JPH1163975A - 車両用距離測定装置 - Google Patents
車両用距離測定装置Info
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- JPH1163975A JPH1163975A JP9226784A JP22678497A JPH1163975A JP H1163975 A JPH1163975 A JP H1163975A JP 9226784 A JP9226784 A JP 9226784A JP 22678497 A JP22678497 A JP 22678497A JP H1163975 A JPH1163975 A JP H1163975A
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- image
- imaging
- window glass
- distance
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Abstract
(57)【要約】
【課題】外面が1あるいは一対のワイパーで払拭される
窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して撮像すべく相互
に間隔をあけて配置される一対の撮像手段と、両撮像手
段でそれぞれ得られる画像の相関に基づいて対象物まで
の距離を三角測量の原理で演算する距離演算手段とを備
える車両用距離測定装置において、複雑な制御を不要と
した安価な構成で、ワイパーによる悪影響を極力排除す
る。 【解決手段】両ワイパー151 ,152 の一方151 の
払拭範囲A1 内ではあるが他方のワイパー152 の払拭
範囲A2 から外れた位置に、両撮像手段による窓ガラス
での撮像範囲18A,18Bが設定される。
窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して撮像すべく相互
に間隔をあけて配置される一対の撮像手段と、両撮像手
段でそれぞれ得られる画像の相関に基づいて対象物まで
の距離を三角測量の原理で演算する距離演算手段とを備
える車両用距離測定装置において、複雑な制御を不要と
した安価な構成で、ワイパーによる悪影響を極力排除す
る。 【解決手段】両ワイパー151 ,152 の一方151 の
払拭範囲A1 内ではあるが他方のワイパー152 の払拭
範囲A2 から外れた位置に、両撮像手段による窓ガラス
での撮像範囲18A,18Bが設定される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用距離測定装
置に関し、特に、外面が1あるいは一対のワイパーで払
拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して撮像す
べく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手段と、
両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基づいて対
象物までの距離を三角測量の原理で演算する距離演算手
段とを備える車両用距離測定装置に関する。
置に関し、特に、外面が1あるいは一対のワイパーで払
拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して撮像す
べく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手段と、
両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基づいて対
象物までの距離を三角測量の原理で演算する距離演算手
段とを備える車両用距離測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような距離測定装置では、外面がワ
イパーで払拭される窓ガラスの内方側に両撮像手段が配
置されることにより、撮像手段自体が雨滴や塵埃に晒さ
れることを回避し得るので耐久性の面等で有利となる
が、ワイパーの作動時にはワイパーが両撮像手段で撮像
されてしまうという問題がある。そこで、特開平4−1
38791号公報に開示されたものでは、ワイパーを駆
動する駆動手段の駆動角度の検出値が両撮像手段の所定
撮像角度内にあるときには、そのときの撮像画像を無効
画像とし、それ以前の最新有効画像を用いて距離を測定
するようにしており、特開平4−138950号公報に
開示されたものでは、ワイパーを駆動する駆動手段の駆
動角度の検出値に基づいて撮像画像中のワイパー画像部
をマスキングしたり、あるいはワイパーを含まない最新
の画像に置き換えるようにしており、特開平5−294
193号公報に開示されたものでは、ワイパーの駆動状
態を検出し、ワイパーが所定の領域にあると判断したと
きには距離測定を行なわないようにしており、さらに特
開平7−121678号公報に開示されたものでは、ワ
イパー払拭直後に画像を取り込むようにワイパーの作動
タイミングおよび撮像手段の撮像タイミングを制御する
ようにしている。
イパーで払拭される窓ガラスの内方側に両撮像手段が配
置されることにより、撮像手段自体が雨滴や塵埃に晒さ
れることを回避し得るので耐久性の面等で有利となる
が、ワイパーの作動時にはワイパーが両撮像手段で撮像
されてしまうという問題がある。そこで、特開平4−1
38791号公報に開示されたものでは、ワイパーを駆
動する駆動手段の駆動角度の検出値が両撮像手段の所定
撮像角度内にあるときには、そのときの撮像画像を無効
画像とし、それ以前の最新有効画像を用いて距離を測定
するようにしており、特開平4−138950号公報に
開示されたものでは、ワイパーを駆動する駆動手段の駆
動角度の検出値に基づいて撮像画像中のワイパー画像部
をマスキングしたり、あるいはワイパーを含まない最新
の画像に置き換えるようにしており、特開平5−294
193号公報に開示されたものでは、ワイパーの駆動状
態を検出し、ワイパーが所定の領域にあると判断したと
きには距離測定を行なわないようにしており、さらに特
開平7−121678号公報に開示されたものでは、ワ
イパー払拭直後に画像を取り込むようにワイパーの作動
タイミングおよび撮像手段の撮像タイミングを制御する
ようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記特開平4
−138791号公報、特開平4−138950号公報
および特開平5−294193号公報に開示されたもの
は、いずれもワイパーの駆動状態を検出する手段が必要
であり、距離測定装置の高コスト化につながるだけでな
く、制御も複雑になる。
−138791号公報、特開平4−138950号公報
および特開平5−294193号公報に開示されたもの
は、いずれもワイパーの駆動状態を検出する手段が必要
であり、距離測定装置の高コスト化につながるだけでな
く、制御も複雑になる。
【0004】また上記特開平7−121678号公報に
開示されたものでは、ワイパーおよび撮像手段の作動同
期をとるためのタイミング制御手段が必要であり、距離
測定装置の高コスト化および制御の複雑化を招くことに
なる。しかも撮像手段の撮像周期がワイパーの動作によ
り決まってしまうので、この距離測定装置で得られた距
離を車両の自動制御装置等に用いるようにした場合に、
自動制御装置側の要求周期と撮像手段の撮像周期とが合
わなくなり、不具合が生じることがある。
開示されたものでは、ワイパーおよび撮像手段の作動同
期をとるためのタイミング制御手段が必要であり、距離
測定装置の高コスト化および制御の複雑化を招くことに
なる。しかも撮像手段の撮像周期がワイパーの動作によ
り決まってしまうので、この距離測定装置で得られた距
離を車両の自動制御装置等に用いるようにした場合に、
自動制御装置側の要求周期と撮像手段の撮像周期とが合
わなくなり、不具合が生じることがある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、複雑な制御を不要とした安価な構成で、ワイ
パーによる悪影響を極力排除し得るようにした車両用距
離測定装置を提供することを目的とする。
のであり、複雑な制御を不要とした安価な構成で、ワイ
パーによる悪影響を極力排除し得るようにした車両用距
離測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、外面が一対のワイパーで払
拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して撮像す
べく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手段と、
両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基づいて対
象物までの距離を三角測量の原理で演算する距離演算手
段とを備える車両用距離測定装置において、前記両ワイ
パーの一方の払拭範囲内ではあるが他方のワイパーの払
拭範囲から外れた位置に、前記両撮像手段による前記窓
ガラスでの撮像範囲が設定されることを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、外面が一対のワイパーで払
拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して撮像す
べく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手段と、
両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基づいて対
象物までの距離を三角測量の原理で演算する距離演算手
段とを備える車両用距離測定装置において、前記両ワイ
パーの一方の払拭範囲内ではあるが他方のワイパーの払
拭範囲から外れた位置に、前記両撮像手段による前記窓
ガラスでの撮像範囲が設定されることを特徴とする。
【0007】このような請求項1記載の発明の構成によ
れば、両撮像手段の窓ガラス上での撮像範囲を、一方の
ワイパーが通過することはあっても、他方のワイパーが
通過することはないので、窓ガラスの外面が一対のワイ
パーで払拭されるものであるにもかかわらず、両撮像手
段がワイパーの画像を取り込む可能性を極力小さくし、
窓ガラスが雨滴や塵埃で曇ってしまうことを避けつつ、
ワイパーによって距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくす
ることができる。
れば、両撮像手段の窓ガラス上での撮像範囲を、一方の
ワイパーが通過することはあっても、他方のワイパーが
通過することはないので、窓ガラスの外面が一対のワイ
パーで払拭されるものであるにもかかわらず、両撮像手
段がワイパーの画像を取り込む可能性を極力小さくし、
窓ガラスが雨滴や塵埃で曇ってしまうことを避けつつ、
ワイパーによって距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくす
ることができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、外面がワイパ
ーで払拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して
撮像すべく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手
段と、両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基づ
いて対象物までの距離を三角測量の原理で演算する距離
演算手段とを備える車両用距離測定装置において、両撮
像手段の中心部を結ぶ直線の前記窓ガラスへの投影線が
回動途中の前記ワイパーと一時的に重なるように、両撮
像手段の位置が設定されることを特徴とする。
ーで払拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介して
撮像すべく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手
段と、両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基づ
いて対象物までの距離を三角測量の原理で演算する距離
演算手段とを備える車両用距離測定装置において、両撮
像手段の中心部を結ぶ直線の前記窓ガラスへの投影線が
回動途中の前記ワイパーと一時的に重なるように、両撮
像手段の位置が設定されることを特徴とする。
【0009】このような請求項2記載の発明の構成によ
れば、ワイパーの画像は両撮像手段でほぼ同時に撮像さ
れることになり、一方の撮像手段にワイパーが撮像され
ているときに他方の撮像手段ではワイパーを撮像してい
ないような状態が生じることに起因して距離測定精度が
低下することを防止することができる。
れば、ワイパーの画像は両撮像手段でほぼ同時に撮像さ
れることになり、一方の撮像手段にワイパーが撮像され
ているときに他方の撮像手段ではワイパーを撮像してい
ないような状態が生じることに起因して距離測定精度が
低下することを防止することができる。
【0010】さらに請求項3記載の発明は、外面がワイ
パーで払拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介し
て撮像すべく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像
手段と、両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基
づいて対象物までの距離を三角測量の原理で演算する距
離演算手段とを備える車両用距離測定装置において、前
記ワイパーの払拭角速度をωとし、両撮像手段の撮像周
期をTS としたときに、前記ワイパーの回動軸線を中心
としてω・TS で表わされる角度よりも小さい角度範囲
に、前記両撮像手段による前記窓ガラスでの撮像範囲が
設定されることを特徴とする。
パーで払拭される窓ガラスの内方側に該窓ガラスを介し
て撮像すべく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像
手段と、両撮像手段でそれぞれ得られる画像の相関に基
づいて対象物までの距離を三角測量の原理で演算する距
離演算手段とを備える車両用距離測定装置において、前
記ワイパーの払拭角速度をωとし、両撮像手段の撮像周
期をTS としたときに、前記ワイパーの回動軸線を中心
としてω・TS で表わされる角度よりも小さい角度範囲
に、前記両撮像手段による前記窓ガラスでの撮像範囲が
設定されることを特徴とする。
【0011】このような請求項3記載の発明の構成によ
れば、両撮像手段による窓ガラスでの撮像範囲をワイパ
ーが通過する際に、2回以上連続した撮像周期でワイパ
ーを両撮像手段が撮像することはなく、ワイパーによっ
て距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくすることができ
る。
れば、両撮像手段による窓ガラスでの撮像範囲をワイパ
ーが通過する際に、2回以上連続した撮像周期でワイパ
ーを両撮像手段が撮像することはなく、ワイパーによっ
て距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0013】図1ないし図8は本発明の第1実施例を示
すものであり、図1は距離測定装置の構成を示すブロッ
ク図、図2は車両を前方から見た正面図、図3は距離測
定原理を説明するための図、図4は画像領域に対するウ
インドの配置を示す図、図5は相関演算手段での微分波
形成形を説明するための図、図6は相関演算手段での相
関演算を説明するための図、図7は相関信頼度評価手段
での信頼度評価を説明するための図、図8は一対のワイ
パーの払拭範囲および両撮像手段の撮像範囲の相対位置
を比較例と対応させて示す図である。
すものであり、図1は距離測定装置の構成を示すブロッ
ク図、図2は車両を前方から見た正面図、図3は距離測
定原理を説明するための図、図4は画像領域に対するウ
インドの配置を示す図、図5は相関演算手段での微分波
形成形を説明するための図、図6は相関演算手段での相
関演算を説明するための図、図7は相関信頼度評価手段
での信頼度評価を説明するための図、図8は一対のワイ
パーの払拭範囲および両撮像手段の撮像範囲の相対位置
を比較例と対応させて示す図である。
【0014】先ず図1において、この車両用距離測定装
置は、一対の撮像手段1A,1Bと、両撮像手段1A,
1Bに個別に対応した一対のA/D変換器5A,5B
と、各A/D変換器5A,5Bに個別に対応した一対の
画像記憶手段6A,6Bと、両画像記憶手段6A,6B
に記憶された画像情報のうち距離演算に用いるウインド
を定めるウインド決定手段7と、該ウインド決定手段7
で定められたウインドの相関演算を実行する相関演算手
段8と、該相関演算手段8で得られた相関値を記憶する
相関値記憶手段9と、前記ウインドの相関信頼度を評価
する相関信頼度評価手段10と、相関演算手段8の相関
演算結果および相関信頼度評価手段10の評価結果に基
づいて対象物4までの距離を演算する距離演算手段11
と、相関信頼度評価手段10で信頼度が低いと判断され
たときに距離演算が不可能であることを示す信号を出力
する演算不可信号出力手段12とを備え、距離演算手段
11および演算不可信号出力手段12の出力信号は、た
とえば先行車等の対象物4に追随した走行制御を実行す
るための車両走行制御装置13に与えられる。
置は、一対の撮像手段1A,1Bと、両撮像手段1A,
1Bに個別に対応した一対のA/D変換器5A,5B
と、各A/D変換器5A,5Bに個別に対応した一対の
画像記憶手段6A,6Bと、両画像記憶手段6A,6B
に記憶された画像情報のうち距離演算に用いるウインド
を定めるウインド決定手段7と、該ウインド決定手段7
で定められたウインドの相関演算を実行する相関演算手
段8と、該相関演算手段8で得られた相関値を記憶する
相関値記憶手段9と、前記ウインドの相関信頼度を評価
する相関信頼度評価手段10と、相関演算手段8の相関
演算結果および相関信頼度評価手段10の評価結果に基
づいて対象物4までの距離を演算する距離演算手段11
と、相関信頼度評価手段10で信頼度が低いと判断され
たときに距離演算が不可能であることを示す信号を出力
する演算不可信号出力手段12とを備え、距離演算手段
11および演算不可信号出力手段12の出力信号は、た
とえば先行車等の対象物4に追随した走行制御を実行す
るための車両走行制御装置13に与えられる。
【0015】両撮像手段1A,1Bは、図2で示すよう
に、車両Vの車室内で前面すなわち外面が一対のワイパ
ー151 ,152 で払拭される前部窓ガラス16を備え
る車両Vにおいて、車室内すなわち前部窓ガラス16の
内方側に配置されるものであり、たとえば前記車室内の
前方側上部に配置されるルームミラー17の前部に上下
に間隔をあけて取付けられる。
に、車両Vの車室内で前面すなわち外面が一対のワイパ
ー151 ,152 で払拭される前部窓ガラス16を備え
る車両Vにおいて、車室内すなわち前部窓ガラス16の
内方側に配置されるものであり、たとえば前記車室内の
前方側上部に配置されるルームミラー17の前部に上下
に間隔をあけて取付けられる。
【0016】図3を併せて参照して、両撮像手段1A,
1Bは、レンズを含む光学系2A,2Bと、それらの光
学系2A,2Bの焦点距離fだけ後方に配置されるイメ
ージセンサ3A,3Bとでそれぞれ構成されるものであ
り、両光学系2A,2Bは、基線長BLだけ上下に間隔
をあけて配置される。
1Bは、レンズを含む光学系2A,2Bと、それらの光
学系2A,2Bの焦点距離fだけ後方に配置されるイメ
ージセンサ3A,3Bとでそれぞれ構成されるものであ
り、両光学系2A,2Bは、基線長BLだけ上下に間隔
をあけて配置される。
【0017】このような撮像手段1A,1Bによれば、
自車の前方に存在する先行車両等の対象物4が光学系2
A,2Bによりイメージセンサ3A,3B上に結像され
ることになるが、イメージセンサ3A,3Bは、図4で
示すように、複数のたとえばラインCCD14,14…
が横方向に等間隔をあけて配置されて成る一次元のイメ
ージセンサであり、各ラインCCD14,14…の間隔
を適宜定めることにより横方向の視野角、分解能を最適
に定めることが可能である。
自車の前方に存在する先行車両等の対象物4が光学系2
A,2Bによりイメージセンサ3A,3B上に結像され
ることになるが、イメージセンサ3A,3Bは、図4で
示すように、複数のたとえばラインCCD14,14…
が横方向に等間隔をあけて配置されて成る一次元のイメ
ージセンサであり、各ラインCCD14,14…の間隔
を適宜定めることにより横方向の視野角、分解能を最適
に定めることが可能である。
【0018】両イメージセンサ3A,3Bで得られた画
像信号は、個別のA/D変換器5A,5Bでデジタル信
号に変換され、さらに個別の画像記憶手段6A,6Bに
それぞれストアされる。
像信号は、個別のA/D変換器5A,5Bでデジタル信
号に変換され、さらに個別の画像記憶手段6A,6Bに
それぞれストアされる。
【0019】画像記憶手段6A,6Bには各ラインCC
D14,14…で得られた画像信号が一旦ストアされる
ことになるが、それらの画像信号のうちウインド決定手
段7で選択された画像信号だけが画像記憶手段6A,6
Bから切出されることになる。而してウインド決定手段
7では、たとえば図4において斜線を施して示すよう
に、横方向に間隔をあけた複数たとえば5つのウインド
W,W…が設定されるものであり、イメージセンサ3
A,3Bが横方向に等間隔をあけた複数のラインCCD
14,14…から成るものであることに基づいて、各ラ
インCCD14,14…のうち選択された複数のライン
CCD14,14…の画像信号が各ウインドW,W…の
画像信号として選択されることになる。このような各ウ
インドW,W…の決定にあたっては、距離演算手段11
で得られる距離の時系列的判断に基づくものであっても
よく、また予め入力されている情報に基づくものであっ
てもよい。
D14,14…で得られた画像信号が一旦ストアされる
ことになるが、それらの画像信号のうちウインド決定手
段7で選択された画像信号だけが画像記憶手段6A,6
Bから切出されることになる。而してウインド決定手段
7では、たとえば図4において斜線を施して示すよう
に、横方向に間隔をあけた複数たとえば5つのウインド
W,W…が設定されるものであり、イメージセンサ3
A,3Bが横方向に等間隔をあけた複数のラインCCD
14,14…から成るものであることに基づいて、各ラ
インCCD14,14…のうち選択された複数のライン
CCD14,14…の画像信号が各ウインドW,W…の
画像信号として選択されることになる。このような各ウ
インドW,W…の決定にあたっては、距離演算手段11
で得られる距離の時系列的判断に基づくものであっても
よく、また予め入力されている情報に基づくものであっ
てもよい。
【0020】ウインド決定手段7で設定されたウインド
W,W…の画像信号は相関演算手段8に入力され、該相
関演算手段8において、相互に対応する各ウインドW,
Wの組み合わせ毎の画像信号の相関演算が実行される。
W,W…の画像信号は相関演算手段8に入力され、該相
関演算手段8において、相互に対応する各ウインドW,
Wの組み合わせ毎の画像信号の相関演算が実行される。
【0021】相関演算を行なうにあたって、夕暮れ時や
日影等で画像のコントラストが劣ることに起因して相関
一致度が低下し、ひいては距離測定精度が低下すること
を回避するために、相関演算手段8では、図5で示すよ
うに、ウインドWからの画像信号の輝度を読み込んで輝
度波形を成形し、次いで、上下に複数画素たとえば8画
素おきの輝度を引き算して微分波形を成形する。
日影等で画像のコントラストが劣ることに起因して相関
一致度が低下し、ひいては距離測定精度が低下すること
を回避するために、相関演算手段8では、図5で示すよ
うに、ウインドWからの画像信号の輝度を読み込んで輝
度波形を成形し、次いで、上下に複数画素たとえば8画
素おきの輝度を引き算して微分波形を成形する。
【0022】相関演算手段8での相関演算は、両イメー
ジセンサ3A,3Bでの相互に対応するウインドWの微
分された輝度データの一方を固定しておき他方を1つず
つシフトしながら引き算を行なうようにして実行され
る。たとえば図6(A)で示すように、上方すなわちイ
メージセンサ3B側の輝度データを固定しておき、下方
すなわちイメージセンサ3A側の輝度データを1つずつ
シフトしながらイメージセンサ3B側の輝度データから
引き算することにより、図6(B)で示すようにシフト
量に対応した相関値が得られることになり、相関値が最
も小さいときのシフト量が画像信号の光軸からのずれ量
に対応した値として求められる。
ジセンサ3A,3Bでの相互に対応するウインドWの微
分された輝度データの一方を固定しておき他方を1つず
つシフトしながら引き算を行なうようにして実行され
る。たとえば図6(A)で示すように、上方すなわちイ
メージセンサ3B側の輝度データを固定しておき、下方
すなわちイメージセンサ3A側の輝度データを1つずつ
シフトしながらイメージセンサ3B側の輝度データから
引き算することにより、図6(B)で示すようにシフト
量に対応した相関値が得られることになり、相関値が最
も小さいときのシフト量が画像信号の光軸からのずれ量
に対応した値として求められる。
【0023】このようなシフト量に対応した相関値を得
るための相関演算は、両イメージセンサ3A,3Bに結
像した画像の光軸からのずれ量を求めるためのものであ
り、図3において、下方のイメージセンサ3Aから得ら
れた輝度データと、上方のイメージセンサ3Bから得ら
れた輝度データとの相関が最も一致するまで両輝度デー
タをシフトさせることにより、最も相関が一致する点で
のシフト量nを得ることができるのであるが、このシフ
ト量nは、下方のイメージセンサ3Aから得られた画像
信号の光学系2Aの光軸からのずれ量nAと、上方のイ
メージセンサ3Bから得られた画像信号の光学系2Bの
光軸からのずれ量nBとの和として得られることにな
る。
るための相関演算は、両イメージセンサ3A,3Bに結
像した画像の光軸からのずれ量を求めるためのものであ
り、図3において、下方のイメージセンサ3Aから得ら
れた輝度データと、上方のイメージセンサ3Bから得ら
れた輝度データとの相関が最も一致するまで両輝度デー
タをシフトさせることにより、最も相関が一致する点で
のシフト量nを得ることができるのであるが、このシフ
ト量nは、下方のイメージセンサ3Aから得られた画像
信号の光学系2Aの光軸からのずれ量nAと、上方のイ
メージセンサ3Bから得られた画像信号の光学系2Bの
光軸からのずれ量nBとの和として得られることにな
る。
【0024】相関演算手段8で各ウインドW,Wの組み
合わせ毎に得られた相関値は、相関値記憶手段9に一旦
ストアされ、相関信頼度評価手段10では、相関値記憶
手段9にストアされている相関値に基づく相関信頼度評
価が次のようにして実行される。
合わせ毎に得られた相関値は、相関値記憶手段9に一旦
ストアされ、相関信頼度評価手段10では、相関値記憶
手段9にストアされている相関値に基づく相関信頼度評
価が次のようにして実行される。
【0025】すなわち相関信頼度評価手段10では、図
7で示すように、最も小さな相関値から所定値だけ大き
なしきい値が設定され、相関値の極小値が1つであり、
しかも最小相関値のシフト量から所定シフト量ΔSだけ
ずれた位置で相関値がしきい値よりも大きいとき、すな
わち図7(A)で示す状態のときが信頼度が高いと評価
される。それに対し、相関値の極小値が1つであっても
最小相関値のシフト量から所定シフト量ΔSだけずれた
位置で相関値がしきい値よりも小さいとき、すなわち図
7(B)で示す状態のときには信頼度が低いと評価さ
れ、また相関値の極小値が複数あるとき、すなわち図7
(C)で示す状態のときには信頼度が低いと評価され
る。而して図7(B)で示す状態は、両イメージセンサ
3A,3Bの画像信号の輝度ずれやノイズ等に基づいて
最小相関値付近で相関値の傾きがシャープでなくなるこ
とにより生じるものであり、相関一致度が低下して距離
測定精度が低下するので相関評価を低くするものであ
り、また図7(C)で示す状態は、遠近混在や縞模様に
代表されるパターン画像により生じるものであり、場合
によっては対象物4以外の距離を測定してしまう可能性
があるので相関評価値を低くするものである。
7で示すように、最も小さな相関値から所定値だけ大き
なしきい値が設定され、相関値の極小値が1つであり、
しかも最小相関値のシフト量から所定シフト量ΔSだけ
ずれた位置で相関値がしきい値よりも大きいとき、すな
わち図7(A)で示す状態のときが信頼度が高いと評価
される。それに対し、相関値の極小値が1つであっても
最小相関値のシフト量から所定シフト量ΔSだけずれた
位置で相関値がしきい値よりも小さいとき、すなわち図
7(B)で示す状態のときには信頼度が低いと評価さ
れ、また相関値の極小値が複数あるとき、すなわち図7
(C)で示す状態のときには信頼度が低いと評価され
る。而して図7(B)で示す状態は、両イメージセンサ
3A,3Bの画像信号の輝度ずれやノイズ等に基づいて
最小相関値付近で相関値の傾きがシャープでなくなるこ
とにより生じるものであり、相関一致度が低下して距離
測定精度が低下するので相関評価を低くするものであ
り、また図7(C)で示す状態は、遠近混在や縞模様に
代表されるパターン画像により生じるものであり、場合
によっては対象物4以外の距離を測定してしまう可能性
があるので相関評価値を低くするものである。
【0026】ところで、各イメージセンサ3A,3Bで
のCCD14,14…の画素が或る大きさを有するもの
であることにより、相関演算手段8において画素相互間
の補間を行なってイメージセンサ3A,3Bでの分解能
力を向上するための補間演算が行なわれるようにしても
よい。
のCCD14,14…の画素が或る大きさを有するもの
であることにより、相関演算手段8において画素相互間
の補間を行なってイメージセンサ3A,3Bでの分解能
力を向上するための補間演算が行なわれるようにしても
よい。
【0027】距離演算手段11では、相関信頼度評価手
段10で信頼度が高いと評価されたウインドW,Wの組
み合わせのシフト量を用いて、三角測量法の原理に基づ
く距離演算が実行される。すなわち、相関信頼度が高か
ったウインドW,Wの組み合わせに基づいて得られたシ
フト量をnとしたときに、対象物4までの距離Dは、 D=(BL×f)/n として得られることになる。
段10で信頼度が高いと評価されたウインドW,Wの組
み合わせのシフト量を用いて、三角測量法の原理に基づ
く距離演算が実行される。すなわち、相関信頼度が高か
ったウインドW,Wの組み合わせに基づいて得られたシ
フト量をnとしたときに、対象物4までの距離Dは、 D=(BL×f)/n として得られることになる。
【0028】この際、イメージセンサ3A,3Bの近傍
に感温素子を配置しておき、その感温素子の検出値に基
づいて前記距離Dを補正するようにしてもよい。
に感温素子を配置しておき、その感温素子の検出値に基
づいて前記距離Dを補正するようにしてもよい。
【0029】また前記相関信頼度評価手段10で全ての
ウインドW,Wの組み合わせで信頼度が低いと評価され
たときには、演算不可信号出力手段12から距離演算が
不可能であることを示す信号が出力される。
ウインドW,Wの組み合わせで信頼度が低いと評価され
たときには、演算不可信号出力手段12から距離演算が
不可能であることを示す信号が出力される。
【0030】このような距離測定装置では、図8(A)
で示すように、前部窓ガラス16上での両撮像手段1
A,1Bの撮像範囲18A ,18B が両ワイパー1
51 ,152 の一方151 の払拭範囲A1 内ではあるが
他方のワイパー152 の払拭範囲A2 から外れた位置に
配置されるように、両撮像手段1A,1Bの配置が定め
られる。
で示すように、前部窓ガラス16上での両撮像手段1
A,1Bの撮像範囲18A ,18B が両ワイパー1
51 ,152 の一方151 の払拭範囲A1 内ではあるが
他方のワイパー152 の払拭範囲A2 から外れた位置に
配置されるように、両撮像手段1A,1Bの配置が定め
られる。
【0031】このように両撮像手段1A,1Bの配置が
定められると、両撮像手段1A,1Bの窓ガラス上での
撮像範囲18A,18Bを、一方のワイパー151 が通
過することはあっても、他方のワイパー152 が通過す
ることはない。したがって、前部窓ガラス16の外面が
一対のワイパー151 ,152 で払拭されるものである
にもかかわらず、両撮像手段1A,1Bは他方のワイパ
ー152 の画像を取り込むことがなく、前部窓ガラス1
6が雨滴や塵埃で曇ってしまうことを避けつつ、ワイパ
ー151 ,152 によって距離測定に及ぶ悪影響を極力
小さくすることができる。
定められると、両撮像手段1A,1Bの窓ガラス上での
撮像範囲18A,18Bを、一方のワイパー151 が通
過することはあっても、他方のワイパー152 が通過す
ることはない。したがって、前部窓ガラス16の外面が
一対のワイパー151 ,152 で払拭されるものである
にもかかわらず、両撮像手段1A,1Bは他方のワイパ
ー152 の画像を取り込むことがなく、前部窓ガラス1
6が雨滴や塵埃で曇ってしまうことを避けつつ、ワイパ
ー151 ,152 によって距離測定に及ぶ悪影響を極力
小さくすることができる。
【0032】これに対し、図8(B)で示すように、前
部窓ガラス16上での撮像手段1A,1Bの撮像範囲1
8A,18Bが一方のワイパー151 の払拭範囲A1 内
にあるとともに、前部窓ガラス16上での撮像手段1A
の撮像範囲18Aの一部が他方のワイパー152 の払拭
範囲A2 内にあるときには、両撮像手段1A,1Bが一
方のワイパー151 の画像を取り込むだけでなく、撮像
手段1Aが他方のワイパー152 の画像も取り込むこと
になり、両ワイパー151 ,152 によって距離測定に
及ぼされる悪影響が大きくなるものである。
部窓ガラス16上での撮像手段1A,1Bの撮像範囲1
8A,18Bが一方のワイパー151 の払拭範囲A1 内
にあるとともに、前部窓ガラス16上での撮像手段1A
の撮像範囲18Aの一部が他方のワイパー152 の払拭
範囲A2 内にあるときには、両撮像手段1A,1Bが一
方のワイパー151 の画像を取り込むだけでなく、撮像
手段1Aが他方のワイパー152 の画像も取り込むこと
になり、両ワイパー151 ,152 によって距離測定に
及ぼされる悪影響が大きくなるものである。
【0033】このようにして、ワイパー151 ,152
の位置を検出する検出器等を不要としてコスト低減を図
るとともに、複雑な制御を不要とし、ワイパー151 ,
15 2 による距離測定に及ぼされる悪影響を極力排除す
ることができる。
の位置を検出する検出器等を不要としてコスト低減を図
るとともに、複雑な制御を不要とし、ワイパー151 ,
15 2 による距離測定に及ぼされる悪影響を極力排除す
ることができる。
【0034】本発明の第2実施例として、図9(A)で
示すように、両撮像手段1A,1Bの中心部を結ぶ直線
の前部窓ガラス16への投影線Lが回動途中のワイパー
15と一時的に重なるように、両撮像手段1A,1Bの
位置が設定される。
示すように、両撮像手段1A,1Bの中心部を結ぶ直線
の前部窓ガラス16への投影線Lが回動途中のワイパー
15と一時的に重なるように、両撮像手段1A,1Bの
位置が設定される。
【0035】この際、前記ワイパー15は、前部窓ガラ
ス16を払拭する一対のワイパーの一方(第1実施例の
151 )であってもよく、また前部窓ガラスを払拭する
単一のワイパーであってもよい。
ス16を払拭する一対のワイパーの一方(第1実施例の
151 )であってもよく、また前部窓ガラスを払拭する
単一のワイパーであってもよい。
【0036】このようにすれば、ワイパー15の画像は
両撮像手段1A,1Bでほぼ同時に撮像されることにな
り、一方の撮像手段1Aにワイパー15が撮像されてい
るときに他方の撮像手段1Bではワイパー15を撮像し
ていないような状態が生じることはない。
両撮像手段1A,1Bでほぼ同時に撮像されることにな
り、一方の撮像手段1Aにワイパー15が撮像されてい
るときに他方の撮像手段1Bではワイパー15を撮像し
ていないような状態が生じることはない。
【0037】これに対し、図9(B)で示すように、両
撮像手段1A,1Bの中心部を結ぶ直線の前部窓ガラス
16への投影線Lが、回動途中のワイパー15と交差す
るように両撮像手段1A,1Bが配置されている場合に
は、一方の撮像手段1Aにワイパー15が撮像されてい
るときに他方の撮像手段1Bではワイパー15を撮像し
ていないような状態が生じることがあり、距離測定精度
の低下を招く可能性がある。
撮像手段1A,1Bの中心部を結ぶ直線の前部窓ガラス
16への投影線Lが、回動途中のワイパー15と交差す
るように両撮像手段1A,1Bが配置されている場合に
は、一方の撮像手段1Aにワイパー15が撮像されてい
るときに他方の撮像手段1Bではワイパー15を撮像し
ていないような状態が生じることがあり、距離測定精度
の低下を招く可能性がある。
【0038】本発明の第3実施例として、図10(A)
で示すように、前記両撮像手段1A,1Bによる前部窓
ガラス16での撮像範囲18A, 18Bがワイパー15
の回動軸線を中心とした角度θの範囲にあるときに、該
角度θがワイパー15の払拭角速度および両撮像手段1
A,1Bの撮像周期で定まる所定角度θW よりも小さく
なるように設定される。
で示すように、前記両撮像手段1A,1Bによる前部窓
ガラス16での撮像範囲18A, 18Bがワイパー15
の回動軸線を中心とした角度θの範囲にあるときに、該
角度θがワイパー15の払拭角速度および両撮像手段1
A,1Bの撮像周期で定まる所定角度θW よりも小さく
なるように設定される。
【0039】而して前記所定角度θW は、ワイパー15
の払拭角速度をω、両撮像手段1A,1Bの撮像周期を
TS としたときに、 θW =ω・TS で表わされるものである。
の払拭角速度をω、両撮像手段1A,1Bの撮像周期を
TS としたときに、 θW =ω・TS で表わされるものである。
【0040】またワイパー15は、前部窓ガラス16を
払拭する一対のワイパーの一方(第1実施例の151 )
であってもよく、また前部窓ガラスを払拭する単一のワ
イパーであってもよい。
払拭する一対のワイパーの一方(第1実施例の151 )
であってもよく、また前部窓ガラスを払拭する単一のワ
イパーであってもよい。
【0041】このようにすれば、両撮像手段1A,1B
の或る画像取り込み時にワイパー15の画像を取り込ん
だとしても、次の画像取り込み時にはワイパー15が撮
像範囲18A,18Bを通過しており、2回連続してワ
イパー15の画像を取り込むことがなく、ワイパー15
によって距離測定に及ぼされる悪影響を最小限に抑える
ことができる。なお、ワイパー15が往復回動するもの
であるので、ワイパー15の往動時に該ワイパー15の
画像を取り込んだ後に連続して復動時のワイパー15の
画像を取り込むことがないように、両撮像手段1A,1
Bの位置が定められる必要がある。
の或る画像取り込み時にワイパー15の画像を取り込ん
だとしても、次の画像取り込み時にはワイパー15が撮
像範囲18A,18Bを通過しており、2回連続してワ
イパー15の画像を取り込むことがなく、ワイパー15
によって距離測定に及ぼされる悪影響を最小限に抑える
ことができる。なお、ワイパー15が往復回動するもの
であるので、ワイパー15の往動時に該ワイパー15の
画像を取り込んだ後に連続して復動時のワイパー15の
画像を取り込むことがないように、両撮像手段1A,1
Bの位置が定められる必要がある。
【0042】これに対し、図10(B)で示すように、
θ>θW となるように撮像範囲18A, 18Bが設定さ
れるときには、最悪の場合には2回連続してワイパー1
5の画像を取り込むことになり、ワイパー15により距
離測定に及ぼされる悪影響が大きくなるものてある。
θ>θW となるように撮像範囲18A, 18Bが設定さ
れるときには、最悪の場合には2回連続してワイパー1
5の画像を取り込むことになり、ワイパー15により距
離測定に及ぼされる悪影響が大きくなるものてある。
【0043】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0044】上記実施例では、イメージセンサ3A,3
Bとして複数のラインCCD14,14…から成る一次
元のイメージセンサを用いたが、本発明は、多数の画素
が二次元平面に分散された二次元のイメージセンサを用
いた距離測定装置に適用することも可能である。
Bとして複数のラインCCD14,14…から成る一次
元のイメージセンサを用いたが、本発明は、多数の画素
が二次元平面に分散された二次元のイメージセンサを用
いた距離測定装置に適用することも可能である。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、両撮像手段の窓ガラス上での撮像範囲を一方のワイ
パーが通過することはあっても他方のワイパーが通過す
ることはないようにして、窓ガラスの外面が一対のワイ
パーで払拭されるものであるにもかかわらず、両撮像手
段がワイパーの画像を取り込む可能性を極力小さくし、
ワイパーによって距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくす
ることができる。
ば、両撮像手段の窓ガラス上での撮像範囲を一方のワイ
パーが通過することはあっても他方のワイパーが通過す
ることはないようにして、窓ガラスの外面が一対のワイ
パーで払拭されるものであるにもかかわらず、両撮像手
段がワイパーの画像を取り込む可能性を極力小さくし、
ワイパーによって距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくす
ることができる。
【0046】また請求項2記載の発明によれば、ワイパ
ーの画像を両撮像手段でほぼ同時に撮像するようにし
て、一方の撮像手段にワイパーが撮像されているときに
他方の撮像手段ではワイパーを撮像していないような状
態が生じることを防止し、ワイパーによって距離測定に
及ぶ悪影響を極力小さくすることができる。
ーの画像を両撮像手段でほぼ同時に撮像するようにし
て、一方の撮像手段にワイパーが撮像されているときに
他方の撮像手段ではワイパーを撮像していないような状
態が生じることを防止し、ワイパーによって距離測定に
及ぶ悪影響を極力小さくすることができる。
【0047】さらに請求項3記載の発明によれば、両撮
像手段による窓ガラスでの撮像範囲をワイパーが通過す
る際に、2回以上連続した撮像周期でワイパーを両撮像
手段が撮像することがないようにして、ワイパーによっ
て距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくすることができ
る。
像手段による窓ガラスでの撮像範囲をワイパーが通過す
る際に、2回以上連続した撮像周期でワイパーを両撮像
手段が撮像することがないようにして、ワイパーによっ
て距離測定に及ぶ悪影響を極力小さくすることができ
る。
【図1】第1実施例の距離測定装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】車両を前方から見た正面図である。
【図3】距離測定原理を説明するための図である。
【図4】画像領域に対するウインドの配置を示す図であ
る。
る。
【図5】相関演算手段での微分波形成形を説明するため
の図である。
の図である。
【図6】相関演算手段での相関演算を説明するための図
である。
である。
【図7】相関信頼度評価手段での信頼度評価を説明する
ための図である。
ための図である。
【図8】一対のワイパーの払拭範囲および両撮像手段の
撮像範囲の相対位置を比較例と対応させて示す図であ
る。
撮像範囲の相対位置を比較例と対応させて示す図であ
る。
【図9】第2実施例における両撮像手段とワイパーとの
相対配置を比較例と対応させて示す図である。
相対配置を比較例と対応させて示す図である。
【図10】第3実施例における両撮像手段とワイパーと
の相対配置を比較例と対応させて示す図である。
の相対配置を比較例と対応させて示す図である。
1A,1B・・・撮像手段 4・・・対象物 11・・・距離演算手段 15,151 ,152 ・・・ワイパー 16・・・前部窓ガラス 18A,18B・・・撮像範囲 A1 ,A2 ・・・払拭範囲 L・・・投影線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千坂 和人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内
Claims (3)
- 【請求項1】 外面が一対のワイパー(151 ,1
52 )で払拭される窓ガラス(16)の内方側に該窓ガ
ラス(16)を介して撮像すべく相互に間隔をあけて配
置される一対の撮像手段(1A,1B)と、両撮像手段
(1A,1B)でそれぞれ得られる画像の相関に基づい
て対象物(4)までの距離を三角測量の原理で演算する
距離演算手段(11)とを備える車両用距離測定装置に
おいて、前記両ワイパー(151 ,152 )の一方(1
51 )の払拭範囲(A1 )内ではあるが他方のワイパー
(152 )の払拭範囲(A2 )から外れた位置に、前記
両撮像手段(1A,1B)による前記窓ガラス(16)
での撮像範囲(18A,18B)が設定されることを特
徴とする車両用距離測定装置。 - 【請求項2】 外面がワイパー(151 )で払拭される
窓ガラス(16)の内方側に該窓ガラス(16)を介し
て撮像すべく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像
手段(1A,1B)と、両撮像手段(1A,1B)でそ
れぞれ得られる画像の相関に基づいて対象物(4)まで
の距離を三角測量の原理で演算する距離演算手段(1
1)とを備える車両用距離測定装置において、両撮像手
段(1A,1B)の中心部を結ぶ直線の前記窓ガラス
(16)への投影線(L)が回動途中の前記ワイパー
(15)と一時的に重なるように、両撮像手段(1A,
1B)の位置が設定されることを特徴とする車両用距離
測定装置。 - 【請求項3】 外面がワイパー(15)で払拭される窓
ガラス(16)の内方側に該窓ガラス(16)を介して
撮像すべく相互に間隔をあけて配置される一対の撮像手
段(1A,1B)と、両撮像手段(1A,1B)でそれ
ぞれ得られる画像の相関に基づいて対象物(4)までの
距離を三角測量の原理で演算する距離演算手段(11)
とを備える車両用距離測定装置において、前記ワイパー
(15)の払拭角速度をωとし、両撮像手段(1A,1
B)の撮像周期をTS としたときに、前記ワイパー(1
5)の回動軸線を中心としてω・TS で表わされる角度
よりも小さい角度範囲に、前記両撮像手段(1A,1
B)による前記窓ガラス(16)での撮像範囲(18A
, 18B )が設定されることを特徴とする車両用距離
測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9226784A JPH1163975A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 車両用距離測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9226784A JPH1163975A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 車両用距離測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1163975A true JPH1163975A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16850568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9226784A Pending JPH1163975A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 車両用距離測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1163975A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100357573B1 (ko) * | 2000-06-08 | 2002-10-19 | 현대자동차주식회사 | 와이퍼 부상량 측정방법 |
US9857456B2 (en) | 2015-04-16 | 2018-01-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Arrangement structure for peripheral information detection sensor and self-driving vehicle |
JP2018087703A (ja) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | パイオニア株式会社 | 制御装置、測定装置、およびコンピュータプログラム |
WO2019145992A1 (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 日本電気株式会社 | 振動信頼度算出装置、振動信頼度算出方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP9226784A patent/JPH1163975A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100357573B1 (ko) * | 2000-06-08 | 2002-10-19 | 현대자동차주식회사 | 와이퍼 부상량 측정방법 |
US9857456B2 (en) | 2015-04-16 | 2018-01-02 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Arrangement structure for peripheral information detection sensor and self-driving vehicle |
JP2018087703A (ja) * | 2016-11-28 | 2018-06-07 | パイオニア株式会社 | 制御装置、測定装置、およびコンピュータプログラム |
WO2019145992A1 (ja) * | 2018-01-23 | 2019-08-01 | 日本電気株式会社 | 振動信頼度算出装置、振動信頼度算出方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
JPWO2019145992A1 (ja) * | 2018-01-23 | 2021-01-28 | 日本電気株式会社 | 振動信頼度算出装置、振動信頼度算出方法、及びプログラム |
US11509827B2 (en) | 2018-01-23 | 2022-11-22 | Nec Corporation | Vibration reliability calculation apparatus, vibration reliability calculation method, and computer readable recording medium |
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