JP3037913B2 - ドア用錠受 - Google Patents

ドア用錠受

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JP3037913B2
JP3037913B2 JP9227426A JP22742697A JP3037913B2 JP 3037913 B2 JP3037913 B2 JP 3037913B2 JP 9227426 A JP9227426 A JP 9227426A JP 22742697 A JP22742697 A JP 22742697A JP 3037913 B2 JP3037913 B2 JP 3037913B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンションなどに
使用され、耐震用ドアに最適な錠受に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、マンションなどにおいては、ド
ア枠に錠受を取付け、この錠受にドア側に設けた錠本体
のカンヌキを係脱させることにより、施錠や解錠を行
う。このとき、錠受は、防犯性や耐風圧性などを高める
ため、ドア閉鎖時にドアと直交方向に付与される面外外
力に対し高い強度を確保する必要がある。
【0003】また、近年では、地震発生時にドアを確実
に開放させて室外への避難を可能とするため、ドアとド
ア枠の間に所定のクリアランス(13mm程度)を設け
ている。この場合にも、錠受は、面外外力に対して高い
強度を保つ必要がある。しかも、地震発生時には、ドア
枠周辺の壁が破壊され、ドア枠が変形して面外外力と直
交する左右方向の面内外力が発生するので、錠受は、所
定以上の面内外力が付与されたとき、ドア枠とドアの間
で面内外力の発生方向に変形可能とする必要がある。こ
のように、所定以上の面内外力が発生したとき、その発
生方向に錠受を変形させると、ドア枠とドアの間に所定
の隙間を確保でき、しかも錠受の係止孔に係止されてい
るドア側のカンヌキを離脱させることもできるので、ド
アの開放が補償されて室外への避難が確実に行える。
【0004】以上のことから、従来では、例えば図8に
示すようなドア用錠受80を用いている。この錠受80
は、カンヌキの係止孔81を形成した本体壁部82と、
その上下両側に一体に設けた連結片83,83と、これ
ら連結片83を介して本体壁部82と平行な段状に形成
され、ドア枠90の内側面に固定する固定片84,84
とを備えており、これらは鋼板をプレス加工して形成さ
れる。そして、ドア枠90の内面に各固定片84を固定
ビスなどで固定して、本体壁部82の係止孔81にドア
側のカンヌキを係脱させることにより施錠や解錠を行
う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、以上の錠受
80を用いる場合、ドア枠90が変形してX方向の面内
外力が発生したとき、これと同方向に各連結片83や本
体壁部81が変形するので、ドアの開放は可能となる
が、次のような相矛盾する不都合が発生する。つまり、
面内外力Xに対する錠受80の変形性を高めて、ドアの
確実な開放を補償するためには、錠受80を形成する鋼
板の厚みを薄くすることが望ましいが、このようにすれ
ば錠受80に付与されるY方向の面外外力に対する強度
が弱くなるので、防犯性や耐風圧性などの点で好ましく
ない。また、錠受の幅を小さくして変形性を高めること
も考えられるが、このようにすると、錠受の強度が弱く
なるばかりか、面内外力により錠受が変形したとき、そ
の一部がドア側に食い込んでドアの開放ができなくな
る。
【0006】一方、面外外力Yに対する強度を強化して
防犯性などを高めるためには、鋼板の厚みを大にすれば
良いが、このようにすると錠受80の変形性が損われ、
地震発生時におけるドアの開放が不確実になり易い。以
上のように、従来の錠受80では、防犯や耐風圧性など
を高めることと、地震が発生したときのドアの確実な開
放を補償することとを同時には達成し難い。しかも、錠
受80の各固定片84をドア枠90の内側面に取付けた
とき、この内側面と本体壁部82との間に空間が形成さ
れるので、使用者に軟弱な感じを与えて外観も悪くな
る。
【0007】本発明の目的は、防犯性や耐風圧性などを
高め、かつ地震が発生したときのドアの確実な開放を補
償し、しかも外観を高めることもできるドア用錠受を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のドア用錠受は、ドア枠に設けた取付
孔に固定する固定部材と、ドア側のカンヌキを係脱させ
る係止孔が形成され、固定部材に挿嵌されて、この固定
部材を介して取付孔に嵌め込み状態に支持させる筒形部
材と、筒形部材に固定され、取付孔と固定部材及び筒形
部材の全体を覆うカバーとを備え、筒形部材は、ドア閉
鎖時にドアと平行方向に付与される面内外力の発生方向
に所定間隔をあけて固定部材に挿嵌され、この間隔の範
囲で面内外力の発生方向にスライド可能とし、また、面
内外力と直交方向の面外外力が発生したときは、固定部
材に対しスライド不能とした状態で、ドア枠の取付孔に
嵌め込み状態に保持させて面外外力と対抗させるように
しており、カバーは、所定以上の面内外力が発生したと
き変形して、その発生方向への筒形部材の固定部材に対
するスライドを許し、通常時には筒形部材の固定部材に
対するスライドを阻止するようにドア枠に保持させてい
る。
【0009】以上の錠受によれば、所定以上の面内外力
が付与されない通常時には、カバーが筒形部材のスライ
ドを許すことなく、この筒形部材を固定部材を介してド
ア枠の取付孔に嵌め込み状態に保持し、筒形部材に設け
た係止孔にドア側のカンヌキを係脱させることにより、
ドアの施錠や解錠が行われる。そして、地震によりドア
枠が変形して所定以上の面内外力が発生したときには、
ドア枠とドアの間に挟まれたカバーが変形し、筒形部材
が固定部材に対し面内外力の発生方向にスライドする。
また、カバーは変形に伴いドア枠側に後退するので、こ
のカバーがドア側に食い込むことはない。従って、ドア
枠とドアの間に所定の隙間が確保され、しかも筒形部材
の係止孔に係止したカンヌキの離脱も可能となるので、
ドアの確実な開放が行えて、室外への避難が可能とな
る。一方、ドア枠やドアに面外外力が付与されたとき、
筒形部材は、固定部材に対しスライド不能とした状態で
ドア枠の取付孔に嵌め込み状態に保持されて、面外外力
と対抗するようにしているので、錠受の面外外力に対す
る強度が大となって防犯性や耐風圧性などが高められ
る。
【0010】本発明の好ましい実施形態では、カバー
が、筒形部材の係止孔と対向する挿通孔をもち、筒形部
材に固定する本体壁部と、その長手方向両側に一体形成
され、所定以上の面内外力が発生したとき変形して筒形
部材を固定部材に対しスライドさせ、通常時はドア枠に
当接して筒形部材を固定部材にスライド不能に支持する
支持片と、本体壁部の幅方向一側でドア枠の正面側に一
体形成され、取付孔と固定部材及び筒形部材の全体を正
面側から目視不能に覆う覆い片とを備えている。この構
成によれば、カバーに設けた支持片により、通常時は固
定部材に対する筒形部材のスライドを不能とし、所定以
上の面内外力が発生したとき筒形部材を固定部材に対し
確実にスライドさせられる。よって、簡単な構成で所期
の目的が実現する。また、カバーの覆い片で、取付孔と
固定部材及び筒形部材の全体を正面側から目視不能に覆
うことにより、外観も良好となる。
【0011】また、好ましい実施形態では、カバーの支
持片を覆い片に対し独立状に形成している。この構成に
よれば、所定以上の面内外力が発生したときの支持片の
変形性を高め、この支持片の変形による筒形部材の固定
部材に対するスライドを確実に行える。
【0012】さらに、好ましい実施形態では、ドア枠の
取付孔の周りに、カバーの覆い片を受入れる受入れ部を
形成している。この構成によれば、覆い片を受入れ部に
介入させることにより、取付孔と固定部材及び筒形部材
の全体を正面側から目視不能に確実に覆えるので、外観
をさらに高められる。しかも、所定以上の面内外力が発
生したとき、受入れ部に介入させた覆い片を面内外力の
発生方向に移動させられるので、支持片に面内外力を集
中させて、その変形性を高め、支持片の変形による筒形
部材のスライドを一層確実に行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図7は例えばマンションなどに用
いる耐震用ドア部分を示しており、ドア枠1と、これに
開閉可能に取付けるドア2とを備え、このドア2側に
は、カンヌキ30とノッチ31を備えた錠本体3を設
け、一方ドア枠1側には、カンヌキ30とノッチ31を
係脱させる係止孔40を備えた錠受4を設けている。前
記ドア2には、カンヌキ30を操作する鍵の鍵孔20を
形成し、またノッチ31を操作するノブ21を設ける。
また、前記ドア枠1とドア2との間には、地震発生時に
ドア2を確実に開放して室外への避難を可能とするた
め、所定のクリアランスを形成している。
【0014】前記錠受4は、図1に示すように、ドア枠
1に形成した取付孔10に固定する固定部材5と、カン
ヌキ30とノッチ31とを係脱させる前記係止孔40が
形成され、固定部材5に挿嵌されて、この固定部材5を
介して取付孔10に嵌め込み状態に支持させる筒形部材
6と、筒形部材6に固定され、取付孔10と固定部材5
及び筒形部材6の全体を覆うカバー7とを備えている。
これら固定部材5と筒形部材6及びカバー7は、それぞ
れ金属で形成する。
【0015】更に詳述すると、前記ドア枠1は、マンシ
ョンなどの壁部に取付ける取付部11と、その内面側に
連続状に一体形成され、ドア閉鎖時にドア2の嵌め込み
部分を形成する角形筒部12とからなり、この筒部12
の内側面に上下方向に延びる前記取付孔10を形成す
る。また、この取付孔10におけるドア枠1の正面側に
は、カバー7の後述する覆い片を受入れる受入れ部13
を形成する。図の実施形態では、前記筒部12における
ドア枠1の正面側で取付孔10の上下部位に、この取付
孔10に連続する切欠溝14,14を設け、これら切欠
溝14と取付孔10により前記受入れ部13を形成して
いる。
【0016】また、前記錠受4を構成する固定部材5
は、図2で明らかなように、上下方向に長尺な一側開口
の角形箱状の本体50と、この本体50の開口側端部で
上下部位に一体形成した取付片51,51を備えてい
る。そして、本体50を取付孔10から筒部12内に挿
入させ、かつ、各取付片51を筒部12における取付孔
10の上下部位に当接させた状態で、各取付片51に設
けた挿通孔52から取付孔10の上下部位に形成したね
じ孔15に固定ビス53を螺締することにより、本体5
0を筒部12に介入状態に固定するようにしている(図
3,図4)。各図では、本体50の中間一部を切欠いて
いる。また、前記本体50の上下両端で取付片51の反
対側には、外方に突出する突部50a,50aを形成し
て、これら突部50aに筒形部材6の上下両端を係止す
ることにより、この筒形部材6を固定部材5に対し位置
規制するようにしている。
【0017】前記筒形部材6は、固定部材5に挿嵌可能
な角筒状の本体61からなり、この本体61を固定部材
5を介して取付孔10に嵌め込み状態に支持させるよう
にしている。また、本体61を取付孔10に嵌め込んだ
とき、その外表面側に位置する本体61の側壁62に
は、カンヌキ30とノッチ31を係脱させる上下方向に
長尺とした前記係止孔40を形成して、この係止孔40
の上下部位にカバー7を固定するためのねじ孔63,6
3を設ける。さらに、前記側壁62の端縁には、外側方
に突出する突出片64を一体に設け、本体61を取付孔
10に嵌め込んだとき、その端縁部に突出片64を係止
させることにより、係止孔40が形成された側壁62を
取付孔10と面一状に保持させる。
【0018】また、前記筒形部材6は、ドア枠1に対し
ドア2を閉鎖したとき、ドア2と平行に左右方向に付与
される面内外力の発生方向Xに所定間隔Tをあけて固定
部材5に挿嵌し、この間隔Tの範囲でX方向にスライド
可能となし、一方、面内外力Xと直交方向の面外外力Y
が発生したときには、固定部材5に対しスライド不能と
した状態でドア枠1の取付孔10に嵌め込み状態に支持
させて、筒形部材6を面外外力Yと対抗させるようにし
ている。
【0019】前記カバー7は、筒形部材6の係止孔40
と対向する挿通孔70をもち、筒形部材6に固定する上
下方向に長尺な本体壁部71と、その上下両側に一体形
成され、所定以上の面内外力Xが発生したとき変形して
筒形部材6を固定部材5に対しスライドさせ、通常時は
ドア枠1の筒部12の内側面に当接して筒形部材6を固
定部材5にスライド不能に支持する支持片72,72
と、本体壁部71の幅方向一側でドア枠1の正面側に一
体形成され、その取付孔10と固定部材5及び筒形部材
6の全体を正面側から目視不能に覆う覆い片73とを備
えている。また、前記各支持片72と覆い片73は、互
いに独立状に形成する。
【0020】以上の錠受4をドア枠1に組付けるときに
は、図3,図4に示すように、筒形部材6を固定部材5
に面内外力の発生方向Xに所定間隔Tをあけて挿嵌し、
この固定部材5の各取付片51を固定ビス53でドア枠
1に取付けることにより、固定部材5を介して筒形部材
6を取付孔10内に嵌め込み状態に保持させる。
【0021】また、カバー7の本体壁部71に設けた上
下の挿通孔74,74から固定ビス75,75を筒形部
材6の上下ねじ孔63に螺締する。このとき、カバー7
の各支持片72をドア枠1の筒部12の内側面に当接さ
せ、これら各支持片72により所定以上の面内外力Xが
付与されない通常時は、固定部材5に対し筒形部材6を
スライド不能に保持する。
【0022】そして、カバー7の挿通孔70から筒形部
材6に設けた係止孔40に、ドア側の錠本体3に設けた
カンヌキ30とノッチ31とを係脱させることにより、
ドア2を閉鎖状態に保持したり施錠や解錠を行う。ま
た、カバー7に設けた覆い片73は、前記取付孔10に
おけるドア枠1の正面側に形成した受入れ部13内に介
入させる。すると、この覆い片73で取付孔10と固定
部材5及び筒形部材6の全体が正面側から目視不能に覆
われるので、外観が良好となる。
【0023】このとき、ドア枠1やドア2にY方向の面
外外力が発生したとき、筒形部材6は、固定部材5に対
しスライド不能とした状態でドア枠1の取付孔10に嵌
め込み状態に保持されて、面外外力Yと対抗するので、
たとえドア枠1とドア2の間に所定のクリアランスを形
成した耐震用として用いる場合でも、錠受4の面外外力
Yに対する強度を大として防犯性や耐風圧性などが高め
られる。
【0024】一方、地震によりドア枠1が変形して所定
以上の面内外力Xが発生したときには、ドア枠1とドア
2の間でカバー7が押圧されることにより、その支持片
72が変形して、筒形部材6が固定部材5に対し面内外
力Xの方向にスライドする。また、支持片72の変形に
よりカバー7はドア枠1側に後退するので、このカバー
7がドア2側に食い込むことはない。よって、ドア枠1
とドア2の間に所定の隙間を確保し、しかも筒形部材6
に設ける係止孔40に係止されたカンヌキ30の離脱も
可能となるので、ドア2の確実な開放が行えて室外への
避難が可能となる。さらに、図の実施形態では、カバー
7の本体壁部71でドア2との対向面側をフラット状に
形成して、面内外力Xの発生時に本体壁部71の一部が
ドア2側に食い込むのを一層確実に阻止できるようにし
ている。
【0025】このとき、カバー7の各支持片72と覆い
片73は、互いに独立状に形成されているので、所定以
上の面内外力Xが発生したときの各支持片72の変形性
が高められ、これら支持片72の変形による筒形部材6
の固定部材5に対するスライドが確実に行われる。
【0026】さらに、カバー7の覆い片73は、取付孔
10におけるドア枠1の正面側に形成した受入れ部13
内に介入させているので、前述したように、取付孔10
と固定部材5及び筒形部材6の全体を正面側から目視不
能に確実に覆うことができながら、所定以上の面内外力
Xが発生したとき、受入れ部13に介入された覆い片7
3を面内外力Xの発生方向に移動させて、支持片72に
面内外力Xを集中させることが可能となる。このため、
支持片72の変形性がさらに高められ、支持片72の変
形による筒形部材6のスライドが一層確実に行われる。
【0027】図5は、縦軸に面内外力(N)を、横軸に
スライド量(mm)をとった面内外力に対する錠受のス
ライド量を示している。同図で明らかなように、従来に
対し本発明の錠受では、面内外力に対するスライド量が
大になる。よって、地震発生時にドア枠とドアの間に所
定の隙間を確保して、ドアの確実な開放が補償される。
【0028】また、図6は、縦軸に面外外力(N)を、
横軸に変形量(mm)をとった面外外力に対する錠受の
変形量を示している。同図で明らかなように、本発明の
錠受は、従来に較べ面外外力に対する錠受の変形量が殆
ど変わらない。このため、面外外力に対し高い強度を確
保して、防犯性や耐風圧性などが高められる。
【0029】以上の錠受は、耐震用ドアに限らず、通常
ドア用としても使用できる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明のドア用錠受によ
れば、防犯性や耐風圧性などを高めることができ、また
地震が発生したときのドアの確実な開放を補償し、しか
も外観を高めることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるドア用錠受の一実施形態を示す
分解斜視図である。
【図2】同錠受に用いる固定部材と筒形部材の分解斜視
図である。
【図3】同錠受のドア枠への組付状態を示す縦断側面図
である。
【図4】同じく平断面図である。
【図5】本発明の錠受と従来のものとの性能を説明する
グラフである。
【図6】同じく本発明の錠受と従来のものとの別の性能
を説明するグラフである。
【図7】マンションなどに用いるドア部分を示す正面図
である。
【図8】従来の錠受を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ドア枠 10 取付孔 14 受入れ部 2 ドア 30 カンヌキ 40 係止孔 5 固定部材 6 筒形部材 7 カバー 70 挿通孔 71 本体壁部 72 支持片 73 覆い片 T 間隔 X 面内外力 Y 面外外力
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−312207(JP,A) 特開 平11−62338(JP,A) 実開 昭55−76363(JP,U) 実開 平4−62767(JP,U) 実開 昭57−31463(JP,U) 実開 昭57−31465(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 15/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア枠に取付けられ、ドア閉鎖時にドア
    側に設けたカンヌキを係脱させて施錠や解錠を行うため
    の錠受であって、 ドア枠に設けた取付孔に固定する固定部材と、ドア側の
    カンヌキを係脱させる係止孔が形成され、固定部材に挿
    嵌されて、この固定部材を介して取付孔に嵌め込み状態
    に支持させる筒形部材と、筒形部材に固定され、取付孔
    と固定部材及び筒形部材の全体を覆うカバーとを備え、 筒形部材は、ドア閉鎖時にドアと平行方向に付与される
    面内外力の発生方向に所定間隔をあけて固定部材に挿嵌
    され、この間隔の範囲で面内外力の発生方向にスライド
    可能とされ、また、面内外力と直交方向の面外外力が発
    生したときは、固定部材に対しスライド不能とした状態
    で、ドア枠の取付孔に嵌め込み状態に保持させて面外外
    力と対抗させるようにしており、 カバーは、所定以上の面内外力が発生したとき変形し
    て、その発生方向への筒形部材の固定部材に対するスラ
    イドを許し、通常時には筒形部材の固定部材に対するス
    ライドを阻止するようにドア枠に保持されているドア用
    錠受。
  2. 【請求項2】 カバーは、筒形部材の係止孔と対向する
    挿通孔をもち、筒形部材に固定される本体壁部と、その
    長手方向両側に一体形成され、所定以上の面内外力が発
    生したとき変形して筒形部材を固定部材に対しスライド
    させ、通常時はドア枠に当接して筒形部材を固定部材に
    スライド不能に支持する支持片と、本体壁部の幅方向一
    側でドア枠の正面側に一体形成されて、取付孔と固定部
    材及び筒形部材の全体を正面側から目視不能に覆う覆い
    片とを備えている請求項1記載のドア用錠受。
  3. 【請求項3】 カバーの支持片が覆い片に対し独立状に
    形成されている請求項2記載のドア用錠受。
  4. 【請求項4】 ドア枠の取付孔の周りに、カバーの覆い
    片を受入れる受入れ部が形成されている請求項2又は3
    記載のドア用錠受。
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