計まわりに90度
    以下の所定の角度に設定されている磁気空隙を備えてい
    る第2の回転磁気ヘッドとを、上ドラムに同一の取付け
    高さで、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対称
    の位置に配設させてあるとともに、前記した第1の回転
    磁気ヘッドとドラムの円周方向について所定の微小間隔
    を隔てた位置に設けられるべき、前記した第2の回転磁
    気ヘッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている
    第4の回転磁気ヘッドと、前記の第4の回転磁気ヘッド
    に対して、ドラムの中心軸を対称中心とする180度対
    称の位置に設けられるべき、前記した第1の回転磁気ヘ
    ッドと同一のアジマス角度の磁気空隙を備えている第3
    の回転磁気ヘッドとを、前記した第3,第4の回転磁気
    ヘッドのヘッドトラック幅の中心の高さ位置が、前記し
    た第1,第2の回転磁気ヘッドのヘッドトラック幅の中
    心の高さ位置に対して、 H=(2n−1)Tp…(4) (ただし、nは1,2,3…、Tpは往復記録が行なわ
    れた後の記録済み磁気テープにおけるトラックピッチ) 前記した(4)式のHで示される取付け高さの差を有す
    るようにして配設させてある上ドラムと、前記の上ドラ
    ムを予め定められた特定な回転方向だけに特定な回転数
    で回転させる手段と、前記した回転磁気ヘッドの回転軌
    跡と磁気テープの基準縁とのなす角度が、磁気テープの
    走行方向の変更によっても、所定の同一角度に保持され
    るように制御する手段と、磁気テープが特定な一方向に
    走行している状態において、前記した第1(または第
    2)の回転磁気ヘッドと第4(または第3)の回転磁気
    ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成される
    2本の記録跡よりなる記録跡群の相隣る記録跡群の間
    に、前記の回転磁気ヘッドによる2記録跡幅の未記録領
    域が形成されるような所定の走行速度で走行させ、ま
    た、磁気テープが前記した特定な一方向とは逆の方向に
    前記した所定の走行速度で走行している状態において
    は、前記した第1(または第2)の回転磁気ヘッドと第
    4(または第3)の回転磁気ヘッドとによる記録動作時
    に、磁気テープに順次に記録形成されていた記録跡間の
    1記録跡幅の未記録領域に対して、前記した第2(また
    は第1)の回転磁気ヘッドと第3(または第4)の回転
    磁気ヘッドとによって、磁気テープに順次に記録形成さ
    れた記録跡群間の2記録跡幅の未記録領域に順次の記録
    跡が形成されるようにうに磁気テープを所定の走行速度
    と走行位相で走行させる手段と、記録動作時に前記した
    第1(または第2)の回転磁気ヘッドに供給される記録
    信号に回転磁気ヘッドの回転周期の1/2の時間遅延を
    与え、再生動作時に前記した第4(または第3)の回転
    磁気ヘッドから再生された再生信号に回転磁気ヘッドの
    回転周期の1/2の時間遅延を与える手段とからなる磁
    気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 回転磁気ヘッドの回転軌跡と磁気テープ
    の基準縁とのなす角度が、磁気テープの走行方向の変更
    によっても、所定の同一角度に保持されるように制御す
    る手段として、磁気テープ上,下ドラムの周面の一部へ
    巻回される磁気テープに対する摺接面を備えている上ド
    ラムと、回転磁気ヘッドと、上ドラムにおける磁気テー
    プの摺接面の延長面上に位置する磁気テープの摺接面を
    備えているとともに、上ドラムと同軸的に設けられてい
    る下ドラムと、磁気テープに形成されている記録跡に対
    して回転磁気ヘッドの回転軌跡面が一致する状態になる
    と予定された角度だけ前記した上,下ドラムと回転磁気
    ヘッドとの中心軸を傾斜させる第1の傾斜駆動手段と、
    前記した上,下ドラムとは別体に構成されていて、前記
    した下ドラムの下部に構成させた小径部の外周面に接近
    した状態に配置されており、上端部に磁気テープの基準
    縁の位置規制面を備えている磁気テープの走行位置規制
    用案内部材と、前記の磁気テープの位置規制面が磁気テ
    ープの基準縁位置に一致するように磁気テープの走行位
    置規制用案内部材を傾斜させる第2の傾斜駆動手段とを
    備えている機構を含んで構成されているものを用いる請
    求項1乃至請求項4のいずれかの磁気記録再生装置。
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