JPH01143611A - フィルタ用構造体 - Google Patents

フィルタ用構造体

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JPH01143611A
JPH01143611A JP30209187A JP30209187A JPH01143611A JP H01143611 A JPH01143611 A JP H01143611A JP 30209187 A JP30209187 A JP 30209187A JP 30209187 A JP30209187 A JP 30209187A JP H01143611 A JPH01143611 A JP H01143611A
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JP
Japan
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sheet
filter
corrugated sheet
cell
filter structure
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Application number
JP30209187A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Takada
登志広 高田
Shinichi Matsumoto
伸一 松本
Yoshitsugu Ogura
義次 小倉
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH01143611A publication Critical patent/JPH01143611A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フィルタ用の構造体に関し、詳細には、流体
の流通方向に対して入口側のセル群と出口側のセル群が
セル壁を隔てて存在し、選択的に流体をセル壁に通過さ
せることにより濾過を行うためのフィルタ用構造体に関
する。
このフィルタ用構造体は、たとえば、自動車等のディー
ゼルエンジンからの排気ガス中の固体粒状物を濾過して
大気中への固体粒状物の排出を防ぐディーゼルパティキ
ュレートフィルタとして利用される。また、汚泥等を含
む流動廃棄物から汚泥等を除去するためのフィルタとし
て利用することができる。
〔従来の技術〕
ディーゼルエンジンの排気ガス中に存在するカーボン粒
子等の固体粒状物(パティキュレート)を排気系におい
て除去して大気への排出を防ぐために、ディーゼルパテ
ィキュレートフィルタが開発されている。このディーゼ
ルパティキュレートフィルタは、通常、セラミック材料
で構成され、3次元網目状をした所謂フオームフィルタ
と、排気ガスの流通する軸方向に延びたセル路の排気ガ
スの入口側と出口側から交互に栓詰めされた、所謂ハニ
カムフィルタがある。前者のフオームフィルタは、たと
えば、特公昭57−35047号に開示がある。後者の
ハニカムフィルタは、たとえば、特開昭57−3591
8号に開示がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
フオームフィルタは、セラミックを発泡させて3次元綱
目状とするので、比較的製造が容易であるが、圧力損失
が高いため排気系における背圧が高くなる欠点がある。
ハニカムフィルタは、排気ガスの流通方向に延びた通路
からなる多数のセル形成後、セルを交互に栓詰めする作
業が必要である。しかし、セルの寸法は、たとえば正方
形断面セルの場合、2.6〜1.4mmと小さいため、
栓詰めが作業に精度が必要であり、自動化が困難なため
、手作業で栓詰めが行われており、生産効率が極めて低
い。
これに対して、特開昭56−97518号公報に見られ
るように、通気性金属材料からなる波板と平板とを積層
してハニカム構造とするとともに、軸方向の両端面を環
状セグメントで被覆してセルを閉塞する網状フィルタが
ある。
しかしながら、このフィルタにおいては、環状セグメン
トによるセルの閉塞であるため、流入側のセルに対して
連続する流出側のセルですべてを取り囲むことができな
い。また、閉塞部材である環状セグメントを別に接合す
る必要があるため、閉塞セルと開放セルとを分けるため
に、高い位置決め精度が必要であり、生産効率の向上に
それ程寄与しない。また、閉塞部材を接合するため、高
温に曝され、振動および熱サイクルを受ける厳しい条件
の下での耐久性に問題が残る。
したがって、本発明の目的は、プレインシートとコルゲ
ートシートの積層構造からなり栓詰め作業の不要なハニ
カム型のフィルタ用の構造体であって、別に閉塞部材を
必要としないことにより、耐久性が高く、高い生産効率
で製造の可能なフィルタ用構造体を提供することにある
〔問題点を解決するための手段〕
そこで、本発明は、プレインシートとコルゲートシート
との積層構造のハニカム型フィルタ用構造体からなり、
プレインシートとコルゲートシートの少なくともいずれ
か一方の端部を肉寄せすることにより、閉塞部材を別に
必要としないことを特徴とする。
具体的には、本発明の構成は次の通りである。
なお、参考までに第1図における符号を付しである。
このフィルタ用構造体は、流体の流通方向に対して流入
側の開口端が流出側で閉塞している複数のセルで構成さ
れる入口側セル群と、流出側の開口端が流入側で閉塞し
ている複数のセルで構成される出口側セル群とからなり
濾過を行うための構造体である。これらのセル群は、流
体を選択的に通過させる材料から構成され、入口側セル
群からセル内に流入する流体が選択的にセルの壁を通過
して出口側セル群から流出するようにされている。
そして、流通方向軸の横断面が凸凹状で軸方向に伸びた
コルゲートシート(20)と主要部分が滑らかなプレイ
ンシート(18)とが積層されて複数のセル流路を構成
する。それとともに、軸方向の両端において、プレイン
シート(18)とコルゲートシート(20)の少なくと
もいずれか一方の軸方向端部付近がプレインシー1−(
18)とコルゲートシー)(20)の少なくともいずれ
かの側に寄せられた構造とすることにより閉塞端(18
a、18b)が構成される。
上述の本発明のフィルタ用構造体において、閉塞端は、
プレインシート(18)とコルゲートシー)(20)の
少なくともいずれか一方の軸方向端部付近がプレインシ
ート(18)とコルゲートシー)(20)の少なくとも
いずれかの側に寄せられた構造とすることにより構成さ
れればよい。
プレインシー)(1B)を寄せることにより閉塞端(1
8a、18b)を構成する場合は、プレインシー)(1
8)の軸両端は、軸線を境にして互いに反対方向に向け
てコルゲートシート(20)の凸凹状の断面形状に合わ
せた凸凹状の断面を形成した突部もしくは窪み部を設け
、プレインシート(18)の突部は、コルゲートシート
(20)の凸部と合わさることによりセルの閉塞端(1
8a、18b)を構成し、プレインシート(18)の窪
み部は、コルゲートシート(20)の凹部と合わさるこ
とによりセルの開口端を構成するようにすればよい。ま
た、コルゲートシー)(20)寄せる場合は、コルゲー
トシート(20)の軸方向の一側において、その凸部も
しくは凹部がセル流路を塞ぐようにプレインシート(1
8)側へ寄せられた構造として閉塞端(18a、18b
)を構成するとともに、隣合うコルゲートシート(20
)の軸方向の他側において、その凹部もしくは凸部がセ
ル流路を塞ぐようにプレインシート(18)側へ寄せら
れた構造として閉塞端(18a、18b)を構成する。
また、コルゲートシート(20)とプレインシート(1
8)の積層は、積重状態で行われてもよく、また、巻回
状態で行われてもよい。
また、コルゲートシート(20)およびプレインシート
(18)は、それぞれのシートの両面間で流通路を有す
る多孔質の金属板状物で構成されてもよく、金網や、金
属製ラス板、3次元流通路を有する発泡金属、金属粉末
の焼結体、もしくはセラミック材料で構成されてもよい
、金属材料を用いる場合は、多孔質金属板状物では、た
とえば20wt%Cr−5wt%Al−残部主にFeを
、金網では、たとえば5US310Sを、金属製ラス板
では、たとえばAIメツキフェライト材を、発泡金属で
は、たとえば5US304を、金属粉末の焼結体では、
たとえば20れ%Cr−10wt%Al−残部主にFe
を、また、セラミック材料としては、たとえば、コーデ
ィエライトを用いることができる。
また、コルゲートシート(−20>とプレインシート(
18)との積層は、両者が当接して積層されてもよく、
たとええば溶接による接合により積層されてよい。
〔作用〕
上述の本発明のフィルタ用構造体によれば、入口側セル
群からセル内に流入する流体は、セル路の突き当たりに
設けられた閉塞端(18a、18b)により流通を妨げ
られるので、選択的にセルの壁を通過して出口側セル群
から流出することにより濾過が行われる。この閉塞端(
18a、1.8b)は、プレインシート(18)とコル
ゲートシート(20)の少なくともいずれか一方と一体
的に構成されるので、熱や振動に対しても耐久性が高く
、閉塞部材を別に設けたもののように、閉塞部材が剥離
、損傷することがない。また、閉塞部材は、プレインシ
ート(18)とコルゲートシート(20)の少なくとも
いずれか一方を寄せた構造により形成されるので、フィ
ルタ構造体の製造に当たっては、プレインシート(18
)とコルゲートシート(20)を積層させるだけでよく
、閉塞部材を別途接合する工程が不要であり、生産効率
が高い。
〔実施例〕
(第1実施例) 次に、第1図ないし第4図に基づき、本発明にかかるフ
ィルタ用構造体の第1実施例を説明する。
本実施例は、ディーゼルパティキャレートフィルタへの
適用例であり、プレインシートに肉寄せを行ったもので
ある。
第1図は、プレインシートとコルゲートシートの積層構
造の分解斜視図、第2図は、流入側端面より見た図、第
3図は、第1図においてプレインシートを表す■矢視図
、そして、第4図は、フィルタ用構造体の斜視図である
第4図に示すように、ディーゼルパティキュレートフィ
ルタ(以下、DPフィルタと称する)構造体lOは円柱
状の外形をしており、この外形部分の円筒12は金属板
で構成されている。フィルタ構造体10の内部のコア部
分1(14)には、入口側セル路14と出口側セル路1
6が円柱の軸方向に真っ直ぐ延びるように形成されてい
る。セル路14.16の断面は、略二等辺三角形状をし
ている。そして、入口側セル路14は、排気ガスの出口
側端面で閉塞されている。また、出口側セル路16は、
入口側端面(第4図において斜線で示す)で閉塞されて
いる。この人口側セル路14の閉塞部分と出口側セル路
16の閉塞部分は、交互に配設される。すなわち、人口
側セル路14の閉塞部分は、出口側セル路14の開放部
分と隣合っている。また、図の斜線の三角形で示す出口
側セル路16の閉塞部分は、入口側セル路14の開放部
分と隣合っている。
このフィルタ構造体IOの構造を、その製造方法ととも
に詳細に説明する。
フィルタ構造体10のコア部分1(14)は、第2図に
示すように、プレインシートとしての金属薄+M18と
コルゲートシートとしての波板20が断面円形状に積層
されて構成される。そして、コア部分1(14)は、第
4図に示すように、金属板からなる円筒12に収容され
るが、コア部分1(14)の円筒12への収容に当たっ
ては、コア部分1(14)の積層体に予め所定の圧縮荷
重を加えてから円筒12へ挿入される。この圧縮荷重を
加えたことにより、積層体はコア部分1(14)の弾性
力によって円筒12内に保持される。
なお、円筒12は、厚さ1.5鶴の金属板を円筒状に曲
げて合わせ部分を軸方向に沿ってアーク溶接することに
より製造される。アーク溶接以外にもスポット溶接やロ
ウ付けをを行ってもよい。
平板18と波板20は、それぞれ50μmの厚さ金属板
から構成されている。金属体の厚さは、100〜300
μmのものを用いることが望ましい。この金属板は、2
0れ%Cr−5wt%Al−残部Feからなるラス鋼を
50μmの厚さに圧延加工したものを用いた。金属板の
材料としては、他にFe−Cr−N1−Co基等の超耐
熱鋼や、Ni基あるいはCo基の超耐熱合金を用いるこ
とができる。これらの平板18と波板20には、1〜1
00μmの細孔が設けられていることが望ましい。細孔
の径が1μm以下のときは、フィルタの圧力損失が大き
く、また、目詰まりが生じ易くなる。また、細孔の径が
100μmを超えるとフィルタの捕集効率が低下する。
本実施例では、ラス鋼の細孔の平均径が50μmのもの
を用いた。
次に、入口側セル路14および出口側セル路16の閉塞
部分について説明する。
第1図に示すように、平板18は、その軸方向の両端に
おいて、突部18aと窪み部18bがプレス成形により
設けられている。この突部18aと窪み部18bは、そ
の端部が波板20の凸凹状断面と略一致するように形成
されている。この平板18の寸法は、第3図に示すよう
に、軸方向の長さp0=130m、突部18aと窪み部
18bの形成されている長さが11 xjlz =5m
、端部の高さh=1.25鶴である。
この平板18と波板20は、以下のようにして交互に積
み重ねられて積層される。第1図および第2図に示すよ
うに、この平板18をその突部18aが波板20の凹部
2(14)1と合うように重ね合わせ、閉塞端22aを
構成する。これに対して、平板18の平面部分18cと
図において下側の波板の凹部2(14)2との間で開口
端24が形成されている。また、軸方向で反対側の端部
において平板18に形成された窪み部18bは、波板2
0の軸方向で反対側の端部の凹部と合うように重ね合わ
され、開口端24に通じる閉塞端22bを構成している
。波板20と平板18は、予め金属ストリップからプレ
ス成形によって波状あるいは突部および窪みを形成しで
あるが、波板20と、平板18の突部18a、窪み部1
8bは、第2図に示すように位相が配置されるように、
プレスストリップから予め所定寸法で切断がされている
。なお、第2図において、斜線部分が人口側の閉塞端を
示し、点々部分が出口側の閉塞端、すなわち、入口側の
開放端を示す。
このように製造されたフィルタ用構造体10は、活性ア
ルミナ、粉末アルミナゾル、硝酸アルミニウム、蒸留水
からなるスラリーに浸漬して、セル流路内面にスラリー
を所定量付着された後、エアーブローによって余分なス
ラリーを吹き払い除去して一定厚さのスラリーを付着さ
せた。これを120℃で2時間乾燥した後、600℃の
温度で3時間焼成し、活性アルミナコート層を形成した
そして、さらに1 g/Itの濃度の塩化パラジウム溶
液に1時間浸漬して、還元処理、乾燥、焼成を行い、D
Pフィルタを得た。このDPフィルタには、11当たり
1gのパラジウムが担持されている。
(第2実施例) 本実施例は、第1実施例に対して、平板18と波板20
の材料が異なるだけであり、他は同一の構成とされてい
る。
平板18と波板20の材料は、5US310(JIS規
格)からなり、メツシュ数が500の金属メツシュ構造
で、厚さが0.05mのものを用いた。
(第3実施例) 本実施例は、第1実施例に対して、平板18と波板20
の材料が異なるだけであり、他は同一の構成とされてい
る。
平板18と波板20の材料は、20−t%Cr−5れ%
Aβ−残部Feからなる細孔の平均孔径が30μm、板
厚が50μmの多孔質金属箔を用いた。
(第4実施例) 本実施例は、第1実施例に対して、平板18と波板20
の材料が異なるだけであり、他は同一の構成とされてい
る。
平板18と波板20の材料は、コージェライト(2Mg
0・2AJtOs  ・5SiOz)を主体としたセラ
ミックシートを用いた。
(第5実施例) 次に、第5図ないし第8図に基づき、本発明にかかるフ
ィルタ用構造体の第5実施例を説明する。
本実施例は、ディーゼルパティキャレートフィルタへの
適用例であり、コルゲートシートに肉寄せを行ったもの
である。
第5図は、プレインシートとコルゲートシートの積層構
造の分解斜視図、第6図は、流入側端面より見た図、第
7図は、第5加における■矢視図、そして、第8図は、
フィルタ構造体の斜視図である。
第8図に示すように、ディーゼルパティキュレートフィ
ルタ(以下、DPフィルタと称する)構造体110は円
柱状の外形をしており、この外形部分の円筒112は金
属板で構成されている。フィルタ構造体110の内部の
コア部分11(14)には、入口側セル路114と出口
側セル路116が円柱の軸方向に真っ直ぐ延びるように
形成されている。本実施例においては、第1〜第4実施
例とは異なり、略二等辺三角形状をしたセル路が同心円
状に配置されている。そして、上述の実施例と同様に、
入口側セル路114は、排気ガスの出口側端面で閉塞さ
れている。また、出口側セル路116は、入口側端面(
第8図において斜線で示す)で閉塞されている。
このフィルタ構造体110の構造を、その製造方法とと
もに詳細に説明する。
フィルタ構造体110のコア部分11(14)は、第6
図に示すように、プレインシートとしての金属薄板11
8とコルゲートシートとしての波板120が断面円形状
に巻回されて構成される。そして、コア部分11(14
)は、第8図に示すように、金属板からなる円筒112
に収容されるが、コア部分11(14)の円筒12への
収容に当たっては、コア部分11(14)が強く巻回さ
れることにより圧縮荷重を加えてから円筒112へ挿入
される。この挿入後にコア部分11(14)の巻きが少
し緩んで、その弾性力によってコア部分11(14)が
円筒12内に保持される。なお、円筒112は、上述の
実施例と同様に厚さ1.5fiの金属板を円筒状に曲げ
て合わせ部分を軸方向に沿ってアーク溶接することによ
り製造される。
平vilBと波板20は、第1実施例と同じように、2
0れ%Cr−5wt%A1−残部Feからなるラス鋼を
50μmの厚さに圧延加工したものを用いた。
次に、入口側セル路114および出口側セル路116の
閉塞部分について説明する。
第6図に示すように、波板120は、その軸方向の一例
において、その凸溝12(14)が平板118側へ向け
てプレス成形されており、閉塞端122aを形成してい
る。また、その凸溝12(14)に隣合う凹溝120b
には、軸方向の他側すなわち閉塞端122aと反対側の
端部が上側の平板へ向けてプレス成形された閉塞端12
2bが形成されている。なお、閉塞端122bと反対側
の凹?5120bは、開放しており、平板118との間
に開放端124を形成している。この波Fil 20の
寸法は、第7図に示すように、軸方向の長さ10−13
0鶴、閉塞端の形成されている長さが1.=1、 =5
ws、端部の高さh=1.25tmである。
この平板118と波板120は、以下のようにして交互
に積み重ねられて積層される。第5図および第6図に示
すように、平板118を介して、波板120を入口側の
閉塞端122a (第6図において斜線で示す部分)が
内周側に底辺を有する三角形状となるように重ねて巻回
する。閉塞端122aの間から外周側にかけては、開放
端124(第6図において点々で示す部分)が形成され
ている。
波板120は、予め金属ストリップからプレス成形によ
って波状とした後、閉塞端を成形しである。
このように製造されたフィルタ用構造体110は、第1
実施例と同様にして、活性アルミナ等付着した後、パラ
ジウムを担持してDPフィルタを得た。
(第6実施例) 本実施例は、第5実施例に対して、平板118と波板1
20の材料が異なるだけであり、他は同一の構成とされ
ている。
平板118と波板120の材料は、5US310(JI
S規格)からなり、メツシュ数が500の金属メツシュ
構造で、厚さが0.05flのものを用いた。
(第7実施例) 本実施例は、第5実施例に対して、平板118と波板1
20の材料が異なるだけであり、他は同一の構成とされ
ている。
平板118と波板120の材料は、15れ%Cr−8w
t%Al−残部Feからなる細孔の平均孔径が30μm
、板厚が50μmの多孔質金属箔を用いた。
(第8実施例) 本実施例は、第5実施例に対して、コア部分21(14
)において閉塞端と開放端が径方向で逆になっている点
のみが異なる。第9図に示すように、本実施例において
は、入口側において、外周側に閉塞端(斜線で示す部分
)が配置されている。
(第9実施例) 本実施例は、第5実施例に対して、閉塞端部を形成する
ための波板120におけるプレス成形の仕方のみが異な
る。第10図に第5実施例における第7図に相当する図
を示すが、波板120の端部からIt< −1s =3
鶴の位置に軸方向長さで14=j!7=5mの突部22
2aXbを形成しである。本実施例においては、アルミ
ナコート材が7!4とl、の端部に溜まるので、パティ
キュレートの吹き抜けを防止する効果が高い。
(第10実施例) 本実施例は、第1実施例に対して、平板118と波板1
20の材料が異なるだけであり、他は同一の構成とされ
ている。
平板118と波板120の材料は、コージェライトを主
体としたセラミックシートを用いた。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本発
明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のである。
次に、上述の実施例に関して、試験を行い、それらのD
Pフィルタの性能を評価したので、以下説明する。
(試験例1) 上述の第1実施例ないし第10実施例のDPフィルタを
排気量が2200 ccの渦流室式ディーゼルエンジン
の排気系に取り付け、回転数が200Qrpm、トルク
が3 kg−mで4時間運転を行い、フィルタ1ケ当た
り0.45〜0.55 gのパティキュレートを捕集し
た。その後、このフィルタを第11図に示す実験装置に
組み込み、フィルタへの入りガス温度を30℃/win
の割合で上昇させ、パティキュレートの着火温度および
燃焼率を測定した。
同図に示すように、実験装置300は、大ガスパイプ3
12と出ガスパイプ314を設けた反応管310内にサ
ンプル316を装着するようにされており、サンプル3
16の上流側には着火用ヒータ318と整流体320が
配設される。整流体320の上流の反応管310の外側
には、加熱ヒータ322が設けられている。
なお、この実験に用いたガスの組成は、loVol%の
O8と90vo1%のN2からなる。ガス流量は、’l
 Q 17m1nであった。
測定結果を、次の表1に示す。
ノLL 上表から分るように、第4実施例の燃焼率が若干低いも
のの、満足の行く値となっている。第4実施例および第
10実施例に関しては、セラミック類であるため、着火
温度およびピーク温度か高くなっているが、材料自体の
耐熱性が高いため、問題はない。なお、参考までに、通
常に交互に栓詰めを行ったセラミックハニカム類のフィ
ルタの場合、着火温度が450℃、燃焼率が55%、ピ
ーク温度が550℃であった。
(試験例2) 次に、2000ccのディーゼルエンジンの排気管系に
第1実施例、第4実施例、第5実施例ならびに第10実
施例で得たフィルタを取り付けて、市街地走行を行った
。その結果、第4実施例および第10実施例のものは、
1万kmで溶損が生じたた。また、第1実施例および第
5実施例のものは、5万一の時点で、溶損等は生じるこ
となく、初期性能を維持していた。
上述した各種実施例において、第1ないし第3実施例お
よび第5ないし第9実施例は、メタル担体であり、第4
実施例および第10実施例は、セラミック担体を用いて
いる。メタル担体を用いた場合、捕集率自体は、セラミ
ック担体の場合より若干良好である。そして、メタル担
体の場合、セラミック担体に比べて熱伝導率が大きく、
熱容量が小さいため、パティキュレートの捕集後にフィ
ルタを再生させるときに、非常に良好な再生性能を得る
ことができる。すなわち、バーナ等によってフィルの上
流側端面で着火を行うと、下流側に燃焼が伝播しやすい
ため、短時間に高率でパティキュレートを燃焼させるこ
とができる。
また、メタル担体は、セラミック担体に比べて熱伝導率
が大きいため、ピーク温度を低くすることができ、耐久
性に優れている。
また、セラミック材料の場合には、熱サイクルを受ける
ことによって、クランクが発生し易く、捕集効率の低下
や、フィルタの破損につながることがあるのに対して、
メタル担体の場合には、それらの可能性が極めて低く、
信幀性が高い。
また、メタル担体の場合には、波板と平板の積重、巻回
が容易であり、閉塞端をプレス成形によって簡単に形成
することができることから、生産性が極めて高まる利点
がある。
また、メタル担体は、セル壁を薄肉にすることができる
ため、セラミック担体に比べてフィルタ寸法を小型化す
ることができる。
以上、本発明の特定の実施例について説明したが、本発
明は、この実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載の範囲内で種々の実施態様が包含されるも
のである。
〔発明の効果〕
以上より、本発明のフィルタ用構造体によれば、プレイ
ンシートコルゲートシートとの積層構造のハニカム型フ
ィルタ用構造体からなり、プレインシートとコルゲート
シートの少なくともいずれか一方の端部を肉寄せするよ
うにしたので、別に閉塞部材を必要とせず、耐久性が高
(、高い生産効率で製造の可能なフィルタ用構造体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、本発明にかかるフィルタ用構造
体の第1実施例ないし第4実施例を説明するための図面
であり、 第1図は、プレインシートとコルゲートシートの積層構
造の分解斜視図、 第2図は、流入側端面より見た図、 第3図は、第1図においてプレインシートを表す■矢視
図、 そして、第4図は、フィルタ用構造体の斜視図である。 第5図ないし第8図は、本発明にかかるフィルタ用構造
体の第5実施例ないし第10実施例を説明するための図
面であり、 第5図は、プレインシートとコルゲートシートの積層構
造の分解斜視図、 第6図は、流入側端面より見た図、 第7図は、第5図における■矢視図、 そして、第8図は、フィルタ用構造体の斜視図である。 第9図は、本発明にかかるフィルタ用構造体の第9実施
例を説明するための図面であり、フィルタ用構造体の斜
視図である。 第10図は、本発明にかかるフィルタ用構造体の第10
実施例を説明するための図面であり、第7図に相当する
図面である。 第11図は、本発明にかかるフィルタ用構造体の実施例
を評価するための実験装置の概略構成図である。 18・・−・・・・プレインシート(平板)20・−・
・コルゲートシート(波板)22a、b・−・−閉塞端 出願人  トヨタ自動車株式会社 第1図 第2図 第5図 第6図 第7図 第80

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流体の流通方向に対して流入側の開口端が流出側
    で閉塞している複数のセルで構成される入口側セル群と
    、流出側の開口端が流入側で閉塞している複数のセルで
    構成される出口側セル群とからなり、これらのセル群が
    流体を選択的に通過させる材料から構成され、入口側セ
    ル群からセル内に流入する流体が選択的にセルの壁を通
    過して出口側セル群から流出することにより濾過を行う
    フィルタのための構造体であって、 流通方向軸の横断面が凸凹状で軸方向に伸びたコルゲー
    トシートと主要部分が滑らかなプレインシートとが積層
    されて複数のセル流路を構成するとともに、軸方向の両
    端において、プレインシートとコルゲートシートの少な
    くともいずれか一方の軸方向端部付近がプレインシート
    とコルゲートシートの少なくともいずれかの側に寄せら
    れた構造とすることにより閉塞端を構成することを特徴
    とするフィルタ用構造体。
  2. (2)プレインシートの軸両端は、軸線を境にして互い
    に反対方向に向けてコルゲートシートの凸凹状の断面形
    状に合わせた凸凹状の断面を形成した突部もしくは窪み
    部を設け、プレインシートの該突部は、コルゲートシー
    トの凸部と合わさることによりセルの閉塞端を構成し、
    プレインシートの該窪み部は、コルゲートシートの凹部
    と合わさることによりセルの開口端を構成することを特
    徴とする特許請求の範囲第1項に記載のフィルタ用構造
    体。
  3. (3)コルゲートシートの軸方向の一側において、その
    凸部もしくは凹部がセル流路を塞ぐようにプレインシー
    ト側へ寄せられた構造とされ閉塞端を構成するとともに
    、隣合うコルゲートシートの軸方向の他側において、そ
    の凹部もしくは凸部がセル流路を塞ぐようにプレインシ
    ート側へ寄せられた構造とされ閉塞端を構成することを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載のフィルタ用構
    造体。
  4. (4)コルゲートシートとプレインシートが積重状態で
    積層されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のフィルタ用構造体。
  5. (5)コルゲートシートとプレインシートが巻回状態で
    積層されることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載のフィルタ用構造体。
  6. (6)コルゲートシートおよびプレインシートがそれぞ
    れのシートの両面間で流通路を有する多孔質の金属板状
    物で構成されることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載のフィルタ用構造体。
  7. (7)金属板状物が金網であることを特徴とする特許請
    求の範囲第6項に記載のフィルタ用構造体。
  8. (8)金属板状物がラス板であることを特徴とする特許
    請求の範囲第6項に記載のフィルタ用構造体。
  9. (9)金属板状物が3次元流通路を有する発泡金属であ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第6項に記載のフィ
    ルタ用構造体。
  10. (10)金属板状物が金属粉末の焼結体であることを特
    徴とする特許請求の範囲第6項に記載のフィルタ用構造
    体。
  11. (11)コルゲートシートおよびプレインシートがそれ
    ぞれのシートの両面間で流通路を有する多孔質のセラミ
    ック材料で構成されることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のフィルタ用構造体。
  12. (12)セラミック材料がコーディエライトであること
    を特徴とする特許請求の範囲第6項に記載のフィルタ用
    構造体。
  13. (13)コルゲートシートとプレインシートとの間が当
    接して積層されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のフィルタ用構造体。
  14. (14)コルゲートシートとプレインシートとの間が接
    合して積層されていることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載のフィルタ用構造体。
  15. (15)コルゲートシートとプレインシートとの間が溶
    接により接合して積層されていることを特徴とする特許
    請求の範囲第14項に記載のフィルタ用構造体。
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