JPH1165217A - 回転式現像装置 - Google Patents
回転式現像装置Info
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- JPH1165217A JPH1165217A JP9228877A JP22887797A JPH1165217A JP H1165217 A JPH1165217 A JP H1165217A JP 9228877 A JP9228877 A JP 9228877A JP 22887797 A JP22887797 A JP 22887797A JP H1165217 A JPH1165217 A JP H1165217A
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- developing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各現像器内における現像剤の偏りに伴う画質
欠陥を回避し、もって、小粒径現像剤を使いこなし、よ
り高品質の画質を得る。 【解決手段】 回転ホルダ3に複数の現像器2(2a〜
2d)を搭載し、各現像器2内で二成分現像剤を使用す
る回転式現像装置において、現像剤担持体5の背面側に
は現像剤循環経路を形成すべく、現像ハウジング4底部
に立設され且つ現像剤担持体5の軸方向両端付近に連通
用開口が形成された仕切部材7と、現像剤循環経路内に
配設され、現像剤の搬送方向が互いに逆向きで且つ現像
剤が攪拌搬送される一対の搬送攪拌部材8と、一端部が
現像剤量規制部材6に近接配置され、現像剤量規制部材
6直前で発生する余剰現像剤を現像ハウジング4の奥側
に配置された搬送攪拌部材8の現像剤循環経路に戻すと
共に、上記仕切部材7の上端部に対して一体的に結合さ
れる整流部材9とを備える。
欠陥を回避し、もって、小粒径現像剤を使いこなし、よ
り高品質の画質を得る。 【解決手段】 回転ホルダ3に複数の現像器2(2a〜
2d)を搭載し、各現像器2内で二成分現像剤を使用す
る回転式現像装置において、現像剤担持体5の背面側に
は現像剤循環経路を形成すべく、現像ハウジング4底部
に立設され且つ現像剤担持体5の軸方向両端付近に連通
用開口が形成された仕切部材7と、現像剤循環経路内に
配設され、現像剤の搬送方向が互いに逆向きで且つ現像
剤が攪拌搬送される一対の搬送攪拌部材8と、一端部が
現像剤量規制部材6に近接配置され、現像剤量規制部材
6直前で発生する余剰現像剤を現像ハウジング4の奥側
に配置された搬送攪拌部材8の現像剤循環経路に戻すと
共に、上記仕切部材7の上端部に対して一体的に結合さ
れる整流部材9とを備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
プリンタ等の画像形成装置で用いられる現像装置に係
り、詳細には、回転ホルダに複数の現像器を搭載し、各
現像器には各色成分のトナー及びキャリアからなる二成
分系の現像剤を用いてなる回転式現像装置(所謂ロータ
リー方式)の改良に関する。
プリンタ等の画像形成装置で用いられる現像装置に係
り、詳細には、回転ホルダに複数の現像器を搭載し、各
現像器には各色成分のトナー及びキャリアからなる二成
分系の現像剤を用いてなる回転式現像装置(所謂ロータ
リー方式)の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複写機及びプリンタに対してカラ
ー化の要求が強まってきている。複写機又はプリンタ等
の画像形成装置において、カラー画像を得るためには、
複数色のトナーを現像させるために複数の現像器を設置
し、複数色のトナーを記録媒体上に重ね合わせる手法が
一般的である。これらの実現するための一方式として、
回転動作により必要色の現像器を感光体に対向させる所
謂ロータリー方式(回転式現像装置)が実用化されてい
る。そして、これらの各現像器には、非磁性トナーと磁
性キャリアとによる二成分現像剤を用いた現像方式が多
く採用されている。この方式においては新しく補給した
非磁性トナーを潜像担持体との現像領域に到達する前に
キャリアと均一に混ぜて、現像に必要な帯電を充分に施
す必要がある。
ー化の要求が強まってきている。複写機又はプリンタ等
の画像形成装置において、カラー画像を得るためには、
複数色のトナーを現像させるために複数の現像器を設置
し、複数色のトナーを記録媒体上に重ね合わせる手法が
一般的である。これらの実現するための一方式として、
回転動作により必要色の現像器を感光体に対向させる所
謂ロータリー方式(回転式現像装置)が実用化されてい
る。そして、これらの各現像器には、非磁性トナーと磁
性キャリアとによる二成分現像剤を用いた現像方式が多
く採用されている。この方式においては新しく補給した
非磁性トナーを潜像担持体との現像領域に到達する前に
キャリアと均一に混ぜて、現像に必要な帯電を充分に施
す必要がある。
【0003】従来における二成分系の現像器としては、
二成分現像剤が収容され且つ一部に現像用開口が開設さ
れる現像ハウジングと、この現像ハウジングの現像用開
口に面して配設され且つ二成分現像剤が担持される現像
ロールと、この現像ロール上の二成分現像剤の量が規制
される現像剤量規制部材とを具備し、更に、現像ハウジ
ングの現像ロールの背面側には現像ロールの軸方向に沿
って現像剤が循環搬送される現像剤循環経路を形成し、
この現像剤循環経路内では、互いに逆方向に回転駆動さ
れる2本の搬送攪拌部材(所謂オーガー)によって現像
剤を循環させ、現像ロールよりも最も離間した奥側の搬
送攪拌部材の搬送開始付近にトナー補給口を設け、感光
体等の潜像担持体に付着する前の現像剤循環経路で、ト
ナー補給口から補給された新しいトナーと既に現像ハウ
ジング内にある現像剤とを攪拌搬送しながら、トナー濃
度の均一化と帯電とを行い、現像剤量規制部材にて最終
的に層形成した後、現像領域にて現像を行う手法が多く
採られていた。
二成分現像剤が収容され且つ一部に現像用開口が開設さ
れる現像ハウジングと、この現像ハウジングの現像用開
口に面して配設され且つ二成分現像剤が担持される現像
ロールと、この現像ロール上の二成分現像剤の量が規制
される現像剤量規制部材とを具備し、更に、現像ハウジ
ングの現像ロールの背面側には現像ロールの軸方向に沿
って現像剤が循環搬送される現像剤循環経路を形成し、
この現像剤循環経路内では、互いに逆方向に回転駆動さ
れる2本の搬送攪拌部材(所謂オーガー)によって現像
剤を循環させ、現像ロールよりも最も離間した奥側の搬
送攪拌部材の搬送開始付近にトナー補給口を設け、感光
体等の潜像担持体に付着する前の現像剤循環経路で、ト
ナー補給口から補給された新しいトナーと既に現像ハウ
ジング内にある現像剤とを攪拌搬送しながら、トナー濃
度の均一化と帯電とを行い、現像剤量規制部材にて最終
的に層形成した後、現像領域にて現像を行う手法が多く
採られていた。
【0004】また、近年、高画質を獲得するために従来
に比べて小粒径のトナーとキャリアとを用いる傾向があ
る。特にデジタル画像においてはレーザビームによって
形成された静電潜像の一画素毎を忠実に現像することが
重要であり、特に低画像密度の画質についてはトナーの
小粒径化することで非常に良好な画質が得られることが
確認されている。更に、二成分現像剤を用いた磁気ブラ
シ現像方式において、例えばプロセス方向手前に低密度
画像がありプロセス方向側に高密度画像部が隣接するよ
うな状況下では、高密度画像部に隣接する低密度画像部
が欠けてしまったり、低密度画像部にて後端が欠けてし
まうという画質欠陥が大きな技術的課題になっている。
これに対しては、キャリアの粒径を従来よりも小径にす
ることで大きく改善されることが知られている。
に比べて小粒径のトナーとキャリアとを用いる傾向があ
る。特にデジタル画像においてはレーザビームによって
形成された静電潜像の一画素毎を忠実に現像することが
重要であり、特に低画像密度の画質についてはトナーの
小粒径化することで非常に良好な画質が得られることが
確認されている。更に、二成分現像剤を用いた磁気ブラ
シ現像方式において、例えばプロセス方向手前に低密度
画像がありプロセス方向側に高密度画像部が隣接するよ
うな状況下では、高密度画像部に隣接する低密度画像部
が欠けてしまったり、低密度画像部にて後端が欠けてし
まうという画質欠陥が大きな技術的課題になっている。
これに対しては、キャリアの粒径を従来よりも小径にす
ることで大きく改善されることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
及びキャリアを小粒径化していくと粉体流動性が著しく
悪化するため、トナーとキャリアとが混ざりにくく、ト
ナーへ充分な帯電を施しにくくなる。このような状況下
において、前述したような現像剤の攪拌構成を採用した
としても、高密度画像サンプルを連続してコピー若しく
はプリントする場合においては、大量に補給されたトナ
ーが充分均一に混合及び帯電されないため、濃度ムラや
背景部にカブリが発生するという技術的課題が見られ
た。
及びキャリアを小粒径化していくと粉体流動性が著しく
悪化するため、トナーとキャリアとが混ざりにくく、ト
ナーへ充分な帯電を施しにくくなる。このような状況下
において、前述したような現像剤の攪拌構成を採用した
としても、高密度画像サンプルを連続してコピー若しく
はプリントする場合においては、大量に補給されたトナ
ーが充分均一に混合及び帯電されないため、濃度ムラや
背景部にカブリが発生するという技術的課題が見られ
た。
【0006】そこで、このような技術的課題を解決する
ために、本件出願人は、前述のような搬送攪拌部材によ
るトナーとキャリアとの攪拌手段に加え、現像剤の攪拌
混合を促進するための整流部材を配置することを提案し
ている(特願平9−2289号、特願平9−4330
号)。これは、現像剤循環経路内に一対の搬送攪拌部材
が並列配置されたタイプにおいて、現像剤量規制部材に
近接して整流部材を配設し、この整流部材によって現像
剤量規制部材直前で発生する余剰現像剤を現像ハウジン
グの奥側に配置された搬送攪拌部材の現像剤循環経路
(収容部)に戻すようにしたものである。
ために、本件出願人は、前述のような搬送攪拌部材によ
るトナーとキャリアとの攪拌手段に加え、現像剤の攪拌
混合を促進するための整流部材を配置することを提案し
ている(特願平9−2289号、特願平9−4330
号)。これは、現像剤循環経路内に一対の搬送攪拌部材
が並列配置されたタイプにおいて、現像剤量規制部材に
近接して整流部材を配設し、この整流部材によって現像
剤量規制部材直前で発生する余剰現像剤を現像ハウジン
グの奥側に配置された搬送攪拌部材の現像剤循環経路
(収容部)に戻すようにしたものである。
【0007】これによると、現像ロール上に磁力によっ
て付着した現像剤の一部は、現像ロールの回転軸と平行
で且つ近接して配置された現像剤量規制部材との間隙を
通過して現像領域において現像され、残りの余剰現像剤
は前述の整流部材により現像ロールから最も離間した奥
側の搬送攪拌部材の現像剤循環経路内へと戻される。こ
のとき、奥側の搬送攪拌部材の搬送開始付近にはトナー
補給口が設けられており、補給されたトナーは奥側の搬
送攪拌部材で混合攪拌されながら搬送されてくるが、前
記の余剰現像剤がこれらの補給トナーの上に落下するた
め、上下方向の移動による混合動作が加わり、これまで
以上にトナーとキャリアの混合及びトナーへの帯電付与
性能を高くすることができた。
て付着した現像剤の一部は、現像ロールの回転軸と平行
で且つ近接して配置された現像剤量規制部材との間隙を
通過して現像領域において現像され、残りの余剰現像剤
は前述の整流部材により現像ロールから最も離間した奥
側の搬送攪拌部材の現像剤循環経路内へと戻される。こ
のとき、奥側の搬送攪拌部材の搬送開始付近にはトナー
補給口が設けられており、補給されたトナーは奥側の搬
送攪拌部材で混合攪拌されながら搬送されてくるが、前
記の余剰現像剤がこれらの補給トナーの上に落下するた
め、上下方向の移動による混合動作が加わり、これまで
以上にトナーとキャリアの混合及びトナーへの帯電付与
性能を高くすることができた。
【0008】しかしながら、上述したような現像器構成
において、現像剤循環経路を形成するには、通常、2本
の攪拌搬送部材の中央に位置する現像ハウジングの底部
に仕切部材を立設し、その両端付近に連通口を形成する
という手法が採られるが、この仕切部材と前記整流部材
との間に隙間があると、例えばロータリー方式の各現像
器回転時に、各現像器の現像ハウジング内では前記間隙
を通して現像剤が移動する。よって、一方の搬送攪拌部
材収容部に対して現像剤の偏りが発生したり、奥側の搬
送攪拌部材収容部にてキャリアと混合されていないトナ
ーが現像ロール側の搬送攪拌部材収容部へと移動し、現
像ロール上に搬送されてしまうという技術的課題が新た
に見い出された。
において、現像剤循環経路を形成するには、通常、2本
の攪拌搬送部材の中央に位置する現像ハウジングの底部
に仕切部材を立設し、その両端付近に連通口を形成する
という手法が採られるが、この仕切部材と前記整流部材
との間に隙間があると、例えばロータリー方式の各現像
器回転時に、各現像器の現像ハウジング内では前記間隙
を通して現像剤が移動する。よって、一方の搬送攪拌部
材収容部に対して現像剤の偏りが発生したり、奥側の搬
送攪拌部材収容部にてキャリアと混合されていないトナ
ーが現像ロール側の搬送攪拌部材収容部へと移動し、現
像ロール上に搬送されてしまうという技術的課題が新た
に見い出された。
【0009】例えばロータリー方式の現像器が時計方向
に回転する態様において、現像器は現像位置に到達する
前に現像ロール側が下向きになるため、現像剤は現像ハ
ウジングの奥側に位置する搬送攪拌部材収容部から整流
部材と仕切部材との間の隙間を通って現像ロール側の搬
送攪拌部材収容部へと移動する。しかし、移動した現像
剤は現像ロールの磁力によって拘束されるため、現像位
置で現像器が水平な状態になっても、奥側の搬送攪拌部
材収容部へ現像剤はほとんど戻ることがない。このた
め、現像開始時において、奥側の搬送攪拌部材収容部か
ら現像ロール側の搬送攪拌部材収容部に搬送される現像
剤が不足するため、搬送方向上流側の現像ロール上に現
像剤が搬送されず、画質上に白抜け、筋及び搬送攪拌部
材のスクリューピッチムラが発生するという技術的課題
が見られた。尚、ロータリー方式の現像器を反時計方向
に回転させる態様においても同様の技術的課題が発生し
た。
に回転する態様において、現像器は現像位置に到達する
前に現像ロール側が下向きになるため、現像剤は現像ハ
ウジングの奥側に位置する搬送攪拌部材収容部から整流
部材と仕切部材との間の隙間を通って現像ロール側の搬
送攪拌部材収容部へと移動する。しかし、移動した現像
剤は現像ロールの磁力によって拘束されるため、現像位
置で現像器が水平な状態になっても、奥側の搬送攪拌部
材収容部へ現像剤はほとんど戻ることがない。このた
め、現像開始時において、奥側の搬送攪拌部材収容部か
ら現像ロール側の搬送攪拌部材収容部に搬送される現像
剤が不足するため、搬送方向上流側の現像ロール上に現
像剤が搬送されず、画質上に白抜け、筋及び搬送攪拌部
材のスクリューピッチムラが発生するという技術的課題
が見られた。尚、ロータリー方式の現像器を反時計方向
に回転させる態様においても同様の技術的課題が発生し
た。
【0010】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、各現像器内における現像剤
の偏りに伴う画質欠陥を回避し、もって、小粒径現像剤
を使いこなし、より高品質の画質が得られる回転式現像
装置を提供することである。
めになされたものであって、各現像器内における現像剤
の偏りに伴う画質欠陥を回避し、もって、小粒径現像剤
を使いこなし、より高品質の画質が得られる回転式現像
装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、回転ホルダ3に複数の現像器2(2a
〜2d)を搭載し、各現像器2には、トナー及びキャリ
アからなる二成分現像剤が収容され且つ一部に現像用開
口が開設される現像ハウジング4と、この現像ハウジン
グ4の現像用開口に面して配設され且つ二成分現像剤が
担持される現像剤担持体5と、この現像剤担持体5上の
二成分現像剤の量が規制される現像剤量規制部材6とを
具備させ、回転ホルダ3を間欠的に回転させることによ
り潜像担持体1に対向する部位に各現像器2の現像剤担
持体5を選択的に配置し、潜像担持体1上の各色成分潜
像を対応する現像器2にてトナー現像する回転式現像装
置において、前記現像剤担持体5の背面側には当該現像
剤担持体5の軸方向に沿って現像剤が循環する現像剤循
環経路を形成すべく、現像ハウジング4底部に立設され
且つ現像剤担持体5の軸方向両端付近に連通用開口が形
成された仕切部材7と、この仕切部材7で仕切られた現
像剤循環経路内に配設され、現像剤の搬送方向が互いに
逆向きで且つ現像剤が攪拌搬送される一対の搬送攪拌部
材8と、一端部が現像剤量規制部材6に近接配置され、
現像剤量規制部材6直前で発生する余剰現像剤を現像ハ
ウジング4の奥側に配置された搬送攪拌部材8の現像剤
循環経路に戻すと共に、上記仕切部材7の上端部に対し
て一体的に結合される整流部材9とを備えたことを特徴
とするものである。
1に示すように、回転ホルダ3に複数の現像器2(2a
〜2d)を搭載し、各現像器2には、トナー及びキャリ
アからなる二成分現像剤が収容され且つ一部に現像用開
口が開設される現像ハウジング4と、この現像ハウジン
グ4の現像用開口に面して配設され且つ二成分現像剤が
担持される現像剤担持体5と、この現像剤担持体5上の
二成分現像剤の量が規制される現像剤量規制部材6とを
具備させ、回転ホルダ3を間欠的に回転させることによ
り潜像担持体1に対向する部位に各現像器2の現像剤担
持体5を選択的に配置し、潜像担持体1上の各色成分潜
像を対応する現像器2にてトナー現像する回転式現像装
置において、前記現像剤担持体5の背面側には当該現像
剤担持体5の軸方向に沿って現像剤が循環する現像剤循
環経路を形成すべく、現像ハウジング4底部に立設され
且つ現像剤担持体5の軸方向両端付近に連通用開口が形
成された仕切部材7と、この仕切部材7で仕切られた現
像剤循環経路内に配設され、現像剤の搬送方向が互いに
逆向きで且つ現像剤が攪拌搬送される一対の搬送攪拌部
材8と、一端部が現像剤量規制部材6に近接配置され、
現像剤量規制部材6直前で発生する余剰現像剤を現像ハ
ウジング4の奥側に配置された搬送攪拌部材8の現像剤
循環経路に戻すと共に、上記仕切部材7の上端部に対し
て一体的に結合される整流部材9とを備えたことを特徴
とするものである。
【0012】このような技術的手段において、本願発明
は、現像剤担持体5の背面側に一対の搬送攪拌部材8を
配設したタイプであれば全て含むものであり、例えば現
像剤担持体5と搬送攪拌部材8との間にパドルなどの現
像剤供給部材を設けた態様であってもよい。
は、現像剤担持体5の背面側に一対の搬送攪拌部材8を
配設したタイプであれば全て含むものであり、例えば現
像剤担持体5と搬送攪拌部材8との間にパドルなどの現
像剤供給部材を設けた態様であってもよい。
【0013】また、整流部材9としては、余剰現像剤の
戻し機能を具備するものであれば適宜形状のもので差し
支えないが、現像ハウジング4内のスペースを有効に利
用するという観点からすれば板状部材で構成することが
好ましい。ここで、整流部材9は、現像剤量規制部材6
に近接配置されていればよいが、現像剤量の規制をより
良好に保つという観点からすれば、現像剤担持体5に対
向して前記現像剤担持体5上の現像剤と接触可能な位置
に整流部材9を配置することが好ましい。このような態
様によれば、整流部材9は現像剤担持体5との間隙によ
って現像剤量規制部材6による規制の補助的な役割を果
たしており、搬送攪拌部材8の羽根のピッチなどによる
現像剤付着量及び付着密度のムラを均すことができ、適
度なパッキング圧によりトナーへ帯電を付与する効果も
得られる。
戻し機能を具備するものであれば適宜形状のもので差し
支えないが、現像ハウジング4内のスペースを有効に利
用するという観点からすれば板状部材で構成することが
好ましい。ここで、整流部材9は、現像剤量規制部材6
に近接配置されていればよいが、現像剤量の規制をより
良好に保つという観点からすれば、現像剤担持体5に対
向して前記現像剤担持体5上の現像剤と接触可能な位置
に整流部材9を配置することが好ましい。このような態
様によれば、整流部材9は現像剤担持体5との間隙によ
って現像剤量規制部材6による規制の補助的な役割を果
たしており、搬送攪拌部材8の羽根のピッチなどによる
現像剤付着量及び付着密度のムラを均すことができ、適
度なパッキング圧によりトナーへ帯電を付与する効果も
得られる。
【0014】更に、整流部材9と仕切部材7との結合関
係については、もともと別部材であるものを接着剤等で
接合するようにしてもよいし、両者を一体的に形成する
ようにする等適宜選定して差し支えない。更にまた、整
流部材9は仕切部材7と一体的に結合されていればよ
く、整流部材9が仕切部材7位置よりも現像ハウジング
4の奥側の現像剤循環経路中に突出配置されているか否
かは問わない。但し、奥側の現像剤循環経路内の搬送攪
拌部材による現像剤の搬送具合として、現像剤の搬送方
向や搬送攪拌部材の羽根の向き等に起因し、例えば新し
く補給されたトナーが現像剤循環経路内のいずれかの方
向に片寄って滞留分布するということが起こるが、この
ような新しいトナーの分布を積極的に攪拌混合するとい
う観点からすれば、図1に二点鎖線で示すように、整流
部材9を仕切部材7位置から適宜突出配置し、新しいト
ナーが滞留分布している箇所に向けて余剰現像剤を戻す
ように設計することが好ましい。
係については、もともと別部材であるものを接着剤等で
接合するようにしてもよいし、両者を一体的に形成する
ようにする等適宜選定して差し支えない。更にまた、整
流部材9は仕切部材7と一体的に結合されていればよ
く、整流部材9が仕切部材7位置よりも現像ハウジング
4の奥側の現像剤循環経路中に突出配置されているか否
かは問わない。但し、奥側の現像剤循環経路内の搬送攪
拌部材による現像剤の搬送具合として、現像剤の搬送方
向や搬送攪拌部材の羽根の向き等に起因し、例えば新し
く補給されたトナーが現像剤循環経路内のいずれかの方
向に片寄って滞留分布するということが起こるが、この
ような新しいトナーの分布を積極的に攪拌混合するとい
う観点からすれば、図1に二点鎖線で示すように、整流
部材9を仕切部材7位置から適宜突出配置し、新しいト
ナーが滞留分布している箇所に向けて余剰現像剤を戻す
ように設計することが好ましい。
【0015】次に、上述したような技術的手段の作用に
ついて説明する。図1において、仕切部材7と整流部材
とが一体的に結合されているため、現像剤循環経路内の
一対の搬送攪拌部材の間に隔壁が形成される。このた
め、ロータリー方式の各現像器2が回転する時に、現像
剤が現像剤循環経路のうち、一方の搬送攪拌部材収容部
から他方の搬送攪拌部材収容部へ移動することはなくな
り、現像ハウジング4内における現像剤の偏りは回避さ
れる。
ついて説明する。図1において、仕切部材7と整流部材
とが一体的に結合されているため、現像剤循環経路内の
一対の搬送攪拌部材の間に隔壁が形成される。このた
め、ロータリー方式の各現像器2が回転する時に、現像
剤が現像剤循環経路のうち、一方の搬送攪拌部材収容部
から他方の搬送攪拌部材収容部へ移動することはなくな
り、現像ハウジング4内における現像剤の偏りは回避さ
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。図2は、本発明が
適用された回転式現像装置の実施の一形態を組込んだ電
子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略構成を示
す。同図において、符号21は感光ドラム等の潜像担持
体、22は潜像担持体21を予め帯電する一様帯電装
置、23は帯電された潜像担持体21上に静電潜像を書
き込むレーザ走査装置等の露光装置、24は夫々の色の
現像剤を有するブラック用現像器24a、イエロ用現像
器24b、マゼンタ用現像器24c及びシアン用現像器
24dが回転可能に搭載され、前記潜像担持体21に対
向する現像位置に所定の現像器24a〜24dが間欠的
に回転移動する回転式(ロータリー)現像装置、25は
潜像担持体21上の各色トナー像を用紙あるいは透明シ
ート等の転写材26に転写させる転写装置、27はクリ
ーニング処理し易いように潜像担持体21をクリーニン
グ工程前に除電あるいは帯電するクリーニング前処理帯
電装置、28は潜像担持体21上の残留トナーを除去す
るクリーニング装置、29は潜像担持体21の残留電荷
を除去する除電装置、30は転写材26上の未定着トナ
ー像を定着する定着装置である。また、符号31,32
は所定サイズの転写材26を供給する転写材供給トレ
イ、33は転写装置25への転写材26の供給タイミン
グを規制するレジストレーションロール、34は転写工
程が終了した転写材26を定着装置30へ搬送案内する
搬送ガイド部材である。
に基づいて本発明を詳細に説明する。図2は、本発明が
適用された回転式現像装置の実施の一形態を組込んだ電
子写真方式のフルカラー画像形成装置の概略構成を示
す。同図において、符号21は感光ドラム等の潜像担持
体、22は潜像担持体21を予め帯電する一様帯電装
置、23は帯電された潜像担持体21上に静電潜像を書
き込むレーザ走査装置等の露光装置、24は夫々の色の
現像剤を有するブラック用現像器24a、イエロ用現像
器24b、マゼンタ用現像器24c及びシアン用現像器
24dが回転可能に搭載され、前記潜像担持体21に対
向する現像位置に所定の現像器24a〜24dが間欠的
に回転移動する回転式(ロータリー)現像装置、25は
潜像担持体21上の各色トナー像を用紙あるいは透明シ
ート等の転写材26に転写させる転写装置、27はクリ
ーニング処理し易いように潜像担持体21をクリーニン
グ工程前に除電あるいは帯電するクリーニング前処理帯
電装置、28は潜像担持体21上の残留トナーを除去す
るクリーニング装置、29は潜像担持体21の残留電荷
を除去する除電装置、30は転写材26上の未定着トナ
ー像を定着する定着装置である。また、符号31,32
は所定サイズの転写材26を供給する転写材供給トレ
イ、33は転写装置25への転写材26の供給タイミン
グを規制するレジストレーションロール、34は転写工
程が終了した転写材26を定着装置30へ搬送案内する
搬送ガイド部材である。
【0017】更に、本実施の形態において、転写装置2
5は、周面に絶縁性シートが張設されて所定方向に回転
する転写ドラム251を有し、この転写ドラム251の
転写部位の回転方向上流側の吸着部位には転写材26が
転写ドラム251に静電吸着される吸着用帯電器25
2,吸着用帯電ロール253を転写ドラム251を挟ん
で配設し、また、前記転写部位に対応する転写ドラム2
51内には転写帯電器254を配設し、更に、前記転写
ドラム251の転写部位よりも回転方向下流側の剥離部
位には転写材26が転写ドラム251から剥離される剥
離除電器255を配設し、更にまた、転写ドラム251
の更に回転方向下流側には一対の除電器256,257
を転写ドラム251を挟んで配設し、また、転写ドラム
251の更に回転方向下流側には転写ドラム251上の
残留紙粉等を除去するクリーニング装置258を配設し
たものである。また、本実施の形態においては、転写ド
ラム251が1周する毎に図示外の位置センサから基準
信号が取り出されるようになっており、この基準信号を
基準として回転ホルダ駆動装置(図示せず)が適宜タイ
ミングで駆動するようになっている。
5は、周面に絶縁性シートが張設されて所定方向に回転
する転写ドラム251を有し、この転写ドラム251の
転写部位の回転方向上流側の吸着部位には転写材26が
転写ドラム251に静電吸着される吸着用帯電器25
2,吸着用帯電ロール253を転写ドラム251を挟ん
で配設し、また、前記転写部位に対応する転写ドラム2
51内には転写帯電器254を配設し、更に、前記転写
ドラム251の転写部位よりも回転方向下流側の剥離部
位には転写材26が転写ドラム251から剥離される剥
離除電器255を配設し、更にまた、転写ドラム251
の更に回転方向下流側には一対の除電器256,257
を転写ドラム251を挟んで配設し、また、転写ドラム
251の更に回転方向下流側には転写ドラム251上の
残留紙粉等を除去するクリーニング装置258を配設し
たものである。また、本実施の形態においては、転写ド
ラム251が1周する毎に図示外の位置センサから基準
信号が取り出されるようになっており、この基準信号を
基準として回転ホルダ駆動装置(図示せず)が適宜タイ
ミングで駆動するようになっている。
【0018】また、本実施の形態において、回転式現像
装置24は、回転可能な回転ホルダ41に各現像器24
a〜24d(本実施の形態では二成分磁気ブラシ現像方
式を採用)を搭載したものであり、回転ホルダ41を回
転駆動することにより各現像器24a〜24dを潜像担
持体21に対向する現像位置に選択的に配置するように
なっている。ここで、各現像器24a〜24dは、例え
ば図3及び図4に示すように、潜像担持体21に対向す
る部位が開口した現像ハウジング43を有し、この現像
ハウジング43の開口に面した箇所に現像ロール44を
配設すると共に、この現像ロール44の背面側の現像ハ
ウジング43内には現像剤が循環搬送される現像剤循環
経路を形成すると共に、この現像剤循環経路内に一対の
搬送攪拌オーガー45,46を配設し、更に、前記現像
ロール44の現像部位の手前側には現像剤量規制部材4
7を現像ロール44から離間配置したものである。尚、
符号48は現像ハウジング43の外側に取り付けられた
トナーカートリッジ、49はトナーカートリッジ48内
のトナーを所定量供給するためのトナー供給搬送部材で
ある。
装置24は、回転可能な回転ホルダ41に各現像器24
a〜24d(本実施の形態では二成分磁気ブラシ現像方
式を採用)を搭載したものであり、回転ホルダ41を回
転駆動することにより各現像器24a〜24dを潜像担
持体21に対向する現像位置に選択的に配置するように
なっている。ここで、各現像器24a〜24dは、例え
ば図3及び図4に示すように、潜像担持体21に対向す
る部位が開口した現像ハウジング43を有し、この現像
ハウジング43の開口に面した箇所に現像ロール44を
配設すると共に、この現像ロール44の背面側の現像ハ
ウジング43内には現像剤が循環搬送される現像剤循環
経路を形成すると共に、この現像剤循環経路内に一対の
搬送攪拌オーガー45,46を配設し、更に、前記現像
ロール44の現像部位の手前側には現像剤量規制部材4
7を現像ロール44から離間配置したものである。尚、
符号48は現像ハウジング43の外側に取り付けられた
トナーカートリッジ、49はトナーカートリッジ48内
のトナーを所定量供給するためのトナー供給搬送部材で
ある。
【0019】ここで、本実施の形態では、現像ロール4
4は回転可能な現像スリーブ441の内部に、複数の磁
極(S1,N1,S2,N2,S3)が配列された磁石ロー
ル442が固定的に内包されており、潜像担持体21の
周面との間に所定の間隔を保ちながら回転駆動される。
また、現像剤循環経路は、現像ハウジング43の底部に
現像ロール44の軸方向に沿って仕切板51を立設し、
この仕切板51の両端付近に夫々連通口52,53を開
設したもので、仕切板51を挟んで現像ロール44側か
ら第一現像剤収容部54、第二現像剤収容部55に分か
れている。尚、符号56は第二現像剤収容部55の搬送
攪拌オーガー46の搬送開始付近に設けられているトナ
ー補給口であり、トナーカートリッジ48がトナー供給
搬送部材49を介して連通接続されている。更に、一対
の搬送攪拌オーガー45,46は、第一現像剤収容部5
4及び第二現像剤収容部55に配置され、互いに逆方向
に現像剤を搬送循環させてトナーとキャリアを充分に攪
拌混合した上、現像剤として現像スリーブ441に送る
作用をするものである。具体的には、搬送攪拌オーガー
45,46は、互いに相反する方向に回転する攪拌部材
を兼ねる部材であって攪拌スクリューの推力によって、
トナーカートリッジ48及びトナー供給搬送部材49に
より補給されるトナーを搬送すると共に、トナーと磁性
キャリアとの混合作用によって摩擦帯電を行う。
4は回転可能な現像スリーブ441の内部に、複数の磁
極(S1,N1,S2,N2,S3)が配列された磁石ロー
ル442が固定的に内包されており、潜像担持体21の
周面との間に所定の間隔を保ちながら回転駆動される。
また、現像剤循環経路は、現像ハウジング43の底部に
現像ロール44の軸方向に沿って仕切板51を立設し、
この仕切板51の両端付近に夫々連通口52,53を開
設したもので、仕切板51を挟んで現像ロール44側か
ら第一現像剤収容部54、第二現像剤収容部55に分か
れている。尚、符号56は第二現像剤収容部55の搬送
攪拌オーガー46の搬送開始付近に設けられているトナ
ー補給口であり、トナーカートリッジ48がトナー供給
搬送部材49を介して連通接続されている。更に、一対
の搬送攪拌オーガー45,46は、第一現像剤収容部5
4及び第二現像剤収容部55に配置され、互いに逆方向
に現像剤を搬送循環させてトナーとキャリアを充分に攪
拌混合した上、現像剤として現像スリーブ441に送る
作用をするものである。具体的には、搬送攪拌オーガー
45,46は、互いに相反する方向に回転する攪拌部材
を兼ねる部材であって攪拌スクリューの推力によって、
トナーカートリッジ48及びトナー供給搬送部材49に
より補給されるトナーを搬送すると共に、トナーと磁性
キャリアとの混合作用によって摩擦帯電を行う。
【0020】特に、本実施の形態では、上記搬送攪拌オ
ーガー45の上方には非磁性材料からなる整流板60が
配設されている。この整流板60の一端は現像剤量規制
部材47に例えば2〜5mmの間隙を介して近接配置さ
れると共に、整流板60の他端が仕切板51の上端部に
一体的に結合されており、整流板60と現像ハウジング
43の上壁部との間に余剰現像剤を第二現像剤収容部5
5に戻す現像剤戻し通路61が形成されている。そし
て、この整流板60は、現像剤量規制部材47の回転方
向上流側で現像ロール44に対向し、かつ、現像ロール
44上に付着した現像剤と接触可能な位置に剛性のある
層厚規制部601を備えている。
ーガー45の上方には非磁性材料からなる整流板60が
配設されている。この整流板60の一端は現像剤量規制
部材47に例えば2〜5mmの間隙を介して近接配置さ
れると共に、整流板60の他端が仕切板51の上端部に
一体的に結合されており、整流板60と現像ハウジング
43の上壁部との間に余剰現像剤を第二現像剤収容部5
5に戻す現像剤戻し通路61が形成されている。そし
て、この整流板60は、現像剤量規制部材47の回転方
向上流側で現像ロール44に対向し、かつ、現像ロール
44上に付着した現像剤と接触可能な位置に剛性のある
層厚規制部601を備えている。
【0021】また、本実施の形態では、トナーの中心粒
径が6.5μm、キャリアの中心粒径が35μmのもの
が用いられている。このような現像剤を選択した理由
は、カラーコピーにおいて画質を決める大きな要因とし
て、低密度画像部の粒状性が重視されていることを考慮
したものである。すなわち、デジタル画像においてはレ
ーザビームによって形成された静電潜像の一画素毎を忠
実に再現するために、小径で粒径の揃った(粒度分布を
狭くし且つ小粒径の)トナーを均一に現像させる必要が
あり、また、二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式
においては、プロセス方向手前に低密度画像部がありプ
ロセス方向側に高密度画像部が隣接している画像の境界
近傍の低密度画像部が抜け易いという画質欠陥があるた
め、これを改善するために、小粒径のキャリアを用いる
ようにしたものである。
径が6.5μm、キャリアの中心粒径が35μmのもの
が用いられている。このような現像剤を選択した理由
は、カラーコピーにおいて画質を決める大きな要因とし
て、低密度画像部の粒状性が重視されていることを考慮
したものである。すなわち、デジタル画像においてはレ
ーザビームによって形成された静電潜像の一画素毎を忠
実に再現するために、小径で粒径の揃った(粒度分布を
狭くし且つ小粒径の)トナーを均一に現像させる必要が
あり、また、二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像方式
においては、プロセス方向手前に低密度画像部がありプ
ロセス方向側に高密度画像部が隣接している画像の境界
近傍の低密度画像部が抜け易いという画質欠陥があるた
め、これを改善するために、小粒径のキャリアを用いる
ようにしたものである。
【0022】次に、本実施の形態に係るカラー画像形成
装置の画像形成プロセスについて説明する。先ず、感光
ドラム等の潜像担持体21は、帯電装置22によりその
表面を例えば負極性に一様に帯電される。次に、レーザ
走査装置(露光装置)23により、1色目、例えばブラ
ック画像に対応する像露光がなされ、潜像担持体21の
表面にはブラック画像に対応する静電潜像が形成され
る。このとき、回転式現像装置24では、前記ブラック
画像に対応する静電潜像の先端が現像位置に到達する以
前にブラック用現像器24aが潜像担持体21に対向
し、その後ブラック用現像器24aが回転し磁気ブラシ
が静電潜像を摺擦して前記潜像担持体21上にブラック
トナー像を形成する。
装置の画像形成プロセスについて説明する。先ず、感光
ドラム等の潜像担持体21は、帯電装置22によりその
表面を例えば負極性に一様に帯電される。次に、レーザ
走査装置(露光装置)23により、1色目、例えばブラ
ック画像に対応する像露光がなされ、潜像担持体21の
表面にはブラック画像に対応する静電潜像が形成され
る。このとき、回転式現像装置24では、前記ブラック
画像に対応する静電潜像の先端が現像位置に到達する以
前にブラック用現像器24aが潜像担持体21に対向
し、その後ブラック用現像器24aが回転し磁気ブラシ
が静電潜像を摺擦して前記潜像担持体21上にブラック
トナー像を形成する。
【0023】一方、用紙あるいは透明シート等の転写材
26は、トレイ31または32から搬送され、一度レジ
ストレーションロール33で先端をせき止められた後、
所定のタイミングで転写ドラム251へと送り出され
る。送り出された転写材26は吸着装置(吸着用帯電器
252,吸着用帯電ロール253)により転写ドラム2
51へ静電的に保持され、転写ドラム251と潜像担持
体21とが対向する転写領域へ搬送される。そこで、前
記転写材26は潜像担持体21上のブラックトナー像と
密着し、転写帯電器254の作用でブラックトナー像が
転写材26上に転写され、前記転写ドラム251は転写
材26を保持したまま次の工程に備える。
26は、トレイ31または32から搬送され、一度レジ
ストレーションロール33で先端をせき止められた後、
所定のタイミングで転写ドラム251へと送り出され
る。送り出された転写材26は吸着装置(吸着用帯電器
252,吸着用帯電ロール253)により転写ドラム2
51へ静電的に保持され、転写ドラム251と潜像担持
体21とが対向する転写領域へ搬送される。そこで、前
記転写材26は潜像担持体21上のブラックトナー像と
密着し、転写帯電器254の作用でブラックトナー像が
転写材26上に転写され、前記転写ドラム251は転写
材26を保持したまま次の工程に備える。
【0024】ところで、ブラックトナー像の転写を終え
た潜像担持体21については、その後、必要に応じてク
リーニング前処理が施された後、クリーニング装置28
により潜像担持体21表面に残ったブラックトナーがか
き取られ、さらに除電装置29で表面に残った電荷が除
電される。
た潜像担持体21については、その後、必要に応じてク
リーニング前処理が施された後、クリーニング装置28
により潜像担持体21表面に残ったブラックトナーがか
き取られ、さらに除電装置29で表面に残った電荷が除
電される。
【0025】次に、二色目、例えばイエロ画像形成工程
のため、前記潜像担持体21は、帯電装置22によりそ
の表面を負極性に一様に帯電され、レーザ走査装置23
によりイエロ画像に対応する像露光がなされ、潜像担持
体21の表面にはイエロ画像の静電潜像が形成される。
また、回転式現像装置24はブラックトナー像の形成を
終了した後で、イエロ用現像器24bが前記潜像担持体
21に対向するように切換えられており、前記イエロ画
像に対応する静電潜像はイエロ用磁気ブラシで現像され
る。そして、前記転写ドラム251上に保持されていた
転写材26が再び転写領域へと搬送され、転写帯電器2
54の作用で、今度はブラックトナー像の上にイエロト
ナー像が多重転写される。イエロトナー像の転写を終え
た潜像担持体21は、その後、ブラック画像形成工程と
同様にして、表面の残留トナーのクリーニングと残留電
荷の除電とが行われ、一方で、イエロトナー像の転写を
終えた転写材26は転写ドラム251に保持されたまま
次の工程に備える。
のため、前記潜像担持体21は、帯電装置22によりそ
の表面を負極性に一様に帯電され、レーザ走査装置23
によりイエロ画像に対応する像露光がなされ、潜像担持
体21の表面にはイエロ画像の静電潜像が形成される。
また、回転式現像装置24はブラックトナー像の形成を
終了した後で、イエロ用現像器24bが前記潜像担持体
21に対向するように切換えられており、前記イエロ画
像に対応する静電潜像はイエロ用磁気ブラシで現像され
る。そして、前記転写ドラム251上に保持されていた
転写材26が再び転写領域へと搬送され、転写帯電器2
54の作用で、今度はブラックトナー像の上にイエロト
ナー像が多重転写される。イエロトナー像の転写を終え
た潜像担持体21は、その後、ブラック画像形成工程と
同様にして、表面の残留トナーのクリーニングと残留電
荷の除電とが行われ、一方で、イエロトナー像の転写を
終えた転写材26は転写ドラム251に保持されたまま
次の工程に備える。
【0026】その後、イエロの画像形成工程同様、三色
目、例えばマゼンタ画像形成工程が行われ、最後に四色
目、例えばシアン画像形成工程が行われるが、四色目の
転写を終えた転写材26は、剥離除電器255および搬
送ガイド部材34の先端の図示しない剥離フィンガによ
り、転写ドラム251から分離され、定着装置30で多
重トナー像が転写材26に定着された後、画像形成装置
の外へと搬出される。また、転写材26の分離を終えた
転写ドラム251においては、その表面が除電器25
6,257で除電された後、クリーニング装置258で
表面のクリーニングが行われ、次の転写材26の供給を
待つことになる。
目、例えばマゼンタ画像形成工程が行われ、最後に四色
目、例えばシアン画像形成工程が行われるが、四色目の
転写を終えた転写材26は、剥離除電器255および搬
送ガイド部材34の先端の図示しない剥離フィンガによ
り、転写ドラム251から分離され、定着装置30で多
重トナー像が転写材26に定着された後、画像形成装置
の外へと搬出される。また、転写材26の分離を終えた
転写ドラム251においては、その表面が除電器25
6,257で除電された後、クリーニング装置258で
表面のクリーニングが行われ、次の転写材26の供給を
待つことになる。
【0027】このような画像形成プロセスの中で、特に
回転式現像装置24は以下のように動作する。すなわ
ち、各現像器24a〜24dの現像動作過程において、
図3及び図4に示すように、現像剤量規制部材47の直
前にて発生した余剰現像剤は整流板60により形成され
た現像剤戻し通路61を経て第二現像剤収容部55へと
戻り、トナー補給口56から搬送されてきた補給トナー
上に落下する。これにより、上下方向の現像剤の混合動
作が加わり、これまで以上にトナーとキャリアの混合及
びトナーへの帯電付与性能を高くすることができる。
回転式現像装置24は以下のように動作する。すなわ
ち、各現像器24a〜24dの現像動作過程において、
図3及び図4に示すように、現像剤量規制部材47の直
前にて発生した余剰現像剤は整流板60により形成され
た現像剤戻し通路61を経て第二現像剤収容部55へと
戻り、トナー補給口56から搬送されてきた補給トナー
上に落下する。これにより、上下方向の現像剤の混合動
作が加わり、これまで以上にトナーとキャリアの混合及
びトナーへの帯電付与性能を高くすることができる。
【0028】また、現像ロール44内部の磁石ロール4
42の磁極に吸着した現像剤は、現像スリーブ441の
回転力によって搬送されるが、整流板60の層厚規制部
601と現像ロール44とで形成される流路においてパ
ッキング圧力が高まるため、現像剤密度及びトナー濃度
が均一化されると共にトナーへの帯電が適宜施されると
いう効果が得られる。
42の磁極に吸着した現像剤は、現像スリーブ441の
回転力によって搬送されるが、整流板60の層厚規制部
601と現像ロール44とで形成される流路においてパ
ッキング圧力が高まるため、現像剤密度及びトナー濃度
が均一化されると共にトナーへの帯電が適宜施されると
いう効果が得られる。
【0029】更に、図5を用いて回転式現像装置24が
例えば時計回り方向に回転する態様について説明する。
同図において、回転式現像装置24は現像器24a〜2
4d(図2参照)の長手方向に平行な軸を中心として回
転し、現像色に応じて、、、の位置にて停止
し、現像器24a〜24dが駆動されて潜像担持体21
上にトナー像を形成する。この実施の形態では、現像器
24a〜24dは回転方向にK色、Y色、M色、C色の
順番で配置されている。
例えば時計回り方向に回転する態様について説明する。
同図において、回転式現像装置24は現像器24a〜2
4d(図2参照)の長手方向に平行な軸を中心として回
転し、現像色に応じて、、、の位置にて停止
し、現像器24a〜24dが駆動されて潜像担持体21
上にトナー像を形成する。この実施の形態では、現像器
24a〜24dは回転方向にK色、Y色、M色、C色の
順番で配置されている。
【0030】ここではある色の現像器24i(24a〜
24dのいずれか)の動きについて着目する。現像位置
で現像動作が終わると他色の現像を行うために、
、の位置にて順番に停止し、それぞれの位置で現像
器24iの向きに応じて図5に示すように器内の現像剤
Gは移動する。今、ある色の現像器24iによる現像動
作が終わり、当該現像器24iが次色及び次々色の現像
サイクルのためにの位置に移動すると、整流板60
と仕切板51とが一体化されているために現像ロール4
4周り及び第一現像剤収容部54と第二現像剤収容部5
5との間に隔壁Aが形成され、この間で現像剤Gの移動
は起こらない。また、前記現像器24iが更にの位置
に移動すると、現像ロール44が下側になるが、同様に
前記隔壁Aにより第一、第二現像剤収容部54、55間
を現像剤Gが移動することはない。尚、整流板60と現
像ハウジング43との間の現像剤戻し通路61を通して
も現像剤Gは移動するが、整流板60と現像剤量規制部
材47との間隙(例えば2〜5mm)が比較的狭いた
め、現像剤Gが現像ロール44の潜像担持体21側へ移
動することがない。また、整流板60が現像ロール44
からの磁力を遮断するため、この間の現像剤Gは現像位
置への移動中に第二現像剤収容部55に戻るという挙
動を示す。
24dのいずれか)の動きについて着目する。現像位置
で現像動作が終わると他色の現像を行うために、
、の位置にて順番に停止し、それぞれの位置で現像
器24iの向きに応じて図5に示すように器内の現像剤
Gは移動する。今、ある色の現像器24iによる現像動
作が終わり、当該現像器24iが次色及び次々色の現像
サイクルのためにの位置に移動すると、整流板60
と仕切板51とが一体化されているために現像ロール4
4周り及び第一現像剤収容部54と第二現像剤収容部5
5との間に隔壁Aが形成され、この間で現像剤Gの移動
は起こらない。また、前記現像器24iが更にの位置
に移動すると、現像ロール44が下側になるが、同様に
前記隔壁Aにより第一、第二現像剤収容部54、55間
を現像剤Gが移動することはない。尚、整流板60と現
像ハウジング43との間の現像剤戻し通路61を通して
も現像剤Gは移動するが、整流板60と現像剤量規制部
材47との間隙(例えば2〜5mm)が比較的狭いた
め、現像剤Gが現像ロール44の潜像担持体21側へ移
動することがない。また、整流板60が現像ロール44
からの磁力を遮断するため、この間の現像剤Gは現像位
置への移動中に第二現像剤収容部55に戻るという挙
動を示す。
【0031】以上の構成により、回転式現像装置24の
回転により、各現像器24i内の現像剤に偏りが発生す
ることはない。よって、後述する比較モデルで問題とな
る現像ロール44上への現像剤の供給不足による搬送攪
拌オーガー45,46のスクリューピッチの搬送ムラ
や、白抜け、補給トナー混合不良による、高濃度筋の発
生などの画質欠陥を防ぐことができ、良好な画質を提供
できるようになった。尚、回転式現像装置24を反時計
回り方向へ回転させる態様についても、同様な結果が得
られる。
回転により、各現像器24i内の現像剤に偏りが発生す
ることはない。よって、後述する比較モデルで問題とな
る現像ロール44上への現像剤の供給不足による搬送攪
拌オーガー45,46のスクリューピッチの搬送ムラ
や、白抜け、補給トナー混合不良による、高濃度筋の発
生などの画質欠陥を防ぐことができ、良好な画質を提供
できるようになった。尚、回転式現像装置24を反時計
回り方向へ回転させる態様についても、同様な結果が得
られる。
【0032】また、本実施の形態に係る回転式現像装置
の性能を評価する上で、以下のような比較モデルに対す
る各現像器24a〜24d内の現像剤の挙動を調べた。
すなわち、比較モデルは、回転式現像装置24の回転ホ
ルダ41に搭載する各現像器24a〜24dとして図6
に示す構成(具体的には、整流板60と仕切板51との
間に間隙62を残した態様)のものを使用したものであ
る。今、比較モデルに係る回転式現像装置が時計回り方
向に回転する態様を例に挙げ、ある色の現像器24i
(24a〜24dのいずれか)の動きについて着目す
る。現像位置で現像動作が終わると他色の現像を行う
ために、、の位置にて順番に停止し、それぞれの
位置で現像器24iの向きに応じて図7に示すように器
内の現像剤Gは移動する。
の性能を評価する上で、以下のような比較モデルに対す
る各現像器24a〜24d内の現像剤の挙動を調べた。
すなわち、比較モデルは、回転式現像装置24の回転ホ
ルダ41に搭載する各現像器24a〜24dとして図6
に示す構成(具体的には、整流板60と仕切板51との
間に間隙62を残した態様)のものを使用したものであ
る。今、比較モデルに係る回転式現像装置が時計回り方
向に回転する態様を例に挙げ、ある色の現像器24i
(24a〜24dのいずれか)の動きについて着目す
る。現像位置で現像動作が終わると他色の現像を行う
ために、、の位置にて順番に停止し、それぞれの
位置で現像器24iの向きに応じて図7に示すように器
内の現像剤Gは移動する。
【0033】図7において、の位置においては現像器
24iが上下逆になるため、整流板60及び現像ロール
44の方向に現像剤Gは移動する。よって、整流板60
と仕切板51との間に間隙62がある構成において、現
像剤Gはここを通過し、第二現像剤収容部55から第一
現像剤収容部54へと移動する。
24iが上下逆になるため、整流板60及び現像ロール
44の方向に現像剤Gは移動する。よって、整流板60
と仕切板51との間に間隙62がある構成において、現
像剤Gはここを通過し、第二現像剤収容部55から第一
現像剤収容部54へと移動する。
【0034】更に、の位置へと回転するときの遠心力
と停止位置での重力により多くの現像剤Gは整流板6
0と仕切板51との間の間隙62を通って第一現像剤収
容部54と移動する。よっての位置においては多くの
現像剤Gが第一現像剤収容部54に偏った状態で分布し
ている。
と停止位置での重力により多くの現像剤Gは整流板6
0と仕切板51との間の間隙62を通って第一現像剤収
容部54と移動する。よっての位置においては多くの
現像剤Gが第一現像剤収容部54に偏った状態で分布し
ている。
【0035】二回目の現像サイクルに入り、再びの現
像位置へと動くが、第一現像剤収容部54の現像剤Gは
現像ロール44内の磁石ロール442の磁気的拘束力を
受けて動けないため、第二現像剤収容部55に戻る現像
剤Gは非常に少ない。よって、現像開始時において、第
二現像剤収容部55から現像ロール44に搬送されてく
る現像剤Gが不足するため、現像スリーブ441上への
現像剤Gの供給不足を招き、搬送攪拌オーガー45のス
クリューピッチムラや、強いては現像スリーブ441上
に全く現像剤が搬送されることなく、白抜けが発生する
という画質欠陥が発生してしまう。
像位置へと動くが、第一現像剤収容部54の現像剤Gは
現像ロール44内の磁石ロール442の磁気的拘束力を
受けて動けないため、第二現像剤収容部55に戻る現像
剤Gは非常に少ない。よって、現像開始時において、第
二現像剤収容部55から現像ロール44に搬送されてく
る現像剤Gが不足するため、現像スリーブ441上への
現像剤Gの供給不足を招き、搬送攪拌オーガー45のス
クリューピッチムラや、強いては現像スリーブ441上
に全く現像剤が搬送されることなく、白抜けが発生する
という画質欠陥が発生してしまう。
【0036】また、第二現像剤収容部55にはトナー補
給口56から新しいトナーが補給されるが、キャリアと
混合されないまま回転式現像装置24の回転により前述
した現像剤Gの動きと同様に整流板60と仕切板51と
の間の間隙62を通過し第一現像剤収容部54へ移動す
る。よって、トナー濃度が均されることがなく現像スリ
ーブ441に搬送されるため、プロセス方向に高濃度の
筋が発生するという画質欠陥も発生した。
給口56から新しいトナーが補給されるが、キャリアと
混合されないまま回転式現像装置24の回転により前述
した現像剤Gの動きと同様に整流板60と仕切板51と
の間の間隙62を通過し第一現像剤収容部54へ移動す
る。よって、トナー濃度が均されることがなく現像スリ
ーブ441に搬送されるため、プロセス方向に高濃度の
筋が発生するという画質欠陥も発生した。
【0037】尚、比較モデルにて反時計回りの態様につ
いても同様に調べたところ、現像器24iがからの
移動及びの位置にて整流板60と仕切板51との間隙
62を現像剤Gが通過し、の位置に移動後も現像剤G
が現像ロール44の磁力に束縛されるため、現像剤Gが
第二現像剤収容部55へは戻りにくく、現像位置での
現像開始時に同様の問題が発生した。また、補給トナー
の移動による筋も同様に発生した。
いても同様に調べたところ、現像器24iがからの
移動及びの位置にて整流板60と仕切板51との間隙
62を現像剤Gが通過し、の位置に移動後も現像剤G
が現像ロール44の磁力に束縛されるため、現像剤Gが
第二現像剤収容部55へは戻りにくく、現像位置での
現像開始時に同様の問題が発生した。また、補給トナー
の移動による筋も同様に発生した。
【0038】また、本実施の形態では、整流板60の一
端部が仕切板51の上端部に一体的に結合されている
が、例えば図8(a)に示すように、整流板60に対し
仕切板51位置よりも第二現像剤収容部55側へ突出す
る突片部63を一体的に形成してもよい。この態様は、
搬送攪拌オーガー46による現像剤Gの流れに応じて余
剰現像剤の落下位置を調整するようにしたものであり、
例えば図8(b)に示すように、第二現像剤収容部55
の図中右寄りに新しい補給トナーの滞留部Bが存在する
ような状況がある場合には、当該補給トナーの滞留部B
付近まで整流板60の突片部63を突出配置し、補給ト
ナーの滞留部Bに対して余剰現像剤を直接落下させ、現
像剤Gの攪拌混合動作を確実に行なわせることが可能に
なる。
端部が仕切板51の上端部に一体的に結合されている
が、例えば図8(a)に示すように、整流板60に対し
仕切板51位置よりも第二現像剤収容部55側へ突出す
る突片部63を一体的に形成してもよい。この態様は、
搬送攪拌オーガー46による現像剤Gの流れに応じて余
剰現像剤の落下位置を調整するようにしたものであり、
例えば図8(b)に示すように、第二現像剤収容部55
の図中右寄りに新しい補給トナーの滞留部Bが存在する
ような状況がある場合には、当該補給トナーの滞留部B
付近まで整流板60の突片部63を突出配置し、補給ト
ナーの滞留部Bに対して余剰現像剤を直接落下させ、現
像剤Gの攪拌混合動作を確実に行なわせることが可能に
なる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転ホルダに複数の現像器を搭載した回転式現像装置に
おいて、各現像器の現像ハウジング内には現像剤担持体
の背面側に現像剤が循環搬送される並列構成の現像剤循
環経路を形成し、この現像剤循環経路に現像剤が攪拌搬
送される一対の搬送攪拌部材を配設し、現像剤量規制部
材による余剰現像剤を整流部材で奥側の現像剤循環経路
に戻し、更に、現像剤循環経路形成用の仕切部材と前記
整流部材とを一体的に結合するようにしたので、現像ハ
ウジング内の現像剤循環経路間に複数の現像剤収容部に
二分する隔壁を形成することができ、回転式現像装置回
転時に、各現像器内で複数の現像剤収容部間での現像剤
の移動をなくし、現像ハウジング内の現像剤分布の偏り
を防止することができる。よって、回転式現像装置の各
現像器において、高画質化のために、小粒径トナー及び
キャリアからなる二成分現像剤を使用したとしても、整
流部材による余剰現像剤の戻し作用(整流作用)によ
り、小粒径化に伴って悪化するトナーとキャリアとの混
合攪拌性を確保することができることに加えて、整流部
材と仕切部材との一体化に基づく現像ハウジング内の現
像剤分布の偏り防止作用により、現像開始時での現像剤
担持体上への現像剤の供給不足による搬送攪拌部材のス
クリューピッチの搬送ムラや、白抜け、補給トナー混合
不良による高濃度筋などの画質欠陥を改善でき、もっ
て、良好な画質を得ることができる。
回転ホルダに複数の現像器を搭載した回転式現像装置に
おいて、各現像器の現像ハウジング内には現像剤担持体
の背面側に現像剤が循環搬送される並列構成の現像剤循
環経路を形成し、この現像剤循環経路に現像剤が攪拌搬
送される一対の搬送攪拌部材を配設し、現像剤量規制部
材による余剰現像剤を整流部材で奥側の現像剤循環経路
に戻し、更に、現像剤循環経路形成用の仕切部材と前記
整流部材とを一体的に結合するようにしたので、現像ハ
ウジング内の現像剤循環経路間に複数の現像剤収容部に
二分する隔壁を形成することができ、回転式現像装置回
転時に、各現像器内で複数の現像剤収容部間での現像剤
の移動をなくし、現像ハウジング内の現像剤分布の偏り
を防止することができる。よって、回転式現像装置の各
現像器において、高画質化のために、小粒径トナー及び
キャリアからなる二成分現像剤を使用したとしても、整
流部材による余剰現像剤の戻し作用(整流作用)によ
り、小粒径化に伴って悪化するトナーとキャリアとの混
合攪拌性を確保することができることに加えて、整流部
材と仕切部材との一体化に基づく現像ハウジング内の現
像剤分布の偏り防止作用により、現像開始時での現像剤
担持体上への現像剤の供給不足による搬送攪拌部材のス
クリューピッチの搬送ムラや、白抜け、補給トナー混合
不良による高濃度筋などの画質欠陥を改善でき、もっ
て、良好な画質を得ることができる。
【図1】 本発明に係る回転式現像装置を示す説明図で
ある。
ある。
【図2】 本発明に係る回転式現像装置の実施の一形態
を組込んだフルカラー画像形成装置の概略構成を示す説
明図である。
を組込んだフルカラー画像形成装置の概略構成を示す説
明図である。
【図3】 本実施の形態で用いられる現像器の具体的構
成を示す縦断面説明図である。
成を示す縦断面説明図である。
【図4】 図3に示す現像器を矢印IV方向から見た現
像ハウジングの一部を省略した矢視図である。
像ハウジングの一部を省略した矢視図である。
【図5】 本実施の形態に係る回転式現像装置の回転時
における各現像器内の現像剤の挙動を示す説明図であ
る。
における各現像器内の現像剤の挙動を示す説明図であ
る。
【図6】 比較モデルで用いられる現像器を示す説明図
である。
である。
【図7】 比較モデルに係る回転式現像装置の回転時に
おける各現像器内の現像剤の挙動を示す説明図である。
おける各現像器内の現像剤の挙動を示す説明図である。
【図8】 (a)は本実施の形態で用いられる現像器の
変形形態を示す説明図、(b)は変形形態に係る現像器
の利点を示す説明図である。
変形形態を示す説明図、(b)は変形形態に係る現像器
の利点を示す説明図である。
1…潜像担持体,2(2a〜2d)…現像器,3…回転
ホルダ,4…現像ハウジング,5…現像剤担持体,6…
現像剤量規制部材,7…仕切部材,8…搬送攪拌部材,
9…整流部材,21…潜像担持体,24…回転式現像装
置,24a〜24d,24i…現像器,41…回転ホル
ダ,43…現像ハウジング,44…現像ロール,45,
46…搬送攪拌オーガー,47…現像剤量規制部材,5
1…仕切板,52,53…連通口,54…第一現像剤収
容部,55…第二現像剤収容部,56…トナー補給口,
60…整流板,601…層厚規制部,61…現像剤戻し
通路,63…突片部
ホルダ,4…現像ハウジング,5…現像剤担持体,6…
現像剤量規制部材,7…仕切部材,8…搬送攪拌部材,
9…整流部材,21…潜像担持体,24…回転式現像装
置,24a〜24d,24i…現像器,41…回転ホル
ダ,43…現像ハウジング,44…現像ロール,45,
46…搬送攪拌オーガー,47…現像剤量規制部材,5
1…仕切板,52,53…連通口,54…第一現像剤収
容部,55…第二現像剤収容部,56…トナー補給口,
60…整流板,601…層厚規制部,61…現像剤戻し
通路,63…突片部
【手続補正書】
【提出日】平成9年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
Claims (2)
- 【請求項1】 回転ホルダに複数の現像器を搭載し、各
現像器には、トナー及びキャリアからなる二成分現像剤
が収容され且つ一部に現像用開口が開設される現像ハウ
ジングと、この現像ハウジングの現像用開口に面して配
設され且つ二成分現像剤が担持される現像剤担持体と、
この現像剤担持体上の二成分現像剤の量が規制される現
像剤量規制部材とを具備させ、回転ホルダを間欠的に回
転させることにより潜像担持体に対向する部位に各現像
器の現像剤担持体を選択的に配置し、潜像担持体上の各
色成分潜像を対応する現像器にてトナー現像する回転式
現像装置において、 前記現像剤担持体の背面側には当該現像剤担持体の軸方
向に沿って現像剤が循環する現像剤循環経路を形成すべ
く、現像ハウジング底部に立設され且つ現像剤担持体の
軸方向両端付近に連通用開口が形成された仕切部材と、 この仕切部材で仕切られた現像剤循環経路内に配設さ
れ、現像剤の搬送方向が互いに逆向きで且つ現像剤が攪
拌搬送される一対の搬送攪拌部材と、 一端部が現像剤量規制部材に近接配置され、現像剤量規
制部材直前で発生する余剰現像剤を現像ハウジングの奥
側に配置された搬送攪拌部材の現像剤循環経路に戻すと
共に、上記仕切部材の上端部に対して一体的に接合され
る整流部材とを備えたことを特徴とする回転式現像装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載の回転式現像装置におい
て、 整流部材は仕切部材位置よりも現像ハウジングの奥側の
現像剤循環経路中に突出配置されていることを特徴とす
る回転式現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9228877A JPH1165217A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 回転式現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9228877A JPH1165217A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 回転式現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165217A true JPH1165217A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16883269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9228877A Pending JPH1165217A (ja) | 1997-08-11 | 1997-08-11 | 回転式現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165217A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7433634B2 (en) * | 2003-08-29 | 2008-10-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Developer container including a developer movement suppression feature |
US8045891B2 (en) * | 2007-08-17 | 2011-10-25 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Rotary developing apparatus rotatably accommodating a plurality of developer units, developer unit and image forming apparatus including rotary developing apparatus |
-
1997
- 1997-08-11 JP JP9228877A patent/JPH1165217A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7433634B2 (en) * | 2003-08-29 | 2008-10-07 | Canon Kabushiki Kaisha | Developer container including a developer movement suppression feature |
US8045891B2 (en) * | 2007-08-17 | 2011-10-25 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Rotary developing apparatus rotatably accommodating a plurality of developer units, developer unit and image forming apparatus including rotary developing apparatus |
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