JPH1163841A - スクラップ溶解炉の操業方法 - Google Patents

スクラップ溶解炉の操業方法

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Publication number
JPH1163841A
JPH1163841A JP9240448A JP24044897A JPH1163841A JP H1163841 A JPH1163841 A JP H1163841A JP 9240448 A JP9240448 A JP 9240448A JP 24044897 A JP24044897 A JP 24044897A JP H1163841 A JPH1163841 A JP H1163841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting furnace
scrap
exhaust gas
preheating chamber
preheating
Prior art date
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Pending
Application number
JP9240448A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Niwa
幸雄 丹羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daido Steel Co Ltd filed Critical Daido Steel Co Ltd
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Publication of JPH1163841A publication Critical patent/JPH1163841A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予熱室を備えたスクラップ溶解炉において、
操業中にダイオキシン等の有害物質が生成され大気中に
排出されるのを防ぐ。 【解決手段】 溶解炉1の排ガスを金属スクラップ8が
収容された予熱室3に導き、該排ガスの廃熱により該金
属スクラップを予熱した後、該金属スクラップを前記溶
解炉に投入し溶解させるスクラップ溶解炉において、予
熱室3に金属スクラップ8と共に消石灰等の中和材およ
び/または活性炭,活性コークス等の吸着材を予め装入
しておくことで、予熱時に金属スクラップから発生する
酸性ガスを中和および/または吸着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鋼工場,廃棄物
溶融施設等におけるアーク炉等のスクラップ溶解炉にて
ダイオキシン等の有害物質が生成されるのを防止するス
クラップ溶解炉の操業方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属スクラップを溶解するアーク炉等の
スクラップ溶解炉では、その高温度の排ガスを炉頂予熱
室或いはスクラップバケット等に導いて金属スクラップ
を予熱することにより熱エネルギーを有効利用すること
が一般的に行なわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで金属スクラッ
プには合成樹脂,塗料等の金属以外の種々の物質が多量
に含まれているので、予熱時にこれらの物質が蒸発或い
は燃焼し、異様な臭気と共にHCl,SO4等の酸性ガ
スが発生し、これらからダイオキシン等の有毒の塩素化
合物が生成され、排ガスとともに大気中に排出され環境
を汚染するおそれがあった。
【0004】そこで従来から排ガスをバグフィルタ式集
塵機に導き排ガス中のダストを捕集していたが、従来で
は捕集効率が充分でなく、また多量のダストを捕集して
もこれを如何に処理するかも問題であって、その処理方
法が悪いと二次汚染を招き環境をさらに悪化させるとい
う危惧も有った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のスクラップ溶解
炉の操業方法は上記課題を解決しようとするもので、溶
解炉の排ガスを金属スクラップが収容された予熱室に導
き、該排ガスの廃熱により該金属スクラップを予熱した
後、該金属スクラップを前記溶解炉に投入し溶解させる
スクラップ溶解炉において、予熱室に金属スクラップと
共に消石灰等の中和材および/または活性炭,活性コー
クス等の吸着材を予め装入しておくことで、予熱時に金
属スクラップから発生する酸性ガスを中和および/また
は吸着するようにしたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】次に図1に従い本発明の実施の形
態を金属スクラップ溶解用のアーク式溶解炉について説
明する。図中、1は炉体中に電極2を垂下させたアーク
式の溶解炉、3は該溶解炉1の上方に設けられたスクラ
ップ炉頂予熱室である。該炉頂予熱室3は内部に下方に
展開可能に支持棚5,6が設けられ、上端蓋7を開けて
投入された金属スクラップ8が該支持棚5,6上に支持
されるようにしている。9は該炉頂予熱室3の一側に設
けられた排ガスバイパス用ダクト、10は排ガス出口で
ある。このため溶解炉1内で発生した高温度の排ガスは
矢印で示したように予熱室3内を上昇すると共に、一部
はダクト9を通って排ガス出口10に導びかれ予熱室3
内の金属スクラップ8を予熱する。そして予熱された金
属スクラップ8は支持棚5,6を下方に展開させること
により溶解炉1中に投入され溶解される。
【0007】しかして本発明では、予熱室3に金属スク
ラップ8と共に消石灰等の中和材、および/または活性
炭,活性コークス等の吸着材を予め装入しておく。この
中和材の添加により予熱時に金属スクラップから発生す
るHCl,SO4等の酸性ガスをCaCl2,CaSO4等
の安定した物質に中和させダイオキシン等の生成を抑え
ることができる。また、予熱時に金属スクラップから発
生した同じくダイオキシンの前駆体である炭化水素系ガ
ス等が該吸着材に吸着されその発生を抑制できると共
に、発生してしまったダイオキシン自体を該吸着材に吸
着させることも可能である。そして該吸着材は金属スク
ラップと共に溶解炉1に投入され、さらに高温度に加熱
されることによってダイオキシン等が熱分解され無害化
できると共に、吸着材自体も燃焼により金属溶融の熱源
または溶融金属の還元剤として機能するので一切無駄に
なることがない。なお、この中和材または吸着材の装入
量は金属スクラップの状態によって大きく異なるが、標
準的には金属スクラップ1トン当り0.5〜1kgであ
る。
【0008】11は該溶解炉1の上方の建家の天井に設
けられた天井フードである。排ガス出口10には、上流
から順に燃焼塔13,冷却塔14,バグフィルタ15,
投入装置16,バグフィルタ17,ブースタ送風機18
が設けられ、また、天井フード11には建屋排気系ダク
ト12を介して送風機19、およびその下流にバグフィ
ルタ20が設けられる。
【0009】燃焼塔13は、排ガスを下向に流す間に排
ガス中のCO等の未燃成分を分解するものである。ま
た、冷却塔14は、冷却水を通水するラジエータが内蔵
され、排ガスの温度をバグフィルタの耐熱温度である2
50℃以下に冷却する。
【0010】バグフィルタ15は、複数のバグハウス2
5からなり、排ガス中のダストを捕集してバグフィルタ
に付着したダストを払い落としダスト搬送コンベア27
に排出させるようにしている。また、バグフイルタ17
も同様に複数のバグハウス28からなり、排ガス中のダ
ストを捕集してバグフィルタに付着したダストを払い落
とし、ダスト搬送コンベア30にダストが払い出される
ように構成している。
【0011】投入装置16は、粉状の活性炭が貯留され
たホッパ31と、送風機32と、バグフィルタ15とバ
グフィルタ17の間に先端が臨むように設けられた投入
スロート33とからなり、該ホッパ31中の活性炭を該
送風機32によって投入スロート33に圧送し、該投入
スロート33の先端から該活性炭を排ガスダクト中に吹
込み得るように構成されている。
【0012】そして、バグフィルタ17の下流側にはブ
ースタ送風機18が設けられ、該送風機18の下流側に
は流路切換用ダンパ34を設け、該ダンパの下流側を一
方は送風機19の上流側に接続し排ガスを建家排気系ダ
クト12に合流させると伴に、他方は煙突(図示せず)
に連なる排気ダクト35に接続している。バグフィルタ
20は、複数のバグハウス36からなり、排ガス中のダ
ストを捕集してバグフィルタに付着したダストを払い落
とし、ダスト搬送コンベア37に排出させるように構成
している。そして浄化された排ガスがバグフィルタ20
の上部から大気中に排出される。
【0013】送風機18の作動により予熱室3から吸引
された300〜500℃の予熱後の排ガスは、燃焼塔1
3を通ってCO燃焼等がなされ、冷却塔14を通過する
ことにより250℃以下に冷却された後、バグフィルタ
15にて細かなダストが捕集される。
【0014】そして、投入装置16より活性炭を吹込む
ことによりその排ガス中に含まれているダイオキシンお
よび重金属等の有害物質が該活性炭に吸着され、その活
性炭をその下流のバグフィルタ17により捕集できる。
【0015】なお、ホッパ31に活性炭と消石灰との混
合体を容れて活性炭と伴に消石灰を吹込むことにより、
排ガス中のHCl,SO4 等の酸性ガスを一層完全に中
和させることもでき、酸性ガスの排出およびダイオキシ
ン等塩素化合物の再生成を抑えることができる。
【0016】そして、バグフィルタ17よりブースタ送
風機18を通って排出された排ガスは、排気ダクト35
を通してそのまま大気中に排出することができるが、ダ
ンパ34の切換により建家排気系ダクト12の排ガスと
合流させることにより、その濃度を大幅に希釈できると
同時に、温度が60℃程度まで下がるので、ダイオキシ
ン等の有害物質の固体化がさらに進みこれをバグフィル
タ20にて確実に捕集することができる。従ってこの排
ガス処理系によればダイオキシン等の有害物質の濃度を
効率的に低減させることが可能である。なお、バグフィ
ルタ17のダスト搬送コンベア30に収集された活性炭
は、溶解炉1に投入することで有効利用できと共に、活
性炭が吸着したダイオキシン等の有害物質を熱分解でき
る。
【0017】この実施形態では、溶解炉1上に炉頂予熱
室3を設けた例を示したが、スクラップ搬送用のバケッ
ト内にて金属スクラップを予熱する形態のもの、或いは
2つの予熱室を備えていて交互に排ガスを流入させるこ
とにより金属スクラップを予熱する公知のツインタイプ
型のスクラップ溶解炉を操業するに際しても本発明方法
を適用できる。
【0018】
【発明の効果】このように本発明の操業方法によれば、
スクラップ溶解炉におけるダイオキシン等の有害物質の
生成が抑えられ、大気中へのその飛散を防止できる有益
な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクラップ溶解炉の操業方法の実
施形態を示した排ガス系統図である。
【符号の説明】
1 溶解炉 3 炉頂予熱室 8 金属スクラップ 15 バグフィルタ 16 投入装置 17 バグフィルタ 20 バグフィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解炉の排ガスを金属スクラップが収容
    された予熱室に導き、該排ガスの廃熱により該金属スク
    ラップを予熱した後、該金属スクラップを前記溶解炉に
    投入し溶解させるスクラップ溶解炉において、予熱室に
    金属スクラップと共に消石灰等の中和材および/または
    活性炭,活性コークス等の吸着材を予め装入しておくこ
    とで、予熱時に金属スクラップから発生する酸性ガスを
    中和および/または吸着するようにしたことを特徴とす
    るスクラップ溶解炉の操業方法。
JP9240448A 1997-08-20 1997-08-20 スクラップ溶解炉の操業方法 Pending JPH1163841A (ja)

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JP9240448A JPH1163841A (ja) 1997-08-20 1997-08-20 スクラップ溶解炉の操業方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103846002A (zh) * 2014-03-28 2014-06-11 江西省定海钽铌有限公司 钽铌冶炼废气治理方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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