JPH1165935A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JPH1165935A
JPH1165935A JP9229754A JP22975497A JPH1165935A JP H1165935 A JPH1165935 A JP H1165935A JP 9229754 A JP9229754 A JP 9229754A JP 22975497 A JP22975497 A JP 22975497A JP H1165935 A JPH1165935 A JP H1165935A
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榮一 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録再生装置におけるシークレット機能の操
作性の向上を図る。 【解決手段】 複数件分のデータが格納されるファイル
が設定された記録媒体9と、ファイル内にデータを格納
することによって記録媒体9にデータを記録する記録手
段10と、記録媒体9のファイル内に格納された各デー
タを読み出して再生する再生手段20と、記録媒体9の
ファイルに対してシークレットにするか否かについての
設定を行うシークレット設定手段30と、各手段を制御
する制御手段32と、制御手段32に指示を与える指示
入力手段50とを備え、シークレットにする旨の設定が
なされた場合にパスワードの入力待ち状態になり、パス
ワードが入力された場合にこれを記憶し、当該パスワー
ドが再び入力されるまでシークレットとなった当該ファ
イルに格納された各データの読み出し/再生を禁止する
制御が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、他人に知られたく
ない情報を記録した場合における所謂シークレット機能
を備えた記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、記録媒体に対してデータの記
録再生を行う記録再生装置においては、他人に知られた
くない情報を記録した場合に、パスワードの入力を条件
として当該情報の再生を行う所謂シークレット機能が備
えられている場合が多い。例えば、文字情報等の記録及
び再生を行うワードプロセッサーやいわゆる電子手帳等
の個人情報を扱う機器においては、上述のシークレット
機能が備えられているものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録再生装置におけるシークレット機能の多くは、使い
難いものが非常に多かった。例えば、従来の記録再生装
置におけるシークレット機能は、データ記録後に毎回シ
ークレットについての設定操作をしなければならないも
のが多かった。しかし、通常は、これから記録しようと
する情報が他人に知られても構わない内容かそうでない
内容であるかは、記録媒体に格納する前に既に明らかで
ある場合が多い。そのため、当該情報を記録媒体に格納
した後に更にシークレットに関する操作を行うのは、二
度手間となり操作が煩雑となる。
【0004】また、従来の記録再生装置におけるシーク
レット機能は、記録した情報を再生する際にも、パスワ
ードが設定されている情報の再生にあたり、当該情報を
再生するたびにパスワードを入力しなければならないも
のが一般的だったため、このような操作も不便であり、
特にパスワードが設定されている情報を複数件分続けて
再生したい場合などには、非常に煩わしい操作を要し
た。
【0005】さらに、従来の記録再生装置におけるシー
クレット機能は、シークレットにしたい情報に対して1
件ずつ個別にパスワードを設定するため、1件毎に異な
るパスワードを設定した場合には、その管理が非常に煩
雑となった。
【0006】本発明は、上述した従来の実情に鑑みて提
案されたものであり、シークレット機能の操作性の向上
が図られた記録再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る記録再生装
置は、上述の課題を解決するため、複数件分のデータが
格納されるファイルが設定された記録媒体と、ファイル
内にデータを格納することによって記録媒体にデータを
記録する記録手段と、記録媒体のファイル内に格納され
た各データを読み出して再生する再生手段と、記録媒体
のファイルに対して、シークレットにするか否かについ
ての設定を行うシークレット設定手段と、各手段を制御
する制御手段と、制御手段に指示を与える指示入力手段
とを備える。
【0008】記録再生装置によれば、制御手段が、シー
クレット設定手段によってシークレットにする旨の設定
がなされた場合に、指示入力手段からのパスワードの入
力待ちの状態になるとともに、パスワードが入力された
場合にこのパスワードを記憶し、当該パスワードが再び
指示入力手段によって入力されるまでシークレットとな
った当該ファイルに格納された各データの読み出し/再
生を禁止するように再生手段を制御する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る記録再生装置の実施
の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態では、記録媒体として
の半導体メモリにマイクロホーンからの音声信号を音声
データに変換して書き込み、また、この半導体メモリに
記憶されている音声データを読み出し、スピーカから音
声データに基づく音を出力するICレコーダに、本発明
の記録再生装置を適用している。このICレコーダは、
ユーザがメモ用紙等に所定の事項を書き記す代わりに、
口頭で必要事項を音声データとして記憶させておくこと
ができるものである。
【0010】図1に示すように、このICレコーダ1
は、マイクロホーン11からの音声信号を音声データに
変換して半導体メモリ9に格納する記録部10と、上記
半導体メモリ9に記憶されている音声データを読み出
し、音声信号に変換してスピーカ24を駆動する再生部
20と、記録部10等を制御する制御部30と、動作状
態や操作手順等を表示するための表示部40と、ユーザ
ーが各種操作を行うことにより制御部30に指示を与え
る操作部50とを備える。
【0011】記録部10は、マイクロホーン11からの
音声信号を増幅する増幅器12と、増幅器12で増幅さ
れた音声信号のレベルを適切なレベルとする自動利得制
御回路(Automatic Gain Controller、以下AGCとい
う。)13と、AGC13からの音声信号を音声データ
に変換するエンコーダ14と、エンコーダ14からの音
声データを一時蓄積するバッファメモリ15とを備え
る。
【0012】記録部10においては、マイクロホーン1
1が入力される音を音声信号に変換して増幅器12に供
給し、増幅器12が音声信号を増幅してAGC13に供
給する。そして、AGC13は、増幅器12で増幅され
た音声信号を、そのレベルが適切なレベルとなるように
増幅してエンコーダ14に供給する。
【0013】エンコーダ14は、音声信号が時間的に相
関が強いことから、例えば適応型差分パルスコードモジ
ュレーション(Adaptive Differential Pulse Code Mod
ulation、以下ADPCMという。)により、少ないデ
ータ量で音声信号を符号化して音声データを生成し、こ
の音声データをバッファメモリ15に供給する。
【0014】バッファメモリ15は、エンコーダ14か
ら供給される音声データを一時蓄積して半導体メモリ9
に供給する。
【0015】半導体メモリ9は、例えば電気的消去形
(エレクトリカル・イレーザブル)プログラマブル・リ
ード・オンリ・メモリ(Electrical Erasable/Programm
able Read-Only Memory、以下EEPROMという。)
等の、メモリの駆動電源がOFFの状態にされても記憶
素子の持つ記憶内容が消えないで保持される不揮発性の
フラッシュメモリにより構成されている。この半導体メ
モリ(以下、フラッシュメモリという。)9は、例えば
4M×8ビットの記憶容量を有し、バッファメモリ15
から供給される音声データをデータ領域9a内に記憶す
ると共に、各音声データのインデックス番号,格納領
域,格納された時刻等につき管理する管理情報(以下、
TOC情報という。)を管理領域(以下、TOCとい
う。)9b内に記憶することにより、所定帯域の音声信
号に対応した音声データを最大約24分間記憶できるよ
うになっている。なお、フラッシュメモリ9には複数の
ファイルが設定されており、ICレコーダ1において
は、これら各ファイル内にそれぞれ上記音声データを複
数件分格納することにより、上記データ領域9a内に音
声データが最大99件まで記憶できるようになってい
る。そして、音声データの記録時には、上記TOC9b
に音声データがいずれのファイル内に格納されたかにつ
いての情報もTOC情報として記憶する。
【0016】ここで、ファイルとは、上述のように複数
件分の音声データを格納するためのものであり、ここで
はパーソナルコンピュータで用いるディレクトリあるい
はフォルダの概念に相当するものである。そして、この
実施の形態では、5種類のファイルが設定されている。
さらに、ICレコーダ1においては、これら各ファイル
うちの1つのファイルがプライベートな情報を格納する
ためのシークレットファイルに割り当てられている。な
お、このシークレットファイルについての詳細は後述す
る。
【0017】一方、再生部20は、図1に示すように、
フラッシュメモリ9のデータ領域9aから読み出された
音声データを音声信号に変換するデコーダ21及びフィ
ルタ22と、フィルタ22からの音声信号を増幅してス
ピーカ24に供給する増幅器23とを備える。
【0018】デコーダ21は、記録部10のエンコーダ
14に対応したものであり、上記データ領域9aから読
み出された音声データ、すなわちADPCM方式で符号
化された音声データを復号化して、いわゆるPAM信号
を生成する。フィルタ22は、このPAM信号から音声
帯域以上の高周波成分を除去して、音声信号を出力す
る。増幅器23は、フイルタ22から供給される音声信
号を増幅してスピーカ24を駆動する。かくして、録音
された音がスピーカ24から出力される。
【0019】制御部30は、このICレコーダ1の動作
を制御するためのプログラムが記憶されているROM3
1と、ROM31に記憶されているプログラムを実行し
て、各ブロックを制御するマイクロコンピュータ(以
下、CPUという。)32と、時刻やプログラムの実行
結果等を一時的に記憶するランダム・アクセス・メモリ
(Random Access Memory、以下RAMという。)34と
を備える。
【0020】表示部40は、ICレコーダ1の動作状態
や音声データの格納状態等を制御部30からの制御信号
に基づいて表示するものであり、液晶表示パネル41
と、この液晶表示パネル41を照明するためのバックラ
イト42とが備えられている。
【0021】操作部50は、音声の記録/再生やそれに
関する様々の設定を行う場合に制御部30に種々の入力
信号を供給して制御部30に指示を与えるものである。
操作部50には、記録/再生時にユーザーが操作するた
めの後述する各種の操作ボタンや操作スイッチ,及びジ
ョグダイヤルが備えられている。そして、ICレコーダ
1においては、これら各操作ボタン/スイッチ,及びジ
ョグダイヤルからの種々の入力信号が制御部30に供給
されるようになっている。
【0022】制御部30のCPU32は、操作部50か
らの入力信号を検出した場合、その入力信号に対応した
プログラムをROM31から読み出して実行し、各ブロ
ックを制御する。例えば後述する録音開始ボタンからの
入力信号を検出すると、CPU32は、録音に対応した
プログラムをROM31から読み出して実行し、増幅器
12、AGC13、エンコーダ14、表示部40等を動
作させ、バッファメモリ15で一時蓄積された音声デー
タを、上記いずれかのファイル内に格納することによっ
て、フラッシュメモリ9におけるデータ領域9aの空い
ている領域に記録するとともに、当該音声データに関す
るTOC情報をフラッシュメモリ9のTOC9bに書き
込む制御を行う。また、音声データの再生の際には、C
PU32は、再生に対応したプログラムをROM31か
ら読み出して実行し、デコーダ21、フィルタ22、増
幅器23、表示部40等を動作させ、フラッシュメモリ
9のTOC9bに格納されたTOC情報を参照すること
により、データ領域9aの所定アドレスに格納されてい
る音声データを読み出してスピーカ24に出力する制御
を行う。
【0023】CPU32は、このようにフラッシュメモ
リ9に対する音声データの書き込み及び読み出しを制御
しており、例えば上記各ファイル内に音声データを99
件まで格納できるように設定しておき、それぞれを識別
するインデックス番号を付けてフラッシュメモリ9のT
OC9bに書き込む制御を行う。このインデックス番号
は、最初に記録された音声データのインデックス番号が
01、次に記録された音声データのインデックス番号が
02・・・・というように、記録された順に大きくなってゆ
く。
【0024】また、CPU32は、再生時には、TOC
9bに書き込まれたこのインデックス番号に基づいて、
データ領域9aからインデックス番号の小さい順に対応
する音声データを読み出す制御を行う。
【0025】さらに、CPU32には、図2に示すよう
に、初期設定変更部35とTOC書換え部36とが備え
られている。CPU32のこの初期設定変更部35は、
上記操作部50からの入力信号に基づいて上記ROM3
1に記憶されているプログラムの初期設定を変更するも
のであり、具体的には、記録及び/又は再生に関して設
けられているアラーム、タイマー、ビープ音、マイクロ
ホーン11の感度等の種々の機能における設定の変更を
行う。また、初期設定変更部35は、割り当てられた上
記シークレットファイルに対して、シークレットにする
か否か、すなわちシークレット機能のON/OFFにつ
いての設定を行う。
【0026】また、CPU32のTOC書換え部36
は、初期設定変更部35によって変更された結果に基づ
いて、必要に応じてフラッシュメモリ9のTOC9にお
けるTOC情報を書き換える処理を行う。なお、初期設
定変更部35によって変更された結果のうち、上記TO
C情報を書き換える必要がないものについては、CPU
32の上記RAM34に記憶される。例えば、この実施
の形態では、初期設定変更部35によって設定された上
記シークレットファイルに対してのシークレットにする
か否かについての結果は、上記RAM34に記憶される
ようになっている。
【0027】なお、CPU32は、音声データの記録/
再生時あるいは初期設定の変更等の動作時以外の停止状
態時には、所謂スリープモードに移行し、消費電力を最
小限に抑えるとともに、RAM34に記憶された各種デ
ータが消滅しないように制御する。
【0028】図3はICレコーダ1の外観を概略的に表
したものである。図3に示すこのICレコーダ1は、携
帯用であり、手のひらで把持できる大きさに構成された
外装筐体2の内部に、上述した記録部10、再生部20
等の電気回路が実装されたプリント基板(図示せず)が
配設されている。また、この外装筐体2の主面部2aに
は、上述した液晶表示パネル41及びスピーカ24が配
設されている。
【0029】そして、ICレコーダ1は、外装筐体2の
主面部2a及び各側面部に、操作部50を構成する各種
操作ボタン/スイッチ51〜57等、及びジョグダイヤ
ル60が配設されている。これにより、ICレコーダ1
においては、左手で把持しながら操作できるようになっ
ており、通常ユーザーが右手で行う筆記等の作業と併用
して使用することができる。
【0030】ここで、操作ボタンとしては、図3に示す
ように、ファイル(FILE)ボタン51と、メニュー
(MENU)ボタン52と、プライオリティ(PRIO
RITY)ボタン53と、録音等を停止するための停止
(STOP)ボタン54と、録音を開始するための上述
の録音開始(REC)ボタン55と、フラッシュメモリ
9に記憶されている音声データを消去するための消去
(ERASE)ボタン56とがそれぞれ外装筐体2の主
面部2aに配設されている。また、操作スイッチとして
は、外装筐体2の左側面部2bのやや下側にスライド型
のホールドスイッチ57が取り付けられている。なお、
操作部50には、再生音の大きさを調整するボリュー
ム、イヤホーンジャック等が含まれ、図示しないが、そ
れぞれ外装筐体2の側面部に備えられている。
【0031】ファイルボタン51は、音声データの記録
/再生の際において上記5つのファイルについて切り換
えるためのボタンである。ICレコーダ1においては、
液晶表示パネル41にそれぞれ異なったアイコンを表示
させることによって各ファイルの識別が出来るようにな
っている。これにより、ICレコーダ1では、いずれの
ファイルに対して音声データを格納するか、またはいず
れのファイルに格納された音声データを再生するかが一
目で分かるようになっている。
【0032】ここで、液晶表示パネル41には、例えば
図4に示すように、5つのファイルについてのアイコン
71,72,73,74,75のいずれか1つを選択的
に表示するアイコン表示部70と、上記いずれかのファ
イル内に格納された各音声データについての情報を示す
音声データ表示部80と、初期設定状態や操作等に関す
る種々の文字情報を表示する文字情報表示部90とが備
えられている。なお、図示しないが、液晶表示パネル4
1は、この他にも各音声データの記録或いは再生時間、
現在の日付及び時刻、記録中或いは再生中である旨、電
源の残量、及び動作状態や操作等に関する種々の情報を
表示するようになっている。
【0033】アイコン表示部70に表示される各アイコ
ンは、例えばアイコン71が行動用の音声データを格納
するファイルに対応し、アイコン72がスケジュール用
の音声データを格納するファイルに対応し、アイコン7
3が第1のメモ用の音声データを格納するファイルに対
応し、アイコン74が第2のメモ用の音声データを格納
するファイルに対応する。そして、ICレコーダ1にお
いては、鍵状のアイコン75が他人に知られたくないプ
ライベートな音声データを格納するシークレットファイ
ルに対応している。ICレコーダ1においては、このよ
うに用途別に複数のファイルを設定し、それぞれのファ
イル内に音声データを格納することによって、用途に応
じた音声データの整理ができるようになっている。
【0034】なお、このアイコン75に対応するシーク
レットファイルは、初期状態では他の4つのファイルと
同様の、所謂オープンファイルの状態になっており、音
声データの格納、再生、及び他の4つのファイルとの間
における音声データのコピー、移動等がパスワードの設
定、入力を要することなく自由にできるようになってい
る。そして、ICレコーダ1では、この初期状態に対し
て、詳細を後述する初期状態の変更の操作を行うことに
よって、このアイコン75に対応するシークレットファ
イルにシークレット機能を付与する(ONにする)設定
を行うことができるようになっている。
【0035】一方、音声データ表示部80には、音声デ
ータのインデックス番号についての表示が行われるよう
になっており、具体的には、分子分母がそれぞれ2桁の
整数による分数で表示が行われる。ここで、音声データ
表示部80に表示される分母の数がアイコン表示部70
に表示されたアイコンに対応するファイルに格納された
音声データの件数を、分子の数が現在再生している或い
は即座に再生可能な状態にある音声データのインデック
ス番号をそれぞれ表している。
【0036】また、文字情報表示部90には、初期設定
状態や操作等に関する種々の文字情報が例えば10文字
まで表示できるようになっている。
【0037】なお、図3に示すICレコーダ1において
は、液晶表示パネル41のアイコン表示部70には上述
したシークレットファイルを示すアイコン75が表示さ
れ、音声データ表示部80には分数「02/37」が表
示され、さらに文字情報表示部90には何も文字が表示
されていない。この場合は、シークレットファイルが上
述したオープンファイルの状態であって、このファイル
内に37件の音声データが格納されており、そのうちの
インデックス番号02の音声データについて再生してい
る状態または再生待機状態であることを示している。
【0038】メニューボタン52は、ICレコーダ1の
初期設定を表示あるいは変更等させるために押されるボ
タンである。
【0039】プライオリティボタン53は、各音声デー
タに対して再生順についてのプライオリティ(優先度)
を設定するためのボタンである。ICレコーダ1では、
このプライオリティボタン53が押されると、対象とな
る音声データのプライオリティの値の変更が可能とな
り、この値が変更された場合にそれに応じてフラッシュ
メモリ9のTOC9bに記載されたインデックス番号が
CPU32のTOC書換え部36によって書き換えられ
る。具体的には、ICレコーダ1では、プライオリティ
の値が0,1,2,3の4段階に設定されており、この
プライオリティの値が大きい音声データであるほど重要
なデータとして優先的に再生するようにインデックス番
号が変更されるようになっている。
【0040】消去ボタン56は、フラッシュメモリ9に
記憶されている音声データを消去するためのボタンであ
る。ICレコーダ1にいては、消去したい音声データの
属するファイルを指定し、そのファイル内の消去対象と
なる音声データを再生させながら、或いは当該音声デー
タの再生待機状態でこの消去ボタン56を押圧すること
により消去が行われるようになっている。
【0041】ホールドスイッチ57は、ICレコーダ1
の動作または停止状態を保持するためのスイッチであ
る。ICレコーダ1は、このホールドスイッチ57がオ
ンになっている場合には、各操作ボタン51〜56、ジ
ョグダイヤル60等の操作を受け付けない状態となる。
【0042】そして、ICレコーダ1においては、外装
筐体2の左側面部2bの上部側に形成された切欠部2c
からジョグダイヤル60の一部が露呈されている。この
ジョグダイヤル60は、回転中心軸62を備えた円板状
の回転操作部材61及びこの回転操作部材61に取り付
けられた図示しない電極等を有しており、これら大部分
の構成部材が外装筐体2内に収納され、回転操作部材6
1の一部が上記切欠部2cから外方を臨んでいる。そし
て、ジョグダイヤル60の回転操作部材61は、回転中
心軸62を中心として図3に示すA及びB方向に回転可
能となっている。
【0043】さらに、ジョグダイヤル60の回転操作部
材61は、その回転中心軸62が外装筐体2内で図3に
示すX及びY方向に移動可能となっており、通常の状態
では図示しないバネによりY方向に付勢されている。従
って、ジョグダイヤル60の回転操作部材61は、ユー
ザの操作によって、上記AB方向に回動させることがで
きるとともに、回転中心軸62と直交するX方向に押圧
できるようになっている。
【0044】そして、ジョグダイヤル60は、この回転
操作部材61がAB方向に回動操作されることにより、
回動角度及び回動の速度に応じた入力信号を制御部30
に供給するとともに、X方向に押圧操作されることによ
り、押圧時間に応じた入力信号を制御部30に供給する
ようになっている。具体的には、ICレコーダ1におい
ては、CPU32が回転操作部材61の回動方向,回動
角度,及び回動速度を検出し、または回転操作部材61
の押圧がなされたか否か、さらにはその押圧が一定時間
を超えたか否かを検出することにより、それぞれの結果
に応じたプログラムをROM31から読み出して実行
し、図1に示す各ブロックを制御することになる。
【0045】ジョグダイヤル60は、再生時における種
々の動作を行わせるため或いは上述した初期設定を変更
するため等、種々の場合に操作されるものであり、使用
頻度の高いものである。そのため、ジョグダイヤル60
は、上述のような位置に配設されることにより、ユーザ
が左手で外装筐体を把持した場合にその親指だけで回動
及び押圧操作ができるようになっている。なお、説明の
便宜のため、以下ではジョグダイヤル60における回転
操作部材61の回動/押圧を、単にジョグダイヤル60
の回動/押圧と言い替えて説明する。
【0046】次に、ICレコーダ1において、初期設定
を変更する場合の処理について図5等を参照して説明す
る。ICレコーダ1の停止状態においてユーザーが例え
ばジョグダイヤル60を回動させて所定の音声データの
インデックス番号を選択してからメニューボタン52を
押圧すると、CPU32は、図2に示す初期設定変更部
35を駆動してメニューモードに移行する。そして、C
PU32は、このメニューモードの開始時において、液
晶表示パネル41の文字情報表示部90に「ALAR
M」の文字を表示させる。そして、ジョグダイヤル60
が例えば図3に示すX方向に回動されると、図5に示す
ように、文字情報表示部90には「TIMER」,「S
ECRET」,「REC MODE」,「BEEP」,
「VOR」,「MIC SENCE」,「CONTIN
UE」,「LIGHT」,「DATE&TIME」の各
文字がこの順に表示される。さらにジョグダイヤル60
がX方向に回動されると、再び「ALARM」,「TI
MER」・・・が表示される。なお、ジョグダイヤル6
0が逆のY方向に回動されると、「ALARM」,「D
ATE&TIME」,「LIGHT」・・・と上述と逆
の順番で表示される。
【0047】ここで、例えば「ALARM」が液晶表示
パネル41の文字情報表示部90に表示されているとき
にジョグダイヤル60が図3に示すX方向に押圧される
と、CPU32は、ジョグダイヤル60からの入力信号
を検知し、既に選択されたインデックス番号についての
音声データを所定の時刻に再生するための設定を行うア
ラーム設定モードに移行する。
【0048】「TIMER」が文字情報表示部90に表
示されているときにジョグダイヤル60が上記X方向に
押圧されると、CPU32は、タイマー設定モードに移
行する。このタイマー設定モードは、所定の時間を設定
することにより、この所定時間経過後に所望の音声デー
タを再生させるタイマーの設定を行うためのモードであ
る。
【0049】「SECRET」が文字情報表示部90に
表示されているときにジョグダイヤル60がX方向に押
圧されると、CPU32は、シークレット設定モードに
移行する。このシークレット設定モードでは、シークレ
ットファイル内に格納する音声データの秘密性を保持す
るためのパスワードの設定、あるいはそれを解除するた
めの設定等が行われることになる。なお、このシークレ
ット設定モードにおける設定の詳細な内容については後
述する。
【0050】「REC MODE」が文字情報表示部9
0に表示されているときにジョグダイヤル60がX方向
に押圧されると、CPU32は、録音設定モードに移行
する。この録音設定モードでは、エンコーダ14をSP
モード又はLPモードのいずれかに設定することによ
り、符号化する音声の帯域幅及びそれに伴う録音可能時
間の切り換え設定が行われる。
【0051】「BEEP」が文字情報表示部90に表示
されているときにジョグダイヤル60がX方向に押圧さ
れると、CPU32は、ビープ音設定モードに移行す
る。このビープ音設定モードでは、例えば操作部50の
いずれかのボタンを押す毎にビープ音を鳴らすか鳴らさ
ないかの切り換え設定等が行われる。
【0052】「VOR」が文字情報表示部90に表示さ
れているときにジョグダイヤル60がX方向に押圧され
ると、CPU32は、VOR(Voice Operated Recordi
ng)設定モードに移行する。このモードでは、一定レベ
ル以上の音声が検出された場合にのみ自動的に録音を行
い、いわゆる無音時には録音を行わない上記VORの機
能を実行させるか否かの設定を行う。
【0053】「MIC SENCE」が文字情報表示部
90に表示されているときにジョグダイヤル60がX方
向に押圧されると、CPU32は、マイク感度設定モー
ドに移行する。マイク感度設定モードでは、増幅器12
による増幅度のレベルがH(ハイ)/L(ロー)の2段
階で切り換えられる。
【0054】「CONTINUE」が文字情報表示部9
0に表示されているときにジョグダイヤル60がX方向
に押圧されると、CPU32は、連続再生設定モードに
移行する。この連続再生設定モードでは、複数件分の音
声データが録音されている場合に、これらの複数の音声
データを連続して再生する上記連続再生を行うか、又は
これを行わずに音声データを1件再生する毎に停止させ
るかのいずれかを設定する。
【0055】「LIGHT」が文字情報表示部90に表
示されているときにジョグダイヤル60がX方向に押圧
されると、CPU32は、ライト点灯設定モードに移行
する。このモードでは、例えば操作部50のいずれかの
ボタンが押圧された場合に10秒間バックライト42を
点灯させたり、又は記録/再生の動作時においてのみバ
ックライト42を点灯させるといった設定ができる。
【0056】「DATE&TIME」が文字情報表示部
90に表示されているときにジョグダイヤル60がX方
向に押圧されると、CPU32は、日付・時刻設定モー
ドに移行する。日付・時間設定モードでは、例えば既に
設定された時刻等を変更したいときに、年,月,日,及
び時分の変更がジョグダイヤル60の回動及び押圧操作
によって行われる。
【0057】このように、上記各モードでは、文字情報
表示部90にそれぞれのモードに対応した文字情報が表
示され、ジョグダイヤル60の回動によってこの表示が
切り換えられ、X方向への押圧によって文字情報表示部
90に表示された情報についての決定がなされる。そし
て、各モードにおけるそれぞれの設定が終了すると、C
PU32は、初期設定変更部35の駆動を停止させ、必
要に応じて設定事項に関するデータを例えばRAM34
に記憶し、またはTOC書換え部36を駆動してフラッ
シュメモリ9のTOC9bのTOC情報を書き換えた後
に停止状態に戻る。
【0058】次に、上記シークレット設定モードにおけ
る処理の詳細について説明する。このICレコーダ1に
おいては、シークレット設定モードになると、図6に示
すように、文字情報表示部90に「OFF」の文字が表
示される。そして、この状態でジョグダイヤル60がい
ずれかの方向に回転されると、CPU32は、この表示
が「ON」、「OFF」、「ON」・・・・と切り替わるよ
うに表示部40を制御する。そして、「ON」が表示さ
れている状態でジョグダイヤル60がX方向に押圧され
ると、CPU32は、シークレット機能をオンにするた
めのシークレットONモードに移行する。一方、「OF
F」が表示されている状態でジョグダイヤル60がX方
向に押圧されると、CPU32は、当該シークレット機
能を解除するためのシークレットOFFモードに移行す
る。
【0059】CPU32は、シークレットONモードに
移行すると、図6下段に示すように、パスワードが既に
設定されているか否かについて判定する。YESすなわ
ち既に設定済みの場合には、CPU32は、シークレッ
ト機能が既にONの状態であり処理の必要なしとして停
止状態に移行する。一方、NOすなわち未だパスワード
が設定されていない場合は、CPU32は、パスワード
入力モードに移行する。そしてCPU32は、このパス
ワード入力モードで所定のパスワードが入力された時点
で、このパスワードをRAM34に記憶してシークレッ
ト機能をONにする処理を行った後に停止状態に移行す
る。
【0060】一方CPU32は、シークレットOFFモ
ードに移行すると、図6上段に示すように、シークレッ
ト機能がONの状態となっているか否かについて判断す
る。なお、この判断は、上述と同様にパスワードが既に
設定されているか否かについて判定すればよい。
【0061】YESすなわちシークレット機能がONの
状態となっている場合には、CPU32は、パスワード
入力モードに移行して、既に設定されているパスワード
が入力されるのを待つ入力待ち状態となる。そして、C
PU32は、当該パスワードが入力された時点で、RA
M34に記憶したパスワードを消去する処理、及びシー
クレット機能をOFFにするシークレット解除に関する
所定処理を行った後に停止状態に移行する。
【0062】一方、NOすなわち未だパスワードが設定
されておらずシークレット機能が既にOFFの状態とな
っている場合には、CPU32は、処理の必要なしとし
て停止状態に移行する。
【0063】なお、CPU32は、上述のシークレット
ONモード或いはシークレットOFFモードでシークレ
ット機能のON/OFFについて変更した場合は、例え
ばRAM34にその旨のデータを記憶させておく。
【0064】次に、上述したパスワード入力モードにお
いて行われる処理を図7を参照して説明する。パスワー
ド入力モードにおいて、CPU32は、パスワードとし
て例えば4桁の数字による暗証番号をユーザーに入力さ
せるようにする。具体的には、CPU32は、例えば
「PASS−INPUT」という文字を文字情報表示部
90に表示させて、上記暗証番号の入力待ち状態とな
る。ここで、ジョグダイヤル60が回動されることによ
り、CPU32は、液晶表示パネル41の例えば文字情
報表示部90に「0」,「1」,「2」,・・・・「9」,
「0」,「1」・・・・と、1つの数字を順に表示させるよ
うに表示部40を制御する。そして、特定の数字が表示
されているところでジョグダイヤル60がX方向に押圧
されることにより、CPU32は、この数字を暗証番号
の1桁目の数字として登録し、2桁目〜4桁目の数字に
ついても上述と同様の処理によって登録する。そして、
CPU32は、暗証番号の4桁をすべて登録した時点で
パスワード入力モードの処理を終了させる。この際、C
PU32は、当該暗証番号を例えばRAM34に記憶さ
せておく。
【0065】このような構成とされるICレコーダ1に
おいては、録音に先立ち、例えばファイルボタン51を
押すことにより、CPU32が各種ファイルに対応する
図4に示すアイコン71乃至75のいずれか1つを液晶
表示パネル41のアイコン表示部70に表示する処理を
行う。CPU32は、ジョグダイヤル60の回動に伴っ
てこのアイコンを順次アイコン表示部70に表示するよ
うに制御する。そして、ジョグダイヤル60を回動操作
していずれかのアイコンを選択し、このジョグダイヤル
60を押圧操作することにより、当該アイコンが指定さ
れる。これにより、CPU32は、いずれのファイルに
音声データを格納するかを決定する。
【0066】ここで、シークレットファイルを示すアイ
コン75を選択した場合、シークレット機能がONに設
定されている場合には、CPU32は、液晶表示パネル
41の音声データ表示部80に「−−/−−」を表示す
るように表示部40を制御する。これにより、ICレコ
ーダ1においては、シークレットファイルに格納された
音声データの件数等の情報を秘密にすることができる。
【0067】そして、ICレコーダ1においては、録音
開始ボタン55が押された場合に録音開始状態となり、
ここでユーザがマイクロホーン11に向かって音声を発
すると、フラッシュメモリ9におけるデータ領域9aの
指定されたアドレスから音声データの書き込みが開始さ
れる。そして、停止ボタン54が押されることで、録音
の処理が解除され、1件分の音声データが上記データ領
域9aに格納される。この際、CPU32の制御によ
り、フラッシュメモリ9のTOC9bに、TOC情報と
して先頭アドレス,インデックス番号,当該音声データ
が格納されるファイル(この場合はシークレットファイ
ル),記録開始時刻,記録時間等についての種々の情報
が記録される。
【0068】ICレコーダ1においては、この録音終了
後においてさらに続けて録音を行うことにより、99件
以内であれば続けて何件もの音声データをこのシークレ
ットファイルに格納することが可能となる。このよう
に、ICレコーダ1においては、シークレット機能をO
Nの状態にした場合には、音声データの記録後にシーク
レット機能の設定操作をする必要がない。すなわち、予
めパスワードの設定を1回だけ行うだけで、複数件分の
音声データをシークレットファイルに格納することがで
きる。
【0069】なお、シークレット機能がOFFに設定さ
れている場合には、上述のように他の4つのファイルと
同様の処理がされることとなるため、CPU32は、録
音開始ボタン55が押された場合に、液晶表示パネル4
1の音声データ表示部80に例えば「38/38」を表
示するように表示部40を制御する。これにより、IC
レコーダ1においては、シークレットファイルには既に
37件の音声データが格納されており、これから38件
目の音声データを記録するという事実をユーザーに伝え
ることができる。
【0070】また、この場合でも、音声データの記録後
にメニューボタン52を押圧して図5及び図6で上述し
たシークレットONの設定を行うことにより、このシー
クレットファイルに格納された38件の音声データを一
度の操作で他人に対して秘密にすることができる。
【0071】次に、ICレコーダ1において、記録され
ている音声データを再生する場合には、録音時と同様に
例えばファイルボタン51が押されると、CPU32が
各種ファイルに対応するアイコン71乃至75のいずれ
かを液晶表示パネル41のアイコン表示部70に表示す
る処理を行う。そして、ジョグダイヤル60を回動操作
していずれかのアイコンを選択し、このジョグダイヤル
60を押圧操作することにより当該アイコンが指定され
る。これにより、CPU32は、いずれのファイルに格
納されている音声データを再生するかを決定する。この
状態で、さらにジョグダイヤル60をX方向に押圧した
場合に、CPU32は、当該ファイルに格納されている
音声データの再生を開始する処理を行う。
【0072】ここで、アイコン表示部70にシークレッ
トファイルに対応するアイコン75を表示させた状態で
ジョグダイヤル60を押圧操作すると、以下のように処
理が行われる。すなわち、シークレット機能がOFFの
状態の場合は、上述のように他のファイルと同様の処理
がされるため、ジョグダイヤル60をX方向に押圧操作
すると、CPU32は、パスワードの入力を要求するこ
となく当該シークレットファイルに格納されている各音
声データの再生を開始する処理を行う。
【0073】一方、シークレット機能がONの状態の場
合においてジョグダイヤル60をX方向に押圧操作する
と、CPU32は、図6で説明したパスワード入力モー
ドに移行し、パスワードとして登録した4桁の暗証番号
が入力されるまで当該シークレットファイルに格納され
ている音声データの再生処理を行わない。すなわち、こ
の状態においては、パスワードが入力されるまでシーク
レットファイル内の音声データの再生が禁止される。そ
して、図7で説明したジョグダイヤル60の回動及び押
圧操作によってパスワードである4桁の暗証番号が入力
された場合に、CPU32は、当該シークレットファイ
ルに格納されている各音声データの再生を開始する処理
を行う。
【0074】なお、この再生処理開始後においては、例
えばジョグダイヤル60が図3に示すA方向に回動操作
されることにより、CPU32は、当該再生中の音声デ
ータの再生処理を中止して、次のインデックス番号の音
声データを再生するように制御する。
【0075】また、この再生処理開始後において、例え
ば停止ボタン54が押圧されることにより、CPU32
は、当該再生中の音声データの再生処理を中止するよう
に再生部20を制御する。
【0076】さらに、ICレコーダ1においては、この
再生処理が中止された所謂停止状態において、各操作ボ
タン及びジョグダイヤル60等の操作がなされないこと
により操作部50からの入力信号が所定時間検出されな
い場合には、CPU32は、再び上述したパスワード入
力モードに移行して、上記4桁の暗証番号が再度入力さ
れるまで当該シークレットファイルに格納されている音
声データの再生処理を行わないように制御する。そし
て、図7で説明したジョグダイヤル60の回動及び押圧
操作によって4桁の暗証番号が再度入力された場合に、
CPU32は、当該シークレットファイルに格納されて
いる各音声データの再生を再び開始する処理を行う。I
Cレコーダ1においては、CPU32がこのような処理
を行うことにより、シークレット機能の強化が図られて
いる。
【0077】以上のように、ICレコーダ1において
は、複数の音声データが格納可能なファイル全体に対し
てパスワードの設定を行うように構成したので、シーク
レットONとなっているシークレットファイル内の音声
データの再生にあたり、1回のパスワードの入力で複数
の音声データを再生することができ、このため操作性が
非常に優れたものとなっている。
【0078】一方、万一パスワードを忘れてしまった場
合等のために、CPU32は、シークレットファイル内
に格納された音声データを消去ボタン56の操作により
全て消去した場合に、RAM34に記憶していたパスワ
ードを消去する処理を行う。これにより、ICレコーダ
1においては、図6で上述したシークレット解除のため
の操作とは別の操作によりシークレットを解除すること
ができる。
【0079】さらに、ICレコーダ1では、シークレッ
トファイル以外のファイル内に格納された音声データを
以下の操作によりシークレットファイル内に移動させる
ことができるようになっている。ICレコーダ1におい
ては、シークレットファイル内の音声データの再生中に
ファイルボタン51が押圧されることにより、CPU3
2が液晶表示パネル41のアイコン表示部70の表示を
他のアイコンに切り換えるように表示部40を制御す
る。具体的には、CPU32は、ファイルボタン51の
押圧回数に従って表示するアイコンがアイコン71,ア
イコン72,アイコン73,アイコン74,アイコン7
1・・・・となるように表示部40を制御する。そして、移
動させたいファイルに対応したアイコンが表示されたと
きに例えばジョグダイヤル60が押圧されることによ
り、CPU32は、TOC書換え部36を駆動してフラ
ッシュメモリ9のTOC9bの内容を書き換えることに
より、音声データのファイル間移動の処理を行う。この
操作により、ICレコーダ1においては、移動させたい
音声データがシークレットファイル内に格納されるの
で、パスワードを入力することなく当該音声データを他
人に聴かれない状態にすることが可能となる。
【0080】一方、ICレコーダ1では、シークレット
ファイル内に格納された音声データを他のファイル内に
移動させるには、予めパスワードの設定を解除してシー
クレット機能をオフの状態にしておくことが条件となっ
ている。このような設定とすることにより、ICレコー
ダ1においては、シークレットファイル内の音声データ
の秘密性を保持することができる。
【0081】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る記録再生装置によれば、個々のデータに対してではな
く、複数件分のデータが格納されるファイルに対してパ
スワードの設定を行うこととしたので、パスワードの設
定を予め1回行っておけば通常の操作方法で複数件分の
データを当該ファイル内に格納することが可能となる。
一方、この記録再生装置によれば、データの再生時にお
いても、一度だけパスワードを入力すればファイル内の
すべてのデータを再生することが可能となる。そのた
め、記録再生装置によれば、操作性及び使い勝手が大幅
に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したICレコーダの回路構成図で
ある。
【図2】CPUに備えられた初期設定変更部及びTOC
書換え部を説明するための図である。
【図3】ICレコーダの外観を概略的に表した図であ
る。
【図4】液晶表示パネルの構成を説明するための図であ
る。
【図5】ICレコーダの初期設定を変更する場合の処理
について説明するための図である。
【図6】シークレット設定モードにおけるシークレット
機能の設定及び解除のための処理を説明するための図で
ある。
【図7】パスワード入力モードにおけるパスワード入力
のための処理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ICレコーダ、2 外装筐体、9 半導体メモリ、
10 記録部、20再生部、30 制御部、40 表示
部、41 液晶表示パネル、50 操作部、51 ファ
イルボタン、52 メニューボタン、60 ジョグダイ
ヤル

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数件分のデータが格納されるファイル
    が設定された記録媒体と、 上記ファイル内にデータを格納することによって上記記
    録媒体にデータを記録する記録手段と、 上記記録媒体の上記ファイル内に格納された各データを
    読み出して再生する再生手段と、 上記記録媒体の上記ファイルに対して、シークレットに
    するか否かについての設定を行うシークレット設定手段
    と、 上記各手段を制御する制御手段と、 上記制御手段に指示を与える指示入力手段とを備え、 上記制御手段は、上記シークレット設定手段によってシ
    ークレットにする旨の設定がなされた場合に、上記指示
    入力手段からのパスワードの入力待ち状態になるととも
    に、当該パスワードが入力された場合にこのパスワード
    を記憶し、当該パスワードが再び上記指示入力手段によ
    って入力されるまでシークレットとなった当該ファイル
    に格納された各データの読み出し/再生を禁止するよう
    に上記再生手段を制御することを特徴とする記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、パスワードが再び上記
    指示入力手段によって入力されたことによりシークレッ
    トとなったファイルに格納された各データの読み出し/
    再生が可能な状態となった場合であっても、かかる状態
    において上記指示入力手段からの指示が与えられないま
    ま所定時間が経過した場合には、さらに当該パスワード
    が上記指示入力手段によって再度入力されるまで当該フ
    ァイルに格納された各データの読み出し/再生を禁止す
    るように上記再生手段を制御することを特徴とする請求
    項1に記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記記録媒体には、上記ファイルが複数
    設定され、 上記シークレット設定手段は、上記記録媒体のいずれか
    1のファイルに対して、シークレットにするか否かにつ
    いての設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 特定のファイルに格納されているデータ
    を他のファイルに移動させるデータ移動手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項3記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 上記データ移動手段は、特定のファイル
    に格納されているデータをシークレットとされたファイ
    ルに移動させることを特徴とする請求項4記載の記録再
    生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001109389A (ja) * 1999-10-12 2001-04-20 Olympus Optical Co Ltd 音声記録再生装置
JP2001209615A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Sony Corp 認証装置及び認証方法、プログラム格納媒体並びに情報処理装置

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