JPH1162664A - 内燃機関の燃料カット制御装置 - Google Patents
内燃機関の燃料カット制御装置Info
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- JPH1162664A JPH1162664A JP22408397A JP22408397A JPH1162664A JP H1162664 A JPH1162664 A JP H1162664A JP 22408397 A JP22408397 A JP 22408397A JP 22408397 A JP22408397 A JP 22408397A JP H1162664 A JPH1162664 A JP H1162664A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cut
- engine
- internal combustion
- combustion engine
- temperature
- Prior art date
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- Pending
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温リーン雰囲気に起因する触媒劣化を防止
すべく減速時の燃料カットを禁止するに際し、機関温度
が低いときにも吸入空気量の低下に起因する失火の発生
を確実に回避する。 【解決手段】 内燃機関の減速時に燃料カットを実行す
るとともに、内燃機関の排気系に設けられた触媒の温度
が判定基準値DQAref より高いときには触媒劣化防止
のために燃料カットを禁止する燃料カット制御装置にお
いて、機関温度としての冷却水温度THWが所定値TH
Wref よりも低いときには、燃料カット禁止制御を禁止
する。または、燃料カットが禁止される場合において冷
却水温度が低いときには、機関の吸入空気量を増大させ
る制御を行う。
すべく減速時の燃料カットを禁止するに際し、機関温度
が低いときにも吸入空気量の低下に起因する失火の発生
を確実に回避する。 【解決手段】 内燃機関の減速時に燃料カットを実行す
るとともに、内燃機関の排気系に設けられた触媒の温度
が判定基準値DQAref より高いときには触媒劣化防止
のために燃料カットを禁止する燃料カット制御装置にお
いて、機関温度としての冷却水温度THWが所定値TH
Wref よりも低いときには、燃料カット禁止制御を禁止
する。または、燃料カットが禁止される場合において冷
却水温度が低いときには、機関の吸入空気量を増大させ
る制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料消費率の向上
等を目的として、減速時に内燃機関への燃料の供給を停
止する制御(以下、燃料カット又はF/Cという)を行
う、内燃機関の燃料カット制御装置に関する。
等を目的として、減速時に内燃機関への燃料の供給を停
止する制御(以下、燃料カット又はF/Cという)を行
う、内燃機関の燃料カット制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、内燃機関の電子制御式燃料噴
射制御装置においては、スロットルバルブが全閉で機関
回転速度が所定値以上のときに、燃料供給の不必要な減
速状態にあると判断し、燃料消費率の向上を図るべく、
燃料噴射を一時的に停止する燃料カットが行われてい
る。
射制御装置においては、スロットルバルブが全閉で機関
回転速度が所定値以上のときに、燃料供給の不必要な減
速状態にあると判断し、燃料消費率の向上を図るべく、
燃料噴射を一時的に停止する燃料カットが行われてい
る。
【0003】例えば、特開平8-144814号公報は、そのよ
うな燃料カット制御装置の一例を開示するものである。
当該公報においては、内燃機関の排気系に設けられた触
媒の温度が高いときに減速時の燃料カットを禁止するこ
とにより、触媒が高温リーン雰囲気に晒されるのを回避
し、触媒の劣化を防止することが提案されている。
うな燃料カット制御装置の一例を開示するものである。
当該公報においては、内燃機関の排気系に設けられた触
媒の温度が高いときに減速時の燃料カットを禁止するこ
とにより、触媒が高温リーン雰囲気に晒されるのを回避
し、触媒の劣化を防止することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の従来
技術においては、燃料カットが実行される運転状態の際
に吸入空気量に対する燃焼限界については何ら考慮され
ていない。そのため、燃料カットが禁止されると、1行
程当たりの吸入空気量が燃焼限界を下回る状況で燃料が
噴射されるおそれがあり、その場合には、失火が発生
し、触媒の温度を過度に上昇させるという問題が生ず
る。すなわち、触媒の劣化を防止すべく燃料カットを禁
止したのにもかかわらず、却って悪影響を触媒に与えて
しまう。特に、機関温度が低いときには、燃焼状態が悪
化しやすく、暖機後よりも必要な吸入空気量が大きくな
るため、失火する可能性が大きくなる。
技術においては、燃料カットが実行される運転状態の際
に吸入空気量に対する燃焼限界については何ら考慮され
ていない。そのため、燃料カットが禁止されると、1行
程当たりの吸入空気量が燃焼限界を下回る状況で燃料が
噴射されるおそれがあり、その場合には、失火が発生
し、触媒の温度を過度に上昇させるという問題が生ず
る。すなわち、触媒の劣化を防止すべく燃料カットを禁
止したのにもかかわらず、却って悪影響を触媒に与えて
しまう。特に、機関温度が低いときには、燃焼状態が悪
化しやすく、暖機後よりも必要な吸入空気量が大きくな
るため、失火する可能性が大きくなる。
【0005】かかる実情に鑑み、本発明の目的は、高温
リーン雰囲気の下での触媒劣化を防止すべく減速時の燃
料カットを禁止するに際し、機関温度が低い場合でも吸
入空気量の低下に伴う失火発生を確実に回避することが
可能な内燃機関の燃料カット制御装置を提供することに
ある。
リーン雰囲気の下での触媒劣化を防止すべく減速時の燃
料カットを禁止するに際し、機関温度が低い場合でも吸
入空気量の低下に伴う失火発生を確実に回避することが
可能な内燃機関の燃料カット制御装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様によれば、内燃機関の減速時に
燃料カットを実行する燃料カット実行手段と、該内燃機
関の排気系に設けられた触媒の温度が高いときに前記燃
料カット実行手段による燃料カットを禁止する燃料カッ
ト禁止手段と、を備えた内燃機関の燃料カット制御装置
において、機関温度が所定値よりも低いときに前記燃料
カット禁止手段による燃料カット禁止制御を禁止する燃
料カット禁止制御禁止手段を設けたことを特徴とする、
内燃機関の燃料カット制御装置が提供される。
に、本発明の第1の態様によれば、内燃機関の減速時に
燃料カットを実行する燃料カット実行手段と、該内燃機
関の排気系に設けられた触媒の温度が高いときに前記燃
料カット実行手段による燃料カットを禁止する燃料カッ
ト禁止手段と、を備えた内燃機関の燃料カット制御装置
において、機関温度が所定値よりも低いときに前記燃料
カット禁止手段による燃料カット禁止制御を禁止する燃
料カット禁止制御禁止手段を設けたことを特徴とする、
内燃機関の燃料カット制御装置が提供される。
【0007】また、本発明の第2の態様によれば、内燃
機関の減速時に燃料カットを実行する燃料カット実行手
段と、該内燃機関の排気系に設けられた触媒の温度が高
いときに前記燃料カット実行手段による燃料カットを禁
止する燃料カット禁止手段と、を備えた内燃機関の燃料
カット制御装置において、前記燃料カット禁止手段によ
って燃料カットが禁止される場合において機関温度が低
いときに機関の吸入空気量を増大させる制御を行う吸入
空気量制御手段を設けたことを特徴とする、内燃機関の
燃料カット制御装置が提供される。
機関の減速時に燃料カットを実行する燃料カット実行手
段と、該内燃機関の排気系に設けられた触媒の温度が高
いときに前記燃料カット実行手段による燃料カットを禁
止する燃料カット禁止手段と、を備えた内燃機関の燃料
カット制御装置において、前記燃料カット禁止手段によ
って燃料カットが禁止される場合において機関温度が低
いときに機関の吸入空気量を増大させる制御を行う吸入
空気量制御手段を設けたことを特徴とする、内燃機関の
燃料カット制御装置が提供される。
【0008】また、本発明の第3の態様によれば、前記
本発明の第1又は第2の態様に係る内燃機関の燃料カッ
ト制御装置において、前記機関温度として機関の冷却水
の温度が採用される。
本発明の第1又は第2の態様に係る内燃機関の燃料カッ
ト制御装置において、前記機関温度として機関の冷却水
の温度が採用される。
【0009】また、本発明の第4の態様によれば、前記
本発明の第2の態様に係る内燃機関の燃料カット制御装
置において、前記吸入空気量制御手段は、機関回転速度
に基づいて、機関の吸入空気量を失火が発生しない限界
付近の吸入空気量となるように制御する。
本発明の第2の態様に係る内燃機関の燃料カット制御装
置において、前記吸入空気量制御手段は、機関回転速度
に基づいて、機関の吸入空気量を失火が発生しない限界
付近の吸入空気量となるように制御する。
【0010】上述の如く構成された、本発明の第1の態
様に係る、内燃機関の燃料カット制御装置においては、
機関温度が低いときに燃料カット禁止制御が禁止される
ため、失火の発生を防止することができる。
様に係る、内燃機関の燃料カット制御装置においては、
機関温度が低いときに燃料カット禁止制御が禁止される
ため、失火の発生を防止することができる。
【0011】また、本発明の第2の態様に係る、内燃機
関の燃料カット制御装置においては、燃料カットが禁止
される場合において機関温度が低いときには吸入空気量
が増大せしめられるため、失火の発生が防止されるとと
もに、前記第1の態様に係る装置に比較して燃料カット
禁止域が拡大されるため、触媒劣化をより有効に抑制す
ることができる。
関の燃料カット制御装置においては、燃料カットが禁止
される場合において機関温度が低いときには吸入空気量
が増大せしめられるため、失火の発生が防止されるとと
もに、前記第1の態様に係る装置に比較して燃料カット
禁止域が拡大されるため、触媒劣化をより有効に抑制す
ることができる。
【0012】また、本発明の第3の態様に係る、内燃機
関の燃料カット制御装置においては、機関温度として冷
却水温度が採用されるため、簡易な構成での実現が可能
となる。
関の燃料カット制御装置においては、機関温度として冷
却水温度が採用されるため、簡易な構成での実現が可能
となる。
【0013】また、本発明の第4の態様に係る、内燃機
関の燃料カット制御装置においては、失火が発生しない
限界付近の吸入空気量が供給されるため、燃料カット禁
止に伴う減速感の低下を最小限に抑えることができる。
関の燃料カット制御装置においては、失火が発生しない
限界付近の吸入空気量が供給されるため、燃料カット禁
止に伴う減速感の低下を最小限に抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
の実施形態について説明する。
【0015】図1は、本発明に係る燃料カット制御装置
を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。エン
ジン1は、車両に内燃機関として搭載される直列4気筒
4ストロークサイクルレシプロガソリンエンジンであ
る。エンジン1は、シリンダブロック2及びシリンダヘ
ッド3を備えている。シリンダブロック2には、上下方
向へ延びる複数のシリンダ4が紙面の厚み方向へ並設さ
れ、各シリンダ4内には、ピストン5が往復動可能に収
容されている。各ピストン5は、コネクティングロッド
6を介し共通のクランクシャフト7に連結されている。
各ピストン5の往復運動は、コネクティングロッド6を
介してクランクシャフト7の回転運動に変換される。
を備えた電子制御式内燃機関の全体概要図である。エン
ジン1は、車両に内燃機関として搭載される直列4気筒
4ストロークサイクルレシプロガソリンエンジンであ
る。エンジン1は、シリンダブロック2及びシリンダヘ
ッド3を備えている。シリンダブロック2には、上下方
向へ延びる複数のシリンダ4が紙面の厚み方向へ並設さ
れ、各シリンダ4内には、ピストン5が往復動可能に収
容されている。各ピストン5は、コネクティングロッド
6を介し共通のクランクシャフト7に連結されている。
各ピストン5の往復運動は、コネクティングロッド6を
介してクランクシャフト7の回転運動に変換される。
【0016】シリンダブロック2とシリンダヘッド3と
の間において、各ピストン5の上側は燃焼室8となって
いる。シリンダヘッド3には、その両外側面と各燃焼室
8とを連通させる吸気ポート9及び排気ポート10がそ
れぞれ設けられている。これらのポート9及び10を開
閉するために、シリンダヘッド3には吸気バルブ11及
び排気バルブ12がそれぞれ略上下方向への往復動可能
に支持されている。また、シリンダヘッド3において、
各バルブ11,12の上方には、吸気側カムシャフト1
3及び排気側カムシャフト14がそれぞれ回転可能に設
けられている。カムシャフト13及び14には、吸気バ
ルブ11及び排気バルブ12を駆動するためのカム15
及び16が取り付けられている。カムシャフト13及び
14の端部にそれぞれ設けられたタイミングプーリ17
及び18は、クランクシャフト7の端部に設けられたタ
イミングプーリ19へタイミングベルト20により連結
されている。
の間において、各ピストン5の上側は燃焼室8となって
いる。シリンダヘッド3には、その両外側面と各燃焼室
8とを連通させる吸気ポート9及び排気ポート10がそ
れぞれ設けられている。これらのポート9及び10を開
閉するために、シリンダヘッド3には吸気バルブ11及
び排気バルブ12がそれぞれ略上下方向への往復動可能
に支持されている。また、シリンダヘッド3において、
各バルブ11,12の上方には、吸気側カムシャフト1
3及び排気側カムシャフト14がそれぞれ回転可能に設
けられている。カムシャフト13及び14には、吸気バ
ルブ11及び排気バルブ12を駆動するためのカム15
及び16が取り付けられている。カムシャフト13及び
14の端部にそれぞれ設けられたタイミングプーリ17
及び18は、クランクシャフト7の端部に設けられたタ
イミングプーリ19へタイミングベルト20により連結
されている。
【0017】すなわち、クランクシャフト7の回転に伴
いタイミングプーリ19が回転すると、その回転がタイ
ミングベルト20を介してタイミングプーリ17及び1
8に伝達される。その際、タイミングプーリ19の回転
は、その回転速度が1/2に減速されてタイミングプー
リ17及び18に伝達される。タイミングプーリ17の
回転にともない吸気側カムシャフト13が回転すると、
カム15の作用により吸気バルブ11が往復動し、吸気
ポート9が開閉される。また、タイミングプーリ18の
回転に伴い排気側カムシャフト14が回転すると、カム
16の作用により排気バルブ12が往復動し、排気ポー
ト10が開閉される。こうして、クランクシャフト7に
よってカムシャフト13及び14が回転駆動せしめら
れ、吸気バルブ11及び排気バルブ12が720°周期
の一定クランク角において開閉せしめられる。
いタイミングプーリ19が回転すると、その回転がタイ
ミングベルト20を介してタイミングプーリ17及び1
8に伝達される。その際、タイミングプーリ19の回転
は、その回転速度が1/2に減速されてタイミングプー
リ17及び18に伝達される。タイミングプーリ17の
回転にともない吸気側カムシャフト13が回転すると、
カム15の作用により吸気バルブ11が往復動し、吸気
ポート9が開閉される。また、タイミングプーリ18の
回転に伴い排気側カムシャフト14が回転すると、カム
16の作用により排気バルブ12が往復動し、排気ポー
ト10が開閉される。こうして、クランクシャフト7に
よってカムシャフト13及び14が回転駆動せしめら
れ、吸気バルブ11及び排気バルブ12が720°周期
の一定クランク角において開閉せしめられる。
【0018】吸気ポート9には、エアクリーナ31、ス
ロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホル
ド34等を備えた吸気通路30が接続されている。エン
ジン1外部の空気(外気)は、燃焼室8へ向けて吸気通
路30の各部31,32,33及び34を順に通過す
る。スロットルバルブ32は、軸32aにより吸気通路
30に回動可能に設けられている。軸32aは、ワイヤ
等を介して運転席のアクセルペダル(図示しない)に連
結されており、運転者によるアクセルペダルの踏み込み
操作に連動してスロットルバルブ32と一体で回動され
る。この際のスロットルバルブ32の傾斜角度に応じ
て、吸気通路30を流れる空気の量(吸入空気量)が決
定される。サージタンク33は、吸入空気の脈動(圧力
振動)を平滑化するためのものである。また、スロット
ルバルブ32をバイパスするアイドルアジャスト通路3
5には、アイドル時の空気流量を調節するためのアイド
ル回転速度制御弁(ISCV)36が設けられている。
ロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホル
ド34等を備えた吸気通路30が接続されている。エン
ジン1外部の空気(外気)は、燃焼室8へ向けて吸気通
路30の各部31,32,33及び34を順に通過す
る。スロットルバルブ32は、軸32aにより吸気通路
30に回動可能に設けられている。軸32aは、ワイヤ
等を介して運転席のアクセルペダル(図示しない)に連
結されており、運転者によるアクセルペダルの踏み込み
操作に連動してスロットルバルブ32と一体で回動され
る。この際のスロットルバルブ32の傾斜角度に応じ
て、吸気通路30を流れる空気の量(吸入空気量)が決
定される。サージタンク33は、吸入空気の脈動(圧力
振動)を平滑化するためのものである。また、スロット
ルバルブ32をバイパスするアイドルアジャスト通路3
5には、アイドル時の空気流量を調節するためのアイド
ル回転速度制御弁(ISCV)36が設けられている。
【0019】吸気マニホルド34には、各吸気ポート9
へ向けて燃料を噴射するインジェクタ40が取付けられ
ている。燃料は、燃料タンク41に貯蔵されており、そ
こから燃料ポンプ42によりくみ上げられ、燃料配管4
3を経てインジェクタ40に供給される。そして、イン
ジェクタ40から噴射される燃料と吸気通路30内を流
れる空気とからなる混合気は、吸気行程において吸気バ
ルブ11を介して燃焼室8へ導入され、圧縮行程におい
てピストン5により圧縮される。
へ向けて燃料を噴射するインジェクタ40が取付けられ
ている。燃料は、燃料タンク41に貯蔵されており、そ
こから燃料ポンプ42によりくみ上げられ、燃料配管4
3を経てインジェクタ40に供給される。そして、イン
ジェクタ40から噴射される燃料と吸気通路30内を流
れる空気とからなる混合気は、吸気行程において吸気バ
ルブ11を介して燃焼室8へ導入され、圧縮行程におい
てピストン5により圧縮される。
【0020】この混合気に着火するために、シリンダヘ
ッド3には点火プラグ50が取付けられている。点火時
には、点火信号を受けたイグナイタ51が、点火コイル
52の1次電流の通電及び遮断を制御し、その2次電流
が、点火ディストリビュータ53を介して点火プラグ5
0に供給される。点火ディストリビュータ53は、クラ
ンクシャフト7の回転に同期して2次電流を各気筒の点
火プラグ50に分配するものである。そして、燃焼室8
へ導入された混合気は、点火プラグ50による点火によ
って爆発・燃焼せしめられる(膨張行程)。この際に生
じた高温高圧の燃焼ガスによりピストン5が往復動し、
クランクシャフト7が回転せしめられ、エンジン1の駆
動力が得られる。
ッド3には点火プラグ50が取付けられている。点火時
には、点火信号を受けたイグナイタ51が、点火コイル
52の1次電流の通電及び遮断を制御し、その2次電流
が、点火ディストリビュータ53を介して点火プラグ5
0に供給される。点火ディストリビュータ53は、クラ
ンクシャフト7の回転に同期して2次電流を各気筒の点
火プラグ50に分配するものである。そして、燃焼室8
へ導入された混合気は、点火プラグ50による点火によ
って爆発・燃焼せしめられる(膨張行程)。この際に生
じた高温高圧の燃焼ガスによりピストン5が往復動し、
クランクシャフト7が回転せしめられ、エンジン1の駆
動力が得られる。
【0021】燃焼した混合気は、排気行程において排気
ガスとして排気バルブ12を介して排気ポート10に導
かれる。排気ポート10には、排気マニホルド61、触
媒コンバータ62等を備えた排気通路60が接続されて
いる。触媒コンバータ62には、不完全燃焼成分である
HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の酸化と、空
気中の窒素と燃え残りの酸素とが反応して生成されるN
Ox (窒素酸化物)の還元とを同時に促進する三元触媒
が収容されている。こうして触媒コンバータ62におい
て浄化された排気ガスが大気中に排出される。
ガスとして排気バルブ12を介して排気ポート10に導
かれる。排気ポート10には、排気マニホルド61、触
媒コンバータ62等を備えた排気通路60が接続されて
いる。触媒コンバータ62には、不完全燃焼成分である
HC(炭化水素)及びCO(一酸化炭素)の酸化と、空
気中の窒素と燃え残りの酸素とが反応して生成されるN
Ox (窒素酸化物)の還元とを同時に促進する三元触媒
が収容されている。こうして触媒コンバータ62におい
て浄化された排気ガスが大気中に排出される。
【0022】エンジン1には以下の各種センサが取付け
られている。シリンダブロック2には、エンジン1の冷
却水の温度(冷却水温THW)を検出するための水温セ
ンサ74が取付けられている。吸気通路30には、吸入
空気量(流量QA)を検出するためのエアフローメータ
70が取り付けられている。吸気通路30においてエア
クリーナ31の近傍には、吸入空気の温度(吸気温TH
A)を検出するための吸気温センサ73が取付けられて
いる。吸気通路30において、スロットルバルブ32の
近傍には、その軸32aの回動角度(スロットル開度T
A)を検出するためのスロットル開度センサ72が設け
られている。また、スロットルバルブ32が全閉状態の
ときには、アイドルスイッチ82がオンとなり、その出
力であるスロットル全閉信号がアクティブとなる。サー
ジタンク33には、その内部の圧力(吸気圧PM)を検
出するための吸気圧センサ71が取付けられている。排
気通路60の途中には、排気ガス中の残存酸素濃度を検
出するためのO2 センサ75が取付けられている。
られている。シリンダブロック2には、エンジン1の冷
却水の温度(冷却水温THW)を検出するための水温セ
ンサ74が取付けられている。吸気通路30には、吸入
空気量(流量QA)を検出するためのエアフローメータ
70が取り付けられている。吸気通路30においてエア
クリーナ31の近傍には、吸入空気の温度(吸気温TH
A)を検出するための吸気温センサ73が取付けられて
いる。吸気通路30において、スロットルバルブ32の
近傍には、その軸32aの回動角度(スロットル開度T
A)を検出するためのスロットル開度センサ72が設け
られている。また、スロットルバルブ32が全閉状態の
ときには、アイドルスイッチ82がオンとなり、その出
力であるスロットル全閉信号がアクティブとなる。サー
ジタンク33には、その内部の圧力(吸気圧PM)を検
出するための吸気圧センサ71が取付けられている。排
気通路60の途中には、排気ガス中の残存酸素濃度を検
出するためのO2 センサ75が取付けられている。
【0023】ディストリビュータ53には、クランクシ
ャフト7の回転に同期して回転するロータが内蔵されて
おり、クランクシャフト7の基準位置を検出するために
ロータの回転に基づいてクランク角(CA)に換算して
720°CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる
クランク基準位置センサ80が設けられ、また、クラン
クシャフト7の回転速度(機関回転速度NE)を検出す
るためにロータの回転に基づいて30°CAごとに回転
速度検出用パルスを発生させクランク角センサ81が設
けられている。なお、車両には、実際の車速を検出する
ための出力パルスを発生させる車速センサ83が取り付
けられている。
ャフト7の回転に同期して回転するロータが内蔵されて
おり、クランクシャフト7の基準位置を検出するために
ロータの回転に基づいてクランク角(CA)に換算して
720°CAごとに基準位置検出用パルスを発生させる
クランク基準位置センサ80が設けられ、また、クラン
クシャフト7の回転速度(機関回転速度NE)を検出す
るためにロータの回転に基づいて30°CAごとに回転
速度検出用パルスを発生させクランク角センサ81が設
けられている。なお、車両には、実際の車速を検出する
ための出力パルスを発生させる車速センサ83が取り付
けられている。
【0024】エンジン電子制御装置(エンジンECU)
90は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転速
度制御等を実行するマイクロコンピュータシステムであ
り、そのハードウェア構成は、図2のブロック図に示さ
れる。リードオンリメモリ(ROM)93に格納された
プログラム及び各種のマップに従って、中央処理装置
(CPU)91は、各種センサ及びスイッチからの信号
をA/D変換回路(ADC)95又は入力インタフェー
ス回路96を介して入力し、その入力信号に基づいて演
算処理を実行し、その演算結果に基づき駆動制御回路9
7a〜97cを介して各種アクチュエータ用制御信号を
出力する。ランダムアクセスメモリ(RAM)94は、
その演算・制御処理過程における一時的なデータ記憶場
所として使用される。また、バックアップRAM99
は、バッテリ(図示せず)に直接接続されることにより
電力の供給を受け、イグニションスイッチがオフの状態
においても保持されるべきデータ(例えば、各種の学習
値)を格納するために使用される。また、これらのEC
U内の各構成要素は、アドレスバス、データバス、及び
コントロールバスからなるシステムバス92を介して接
続されている。
90は、燃料噴射制御、点火時期制御、アイドル回転速
度制御等を実行するマイクロコンピュータシステムであ
り、そのハードウェア構成は、図2のブロック図に示さ
れる。リードオンリメモリ(ROM)93に格納された
プログラム及び各種のマップに従って、中央処理装置
(CPU)91は、各種センサ及びスイッチからの信号
をA/D変換回路(ADC)95又は入力インタフェー
ス回路96を介して入力し、その入力信号に基づいて演
算処理を実行し、その演算結果に基づき駆動制御回路9
7a〜97cを介して各種アクチュエータ用制御信号を
出力する。ランダムアクセスメモリ(RAM)94は、
その演算・制御処理過程における一時的なデータ記憶場
所として使用される。また、バックアップRAM99
は、バッテリ(図示せず)に直接接続されることにより
電力の供給を受け、イグニションスイッチがオフの状態
においても保持されるべきデータ(例えば、各種の学習
値)を格納するために使用される。また、これらのEC
U内の各構成要素は、アドレスバス、データバス、及び
コントロールバスからなるシステムバス92を介して接
続されている。
【0025】点火時期制御は、クランク角センサ81か
ら得られる機関回転速度及びその他のセンサからの信号
により、エンジンの状態を総合的に判定し、最適な点火
時期を決定し、駆動制御回路97bを介してイグナイタ
51に点火信号を送るものである。
ら得られる機関回転速度及びその他のセンサからの信号
により、エンジンの状態を総合的に判定し、最適な点火
時期を決定し、駆動制御回路97bを介してイグナイタ
51に点火信号を送るものである。
【0026】また、アイドル回転速度制御は、アイドル
スイッチ82からのスロットル全閉信号及び車速センサ
83からの車速信号によってアイドル状態を検出すると
ともに、水温センサ74からの機関冷却水温度等によっ
て決められる目標回転速度と実際の機関回転速度とを比
較し、その差に応じて目標回転速度となるように制御量
を決定し、駆動制御回路97cを介してISCV36を
制御して空気量を調節することにより、最適なアイドル
回転速度を維持するものである。
スイッチ82からのスロットル全閉信号及び車速センサ
83からの車速信号によってアイドル状態を検出すると
ともに、水温センサ74からの機関冷却水温度等によっ
て決められる目標回転速度と実際の機関回転速度とを比
較し、その差に応じて目標回転速度となるように制御量
を決定し、駆動制御回路97cを介してISCV36を
制御して空気量を調節することにより、最適なアイドル
回転速度を維持するものである。
【0027】このアイドル回転速度制御においては、上
述のフィードバック制御とともに、アイドル回転速度を
一定値に維持するのを容易にするため、学習制御が行わ
れている。すなわち、アイドル回転速度を一定値に維持
するためのISCV開度は、部品の個体差や経時変化に
応じて変化してくるため、その差を吸収するためのIS
CV開度学習値DGが、フィードバック制御の過程にお
いて学習され更新されている。
述のフィードバック制御とともに、アイドル回転速度を
一定値に維持するのを容易にするため、学習制御が行わ
れている。すなわち、アイドル回転速度を一定値に維持
するためのISCV開度は、部品の個体差や経時変化に
応じて変化してくるため、その差を吸収するためのIS
CV開度学習値DGが、フィードバック制御の過程にお
いて学習され更新されている。
【0028】燃料噴射制御は、基本的には、機関1回転
当たりの吸入空気量に基づいて、所定の目標空燃比を達
成する燃料噴射量すなわちインジェクタ40による噴射
時間を演算し、所定のクランク角に達した時点で燃料を
噴射すべく、駆動制御回路97aを介してインジェクタ
40を制御するものである。なお、機関1回転当たりの
吸入空気量は、エアフローメータ70により計測される
吸入空気流量とクランク角センサ81から得られる機関
回転速度とから算出されるか、又は吸気圧センサ71か
ら得られる吸気管圧力と機関回転速度とによって推定さ
れる。そして、かかる燃料噴射量演算の際には、スロッ
トル開度センサ72、吸気温センサ73、水温センサ7
4等の各センサからの信号に基づく基本的な補正、O2
センサ75からの信号に基づく空燃比フィードバック補
正、そのフィードバック補正値の中央値が理論空燃比と
なるようにする空燃比学習補正等が加えられる。
当たりの吸入空気量に基づいて、所定の目標空燃比を達
成する燃料噴射量すなわちインジェクタ40による噴射
時間を演算し、所定のクランク角に達した時点で燃料を
噴射すべく、駆動制御回路97aを介してインジェクタ
40を制御するものである。なお、機関1回転当たりの
吸入空気量は、エアフローメータ70により計測される
吸入空気流量とクランク角センサ81から得られる機関
回転速度とから算出されるか、又は吸気圧センサ71か
ら得られる吸気管圧力と機関回転速度とによって推定さ
れる。そして、かかる燃料噴射量演算の際には、スロッ
トル開度センサ72、吸気温センサ73、水温センサ7
4等の各センサからの信号に基づく基本的な補正、O2
センサ75からの信号に基づく空燃比フィードバック補
正、そのフィードバック補正値の中央値が理論空燃比と
なるようにする空燃比学習補正等が加えられる。
【0029】また、燃料噴射制御には、減速時の燃料カ
ット制御が含まれる。ところで、触媒の温度(触媒床
温)が高いときに燃料カットを実行すると、それに伴い
発生するリーンな排気ガスが触媒に流入するが、かかる
高温リーン雰囲気の下では触媒が劣化することが知られ
ている。そこで、触媒の温度が高いときには減速時の燃
料カットを禁止することが従来より提案されている。し
かしながら、前述したように、燃料カットが禁止される
と、1行程当たりの吸入空気量が燃焼限界を下回る状況
で燃料が噴射されるおそれがあり、その場合には、失火
が発生し、触媒の温度を過度に上昇させるという問題が
生ずる。特に、機関温度が低いときには、燃焼状態が悪
化しやすく、暖機後よりも必要な吸入空気量が大きくな
るため、失火する可能性が大きくなる。
ット制御が含まれる。ところで、触媒の温度(触媒床
温)が高いときに燃料カットを実行すると、それに伴い
発生するリーンな排気ガスが触媒に流入するが、かかる
高温リーン雰囲気の下では触媒が劣化することが知られ
ている。そこで、触媒の温度が高いときには減速時の燃
料カットを禁止することが従来より提案されている。し
かしながら、前述したように、燃料カットが禁止される
と、1行程当たりの吸入空気量が燃焼限界を下回る状況
で燃料が噴射されるおそれがあり、その場合には、失火
が発生し、触媒の温度を過度に上昇させるという問題が
生ずる。特に、機関温度が低いときには、燃焼状態が悪
化しやすく、暖機後よりも必要な吸入空気量が大きくな
るため、失火する可能性が大きくなる。
【0030】そこで、本発明の第1実施形態では、機関
温度が低いときには、触媒劣化防止のための燃料カット
禁止制御を禁止するとともに、暖機後においては、燃料
カット禁止制御がどの時点において行われようとも失火
が発生することのないように、ISCV36を利用し
て、燃焼に最小限必要な吸入空気量を確保する制御を実
行している。以下、その具体的処理について詳細に説明
する。
温度が低いときには、触媒劣化防止のための燃料カット
禁止制御を禁止するとともに、暖機後においては、燃料
カット禁止制御がどの時点において行われようとも失火
が発生することのないように、ISCV36を利用し
て、燃焼に最小限必要な吸入空気量を確保する制御を実
行している。以下、その具体的処理について詳細に説明
する。
【0031】図3は、触媒床温を推定すべくCPU91
によって実行される触媒床温推定ルーチンの処理手順を
示すフローチャートである。このルーチンは、所定の周
期で実行される。触媒床温は、吸入空気流量QAにより
推定することができる。ただし、触媒床温は、吸入空気
流量の変化に対して一定の遅延時間を有して緩やかにそ
の変化が現れる。そのため、吸入空気流量QAの変化を
一定時間遅延させて反映する遅延吸入空気流量DQA
(ディレーQA)をもって触媒床温とする。
によって実行される触媒床温推定ルーチンの処理手順を
示すフローチャートである。このルーチンは、所定の周
期で実行される。触媒床温は、吸入空気流量QAにより
推定することができる。ただし、触媒床温は、吸入空気
流量の変化に対して一定の遅延時間を有して緩やかにそ
の変化が現れる。そのため、吸入空気流量QAの変化を
一定時間遅延させて反映する遅延吸入空気流量DQA
(ディレーQA)をもって触媒床温とする。
【0032】まず、ステップ101では、エアフローメ
ータ70の出力に基づき現在の吸入空気流量QAを検出
する。次に、ステップ102では、その現在の吸入空気
流量QAが前回算出された吸入空気流量QAOより大き
いか否かを判定し、大きい場合には、ステップ103に
進んで、所定量QACだけ遅延吸入空気流量DQAを増
大させ、そうでない場合には、ステップ104に進ん
で、所定量QADだけ遅延吸入空気流量DQAを減少さ
せる。最後に、ステップ105では、今回算出されたQ
Aを次回の利用のためにQAOとして記憶する。こうし
て求められる遅延吸入空気流量DQAは、吸入空気流量
QAを緩やかな速度で追従するものであり、触媒床温を
反映する量として利用することが可能である。なお、触
媒床温を検出する方法として、触媒に設けた温度センサ
により直接検出してもよい。
ータ70の出力に基づき現在の吸入空気流量QAを検出
する。次に、ステップ102では、その現在の吸入空気
流量QAが前回算出された吸入空気流量QAOより大き
いか否かを判定し、大きい場合には、ステップ103に
進んで、所定量QACだけ遅延吸入空気流量DQAを増
大させ、そうでない場合には、ステップ104に進ん
で、所定量QADだけ遅延吸入空気流量DQAを減少さ
せる。最後に、ステップ105では、今回算出されたQ
Aを次回の利用のためにQAOとして記憶する。こうし
て求められる遅延吸入空気流量DQAは、吸入空気流量
QAを緩やかな速度で追従するものであり、触媒床温を
反映する量として利用することが可能である。なお、触
媒床温を検出する方法として、触媒に設けた温度センサ
により直接検出してもよい。
【0033】図4は、CPU91によって実行される減
速時燃料カット実行制御ルーチン(第1実施形態)の処
理手順を示すフローチャートである。また、図5は、図
4の処理で使用されるマップ、すなわち暖機後にて失火
が発生しない下限吸入空気量を確保するのに必要なIS
CV開度DOPMINmap を機関回転速度NEに応じて
定めたマップを示す図である。この減速時燃料カット実
行制御ルーチンは、燃料噴射制御の1つとしてその中で
最も優先的に処理されるものであり、次の燃料噴射時期
において減速時燃料カットを実行すべきか否かを判断す
るものである。そして、本ルーチンは、触媒床温が高い
ときには減速時燃料カットを禁止するものであるが、さ
らに、機関温度としての機関冷却水温度THWが所定値
よりも低いときにはかかる燃料カット禁止制御を禁止し
て失火の発生を防止しようというものである。
速時燃料カット実行制御ルーチン(第1実施形態)の処
理手順を示すフローチャートである。また、図5は、図
4の処理で使用されるマップ、すなわち暖機後にて失火
が発生しない下限吸入空気量を確保するのに必要なIS
CV開度DOPMINmap を機関回転速度NEに応じて
定めたマップを示す図である。この減速時燃料カット実
行制御ルーチンは、燃料噴射制御の1つとしてその中で
最も優先的に処理されるものであり、次の燃料噴射時期
において減速時燃料カットを実行すべきか否かを判断す
るものである。そして、本ルーチンは、触媒床温が高い
ときには減速時燃料カットを禁止するものであるが、さ
らに、機関温度としての機関冷却水温度THWが所定値
よりも低いときにはかかる燃料カット禁止制御を禁止し
て失火の発生を防止しようというものである。
【0034】まず、減速時燃料カット条件として、アイ
ドルオンF/C条件又は降坂F/C条件が成立するか否
かを判定する(ステップ201)。ここで、アイドルオ
ンF/C条件とは、アイドルスイッチ82がオン、すな
わちスロットルバルブ32が全閉状態となっており、か
つ、機関回転速度NEが所定値以上であるという条件を
いう。また、降坂F/C条件とは、吸入空気量や燃料噴
射量が燃焼限界を下回り失火が発生しそうな条件をい
う。ステップ201の判定結果がNOのとき、すなわち
減速時F/C条件が不成立のときには、フラグXFCを
0として、F/C非実行状態とする(ステップ20
5)。
ドルオンF/C条件又は降坂F/C条件が成立するか否
かを判定する(ステップ201)。ここで、アイドルオ
ンF/C条件とは、アイドルスイッチ82がオン、すな
わちスロットルバルブ32が全閉状態となっており、か
つ、機関回転速度NEが所定値以上であるという条件を
いう。また、降坂F/C条件とは、吸入空気量や燃料噴
射量が燃焼限界を下回り失火が発生しそうな条件をい
う。ステップ201の判定結果がNOのとき、すなわち
減速時F/C条件が不成立のときには、フラグXFCを
0として、F/C非実行状態とする(ステップ20
5)。
【0035】一方、ステップ201の判定結果がYES
のとき、すなわち減速時F/C条件が成立するときに
は、触媒床温相当量DQAが所定の判定基準値DQAre
f より小さいか否かを判定する(ステップ202)。な
お、この判定基準値DQArefは、例えば、触媒床温8
00°Cに相当する値である。DQA<DQAref のと
き、すなわち触媒床温が低いときには、高温リーン雰囲
気に起因する触媒劣化のおそれがないため、フラグXF
Cを1として、F/C実行状態とする(ステップ20
4)。
のとき、すなわち減速時F/C条件が成立するときに
は、触媒床温相当量DQAが所定の判定基準値DQAre
f より小さいか否かを判定する(ステップ202)。な
お、この判定基準値DQArefは、例えば、触媒床温8
00°Cに相当する値である。DQA<DQAref のと
き、すなわち触媒床温が低いときには、高温リーン雰囲
気に起因する触媒劣化のおそれがないため、フラグXF
Cを1として、F/C実行状態とする(ステップ20
4)。
【0036】一方、DQA≧DQAref のとき、すなわ
ち触媒床温が高いときには、触媒劣化のおそれがあり、
従来技術によればF/Cの実行を禁止する条件にある。
しかし、本実施形態においては、水温センサ74によっ
て検出される冷却水温度THWが所定の判定基準値TH
Wref より大きいか否かを判定する(ステップ20
3)。THW>THWref のとき、すなわち水温が高い
ときには、後述するISCV制御により必要な空気量が
確保されて失火のおそれが回避されるため、触媒劣化防
止の観点に立ってF/C禁止とすべく、フラグXFCを
0として、F/C非実行状態とする(ステップ20
5)。一方、THW≦THWref のとき、すなわち水温
が低いときには、燃焼に必要な空気量が大きくなり、後
述するISCV制御では必要な空気量が確保されないお
それがあるため、失火防止の観点に立って触媒劣化防止
のためのF/C禁止制御を禁止にすべく、フラグXFC
を1として、F/C実行状態とする(ステップ20
4)。ステップ204又は205にて操作されるフラグ
XFCは、別途実行される燃料噴射制御において参照さ
れ、XFC=1のときには燃料噴射が停止される。
ち触媒床温が高いときには、触媒劣化のおそれがあり、
従来技術によればF/Cの実行を禁止する条件にある。
しかし、本実施形態においては、水温センサ74によっ
て検出される冷却水温度THWが所定の判定基準値TH
Wref より大きいか否かを判定する(ステップ20
3)。THW>THWref のとき、すなわち水温が高い
ときには、後述するISCV制御により必要な空気量が
確保されて失火のおそれが回避されるため、触媒劣化防
止の観点に立ってF/C禁止とすべく、フラグXFCを
0として、F/C非実行状態とする(ステップ20
5)。一方、THW≦THWref のとき、すなわち水温
が低いときには、燃焼に必要な空気量が大きくなり、後
述するISCV制御では必要な空気量が確保されないお
それがあるため、失火防止の観点に立って触媒劣化防止
のためのF/C禁止制御を禁止にすべく、フラグXFC
を1として、F/C実行状態とする(ステップ20
4)。ステップ204又は205にて操作されるフラグ
XFCは、別途実行される燃料噴射制御において参照さ
れ、XFC=1のときには燃料噴射が停止される。
【0037】ステップ204又は205の次に実行され
るステップ206では、図5に示される如きマップを参
照することにより、現在の機関回転速度NEに基づい
て、暖機後において失火が発生しない最小限の吸入空気
量を確保するのに必要なISCV36の開度DOPMI
Nmap を求める。燃焼限界での機関1行程当たりの空気
量は一定値であるため、機関回転速度NEが大きくなる
ほど、単位時間当たりの量である吸入空気流量を大きく
する必要があり、従って、ISCV開度DOPMINma
p も大きくする必要がある。このマップは、予めROM
73に格納されている。なお、燃料カットを禁止して燃
料噴射を実行する場合において、失火防止のために供給
する空気量を必要最小限に抑えることは、燃料カット禁
止に伴う減速感の低下を最小限に抑える結果となる。
るステップ206では、図5に示される如きマップを参
照することにより、現在の機関回転速度NEに基づい
て、暖機後において失火が発生しない最小限の吸入空気
量を確保するのに必要なISCV36の開度DOPMI
Nmap を求める。燃焼限界での機関1行程当たりの空気
量は一定値であるため、機関回転速度NEが大きくなる
ほど、単位時間当たりの量である吸入空気流量を大きく
する必要があり、従って、ISCV開度DOPMINma
p も大きくする必要がある。このマップは、予めROM
73に格納されている。なお、燃料カットを禁止して燃
料噴射を実行する場合において、失火防止のために供給
する空気量を必要最小限に抑えることは、燃料カット禁
止に伴う減速感の低下を最小限に抑える結果となる。
【0038】次いで、ステップ207では、機関回転速
度NEが所定の判定基準値NErefより大きいか否かを
判定する。この判定基準値NEref は、例えば、100
0〔rpm〕である。NE≦NEref のときには、本ル
ーチンを終了する。一方、NE>NEref のときには、
DOPMINmap と前述のようにアイドル回転速度制御
において個体差や経時変化を吸収すべく学習されている
ISCV開度学習値DGとに基づいて、DOPMIN←
DOPMINmap +DGなる演算を実行することによ
り、ISCV開度の下限ガード値DOPMINを算出す
る(ステップ208)。そして、別途実行される処理に
おいて、ISCV開度DOPがこのDOPMINを下回
ることのないようにISCV36が制御される。
度NEが所定の判定基準値NErefより大きいか否かを
判定する。この判定基準値NEref は、例えば、100
0〔rpm〕である。NE≦NEref のときには、本ル
ーチンを終了する。一方、NE>NEref のときには、
DOPMINmap と前述のようにアイドル回転速度制御
において個体差や経時変化を吸収すべく学習されている
ISCV開度学習値DGとに基づいて、DOPMIN←
DOPMINmap +DGなる演算を実行することによ
り、ISCV開度の下限ガード値DOPMINを算出す
る(ステップ208)。そして、別途実行される処理に
おいて、ISCV開度DOPがこのDOPMINを下回
ることのないようにISCV36が制御される。
【0039】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。図6は、CPU91によって実行される減速時燃
料カット実行制御ルーチン(第1実施形態)の処理手順
を示すフローチャートである。また、図7は、図6の処
理で使用されるマップ、すなわち失火が発生しない下限
吸入空気量を確保するのに必要なISCV開度DOPM
INmap を冷却水温度THW及び機関回転速度NEに応
じて定めたマップを示す図である。この第2実施形態
は、燃料カット禁止時、機関温度としての機関冷却水温
度が低い場合には、吸入空気量を増大せしめるようにし
て失火の発生を防止することで、第1実施形態に比較し
て燃料カット禁止域を拡大し、触媒劣化をより有効に抑
制しようというものである。そのために、下限吸入空気
量を定めるマップは、図7に示されるように、回転速度
NEに加えて水温THWをもパラメータとするものであ
り、同一回転速度では水温が低いほどISCV開度が大
きくされる。なお、本実施形態においては、機関温度と
して冷却水温度を採用したが、シリンダ壁温を直接的又
は間接的に検出可能な場合には、シリンダ壁温を採用す
るのが好ましい。
する。図6は、CPU91によって実行される減速時燃
料カット実行制御ルーチン(第1実施形態)の処理手順
を示すフローチャートである。また、図7は、図6の処
理で使用されるマップ、すなわち失火が発生しない下限
吸入空気量を確保するのに必要なISCV開度DOPM
INmap を冷却水温度THW及び機関回転速度NEに応
じて定めたマップを示す図である。この第2実施形態
は、燃料カット禁止時、機関温度としての機関冷却水温
度が低い場合には、吸入空気量を増大せしめるようにし
て失火の発生を防止することで、第1実施形態に比較し
て燃料カット禁止域を拡大し、触媒劣化をより有効に抑
制しようというものである。そのために、下限吸入空気
量を定めるマップは、図7に示されるように、回転速度
NEに加えて水温THWをもパラメータとするものであ
り、同一回転速度では水温が低いほどISCV開度が大
きくされる。なお、本実施形態においては、機関温度と
して冷却水温度を採用したが、シリンダ壁温を直接的又
は間接的に検出可能な場合には、シリンダ壁温を採用す
るのが好ましい。
【0040】まず、減速時燃料カット条件が成立するか
否かを判定する(ステップ301)。ステップ301の
判定結果がNOのとき、すなわち減速時F/C条件が不
成立のときには、フラグXFCを0として、F/C非実
行状態とする(ステップ304)。一方、ステップ30
1の判定結果がYESのとき、すなわち減速時F/C条
件が成立するときには、触媒床温相当量DQAが所定の
判定基準値DQArefより小さいか否かを判定する(ス
テップ302)。DQA<DQAref のとき、すなわち
触媒床温が低いときには、高温リーン雰囲気に起因する
触媒劣化のおそれがないため、フラグXFCを1とし
て、F/C実行状態とする(ステップ303)。一方、
DQA≧DQAref のとき、すなわち触媒床温が高いと
きには、触媒劣化のおそれがあるため、フラグXFCを
0として、F/C非実行状態とする(ステップ30
4)。
否かを判定する(ステップ301)。ステップ301の
判定結果がNOのとき、すなわち減速時F/C条件が不
成立のときには、フラグXFCを0として、F/C非実
行状態とする(ステップ304)。一方、ステップ30
1の判定結果がYESのとき、すなわち減速時F/C条
件が成立するときには、触媒床温相当量DQAが所定の
判定基準値DQArefより小さいか否かを判定する(ス
テップ302)。DQA<DQAref のとき、すなわち
触媒床温が低いときには、高温リーン雰囲気に起因する
触媒劣化のおそれがないため、フラグXFCを1とし
て、F/C実行状態とする(ステップ303)。一方、
DQA≧DQAref のとき、すなわち触媒床温が高いと
きには、触媒劣化のおそれがあるため、フラグXFCを
0として、F/C非実行状態とする(ステップ30
4)。
【0041】ステップ303又は304の次に実行され
るステップ305では、図7に示されるマップを参照す
ることにより、現在の冷却水温度THW及び回転速度N
Eに基づいて、失火が発生しない最小限の吸入空気量を
確保するのに必要なISCV36の開度DOPMINma
p を求める。このマップに示されるように、機関回転速
度NEが大きくなるほど、かつ、冷却水温度THWが低
くなるほど、ISCV開度DOPMINmap は大きくさ
れる。次いで、ステップ306では、機関回転速度NE
が所定の判定基準値NEref より大きいか否かを判定す
る。NE≦NEref のときには、本ルーチンを終了す
る。一方、NE>NEref のときには、DOPMINma
p とISCV開度学習値DGとに基づいて、ISCV開
度の下限ガード値DOPMINを算出する(ステップ3
07)。
るステップ305では、図7に示されるマップを参照す
ることにより、現在の冷却水温度THW及び回転速度N
Eに基づいて、失火が発生しない最小限の吸入空気量を
確保するのに必要なISCV36の開度DOPMINma
p を求める。このマップに示されるように、機関回転速
度NEが大きくなるほど、かつ、冷却水温度THWが低
くなるほど、ISCV開度DOPMINmap は大きくさ
れる。次いで、ステップ306では、機関回転速度NE
が所定の判定基準値NEref より大きいか否かを判定す
る。NE≦NEref のときには、本ルーチンを終了す
る。一方、NE>NEref のときには、DOPMINma
p とISCV開度学習値DGとに基づいて、ISCV開
度の下限ガード値DOPMINを算出する(ステップ3
07)。
【0042】なお、上述の2つの実施形態を組み合わ
せ、機関温度がかなり低いときには、燃料カット禁止制
御を禁止する一方、機関温度がある程度低いときには、
機関温度と機関回転速度とで所要の吸入空気量を確保し
つつ燃料カット禁止制御を実行するようにしてもよい。
せ、機関温度がかなり低いときには、燃料カット禁止制
御を禁止する一方、機関温度がある程度低いときには、
機関温度と機関回転速度とで所要の吸入空気量を確保し
つつ燃料カット禁止制御を実行するようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高温リーン雰囲気に起因する触媒劣化を防止すべく減速
時の燃料カットを禁止するに際し、機関温度が低い場合
でも吸入空気量の低下に伴う失火発生を確実に回避する
ことが可能となる。
高温リーン雰囲気に起因する触媒劣化を防止すべく減速
時の燃料カットを禁止するに際し、機関温度が低い場合
でも吸入空気量の低下に伴う失火発生を確実に回避する
ことが可能となる。
【図1】本発明に係る燃料カット制御装置を備えた電子
制御式内燃機関の全体概要図である。
制御式内燃機関の全体概要図である。
【図2】エンジンECUのハードウェア構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
【図3】CPUによって実行される触媒床温推定ルーチ
ンの処理手順を示すフローチャートである。
ンの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】CPUによって実行される減速時燃料カット実
行制御ルーチン(第1実施形態)の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
行制御ルーチン(第1実施形態)の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図5】暖機後において失火が発生しない下限吸入空気
量を確保するのに必要なISCV開度DOPMINmap
を機関回転速度NEに応じて定めたマップを示す図であ
る。
量を確保するのに必要なISCV開度DOPMINmap
を機関回転速度NEに応じて定めたマップを示す図であ
る。
【図6】CPUによって実行される減速時燃料カット実
行制御ルーチン(第2実施形態)の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
行制御ルーチン(第2実施形態)の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【図7】失火が発生しない下限吸入空気量を確保するの
に必要なISCV開度DOPMINmap を機関冷却水温
度THW及び機関回転速度NEに応じて定めたマップを
示す図である。
に必要なISCV開度DOPMINmap を機関冷却水温
度THW及び機関回転速度NEに応じて定めたマップを
示す図である。
1…直列4気筒4ストロークサイクルレシプロガソリン
エンジン 2…シリンダブロック 3…シリンダヘッド 4…シリンダ 5…ピストン 6…コネクティングロッド 7…クランクシャフト 8…燃焼室 9…吸気ポート 10…排気ポート 11…吸気バルブ 12…排気バルブ 13…吸気側カムシャフト 14…排気側カムシャフト 15…吸気側カム 16…排気側カム 17,18,19…タイミングプーリ 20…タイミングベルト 30…吸気通路 31…エアクリーナ 32…スロットルバルブ 32a…スロットルバルブの軸 33…サージタンク 34…吸気マニホルド 35…アイドルアジャスト通路 36…アイドル回転速度制御弁(ISCV) 40…インジェクタ 41…燃料タンク 42…燃料ポンプ 43…燃料配管 50…点火プラグ 51…イグナイタ 52…点火コイル 53…点火ディストリビュータ 60…排気通路 61…排気マニホルド 62…触媒コンバータ 70…エアフローメータ 71…吸気圧センサ 72…スロットル開度センサ 73…吸気温センサ 74…水温センサ 75…O2 センサ 80…クランク基準位置センサ 81…クランク角センサ 82…アイドルスイッチ 83…車速センサ 90…エンジンECU 91…CPU 92…システムバス 93…ROM 94…RAM 95…A/D変換回路 96…入力インタフェース回路 97a,97b,97c…駆動制御回路 99…バックアップRAM
エンジン 2…シリンダブロック 3…シリンダヘッド 4…シリンダ 5…ピストン 6…コネクティングロッド 7…クランクシャフト 8…燃焼室 9…吸気ポート 10…排気ポート 11…吸気バルブ 12…排気バルブ 13…吸気側カムシャフト 14…排気側カムシャフト 15…吸気側カム 16…排気側カム 17,18,19…タイミングプーリ 20…タイミングベルト 30…吸気通路 31…エアクリーナ 32…スロットルバルブ 32a…スロットルバルブの軸 33…サージタンク 34…吸気マニホルド 35…アイドルアジャスト通路 36…アイドル回転速度制御弁(ISCV) 40…インジェクタ 41…燃料タンク 42…燃料ポンプ 43…燃料配管 50…点火プラグ 51…イグナイタ 52…点火コイル 53…点火ディストリビュータ 60…排気通路 61…排気マニホルド 62…触媒コンバータ 70…エアフローメータ 71…吸気圧センサ 72…スロットル開度センサ 73…吸気温センサ 74…水温センサ 75…O2 センサ 80…クランク基準位置センサ 81…クランク角センサ 82…アイドルスイッチ 83…車速センサ 90…エンジンECU 91…CPU 92…システムバス 93…ROM 94…RAM 95…A/D変換回路 96…入力インタフェース回路 97a,97b,97c…駆動制御回路 99…バックアップRAM
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関の減速時に燃料カットを実行す
る燃料カット実行手段と、該内燃機関の排気系に設けら
れた触媒の温度が高いときに前記燃料カット実行手段に
よる燃料カットを禁止する燃料カット禁止手段と、を備
えた内燃機関の燃料カット制御装置において、機関温度
が所定値よりも低いときに前記燃料カット禁止手段によ
る燃料カット禁止制御を禁止する燃料カット禁止制御禁
止手段を設けたことを特徴とする、内燃機関の燃料カッ
ト制御装置。 - 【請求項2】 内燃機関の減速時に燃料カットを実行す
る燃料カット実行手段と、該内燃機関の排気系に設けら
れた触媒の温度が高いときに前記燃料カット実行手段に
よる燃料カットを禁止する燃料カット禁止手段と、を備
えた内燃機関の燃料カット制御装置において、前記燃料
カット禁止手段によって燃料カットが禁止される場合に
おいて機関温度が低いときに機関の吸入空気量を増大さ
せる制御を行う吸入空気量制御手段を設けたことを特徴
とする、内燃機関の燃料カット制御装置。 - 【請求項3】 前記機関温度は、機関の冷却水の温度で
ある、請求項1又は請求項2に記載の内燃機関の燃料カ
ット制御装置。 - 【請求項4】 前記吸入空気量制御手段は、機関回転速
度に基づいて、機関の吸入空気量を失火が発生しない限
界付近の吸入空気量となるように制御する、請求項2に
記載の内燃機関の燃料カット制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22408397A JPH1162664A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 内燃機関の燃料カット制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22408397A JPH1162664A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 内燃機関の燃料カット制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1162664A true JPH1162664A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16808300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22408397A Pending JPH1162664A (ja) | 1997-08-20 | 1997-08-20 | 内燃機関の燃料カット制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1162664A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122553A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
JP2012052421A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
CN109915243A (zh) * | 2017-12-12 | 2019-06-21 | 现代自动车株式会社 | 用于催化剂净化控制的方法以及使用该方法的车辆 |
-
1997
- 1997-08-20 JP JP22408397A patent/JPH1162664A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011122553A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
WO2011073755A1 (en) | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for vehicle |
CN102652217A (zh) * | 2009-12-14 | 2012-08-29 | 丰田自动车株式会社 | 车辆控制装置 |
US9181884B2 (en) | 2009-12-14 | 2015-11-10 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus for vehicle |
JP2012052421A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
CN109915243A (zh) * | 2017-12-12 | 2019-06-21 | 现代自动车株式会社 | 用于催化剂净化控制的方法以及使用该方法的车辆 |
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A977 | Report on retrieval |
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