JPH1165121A - 感光材料 - Google Patents

感光材料

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JPH1165121A
JPH1165121A JP24039997A JP24039997A JPH1165121A JP H1165121 A JPH1165121 A JP H1165121A JP 24039997 A JP24039997 A JP 24039997A JP 24039997 A JP24039997 A JP 24039997A JP H1165121 A JPH1165121 A JP H1165121A
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JP
Japan
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silver halide
nitrogen
containing heterocyclic
compound
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Withdrawn
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JP24039997A
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Inventor
Itaru Sakata
格 坂田
Osami Tanabe
修身 田辺
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光材料や画像形成に悪影響を与えることな
く、含窒素複素環化合物のカブリ防止効果または現像促
進効果を充分に得る。 【解決手段】 含窒素複素環化合物の1乃至30重量%
をハロゲン化銀を含む層に添加し、残りの70乃至99
重量%を他の層に添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に二以上
の層を有し、ハロゲン化銀が一つの層に含まれており、
さらに、還元剤、エチレン性不飽和重合性化合物または
エチレン性不飽和架橋性ポリマー、および五員または六
員の含窒素複素環化合物が、いずれかの層に含まれてい
る感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀、還元剤および重合性化合
物を含む感光材料を画像露光し、ハロゲン化銀を現像し
て、これにより画像状に重合性化合物を重合させてポリ
マー画像を形成する方法が、特公平3−12307号お
よび同3−12308号各公報(米国特許462967
6号および欧州特許0174634号各明細書)に記載
されている。この方法においては、ハロゲン化銀を還元
した還元剤の酸化体ラジカル(還元剤の酸化体の分解に
よって生じるラジカルであってもよい。以下、単に酸化
体ラジカルと呼ぶ。)によって重合が開始される。具体
的には、感光材料を加熱して、ハロゲン化銀を現像し、
重合性化合物の硬化画像を形成する熱現像を実施する。
【0003】以上述べた画像形成方法は、印刷版の製造
にも適用することができる。印刷版の製造に好適な感光
材料は、特開平5−249667号公報(米国特許51
22443号、欧州特許0426192号の各明細書)
および特開平4−191856号公報(米国特許529
0659号明細書)に記載されている。印刷版の製造に
用いる感光材料では、一般に支持体上に、重合性化合物
および疎水性ポリマーを含む硬化性層、およびハロゲン
化銀および親水性ポリマーを含む感光性層を設ける。還
元剤は、いずれかの層に含まれる。重合性化合物に加え
て、または代えて架橋性ポリマーを用いてもよい。感光
性層の上に、塩基または塩基プレカーサーを含む画像形
成促進層を設ける場合もある。ハロゲン化銀を用いる印
刷版の製造方法では、熱現像により重合性化合物を硬化
させてから、感光性層を感光材料から除き、溶出液を用
いて硬化性層の未硬化部を除去し、残存する硬化(レプ
リカ)画像を印刷版の画像として利用する。
【0004】感光材料の添加剤の一種に、五員または六
員の含窒素複素環化合物がある。含窒素複素環化合物
は、カブリ防止剤または現像促進剤としての機能があ
る。含窒素複素環化合物を含む感光材料については、特
開昭62−1518238号公報(米国特許49562
60号、欧州特許0228085号の各明細書)に記載
がある。また、特開昭62−161144号公報には、
含窒素複素環化合物の存在下でハロゲン銀粒子の形成ま
たは熟成を実施して得られたハロゲン化銀乳剤を用いる
感光材料の製造方法についての記載がある。なお、含窒
素複素環化合物は、通常のハロゲン化銀写真感光材料の
技術分野においても、カブリ防止剤または現像促進剤と
して用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者が、ハロゲン
化銀、還元剤および重合性化合物または架橋性ポリマー
を含む感光材料について検討したところ、五員または六
員の含窒素複素環化合物を、通常のハロゲン化銀写真感
光材料の場合よりも多量に使用すると、そのカブリ防止
作用または現像促進作用が増大することが判明した。た
だし、多量の含窒素複素環化合物を使用すると、感光材
料に問題が生じることも発見された。例えば、多量の含
窒素複素環化合物の一部がハロゲン化銀に吸着して、増
感色素をハロゲン化銀から脱着させる。そこで、本発明
者は、含窒素複素環化合物をハロゲン化銀を含む層(感
光性層)とは別の層に添加し、熱現像において含窒素複
素環化合物をハロゲン化銀を含む層内に浸透させること
を試みた。ハロゲン化銀を含む層とは別の層に含窒素複
素環化合物を添加すれば、増感色素の脱着のような問題
は生じないはずである。しかし、含窒素複素環化合物が
層の間を移動するのに時間がかかるため、含窒素複素環
化合物は、カブリ防止剤または現像促進剤として充分に
機能することができなかった。本発明の目的は、感光材
料や画像形成に悪影響を与えることなく、含窒素複素環
化合物のカブリ防止機能または現像促進機能が充分に得
られる感光材料を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、下記の感
光材料(1)〜(5)により達成された。 (1)支持体上に二以上の層を有し、ハロゲン化銀が一
つの層に含まれており、さらに、還元剤、エチレン性不
飽和重合性化合物またはエチレン性不飽和架橋性ポリマ
ー、および五員または六員の含窒素複素環化合物が、い
ずれかの層に含まれている感光材料であって、該含窒素
複素環化合物の1乃至30重量%がハロゲン化銀を含む
層に含まれており、残りの70乃至99重量%が他の層
に含まれていることを特徴とする感光材料。
【0007】(2)ハロゲン化銀を含む層が、上記含窒
素複素環化合物を添加してから分光増感を実施して調製
されたハロゲン銀乳剤の塗布により形成された層である
(1)に記載の感光材料。 (3)上記含窒素複素環化合物の総量が、ハロゲン化銀
の0.001乃至10モル%である(1)に記載の感光
材料。 (4)上記含窒素複素環化合物が、チアゾール環、オキ
サゾール環、ジアゾール環、トリアゾール環およびテト
ラゾール環からなる群より選ばれる五員の含窒素複素環
を有する(1)に記載の感光材料。 (5)上記含窒素複素環化合物が、メルカプト基、その
金属塩またはチオキソ基を有する(1)に記載の感光材
料。
【0008】
【発明の効果】本発明の感光材料は、五員または六員の
含窒素複素環化合物の一部だけ(1乃至30重量%)を
ハロゲン化銀を含む層(感光性層)に添加し、残りを他
の層(硬化性層や画像形成促進層)に添加することを特
徴とする。ハロゲン化銀を含む層へは含窒素複素環化合
物を比較的少量添加するため、前述した増感色素の脱着
のような問題は、ほとんど生じない。そして、ハロゲン
化銀を含む層に添加した含窒素複素環化合物は、熱現像
において直ちにカブリ防止剤または現像促進剤として作
用する。ハロゲン化銀を含む層内の少量の含窒素複素環
化合物は短時間で消費されるが、熱現像反応の進行に伴
って他の層からハロゲン化銀を含む層に含窒素複素環化
合物が補充される。以上の結果、本発明の感光材料で
は、含窒素複素環化合物を比較的多量に使用しても問題
を生じることがなく、含窒素複素環化合物がカブリ防止
剤または現像促進剤として充分に機能する。
【0009】
【発明の実施の形態】
[五員または六員の含窒素複素環化合物]含窒素複素環
化合物の複素環は、六員環よりも五員環の方が好まし
い。五員環の例には、チアゾール環、オキサゾール環、
ジアゾール環、トリアゾール環およびテトラゾール環が
含まれる。含窒素複素環には、他の複素環、芳香族環ま
たは脂肪族環が縮合していてもよい。含窒素複素環に
は、窒素原子以外のヘテロ原子(例、酸素原子、硫黄原
子)が含まれていてもよい。含窒素複素環およびその縮
合環は、置換基を有していてもよい。置換基の例には、
ヒドロキシル、メルカプト(およびその金属塩)、ニト
ロ、スルホ(およびその金属塩)、カルボキシル(およ
びその金属塩)、シアノ、アミノ、オキソ、チオキソ、
ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、脂
肪族基、芳香族基、複素環基、アルコキシ基、アルキル
チオ基、アルコキシカルボニル基およびアミド基(−N
HCO−R、Rは脂肪族基または芳香族基)が含まれ
る。含窒素複素環化合物は、メルカプト(−SH)、そ
の金属塩(−SM、Mは金属)またはチオキソ(=S)
を、置換基として有することが特に好ましい。
【0010】メルカプト、スルホまたはカルボキシルの
金属塩を形成する金属としては、銀またはアルカリ金属
(ナトリウム、カリウム)が好ましい。脂肪族基は、ア
ルキル基、置換アルキル基、アルケニル基、置換アルケ
ニル基、アルキニル基、置換アルキニル基、アラルキル
基および置換アラルキル基を意味する。アルキル基、置
換アルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アラ
ルキル基および置換アラルキル基が好ましく、アルキル
基、置換アルキル基、アアラルキル基および置換アラル
キル基がより好ましく、アルキル基および置換アルキル
基がさらに好ましく、アルキル基が最も好ましい。脂肪
族基の置換基を含む総炭素原子数は、1乃至40である
ことが好ましく、1乃至20であることがより好まし
く、1乃至15であることがさらに好ましく、1乃至1
0であることが最も好ましい。置換基を除いた脂肪族基
の炭素原子数は、1乃至20であることが好ましく、1
乃至15であることがより好ましく、1乃至10である
ことがさらに好ましく、1乃至6であることが最も好ま
しい。脂肪族基は、環状脂肪族基よりも鎖状脂肪族基の
方が好ましい。鎖状脂肪族基は、分岐を有していてもよ
い。
【0011】芳香族基は、アリール基および置換アリー
ル基を意味する。芳香族基の置換基を含む総炭素原子数
は、6乃至60であることが好ましく、6乃至40であ
ることが好ましく、6乃至30であることがより好まし
く、6乃至20であることがさらに好ましく、6乃至1
2であることが最も好ましい。複素環基が有する複素環
は、五員環、六員環または七員環であることが好まし
く、五員環または六員環であることがさらに好ましく、
六員環であることが最も好ましい。複素環が有する複素
原子の例には、窒素原子、酸素原子および硫黄原子が含
まれる。複素環には、他の複素環、芳香族環または脂肪
族環が、縮合またはスピロ結合していてもよい。複素環
基は、置換基を有していてもよい。
【0012】脂肪族基、芳香族基および複素環基の置換
基の例には、ヒドロキシル、メルカプト(およびその金
属塩)、ニトロ、スルホ(およびその金属塩)、カルボ
キシル(およびその金属塩)、シアノ、アミノ、オキ
ソ、チオキソ、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子)、複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ
基、アルコキシカルボニル基およびアミド基(−NHC
O−R、Rは脂肪族基または芳香族基)が含まれる。芳
香族基および複素環基の置換基の例には、さらに脂肪族
基が含まれる。アルコキシ基、アルキルチオ基およびア
ルコキシカルボニル基のアルキル部分の炭素原子数は、
1乃至20であることが好ましく、1乃至15であるこ
とがより好ましく、1乃至10であることがさらに好ま
しく、1乃至6であることが最も好ましい。アルキル部
分は、環状アルキルよりも鎖状アルキルの方が好まし
い。鎖状アルキルは、分岐を有していてもよい。代表的
な五員の含窒素複素環化合物を下記式(I)〜(III)で
表わす。
【0013】
【化1】
【0014】式(I)において、Uは、NまたはC−R
2 であり;Vは、NまたはC−R3であり;Wは、Nま
たはC−R4 であり;そして、R1 、R2 、R3 、R4
およびR5 は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ
ル、メルカプト(およびその金属塩)、ニトロ、スルホ
(およびその金属塩)、カルボキシル(およびその金属
塩)、シアノ、アミノ、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香
族基、複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アル
コキシカルボニル基またはアミド基であるか、あるいは
隣接する二つが結合して、芳香族環または六員の含窒素
複素環を形成する。各基の定義および例は、前述した含
窒素複素環およびその縮合環の置換基の定義および例と
同様である。結合により形成される芳香族環および含窒
素複素環には、さらに、脂肪族環、芳香族環または複素
環が縮合していてもよい。
【0015】式(II)において、Xは、O、SまたはN
−R9 であり;そして、R6 、R7、R8 およびR9
は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシル、メルカ
プト(およびその金属塩)、ニトロ、スルホ(およびそ
の金属塩)、カルボキシル(およびその金属塩)、シア
ノ、アミノ、ハロゲン原子、脂肪族基、芳香族基、複素
環基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルコキシカル
ボニル基またはアミド基であるか、あるいは隣接する二
つが結合して、芳香族環または六員の含窒素複素環を形
成する。各基の定義および例は、前述した含窒素複素環
およびその縮合環の置換基の定義および例と同様であ
る。結合により形成される芳香族環および含窒素複素環
には、さらに、脂肪族環、芳香族環または複素環が縮合
していてもよい。
【0016】式(III)において、Yは、OまたはSであ
り;Zは、NまたはC−R11であり;そして、R10、R
11およびR12は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキ
シル、メルカプト(およびその金属塩)、ニトロ、スル
ホ(およびその金属塩)、カルボキシル(およびその金
属塩)、シアノ、アミノ、ハロゲン原子、脂肪族基、芳
香族基、複素環基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ア
ルコキシカルボニル基またはアミド基であるか、あるい
はR11とR12とが結合して、芳香族環または六員の含窒
素複素環を形成する。各基の定義および例は、前述した
含窒素複素環およびその縮合環の置換基の定義および例
と同様である。結合により形成される芳香族環および含
窒素複素環には、さらに、脂肪族環、芳香族環または複
素環が縮合していてもよい。なお、含窒素複素環化合物
は、一般に互変異性を有している。例えば、式(II)に
おいてR6 が水素原子である化合物と、式(III)におい
てR10がメルカプトであり、かつZがC−R11である化
合物とは、以下に示すような互変異性がある。
【0017】
【化2】
【0018】上記の式(I)〜(III)および下記の具体
例では、互変異性のある複数の化合物の一つしか例示し
ないが、他の化合物の状態であっても本発明に利用でき
る。五員または六員の含窒素複素環化合物の具体例を以
下に示す。
【0019】
【化3】
【0020】
【化4】
【0021】
【化5】
【0022】
【化6】
【0023】
【化7】
【0024】
【化8】
【0025】
【化9】
【0026】
【化10】
【0027】
【化11】
【0028】
【化12】
【0029】
【化13】
【0030】
【化14】
【0031】
【化15】
【0032】
【化16】
【0033】
【化17】
【0034】
【化18】
【0035】
【化19】
【0036】
【化20】
【0037】
【化21】
【0038】
【化22】
【0039】
【化23】
【0040】以上の含窒素複素環化合物は、通常のハロ
ゲン化銀写真感光材料の技術分野において、カブリ防止
剤または現像促進剤として用いられており、容易に入手
することができる。本発明では、含窒素複素環化合物の
1乃至30重量%をハロゲン化銀を含む層(感光性層)
に添加し、残りの70乃至99重量%を他の層に添加す
る。含窒素複素環化合物の5乃至10重量%をハロゲン
化銀を含む層(感光性層)に添加し、残りの90乃至9
5重量%を他の層に添加することがさらに好ましい。他
の層は、ハロゲン化銀を含む層に隣接する層であること
が好ましい。ハロゲン化銀を含む層に隣接する二つの
(上下の)層の双方に添加してもよい。代表的な感光材
料の層構成(詳細については後述)では、ハロゲン化銀
を含む層(感光性層)の下(支持体側)にエチレン性不
飽和重合性化合物またはエチレン性不飽和架橋性ポリマ
ーを含む硬化性層が設けられ、ハロゲン化銀を含む層
(感光性層)の上に塩基または塩基プレカーサーを含む
画像形成促進層が設けられている。ハロゲン化銀を含む
層に加えて二以上の他の層(合計では三以上の層)に、
含窒素複素環化合物を添加する場合、二以上の他の層の
添加量の合計が70乃至99重量%の範囲内であればよ
い。
【0041】含窒素複素環化合物の総量(全ての層の添
加量の合計)は、ハロゲン化銀の0.001乃至10モ
ル%であることが好ましく、0.01乃至1.0モル%
であることがさらに好ましい。含窒素複素環化合物の多
くは水溶性である。従って、ハロゲン化銀を含む層(感
光性層)あるいは画像形成促進層のような親水性層に含
窒素複素環化合物を添加する場合は、親水性層の水性塗
布液に含窒素複素環化合物を溶解させればよい。ただ
し、ハロゲン化銀を含む層への添加では、ハロゲン化銀
乳剤の調製段階で含窒素複素環化合物を乳剤に添加し、
それからハロゲン化銀乳剤に分光増感を実施して塗布液
を調製することが好ましい。前述したように本発明で
は、ハロゲン化銀を含む層への含窒素複素環化合物の添
加量が比較的少ないため、増感色素の脱着の問題は、ほ
とんど生じない。さらに上記のように、含窒素複素環化
合物の添加時期を調節することで、増感色素の脱着の問
題を、ほぼ完全に解消することができる。含窒素複素環
化合物を、硬化性層のような疎水性層に添加する場合
は、含窒素複素環化合物をアルコール(例、メタノー
ル)のような適当な溶媒に溶解した溶液を、疎水性層の
塗布液に添加すればよい。
【0042】[感光材料の層構成]感光材料は、支持体
上に、硬化性層および感光性層の順序で設けることが好
ましい。ただし、感光材料をカラープルーフの作成に用
いる場合は、支持体上に、感光性層および硬化性層の順
序で設けることもできる。感光材料を、硬化性層、感光
性層およびオーバーコート層(または画像形成促進層)
からなる3層以上の構成としてもよい。ハロゲン化銀は
感光性層に添加し、エチレン性不飽和重合性化合物また
はエチレン性不飽和架橋性ポリマーは硬化性層に添加す
る。還元剤は硬化性層または感光性層に添加することが
できる。以上の各層の成分は、マイクロカプセルを使用
せずに層中に均一に含まれていることが好ましい。感光
材料には上記以外の機能層を設けてもよい。その他の機
能層には、粘着性層、剥離層、下塗り層、接着性層や中
間層が含まれる。以下、代表的な層構成を図面を参照し
ながら説明する。図1は、本発明の感光材料の代表的な
層構成を示す断面模式図である。図1に示される感光材
料では、アルミニウム支持体(1)上に、硬化性層
(2)、感光性層(3)および画像形成促進層(4)が
順次設けられている。硬化性層(2)は、エチレン性不
飽和重合性化合物、疎水性ポリマーおよび含窒素複素環
化合物の大部分を含む。感光性層(3)は、ハロゲン化
銀、還元剤、親水性ポリマーおよび含窒素複素環化合物
の一部を含む。画像形成促進層(4)は、塩基プレカー
サーを含む。図2は、本発明の感光材料の別の代表的な
層構成を示す断面模式図である。図2に示される感光材
料では、アルミニウム支持体(1)上に、硬化性層
(2)および感光性層(3)が順次設けられている。硬
化性層(2)は、エチレン性不飽和重合性化合物、疎水
性ポリマーおよび含窒素複素環化合物の大部分を含む。
感光性層(3)は、ハロゲン化銀、還元剤、親水性ポリ
マー、含窒素複素環化合物の一部および塩基プレカーサ
ーを含む。
【0043】[支持体]支持体としては、紙、合成紙、
合成樹脂(例、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン)をラミネートした紙、プラスチックフイルム
(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテー
ト)、金属板(例、アルミニウム、アルミニウム合金、
亜鉛、鉄、銅)、これらの金属がラミネートあるいは蒸
着された紙やプラスチックフイルムを用いることができ
る。感光材料を平版印刷版の製造に用いる場合、好まし
い支持体は、アルミニウム板、ポリエチレンテレフタレ
ートフイルム、ポリカーボネートフイルム、紙および合
成紙である。また、ポリエチレンテレフタレートフイル
ム上にアルミニウムシートがラミネートされた複合シー
トも好ましい。アルミニウム板が特に好ましい。アルミ
ニウム板を支持体に用いる場合について、さらに説明す
る。アルミニウム支持体は、必要に応じて表面粗面化処
理(砂目たて処理)あるいは表面親水化処理などの表面
処理が施される。表面粗面化処理は、電気化学的砂目た
て法(例えば、アルミニウム板を塩酸または硝酸電解液
中で電流を流して砂目たてをする方法)および/または
機械的砂目たて法(例えば、アルミニウム表面を金属ワ
イヤーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球と
研磨剤とでアルミニウム表面を砂目たてするボールグレ
イン法、ナイロンブラシと研磨剤とで表面を砂目たてす
るブラシグレイン法)によって実施される。
【0044】次に、砂目たて処理を施されたアルミニウ
ム板は、酸またはアルカリによって化学的にエッチング
される。工業的に有利な方法は、アルカリを用いるエッ
チングである。アルカリ剤の例としては、炭酸ナトリウ
ム、アルミン酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、リン
酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよ
び水酸化リチウムが挙げられる。アルカリ溶液の濃度は
1乃至50重量%の範囲が好ましい。アルカリ処理の温
度は、20乃至100℃の範囲が好ましい。さらに、ア
ルミニウムの溶解量が5乃至20g/m2 となるよう
に、処理条件を調整することが好ましい。通常、アルカ
リエッチングの後、アルミニウム板は、表面に残る汚れ
(スマット)を除去するために酸によって洗浄される。
好ましい酸は、硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ化
水素酸およびホウフッ化水素酸である。電気化学的粗面
化処理後のスマット除去処理は、50乃至90℃で15
乃至65重量%の濃度の硫酸と接触させる方法のような
公知の方法によって実施することができる。
【0045】以上のように表面粗面化処理されたアルミ
ニウム板には、必要に応じて、陽極酸化処理あるいは化
成処理を施すことができる。陽極酸化処理は公知の方法
によって行うことができる。具体的には、酸溶液中で、
アルミニウム板に直流または交流電流を流すことによ
り、アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を形成する。酸の
例としては、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スル
ファミン酸およびベンゼンスルフォン酸を挙げることが
できる。陽極酸化の条件は、使用される電解液によって
変化する。一般的には、電解液の濃度が1乃至80重量
%、電解液の温度が5乃至70℃、電流密度が0.5乃
至60アンペア/dm2 、電圧が1乃至100v、そし
て電解時間が10乃至100秒の範囲であることが好ま
しい。特に好ましい陽極酸化法は、硫酸中で高電流密度
で陽極酸化する方法およびリン酸を電解浴として陽極酸
化する方法である。陽極酸化処理後、アルミニウム板に
アルカリ金属シリケート処理(例えば、アルミニウム板
をケイ酸ナトリウム水溶液に浸漬する処理)を実施して
もよい。また、アルミニウム支持体と硬化性層の接着や
印刷特性を改良するために、支持体表面に下塗り層を設
けてもよい。
【0046】[下塗り層]下塗り層は、上記のアルミニ
ウム支持体以外にも、表面が充分に親水性でない支持体
(例、ポリマーフイルム)にも親水性層として設けられ
る。下塗り層を構成する成分としては、ポリマー(例、
ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、エチルセ
ルロース、フェノール樹脂、スチレン−無水マレイン酸
樹脂、ポリアクリル酸);アミン(例、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
トリプロパノールアミン)およびそれらの塩酸塩、シュ
ウ酸塩またはリン酸塩;モノアミノモノカルボン酸
(例、アミノ酢酸、アラニン);オキシアミノ酸(例、
セリン、スレオニン、ジヒドロキシエチルグリシン);
含硫アミノ酸(例、システイン、シスチン);モノアミ
ノジカルボン酸(例、アスパラギン酸、グルタミン
酸);ジアミノモノカルボン酸(例、リシン);芳香族
核を持つアミノ酸(例、p−ヒドロキシフェニルグリシ
ン、フェニルアラニン、アントラニル);脂肪族アミノ
スルホン酸(例、スルファミン酸、シクロヘキシルスル
ファミン酸);および(ポリ)アミノポリ酢酸(例、エ
チレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢
酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ヒドロキシエチル
エチレンジアミン酢酸、エチレンジアミン二酢酸、シク
ロエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢
酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸)を挙げること
ができる。以上の化合物の酸基の一部または全部が、塩
(例、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)と
なったものも用いることができる。以上の成分は、二種
以上組み合わせて用いることもできる。なお、ポリマー
フイルムを支持体として用いる場合は、アルミニウム支
持体の砂目たて処理の代わりに、親水性微粒子(例、シ
リカ粉末)を親水性の下塗り層に添加することが好まし
い。
【0047】[硬化性層]硬化性層は、エチレン性不飽
和重合性化合物またはエチレン性不飽和架橋性ポリマー
を含む層である。重合性化合物と架橋性ポリマーの両方
を含むことが好ましい。エチレン性不飽和重合性化合物
の量は、ポリマー(架橋性ポリマーまたは非架橋性の疎
水性ポリマー)の量の3乃至200重量%の範囲である
ことが好ましく、10乃至100重量%の範囲であるこ
とがさらに好ましい。硬化性層に添加するポリマーの量
は、硬化性層全体の30乃至95重量%であることが好
ましく、50乃至90重量%であることがさらに好まし
い。硬化性層の膜厚は、0.1乃至20μmであること
が好ましく、0.3乃至7μmであることがさらに好ま
しい。
【0048】[感光性層]感光性層は、ハロゲン化銀、
水溶性ポリマーおよび前述した水不溶性ポリマーを含む
層である。ハロゲン化銀の塗布量は、銀換算で0.01
乃至5g/m2 であることが好ましく、0.03乃至1
g/m2 であることがさらに好ましく、0.05乃至
0.3g/m2 であることが最も好ましい。感光性層の
膜厚は、0.07乃至13μmであることが好ましく、
0.2乃至5μmであることがさらに好ましい。
【0049】[オーバーコート層および画像形成促進
層]オーバーコート層は、感光材料を保護するととも
に、空気中の酸素の侵入を防いで硬化性層の硬化度を高
める機能を有する。オーバーコート層に、画像形成を促
進する成分(例、塩基、塩基プレカーサー、熱現像促進
剤)を添加して、画像形成促進剤として機能させること
ができる。オーバーコート層および画像形成促進層の膜
厚は、0.3乃至20μmであることが好ましく、0.
5乃至7μmであることがさらに好ましい。
【0050】[中間層]感光材料に、中間層を設けるこ
とができる。中間層は、ハレーション防止層、フィルタ
ー層、バリアー層あるいは接着性層として機能させるこ
とができる。ハレーション防止層およびフィルター層
は、着色剤を含む機能層である。バリアー層は、感光材
料の保存時に、成分が層間を移動して、拡散したり混合
したりするのを防止する機能を有する。接着性層は、二
つの層(特に感光性層と硬化性層)間の接着力を強化す
る機能を有する。中間層の成分は、その機能に応じて決
定する。中間層の膜厚は、10μm以下であることが好
ましい。
【0051】[ハロゲン化銀]ハロゲン化銀としては、
塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、あるいは塩臭化銀、塩ヨウ
化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ臭化銀のいずれの粒子も用い
ることができる。ハロゲン化銀粒子の形状は好ましくは
立方体または14面体であるが、規則的な結晶形を有す
るものに限らず、変則的な結晶形を有するもの、あるい
は、それらの複合形でもよい。変則的な結晶形には、じ
ゃがいも状、球状、板状および平板状の結晶形が含まれ
る。平板状粒子では、一般に粒子径が粒子厚の5倍以上
の値になる。
【0052】ハロゲン化銀の粒子サイズについて特に制
限はない。0.01μm以下の微粒子も利用可能であ
る。一方、10μm程度の大粒子も利用できる。粒子サ
イズ分布に関しては、単分散粒子の方が多分散乳剤より
も好ましい。単分散乳剤については、米国特許3574
628号、同3655394号および英国特許1413
748号の各明細書に記載がある。ハロゲン化銀粒子の
結晶構造は、均一でも、内部と外部とが異質なハロゲン
組成からなるものでもよい。層状構造を有していてもよ
い。また、エピタキシャル接合によって組成の異なるハ
ロゲン化銀が接合されていてもよい。さらに、ハロゲン
化銀以外の化合物と接合していてもよい。ハロゲン化銀
以外の化合物の例には、ロダン銀および酸化鉛が含まれ
る。
【0053】ハロゲン化銀粒子には、他の元素の塩が含
まれていても良い。他の元素の例としては、銅、タリウ
ム、鉛、ビスマス、カドミウム、亜鉛、カルコゲン
(例、硫黄、セレニウム、テルリウム)、金および第VI
II族貴金属(例、ロジウム、イリジウム、鉄、白金、パ
ラジウム)を挙げることができる。これらの元素の塩
は、ハロゲン化銀の粒子形成時または粒子形成後に添加
して、粒子内に含ませることができる。具体的な方法
は、米国特許1195432号、同1951933号、
同2448060号、同2628167号、同2950
972号、同3488709号、同3737313号、
同3772031号、同4269927号の各明細書お
よびリサーチ・ディスクロージャー(RD)誌、第13
4巻、No.13452(1975年6月)に記載があ
る。ハロゲン化銀乳剤の調製時に、イリジウム化合物の
水溶液を乳剤に添加することで、イリジウムイオンをハ
ロゲン化銀粒子に導入することができる。水溶性イリジ
ウム化合物の例としては、ヘキサクロロイリジウム(II
I)酸塩およびヘキサクロロイリジウム(IV)酸塩を挙げ
ることができる。同様に、ロジウム化合物の水溶液を乳
剤に添加することで、ロジウムイオンをハロゲン化銀粒
子に導入しても良い。水溶性ロジウム化合物の例として
は、ロジウムアンモニウムクロライド、ロジウムトリク
ロライドおよびロジウムクロライドを挙げることができ
る。
【0054】イリジウム化合物またはロジウム化合物
を、ハロゲン化銀粒子形成のためのハロゲン化物の水溶
液に溶解して用いてもよい。また、イリジウム化合物ま
たはロジウム化合物の水溶液を、粒子が形成される前に
添加しても、粒子が形成されている間に添加してもよ
い。さらに、粒子形成から化学増感処理までの間に添加
してもよい。粒子が形成されている間に添加することが
特に好ましい。イリジウムイオンまたはロジウムイオン
は、ハロゲン化銀1モル当たり10-8乃至10-3モル用
いることが好ましく、10-7乃至10-5モル用いること
がさらに好ましい。ハロゲン組成、晶癖、粒子サイズが
異なった2種以上のハロゲン化銀粒子を組み合わせて用
いることもできる。ハロゲン化銀は乳剤として用いるこ
とが好ましい。ハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディス
クロージャー(RD)誌、No.17643(1978年
12月)、22〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion p
reparation and types) ”、および同No.18716
(1979年11月)、648頁に記載された方法を用
いて調製することができる。
【0055】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成後に
化学増感を行なう。比較的低いカブリ値のハロゲン化銀
粒子を用いることが好ましい。このような工程で使用さ
れる添加剤はリサーチ・ディスクロージャー誌、No.1
7643および同No.18716に記載されている。化
学増感剤については、No.17643(23頁)および
No.18716(648頁右欄)に、それぞれ記載され
ている。また、上記以外の公知の添加剤も上記の2つの
リサーチ・ディスクロージャー誌に記載されている。例
えば、感度上昇剤については、No.18716(648
頁右欄)に、かぶり防止剤および安定剤については、N
o.17643(24〜25頁)およびNo.18716
(649頁右欄〜)にそれぞれ記載されている。
【0056】ハロゲン化銀乳剤は、通常、分光増感を行
ってから使用する。感光材料に使用する増感色素は、写
真技術において公知のハロゲン化銀の増感色素を用いる
ことができる。増感色素の例としては、シアニン色素、
メロシアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラ
ーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およ
びヘミオキソノール色素を挙げることができる。分光増
感色素は、各種のレーザー(例、半導体レーザー、ヘリ
ウムネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー、ヘリウ
ムカドミウムレーザー、YAGレーザー)や発光ダイオ
ードのような異なる光源波長に感光材料の分光感度を対
応させるためにも用いることができる。例えば、分光波
長の異なる複数種の分光増感色素を同一のまたは異なる
感光性層中のハロゲン化銀に適用して、異なる波長の光
源を用いて同一の感光材料への書き込みを可能とするこ
ともできる。増感色素とともに、それ自身、分光増感作
用を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない
化合物であって強色増感を示す化合物(強色増感剤)を
乳剤に添加してもよい。分光増感色素については、リサ
ーチ・ディスクロージャー誌、No.17643(197
8年12月)、23〜24頁、強色増感剤については、
同No.18716(1979年11月)、649頁に、
それぞれ記載されている。
【0057】[有機金属塩]ハロゲン化銀に加えて、有
機金属塩を感光材料に添加することができる。有機銀塩
を用いることが特に好ましい。有機銀塩を形成するのに
使用される有機化合物としては、トリアゾール類、テト
ラゾール類、イミダゾール類、インダゾール類、チアゾ
ール類、チアジアゾール類、アザインデン類、メルカプ
ト基を置換基として有する脂肪族、芳香族または複素環
化合物を挙げることができる。また、カルボン酸の銀塩
やアセチレン銀も有機銀塩として用いることができる。
有機銀塩は2種以上を併用してもよい。有機銀塩は、ハ
ロゲン化銀1モルあたり、10-5乃至10モル、好まし
くは10-4乃至1モル使用される。
【0058】[還元剤]還元剤は、ハロゲン化銀を還元
する機能または重合性化合物の重合(または架橋性ポリ
マーの架橋)を促進する機能を有する。還元剤として
は、ヒドラジン類、ハイドロキノン類、カテコール類、
p−アミノフェノール類、p−フェニレンジアミン類、
3−ピラゾリドン類、3−アミノピラゾール類、4−ア
ミノ−5−ピラゾロン類、5−アミノウラシル類、4,
5−ジヒドロキシ−6−アミノピリミジン類、レダクト
ン類、アミノレダクトン類、o−またはp−スルホンア
ミドフェノール類、o−またはp−スルホンアミドナフ
トール類、o−またはp−アシルアミノフェノール類、
2−スルホンアミドインダノン類、4−スルホンアミド
−5−ピラゾロン類、3−スルホンアミドインドール
類、スルホンアミドピラゾロベンズイミダゾール類、ス
ルホンアミドピラゾロトリアゾール類やα−スルホンア
ミドケトン類が用いられる。
【0059】還元剤は、特開昭61−183640号、
同61−188535号、同61−228441号、同
62−70836号、同62−86354号、同62−
86355号、同62−206540号、同62−26
4041号、同62−109437号、同63−254
442号、特開平1−267536号、同2−1417
56号、同2−141757号、同2−207254
号、同2−262662号、同2−269352号の各
公報に記載されている(現像薬またはヒドラジン誘導体
として記載のものを含む)。また、還元剤については、
T.James 著“TheTheory of the Photographic Proces
s”第4版、291〜334頁(1977年)、リサー
チ・ディスクロージャー誌、Vol.170、第17029
号、9〜15頁、(1978年6月)、および同誌、Vo
l.176、第17643号、22〜31頁、(1978
年12月)にも記載がある。また、特開昭62−210
446号公報記載の感光材料のように、還元剤に代えて
加熱条件下あるいは塩基との接触状態等において還元剤
を放出する還元剤プレカーサーを用いてもよい。
【0060】酸と塩を形成する塩基性を有する還元剤
は、適当な酸との塩の形で使用することもできる。二種
以上の還元剤を併用してもよい。二種以上の還元剤の相
互作用として、第一に、いわゆる超加成性によってハロ
ゲン化銀(または有機銀塩)の還元を促進すること、第
二に、ハロゲン化銀(または有機銀塩)の還元によって
生成した第一の還元剤の酸化体が共存する他の還元剤と
の酸化還元反応を経由して重合性化合物の重合を引き起
すこと(または重合を抑制すること)が考えられる。還
元剤は、ハロゲン化銀1モル当たり、0.1乃至10モ
ル使用することが好ましく、0.25乃至2.5モル使
用することがさらに好ましい。
【0061】[かぶり防止剤、銀現像促進剤、安定剤]
写真特性を改良するために、かぶり防止剤、銀現像を促
進する銀現像促進剤、安定剤等の添加剤をいずれかの層
に添加してもよい。それらの例としては、メルカプト化
合物(特開昭59−111636号公報記載)、アゾー
ル類やアザインデン類(リサーチ・ディスクロージャー
誌No.17643、24〜25頁(1978年)記
載)、窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類(特開昭
59−168442号公報記載)、環状アミド(特開昭
61−151841号公報記載)、チオエーテル(特開
昭62−151842号公報記載)、ポリエチレングリ
コール誘導体(特開昭62−151843号公報記
載)、チオール(特開昭62−151844号公報記
載)、アセチレン化合物(特開昭62−87957号公
報記載)およびスルホンアミド(特開昭62−1782
32号公報記載)を挙げることができる。銀現像促進剤
またはカブリ防止剤としては、芳香族環(炭素環または
複素環)メルカプト化合物(特開平6−313967号
公報記載)が特に好ましい。芳香族複素環メルカプト化
合物、特にメルカプトトリアゾール誘導体がさらに好ま
しい。メルカプト化合物は、メルカプト銀化合物(銀
塩)として感光材料に添加してもよい。これらの化合物
の使用量は、ハロゲン化銀1モル当り10-7モル乃至1
モルの範囲である。
【0062】[親水性ポリマー]感光性層や任意に設け
られる親水性層(オーバーコート層や中間層)は、親水
性ポリマーをバインダーとして含む。親水性ポリマー
は、分子構造内に親水性基または親水性結合を有する高
分子化合物である。親水性基の例には、カルボキシル、
アルコール性水酸基、フェノール性水酸基、スルホン、
スルホンアミド基、スルホンイミドおよびアミドが含ま
れる。親水性結合の例には、ウレタン結合、エーテル結
合およびアミド結合が含まれる。親水性ポリマーとし
て、水溶性ポリマーまたは水膨潤性ポリマーを用いるこ
とが好ましい。水膨潤性ポリマーとは、水に対して親和
性を有するが、ポリマーの架橋構造のために、水には完
全には溶解しないものを言う。親水性ポリマーとして
は、天然、合成または半合成の高分子化合物が使用でき
る。親水性ポリマーについては、特開平5−24966
7号公報に記載がある。
【0063】ポリビニルアルコールが特に好ましい親水
性ポリマーである。ポリビニルアルコールは、種々のケ
ン化度のものが使用できる。ただし、酸素の透過率を低
下させるためには、ケン化度を70%以上とすることが
好ましく、80%以上とすることがさらに好ましい。共
重合変性ポリビニルアルコールも使用できる。共重合変
性は、酢酸ビニルと他のモノマーとの共重合体をケン化
して、変性ポリビニルアルコールを合成する方法であ
る。共重合するモノマーの例としては、エチレン、高級
カルボン酸ビニル、高級アルキルビニルエーテル、メチ
ルメタクリレートおよびアクリルアミドを挙げることが
できる。
【0064】また、後変性したポリビニルアルコールも
使用できる。後変性とは、ポリビニルアルコールの水酸
基に対して反応性を有する化合物を用いて、ポリビニル
アルコールの合成後に高分子反応によって変性させる方
法である。具体的には、ポリビニルアルコールの水酸基
を、エーテル化、エステル化あるいはアセタール化によ
り修飾する。さらに、架橋化したポリビニルアルコール
を使用することもできる。架橋剤としては、アルデヒ
ド、メチロール化合物、エポキシ化合物、ジイソシアネ
ート、ジビニル化合物、ジカルボン酸類あるいは無機系
架橋剤(例、ホウ酸)を使用することができる。親水性
ポリマーの分子量は、3000〜50万の範囲であるこ
とが好ましい。
【0065】[エチレン性不飽和重合性化合物]重合性
化合物は、フリーラジカルによって付加重合しうるエチ
レン性不飽和基を有する化合物(モノマーまたはオリゴ
マー)である。エチレン性不飽和重合性化合物について
は、特開平5−249667号公報に記載がある。エチ
レン性不飽和重合性化合物の例としては、アクリル酸お
よびその塩、アクリル酸エステル類、アクリルアミド
類、メタクリル酸およびその塩、メタクリル酸エステル
類、メタクリルアミド類、無水マレイン酸、マレイン酸
エステル類、イタコン酸エステル類、スチレン類、ビニ
ルエーテル類、ビニルエステル類、N−ビニル複素環
類、アリルエーテル類およびアリルエステル類を挙げる
ことができる。アクリル酸エステル類もしくはメタクリ
ル酸エステル類が特に好ましい。(メタ)アクリル酸エ
ステル類の具体例としては、ペンタエリスリトールテト
ラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレ
ートおよびポリウレタン(メタ)アクリレートを挙げる
ことができる。二種類以上のエチレン性不飽和重合性化
合物を併用してもよい。
【0066】[疎水性ポリマー]疎水性ポリマーは、架
橋性を有していることが好ましい。架橋性は、エチレン
性不飽和結合を分子の主鎖中または側鎖中に導入するこ
とが好ましい。架橋性は、共重合により導入してもよ
い。分子の主鎖中にエチレン性不飽和結合を有するポリ
マーの例としては、ポリ−1,4−ブタジエン、ポリ−
1,4−イソプレン、天然および合成ゴムを挙げること
ができる。分子の側鎖中にエチレン性不飽和結合を有す
るポリマーの例としては、アクリル酸またはメタクリル
酸のエステルまたはアミドのポリマーであって、エステ
ルまたはアミドの残基(−COORまたは−CONHR
のR)がエチレン性不飽和結合を有するポリマーを挙げ
ることができる。エチレン性不飽和結合を有する残基
(上記のR)の例としては、-(CH2)n-CR1=CR2R3 、-(CH
2O)n-CH2CR1=CR2R3 、-(CH2CH2O)n-CH2CR1=CR2R3、-(CH
2)n-NH-CO-O-CH2CR1=CR2R3、-(CH2)n-O-CO-CR1=CR2R3
よび-(CH2CH2O)2-X (R1〜R3はそれぞれ、水素原子、ハ
ロゲン原子、炭素原子数が1〜20のアルキル基、アリ
ール基、アルコキシ基、アリールオキシ基であり、R1
R2またはR3は互いに結合して環を形成してもよく、nは
1〜10の整数であり、そしてXはジシクロペンタジエ
ニル残基である)を挙げることができる。
【0067】エステル残基の具体例には、-CH2CH=CH
2(特公平7−21633号公報記載)、-CH2CH2O-CH2C
H=CH2、-CH2C(CH3)=CH2、-CH2CH=CH-C6H5、-CH2CH2OCOC
H=CH-C6H5、-CH2CH2-NHCOO-CH2CH=CH2 および-CH2CH2O-
X(Xはジシクロペンタジエニル残基)が含まれる。ア
ミド残基の具体例には、-CH2CH=CH2、-CH2CH2-1-Y (Y
はシクロヘキセン残基)および-CH2CH2-OCO-CH=CH2が含
まれる。以上のような架橋性ポリマーは、その不飽和結
合基にフリーラジカル(重合開始ラジカルまたはエチレ
ン性不飽和重合性化合物の重合過程の生長ラジカル)が
付加し、ポリマー間で直接、またはエチレン性不飽和重
合性化合物の重合連鎖を介して付加重合して、ポリマー
分子間に架橋が形成されて硬化する。あるいは、ポリマ
ー中の原子(例えば不飽和結合基に隣接する炭素原子上
の水素原子)がフリーラジカルにより引き抜かれてポリ
マーラジカルが生成し、それが互いに結合することによ
って、ポリマー分子間に架橋が形成されて硬化する。
【0068】非架橋性(架橋性のない、または架橋性の
弱い)ポリマーとしては、上記のエチレン性不飽和結合
を有する残基(R)の代わりに、飽和脂肪族残基または
芳香族残基を有するポリアクリル酸エステル、ポリメタ
クリル酸エステル(例、ポリメチルメタクリレート、ポ
リベンジルメタクリレート)、ポリアクリルアミドおよ
びポリメタクリルアミドを用いることができる。その他
の非架橋性ポリマーの例には、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリ
ル、ポリメタクリロニトリル、ポリエチレン、ポリビニ
ルピリジン、ポリビニルイミダゾール、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルホルマール、ポリビニルピロリド
ン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリカーボネー
ト、セルロースエーテル(例、エチルセルロース)およ
びセルロースエステル(例、セルローストリアセテー
ト、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブ
チレート)が含まれる。
【0069】以上のような疎水性(かつ架橋性または非
架橋性)ポリマーに、酸性基を導入して使用することが
好ましい。酸性基の例としては、カルボキシル基、酸無
水物基、フェノール性水酸基、スルホン酸基、スルホン
アミド基およびスルホンイミド基を挙げることができ
る。カルボキシル基が特に好ましい。具体的には、(メ
タ)アクリル酸、スチレンスルフォン酸あるいは無水マ
レイン酸のモノマーを、ポリマーの合成時に共重合させ
て、これらの酸性基を硬化性層のポリマーに組み込むこ
とができる。コポリマーにおける、酸性基を持つモノマ
ーのモル含有量は、1乃至60%であることが好まし
く、5乃至50%であることがさらに好ましく、10乃
至40%であることが最も好ましい。疎水性ポリマーの
分子量は、1000乃至50万の範囲であることが好ま
しい。二種類以上のポリマーを併用してもよい。
【0070】[塩基および塩基プレカーサー]感光材料
は、塩基または塩基プレカーサーを含むことが好まし
い。塩基としては、無機の塩基および有機の様々な塩基
が、塩基プレカーサーとしては、それらのプレカーサー
(脱炭酸型、熱分解型、反応型、錯塩形成型あるいは解
離型)が使用できる。感光材料の保存安定性の観点で、
塩基よりも塩基プレカーサーの方が好ましい。脱炭酸型
の塩基プレカーサーの例としては、加熱より脱炭酸する
有機酸と塩基の塩(特開昭63−316760号、同6
4−68746号、同59−180537号および同6
1−313431号の各公報記載)を挙げることができ
る。熱分解型の塩基プレカーサーの例としては、尿素化
合物(特開昭63−96159号公報記載)を挙げるこ
とができる。反応型の塩基プレカーサーの例としては、
遷移金属アセチリド(特開昭63−25208号公報記
載)を挙げることができる。錯塩形成型の塩基プレカー
サーの例としては、水に難溶な塩基性金属化合物(特開
平1−3282号公報記載)を挙げることができる。解
離型の塩基プレカーサーの例としては、有機酸のアルカ
リ金属塩(例、酢酸ナトリウム、酸性基を有するポリマ
ーのナトリウム塩)を挙げることができる。塩基プレカ
ーサーは、50〜200℃で塩基を生成することが好ま
しく、80〜160℃で塩基を生成することがさらに好
ましい。塩基プレカーサーは、ハロゲン化銀1モル当た
り0.1乃至20モルの範囲で使用することが好まし
く、より好ましくは0.2乃至10モルの範囲である。
【0071】[熱現像促進剤]熱現像処理をより低い温
度またはより短時間で行うために、熱現像促進剤を感光
材料のいずれかの層に添加してもよい。熱現像促進剤と
しては、感光材料のいずれかの層に用いられるバインダ
ーに対して室温もしくは加熱時に可塑化作用を有する化
合物、あるいは可塑化作用はないが加熱によって層内で
溶融しうる化合物であれば使用可能である。熱現像促進
剤は、感光材料中の反応物質の拡散を促進するか、ある
いは反応そのものを促進することにより、熱現像を促進
すると考えられる。可塑化作用を有する化合物として
は、「プラスチック配合剤」大成社、P21-63;「プラス
チックス・アディティブズ第2版」(Plastics Additiv
es, 2nd Edition, Hanser Publishers) 第5章、251
〜296頁に記載の高分子可塑剤が使用できる。好まし
い熱現像促進剤としては、ポリエーテル(例、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール)、多価ア
ルコール(例、グリセリン、ヘキサンジオール)、糖類
(例、ソルビトール)、ギ酸エステル、尿素類(例、尿
素、ジエチル尿素、エチレン尿素)、アミド(例、アセ
トアミド、プロピオンアミド、マロンアミド)、スルフ
ァミド類、スルホンアミド類、尿素樹脂およびフェノー
ル樹脂、を挙げることができる。熱現像促進剤を二種以
上組み合わせて使用することもできる。また、二以上の
層に分割して添加することもできる。熱現像促進剤の添
加量は、0.05乃至2g/m2 であることが好まし
く、0.1乃至1g/m2 であることがさらに好まし
い。
【0072】[着色剤]ハレーションおよびイラジエー
ション防止、硬化画像の着色あるいは感度(絶対感度ま
たは分光感度)の調節を目的として、着色剤を感光材料
に添加することができる。着色剤としては、硬化反応を
著しく妨げたり、ハロゲン化銀の感光性や現像性を著し
く劣化しない限り、公知の顔料や染料を使用することが
できる。ハレーションおよびイラジエーション防止のた
めに着色剤を添加する場合は、ハロゲン化銀の感光波長
領域の光を吸収できるものが好ましい。着色剤として
は、特開昭5−249667号公報、カラーインデック
ス便覧、染料便覧(有機合成化学協会編、昭和45年)
に記載の顔料、染料あるいはコロイド銀を用いることが
できる。ハロゲン化銀の感度への影響が少ないイラジエ
ーション防止用の染料は、特公昭41−20389号、
同43−3504号、同43−13168号および特開
平2−39042号の各公報、および米国特許3697
037号、同3423207号、英国特許103039
2号および同1100546号の各明細書に記載があ
る。着色剤の添加量は、0.01乃至2g/m2 の範囲
が好ましく、0.05乃至1g/m2 の範囲がさらに好
ましい。
【0073】[現像停止剤]熱現像時の処理温度および
処理時間に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現
像停止剤を用いることができる。現像停止剤とは、適正
現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して層中
の塩基濃度を下げ現像を停止させる化合物または銀およ
び銀塩と相互作用して現像を抑制させる化合物である。
具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサー、
加熱により共存する塩基と置換反応を起こす親電子化合
物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物お
よびそのプレカーサーが使用できる。熱現像停止剤につ
いては、特開昭62−253159号公報、特開平2−
42447号および同2−262661号の各公報に記
載がある。
【0074】[界面活性剤]公知の界面活性剤をいずれ
かの層に添加してもよい。ノニオン活性剤、アニオン活
性剤、カチオン活性剤、フッ素活性剤のいずれも使用で
きる。界面活性剤については、特開平2−195356
号公報に記載がある。ソルビタン類、ポリオキシエチレ
ン類および含フッ素界面活性剤が特に好ましい。
【0075】[マット剤]感光材料の表面または裏面の
粘着性を低下させ、感光材料を重ねたときの接着を防止
する目的で、感光材料のバック層またはオーバーコート
層にマット剤を添加することができる。マット剤として
は、親水性ポリマー中に分散が可能な無機または有機の
固体粒子が用いられる。マット剤の素材の例としては、
酸化物(例、二酸化ケイ素)、アルカリ土類金属塩、天
然ポリマー(例、デンプン、セルロース)および合成ポ
リマーを挙げることができる。マット剤の粒径は、0.
5乃至50μmの範囲が好ましい。マット剤の塗布量
は、0.1乃至1g/m2 の範囲であることが好まし
い。
【0076】[重合防止剤]感光材料の保存中に重合性
化合物が重合するのを防止するために、公知の重合防止
剤を使用することができる。重合防止剤の例には、ニト
ロソアミン類、尿素類、チオ尿素類、チオアミド類、フ
ェノール類およびアミン類が含まれる。
【0077】[露光工程]画像露光は、ハロゲン化銀の
分光感度に応じた波長の光で行なう。波長は、可視光、
近紫外光、近赤外光が一般的であるが、X線、電子ビー
ムを用いてもよい。光源の例としては、タングステンラ
ンプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、キセノンフラ
ッシュランプ、水銀ランプ、カーボンアークランプ等の
ランプ、各種のレーザー(例、半導体レーザー、ヘリウ
ムネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー、ヘリウム
カドミウムレーザー、YAGレーザー)、発光ダイオー
ド、陰極線管などを挙げることができる。
【0078】露光量は一般に、0.001乃至1000
μJ/cm2 、好ましくは0.01乃至100erg/
cm2 の範囲である。支持体が透明である場合は、支持
体の裏側から支持体を通して露光することもできる。ハ
ロゲン化銀の潜像形成過程は、露光時の温度や湿度の影
響を受けて感度が変化しやすい。そのため、感光材料お
よび光源の雰囲気の温度と湿度は、一定の範囲内に制御
されていることが望ましい。上記の目的を達成するため
の画像記録装置の調節手段は、特開平3−63143号
および同3−63637号の各公報に記載がある。
【0079】[現像工程]感光材料の現像は、加熱によ
る乾式(熱現像)で行う。熱現像は、感光材料を加熱し
た物体(例、金属板、金属ローラー)に密着させる方
法、加熱した液体に浸漬する方法あるいは赤外線を照射
する方法によって行うことができる。感光材料の表面を
空気中に開放して支持体側から加熱してもよく、あるい
は表面を加熱物体に密着させ、空気を遮断した状態で加
熱してもよい。表面を空気中に開放して加熱する場合、
空気中の酸素が感光材料中に進行して硬化反応を阻害す
ることがあるので、オーバーコート層のような表面側の
層のバインダーとして、前述した酸素の透過率が低いポ
リマーを使用することが好ましい。加熱温度は60乃至
200℃、より好ましくは100乃至160℃の範囲で
ある。加熱時間は1乃至180秒、より好ましくは5乃
至60秒の範囲である。露光工程の前または露光工程の
後に、感光材料を主加熱条件よりも低い温度または短い
時間で予備加熱してもよい。主加熱後あるいは(後述す
る)除去工程後に、後加熱を実施してもよい。
【0080】[除去工程]未硬化部(非画像部)を除去
して画像を形成するためには、未硬化部を溶出により除
去することが好ましい。未硬化部を除去する前に、水洗
または機械的剥離により、感光性層、接着性層およびそ
の他の親水性層を除去しておくことが好ましい。溶出液
としては、アルカリ性溶出液を用いることが好ましい。
アルカリ性溶出液に用いるアルカリ性化合物の例には、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリ
ウム、メタケイ酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸
カリウム、アンモニアおよびアミノアルコール類(例、
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン)が含まれる。溶出液の溶媒としては、水
が好ましい。必要に応じて、水に有機溶媒を添加しても
良い。有機溶媒としてはアルコール類またはエーテル類
が好ましい。アルコール類の例には、低級アルコール
(例、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール)、芳香族基を有するアルコール(例、ベンジルア
ルコール、フェネチルアルコール)、多価アルコール
(例、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ポリエチレングリコール)およ
びアミノアルコール類(例、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン)が含まれ
る。エーテル類の例に、セルソルブ類が含まれる。溶出
液は、界面活性剤、消泡剤、その他必要に応じて各種の
添加剤を含むことができる。
【0081】[感光材料の用途]感光材料は、ハードコ
ピー、レリーフ画像の形成あるいは印刷版の製造に用い
ることができる。特に、印刷版の製造に適している。
【0082】
【実施例】
[実施例1]感光材料の作成 「アルミニウム支持体の作成」厚さ0.24mmのJI
S−A−1050に従うアルミニウム板の表面を、ナイ
ロンブラシとパミストン(400メッシュ)の水懸濁液
とで砂目立てした後、水でよく洗浄した。次に、10%
の水酸化ナトリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬して
エッチングした後、流水で水洗いした。20%の硝酸水
溶液で中和、洗浄してから、水洗いした。得られたアル
ミニウム板を、矩形波の交番波形電流(条件:陽極時電
圧12.7v、陽極時電気量に対する陰極時電気量の比
が0.9、陽極時電気量160クーロン/dm2 )を用
いて、0.5%の硝酸アルミニウムを含む1%硝酸水溶
液中で電解粗面化処理を行った。得られた板の表面粗さ
は、0.6μm(Ra表示)であった。この処理に続い
て、1%の水酸化ナトリウム水溶液に40℃で30秒間
浸漬した後、30%の硫酸水溶液中、55℃で1分間処
理した。次に、厚さが2.5g/dm2 になるように、
20%の硫酸水溶液中で直流電流を用いて電流密度2A
/dm2 の条件下、陽極酸化処理をした。これを水洗、
乾燥して支持体を作成した。
【0083】「顔料分散液の調製」下記の組成からなる
顔料分散液を調製した。
【0084】 ──────────────────────────────────── 顔料分散液 ──────────────────────────────────── 顔料(クロモフタルレッドA2B) 18g アリルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー(共重合モル比=80/20 ) 12g シクロヘキサノン 30g プロピレングリコールモノメチルエーテル 40g ────────────────────────────────────
【0085】「硬化性層の形成」下記の塗布液を支持体
の上に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が1.8μmの硬化性
層を設けた。
【0086】 ──────────────────────────────────── 硬化性層塗布液 ──────────────────────────────────── ペンタエリスリトールテトラアクリレート 2.5g アリルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー(共重合モル比=80/20 )の20重量%プロピレングリコールモノメチルエーテル溶液 37.5g 上記の顔料分散液 13.0g 含窒素複素環化合物(50)の0.5重量%メタノール溶液 5.0g メチルエチルケトン 74.0g ────────────────────────────────────
【0087】「ハロゲン化銀乳剤の調製」ゼラチンと臭
化カリウムと水が入り、水酸化ナトリウムを加えて室温
でのpHを9.5に調整した液を55℃に加温し、さら
に下記のチオエーテル化合物を硝酸銀添加量に対して
2.0×10-3モル相当の量で添加した。反応容器のp
Ag値を9.2に保ちつつ、硝酸銀水溶液と、ヨウ化カ
リウムおよび硝酸銀の全添加量に対するロジウムのモル
比で4×10-8モルとなるようにロジウムアンモニウム
クロライドを含有した臭化カリウム水溶液とを、pAg
コントロールダブルジエット法により添加してヨウ臭化
銀粒子を形成した。さらに引き続いて、55℃、pAg
=8.9にて、硝酸銀水溶液と、銀に対するイリジウム
のモル比で10-7モルになるようにヘキサクロロイリジ
ウム(III) 酸塩を添加した臭化カリウム溶液を、ダブル
ジェット法で二段添加して、下記の組成のコア/シェル
形ヨウ臭化銀乳剤を調製した。
【0088】
【化24】
【0089】 コア: ヨウ臭化銀(ヨウ化銀含有率:7.5モル%) シェル: 純臭化銀 コア/シェル: 3/7(銀モル比) 平均ヨウ化銀含有率:2.3モル% 平均粒子サイズ: 0.28μm
【0090】得られた乳剤粒子は、単分散で、平均粒子
サイズの±40%以内に全粒子数の98%が存在してい
た。次いで、この乳剤を脱塩処理後、含窒素複素環化合
物(50)のメタノール溶液(0.01×10-3モル/
リットル)を、硝酸銀1モル相当の乳剤に対して67m
l添加した。その後、下記の分光増感色素Aのメタノー
ル溶液(5×10-3モル/リットル)および下記の分光
増感色素Bのメタノール溶液(5×10-3モル/リット
ル)を、硝酸銀1モル相当の乳剤に対して、それぞれ1
00ml添加し、pHを6.2、pAgを8.7に調整
した。さらに、チオ硫酸ナトリウムと塩化金酸を用いて
金硫黄増感を行ない、ハロゲン化銀乳剤を調製した。
【0091】
【化25】
【0092】
【化26】
【0093】「還元剤分散液の調製」下記の還元剤の粉
末10gを、ダイノミル分散器を用いて、ポリニビルア
ルコール(クラレ(株)製)の10重量%水溶液90g
中に分散した。還元剤の粒子サイズは、約0.5μm以
下であった。
【0094】
【化27】
【0095】「感光性層の形成」下記の塗布液を調製
し、硬化性層上に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が2.0μ
mの感光性層を設けた。
【0096】 ──────────────────────────────────── 感光性層塗布液 ──────────────────────────────────── ケン化度79.5%のポリビニルアルコール(PVA−405、クラレ(株) 製)の10重量%水溶液 10.5g 上記のハロゲン化銀乳剤 0.5g 上記の還元剤分散液 1.3g 下記の界面活性剤 0.4g 水 7.8g ────────────────────────────────────
【0097】
【化28】
【0098】「塩基プレカーサー分散液の調製」下記の
塩基プレカーサーの粉末250gを、ダイノミル分散器
を用いて、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製)の
3重量%水溶液750g中に分散した。塩基プレカーサ
ーの粒子サイズは約0.5μm以下であった。
【0099】
【化29】
【0100】「画像形成促進層の形成」以下の塗布液を
調製し、感光性層の上に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が
3.5μmの画像形成促進層を設けた。
【0101】 ──────────────────────────────────── 画像形成促進層塗布液 ──────────────────────────────────── ケン化度98.5%のポリビニルアルコール(PVA−105、クラレ(株) 製)の10重量%水溶液 200.0g 上記の塩基プレカーサー分散液 1.25g 前記の界面活性剤の5重量%水溶液 4.0g ────────────────────────────────────
【0102】「アルカリ性溶出液の調製」下記の組成を
有するアルカリ性溶出液(pH:13.5)を調製し
た。
【0103】 ──────────────────────────────────── アルカリ性溶出液 ──────────────────────────────────── ケイ酸カリウムの28重量%水溶液 125.0g 水酸化カリウム 15.0g 水 750.0g ────────────────────────────────────
【0104】(画像形成)感光材料をアルゴンイオンレ
ーザー(XLP−4000、オプトロニクス社製)に
て、30μJ/cm2 のエネルギー量でベタ露光した。
次に、感光材料のアルミニウム支持体面を加熱した熱板
に密着させながら搬送する方法で30秒間熱現像したと
ころ、140℃から160℃の温度範囲の条件下におい
て、露光された部分に銀画像が形成された。。感光材料
を水洗して、画像形成促進層および感光性層を除去し
た。上記のアルカリ性溶出液を用い、自動エッチング機
にてブラシ現像した後、良く水洗したところ、露光部に
コントラストの良い、赤色に着色したポリマーのレリー
フ像が形成された。このように得られた印刷版の最高濃
度(Dmax)および最低濃度(Dmin)を、測定し
た。さらに、熱現像の温度条件を145℃から160℃
まで、5℃刻みに変更して。最高濃度と最低濃度を評価
した。結果は第1表に示す。
【0105】[比較例1]実施例1の感光材料の作成に
おいて、含窒素複素環化合物(50)を感光性層にも、
硬化性層にも添加しなかった以外は、実施例1と同様に
して感光材料を作成して評価した。結果は第1表に示
す。
【0106】[比較例2]実施例1の感光材料の作成に
おいて、使用した含窒素複素環化合物(50)の全量を
硬化性層に添加し、感光性層には全く添加しなかった以
外は、実施例1と同様にして感光材料を作成して評価し
た。結果は第1表に示す。
【0107】[実施例2〜7]実施例1の感光材料の作
成において、使用した含窒素複素環化合物(50)に代
えて、含窒素複素環化合物(47)、(48)、(4
9)、(59)、(61)および(62)をそれぞれ使
用(それぞれ同モル量)した以外は、実施例1と同様に
して感光材料を作成して評価した。結果は第1表に示
す。第1表には、145℃〜160℃の熱現像温度によ
り得られた画像の最高濃度を示す。なお、最低濃度は、
いずれの測定結果においても、0.36であった。
【0108】
【表1】 第1表 ──────────────────────────────────── 感光材料 含窒素複素環化合物 145℃ 150℃ 155℃ 160℃ ──────────────────────────────────── 実施例1 (50) 1.62 1.70 1.69 1.69 比較例1 なし 0.36 0.36 0.36 0.36 比較例2 (50)硬化性層添加 0.36 0.36 1.70 1.68 ──────────────────────────────────── 実施例2 (47) 1.66 1.76 1.72 1.68 実施例3 (48) 1.72 1.70 1.66 1.67 実施例4 (49) 1.77 1.73 1.68 1.68 実施例5 (59) 1.77 1.73 1.68 1.68 実施例6 (61) 1.75 1.79 1.75 1.75 実施例7 (62) 1.68 1.76 1.74 1.72 ────────────────────────────────────
【0109】[実施例8] 「顔料分散液の調製」下記の組成からなる顔料分散液を
調製した。
【0110】 ──────────────────────────────────── 顔料分散液 ──────────────────────────────────── 顔料(銅フタロシアニン) 15g アリルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー(共重合モル比=80/20 ) 15g メチルエチルケトン 70g ────────────────────────────────────
【0111】上記の顔料分散液を使用した以外は、実施
例1と同様にして、感光材料を作成した。
【0112】(画像形成)感光材料を、キセノンフラッ
シュによる10-4秒の発光時間にて、シャープカット干
渉フィルターにて分光した670nmの光で、版面エネ
ルギーが2μJ/cm2 の露光量によりベタ露光した。
次に、感光材料のアルミニウム支持体面を加熱した熱板
に密着させながら搬送する方法で30秒間熱現像したと
ころ、140℃から160℃の温度範囲の条件下におい
て、露光された部分に銀画像が形成された。。感光材料
を水洗して、画像形成促進層および感光性層を除去し
た。実施例1のアルカリ性溶出液を用い、自動エッチン
グ機にてブラシ現像した後、良く水洗したところ、露光
部にコントラストの良い、青色に着色したポリマーのレ
リーフ像が形成された。このように得られた印刷版の最
高濃度(Dmax)および最低濃度(Dmin)を、測
定した。さらに、熱現像の温度条件を145℃から16
0℃まで、5℃刻みに変更して。最高濃度と最低濃度を
評価した。結果は第2表に示す。第2表には、145℃
〜160℃の熱現像温度により得られた画像の最高濃度
を示す。なお、最低濃度は、いずれの測定結果において
も、0.36であった。
【0113】
【表2】 第2表 ──────────────────────────────────── 感光材料 含窒素複素環化合物 145℃ 150℃ 155℃ 160℃ ──────────────────────────────────── 実施例8 (50) 1.81 1.84 1.83 1.84 ────────────────────────────────────
【0114】[実施例9]実施例1で作成した感光性層
塗布液の作成直後と、45℃で1時間加温経時した後の
吸収スペクトルを測定し、J会合体の吸光度(λma
x)の変化を測定した。結果を第3表に示す。
【0115】[比較例3]実施例1の感光材料の作成に
おいて、使用した含窒素複素環化合物(50)の全量を
感光性層に添加し、硬化性層には全く添加しなかった以
外は、実施例1と同様にして感光材料を作成した。この
感光性層塗布液の作成直後と、45℃で1時間加温経時
した後の吸収スペクトルを測定し、J会合体の吸光度
(λmax)の変化を測定した。結果を第3表に示す。
【0116】
【表3】 第3表 ──────────────────────────────────── 塗布液 含窒素複素環化合物 作成直後(abs.) 一時間経過後(abs.) ──────────────────────────────────── 実施例9 (50) 0.85 0.85 ──────────────────────────────────── 比較例3 (50)全量感光性層添加 0.80 0.68 ────────────────────────────────────
【0117】第3表に示される結果から明らかなよう
に、本発明に従い調製した感光性層の塗布液では、増感
色素脱着によるJ会合体吸収の吸光度の変化が認められ
なかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料の代表的な層構成を示す断面
模式図である。
【図2】本発明の感光材料の別の代表的な層構成を示す
断面模式図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム支持体 2 硬化性層 3 感光性層 4 画像形成促進層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に二以上の層を有し、ハロゲン
    化銀が一つの層に含まれており、さらに、還元剤、エチ
    レン性不飽和重合性化合物またはエチレン性不飽和架橋
    性ポリマー、および五員または六員の含窒素複素環化合
    物が、いずれかの層に含まれている感光材料であって、 該含窒素複素環化合物の1乃至30重量%がハロゲン化
    銀を含む層に含まれており、残りの70乃至99重量%
    が他の層に含まれていることを特徴とする感光材料。
  2. 【請求項2】 ハロゲン化銀を含む層が、上記含窒素複
    素環化合物を添加してから分光増感を実施して調製され
    たハロゲン銀乳剤の塗布により形成された層である請求
    項1に記載の感光材料。
  3. 【請求項3】 上記含窒素複素環化合物の総量が、ハロ
    ゲン化銀の0.001乃至10モル%である請求項1に
    記載の感光材料。
  4. 【請求項4】 上記含窒素複素環化合物が、チアゾール
    環、オキサゾール環、ジアゾール環、トリアゾール環お
    よびテトラゾール環からなる群より選ばれる五員の含窒
    素複素環を有する請求項1に記載の感光材料。
  5. 【請求項5】 上記含窒素複素環化合物が、メルカプト
    基、その金属塩またはチオキソ基を有する請求項1に記
    載の感光材料。
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