JPH1162555A - 黒煙低減フィルタ装置とその製造方法 - Google Patents

黒煙低減フィルタ装置とその製造方法

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JPH1162555A
JPH1162555A JP9224679A JP22467997A JPH1162555A JP H1162555 A JPH1162555 A JP H1162555A JP 9224679 A JP9224679 A JP 9224679A JP 22467997 A JP22467997 A JP 22467997A JP H1162555 A JPH1162555 A JP H1162555A
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JP
Japan
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filter
guide
filter material
black smoke
pipe
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JP9224679A
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English (en)
Inventor
Tomohisa Inomata
朋久 猪俣
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中心パイプ材の周囲にフィルタ材及びシート
ヒータ材を渦巻き型に巻き上げた巻き上げタイプであり
ながら、フィルタ材の両端部からの排気ガス漏れ防止と
排気微粒子捕集性能の向上を達成する黒煙低減フィルタ
装置を提供すること。 【解決手段】 中心パイプ材21と、中心パイプ材21
の周囲に重ね合わせて渦巻き型に巻き上げられたフィル
タ材24及びシートヒータ材23とを備え、中心パイプ
材21の開口端30と開口部22から導入される排気ガ
ス中の排気微粒子をフィルタ材24により捕集する黒煙
低減フィルタ装置20において、フィルタ材24及びシ
ートヒータ材23を中心パイプ材21の周囲に重ね合わ
せて巻き上げた状態でフィルタ材24の巻き上げ両端面
を塞ぐ第1セラミックガイド35と第2セラミックガイ
ド36を設け、且つ、両セラミックガイド35,36の
パイプ軸方向移動を阻止する第1カラー37と第2カラ
ー38を中心パイプ材21に固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの自動車や産業車両等の排気系に適用され、エンジン
からの排気ガスに含まれる排気微粒子を捕集し、排気微
粒子を多く含む排気ガス(黒煙)が外部に排出されるの
を抑える黒煙低減フィルタ装置とその製造方法の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、黒煙低減フィルタ装置としては、
例えば、特開平9−177543号公報(特願平7−3
51496号)や特開平9−177540号公報(特願
平7−351497号)に記載のものが知られている。
【0003】これらの公報には、図6に示すように、フ
ィルタ材及びシートヒータ材を重ね合わせ、これを中心
パイプ材の周囲に渦巻き型に巻き上げられたフィルタ材
及びシートヒータ材によって構成された巻き上げタイプ
の黒煙低減フィルタ装置が記載されている。尚、フィル
タ材は、セラミック繊維を3次元的に交錯させたマット
状のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の黒煙低減フィルタ装置にあっては、中心パイプ材に
シートヒータ材の内側端部を固定し、同じ幅のシートヒ
ータ材とフィルタ材を重ね合わせて巻き上げているた
め、下記に列挙する問題がある。
【0005】(1) 中心パイプ材の開口端から流入してき
た排気ガスが、中心パイプ材の開口部からフィルタ材を
経過して抜けてゆく時、図7に示すように、一部の排気
ガスがフィルタ材の両端部から漏れるという排気ガス漏
れが発生する。
【0006】(2) 排気ガス漏れ分についてはフィルタ材
による排気微粒子の捕集が確実になされず、排気微粒子
捕集性能が劣ることになる。
【0007】(3) シートヒータ材とフィルタ材を重ね合
わせて巻き上げる時、巻き上げガイドとなる部材が何も
存在しないので、巻き上げられたフィルタ材の端面位置
が巻き層毎にずれ、巻き直しを余儀なくされる等、巻き
上げ性が低い。
【0008】本発明が解決しようとする課題は、中心パ
イプ材の周囲にフィルタ材及びシートヒータ材を渦巻き
型に巻き上げた巻き上げタイプでありながら、フィルタ
材の両端部からの排気ガス漏れ防止と排気微粒子捕集性
能の向上を達成する黒煙低減フィルタ装置を提供するこ
とにある。
【0009】また、フィルタ材の両端部からの排気ガス
漏れ防止と排気微粒子捕集性能の向上を達成すると共
に、フィルタ材及びシートヒータ材の巻き上げ性を向上
させた黒煙低減フィルタ装置の製造方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(解決手段1)上記課題の解決手段1(請求項1)は、
パイプ両端のうち一方が開口端で他方が閉鎖端であると
共にパイプ筒側面に開口部が多数形成された中心パイプ
材と、前記中心パイプ材の周囲に重ね合わせて渦巻き型
に巻き上げられたフィルタ材及びシートヒータ材とを備
え、中心パイプ材の開口端と開口部から導入される排気
ガス中の排気微粒子をフィルタ材により捕集し、排気微
粒子の捕集量が所定量に達するとフィルタ材に付着して
いる排気微粒子をシートヒータ材を通電することで燃焼
させ、目詰りを解消してフィルタ材を再生する黒煙低減
フィルタ装置において、前記フィルタ材及びシートヒー
タ材を中心パイプ材の周囲に重ね合わせて巻き上げた状
態でフィルタ材の巻き上げ両端面を塞ぐ第1ガイドと第
2ガイドを設け、且つ、前記両ガイドのパイプ軸方向移
動を阻止する第1カラーと第2カラーを中心パイプ材に
固定したことを特徴とする。
【0011】(解決手段2)上記課題の解決手段2(請
求項2)は、パイプ両端のうち一方が開口端で他方が閉
鎖端であると共にパイプ筒側面に開口部が多数形成され
た中心パイプ材と、前記中心パイプ材の周囲に重ね合わ
せて渦巻き型に巻き上げられたフィルタ材及びシートヒ
ータ材とを備えた黒煙低減フィルタ装置の製造方法にお
いて、中心パイプ材にシートヒータ材の内側端部を固定
し、第1ガイド及び第2ガイドと第1カラー及び第2カ
ラーを中心パイプ材に対し固定具により仮止めし、前記
シートヒータ材の幅より大きな幅に設定したフィルタ材
をシートヒータ材と重ね合わせて巻き上げ、巻き上げら
れたフィルタ材を第1ガイドと第2ガイドにより両端部
から内側に向かって圧縮し、圧縮した位置で第1カラー
及び第2カラーを中心パイプ材に対し溶接により固定し
たことを特徴とする。
【0012】(解決手段3)上記課題の解決手段3(請
求項3)は、請求項1,2記載の黒煙低減フィルタ装置
とその製造方法において、前記第1ガイド及び第2ガイ
ドを、セラミックを素材とする第1セラミックガイド及
び第2セラミックガイドとしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)実施の形態1は、請求項1,請求項2
及び請求項3に記載の発明に対応する黒煙低減フィルタ
装置とその製造方法である。
【0014】まず、構成を説明する。
【0015】図1は実施の形態1の黒煙低減フィルタ装
置を示すパイプ軸方向断面図、図2は実施の形態1の黒
煙低減フィルタ装置を示すパイプ軸直交方向断面図、図
3は実施の形態1の黒煙低減フィルタ装置のシートヒー
タ材を示す図、図4は実施の形態1の黒煙低減フィルタ
装置が適用されたディーゼル車の排気系を示す図であ
る。
【0016】図1〜図4において、11,12はフィル
タケース、13は入口排気管、14は出口排気管、15
は隔壁、16はバッテリー、17,18はスイッチ、1
9はボルト、20は黒煙低減フィルタ装置、21は中心
パイプ材、22は開口部、23はシートヒータ材、24
はフィルタ材、25,26は電極プレート、27は電極
ボルト、28はヒータ材最外周部、29は絶縁ワッシ
ャ、30は開口端、31は盲栓、32はヒータ材巻き始
め端部、33はスポット溶接部、34は切り込み、35
は第1セラミックガイド、36は第2セラミックガイ
ド、37は第1カラー、38は第2カラーである。
【0017】前記フィルタケース11,12は、ディー
ゼルエンジンからの排気系の途中に設けられ、図4に示
すように、内部には一対2本の黒煙低減フィルタ装置2
0が隔壁15に固定され、入口排気管13からの排気ガ
ス中の排気微粒子を2本の黒煙低減フィルタ装置20の
フィルタ材24により捕集し、排気微粒子が除去された
排気ガスを出口排気管14から排出する。また、フィル
タ材24に付着している排気微粒子の捕集量が所定量に
達すると、スイッチ17,18の一方をONとすること
で、シートヒータ材23を通電加熱し、加熱により排気
微粒子を燃焼させ、目詰りを解消してフィルタ材24を
再生する。尚、2本の黒煙低減フィルタ装置20は、2
つのスイッチ17,18により定期的に交互に再生され
る。
【0018】前記黒煙低減フィルタ装置20は、図1及
び図2に示すように、中心パイプ材21と、中心パイプ
材21の周囲に重ね合わせて渦巻き型に巻き上げられた
フィルタ材24及びシートヒータ材23と、フィルタ材
24の両端部に設けられた第1セラミックガイド35,
第2セラミックガイド36,第1カラー37,第2カラ
ー38により構成されている。
【0019】前記中心パイプ材21は、図1及び図3に
示すように、パイプ両端のうち一方が開口端30(隔壁
15への固定側)で他方が盲栓31による閉鎖端である
と共に、パイプ筒側面に開口部22が多数形成されてい
る。
【0020】前記シートヒータ材23は、図3に示すよ
うに、薄いフェライト系ステンレス合金のシート材料
(例えば、0.1mm厚)に、巻き上げ方向に直角な方
向の短い切り込み34を千鳥配置して多数形成した後、
これを巻き上げ方向に引っ張って切り込み34を開口さ
せることで巻き上げ方向に伸縮するばね力を持ち、フィ
ルタ材24と重ね合わせて巻き付けた時の密着性を確保
するようにしている。このシートヒータ材23の巻き始
め端部32はスポット溶接部33により固定され、シー
トヒータ材23の最外周部28の前後位置には電極プレ
ート25,26が固定され、電極プレート25には電極
ボルト27が固定されている。
【0021】前記フィルタ材24は、セラミック繊維を
3次元的に交錯させたマット状のものである。
【0022】前記第1セラミックガイド35と第2セラ
ミックガイド36は、ドーナツ状であり、フィルタ材2
4及びシートヒータ材23を中心パイプ材21の周囲に
重ね合わせて巻き上げた状態でフィルタ材24の巻き上
げ両端面を塞ぐ。尚、フィルタ材24の幅は、シートヒ
ータ材23の幅より広く設定してある。
【0023】前記第1カラー37と第2カラー38は、
両セラミックガイド35,36のパイプ軸方向移動を阻
止するべく中心パイプ材21に対し溶接により固定され
ている。
【0024】次に、作用を説明する。
【0025】[黒煙低減フィルタ装置20の製造方法]
黒煙低減フィルタ装置20の製造方法を、図5により説
明する。
【0026】まず、中心パイプ材21にシートヒータ材
23の巻き始め端部32がスポット溶接(スポット溶接
部33)により固定される。
【0027】次に、第1セラミックガイド35と第1カ
ラー37及び第2セラミックガイド36と第2カラー3
8を、それぞれセットとして中心パイプ材21に挿着
し、中心パイプ材21に対して固定具により仮止めされ
る。この仮止めにおいて、第1セラミックガイド35と
第2セラミックガイド36との設定間隔は、フィルタ材
24の幅より少し広い間隔とされる。
【0028】次に、シートヒータ材23の幅より大きな
幅に設定したフィルタ材24が、シートヒータ材23と
重ね合わせて巻き上げられる。この巻き上げ時、前記第
1セラミックガイド35と第2セラミックガイド36が
フィルタ材24の巻き上げガイド部材となる。
【0029】次に、巻き上げられたフィルタ材24を第
1セラミックガイド35と第2セラミックガイド36に
より両端部から内側に向かって圧縮し(図1参照)、圧
縮した位置で第1カラー37及び第2カラー38が中心
パイプ材21に対し溶接により固定される。
【0030】以上の工程を経て黒煙低減フィルタ装置2
0が製造される。
【0031】[排気微粒子捕集作用]図外のディーゼル
エンジンから排出される排気ガスは、図4の矢印に示す
ように、入口排気管13からフィルタケース12の内部
室に導入され、隔壁15に固定された2本の黒煙低減フ
ィルタ装置20の中心パイプ材21の開口端30に入
り、中心パイプ材21の開口部22から重ね合わせて巻
き付けられたフィルタ材24の繊維隙間及びシートヒー
タ材23の切り込み34による開口部を経過してフィル
タケース11の内部室に排出され、さらに、フィルタケ
ース11から出口排気管14に集められ、外部へと排出
される。
【0032】この排気ガスの流れの中で、フィルタ材2
4の繊維隙間を経過する時に排気ガス中の排気微粒子が
フィルタ材24により捕集されるが、フィルタ材24の
巻き上げ両端面は、図1に示すように、第1セラミック
ガイド35と第2セラミックガイド36により塞がれて
いるため、フィルタ材24の両端部からの排気ガス漏れ
が防止される。
【0033】このフィルタ材24の両端部からの排気ガ
ス漏れ防止により、排気ガスに含まれる排気微粒子は、
必ず多層に重なり合ったフィルタ材24を経過して捕集
されることで、捕集性能が向上することになる。
【0034】[フィルタ材再生作用]フィルタ材24に
捕集された排気微粒子の捕集量が所定量に達すると排気
ガスの通過抵抗が大きくなり(圧力損失が大)、本来な
ら黒煙低減フィルタ装置20を交換しなければならな
い。
【0035】しかしながら、黒煙低減フィルタ装置20
の交換作業は、多大な手間を要するし、コスト的にも不
利となる。そこで、捕集される排気微粒子は主にカーボ
ンであることで、フィルタ材24に付着している排気微
粒子を燃焼させ、目詰りを解消し、黒煙低減フィルタ装
置20を設置したままでフィルタ材24を再生する手法
が採用されている。
【0036】このフィルタ材24の再生は、スイッチ1
7,18の一方をONとすると、バッテリ16からの電
流がシートヒータ材23に通電され、シートヒータ材2
3の持つ抵抗値によりシートヒータ材23が発熱し、こ
の熱で排気微粒子を燃焼させ、目詰りを解消してフィル
タ材24を再生することになる。
【0037】次に、効果を説明する。
【0038】(1)中心パイプ材21と、中心パイプ材
21の周囲に重ね合わせて渦巻き型に巻き上げられたフ
ィルタ材24及びシートヒータ材23とを備え、中心パ
イプ材21の開口端30と開口部22から導入される排
気ガス中の排気微粒子をフィルタ材24により捕集し、
排気微粒子の捕集量が所定量に達するとフィルタ材24
に付着している排気微粒子をシートヒータ材23を通電
することで燃焼させ、目詰りを解消してフィルタ材24
を再生する黒煙低減フィルタ装置20において、フィル
タ材24及びシートヒータ材23を中心パイプ材21の
周囲に重ね合わせて巻き上げた状態でフィルタ材24の
巻き上げ両端面を塞ぐ第1セラミックガイド35と第2
セラミックガイド36を設け、且つ、両セラミックガイ
ド35,36のパイプ軸方向移動を阻止する第1カラー
37と第2カラー38を中心パイプ材21に固定したた
め、中心パイプ材21の周囲にフィルタ材24及びシー
トヒータ材23を渦巻き型に巻き上げた巻き上げタイプ
でありながら、フィルタ材24の両端部からの排気ガス
漏れ防止と排気微粒子捕集性能の向上を達成する黒煙低
減フィルタ装置20を提供することができる。
【0039】(2)黒煙低減フィルタ装置20を製造す
るにあたって、中心パイプ材21にシートヒータ材23
の内側端部を固定し、第1セラミックガイド35及び第
2セラミックガイド36と第1カラー37及び第2カラ
ー38を中心パイプ材21に対し固定具により仮止め
し、シートヒータ材23の幅より大きな幅に設定したフ
ィルタ材24をシートヒータ材23と重ね合わせて巻き
上げ、巻き上げられたフィルタ材24を第1セラミック
ガイド35と第2セラミックガイド36により両端部か
ら内側に向かって圧縮し、圧縮した位置で第1カラー3
7及び第2カラー38を中心パイプ材21に対し溶接に
より固定したため、フィルタ材24及びシートヒータ材
23の巻き上げ性を向上させた黒煙低減フィルタ装置2
0の製造方法を提供することができる。
【0040】(3)フィルタ材24の両端面を塞ぐ第1
ガイド及び第2ガイドを、セラミックを素材とする第1
セラミックガイド35及び第2セラミックガイド36と
したため、耐熱性が高く、排気ガス熱による熱変形にて
フィルタ材24の両端面に開口部が形成されることがな
く、長期にわたってフィルタ材24の両端部からの排気
ガス漏れを防止することができる。
【0041】(その他の実施の形態)実施の形態1で
は、フィルタ材24の両端面を塞ぐ第1ガイド及び第2
ガイドとして、セラミックを素材とする第1セラミック
ガイド35及び第2セラミックガイド36を適用する例
を示したが、耐熱性の高い金属等を用いても良い。
【0042】実施の形態1では、ガイドとカラーとが別
体の構成による例を示したが、ガイド兼カラーという一
体構成のものであっても良い。
【0043】実施の形態1では、2組のガイドとカラー
を仮止めし、これにフィルタ材24とシートヒータ材2
3を巻き上げ、圧縮した後にガイドとカラーを固定する
製造方法による黒煙低減フィルタ装置20の例を示した
が、図1に示すような構成を備えた黒煙低減フィルタ装
置20であればその製造方法は限定されることはなく、
例えば、一方の1組のガイドとカラーを固定し、これに
フィルタ材24とシートヒータ材23を巻き上げ、他方
の1組のガイドとカラーにより圧縮した後にこのガイド
とカラーを固定する製造方法による装置であっても良
い。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明にあっては、パイプ
両端のうち一方が開口端で他方が閉鎖端であると共にパ
イプ筒側面に開口部が多数形成された中心パイプ材と、
中心パイプ材の周囲に重ね合わせて渦巻き型に巻き上げ
られたフィルタ材及びシートヒータ材とを備え、中心パ
イプ材の開口端と開口部から導入される排気ガス中の排
気微粒子をフィルタ材により捕集し、排気微粒子の捕集
量が所定量に達するとフィルタ材に付着している排気微
粒子をシートヒータ材を通電することで燃焼させ、目詰
りを解消してフィルタ材を再生する黒煙低減フィルタ装
置において、フィルタ材及びシートヒータ材を中心パイ
プ材の周囲に重ね合わせて巻き上げた状態でフィルタ材
の巻き上げ両端面を塞ぐ第1ガイドと第2ガイドを設
け、且つ、両ガイドのパイプ軸方向移動を阻止する第1
カラーと第2カラーを中心パイプ材に固定したため、中
心パイプ材の周囲にフィルタ材及びシートヒータ材を渦
巻き型に巻き上げた巻き上げタイプでありながら、フィ
ルタ材の両端部からの排気ガス漏れ防止と排気微粒子捕
集性能の向上を達成する黒煙低減フィルタ装置を提供す
ることができるという効果が得られる。
【0045】請求項2記載の発明にあっては、パイプ両
端のうち一方が開口端で他方が閉鎖端であると共にパイ
プ筒側面に開口部が多数形成された中心パイプ材と、中
心パイプ材の周囲に重ね合わせて渦巻き型に巻き上げら
れたフィルタ材及びシートヒータ材とを備えた黒煙低減
フィルタ装置の製造方法において、中心パイプ材にシー
トヒータ材の内側端部を固定し、第1ガイド及び第2ガ
イドと第1カラー及び第2カラーを中心パイプ材に対し
固定具により仮止めし、シートヒータ材の幅より大きな
幅に設定したフィルタ材をシートヒータ材と重ね合わせ
て巻き上げ、巻き上げられたフィルタ材を第1ガイドと
第2ガイドにより両端部から内側に向かって圧縮し、圧
縮した位置で第1カラー及び第2カラーを中心パイプ材
に対し溶接により固定したため、フィルタ材の両端部か
らの排気ガス漏れ防止と排気微粒子捕集性能の向上を達
成すると共に、フィルタ材及びシートヒータ材の巻き上
げ性を向上させた黒煙低減フィルタ装置の製造方法を提
供することができるという効果が得られる。
【0046】請求項3記載の発明にあっては、請求項
1,2記載の黒煙低減フィルタ装置とその製造方法にお
いて、第1ガイド及び第2ガイドを、セラミックを素材
とする第1セラミックガイド及び第2セラミックガイド
としたため、上記効果に加え、高耐熱性により長期にわ
たってフィルタ材の両端部からの排気ガス漏れを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の黒煙低減フィルタ装置を示すパ
イプ軸方向断面図である。
【図2】実施の形態1の黒煙低減フィルタ装置を示すパ
イプ軸直交方向断面図である。
【図3】実施の形態1の黒煙低減フィルタ装置のシート
ヒータ材を示す図である。
【図4】実施の形態1の黒煙低減フィルタ装置が適用さ
れたディーゼル車の排気系を示す図である。
【図5】実施の形態1の黒煙低減フィルタ装置を示す分
解斜視図である。
【図6】従来の黒煙低減フィルタ装置を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の黒煙低減フィルタ装置でのフィルタ材端
部からのガス漏れを示す図である。
【符号の説明】
11,12 フィルタケース 13 入口排気管 14 出口排気管 15 隔壁 16 バッテリー 17,18 スイッチ 19 ボルト 20 黒煙低減フィルタ装置 21 中心パイプ材 22 開口部 23 シートヒータ材 24 フィルタ材 25,26 電極プレート 27 電極ボルト 28 ヒータ材最外周部 29 絶縁ワッシャ 30 開口端 31 盲栓 32 ヒータ材巻き始め端部 33 スポット溶接部 34 切り込み 35 第1セラミックガイド 36 第2セラミックガイド 37 第1カラー 38 第2カラー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ両端のうち一方が開口端(30)
    で他方が閉鎖端(31)であると共にパイプ筒側面に開
    口部(22)が多数形成された中心パイプ材(21)
    と、 前記中心パイプ材(21)の周囲に重ね合わせて渦巻き
    型に巻き上げられたフィルタ材(24)及びシートヒー
    タ材(23)とを備え、 中心パイプ材(21)の開口端(30)と開口部(2
    2)から導入される排気ガス中の排気微粒子をフィルタ
    材(24)により捕集し、排気微粒子の捕集量が所定量
    に達するとフィルタ材(24)に付着している排気微粒
    子をシートヒータ材(23)を通電することで燃焼さ
    せ、目詰りを解消してフィルタ材(24)を再生する黒
    煙低減フィルタ装置(20)において、 前記フィルタ材(24)及びシートヒータ材(23)を
    中心パイプ材(21)の周囲に重ね合わせて巻き上げた
    状態でフィルタ材(24)の巻き上げ両端面を塞ぐ第1
    ガイド(35)と第2ガイド(36)を設け、 且つ、前記両ガイド(35),(36)のパイプ軸方向
    移動を阻止する第1カラー(37)と第2カラー(3
    8)を中心パイプ材(21)に固定したことを特徴とす
    る黒煙低減フィルタ装置。
  2. 【請求項2】 パイプ両端のうち一方が開口端(30)
    で他方が閉鎖端(31)であると共にパイプ筒側面に開
    口部(22)が多数形成された中心パイプ材(21)
    と、 前記中心パイプ材(21)の周囲に重ね合わせて渦巻き
    型に巻き上げられたフィルタ材(24)及びシートヒー
    タ材(23)とを備えた黒煙低減フィルタ装置(20)
    の製造方法において、 中心パイプ材(21)にシートヒータ材(23)の内側
    端部を固定し、 第1ガイド(35)及び第2ガイド(36)と第1カラ
    ー(37)及び第2カラー(38)を中心パイプ材(2
    1)に対し固定具により仮止めし、 前記シートヒータ材(23)の幅より大きな幅に設定し
    たフィルタ材(24)をシートヒータ材(23)と重ね
    合わせて巻き上げ、 巻き上げられたフィルタ材(24)を第1ガイド(3
    5)と第2ガイド(36)により両端部から内側に向か
    って圧縮し、圧縮した位置で第1カラー(37)及び第
    2カラー(38)を中心パイプ材(21)に対し溶接に
    より固定したことを特徴とする黒煙低減フィルタ装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1,2記載の黒煙低減フィルタ装
    置とその製造方法において、 前記第1ガイド及び第2ガイドを、セラミックを素材と
    する第1セラミックガイド(35)及び第2セラミック
    ガイド(36)としたことを特徴とする黒煙低減フィル
    タ装置とその製造方法。
JP9224679A 1997-08-21 1997-08-21 黒煙低減フィルタ装置とその製造方法 Pending JPH1162555A (ja)

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