JP3860633B2 - 熱線感知式自動スイッチ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体等から放射される熱線を検知することによって負荷を自動的にオン・オフする熱線感知式自動スイッチに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、焦電素子等よりなる熱線センサを用いて室内の人の出入り等を検出し、人が室内にいる間だけ照明負荷を点灯させるというような目的で用いられる熱線感知式負荷制御システムが提供されている。この種のシステムでは、熱線センサと、熱線センサの出力に基づいて人体の存否に対応するようにオン・オフされるスイッチ要素と、スイッチ要素への制御信号を発生する信号処理回路とをケースに内蔵した熱線感知式自動スイッチを天井に取り付け、スイッチ要素を照明負荷への給電路に挿入しておくことによって、照明負荷の点灯・消灯を制御するのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の熱線感知式自動スイッチでは、人を検知することのできる検知領域に制限があるので、広い部屋等で使用する場合は、熱線センサをそれぞれ備えた親器と子器とを天井に取り付け、照明負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素を挿入し、親器と子器とを信号線を介して接続して熱線感知式自動スイッチを構成している。
【0004】
しかしながら、これらの親器及び子器は、天井取付用のものしかなく、上述の検知領域の制限から、階段、吹き抜け等の場所に設置できない場合があり、設置場所の条件によっては使用することができないという問題があった。また、親器にはスイッチ要素をオンさせる時間を設定する操作部が設けられているが、天井に取り付けられているため、この時間の変更等を行うのが不便であり、手元で時間を設定できるようにするためには別途操作スイッチを壁等に取り付ける必要があり施工に手間がかかるという問題があった。
【0005】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、設置場所の自由度が高い熱線感知式自動スイッチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備えた親器と子器とが信号線を介して接続され、親器は、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素と、各熱線センサの出力に基づいて人体の存否に対応するようにスイッチ要素をオン・オフさせる信号処理回路とを備え、子器が天井に取り付けられる一方で親器が壁取付型であって、親器のケースは、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠に取り付けることができる取付部を備えるとともに、大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に形成されてなり、親器は、周囲照度を検出する照度センサを備え、信号処理回路は、照度センサにより検出した周囲照度が所定量を越えると熱線を検知してもスイッチ要素をオフに保つようにし、親器には、所定量を調整するとともに照度センサによる検出照度とは無関係に熱線センサの出力に基づいて負荷を自動制御させるための点検モードを選択できる動作照度調整スイッチ、熱線センサにより熱線が検知されなくなってからスイッチ要素をオフにするまでの一定時間を調整するための可変抵抗器、熱線センサの出力に基づいて負荷を制御する自動モード、負荷を強制的にオンにするオンモード、負荷を強制的にオフにするオフモードとのいずれかを選択するモード切替スイッチが設けられ、動作照度調整スイッチ、可変抵抗器、モード切替スイッチそれぞれの操作部が親器のケースの前面の凹所の底面に形成された3つの露出孔それぞれを通してケースの前面に露出し、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部および凹所は、当該凹所の溝部の両側において係止される突出部が両側部に突設されケースの前面に開閉自在に取り付けられる蓋であってケースの前面に対して略直角になるように開いた状態でケースの内側に押し込むことができる蓋によって覆われ、モード切替スイッチの操作部は蓋の切欠部からケースの前面に露出していることを特徴とするものであり、親器及び子器の両方が天井に取り付けられる従来の熱線感知式自動スイッチに比べて設置場所の自由度が高くなる。
【0007】
また、親器には、熱線センサの出力に基づいて負荷を制御する自動モード、負荷を強制的にオンにするオンモード、負荷を強制的にオフにするオフモードとのいずれかを選択するモード切替スイッチが設けられているので、壁に取り付けた親器によってモード切替スイッチの操作を行うことができるから、親器が天井に取り付けられる場合に比べてモード切替スイッチの操作が容易になる。
【0008】
また、親器が周囲照度を検出する照度センサを備え、信号処理回路が、照度センサにより検出した周囲照度が所定量を越えると熱線を検知してもスイッチ要素をオフに保つので、負荷を照明負荷としている場合において、周囲が明るく照明負荷の点灯が不要であるときには熱線センサの検知結果にかかわらず照明負荷を消灯させておくことが可能になり、無駄な電力消費を抑制できる。
また、動作照度調整スイッチ、可変抵抗器、モード切替スイッチそれぞれの操作部が親器のケースの前面の凹所の底面に形成された3つの露出孔それぞれを通してケースの前面に露出し、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部および凹所は、当該凹所の溝部の両側において係止される突出部が両側部に突設されケースの前面に開閉自在に取り付けられる蓋であってケースの前面に対して略直角になるように開いた状態でケースの内側に押し込むことができる蓋によって覆われ、モード切替スイッチの操作部は蓋の切欠部からケースの前面に露出しているので、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部が不用意に操作されることがなく、モード切替スイッチの操作部は蓋を開けなくても操作できる。
【0009】
また、子器が天井に取り付けられるので、さらに室内での親器及び子器の設置場所の自由度が高くなり、検知領域の設定が容易になる。
【0010】
また、親器のケースが、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠に取り付けることができる取付部を備えるとともに、大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に形成されているので、コンセントやスイッチ等の配線器具と同じ施工法で施工することができ、施工業者にとって施工作業が容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本実施形態の熱線感知式自動スイッチは、基本的には以下に詳述する親器Aと子器Bとを2線式の信号線Sにより接続し(図18参照)、親器A及び子器Bに設けた熱線センサによって人体等から発生する熱線を検知することによって、照明負荷等の負荷Lをオンオフさせるようになっている。
【0012】
図1乃至図5に示すように、親器Aのケース1は、合成樹脂成形品よりなり、ボディ10とカバー20とを結合して形成される。ケース1は、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠60に取り付けることができる大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に形成されている。
ケース1には、前記取付枠60への取付部として、金属製取付枠の保持爪が係合する取付孔21と、合成樹脂製取付枠の保持孔に係合する取付爪22とが、それぞれカバー20の両側面に形成されている。したがって、前記取付枠60に1個だけケース1を取り付けることができるのである。カバー20の背面には、先端部に結合爪23aを備えた結合脚23が3箇所で突設され、各結合脚23がボディ10の周部に穿孔された結合孔11に挿入されて結合爪23aが結合孔11の周縁に係止されることによって、ボディ10にカバー20が結合されるのである。
【0013】
ボディ10内には、回路部収納室12と端子収納室13とが形成されている。また、ボディ10の底面には先端面が弧状となった支持リブ14が突設されている。回路部収納室12には、後述の定電圧回路45や可変抵抗器VR等を実装した第1の回路基板41が納装される。第1の回路基板41の表面には絶縁シート49が積層される。端子収納室13には、速結端子よりなる端子50が納装される。端子50は、鎖錠ばね51と端子板52と解除釦53とからなり、ボディ10の底面に穿孔された電線挿通孔15(図3参照)より挿入された電線を、鎖錠ばね51のばね力により鎖錠ばね51と端子板52との間に挟持することによって保持する。また、ボディ10の底面に穿孔された釦操作孔16(図3及び図4参照)よりドライバ等の治具を挿入して解除釦53を操作することによって、鎖錠ばね51を撓ませて鎖錠ばね51を端子板52から離し、電線が容易に抜けるようにする。端子板52は、第1の回路基板41に対して半田付けされている。
【0014】
回動枠30は、円板状に形成された一対の端板31を一対の側枠32で連結した枠状に形成されている。回動枠30の一方の端板31は、カバー20の前面に突設された半円状の保持板24の周壁の内周面と、支持リブ14の先端面との間で、支持リブ14の先端面に摺接して回動自在となるように保持される。他方の端板31は、カバー20の両側壁の内周面間に軸着された支持棒77により支持される。回動枠30の一部には方向調節つまみ30aが突設され、方向調節つまみ30aを手で操作することにより、回動枠30を回動させることができるようにしているのである。回動枠30において側枠32の後方には第2の回路基板43が取着され、第2の回路基板43は回動枠30と一体に回動するようになっている。
【0015】
第2の回路基板43の前面には、焦電素子よりなる熱線センサ2、熱線センサ2の出力信号に基づいて人の存否を判定する集積回路よりなる信号処理回路3(図6参照)、熱線センサ2により人体が検知された時に点灯する検知表示用素子たる発光ダイオードLED、CdS等よりなる受光素子PD等が実装されている。ここで、受光素子PDが、周囲の照度を検出する照度センサを構成している。
【0016】
また、回動枠30において側枠32よりも前面側にはフレネルレンズよりなるレンズ33が端板31の周面に沿うように湾曲した形で装着されている。レンズ33は、熱線が透過しやすく更に発光ダイオードLEDが点灯しているか否かを外部から確認できるように透光性を有する高密度ポリエチレン等の材料によって形成されており、複数の焦点を有していて熱線センサ2の検知領域を複数の領域に分割するようになっている。すなわち、熱線センサ2である焦電素子は微分型センサであって、入射する熱線量に変化が生じた時にしか出力信号が得られないから、熱線センサ2の検知領域を複数の小さな領域に分割することにより、人のわずかな動きを検出して出力を連続的に得るようにしているのである。ここで、レンズ33は薄肉であるから、レンズ33の前面にはレンズ33を覆う保護カバー34が装着される。
【0017】
保護カバー34は、赤外線が透過すればよいから通常は着色されており、回動枠30の内部を見えないようにする目隠しの機能も有している。ここに、保護カバー34は、レンズ33と同様に赤外線が透過しやすく更に発光ダイオードLED1 が点灯しているか否かを外部から確認できるように透光性を有する高密度ポリエチレン等の材料で形成される。したがって、熱線センサ2が人体を検知すると、発光ダイオードLEDが点灯し、発光ダイオードLEDが点灯していることを外部から確認することができるので、施工業者等にとって熱線センサ2が人体を検知しているかどうかをチェックする作業がしやすくなっている。ところで、回動枠30、第2の回路基板43、熱線センサ2、信号処理回路3、発光ダイオードLED、受光素子PD、レンズ33、保護カバー34等でセンサユニットF(図5(a)参照)を構成おり、センサユニットFはケース1の前面に取り付られる。なお、第2の回路基板43の回路と第1の回路基板41の各回路とはジャンパー線44などによって接続される。
【0018】
回路基板41,42に実装された回路部は、図6のような構成を有する。外部回路に接続される端子50は6個であって、そのうちの2個の端子50(T 2 )は照明等の負荷Lに接続される。また、他の2個の端子50(T 1 )は商用電源ACに接続され、残りの2個の端子50(T3 )は子器Bへの2線式の信号線S(図18参照)に接続される。ところで、第1の回路基板41に実装されたモード切替スイッチSWは、熱線センサ2の出力信号に基づいて負荷Lを自動制御する自動モードと、熱線センサ2の出力信号とは無関係に負荷Lを常時オンにするオンモード(連続入モード)と、熱線センサ2の出力信号とは無関係に負荷Lを常時オフにするオフモード(切モード)とが選択できる3接点のスイッチである。
【0019】
商用電源ACは、定電圧回路45で整流平滑化されて安定化される。定電圧回路45の出力である直流電源は、熱線センサ2が接続された信号処理回路3に給電される。信号処理回路3は、集積回路に周辺部品を外付けして構成され、熱線センサ2により人体から放射される熱線が検知されると出力端子OUTの出力レベルを一定時間だけハイレベルにするように構成されており、上述のように人のわずかな動きを検出して出力を連続的に得るようにしているので、熱線センサ2により人体から放射される熱線が検知されなくなると、出力端子OUTの出力レベルが一定時間後にローレベルになるのである。この一定時間は、第1の回路基板41に実装された可変抵抗器VRを調整することにより変更できるようになっている。また、信号処理回路3には、上述の受光素子PDが接続されており、受光素子PDにより検出される受光光量が所定量を超えると、信号処理回路3の動作が停止するようになっている(熱線センサ2により人体から放射される熱線が検知されても出力端子OUTの出力レベルはハイレベルにならない)。この所定量は、第1の回路基板41に実装された動作照度調整スイッチ72により調整できるようになっている。動作照度調整スイッチ72は、例えば、所定量が例えば40(lx)の暗モードと、所定量が例えば100(lx)の明モードと、受光素子PDの受光光量とは無関係に熱線センサ2の出力信号に基づいて負荷Lを自動制御させるための点検モードとが選択できるスイッチである。したがって負荷Lを照明負荷としている場合において、周囲が明るく照明負荷の点灯が不要であるときには熱線センサ2の検知結果にかかわらず照明負荷を消灯させておくことが可能になり、無駄な電力消費を抑制できるのである。信号処理回路3の出力端子OUTは、モード切替スイッチSWを介して制御回路91に接続されるようになっている。ここに、制御回路91はスイッチ要素たる開閉素子93をオンオフ制御するものである。
【0020】
モード切替スイッチSWにより自動モードが選択されている場合、信号処理回路3の出力端子OUTは、制御回路91に接続されている。したがって、自動モードのときには、熱線センサ2により人体から放射される熱線が検出されると、開閉素子93がオンになり、商用電源ACが開閉素子93を介して負荷Lに接続され、負荷Lがオンになるのである。その後、熱線センサ2による熱線の検出が無くなると、一定時間後に開閉素子93がオフになり、負荷Lがオフになるのである。これに対し、モード切替スイッチSWによりオンモードが選択されているときには、開閉素子93が常にオンになっているので、商用電源ACが開閉素子93を介して負荷Lに接続されており、負荷Lがオン状態を維持する。また、モード切替スイッチSWによりオフモードが選択されると、開閉素子93がオフになるので、商用電源ACが負荷Lから切り離され、負荷Lがオフになるのである。なお、開閉素子93としては例えばリレーの接点やフォトカプラ等を用いればよい。
【0021】
ところで、可変抵抗器VRの操作部71、動作照度調整スイッチ72の操作部73、及びモード切替スイッチSWの操作部48は、回動枠30よりも下方でカバー20の凹所80の底面に形成された露出孔82、83、81を通してカバー20の前面に露出する。ここで、可変抵抗器VRの操作部71及び動作照度調整スイッチ72の操作部73及び凹所80は、カバー20の前面に開閉自在に取り付けられる蓋6によって覆われ、モード切替スイッチSWの操作部48は、蓋6の切欠部6dからケース1の前面に露出している。したがって、可変抵抗器VRの操作部71及び動作照度調整スイッチ72の操作部73は不用意に操作されることがなく、モード切替スイッチSWの操作部48は蓋6を開けなくても操作できるようになっている。なお、蓋6は、合成樹脂等により形成されていて一端側の両側部に突設された突出部6cが凹所80の溝部85の両側において係止されており、蓋6をカバー20の前面に対して略直角になるように開いた状態で溝部85からカバー20の内側に蓋6を押し込むことができるようになっている。
【0022】
ところで、壁面等への施工時には、ケース1は、上述の取付枠60に取着される。例えば、金属製の取付枠60は、図7及び図9に示すように、一対の側片61a,61bの両端をそれぞれ取付片62により連結した枠状に形成されており、各側片61a,61bには、ケース1の側面に形成された取付孔21に挿入される保持爪(図示せず)が突設され、一方の側片61aにおける保持爪に対応する部位には切欠孔63が穿孔され、切欠孔63にドライバ等の治具を挿入してこじることで、保持爪が取付孔21内に挿入されるように側枠61aの一部を塑性変形させることができるようになっている。各取付片62には、取付枠60をスイッチボックス等の埋込ボックスに取り付けることができるように、ボックスねじを挿入する長孔64が穿孔され、また、取付枠60の前面を覆う化粧プレートが取り付けられるように、プレートねじが螺合するねじ孔65が形成されている。さらに、取付枠60との間で壁パネル等を挟持する周知のはさみ金具が取り付けられるように、金具取付孔66が穿設されている。
【0023】
ところで、親器Aには、後述する子器Bに設けた熱線センサ2(図10参照)での熱線の検知の有無を信号処理回路3に入力するための子器入力部90、比較部92が設けられている。親器Aは、端子50(T3 )に信号線Sにより接続された子器Bに、定電圧回路45を電源として電流制限回路89及び子器入力部90を介して給電し、子器Bは自身の熱線センサ2によって熱線を検知したときに信号線Sの線間電圧を変化させるように構成されている。子器Bの基本的な構成としては、図15に示すように、例えば信号線Sが接続される端子50(T4 )と、端子50(T4 )に交流側端が接続されるブリッジ整流回路と、ブリッジ整流回路の直流側端の間に接続されたツェナーダイオードとスイッチ素子との直列回路とからなる送受信回路100を備え、送受信回路100に接続された熱線センサ2の出力に基づいて前記スイッチ素子をオンオフするようになっている。要するに、子器Bでの熱線の検知の有無に対応して、信号線Sの線間電圧が2段階に変化するものであって、この電圧変化による2値信号が親器Aに伝送されるのである。
【0024】
子器入力部90では、端子50(T3 )に接続される信号線Sの線間電圧を検出し、比較部92においてこの検出電圧と基準電圧と比較し、基準電圧との大小関係によって子器Bでの熱線の検知の有無を判定する。この判定結果は信号処理回路3に入力され、信号処理回路3は、親器Aの熱線センサ2による検知の場合と同様に出力端子OUTの出力レベルを変化させる。したがって、子器Bの熱線センサ2で熱線が検知された時にも負荷Lがオンされるのである。
【0025】
次に、子器Bの外観形状について説明する。
子器Bとしては、図10乃至図14に示すように、外観形状が親器Aと略同じものがあり、子器Bのケース1’はボディ10’とカバー20’とを結合して形成される。ここで、子器Bのケース1’は親器Aのケース1と同じ寸法に形成されており、子器Bも親器Aと同様にして壁面等へ施工することができ、壁面等への施工時には、上述の取付枠60に取着される(図16及び図17参照)。
【0026】
子器Bでは、ボディ10’内に形成されている端子収納室13は2つであって、外部回路に接続される端子50は4個であって、そのうちの2個の端子50(T4 )が上述のように2線式の信号線Sに接続される。なお、親器Aではボディ10の底面に支持リブ14が1つしか突設されていないが、子器Bのボディ10’の底面には支持リブ14が一対突設されている。これは、子器Bの回路部(図15参照)は親器Aの回路部(図6参照)よりも構成が簡単になって、回路基板41’の実装密度の方が親器Aの第1の回路基板41に比べて低くなるので、回路基板41’に、一方の支持リブ14の先端部を露出させる切欠部41a’を設けることができるからである。このため、子器Bでは、回動枠30の各端板31は、カバー20’の前面に突設された半円状の保持板24の周壁の内周面と支持リブ14の先端面との間で、支持リブ14の先端面に摺接して回動自在となるように保持される。なお、親器A及び子器Bの少なくとも一方に受光素子PDを設けたことによって、親器A,子器B両方の設置場所ごとに周囲照度に応じて照明負荷Lの自動点滅制御を行うことができ、使用条件に応じてきめ細かく最適な条件選択が行える。
【0027】
子器Bの外観に関する他の構成は、親器Aと同様であって、親器Aにおける同じ機能を有する部材には同じ符号を付している。
上述の構成によって、親器A,子器Bはそれぞれ壁面に取り付けられ、親器Aと子器Bとは2線式の信号線Sによって接続されることになる。したがって、例えば、図18に示すように階段の上方の天井に照明負荷Lを設け、階下の壁に親器Aを設置し、階上の壁に子器Bを設置することが可能となり、親器及び子器の両方が天井に取り付けられる従来の熱線感知式自動スイッチに比べて設置場所の自由度が高くなるのである。しかも、壁に取り付けた親器Aにおいて、可変抵抗器VRの操作部71、動作照度調整スイッチ72の操作部73、及びモード切替スイッチSWの操作部48の操作を行うことができるから、親器が天井に取り付けられる場合に比べて各種設定や設定の変更が容易になる。なお、図18中のDは電源線、Eは負荷接続線である。
【0028】
本実施形態では、子器Bを天井に取り付けられる構造にすれば、図19に示すように階段の上方の天井に照明負荷Lを設け、階下の壁に親器Aを設置し、階上の天井に子器Bを設置することが可能となる。
子器Bの防水性を高め図20に示すように屋外に取り付けられるようにし、親器Aに屋内の照明負荷Lと屋外の照明負荷L’とを接続すれば、人が出入りする前に、進む方向の照明負荷も点灯させることができる。なお、子器Bが屋外の壁に取り付けることができない場合には、図21に示すように子器Bを軒下に取り付けが可能な構造にすればよい。
【0029】
なお、上述の壁面への取り付けが可能な子器Bを利用すれば、図22に示すように、従来の天井取り付け型の親器A’に子器Bを接続できる。また、親器Aに、従来の天井取り付け型の子器も接続できる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は、熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備えた親器と子器とが信号線を介して接続され、親器は、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素と、各熱線センサの出力に基づいて人体の存否に対応するようにスイッチ要素をオン・オフさせる信号処理回路とを備え、子器が天井に取り付けられる一方で親器が壁取付型であって、親器のケースは、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠に取り付けることができる取付部を備えるとともに、大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に形成されてなり、親器は、周囲照度を検出する照度センサを備え、信号処理回路は、照度センサにより検出した周囲照度が所定量を越えると熱線を検知してもスイッチ要素をオフに保つようにし、親器には、所定量を調整するとともに照度センサによる検出照度とは無関係に熱線センサの出力に基づいて負荷を自動制御させるための点検モードを選択できる動作照度調整スイッチ、熱線センサにより熱線が検知されなくなってからスイッチ要素をオフにするまでの一定時間を調整するための可変抵抗器、熱線センサの出力に基づいて負荷を制御する自動モード、負荷を強制的にオンにするオンモード、負荷を強制的にオフにするオフモードとのいずれかを選択するモード切替スイッチが設けられ、動作照度調整スイッチ、可変抵抗器、モード切替スイッチそれぞれの操作部が親器のケースの前面の凹所の底面に形成された3つの露出孔それぞれを通してケースの前面に露出し、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部および凹所は、当該凹所の溝部の両側において係止される突出部が両側部に突設されケースの前面に開閉自在に取り付けられる蓋であってケースの前面に対して略直角になるように開いた状態でケースの内側に押し込むことができる蓋によって覆われ、モード切替スイッチの操作部は蓋の切欠部からケースの前面に露出していることを特徴とし、親器が壁に取付可能なので、親器及び子器の両方が天井に取り付けられる従来の熱線感知式自動スイッチに比べて設置場所の自由度が高くなるという効果がある。
【0031】
また、親器には、熱線センサの出力に基づいて負荷を制御する自動モード、負荷を強制的にオンにするオンモード、負荷を強制的にオフにするオフモードとのいずれかを選択するモード切替スイッチが設けられているので、壁に取り付けた親器によってモード切替スイッチの操作を行うことができるから、親器が天井に取り付けられる場合に比べてモード切替スイッチの操作が容易になるという効果がある。
【0032】
また、親器が周囲照度を検出する照度センサを備え、信号処理回路が、照度センサにより検出した周囲照度が所定量を越えると熱線を検知してもスイッチ要素をオフに保つので、負荷を照明負荷としている場合において、周囲が明るく照明負荷の点灯が不要であるときには熱線センサの検知結果にかかわらず照明負荷を消灯させておくことが可能になり、無駄な電力消費を抑制できるという効果がある。
また、動作照度調整スイッチ、可変抵抗器、モード切替スイッチそれぞれの操作部が親器のケースの前面の凹所の底面に形成された3つの露出孔それぞれを通してケースの前面に露出し、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部および凹所は、当該凹所の溝部の両側において係止される突出部が両側部に突設されケースの前面に開閉自在に取り付けられる蓋であってケースの前面に対して略直角になるように開いた状態でケースの内側に押し込むことができる蓋によって覆われ、モード切替スイッチの操作部は蓋の切欠部からケースの前面に露出しているので、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部が不用意に操作されることがなく、モード切替スイッチの操作部は蓋を開けなくても操作できるという効果がある。
【0033】
また、子器が天井に取り付けられるので、さらに室内での親器及び子器の設置場所の自由度が高くなり、検知領域の設定が容易になるという効果がある。
【0034】
また、親器のケースが、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠に取り付けることができる取付部を備えるとともに、大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に形成されているので、コンセントやスイッチ等の配線器具と同じ施工法で施工することができ、施工業者にとって施工作業が容易になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に用いる親器の分解斜視図である。
【図2】 同上の親器の縦断面図である。
【図3】 同上の親器の背面図である。
【図4】 同上の親器の断面図である。
【図5】 同上を示し、(a)は親器のセンサユニットの縦断面図、(b)はカバーを外した正面図である。
【図6】 同上に用いる親器の回路部の概略構成図である。
【図7】 同上の親器を取付枠に取着した時の正面図である。
【図8】 同上の親器の蓋を開いた状態の要部拡大図である。
【図9】 同上の親器を取付枠に取着した時の側面図である。
【図10】 同上に用いることができる子器の分解斜視図である。
【図11】 同上に用いることができる子器の縦断面図である。
【図12】 同上に用いることができる子器の背面図である。
【図13】 同上に用いることができる子器の断面図である。
【図14】 同上に用いることができる子器を示し、(a)はセンサユニットの縦断面図、(b)はカバーを外した正面図である。
【図15】 同上に用いる子器の回路部の概略構成図である。
【図16】 同上に用いることができる子器を取付枠に取着した時の正面図である。
【図17】 同上に用いることができる子器を取付枠に取着した時の側面図である。
【図18】 親器及び子器の設置状態の説明図である。
【図19】 親器及び子器の他の設置状態の説明図である。
【図20】 親器及び子器のさらに他の設置状態の説明図である。
【図21】 親器及び子器の別の設置状態の説明図である。
【図22】 親器及び子器のさらに別の設置状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 熱線センサ
60 取付枠
A 親器
Claims (1)
- 熱線を検知する熱線センサをそれぞれ備えた親器と子器とが信号線を介して接続され、親器は、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素と、各熱線センサの出力に基づいて人体の存否に対応するようにスイッチ要素をオン・オフさせる信号処理回路とを備え、子器が天井に取り付けられる一方で親器が壁取付型であって、親器のケースは、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠に取り付けることができる取付部を備えるとともに、大角形連用配線器具の3個モジュールの寸法に形成されてなり、親器は、周囲照度を検出する照度センサを備え、信号処理回路は、照度センサにより検出した周囲照度が所定量を越えると熱線を検知してもスイッチ要素をオフに保つようにし、親器には、所定量を調整するとともに照度センサによる検出照度とは無関係に熱線センサの出力に基づいて負荷を自動制御させるための点検モードを選択できる動作照度調整スイッチ、熱線センサにより熱線が検知されなくなってからスイッチ要素をオフにするまでの一定時間を調整するための可変抵抗器、熱線センサの出力に基づいて負荷を制御する自動モード、負荷を強制的にオンにするオンモード、負荷を強制的にオフにするオフモードとのいずれかを選択するモード切替スイッチが設けられ、動作照度調整スイッチ、可変抵抗器、モード切替スイッチそれぞれの操作部が親器のケースの前面の凹所の底面に形成された3つの露出孔それぞれを通してケースの前面に露出し、動作照度調整スイッチの操作部および可変抵抗器の操作部および凹所は、当該凹所の溝部の両側において係止される突出部が両側部に突設されケースの前面に開閉自在に取り付けられる蓋であってケースの前面に対して略直角になるように開いた状態でケースの内側に押し込むことができる蓋によって覆われ、モード切替スイッチの操作部は蓋の切欠部からケースの前面に露出していることを特徴とする熱線感知式自動スイッチ。
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Applications Claiming Priority (1)
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JPH10190431A JPH10190431A (ja) | 1998-07-21 |
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ID=18367538
Family Applications (1)
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JP34421696A Expired - Lifetime JP3860633B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 熱線感知式自動スイッチ |
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JP2002084177A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-22 | Aiphone Co Ltd | 光学式近接センサー装置 |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34421696A patent/JP3860633B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH10190431A (ja) | 1998-07-21 |
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