JPH11183049A - 電気炉における排ガス処理方法 - Google Patents
電気炉における排ガス処理方法Info
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- JPH11183049A JPH11183049A JP36598397A JP36598397A JPH11183049A JP H11183049 A JPH11183049 A JP H11183049A JP 36598397 A JP36598397 A JP 36598397A JP 36598397 A JP36598397 A JP 36598397A JP H11183049 A JPH11183049 A JP H11183049A
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- Japan
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- electric furnace
- heat
- resistant inorganic
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- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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- Y02P10/20—Recycling
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- Chimneys And Flues (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 二次燃焼装置において未燃分が発生する場合
でも、ダイオキシンの発生を抑制することができる電気
炉における排ガス処理方法を提供する。 【解決手段】 電気炉１の出口に耐熱無機物質投入装置
８が設けられ、そこから、珪藻土、パーライト、ゼオラ
イト等の耐熱無機物質が排ガス内に吹き込まれている。
排ガス内に投入されたこれら耐熱無機物質は、燃焼塔２
における未燃分を吸着し、排ガス配管に付着させないで
バグフィルタ６まで運ぶ。そして、バグフィルタ６にお
いても、フィルタ部に留まることなく下方に落下し、集
塵される。よって、タール状、煤状の未燃分が排ガス配
管中やバグフィルタ６中に長期間留まってダイオキシン
発生の前駆物質となることがなくなるので、ダイオキシ
ンの発生を防止することができる。
でも、ダイオキシンの発生を抑制することができる電気
炉における排ガス処理方法を提供する。 【解決手段】 電気炉１の出口に耐熱無機物質投入装置
８が設けられ、そこから、珪藻土、パーライト、ゼオラ
イト等の耐熱無機物質が排ガス内に吹き込まれている。
排ガス内に投入されたこれら耐熱無機物質は、燃焼塔２
における未燃分を吸着し、排ガス配管に付着させないで
バグフィルタ６まで運ぶ。そして、バグフィルタ６にお
いても、フィルタ部に留まることなく下方に落下し、集
塵される。よって、タール状、煤状の未燃分が排ガス配
管中やバグフィルタ６中に長期間留まってダイオキシン
発生の前駆物質となることがなくなるので、ダイオキシ
ンの発生を防止することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気炉における排
ガス処理方法に関し、特に、ダイオキシンの排出量を可
及的低い範囲に抑える排ガス処理方法に関するものであ
る。
ガス処理方法に関し、特に、ダイオキシンの排出量を可
及的低い範囲に抑える排ガス処理方法に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】電気炉から排出される有害物質、特にダ
イオキシンを低減させる方法としては、種々の方法が提
案されている。その代表的なものは、二次燃焼によって
未燃分を燃焼させて除去し、さらに、排ガス処理系等に
設置されているバグフィルタの前で、排ガス中に吸着剤
を吹き込んでダイオキシン等の有害物質を吸着させ、そ
の吸着剤をバグフィルタで捕捉する方法である。これら
の技術の例として、特開平６−１１７７８０号公報に開
示されているものを図４に示す。
イオキシンを低減させる方法としては、種々の方法が提
案されている。その代表的なものは、二次燃焼によって
未燃分を燃焼させて除去し、さらに、排ガス処理系等に
設置されているバグフィルタの前で、排ガス中に吸着剤
を吹き込んでダイオキシン等の有害物質を吸着させ、そ
の吸着剤をバグフィルタで捕捉する方法である。これら
の技術の例として、特開平６−１１７７８０号公報に開
示されているものを図４に示す。
【０００３】電気炉２１から発生する排ガスは、ダクト
２２を通って、ブロワ２３により、燃焼混合装置２５に
導入される。燃焼混合装置２５では、燃焼空気用ファン
２６から供給される空気によりバーナ２４で灯油、ＬＰ
Ｇ等の燃料が燃焼され、その燃焼ガスと排ガスが混合さ
れ、排ガス中の芳香族塩化物等が分解される。加熱され
た排ガスは、保持室２７にて0.5〜５秒間高温のまま保
持される。この保持期間中に、芳香族塩素化合物は90％
以上が分解される。
２２を通って、ブロワ２３により、燃焼混合装置２５に
導入される。燃焼混合装置２５では、燃焼空気用ファン
２６から供給される空気によりバーナ２４で灯油、ＬＰ
Ｇ等の燃料が燃焼され、その燃焼ガスと排ガスが混合さ
れ、排ガス中の芳香族塩化物等が分解される。加熱され
た排ガスは、保持室２７にて0.5〜５秒間高温のまま保
持される。この保持期間中に、芳香族塩素化合物は90％
以上が分解される。
【０００４】保持室２７を出た排ガスは、ガスクーラ２
８に導入される。ここで、スプレーノズル２９により噴
霧される水の微粒子によって、排ガスは直接冷却され
る。燃焼加熱によって分解された芳香族塩素化合物は、
300℃程度の温度にある期間保持されると再生成するの
で、これを防ぐため、ガスクーラ２８では、水による直
接冷却によって、排ガスを短時間に急激に冷却してい
る。
８に導入される。ここで、スプレーノズル２９により噴
霧される水の微粒子によって、排ガスは直接冷却され
る。燃焼加熱によって分解された芳香族塩素化合物は、
300℃程度の温度にある期間保持されると再生成するの
で、これを防ぐため、ガスクーラ２８では、水による直
接冷却によって、排ガスを短時間に急激に冷却してい
る。
【０００５】芳香族塩素化合物の濃度を更に下げるた
め、吸着剤供給装置３０から粉体の吸着剤が排ガス中に
吹き込まれる。吸着剤としては、消石灰、石炭灰、活性
炭等が用いられる。吹き込まれた吸着剤は、排ガス中の
ダストと共にバグフィルタ３１にて捕獲される。よっ
て、煙突３２から排出される排ガス中の芳香族塩素化合
物は、非常に低いレベルとなる。
め、吸着剤供給装置３０から粉体の吸着剤が排ガス中に
吹き込まれる。吸着剤としては、消石灰、石炭灰、活性
炭等が用いられる。吹き込まれた吸着剤は、排ガス中の
ダストと共にバグフィルタ３１にて捕獲される。よっ
て、煙突３２から排出される排ガス中の芳香族塩素化合
物は、非常に低いレベルとなる。
【０００６】バグフィルタ３１によって捕獲されたダス
トと吸着剤は、ペレタイザ３３に送られて粒状化され、
再び電気炉２１に投入されて溶解される。従って、芳香
族塩素化合物を吸着した吸着剤の廃棄等の処理が不要と
なり二次公害を防止できる。
トと吸着剤は、ペレタイザ３３に送られて粒状化され、
再び電気炉２１に投入されて溶解される。従って、芳香
族塩素化合物を吸着した吸着剤の廃棄等の処理が不要と
なり二次公害を防止できる。
【０００７】このように、二次燃焼によって有害物質を
燃焼させると共に、ダイオキシンの発生を防止する方法
は、例えば、特開平６−２９４５８６号公報、特開平６
−２７９８７７号公報等にも開示されている。
燃焼させると共に、ダイオキシンの発生を防止する方法
は、例えば、特開平６−２９４５８６号公報、特開平６
−２７９８７７号公報等にも開示されている。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の技術において、二次燃焼によって未燃分を完全に燃焼
させることは困難であり、混合燃焼装置等の二次燃焼装
置を通過した後でも、微量の未燃分が排ガス中に含まれ
る。これらの未燃分はタール状又は煤状となって配管に
付着する。そして、長時間そのままの状態で留まると、
ダイオキシン発生の前駆物質となる。よって、これらの
未燃分を配管中から早期に除去しない限り、ダイオキシ
ンの発生が避けられないという問題点を有していた。
の技術において、二次燃焼によって未燃分を完全に燃焼
させることは困難であり、混合燃焼装置等の二次燃焼装
置を通過した後でも、微量の未燃分が排ガス中に含まれ
る。これらの未燃分はタール状又は煤状となって配管に
付着する。そして、長時間そのままの状態で留まると、
ダイオキシン発生の前駆物質となる。よって、これらの
未燃分を配管中から早期に除去しない限り、ダイオキシ
ンの発生が避けられないという問題点を有していた。
【０００９】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、二次燃焼装置において未燃分が発生する場合
でも、ダイオキシンの発生を抑制することができる電気
炉における排ガス処理方法を提供することを課題とす
る。
たもので、二次燃焼装置において未燃分が発生する場合
でも、ダイオキシンの発生を抑制することができる電気
炉における排ガス処理方法を提供することを課題とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第１の手段は、集塵機を有する排ガス処理設備により
電気炉から発生する排ガスを処理する方法であって、耐
熱無機粉体を電気炉出口で排ガス中に吹き込むことを特
徴とする電気炉における排ガス処理方法（請求項１）で
ある。
の第１の手段は、集塵機を有する排ガス処理設備により
電気炉から発生する排ガスを処理する方法であって、耐
熱無機粉体を電気炉出口で排ガス中に吹き込むことを特
徴とする電気炉における排ガス処理方法（請求項１）で
ある。
【００１１】耐熱無機粉体を電気炉出口で排ガス中に吹
き込むと、耐熱無機粉体がタール状、煤状の未燃分を吸
着する。よって、タール状、煤状の未燃分は、配管に付
着することなく、これら耐熱無機粉体に吸着された状態
で集塵機まで運ばれる。そして、集塵機のフィルタ等に
も付着することなく、払い落とされて集塵される。よっ
て、タール状、煤状の未燃分が配管中に長期間滞留する
ことがないので、ダイオキシンの発生が抑制される。耐
熱無機粉体としては、珪藻土、パーライト、ゼオライト
等を用いることができる。
き込むと、耐熱無機粉体がタール状、煤状の未燃分を吸
着する。よって、タール状、煤状の未燃分は、配管に付
着することなく、これら耐熱無機粉体に吸着された状態
で集塵機まで運ばれる。そして、集塵機のフィルタ等に
も付着することなく、払い落とされて集塵される。よっ
て、タール状、煤状の未燃分が配管中に長期間滞留する
ことがないので、ダイオキシンの発生が抑制される。耐
熱無機粉体としては、珪藻土、パーライト、ゼオライト
等を用いることができる。
【００１２】前記課題を解決するための第２の手段は、
集塵機を有する排ガス処理設備により電気炉から発生す
る排ガスを処理する方法であって、耐熱無機粉体を電気
炉出口と集塵機前で排ガス中に吹き込むことを特徴とす
る電気炉における排ガス処理方法（請求項２）である。
集塵機を有する排ガス処理設備により電気炉から発生す
る排ガスを処理する方法であって、耐熱無機粉体を電気
炉出口と集塵機前で排ガス中に吹き込むことを特徴とす
る電気炉における排ガス処理方法（請求項２）である。
【００１３】本手段においては、前記第１の手段に加え
て、集塵機前においても耐熱無機粉体を排ガス中に吹き
込んでいる。これにより、集塵機内において、タール
状、煤状の未燃分が耐熱無機粉体に吸着されて落下する
ので、これらがフィルタ等に付着して集塵機内に残留
し、ダイオキシン発生の前駆物質となることをより確実
に防ぐことができる。
て、集塵機前においても耐熱無機粉体を排ガス中に吹き
込んでいる。これにより、集塵機内において、タール
状、煤状の未燃分が耐熱無機粉体に吸着されて落下する
ので、これらがフィルタ等に付着して集塵機内に残留
し、ダイオキシン発生の前駆物質となることをより確実
に防ぐことができる。
【００１４】前記課題を解決するための第３の手段は、
前記第１の手段又は第２の手段であって、耐熱無機粉体
を吹き込む時期が、精錬期前の排ガス温度が低下する時
期に限られることを特徴とするもの（請求項３）であ
る。
前記第１の手段又は第２の手段であって、耐熱無機粉体
を吹き込む時期が、精錬期前の排ガス温度が低下する時
期に限られることを特徴とするもの（請求項３）であ
る。
【００１５】精錬時における、電気炉からの排ガスの温
度の推移を図３に示す。電気炉の排ガス温度は、精錬の
進行と共に変化し、特に精錬期前の、精錬初期における
スクラップ溶解時及びスクラップ追装期に低くなる。こ
の時期に、タール状、煤状の未燃分が大量に発生する。
その他の排ガス温度が高い状態においては、未燃分の発
生は極めて少ないので、耐熱無機粉体を吹き込む必要が
ない。本手段によれば、耐熱無機粉体を吹き込む時期
を、タール状、煤状の未燃分が大量に発生する、精錬期
前の排ガス温度が低下する時期に限っているので、耐熱
無機粉体を有効に利用することができる。
度の推移を図３に示す。電気炉の排ガス温度は、精錬の
進行と共に変化し、特に精錬期前の、精錬初期における
スクラップ溶解時及びスクラップ追装期に低くなる。こ
の時期に、タール状、煤状の未燃分が大量に発生する。
その他の排ガス温度が高い状態においては、未燃分の発
生は極めて少ないので、耐熱無機粉体を吹き込む必要が
ない。本手段によれば、耐熱無機粉体を吹き込む時期
を、タール状、煤状の未燃分が大量に発生する、精錬期
前の排ガス温度が低下する時期に限っているので、耐熱
無機粉体を有効に利用することができる。
【００１６】前記課題を解決するための第４の手段は、
前記第１から第３の手段のいずれかであって、ダイオキ
シン吸着剤を集塵機前で排ガス中に吹き込むことを特徴
とするもの（請求項４）である。
前記第１から第３の手段のいずれかであって、ダイオキ
シン吸着剤を集塵機前で排ガス中に吹き込むことを特徴
とするもの（請求項４）である。
【００１７】この手段によれば、タール状、煤状の未燃
物からのダイオキシンの発生を防ぐことができるばかり
でなく、発生したダイオキシンを吸着剤に吸着させ、集
塵機で捕捉することができるので、ダイオキシンが大気
に排出されるのを更に確実に防止することができる。ダ
イオキシン吸着剤としては、活性炭素、活性コークス等
の炭素系吸着剤が使用できる。
物からのダイオキシンの発生を防ぐことができるばかり
でなく、発生したダイオキシンを吸着剤に吸着させ、集
塵機で捕捉することができるので、ダイオキシンが大気
に排出されるのを更に確実に防止することができる。ダ
イオキシン吸着剤としては、活性炭素、活性コークス等
の炭素系吸着剤が使用できる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図１は、本発明の第１の実施の形態を
実施するためのプロセスを示す系統図である。図１にお
いて、１は電気炉、２は燃焼塔、３はスクラップ予熱装
置、４は冷却塔、５はスプレーノズル、６はバグフィル
タ、７は煙突、８は耐熱無機物質投入装置である。
用いて説明する。図１は、本発明の第１の実施の形態を
実施するためのプロセスを示す系統図である。図１にお
いて、１は電気炉、２は燃焼塔、３はスクラップ予熱装
置、４は冷却塔、５はスプレーノズル、６はバグフィル
タ、７は煙突、８は耐熱無機物質投入装置である。
【００１９】電気炉１の排ガスは燃焼塔２に導かれ、未
燃成分が燃焼される。その後、排ガスの少なくとも一部
はスクラップ予熱装置３に通され、電気炉２１に投入さ
れる前のスクラップが予熱される。スクラップ予熱装置
３を通過した排ガスは、バイパスを通った排ガスと混合
され、冷却塔４に送られる。排ガスは、冷却塔でスプレ
ーノズル５から噴出する水によって冷却された後、バグ
フィルタ６に通され、ダストや凝縮有機成分が除去され
た後、煙突７から大気に放出される。以上の設備は、従
来の設備と同じである。
燃成分が燃焼される。その後、排ガスの少なくとも一部
はスクラップ予熱装置３に通され、電気炉２１に投入さ
れる前のスクラップが予熱される。スクラップ予熱装置
３を通過した排ガスは、バイパスを通った排ガスと混合
され、冷却塔４に送られる。排ガスは、冷却塔でスプレ
ーノズル５から噴出する水によって冷却された後、バグ
フィルタ６に通され、ダストや凝縮有機成分が除去され
た後、煙突７から大気に放出される。以上の設備は、従
来の設備と同じである。
【００２０】本実施の形態においては、電気炉１の出口
に耐熱無機物質投入装置８が設けられ、そこから、珪藻
土、パーライト、ゼオライト等の耐熱無機物質が排ガス
内に吹き込まれているところが、従来の設備と異なって
いる。排ガス内に投入されたこれら耐熱無機物質は、燃
焼塔２における未燃分を吸着し、排ガス配管に付着させ
ないでバグフィルタ６まで運ぶ。そして、バグフィルタ
６においても、フィルタ部に留まることなく下方に落下
し、集塵される。よって、タール状、煤状の未燃分が排
ガス配管中やバグフィルタ６中に長期間留まってダイオ
キシン発生の前駆物質となることがなくなるので、ダイ
オキシンの発生を防止することができる。
に耐熱無機物質投入装置８が設けられ、そこから、珪藻
土、パーライト、ゼオライト等の耐熱無機物質が排ガス
内に吹き込まれているところが、従来の設備と異なって
いる。排ガス内に投入されたこれら耐熱無機物質は、燃
焼塔２における未燃分を吸着し、排ガス配管に付着させ
ないでバグフィルタ６まで運ぶ。そして、バグフィルタ
６においても、フィルタ部に留まることなく下方に落下
し、集塵される。よって、タール状、煤状の未燃分が排
ガス配管中やバグフィルタ６中に長期間留まってダイオ
キシン発生の前駆物質となることがなくなるので、ダイ
オキシンの発生を防止することができる。
【００２１】耐熱無機物質の投入は、精錬中常時行って
もよいが、精錬期前の、精錬初期におけるスクラップ溶
解時やスクラップ追装時等の、排ガス温度が低下する期
間のみに行うことが効率的である。タール状、煤状の未
燃分は、これら排ガスの温度の低いときに大量に発生
し、排ガス温度の高い状態においてはほとんど発生しな
いからである。
もよいが、精錬期前の、精錬初期におけるスクラップ溶
解時やスクラップ追装時等の、排ガス温度が低下する期
間のみに行うことが効率的である。タール状、煤状の未
燃分は、これら排ガスの温度の低いときに大量に発生
し、排ガス温度の高い状態においてはほとんど発生しな
いからである。
【００２２】図２は、本発明の第２の実施の形態を実施
するためのプロセスを示す系統図である。図２におい
て、図１と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明
を省略する。図２と図１とが異なるのは、図２において
は、耐熱無機物質投入装置８とは別の耐熱無機物質投入
装置９が、バグフィルタ６の前に設けられている点であ
る。
するためのプロセスを示す系統図である。図２におい
て、図１と同じ構成要素には同じ符号を付してその説明
を省略する。図２と図１とが異なるのは、図２において
は、耐熱無機物質投入装置８とは別の耐熱無機物質投入
装置９が、バグフィルタ６の前に設けられている点であ
る。
【００２３】耐熱無機物質投入装置９から排ガス中に吹
き込まれた珪藻土、パーライト、ゼオライト等の耐熱無
機物質は、バグフィルタ６の中でタール状、煤状の未燃
分を吸着し、これらがフィルタ部に留まらず、下部に払
い落とされるようにする。よって、バグフィルタ６のフ
ィルタ部にタール状、煤状の未燃分が長時間留まってダ
イオキシン発生の前駆物質となることが防止される。
き込まれた珪藻土、パーライト、ゼオライト等の耐熱無
機物質は、バグフィルタ６の中でタール状、煤状の未燃
分を吸着し、これらがフィルタ部に留まらず、下部に払
い落とされるようにする。よって、バグフィルタ６のフ
ィルタ部にタール状、煤状の未燃分が長時間留まってダ
イオキシン発生の前駆物質となることが防止される。
【００２４】耐熱無機物質投入装置９からの耐熱無機物
質の投入も、精錬中常時行ってもよいが、前記第１の実
施の形態における理由と同じ理由により、精錬期前の、
精錬初期におけるスクラップ溶解時やスクラップ追装時
等の、排ガス温度が低下する期間のみに行うことが効率
的である。
質の投入も、精錬中常時行ってもよいが、前記第１の実
施の形態における理由と同じ理由により、精錬期前の、
精錬初期におけるスクラップ溶解時やスクラップ追装時
等の、排ガス温度が低下する期間のみに行うことが効率
的である。
【００２５】本発明の第３の実施の形態においては、図
２における耐熱無機物質投入装置９から、耐熱無機物質
と同時に活性炭素、消石灰、石炭灰等のダイオキシン吸
着剤が排ガス中に吹き込まれている。これらダイオキシ
ン吸着剤は、バグフィルタのフィルタ部に留まって蓄積
層を形成し、フィルタ部を通過する排ガスと接触して、
排ガス中のダイオキシンを吸着する。よって、この実施
の形態によれば、ダイオキシンが大気に放散されるのを
確実に防止することができる。
２における耐熱無機物質投入装置９から、耐熱無機物質
と同時に活性炭素、消石灰、石炭灰等のダイオキシン吸
着剤が排ガス中に吹き込まれている。これらダイオキシ
ン吸着剤は、バグフィルタのフィルタ部に留まって蓄積
層を形成し、フィルタ部を通過する排ガスと接触して、
排ガス中のダイオキシンを吸着する。よって、この実施
の形態によれば、ダイオキシンが大気に放散されるのを
確実に防止することができる。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、耐熱無機粉体を電気炉出口で排ガス中に吹き込んで
いるので、この耐熱無機粉体が排ガス中の未燃分を吸着
し、集塵機で捕捉され、排ガスと接触しない下部に落下
する。よって、未燃分が排ガス配管や集塵機内に長期間
留まってダイオキシン発生の前駆物質となることが防止
されるので、ダイオキシンの発生が防止される。
は、耐熱無機粉体を電気炉出口で排ガス中に吹き込んで
いるので、この耐熱無機粉体が排ガス中の未燃分を吸着
し、集塵機で捕捉され、排ガスと接触しない下部に落下
する。よって、未燃分が排ガス配管や集塵機内に長期間
留まってダイオキシン発生の前駆物質となることが防止
されるので、ダイオキシンの発生が防止される。
【００２７】さらに、本発明によれば、未燃分が多少発
生してもよいので、二次燃焼装置において未燃分の完全
燃焼を図る必要が無くなり、燃焼負荷を軽くすることが
できて、省エネルギーを図ることができる。また、排ガ
スの性状によっては、二次燃焼装置そのものを省略する
ことができる。
生してもよいので、二次燃焼装置において未燃分の完全
燃焼を図る必要が無くなり、燃焼負荷を軽くすることが
できて、省エネルギーを図ることができる。また、排ガ
スの性状によっては、二次燃焼装置そのものを省略する
ことができる。
【図１】本発明の第１の実施の形態に係るプロセスの系
統図である。
統図である。
【図２】本発明の第２、第３の実施の形態に係るプロセ
スの系統図である。
スの系統図である。
【図３】電気炉における排ガス温度の時間的推移を示す
図である。
図である。
【図４】電気炉における従来の排ガス処理設備の例を示
す系統図である。
す系統図である。
１ 電気炉 ２ 燃焼塔 ３ スクラップ予熱装置 ４ 冷却塔 ５ スプレーノズル ６ バグフィルタ ７ 煙突 ８、９ 耐熱無機物質投入装置
Claims (4)
- 【請求項１】 集塵機を有する排ガス処理設備により電
気炉から発生する排ガスを処理する方法であって、耐熱
無機粉体を電気炉出口で排ガス中に吹き込むことを特徴
とする電気炉における排ガス処理方法。 - 【請求項２】 集塵機を有する排ガス処理設備により電
気炉から発生する排ガスを処理する方法であって、耐熱
無機粉体を電気炉出口と集塵機前で排ガス中に吹き込む
ことを特徴とする電気炉における排ガス処理方法。 - 【請求項３】 耐熱無機粉体を吹き込む時期が、精錬期
前の排ガス温度が低下する時期に限られることを特徴と
する電気炉における排ガス処理方法。 - 【請求項４】 ダイオキシン吸着剤を集塵機前で排ガス
中に吹き込むことを特徴とする請求項１から請求項３の
うちいずれか１項に記載の電気炉における排ガス処理方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36598397A JPH11183049A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 電気炉における排ガス処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36598397A JPH11183049A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 電気炉における排ガス処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11183049A true JPH11183049A (ja) | 1999-07-06 |
Family
ID=18485617
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36598397A Pending JPH11183049A (ja) | 1997-12-24 | 1997-12-24 | 電気炉における排ガス処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11183049A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103983119A (zh) * | 2014-05-04 | 2014-08-13 | 遵义市贵科科技有限公司 | 一种煤制气珍珠岩膨胀炉烟气余热利用方法 |
| CN106871143A (zh) * | 2017-02-20 | 2017-06-20 | 郭文杰 | 一种智能化除尘器以及系统 |
| CN111530216A (zh) * | 2020-06-12 | 2020-08-14 | 中冶赛迪技术研究中心有限公司 | 一种抑制二噁英再生的烟气急冷除尘装置及控制方法 |
-
1997
- 1997-12-24 JP JP36598397A patent/JPH11183049A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103983119A (zh) * | 2014-05-04 | 2014-08-13 | 遵义市贵科科技有限公司 | 一种煤制气珍珠岩膨胀炉烟气余热利用方法 |
| CN103983119B (zh) * | 2014-05-04 | 2015-07-29 | 遵义市贵科科技有限公司 | 一种煤制气珍珠岩膨胀炉烟气余热利用方法 |
| CN106871143A (zh) * | 2017-02-20 | 2017-06-20 | 郭文杰 | 一种智能化除尘器以及系统 |
| CN111530216A (zh) * | 2020-06-12 | 2020-08-14 | 中冶赛迪技术研究中心有限公司 | 一种抑制二噁英再生的烟气急冷除尘装置及控制方法 |
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