JP2004044855A - 熱線式自動スイッチおよび負荷制御システム - Google Patents

熱線式自動スイッチおよび負荷制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】別途に設置される子器が接続可能であって負荷を制御する親器として用いることができ且つ別途に設置された親器に対して人体の検知信号を送出することが可能な熱線式自動スイッチおよびそれを用いた負荷制御システムを提供する。
【解決手段】出力端子T2,T2間に負荷がリレー開閉部14を介して接続され、商用電源ACから負荷への給電路にリレー開閉部14が挿入され、制御回路部10により制御される。制御回路部10には、人感センサ12や子器側人感センサでの検知信号が送出検出回路19を介して入力される。子器が接続される子器端子T3,T3とは別に他の親器が接続される連動用端子T4,T4と、送出検出回路19とは電気的に絶縁され送出検出回路19により検出された検知信号を連動用端子T4,T4を介して送出する信号送出回路20とを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体から放射される熱線を検出することにより人の存否に応じて負荷を制御する熱線式自動スイッチおよびそれを用いた負荷制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、人体から放射される熱線を検出することにより人の存否に応じて負荷を制御する熱線式自動スイッチを用いた負荷制御システムが知られている。この種の負荷制御システムは、例えば、トイレ室内への人の入退室に応じて照明負荷を点灯させるとともに換気扇負荷を運転するために用いられる。
【0003】
このような用途で用いられる負荷制御システムは、例えば、図9に示すように、負荷である照明負荷Lへの給電路に挿入されたスイッチ要素を制御する天井埋込型の熱線式自動スイッチからなる親器1’と、天井埋込型の複数(図示例では2つ)の子器2と、負荷である換気扇負荷Fへの給電路に挿入されたスイッチ要素を制御する天井埋込型の換気扇用子器3とを備えている。なお、各子器2および換気扇用子器3は2線式の信号線Lsを介して親器1’に接続されており、子器2間を接続する信号線Lsおよび子器2と換気扇用子器3との間を接続する信号線Lsは送り配線されている。
【0004】
ここにおいて、親器1’は、図10に示すように、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する人感センサ12’と、照明負荷Lへの給電路に挿入されるスイッチ要素であるリレー開閉部(リレーの接点)14’と、リレー開閉部(リレーの接点)14’を制御するリレー制御部15’とを備えている。また、子器2は、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する人感センサ(図示せず)を備えており、換気扇用子器3は、図11に示すように、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する人感センサ32と、換気扇負荷Fへの給電路に挿入されるスイッチ要素であるリレー開閉部(リレーの接点)34と、リレー開閉部34を制御するリレー制御部35とを備えている。
【0005】
上述の親器1’は、商用電源ACが接続される電源端子T1’,T1’と、負荷である照明負荷Lが接続される出力端子T2’,T2’と、子器2が接続される子器端子T3’,T3’とを備えており、出力端子T2’,T2’間に照明負荷Lがリレー開閉部14’を介して接続され、商用電源ACから照明負荷Lへの給電路にリレー開閉部14’が挿入されることになる。
【0006】
また、親器1’は、電源端子T1’,T1’に接続される商用電源ACを整流して安定化する定電圧回路11’を備えており、定電圧回路11’から直流定電圧が出力され、定電圧回路11’から内部回路の電源が供給される。
【0007】
ところで、人感センサ12’は、焦電形赤外線センサからなる熱線センサを備えている。焦電形赤外線センサは微分形のセンサであって、受光した熱線量の変化に応じた振幅の出力電圧を発生させるものであり、熱線センサの出力電圧に規定の閾値以上の変化が生じると人感センサ12’からはパルス状の検知信号が出力されるようになっている。なお、子器2に設けられた人感センサおよび換気扇用子器3に設けられた人感センサ32の構成は親器1’に設けられた人感センサ12’の構成と同じである。
【0008】
人感センサ12’に用いる焦電形赤外線センサは、人が検知エリア内に存在しても人の動きがなく熱線量に変化が生じなければ出力電圧が得られないから、人に動きがなければ検知信号は得られない。したがって、検知信号が得られるときだけ照明負荷Lを点灯させる構成とすると人の動きが止まったときには人が熱線センサの検知エリア内に存在するにも関わらず照明負荷Lが消灯することになって不都合である。そこで、検知信号の発生毎に検知信号の発生時点から所定の負荷動作保持時間(点灯保持時間)を時限するタイマ(図示せず)を設けるとともに、タイマの時限動作中には照明負荷Lの点灯を継続させる構成が採用されている。つまり、タイマは検知信号によってトリガされると時限動作を行い、かつ再トリガ可能に構成されている。
【0009】
タイマは、マイクロコンピュータからなる制御回路部10’により構成され、この制御回路部10’には、タイマによる負荷動作保持時間を調節するための可変抵抗器よりなる動作保持時間設定部16’が接続されており、動作保持時間設定部16’でタイマの時限時間を調節することが可能になっている。また、制御回路部10’には、周囲照度を検出するCdSなどからなる明るさセンサ13’が接続されており、明るさセンサ13’によって検出された周囲照度が規定値を超えているときにはリレー開閉部14’を開いた状態に制御して、照明負荷Lをオフ(消灯状態)に保つようになっている。ところで、明るさセンサ13により検出される周囲照度に対する規定値は、明るさ切替スイッチ18’により複数段階で選択される。また、明るさ切替スイッチ18’では明るさセンサ13’の出力を無効にする状態も選択可能になっている。
【0010】
ところで、制御回路部10’には、人感センサ12’や子器2の人感センサや換気扇用子器3の人感センサ34から出力される検知信号を検出する機能を有した送出検出回路19’が接続されており、送出検出回路19’を介して検知信号が入力されるようになっている。したがって、親器1’だけでなく子器2や換気扇用子器3で人が検知されたときにも照明負荷Lが制御されることになる。なお、親器1’は、子器端子T2’,T2’に信号線Lsにより接続された子器2に、定電圧回路11’を電源として送出検出回路19’を介して給電するようになっている。
【0011】
また、制御回路部10’には、動作切替スイッチ17’が接続されており、送出検出回路19’を介して入力される検知信号に基づいてリレー制御部15’を介してリレー開閉部14’を開閉させる自動モードと、送出検出回路19’を介して入力される検知信号とは無関係にリレー制御部15’を介してリレー開閉部14’を開いた状態に保つ切モード(つまり、切モードでは照明負荷Lが強制的にオフに保たれる)と、送出検出回路19’を介して入力される検知信号とは無関係にリレー制御部15’を介してリレー開閉部14’を閉じた状態に保つ連続入モード(つまり、連続入モードでは照明負荷Lが強制的にオンに保たれる)との3つのモードが選択可能になっている。
【0012】
制御回路部10’では、送出検出回路19’を介して入力される検知信号と明るさセンサ13’の出力とに基づいてリレー制御部15’に制御信号を与えリレー制御部15’がリレー開閉部14’を開閉させることにより照明負荷Lを制御する。
【0013】
換気扇用子器3は、図11に示すように、商用電源ACが接続される電源端子T5,T5と、負荷である換気扇負荷Fが接続される出力端子T6,T6と、子器2が接続される子器端子T7,T7とを備えており、出力端子T6,T6間に換気扇負荷Fがリレー開閉部34を介して接続され、商用電源ACから換気扇負荷Fへの給電路にリレー開閉部34が挿入されることになる。
【0014】
また、換気扇用子器3は、電源端子T4,T4に接続される商用電源ACを整流して安定化する定電圧回路31を備えており、定電圧回路31から直流定電圧が出力され、定電圧回路31から内部回路の電源が供給される。
【0015】
ところで、換気扇用子器3の器体に内蔵される人感センサ32の構成は上述のように親器1’に内蔵される人感センサ12’の構成と同じである。したがって、検知信号が得られるときだけ換気扇負荷Fを運転させる構成とすると人の動きが止まったときには人が熱線センサの検知エリア内に存在するにも関わらず換気扇負荷Lが停止することになって不都合である。そこで、検知信号の発生毎に検知信号の発生時点から所定の負荷動作保持時間(運転保持時間)を時限するタイマ(図示せず)を設けるとともに、タイマの時限動作中には換気扇負荷Fの点灯を継続させる構成が採用されている。つまり、タイマは検知信号によってトリガされると時限動作を行い、かつ再トリガ可能に構成されている。
【0016】
タイマは、マイクロコンピュータからなる制御回路部30により構成され、この制御回路部30には、タイマによる動作保持時間を調節するための可変抵抗器よりなる動作保持時間設定部36が接続されており、動作保持時間設定部36でタイマの時限時間を調節することが可能になっている。また、制御回路部30には、周囲照度を検出するCdSなどからなる明るさセンサ33が接続されており、明るさセンサ33によって検出された周囲照度が規定値を超えているときには人感センサ32による検知信号を親器1’へ送信しないようにして、照明負荷Lをオフ(消灯状態)に保つようになっている。ここに、明るさセンサ33により検出される周囲照度に対する規定値は、明るさ切替スイッチ38により複数段階で選択される。また、明るさ切替スイッチ38では明るさセンサ33の出力を無効にする状態も選択可能になっている。
【0017】
ところで、制御回路部30には、人感センサ32から出力される検知信号を検出する機能を有した送出検出回路39が接続されており、送出検出回路39を介して検知信号が入力されるようになっている。なお、送出検出回路39はフォトカプラなどによって他の回路と電気的に絶縁されており、人感センサ32から出力される検知信号を親器1’へ送出する機能も有している。
【0018】
また、制御回路部30には、動作切替スイッチ37が接続されており、送出検出回路39を介して入力される検知信号に基づいてリレー制御部35を介してリレー開閉部34を開閉させる自動モードと、送出検出回路39を介して入力される検知信号とは無関係にリレー制御部35を介してリレー開閉部34を開いた状態に保つ切モード(つまり、切モードでは換気扇負荷Fが強制的にオフに保たれる)と、送出検出回路39を介して入力される検知信号とは無関係にリレー制御部35を介してリレー開閉部34を閉じた状態に保つ連続入モード(つまり、連続入モードでは換気扇負荷Fが強制的にオンに保たれる)との3つのモードが選択可能になっている。
【0019】
制御回路部30では、送出検出回路39を介して入力される検知信号に基づいてリレー制御部35に制御信号を与えリレー制御部35がリレー開閉部34を開閉させることにより換気扇負荷Fを制御する。
【0020】
したがって、例えば換気扇用子器3の人感センサ32により人が検知されたときには照明負荷Lが点灯されるとともに換気扇負荷Fが運転されることになり、照明負荷Lと換気扇負荷Fとを連動させることが可能となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の負荷制御システムにおける子器2は親器1’の定電圧回路11から給電されるものであるから、子器2は親器1’において子器2用に確保できる電源容量により設定された台数まで接続することができるが、2台以上の親器1’に対して換気扇負荷Fを連動させたい場合には電磁接触器などを用いる必要がある。
【0022】
したがって、上述の負荷制御システムは、男子トイレと女子トイレとで換気扇が共用されているような施設においては採用することができなかった。すなわち、上述の負荷制御システムに用いられる親器1’と換気扇用子器3とでは、2台の親器1’に連動して1台の換気扇負荷Lを制御することができないという不具合があった。
【0023】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、別途に設置される子器が接続可能であって負荷を制御する親器として用いることができ且つ別途に設置された親器に対して人体の検知信号を送出することが可能な熱線式自動スイッチおよびそれを用いた負荷制御システムを提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素と、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する子器側人感センサを有し別途に設置される子器を信号線を介して接続する子器端子と、子器端子を介して入力された子器側人感センサの検知信号を検出する検出回路と、検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号に基づいてスイッチ要素を制御する制御回路部と、連動させる親器を他の信号線を介して接続する連動用端子と、検出回路とは電気的に絶縁され検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号を連動用端子を介して送出する信号送出回路とを備えることを特徴とするものであり、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する子器側人感センサを有し別途に設置される子器を信号線を介して接続する子器端子と、子器端子を介して入力された子器側人感センサの検知信号を検出する検出回路とを備えていることにより、子器を接続することが可能であり、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素を検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号に基づいて制御することができるので、子器が接続され負荷への給電路に挿入されたスイッチ要素を制御する親器として用いることができ、しかも、連動させる親器を他の信号線を介して接続する連動用端子と、検出回路とは電気的に絶縁され検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号を連動用端子を介して送出する信号送出回路とを備えていることにより、別途に設置された親器を連動用端子に接続すれば連動用端子に接続された親器に対して子器側人感センサの検知信号を送出することが可能となる。したがって、別途に設置された親器に負荷して換気扇負荷が接続されているとすれば、負荷として照明負荷が接続された熱線式自動スイッチをこの別途に設置された親器に対して複数台接続することにより、複数台の熱線式自動スイッチに連動して1台の換気扇負荷を制御することが可能となる。
【0025】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する親器側人感センサを内蔵し、前記検出回路は、親器側人感センサの検知信号を検出し、前記制御回路部は、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号に基づいて前記スイッチ要素を制御し、前記信号送出回路は、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号を前記連動用端子を介して送出するので、別途に設置された親器を前記連動用端子に接続すれば前記連動用端子に接続された親器に対して子器側人感センサの検知信号だけでなく親器側人感センサの検知信号を送出することが可能となって、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号も別途に設置された親器に対して送出することが可能となる。
【0026】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有し、前記検出回路を介して入力される検知信号がなくなってから前記負荷をオフさせるまでの負荷動作保持時間を設定する設定部と、前記検出回路を介して入力される検知信号に基づいて前記負荷を制御する自動モードと前記負荷を強制的にオンにする連続入モードと前記負荷を強制的にオフにする切モードとの切替選択が可能なモード選択操作部とが器体に設けられているので、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有していることにより、埋込型の配線器具の2連の取付枠を流用して施工することができ別途に専用の取付枠を製造する必要なく、また、器体の容積が1連モジュール寸法の器体の容積の略2倍となるから前記スイッチ要素として比較的高容量の負荷を開閉できる大型のものを用いることが可能であり、さらに、負荷動作保持時間を設定する設定部が器体に設けられていることにより、人が検出されなくなってから動作保持時間後に負荷がオフされるから、例えば負荷が照明負荷である場合に人が近くにいる間に照明負荷が不意に消灯することがなく且つ消し忘れによる無駄な電力消費を抑制することができ、しかも、モード選択操作部が器体に設けられていることにより、使用者や施工業者の意図に応じて負荷を強制的にオンにする連続入モードや負荷を強制的にオフにする切モードなどを選択することができ、負荷を強制的にオンにする連続入モードや負荷を強制的にオフにする切モードなどへ切り替えるための切替スイッチを別途に設ける必要がない。
【0027】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、周囲照度を検出する明るさセンサを有する明るさセンサユニットを接続するセンサユニット接続端子を備え、前記制御回路部は、明るさセンサにより検出された照度が規定値を超えているときには前記負荷を強制的にオフするので、周囲が明るく前記負荷をオンさせることが不要であるときには前記検出回路の出力に関わらず前記負荷をオフに保つことが可能となり、無駄な電力消費を抑制することができ、しかも、明るさセンサをより適切な位置に配置することが可能となる。
【0028】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の熱線式自動スイッチと、当該熱線式自動スイッチの前記連動用端子に前記他の信号線を介して接続された親器である換気扇用親器とを備え、前記負荷が照明負荷であり、換気扇用親器は、換気扇負荷への給電路に挿入される換気扇負荷用スイッチ要素と、前記熱線式自動スイッチが前記他の信号線を介して接続された連動側子器端子と、連動側子器端子を介して入力された前記親器側人感センサの検知信号を検出する連動側検出回路と、連動側検出回路により検出された前記親器側人感センサの検知信号に基づいて換気扇負荷用スイッチ要素を制御する連動側制御回路部とを有することを特徴とするものであり、前記熱線式自動スイッチが親器として照明負荷を制御することができ、しかも、前記熱線式自動スイッチを子器として換気扇用親器に接続することができて、換気扇用負荷への給電路に挿入された換気扇負荷用スイッチ要素を前記熱線式自動スイッチからの検知信号に基づいて制御することができるので、換気扇用親器の子器として前記熱線式自動スイッチを複数台接続することにより、照明負荷を制御する複数台の前記熱線式自動スイッチと換気扇負荷を制御する1台の換気扇用親器とを連動させることが可能となる。
【0029】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記換気扇用親器は、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有し、前記連動側検出回路を介して入力される検知信号がなくなってから前記換気扇負荷をオフさせるまでの連動側負荷動作保持時間を設定する連動側設定部が設けられているので、人が検出されなくなってから連動負荷動作保持時間後に前記換気扇負荷がオフされるから、人が近くにいる間に前記換気扇負荷が停止することがなく且つ消し忘れによる無駄な電力消費を抑制することができ、しかも、人が検出されなくなってから前記照明負荷をオフさせるまでの動作保持時間とは別に前記換気扇負荷をオフさせるまで連動側負荷動作時間を設定することができる。したがって、前記換気扇負荷が例えばトイレ室に設置されているような場合にトイレ室の使用後の臭気を十分に排出することが可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本実施形態では、図3に示す構成の負荷制御システムを例示するが、従来例と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
【0031】
本実施形態の負荷制御システムは、照明負荷Lと商用電源ACとが接続された2台の天井埋込型の親器(以下、連動親器と称す)1を備えており、各連動親器1それぞれに複数台の天井埋込型の子器2が2線式の信号線Lsを介して接続されている。ここに、各子器2は、信号線Lsを送り配線することができるようになっており、子器2間を接続する信号線Lsは送り配線されている。なお、本実施形態では、連動親器1が熱線式自動スイッチを構成している。
【0032】
また、この負荷制御システムは、換気扇負荷Fと商用電源ACとが接続された1台の天井埋込型の親器(以下、換気扇用親器と称す)5を備えており、換気扇用親器5に複数台の子器2が信号線Lsを介して接続されている。ここに、各子器2は、信号線Lsを送り配線することができるようになっており、子器2間を接続する信号線Lsは送り配線されている。
【0033】
また、換気扇用親器5には、上述の2台の連動親器1が2線式の信号線Ls’を介して接続されている。なお、各連動親器1それぞれに一端側が接続された信号線Ls’は他端側が換気扇用親器5に接続されている信号線Lsに接続されている。
【0034】
連動親器1の基本回路構成は従来例で説明した親器1’の回路構成(図10参照)と略同じであって、図1に示すように、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する人感センサ12と、負荷である照明負荷Lへの給電路に挿入されるスイッチ要素であるリレー開閉部(リレーの接点)14と、リレー開閉部14を制御するリレー制御部15とを備えている。ここに、人感センサ12は、焦電形赤外線センサからなる熱線センサを備えている。焦電形赤外線センサは微分形のセンサであって、受光した熱線量の変化に応じた振幅の出力電圧を発生させるものであり、熱線センサの出力電圧に規定の閾値以上の変化が生じると人感センサ12からはパルス状の検知信号が出力されるようになっている。なお、連動親器1に接続される子器2は人感センサ12と同じ構成の人感センサ(図示せず)を備えている。子器2に設けられた人感センサが子器側人感センサを構成している。
【0035】
また、連動親器1は、商用電源ACが接続される電源端子T1,T1と、負荷である照明負荷Lが接続される出力端子T2,T2と、子器2が接続される子器接続端子T3,T3とを備えており、出力端子T2,T2間に照明負荷Lがリレー開閉部14を介して接続され、商用電源ACから照明負荷Lへの給電路にリレー開閉部14が挿入されることになる。
【0036】
ここにおいて、連動親器1は、電源端子T1,T1に接続される商用電源ACを整流して安定化する定電圧回路11を備えており、定電圧回路11から直流定電圧が出力され、定電圧回路11から内部回路の電源が供給される。また、連動親器1は、マイクロコンピュータからなる制御回路部10を備えており、制御回路部10には、人感センサ12による検知信号の発生毎に検知信号の発生時点から所定の負荷動作保持時間(点灯保持時間)を時限するタイマ(図示せず)が設けられ、タイマの時限動作中には照明負荷Lの点灯を継続させる構成が採用されている。つまり、タイマは検知信号によってトリガされると時限動作を行い、かつ再トリガ可能に構成されている。
【0037】
この制御回路部10には、タイマによる負荷動作保持時間を調節するための可変抵抗器よりなる動作保持時間設定部16が接続されており、動作保持時間設定部16でタイマの時限時間を調節することが可能になっている。なお、本実施形態では、動作保持時間設定部16が設定部を構成している。
【0038】
また、制御回路部10には、周囲照度を検出するCdSなどからなる明るさセンサ13が接続されており、明るさセンサ13によって検出された周囲照度が規定値を超えているときにはリレー開閉部14を開いた状態に制御して、照明負荷Lをオフ(消灯状態)に保つようになっている。ところで、明るさセンサ13により検出される周囲照度に対する規定値は、明るさ切替スイッチ18により複数段階で選択される。また、明るさ切替スイッチ18では明るさセンサ13の出力を無効にする状態も選択可能になっている。
【0039】
ところで、制御回路部10には、人感センサ12や子器2の人感センサから出力される検知信号を検出する機能を有した送出検出回路19が接続されており、送出検出回路19を介して検知信号が入力されるようになっている。したがって、連動親器1だけでなく子器2で人が検知されたときにも照明負荷Lが制御されることになる。なお、連動親器1は、子器端子T2,T2に信号線Lsにより接続された子器2に、定電圧回路11を電源として送出検出回路19を介して給電するようになっている。
【0040】
また、制御回路部10には、動作切替スイッチ17が接続されており、送出検出回路19を介して入力される検知信号に基づいてリレー制御部15を介してリレー開閉部14を開閉させる自動モードと、送出検出回路19を介して入力される検知信号とは無関係にリレー制御部15を介してリレー開閉部14を開いた状態に保つ切モード(つまり、切モードでは照明負荷Lが強制的にオフに保たれる)と、送出検出回路19を介して入力される検知信号とは無関係にリレー制御部15を介してリレー開閉部14を閉じた状態に保つ連続入モード(つまり、連続入モードでは照明負荷Lが強制的にオンに保たれる)との3つのモードが選択可能になっている。
【0041】
制御回路部10では、送出検出回路19を介して入力される検知信号と明るさセンサ13の出力とに基づいてリレー制御部15に制御信号を与えリレー制御部15がリレー開閉部14を開閉させることにより照明負荷Lを制御する。
【0042】
以上説明した連動親器1の構成は従来例で説明した親器1’の構成と同じであり、本実施形態における連動親器1では、連動させる親器である換気扇用親器5を上述の信号線Ls’を介して接続する1組の連動用端子T4,T4と、送出検出回路19とはフォトカプラなどを用いて電気的に絶縁され送出検出回路19により検出された検知信号を連動用端子T4,T4を介して送出する信号送出回路20とを備えている点が相違する。なお、本実施形態では、送出検出回路19が検出回路を構成している。
【0043】
また、換気扇用親器5としては、図10に示した親器1’の回路構成と同じ構成のものを採用しており、出力端子T2’,T2’間に換気扇負荷Fが接続されている点が相違するだけである。したがって、換気扇用親器5は、各連動親器1の信号送出回路20から送出された検知信号を子器2からの検知信号と同様に送出検出回路19’にて検出することができ、制御回路部10’が送出検出回路19’から入力された検知信号および明るさセンサ13’の出力に基づいてリレー制御部15’を制御してリレー開閉部14’を開閉することで換気扇負荷Fがオンオフされることになる。
【0044】
次に、上述の負荷制御システムの動作例について図4を参照しながら説明する。なお、図4における(a1)〜(a3)は図3における2台の連動親器1のうち同図における上側の連動親器1(以下、説明の便宜上、連動親器1aと称す)の動作説明図、(b1)〜(b3)は下側の連動親器1(以下、説明の便宜上、連動親器1bと称す)の動作説明図、(c1)〜(c3)は換気扇用親器5の動作説明図である。また、以下では、説明の便宜上、連動親器1aに接続された照明負荷Lを照明負荷Laと称し、連動親器1bに接続された照明負荷Lを照明負荷Lbと称するとともに、連動親器1aにて設定された負荷動作保持時間を負荷動作保持時間Ha、連動親器1bにて設定された負荷動作保持時間を負荷動作保持時間Hb、換気扇用親器5にて設定された負荷動作保持時間を連動側負荷動作保持時間H5と称す。なお、本実施形態では、換気扇用親器5の動作保持時間設定部16’が連動側設定部を構成している。
【0045】
いま、連動親器1aの子器端子T3,T3に信号線Lsを介して接続された子器2から(a1)に示すような検知信号が入力されたとすると、連動用端子T4,T4を介して(a2)に示すような検知信号が出力されるとともに、制御回路部10の出力に基づいて照明負荷Laが(a3)に示すようにオンされる。ここに、照明負荷Laは検知信号がなくなってから負荷動作保持時間Ha後にオフされる。
【0046】
一方、上述のように連動親器1aの連動用端子T4,T4を介して(a2)のような検知信号が出力された場合、連動親器1bは動作しない(つまり、連動しない)が、換気扇用親器5では、連動親器1aの連動用端子T4,T4を介して出力された検知信号が子器端子T3’,T3’を介して(c1)に示すように入力されるので、制御回路部10’の出力に基づいて換気扇負荷Fが(c2)に示すようにオンされる。ここに、換気扇負荷Fは検知信号がなくなってから負荷動作保持時間H5後にオフされる。
【0047】
その後、連動親器1bの子器端子T3,T3に信号線Lsを介して接続された子器2から(b1)に示すような検知信号が入力されたとすると、連動用端子T4,T4を介して(b2)に示すような検知信号が出力されるとともに、制御回路部10の出力に基づいて照明負荷Lbが(b3)に示すようにオンされる。ここに、照明負荷Lbは検知信号がなくなってから負荷動作保持時間Hb後にオフされる。
【0048】
また、上述のように連動親器1bの連動用端子T4,T4を介して(b2)のような検知信号が出力された場合、連動親器1aは動作しない(つまり、連動しない)が、換気扇用親器5では、連動親器1bの連動用端子T4,T4を介して出力された検知信号が子器端子T3’,T3’を介して(c1)に示すように入力されるので、制御回路部10’の出力に基づいて換気扇負荷Fが(c2)に示すようにオンされる。ここに、換気扇負荷Fは検知信号がなくなってから負荷動作保持時間H5後にオフされる。
【0049】
上述の説明から明らかなように換気扇用親器5は、2台の連動親器1a,1bそれぞれに連動して換気扇負荷Fを制御することができる。すなわち、各連動親器1a,1bはそれぞれに接続された子器2の親器でありながら換気扇用親器5に対しては子器として人感センサ12による検知信号を送出することができるのである。ここに、各親器1a,1b,5は、各負荷La,Lb,Fをオンさせた場合に人が検出されなくなってからそれぞれ負荷動作保持時間Ha,Hb,H5後に各負荷La,Lb,H5をオフさせるから、人が近くにいる間に各負荷La,Lb,Fが停止することがなく且つ消し忘れによる無駄な電力消費を抑制することができる。なお、上述した照明負荷La,Lbおよび換気扇負荷Fがトイレ室などに設置されている場合には、負荷動作保持時間H5を負荷動作保持時間Ha,Hbに比べて長く設定することにより、トイレ室の使用後の臭気を十分に排出することが可能となる。ここに、2つの連動親器1のうちの一方の連動親器1およびそれに接続された子器2を男子トイレ室に設置し、他方の連動親器1およびそれに接続された子器2を女子トイレ室に設置して、換気扇負荷Fが男子トイレ室と女子トイレ室とで共用の場合に換気扇親器5により換気扇負荷Fを2台の連動親器1に連動させて制御することができる。
【0050】
以上説明した連動親器1の器体は、図2に示すように、上面が開放された合成樹脂製のボディ40と下面が開放された合成樹脂製のカバー50とを結合して形成されている。ボディ40の下端には外形形状が円形であるフランジ部41が連続一体に形成され、ボディ40の上縁には4個の組立片42が上向きに突設されている。ここに、各組立片42にはカバー50の外側面に突設した組立爪51が挿入される係合孔42aが形成されており、組立爪51と組立孔42aとが凹凸係合することによってボディ40とカバー50とが結合されている。
【0051】
ボディ40の中央部には円形の露出窓43が開口してあり、開口窓43には可動体60が一部をボディ40の下面側に露出させ、かつボディ40に対して回動可能となるように装着されている。可動体60は、半球状に形成された回転枠61と、フレネルレンズよりなる半球状のレンズ62とを結合することにより球状に形成され、回転枠61には円環状の回転枠63が取着されている。回転枠61の外周面には一対の軸ピン61aが突設されており、両軸ピン61aはボディ40の露出窓43の周縁に形成された断面コ字状の一対のガイドリブ44に挿入するようになっている。ガイドリブ44は露出窓43の開口縁から上方に延長されており、したがって、軸ピン61aは、ガイドリブ44の延長方向に沿っての上下移動と軸ピン61aの回りでの回転移動とが可能になる。この構成によって、可動体60はボディ40に対して回転自在になるのであり、レンズ62がボディ40の下面から露出する。
【0052】
回転枠61の上面には環状突部61bが突設され、環状突部61bの内側には押体65の下端部が当接する。押体65はボディ40に固定された押え金具66に対して上下移動が可能であって、コイルばね67によって下向きに付勢されている。押え金具66は両端部が固定ねじ68によってボディ40に固定されている。したがって、可動体60は回転枠63を露出窓43の開口周縁に当接させた形で露出窓43と押体65との間に挟持されることになる。可動体60を回転させるときには、可動体60を押し上げて可動体60を露出窓43から離せばよい。押体65には上方に向かって係止爪65aが突設されるとともにガイドピン65bが突設されており、これらを押え金具66に挿通することによって、押体65およびコイルばね67が押え金具66に保持される。
【0053】
人感センサ12は可動体60に収納される回路基板64に実装され、レンズ62を通して入射する熱線を受光する。ここに、レンズ62は熱線が透過しやすい材料(例えば、高密度ポリエチレン)によって形成されている。なお、レンズ62は、それぞれフレネルレンズよりなる多数個のレンズ小体の集合体であって、方向に応じて人感センサ1の集光量に変化を持たせることによって、熱線を放射する熱源の微小移動を熱線量の変化として検出することができるようになっている。したがって、人が存在する間は人感センサ12から絶えず出力を得ることが可能になる。
【0054】
ところで、ボディ40におけるフランジ部41には、天井材に直付けしたり埋込ボックスに結合するときに用いる取付ねじ(図示せず)が挿通される長孔状の一対の取付孔45が開口されている。両取付孔45はフランジ部41の中心に対して互いに反対側に設けられている。また、両取付孔45を通る直線に直交する直線であってフランジ部41の中心を通る直線上には、周知の取付金具(図示せず)に設けた引締ねじ(図示せず)をそれぞれ露出させる2個の操作孔47が形成され、各操作孔47の両側には上記取付金具をフランジ部41に装着する各一対の取付溝46が形成されている。
【0055】
したがって、埋込ボックスを用いる場合には、天井に形成した埋込孔にボディ40の上部を挿入した形でフランジ部41の上面を天井面に当接させ、取付孔45に挿通される取付ねじを埋込ボックスに螺合させればよい。また、天井材に直付けする場合も同様であって、フランジ部41の上面を天井面に当接させた状態で、取付孔45に挿通された取付ねじ(木ねじを用いる)を天井材に螺合させればよい。一方、上記取付金具を用いる場合には、上記取付金具をフランジ部41に固定し、操作孔47を通してドライバを挿入し引締ねじを締め付けることによってフランジ部41と上記取付金具に設けられた挟み板との間で天井板を挟持し、器体を天井に固定することができる。
【0056】
フランジ部41の下面側は可動体60のレンズ62を露出させる開口窓48を有する化粧プレート49により覆われる。化粧プレート49はフランジ部41の周縁に係合するように形成され、フランジ部41に対して着脱自在になっている。
【0057】
ところで、カバー50には、外部電線を接続するための4組の端子90,90(電源端子T1,T1、出力端子T2,T2、子器端子T3,T3、連動用端子T4,T4)や定電圧回路11が実装された回路基板52と、他の回路部分(制御回路部10、動作保持時間設定部16、動作切替スイッチ17、明るさ切替スイッチ18など)が実装された回路基板53とが収納されている。なお、動作保持時間設定部16、動作切替スイッチ17、明るさ切替スイッチ18それぞれの操作部(図示せず)はボディ40の下面側に露出しており、ボディ40の下面側(フランジ部41の下面側)から各操作部を操作できるようになっている。
【0058】
端子90はいわゆる速結端子であり、回路基板52に実装された端子板91と、端子板91との間に外部電線を保持する鎖錠ばね92と、鎖錠ばね92により保持されている外部電線を外す際に操作される解除釦93とからなる。鎖錠ばね92は弾性を有する金属板を曲成することにより形成したものであり、ばね力によって外部電線を端子板91との間に挟持し、かつ端縁を外部電線に食い込ませることによって外部電線を抜け止めする。解除釦93は外部電線を抜け止めしている鎖錠ばね92を外部電線から引き離すために設けられている。
【0059】
外部電線は、カバー50の上面に形成した電線挿入口54を通して器体に挿入され、端子板91と鎖錠ばね92との間に挟持される。また、解除釦93は電線挿入口54に隣接して設けた釦操作孔55にドライバの先端部などを挿入することによって操作することができるようになっている。なお、解除釦93は対をなす2個の鎖錠ばね92に跨って配置されており、1個の解除釦93にて対をなす2個の鎖錠ばね92を外部電線から引き離すことができるようになっている。また、カバー50の上には電線挿入口54および釦操作孔55を必要に応じて覆うことができるように、端子カバー(図示せず)が着脱自在に装着される。上述したように、器体を天井に取り付けるには、埋込ボックスを用いる他に、直付けしたり取付金具を用いたりする場合があるから、埋込ボックスを用いない場合には、電線挿入口54や釦操作孔55にほこりや水滴などが入ることのないように、端子カバーを取り付けるのである。
【0060】
一方、換気扇用親器3の外観は連動親器1と同じであって、連動親器1と同じ施工方法で天井に固定することができる。
【0061】
ところで、本実施形態における連動親器1は、送出検出回路19を介して入力される検知信号に基づいて負荷である照明負荷Lを制御する自動モードと照明負荷Lを強制的にオンにする連続入モードと照明負荷Lを強制的にオフにする切モードとの切替選択が可能な動作切替スイッチ17がモード選択操作部を構成しており、動作切替スイッチ17が器体に設けられているので、使用者や施工業者の意図に応じて照明負荷Lを強制的にオンにする連続入モードや照明負荷Lを強制的にオフにする切モードなどを選択することができ、照明負荷Lを強制的にオンにする連続入モードや照明負荷Lを強制的にオフにする切モードなどへ切り替えるための切替スイッチを別途に設ける必要がないという利点がある。
【0062】
(実施形態2)
本実施形態の負荷制御システムの基本構成は実施形態1と略同じであって、連動親器1の構造が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。また、連動親器1の回路構成は実施形態1と同じなので図示および説明を省略する。
【0063】
本実施形態における連動親器1の器体は、図5に示すように、それぞれ合成樹脂成形品よりなるボディ70とカバー80とを結合して形成される。
【0064】
ここに、器体は、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠100に取り付けることができるいわゆる2連モジュール寸法に形成されている。つまり、器体は、単位寸法(いわゆる1個モジュール寸法)の埋込型の配線器具を縦方向に3個、横方向に2個並べた寸法に相当する寸法(縦3個分を1連として2列分という意味で2連モジュール寸法と呼ぶ)に形成されている。したがって、取付枠100に対して器体を1個だけ取り付けることが可能である。
【0065】
なお、図示した取付枠100は金属製の取付枠であって、カバー80の両側面には、金属製の取付枠100に形成された保持爪101,102が係合する取付孔81と、合成樹脂製の取付枠(図示せず)に形成された保持孔に係合する取付爪82とが形成されている。カバー80の周部には後方に向かって後端部に結合爪83aを備えた組立脚83が突設され、各組立脚83がボディ70の周部に穿孔された組立孔71に挿入され結合爪83aが組立孔71の周縁に係止されることによって、ボディ70にカバー80が結合される。
【0066】
ボディ70の内部空間には4区画の端子収納室72が形成されている。実施形態1で説明した回路(図1参照)は2枚の回路基板73,74に実装される。一方の回路基板73(前後方向において前側に配置される回路基板73)には人感センサ12、明るさセンサ13、動作切替スイッチ17、動作保持時間設定部16、明るさ切替スイッチ18などが実装され、他方の回路基板74(前後方向において後側に配置される回路基板74)には他の回路部分が実装されている。また、回路基板73にはレンズ62’が人感センサ12および明るさセンサ13を覆うように固定されている。ここにおいて、レンズ62’は、熱線が透過しやすい透光性材料(例えば、高密度ポリエチレン)によって形成されている。なお、レンズ62’は、それぞれフレネルレンズよりなる多数個のレンズ小体の集合体を有しており、方向に応じて人感センサ12の集光量に変化を持たせることによって、熱線を放射する熱源の微小移動を熱線量の変化として検出することができるようになっている。したがって、人が存在する間は人感センサ12から絶えず出力を得ることが可能になる。また、レンズ62’の前面側には人感センサ12の検知エリアを制限する遮光性を有する一対のエリア制限カバー69,69が、カバー80の前面の上部に開口した矩形状の開口窓85の上縁および下縁から前方に突設された半円状の保持枠86とレンズ62’との間でレンズ62’の前面に沿ってスライド自在に保持される。ここに、エリア制限カバー69の断面は円弧状に形成されている。また、エリア制限カバー69には開閉操作を行う(スライドさせる)ための操作つまみ69aが突設されている。なお、エリア制限カバー69は、可視光を透過し、且つ、熱線を遮断する材料により形成されているので、レンズ62’内に配置された明るさセンサ13に入射する光を減少させることなく、不要な領域からの熱線の入射のみを遮断することができる。
【0067】
また、回路基板74の後面側には実施形態1で説明した速結端子構造を有した4組の端子90が実装され、4組の端子90は組みごとに端子収納室72に納装されている。なお、ボディ70には実施形態1と同様に端子板91と鎖錠ばね92との間に外部電線を挿入するための電線挿入口(図示せず)とマイナスドライバなどの工具を挿入して解除釦93を操作するための釦操作孔(図示せず)とが形成されている。
【0068】
連動親器1において、動作切替スイッチ17の操作部17a,17b,17cは、カバー80の前面に形成された露出孔87a,87b,87cを通してカバー80の前面側に露出している。ただし、動作切替スイッチ17は3個の押釦スイッチを用いて構成されており、器体の前面における右側に、連続入モードを選択する操作部17aと、自動モードを選択する操作部17bと、切モードを選択する操作部17cとが上下1列に並んで配置されている。また、器体の前面の左側には凹所88が形成され、動作保持時間設定部16の操作部16a、明るさ切替スイッチ18の操作部18aがそれぞれ凹所88の底面に形成された露出孔88b,88aを通して露出するようになっているが、扉体84によって覆われている。扉体84は、カバー80の前面に形成された凹所88の開口面を覆う位置と凹所88を開放した位置との間で開閉するようにカバー80に取り付けられる。つまり、扉体84には上下に一対の軸ピン84a,84aが突設されており、凹所88からカバー80の内側に連続するガイド溝(図示せず)に軸ピン84a,84aが係合しており、扉体84が凹所88を開放した状態では扉体84をガイド溝に沿ってカバー80内に収納できるようにしてある。すなわち、扉体84を開けば、上述の操作部16a,18aを操作できる。
【0069】
ところで、上述の取付枠100の上下両端部には長孔状の取付孔106が形成され、取付孔106の近傍には引掛孔107およびねじ孔108が形成されている。取付孔106は壁面に直付けしたり埋込ボックスに取り付ける際に取付ねじを挿通する孔であり、引掛孔107は周知の挟み金具(図示せず)の一端部を引っ掛けるために設けられている。挟み金具は取付枠100に一端部が枢支され、他端部と取付枠100との間に壁材を挟持する金具であって、取付孔106に挿通した引締ねじを挟み金具に螺合させることによって、挟み金具の他端部と取付枠100との距離を変えることができるようになっている。また、取付枠100の前面側を覆う化粧プレート(図示せず)をねじで取り付けるときには、そのねじをねじ孔108に螺合させるようになっている。
【0070】
しかして、本実施形態における連動親器1は、埋込型の配線器具の取付枠100に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有しているので、埋込型の配線器具の2連の取付枠100を流用して施工することができ別途に専用の取付枠を製造する必要なく、また、器体の容積が1連モジュール寸法の器体の容積の略2倍となるからスイッチ要素であるリレー開閉部14として比較的高容量の負荷を開閉できる大型のものを用いることが可能となる。
【0071】
(実施形態3)
本実施形態の負荷制御システムの基本構成は実施形態2と略同じであって、連動親器1の回路構成および構造が相違する。なお、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】
本実施形態における連動親器1は、図6に示すように、実施形態2にて説明した人感センサ12、レンズ62’、検知エリア制限カバー69,69が設けられていない点が相違する。また、レンズ62’が設けられていない代わりに、カバー80の前面には、明るさセンサ13に対応する部位に透光窓89が形成されている点が相違する。
【0073】
したがって、本実施形態における連動親器1は、当該連動親器1に接続された子器2(図3参照)の子器側人感センサからの検知信号が入力されたときにのみ照明負荷Lを制御するとともに換気扇用親器5(図3参照)に対して検知信号を送出することになる。
【0074】
(実施形態4)
本実施形態の負荷制御システムの基本構成は実施形態2と略同じであって、連動親器1の回路構成および構造が相違する。なお、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0075】
本実施形態における連動親器1は、図7に示すように、実施形態2にて説明した人感センサ12、レンズ62’、検知エリア制限カバー69,69、明るさセンサ13が設けられていない点が相違する。また、レンズ62’が設けられていないので、実施形態2にて説明した開口窓85および一対の保持枠86,86が形成されてない点が相違する。
【0076】
ところで、本実施形態における連動親器1は、回路基板74に、上述の4組の端子90とは別にさらに1組の端子90が実装されており、当該1組の端子90を収納する端子収納室72’がボディ80に形成されている。この端子収納室72’に収納される端子90,90は、周囲照度を検出するCdSなどの明るさセンサを有して別途に設置される明るさセンサユニット(図示せず)を接続するための端子であって、器体内において制御回路部10(図1参照)に接続されている。ここに、制御回路部10は、明るさセンサユニットの明るさセンサにより検出された照度が規定値を超えているときには、照明負荷L(図3参照)を強制的にオフにするので、周囲が明るく照明負荷Lをオンさせることが不要であるときには送出検出回路19(図1参照)の出力に関わらず照明負荷Lをオフに保つことが可能となり、無駄な電力消費を抑制することができる。
【0077】
また、本実施形態では、明るさセンサユニットを連動親器1とは別の位置に設置できるので、明るさセンサをより適切な位置に配置することが可能となる。なお、本実施形態では、端子収納室72’に収納される端子90,90が明るさセンサユニットを接続するセンサユニット接続端子を構成している。
【0078】
(実施形態5)
本実施形態の負荷制御システムの基本構成は実施形態1と略同じであって、換気扇用親器5の回路構成および構造が相違する。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0079】
本実施形態における換気扇用親器5の器体は、図8に示すように、それぞれ合成樹脂成形品よりなるボディ170とカバー180とを結合して形成される。
【0080】
ここに、器体は、JIS規格で規格化されている大角形連用配線器具の取付枠100に取り付けることができるいわゆる2連モジュール寸法に形成されている。つまり、器体は、単位寸法(いわゆる1個モジュール寸法)の埋込型の配線器具を縦方向に3個、横方向に2個並べた寸法に相当する寸法(縦3個分を1連として2列分という意味で2連モジュール寸法と呼ぶ)に形成されている。したがって、取付枠100に対して器体を1個だけ取り付けることが可能である。
【0081】
なお、図示した取付枠100は金属製の取付枠であって、カバー180の両側面には、金属製の取付枠100に形成された保持爪101,102が係合する取付孔181と、合成樹脂製の取付枠(図示せず)に形成された保持孔に係合する取付爪182とが形成されている。カバー180の周部には後方に向かって後端部に結合爪183aを備えた組立脚183が突設され、各組立脚183がボディ170の周部に穿孔された組立孔171に挿入され結合爪183aが組立孔171の周縁に係止されることによって、ボディ170にカバー180が結合される。
【0082】
ボディ170の内部空間には4区画の端子収納室172が形成されている。換気扇用親器5の回路(実施形態1において図10を参照して説明した親器1’の回路)は2枚の回路基板173,174に実装される。ただし、本実施形態における換気扇用親器5は図10に示した回路のうち人感センサ12’、明るさセンサ13’、明るさ切替スイッチ18’を設けておらず、一方の回路基板173(前後方向において前側に配置される回路基板173)には動作切替スイッチ17’、可変抵抗器からなる動作保持時間設定部16’が実装され、他方の回路基板174(前後方向において後側に配置される回路基板174)には他の回路部分が実装されている。
【0083】
また、回路基板174の後面側には実施形態1で説明した速結端子構造と同じ構造の4組の端子90が実装され、4組の端子90は組みごとに端子収納室172に納装されている。ただし、4組のうち実際に使用されるのは3組である。なお、ボディ170には実施形態1と同様に端子板91と鎖錠ばね92との間に外部電線を挿入するための電線挿入口(図示せず)とマイナスドライバなどの工具を挿入して解除釦93を操作するための釦操作孔(図示せず)とが形成されている。
【0084】
換気扇用親器5において、動作切替スイッチ17’の操作部17a’,17b’,17c’は、カバー180の前面に形成された露出孔187a,187b,187cを通してカバー180の前面側に露出している。ただし、動作切替スイッチ17’は3個の押釦スイッチを用いて構成されており、器体の前面における右側に、連続入モードを選択する操作部17a’と、自動モードを選択する操作部17b’と、切モードを選択する操作部17c’とが上下1列に並んで配置されている。また、器体の前面の左側には凹所188が形成され、動作保持時間設定部16’の操作部16a’が凹所188の底面に形成された露出孔188bを通して露出するようになっているが、扉体184によって覆われている。扉体184は、カバー180の前面に形成された凹所188の開口面を覆う位置と凹所188を開放した位置との間で開閉するようにカバー180に取り付けられる。つまり、扉体184には上下に一対の軸ピン184a,184aが突設されており、凹所188からカバー180の内側に連続するガイド溝(図示せず)に軸ピン184a,184aが係合しており、扉体184が凹所188を開放した状態では扉体184をガイド溝に沿ってカバー180内に収納できるようにしてある。すなわち、扉体184を開けば、上述の操作部16a’を操作できる。
【0085】
ところで、上述の取付枠100の上下両端部には長孔状の取付孔106が形成され、取付孔106の近傍には引掛孔107およびねじ孔108が形成されている。取付孔106は壁面に直付けしたり埋込ボックスに取り付ける際に取付ねじを挿通する孔であり、引掛孔107は周知の挟み金具(図示せず)の一端部を引っ掛けるために設けられている。挟み金具は取付枠100に一端部が枢支され、他端部と取付枠100との間に壁材を挟持する金具であって、取付孔106に挿通した引締ねじを挟み金具に螺合させることによって、挟み金具の他端部と取付枠100との距離を変えることができるようになっている。また、取付枠100の前面側を覆う化粧プレート(図示せず)をねじで取り付けるときには、そのねじをねじ孔108に螺合させるようになっている。
【0086】
しかして、本実施形態における換気扇用親器5は、埋込型の配線器具の取付枠100に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有しているので、埋込型の配線器具の2連の取付枠100を流用して施工することができ別途に専用の取付枠を製造する必要なく、また、器体の容積が1連モジュール寸法の器体の容積の略2倍となるからスイッチ要素であるリレー開閉部14’(図10参照)として比較的高容量の負荷を開閉できる大型のものを用いることが可能となる。
【0087】
なお、本実施形態における換気扇用親器5を他の実施形態における換気扇用親器5の代わりに用いてもよいことは勿論である。
【0088】
【発明の効果】
請求項1の発明は、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素と、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する子器側人感センサを有し別途に設置される子器を信号線を介して接続する子器端子と、子器端子を介して入力された子器側人感センサの検知信号を検出する検出回路と、検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号に基づいてスイッチ要素を制御する制御回路部と、連動させる親器を他の信号線を介して接続する連動用端子と、検出回路とは電気的に絶縁され検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号を連動用端子を介して送出する信号送出回路とを備えるものであり、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する子器側人感センサを有し別途に設置される子器を信号線を介して接続する子器端子と、子器端子を介して入力された子器側人感センサの検知信号を検出する検出回路とを備えていることにより、子器を接続することが可能であり、負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素を検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号に基づいて制御することができるので、子器が接続され負荷への給電路に挿入されたスイッチ要素を制御する親器として用いることができ、しかも、連動させる親器を他の信号線を介して接続する連動用端子と、検出回路とは電気的に絶縁され検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号を連動用端子を介して送出する信号送出回路とを備えていることにより、別途に設置された親器を連動用端子に接続すれば連動用端子に接続された親器に対して子器側人感センサの検知信号を送出することが可能となるという効果がある。したがって、別途に設置された親器に負荷して換気扇負荷が接続されているとすれば、負荷として照明負荷が接続された熱線式自動スイッチをこの別途に設置された親器に対して複数台接続することにより、複数台の熱線式自動スイッチに連動して1台の換気扇負荷を制御することが可能となる。
【0089】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する親器側人感センサを内蔵し、前記検出回路は、親器側人感センサの検知信号を検出し、前記制御回路部は、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号に基づいて前記スイッチ要素を制御し、前記信号送出回路は、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号を前記連動用端子を介して送出するので、別途に設置された親器を前記連動用端子に接続すれば前記連動用端子に接続された親器に対して子器側人感センサの検知信号だけでなく親器側人感センサの検知信号を送出することが可能となって、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号も別途に設置された親器に対して送出することが可能となるという効果がある。
【0090】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有し、前記検出回路を介して入力される検知信号がなくなってから前記負荷をオフさせるまでの負荷動作保持時間を設定する設定部と、前記検出回路を介して入力される検知信号に基づいて前記負荷を制御する自動モードと前記負荷を強制的にオンにする連続入モードと前記負荷を強制的にオフにする切モードとの切替選択が可能なモード選択操作部とが器体に設けられているので、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有していることにより、埋込型の配線器具の2連の取付枠を流用して施工することができ別途に専用の取付枠を製造する必要ないという効果があり、また、器体の容積が1連モジュール寸法の器体の容積の略2倍となるから前記スイッチ要素として比較的高容量の負荷を開閉できる大型のものを用いることが可能であるという効果があり、さらに、負荷動作保持時間を設定する設定部が器体に設けられていることにより、人が検出されなくなってから動作保持時間後に負荷がオフされるから、例えば負荷が照明負荷である場合に人が近くにいる間に照明負荷が不意に消灯することがなく且つ消し忘れによる無駄な電力消費を抑制することができるという効果があり、しかも、モード選択操作部が器体に設けられていることにより、使用者や施工業者の意図に応じて負荷を強制的にオンにする連続入モードや負荷を強制的にオフにする切モードなどを選択することができ、負荷を強制的にオンにする連続入モードや負荷を強制的にオフにする切モードなどへ切り替えるための切替スイッチを別途に設ける必要がないという効果がある。
【0091】
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、周囲照度を検出する明るさセンサを有する明るさセンサユニットを接続するセンサユニット接続端子を備え、前記制御回路部は、明るさセンサにより検出された照度が規定値を超えているときには前記負荷を強制的にオフするので、周囲が明るく前記負荷をオンさせることが不要であるときには前記検出回路の出力に関わらず前記負荷をオフに保つことが可能となり、無駄な電力消費を抑制することができるという効果があり、しかも、明るさセンサをより適切な位置に配置することが可能となるという効果がある。
【0092】
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の熱線式自動スイッチと、当該熱線式自動スイッチの前記連動用端子に前記他の信号線を介して接続された親器である換気扇用親器とを備え、前記負荷が照明負荷であり、換気扇用親器は、換気扇負荷への給電路に挿入される換気扇負荷用スイッチ要素と、前記熱線式自動スイッチが前記他の信号線を介して接続された連動側子器端子と、連動側子器端子を介して入力された前記親器側人感センサの検知信号を検出する連動側検出回路と、連動側検出回路により検出された前記親器側人感センサの検知信号に基づいて換気扇負荷用スイッチ要素を制御する連動側制御回路部とを有するものであり、前記熱線式自動スイッチが親器として照明負荷を制御することができ、しかも、前記熱線式自動スイッチを子器として換気扇用親器に接続することができて、換気扇用負荷への給電路に挿入された換気扇負荷用スイッチ要素を前記熱線式自動スイッチからの検知信号に基づいて制御することができるので、換気扇用親器の子器として前記熱線式自動スイッチを複数台接続することにより、照明負荷を制御する複数台の前記熱線式自動スイッチと換気扇負荷を制御する1台の換気扇用親器とを連動させることが可能となるという効果がある。
【0093】
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記換気扇用親器は、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有し、前記連動側検出回路を介して入力される検知信号がなくなってから前記換気扇負荷をオフさせるまでの連動側負荷動作保持時間を設定する連動側設定部が設けられているので、人が検出されなくなってから連動負荷動作保持時間後に前記換気扇負荷がオフされるから、人が近くにいる間に前記換気扇負荷が停止することがなく且つ消し忘れによる無駄な電力消費を抑制することができるという効果があり、しかも、人が検出されなくなってから前記照明負荷をオフさせるまでの動作保持時間とは別に前記換気扇負荷をオフさせるまで連動側負荷動作時間を設定することができるという効果がある。したがって、前記換気扇負荷が例えばトイレ室に設置されているような場合にトイレ室の使用後の臭気を十分に排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1における連動親器の回路ブロック図である。
【図2】同上における連動親器の分解斜視図である。
【図3】同上における連動親器を用いた負荷制御システムのシステム構成図である。
【図4】同上における負荷制御システムの動作説明図である。
【図5】実施形態2における連動親器の分解斜視図である。
【図6】実施形態3における連動親器の分解斜視図である。
【図7】実施形態4における連動親器の分解斜視図である。
【図8】実施形態5における換気扇用親器の分解斜視図である。
【図9】従来例を示す負荷制御システムのシステム構成図である。
【図10】同上における親器の回路ブロック図である。
【図11】同上における換気扇用子器の回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 親器(連動親器)
2 子器
5 親器(換気扇用親器)
10 制御回路部
11 定電圧回路
12 人感センサ
13 明るさセンサ
14 リレー開閉部
15 リレー制御部
16 動作保持時間設定部
17 動作切替スイッチ
18 明るさ切替スイッチ
19 送出検出回路
20 信号送出回路
T1,T1 電源端子
T2,T2 出力端子
T3,T3 子器端子
T4,T4 連動用端子

Claims (6)

  1. 負荷への給電路に挿入されるスイッチ要素と、人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する子器側人感センサを有し別途に設置される子器を信号線を介して接続する子器端子と、子器端子を介して入力された子器側人感センサの検知信号を検出する検出回路と、検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号に基づいてスイッチ要素を制御する制御回路部と、連動させる親器を他の信号線を介して接続する連動用端子と、検出回路とは電気的に絶縁され検出回路により検出された子器側人感センサの検知信号を連動用端子を介して送出する信号送出回路とを備えることを特徴とする熱線式自動スイッチ。
  2. 人体から放射される熱線を検知することにより人の存否を検出する親器側人感センサを内蔵し、前記検出回路は、親器側人感センサの検知信号を検出し、前記制御回路部は、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号に基づいて前記スイッチ要素を制御し、前記信号送出回路は、前記検出回路により検出された親器側人感センサの検知信号を前記連動用端子を介して送出することを特徴とする請求項1記載の熱線式自動スイッチ。
  3. 埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有し、前記検出回路を介して入力される検知信号がなくなってから前記負荷をオフさせるまでの負荷動作保持時間を設定する設定部と、前記検出回路を介して入力される検知信号に基づいて前記負荷を制御する自動モードと前記負荷を強制的にオンにする連続入モードと前記負荷を強制的にオフにする切モードとの切替選択が可能なモード選択操作部とが器体に設けられてなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の熱線式自動スイッチ。
  4. 周囲照度を検出する明るさセンサを有する明るさセンサユニットを接続するセンサユニット接続端子を備え、前記制御回路部は、明るさセンサにより検出された照度が規定値を超えているときには前記負荷を強制的にオフすることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の熱線式自動スイッチ。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の熱線式自動スイッチと、当該熱線式自動スイッチの前記連動用端子に前記他の信号線を介して接続された親器である換気扇用親器とを備え、前記負荷が照明負荷であり、換気扇用親器は、換気扇負荷への給電路に挿入される換気扇負荷用スイッチ要素と、前記熱線式自動スイッチが前記他の信号線を介して接続された連動側子器端子と、連動側子器端子を介して入力された前記親器側人感センサの検知信号を検出する連動側検出回路と、連動側検出回路により検出された前記親器側人感センサの検知信号に基づいて換気扇負荷用スイッチ要素を制御する連動側制御回路部とを有することを特徴とする負荷制御システム。
  6. 前記換気扇用親器は、埋込型の配線器具の取付枠に取付可能な2連モジュール寸法の器体を有し、前記連動側検出回路を介して入力される検知信号がなくなってから前記換気扇負荷をオフさせるまでの連動側負荷動作保持時間を設定する連動側設定部が設けられてなることを特徴とする請求項5記載の負荷制御システム。
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