JPH1163367A - 配管接続部の漏れの補修方法及び補修セット - Google Patents

配管接続部の漏れの補修方法及び補修セット

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JPH1163367A
JPH1163367A JP9225135A JP22513597A JPH1163367A JP H1163367 A JPH1163367 A JP H1163367A JP 9225135 A JP9225135 A JP 9225135A JP 22513597 A JP22513597 A JP 22513597A JP H1163367 A JPH1163367 A JP H1163367A
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JP
Japan
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repair
pipe
joint member
repairing
connection part
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JP9225135A
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English (en)
Inventor
Shogo Asakura
倉 正 吾 朝
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NIPPON HERUMECHITSUKUSU KK
Original Assignee
NIPPON HERUMECHITSUKUSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属管部材と継手部材とからなる配管接続部
からの流体の漏れを、該接続部を取外すことなく、該流
体の流れを止めることなく、容易に、確実に、防止する
ことを課題とする。 【解決手段】 長方形プラスチックフィルムからなる外
壁材と、かかる外壁材の長方向辺に沿って取着けられた
発泡プラスチック製のバックアップ材とからなる補修具
と補修剤からなる補修セットを用意し、その補修具を配
管接続部に巻きつけてその周囲に一定の空間を形成し、
その空間に補修剤を注入、充填し、硬化させることによ
って上記の課題を解決し、上記配管接続部の流体の漏れ
を容易に確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な配管接続部
の漏れの補修方法と補修セットに関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、上
下水道管、給水給湯管等はビルディングや住宅等の建造
物内や道路地下部等に敷設され、使用されており各種直
径、長さ、材質の金属管部材特に鋼管部材とこの鋼管部
材を接続するための継手部材により種々の方向、長さに
接続されて使用されている。
【0003】この継手部材には形状に応じて大きく分け
て3種あり、ソケット、エルボ、チーズと呼ばれるもの
がある。ソケット型継手部材は直線状に接続するときに
用いるものであり、エルボ型継手部材は通常L字型をな
し、2本の管を直角方向に接続するためのものである
が、その角度は90゜の外に45゜等任意の角度のもの
がある。また、チーズ型継手部材は通常T字型をなする
ものであり、3本の管を接続するためのものであるが、
それらの管同士の角度は直角以外の任意の角度のものも
ある。これら3つの型の継手部材において、互に接続す
る2本乃至3本の管は直径が同じ場合のみでなく、異な
る場合もある。継手部材を用いてこれらの管を接続する
場合は通常接続さるべき金属管の端部外周にねじが形成
され、これに対応するねじ部を内部に形成した一定長さ
の継手部材を用い、このねじ部に液状シール剤を塗布し
一定圧力で締め付けることによって接続される。この液
状シール剤は締め付けにより室温下で速かに硬化して両
方の管を確実に接続し、接続部からの流体の漏れを確実
に防止できるようになっている。
【0004】今、上水道水を流すのに用いる管の一例を
JISでの記号名とともにあげると、水道用亜鉛めっき
鋼管(SGP)、水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管
(SGP−VB)、水道用ポリエチレン粉体ライニング
鋼管(SGP−PB)等があり、多くは防錆、防蝕のた
めめっき又はライニングが施された鋼管が用いられてい
る。これらはあくまで一例であり、本発明をこれらの管
の使用に限ること或は上水道水又は液体流通の場合に限
ることを意図するものではない。尚これらの管はその使
用箇所や、流量等に応じて種々の直径のものがあり一般
家庭用、道路用、ビルディング用等に応じて15mmの
ものから80mm又はそれ以上のものがある。継手部材
もこれに対応する直径を有すること勿論である。尚本発
明では金属管と鋼管の用語は互に同等に用いられる。
【0005】上記のように管乃至鋼管部材を継手部材と
液状シール剤を用いて接続して配管又は管路が施工され
るが、その際通常は接続作業が確実に行なわれて接続部
からの流体の漏れが確実に防止されているが、ときに流
体が漏れる場合がある。例えば液状シール剤の選定ミ
ス、鋼管部材のねじ加工精度の不良、あるいは長期使用
による管材料の老朽化等の原因によって継手部材と鋼管
部材のねじ接続部から流体が漏れる場合がある。
【0006】このような場合その流体の漏れを完全に止
めるためには、各配管部材の接続を外し、再施工によっ
て対処する必要があった。しかし、このような工事は必
然的に大がかりになり、しかも配管内を通る流体の流れ
を止め配管内を空にしなければならない。そのため配管
施工業者においては人手を要し、又費用を要し、かかる
配管の利用者に対して多大の迷惑をかけることとなる。
【0007】そこで配管部材の接続を取り外すことな
く、また流体を配管より抜きとることもせず通常のよう
に使用しながら、配管接続部よりの流体の漏れを外面よ
り防止する作業を行なうことが望まれていた。この要望
に応えようとするものとして現在緊急補修剤なるものが
市場に提供されている。この緊急補修剤は通常主剤と硬
化剤の二液混合型の液状又はパテ状の充填接着剤である
が、これを実際に使用する場合、配管接続部に接着して
いる液状シール剤及びほこり等をシンナー等で清浄にし
たのち、その接続部にガラスファイバー布を数周巻きつ
けた後そのファイバー布にヘラ又はハケで緊急補修剤を
塗布するのであるが、一般に窮屈、狭隘な環境下でのか
かる作業は困難である。特に補修箇所から緊急補修剤が
ダレ落ちすることのないような作業、または均一に塗布
する作業はかなり熟練した作業者によるも極めて困難で
あり、更なる改良が望まれていた。
【0008】かくて本発明はこのように配管接続部にお
いて流体が漏れたと思われる場合、漏れる惧れのある場
合、その配管接続部の接続を取り外すことなく、また配
管内を通る流体の流れを停止してその内部を空にする必
要なく、その接続部を補修して該部よりの流体の漏れを
容易に確実に防止することができる補修方法又はその方
法に用いられる補修セットを提供することを目的とする
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】よって本発明は、流体を
流通せしめる金属管部材と継手部材とからなる配管接続
部の周囲に、長方形状のプラスチックフィルム製外壁材
と外壁材の長方向辺に沿って取着けられた少なくとも一
つの発泡プラスチック製バックアップ材と外壁材の一端
部に設けられた両面接着テープ材からなる補修具を巻き
付けて包囲し、それにより形成された空間内に液状充填
接着剤からなる補修剤を注入し放置して該充填接着剤を
硬化せしめることを特徴とする、配管接続部の漏れの補
修方法を提供するものである。
【0010】本発明は、また、長方形状のプラスチック
フィルムからなる外壁材とその外壁材の長方向辺に沿っ
て取着けられた少くとも一つの発泡プラスチック製バッ
クアップ材とその外壁材の一端部に設けられた両面接着
テープ材とからなる補修具とその補修具により配管接続
部の周囲に形成された空間に注入さるべき液状充填接着
剤からなる補修剤とからなる、配管接続部の漏れを補修
するための補修セットを提供するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面につい
て順次詳細に説明する。
【0012】図1、2は本発明に用いる補修セットの一
部をなす補修具の二つの例を示すものであって、図1は
2本の管を継手部材を用いて縦方向即ち垂直方向に接続
してなる配管接続部の漏れに対して用いるもの、図2は
横方向即ち水平方向に接続してなる配管接続部の漏れに
対して用いられるものである。図1において、1は通常
ポリプロピレン製の長方形状のプラスチックフィルムか
らなる外壁材であり、その横方向辺の長さは、これによ
り包囲される鋼管部材の外周又は継手部材の外周に対応
するものである。そのフィルム1の端部には両面接着テ
ープ材2が設けられている。そのテープ材2の表面には
剥離紙(図示せず)が取着けられ使用時に剥離するよう
になっている。
【0013】3は長方形プラスチック外壁材の一つの長
方向乃至横方向辺に沿って設けられたバックアップ材で
あり、一定の幅、厚さ、そして外壁材の横方向辺と同じ
長さを有し、通常発泡ポリエチレンからつくられる。こ
のバックアップ材3の外周辺4,5,6には剥離紙を有
する両面粘着テープが取着けられている。バックアップ
材3の露出面7と外壁部1によって鋼管部材又は継手部
材の周囲に空間が形成される。
【0014】図2において、8は一つのバックアップ材
3の外に外壁材1のもう一つの他の長方向辺に沿って取
着けられた同じ材質のバックアップ材であり、同様にそ
の外周辺9,10,11には剥離紙を有する両面粘着テ
ープが取着けられている。その際、バックアップ材8の
両側周辺部9,11の長さは一方のバックアップ材3の
両側周辺部5,6の長さよりも小さくなっており、従っ
て横方向に鋼管部材と継手部材を接続してある場合、一
方のバックアップ材3は鋼管部材の周囲を包囲し、他方
のバックアップ材8はその鋼管部材と接続しその部材よ
りも大きな直径を有する継手部材の周囲を包囲しうるよ
うになっている。又バックアップ材3と8の外側辺部
5,6と9,11は円周方向での巻きつけのため通常外
壁材に対して直角での切り口とせず、例えば45゜の角
度をつけた切り口となし、円周上での接合を確実ならし
めるようになっている。
【0015】このようにしてプラスチック外壁材1と一
つのバックアップ材3を有する図1に示す本発明に係る
補修具Iとプラスチック外壁材1と互に厚さの異なる二
つのバックアップ材3,8を有する図2に示す本発明に
係る補修具IIを用いて配管接続部の漏れを防止する方法
を図3以下の図面について説明する。
【0016】各種継手部材を用いて形成された配管接続
部での漏れを防止するため、本発明によれば図1又は2
に示す補修具I又はIIを用いてその配管接続部の周囲に
巻付けてその周囲を包囲して液状充填接着剤を注入する
空間を形成するのであるが、まずソケット型継手部材を
用いて形成された縦方向配管接続部の漏れ、特に継手部
材より上方での漏れを防止すべく補修具Iを用いて該部
を包囲しようとする場合を図3について説明すれば、図
1の補修具Iの端部両面粘着テープ部2の剥離紙を剥離
し、更にバックアップ部3の表面の剥離紙も剥離して夫
々内面の粘着テープ部を露出し、それらを配管接続部の
ソケット型継手部材aに接触しこれに巻き付けてプラス
チックフィルム製外壁材1の端部を粘着テープ部2に当
接し圧力を加えて接着せしめる。この場合図3に示すよ
うに継手部材aの上面より約5〜7mm例えば5mmほ
ど下方周囲にバックアップ材3を接着せしめるのが望ま
しい。粘着テープ2はのりしろの役をなし、又上記のよ
うにバックアップ材3の切り口をたとえば45゜に形成
すれば該バックアップ材3の円周上の接合も確実であ
る。
【0017】このようにしてソケット型継手部材aと鋼
管部材bにより形成された縦配管接続部の周囲にプラス
チックフィルムの外壁材1とバックアップ材3によって
上方空間13が形成され、この空間13に、後で詳しく
説明する液状の補修剤を注入して硬化させれば、漏れの
生じている部分を容易、確実に補修せしめ、以て大がか
りな作業、流体の流通停止を行なうことなくその部分か
らの漏れを全く防ぐことができるのである。外壁材1の
フィルムは透明なので補修剤の注入状況をよく外部から
観察することができる。
【0018】次にソケット型継手部材を用いて形成され
た縦配管接続部において、該継手部材の下方における漏
れを防止しようとする場合は、図4に示すように、図1
の構造の補修具Iの両面粘着テープ2とバックアップ材
3の表面の剥離紙を剥離してこれを下方の鋼管部材bの
外周に当てて加圧接着させる。その際このバックアップ
材3を下方の鋼管部材bのねじ部末端より約5〜7mm
例えば約5mm下方に接着させるのが望ましい。図3と
4の場合、図3ではバックアップ材を継手部材aの周囲
にまきつけ、図4ではバックアップ材3をこの継手部材
aよりも外径の小さい鋼管部材bの周囲に巻き付けるの
で図3のように継手部材に巻き付ける側のバックアップ
材の厚みは図4の場合よりも小さくなっている。その一
例をあげれば次のとおりである。
【0019】 発泡ポリエチレンバックアップ材の長さ×幅×厚さ(mm) 継手部材用 250×10× 5 鋼管部材用 250×10×10
【0020】このようにしてプラスチックフィルムの外
壁材1とバックアップ材3を下方の鋼管部材bと継手部
材aの周囲に巻き付けてその周囲に空間13が形成さ
れ、この空間13に後述するように補修剤を注入し、硬
化させて該空間13に包囲された接続部が補修され、該
部からの漏れを容易、確実に防止することができる。
【0021】次に図5はエルボ型即ちL字型継手部材を
用いて形成された配管接続部の内縦方向即ち垂直方向接
続部の漏れを防止しようとする場合を示すものであり、
又図6はチーズ型即ちT字型継手部材を用いて形成され
た配管接続部の内縦方向即ち垂直方向接続部の漏れを防
止しようとする場合を示すものであって、いずれも図3
に示すものと同じように図1の補修具Iの発泡プラスチ
ック(ポリエチレン)バックアップ材3をエルボ型継手
部材c又はチーズ型継手部材dの縦方向接続部b1 とb
2 に巻き付けて、該接続部bの周囲に空間13を形成す
るのである。
【0022】次に図2に示す例の補修具IIを用いてソケ
ット型継手部材を用いた横方向即ち水平方向配管接続部
の漏れ防止を行なう場合を図7について説明すれば、剥
離紙を剥離し厚さの異なる2つのバックアップ材3と8
を有する補修具IIを横方向にして厚さの小なるバックア
ップ材8を径の大なる継手部材aの外周に当て、厚さの
大なるバックアップ材3を径の小なる鋼管部材bの外周
に当て巻き付け加圧して接着すると、この補修具と継手
部材と鋼管部材で包囲された密閉空間13が形成され
る。この場合ナイフ等の適当な切断用具によってプラス
チックフィルム製外壁材の上部適当な箇所に孔を開けて
開口部14を形成しここより液状充填接着剤を注入して
この空間部を充填し、硬化すればこの接続部の流体の漏
れを容易、確実に補修することができる。
【0023】これと同じような要領でエルボ型(L字
型)継手部材を用いた配管接続部又はチーズ型(T字
型)継手部材を用いた配管接続部の中の横方向配管接続
部の漏れを防止しようとする場合を図8と図9に示す。
この場合2つのバックアップ材3,8を有する図2に示
す補修具IIを横方向配管接続部に巻きつけてここに密閉
空間13を形成し、次いで補修具の外壁材に開口部14
を設けてこの開口部14から液状充填接着剤からなる補
修剤を注入して硬化せしめて該部を補修することができ
る。
【0024】このように、本発明によれば長方形プラス
チックフィルム外壁材とこれに取着けられた一つ又は二
つのバックアップ材を有する補修具を配管接続部の金属
管部材又は継手部材に巻きつけてその周囲に空間を形成
しその空間に液状充填接着剤を注入、硬化させるのであ
るが、ここに用いる液状充填接着剤は通常主剤と硬化剤
からなる二液混合反応型のものであり、夫々別々の容器
に保存し、使用時に取出して混合して使用に供するよう
にする。
【0025】この液状充填接着剤の一例をあげると、主
剤はエポキシ樹脂(ビスフェノールA型)と少量のタル
ク、カルシウム等の無機充填剤の混合物であり、硬化剤
は変性ポリアミドアミンである。通常主剤100重量部
に対して22.5〜27.5重量部の範囲の硬化剤が用
いられる。この範囲外では硬化不良となり良好に用いる
ことはできない。好ましくは主剤100重量部に対して
硬化剤25重量部用いられ、即ち、主剤と硬化剤は4:
1の割合で用いられる。
【0026】これらの主剤と硬化剤の容器の一例を図1
0と図11に示す。図10はポリシェーカー型の主剤の
容器15を示し、図11は硬化剤の容器16を示す。1
7は容器15のねじ蓋、18はキャップノズルであり、
いずれも着脱自在である。19は容器16の着脱自在の
ねじ蓋であり、硬化剤の注入、注出を容易ならしめるよ
う径が大きく形成されている。これらの容器15,16
の中には主剤と硬化剤とが4:1の重量比になるような
量で充填されており、容器15は両者の合計量を注入し
うる容積を有している。
【0027】使用時は、容器15のねじ蓋17と容器1
6のねじ蓋19を取り外し、容器16内の硬化剤を主剤
が入っている容器15内に混入した後容器15のねじ蓋
17を再度元の位置に取着け、主剤の容器ポリシェーカ
ーを手に持ち上下又は左右に2〜3分間振盪すると容器
15内にて主剤と硬化剤は均一に混合し合う。完全に混
合しないと硬化不良を生ずる惧れがある。
【0028】混合終了後は主剤容器15のキャップノズ
ル18のキャップを取り除き、図3〜6に示すように形
成された縦方向配管接続部の継手部材又は鋼管部材の周
囲空間13内にノズル18を差込み、或は図7〜9に示
された横方向配管接続部のフィルム外壁材に開けた開口
部14にノズル18を差込み、液状充填接着剤を一定量
注入する。
【0029】液状充填接着剤の注入充填は、基本的に、
補修具を縦配管接続部の継手部材側に巻き付ける場合
は、図12に示すように、鋼管余ねじり部より約5〜7
mm、たとえば5mm程度上方20の位置まで、また縦
配管接続部の鋼管部材側に巻き付ける場合は図13に示
すように継手部材末端部が約5〜7mmたとえば約5m
m程度覆われるように符号21の位置まで充填するもの
とする。一方、横方向配管接続部において注入充填する
際は図14に示すように、上部に形成された開口部14
から注入し、最終的に注入口より溢れでて注入口に液状
充填接着剤が盛り上がるような状態になるまで十分に注
入充填する。液状充填接着剤は混合後速かに、通常30
分以内に注入することが必要であり、環境温度にもよる
が混合後1時間位で硬化する。
【0030】かくて、本発明にかかる補修具により縦方
向又は横方向配管接続部の金属管部材又は継手部材の周
囲に形成された空間に液状充填接着剤を注入充填し、硬
化せしめればその周囲に生じ得る流体の漏れを容易に確
実に防止することができる。尚ここに用いられる流体は
水や油等の液体のみならず、空気等の気体も含まれる。
又金属管としては普通の管のみならずステンレス鋼(S
US)の管も含まれ各種めっき又はライニングを施され
たそれらの鋼の管が含まれる。
【0031】以下に本発明に従って補修具を配管接続部
に巻付けてその周囲に空間を形成しここに補修剤を注
入、充填して、その接続部よりの漏れを防止する場合の
試験例を実施例として示す。
【0032】
【実施例】一般的な配管部材として使用されている、水
道用亜鉛めっき鋼管(SGP)からなる径50mmの鋼
管部材bとこれに適合する同径及び異径ソケット型継手
部材aを組み合わせて図15の如き試験配管を組み立
て、室温(常温)にて24時間(1昼夜以上)養生(乾
燥)を行なう。
【0033】補修試験は試験配管内に水道水を満水に
し、25.5kgf/cm2 以下の圧力にて試験配管内
を保持し、漏水箇所を作製して図16の如き型、大きさ
の補修具と下記の如き補修剤を用いて補修施工試験を行
なう。
【0034】図16にも見られるように補修具にはA、
B、Cの三つの型がある。A型は縦配管の継手部材に巻
き付け使用するものでバックアップ材は幅が狭いのが一
つのみ、B型は縦配管の金属管部材に巻き付け使用する
ものでバックアップ材は厚さが広いものが一つのみ、C
型は横配管で継手部材と金属管部材の両者に巻きつけて
使用するものが厚さの異なる二つのバックアップ材が設
けられているものである。
【0035】今50mmの径の鋼管を使用し、且つ上記
C型の補修具を使用しての横配管での補修例(補修箇
所:4箇所)の場合を図17、同じく50mmの径の鋼
管を使用し、且つA型又はB型の補修具を使用しての縦
配管での補修例(補修箇所:4箇所)を図18に夫々示
す。
【0036】補修施工が確実にできたかの確認試験は、
補修終了後、1昼夜以上(24時間以内)として、圧力
は25.5kgf/cm2 、圧力保持の時間は6時間以
上として試験を行った。
【0037】補修具を使用しての補修試験は、50mm
の径の鋼管の外に、15、20、25、32、40、6
5、80(mm)の計8種類の径の鋼管(試験配管)と
それに対応する大きさの補修具と以下の補修剤を使用
し、全ての径について試験配管を組み立て補修試験を行
なった。
【0038】 補修剤 主 剤:エポキシ樹脂(ビスフェノールA型) 無機質充填剤 100重量部 硬化剤:変性ポリアミドアミン 25重量部
【0039】このように実施してえられた試験結果を以
下の表に示す。試験結果は4箇所補修中補修良好(漏れ
なし)の箇所の数を以て表わす。従って表中4/4は4
箇所補修して4補修箇所ともに補修良好であったことを
意味する。尚この表中管径15Aは15mmの径を意味
する。以下同じ。
【0040】 実施試験結果 横配管での実施試験結果 試 験 鋼 管 径 15A 20A 25A 32A 圧 力 × 時 間 4/4 4/4 4/4 4/4 (25.5kgf/cm2 ×6hr) 試 験 鋼 管 径 40A 50A 65A 80A 圧 力 × 時 間 4/4 4/4 4/4 4/4 (25.5kgf/cm2 ×6hr) 縦配管での実施試験結果 試 験 鋼 管 径 15A 20A 25A 32A 圧 力 × 時 間 4/4 4/4 4/4 4/4 (25.5kgf/cm2 ×6hr) 試 験 鋼 管 径 40A 50A 65A 80A 圧 力 × 時 間 4/4 4/4 4/4 4/4 (25.5kgf/cm2 ×6hr)
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、金属管部材と継手部材
とからなる配管接続部の周囲に、長方形プラスチックフ
ィルムからなる外壁材と外壁材の長方向辺に取着けられ
た少なくとも一つのバックアップ材と外壁材の端部に設
けられた両面接着テープ材とからなる補修具を巻き付け
て包囲し、それにより形成された空間内に液状充填接着
剤からなる補修剤を注入し、硬化せしめるときは、配管
内を通る流体を抜きとることなく、また前記配管接続部
を取外すことなく、作業も容易に確実に、該接続部より
の流体の漏れを防止することができるのであり、又前記
補修具と補修剤からなる本発明に係る補修セットによる
ときは、確実、簡便に、配管接続部よりの流体の漏れを
防止することができるのであり、本発明によれば顕著な
効果を奏することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による補修セットにおける補修具の一実
施例の斜視図。
【図2】同補修具の他の実施例の斜視図。
【図3】本発明にかかる補修具を縦配管接続部の継手部
材側に巻きつける状態を示す説明図。
【図4】同補修具を縦配管接続部の金属管部材側に巻き
つける状態を示す説明図。
【図5】同補修具をエルボ型継手部材を用いる縦方向配
管接続部の同継手部材側に巻きつける状態を示す説明
図。
【図6】同補修具をチーズ型継手部材を用いる縦配管接
続部の同継手部材側に巻きつける状態を示す説明図。
【図7】同補修具をソケット型継手部材を用いる横配管
接続部に巻きつける状態を示す説明図。
【図8】同補修具をエルボ型継手部材を用いる横配管接
続部に巻きつける状態を示す説明図。
【図9】同補修具をチーズ型継手部材を用いる横配管接
続部に巻きつける状態を示す説明図。
【図10】本発明の補修セットに用いる補修剤の主剤の
容器の一例を示す正面図。
【図11】本発明の補修セットに用いる補修剤の硬化剤
の容器の一例を示す正面図。
【図12】図3に示す状態で補修剤を注入充填する状況
を示すための説明図。
【図13】図4に示す状態で補修剤を注入充填する状況
を示すための説明図。
【図14】図7に示す状態で補修剤を注入充填する状況
を示すための説明図。
【図15】本発明の実施例に用いられる試験配管の一般
的説明図。
【図16】本発明の実施例に用いられる補修具の一例の
説明図。
【図17】本発明の実施例に用いられる試験配管での補
修の一例を示す説明図。
【図18】本発明の実施例に用いられる試験配管での補
修の他の例を示す説明図。
【符号の説明】
1 外壁材 2 両面接着テープ材 3,8 バックアップ材 13 空間 14 開口部 15,16 容器 a ソケット型継手部材 b 金属管部材 c エルボ型継手部材 d チーズ型継手部材 I,II 補修具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を流通せしめる金属管部材と継手部材
    とからなる配管接続部の周囲に、長方形状のプラスチッ
    クフィルム製外壁材と外壁材の長方向辺に沿って取着け
    られた少なくとも一つの発泡プラスチック製バックアッ
    プ材と外壁材の一端部に設けられた両面接着テープ材か
    らなる補修具を巻き付けて包囲し、それにより形成され
    た空間内に液状充填接着剤からなる補修剤を注入し放置
    して該充填接着剤を硬化せしめることを特徴とする、配
    管接続部の漏れの補修方法。
  2. 【請求項2】長方形状のプラスチックフィルムからなる
    外壁材とその外壁材の長方向辺に沿って取着けられた少
    くとも一つの発泡プラスチック製バックアップ材とその
    外壁材の一端部に設けられた両面接着テープ材とからな
    る補修具とその補修具により配管接続部の周囲に形成さ
    れた空間に注入さるべき液状充填接着剤からなる補修剤
    とからなる、配管接続部の漏れを補修するための補修セ
    ット。
JP9225135A 1997-08-21 1997-08-21 配管接続部の漏れの補修方法及び補修セット Pending JPH1163367A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372844A (ja) * 2001-06-13 2002-12-26 Ricoh Co Ltd トナーボトル
JP2011045972A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Nittetsu Corrosion Prevention Co Ltd 防食補修方法
JP2012062943A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Chubu System Kogyo Kk 硬化性の無機系充填材、漏油止め工法、漏油止めキット

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