JPH1162338A - 電気錠用錠受 - Google Patents

電気錠用錠受

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JPH1162338A
JPH1162338A JP22742797A JP22742797A JPH1162338A JP H1162338 A JPH1162338 A JP H1162338A JP 22742797 A JP22742797 A JP 22742797A JP 22742797 A JP22742797 A JP 22742797A JP H1162338 A JPH1162338 A JP H1162338A
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茂 野口
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KINKI KOGYO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地震発生時にドア枠1とドア2の間にずれS
が発生しても、このずれSによりカンヌキを破壊したり
することなく、ドア2の開放を補償して室外への避難を
確実に行うことができ、耐震ドアにも組付けることが可
能な電気錠を備えたドア用錠受装置を提供する。 【解決手段】 ドア枠1が面内方向に変形して、ドア枠
1とドア2の間にずれSが発生したとき、このずれ方向
にマグネット41を移動可能に錠受4に支持させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばマンション
などに用いられ、耐震ドア用として最適な電気錠用錠受
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、地震発生時にドアを開放して
室外への避難を可能とするため、ドアとドア枠の間に所
定のクリアランス(13mm程度)を設けている。この
ようにすれば、地震発生によりドア枠周辺の壁が破壊さ
れて、ドア枠が面内方向に変形しても、ドア枠とドアの
間に所定の隙間を確保してドアの開放が可能となる。
【0003】そして、以上のような耐震ドアに用いる錠
は、図6に示すように、ドア枠1に係止孔40を備えた
錠受4を設け、一方ドア2側には、係止孔40に係脱可
能なカンヌキ30を備えた錠本体3を取付けている。ま
た、地震発生時には、ドア枠1が面内方向に変形するこ
とにより、ドア枠1とドア2の間に上下方向のずれが発
生するので、このずれに対応できるように、係止孔40
の上下縁部とカンヌキ30の上下両端面との間に所定の
隙間C1を確保している。このようにすれば、地震発生
時にドア枠1とドア2の間に上下方向のずれが生じて
も、隙間C1の範囲でカンヌキ30が係止孔40に対し
ずれ方向に移動するので、カンヌキ30が食い込んだ
り、また、カンヌキ30が変形することなくこのカンヌ
キ30を係止孔40から容易に離脱させてドア2の開放
が可能となる。
【0004】ところで、以上の耐震ドアにおいても、遠
隔操作による施錠・解錠が行えて使い勝手が良好で、し
かも防犯性に優れている電気錠を採用することが望まし
い。この電気錠は、同図の仮想線に示すように、錠本体
3にマグネットスイッチ31を、錠受4側にはマグネッ
ト41を別に組み込む。そして、マグネット31に対す
るマグネットスイッチ41の近接・離間によりドア2の
開閉状態を確認し、マグネットスイッチ41がマグネッ
ト31に近接したとき、遠隔操作でカンヌキ30を係止
孔40に出し入れして施錠と解錠を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上の電気錠
のように錠受4側にマグネット41を設ける場合、耐震
用として確保した隙間C1が小さくなる。つまり、マグ
ネット41を設けることにより、このマグネット41と
カンヌキ30との間には、小さな隙間C2しか確保でき
ない。このため、地震発生時にドア枠1とドア2の間に
上下方向のずれが生じたとき、前記小さな隙間C2では
対応することができず、カンヌキ30がマグネット41
に衝突して、カンヌキの破壊を招く可能性がある。仮
に、カンヌキが破壊されると、ドア2の開放が不能とな
って室外への避難が困難となる。以上のことから、現状
では耐震ドアに電気錠を採用することができなかった。
特に、耐震ドアの場合、ドア枠1とドア2の間に、ドア
2の確実な開放を補償するため比較的大きなクリアラン
スが確保され、このクリアランスの範囲での上下ずれが
大となるので、カンヌキ30の破壊が起り易い。尚、前
記上下方向のずれに対応可能とするため、錠受4に対す
るマグネット41の上下取付位置を変えて、このマグネ
ット41とカンヌキ30の間に十分な大きさの隙間を確
保することが考えられるが、このようにすると、錠本体
3に組み込まれたマグネットスイッチ31に対するマグ
ネット41の位置が変わり、電気錠の作動が不能となる
ので、実際には採用できない。
【0006】本発明の目的は、地震発生時にドア枠とド
アの間にずれが発生しても、このずれにより破壊を招い
たりすることなく、ドアの開放を補償して室外への避難
を確実に行うことができ、耐震ドアにも組付けることが
可能な電気錠を備えたドア用錠受装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の電気錠を備えたドア用錠受装置
は、ドア枠が面内変形してドア枠とドアの間にずれが発
生したとき、このずれ方向にマグネットを移動可能に錠
受に支持している。
【0008】以上の電気錠を備えたドア用錠受装置によ
れば、地震発生によりドア枠とドアの間にずれが発生し
て、このずれ方向にカンヌキが移動したとき、カンヌキ
を介してマグネットがずれ方向つまりカンヌキの移動方
向に追従移動する。このため、マグネットにカンヌキが
衝突することによるカンヌキの破壊が未然に防止され
る。このため、耐震ドアに組付けても、地震発生時にお
けるドアの開放が補償されて室外への確実な避難が可能
となる。よって、遠隔操作による施錠・解錠が行えて使
い勝手が良好で、しかも防犯性に優れている電気錠の耐
震ドアへの組付けが可能となる。
【0009】本発明の好ましい実施形態では、マグネッ
トを、ドア枠とドアのずれ方向に延びる長孔を設けた保
持部材に支持し、その長孔を介して保持部材を錠受に移
動可能に支持させている。このようにすれば、ドア枠と
ドアの間にずれが発生して、このずれ方向にカンヌキが
移動するとき、その移動と同方向の長孔に沿って保持部
材つまりマグネットを確実に移動させられる。よって、
簡単な構成で所期の目的が実現する。
【0010】また、好ましい実施形態では、保持部材
が、カンヌキを出し入れする空間をもち、長孔が形成さ
れた取付部と、この取付部の一側に設けられたマグネッ
トの支持部と取付部の他側に設けられたトリガー摺接部
とを備えている。この構成によれば、ドア枠とドアの間
にずれが発生して、このずれ方向にカンヌキが移動する
とき、カンヌキが取付部の一側に当接してマグネットを
移動させると同時に、トリガー摺接部も移動させるた
め、トリガーが取付部内に入り込むことを阻止でき、こ
れによって電気錠の破壊が一層確実に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図5は例えばマンションなどに用
いる耐震用ドア部分を示しており、ドア枠1と、これに
開閉可能に取付けるノブ20を備えたドア2とを有し、
これらドア枠1とドア2の間に電気錠Lを備えたドア用
錠受装置を取付けている。このドア用錠受装置は、ドア
2側に取付けられ、ノッチ及びデッドボルト兼用のカン
ヌキ30とマグネットスイッチ31を備えた錠本体3
と、ドア枠1側に取付けられ、カンヌキ30が係脱する
係止孔40とマグネット41を備えた錠受4とで構成さ
れている。
【0012】前記錠受4として、各図の実施形態では、
防犯性や耐風圧性を高め、また地震が発生したときのド
ア2の確実な開放を補償し、しかも外観を高めることが
できる構造のものを示している。即ち、錠受4は、図1
に示すように、ドア枠1に形成した取付孔10に固定す
る固定部材5と、カンヌキ30を係脱させる前記係止孔
40が形成され、固定部材5に挿嵌されて、この固定部
材5を介して取付孔10に嵌め込み状態に支持させる筒
形部材6と、筒形部材6に固定され、取付孔10と固定
部材5及び筒形部材6の全体を覆うカバー7とを備えて
いる。これら固定部材5と筒形部材6及びカバー7は、
それぞれ金属で形成する。
【0013】更に詳述すると、前記ドア枠1は、マンシ
ョンなどの壁部に取付ける取付部11と、その内面側に
連続状に一体形成され、ドア閉鎖時にドア2の嵌め込み
部分を形成する角形筒部12とからなり、この筒部12
の内側面に上下方向に延びる前記取付孔10を形成す
る。また、この取付孔10におけるドア枠1の正面側に
は、カバー7の後述する覆い片を受入れる受入れ部13
を形成する。図の実施形態では、前記筒部12における
ドア枠1の正面側で取付孔10の上下部位に、この取付
孔10に連続する切欠溝14,14を設け、これら切欠
溝14と取付孔10により前記受入れ部13を形成して
いる。
【0014】また、前記錠受3を構成する固定部材5
は、図2で明らかなように、上下方向に長尺な一側が開
口された角形箱状の本体50と、この本体50の開口側
端部で上下部位に一体形成された取付片51,51とを
備えている。そして、本体50を取付孔10から筒部1
2内に介入させ、かつ、各取付片51を筒部12におけ
る取付孔10の上下部位に当接させた状態で、各取付片
51に設けた挿通孔52から取付孔10の上下部位に形
成したねじ孔15に固定ビス53を螺締することによ
り、本体50を筒部12内に介入させた状態で固定する
ようにしている(図3,図4)。各図では、本体50の
中間一部を切欠いて、後述する保持部材8の筒形部材6
内への組付けを可能としている。また、前記本体50の
上下両端で取付片51の反対側には、外方に突出する突
部50a,50aを形成して、これら突部50aに筒形
部材6の上下両端を係止することにより、この筒形部材
6を固定部材5に対し位置規制するようにしている。
【0015】前記筒形部材6は、固定部材5に挿嵌可能
な角筒状の本体61からなり、この本体61を固定部材
5を介して取付孔10に嵌め込み状態に支持させるよう
にしている。また、本体61を取付孔10に嵌め込んだ
とき、その外表面側に位置する本体61の側壁62に
は、カンヌキ30を係脱させる前記係止孔40を形成し
て、この係止孔40の上下部位にはカバー7を固定する
ためのねじ孔63,63を設ける。前記係止孔40は、
上下方向に長尺に形成され、地震発生に伴いドア枠1と
ドア2の間に上下方向のずれS(図5)が発生したと
き、カンヌキ30を係止孔40に食い込ませたりするこ
となく、カンヌキ30を上下方向に移動させることによ
り、このカンヌキ30を係止孔40から離脱させてドア
2の開放ができるようにしている。さらに、前記側壁6
2の端縁には、外側方に突出する突出片64を一体に設
け、本体61を取付孔10に嵌め込んだとき、その端縁
部に突出片64を係止させることにより、係止孔40が
形成された側壁62を取付孔10と面一状に保持させ
る。
【0016】また、前記筒形部材6は、ドア枠1に対し
ドア2を閉鎖したとき、ドア2の左右方向に付与される
面内外力の発生方向Xに所定間隔Tをあけて固定部材5
に挿嵌し、この間隔Tの範囲でX方向にスライド可能と
なし、一方、面内外力Xと直交する前後方向の面外外力
Yが発生したときには、固定部材5に対しスライド不能
とした状態でドア枠1の取付孔10に嵌め込み状態に支
持させて、筒形部材6を面外外力Yと対抗させるように
している。
【0017】前記カバー7は、筒形部材6に形成した係
止孔40と対向する挿通孔70をもち、筒形部材6に固
定する上下方向に長尺な本体壁部71と、その上下両側
に一体に形成され、所定以上の面内外力Xが発生したと
き変形して筒形部材6を固定部材5に対しスライドさ
せ、通常時はドア枠1の筒部12の内側面に当接して筒
形部材6を固定部材5にスライド不能に支持する支持片
72,72と、本体壁部71の幅方向一側でドア枠1の
正面側に一体形成され、その取付孔10と固定部材5及
び筒形部材6の全体を正面側から目視不能に覆う覆い片
73とを備えている。また、前記各支持片72と覆い片
73は、互いに独立状に形成する。
【0018】そして、以上の錠受4にマグネット41を
取付けるにあたって、次のようにする。つまり、図5の
ようにドア枠1が上下方向の面内外力Xの発生に伴い面
内方向(上下方向)に変形して、ドア枠1側の錠受3と
ドア2側の錠本体4との間にずれSが発生したとき、こ
のずれS方向に移動可能にマグネット41を錠受4に支
持させる。
【0019】具体的には、マグネット41を支持する保
持部材8を用い、この保持部材8を介してマグネット4
1をずれSの発生方向に移動可能に支持させる。前記保
持部材8は、側面視概略コ形に屈曲され、カンヌキ30
を出し入れ可能な空間80が形成され、かつ全体を筒形
部材6に対し上下移動可能に支持する長孔81が形成さ
れた取付部82と、その上部側に設けられたマグネット
41の支持部83と下部側に設けられたトリガー摺接部
86とを備えている。
【0020】更に詳述すると、前記取付部82は、図2
で明らかなように、筒形部材6の本体61の奥内壁に取
付ける上下方向に延びる取付片82aと、その上下両端
縁から直交状に起立形成された上下一対の第1及び第2
起立片82b,82cからなり、これら各片82a,8
2b,82cで囲まれる内部に前記空間80を形成する
と共に、前記取付片82aには、上下方向に延びる長孔
81を形成する。そして、この長孔81から固定ビス8
4を筒形部材6の本体61の奥内壁に設けたねじ孔65
に螺締することにより、筒形部材6に保持部材8の全体
を上下方向にスライド可能に支持させるようにする。
【0021】また、前記支持部83は、第1起立片82
bの先端縁から上方に突出する第1突片83aと、その
上端縁から第1起立片82bと平行に対向状に延びる第
2突片83bとを備え、これら第1起立片82bと第1
及び第2突片83a,83bとの間に、前記マグネット
41を挟持状に保持させる。図の保持部材8は、取付部
82の下部側に前記支持部83と同様な構成によって電
気錠のトリガーを摺接するためのトリガー摺接部86が
一体に設けられている。
【0022】以上の錠受3をドア枠1に組付けるときに
は、先ず、図3,図4のように、筒形部材6を固定部材
5に面内外力の発生方向Xに所定間隔Tをあけて挿嵌
し、この固定部材5の各取付片41を固定ビス43でド
ア枠1に取付けることにより、固定部材5を介して筒形
部材6を取付孔10内に嵌め込み状態に保持させる。次
に、保持部材8の支持部83にマグネット41を保持さ
せた状態で、保持部材8の全体を筒形部材6に設けた係
止孔40から内方に挿入させて、保持部材8の取付部8
2に形成した長孔81から固定ビス84を、筒形部材6
の奥内壁に設けたねじ孔65に螺締することにより、筒
形部材6内にマグネット41が保持された保持部材8を
上下方向にスライド可能に支持させる。
【0023】また、カバー7の本体壁部71に設けた上
下の挿通孔74,74から固定ビス75,75を筒形部
材6の上下ねじ孔63に螺締する。このとき、カバー7
の各支持片72をドア枠1の筒部12の内側面に当接さ
せ、これら各支持片72により所定以上の面内外力Xが
付与されない通常時は、固定部材5に対し筒形部材6を
スライド不能に保持する。また、カバー7に設けた覆い
片73は、前記取付孔10におけるドア枠1の正面側に
設けた受入れ部13内に介入させる。すると、この覆い
片73で取付孔10と固定部材5及び筒形部材6の全体
を正面側から目視不能に覆われるので、外観が良好とな
る。
【0024】そして、ドア2の使用時には、マグネット
スイッチ31がマグネット41に対して近接・離間する
ことによりドア2の開閉状態を確認し、マグネットスイ
ッチ31がマグネット41に近接しているとき、トリガ
ー33がトリガー摺接部86上を移動し、室内からの遠
隔操作でカンヌキ30を係止孔40に出し入れすること
により自動的に施錠と解錠を行う。また、カンヌキ30
は、ドア2に設けた図略の鍵孔に鍵を挿入して操作する
ことにより、施錠と解錠を行えるようにしている。
【0025】このとき、ドア枠1やドア2にY方向の面
外外力が発生したとき、筒形部材6は、固定部材5に対
しスライド不能とした状態でドア枠1の取付孔10に嵌
め込み状態に保持されて、面外外力Yと対抗するので、
たとえドア枠1とドア2の間に所定のクリアランスを形
成した耐震用ドアに用いる場合でも、錠受4の面外外力
Yに対する強度を大として防犯性や耐風圧性などが高め
られる。
【0026】また、地震によりドア枠1が変形して所定
以上の面内外力Xが発生したときには、ドア枠1とドア
2の間でカバー7が押圧されることにより、その支持片
72が変形して、筒形部材6が固定部材5に対し面内外
力Xの方向にスライドする。さらに、支持片72の変形
によりカバー7はドア枠1側に後退するので、このカバ
ー7がドア2側に食い込むことはない。よって、ドア枠
1とドア2の間に所定の隙間を確保し、しかも筒形部材
6の係止孔40に係止したカンヌキ30の離脱も可能と
なるので、ドア2の確実な開放が行えて室外への避難が
可能となる。
【0027】このとき、カバー7の各支持片72と覆い
片73は、互いに独立状に形成されているので、所定以
上の面内外力Xが発生したときの各支持片72の変形性
が高められ、これら支持片72の変形による筒形部材6
の固定部材5に対するスライドが確実に行われる。
【0028】さらに、カバー7の覆い片73は、取付孔
10におけるドア枠1の正面側に形成した受入れ部13
内に介入させているので、前述したように、取付孔10
と固定部材5及び筒形部材6の全体を正面側から目視不
能に確実に覆うことができながら、所定以上の面内外力
Xが発生したとき、受入れ部13に介入された覆い片7
3を面内外力Xの発生方向に移動させて、支持片72に
面内外力Xを集中させることが可能となる。このため、
支持片72の変形性がさらに高められ、支持片72の変
形による筒形部材6のスライドが一層確実に行われる。
【0029】また、以上のような面内外力Xが発生し、
これに伴いドア枠1がひし形に変形してドア枠1とドア
2の間に上下方向のずれSが発生したときには、このず
れ方向にカンヌキ30が係止孔40内で移動し、このカ
ンヌキ30を介してマグネット41を保持した保持部材
8の全体が長孔81に沿ってずれ方向に追従移動する。
このため、マグネット41にカンヌキ30が衝突するこ
とによるカンヌキ30の破壊が未然に防止される。従っ
て、地震発生時におけるドア2の開放が補償されて室外
への確実な避難が可能となる。
【0030】さらに、このときカンヌキ30は、保持部
材8に設けた取付部82の空間80内で移動し、一方マ
グネット41は、取付部82の第1起立片82bで隔て
られた上部側の支持部83に支持されているので、ずれ
の発生によりカンヌキ30が移動するとき、このカンヌ
キ30は、取付部82の第1起立片82bに当接してマ
グネット41を移動させると同時に、トリガー摺接部も
移動させるため、トリガーが取付部内に入り込むことを
阻止でき、これによってカンヌキの破壊と共に電気錠L
の破壊も一層確実に防止される。
【0031】以上の電気錠Lは、耐震用ドアに限らず、
通常ドア用としても使用することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の電気錠を備えた
ドア用錠受装置によれば、地震発生時にドア枠の変形に
より、ドア枠とドアの間にずれが発生しても、このずれ
によりカンヌキの破壊を招いたりすることなく、ドアの
開放を補償して室外への避難を確実に行うことができ、
耐震ドアにも組付けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気錠を構成する錠受側の一実施形態
を示す分解斜視図である。
【図2】同錠受の要部を示す分解斜視図である。
【図3】同錠受のドア枠への組付状態を示す縦断側面図
である。
【図4】同じく平断面図である。
【図5】マンションなどに用いるドア部分を示す正面図
である。
【図6】従来の電気錠の錠受を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドア枠 2 ドア 3 錠本体 30 カンヌキ 31 マグネットスイッチ 4 錠受 40 係止孔 41 マグネット 8 保持部材 80 空間 81 長孔 82 取付部 83 支持部 S ずれ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア側にマグネットスイッチとカンヌキ
    を設けた錠本体を、ドア枠側にマグネットと係止孔を設
    けた受部を取付け、マグネットに対するマグネットスイ
    ッチの近接・離間によりドア状態を確認し、マグネット
    とマグネットスイッチが近接状態のとき、カンヌキを係
    止孔に出し入れして施錠・解錠を行うようにした電気錠
    を備えたドア用錠受装置であって、 ドア枠が面内方向に変形してドア枠とドアの間にずれが
    発生したとき、このずれ方向にマグネットを移動可能に
    錠受に支持させていることを特徴とするドア用錠受装
    置。
  2. 【請求項2】 マグネットは、ドア枠とドアのずれ方向
    に延びる長孔が形成された保持部材に支持され、その長
    孔を介して保持部材を錠受に移動可能に支持させている
    請求項1記載の電気錠用錠受。
  3. 【請求項3】 保持部材は、カンヌキを出し入れする空
    間をもち、長孔が形成された取付部と、この取付部の一
    側に設けられたマグネットの支持部と取付部の他側に設
    けられたトリガー摺接部とを備えている請求項2記載の
    電気錠用錠受。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010007347A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Miwa Lock Co Ltd 建具の防犯用受け具
JP2015148118A (ja) * 2014-02-07 2015-08-20 株式会社フロンテア 鎌錠の受座

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