JPH1164075A - スモールボリュームプルーバ - Google Patents
スモールボリュームプルーバInfo
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- JPH1164075A JPH1164075A JP9222174A JP22217497A JPH1164075A JP H1164075 A JPH1164075 A JP H1164075A JP 9222174 A JP9222174 A JP 9222174A JP 22217497 A JP22217497 A JP 22217497A JP H1164075 A JPH1164075 A JP H1164075A
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Abstract
に、該シール部の漏れ検知に適する圧力を得ることによ
り、安定して漏れ検知を行うことができるスモールボリ
ュームプルーバを提供する。 【解決手段】 円筒状外筐1内のシリンダ2内に弁体ピ
ストン5と計量ピストン3を装着する。前記弁体ピスト
ン5が閉じた状態で計量ピストン3を所定距離だけ移動
させ、前記シリンダ2と前記計量ピストン3により規定
される基準体積流量を排出させて被校正流量計の校正を
行う。前記計量ピストン3及び弁体ピストン5の液密を
保持するU形リング7,8,9,10すべての開放端を
流入側に向けて設置する。また、前記シリンダ2内壁面
に流入側穴6及び流出側穴12に向かって径が大きくな
るよう傾斜させたテーパ部を設ける。前記U形リング
8,10が前記テーパ部から直線部に移動するときの閉
じ込み圧力で前記シール部の漏れ検知を行う。
Description
ムプルーバに関し、より詳細には、流量計の精度を校正
するための小形な流量計校正装置であるスモールボリュ
ームプルーバにおけるピストンのシール部の漏れ検出装
置に関する。
量計による方法、基準体積管による方法あるいは基準台
秤による方法等が実用化されている。
による方法は、計測精度が高く、かつオンラインで使用
することができるので、流量計の検査機関、流量計メー
カの試験場所のほか、流量計を設置したユーザのプロセ
スライン、あるいは流体を取引するための流量計を設置
したライン等において多く使用されている。
量計とを配管で直列に接続しておき、断面が一定な円筒
状の計測シリンダ内を球体または円筒状のピストン等の
移動体が流体により管壁に液密に所定区間を移動したと
き、移動体が排出する基準体積と、流体が流量計を通過
した流量の読取値、すなわち流量計から発信されるパル
ス数とを比較することにより単位体積当りに発信される
流量パルス数から流量係数を求めて、流量計の精度を校
正する方法である。
校正に於て流量計から発信される基準体積当りのパルス
数が所定数以上であることが必要で、例えば基準体積が
大きい大形のパイププルーバを用いた流量計校正装置に
おいては、パルス数が10,000以上必要であるとさ
れている。これに対して基準体積を小さくすると、前記
の所定数以上のパルス数を発信することができなくなる
が、1パスル以下の半端のパルス数も正確に計測して、
複数回の校正を行い、例えば演算器で統計的処理を行っ
て高分解能の流量係数を求める事が出来るようになって
いる。
なパイププルーバ(以後、スモールボリュームプルーバ
という)を適用でき、流量計を校正するための時間を短
縮することができるとともに校正場所の縮少化が出来
る。さらに計測すべき流量計が装着された配管に接続す
る場合、取付作業が容易となる等の利点がある。
常、複数回の計測結果を平均し、平均値に基づいて流量
係数を算出する。ピストンが計測シリンダ内の所定区間
を移動し、計測が終了すると、ピストンを元の位置に戻
す必要がある。
てアクチュエータで駆動するが、計測シリンダ内の流体
を絶えず流通するための流路を確保する方式として、計
測シリンダ自体を利用する内弁方式と、計測シリンダと
並列に設けたバイパス流路を利用する外弁方式とがあ
る。
動されるピストンに弁機能を持たせ、計測時に流入側穴
を閉じ、ピストンを戻す時に流入側穴を開くようにして
ある。外弁方式においては、バイパス流路内に弁を設
け、計測時に弁を閉じ、ピストンを戻す時に弁を開くよ
うにしてある。内弁方式のスモールボリュームプルーバ
としては、特開昭54−153062号公報に開示され
たものが知られている。これはピストンにポペット弁の
機能を持たせたものである。ピストンの外壁は、計測シ
リンダの内壁との間を液密に摺動するようにシールして
あるが、ピストンは移動を繰り返すので、シール部が摩
耗し、ピストンの外壁と計測シリンダの内壁との間から
流体が漏れることがある。従って、スモールボリューム
プルーバを使用する際、計測ごとにシール部の漏れの有
無を検知することが、計測上の誤差要因を取り除くため
に重要な事項である。このため、内弁方式のスモールボ
リュームプルーバを用いる際、シール部の漏れの有無を
検知する必要がある。
バの一実施例を説明するための概略図で、図中、61は
外筐(スモールボリュームプルーバ本体)、61cは外
筐61の側壁に設けた圧力検出孔、62は計量シリンダ
である。63は計量シリンダ62内に液密に摺動する計
量ピストン、64は計量ピストン63の流入側の周壁に
開口した複数個の計量ピストン孔である。65は計量シ
リンダ62内に液密に摺動する弁体ピストンで、計量ピ
ストン63の流入側に装着してある。66は計量シリン
ダ62の流入側の周壁に設けた複数個の流入側穴、6
7,68及び69,70はそれぞれ計量ピストン63及
び弁体ピストン65に装着された合成樹脂あるいは合成
ゴムなどの弾性材で出来たU形リングである。本実施例
ではU形リングとしてオムニシール(米国 Furon
社の登録商標)を用いた。
7b,68b(詳細は図4で説明)が挿入されており、
U形リング67,68を内側から外側方向に押圧するよ
うにしてある。なお、計量ピストン63及び弁体ピスト
ン65において、U形リング67,68及び69,70
を装着する構成は同じなので、以下、計量ピストン63
についてのみ、U形リング67,68を装着する構成を
説明し、弁体ピストン65につての説明を省略する。
出口、74は外筐61の側壁に取り付けた油圧シリンダ
で、油圧シリンダ74のピストンロッドの先端には、前
記弁体ピストン65を固着してある。
リンダで、油圧シリンダ75のピストンロッドの先端に
は、前記計量ピストン63を固着してある。76,77
は可撓管である。
導管である。82は圧力導管80側の圧力P1と圧力導
管81側の圧力P2(通常、P1>P2)との圧力差を
検出するための差圧検出器である。83は油圧シリンダ
で、84は油圧シリンダ83内を摺動するピストンであ
る。85は油圧シリンダ83の側壁に設けた接続管であ
る。
ルーバの一連の動作について説明する。図3において、
流体は矢印で示す如く流入口72から弁体ピストン65
の空胴部を経て、流入側穴66を通過し、流出口73か
ら流出している。油圧シリンダ74により弁体ピストン
65を動かして流入側穴66を塞ぐと同時に、油圧シリ
ンダ75の圧力を開放すると、計量ピストン63が下流
側に向って動き出す。
流出側穴71に重なる所で停止する。この間で、ある一
定の動作距離がセンサによって、検知され、基準容積を
形成表示する。
ボリュームプルーバの流入口72の近傍に直列に設置さ
れた被校正流量計(図示せず)からのパルス数が計数さ
れ、流量係数(=パルス総数/基準容積)を求めること
ができる。
停止した状態に於ては流体は流入口72から弁体ピスト
ン65の空胴部を経て、計量ピストン孔64を通過し流
出側穴71を経て流出口73から流出している。次の校
正を行うためには計量ピストン63を元の位置に戻さな
くてはならない。
ストン65を元の位置(図3の位置)に戻し、次に油圧
シリンダ75を作動させピストンロッドを上流側に押し
て、計量ピストン63を元の位置(図3の位置)に戻
す。この工程をリターンと呼ぶ。 通常、このリターン
工程において、計量ピストン63のシール部の漏れの検
知を行う。
バの計量ピストン63のシール部の構成を説明するため
の概略断面図である。図4において、図3の実施例と同
じ構成要素については同じ参照番号を付し、説明を省略
する。U形リング67,68は合成樹脂などの弾性材で
環状に形成するとともに全周の端部に膨張部67a,6
8aを形成してある。U形リング67,68を凹溝63
a,63bにそれぞれU形の開放端の向きが逆方向にな
るように装着する。67b,68bは断面を略U字状に
形成したばねで、それぞれU形リング67,68の内側
に挿入してUリング67,68が外側に張るようにして
ある。
ムプルーバにおけるシール部の漏れ検出の動作を説明す
る。図3において、油圧系に接続している油圧シリンダ
83の接続管85の圧力を大気開放し、油圧ピストン8
4が左に移動しバランスして止ると接続管85の圧力が
大気圧まで下る。圧力導管80に接続した差圧検出器8
2は、他端がスモールボリュームプルーバの外筺61の
圧力検出孔61cに接続されているので、ラインの液体
の圧力との差(差圧)を指示する。U形リング67,6
8に傷がなければ、差圧検出器82の指示は一定値を保
持しており、シール部から液体の漏れがないことが分か
る。
ば、可撓管77中の圧力がラインの液体の圧力に近づい
て差圧検出器82の指示が減少していき、シール部に漏
れがあることが分かる。
とに、漏れの有無を確認するための圧力の吸引、解除を
繰り返し行っているので、特にスモールボリュームプル
ーバと接続するラインの圧力が高い場合、U形リング6
7,68及びばね67b,68bが繰り返し荷重を受け
るため、疲労破壊する畏れがあり、シール部から液体が
漏れるという問題点があった。
れたもので、シール部の漏れ検知に適する圧力を得ると
ともに繰り返し荷重に対して安定して漏れチェックを行
うことができるスモールボリュームプルーバを提供する
ものである。
周壁に流入側穴及び流出側穴を有する計量シリンダと、
前記計量シリンダ内を液密に摺動して前記流入側穴を開
閉する弁体ピストンと、前記計量シリンダ内を液密に摺
動する計量ピストンと、前記弁体ピストン及び前記計量
ピストンのそれぞれの軸方向外周に所定の間隔をおいて
装着した一対のU形リングとを有し、前記弁体ピストン
の摺動により前記流入側穴を閉じた状態で前記計量ピス
トンを前記計量シリンダ内の所定区間を移動させて基準
体積の流体を排出させて被校正流量計に導き、該被校正
流量計の校正を行うスモールボリュームプルーバにおい
て、前記計量シリンダの前記流入側穴及び流出側穴の両
側に内径が大きくなるテーパ部を有し、かつ、前記弁体
ピストン及び前記計量ピストンのそれぞれに装着した前
記一対のU形リングの開放端を流入側に向け装着したこ
とを特徴とし、もって、漏れ検知を行うのに適当な圧力
を得ること、また、繰り返し荷重によるシール部の疲労
破壊を防止することを可能にしたものである。
モールボリュームプルーバにおいて、前記弁体ピストン
の前記計量ピストン及びそれぞれに装着した前記一対の
U形リングをそれぞれ設置するための溝間の周面に連通
した導圧孔に圧力を付加する加圧発生器と、前記導圧孔
内の圧力と前記スモールボリュームプルーバ本体内の圧
力を検出するための圧力検出孔内の圧力との差を検知す
る差圧検出器と、前記加圧発生器の出力口と前記圧力検
出孔との間に配置される逆止弁を有することを特徴と
し、もって、U形リングに過大圧力がかかるのを防止
し、安定してシール部の漏れチェックを行うことを可能
にしたものである。
リュームプルーバの一実施例を説明するための概略図
で、図中、1は両端を側壁1a、1bで閉塞した円筒体
状の外筐(スモールボリュームプルーバ本体)、1cは
外筐1の側壁に設けた圧力検出孔、2は両端を開放した
円筒状の計量シリンダである。3は計量シリンダ2内に
液密に摺動する計量ピストン、4は計量ピストン3の流
入側の周壁に開口した複数個の計量ピストン孔である。
5は計量シリンダ2内に液密に摺動する弁体ピストン
で、計量ピストン3の流入側に装着してある。3a,3
b及び5a,5bは、それぞれ計量ピストン3及び弁体
ピストン5の外周に軸方向に所定の間隔をおいてU形リ
ング7,8及び9,10を嵌挿するための凹溝である。
また、3c,5cは、該凹溝3aと3bの間及び5aと
5bの間の周面に開口するそれぞれ切欠部である。6は
計量シリンダ2の流入側の周壁に設けた複数個の流入側
穴、7,8及び9,10はそれぞれ計量ピストン3及び
弁体ピストン5に装着された合成樹脂あるいは合成ゴム
などの弾性材で出来たU形リングである。本実施例では
U形リングとしてオムニシール(米国 Furon社の
登録商標)を用いた。U形リング7,8の内側には、ば
ね7b,8bが挿入されており、U形リング7,8を内
側から外側方向に張るようにしてある。11はスライド
リング、12は計量シリンダ2流出側の周壁に設けた複
数個の流出側穴、13は環状の隔壁、14は計量シリン
ダ2を外筐1内に固着する支持ブラケットで、隔壁13
と支持ブラケット14とにより計量シリンダ2を外筐1
内に同軸的に固着してある。15は流入口、16は流出
口、17は流入室、18は計量シリンダ2外の流出室、
19は計量シリンダ2内の流出室、20は外筐1の側壁
1aに取り付けた油圧シリンダ、21は油圧シリンダ2
0のピストンロッドで、該ピストンロッド21の先端に
は、前記弁体ピストン5を固着してある。
シリンダである。23は油圧シリンダ22のピストンロ
ッドで、該ピストンロッド23の先端には、前記計量ピ
ストン3を固着してある。24は弁体ピストン5の端面
から内部に開口し、凹溝5a,5b間の周面に開口した
切欠部5cに連通する導圧孔、25は計量ピストン3の
端面から内部に開口し、凹溝3a,3b間の周面に開口
する切欠部3cに連通する導圧孔である。26はスパイ
ラル状の部分をピストンロッド21に巻きつけ、その一
端を導圧孔24に接続し、他端を加圧発生器32に接続
する可撓管である。27はスパイラル状の部分をピスト
ンロッド23に巻きつけ、その一端を導圧孔25に接続
し、他端を加圧発生器32に接続する可撓管である。2
8、29、30および31はそれぞれ圧力導管である。
発生器32の出力口、34は開閉弁、35はフィルタ、
36は逆止弁である。逆止弁36は、フィルタ35から
圧力導管30側に流体が流れるが、その逆方向には流れ
ない。開閉弁34、フィルタ35及び逆止弁36は、圧
力導管31に直列に接続してある。37は圧力導管30
側の圧力P1と圧力導管29側の圧力P2(通常、P1
<P2)との圧力差を検出するための差圧検出器であ
る。38は加圧発生器32に接続した油圧切換弁であ
る。油圧切換弁38の入力側は、油圧源(図示せず)に
接続してある。さらに、39は加圧発生器33の入力口
である。40は計量ピストン3の移動を検出する位置セ
ンサである。
ールボリュームプルーバの計量ピストン3のシール部の
構成を説明するための概略断面図である。なお、計量ピ
ストン3及び弁体ピストン5において、U形リングを装
着する構成は同じである。従って、以下、計量ピストン
3についてのみU形リング7,8を装着する構成を説明
し、弁体ピストン5についての説明を省略する。
出側穴12近傍に設けたテーパ部である。テーパ部2a
は、計量シリンダ2の内径から流出側穴12の中心に向
かって径が大きくなるように傾斜させてある。一対のU
形リング7,8のうち、流出側に装着したU形リング8
はその開放端を流入側方向に向けて装着してある。2b
は計量シリンダ2の直線部である。
実施の態様について説明する。 (1)非計量時 スモールボリュームプルーバを用いて流量計の校正を行
う場合、スモールボリュームプルーバならびに被校正流
量計及びこれらを接続する配管内の流体の性状を均一に
するため、計量ピストン3を左端に配置し、所定時間、
流体を還流させる。このときの計量ピストン3の位置を
位置センサ40で検出する。
あり、また計量ピストン3は流入側穴6の右側に位置
(位置とする)している状態を示している。このとき
弁体ピストン5ならびに計量ピストン3が流入側穴6を
閉塞していないので、流入口15から流入した流体は、
流入室17,ピストン弁5の中空個所、計量シリンダ2
の流入側穴6で形成されるバイパス流路を経て流出口1
6から流出する。このとき、前記流体は流出側穴12か
ら計量シリンダ2内の流出室19にも充満される。
弁体ピストン5を右に移動すると同時に、油圧シリンダ
22の圧力を開放する。弁体ピストン5が流入側穴6の
位置近傍に達し、流入側穴6が閉塞され始めると、計量
ピストン3が右側に移動し始める(位置とする)。
のうち、流出側のU形リング10が流入側穴6の近傍に
設けられたテーパ部(図示せず)へと移動する。
し、油圧シリンダ20の駆動を解除した後、計量ピスト
ン3により計量が開始(位置とする)され、前記計量
シリンダ2内流出室19内の流体体積の移動量に対応し
て流量計からもパルスが発信される。この間、流入側穴
6は弁体ピストン5により閉塞されている。
相当する位置(位置とする)に到達したとき、計量終
了信号が発信されると同時に流量計からのパルスの計数
が停止する。計量ピストン3が位置から位置に移動
した間に流量計から発信されたパルス数Pと基準体積N
とから、P/Nを算出して、流量係数K=P/Nが得ら
れる。
若干移動する。計量ピストン3に装着された一対のU形
リング7,8のうち、流出側のU形リング8が流出側穴
12の近傍に設けられたテーパ部2aに移動し、計量ピ
ストン3の計量ピストン孔4が流出側穴12に重なる位
置(位置とする)で計量ピストン3が停止する。
弁体ピストン5を左に移動する。弁体ピストン5が流入
側穴6を通過して、弁体ピストン5の右端が流入側穴6
の左端近傍に到達した時、油圧シリンダ22の駆動によ
り、計量ピストン3が左側に移動し始める。そして、弁
体ピストン5及び計量ピストン3はそれぞれ最左端に達
した位置で停止し、図1で示した位置と同じになる。
スモールボリュームプルーバにおいては、以上の(1)
〜(5)の工程を繰り返して流量計の校正を行なう。
なので、前記圧力P1と圧力P2との圧力差ΔPを差圧
検出器37で検出することにより、シール部からの漏れ
の有無を知ることができる。シール部からの漏れがあっ
た場合、流量に関係なく漏れ量は一定なので、流量が小
さくなるほど、誤差への影響が大きい。
グ7,8のうち流出側のU形リング8が計量シリンダ2
のテーパ部2aから直線部2bに移動する時点で、U形
リング8とテーパ部2aとで形成される空間による閉じ
込み圧が発生する。同様に弁体ピストン5の流出側のU
形リング10とテーパ部(図示せず)とで形成される空
間にも閉じ込み圧が発生する。したがって、従来の吸引
圧力に代えて、この圧力を漏れ検知に使用することがで
きる。ここで、閉じ込み圧について説明する。
うち流出側のU形リング8の動きを拡大して示した断面
図である。図2(B)において、計量ピストン3の一部
は図示を省略している。計量ピストン3がテーパ部2a
(位置A)から直線部2b(位置B)に図面の右から左
方向に動くものとする。流出側のU型リング8が、テー
パ部2a(位置A)に達したとき、U形リング8の外側
リップ、すなわち、膨脹部8aが、内側に収縮される。
その状態を保持したまま、U型リング8が直線部2b方
向に移動すると、U型リング8の端部と、テーパ部2a
と、テーパ部2aと直線部2bとの境とで形成される断
面略三角形(底辺長さL1、高さΔD0)状の空間内の流
体が圧縮されるので、斜線で示した容積が減少する。こ
の容積の減少により、閉じ込み圧力が増すこととなる。
1及びΔD0)を、0.5〜5kgf/cm2程度の圧力が発生す
るように設定しておけば、計量シリンダ2内で計量ピス
トン3が移動するのに必要な上流側と下流側との圧力差
0.1〜0.3kgf/cm2よりも大きく、U形リング7,8
が装着されたシール部における漏れのチェックを行うの
に十分な値である。
に若干圧力を補助するためのもので、U形リング7,8
の耐圧は、内部にかかる圧力(外側リップ、すなわち膨
脹部8aを広げる方向の圧力)は100kgf/cm2程度、
外部にかかる圧力(外側リップを縮める方向の圧力)は
10kgf/cm2程度であるため、ライン圧力(流体圧力)
よりも5〜6kgf/cm2プラスの圧力に設定してあるのが
理想的である。さらに、逆止弁36を設けることによ
り、例えば、ライン圧の異常などからU形リング7,
8,9,10に過大圧力がかかるのを防止することがで
きる。このとき、本装置のシーケンスを連動してリーク
チェックを行う。
3が停止し、弁体ピストン5ならびに計量ピストン3が
元の位置に戻り、図1と同じ状態になる。以上の動作に
おいて、位置乃至位置での計量ピストン3の移動を
油圧シリンダ22の外側に設置した位置センサ40によ
り検出している。上記した(1)〜(7)の一連の動作
を1パスという。スモールボリュームプルーバにおいて
流量計の流量係数を求めて校正する場合、複数パス計量
する。
は、上述した内弁方式の実施例に限定されるものではな
く、外弁方式のスモールボリュームプルーバ、その他の
方式の計量ピストンついても適用できることは勿論であ
る。
穴及び流出側穴を有する計量シリンダと、前記計量シリ
ンダ内を液密に摺動して前記流入側穴を開閉する弁体ピ
ストンと、前記計量シリンダ内を液密に摺動する計量ピ
ストンと、前記弁体ピストン及び前記計量ピストンのそ
れぞれの軸方向外周に所定の間隔をおいて装着した一対
のU形リングとを有し、前記弁体ピストンの摺動により
前記流入側穴を閉じた状態で前記計量ピストンを前記計
量シリンダ内の所定区間を移動させて基準体積の流体を
排出させて被校正流量計に導き、該被校正流量計の校正
を行うスモールボリュームプルーバにおいて、前記計量
シリンダの前記流入側穴及び流出側穴の両側に内径が大
きくなるテーパ部を有し、かつ、前記弁体ピストン及び
前記計量ピストンのそれぞれに装着した前記一対のU形
リングの開放端を流入側に向け装着したので、スモール
ボリュームプルーバのシール部の漏れ検知を行うのに適
当な圧力を得ることができ、また、ライン圧力が高い場
合U形リングに作用する繰り返し荷重が減少するため、
U形リングの疲労破壊を防止することができる。
の効果に加えて、前記弁体ピストンの前記計量ピストン
及びそれぞれに装着した前記一対のU形リングをそれぞ
れ設置するための溝間の周面に連通した導圧孔に圧力を
付加する加圧発生器と、前記導圧孔内の圧力と前記スモ
ールボリュームプルーバ本体内の圧力を検出するための
圧力検出孔内の圧力との差を検知する差圧検出器と、前
記加圧発生器の出力口と前記圧力検出孔との間に配置さ
れる逆止弁を有するので、U形リングに過大圧力がかか
るのを防止し、安定してシール部の漏れをチェックする
ことができる。
一実施例を説明するための概略図である。
計量ピストンのシール部の構成を説明するための概略断
面図である。
例を説明するための概略図である。
ストンのシール部の構成を説明するための概略断面図で
ある。
1b…側壁、1c…圧力検出孔、2…計量シリンダ、2
a…計量シリンダ2のテーパ部、2b…計量シリンダ2
の直線部、3…計量ピストン、3a,3b,5a,5b
…凹溝、3c,5c…切欠部、4…計量ピストン孔、5
…弁体ピストン、6…流入側穴、7,8,9,10…U
形リング、7a,8a…膨張部(外側リップ)、7b,
8b…ばね、11…スライドリング、12…流出側穴、
13…隔壁、14…支持ブラケット、15…流入口、1
6…流出口、17…流入室、18,19…流出室、2
0,22…油圧シリンダ、21,23…ピストンロッ
ド、24,25…導圧孔、26,27…可撓管、28,
29,30,31…圧力導管、32…加圧発生器、33
…出力口、34…開閉弁、35…フィルタ、36…逆止
弁、37…差圧検出器、38…油圧切換弁、39…入力
口、40…位置センサ、61…外筺(スモールボリュー
ムプルーバ本体)、61c…圧力検出孔、62…計量シ
リンダ、63…計量ピストン、64…計量ピストン孔、
65…弁体ピストン、66…流入側穴、67,68,6
9,70…U形リング、71…流出側穴、72…流入
口、73…流出口、74,75…油圧シリンダ、76,
77…可撓管、78,79,80,81…圧力導管、8
2…差圧検出器、83…油圧シリンダ、84…油圧ピス
トン、85…接続管。
Claims (2)
- 【請求項1】 周壁に流入側穴及び流出側穴を有する計
量シリンダと、前記計量シリンダ内を液密に摺動して前
記流入側穴を開閉する弁体ピストンと、前記計量シリン
ダ内を液密に摺動する計量ピストンと、前記弁体ピスト
ン及び前記計量ピストンのそれぞれの軸方向外周に所定
の間隔をおいて装着した一対のU形リングとを有し、前
記弁体ピストンの摺動により前記流入側穴を閉じた状態
で前記計量ピストンを前記計量シリンダ内の所定区間を
移動させて基準体積の流体を排出させて被校正流量計に
導き、該被校正流量計の校正を行うスモールボリューム
プルーバにおいて、前記計量シリンダの前記流入側穴及
び流出側穴の両側に内径が大きくなるテーパ部を有し、
かつ、前記弁体ピストン及び前記計量ピストンのそれぞ
れに装着した前記一対のU形リングの開放端を流入側に
向け装着したことを特徴とするスモールボリュームプル
ーバ。 - 【請求項2】 前記弁体ピストンの前記計量ピストン及
びそれぞれに装着した前記一対のU形リングをそれぞれ
設置するための溝間の周面に連通した導圧孔に圧力を付
加する加圧発生器と、前記導圧孔内の圧力と前記スモー
ルボリュームプルーバ本体内の圧力を検出するための圧
力検出孔内の圧力との差を検知する差圧検出器と、前記
加圧発生器の出力口と前記圧力検出孔との間に配置され
る逆止弁を有することを特徴とする請求項1に記載のス
モールボリュームプルーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09222174A JP3124742B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | スモールボリュームプルーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP09222174A JP3124742B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | スモールボリュームプルーバ |
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JPH1164075A true JPH1164075A (ja) | 1999-03-05 |
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ID=16778339
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JP09222174A Expired - Fee Related JP3124742B2 (ja) | 1997-08-19 | 1997-08-19 | スモールボリュームプルーバ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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