JPH1162538A - 船外機用dohc型エンジンの潤滑装置 - Google Patents

船外機用dohc型エンジンの潤滑装置

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JPH1162538A
JPH1162538A JP9219497A JP21949797A JPH1162538A JP H1162538 A JPH1162538 A JP H1162538A JP 9219497 A JP9219497 A JP 9219497A JP 21949797 A JP21949797 A JP 21949797A JP H1162538 A JPH1162538 A JP H1162538A
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  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カム室にオイルが滞留することがない船外機
用DOHC型エンジンの潤滑装置を提供する。 【解決手段】 シリンダヘッド18に吸気カム軸19と
排気カム軸20とを軸線方向が上下方向を指向するよう
に装着する。シリンダヘッド18にこれとの間にカム室
を形成するヘッドカバーを取付ける。カム軸の被潤滑部
にオイルポンプでオイルを圧送する構造とする。吸気カ
ム軸側カム室29の下部と排気カム軸側カム室30の下
部を、互いに画成されるようにし、シリンダヘッド下端
部のオイル通路73でシリンダボディ18側のオイル戻
り通路に連通させる。前記オイル通路73を下方に凸と
なるように形成して一端を前記カム室29に開口させ、
他端を前記カム室30に開口させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船外機用DOHC
型エンジンの潤滑装置に関し、特にシリンダヘッドの吸
気カム軸および排気カム軸などを潤滑したオイルをオイ
ルパンに戻す構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、船外機用4サイクルエンジンとし
ては、例えば特開平8−100618号公報に示された
ように、吸・排気弁を1本のカム軸で駆動するいわゆる
OHC型エンジンが多い。この公報に開示されたエンジ
ンの潤滑装置は、オイルをオイルポンプによってクラン
ク軸やカム軸に供給し、クランク室の下部およびカム室
の下部からエンジン下方のオイルパンに戻す構造を採っ
ている。なお、カム室からオイルを排出するためのオイ
ル通路は、カム室の底からシリンダボディ側へ横方向に
延び、シリンダボディから下方へ延びている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らは、上述した
ように構成した従来の船外機用エンジンをDOHC型と
し、高出力が得られるようにすることを考えている。し
かるに、従来のOHC型船外機用エンジンのシリンダヘ
ッド幅を拡げてシリンダヘッドに2本のカム軸を装着で
きるようにしただけでは、二つの動弁系を潤滑するため
に増量させたオイルをカム室からオイルパンに円滑に戻
すことができなくなるという問題があった。
【0004】オイルがカム室からオイルパンに円滑に戻
らずにカム室内で滞留すると、オイルパン内のオイル量
が不足してオイルポンプが空気を吸込み、油圧低下やオ
イル切れを引き起こすことがある。
【0005】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、カム室にオイルが滞留することがな
い船外機用DOHC型エンジンの潤滑装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を解消するため
に本発明に係る船外機用DOHC型エンジンの潤滑装置
は、シリンダヘッドに、吸気カム軸と排気カム軸とを軸
線方向が上下方向を指向するように装着するとともに、
カム室をシリンダヘッドとの間に形成するヘッドカバー
を取付け、前記両カム軸の被潤滑部にオイルポンプによ
ってオイルを圧送する構造とし、吸気カム軸側のカム室
の下部と排気カム軸側のカム室の下部とを互いに画成さ
れるようにしてシリンダヘッドの下端部のオイル通路に
よってシリンダボディ側のオイル戻り通路に連通させ、
シリンダヘッドの下端部の中央部を両側より下方へ突出
させてなる突出部に前記オイル通路を下方に凸となるよ
うに形成し、このオイル通路の一端を吸気カム軸側のカ
ム室に開口させるとともに、他端を排気カム軸側のカム
室に開口させたものである。
【0007】本発明によれば、吸気カム軸側のカム室内
のオイルと排気カム軸側のカム室内のオイルは、重力に
よってオイル通路に流入してこのオイル通路内で合流
し、オイル戻り通路へ排出される。
【0008】他の発明に係る船外機用DOHC型エンジ
ンの潤滑装置は、上述した発明に係る潤滑装置におい
て、シリンダヘッドをシリンダボディに固定するヘッド
ボルトよりシリンダヘッドの中央側にオイル通路を配設
したものである。本発明によれば、ヘッドボルトの締付
力が相対的に大きい位置でシリンダヘッド側のオイル通
路とシリンダボディ側のオイル戻り通路とが接続する。
【0009】他の発明に係る船外機用DOHC型エンジ
ンの潤滑装置は、上述した発明に係る潤滑装置におい
て、吸気カム軸側のカム室と排気カム軸側のカム室との
間に点火プラグまたはアノードを配設したものである。
本発明によれば、吸気カム軸側のカム室と排気カム軸側
のカム室との間の開放部分に点火プラグまたはアノード
が配設される。
【0010】他の発明に係る船外機用DOHC型エンジ
ンの潤滑装置は、上述した発明に係る潤滑装置におい
て、シリンダヘッドの下端部に形成するオイル通路を、
シリンダヘッド内で吸気カム軸側のカム室と排気カム軸
側のカム室とを連通する構造としたものである。本発明
によれば、オイル通路は、両カム室からそれぞれ延びる
部分がシリンダヘッド内で集合する。
【0011】他の発明に係る船外機用DOHC型エンジ
ンの潤滑装置は、上述した発明に係る潤滑装置におい
て、シリンダヘッドの下端部に形成するオイル通路を、
吸気カム軸側のカム室に連通する部分と排気カム軸側の
カム室に連通する部分とがシリンダヘッド内では互いに
画成されかつシリンダボディ内で前記両部分が連通する
構造としたものである。本発明によれば、オイル通路
は、両カム室からそれぞれ延びる部分がシリンダボディ
内で集合する。
【0012】他の発明に係る船外機用DOHC型エンジ
ンの潤滑装置は、上述した発明に係る潤滑装置におい
て、吸気カム室側のカム室と排気カム軸側のカム室とを
上端部どうしで互いに連通させたものである。本発明に
よれば、両カム室のうち一方を吸気系に連通させること
によって、両カム室内からブローバイガスを排出するこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る船外機用DO
HC型エンジンの潤滑装置を図1ないし図11によって
詳細に説明する。図1は本発明に係るDOHC型エンジ
ンの潤滑装置を採用した船外機の側面図、図2はエンジ
ンの概略構成を示す平面図、図3は同じく側面図で、同
図は船外機右側から見た状態で描いてある。図4はエン
ジンを船外機の後方から見た状態を示す後面図、図5は
図4におけるV−V線断面図、図6はシリンダボディを船
外機の前方から見た状態を示す正面図、図7は図6にお
けるVII−VII線断面図、図8は図7における要部のVIII
−VIII線断面図である。
【0014】図9はシリンダヘッドを船外機の後方から
見た状態を示す後面図、図10はシリンダヘッドの断面
図で、図10(a)は図9におけるX−X線断面図、図1
0(b)は図9におけるXI−XI線断面図である。図11
はイグニッションコイルを示す側面図である。
【0015】これらの図において、符号1はこの実施の
形態による船外機を示し、2はこの船外機1を取付ける
船尾板を示す。船外機1は、前記船尾板2を把持するク
ランプ機構3を有するアッパーケーシング4と、このア
ッパーケーシング4の下端に取付けたロアケーシング5
と、前記アッパーケーシング4上に、マウント(図示せ
ず)を収容するガイドエキゾースト6を介して搭載した
エンジン7などから構成している。エンジン7はカウリ
ング1aで覆っている。
【0016】前記エンジン7は、DOHC型4気筒エン
ジンで、図2および図3に示すように、船外機前側にク
ランク軸8を軸線が上下方向を指向するように支架する
とともに、シリンダを上下方向に並べた構造を採ってい
る。図2および図3において矢印Fは船外機1の前方を
示す。前記クランク軸8は、シリンダボディ9とクラン
クケース10とによって回転自在に支持し、上端部に動
弁装置11および図示してないフライホイールなどを連
結するとともに、下端部にドライブシャフト12を連結
している。また、クランク軸8のクランクピンにコンロ
ッド13を介してピストン14を連結している。
【0017】前記ドライブシャフト12は、図1に示す
ように、前記アッパーケーシング4およびロアケーシン
グ5内を下方へ延び、下端部に前後進切替機構15を介
してプロペラシャフト16を連結している。このプロペ
ラシャフト16にプロペラ17を取付けている。
【0018】前記動弁装置11は、シリンダヘッド18
に軸線が上下方向を指向するように回転自在に支持させ
た吸気カム軸19および排気カム軸20と、これらのカ
ム軸19,20をクランク軸8に連結するタイミングベ
ルト21と、カム軸19,20が駆動する気筒毎の吸気
弁22および排気弁23などから構成している。なお、
この動弁装置11における両カム軸19,20の支持構
造や、吸・排気弁22,23の支持構造は、従来周知の
自動二輪車用DOHC型エンジンと同等の構造を採って
いるので、ここにおいて詳細な説明は省略する。
【0019】前記吸気カム軸19および吸気弁22は船
外機左側(図において矢印Fの方向が船外機前方であ
る)に配設し、排気カム軸20および排気弁23は船外
機右側に配設している。また、吸気弁22および排気弁
23は、1気筒当たり2本ずつ設け、弁体を燃焼室24
の周囲に配設している。燃焼室24の中央には点火プラ
グ25(図3参照)を配設している。
【0020】吸気弁22が開閉する吸気通路は、図2に
示すようにエンジン1の船外機左側に設けた吸気装置2
6に連通し、排気弁23が開閉する排気通路は、エンジ
ン1の船外機右側に設けた排気通路27に連通してい
る。吸気装置26は、吸気サイレンサー26aと、気化
器26bと、吸気マニホールド26cとから構成してい
る。前記排気通路27は、各気筒の排気通路がシリンダ
側部で集合するように形成し、エンジン1の下端から下
方へ延びる排気管(図示せず)に連通している。吸気系
および排気系の構成は、従来の船外機と同じである。
【0021】前記両カム軸19,20および吸・排気弁
22,23は、シリンダヘッド18に取付けたヘッドカ
バー28で覆っている。このヘッドカバー28は、図4
に示すように、船外機1の後方から見て下方に向って開
くコ字状に形成するとともに、シリンダヘッド18との
間に後述するカム室が形成されるように、シリンダヘッ
ド18から外方に膨出するように形成している。吸気カ
ム軸19などを収容する吸気カム軸側カム室を図におい
て符号29で示し、排気カム軸20などを収容する排気
カム軸側カム室を符号30で示す。これらのカム室2
9,30は、ヘッドカバー28の上端部に形成した連通
室31(図4参照)を介して互いに連通している。ま
た、ヘッドカバー28における前記吸気カム軸側カム室
29を形成する吸気カム軸側カバー本体を符号28aで
示し、排気カム軸側カム室30を形成する排気カム軸側
カバー本体を符号28bで示す。なお、ヘッドカバー2
8の周縁とシリンダヘッド18との間には、図5中に符
号28cで示すシール部材を介装している。
【0022】ヘッドカバー28の前記吸気カム軸側カム
室カバー本体28aには、吸気カム軸19が駆動する構
造の燃料ポンプ32を取付けるとともに、オイル注入口
33を形成している。また、排気カム軸側カバー本体2
8bには、プラグコード34を2本係止するホルダー3
5を二つ取付けるとともに、オイルセパレータ36を設
けている。
【0023】前記ホルダー35は、シリンダヘッド18
の側部に取付けたイグニッションコイル37から延びる
プラグコード34が図4に示す後方視においてU字状に
屈曲するように、ヘッドカバー28の下部に配設してい
る。このようにプラグコード34を屈曲させることによ
って、プラグコード34に付着した水滴が前記屈曲部の
頂部から下方へ滴下するようになり、点火プラグ25に
プラグコード34を伝って流れることを阻止することが
できる。
【0024】この実施の形態では、ヘッドカバー28に
おける前記ホルダー35を取付ける部分は、図11に示
すように、シリンダヘッド18からの突出高さが相対的
に低くなるようにしている。ホルダー35をこのように
低い部分に取付けることによって、ヘッドカバー28の
排気カム軸側カバー本体28bを跨ぐようにして配線す
るプラグコード34がヘッドカバー28から突出するこ
とがない。
【0025】前記イグニッションコイル37は、図11
に示すように、プラグコード34の導出方向が斜め下方
を指向するようにシリンダヘッド18に固定している。
この取付構造を採ることにより、プラグコード34に付
着した水滴がイグニッションコイル37にプラグコード
34を伝って流れることをも阻止することができる。な
お、この実施の形態では、2個のイグニッションコイル
37を上下方向に並べて上述したようにプラグコード3
4をU字状に屈曲させているため、プラグコード34ど
うしが接触し易いが、上側のイグニッションコイル37
を相対的にシリンダヘッド18から大きく突出するよう
に配設してプラグコード34どうしの接触を阻止してい
る。プラグコード34どうしが容易に接触する構造であ
ると、エンジン振動などで接触部が摩耗し、漏電を起こ
すおそれがある。
【0026】前記オイルセパレータ36は、エンジン内
で生じるブローバイガスからオイルを分離させるための
もので、図5に示すように、ヘッドカバー28における
排気カム軸側カバー本体28b内を図5の左右方向に画
成するようにヘッドカバー28に一体に形成した第1の
仕切り板36aと、排気カム軸側カバー本体28b内を
第1の仕切板36a側とシリンダヘッド18側とに画成
する第2の仕切板36bとを有している。
【0027】前記第1の仕切板36aは、図4に示すよ
うに排気カム軸側カバー本体28b中を上下方向に延
び、カバー本体28b内にU字状に屈曲したブローバイ
ガス用通路を形成している。このブローバイガス用通路
は、前記第2の仕切板36bの上部に形成した貫通穴3
8を介して排気カム軸側カム室30のシリンダヘッド1
8側に連通するとともに、ヘッドカバー28の側部に取
付けたブローバイガス用ホース39を介して吸気サイレ
ンサー26b内の吸気通路に連通している。排気カム軸
側カム室30と吸気カム軸側カム室29は連通室31を
介して互いに連通しているので、これらのカム室内のブ
ローバイガスは、前記オイルセパレータ36でオイルが
分離されて吸気サイレンサー26aに吸込まれる。
【0028】吸気カム軸側カム室29は、図5に示すよ
うに、シリンダヘッド18およびシリンダボディ9を貫
通するように延びるブローバイガス通路40を介してク
ランク室41に連通している。前記ブローバイガス通路
40は、上下方向に並ぶ4つのシリンダどうしの間とな
るシリンダ側部にシリンダ軸線と平行になるように形成
している。すなわち、このブローバイガス通路40は、
上下方向の3箇所に、船外機1の前後方向に延びるよう
形成している。ブローバイガス通路40におけるシリン
ダヘッド18側の開口を図9中に符号40aで示す。こ
の実施の形態では、クランク軸8が回転することによっ
て飛散するオイルがブローバイガス通路40に吹込むこ
とがないように、クランク軸8の回転方向を上方から見
て時計方向に設定している。詳述すると、ピストン14
が上死点から下死点へ向かうときにクランクピンが移動
する方向の側部にブローバイガス通路40を形成してい
る。クランク軸8の回転方向を図2および図5中に矢印
Rで示す。
【0029】クランク室41は、シリンダどうしの間に
設けた仕切壁42,43の連通穴44を介して全ての気
筒のシリンダ孔が連通するように形成している。このた
め、各気筒で生じるブローバイガスは、クランク室41
から前記ブローバイガス通路40を通って吸気カム軸側
カム室29に流れ、ここから上述したようにオイルセパ
レータ36とブローバイガス用ホース39を介して吸気
サイレンサー26aに吸込まれる。
【0030】次に、このエンジン7の潤滑装置について
説明する。このエンジン7の潤滑は、図3に示すように
エンジン下部に設けたオイルポンプ51がオイルパン5
2からオイルを汲み上げ、シリンダボディ9内のオイル
供給通路53に圧送することによって実施される。オイ
ルポンプ51はドライブシャフト12が駆動する構造の
ものである。前記オイル供給通路53は、図3に示すよ
うにシリンダボディ9の下端から上方に延び、オイルフ
ィルター54の外周部のオイル入口に連通している。
【0031】オイルフィルター54は、オイル入口に流
入したオイルを濾過して中心部からシリンダボディ9の
メインギャラリー55に供給する構造を採っている。メ
インギャラリー55は、シリンダボディ9内をオイルフ
ィルター54から下方と上方とに延びている。このメイ
ンギャラリー55に図5に示すようにクランク軸側オイ
ル通路56を連通させている。また、メインギャラリー
55の上端部には、吸気カム軸19側へ延びるオイル通
路57と、排気カム軸20側へ延びるオイル通路58と
を連通させている。これらのオイル通路57,58の下
流端は、シリンダヘッド18内を吸気カム軸19や排気
カム軸20に沿って下方へ延びるカム軸側オイル通路5
9,60に連通している。吸気カム軸19および排気カ
ム軸20の軸受部分には、前記カム軸側オイル通路5
9、排気カム軸側オイル通路60から横方向に延びる分
岐通路61を介してオイルを供給する。この分岐通路6
1のシリンダヘッド18側の開口を図9中に符号61a
で示す。
【0032】クランク軸8を潤滑するオイルが流れる前
記クランク軸側オイル通路56は、シリンダボディ9内
の前記仕切壁42や、図6中に符号62,63で示すシ
リンダボディ上壁、シリンダボディ底壁に穿設し、これ
らの壁に一体に形成した軸受部分64の摺接面に開口し
ている。この開口を図6中に符号56aで示す。この開
口から流出するオイルは、前記摺接面を潤滑するととも
に、クランク軸8内に形成したオイル通路65(図3参
照)に流入してコンロッド13の大端部やピストン14
を潤滑する。
【0033】これらのクランク軸周りの被潤滑部に供給
されたオイルは、一部を前記軸受部分64に残して前記
仕切壁42,43の連通穴44を通ってクランク室41
内の底部に流れる。このエンジン7は、エンジン全高を
可及的低く抑えるために、上下方向に並ぶシリンダどう
しの間隔を、前記軸受部分64の厚みより狭くしてい
る。このため、シリンダ孔66を形成するときに前記軸
受部分64の上下方向の面の一部がシリンダ孔66の孔
壁面を延長させたように凹み、図6および図7に示すよ
うに、この面に断面円弧状の凹部67が形成される。
【0034】このように凹部67が形成されると、上述
したように軸受部分64上に残るオイルがここに集ま
る。このエンジン7では、図7に示すように、シリンダ
間に位置する軸受部分64にここを斜めに貫通するオイ
ル抜き用の貫通穴68を穿設し、前記凹部67に流入し
たオイルがこの貫通穴68を通って下方へ流れて凹部6
7内に溜まることがないようにしている。すなわち、シ
リンダ間に位置する3個の軸受部分64に適下したオイ
ルは、前記貫通穴68を通ってクランク室41の底に流
れる。
【0035】最下部の軸受部分64は、図7および図8
に示すように、凹部67からシリンダ軸線とは直交する
横方向に延びる凹溝69を形成している。この凹溝69
は、一端が凹部67内に開口するとともに他端が軸受部
分の横のクランク室41に連通している。このため、上
方の軸受部分64から流下したオイルや、最も下のピス
トン14およびこのピストン駆動系を潤滑して最下部の
軸受部分64上に流れたオイルは、凹部67から前記凹
溝69を通ってクランク室41の底に流下する。クラン
ク室41の底には図8に示すように、下端がオイルパン
52内に連通するクランク室側オイル戻り通路70を形
成し、クランク室41の底に流れたオイルがこのオイル
戻り通路70を通ってオイルパン52に戻るようにして
いる。
【0036】一方、吸気カム軸19や排気カム軸20の
軸受部分に供給されたオイルは、この軸受部分を潤滑す
るとともに、両カム軸のカムや吸・排気弁22,23の
摺動部を潤滑し、吸気カム軸側カム室29および排気カ
ム軸側カム室30内を下方へ流れる。図9において吸・
排気弁22,23を装着する穴を符号22a,23aで
示し、ヘッドボルト71(図5参照)を挿通させる穴を
符号71aで示す。また、点火プラグ25を装着する穴
を符号25aで示す。なお、点火プラグ用穴25aの間
に形成した符号72で示す二つの穴は、図4、図5およ
び図10に示すようにアノードAをシリンダヘッド18
に取付けるための取付穴である。点火プラグ25および
アノードAは、吸気カム軸側カム室29と排気カム軸側
31の間の開放部分に取付けるようにしているので、メ
ンテナンスが容易である。しかも、この部分にはオイル
が流れないので、点火プラグ25やアノードA側にオイ
ル用のシール部材を設けなくてよい。
【0037】前記両カム室29,30を形成するシリン
ダヘッド18の下端部には、図9中に符号73で示すオ
イル通路を形成し、前記オイルをこのオイル通路73か
らシリンダボディ9側のカム室側オイル戻り通路74
(図3および図7参照)に排出するようにしている。
【0038】シリンダヘッド18の下端部は、燃焼室2
4と対応する中央部を両側より下方へ突出するように形
成している。この突出部を図9中に符号75で示す。こ
の突出部75内に前記オイル通路73を下方に凸となる
断面円弧状に形成している。このオイル通路73は、一
端が吸気カム軸側カム室29に開口し、他端が排気カム
軸側カム室30に開口し、シリンダヘッド18内で両カ
ム室29,30から延びる部分を集合させている。ま
た、前記カム室側オイル戻り通路74は、上流端が前記
オイル通路73に連通し下流端がオイルパン52内に連
通している。
【0039】また、前記オイル通路73は、シリンダヘ
ッド18の吸気カム軸側カム室29に開口するヘッドボ
ルト用の穴71aと、排気カム軸側カム室30に開口す
るヘッドボルト用の穴71aとの間に位置するように形
成している。言い換えれば、このオイル通路73は、ヘ
ッドボルト71よりシリンダヘッド18の中央側に形成
している。
【0040】この実施の形態で示したように、一つのオ
イル通路73で両カム室29,30を連通すると、オイ
ル通路73は、両カム室29,30からそれぞれ延びる
部分がシリンダヘッド内で集合するから、燃焼室24の
横のデッドスペースを利用して前記集合部分の通路断面
積を大きくとることができる。このため、オイルを円滑
にシリンダボディ9側へ戻すことができる。
【0041】なお、オイル通路73を各カム室29,3
0からそれぞれシリンダボディ9側へ延びるように複数
形成し、これらのオイル通路をシリンダボディ9内で連
通させる構造を採ることもできる。この構造を採ると、
オイル通路は、両カム室29,30からそれぞれ延びる
部分がシリンダボディ9内で集合するから、シリンダ孔
66の両側にオイル通路を形成することができ、シリン
ダ孔66の周囲に形成する冷却水通路との干渉を避ける
ことができる
【0042】シリンダヘッド18の下端部における両カ
ム室29,31の間で外方に開放される部分は、図10
に示すようにヘッドカバー取付面18aより凹むように
形成している。このため、船外機1を大きくチルトアッ
プさせて係留する場合のように、ヘッドカバーが相対的
に上になるようにエンジン7が傾斜すると、カウリング
1a内に浸入した水が前記開放部分の底に溜まることが
ある。このエンジン7は、図10に示すように凹部76
と水抜き穴77をシリンダヘッド18に形成することに
よって、上述したように水が溜まることを阻止してい
る。
【0043】このように構成した船外機用エンジン7の
潤滑装置は、オイルポンプ51がエンジン7で駆動され
ることによってオイルがメインギャラリー55からクラ
ンク軸8、コンロッド13、ピストン14、吸気・排気
カム軸19,20および吸・排気弁22,23の被潤滑
部に供給される。
【0044】クランク軸周りの被潤滑部を潤滑してシリ
ンダ間に位置する軸受部分64に供給されたオイルは、
貫通穴68を通って最も下の軸受部分64に供給され
る。最も下の軸受部分64に導かれたオイルは、凹部6
7から凹溝69に入り、この凹溝69を通って軸受部分
64の横のクランク室41の底に排出される。このた
め、このエンジン7では、凹部67内からオイルをクラ
ンク室41に排出させる通路(凹溝69)を軸受部分6
4の厚みを利用して形成することができるから、エンジ
ンの全高を低くすることができる。
【0045】一方、クランク軸8側に供給されたオイル
は、クランク室41の底からオイル戻り通路70を通っ
てオイルパン52に戻り、吸気・排気カム軸19,20
側へ供給されたオイルはカム室29,30の底からオイ
ル通路73とカム室側オイル戻り通路74とを通ってオ
イルパン52に戻る。
【0046】このエンジン7は、吸気カム軸側カム室2
9と排気カム軸側カム室30の底に下方に凸となるオイ
ル通路73の一端と他端とを開口させ、このオイル通路
73から両カム室29,30内のオイルが排出される構
造を採っているので、両カム室29,30内のオイルを
シリンダヘッド18の中央部に寄せ集めて排出すること
ができる。詳述すると、吸気カム軸側カム室29内のオ
イルと排気カム軸側カム室30内のオイルは、重力によ
ってオイル通路73に流入してこのオイル通路73内で
合流し、オイル戻り通路74へ排出される。
【0047】したがって、前記両カム室29,30内に
オイルが残らないように、しかも円滑に排出することが
できる。
【0048】さらに、シリンダヘッド18をシリンダボ
ディ9に固定するヘッドボルト71よりシリンダヘッド
18の中央側に前記オイル通路73を配設したため、ヘ
ッドボルト71による締付力が相対的に大きい位置でシ
リンダヘッド18側のオイル通路73とシリンダボディ
9側のオイル戻り通路74とが接続する。このため、前
記両通路のシール性が高くなる。
【0049】この実施の形態ではブローバイガスをクラ
ンク室41から吸気カム軸側カム室29に導入し、この
カム室29から排気カム軸側カム室30へ連通室31を
介して流してから吸気系に吸込まれるようにしているの
で、ブローバイガス中に含まれるオイルは、ブローバイ
ガスがカム室内を流れるときにカム室内の部品や凸部に
付着する。このため、エンジン7のカム室がブローバイ
ガスからオイルを分離させるオイルセパレータとして機
能するようになり、ブローバイガスからオイルを確実に
分離させることができる。なお、この実施の形態ではヘ
ッドカバー28の排気カム軸側カバー本体28b内にも
オイルセパレータ36を設けているので、オイルを分離
する効率が高くなる。しかも、両カム室29,30のう
ち一方を吸気系に連通させることによって、両カム室2
9,30内からブローバイガスを排出することができる
から、ヘッドカバー28内と吸気系とを連通するブロー
バイガス用ホース39が1本でよい。
【0050】加えて、ブローバイガスをクランク室41
から吸気カム軸側カム室29に導くブローバイガス通路
40を、ピストン14が上死点から下死点へ向かうとき
にクランクピンが移動する方向のシリンダ側部に形成し
ているので、クランク軸8が回転することによって飛散
するオイルがブローバイガス通路40に吹込むのを阻止
することができる。
【0051】なお、上述した実施の形態では吸気カム軸
側カム室29をクランク室41に連通させ、排気カム軸
側カム室30を吸気系に連通させる例を示したが、これ
とは逆に、吸気カム軸側カム室29を吸気系に連通させ
るとともに、排気カム軸側カム室30をクランク室41
に連通させてもよい。
【0052】また、上述した実施の形態では吸気カム軸
側カム室29と排気カム軸側カム室30の上端部どうし
を連通室31で連通させた例を示したが、両カム室を連
通させるためには、ホースなどの別の部品を使用するこ
ともできる。すなわち、吸気カム軸側カム室29と排気
カム軸側カム室30とが完全に画成されるようにシリン
ダヘッド18およびヘッドカバー28を形成し、ヘッド
カバー28に前記両カム室を連通するためのホースを接
続する。
【0053】この形態を採るときに用いるシリンダヘッ
ド18を図12に示す。図12において前記実施の形態
で説明したものと同一もしくは同等部材については、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。図12に示すシリ
ンダヘッド18は、ヘッドカバー(図示せず)を取付け
るための合わせ面18bを吸気カム軸側カム室29と排
気カム軸側カム室30との間にも形成し、両カム室2
9,30が完全に画成される構造を採っている。このよ
うにホースなどの連通用部材を用いても上述した実施の
形態を採るときと同等の作用効果を奏する。
【0054】さらに、ヘッドカバー28は、図13およ
び図14に示すように形成することができる。図13お
よび図14において前記実施の形態で説明したものと同
一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な
説明は省略する。図13および図14に示したヘッドカ
バー28は、4本のプラグコード34を1箇所で束ねる
ように保持している。図13では、イグニッションコイ
ル37の下側近傍で4本のプラグコード34をホルダー
35で束ねるようにしている。図14では、ヘッドカバ
ー28の排気カム軸側カバー本体28bの下端部で4本
のプラグコード34をホルダー35で束ねるようにして
いる。このようにすれば一箇所でコンパクトにまとめる
ことができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、吸
気カム軸側のカム室内のオイルと排気カム軸側のカム室
のオイルは、重力によってオイル通路に流入してこのオ
イル通路内で合流し、オイル戻り通路へ排出される。し
たがって、前記両カム室にオイルが残らないように、し
かも円滑に排出することができるから、カム室にオイル
が滞留しない船外機用DOHC型エンジンの潤滑装置を
提供することができる。
【0056】他の発明によれば、ヘッドボルトの締付力
が相対的に大きい位置でシリンダヘッド側のオイル通路
とシリンダボディ側のオイル戻り通路とが接続するか
ら、これらの通路のシール性が高くなる。
【0057】吸気カム軸側のカム室と排気カム軸側のカ
ム室との間に点火プラグまたはアノードを配設する他の
発明によれば、吸気カム軸側のカム室と排気カム軸側の
カム室との間の開放部分に点火プラグまたはアノードが
配設されるから、これらの着脱を容易に行うことがで
き、メンテナンスがし易い。また、この部分はオイルが
流れないので、点火プラグまたはアノード側にオイル用
のシール部材を設けなくてよい。
【0058】シリンダヘッドの下端部に形成するオイル
通路を、シリンダヘッド内で吸気カム軸側のカム室と排
気カム軸側のカム室とを連通する構造とする他の発明に
よれば、オイル通路は、両カム室からそれぞれ延びる部
分がシリンダヘッド内で集合するから、燃焼室の横のデ
ッドスペースを利用して前記集合部分の通路断面積を大
きくとることができる。このため、オイルを円滑にシリ
ンダボディ側へ戻すことができる。
【0059】シリンダヘッドの下端部に形成するオイル
通路を、吸気カム軸側のカム室に連通する部分と排気カ
ム軸側のカム室に連通する部分とがシリンダヘッド内で
は互いに画成されかつシリンダボディ内で前記両部分が
連通する構造とする他の発明によれば、オイル通路は、
両カム室からそれぞれ延びる部分がシリンダボディ内で
集合するから、シリンダ孔の両側にオイル通路を形成す
ることができ、シリンダ孔の周囲に形成する冷却水通路
との干渉を避けることができる。
【0060】吸気カム室側のカム室と排気カム軸側のカ
ム室とを上端部どうしで互いに連通させる他の発明によ
れば、両カム室のうち一方を吸気系に連通させることに
よって、両カム室内からブローバイガスを排出すること
ができる。このため、ヘッドカバー内と吸気系とを連通
するブローバイガス用ホースが1本でよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るDOHC型エンジンの潤滑装置
を採用した船外機の側面図である。
【図2】 エンジンの概略構成を示す平面図である。
【図3】 エンジンの概略構成を示す側面図である。
【図4】 エンジンを船外機の後方から見た状態を示す
後面図である。
【図5】 図4におけるV−V線断面図である。
【図6】 シリンダボディを船外機の前方から見た状態
を示す正面図である。
【図7】 図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 図7における要部のVIII−VIII線断面図であ
る。
【図9】 シリンダヘッドを船外機の後方から見た状態
を示す後面図である。
【図10】 シリンダヘッドの断面図である。
【図11】 イグニッションコイルを示す側面図であ
る。
【図12】 シリンダヘッドの他の実施の形態を示す後
面図である。
【図13】 プラグコードの配線例を示す図である。
【図14】 プラグコードの配線例を示す図である。
【符号の説明】
1…船外機、7…エンジン、8…クランク軸、9…シリ
ンダボディ、18…シリンダヘッド、19…吸気カム
軸、20…排気カム軸、28…ヘッドカバー、29…吸
気カム軸側カム室、30…排気カム軸側カム室、51…
オイルポンプ、71…ヘッドボルト、73…オイル通
路、74…カム室側オイル戻り通路、75…突出部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに、吸気カム軸と排気カ
    ム軸とを軸線方向が上下方向を指向するように装着する
    とともに、前記両カム軸を収容するカム室をシリンダヘ
    ッドとの間に形成するヘッドカバーを取付け、前記両カ
    ム軸の被潤滑部にオイルポンプによってオイルを圧送す
    る船外機用DOHC型エンジンの潤滑装置であって、前
    記カム室の下部を、吸気カム軸側と排気カム軸側とで画
    成される構造とし、吸気カム軸側のカム室と排気カム軸
    側のカム室とを、シリンダヘッドの下端部に形成したオ
    イル通路によってシリンダボディ側のオイル戻り通路に
    連通させてなり、前記シリンダヘッドの下端部における
    燃焼室と対応する中央部を両側より下方へ突出させてこ
    の突出部内に前記オイル通路を下方に凸となるように形
    成し、このオイル通路の一端を吸気カム軸側のカム室に
    開口させるとともに、他端を排気カム軸側のカム室に開
    口させたことを特徴とする船外機用DOHC型エンジン
    の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の船外機用DOHC型エン
    ジンの潤滑装置において、シリンダヘッドをシリンダボ
    ディに固定するヘッドボルトよりシリンダヘッドの中央
    側にオイル通路を配設したことを特徴とする船外機用D
    OHC型エンジンの潤滑装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の船外機用DOHC型エン
    ジンの潤滑装置において、吸気カム軸側のカム室と排気
    カム軸側のカム室との間に点火プラグまたはアノードを
    配設したことを特徴とする船外機用DOHC型エンジン
    の潤滑装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の船外機用DOHC型エン
    ジンの潤滑装置において、シリンダヘッドの下端部に形
    成するオイル通路を、シリンダヘッド内で吸気カム軸側
    のカム室と排気カム軸側のカム室とを連通する構造とし
    たことを特徴とする船外機用DOHC型エンジンの潤滑
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の船外機用DOHC型エン
    ジンの潤滑装置において、シリンダヘッドの下端部に形
    成するオイル通路を、吸気カム軸側のカム室に連通する
    部分と排気カム軸側のカム室に連通する部分とがシリン
    ダヘッド内では互いに画成されかつシリンダボディ内で
    前記両部分が連通する構造としたことを特徴とする船外
    機用DOHC型エンジンの潤滑装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の船外機用DOHC型エン
    ジンの潤滑装置において、吸気カム室側のカム室と排気
    カム軸側のカム室とを上端部どうしで互いに連通させた
    ことを特徴とする船外機用DOHC型エンジンの潤滑装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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