JPH1163596A - 熱線感知式自動スイッチ - Google Patents

熱線感知式自動スイッチ

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Publication number
JPH1163596A
JPH1163596A JP9229952A JP22995297A JPH1163596A JP H1163596 A JPH1163596 A JP H1163596A JP 9229952 A JP9229952 A JP 9229952A JP 22995297 A JP22995297 A JP 22995297A JP H1163596 A JPH1163596 A JP H1163596A
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JP
Japan
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ventilation fan
heat ray
signal processing
lighting load
ray sensor
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Application number
JP9229952A
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Inventor
Tatsuya Abe
達也 阿部
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】送風能力を変化できる機能を備えた換気扇の送
風能力を制御可能な熱線感知式自動スイッチを提供す
る。 【解決手段】信号処理部3は、熱線センサ2及び明るさ
センサ4の出力に基づいて照明制御部45及び換気扇制
御部46を制御する。照明制御部45は、商用電源AC
と照明負荷Lとの直列回路に直列に挿入されたスイッチ
SW1 を信号処理部3の出力に基づいて制御することに
より、照明負荷Lの点灯・消灯を制御する。換気扇制御
部46は、換気扇Fを「強」運転するための接点aと、
換気扇Fを「弱」運転するための接点bと、換気扇Fを
停止させるための接点cとを有する3接点のスイッチS
2 を切替え制御することにより、換気扇Fの動作を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体などから放射
される熱線を検知することによって負荷を自動的にオン
・オフする熱線感知式自動スイッチに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、焦電素子等よりなる熱線セン
サを用いてトイレに人が入った時に照明負荷を点灯させ
るというような目的で用いられる熱線感知式自動スイッ
チが提供されている。この種の熱線感知式自動スイッチ
は、熱線センサと、熱線センサの出力に基づいて人体の
存否に対応するようにオン・オフされるスイッチ要素
と、スイッチ要素への制御信号を発生する信号処理部と
を納装したケースを天井などに取り付け、スイッチ要素
を負荷である照明負荷への給電路に挿入しておくことに
よって、照明負荷の点灯・消灯を制御するのが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
熱線感知式自動スイッチによって換気扇の動作を制御す
るようにしたものがある。しかしながら、従来の熱線感
知式自動スイッチでは、換気扇が送風能力を変化させる
機能(強弱切替え機能)を備えたものであっても、換気
扇のオンオフ制御のみしか行うことができず、換気扇の
送風能力を強弱で変化させることができなかった。
【0004】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、送風能力を変化できる機能を備えた
換気扇の送風能力を制御可能な熱線感知式自動スイッチ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、熱線を検知する熱線センサと、
送風能力を変化できる換気扇への給電路に挿入される換
気扇制御用スイッチ要素と、熱線センサの出力に基づい
て人体の存否に対応するように換気扇制御用スイッチ要
素を制御して換気扇の送風能力を変化させる信号処理部
とを備えて成ることを特徴とするものであり、送風能力
を変化できる機能を備えた換気扇の送風能力を制御する
ことができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、換気扇は強弱の2段階で送風能力を変化でき、信号
処理部は、熱線センサにより人体が検知された時に換気
扇の送風能力が弱となるように上記換気扇制御用スイッ
チ要素を制御し、熱線センサにより人体が検知されなく
なってから第1の一定時間が経過した時に、換気扇の送
風能力が強となるように上記換気扇制御用スイッチ要素
を切替え制御し、該切替え制御後に第2の一定時間が経
過した時に換気扇を停止させるように上記換気扇制御用
スイッチ要素を制御するので、例えばトイレなど設置す
れば、人がトイレに入った時に換気扇を弱の送風能力に
て動作させ、人がトイレから退出した後に、換気扇を強
の送風能力にて動作させることができるから、トイレの
使用者が用便中に換気扇の音などが気にならないように
することが可能となり、また、第2の一定時間が経過し
た時に換気扇が停止されるから、換気扇の停止忘れを防
止することができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、照明負荷への給電路に挿入される照明負荷制御用ス
イッチ要素を備え、信号処理部は、熱線センサにより人
体が検知された時に照明負荷が点灯するように上記照明
負荷制御用スイッチ要素を制御し、熱線センサにより人
体が検知されなくなってから第1の一定時間が経過した
時に、照明負荷が消灯するように上記照明負荷制御用ス
イッチ要素を制御するので、例えばトイレなどに設置す
れば、トイレを使用する場合に照明負荷及び換気扇を動
作させるための手動操作を使用者が何ら行う必要がない
から、利便性が向上する。
【0008】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、周囲照度を検出する明るさセンサを備え、信号処理
部は、明るさセンサにより検出した照度が基準値を越え
ると熱線センサにて人体を検知しても上記照明負荷制御
用スイッチ要素をオフに保つので、周囲が明るく照明負
荷の点灯が不要であるときには熱線センサの検知結果に
かかわらず照明負荷を消灯させておくことが可能にな
り、無駄な電力消費を抑制できる。
【0009】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
記載の発明において、少なくとも熱線センサと信号処理
部とが納装されるケースは、天井に取り付けることがで
きる取付部を備えているので、ケースを天井に取り付け
ることができる。請求項6の発明は、請求項1乃至請求
項4記載の発明において、少なくとも熱線センサと信号
処理部とが納装されるケースは、埋込型の配線器具用の
取付枠に該取付枠の開口窓からケースの前面が露出する
形で最大3個まで連設して取り付けることができる単位
寸法の埋込型の配線器具の1乃至3個分のいずれかに相
当する寸法に形成され、上記取付枠に取り付けるための
取付部が形成されているので、コンセントやスイッチな
どの埋込型の配線器具と同じ施工法で施工することがで
き、施工業者にとって施工作業が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図2に示す本実施形態の熱線感知式自動
スイッチは、天井などに取り付けられる。ケース1は、
後面(図2の上方側)が開口されたボディ10と前面
(図2の下方側)が開口されたカバー20とを結合して
形成される。ボディ10は、前端側に外形形状が円板状
のフランジ10aを有し、また後縁から後方に向かって
複数の組立片15が突設されている。各組立片15には
カバー20に設けた組立爪121と凹凸係合する係合孔
15aが形成されている。
【0011】ボディ10は、前面側に露出窓10bが開
口されており、フレネルレンズよりなる半球状のレンズ
133を備えた球状の可動体130は、レンズ133が
ボディ10の前面から露出するとともにボディ10に対
して角度調整できるように装着されている。ここに、可
動体130は、半球状の回転枠131と、回転枠131
に結合されるリング状の回転枠132とを備え、焦電素
子などよりなる熱線センサ2(図1参照)などが前面側
に実装された円板状の第1の回路基板143が内部に納
装されるとともに、第1の回路基板143の前面側に上
記レンズ133が配設されており、回転枠131の外周
面から突設された1対の軸ピン131bをボディ10の
露出窓10bの周縁に形成された略コ字型の一対のガイ
ドリブ16に挿入するようになっている。
【0012】ところで、レンズ133は、熱線が透過し
やすい高密度ポリエチレン等の材料によって形成されて
おり、複数の焦点を有していて熱線センサ2の検知領域
を複数の領域に分割するようになっている。すなわち、
熱線センサ2である焦電素子は微分型センサであって、
入射する熱線量に変化が生じた時にしか出力信号が得ら
れないから、熱線センサ2の検知領域を複数の小さな領
域に分割することにより、人のわずかな動きを検出して
出力を連続的に得るようにしているのである。
【0013】なお、可動体130は、回転枠132の外
周面を露出窓10bの開口周縁に当接させた状態で、支
持体80を介して押さえ金具70によりボディ10との
間に挟持される。押さえ金具70は、支持体80の後縁
から後方に向かって突設された係止爪81が係合孔72
に係止されるとともに、支持体80の略中央から後方に
向かって突設された支持棒82が挿入孔72に挿入され
た状態で、固定ねじ74によってボディ10に固定され
る。図2中の83はコイルスプリングよりなるばねを示
す。
【0014】また、フランジ10aの前面には、後述の
第1タイマ時間設定部71(図1参照)及び第2タイマ
時間設定部72(図1参照)それぞれの操作部などが露
出している。さらに、フランジ10aには埋込ボックス
や天井材へ直付けするための一対の固定孔19が穿孔さ
れるとともに、ケース1の後部を天井に穿孔された取付
孔に挿入し天井材の下面にフランジ10aの後面側を当
接させた形でケース1を天井材に固定するはさみ金具9
0の一部を着脱するための孔17及び孔17の両側に平
行する固定溝18が形成されている。なお、はさみ金具
90は、一側面に切欠部90aが形成された金具本体9
1と、金具本体91に挿通されるねじ94と、ねじに螺
合されフランジ10aの後面との間で天井材を挟持する
挟持体93とを備え、上述の固定溝18に嵌め込まれた
状態でスライドされる固定片95を設けてある。
【0015】フランジ10aには、可動体130のレン
ズ133を露出させる開口窓150aが形成された化粧
プレート150が前方から取着される。ケース1内の所
定部位には、鎖錠ばね51と端子板52と解除釦53と
からなる速結端子が納装されており、カバー20の後面
に穿孔された電線挿通孔25より挿入された電線を、鎖
錠ばね51のばね力により鎖錠ばね51と端子板52と
の間に挟持することによって保持するようになってい
る。また、カバー20の後面に穿孔された釦操作孔26
よりドライバ等の治具を挿入して解除釦53を操作する
ことによって、鎖錠ばね51を撓ませて鎖錠ばね51を
端子板52から離し、電線が容易に抜けるようになって
いる。なお、図2中の60は電線挿通孔25及び釦操作
孔26などを覆うようにカバー20に取り付けられる端
子カバーである。ここに、端子カバー60は、前縁から
前方に向かって突設された一対の結合脚61の先端の係
止爪61aをカバー20の後部の両側に形成された係止
孔27に係止することによって、カバー20に結合され
る。
【0016】ところで、上述の端子は6個であって、図
3に示すようにそのうちの2個の端子50a,50bは
商用電源ACに接続され、他の2個の端子50c,50
dは照明負荷L接続用であり(商用電源ACと照明負荷
Lとの直列回路が接続され)、別の2個の端子50e,
50fは換気扇F接続用である。また、本実施形態で
は、ケース1内に第2の回路基板141、上記端子板5
2などが半田付けされた第3の回路基板142も納装さ
れるようになっており、上記各回路基板141、14
2、143をジャンパ線145などにより接続すること
によって、図1に示すような回路が形成されている。以
下、図1について説明する。
【0017】商用電源ACは、安定化電源部44にて整
流平滑されさらに所定の定電圧に安定化される。安定化
電源部44の出力である直流電源は、信号処理部3に給
電される。信号処理部3には、熱線センサ2の出力が増
幅部47にて増幅されて入力されるとともに、周囲照度
を検出する明るさセンサ4の出力が入力されるようにな
っており、熱線センサ2及び明るさセンサ4の出力に基
づいて照明制御部45及び換気扇制御部46を制御す
る。ここに、照明制御部45は、商用電源ACと照明負
荷Lとの直列回路に直列に挿入されたスイッチSW
1 (照明負荷制御用スイッチ要素)を信号処理部3の出
力に基づいて制御することにより、照明負荷Lの点灯・
消灯を制御する。また、換気扇制御部46は、送風能力
を「強」,「弱」の2段階で切替え制御可能な換気扇F
を制御する制御部であって、換気扇Fを「強」運転する
ための接点aと、換気扇Fを「弱」運転するための接点
bと、換気扇Fを停止させるための接点cとを有する3
接点のスイッチSW2 (換気扇制御スイッチ要素)を切
替え制御することにより、換気扇Fの動作を制御する。
【0018】本実施形態の熱線感知式自動スイッチは、
例えばトイレなどに設置され、信号処理部3は、基本的
には、熱線センサ2により人体から放射される熱線が検
知されると、第1タイマ時間設定部48にて予め設定さ
れた第1タイマ時間(第1の一定時間)だけ、照明制御
部45によって照明負荷Lを点灯させるとともに、換気
扇制御部46によって換気扇Fを「弱」運転させる。こ
こに、熱線センサ2は上述のように人のわずかな動きを
検出して出力を連続的に得るようになっており、信号処
理部3は、熱線センサ2により人体から放射される熱線
が検知されなくなると、第1タイマ時間後(つまり、第
1タイマ時間の間連続して熱線センサ2による熱線の検
知がないと)に照明負荷Lを消灯させるとともに、換気
扇制御部46によって換気扇Fを第2タイマ時間設定部
49にて予め設定された第2タイマ時間(第2の一定時
間)だけ「強」運転させる。また、信号処理部3は、明
るさセンサ4により検出される受光光量が予め設定され
た基準値を超えると、両制御部45,46のうち換気扇
制御部46のみを制御するようになっており(照明制御
部45への出力を停止するようになっており)、周囲が
明るく照明負荷Lの点灯が不要であるときには熱線セン
サ2の検知結果にかかわらず照明負荷Lを消灯させてお
くことが可能になり、無駄な電力消費を抑制できるので
ある。また、信号処理部3には、熱線センサ2により人
体から放射される熱線が検知されたときに点灯される発
光ダイオードなどよりなる動作表示部5が接続されてい
る。
【0019】以上の動作をまとめると、図4のようにな
る。すなわち、図4の(a)は熱線センサ2による人体
の検出状態、(b)は明るさセンサ4から信号処理部3
へ入力される周囲照度の状態、(c)は照明負荷Lのオ
ンオフ状態、(d)は換気扇Fの動作状態をそれぞれ示
している。まず、明るさセンサ4にて検出された周囲照
度が上記基準値よりも小さい状態(図4(b)の
「暗」)の時、つまり、夜間など周囲照度が暗い状態で
の動作について説明する。時刻t1 において熱線センサ
2により人体が検知されると、スイッチSW1 がオンさ
れて照明負荷Lがオンされるとともに、スイッチSW2
が接点cから接点bに切替わって換気扇Fが「弱」にて
動作される。その後、時刻t2 において熱線センサ2に
て人体が検知されなくなると、信号処理部3内部の第1
タイマ部(図示せず)にて第1タイマ時間T1 が経過し
た時、つまり時刻t 3 において照明負荷Lがオフされる
とともに、スイッチSW2 が接点bから接点aに切り替
わって換気扇Fが「強」運転に切り替えられ、かつ信号
処理部3内部の第2タイマ部(図示せず)が時限動作を
開始し、第2タイマ時間T2 が経過すると、時刻t4
てスイッチSW2 が接点aから接点cに切り替わって換
気扇Fが停止する。
【0020】次に、明るさセンサ4にて検出された周囲
照度が上記基準値よりも大きい状態(図4(b)の
「明」)の時、つまり、昼間など周囲照度が明るい状態
での動作について説明する。明るさセンサ73の出力が
ハイレベルの状態では照明負荷Lの制御は行われない。
すなわち、時刻t5 において熱線センサ2により人体が
検知されると、スイッチSW2 だけが接点cから接点b
に切替わって換気扇Fが「弱」にて動作される。その
後、時刻t6 において熱線センサ2にて人体が検知され
なくなると、信号処理部3の内部の第1のタイマ部が時
限動作を開始し、第1のタイマ時間T1 が経過すると、
時刻t7 においてスイッチSW2 が接点bから接点aに
切り替わって換気扇Fが「強」にて動作され、かつ信号
処理部3の内部の第2のタイマ部が時限動作を開始し、
第2タイマ時間T2 が経過すると、時刻t8 にてスイッ
チSW2 が接点aから接点cに切り替わって換気扇Fが
停止する。
【0021】しかして、本実施形態の熱線感知式自動ス
イッチを用いることにより、夜間などの暗い時間帯に、
トイレに人が入ったときに照明負荷Lが点灯されるとと
もに、換気扇Fが「弱」運転され、トイレから人が出た
後、第1タイマ時間が経過すると、照明負荷Lが消灯さ
れるとともに、換気線Fが「強」運転に切り替わり、第
2タイマ時間が経過すると、換気扇Fが停止されるか
ら、照明負荷Lの消し忘れもなく、また、用便中に換気
扇Fの音が気にならず、トイレから出た後はより速やか
にトイレの換気が行われる。すなわち、トイレの使用者
が用便中に換気扇の音などが気にならないようにするこ
とが可能となるとともに、換気扇の停止忘れを防止する
ことができる。しかも、トイレを使用する場合に照明負
荷L及び換気扇Fを動作させるための手動操作を使用者
が何ら行う必要がないから、利便性が向上する。
【0022】(実施形態2)本実施形態の回路構成及び
回路動作は実施形態1と略同じであり、図5に示すよう
に、ケース1を壁面などに取り付けられるような構造に
した点が相違する。なお、回路構成及び回路動作につい
ては図示及び説明を省略する。ケース1は、合成樹脂成
形品よりなり、ボディ10とカバー20とを結合して形
成される。ケース1は、JIS規格で規格化されている
大角形連用配線器具の3個用の取付枠に取り付けること
ができる大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に
形成されている。つまり、ケース1は、埋込型の配線器
具用の取付枠に該取付枠の開口窓からケースの前面が露
出する形で最大3個まで連設して取り付けることができ
る単位寸法の埋込型の配線器具の3個分に相当する寸法
に形成されている。なお、本実施形態では、ケースを上
記3個分に相当する寸法に形成しているが、1個分又は
2個分に相当する寸法に形成してもよい。
【0023】ケース1には、上記取付枠への取付部とし
て、金属製取付枠の保持爪が係合する取付孔21と、合
成樹脂製取付枠の保持孔に係合する取付爪22とが、そ
れぞれカバー20の両側面に形成されており、上記取付
枠に1個だけケース1を取り付けることができるのであ
る。カバー20の背面には、先端部に結合爪23aを備
えた結合脚23が3箇所で突設され、各結合脚23がボ
ディ10の周部に穿孔された結合孔11に挿入されて結
合爪23aが結合孔11の周縁に係止されることによっ
て、ボディ10にカバー20が結合される。
【0024】ボディ10内には、回路部収納室12と端
子収納室13とが形成されている。また、ボディ10の
底面には先端面が弧状となった支持リブ14が突設され
ている。回路部収納室12には、上述の安定化電源部4
4や第1タイマ時間設定部48や第2タイマ時間設定部
49などを実装した第1の回路基板41が納装される。
端子収納室13には、速結端子よりなる端子が納装され
る。端子は、鎖錠ばね51と端子板(図示せず)と解除
釦53とからなり、ボディ10の底面に穿孔された電線
挿通孔(図示せず)より挿入された電線を、鎖錠ばね5
1のばね力により鎖錠ばね51と上記端子板との間に挟
持することによって保持する。また、ボディ10の底面
に穿孔された釦操作孔(図示せず)よりドライバ等の治
具を挿入して解除釦53を操作することによって、鎖錠
ばね51を撓ませて鎖錠ばね51を上記端子板から離
し、電線が容易に抜けるようにする。なお、上記端子板
は、第1の回路基板41に対して半田付けされている。
【0025】回動枠30は、円板状に形成された一対の
端板31a,31bを一対の側枠32で連結した枠状に
形成されている。回動枠30の一方の端板31aは、カ
バー20の前面に突設された半円状の保持板24の周壁
の内周面と、支持リブ14の先端面との間で、支持リブ
14の先端面に摺接して回動自在となるように保持され
る。他方の端板31bは、保持板24の周壁の内周面
と、カバー20の両側壁の内周面間に軸着されたばね性
を有する金属製の支持棒100との間で挟持される。
【0026】回動枠30の一部には方向調節つまみ30
aが突設され、方向調節つまみ30aを手で操作するこ
とにより、回動枠30を回動させることができるように
している。回動枠30において側枠32の後方には第2
の回路基板43が取着される。第2の回路基板43の一
辺には固定用切欠43bが形成され、この一辺に対向す
る一辺には固定用突片43aが突設されている。回動枠
30の一方の端板31aには内側面に沿う形で固定用切
欠43bに対応するねじ孔が形成されており、また他方
の端板31bには固定用突片43aが嵌合する支持孔3
5が形成されている。したがって、固定用突片43aを
支持孔35に嵌合させ、固定用切欠43bを通して固定
ねじ36を前記ねじ孔に螺合させることにより、第2の
回路基板43が回動枠30に対して固定されるのであ
る。つまり、第2の回路基板43は回動枠30と一体に
回動するようになっている。ここで、上述した各回路基
板41,43はジャンパ線(図示せず)などを介して互
いに接続される。
【0027】第2の回路基板43には、焦電素子よりな
る熱線センサ2、熱線センサ2の出力信号に基づいて人
の存否を判定する集積回路などよりなる信号処理部3、
熱線センサ2により人体が検知された時に点灯する発光
ダイオードなどよりなる動作表示部5、CdSなどより
なる明るさセンサ4などが実装されている。ここで、熱
線センサ2、動作表示部5、明るさセンサ4は第2の回
路基板43の前面に実装されている。
【0028】なお、本実施形態では、明るさセンサ4が
熱線センサ2と同じ第2の回路基板43の前面に実装さ
れているので、熱線センサ2の検知エリア方向の照度を
明るさセンサ4により検出することができる。また、回
動枠30において側枠32よりも前面側にはフレネルレ
ンズよりなるレンズ33が端板31a,31bの周面に
沿うように湾曲した形で装着されている。つまり、結合
脚34の結合爪34aを両側枠それぞれの内側に形成さ
れた凹部32aに係合するように装着される。レンズ3
3は、熱線が透過しやすく更に動作表示部5が点灯して
いるか否かを外部から確認できるように透光性を有する
高密度ポリエチレン等の材料によって形成されており、
複数の焦点を有していて熱線センサ2の検知領域を複数
の領域に分割するようになっている。すなわち、熱線セ
ンサ2である焦電素子は微分型センサであって、入射す
る熱線量に変化が生じた時にしか出力信号が得られない
から、熱線センサ2の検知領域を複数の小さな領域に分
割することにより、人のわずかな動きを検出して出力を
連続的に得るようにしているのである。
【0029】なお、回路基板41,43に実装された回
路部は、実施形態1で説明した図1と同じであるが、本
実施形態では、第1の回路基板41に、熱線センサ2の
出力信号に基づいて照明負荷Lを自動制御する自動モー
ドと、熱線センサ2の出力信号とは無関係に照明負荷L
を常時オンにするオンモード(連続入モード)と、熱線
センサ2の出力信号とは無関係に照明負荷Lを常時オフ
にするオフモード(切モード)とが選択できる3接点の
スイッチよりなるモード切替スイッチ(図示せず)が実
装されている。
【0030】また、上記第1タイマ時間設定部48の操
作部(図示せず)、上記第2タイマ時間設定部49の操
作部(図示せず)、及びモード切替スイッチの操作部1
01は、カバー20の前面側の凹所28の底面に形成さ
れた露出孔28b、28c、28aを通してカバー20
の前面に露出する。ここで、各タイマ時間設定部48,
49それぞれの操作部は、カバー20の前面に開閉自在
に取り付けられる扉6によって覆われ、モード切替スイ
ッチの操作部101は、扉6の切欠部6dからケース1
の前方に突出している。したがって、操作頻度の低い各
タイマ時間設定部48,49それぞれの操作部が不用意
に操作されるのを防ぐとともに、操作頻度の高いモード
切替スイッチの操作部101は扉6を開けなくても操作
できるようになっている。
【0031】扉6は、合成樹脂等により形成されていて
一端側の両側部に突設された突出部6cが凹所28の溝
部29の両側において係止されている。モード切替スイ
ッチの操作部101の背面には端部に係止爪を備えた結
合脚101aが2箇所で突設され、各結合脚101aが
凹所28の底面に形成された露出孔28aに挿入され
て、上記係止爪が露出孔28aの周縁に係止される。
【0032】なお、壁面等への施工時には、ケース1
は、上述の取付枠に取着される。例えば、金属製の取付
枠は、一対の側片の両端をそれぞれ取付片により連結し
た枠状に形成されており、各側片には、ケース1の側面
に形成された取付孔21に挿入される保持爪が突設さ
れ、一方の側片における保持爪に対応する部位には切欠
孔が穿孔され、切欠孔にドライバ等の治具を挿入してこ
じることで、保持爪が取付孔21内に挿入されるように
側枠の一部を塑性変形させることができるようになって
いる。各取付片には、取付枠をスイッチボックス等の埋
込ボックスに取り付けることができるように、ボックス
ねじを挿入する長孔が穿孔され、また、取付枠の前面を
覆う化粧プレートが取り付けられるように、プレートね
じが螺合するねじ孔が形成されている。さらに、取付枠
との間で壁パネル等を挟持する周知のはさみ金具が取り
付けられるように、金具取付孔が穿設されている。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明は、熱線を検知する熱線
センサと、送風能力を変化できる換気扇への給電路に挿
入される換気扇制御用スイッチ要素と、熱線センサの出
力に基づいて人体の存否に対応するように換気扇制御用
スイッチ要素を制御して換気扇の送風能力を変化させる
信号処理部とを備えているので、送風能力を変化できる
機能を備えた換気扇の送風能力を制御することができる
という効果がある。
【0034】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、換気扇は強弱の2段階で送風能力を変化でき、信号
処理部は、熱線センサにより人体が検知された時に換気
扇の送風能力が弱となるように上記換気扇制御用スイッ
チ要素を制御し、熱線センサにより人体が検知されなく
なってから第1の一定時間が経過した時に、換気扇の送
風能力が強となるように上記換気扇制御用スイッチ要素
を切替え制御し、該切替え制御後に第2の一定時間が経
過した時に換気扇を停止させるように上記換気扇制御用
スイッチ要素を制御するので、例えばトイレなど設置す
れば、人がトイレに入った時に換気扇を弱の送風能力に
て動作させ、人がトイレから退出した後に、換気扇を強
の送風能力にて動作させることができるから、トイレの
使用者が用便中に換気扇の音などが気にならないように
することが可能となり、また、第2の一定時間が経過し
た時に換気扇が停止されるから、換気扇の停止忘れを防
止することができるという効果がある。
【0035】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、照明負荷への給電路に挿入される照明負荷制御用ス
イッチ要素を備え、信号処理部は、熱線センサにより人
体が検知された時に照明負荷が点灯するように上記照明
負荷制御用スイッチ要素を制御し、熱線センサにより人
体が検知されなくなってから第1の一定時間が経過した
時に、照明負荷が消灯するように上記照明負荷制御用ス
イッチ要素を制御するので、例えばトイレなどに設置す
れば、トイレを使用する場合に照明負荷及び換気扇を動
作させるための手動操作を使用者が何ら行う必要がない
から、利便性が向上するという効果がある。
【0036】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、周囲照度を検出する明るさセンサを備え、信号処理
部は、明るさセンサにより検出した照度が基準値を越え
ると熱線センサにて人体を検知しても上記照明負荷制御
用スイッチ要素をオフに保つので、周囲が明るく照明負
荷の点灯が不要であるときには熱線センサの検知結果に
かかわらず照明負荷を消灯させておくことが可能にな
り、無駄な電力消費を抑制できるという効果がある。
【0037】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4
記載の発明において、少なくとも熱線センサと信号処理
部とが納装されるケースは、天井に取り付けることがで
きる取付部を備えているので、ケースを天井に取り付け
ることができるという効果がある。請求項6の発明は、
請求項1乃至請求項4記載の発明において、少なくとも
熱線センサと信号処理部とが納装されるケースは、埋込
型の配線器具用の取付枠に該取付枠の開口窓からケース
の前面が露出する形で最大3個まで連設して取り付ける
ことができる単位寸法の埋込型の配線器具の1乃至3個
分のいずれかに相当する寸法に形成され、上記取付枠に
取り付けるための取付部が形成されているので、コンセ
ントやスイッチなどの埋込型の配線器具と同じ施工法で
施工することができ、施工業者にとって施工作業が容易
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す回路ブロック図である。
【図2】同上を示す分解斜視図である。
【図3】同上に換気扇と照明負荷とを接続した概略シス
テム図である。
【図4】同上の動作説明図である。
【図5】実施形態2を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
L 照明負荷 F 換気扇 SW1 スイッチ SW2 スイッチ a 接点 b 接点 c 接点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱線を検知する熱線センサと、送風能力
    を変化できる換気扇への給電路に挿入される換気扇制御
    用スイッチ要素と、熱線センサの出力に基づいて人体の
    存否に対応するように換気扇制御用スイッチ要素を制御
    して換気扇の送風能力を変化させる信号処理部とを備え
    て成ることを特徴とする熱線感知式自動スイッチ。
  2. 【請求項2】 換気扇は強弱の2段階で送風能力を変化
    でき、信号処理部は、熱線センサにより人体が検知され
    た時に換気扇の送風能力が弱となるように上記換気扇制
    御用スイッチ要素を制御し、熱線センサにより人体が検
    知されなくなってから第1の一定時間が経過した時に、
    換気扇の送風能力が強となるように上記換気扇制御用ス
    イッチ要素を切替え制御し、該切替え制御後に第2の一
    定時間が経過した時に換気扇を停止させるように上記換
    気扇制御用スイッチ要素を制御することを特徴とする請
    求項1記載の熱線感知式自動スイッチ。
  3. 【請求項3】 照明負荷への給電路に挿入される照明負
    荷制御用スイッチ要素を備え、信号処理部は、熱線セン
    サにより人体が検知された時に照明負荷が点灯するよう
    に上記照明負荷制御用スイッチ要素を制御し、熱線セン
    サにより人体が検知されなくなってから第1の一定時間
    が経過した時に、照明負荷が消灯するように上記照明負
    荷制御用スイッチ要素を制御することを特徴とする請求
    項2記載の熱線感知式自動スイッチ。
  4. 【請求項4】 周囲照度を検出する明るさセンサを備
    え、信号処理部は、明るさセンサにより検出した照度が
    基準値を越えると熱線センサにて人体を検知しても上記
    照明負荷制御用スイッチ要素をオフに保つことを特徴と
    する請求項3記載の熱線感知式自動スイッチ。
  5. 【請求項5】 少なくとも熱線センサと信号処理部とが
    納装されるケースは、天井に取り付けることができる取
    付部を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項
    4記載の熱線感知式自動スイッチ。
  6. 【請求項6】 少なくとも熱線センサと信号処理部とが
    納装されるケースは、埋込型の配線器具用の取付枠に該
    取付枠の開口窓からケースの前面が露出する形で最大3
    個まで連設して取り付けることができる単位寸法の埋込
    型の配線器具の1乃至3個分のいずれかに相当する寸法
    に形成され、上記取付枠に取り付けるための取付部が形
    成されて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4記
    載の熱線感知式自動スイッチ。
JP9229952A 1997-08-26 1997-08-26 熱線感知式自動スイッチ Pending JPH1163596A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016025457A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 スイッチ装置
CN106545965A (zh) * 2016-10-27 2017-03-29 北京许继电气有限公司 一种自适应温控方法和系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016025457A (ja) * 2014-07-18 2016-02-08 パナソニックIpマネジメント株式会社 スイッチ装置
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