JP3810041B2 - 感光材料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、支持体上に、硬化性層および感光性層が設けられており、硬化性層と感光性層との接着性が改良されている感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハロゲン化銀、還元剤および重合性化合物を含む感光材料を画像露光し、ハロゲン化銀を現像して、これにより画像状に重合性化合物を重合させてポリマー画像を形成する方法が、特公平3−12307号および同3−12308号各公報(米国特許4629676号および欧州特許0174634号各明細書)に記載されている。この方法においては、ハロゲン化銀を還元した還元剤の酸化体ラジカル(還元剤の酸化体の分解によって生じるラジカルであってもよい。以下、単に酸化体ラジカルと呼ぶ。)によって重合が開始される。具体的には、感光材料を加熱して、ハロゲン化銀を現像し、重合性化合物の硬化画像を形成する熱現像を実施する。
【0003】
以上述べた画像形成方法は、印刷版の製造にも適用することができる。
印刷版の製造に好適な感光材料は、特開平5−249667号公報(米国特許5122443号および欧州特許0426192号各明細書)および特開平4−191856号公報(米国特許5290659号明細書)に記載されている。印刷版の製造に用いる感光材料では、一般に支持体上に、重合性化合物または架橋性ポリマーを含む硬化性層、およびハロゲン化銀および親水性ポリマーを含む感光性層を設ける。還元剤は、いずれかの層に含まれる。
ハロゲン化銀を用いる印刷版の製造方法では、熱現像により重合性化合物または架橋性ポリマーを硬化させてから、感光性層を感光材料から除き、アルカリ性溶出液を用いて硬化性層の未硬化部を除去し、残存する硬化(レプリカ)画像を印刷版の画像として利用する。架橋性ポリマーをアルカリ性溶出液に可溶性とするため、架橋性ポリマーは酸性基を有することが普通である。
【0004】
重合性化合物または架橋性ポリマーを含む硬化性層は疎水性層であり、ハロゲン化銀と水溶性ポリマーとを含む感光性層は親水性層である。そのため、これらの二層間の接着力は弱く、感光材料の取り扱いにおいて二層の界面で剥離が起き、感光材料が破壊されるという問題が生じた。例えば、感光材料をカッターで裁断するとき、感光材料の表面を強く摩擦したとき、あるいは感光材料をロール状に巻き取ったり、積み重ねた後で、感光材料をロールあるいは積層物から取り出すときに、かなりの力が加わり、上記の二層間で剥離が生じる。
以上の問題を解決する手段として、硬化性層と感光性層と接着力を強化するための発明が提案されている。
特開平8−123035号公報には、塩の状態である酸性基を有する疎水性ポリマーを硬化性層のバインダーとして含む感光材料が記載されている。
【0005】
特開平8−146600号公報には、疎水性ポリマーの良溶媒と貧溶媒の混合物であって、貧溶媒の沸点が良溶媒の沸点よりも3℃以上高い混合溶媒中に疎水性ポリマーを含む塗布液を塗布して、硬化性層を形成する感光材料の製造方法が記載されている。
特開平8−184968号公報には、酸性基を有する疎水性ポリマーを硬化性層のバインダーとして含み、さらに感光性層が親水性ポリマーとアミノアルコールとを含む感光材料が記載されている。
特開平8−194314号公報には、以上の各公報が提案している接着力を強化するためのバインダーまたは添加剤を、硬化性層と感光性層との間に設けられる接着性層に添加した感光材料が記載されている。
以上の各公報に記載されているのは、いずれも感光性層または硬化性層のバインダーとして使用するポリマーを改良することにより、二層間の接着力を強化する発明である。そのため、これらの発明では、感光材料や画像形成に問題が生じないことが従来から認められているバインダーを、少し改良するだけで利用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者が、以上の各公報に記載されている硬化性層と感光性層との接着力強化に関する発明を検討したところ、接着力強化が不充分であることが判明した。硬化性層と感光性層との接着力をさらに強化するために、従来のバインダーポリマーの改良ではなく、接着力が強力である接着剤として公知のポリマーを使用することも考えられる。しかし、ハロゲン化銀を光センサーとして硬化画像を形成するための感光材料は複雑な構成を有し、それを用いる画像形成方法も複雑な化学反応の組み合わせからなる。接着剤として公知のポリマーを使用して接着力を強化しても、画像形成反応に問題が生じる可能性が高い。
本発明者は、改めて、従来から硬化性層に使用されている架橋性ポリマーの改良により、硬化性層と感光性層との接着力を強化することを試みた。
本発明の目的は、画像形成反応に悪影響を及ぼすことなく、硬化性層と感光性層との接着力が充分に強化されている感光材料を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、下記の感光材料(1)〜(5)により達成された。
(1)支持体上に、ポリマーを含む硬化性層、およびハロゲン化銀と親水性ポリマーとを含む感光性層がこの順に積層されており、硬化性層または感光性層が還元剤を含む感光材料であって、硬化性層のポリマーが、下記繰り返し単位(A1)を95モル%以上含むポリマー(A)を5乃至70重量%および下記繰り返し単位(B1)を10乃至90モルと下記繰り返し単位(B2)を10乃至90モル%含むポリマー(B)を30乃至95重量%含むポリマー混合物であることを特徴とする感光材料。
【0008】
【化2】
Figure 0003810041
【0009】
式中、R11、R12およびR13は、それぞれ独立に、水素原子またはメチルであり;L11およびL12は、それぞれ独立に、−CO−、−O−、−NH−、アルキレン基およびこれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基あるいは単結合であり;M1 は、水素原子またはアルカリ金属原子であり;そして、R14は、アルケニル基である。
(2)硬化性層のポリマーが、上記ポリマー(A)を10乃至30重量%および上記ポリマー(B)を70乃至90重量%含むポリマー混合物である(1)に記載の感光材料。
(3)上記ポリマー(A)が、上記繰り返し単位(A1)からなるホモポリマーである(1)に記載の感光材料。
(4)硬化性層が、さらに重合性化合物を含む(1)に記載の感光材料。
(5)感光性層の上に、塩基または塩基プレカーサーを含む画像形成促進層がさらに設けられている(1)に記載の感光材料。
【0010】
【発明の効果】
本発明者の研究により、p−ヒドロキシフェニル基を有するポリマー(A)を硬化性層に使用すると、硬化性層と感光性層との接着が著しく強化されることが判明した。
前述したように、架橋性ポリマーをアルカリ性溶出液に可溶性とするため、架橋性ポリマーは酸性基を有することが普通である。酸性基の例には、p−ヒドロキシフェニルのようなフェノール性水酸基も含まれる。ただし、実際に架橋性ポリマーに導入する酸性基としては、脂肪族カルボン酸基が採用されていた。フェノール性水酸基は酸性基の例に含まれるが、その酸性は非常に弱い。そのため、ポリマーをアルカリ性溶出液に可溶性とするためには、ポリマー中のフェノール性水酸基を有する繰り返し単位の割合を多く(90モル%以上に)する必要がある。そうすると、ポリマー中に架橋性繰り返し単位を導入する余地がほとんどない。架橋性繰り返し単位の割合が少ないと、硬化画像の強度が不充分になる。以上の理由から、主に脂肪族カルボン酸基が酸性基として架橋性ポリマーに導入されていた。
【0011】
本発明では、ポリマーをアルカリ性溶出液に可溶性にするためではなく、硬化性層と感光性層との接着を強化するために、ポリマーにp−ヒドロキシフェニル基を導入する。ポリマーをアルカリ性溶出液に可溶性とするとの観点では、架橋性ポリマー中のp−ヒドロキシフェニル基を有する繰り返し単位の割合を90モル%以上にする必要がある。そのため、ポリマー(A)では、架橋性繰り返し単位の量が不足する。
本発明者は、さらに研究を進め、脂肪族カルボン酸基と架橋性繰り返し単位とを有するポリマー(B)をポリマー(A)と併用することで、問題を解決することに成功した。ポリマー(A)が有するアルカリ性溶出液への溶解性が低下する問題と架橋性繰り返し単位が不足する問題とを、アルカリ性溶出液への可溶性が優れている脂肪族カルボン酸基を有する繰り返し単位と架橋性繰り返し単位からなるポリマー(B)によって補強することができる。
以上の結果、本発明の感光材料では、画像形成反応に悪影響を及ぼすことなく、硬化性層と感光性層との接着力が充分に強化されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
[ポリマー(A)]
本発明の感光材料では、硬化性層のポリマーとして、ポリマー(A)とポリマー(B)からなるポリマー混合物を使用する。ポリマー混合物中のポリマー(A)の割合は、5乃至70重量%である。ポリマー(A)の割合は、10乃至30重量%であることが好ましい。
ポリマー(A)は、下記繰り返し単位(A1)を95モル%以上含む。ポリマー(A)は、下記繰り返し単位(A1)からなるホモポリマーであることが好ましい。
【0013】
【化3】
Figure 0003810041
【0014】
上記(A1)において、R11は、水素原子またはメチルである。水素原子であることが好ましい。
ポリマー(A)は、ポリp−ヒドロキシスチレン(R11が水素原子である繰り返し単位(A1)からなるホモポリマー)であることが特に好ましい。ポリp−ヒドロキシスチレンは、市販品(例えば、丸善石油(株)製)を用いてもよい。ポリマー(A)がコポリマーである場合、(A1)以外の繰り返し単位としては、下記ポリマー(B)の繰り返し単位である(B1)、(B2)、(B3)あるいは(B4)を用いることができる。
ポリマー(A)の重量平均分子量は、1000乃至30000であることが好ましく、2000乃至20000であることがさらに好ましい。
【0015】
[ポリマー(B)]
ポリマー混合物中のポリマー(B)の割合は、30乃至95重量%である。ポリマー(B)の割合は、70乃至90重量%であることが好ましい。
ポリマー(B)は、下記繰り返し単位(B1)を10乃至90モル%と下記繰り返し単位(B2)を10乃至90モル%含む。ポリマー(B)は、下記繰り返し単位(B1)を20乃至70モル%と下記繰り返し単位(B2)を30乃至80モル%含むことが好ましい。
【0016】
【化4】
Figure 0003810041
【0017】
上記式(B1)および(B2)において、R12およびR13は、それぞれ独立に、水素原子またはメチルである。
上記式(B1)および(B2)において、L11およびL12は、それぞれ独立に、−CO−、−O−、−NH−、アルキレン基およびこれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基あるいは単結合である。組み合わせにより形成される二価の連結基の例には、エステル結合(−CO−O−)およびアミド結合(−CO−NH−)が含まれる。エステル結合(−CO−O−)、アミド結合(−CO−NH−)および単結合が好ましい。L11は、単結合であることが特に好ましく、L12は、エステル結合(−CO−O−)またはアミド結合(−CO−NH−)であることが特に好ましい。
上記式(B1)において、、M1 は、水素原子またはアルカリ金属原子(例、ナトリウム原子、カリウム原子)である。水素原子が好ましい。
上記式(B2)において、R14は、アルケニル基である。アルケニル基の炭素原子数は2乃至10であることが好ましく、2乃至6であることがさらに好ましく、2乃至4であることが最も好ましい。アルケニル基の例には、ビニルおよびアリルが含まれる。
【0018】
ポリマー(B)は、さらに親水性の繰り返し単位を有していてもよい。ポリマー(B)が親水性の繰り返し単位を有する場合、親水性の繰り返し単位の割合は、0.1乃至80モル%であることが好ましく、0.2乃至50モル%であることがさらに好ましく、0.5乃至20モル%であることが最も好ましい。
好ましい親水性の繰り返し単位を、下記(B3)および(B4)で示す。
【0019】
【化5】
Figure 0003810041
【0020】
上記式(B3)および(B4)において、R15およびR16は、それぞれ独立に、水素原子またはメチルである。
上記式(B3)において、L13は、−CO−、−O−、−NH−、アルキレン基およびこれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基あるいは単結合である。組み合わせにより形成される二価の連結基の例には、エステル結合(−CO−O−)およびアミド結合(−CO−NH−)が含まれる。エステル結合(−CO−O−)、アミド結合(−CO−NH−)および単結合が好ましい。
上記式(B4)において、R17およびR18は、それぞれ独立に、水素原子または炭素原子数が1乃至6のアルキル基である。
ポリマー(B)の重量平均分子量は、1000乃至500000であることが好ましい。
前述したポリマー(A)および(B)の使用量の範囲を満足すれば、ポリマー(A)および(B)以外のポリマーをさらに混合して用いてもよい。
【0021】
[感光材料の層構成]
感光材料は、支持体上に、硬化性層および感光性層の順序で設ける。接着性層は、硬化性層と感光性層との間に設ける。感光性層の上に、オーバーコート層または画像形成促進層を設けてもよい。還元剤は硬化性層または感光性層に添加する。
以上の各層の成分は、マイクロカプセルを使用せずに層中に均一に含まれていることが好ましい。
感光材料には上記以外の機能層を設けてもよい。その他の機能層には、接着性層、粘着性層、剥離層、下塗り層や中間層が含まれる。
以下、代表的な層構成を図面を参照しながら説明する。
【0022】
図1は、本発明の感光材料の代表的な層構成を示す断面模式図である。
図1に示される感光材料では、アルミニウム支持体(1)上に、硬化性層(2)、感光性層(3)および画像形成促進層(4)が順次設けられている。硬化性層(2)は、エチレン性不飽和重合性化合物(21)、ポリマー(A)およびポリマー(B)を含む。感光性層(3)は、ハロゲン化銀(31)、還元剤(32)および親水性ポリマー(33)を含む。画像形成促進層(4)は、塩基プレカーサー(41)および親水性ポリマー(42)を含む。
【0023】
[支持体]
支持体としては、紙、合成紙、合成樹脂(例、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン)をラミネートした紙、プラスチックフイルム(例、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ナイロン、セルローストリアセテート)、金属板(例、アルミニウム、アルミニウム合金、亜鉛、鉄、銅)、これらの金属がラミネートあるいは蒸着された紙やプラスチックフイルムを用いることができる。
感光材料を平版印刷版の製造に用いる場合、好ましい支持体は、アルミニウム板、ポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリカーボネートフイルム、紙および合成紙である。また、ポリエチレンテレフタレートフイルム上にアルミニウムシートがラミネートされた複合シートも好ましい。アルミニウム板が特に好ましい。
【0024】
アルミニウム板を支持体に用いる場合について、さらに説明する。
アルミニウム支持体は、必要に応じて表面粗面化処理(砂目たて処理)あるいは表面親水化処理などの表面処理が施される。
表面粗面化処理は、電気化学的砂目たて法(例えば、アルミニウム板を塩酸または硝酸電解液中で電流を流して砂目たてをする方法)および/または機械的砂目たて法(例えば、アルミニウム表面を金属ワイヤーでひっかくワイヤーブラシグレイン法、研磨球と研磨剤とでアルミニウム表面を砂目たてするボールグレイン法、ナイロンブラシと研磨剤とで表面を砂目たてするブラシグレイン法)によって実施される。
次に、砂目たて処理を施されたアルミニウム板は、酸またはアルカリによって化学的にエッチングされる。工業的に有利な方法は、アルカリを用いるエッチングである。アルカリ剤の例としては、炭酸ナトリウム、アルミン酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化リチウムが挙げられる。アルカリ溶液の濃度は1乃至50重量%の範囲が好ましい。アルカリ処理の温度は、20乃至100℃の範囲が好ましい。さらに、アルミニウムの溶解量が5乃至20g/m2 となるように、処理条件を調整することが好ましい。
【0025】
通常、アルカリエッチングの後、アルミニウム板は、表面に残る汚れ(スマット)を除去するために酸によって洗浄される。好ましい酸は、硝酸、硫酸、リン酸、クロム酸、フッ化水素酸およびホウフッ化水素酸である。
電気化学的粗面化処理後のスマット除去処理は、50乃至90℃で15乃至65重量%の濃度の硫酸と接触させる方法のような公知の方法によって実施することができる。
以上のように表面粗面化処理されたアルミニウム板には、必要に応じて、陽極酸化処理あるいは化成処理を施すことができる。陽極酸化処理は公知の方法によって行うことができる。具体的には、酸溶液中で、アルミニウム板に直流または交流電流を流すことにより、アルミニウム表面に陽極酸化皮膜を形成する。酸の例としては、硫酸、リン酸、クロム酸、シュウ酸、スルファミン酸およびベンゼンスルフォン酸を挙げることができる。陽極酸化の条件は、使用される電解液によって変化する。一般的には、電解液の濃度が1乃至80重量%、電解液の温度が5乃至70℃、電流密度が0.5乃至60アンペア/dm2 、電圧が1乃至100v、そして電解時間が10乃至100秒の範囲であることが好ましい。
特に好ましい陽極酸化法は、硫酸中で高電流密度で陽極酸化する方法およびリン酸を電解浴として陽極酸化する方法である。
陽極酸化処理後、アルミニウム板にアルカリ金属シリケート処理(例えば、アルミニウム板をケイ酸ナトリウム水溶液に浸漬する処理)を実施してもよい。また、アルミニウム支持体と硬化性層の接着や印刷特性を改良するために、支持体表面に下塗り層を設けてもよい。
【0026】
[下塗り層]
下塗り層は、上記のアルミニウム支持体以外にも、表面が充分に親水性でない支持体(例、ポリマーフイルム)にも親水性層として設けられる。
下塗り層を構成する成分としては、ポリマー(例、ゼラチン、カゼイン、ポリビニルアルコール、エチルセルロース、フェノール樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリル酸);アミン(例、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノールアミン)およびそれらの塩酸塩、シュウ酸塩またはリン酸塩;モノアミノモノカルボン酸(例、アミノ酢酸、アラニン);オキシアミノ酸(例、セリン、スレオニン、ジヒドロキシエチルグリシン);含硫アミノ酸(例、システイン、シスチン);モノアミノジカルボン酸(例、アスパラギン酸、グルタミン酸);ジアミノモノカルボン酸(例、リシン);芳香族核を持つアミノ酸(例、p−ヒドロキシフェニルグリシン、フェニルアラニン、アントラニル);脂肪族アミノスルホン酸(例、スルファミン酸、シクロヘキシルスルファミン酸);および(ポリ)アミノポリ酢酸(例、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン酢酸、エチレンジアミン二酢酸、シクロエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸)を挙げることができる。以上の化合物の酸基の一部または全部が、塩(例、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩)となったものも用いることができる。以上の成分は、二種以上組み合わせて用いることもできる。
なお、ポリマーフイルムを支持体として用いる場合は、アルミニウム支持体の砂目たて処理の代わりに、親水性微粒子(例、シリカ粉末)を親水性の下塗り層に添加することが好ましい。
【0027】
[硬化性層]
硬化性層は、前述したポリマー(A)と(B)の混合物を含む層である。
ポリマー混合物の量は、硬化性層全体の30乃至95重量%であることが好ましく、50乃至90重量%であることがさらに好ましい。
硬化性層は、さらに重合性化合物を含むことが好ましい。重合性化合物の量は、ポリマー混合物の量の3乃至200重量%の範囲であることが好ましく、10乃至100重量%の範囲であることがさらに好ましい。
硬化性層の膜厚は、0.1乃至20μmであることが好ましく、0.3乃至7μmであることがさらに好ましい。
【0028】
[感光性層]
感光性層は、ハロゲン化銀および親水性ポリマーを含む層である。
ハロゲン化銀の塗布量は、銀換算で0.01乃至5g/m2 であることが好ましく、0.03乃至1g/m2 であることがさらに好ましく、0.05乃至0.3g/m2 であることが最も好ましい。
感光性層の膜厚は、0.07乃至13μmであることが好ましく、0.2乃至5μmであることがさらに好ましい。
【0029】
[オーバーコート層および画像形成促進層]
オーバーコート層は、感光材料を保護するとともに、空気中の酸素の侵入を防いで硬化性層の硬化度を高める機能を有する。オーバーコート層に、画像形成を促進する成分(例、塩基、塩基プレカーサー、熱現像促進剤)を添加して、画像形成促進剤として機能させることができる。
オーバーコート層および画像形成促進層の膜厚は、0.3乃至20μmであることが好ましく、0.5乃至7μmであることがさらに好ましい。
【0030】
[中間層]
感光材料に、中間層を設けることができる。中間層は、ハレーション防止層、フィルター層あるいはバリアー層として機能させることもできる。ハレーション防止層およびフィルター層は、着色剤を含む機能層である。バリアー層は、感光材料の保存時に、成分が層間を移動して、拡散したり混合したりするのを防止する機能を有する。中間層の材料は用途に応じて決定する。
中間層の膜厚は、10μm以下であることが好ましい。
【0031】
[ハロゲン化銀]
ハロゲン化銀としては、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、あるいは塩臭化銀、塩ヨウ化銀、ヨウ臭化銀、塩ヨウ臭化銀のいずれの粒子も用いることができる。
ハロゲン化銀粒子の形状は好ましくは立方体または14面体であるが、規則的な結晶形を有するものに限らず、変則的な結晶形を有するもの、あるいは、それらの複合形でもよい。変則的な結晶形には、じゃがいも状、球状、板状および平板状の結晶形が含まれる。平板状粒子では、一般に粒子径が粒子厚の5倍以上の値になる。
【0032】
ハロゲン化銀の粒子サイズについて特に制限はない。0.01μm以下の微粒子も利用可能である。一方、10μm程度の大粒子も利用できる。粒子サイズ分布に関しては、単分散粒子の方が多分散乳剤よりも好ましい。単分散乳剤については、米国特許3574628号、同3655394号および英国特許1413748号の各明細書に記載がある。
ハロゲン化銀粒子の結晶構造は、均一でも、内部と外部とが異質なハロゲン組成からなるものでもよい。層状構造を有していてもよい。また、エピタキシャル接合によって組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよい。さらに、ハロゲン化銀以外の化合物と接合していてもよい。ハロゲン化銀以外の化合物の例には、ロダン銀および酸化鉛が含まれる。
【0033】
ハロゲン化銀粒子には、他の元素の塩が含まれていても良い。他の元素の例としては、銅、タリウム、鉛、ビスマス、カドミウム、亜鉛、カルコゲン(例、硫黄、セレニウム、テルリウム)、金および第VIII族貴金属(例、ロジウム、イリジウム、鉄、白金、パラジウム)を挙げることができる。これらの元素の塩は、ハロゲン化銀の粒子形成時または粒子形成後に添加して、粒子内に含ませることができる。具体的な方法は、米国特許1195432号、同1951933号、同2448060号、同2628167号、同2950972号、同3488709号、同3737313号、同3772031号、同4269927号の各明細書およびリサーチ・ディスクロージャー(RD)誌、第134巻、No.13452(1975年6月)に記載がある。
ハロゲン化銀乳剤の調製時に、イリジウム化合物の水溶液を乳剤に添加することで、イリジウムイオンをハロゲン化銀粒子に導入することができる。水溶性イリジウム化合物の例としては、ヘキサクロロイリジウム(III)酸塩およびヘキサクロロイリジウム(IV)酸塩を挙げることができる。同様に、ロジウム化合物の水溶液を乳剤に添加することで、ロジウムイオンをハロゲン化銀粒子に導入しても良い。水溶性ロジウム化合物の例としては、ロジウムアンモニウムクロライド、ロジウムトリクロライドおよびロジウムクロライドを挙げることができる。
【0034】
イリジウム化合物またはロジウム化合物を、ハロゲン化銀粒子形成のためのハロゲン化物の水溶液に溶解して用いてもよい。また、イリジウム化合物またはロジウム化合物の水溶液を、粒子が形成される前に添加しても、粒子が形成されている間に添加してもよい。さらに、粒子形成から化学増感処理までの間に添加してもよい。粒子が形成されている間に添加することが特に好ましい。イリジウムイオンまたはロジウムイオンは、ハロゲン化銀1モル当たり10-8乃至10-3モル用いることが好ましく、10-7乃至10-5モル用いることがさらに好ましい。
ハロゲン組成、晶癖、粒子サイズが異なった2種以上のハロゲン化銀粒子を組み合わせて用いることもできる。
ハロゲン化銀は乳剤として用いることが好ましい。ハロゲン化銀乳剤は、リサーチ・ディスクロージャー(RD)誌、No.17643(1978年12月)、22〜23頁、“I.乳剤製造(Emulsion preparation and types) ”、および同No.18716(1979年11月)、648頁に記載された方法を用いて調製することができる。
【0035】
ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成後に化学増感を行なう。比較的低いカブリ値のハロゲン化銀粒子を用いることが好ましい。
このような工程で使用される添加剤はリサーチ・ディスクロージャー誌、No.17643および同No.18716に記載されている。化学増感剤については、No.17643(23頁)およびNo.18716(648頁右欄)に、それぞれ記載されている。また、上記以外の公知の添加剤も上記の2つのリサーチ・ディスクロージャー誌に記載されている。例えば、感度上昇剤については、No.18716(648頁右欄)に、かぶり防止剤および安定剤については、No.17643(24〜25頁)およびNo.18716(649頁右欄〜)にそれぞれ記載されている。
【0036】
ハロゲン化銀乳剤は、通常、分光増感を行ってから使用する。感光材料に使用する増感色素は、写真技術において公知のハロゲン化銀の増感色素を用いることができる。増感色素の例としては、シアニン色素、メロシアニン色素、複合メロシアニン色素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチリル色素およびヘミオキソノール色素を挙げることができる。
分光増感色素は、各種のレーザー(例、半導体レーザー、ヘリウムネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、YAGレーザー)や発光ダイオードのような異なる光源波長に感光材料の分光感度を対応させるためにも用いることができる。例えば、分光波長の異なる複数種の分光増感色素を同一のまたは異なる感光性層中のハロゲン化銀に適用して、異なる波長の光源を用いて同一の感光材料への書き込みを可能とすることもできる。
増感色素とともに、それ自身、分光増感作用を持たない色素あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物であって強色増感を示す化合物(強色増感剤)を乳剤に添加してもよい。
分光増感色素については、リサーチ・ディスクロージャー誌、No.17643(1978年12月)、23〜24頁、強色増感剤については、同No.18716(1979年11月)、649頁に、それぞれ記載されている。
【0037】
[有機金属塩]
ハロゲン化銀に加えて、有機金属塩を感光材料に添加することができる。有機銀塩を用いることが特に好ましい。
有機銀塩を形成するのに使用される有機化合物としては、トリアゾール類、テトラゾール類、イミダゾール類、インダゾール類、チアゾール類、チアジアゾール類、アザインデン類、メルカプト基を置換基として有する脂肪族、芳香族または複素環化合物を挙げることができる。また、カルボン酸の銀塩やアセチレン銀も有機銀塩として用いることができる。有機銀塩は2種以上を併用してもよい。
有機銀塩は、ハロゲン化銀1モルあたり、10-5乃至10モル、好ましくは10-4乃至1モル使用される。
【0038】
[還元剤]
還元剤は、ハロゲン化銀を還元する機能または重合性化合物の重合(または架橋性ポリマーの架橋)を促進する機能を有する。
還元剤としては、ヒドラジン類、ハイドロキノン類、カテコール類、p−アミノフェノール類、p−フェニレンジアミン類、3−ピラゾリドン類、3−アミノピラゾール類、4−アミノ−5−ピラゾロン類、5−アミノウラシル類、4,5−ジヒドロキシ−6−アミノピリミジン類、レダクトン類、アミノレダクトン類、o−またはp−スルホンアミドフェノール類、o−またはp−スルホンアミドナフトール類、o−またはp−アシルアミノフェノール類、2−スルホンアミドインダノン類、4−スルホンアミド−5−ピラゾロン類、3−スルホンアミドインドール類、スルホンアミドピラゾロベンズイミダゾール類、スルホンアミドピラゾロトリアゾール類やα−スルホンアミドケトン類が用いられる。
【0039】
還元剤は、特開昭61−183640号、同61−188535号、同61−228441号、同62−70836号、同62−86354号、同62−86355号、同62−206540号、同62−264041号、同62−109437号、同63−254442号、特開平1−267536号、同2−141756号、同2−141757号、同2−207254号、同2−262662号、同2−269352号の各公報に記載されている(現像薬またはヒドラジン誘導体として記載のものを含む)。また、還元剤については、T.James 著“The Theory of the Photographic Process”第4版、291〜334頁(1977年)、リサーチ・ディスクロージャー誌、Vol.170、第17029号、9〜15頁、(1978年6月)、および同誌、Vol.176、第17643号、22〜31頁、(1978年12月)にも記載がある。また、特開昭62−210446号公報記載の感光材料のように、還元剤に代えて加熱条件下あるいは塩基との接触状態等において還元剤を放出する還元剤プレカーサーを用いてもよい。
【0040】
酸と塩を形成する塩基性を有する還元剤は、適当な酸との塩の形で使用することもできる。
二種以上の還元剤を併用してもよい。
二種以上の還元剤の相互作用として、第一に、いわゆる超加成性によってハロゲン化銀(または有機銀塩)の還元を促進すること、第二に、ハロゲン化銀(または有機銀塩)の還元によって生成した第一の還元剤の酸化体が共存する他の還元剤との酸化還元反応を経由して重合性化合物の重合を引き起すこと(または重合を抑制すること)が考えられる。
還元剤は、ハロゲン化銀1モル当たり、0.1乃至10モル使用することが好ましく、0.25乃至2.5モル使用することがさらに好ましい。
【0041】
[かぶり防止剤、銀現像促進剤、安定剤]
写真特性を改良するために、かぶり防止剤、銀現像を促進する銀現像促進剤、安定剤等の添加剤をいずれかの層に添加してもよい。それらの例としては、メルカプト化合物(特開昭59−111636号公報記載)、アゾール類やアザインデン類(リサーチ・ディスクロージャー誌No.17643、24〜25頁(1978年)記載)、窒素を含むカルボン酸類およびリン酸類(特開昭59−168442号公報記載)、環状アミド(特開昭61−151841号公報記載)、チオエーテル(特開昭62−151842号公報記載)、ポリエチレングリコール誘導体(特開昭62−151843号公報記載)、チオール(特開昭62−151844号公報記載)、アセチレン化合物(特開昭62−87957号公報記載)およびスルホンアミド(特開昭62−178232号公報記載)を挙げることができる。
銀現像促進剤またはカブリ防止剤としては、芳香族環(炭素環または複素環)メルカプト化合物(特開平6−313967号公報記載)が特に好ましい。芳香族複素環メルカプト化合物、特にメルカプトトリアゾール誘導体がさらに好ましい。メルカプト化合物は、メルカプト銀化合物(銀塩)として感光材料に添加してもよい。
これらの化合物の使用量は、ハロゲン化銀1モル当り10-7モル乃至1モルの範囲である。
【0042】
[親水性ポリマー]
感光性層や任意に設けられる親水性層(接着性層、オーバーコート層、中間層)は、親水性ポリマーをバインダーとして含む。
親水性ポリマーは、分子構造内に親水性基または親水性結合を有する高分子化合物である。親水性基の例には、カルボキシル、アルコール性水酸基、フェノール性水酸基、スルホン、スルホンアミド基、スルホンイミド基、アミド基およびアルキルアミノ基が含まれる。親水性結合の例には、ウレタン結合、エーテル結合およびアミド結合が含まれる。
親水性ポリマーとしては、天然、合成または半合成の高分子化合物が使用できる。親水性ポリマーについては、特開平5−249667号公報に記載がある。
【0043】
ポリビニルアルコールが特に好ましい親水性ポリマーである。ポリビニルアルコールは、種々のケン化度のものが使用できる。ただし、酸素の透過率を低下させるためには、ケン化度を70%以上とすることが好ましく、80%以上とすることがさらに好ましい。
共重合変性ポリビニルアルコールも使用できる。共重合変性は、酢酸ビニルと他のモノマーとの共重合体をケン化して、変性ポリビニルアルコールを合成する方法である。共重合するモノマーの例としては、エチレン、高級カルボン酸ビニル、高級アルキルビニルエーテル、メチルメタクリレートおよびアクリルアミドを挙げることができる。
【0044】
また、後変性したポリビニルアルコールも使用できる。後変性とは、ポリビニルアルコールの水酸基に対して反応性を有する化合物を用いて、ポリビニルアルコールの合成後に高分子反応によって変性させる方法である。具体的には、ポリビニルアルコールの水酸基を、エーテル化、エステル化あるいはアセタール化により修飾する。
さらに、架橋化したポリビニルアルコールを使用することもできる。架橋剤としては、アルデヒド、メチロール化合物、エポキシ化合物、ジイソシアネート、ジビニル化合物、ジカルボン酸類あるいは無機系架橋剤(例、ホウ酸)を使用することができる。
水溶性ポリマーの分子量は、3000〜50万の範囲であることが好ましい。
【0045】
[重合性化合物]
重合性化合物は、フリーラジカルによって付加重合しうるエチレン性不飽和基を有する化合物(モノマーまたはオリゴマー)であることが好ましい。エチレン性不飽和重合性化合物については、特開平5−249667号公報に記載がある。
エチレン性不飽和重合性化合物の例としては、アクリル酸およびその塩、アクリル酸エステル類、アクリルアミド類、メタクリル酸およびその塩、メタクリル酸エステル類、メタクリルアミド類、無水マレイン酸、マレイン酸エステル類、イタコン酸エステル類、スチレン類、ビニルエーテル類、ビニルエステル類、N−ビニル複素環類、アリルエーテル類およびアリルエステル類を挙げることができる。
アクリル酸エステル類もしくはメタクリル酸エステル類が特に好ましい。(メタ)アクリル酸エステル類の具体例としては、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレートおよびポリウレタン(メタ)アクリレートを挙げることができる。
二種類以上のエチレン性不飽和重合性化合物を併用してもよい。
【0046】
[塩基および塩基プレカーサー]
感光材料は、塩基または塩基プレカーサーを含むことが好ましい。
塩基としては、無機の塩基および有機の様々な塩基が、塩基プレカーサーとしては、それらのプレカーサー(脱炭酸型、熱分解型、反応型、錯塩形成型あるいは解離型)が使用できる。感光材料の保存安定性の観点で、塩基よりも塩基プレカーサーの方が好ましい。
脱炭酸型の塩基プレカーサーの例としては、加熱より脱炭酸する有機酸と塩基の塩(特開昭63−316760号、同64−68746号、同59−180537号および同61−313431号の各公報記載)を挙げることができる。熱分解型の塩基プレカーサーの例としては、尿素化合物(特開昭63−96159号公報記載)を挙げることができる。反応型の塩基プレカーサーの例としては、遷移金属アセチリド(特開昭63−25208号公報記載)を挙げることができる。錯塩形成型の塩基プレカーサーの例としては、水に難溶な塩基性金属化合物(特開平1−3282号公報記載)を挙げることができる。解離型の塩基プレカーサーの例としては、有機酸のアルカリ金属塩(例、酢酸ナトリウム、酸性基を有するポリマーのナトリウム塩)を挙げることができる。
塩基プレカーサーは、50〜200℃で塩基を生成することが好ましく、80〜160℃で塩基を生成することがさらに好ましい。
塩基プレカーサーは、ハロゲン化銀1モル当たり0.1乃至20モルの範囲で使用することが好ましく、より好ましくは0.2乃至10モルの範囲である。
【0047】
[熱現像促進剤]
熱現像処理をより低い温度またはより短時間で行うために、熱現像促進剤を感光材料のいずれかの層に添加してもよい。熱現像促進剤としては、感光材料のいずれかの層に用いられるバインダーに対して室温もしくは加熱時に可塑化作用を有する化合物、あるいは可塑化作用はないが加熱によって層内で溶融しうる化合物であれば使用可能である。熱現像促進剤は、感光材料中の反応物質の拡散を促進するか、あるいは反応そのものを促進することにより、熱現像を促進すると考えられる。
可塑化作用を有する化合物としては、「プラスチック配合剤」大成社、P21-63;「プラスチックス・アディティブズ第2版」(Plastics Additives, 2nd Edition, Hanser Publishers) 第5章、251〜296頁に記載の高分子可塑剤が使用できる。
好ましい熱現像促進剤としては、ポリエーテル(例、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール)、多価アルコール(例、グリセリン、ヘキサンジオール)、糖類(例、ソルビトール)、ギ酸エステル、尿素類(例、尿素、ジエチル尿素、エチレン尿素)、アミド(例、アセトアミド、プロピオンアミド、マロンアミド)、スルファミド類、スルホンアミド類、尿素樹脂およびフェノール樹脂、を挙げることができる。熱現像促進剤を二種以上組み合わせて使用することもできる。また、二以上の層に分割して添加することもできる。
熱現像促進剤の添加量は、0.05乃至2g/m2 であることが好ましく、0.1乃至1g/m2 であることがさらに好ましい。
【0048】
[着色剤]
ハレーションおよびイラジエーション防止、硬化画像の着色あるいは感度(絶対感度または分光感度)の調節を目的として、着色剤を感光材料に添加することができる。着色剤としては、硬化反応を著しく妨げたり、ハロゲン化銀の感光性や現像性を著しく劣化しない限り、公知の顔料や染料を使用することができる。
ハレーションおよびイラジエーション防止のために着色剤を添加する場合は、ハロゲン化銀の感光波長領域の光を吸収できるものが好ましい。微粒子を感光性層に添加する場合は、微粒子による光の散乱が生じる可能性がある。その場合は、さらにイラジエーションを防止するための着色剤を感光性層に添加することが好ましい。
着色剤としては、特開昭5−249667号公報、カラーインデックス便覧、染料便覧(有機合成化学協会編、昭和45年)に記載の顔料、染料あるいはコロイド銀を用いることができる。ハロゲン化銀の感度への影響が少ないイラジエーション防止用の染料は、特公昭41−20389号、同43−3504号、同43−13168号および特開平2−39042号の各公報、および米国特許3697037号、同3423207号、英国特許1030392号および同1100546号の各明細書に記載がある。
また、着色剤を接着性層に添加してもよい。微粒子を接着性層に添加すると、微粒子による光の散乱が生じる可能性がある。接着層に添加した着色剤は、光の散乱を防止する機能がある。
着色剤の添加量は、0.01乃至2g/m2 の範囲が好ましく、0.05乃至1g/m2 の範囲がさらに好ましい。
【0049】
[現像停止剤]
熱現像時の処理温度および処理時間に対し、常に一定の画像を得る目的で種々の現像停止剤を用いることができる。現像停止剤とは、適正現像後、速やかに塩基を中和または塩基と反応して層中の塩基濃度を下げ現像を停止させる化合物または銀および銀塩と相互作用して現像を抑制させる化合物である。
具体的には、加熱により酸を放出する酸プレカーサー、加熱により共存する塩基と置換反応を起こす親電子化合物、または含窒素ヘテロ環化合物、メルカプト化合物およびそのプレカーサーが使用できる。熱現像停止剤については、特開昭62−253159号公報、特開平2−42447号および同2−262661号の各公報に記載がある。
【0050】
[界面活性剤]
公知の界面活性剤をいずれかの層に添加してもよい。ノニオン活性剤、アニオン活性剤、カチオン活性剤、フッ素活性剤のいずれも使用できる。界面活性剤については、特開平2−195356号公報に記載がある。ソルビタン類、ポリオキシエチレン類および含フッ素界面活性剤が特に好ましい。
【0051】
[マット剤]
感光材料の表面または裏面の粘着性を低下させ、感光材料を重ねたときの接着を防止する目的で、感光材料のバック層またはオーバーコート層にマット剤を添加することができる。
マット剤としては、水溶性ポリマー中に分散が可能な無機または有機の固体粒子が用いられる。マット剤の素材の例としては、酸化物(例、二酸化ケイ素)、アルカリ土類金属塩、天然ポリマー(例、デンプン、セルロース)および合成ポリマーを挙げることができる。
マット剤の粒径は、0.5乃至50μmの範囲が好ましい。マット剤の塗布量は、0.1乃至1g/m2 の範囲であることが好ましい。
【0052】
[重合防止剤]
感光材料の保存中に重合性化合物が重合するのを防止するために、公知の重合防止剤を使用することができる。
重合防止剤の例には、ニトロソアミン類、尿素類、チオ尿素類、チオアミド類、フェノール類およびアミン類が含まれる。
【0053】
[露光工程]
画像露光は、ハロゲン化銀の分光感度に応じた波長の光で行なう。波長は、可視光、近紫外光、近赤外光が一般的であるが、X線、電子ビームを用いてもよい。
光源の例としては、タングステンランプ、ハロゲンランプ、キセノンランプ、キセノンフラッシュランプ、水銀ランプ、カーボンアークランプ等のランプ、各種のレーザー(例、半導体レーザー、ヘリウムネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー、ヘリウムカドミウムレーザー、YAGレーザー)、発光ダイオード、陰極線管などを挙げることができる。
【0054】
露光量は一般に、0.001乃至1000μJ/cm2 、好ましくは0.01乃至100μJ/cm2 の範囲である。支持体が透明である場合は、支持体の裏側から支持体を通して露光することもできる。
ハロゲン化銀の潜像形成過程は、露光時の温度や湿度の影響を受けて感度が変化しやすい。そのため、感光材料および光源の雰囲気の温度と湿度は、一定の範囲内に制御されていることが望ましい。上記の目的を達成するための画像記録装置の調節手段は、特開平3−63143号および同3−63637号の各公報に記載がある。
【0055】
[現像工程]
感光材料の現像は、加熱による乾式(熱現像)で行う。
熱現像は、感光材料を加熱した物体(例、金属板、金属ローラー)に密着させる方法、加熱した液体に浸漬する方法あるいは赤外線を照射する方法によって行うことができる。
感光材料の表面を空気中に開放して支持体側から加熱してもよく、あるいは表面を加熱物体に密着させ、空気を遮断した状態で加熱してもよい。表面を空気中に開放して加熱する場合、空気中の酸素が感光材料中に進行して硬化反応を阻害することがあるので、オーバーコート層のような表面側の層のバインダーとして、前述した酸素の透過率が低いポリマーを使用することが好ましい。
加熱温度は60乃至200℃、より好ましくは100乃至160℃の範囲である。加熱時間は1乃至180秒、より好ましくは5乃至60秒の範囲である。
露光工程の前または露光工程の後に、感光材料を主加熱条件よりも低い温度または短い時間で予備加熱してもよい。主加熱後あるいは(後述する)除去工程後に、後加熱を実施してもよい。
【0056】
[除去工程]
未硬化部(非画像部)を除去して画像を形成するためには、未硬化部を溶出により除去することが好ましい。未硬化部を除去する前に、水洗または機械的剥離により、感光性層、接着性層およびその他の親水性層を除去しておくことが好ましい。
溶出液としては、アルカリ性溶出液を用いることが好ましい。
アルカリ性溶出液に用いるアルカリ性化合物の例には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、アンモニアおよびアミノアルコール類(例、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン)が含まれる。
溶出液の溶媒としては、水が好ましい。必要に応じて、水に有機溶媒を添加しても良い。有機溶媒としてはアルコール類またはエーテル類が好ましい。アルコール類の例には、低級アルコール(例、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール)、芳香族基を有するアルコール(例、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール)、多価アルコール(例、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール)およびアミノアルコール類(例、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン)が含まれる。エーテル類の例に、セルソルブ類が含まれる。
溶出液は、界面活性剤、消泡剤、その他必要に応じて各種の添加剤を含むことができる。
【0057】
[感光材料の用途]
感光材料は、ハードコピー、レリーフ画像の形成あるいは印刷版の製造に用いることができる。特に、印刷版の製造に適している。
【0058】
【実施例】
[実施例1]
(感光材料の作成)
「アルミニウム支持体の作成」
厚さ0.24mmのJIS−A−1050に従うアルミニウム板の表面を、ナイロンブラシとパミストン(400メッシュ)の水懸濁液とで砂目立てした後、水でよく洗浄した。次に、10%の水酸化ナトリウム水溶液に70℃で60秒間浸漬してエッチングした後、流水で水洗いした。20%の硝酸水溶液で中和、洗浄してから、水洗いした。得られたアルミニウム板を、矩形波の交番波形電流(条件:陽極時電圧12.7v、陽極時電気量に対する陰極時電気量の比が0.9、陽極時電気量160クーロン/dm2 )を用いて、0.5%の硝酸アルミニウムを含む1%硝酸水溶液中で電解粗面化処理を行った。得られた板の表面粗さは、0.6μm(Ra表示)であった。この処理に続いて、1%の水酸化ナトリウム水溶液に40℃で30秒間浸漬した後、30%の硫酸水溶液中、55℃で1分間処理した。次に、厚さが2.5g/dm2 になるように、20%の硫酸水溶液中で直流電流を用いて電流密度2A/dm2 の条件下、陽極酸化処理をした。これを水洗、乾燥して支持体を作成した。
【0059】
「顔料分散液の調製」
下記の組成からなる有機溶媒系顔料分散液を調製した。
【0060】
Figure 0003810041
【0061】
「硬化性層の形成」
下記の塗布液を支持体の上に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が1.8μmの硬化性層を設けた。
【0062】
Figure 0003810041
【0063】
【化6】
Figure 0003810041
【0064】
「ハロゲン化銀乳剤の調製」
ゼラチンと臭化カリウムと水が入り、水酸化ナトリウムを加えて室温でのpHを9.5に調整した液を55℃に加温し、さらに下記のチオエーテル化合物を硝酸銀添加量に対して2.0×10-3モル相当の量で添加した。反応容器のpAg値を9.0に保ちつつ、硝酸銀水溶液と、ヨウ化カリウムおよび硝酸銀の全添加量に対するロジウムのモル比で4×10-8モルとなるようにロジウムアンモニウムクロライドを含有した臭化カリウム水溶液とを、pAgコントロールダブルジエット法により添加してヨウ臭化銀粒子を形成した。次に硫酸を加えて、pHを6.0に調整し、引き続いて、55℃、pAg=8.6にて、硝酸銀水溶液と、銀に対するイリジウムのモル比で5×10-7モルになるようにヘキサクロロイリジウム(III) 酸塩を添加した臭化カリウム溶液を、ダブルジェット法で二段添加して、下記の組成のコア/シェル形ヨウ臭化銀乳剤を調製した。
【0065】
【化7】
Figure 0003810041
【0066】
コア: ヨウ臭化銀(ヨウ化銀含有率:8.5モル%)
シェル: 純臭化銀
コア/シェル: 3/7(銀モル比)
平均ヨウ化銀含有率:2.55モル%
平均粒子サイズ: 0.30μm
【0067】
得られた乳剤粒子は、単分散で、平均粒子サイズの±40%以内に全粒子数の98%が存在していた。
次いで、この乳剤を脱塩処理後、pHを6.5、pAgを9.0に調整した。乳剤を50℃に保温して、攪拌ながら下記の分光増感色素AおよびBのメタノール溶液(モル比で、A:B=2:1)を色素合計で8×10-4モル/モルAg相当量で添加し、20分間保持した。さらに、下記のチオールのナトリウム塩を、6×10-4モル/モルAg相当量で添加して、5分間攪拌保持して、ハロゲン化銀水性乳剤を調製した。
【0068】
【化8】
Figure 0003810041
【0069】
【化9】
Figure 0003810041
【0070】
【化10】
Figure 0003810041
【0071】
「還元剤分散液の調製」
下記の還元剤の粉末10gを、ダイノミル分散器を用いて、ポリニビルアルコール(クラレ(株)製)の10重量%水溶液90g中に分散した。還元剤の粒子サイズは、約0.5μm以下であった。
【0072】
【化11】
Figure 0003810041
【0073】
「感光性層の形成」
下記の塗布液を調製し、硬化性層の上に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が1.3μmの感光性層を設けた。
【0074】
Figure 0003810041
【0075】
【化12】
Figure 0003810041
【0076】
【化13】
Figure 0003810041
【0077】
「塩基プレカーサー分散液の調製」
下記の塩基プレカーサーの粉末250gを、ダイノミル分散器を用いて、ポリビニルアルコール(クラレ(株)製)の3重量%水溶液750g中に分散した。塩基プレカーサーの粒子サイズは約0.5μm以下であった。
【0078】
【化14】
Figure 0003810041
【0079】
「画像形成促進層の形成」
以下の塗布液を調製し、感光性層の上に塗布、乾燥して、乾燥膜厚が3.5μmの画像形成促進層を設けた。
【0080】
Figure 0003810041
【0081】
(層間の接着力の評価)
感光材料の硬化性層と感光性層との間の接着力を、以下のように剥離力を測定することにより評価した。
感光材料を幅2cmに裁断し、その表面に市販の粘着テープを強く張りつけた。これを引張試験機(テンシロン、オリエンテック(株)製)を用いて、40mm/分の引っ張り速度で180°方向へ剥離して引張力(接着力)を測定した。感光材料は、硬化性層と感光性層との間で剥離され、剥離力(接着力)は300g/2cmであった。
【0082】
「アルカリ性溶出液の調製」
下記の組成を有するアルカリ性溶出液(pH:13.5)を調製した。
【0083】
Figure 0003810041
【0084】
(画像形成)
感光材料をキセノンフラッシュによる10-4秒の発光時間で、シャープカット干渉フィルターにて670nmの光を分光し、版面エネルギー2μJ/cm2 の露光量で画像露光した。
次に、感光材料のアルミニウム支持体面を加熱した熱板に密着させながら搬送する方法により、155℃で30秒間熱現像した。
感光材料を水洗して、画像形成促進層および感光性層を除去した。上記のアルカリ性溶出液を用い、自動エッチング機にてブラシ現像した後、良く水洗したところ、露光部にコントラストの良い、青色に着色したポリマーのレリーフ像が形成された。
【0085】
[実施例2〜3および比較例1〜5]
実施例1の硬化性層塗布液に使用したポリマーA−1(ポリp−ヒドロキシスチレン)1.8gとポリマーB−1(アリルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー)5.4gの混合物を、下記第1表に示すように変更した以外は、実施例1と同様に感光材料を作成して、評価した。結果を第1表に示す。
【0086】
【表1】
Figure 0003810041
【0087】
【化15】
Figure 0003810041
【0088】
【化16】
Figure 0003810041
【0089】
【化17】
Figure 0003810041
【0090】
【化18】
Figure 0003810041
【0091】
【化19】
Figure 0003810041

【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料の代表的な層構成を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 アルミニウム支持体
2 硬化性層
3 感光性層
4 画像形成促進層
A ポリマーA
B ポリマーB
21 エチレン性不飽和重合性化合物
31 ハロゲン化銀
32 還元剤
33 親水性ポリマー
41 塩基プレカーサー
42 親水性ポリマー

Claims (5)

  1. 支持体上に、ポリマーを含む硬化性層、およびハロゲン化銀と親水性ポリマーとを含む感光性層がこの順に積層されており、硬化性層または感光性層が還元剤を含む感光材料であって、硬化性層のポリマーが、下記繰り返し単位(A1)を95モル%以上含むポリマー(A)を5乃至70重量%および下記繰り返し単位(B1)を10乃至90モルと下記繰り返し単位(B2)を10乃至90モル%含むポリマー(B)を30乃至95重量%含むポリマー混合物であることを特徴とする感光材料。
    Figure 0003810041
    式中、R11、R12およびR13は、それぞれ独立に、水素原子またはメチルであり;L11およびL12は、それぞれ独立に、−CO−、−O−、−NH−、アルキレン基およびこれらの組み合わせからなる群より選ばれる二価の連結基あるいは単結合であり;M1 は、水素原子またはアルカリ金属原子であり;そして、R14は、アルケニル基である。
  2. 硬化性層のポリマーが、上記ポリマー(A)を10乃至30重量%および上記ポリマー(B)を70乃至90重量%含むポリマー混合物である請求項1に記載の感光材料。
  3. 上記ポリマー(A)が、上記繰り返し単位(A1)からなるホモポリマーである請求項1に記載の感光材料。
  4. 硬化性層が、さらに重合性化合物を含む請求項1に記載の感光材料。
  5. 感光性層の上に、塩基または塩基プレカーサーを含む画像形成促進層がさらに設けられている請求項1に記載の感光材料。
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