JPH116338A - 施錠ロック装置 - Google Patents

施錠ロック装置

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JPH116338A
JPH116338A JP15669697A JP15669697A JPH116338A JP H116338 A JPH116338 A JP H116338A JP 15669697 A JP15669697 A JP 15669697A JP 15669697 A JP15669697 A JP 15669697A JP H116338 A JPH116338 A JP H116338A
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孝俊 武本
Kenji Ishii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】既存の前枠施錠機構を備えた遊技機に付加する
だけで、該前枠施錠機構に対する不正な開錠操作を確実
に防止でき、しかも確実な操作や制御が可能となる電動
式であるにもかかわらず、消費電力や発熱を抑えること
が可能な施錠ロック装置を提供する。 【解決手段】前枠施錠機構10の開錠動作における初期
動作を行い、スイッチング手段57がON状態になった
ときにソレノイド51に給電すると、ストッパ部材40
は拘束解除位置まで回動する。すると、ロック部材30
をロック解除位置まで回動させることができるようにな
り、前記開錠動作を完結して前枠3を開くことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外枠に対し開閉可
能に取り付けられた前枠と、該前枠が開かぬように施錠
するとともに手動操作により開錠される前枠施錠機構と
を有する遊技機に設けられ、前記前枠施錠機構の開錠動
作を阻止し得る施錠ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機等の遊技機は、箱状の
外枠の正面側に前枠が開閉可能に取り付けられており、
前枠を開いた際に遊技盤面上の各種役物や釘等の調整が
できるようになっている。そして遊技機には、前記前枠
が開かぬように施錠するとともに手動操作により開錠さ
れる前枠施錠機構が設けられていた。
【0003】一般に前枠施錠機構は、前枠を閉じた際
に、前枠側に設けた鈎部材が外枠側に設けた鈎受けに対
して係合するようになっており、前枠側に設けられた鍵
穴に鍵を差し込んで回した場合に、鈎部材が鈎受けから
外れて開錠され、前枠を開くことができるように構成さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の遊技機の前枠施錠機構では、鍵を使った手動操
作だけで前枠を容易に開けることができたため、悪意を
持った者が合い鍵等で前枠を開けることは比較的容易で
あり、遊技機の裏面側に配された制御基盤等を故意に改
変するような不正行為を防止することが難しかった。
【0005】こうした不正行為を防止するために、最近
では前記前枠施錠機構よりも厳重な施錠が可能であり、
手動操作に基づく機械的動作だけでは開錠できない電動
式の施錠装置の開発も進んでいる。かかる電動式施錠装
置は、例えば閉店後に給電が断たれると前枠を閉状態に
拘束し、営業時間内にて給電するとその間だけ前枠の開
閉を許容するような開閉制御機構を備えるように構成さ
れる。
【0006】ところが、既存の施錠機構を一々取り外し
て新たに電動式施錠装置を取り付けるとなると、大掛か
りな改修工事が必要となり、多大なコストがかかるとい
う問題があった。しかも、前記電動式施錠装置では、前
枠の開閉を許容する間はずっと給電し続ける必要がある
ため、給電に基づく発熱対策が別途必要となり、更には
余分に消費電力がかかって経費削減も困難になるという
問題も生じる。
【0007】本発明は、以上のような従来技術が有する
問題点に着目してなされたもので、既存の前枠施錠機構
を備えた遊技機に付加するだけで、該前枠施錠機構に対
する不正な開錠操作を確実に防止でき、しかも確実な操
作や制御が可能となる電動式であるにもかかわらず、消
費電力や発熱を抑えることが可能な施錠ロック装置を提
供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項に存す
る。 [1]外枠(2)に対し開閉可能に取り付けられた前枠
(3)と、該前枠(3)が開かぬように施錠するととも
に手動操作により開錠される前枠施錠機構(10)とを
有する遊技機(1)に設けられ、前記前枠施錠機構(1
0)の開錠動作を阻止し得る施錠ロック装置(20)で
あって、前記施錠機構の開錠動作を阻止するロック部材
(30)と、該ロック部材(30)を拘束及び拘束解除
可能なストッパ部材(40)と、給電された際に前記ス
トッパ部材(40)を駆動する駆動手段(50)と、該
駆動手段(50)に給電するか否かを選択するスイッチ
ング手段(57)とを備え、前記ロック部材(30)
は、前記前枠施錠機構(10)の開錠動作をその初期動
作を除いて阻止するロック位置と、前記前枠施錠機構
(10)の開錠動作を許容するロック解除位置とに変位
可能に設けられ、前記ストッパ部材(40)は、前記ロ
ック部材(30)がロック位置からロック解除位置に変
位するのを阻止する拘束位置と、前記ロック部材(3
0)のロック解除位置への変位を許容する拘束解除位置
とに変位可能に設けられ、前記駆動手段(50)は、前
記スイッチング手段(57)がON状態であるときのみ
給電可能であり、給電された際に前記ストッパ部材(4
0)を拘束解除位置に変位させるように構成され、前記
スイッチング手段(57)は、通常OFF状態だが前記
前枠施錠機構(10)における開錠時の初期動作に連動
してON状態となり、開錠動作が終了するまでの間ON
状態を維持するように構成されたことを特徴とする施錠
ロック装置(20)。
【0009】[2]前記ロック部材(30)をロック位
置側に付勢する付勢手段(28)を有し、前記駆動手段
(50)によって、前記ストッパ部材(40)を拘束解
除位置に変位させると、前記ロック部材(30)は、前
記前枠施錠機構(10)の開錠動作に伴って、前記付勢
手段(28)の付勢力に抗してロック解除位置へ変位可
能な状態となるように設定したことを特徴とする[1]
記載の施錠ロック装置(20)。
【0010】[3]前記前枠施錠機構(10)は、該前
枠(3)を閉位置に拘束する施錠位置と、前枠(3)を
開閉自在とする開錠位置とに手動操作により変位可能な
鈎部材(12)を有し、前記ロック部材(30)は、前
記施錠位置にある鈎部材(12)に直接係合して該鈎部
材(12)の開錠位置への変位を阻止する係止部(3
2)を有し、該係止部(32)はロック部材(30)の
位置に関わらず、前記鈎部材(12)を施錠位置に変位
させる方向にのみ一定範囲で変位可能に設けられたこと
を特徴とする[1]または[2]記載の施錠ロック装置
(20)。
【0011】[4]前記駆動手段(50)は、一時給電
される毎に一往復運動するプランジャ(52)を備えた
ソレノイド(51)から成り、前記プランジャ(52)
が一往復運動する度に、前記ストッパ部材(40)に動
力が伝達されて、該ストッパ部材(40)が通常の拘束
位置から拘束解除位置に変位するよう設定したことを特
徴とする[1]、[2]または[3]記載の施錠ロック
装置(20)。
【0012】次に前述した解決手段に基づく作用を説明
する。 [1]記載の施錠ロック装置(20)によれば、前枠施
錠機構(10)の開錠動作を阻止するセキュリティ状態
では、前記ロック部材(30)は、前枠施錠機構(1
0)の開錠動作をその初期動作を除いて阻止するロック
位置にある。このときロック部材(30)は、拘束位置
にあるストッパ部材(40)によって、ロック位置に規
制されるためロック解除位置に変位することはない。
【0013】前記セキュリティ状態にて、許容される前
枠施錠機構(10)の開錠動作における初期動作を行う
と、これに連動してスイッチング手段(57)が通常O
FF状態からON状態になる。スイッチング手段(5
7)は、前枠施錠機構(10)の開錠動作が終了するま
での間ON状態に維持される。
【0014】スイッチング手段(57)がON状態の際
に、駆動手段(50)に給電すると、該駆動手段(5
0)の作動によりストッパ部材(40)が拘束解除位置
に変位させられる。このとき前記ロック部材(30)を
ロック解除位置に変位させることができる。すなわち、
施錠ロック装置(20)はセキュリティ解除状態とな
り、前枠施錠機構(10)の手動による開錠動作を総て
完結でき、前枠(3)を開くことができる。
【0015】前枠施錠機構(10)の開錠動作が終了す
ると、スイッチング手段(57)は通常のOFF状態に
戻る。かかるOFF状態では、駆動手段(50)に給電
することができない。すなわち、スイッチング手段(5
7)がON状態のときだけ、駆動手段(50)に給電す
ることができる。
【0016】以上のように、本施錠ロック装置(20)
によれば、ロック部材(30)がロック位置にあるとき
は、前枠施錠機構(10)の開錠動作が規制されるた
め、手動でこの開錠動作を行おうとしても操作不能であ
り、前枠(3)を開けることができず、不正行為を確実
に防止することができる。
【0017】また、駆動手段(50)に給電することで
前記セキュリティ状態が解除されるが、実際に駆動手段
(50)に給電するのは、前枠施錠機構(10)の開錠
動作における初期動作を行った後、電力でストッパ部材
(40)を拘束解除位置に変位させてから、ロック部材
(30)をロック解除位置に変位させて前枠(3)を開
けるまでの間だけである。従って、長時間に亘る給電に
よる発熱に対する特別な対策は不要であり、また消費電
力も極力抑えることが可能となる。
【0018】更に、前枠施錠機構(10)の開錠動作に
おける初期動作を行って、前記スイッチング手段(5
7)がON状態となっても、結局、駆動手段(50)に
給電されなければ、前枠施錠機構(10)を開錠して前
枠(3)を開くことができない。逆に前記スイッチング
手段(57)がOFF状態であれば、駆動手段(50)
に給電することもできない。このようにスイッチング手
段(57)の状態如何で給電可能か否かまで左右される
ため、前枠施錠機構(10)の不正な開錠操作に対する
防御をより一層高めることができる。
【0019】[2]記載の施錠ロック装置(20)で
は、前記ロック部材(30)は付勢手段(28)の付勢
力により、通常はロック位置側に位置する。このときス
トッパ部材(40)が拘束位置にあると、ロック部材
(30)は、ロック位置に拘束されてロック解除位置に
変位するのが阻止される。
【0020】一方、前記駆動手段(50)の動力によ
り、前記ストッパ部材(40)を拘束解除位置に変位さ
せると、前記ロック部材(30)の拘束が解かれるた
め、記ロック部材(30)を、前記前枠施錠機構(1
0)の開錠動作に伴って、前記付勢手段(28)の付勢
力に抗してロック解除位置へと変位させることができ
る。
【0021】[3]記載の場合、前記前枠施錠機構(1
0)は、手動操作で鈎部材(12)を変位させることに
より、前枠(3)が開かぬように施錠したり、これを開
錠できる。ここで施錠ロック装置(20)のロック部材
(30)は、ロック位置にあるときその係止部(32)
が前記鈎部材(12)に直接係合して該鈎部材(12)
の開錠位置への変位を阻止する。
【0022】一方、ロック部材(30)の係止部(3
2)は、ロック部材(30)の位置に関わらず、前記鈎
部材(12)を施錠位置に変位させる方向にのみ一定範
囲で変位できるため、駆動手段(50)とは関係なく、
前枠施錠機構(10)において前枠(3)が開いている
状態から前枠(3)が開かぬように施錠することができ
る。
【0023】[4]記載の施錠ロック装置(20)で
は、前記駆動手段(50)を成すソレノイド(51)の
プランジャ(52)が一往復運動する度に、前記ストッ
パ部材(40)に動力が伝達されて、該ストッパ部材
(40)は通常の拘束位置から一時的に拘束解除位置に
変位する。
【0024】ところで前記ロック部材(30)には、前
枠施錠機構(10)の開錠を直接阻止することで比較的
大きな荷重がかかるが、このロック部材(30)がソレ
ノイド(51)によって直接駆動されることはない。従
って、駆動手段(50)の出力を抑えることができ小型
化が可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図1〜図9は本発明の一実
施の形態を示している。本実施の形態に係る施錠ロック
装置20は、遊技機1に設けられ、該遊技機1の前枠施
錠機構10の開錠時における動作を阻止し得るものであ
る。
【0026】ここで先ず遊技機1は、ハンドル操作によ
り遊技盤面上に球を打ち出し、各種役物への打球の入賞
を競い楽しむパチンコ機である。図9に示すように、遊
技機1は、箱状の外枠2と、外枠2に対し開閉可能に取
り付けられる前枠3と、前枠施錠機構10とを備えてい
る。
【0027】外枠2の一側端にはヒンジ4が設けられて
おり、このヒンジ4を介して遊技盤面を含む前枠3が開
閉可能に取り付けられている。前枠施錠機構10は、前
枠3に変位可能に設けられた上下一対の鈎部材11,1
2と、外枠2に固設された上下一対の鈎受け13,14
とを有する。
【0028】外枠2の一側端の内壁面には、上下に延び
るスライド部材15が、支持ブラケット16を介して上
下移動可能に設けられている。このスライド部材15の
上下部に、それぞれ前記鈎部材11,12が所定角度ま
で同期して回動可能に枢着されている。
【0029】鈎部材11,12は、スライド部材15が
下降位置に移動すると、鈎受け13,14と係合して前
枠3が開かぬ施錠位置(図1参照)に回動する一方、ス
ライド部材15が上昇位置に移動すると、鈎受け13,
14から外れて前枠3が開く開錠位置(図3参照)まで
回動するように設定されている。
【0030】スライド部材15は、図示省略したバネに
よって通常時は下降位置に維持され、鈎部材11,12
は鈎受け13,14に係合しているが、鍵穴17に差し
込まれた鍵を回す手動操作によりスライド部材15が上
昇位置に移動すると、鈎部材11,12が鈎受け13,
14から外れて開錠できるようになっている。
【0031】このような前枠施錠機構10を備えた遊技
機1に、本発明に係る施錠ロック装置20は設けられて
いる。図8及び図9に示すように、施錠ロック装置20
は、そのロック部材30が前記前枠施錠機構10の鈎部
材12に係脱し得るように、外枠2の一側端の内壁面に
取り付けられている。
【0032】施錠ロック装置20は、ケース21と、ケ
ース21に内装されるロック部材30、ストッパ部材4
0、スイッチング手段57、それに駆動手段50等を具
備して成る。ケース21は、図6に示すように、各部品
を内装する際は2分割できるようになっており、図7に
示すように、一体に組み合わされた状態で、取付ブラケ
ット21aを介して外枠2の適所に固設される。
【0033】ロック部材30は、前記前枠施錠機構10
の開錠動作を直接阻止する部材であり、回転体31と、
該回転体31の一端より突出する係止片(係止部)32
とから成る。回転体31の主要部は、ケース21内の収
納部22に内装されるが、回転体31の一端側と係止片
32は、ケース21の上部側方に開設された開口部24
からケース21外部に突出する。
【0034】回転体31にある軸受け部34には、ケー
ス21側の枢支軸23が貫通している。この枢支軸23
によってロック部材30は、前記前枠施錠機構10の開
錠動作を直接阻止するロック位置と、前記前枠施錠機構
10の開錠動作を許容するロック解除位置とに回動可能
に軸支されている。ここでロック部材30は、その回転
体31の突起35に掛止されたバネ部材(第1付勢手
段)28によって、通常は図1に示すロック位置に維持
されるように付勢されている。
【0035】一方、係止片32は、回転体31の一端に
突設する枢支ピン33を介して、回転体31自体に対し
回動可能に枢支されている。ここで係止片32は、その
基端側にあるストッパ32aが回転体31の突片36に
通常当接するように、巻きバネ32bにより図1中で時
計方向に付勢されている。
【0036】図1乃至図2に示すように、ロック部材3
0がロック位置にあるとき、係止片32は、鈎部材12
に係合して鈎部材12の回動操作を阻止するように位置
する。詳しく言えば、ロック位置には、図1に示す如く
回転体31の被係合部37にストッパ部材40が係合し
ない第1ロック位置と、図2に示す如く被係合部37に
ストッパ部材40が係合する第2ロック位置とがある。
【0037】一方、図3に示すように、ロック部材30
の被係合部37からストッパ部材40の係合部42が外
れると、ロック部材30はロック解除位置に回動でき
る。すなわち、ロック部材30は、その係止片32が鈎
部材12により下方へ押されると、図3中で時計方向に
回動できるようになる。
【0038】ストッパ部材40は、前記ロック部材30
をロック位置に拘束し、またその拘束を解除可能な部材
である。ストッパ部材40の枢支部41には、ケース2
1側の枢支ピン25が貫通している。また、ストッパ部
材40の上端側には係合部42が設けられており、下端
部43は後述するソレノイド51のプランジャ52に押
し引き可能に連結されている。
【0039】ストッパ部材40は、図1及び図2に示す
拘束位置と、図3に示す拘束解除位置とに回動可能に、
前記枢支ピン25によって軸支されている。図2に示す
ように、ストッパ部材40が拘束位置にあるときは、そ
の係合部42がロック部材30の被係合部37に係合す
るため、該ロック部材30がロック位置からロック解除
位置に回動するのが阻止されている。
【0040】一方、図3に示すように、ストッパ部材4
0が拘束解除位置に回動すると、前記係合部42が被係
合部37から外れるため、該ロック部材30がロック解
除位置へ回動できる状態となる。かかるストッパ部材4
0は、後述するソレノイド51によって通常はロック位
置に保持されている。
【0041】スイッチング手段57は、OFF状態とO
N状態とに切り換え可能であり、ON状態になったとき
だけ、ソレノイド51に給電可能な状態を形成するもの
である。かかるスイッチング手段60は、通常OFF状
態だが前記前枠施錠機構10における開錠時の初期動作
に連動してON状態となり、開錠動作が終了するまでの
間ON状態を維持するように構成されている。
【0042】具体的にはスイッチング手段57は、ケー
ス21の下部に内装されたマイクロスイッチ58から成
る。マイクロスイッチ58は、押圧されるとONになる
可動子59を有している。この可動子59は、ロック部
材30が図2に示す第2ロック位置まで回動すると、回
転体31のカム部38に押圧されてONとなり、続いて
ロック部材30がロック解除位置に回動した際も、カム
部38に押圧されるように位置決めされている。
【0043】駆動手段50は、給電されると前記ストッ
パ部材40を駆動するものであるが、かかる駆動手段5
0は、前記スイッチング手段57がON状態であるとき
のみ給電可能であるように制御される。駆動手段50
は、具体的に言えば、一時給電される毎に一往復運動す
るプランジャ52を備えたソレノイド51から成る。
【0044】ソレノイド51に給電されていない通常時
は、図1,2に示す如くプランジャ52がバネ部材53
の付勢力により突出した状態に維持される。一方、ソレ
ノイド51に給電するとその間だけ励磁し、その電磁力
でプランジャ52が、図3に示す如くバネ部材53の付
勢力に抗して引っ張られ、没入した状態となる。
【0045】プランジャ52の先端部には、前記ストッ
パ部材40の下端部43が押し引き可能に連結されてい
る。すなわち、プランジャ52が通常の突出した状態に
あるときは、ストッパ部材40は拘束位置に直接保持さ
れる一方、プランジャ52が没入すると、ストッパ部材
40は拘束解除位置に回動するようになっている。
【0046】次に作用を説明する。前述した施錠ロック
装置20によれば、図1に示すように、前枠施錠機構1
0の開錠動作を阻止するセキュリティ状態では、ロック
部材30は、バネ部材28の付勢力により第1ロック位
置に保持される。
【0047】このときロック部材30の係止片32は鈎
受け14の下端側14aに当接し、係止片32の先端は
鈎部材12の下側を臨んでいる。また、マイクロスイッ
チ58の可動子59は、ロック部材30のカム部38に
押圧されていない。従って、マイクロスイッチ58はO
FF状態であり、ソレノイド51に給電することはでき
ない。
【0048】図8に示す鍵穴17に鍵を差し込んで回す
と、鈎部材12は図1中で反時計方向に回動しようとす
るが、図2に示すように、ロック部材30を第2ロック
位置まで僅かだけ回動させた時点で操作不能となる。す
なわち、ロック部材20が第2ロック位置に回動したと
き、拘束位置にあるストッパ部材40の係合部42がロ
ック部材30の被係合部37に係合するため、ロック部
材30のそれ以上の回動は阻止される。
【0049】このようにセキュリティ状態では、鍵操作
だけで前枠施錠機構10の開錠動作を行おうとしても、
ロック部材30が、図1に示す第1ロック位置から図2
に示す第2ロック位置まで回動する初期動作にとどま
る。ロック部材30が第1ロック位置乃至第2ロック位
置にある間は、係止片32が鈎部材12の動きを規制す
る。従って、悪意ある者が、単に前枠施錠機構10の合
い鍵を使って開錠しようとしても、前枠3を開けること
ができず、不正行為を防止することができる。
【0050】遊技店側が前記セキュリティ状態を解除す
るには、次の動作を行う必要がある。先ず前述した通り
の前枠施錠機構10の開錠動作における初期動作を行
う。かかる初期動作において、ロック部材30が図2に
示す第2ロック位置まで回動すると、マイクロスイッチ
58の可動子59が回転体31のカム部38に押圧さ
れ、スイッチング手段57がON状態となる。スイッチ
ング手段57は、前枠施錠機10の開錠動作が終了する
までの間ON状態に維持される。
【0051】かかるスイッチング手段57がON状態の
際に、駆動手段50のソレノイド51に給電すると、ソ
レノイド51は励磁し、その電磁力でプランジャ52
が、図3に示すように没入した状態になる。このような
図2→図3の順で示すプランジャ52の没入動作に伴
い、ストッパ部材40は拘束解除位置まで回動する。
【0052】それにより、ロック部材30をロック解除
位置まで回動させることができるようになり、施錠ロッ
ク装置10はセキュリティ解除状態となる。図3におい
てロック部材30を更に時計方向に回動させるように、
鈎部材12を、鈎受け14から外れる反時計方向に回動
させると、前枠施錠機構10の開錠動作を完結でき、前
枠3を開くことができる。
【0053】鈎部材12を鈎受け14から外し前枠3を
開くと、ロック部材30はバネ部材28の付勢力により
反時計方向に回動して元の第1ロック位置に戻る。この
時点で、スイッチング手段57は再びOFF状態とな
り、ソレノイド51への給電が断たれる。すると、図3
→図4の順で示すように、プランジャ52はバネ部材5
3の付勢力で再び突出し、このプランジャ52の突出動
作に伴って、ストッパ部材40は元の拘束位置に復帰す
る。
【0054】前枠3を閉じる場合は、図5において、前
枠3側にある鈎部材12を、外枠2側の鈎受け14とロ
ック部材30の間に押し込めばよい。このときロック部
材30の係止片32は、ロック部材30の位置に拘わら
ず、枢支ピン33を中心に反時計方向、すなわち前記鈎
部材12を施錠させる方向に回動できるため、駆動手段
50とは関係なく、前枠施錠機構10を施錠することが
できる。
【0055】以上のように、本施錠ロック装置20によ
れば、ソレノイド51に給電するのは、前枠施錠機構1
0の開錠動作における初期動作を行った後、ストッパ部
材40を拘束解除位置に回動させてから、ロック部材3
0をロック解除位置に回動させて前枠3を開けるまでの
間だけで済む。従って、長時間に亘る給電による発熱に
対する特別な対策は不要であり、また消費電力も極力抑
えることができる。
【0056】また、前枠施錠機構10の開錠動作におけ
る初期動作を行って、スイッチング手段57がON状態
となっても、結局、駆動手段50に給電しなければ、前
枠施錠機構10を開錠して前枠3を開くことができな
い。逆にスイッチング手段57がOFF状態であれば、
駆動手段50に給電することもできない。
【0057】このようにスイッチング手段57の状態如
何で給電可能かどうかまで左右されるため、前枠施錠機
構10の不正な開錠操作に対する防御を一層と高めるこ
とができる。更に、前記ロック部材30には、前枠施錠
機構10の開錠を直接阻止することで比較的大きな荷重
がかかるが、このロック部材30がソレノイド51によ
って直接駆動されることはない。従って、駆動手段50
の出力を抑えることができ、小型化することが可能とな
る。
【0058】なお、図10に示すように、前枠施錠機構
10の鈎部材12を上方へ回動させて開錠操作する場合
には、施錠ロック装置20は、その係止片32が下方を
向いて鈎部材12に上から係合するように外枠2に取り
付けるとよい。また、本発明に係る施錠ロック装置の具
体的構成は、図示した実施の形態に限定されるものでは
ない。
【0059】
【発明の効果】本発明に係る施錠ロック装置によれば、
前枠施錠機構を備えた既存の遊技機に付加するだけで、
前枠施錠機構の開錠動作を規制することができ、不正行
為を確実に防止することができる。また、駆動手段に給
電することでセキュリティ状態は解除されるが、実際に
給電するのは僅かな時間で済むため、長時間に亘る給電
による発熱に対する特別な対策は不要であり、また消費
電力も極力抑えることが可能となる。
【0060】また、前枠施錠機構の開錠動作における初
期動作を行って、スイッチング手段がON状態となって
も、結局、駆動手段に給電されなければ、前枠施錠機構
を開錠することができず、逆にスイッチング手段がOF
F状態であれば、駆動手段に給電することもできないた
め、スイッチング手段の状態如何で給電可能か否かまで
選択され、前枠施錠機構の不正な開錠操作に対する防御
をより一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置の
内部構造を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置に
おけるセキュリティ状態を解除するときの初期の状態を
示す作用説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置に
おけるセキュリティ状態を解除するときの後期の状態を
示す作用説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置に
おけるセキュリティ状態を解除し、前枠施錠機構を開錠
した状態を示す作用説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置を
セキュリティ解除状態からセキュリティ状態に戻すとき
の動作を示す作用説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置を
分解して示す分解斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置を
外枠に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置を
外枠に取り付けた状態を示す斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置を
装備した遊技機を背後から見た斜視図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る施錠ロック装置
の別の取付状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
57…スイッチング手段 1…遊技機 2…外枠 3…前枠 4…ヒンジ 10…前枠施錠機構 12…鈎部材 15…スライド部材 16…支持ブラケット 20…施錠ロック装置 21…ケース 21a…取付ブラケット 22…収納部 23…枢支軸 24…開口部 28…バネ部材 30…ロック部材 31…回転体 32…係止片 34…軸受け部 37…被係合部 38…カム部 40…ストッパ部材 41…枢支部 42…係合部 50…駆動手段 51…ソレノイド 52…プランジャ 53…バネ部材 57…スイッチング手段 58…マイクロスイッチ 59…可動子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外枠に対し開閉可能に取り付けられた前枠
    と、該前枠が開かぬように施錠するとともに手動操作に
    より開錠される前枠施錠機構とを有する遊技機に設けら
    れ、前記前枠施錠機構の開錠動作を阻止し得る施錠ロッ
    ク装置であって、 前記施錠機構の開錠動作を阻止するロック部材と、該ロ
    ック部材を拘束及び拘束解除可能なストッパ部材と、給
    電された際に前記ストッパ部材を駆動する駆動手段と、
    該駆動手段に給電するか否かを選択するスイッチング手
    段とを備え、 前記ロック部材は、前記前枠施錠機構の開錠動作をその
    初期動作を除いて阻止するロック位置と、前記前枠施錠
    機構の開錠動作を許容するロック解除位置とに変位可能
    に設けられ、 前記ストッパ部材は、前記ロック部材がロック位置から
    ロック解除位置に変位するのを阻止する拘束位置と、前
    記ロック部材のロック解除位置への変位を許容する拘束
    解除位置とに変位可能に設けられ、 前記駆動手段は、前記スイッチング手段がON状態であ
    るときのみ給電可能であり、給電された際に前記ストッ
    パ部材を拘束解除位置に変位させるように構成され、 前記スイッチング手段は、通常OFF状態だが前記前枠
    施錠機構における開錠時の初期動作に連動してON状態
    となり、開錠動作が終了するまでの間ON状態を維持す
    るように構成されたことを特徴とする施錠ロック装置。
  2. 【請求項2】前記ロック部材をロック位置側に付勢する
    付勢手段を有し、 前記駆動手段によって、前記ストッパ部材を拘束解除位
    置に変位させると、前記ロック部材は、前記前枠施錠機
    構の開錠動作に伴って、前記付勢手段の付勢力に抗して
    ロック解除位置へ変位可能な状態となるように設定した
    ことを特徴とする請求項1記載の施錠ロック装置。
  3. 【請求項3】前記前枠施錠機構は、該前枠を閉位置に拘
    束する施錠位置と、前枠を開閉自在とする開錠位置とに
    手動操作により変位可能な鈎部材を有し、 前記ロック部材は、前記施錠位置にある鈎部材に直接係
    合して該鈎部材の開錠位置への変位を阻止する係止部を
    有し、該係止部はロック部材の位置に関わらず、前記鈎
    部材を施錠位置に変位させる方向にのみ一定範囲で変位
    可能に設けられたことを特徴とする請求項1または2記
    載の施錠ロック装置。
  4. 【請求項4】前記駆動手段は、一時給電される毎に一往
    復運動するプランジャを備えたソレノイドから成り、 前記プランジャが一往復運動する度に、前記ストッパ部
    材に動力が伝達されて、該ストッパ部材が通常の拘束位
    置から拘束解除位置に変位するよう設定したことを特徴
    とする請求項1,2または3記載の施錠ロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007002630A (ja) * 2005-06-27 2007-01-11 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 扉ロック装置および自動販売機

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