JPH1163197A - 車両用油圧作動式変速機の制御装置 - Google Patents

車両用油圧作動式変速機の制御装置

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JPH1163197A
JPH1163197A JP9233052A JP23305297A JPH1163197A JP H1163197 A JPH1163197 A JP H1163197A JP 9233052 A JP9233052 A JP 9233052A JP 23305297 A JP23305297 A JP 23305297A JP H1163197 A JPH1163197 A JP H1163197A
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oil
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Hironori Fujita
啓則 藤田
Nagahide Miyamoto
修秀 宮本
Koji Shibuya
浩司 澁谷
Masaaki Shiyudou
賢顕 首藤
Hiroyuki Takeo
裕之 武生
Hiroyuki Katano
裕之 片野
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    • Y10T74/19Gearing
    • Y10T74/19219Interchangeably locked
    • Y10T74/19251Control mechanism

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1段低速の変速段G(N−1)へのダウンシ
フト制御中に更に低速の変速段G(N−2)へのダウン
シフト指令が出されたときに、G(N−1)へのダウン
シフト制御の完了時期を早める制御を行うものにおい
て、低油温時に、油の粘度増加による圧変化の応答遅れ
に起因してG(N−2)へのダウンシフトで発生する変
速シックを防止する。 【解決手段】 G(N−1)へのダウンシフト制御中に
G(N−2)へのダウンシフト指令が出力されてフラグ
FTBDが1にセットされたとき、G(N−1)へのダ
ウンシフト制御の完了時期を早める制御を行う。油温セ
ンサで検出される変速機の油温TOが所定値YTOより
低いときは、FTBDが1にセットされることを禁止す
る。そのため、低油温時には、G(N−1)へのダウン
シフトが普通に行われ、G(N−1)からG(N−2)
へのダウンシフト制御の開始時点においてG(N−1)
用の油圧連結要素の油圧が充分に昇圧され、エンジンの
過度の吹上りを生ずることなく円滑にG(N−2)にダ
ウンシフトされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の油圧連結要
素の選択作動により確立される複数の変速段を有する車
両用油圧作動式変速機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御装置として、1段低
速の第1の変速段へのダウンシフト制御中に第1の変速
段より1段低速の第2の変速段へのダウンシフト指令が
出されたとき、第2の変速段へのダウンシフト制御の開
始を第1の変速段へのダウンシフト制御が完了するまで
遅らせて、1段宛のダウンシフトを行わせるステップ変
速制御手段を備えるものは知られている。
【0003】ステップ変速制御方式では、運転者が要求
する2段低速の変速段へのダウンシフト、例えば、4速
段から2速段へのダウンシフトを、4速→3速と3速→
2速との2つのダウンシフトに分けて行うため、ショッ
クの軽減や制御系の簡略化を図ることができる利点があ
るが、1段宛ダウンシフトするため、2段低速の変速段
に直接ダウンシフトさせるものに比し変速時間が長くな
り、運転者に駆動力切替りのタイムラグが大きいと感じ
させることがある。
【0004】そこで、本願出願人は、先に、特願平8-25
3633号により、第1の変速段へのダウンシフト制御中に
出される第2の変速段へのダウンシフト指令を受けて、
第1の変速段へのダウンシフト制御の完了時期を早める
制御を行う制御モード切換手段を設け、第1の変速段へ
のダウンシフトを早期に完了させて、第2の変速段への
ダウンシフトが完了するまでに要する時間を短縮できる
ようにしたものを提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、変速機の油
温が低いと油の粘度が高くなるため、制御信号が出され
てから油圧連結要素の実際の油圧が制御信号通りの油圧
に変化するまでに時間がかかる。そのため、上記の如く
第1の変速段へのダウンシフト制御の完了時期を早める
制御を行うと、第1の変速段へのダウンシフト時に連結
される油圧連結要素の油圧が充分に昇圧される前に、第
2の変速段へのダウンシフト制御が開始され、エンジン
の過度の吹上り等を生じてショックが大きくなる。
【0006】本発明は、以上の点に鑑み、低油温時にお
けるショックの発生を防止し得るようにした先の提案の
改良装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明では、複数の油圧連結要素の選択作動により確立
される複数の変速段を有する車両用油圧作動式変速機の
制御装置であって、1段低速の第1の変速段へのダウン
シフト制御中に前記第1の変速段より1段低速の第2の
変速段へのダウンシフト指令が出されたとき、前記第2
の変速段へのダウンシフト制御の開始を前記第1の変速
段へのダウンシフト制御が完了するまで遅らせて、1段
宛のダウンシフトを行わせるステップ変速制御手段と、
前記第1の変速段へのダウンシフト制御中に出される前
記第2の変速段へのダウンシフト指令を受けて、前記第
1の変速段へのダウンシフト制御の完了時期を早める制
御を行う制御モード切換手段とを備えるものにおいて、
変速機の油温を検出する油温検出手段と、検出された油
温が所定値より低いときに、前記制御モード切換手段に
よる前記制御を禁止する禁止手段とを設けている。
【0008】これによれば、低油温時には、第1の変速
段へのダウンシフト制御が普通に行われ、第1の変速段
へのダウンシフト時に連結される油圧連結要素の油圧が
第2の変速段へのダウンシフト制御の開始時点において
充分に昇圧される。そのため、第2の変速段へのダウン
シフトをエンジンの過度の吹上り等を生ずることなく円
滑に行い得られ、低油温時におけるショックの発生が防
止される。
【0009】尚、後記する実施形態において、上記ステ
ップ変速制御手段に相当するのは、図7に示すダウンシ
フト制御であり、上記制御モード切換手段に相当するの
は、図9に示す処理によって第1の変速段G(N−1)
へのダウンシフト制御中に第2の変速段G(N−2)へ
のダウンシフト指令が出されたときに「1」にセットさ
れるフラグFTBDの値を見る図7のS26、S32の
ステップとS11における処理であり、上記禁止手段に
相当するのは図9のS100とS104における処理で
ある。また、後記する実施形態において、油温検出手段
は、変速機の油温を直接検出する油温センサで構成され
ているが、エンジンの冷却水温やエンジンの始動後経過
時間等に基づいて油温を間接的に検出するものであって
も良い。
【0010】
【発明の実施の形態】図1を参照して、1は前進4段後
進1段の変速を行う油圧作動式変速機を示し、該変速機
1は、エンジンに流体トルクコンバータ2を介して連結
される入力軸3と、入力軸3にギア列4を介して常時連
結される中間軸5と、車両の駆動輪に連結される差動ギ
ア6上のファイナルギア6aに噛合する軸端の出力ギア
7aを有する出力軸7とを備えている。尚、図面上ファ
イナルギア6aと出力ギア7aとは離れているが、これ
は図面が展開図であるためであり、実際は両ギア6a,
7aが互に噛合している。
【0011】中間軸5と出力軸7との間には、1速と2
速の伝動系G1,G2が並設され、入力軸3と出力軸7
との間には、3速と4速の伝動系G3,G4と後進伝動
系GRとが並設されている。そして、中間軸5上に、1
速と2速の伝動系G1,G2に各介入される油圧連結要
素たる1速と2速の油圧クラッチC1,C2を設けると
共に、入力軸3上に、3速と4速の伝動系G3,G4に
各介入される油圧連結要素たる3速と4速の油圧クラッ
チC3,C4を設け、各油圧クラッチC1,C2,C
3,C4を連結させたとき対応する各伝動系G1,G
2,G3,G4が選択的に確立されるようにしている。
後進伝動系GRは、4速伝動系G4と4速油圧クラッチ
C4を共用するように構成されており、出力軸7上のセ
レクタギア8の図面で左方の前進側と右方の後進側への
切換動作で該ギア8を4速伝動系G4と後進伝動系GR
の各ドリブンギアG4a,GRaに噛合させることによ
り、4速伝動系G4と後進伝動系GRとを選択的に確立
するようにしている。尚、後進伝動系GRには図外のア
イドルギアが介設されている。図中9は出力軸7上に設
けたパーキングギアである。
【0012】前記各油圧クラッチC1〜C4は図2に示
す油圧回路によりその給排油を制御される。油圧回路
は、エンジンにより流体トルクコンバータ2のケーシン
グを介して駆動されるギアポンプから成る油圧源10
と、車室内のセレクトレバーに連動して切換操作される
マニアル弁11と、シフト弁ユニット12と、シフト弁
ユニット12の上流側の切換弁13と、切換弁13に接
続される第1と第2の1対の調圧弁141,142と、セ
レクタギア8に連結するフォーク8aを連結した前後進
切換用のサーボ弁15と、シフト弁ユニット12及び切
換弁13の切換制御を行う第1乃至第3の3個の電磁弁
161,162,163と、第1と第2の調圧弁141,1
2の調圧制御を行う第1と第2の1対の電磁比例弁1
1,172とを備えている。図中A1〜A4は各油圧ク
ラッチC1〜C4の急激な油圧変化を緩衝すべく設けた
アキュムレータである。
【0013】マニアル弁11は、パーキング位置たる
「P」と、後進位置たる「R」と、ニュートラル位置た
る「N」と、1速乃至4速の自動変速位置たる「D4
と、1速乃至3速の自動変速位置たる「D3」と、2速
保持位置たる「2」と、1速保持位置たる「1」との計
7位置に切換自在である。
【0014】マニアル弁11の「D4」位置では、油圧
源10に連なる第1油路L1が切換弁13に連なる第2
油路L2に接続され、第1油路L1から第2油路L2に
レギュレータ18で一定のライン圧に調圧された圧油が
供給されて、この圧油が切換弁13とシフト弁ユニット
12とを介して1速乃至4速の油圧クラッチC1〜C4
に選択的に給油され、1速乃至4速の自動変速が行われ
る。以下、図3を参照して、シフト弁ユニット12、切
換弁13、調圧弁141,142について詳述する。
【0015】シフト弁ユニット12は、第1乃至第3の
3個のシフト弁121,122,123で構成されてお
り、第1シフト弁121を切換弁13に第3と第4の2
つの油路L3,L4を介して接続し、第2シフト弁12
2を切換弁13に第5と第6の2つの油路L5,L6を
介して接続している。第1と第2の両シフト弁121
122は第7乃至第9の3つの油路L7,L8,L9を
介して接続され、また、第3シフト弁123は、第1シ
フト弁121に第10と第11の2つの油路L10,L
11を介して接続されると共に、第2シフト弁122
第12油路L12を介して接続されている。
【0016】1速油圧クラッチC1は第13油路L13
を介して第2シフト弁122に接続され、2速油圧クラ
ッチC2は第14油路L14を介して第1シフト弁12
1に接続され、3速油圧クラッチC3は第15油路L1
5を介して第2シフト弁12 2に接続され、4速油圧ク
ラッチC4は、該クラッチC4に連なる第16油路L1
6にマニアル弁11の「D4」「D3」「2」「1」位置
で接続される第17油路L17を介して第1シフト弁1
1に接続されている。
【0017】第1シフト弁121は、ばね121aで右方
位置に押圧されると共に、第1電磁弁161で制御され
る第18油路L18の油圧で左方位置に押圧され、第2
シフト弁122は、ばね122aで右方位置に押圧される
と共に、第2電磁弁162で制御される第19油路L1
9の油圧で左方位置に押圧される。第3シフト弁123
は、ばね123aで右方に押圧されると共に、マニアル
弁11の「2」「1」以外の位置で第1油路L1に接続
される第21油路L21の油圧により左方に押圧され、
マニアル弁11の「D4」位置では第21油路L21を
介して入力されるライン圧により左方位置に保持され、
第10油路L10が第3シフト弁123の排油ポート1
3bに接続されると共に、第11油路L11と第12
油路L12とが接続される。
【0018】マニアル弁11の「D4」位置における1
速走行時は、第1シフト弁121を左方位置、第2シフ
ト弁122を右方位置に切換えるもので、これによれ
ば、1速油圧クラッチC1用の第13油路L13が第2
シフト弁122と第8油路L8と第1シフト弁121とを
介して、切換弁13に対する第2の接続油路たる第4油
路L4に接続される。この際、2速油圧クラッチC2用
の第14油路L14は、第1シフト弁121と第10油
路L10とを介して、排油路たる第3シフト弁123
排油ポート123bに接続され、3速油圧クラッチC3
用の第15油路L15は、排油路たる第2シフト弁12
2の排油ポート122bに接続され、4速油圧クラッチC
4用の第16油路L16は、第17油路L17と第1シ
フト弁121と第11油路L11と第3シフト弁123
第12油路L12と第2シフト弁122とを介して、切
換弁13に対する第4の接続油路たる第6油路L6に接
続される。
【0019】2速走行時は、第2シフト弁122を右方
位置に保持したまま第1シフト弁121を右方位置に切
換えるもので、これによれば、2速油圧クラッチC2用
の第14油路L14が第1シフト弁121と第9油路L
9と第2シフト弁122とを介して、切換弁13に対す
る第3の接続油路たる第5油路L5に接続されると共
に、1速油圧クラッチC1用の第13油路L13が第2
シフト弁122と第8油路L8と第1シフト弁121とを
介して、切換弁13に対する第1の接続油路たる第3油
路L3に接続される。この際、3速油圧クラッチC3用
の第15油路L15は、1速走行時と同様に第2シフト
弁122の排油ポート122bに接続され、4速油圧クラ
ッチC4用の第16油路L16は、第17油路L17を
介して排油路たる第1シフト弁121の排油ポート121
bに接続される。
【0020】3速走行時は、第1シフト弁121を右方
位置に保持したまま第2シフト弁122を左方位置に切
換えるもので、これによれば、3速油圧クラッチC3用
の第15油路L15が第2シフト弁122と第7油路L
7と第1シフト弁121とを介して第4油路L4に接続
されると共に、2速油圧クラッチC2用の第14油路L
14が第1シフト弁121と第9油路L9と第2シフト
弁122とを介して第6油路L6に接続される。この
際、1速油圧クラッチC1用の第13油路L13は第2
シフト弁122の排油ポート122bに接続され、4速油
圧クラッチC4用の第16油路L16は2速走行時と同
様に第17油路L17を介して第1シフト弁121の排
油ポート121bに接続される。
【0021】4速走行時は、第2シフト弁122を左方
位置に保持したまま第1シフト弁121を左方位置に切
換えるもので、これによれば、4速油圧クラッチC4の
第16油路L16が第17油路L17と第1シフト弁1
1と第11油路L11と第3シフト弁123と第12油
路L12と第2シフト弁122とを介して第5油路L5
に接続されると共に、3速油圧クラッチC3用の第15
油路L15が第2シフト弁122と第7油路L7と第1
シフト弁121とを介して第3油路L3に接続される。
この際、1速油圧クラッチC1用の第13油路L13は
3速走行時と同様に第2シフト弁122の排油ポート1
2bに接続され、2速油圧クラッチC2用の第14油
路L14は1速走行時と同様に第1シフト弁121と第
10油路L10とを介して第3シフト弁123の排油ポ
ート123bに接続される。
【0022】切換弁13には、ライン圧油路たる上記第
2油路L2と、第1乃至第4の接続油路たる上記第3乃
至第6油路L3,L4,L5,L6と、第1調圧弁14
1で調圧される第1の調圧油路たる第22油路L22
と、第2調圧弁142で調圧される第2の調圧油路たる
第23油路L23とが接続されている。切換弁13は、
第1油路L1に接続したモジュレータ弁19の下流側の
第24油路L24に出力される、ライン圧より低い一定
の油圧(以下、モジュレータ圧と記す)により第1の切
換位置たる右方位置に押圧され、ばね13a及び第3電
磁弁163で制御される第20油路L20の油圧で第2
の切換位置たる左方位置に押圧される。
【0023】切換弁13が右方位置に存するときは、第
3油路L3が第22油路L22に接続されると共に、第
5油路L5が第23油路L23に接続されて、第3と第
5の各油路L3,L5の油圧を夫々第1と第2の各調圧
弁141,142で調圧可能となる。この際、第4油路L
4は第2油路L2に接続され、第6油路L6は排油路た
る切換弁13の排油ポート13bに接続される。
【0024】切換弁13が左方位置に存するときは、第
4油路L4が第22油路L22に接続されると共に、第
6油路L6が第23油路L23に接続され、第4と第6
の各油路L4,L6の油圧を夫々第1と第2の各調圧弁
141,142で調圧可能となる。この際、第3油路L3
は排油路たる切換弁13の排油ポート13cに接続さ
れ、第5油路L5は第2油路L2に接続される。
【0025】第1シフト弁121を左方位置、第2シフ
ト弁122を右方位置として、1速油圧クラッチC1を
第4油路L4に接続する1速時は、切換弁13が右方位
置に切換保持されて、第4油路L4が第2油路L2に接
続される。かくて、1速油圧クラッチC1の油圧(以
下、1速圧と記す)がライン圧となり、該クラッチC1
の連結で1速伝動系G1が確立される。
【0026】第1と第2の両シフト弁121,122を右
方位置として、1速油圧クラッチC1を第3油路L3、
2速油圧クラッチC2を第5油路L5に夫々接続する2
速時は、切換弁13が左方位置に切換保持されて、第3
油路L3が排油ポート13cに接続されると共に、第5
油路L5に第2油路L2が接続される。かくて、1速圧
が大気圧に低下して1速油圧クラッチC1の連結が解除
され、一方、2速油圧クラッチC2の油圧(以下、2速
圧と記す)がライン圧となり、該クラッチC2の連結で
2速伝動系G2が確立される。
【0027】1速から2速へのアップシフトに際して
は、切換弁13を1速時の位置、即ち、右方位置に保持
したまま、先ず、第1と第2の両シフト弁121,122
を2速時の状態に切換える。この場合、1速と2速の油
圧クラッチC1,C2に各接続される第3と第5の油路
L3,L5は第22と第23の油路L22,L23に各
接続される。従って、第1調圧弁141により1速圧の
降圧特性を制御すると共に、第2調圧弁142により2
速圧の昇圧特性を制御することができ、1速から2速へ
の円滑なアップシフトを行い得られる。そして、変速完
了後に切換弁13を左方位置に切換え、1速油圧クラッ
チC1から第1調圧弁141を介さずに排油すると共
に、2速油圧クラッチC2に第2調圧弁142を介さず
にライン圧の圧油を供給する。
【0028】2速から1速へのダウンシフトに際して
は、第1と第2の両シフト弁121,122を2速時の状
態に保持したまま、先ず、切換弁13を2速時の位置か
ら1速時の位置、即ち、左方位置から右方位置に切換え
る。これによれば、1速から2速へのアップシフト時と
同様に、1速と2速の油圧クラッチC1,C2が第22
と第23の油路L22,L23に各接続される。従っ
て、第1調圧弁141により1速圧の昇圧特性を制御す
ると共に、第2調圧弁142により2速圧の降圧特性を
制御することができ、2速から1速への円滑なダウンシ
フトを行い得られる。そして、変速完了後に第1と第2
の両シフト弁121,122を1速時の状態に切換え、2
速油圧クラッチC2を第3シフト弁123の排油ポート
123bに接続して、該クラッチC2から第2調圧弁1
2を介さずに排油すると共に、1速油圧クラッチC1
に1速時と同様に第1調圧弁141を介さずにライン圧
の圧油を供給する。
【0029】第1シフト弁121を右方位置、第2シフ
ト弁122を左方位置として、2速油圧クラッチC2を
第6油路L6、3速油圧クラッチC3を第4油路L4に
夫々接続する3速時は、切換弁13が右方位置に切換保
持されて、1速時と同様に、第6油路L6が排油ポート
13bに接続されると共に、第4油路L4が第2油路L
2に接続される。かくて、2速圧が大気圧に低下して2
速油圧クラッチC2の連結が解除され、一方、3速油圧
クラッチC3の油圧(以下、3速圧と記す)がライン圧
となり、該クラッチC3の連結で3速伝動系G3が確立
される。
【0030】2速から3速へのアップシフトに際して
は、切換弁13を2速時の位置、即ち、左方位置に保持
したまま、先ず、第1と第2の両シフト弁121,122
を3速時の状態に切換える。この場合、3速と2速の油
圧クラッチC3,C2に各接続される第4と第6の油路
L4,L6は第22と第23の油路L22,L23に各
接続される。従って、第1調圧弁141により3速圧の
昇圧特性を制御すると共に、第2調圧弁142により2
速圧の降圧特性を制御することができ、2速から3速へ
の円滑なアップシフトを行い得られる。そして、変速完
了後に切換弁13を右方位置に切換え、2速油圧クラッ
チC2から第2調圧弁142を介さずに排油すると共
に、3速油圧クラッチC3に第1調圧弁141を介さず
にライン圧の圧油を供給する。
【0031】3速から2速へのダウンシフトに際して
は、第1と第2の両シフト弁121,122を3速時の状
態に保持したまま、先ず、切換弁13を3速時の位置か
ら2速時の位置、即ち、右方位置から左方位置に切換え
る。これによれば、2速から3速へのアップシフト時と
同様に、3速と2速の油圧クラッチC3,C2が第22
と第23の油路L22,L23に各接続される。従っ
て、第1調圧弁141により3速圧の降圧特性を制御す
ると共に、第2調圧弁142により2速圧の昇圧特性を
制御することができ、3速から2速への円滑なダウンシ
フトを行い得られる。そして、変速完了後に第1と第2
の両シフト弁121,122を2速時の状態に切換え、3
速油圧クラッチC3を第2シフト弁122の排油ポート
122bに接続して、該クラッチC3から第1調圧弁1
1を介さずに排油すると共に、2速油圧クラッチC2
に2速時と同様に第2調圧弁142を介さずにライン圧
の圧油を供給する。
【0032】第1と第2の両シフト弁121,122を左
方位置として、3速油圧クラッチC3を第3油路L3、
4速油圧クラッチC4を第5油路L5に夫々接続する4
速時は、切換弁13が左方位置に切換保持されて、2速
時と同様に、第3油路L3が排油ポート13cに接続さ
れると共に、第5油路L5に第2油路L2が接続され
る。かくて、3速圧が大気圧に低下して3速油圧クラッ
チC3の連結が解除され、一方、4速油圧クラッチC4
の油圧(以下、4速圧と記す)がライン圧となり、該ク
ラッチC4の連結で4速伝動系G4が確立される。
【0033】3速から4速へのアップシフトに際して
は、切換弁13を3速時の位置、即ち、右方位置に保持
したまま、先ず、第1と第2の両シフト弁121,122
を4速時の状態に切換える。この場合、3速と4速の油
圧クラッチC3,C4に各接続される第3と第5の油路
L3,L5は第22と第23の油路L22,L23に各
接続される。従って、第1調圧弁141により3速圧の
降圧を制御すると共に、第2調圧弁142により4速圧
の昇圧を制御することができ、3速から4速への円滑な
アップシフトを行い得られる。そして、変速完了後に切
換弁13を左方位置に切換え、3速油圧クラッチC3か
ら第1調圧弁141を介さずに排油すると共に、4速油
圧クラッチC4に第2調圧弁142を介さずにライン圧
の圧油を供給する。
【0034】4速から3速へのダウンシフトに際して
は、第1と第2の両シフト弁121,122を4速時の状
態に保持したまま、先ず、切換弁13を4速時の位置か
ら3速時の位置、即ち、左方位置から右方位置に切換え
る。これによれば、3速から4速へのアップシフト時と
同様に、3速と4速の油圧クラッチC3,C4が第22
と第23の油路L22,L23に各接続される。従っ
て、第1調圧弁141により3速圧の昇圧特性を制御す
ると共に、第2調圧弁142により4速圧の降圧特性を
制御することができ、4速から3速への円滑なダウンシ
フトを行い得られる。そして、変速完了後に第1と第2
の両シフト弁121,122を3速時の状態に切換え、4
速油圧クラッチC4を第1シフト弁121の排油ポート
121bに接続して、4速油圧クラッチC4から第2調
圧弁142を介さずに排油すると共に、3速油圧クラッ
チC3に第1調圧弁141を介さずにライン圧の圧油を
供給する。
【0035】第1と第2の各調圧弁141,142は、各
ばね141a,142aと第22と第23の各油路L2
2,L23の油圧とによって該各油路L22,L23を
各排油ポート141b,142bに接続する右方の排油側
に押圧され、また、第1と第2の各電磁比例弁171
172の出力側の第25と第26の各油路L25,L2
6の油圧によって第22と第23の各油路L22,L2
3を第2油路L2に接続する左方の給油側に押圧され、
かくて、第22と第23の各油路L22,L23の油圧
は、各電磁比例弁171,172の出力圧に比例して増減
される。ところで、変速ショックを軽減するには、解放
側の油圧クラッチと連結側の油圧クラッチとの連結過渡
領域での微妙な油圧制御が必要になる。本実施形態で
は、変速完了後に連結側と解放側の油圧クラッチが調圧
弁141,142を介さずに給排油されるため、調圧弁1
1,142は比較的低圧の連結過渡領域での油圧制御の
みを分担すれば良く、油圧制御の分解能を高めて、変速
時における連結側油圧クラッチの昇圧特性及び解放側油
圧クラッチの降圧特性の連結過渡領域における微妙な制
御を精度良く行うことができる。
【0036】第1と第2の両電磁比例弁171,172
は第24油路L24を介してモジュレータ圧が入力され
ており、ここで、第1電磁比例弁171としては非通電
時に出力圧が最大(モジュレータ圧)となるものを用
い、第2電磁比例弁172は非通電時に出力圧が最小
(大気圧)となるものを用いている。
【0037】また、第1電磁弁161は、第24油路L
24に絞り161aを介して接続される第18油路L1
8を大気開放する2方向弁で構成され、非通電時に閉弁
して第18油路L18の油圧を高圧(モジュレータ圧)
にする。
【0038】第2と第3の各電磁弁162,163は、そ
の出力側の第19と第20の各油路L19,L20を第
24油路L24に接続する給油位置と、この接続を断っ
て該各油路L19,L20を各排油ポート162a,1
3aに接続する排油位置とに切換自在な3方向弁で構
成され、非通電時に給油位置に切換えられて第19と第
20の各油路L19,L20の油圧を高圧(モジュレー
タ圧)にする。
【0039】尚、第2と第3の電磁弁162,163を第
1の電磁弁161と同様の2方向弁で構成することも考
えられる。然し、2方向弁は開弁時のリーク量が多くな
り、また、低温時は開弁しても残圧が生ずるため、制御
の応答性が悪くなる。ここで、エンジン回転数が低下す
る1速での徐行時や停止時は油圧源10からの吐出油量
が減少するためリーク量を少なくする必要がある。そし
て、1速時は、第2シフト弁122と切換弁13とを右
方位置にするため第19と第20の油路L19,L20
を大気圧にする必要があり、第2と第3の電磁弁1
2,163を2方向弁で構成したのではリーク量が過大
になってしまう。このことを考慮し、また、応答性良く
切換えることが必要な切換弁13の切換制御を第3電磁
弁163で行うことを考慮し、本実施形態では、第2、
第3電磁弁162,163を3方向弁で構成し、スペース
を考慮して第1電磁弁161のみを小型の2方向弁で構
成している。
【0040】マニアル弁11の「D4」位置での1速乃
至4速時と各変速時における、第1乃至第3電磁弁16
1,162,163の通電状態と、第1、第2シフト弁1
1,122及び切換弁13の位置と、第1、第2調圧弁
141,142の出力圧(第22、第23油路L22,L
23の油圧)とは下表の通りになる。
【0041】 (○…通電、×…非通電) 本実施形態では、第1と第2の両調圧弁141,142
うち前回の変速に際し連結側油圧クラッチの油圧を昇圧
する給油用調圧弁として機能したものが次回の変速に際
し解放側油圧クラッチの油圧を降圧する排油用調圧弁と
して機能し、また、前回の変速に際し排油用調圧弁とし
て機能したものが次回の変速に際し給油用調圧弁として
機能するため、変速後各調圧弁141,142の出力圧を
そのままの値に保持して次回の変速に備えることができ
る。これに対し、第1と第2の両調圧弁141,142
一方を給油専用、他方を排油専用にすると、変速時に昇
圧された給油用調圧弁の出力圧を降圧すると共に変速時
に降圧された排油用調圧弁の出力圧を昇圧して次回の変
速に備える必要がある。この場合には、低温時に短時間
で次回の変速が行われると、給油用調圧弁の出力圧の降
圧や排油用調圧弁の出力圧の昇圧が充分でないうちに変
速が開始され、変速時の油圧制御が不調になって、変速
ショックを生じ易くなる。従って、本実施形態のよう
に、各調圧弁141,142を変速の度に給油用と排油用
とに交互に使い分けることが望ましい。
【0042】第1乃至第3電磁弁161,162,163
と第1と第2の電磁比例弁171,172は、後記詳述す
るロックアップクラッチ用の第4電磁弁164と共に、
図4に示すマイクロコンピュータから成る電子制御回路
20により制御される。
【0043】電子制御回路(ECU)20には、エンジ
ンの回転速度Neとスロットル開度θと冷却水温TWと
を検出するエンジンセンサ21からの信号と、車速Vを
検出する車速センサ22からの信号と、変速機の入力軸
3の回転速度Ninを検出する速度センサ23からの信号
と、変速機の出力軸7の回転速度Noutを検出する速度
センサ24からの信号と、セレクトレバーのポジション
センサ25からの信号と、変速機の油温TOを検出する
油温センサ26からの信号とが入力されている。
【0044】そして、「D4」位置では、ECU20に
記憶されている1速−4速の変速マップに基づいて現在
のスロットル開度θと車速Vとに適合する変速段を選択
し、1速乃至4速の自動変速を行う。
【0045】「D3」位置においても「D4」位置と同一
の油路構成になり、ECU20に記憶されている1速−
3速の変速マップに基づいて1速乃至3速の自動変速が
行われる。
【0046】「2」「1」位置では、ECU20に記憶
されている2速マップや1速マップに基づいて2速又は
1速への段階的なダウンシフトが行われ、以後2速又は
1速に保持される。尚、「2」「1」位置では、
「D4」「D3」位置で第1油路L1に接続されていた第
21油路L21が大気開放され、第3シフト弁123
右方位置に切換可能となる。
【0047】第3シフト弁123が右方位置に切換えら
れると、左方位置において排油ポート123bに接続さ
れていた第10油路L10が第12油路L12に接続さ
れ、左方位置において第12油路L12に接続されてい
た第11油路L11が第3シフト弁123の第2の排油
ポート123cに接続される。第10と第11の油路L
10,11は第1シフト弁121の右方位置では何れの
油圧クラッチ用の油路とも接続されておらず、第1シフ
ト弁121を右方位置にしたときは、「D4」位置におい
て第1シフト弁121を右方位置にしたときと同一の油
路構成になり、従って、第1と第2の両シフト弁1
1,122を右方位置(「D4」位置の2速時の状態)
にしたときは2速油圧クラッチC2に給油されて2速伝
動系G2が確立され、第1シフト弁121を右方位置、
第2シフト弁122を左方位置(「D4」位置の3速時の
状態)にしたときは、3速油圧クラッチC3に給油され
て3速伝動系G3が確立される。
【0048】一方、第1シフト弁121を左方位置にし
たときは、2速油圧クラッチC2用の第14油路L14
が第10油路L10、4速油圧クラッチC4用の第17
油路L17が第11油路L11に夫々接続されるから、
「D4」位置における油路構成とは異なったものにな
る。そして、第1シフト弁121を左方位置、第2シフ
ト弁122を右方位置(「D4」位置の1速時の状態)に
したときは、1速油圧クラッチC1用の第13油路L1
3が第4油路L4に接続されると共に(この接続は「D
4」位置と同一)、2速油圧クラッチC2用の第14油
路L14が第6油路L6に接続され(「D4」位置では
4速油圧クラッチC4用の第17油路L17が第6油路
に接続される)、第1と第2の両シフト弁121,122
を左方位置(「D4」位置の4速時の状態)にしたとき
は、3速油圧クラッチC3用の第15油路L15が第3
油路L3に接続されると共に(この接続は「D4」位置
と同一)、2速油圧クラッチC2用の第14油路L14
が第5油路L5に接続され(「D4」位置では4速油圧
クラッチC4用の第17油路L17が第5油路L5に接
続される)、4速油圧クラッチC4には給油されなくな
る。
【0049】ここで、第3シフト弁123は第26油路
L26を介して入力される第2電磁比例弁172の出力
圧で左方に押圧されるようになっているが、ヒューズ切
れ等によるシステムダウン時に第1乃至第3電磁弁16
1,162,163及び第1、第2電磁比例弁171,17
2への通電が停止されると、第1と第2の両シフト弁1
1,122と切換弁13とが左方位置に切換えられると
共に、第2電磁比例弁172の出力圧が大気圧になっ
て、第3シフト弁123が「2」「1」位置において右
方位置に切換えられ、「D4」「D3」位置において第2
1油路L21からのライン圧により左方位置に切換えら
れる。従って、「1」「2」位置において2速伝動系G
2、「D4」「D3」位置において4速伝動系G4が夫々
確立されることになり、システムダウン時にも2速と4
速とでの走行を行い得られる。
【0050】マニアル弁11の「R」位置では、第2油
路L2が大気開放されて、第1油路L1に第27油路L
27が接続され、該油路L27に第1サーボ制御弁27
を介して接続される第28油路L28を介してサーボ弁
15の左端の第1油室15aに給油される。これによれ
ば、サーボ弁15が右方の後進位置に押動されてセレク
タギア8が後進側に切換わると共に、第28油路L28
が第1油室15aに連通するサーボ弁15の軸孔15b
を介して第29油路L29に接続される。該油路L29
は、マニアル弁11の「R」位置において4速油圧クラ
ッチC4に連なる第16油路L16に接続されており、
かくて、4速油圧クラッチC4への給油とセレクタギア
8の後進側への切換えとで後進伝動系GRが確立され
る。
【0051】第1サーボ制御弁27は、第3電磁弁16
3の出力側の第20油路L20の油圧と第1電磁比例弁
171の出力側の第25油路L25の油圧とにより、第
27油路L27と第28油路L28とを接続する左方の
開き側に押圧されると共に、ばね27aと第2油路L2
の油圧と第29油路L29の油圧とにより、第27油路
L27と第28油路L28との接続を断って第28油路
L28を排油ポート27bに接続する右方の閉じ側に押
圧される。「D4」「D3」「2」「1」位置では、第2
油路L2を介して入力されるライン圧により、第1サー
ボ制御弁27は第3電磁弁163と第1電磁比例弁171
との出力圧が共に高くなっても右方位置に保持され、第
28油路L28への給油が阻止されて、サーボ弁15が
係止部材15cにより左方の前進位置に保持され、後進
伝動系GRの確立が阻止される。
【0052】また、所定車速以上で前進走行中にマニア
ル弁11を「R」位置に切換えたときは、第3電磁弁1
3と第1電磁比例弁171との出力圧を共に大気圧にし
て、第1サーボ制御弁27を右方位置に保持し、第28
油路L28への給油、即ち、後進伝動系GRの確立を阻
止する。
【0053】所定車速以下でマニアル弁11を「R」位
置に切換えたときは、第1電磁比例弁171の出力圧を
漸増させて第1サーボ制御弁27を左方の開き側に押圧
し、上記の如く第28油路L28とサーボ弁15と第2
9油路L29とを介して4速油圧クラッチC4に給油
し、該制御弁27を調圧弁として機能させて4速油圧ク
ラッチC4の油圧の昇圧を制御し、その後に第3電磁弁
163からモジュレータ圧を出力して該制御弁27を左
方位置に押し切り、4速油圧クラッチC4の油圧をライ
ン圧に保持する。尚、第3電磁弁163がオン故障して
その出力圧が大気圧のままになっても、第1電磁比例弁
171の出力圧によって4速油圧クラッチC4の連結に
必要な油圧が保証される。
【0054】マニアル弁11を「R」位置から「D4
「D3」「2」「1」位置に切換えたときは、これらの
位置において第2油路L2と同様に第1油路L1に接続
される第30油路L30から第2サーボ制御弁28と第
31油路L31とを介してサーボ弁15の中間の第2油
室15dにライン圧が入力され、サーボ弁15が左動し
て前進位置に切換えられる。
【0055】第2サーボ制御弁28は、第13油路L1
3を介して入力される1速圧と、第19油路L19を介
して入力される第2電磁弁162の出力圧と、第23油
路L23を介して入力される第2調圧弁142の出力圧
とにより、第30油路L30と第31油路L31とを接
続する左方位置に押圧され、ばね28aと第27油路L
27の油圧とにより、第30と第31の両油路L30,
L31の接続を断って第31油路L31を排油ポート2
8bに接続する右方位置に押圧される。
【0056】かくて、「R」位置では第2サーボ制御弁
28が第27油路L27からのライン圧で確実に右方位
置に切換えられ、「D4」「D3」「2」「1」位置への
切換後、1速圧が所定値に上昇するまで該制御弁28は
右方位置に保持され、第2油室15dへのライン圧の入
力が阻止されて、サーボ弁15は係止手段15cにより
後進位置に保持される。そして、1速圧が所定値以上に
なったとき、第2サーボ制御弁28が左方位置に切換え
られ、第2油室15dにライン圧が入力されてサーボ弁
15が前進位置に切換えられる。従って、アクセルペダ
ルを踏込んだ状態でマニアル弁11を「R」位置から
「D4」「D3」「2」「1」位置に切換えた場合でも、
サーボ弁15の切換時点では1速圧の上昇による1速伝
動系G1を介しての正転方向のトルク伝達で出力軸7の
逆転方向への回転が制止された状態になり、セレクタギ
ア8と4速伝動系G4のドリブンギアG4aとが大きな
相対回転を生じない状態で円滑に噛合し、両ギア8,G
4aの噛合部の摩耗が防止される。
【0057】ところで、第2サーボ制御弁28が異物の
かみ込み等で右方位置にロックされたり、また、該制御
弁28が左方位置に切換わってもサーボ弁15が後進位
置にロックされたりするような異常を生ずると、マニア
ル弁11を「R」位置から「D4」「D3」「2」「1」
位置に切換えてもセレクタギア8は後進側に残り、4速
油圧クラッチC4に給油されると後進伝動系GRが確立
されてしまう。そこで、本実施形態では、第3シフト弁
123の左端の油室に連なる第32油路L32を設ける
と共に、サーボ弁15の後進位置において該弁15の第
2油室15dに切欠溝15eを介して接続される第33
油路L33を設け、第32油路L32が第2サーボ制御
弁28の右方位置で第30油路L30、該制御弁28の
左方位置で第33油路L33に夫々接続されるようにし
ている。これによれば、上記異常を生ずると、第3シフ
ト弁123の左端の油室に第32油路L32を介してラ
イン圧が入力され、第3シフト弁123がこれを左方に
押圧する第21油路L21や第26油路L26の油圧の
如何に係わらず右方位置に切換保持され、4速油圧クラ
ッチC4への給油が阻止される。
【0058】第2サーボ制御弁28は、一旦左方位置に
切換えられると、第30油路L30と第31油路L31
とを接続する環状溝28cの左右のランドの受圧面積差
によって発生するセルフロック力により左方位置に保持
されるが、急旋回時で油面が大きく変動し、油圧源10
からの油圧が一瞬途絶えたときなどは、第2サーボ制御
弁28がばね28aの力で右方位置に切換わってしま
う。この場合、第2サーボ制御弁28を1速圧のみで左
方位置に押圧するように構成していると、2速乃至4速
時には油圧が回復しても第2サーボ制御弁28は左方位
置に戻らなくなる。そのため、本実施形態では、2速時
及び4速時に高くなる第2調圧弁142の出力圧と、3
速時及び4速時に高くなる第2電磁弁162の出力圧と
によっても第2サーボ制御弁28を左方位置に押圧して
いる。尚、1速乃至3速時は、第2サーボ制御弁28が
左方位置に戻らず、第32油路L32からのライン圧の
入力で第3シフト弁123が右方位置に切換えられて
も、各油圧クラッチC1〜C4の給排油に影響は及ばな
いが、4速時には、2速油圧クラッチC2に給油され
て、4速から2速にダウンシフトされてしまう。そのた
め、4速時は、第2調圧弁142の出力圧と第2電磁弁
162の出力圧とで第2サーボ制御弁28を左方に押圧
し、油圧回復後に一方の出力圧が正常値に上昇しなくて
も、第2サーボ制御弁28が確実に左方位置に切換えら
れるようにしている。
【0059】マニアル弁11の「N」位置では、第2油
路L2、第16油路L16、第17油路L17、第27
油路L27、第29油路L29及び第30油路L30が
共に大気開放され、何れの油圧クラッチC1〜C4も連
結解除される。また、「P」位置では、第1油路L1に
第27油路L27が接続され、第1サーボ制御弁27と
第28油路L28とを介してのライン圧の入力でサーボ
弁15が後進位置に切換わるが、「P」位置では第16
油路L16と第29油路L29との接続が断たれて第1
6油路L16が大気開放されるため、後進伝動系GRが
確立されることはない。
【0060】流体トルクコンバータ2はロックアップク
ラッチ2aを内蔵しており、油圧回路に、レギュレータ
18から第34油路L34を介して供給される油を作動
油としてロックアップクラッチ2aの作動を制御するロ
ックアップ制御部29が設けられている。
【0061】該制御部29は、ロックアップクラッチ2
aをオンオフ制御するシフト弁30と、ロックアップク
ラッチ2aのオン時の連結状態を滑りを生じないロック
アップ状態と滑り状態とに切換える切換弁31と、滑り
状態での連結力を増減制御する調圧弁32とで構成され
ている。
【0062】シフト弁30は、第34油路L34をロッ
クアップクラッチ2aの背圧室に連なる第35油路L3
5に接続すると共に、流体トルクコンバータ2の内部空
隙に連なる第36油路L36を排油用の第37油路L3
7に絞り部30aを介して接続する右方位置と、第34
油路L34を、切換弁31に連なる第38油路L38に
接続すると共に、絞り部30aを介して第36油路L3
6に接続し、更に、第35油路L35を調圧弁32に連
なる第39油路L39に接続する左方位置とに切換自在
であり、第4電磁弁164によって切換制御される。第
4電磁弁164は、モジュレータ弁19の出力側の第2
4油路L24に絞り164aを介して接続される第40
油路L40を大気開放する2方向弁で構成されている。
そして、シフト弁30を、第24油路L24の油圧、即
ち、モジュレータ圧により左方位置に押圧すると共に、
ばね30bと第40油路L40の油圧とにより右方位置
に押圧し、第4電磁弁164を閉弁して第40油路L4
0の油圧をモジュレータ圧に昇圧したときシフト弁30
が右方位置に切換えられ、第4電磁弁164を開弁して
第40油路L40の油圧を大気圧に降圧したときシフト
弁30が左方位置に切換えられるようにしている。
【0063】切換弁31は、流体トルクコンバータ2の
内部空隙に連なる第41油路L41を調圧弁32の左端
の油室に連なる第42油路L42に接続する右方位置
と、第42油路L42を大気開放すると共に、第38油
路L38を第36油路L36に接続する左方位置とに切
換自在であり、ばね31aで右方位置に押圧され、右端
側の油室に接続される第43油路L43の油圧で左方位
置に押圧される。
【0064】調圧弁32は、第39油路L39を第34
油路L34に接続すると共に、第41油路L41を絞り
32aを介して第37油路L37に接続する右方位置
と、第39油路L39と第34油路L34との接続を断
って第39油路L39を絞り付きの排油ポート32bに
接続すると共に、第41油路L41と第37油路L37
との接続を断つ左方位置との間で移動自在であり、ばね
32cと第42油路L42の油圧とにより右方に押圧さ
れ、第39油路L39の油圧と第43油路L43の油圧
とにより左方に押圧される。ここで、第39油路L39
の油圧に対する受圧面積と第42油路L42の油圧に対
する受圧面積とを共にs1、第43油路L43の油圧に
対する受圧面積をs2、第39油路L39と第42油路
L42と第43油路L43との油圧を夫々Pa,Pb,
Pc、ばね32cの付勢力をFとすると、 s1・Pb+F=s1・Pa+s2・Pc Pb−Pa=(s2・Pc−F)/s1 になり、第42油路L42の油圧と第39油路L39の
油圧との差圧が第43油路L43の油圧に応じて増減さ
れる。
【0065】第43油路L43は、切換弁13の右方位
置で第1電磁比例弁171の出力側の第25油路L25
に接続され、切換弁13の左方位置で第2電磁比例弁1
2の出力側の第26油路L26に接続される。かく
て、切換弁13が右方位置になる1速及び3速時は第1
電磁比例弁171、切換弁13が左方位置になる2速及
び4速時は第2電磁比例弁172により夫々切換弁31
及び調圧弁32が制御される。
【0066】シフト弁30が右方位置に存するときは、
第34油路L34からの作動油がシフト弁30と第35
油路L35とを介してロックアップクラッチ2aの背圧
室に給油されると共に、流体トルクコンバータ2の内部
空隙が、第41油路L41と調圧弁32とを介して、及
び、第36油路L36とシフト弁30の絞り部30aと
を介して夫々第37油路L37に接続され、内部空隙か
らの第37油路L37を介しての排油により内部空隙の
内圧が低くなり、ロックアップクラッチ2aはオフ状
態、即ち、連結解除状態になる。
【0067】シフト弁30が左方位置に切換わると、ロ
ックアップクラッチ2aの背圧室が第35油路L35と
シフト弁30とを介して第39油路L39に接続され、
また、切換弁31が右方位置に存する間は、流体トルク
コンバータ2の内部空隙が、第36油路L36とシフト
弁30の絞り部30aとを介して第34油路L34に接
続されると共に、第41油路L41と切換弁31とを介
して第42油路L42に接続され、内部空隙の内圧と背
圧室の内圧との差圧を調圧弁32に入力する第43油路
L43の油圧で増減制御できるようになる。かくて、ロ
ックアップクラッチ2aは第1電磁比例弁171又は第
2電磁比例弁172の出力圧に応じた連結力を持って滑
り状態で連結する。
【0068】第43油路L43の油圧が所定値以上にな
って切換弁31が左方位置に切換えられると、第42油
路L42が大気開放されて調圧弁32が左方位置に切換
保持され、ロックアップクラッチ2aの背圧室が第35
油路L35とシフト弁30と第39油路L39とを介し
て調圧弁32の排油ポート32bに接続されたままにな
り、一方、第34油路L34からシフト弁30と第38
油路L38と切換弁31と第36油路L36とを介して
流体トルクコンバータ2の内部空隙に給油され、更に、
調圧弁32の左方位置への切換えで第41油路L41と
第37油路L37との接続が断たれるため、内部空隙の
内圧は第41油路L41に接続したチェック弁33で設
定される比較的高圧に維持され、ロックアップクラッチ
2aはロックアップ状態で連結する。
【0069】図中34は第37油路L37に介設したオ
イルクーラ、35はオイルクーラ用のチェック弁、36
は変速機の各軸3,5,7の潤滑部にレギュレータ18
からのリーク油を供給する潤滑用の油路LBに介設した
絞り部材である。
【0070】次に、ダウンシフト時における第1と第2
の両電磁比例弁171,172の制御について説明する。
尚、以下の説明では、ダウンシフト時に連結される連結
側油圧クラッチの油圧を制御する電磁比例弁の出力圧を
ON圧、ダウンシフト時に解放される解放側油圧クラッ
チの油圧を制御する電磁比例弁の出力圧をOFF圧とす
る。
【0071】ダウンシフト制御は、第1電磁比例弁17
1と第2電磁比例弁172の出力圧の大小関係を図5
(A)の如く表わす比例弁モニタ値MATと、ダウンシ
フト時のON圧の制御モードとOFF圧の制御モードと
を図5(B)の如く表わすダウンシフトモニタ値MDN
とを用い、図7に示す手順で行われる。その詳細を、ダ
ウンシフト時のON圧、OFF圧、変速機の入出力速度
比Gratio(Nout/Nin)の夫々の変化を模
式的に示す図6を参照して説明する。尚、Gratio
は、速度検出パルスの脈動やノイズ等により多少変動す
るが、油圧クラッチが完全に連結していれば各変速段の
ギア比を基準にした所定の上限値YG(N)Hと下限値
YG(N)Lとの間に収まる。
【0072】ダウンシフト制御は、変速段指定信号SH
が現在確立されている変速段G(N)より低速の変速段
G(N−1)を指定する信号に切換えられたときに開始
される。ダウンシフト制御では、先ず、S1のステップ
でMATを「A,B」にセットする。MATがこのよう
にセットされると切換弁13が現在位置とは異なる位置
に切換えられる。次に、S2のステップでMDNのON
側の値(MDN(ON))が「0」か否かを判別する。
MDNは当初「0,0」にセットされているため、S2
のステップで「YES」と判定され、S3のステップに
進んでTMをTMSTにセットすると共に、S4のステ
ップでON圧やOFF圧の演算に求いる各種値の初期設
定を行う。次に、S5のステップに進んでMDN(O
N)=1にセットし、更に、S6のステップでON圧の
応答圧モードでの値QDNONAを車速とスロットル開
度とに応じた適正値に設定する。尚、応答圧モードは、
連結側油圧クラッチのピストンの遊びを除去してその後
のクラッチ圧の増加を応答性良く行わせるための制御モ
ードであり、QDNONAは経時的に減少する。次に、
S7のステップでON圧の指令値QDNONをQDNO
NAに設定した後、S8のステップで後記詳述するOF
F圧の指令値QDNOFFの演算処理を行い、その後で
S9のステップに進み、第1と第2の両電磁比例弁17
1,172のうち、今回の変速で連結側油圧クラッチの油
圧を制御する電磁比例弁の出力圧の指令値をQDNON
とし、解放側油圧クラッチの油圧を制御する電磁比例弁
の出力圧の指令値をQDNOFFとする比例弁選択処理
を行って、1回目のダウンシフト制御処理を完了する。
【0073】次回のダウンシフト制御処理に際しては、
前回、S5のステップでMDN(ON)=1にセットさ
れているため、S2のステップで「NO」と判定され
る。このときはS10のステップに進み、ダウンシフト
開始時からの経過時間(TMST−TM)が所定時間Y
TMDN1に達したか否かを判別する。YTMDN1
は、ダウンシフトに要する通常の時間よりも若干長く設
定されており、TMST−TM≧YTMDN1になった
ときは、ダウンシフト制御が不調であると判断してS1
1のステップに進み、MATを「0,B」(3速→2速
のダウンシフト時)か「A,0」(3速→2速以外のダ
ウンシフト時)にセットし、更に、MDNを「0,0」
にリセットすると共に、TMを零にリセットするダウン
シフト完了処理を行う。この処理でMATが「0,B」
又は「A,0」にセットされると、第1、第2シフト弁
121,122の位置がダウンシフトを行う状態に切換え
られ、連結側油圧クラッチの油圧がライン圧、解放側油
圧クラッチの油圧が大気圧になる。
【0074】TMST−TM<YTMDN1であれば、
S12のステップに進んでMDN(ON)=1か否かを
判別する。2回目のダウンシフト制御処理ではMDN
(ON)=1であるから、S12のステップで「YE
S」と判定されてS13のステップに進み、Grati
oが所定値YGDNSを上回っているか否かを判別す
る。Gratio>YGDNSであれば、S14のステ
ップに進んでダウンシフト開始時からの経過時間(TM
ST−TM)が所定時間YTMDN2に達したか否かを
判別し、TMST−TM<YTMDN2のときはS5以
下のステップに進んで、ON圧の応答圧モードでの制御
を行う。
【0075】Gratio≦YGDNSかTMST−T
M≧YTMDN2になると、S15のステップに進んで
MDN(ON)=2にセットしてからS16のステップ
に進み、ON圧の低圧補正モードでの値QDNONBを
車速とスロットル開度とに応じた適正値に設定し、S1
7のステップでQDNONBをQDNONAから上記の
如く設定される値に徐々に変化させるなまし処理を行
い、次にS18のステップでQDNONをQDNONB
に設定して、ON圧の低圧補正モードでの制御を開始す
る。
【0076】次回のダウンシフト制御処理では、前回、
S15のステップでMUP(ON)=2にセットされて
いるため、S12のステップで「NO」と判定されて、
MUP(ON)=2か否かの判別を行うS19のステッ
プに進み、ここで「YES」と判定される。このときは
S20のステップに進み、GratioがYGDNSを
上回っているか否かを判別する。Gratio>YGD
NSであれば、S21のステップに進んでダウンシフト
開始時からの経過時間(TMST−TM)が所定値YT
MDN3に達したか否かを判別する。そして、TMST
−TM<YTMDN3であれば、S15以下のステップ
に進んで低圧補正モードでの制御を続行する。
【0077】Gratio≦YGDNSになれば、S2
2のステップでMDNを「3,3」にセットした後にS
123のステップに進み、また、Gratio>YGD
NSのうちにTMST−TM≧YTMDN3になればS
23のステップに直接進み、MDN(ON)=3にセッ
トする。次に、S24のステップでON圧のシンクロモ
ードでの基準値QDNONCを車速とスロットル開度と
に応じた適正値に設定し、S25のステップでQDNO
NCをQDNONBから上記の値に徐々に変化させるな
まし処理を行う。次にS26のステップに進み、ダウン
シフト制御中に変速段指定信号SHが更に低速の変速段
G(N−2)を指定する信号に切換えられたときに後記
する如く「1」にセットされるフラグFTBDの値を見
る。そして、FTBD=0のときはS27のステップに
進み、QDNONをQDNONCにQDNONDを加算
した値に設定する。QDNONDは初期設定で零に設定
されており、QDNON=QDNONCとなってON圧
のシンクロモードでの制御が開始される。
【0078】次回のダウンシフト制御処理では、前回、
S23のステップでMDN(ON)=3にセットされて
いるため、S19のステップで「NO」と判定されて、
MDN(ON)=3か否かを判別するS28のステップ
に進み、ここで「YES」と判定される。このときはS
29のステップに進み、ダウンシフト開始時からの経過
時間(TMST−TM)が所定時間YTMDN4に達し
たか否かを判別し、TMST−TM<YTMDN4であ
ればS23以下のステップに進み、シンクロモードでの
制御を続行する。
【0079】TMST−TM≧YTMDN4になれば、
S30のステップに進んでGratioが変速後の確立
変速段のギア比を基準にして設定されるクラッチ連結判
断の上限値YG(N−1)H以下になったか否かを判別
し、Gratio≦YG(N−1)HになったときS3
1のステップに進み、後記する如くGratio≦YG
(N−1)Hになった時点でのTMの値にセットされる
タイマ値TMSTAを用いて、Gratio≦YG(N
−1)Hになった時点からの経過時間(TMSTA−T
M)が所定時間YTMDN5に達したか否かを判別す
る。そして、Gratio>YG(N−1)H又はTM
STA−TM<YTMDN5のときはS23以下のステ
ップに進んでシンクロモードでの制御を続行し、TMS
TA−TM≧YTMDN5になったとき、S32のステ
ップに進んでFTBD=1か否かを判別し、FTBD=
0であれば、S33のステップでMDN(ON)=4に
セットした後、S34のステップでQDNONCを車速
とスロットル開度とに応じた適正値に設定すると共に、
S35のステップでQDNONDを前回値に△QDNO
Nを加算した値に設定する。次に、S36のステップで
Gratioが変速後の確立変速段のギア比を基準にし
て設定されるクラッチ連結判断の上限値YG(N−1)
Hと下限値YG(N−1)Lとの間に入っているか否か
を判別し、その判別結果が「NO」であれば、S37の
ステップでTMSTBをその時点でのTMの値に設定し
てからS27のステップに進む。この場合、S35の演
算でQDNONDが△QDNOND宛増加するため、S
27のステップで求められるQDNONも漸増し、ON
圧の終了モードでの制御が開始される。
【0080】次回のダウンシフト制御処理では、前回、
S33のステップでMDN(ON)=4にセットされて
いるため、S28のステップで「NO」と判定されてS
32以下のステップに直接進み、終了モードでの制御を
続行する。そして、S36のステップで「YES」と判
定されたときにS38のステップに進み、Gratio
がYG(N−1)HとYG(N−1)Lとの間に継続し
て入っている時間、即ち、連結側油圧クラッチの連結完
了状態の継続時間(TMSTB−TM)が所定時間YT
MDN6に達したか否かを判別し、TMSTB−TM≧
YTMDN6になったときS11のステップに進み、ダ
ウンシフト完了処理を行う。
【0081】上記したS8のステップにおけるQDNO
FFの演算処理の詳細は図8に示す通りであり、先ず、
S8−1のステップでMDN(OFF)=0か否かを判
別する。1回目のダウンシフト制御処理ではMDNが
「0,0」にセットされているため、S8−1のステッ
プで「YES」と判定されてS8−2のステップに進
み、OFF圧のイニシャル圧モードでの初期値QDNO
FFAを車速とスロットル開度とに応じた適正値に設定
する。次に、S8−3のステップでMDN(OFF)=
1にセットすると共に、S8−4のステップでその時点
での流体トルクコンバータ2の速度比etr(入力軸3の
回転速度/エンジン回転速度)をetrmとして記憶
し、次いでS8−5のステップに進み、流体トルクコン
バータ2の滑りに起因したエンジン回転速度の上昇によ
るダウンシフト開始時におけるエンジン回転速度の変速
進行度合に応じた昇圧補正値QDNOFFZを算定す
る。QDNOFFZは、スロットル開度に応じた基準値
QDNOFFZOにetrmをパラメータとして関数演
算により求められる変速進行度係数Kを乗算して算定さ
れる。係数Kについては後記詳述する。QDNOFFZ
を算定するとS8−6のステップに進み、OFF圧の低
圧保持モードでの値QDNOFFBをスロットル開度に
応じた基準値QDNOFFBOにQDNOFFZを加算
した値に設定し、次にS8−7のステップでQDNOF
FBをQDNOFFAから上記の如く設定される値に徐
々に減少させるなまし処理を行った後、S8−8のステ
ップでQDNOFFをQDNOFFBに設定する。かく
て、OFF圧をQDNOFFAから漸減するイニシャル
圧モードでの制御が開始される。
【0082】次回のダウンシフト制御処理では、前回、
S8−3のステップでMDN(OFF)=1にセットさ
れているため、S8−1のステップで「NO」と判定さ
れて、MDN(OFF)=1か否かを判別するS8−9
のステップに進み、ここで「YES」と判定される。こ
のときはS8−10のステップに進み、Gratioが
変速前の確立変速段のギアを基準にして設定されるクラ
ッチ連結判断の下限値YG(N)L以下になったか否か
を判別し、Gratio>YG(N)Lであれば、S8
−11のステップでダウンシフト開始時からの経過時間
(TMST−TM)が所定時間YTMDN7に達したか
否かを判別し、TMST−TM<YTMDN7のうちは
S8−3以下のステップに進んでイニシャル圧モードで
の制御を続行する。そして、Gratio≦YG(N)
LかTMST−TM≧YTMDN7になったとき、S8
−12のステップでMDN(OFF)=2にセットして
からS8−5以下のステップに進み、OFF圧の低圧保
持モードでの制御が開始される。
【0083】次回のダウンシフト制御処理では、前回、
S8−12のステップでMDN(OFF)=2にセット
されているため、S8−9のステップで「NO」と判定
されて、MDN(OFF)=2か否かを判別するS8−
13のステップに進み、ここで「YES」と判定され
る。このときはS8−14のステップに進み、Grat
ioが所定値YGDNT以下になったか否かを判別し、
Gratio>YGDNTであれば、S8−15のステ
ップでダウンシフト開始時からの経過時間(TMST−
TM)が所定時間YTMDN8に達したか否かを判別
し、TMST−TM<YTMDN8のうちはS8−12
以下のステップに進んで低圧保持モードでの制御を続行
する。そして、Gratio≦YGDNTかTMST−
TM≧YTMDN8になったとき、S8−16のステッ
プでMDN(OFF)=3にセットしてからS8−17
のステップに進み、OFF圧のテールモードでの値QD
NOFFCをスロットル開度に応じた適正値に設定し、
次にS8−18のステップでQDNOFFをQDNOF
FCに設定し、OFF圧を低圧保持モードよりも低圧に
保持するテールモードでの制御を開始する。
【0084】次回のダウンシフト制御処理では、前回、
S8−16のステップでMDN(OFF)=3にセット
されているため、S8−13のステップで「NO」と判
定されて、MDN(OFF)=3か否かを判別するS8
−19のステップに進み、ここで「YES」と判定され
る。このときはS8−20のステップに進み、ダウンシ
フト開始時からの経過時間(TMST−TM)が所定時
間YTMDN4に達したか否かを判別し、TMST−T
M≧YTMDN4であればS8−21のステップに進ん
でGratioがYG(N−1)H以下になったか否か
を判別し、TMST−TM<YTMDN4かGrati
o>YG(N−1)HのときはS8−16以下のステッ
プに進んでテールモードでの制御を続行する。そして、
TMST−TM≧YTMDN4で、且つ、Gratio
≦YG(N−1)HになったときS8−22のステップ
に進み、その時点でのTMの値を上記S31のステップ
の計時処理に用いるTMSTAにセットする。次に、S
8−23のステップでMDN(OFF)=4にセットす
ると共に、S8−24のステップでOFF圧の終了モー
ドでの値QDNOFFDをQDNOFFCから徐々に減
少する値に設定し、S8−25のステップでQDNOF
FをQDNOFFDに設定して、OFF圧の終了モード
での制御を行う。
【0085】上記変速進行度係数Kは、流体トルクコン
バータ2の速度比etrが基準値Yetrに保持された
ままダウンシフトが行われたときのエンジン回転速度の
変化量に対するダウンシフト開始時点での流体トルクコ
ンバータ2の滑りによるエンジン回転速度の上昇量の比
を表わす。ここで、ダウンシフト前の確立変速段のギア
比(Nin/Nout)をYG(N)、ダウンシフト後
の確立変速段のギア比をYG(N−1)とすると、et
r=Yetrのままダウンシフトが行われた場合、ダウ
ンシフト前のエンジン回転速度NeG(N)とダウンシ
フト後のエンジン回転速度NeG(N−1)とは、変速
機の出力軸7の回転速度をNout(一定)として、 NeG(N)=Nout・YG(N)/Yetr …(1) NeG(N−1)=Nout・YG(N−1)/Yetr …(2) になる。ダウンシフト開始時の実際のetrをetrm
とすると、その時点でのエンジン回転速度Neは、 Ne=Nout・YG(N)/etrm …(3) になる。変速進行度係数Kは、 K=(Ne−NeG(N))/(NeG(N−1)−NeG(N))…(4) で表わされ、(4)式に(1),(2),(3)式を代入してまとめ
ると、 K={(Yetr/etrm−1)}/{(YG(N−1)/YG(N))−1} …(5) になる。
【0086】アクセルペダルをゆっくり踏込んだ場合、
車速が変化しないと流体トルクコンバータ2の滑りでエ
ンジン回転速度のみが増加し、ダウンシフト開始時点で
エンジン回転速度がNeG(N)より上昇することがあ
る。この場合は、ダウンシフト開始後に解放側油圧クラ
ッチの滑りを生じたとき入力軸3の回転速度が予め上昇
しているエンジン回転速度に近づくように急増し、Gr
atioの減少速度が大きくなり、ONクラッチ圧が充
分に昇圧しないうちにGratioがシンクロ領域に入
り、シンクロ時点で連結側油圧クラッチを連結させるこ
とができなくなる。そこで、本実施形態では、etrm
をパラメータとして(5)式から求められる変速進行度係
数Kを用いて昇圧補正値QDNOFFZを演算し、その
分だけQDNOFFBを加算し、解放側油圧クラッチの
連結力によりGratioの減少を抑え、シンクロ時点
で連結側油圧クラッチが充分に連結するようにしている
のである。尚、変速完了時点でのetrはエンジン運転
状態に応じて微妙に変化するため、上記(5)式に代入す
るYetrの値をエンジン運転状態に応じて持替えるこ
とが望ましい。
【0087】ところで、本実施形態では、図7に示され
ているように、G(N)からG(N−1)へのダウンシ
フト制御中に変速段指定信号SHが更に低速の変速段G
(N−2)を指定する信号に切換えられてFTBD=1
にセットされると、ON圧の低圧補正モードでの制御が
終了したときS26のステップからS11のステップに
進み、またON圧のシンクロモードでの制御中にFTB
D=1にセットされた場合はシンクロモードでの制御が
終了したときS32のステップからS11のステップに
進み、ダウンシフト完了処理が行われて、G(N−1)
からG(N−2)へのダウンシフト制御が開始される。
このようにしてG(N)からG(N−1)へのダウンシ
フト制御が早期に完了されるため、G(N)からG(N
−2)へのダウンシフトに要する時間が短縮され、ドラ
イバビリティが向上する。
【0088】FTBDのセット処理は図9に示す通りで
あり、先ず、S100のステップで油温センサにより検
出された変速機の油温TOが所定値YTO以上か否かを
判別し、TO≧YTOであればS101のステップでG
(N−1)へのダウンシフト制御中か否かを判別し、ダ
ウンシフト制御中であればS102のステップでG(N
−2)へのダウンシフト指令が出力されたか否かを判別
し、出力されていればS103のステップでFTBD=
1にセットし、それ以外のときはS104のステップで
FTBD=0にリセットする。
【0089】YTOは、油の粘度が高くなって、連結側
の油圧クラッチの実際の油圧が電磁比例弁から出力され
るON圧に上昇するまでに無視できない応答遅れを生ず
るような温度、例えば、30℃程度に設定される。TO
<YTOになる低油温時に、G(N)からG(N−1)
へのダウンシフト制御を早期完了すると、このダウンシ
フトで連結すべきG(N−1)用の油圧クラッチの実際
の油圧が充分に上昇しないうちにG(N−1)からG
(N−2)へのダウンシフト制御が開始されて、該油圧
クラッチがこのダウンシフト制御で早々に解放され、エ
ンジンの過度の吹上りを生じてG(N−2)へのダウン
シフト時に大きな変速ショックが発生する。然し、本実
施形態では、低油温時には、G(N)からG(N−1)
へのダウンシフト制御中にG(N−1)からG(N−
2)へのダウンシフト指令が出力されてもFTBD=0
に維持されるから、G(N)からG(N−1)へのダウ
ンシフトが普通に行われる。そのため、G(N−1)か
らG(N−2)へのダウンシフト開始時点においてG
(N−1)用の油圧クラッチの実際の油圧は充分に昇圧
されており、エンジンの過度の吹上りを生ずることなく
G(N−2)に円滑にダウンシフトされる。
【0090】尚、上記実施形態では、FTBD=1にな
ったときにG(N−1)へのダウンシフト制御の途中で
ON圧とOFF圧とをダウンシフト完了時の値に切換え
て、G(N−1)へのダウンシフト制御の完了時期を早
めているが、FTBD=1になったときにON圧の昇圧
速度とOFF圧の減圧速度とを速くして、G(N−1)
へのダウンシフト制御の完了時期を早めるようにしても
良く、この場合にも低油温時はFTBD=1にセットさ
れることを禁止することで、変速ショックの発生を防止
できる。
【0091】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2段低速の変速段へのダウンシフトを低油温
時にも円滑に行うことができ、変速ショックの発生を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用する変速機の一例の断面図
【図2】 変速機の油圧回路を示す図
【図3】 油圧回路の要部の拡大図
【図4】 油圧回路に備える電磁弁の制御系のブロック
回路図
【図5】 (A)(B)変速制御に用いる各種モニタ値
と制御モードとの関係を示す図
【図6】 ダウンシフト時のON圧、OFF圧、Gra
tioの変化を示すタイムチャート
【図7】 ダウンシフト制御を示すフロー図
【図8】 図7のS8のステップでの制御内容を示すフ
ロー図
【図9】 図7の制御で用いるFTBDのセット処理を
示すフロー図
【符号の説明】
C1〜C4 1速乃至4速油圧クラッチ(油圧連結要
素) G1〜G4 1速乃至4速伝動系(変速段) 20 電子制御回路 26 油温センサ(油温検出手段) Gratio 変速機の入出力速度比 YTO 所定値 FTBD 第1の変速段へのダウンシフト制御中に第2
の変速段へのダウンシフト指令が出されたときに「1」
にセットされるフラグ S26,S32 制御モード切換手段に相当するステッ
プ S100 禁止手段に相当するステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 首藤 賢顕 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 武生 裕之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 片野 裕之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧連結要素の選択作動により確
    立される複数の変速段を有する車両用油圧作動式変速機
    の制御装置であって、 1段低速の第1の変速段へのダウンシフト制御中に前記
    第1の変速段より1段低速の第2の変速段へのダウンシ
    フト指令が出されたとき、前記第2の変速段へのダウン
    シフト制御の開始を前記第1の変速段へのダウンシフト
    制御が完了するまで遅らせて、1段宛のダウンシフトを
    行わせるステップ変速制御手段と、 前記第1の変速段へのダウンシフト制御中に出される前
    記第2の変速段へのダウンシフト指令を受けて、前記第
    1の変速段へのダウンシフト制御の完了時期を早める制
    御を行う制御モード切換手段とを備えるものにおいて、 変速機の油温を検出する油温検出手段と、 検出された油温が所定値より低いときに、前記制御モー
    ド切換手段による前記制御を禁止する禁止手段とを備え
    る、 ことを特徴とする車両用油圧作動式変速機の制御装置。
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