JPH1163981A - 光学式センサ - Google Patents
光学式センサInfo
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- JPH1163981A JPH1163981A JP22765797A JP22765797A JPH1163981A JP H1163981 A JPH1163981 A JP H1163981A JP 22765797 A JP22765797 A JP 22765797A JP 22765797 A JP22765797 A JP 22765797A JP H1163981 A JPH1163981 A JP H1163981A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型化が容易で、低コストであり、任意方向
の傾斜などを簡単に検出することができる、光学式セン
サを提供する。 【解決手段】 発光素子(LED)11と受光素子12
とを、発光素子の光軸と受光素子の受光面の中心が一致
するように対向配設すると共に、発光素子と受光素子の
中間に配設した支承部材11cに、発光素子の光軸と中
心軸が一致するように、母線の仰角αで、円錐形の凹部
11tを形成し、移動自在に球体13を支承して、傾斜
センサ10を構成する。受光素子の4個のフォトダイオ
ード12a〜12dの受光面は、発光素子の光軸とそれ
ぞれ垂直な、X軸およびY軸に関して対称に配列され、
母線の仰角を越える角度βでセンサが傾くと、球体が最
大傾斜方向に移動し、その射影が受光面上で移動して、
各フォトダイオードの受光量が変化するので、各フォト
ダイオードの受光量に基づいて、最大傾斜方向を演算す
る。
の傾斜などを簡単に検出することができる、光学式セン
サを提供する。 【解決手段】 発光素子(LED)11と受光素子12
とを、発光素子の光軸と受光素子の受光面の中心が一致
するように対向配設すると共に、発光素子と受光素子の
中間に配設した支承部材11cに、発光素子の光軸と中
心軸が一致するように、母線の仰角αで、円錐形の凹部
11tを形成し、移動自在に球体13を支承して、傾斜
センサ10を構成する。受光素子の4個のフォトダイオ
ード12a〜12dの受光面は、発光素子の光軸とそれ
ぞれ垂直な、X軸およびY軸に関して対称に配列され、
母線の仰角を越える角度βでセンサが傾くと、球体が最
大傾斜方向に移動し、その射影が受光面上で移動して、
各フォトダイオードの受光量が変化するので、各フォト
ダイオードの受光量に基づいて、最大傾斜方向を演算す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、傾斜の
検出に好適な、光学式センサに関する。
検出に好適な、光学式センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度に傾斜を検出するものとし
て、錘が垂直を維持する振子式傾斜計や、液体中の浮子
の浮力を利用した浮子式傾斜計がある。慣性体の支持に
は、スプリングサスペンシヨンやピボットサスペンシヨ
ン等が用いられ、マグネットと磁気抵抗素子の組み合わ
せ等により、角度情報をアナログ出力していた。
て、錘が垂直を維持する振子式傾斜計や、液体中の浮子
の浮力を利用した浮子式傾斜計がある。慣性体の支持に
は、スプリングサスペンシヨンやピボットサスペンシヨ
ン等が用いられ、マグネットと磁気抵抗素子の組み合わ
せ等により、角度情報をアナログ出力していた。
【0003】また、それほど精度を要求しない用途に
は、ある角度を超えると作動する水銀スイッチが使われ
ている。
は、ある角度を超えると作動する水銀スイッチが使われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のような、従来の
高精度の傾斜計は、構造上、小型化が難しく、また高価
であるため、民生用途には使われていなかった。
高精度の傾斜計は、構造上、小型化が難しく、また高価
であるため、民生用途には使われていなかった。
【0005】一方、水銀スイッチにおける、水銀の使用
は、環境上好ましいものではなく、代替品も開発されて
いないので、新規製品への採用は難しい状況にある。
は、環境上好ましいものではなく、代替品も開発されて
いないので、新規製品への採用は難しい状況にある。
【0006】さらに、従来の傾斜計や水銀スイッチはい
ずれも1軸であるため、任意の方向の傾きを知るには、
2個の傾斜計や水銀スイッチを直角方向に組み合わせる
必要があり、形状が大型化すると共に、コスト高となる
という問題もあった。
ずれも1軸であるため、任意の方向の傾きを知るには、
2個の傾斜計や水銀スイッチを直角方向に組み合わせる
必要があり、形状が大型化すると共に、コスト高となる
という問題もあった。
【0007】かかる点に鑑み、この発明の目的は、小型
化が容易で、低コストであり、任意方向の傾斜などを簡
単に検出することができる、光学式センサを提供すると
ころにある。
化が容易で、低コストであり、任意方向の傾斜などを簡
単に検出することができる、光学式センサを提供すると
ころにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の発明による光学式センサは、発光素子
と、この発光素子の光軸上に受光部の中心が位置するよ
うに対向して配設された受光素子と、上記発光素子およ
び受光素子の中間に配設されて、上記光軸と中心軸が一
致するように回転凹面を形成した透明な支承部材と、上
記回転凹面内で移動自在に支承される不透明な球体とを
備えるものである。
め、請求項1の発明による光学式センサは、発光素子
と、この発光素子の光軸上に受光部の中心が位置するよ
うに対向して配設された受光素子と、上記発光素子およ
び受光素子の中間に配設されて、上記光軸と中心軸が一
致するように回転凹面を形成した透明な支承部材と、上
記回転凹面内で移動自在に支承される不透明な球体とを
備えるものである。
【0009】かかる構成の請求項1の発明による光学式
センサにおいては、任意方向のセンサの傾きまたは加速
度による球体の移動に伴って、その射影が受光部上で移
動することにより、受光部の受光量が変化し、この受光
量の変化に基づいて、任意方向の傾きまたは加速度の検
出が可能となる。
センサにおいては、任意方向のセンサの傾きまたは加速
度による球体の移動に伴って、その射影が受光部上で移
動することにより、受光部の受光量が変化し、この受光
量の変化に基づいて、任意方向の傾きまたは加速度の検
出が可能となる。
【0010】また、請求項2の発明による光学式センサ
は、請求項1の光学式センサにおいて、上記回転凹面が
円錐面であることを特徴とするものである。
は、請求項1の光学式センサにおいて、上記回転凹面が
円錐面であることを特徴とするものである。
【0011】かかる構成の請求項2の発明による光学式
センサにおいては、傾斜センサに適用した場合、任意方
向の傾きが母線の仰角を越えたときに、球体が移動し
て、受光部の受光量が変化し、この受光量の変化に基づ
いて、任意方向の傾きの検出が可能となる。
センサにおいては、傾斜センサに適用した場合、任意方
向の傾きが母線の仰角を越えたときに、球体が移動し
て、受光部の受光量が変化し、この受光量の変化に基づ
いて、任意方向の傾きの検出が可能となる。
【0012】また、加速度計に適用した場合には、任意
方向の加速度に比例して球体が移動して、精度のよい計
測が可能となる。
方向の加速度に比例して球体が移動して、精度のよい計
測が可能となる。
【0013】また、請求項3の発明による光学式センサ
は、請求項1の光学式センサにおいて、上記回転凹面が
半球面であることを特徴とするものである。
は、請求項1の光学式センサにおいて、上記回転凹面が
半球面であることを特徴とするものである。
【0014】かかる構成の請求項3の発明による光学式
センサにおいては、傾斜計に適用した場合、傾きの大小
に応じて、球体の移動量が変化し、任意方向の傾斜角の
計測が可能となる。
センサにおいては、傾斜計に適用した場合、傾きの大小
に応じて、球体の移動量が変化し、任意方向の傾斜角の
計測が可能となる。
【0015】また、加速度計に適用した場合には、任意
方向の加速度の広範囲にわたる計測が可能となる。
方向の加速度の広範囲にわたる計測が可能となる。
【0016】また、請求項4の発明による光学式センサ
は、請求項1の光学式センサにおいて、上記受光素子
が、上記中心を通り互いに直交する2軸に関して対称な
4つの受光部を有することを特徴とするものである。
は、請求項1の光学式センサにおいて、上記受光素子
が、上記中心を通り互いに直交する2軸に関して対称な
4つの受光部を有することを特徴とするものである。
【0017】かかる構成の請求項4の発明による光学式
センサにおいては、傾斜計に適用した場合、傾斜の方向
および傾斜角の計測が可能となる。
センサにおいては、傾斜計に適用した場合、傾斜の方向
および傾斜角の計測が可能となる。
【0018】また、加速度計に適用した場合には、加速
度および加速方向の計測が可能となる。
度および加速方向の計測が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照しなが
ら、この発明による光学式センサを傾斜センサに適用し
た第1の実施の形態について説明する。
ら、この発明による光学式センサを傾斜センサに適用し
た第1の実施の形態について説明する。
【0020】[第1の実施の形態の構成]この発明の第
1の実施の形態の全体の構成を図1に示し、その要部の
構成を図2に示す。
1の実施の形態の全体の構成を図1に示し、その要部の
構成を図2に示す。
【0021】図1の傾斜センサ10においては、発光ダ
イオード11と受光素子12とが、発光ダイオード11
の光軸上に受光素子12の受光面(12a,12bな
ど)の中心が位置するように、対向して配設される。
イオード11と受光素子12とが、発光ダイオード11
の光軸上に受光素子12の受光面(12a,12bな
ど)の中心が位置するように、対向して配設される。
【0022】発光ダイオード11の透明材からなるケー
ス11cの上面には、発光ダイオード11の光軸と中心
軸が一致するように、円錐形の凹部11tが、母線の仰
角をαとして形成される。そして、この凹部11tに、
例えば、鋼からなる球体13が収納された後、ホルダ1
4を介して、発光ダイオード11と受光素子12とが機
械的に結合される。
ス11cの上面には、発光ダイオード11の光軸と中心
軸が一致するように、円錐形の凹部11tが、母線の仰
角をαとして形成される。そして、この凹部11tに、
例えば、鋼からなる球体13が収納された後、ホルダ1
4を介して、発光ダイオード11と受光素子12とが機
械的に結合される。
【0023】図2に示すように、この実施の形態の受光
素子12は、4個のフォトダイオード12a,12b,
12c,12dから構成され、各フォトダイオード12
a,12b,12c,12dの受光面が、直交するX軸
およびY軸に関して対称に、2行2列に配列される。そ
して、各フォトダイオード12a,12b,12c,1
2dの出力信号Sa,Sb,Sc,Sdが演算回路20
に供給されて、演算回路20からは1対の出力信号S
x,Syが導出される。
素子12は、4個のフォトダイオード12a,12b,
12c,12dから構成され、各フォトダイオード12
a,12b,12c,12dの受光面が、直交するX軸
およびY軸に関して対称に、2行2列に配列される。そ
して、各フォトダイオード12a,12b,12c,1
2dの出力信号Sa,Sb,Sc,Sdが演算回路20
に供給されて、演算回路20からは1対の出力信号S
x,Syが導出される。
【0024】図3に示すように、この演算回路20は、
4個のフォトダイオード12a,12b,12c,12
dに対応する4個の前置増幅回路21a,21b,21
c,21dと、これらの増幅回路21a〜21dの出力
が供給される1対の出力増幅回路22x,22yとから
構成される。
4個のフォトダイオード12a,12b,12c,12
dに対応する4個の前置増幅回路21a,21b,21
c,21dと、これらの増幅回路21a〜21dの出力
が供給される1対の出力増幅回路22x,22yとから
構成される。
【0025】フォトダイオード12a,12b,12
c,12dの出力信号Sa,Sb,Sc,Sdは、それ
ぞれ対応する増幅回路21a,21b,21c,21d
の反転入力端子に供給される。
c,12dの出力信号Sa,Sb,Sc,Sdは、それ
ぞれ対応する増幅回路21a,21b,21c,21d
の反転入力端子に供給される。
【0026】第1の増幅回路21aの出力は、抵抗器R
1を通じて、他方の出力増幅回路22yの非反転入力端
子に供給されると共に、抵抗器R7を通じて、一方の出
力増幅回路22xの反転入力端子に供給される。
1を通じて、他方の出力増幅回路22yの非反転入力端
子に供給されると共に、抵抗器R7を通じて、一方の出
力増幅回路22xの反転入力端子に供給される。
【0027】また、第2の増幅回路21bの出力は、抵
抗器R2を通じて、他方の出力増幅回路22yの非反転
入力端子に供給されると共に、抵抗器R6を通じて、一
方の出力増幅回路22xの非反転入力端子に供給され
る。
抗器R2を通じて、他方の出力増幅回路22yの非反転
入力端子に供給されると共に、抵抗器R6を通じて、一
方の出力増幅回路22xの非反転入力端子に供給され
る。
【0028】そして、第3の増幅回路21cの出力は、
抵抗器R3を通じて、他方の出力増幅回路22yの反転
入力端子に供給されると共に、抵抗器5を通じて、一方
の出力増幅回路22xの非反転入力端子に供給される。
抵抗器R3を通じて、他方の出力増幅回路22yの反転
入力端子に供給されると共に、抵抗器5を通じて、一方
の出力増幅回路22xの非反転入力端子に供給される。
【0029】更に、第4の増幅回路21dの出力は、抵
抗器R4を通じて、他方の出力増幅回路22yの反転入
力端子に供給されると共に、抵抗器R8を通じて、一方
の出力増幅回路22xの反転入力端子に供給される。
抗器R4を通じて、他方の出力増幅回路22yの反転入
力端子に供給されると共に、抵抗器R8を通じて、一方
の出力増幅回路22xの反転入力端子に供給される。
【0030】こうして、1対の出力増幅回路22x,2
2yから得られる信号Sx,Syは、 Sx=(Sb+Sc)−(Sd+Sa) Sy=(Sa+Sb)−(Sc+Sd) となる。
2yから得られる信号Sx,Syは、 Sx=(Sb+Sc)−(Sd+Sa) Sy=(Sa+Sb)−(Sc+Sd) となる。
【0031】[第1の実施の形態の傾斜検出]次に、図
1の実施の形態の傾斜検出について説明する。
1の実施の形態の傾斜検出について説明する。
【0032】図1Aに示すように、傾斜センサ10が水
平に置かれているときは、球体13が円錐形の凹部11
tの底にあって、球体13の中心が発光ダイオード11
の光軸上に位置しているので、発光ダイオード11から
の光が球体13に遮られて、図2Aに示すように、その
射影13sは、受光素子12の受光部の中央に位置す
る。
平に置かれているときは、球体13が円錐形の凹部11
tの底にあって、球体13の中心が発光ダイオード11
の光軸上に位置しているので、発光ダイオード11から
の光が球体13に遮られて、図2Aに示すように、その
射影13sは、受光素子12の受光部の中央に位置す
る。
【0033】これにより、各フォトダイオード12a,
12b,12c,12dの受光量は等しくなり、各フォ
トダイオード12a,12b,12c,12dの出力信
号Sa,Sb,Sc,Sdも等しくなって、演算回路2
0の出力信号Sx,Syは、Sx=Sy=0となる。
12b,12c,12dの受光量は等しくなり、各フォ
トダイオード12a,12b,12c,12dの出力信
号Sa,Sb,Sc,Sdも等しくなって、演算回路2
0の出力信号Sx,Syは、Sx=Sy=0となる。
【0034】また、図1Bに示すように、円錐形の凹部
11tの母線の仰角αよりも大きい角度βだけ、傾斜セ
ンサ10が傾けられたときには、球体13が最大傾斜方
向に転がり、図2Bに示すように、その射影13sは、
最大傾斜線を表す矢印Vm方向に移動する。
11tの母線の仰角αよりも大きい角度βだけ、傾斜セ
ンサ10が傾けられたときには、球体13が最大傾斜方
向に転がり、図2Bに示すように、その射影13sは、
最大傾斜線を表す矢印Vm方向に移動する。
【0035】これにより、各フォトダイオード12a,
12b,12c,12dの受光量は異なり、各フォトダ
イオード12a,12b,12c,12dの出力信号S
a,Sb,Sc,Sdも異なって、演算回路20の出力
信号Sx,Syは、それぞれ最大傾斜方向に対応した値
となり、両出力信号Sx,Syから最大傾斜方向が演算
できる。
12b,12c,12dの受光量は異なり、各フォトダ
イオード12a,12b,12c,12dの出力信号S
a,Sb,Sc,Sdも異なって、演算回路20の出力
信号Sx,Syは、それぞれ最大傾斜方向に対応した値
となり、両出力信号Sx,Syから最大傾斜方向が演算
できる。
【0036】上述のように、第1の実施の形態では、円
錐形の凹部11tで可動の球体13を直接に支承すると
いう簡単な構成により、低コストかつ小型の傾斜センサ
を実現することができて、任意方向の所定値を越える傾
斜を容易に検出することができる。
錐形の凹部11tで可動の球体13を直接に支承すると
いう簡単な構成により、低コストかつ小型の傾斜センサ
を実現することができて、任意方向の所定値を越える傾
斜を容易に検出することができる。
【0037】[第2の実施の形態]次に、図4を参照し
ながら、この発明による光学式センサを傾斜計に適用し
た第2の実施の形態について説明する。
ながら、この発明による光学式センサを傾斜計に適用し
た第2の実施の形態について説明する。
【0038】この発明の第2の実施の形態の構成を図4
に示す。この図4において、前出図1に対応する部分に
は同一の符号を付ける。
に示す。この図4において、前出図1に対応する部分に
は同一の符号を付ける。
【0039】図4の傾斜計10Sにおいては、発光ダイ
オード11と受光素子12とが、発光ダイオード11の
光軸上に受光素子12の受光面(12a,12bなど)
の中心が位置するように、対向して配設される。
オード11と受光素子12とが、発光ダイオード11の
光軸上に受光素子12の受光面(12a,12bなど)
の中心が位置するように、対向して配設される。
【0040】発光ダイオード11の透明材からなるケー
ス11cの上面には、発光ダイオード11の光軸と中心
軸が一致するように、半球形の凹部11uが形成され
る。そして、この凹部11uに、例えば、鋼からなる球
体13が収納された後、ホルダ14を介して、発光ダイ
オード11と受光素子12とが機械的に結合される。
ス11cの上面には、発光ダイオード11の光軸と中心
軸が一致するように、半球形の凹部11uが形成され
る。そして、この凹部11uに、例えば、鋼からなる球
体13が収納された後、ホルダ14を介して、発光ダイ
オード11と受光素子12とが機械的に結合される。
【0041】この実施の形態でも、受光素子12は、前
出図2に示すように、4個のフォトダイオード12a,
12b,12c,12dから構成され、各フォトダイオ
ード12a,12b,12c,12dの受光面が、直交
するX軸およびY軸に関して対称に、2行2列に配列さ
れる。
出図2に示すように、4個のフォトダイオード12a,
12b,12c,12dから構成され、各フォトダイオ
ード12a,12b,12c,12dの受光面が、直交
するX軸およびY軸に関して対称に、2行2列に配列さ
れる。
【0042】図4Aに示すように、傾斜計10Sが水平
に置かれているときは、球体13の中心が発光ダイオー
ド11の光軸上に位置しているので、発光ダイオード1
1からの光が球体13に遮られて、前出図2Aに示すよ
うに、その射影13sは、受光素子12の受光部の中央
に位置する。
に置かれているときは、球体13の中心が発光ダイオー
ド11の光軸上に位置しているので、発光ダイオード1
1からの光が球体13に遮られて、前出図2Aに示すよ
うに、その射影13sは、受光素子12の受光部の中央
に位置する。
【0043】また、図4Bおよび図4Cに示すように、
傾斜計10Sが小さい角度θや大きい角度φに傾けられ
たときには、球体13が傾斜方向に移動し、発光ダイオ
ード11の光軸からの、球体13の中心の移動量は、傾
斜角θ,φに応じて変わるので、前出図2Bに示すよう
な、球体13の射影13sの移動量も、傾斜角θ,φに
応じて変わり、所定の演算によって、傾斜角をも検知す
ることができる。
傾斜計10Sが小さい角度θや大きい角度φに傾けられ
たときには、球体13が傾斜方向に移動し、発光ダイオ
ード11の光軸からの、球体13の中心の移動量は、傾
斜角θ,φに応じて変わるので、前出図2Bに示すよう
な、球体13の射影13sの移動量も、傾斜角θ,φに
応じて変わり、所定の演算によって、傾斜角をも検知す
ることができる。
【0044】上述のように、第2の実施の形態では、半
球形の凹部11uで可動の球体13を直接に支承すると
いう簡単な構成により、低コストかつ小型の傾斜計を実
現することができて、任意方向の傾斜角を容易に検知す
ることができる。
球形の凹部11uで可動の球体13を直接に支承すると
いう簡単な構成により、低コストかつ小型の傾斜計を実
現することができて、任意方向の傾斜角を容易に検知す
ることができる。
【0045】[第3の実施の形態]上述の各実施の形態
では、発光ダイオード11の透明材からなるケース11
cの上面に、球体13が収納される凹部11t,11u
を形成したが、図5に示すように、ホルダ14の上面に
凹部14tを形成してもよく、図示は省略するが、受光
素子側に球体が収納される凹部を形成してもよい。
では、発光ダイオード11の透明材からなるケース11
cの上面に、球体13が収納される凹部11t,11u
を形成したが、図5に示すように、ホルダ14の上面に
凹部14tを形成してもよく、図示は省略するが、受光
素子側に球体が収納される凹部を形成してもよい。
【0046】図5の傾斜センサ10Wにおいては、発光
ダイオード11と受光素子12とが、フレキシブル印刷
配線板15に取り付けられると共に、発光ダイオード1
1の光軸上に受光素子12の受光面(12a,12bな
ど)の中心が位置するように、対向して配設される。
ダイオード11と受光素子12とが、フレキシブル印刷
配線板15に取り付けられると共に、発光ダイオード1
1の光軸上に受光素子12の受光面(12a,12bな
ど)の中心が位置するように、対向して配設される。
【0047】適宜の透明材からなるホルダ14の下部
に、発光ダイオード11を収納するための凹部14bが
形成されると共に、ホルダ14の上面には、円錐形の凹
部14tが形成される。
に、発光ダイオード11を収納するための凹部14bが
形成されると共に、ホルダ14の上面には、円錐形の凹
部14tが形成される。
【0048】そして、この凹部14tの中心軸と発光ダ
イオード11の光軸とが一致するように、ホルダ14の
下部がフレキシブル印刷配線板15に取り付けられ、ホ
ルダ14の凹部14tに、例えば、鋼からなる球体13
が収納された後、ホルダ14と受光素子12とが機械的
に結合される。
イオード11の光軸とが一致するように、ホルダ14の
下部がフレキシブル印刷配線板15に取り付けられ、ホ
ルダ14の凹部14tに、例えば、鋼からなる球体13
が収納された後、ホルダ14と受光素子12とが機械的
に結合される。
【0049】この実施の形態でも、受光素子12は、前
出図2に示すように、4個のフォトダイオード12a,
12b,12c,12dから構成され、各フォトダイオ
ード12a,12b,12c,12dの受光面が、直交
するX軸およびY軸に関して対称に、2行2列に配列さ
れる。
出図2に示すように、4個のフォトダイオード12a,
12b,12c,12dから構成され、各フォトダイオ
ード12a,12b,12c,12dの受光面が、直交
するX軸およびY軸に関して対称に、2行2列に配列さ
れる。
【0050】そして、この実施の形態でも、前出図1の
実施の形態と同様に、円錐形の凹部14tで可動の球体
13を直接に支承するという簡単な構成により、低コス
トかつ小型の傾斜センサを実現することができて、任意
方向の所定値を越える傾斜を容易に検出することができ
る。
実施の形態と同様に、円錐形の凹部14tで可動の球体
13を直接に支承するという簡単な構成により、低コス
トかつ小型の傾斜センサを実現することができて、任意
方向の所定値を越える傾斜を容易に検出することができ
る。
【0051】また、発光ダイオード11と受光素子12
とを、フレキシブル印刷配線板15上に取り付けること
により、電気的結線を簡単化することができる。
とを、フレキシブル印刷配線板15上に取り付けること
により、電気的結線を簡単化することができる。
【0052】[他の実施の形態]前述の各実施の形態で
は、前出図2に示すように、4個のフォトダイオード1
2a,12b,12c,12dの受光面が、直交するX
軸およびY軸に関して対称に配列された、受光素子12
を用いたが、傾斜方向を検知する必要がない場合には、
適宜サイズの単一の受光素子を発光ダイオードの光軸上
に配置することにより、水平時には、球体13に遮られ
て、受光素子に光が当たらず、傾斜して球体13が移動
すると光が当たるようになって、簡単に傾斜を検出する
ことができる。
は、前出図2に示すように、4個のフォトダイオード1
2a,12b,12c,12dの受光面が、直交するX
軸およびY軸に関して対称に配列された、受光素子12
を用いたが、傾斜方向を検知する必要がない場合には、
適宜サイズの単一の受光素子を発光ダイオードの光軸上
に配置することにより、水平時には、球体13に遮られ
て、受光素子に光が当たらず、傾斜して球体13が移動
すると光が当たるようになって、簡単に傾斜を検出する
ことができる。
【0053】また、1軸のみの検出であれば、凹部を2
次元形状とすることにより、簡単に実現できる。この場
合、2次元形状を半円にすると共に、2個のフォトダイ
オードで球体の射影を受けることにより、傾斜角の検出
が可能となる。
次元形状とすることにより、簡単に実現できる。この場
合、2次元形状を半円にすると共に、2個のフォトダイ
オードで球体の射影を受けることにより、傾斜角の検出
が可能となる。
【0054】[更に他の実施の形態]前述の各実施の形
態では、この発明による光学式センサを傾斜センサおよ
び傾斜計に適用した場合について説明したが、この発明
による光学式センサを水平に保持しておけば、球体の慣
性力により、水平方向の加速度とその方向とを計測する
ことができる。
態では、この発明による光学式センサを傾斜センサおよ
び傾斜計に適用した場合について説明したが、この発明
による光学式センサを水平に保持しておけば、球体の慣
性力により、水平方向の加速度とその方向とを計測する
ことができる。
【0055】なお、加速度計の場合、凹部が円錐形であ
るときは、球体の移動量が加速度に対して直線的とな
り、精度よく計測することができる。また、凹部が半球
形であるときには、広範囲の加速度を計測することがで
きる。
るときは、球体の移動量が加速度に対して直線的とな
り、精度よく計測することができる。また、凹部が半球
形であるときには、広範囲の加速度を計測することがで
きる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、小型化が容易で、低コストであり、任意方向の
傾斜または加速度を簡単に検出することができる。
よれば、小型化が容易で、低コストであり、任意方向の
傾斜または加速度を簡単に検出することができる。
【0057】また、請求項2の発明によれば、所定値を
越えた任意方向の傾斜を検出することができ、もしく
は、任意方向の加速度を精度よく計測することができ
る。
越えた任意方向の傾斜を検出することができ、もしく
は、任意方向の加速度を精度よく計測することができ
る。
【0058】そして、請求項3の発明によれば、任意方
向の傾斜角を計測することができ、もしくは、任意方向
の加速度を広範囲にわたって計測することができる。
向の傾斜角を計測することができ、もしくは、任意方向
の加速度を広範囲にわたって計測することができる。
【0059】更に、請求項4の発明によれば、傾斜の方
向および傾斜角を計測することができ、もしくは、加速
度および加速方向を計測することができる。
向および傾斜角を計測することができ、もしくは、加速
度および加速方向を計測することができる。
【図1】この発明による光学式センサを傾斜センサに適
用した実施の形態の全体の構成を示す側面図である。
用した実施の形態の全体の構成を示す側面図である。
【図2】図1の実施の形態の要部の構成を示す概念図で
ある。
ある。
【図3】図1の実施の形態の説明のためのブロック図で
ある。
ある。
【図4】この発明による光学式センサを傾斜センサに適
用した他の実施の形態の構成を示す側面図である。
用した他の実施の形態の構成を示す側面図である。
【図5】この発明による光学式センサを傾斜センサに適
用した他の実施の形態の構成を示す側面図である。
用した他の実施の形態の構成を示す側面図である。
10,10W…傾斜センサ、10S…傾斜計、11…発
光ダイオード、11t,11u…凹部、12…受光素
子、12a〜12d…フォトダイオード、13…球体、
13s…射影、14…ホルダ、14t…凹部、15…フ
レキシブル印刷配線板、20…演算回路
光ダイオード、11t,11u…凹部、12…受光素
子、12a〜12d…フォトダイオード、13…球体、
13s…射影、14…ホルダ、14t…凹部、15…フ
レキシブル印刷配線板、20…演算回路
Claims (6)
- 【請求項1】発光素子と、 この発光素子の光軸上に受光部の中心が位置するように
対向して配設された受光素子と、 上記発光素子および受光素子の中間に配設されて、上記
光軸と中心軸が一致するように凹面を形成した透明な支
承部材と、 上記凹面内で移動自在に支承される不透明な球体とを備
える光学式センサ。 - 【請求項2】請求項1に記載の光学式センサにおいて、 上記凹面が円錐面であることを特徴とする光学式セン
サ。 - 【請求項3】請求項1に記載の光学式センサにおいて、 上記凹面が半球面であることを特徴とする光学式セン
サ。 - 【請求項4】請求項1に記載の光学式センサにおいて、 上記受光素子が、上記中心を通り互いに直交する2軸に
関して対称な4つの受光部を有することを特徴とする光
学式センサ。 - 【請求項5】請求項1に記載の光学式センサにおいて、 上記凹面が2次元曲面であることを特徴とする光学式セ
ンサ。 - 【請求項6】請求項5に記載の光学式センサにおいて、 上記2次元曲面は半円形状面であることを特徴とする光
学式センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22765797A JPH1163981A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 光学式センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22765797A JPH1163981A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 光学式センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1163981A true JPH1163981A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16864304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22765797A Pending JPH1163981A (ja) | 1997-08-25 | 1997-08-25 | 光学式センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1163981A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010176025A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Sony Corp | 画像表示装置および電子装置 |
JP2011191733A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Samsung Mobile Display Co Ltd | 平板ディスプレイ装置 |
-
1997
- 1997-08-25 JP JP22765797A patent/JPH1163981A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010176025A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Sony Corp | 画像表示装置および電子装置 |
US8493372B2 (en) | 2009-01-30 | 2013-07-23 | Japan Display West Inc. | Image display apparatus and electronic apparatus |
JP2011191733A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Samsung Mobile Display Co Ltd | 平板ディスプレイ装置 |
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